Datasets:

NilanE

/

ParallelFiction-Ja_En-100k

like 61

第七十二話 ブラッディホーンブル 俺たちはブラッディホーンブルの群れの討伐に来ていた。 街の西側にあるだだっ広い西の草原。 それにしても西にあるから西の草原って安易な名前だな。 まぁそれはさておき、この西の草原にブラッディホーンブルの群れが住み着いてしまっているということだ。 ギルドマスターから話を聞いた感じ、大きさはサイくらいの大きさだし、気性も荒いっていうし、それに加えて群れでいるっていうのが何ともやっかいだ。 実際に討伐するのはフェルなんだけど。 とりあえず邪魔にならないようにするべしだな。 「フェル、どの辺りにブラッディホーンブルがいるのか分かるのか?」 『ああ、分かっている。ここからだと少し離れているあの辺だな。近付いて始末するぞ』 フェルが見ている方向を見ると、小さい黒い点が所々に見えた。 「気付かれちゃマズイだろ? 俺とスイはここで待ってるよ」 『そうだな。その方が早い。全て倒したら念話を入れる』 「分かった」 フェルが草原の草に隠れるように背を低くしながら進んでいった。 俺はというと、草原の草の中寝そべるように身を隠した。 頭の横に置いた鞄の中からスイが這い出てくる。 『フェルおじちゃんどこ行ったの?』 「大きな牛さんを倒しに行ったよ」 『ズルイっ。スイも牛さん倒したいよっ』 「え? でもね大きい牛さんがたくさんいてとっても怖いんだよ。スイはここで待ってよう」 そう言ってスイが素早い動きで這って行ってしまう。 「あっ、コラっ」 うわっ、もうあんな所に。 スイ、早ッ。 「あーもうっ」 俺はスイを追って で進んで、ようやくフェルの姿とポンポン飛び跳ねるスイの姿が見える場所まで来た。 「フゥ、フゥ、やっとか......」 一息ついていると、フェルがゆっくりした足取りで近づいてくる。 『お主、何をやっとる?』 え、何って、ブラッディホーンブルに見つからないように 『ブラッディホーンブルはすべて始末したぞ』 ......は? え、もう終わっちゃってるわけ? 早過ぎなんだけど。 俺は、よっこらしょと立ち上がる。 背中をグーッと後ろに反らせて背中の筋肉を解していく。 ふーっと息を吐いて目の当たりにした血まみれの草原。 ............何、これ。 巨大な黒牛が血の池に横たわっているよ。 何頭も何頭も。 何なの、この殺伐とした風景。 そよ風が吹く大草原なのにさわやか度ゼロ。 『あ、あるじだー。スイ、大きい牛さん倒したよー』 俺に気付いたスイがポンポン飛び跳ねながらこちらに来る。 『あるじあるじ、あのね、大きい牛さんたちをスイとフェルおじちゃんで倒したんだよー。最初はね、フェルおじちゃんがバッて腕を振るったら風が吹いてね、大きい牛さんたちがいっぱい倒れたの。でも、倒れなかった大きい牛さんもいたから、それをスイがねビュッビュッてして倒したのー、すごいでしょー』 スイが興奮気味に俺と隣にいるフェルの周りをポンポン飛び跳ねながらそう言った。 最初はフェルがおそらく風魔法を放って、撃ち漏らしたのをスイが酸弾で仕留めたってことか。 『うむ、スイもなかなかいい動きをしておったぞ』 へ、へ~、そうなの。 フェルとスイの最強タッグに狙われたブラッディホーンブルが哀れ過ぎるぜ。 うん、君たちは俺たちの糧にさせていただきますよ。 さて、ブラッディホーンブルをアイテムボックスに入れていきますか。 って、近くで見るとホントでっかい牛だな。 1頭、2頭、3頭、4頭、5頭、6頭、7頭、まだまだいるな。 ギルドマスターには半分はこっちで半分はギルドに卸すって言ったけど、もうちょいギルドに卸してもいいかもしれなかった。 何せ1匹がサイくらいの大きさあるんだもんな。 フェルとスイがいくら大食いだって言ったって、あれ1匹食いきるのには数日を要するだろう。 群れの半分の肉って言ったら相当な量だぜ。 それに、牛肉ばっかりでも飽きるだろうから、間に他の肉料理を出すとなれば、群れの半分の肉があったらしばらくは牛肉確保の必要はないね。 フェルとスイが牛肉に飽きなきゃいいけど。 そこは俺もがんばらなきゃね。 二人が飽きないようにいろんな牛肉料理を出してやるとしよう。 よしと、ようやく全部入ったな。 ブラッディホーンブルは全部で58頭いたよ。 これの半分か。 29頭分の肉か......。 す、すごい量の牛肉だな。 ま、まぁアイテムボックスに入れておけば悪くはならないからいいけど。

78 Episode 72: Bloody Horn Bull We were here to crusade the Bloody Horn Bull herd. A wide western meadow on the west side of the city. And that's a cheap name for western meadows because it's in the west. Well, aside from that, it means that a flock of bloody hornblues have settled in this western meadow. It feels like I heard from the Alliance Master that he's about the size of a rhino, that he's got a rough temper, and in addition to that, he's a horde. It's Fell who actually crusades. Don't let it get in your way for now. "Fell, do you know which neighborhood there is Bloody Horn Bull? 'Oh, I know. It's a little far from here. We're gonna get close and we're gonna end this. " When Fell looked in the direction he was looking, he saw small black dots everywhere. "It's not good to be noticed, is it? Me and Suey will be waiting here." 'Right. That's faster. If I knock it all down, I'll put in a reading.' "Okay." He proceeded as Fell lowered his tall to hide in the meadow grass. When I said that, I hid myself to sleep in the meadow grass. Sui crawls out of the bag I put next to my head. "Uncle Fell, where have you been? "I went to take down the big cow." "Zului. Sui also wants to defeat Mr. Bull." "Huh? But you know what? I'm so scared of lots of big cows. Sui will wait here." That's what makes Sui crawl away in a quick move. "Ah, Kola." Wow, I'm already there. Sui, early. "Ah, too." I followed Sui through the meadow with a crawl. Desperately advancing on his crawl (dull dust), he finally came to a place where he could see Fell and Sui jumping pompously. "Hu, hu, do..." As I take a breath, Fell approaches me with a slow foothold. "Lord, what do we do? Oh, my God, I came crawling forward (dull dust) so Bloody Hornbull wouldn't find me... "Bloody Hornbull is over." ... what? Oh, it's already over? It's too soon. I'm gonna get up. I turn my back against the back gooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo A bloody meadow I sighted with a huff of exhalation. ......... what, this. There's a giant black cow lying in a blood pond. Not one head or another. What is this murderous landscape? Zero freshness even though it's a breezy prairie. "Oh, that's right. Suey, the big cow knocked you down." Sui, who noticed me, comes over here jumping a pound. "You know, I knocked out the big cows with Sui and Uncle Fel. At first, when Uncle Fell bailed and waved his arm, the wind blew, and the big cows fell all over him. But some big cows didn't fall down, so Sui buzzed them and knocked them down." That's what Sui said as he pounded around me and Fell next door in excitement. At first, you're saying that Fell probably unleashed wind magic and that Suey ended up shooting him with acid bullets. "Um, Suey's made a pretty good move, too." Heh, heh, yeah. Too pitiful for Bloody Horn Bull to be targeted by Fell and Suey's strongest tag. Yeah, you guys will feed us. Now, do you want to put the Bloody Horn Bull in the item box? That's a really big cow to look at up close. One, two, three, four, five, six, seven, you're still here. I told the Alliance Master I'd wholesale half over here and half to the Alliance, but maybe I could have wholesaled it to the Alliance a little longer. Anyway, one is about the size of a rhino. He said how much Fell and Suey ate, and it would take a few days to eat that one. If I say half the meat in the herd, it's a lot. Besides, you'll get tired of all the beef, so if you're going to serve other meat dishes in between, you won't have to secure the beef for a while if you have half the meat in the herd. I hope Fell and Suey don't get tired of beef. I have to hang in there, too. Let's just say I serve you all sorts of beef dishes so you two don't get tired of each other. All right, you finally got it all in. There were 58 Bloody Horn Bulls in total. Half of this? Twenty-nine heads of meat... Shh, that's an amazing amount of beef. Ma'am, well, I hope it doesn't go bad if you keep it in the item box.

第四百九十話 サックサクのトロトロ 帰ってきたところで、新・魔道コンロの試運転を兼ねての飯作り。 まだ夕飯というには早い時間だし、時間的余裕があるなら取り置きしてあるカニで作ろうと思っていたアレを作ろうかなと思っていた。 ただ、少し出来上がるまでに時間がかかるって言ったら、食いしん坊カルテットがガックリした顔してたからさ、作り置きしてたダンジョン豚で作った豚丼を出してやった。 普通なら何人前あるんだっていうくらいの特盛りではあるけど、食いしん坊カルテットにしたらおやつ程度だろう。 それでもまぁ、少し時間は稼げた。 その間に、夕飯用にアレを作っていくことに。 作るのはズバリ、カニクリームコロッケだ。 たまにお裾分けでカニ缶をもらった時には、自分で作ってたんだよね~。 自分で作った方が量の調節ができるし、贅沢にカニたっぷりで作れるからさ。 このカニたっぷりのカニクリームコロッケがまた美味いんだ。 カニ缶で作ったカニクリームコロッケがあんだけ美味かったんだから、バーサクマッドクラブの美味すぎるカニの身で作ったらどんだけ美味いんだろうってことだよな。 今から想像するだけで涎が......。 いかんいかん。 そんなことよりも、早速作っていかねば。 この家のキッチンにも文句なしの立派な魔道コンロが備え付けてあるけど、今回はもちろん購入したばかりの新しい魔道コンロを使う。 試運転も兼ねてるからな。 それと、これだ。 アイテムボックスから取り出したのは、盗賊王のお宝の中にあった魔道冷蔵庫だ。 一応、カレーリナでこれに合う魔石も見つけてセットはしていつでも使えるようにはしてあるんだよ。 この家にも魔道冷蔵庫は置いてあるけど、ちょい小さめだから、手持ちのこれも使うことに。 魔石で思い出したけど、昨日、ゴン爺とカニ味噌を食ってたらさ、ゴン爺が食った中に魔石が入ってたらしくてさ、『食ってしまってもいいかのう?』とか聞くから「別にいいけど」って言ったら、ボリボリ食ってやがんの。 ビックリしたわ。 美味いのか聞いてみたら、味はないらしい。 多少の魔力の補給になるみたいではあるけど、ゴン爺くらいになるとあんまり意味はないみたいで、その時の気分によって食ったり食わなかったりなんだと。 魔石を食うなんて聞いてなかったから、他のみんなにも聞いてみたんだ。 そうしたら、フェルは俺と会うまではゴン爺と同じ感じだったらしい。 でも、今じゃ『あんなもの食わん』だって。 噛み砕くと口の中がザリザリしてどうしようもないって嫌そうな顔して言ってたよ。 まぁ、そりゃあそうだわな。 だって石なんだから。 ドラちゃんは断然食わない派だった。 魔力の補給になるっていうんで食ってみたこともあるようだけど、『硬くて食えたもんじゃねぇよ、あんなもん』って言ってた。 噛み砕くのはフェルやゴン爺級じゃないと難しいみたい。 魔石の丸呑みにも挑戦したらしいけど、翌日、腹痛に相当苦しめられたとかで『二度と食うか』って言ってたよ。 どのくらいの大きさのを丸呑みにしたか分からんけど、ドラちゃんの体でそれしたらダメに決まってるわな。 スイは当然というか、生まれたてで俺とフェルに出会ったんだから当然食ったことないわけだけど、『食べてって言うなら食べるけど、美味しくないなら食べたくないなぁ~』だってさ。 当然、そんなもの食わせないって。 ゴン爺も口の中に入ったから出すのもあれだからって食っただけってみたいだったしね。 ま、魔石は買い取りに出せばいい値段で買い取ってくれるから、そのお金で美味い物に換えた方が断然お得だよねってことで、これからは魔石は食わないってことにはなったけど。 毎日一緒にいるけど、未だに知らないこともあるんだなぁとフェルたちについての新発見にちょっとだけ嬉しくなった。 おっと、そんなことを思い出して手を止めている場合じゃないな。 夕飯に間に合わなかったら、それこそ食いしん坊カルテットにドヤされちゃうわ。 まずは足りない材料をネットスーパーで購入っと。 と言っても、足りないのはバターと牛乳くらいのものだけどね。 それを買ったら、調理開始だ。 まずは、ゴム手をはめて、取っておいたバーサクマッドクラブの脚に詰まった身を取り出してほぐし身にしていく。 「ふぅ、終わった」 特大ボウル4つ分にこんもり山となったカニのほぐし身。 お次は、アルバンからお裾分けでもらったアルバン印のタマネギをみじん切りにしていく。 このタマネギ、火を入れると甘味が強くてすっごく美味いんだ。 タマネギは俺の料理でけっこう使うから、アルバンがたくさんくれるのはホントありがたい。 そうしたら、深めのフライパンに油をひいて、タマネギがしんなりするまで炒めていく。 そこにカニのほぐし身を加えてさっと炒めたら、塩と胡椒を振り白ワインを加えてさらに炒めてアルコール分を飛ばす。 そこまでできたら、次はホワイトソースだ。 深めのフライパンを弱火にかけてバターを入れて溶かしたら、小麦粉を篩い入れて焦がさないようにかつ粉っぽさがなくなるまで炒めていく。 そこに、牛乳を何回かに分けて入れて、その都度しっかり混ぜ合わせていく。 全体がねっとりしてきたら、残りの牛乳を加えて焦がさないように泡立て器でよく混ぜ合わせる。 もったり滑らかでツヤっとしてきたら、炒めておいたタマネギとカニを入れて軽く塩胡椒を振り、混ぜ合わせる。 あとはバットに移して粗熱がとれたら、ラップをかけて冷蔵庫で1時間。 その間にバッター液や付け合わせを準備しておく。 卵と水と小麦粉を入れてバッター液を作ったら、パン粉も用意。 あとは付け合わせのキャベツとトマトだ。 キャベツは千切りに、トマトはくし切りだな。 オーソドックスな付け合わせだけど、俺的にコロッケにはこの付け合わせがベストだと思っている。 ちなみにこのキャベツとトマトもアルバン印だぞ。 その準備が終わったところで......。 「1時間にはちょい早いけど、ま、大丈夫だろう」 冷やしていたカニクリームコロッケの種を、冷蔵庫から取り出した。 あとは、冷えてまとまりやすくなった種をドンドンと俵型に成形していく。 「よっしゃ、後は揚げていくだけだ」 俵型にした種を、バッター液に浸けてパン粉を付ける。 それを、180度くらいに熱した油でカラッときつね色になるまで揚げたら出来上がりだ。 「味見味見~」 作った者の特権で味見をば。 サクッ―――。 「アチチッ。ホフホフッ、熱いけど、うまっ!」 周りはサクッで中はトロ~リで最高の状態。 カニたっぷりだからカニの風味もして、文句なく美味い。 自分で作っておいてなんだけど、めっちゃ美味くて大成功。 どんどんどんどんカニクリームコロッケを揚げていく。 揚げたてを維持するために、カラッと揚がったカニクリームコロッケはアイテムボックスで一時保管することも忘れない。 そんな調子でカニクリームコロッケを量産していった。 「ふぅ~、ようやく揚げ終わった。あとは盛り付けを......」 大皿にキャベツとトマトを盛り付けて、カニクリームコロッケを形よく山型に積み上げていく。 「よし、完成だ。さてと、首を長くして待っている食いしん坊たちに食わせてやるか」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『なんだ、これは』 皿の上のキャベツとトマトを見た途端に顔を顰めるフェル。 「カニクリームコロッケだよ。キャベツとトマトは付け合わせだよ。最初だけだし、食えないわけじゃないんだから、それくらい食いなよ」 俺がそう言うとムスっとした顔をしながらも、嫌なものは最初のうちに処理とでもいうようにバクリと一口でキャベツとトマトを平らげていた。 おいおい、マヨはいらないのかよ。 『主殿、カニというと、昨日のを使った料理かのう?』 「そう。バーサクマッドクラブの身がたっぷり入ってるから美味いぞ~。あ、キャベツとトマトにマヨネーズかけとくな」 皿に野菜が残っているゴン爺とドラちゃんとスイの分にマヨネーズをかけていく。 『むぅ、我のにはなかったではないか!』 「フェルは、かける前に食っちゃったじゃん。もう、野菜は出さないから、口直しにカニクリームコロッケ食いなよ。最初はそのままで。何にもつけなくてもイケるから。あ、熱いから気をつけろよ」 『へぇ~、昨日のカニを使った料理か。美味そうじゃん』 美味そうじゃなくて美味いんだよ、ドラちゃん。 『中トロトロで美味し~! スイ、これ大好きー!』 一足先に食っていたスイがブルブル震えながら大興奮だ。 『ホントだな! サックサクだしトロトロでカニの味もして美味いな! 俺も好きだわ、これ』 ドラちゃんもカニクリームコロッケを気に入ってくれたみたいだ。 『美味いのう~。このようなもの初めて食った。まぁ、主殿が出してくれるものは、全部初めて食うようなものじゃがな。しかし、主殿と一緒にいるとホント飽きないのう~。主殿についていく決断をした自分を褒めてやりたいわい』 カニクリームコロッケをバクバク食いながら、しみじみとそう言うゴン爺。 ゴン爺がついてきたおかげで、俺の手間は増えたけどね。 『おい、おかわりだ。もちろん、こっちだけだぞ』 キレイになった皿を前足で押し出してそう言ってくるフェル。 全部平らげたってことは、フェルもカニクリームコロッケは美味いと思っているようだな。 「はいはい、分かってるって。はいよ」 カニクリームコロッケだけが載った皿をフェルに出してやる。 「あ、ソースかけるか? そのままでも美味いけど、ソースをかけても美味いぞ」 『うむ。かけろ』 カニクリームコロッケにソースをかけてやると、それをバクバク食い始めるフェル。 そして、再びきれいになった皿を前に、フェルがソースまみれになった口をペロリと舐め......。 『明日はカニを獲りに行くぞ。これは決定だ』 『それはいいのう』 『賛成~』 『カニさん獲りに行くー!』 明日の予定がいつの間にか決まっていた。 一日エレメイ川でカニ獲りとは......。 カニクリームコロッケを食わせたのは間違いだったかも。

512 Episode Four Hundred And Ninety: Sack Sack'S Trolley When I came back, I made rice for both the commissioning of the new and demonic stove. It's still early time to say dinner, and if I can afford the time, I was thinking about making an array I was going to make with the crab I have set aside. However, when I said it would take some time to make it, the eater cartel looked dismayed, so I served him a bowl of pork made of dungeon pigs that I had made and set aside. Normally, it's about as special as how many servings there are, but it would be about a snack if I turned it into a eater cartel. Still, well, I earned a little time. In the meantime, we're going to make arres for dinner. Zubali, crab cream croquette. Occasionally when I got a crab can with a hem split, you made it yourself ~. Because you can adjust the amount by making it yourself, and you can make it with plenty of crabs in luxury. This crab-rich crab cream croquette is delicious again. Crab cream croquettes made out of crab cans were so delicious, that means how delicious they would be if they were made out of too delicious crabs from the Berthac Mud Club. Just imagine now and I'll be salivating...... Why don't you? We need to make it faster than that. The kitchen in this house also has a fine magic stove with no complaints, but this time, of course, I'll use the new magic stove I just bought. It's also a test drive. And here it is. Removed from the item box was a magic refrigerator in the treasure of the Bandit King. For once, I also found a magic stone that fits this in the curry lina, and I set it up so that I can use it at any time. I also have a magic refrigerator in this house, but it's a little small, so I'm going to use this one on my hand as well. I remember yesterday I was eating crab miso with Grandpa Gong, and he said, "Can I eat it?" 'Cause I ask, "Nothing good," and I say, "Eat a bolt or cancer. I'm surprised. I asked him if it was delicious and he said it didn't taste good. It seems like it will replenish some magic, but it doesn't seem to make much sense when it comes to Grandpa Gong or anything, depending on the mood at that time. I didn't ask about eating demon stones, so I asked everyone else. Then it seems Fell felt just like Grandpa Gong until he met me. But now he says, 'Don't eat that stuff'. He said he looked disgusted when he chewed it up and said there was nothing he could do about it. Well, that's right. Because it's a stone. Dora was a pie who would never eat. I think I've tried it because it replenishes magic, but he said, 'It's not hard and I could eat it, like that'. It seems difficult to chew it up unless it's Fell or Grandpa Gong. He also tried to swallow the whole demon stone, but the next day, he said, "Do you want to eat it again" because he suffered a lot from abdominal pain or something. I don't know how big you swallowed the whole thing, but if you did that with Dra's body, you'd be deciding no. Sui was naturally born to meet me and Fel, so naturally she never ate, but she said, 'If you say eat it, I'll eat it, but if it's not delicious, I don't want to eat it.' Naturally, he said he wouldn't let you eat that. It seemed like Grandpa Gong had just eaten it because that's what he put out because he got it in his mouth. Because the Demon Stone can be bought out for a good price, it is definitely a better value for money to replace it with something delicious, so from now on, I will not eat the Demon Stone. I'm with him every day, but I'm just a little happy with the new discovery about the Fells that I still don't know about. Whoa, not if you're stopping your hand remembering that. If you don't make it to dinner, that's what the Eater Cartel's gonna do to you. First, buy the missing ingredients online supermarket. Even so, what's missing is about butter and milk. When you buy it, start cooking. Firstly, rubber hands and take out the body stuck in the legs of the Berthac Mud Club that you have kept and loosen yourself up. "Phew, it's over" Crab loose body that became Kokomori Mountain for four extra large bowls. Next, I'm going to mince the alban-stamped onions I got hemmed from the albans. These onions are so sweet and delicious when you add fire to them. I use onions this way in my dishes, so I really appreciate a lot of albans. Then, oil the deep frying pan and saute until the onions are soaked. When you add crab looseness there and saute gently, shake the salt and pepper, add the white wine and saute further to fly the alcohol. If we can get that far, we'll have white sauce next. Once the deep frying pan is buttered over low heat and dissolved, sieve the flour and fry until it is not burnt and powdery. There, divide the milk into several portions and mix thoroughly each time. When the whole thing is snuggling, add the rest of the milk and mix well in the foam to avoid scorching. When it becomes smooth and shiny, add the fried onions and crabs and shake gently the salt and pepper, stirring together. All you have to do is transfer it to the bat. If you get coarse heat, wrap it up and refrigerate for an hour. In the meantime, prepare the batter fluid and the matching. When you add eggs, water and flour to make batter liquid, prepare bread flour as well. And then there's the matching cabbage and tomatoes. Chopped cabbage, chopped tomatoes. Orthodox attachment, but I personally think this attachment is the best for Croquet. By the way, these cabbages and tomatoes are also stamped with albans. Just finished preparing for that...... "It's a little early in the hour, but, ma'am, you're gonna be fine." The chilled crab cream croquette seeds were removed from the refrigerator. After that, the colder and more cohesive species are formed into dons and mounds. "Okay, we're just going to fry it later" Soak the moulded seeds in batter liquid and apply bread flour. You can fry that until it's a crunchy, tight color with oil heated at about 180 degrees. "Taste and taste ~" Taste it with the privilege of those who make it. Saku -. "Atchi. Hof-hoo, hot, but good! All around is crispy and inside is troll to li in the best condition. Crab flavor because it's full of crabs, and tastes delicious without complaint. Keep it to yourself. What, but it's so delicious and a huge success. More and more fried crab cream croquettes. To maintain freshly fried crab cream croquettes are also remembered to be temporarily stored in the item box. I mass-produced crab cream croquettes at that rate. "Phew, I'm finally done frying. And then serve..." Place cabbage and tomatoes on a large plate and pile crab cream croquettes into the mountains in shape. "All right, it's done. Now, let's feed the eaters with their necks long and waiting." * * * * * "What is this?" Fell flaunts her face as soon as she sees the cabbage and tomatoes on the plate. "It's crab cream croquette. Cabbage and tomatoes go hand in hand. It's just the beginning, and it's not like you can't eat it, so eat that much." Even with a musty face when I said that, the nasty ones were flattening the cabbage and tomatoes in a sip with Bakli, as if it were a treatment in the beginning. Come on, you don't want mayo. "Lord, when it comes to crabs, which dish did you use yesterday's? "Yes, it's delicious because there's plenty of Berthac Mad Club in it. Oh, don't sprinkle mayonnaise on cabbage and tomatoes" I'm going to sprinkle mayonnaise for Grandpa Gong, Dora and Sui, who have vegetables left on the plate. "Wouldn't it have been mine! "Fell ate it before she called. I'm not serving vegetables anymore, so eat crab cream croquettes for a mouthful. At first, stay put. Because you don't have to put it on anything to look good. Oh, be careful, it's hot." "Heh, yesterday's dish with crabs? It looks delicious. ' It doesn't look delicious, it's delicious, Dora. "Delicious with medium trout ~! Sui, I love this -! I'm so excited when the sui I was eating one foot ahead of me was blubbering shaking. "That's true! It's crispy, trout, crab flavor and delicious! I like this, too. ' Looks like Dora liked the crab cream croquette too. It's delicious. I've never eaten anything like this before. Well, it's not like everything the Lord serves is the first time he eats it. But I don't really get tired of being with the Lord. I want to praise myself for making the decision to follow the Lord. " Grandpa Gong says it stings while eating crab cream croquettes. Thanks to Grandpa Gong following me, my hassle has increased, though. 'Hey, it's a replacement. Of course, it's just this way.' That's what I'm going to say, Fell, pushing out a pretty dish with my forefoot. It all flattened out, which means Fell seems to think crab cream croquettes are delicious, too. "Yes, yes, I know. Yes, sir." I'll put a plate on Fell with only crab cream croquettes on it. "Oh, do you want to sauce it? Delicious as it is, but delicious with sauce." "Uhm. Call me." I'll sauce it on a crab cream croquette, and Fell starts eating it buckwheat. And before the dish was clean again, Fell licked his sauce-ridden mouth with pepper...... 'Tomorrow we're going to get crabs. This is a decision. " "That would be nice." "Agreed ~" "Mr. Crab, I'm going to get it! Tomorrow's appointment was set sometime. What is crab capture on the Elemay River for a day...... It could have been a mistake to have eaten crab cream croquettes.

第百五十五話 魔剣カラドボルグ 「えーと、それからですね、さっきお伝えしたリストの中には入れなかったのですが、ものがものだけにちょっとどう扱っていいか困っているものがありまして......」 例のあれについて聞いてみることにした。 「実は......ヨイショっと」 アイテムボックスから重たい剣“魔剣カラドボルグ”を取り出した。 「ダンジョンボスのベヒモスを倒したら、こんなの出てきたんです。魔剣カラドボルグ」 美形エルフのエルランドさんが噴いたよ。 ブフォッてさ、ブフォッだよ。 「ま、ま、ま、魔剣ですかッ?!」 エルランドさんがこれだけ驚くってことは、やっぱりヤバいブツだったようです。 「それにしても魔剣とは......。ここのダンジョンは難易度も高めでしたから、それを攻略されたのなら、もしかしたらという思いはありましたが............」 話を聞いてみると、実物が確認されている魔剣はたったの4本だけだという。 まず1つめが700年前に神に選ばれた勇者がダンジョンから持ち帰ったと言われている“魔剣ジュワイユーズ”で、これはルバノフ神聖王国のルバノフ教本山の教会に厳重に保管されているそうだ。 2つめがガイスラー帝国が所持する“魔剣ブルトガング”。 この剣は400年ほど前にガイスラー帝国のダンジョンから出たものだそうだが、ガイスラー帝国はこの魔剣を手に入れるために3万人の兵士をダンジョンに送り込んだそう。 3つめがマルベール王国が所有する”魔剣ベリサルダ”。 これは300年前に当時のマルベール王国出身のSランク冒険者がどこかのダンジョンから持ち帰ったと言われているそうだ。 それをマルベール王国が買い受けたと言われているが、その買値が当時のマルベール王国の国家予算に相当すると噂されているんだそう。 4つめがここレオンハルト王国が所有する”魔剣アロンダイト”。 これはこの国の初代国王がこの国にあるダンジョン(ちなみにここドランのダンジョンではないところだ)から持ち帰ったものだそう。 ダンジョンから魔剣を持ち帰れるほどの実力を持った初代国王は何者なんだろうとは思ったが、それは暇なときに聞いてみたいと思う。 そして俺の持ち帰った”魔剣カラドボルグ”が5本目の魔剣になるそうだが、気になることが。 「あの、今お聞きした魔剣って4本とも国が所蔵してるんですね......」 エルランドさんの説明では、みんな○○国が所有するとか言うんだもん気になるよ。 「そりゃそうですよ。力の象徴とも言われる魔剣ともなれば国が厳重に保管することになります」 え、俺ってば国で所蔵するような物持ってんの? 「あ、あの、買取は?」 重た過ぎて俺には扱えないし、国が厳重に保管するようなもん持ってたくないぞ。 このままだとアイテムボックスの中で永遠に眠ってもらうことになるんだけど。 「馬鹿言わないでくださいよ。国家予算に匹敵するような魔剣なんて買取できるわけがないでしょう」 エルランドさんが呆れた顔でそう言った。 はい、ごもっともです。 無茶言ってすんません。 「買取なんて言ってないで、ご自分で使ってみるのも手ですよ。魔剣使いなんて剣士にとったら夢のまた夢なんですからね」 いやー、俺剣士じゃないしねぇ。 その前に、これ持つだけでも大変なんだよ。 「えーと、この剣は重過ぎて俺じゃとても扱えないですよ」 「え、そうなのですか? ちょっと持ってみてもいいですか?」 エルランドさんがそう言うので「いいですよ」と返すと、エルランドさんがカラドボルグを鞘から抜いて構えた。 「確かにどっしりとした重さがありますね。振れないということはありませんが」 エルランドさんが立ち上がってカラドボルグを軽く振る。 エルランドさん、それ振れちゃうんだ。 さすが元Sランク冒険者だ。 俺は持つだけでも大変なのに。 「それって、アダマンタイト製らしいですよ」 おおう、またエルランドさんが噴いた。 本日2回目のブフォッいただきました。 「ア、ア、ア、アダマンタイト製ですかッ?!」 「鑑定ではそういうことになってます」 アダマンタイトってのは驚くことなのか。 ミスリルは普通にあるから、アダマンタイトも高価な金属で流通は少ないだろうけどあるもんだと思ってたよ。 「アダマンタイトと言えば、何者も傷つけることができないと言われている伝説の金属ですよ......」 あ、この世界ではそういう設定なんだね。 あちゃー、これは本当にアイテムボックスに永久保存になりそうだ。 「ま、まぁ、俺じゃ使えないし、アイテムボックスにしばらく入れておきます」 「そうした方がよろしいですね」 エルランドさんからカラドボルグを受け取りアイテムボックスにしまった。 うん、”魔剣カラドボルグ”はアイテムボックスに永久保存決定。 ま、まぁそのうちに処遇が決まるかもしれないしさ。 いつになるかわからんけども。 「あ、そうだ、お伝えしておかなければならないことがあるんでした。ムコーダさん、Aランクに昇格しましたから」 ............は? え、え、俺ってばCランクだったよな? 何でいきなりAランクになるんだ? 「え、Aランクですか?」 「ええ。ここのダンジョンを踏破したあなたをCランクのままにはしておけませんからね」 だそうです。 ということで、今までの銀色のCランクのカードはエルランドさんによって没収。 問答無用で金色に輝くAランクのカードを押し付けられたよ。 踏破したって言っても、俺あんまり戦ってないし、みんなにおまかせで踏破したようなもんなんだけどね。 「それで、買取の品はいつくらいに決まりそうですか?」 「副ギルドマスターとも相談ということになりますけど、明後日くらいまでには決めたいと思います。早急にこの国の冒険者ギルド本部と王宮に説明に行かなくてはなりませんからね。ホント面倒です......」 エルランドさん本音ダダ漏れだぞ。 何でもダンジョン踏破の詳しい説明をしに行かなければならないらしい。 「本当なら踏破した冒険者にも一緒に行ってもらうのが一番いいのですが」 そう言ってエルランドさんがこちらをチラっと見てくる。 「いやぁ、そういうのは苦手でして。できれば辞退させていただきたいですね」 冒険者ギルドのお偉いさんに会ったり、王宮に行くなんて御免だな。 そういう人に会うの気疲れするだけだし。 それに、変に探られて俺が異世界から来たってバレるのも嫌だしさ。 「やっぱりそうですか。ムコーダさんたちはあまり干渉されたくないようだというのは聞いていますし、王宮の方からも無理強いしないようにという伝達は来てますしね」 ありがたや、ありがたや。 ホント、この国の王様が話の分かる人で良かったよ。 「仕方がありませんね、王都には私1人で行くことにしますか。ムコーダさんが一緒なら、ドラちゃんも一緒ってことですから、道中も楽しいものになると思ったのですがね。本当は長期休暇でもとって、ムコーダさんたちに付いて行きたかったのですが......。休暇願を書いて出したら、副ギルドマスターが破いてしまったんですよっ。ひどいと思いませんか? それで“これ以上ギルドマスターが好き勝手するようなら、私は仕事をボイコットしますからね”なんて脅してくるし」 いや、ひどいのは仕事をしないあなただと思いますよ、全面的に。 副ギルドマスター、苦労お察しします。 「ま、まぁ、まだドロップ品の買取なんかもありますからこの街にいますし、この先もドラゴンを手に入れた場合は、この街に持って来ますから」 俺がそう言うと、バンッとテーブルに手を付いてエルランドさんが身を乗り出して来た。 「その言葉、本当でしょうねっ?!」 ちょ、ちょっと顔近いから。 「ええ、本当ですよ」 というか、ドラゴンを解体してくれるなんてここくらいだし。 これから先手に入れることがあるかわからんけども、手に入れたらアイテムボックスに入れてここに持って来ますって。 「約束ですからねッ!」 肩をがっちりつかまれてエルランドさんにそう言われて、俺は何度も頷いたよ。 「じゃ、じゃあ、買取品が決まる明後日くらいにまた来ますんで」 そう言って冒険者ギルドをお暇したよ。 これ以上いたらエルランドさんにドラゴン話を長々聞かされそうな雰囲気だったし。

164 Episode 155: The Devil'S Sword Karadborg "Um, and then, you know, I couldn't get into the list I just told you about, but there was something that I was having trouble dealing with a little bit just for things..." I decided to ask about that example. "Actually... Yoisho" I removed the heavy sword "Demon Sword Karadborg" from the item box. "When I defeated Dungeon Boss Behemoth, this came out. Demon Sword Karadborg" Elland the beauty elf blew it. Buffoo, buffoo. "Ma, ma, ma, is that the Devil's Sword?! The fact that Mr. Elland is so surprised seems to have been a nasty bum after all. "And what is the Devil's Sword... The dungeons here were also more challenging, so if they attacked it, I thought maybe..." When I heard the story, he said that there were only four demon swords whose real objects were confirmed. The first is the "Devil's Sword Juwaiyuz," which is said to have been brought back from the dungeon 700 years ago by a brave man chosen by God, and this is kept strictly in the Church of the Lubanov main mountain of the Holy Kingdom of Lubanov. The second is the "Devil's Sword Brutgang" in the possession of the Geisler Empire. They say this sword came out of a dungeon in the Geisler Empire about 400 years ago, but the Geisler Empire sent 30,000 soldiers into the dungeon to get this demon sword. The third is Belisarda, the Devil's Sword, owned by the Kingdom of Marvel. They say this was brought back from some dungeon 300 years ago by an S-rank adventurer from the then Kingdom of Marvel. It is said that the Kingdom of Marvel bought it, but it is rumored that its value corresponds to the state budget of the then Kingdom of Marvel. The fourth is the "Devil's Sword Alondite" owned here by the Kingdom of Leonhardt. They say this was brought back by the first king of this country from a dungeon in this country (which, by the way, is not a dungeon here in Drun). I wondered who the first king was strong enough to bring home the Devil's Sword from the dungeon, but I'd like to hear that in my spare time. And my brought back "Demon Sword Karadborg" is going to be the fifth Demon Sword, but I'm curious. "Um, all four demon swords you've just heard are held by the state..." Mr Erland's explanation makes me wonder if they all say that O-O country owns it or something. "That's right. The Devil's Sword, also known as the symbol of power, will be kept strictly by the nation." What, I have something in my possession in the country? "Oh, uh, what about the purchase? It's too heavy for me to handle, and I don't want the state to keep it tight. If I stay like this, I'm going to get you to sleep in the item box forever. "Don't be silly. There's no way you can buy a demon sword that's comparable to the state budget." That's what Mr. Elland said with a frightened face. Yes, you are. I'm sorry for being impotent. "I didn't say anything about buying it, and it's your hand to try it yourself. If you're a swordsman, it's another dream." No, I'm not a swordsman, and I don't. Before I do, it's hard just to hold this. "Well, this sword is too heavy for me to handle." "Oh, really? May I have it for a moment? "Fine," Mr. Erland said, returning it, "Mr. Erland pulled Karadborg out of his sheath and set him up. "It does weigh a lot. It doesn't mean you can't shake it." Mr. Erland stands up and gently shakes Caradoborg. Mr. Elland, I'm going to shake that. Ex-S Rank Adventurer. Even though it's hard for me to just have it. "That sounds like Adamantite." Whoa, Mr. Elland blew it again. I got my second bufo today. "Are you made of A, A, A, Adamantite?! "That's what the appraisal says." Does Adamantite surprise you? Mithrills are usually there, so I thought Adamantite would be expensive metal and have less circulation. "When it comes to Adamantite, it's a legendary metal that they say can't hurt anyone..." Oh, that's the setting in this world. Aha, this is really going to be permanently saved in the item box. "As it is, well, I can't use it, and I'll keep it in the item box for a while" "I hope so." I received Karadoborg from Mr. Erland and it turned into an item box. Yeah, permanently saved decision in the "Demon Sword Karadborg" item box. Well, maybe we'll be treated in time. I don't know when. "Oh, yeah, there was something I had to tell you. Mr. Mkoda, you've been promoted to A-rank." .................. what? Uh, well, I was C-ranked, right? Why are you suddenly A-ranked? "What, A-rank? "Yeah, we can't leave you in C-rank for breaking through the dungeons here." That's why. So until now, the cards of the silver C-rank have been confiscated by Mr. Erland. No questions asked, I was pushed a gold A-rank card. When I say I stepped on it, I haven't fought much, and it's like I stepped on it because of everyone else. "So when are you going to decide what to buy? "It will mean consulting with both the deputy guild masters, but I would like to decide by about the day after tomorrow. We must go to the Adventurer Alliance headquarters and the Royal Palace as soon as possible. It's a real hassle..." Mr. Elland, this is a real leak. They have to go give a detailed description of anything dungeon trampling. "If it's true, it would be best if the treading adventurer could come with us." That's what Mr. Erland says. I'm going to take a look at this one. "Hey, I don't like that. I'd like to resign if I can." I'm sorry to see the great man in the Adventurer's Guild or go to the Royal Palace. I'm just tired of seeing people like that. Besides, I don't like it when people find out I'm from another world. "Is that right, after all? I've heard that Mr. Mukoda doesn't want to be too disturbed, and I've heard from the royal palace that you don't have to." Thank you, thank you. I'm glad the king of this country understands the story. "You have no choice, do you decide to go to Wangdu by myself? If Mr. Mkoda is with you, it means Dra is with you, so I thought it would be something fun on the road. I really wanted to take a long vacation and follow the Mkodas...... When I wrote and sent out my vacation petition, the deputy guild master broke it. Don't you think it's terrible? So I said," If you like Alliance Masters any more, I'll boycott your work. " No, I don't think it's you who does the job that's terrible, fully. Deputy Alliance Master, I beg your pardon. "I'm still in this city because, well, there's still something about buying drops, and if I get a dragon ahead of me, I'll bring it to this city." When I said that, Mr. Elland came out with his hands on the table. "That word, isn't it true?! Hey, because it's a little close to my face. "Yeah, it's true." Or about here, I can't believe you dismantled the dragon. I don't know if I'm going to get ahead of myself, but when I do, I'll put it in the item box and bring it here. "It's a promise, hey! That's what Mr. Elland told me when he grabbed me by the shoulder, and I nodded over and over again. "Well, then, I'll be back about the day after tomorrow when I decide to buy something." That's what I said. I left the Adventurer Guild free. If I were here any longer, I would have had an atmosphere where Mr. Elland would have listened to the dragon for a long time.

第四百九十七話 合同ダンジョン探索開始! 「この“味噌汁”ってスープはいいなぁ......」 キャベツとタマネギと油揚げの味噌汁をズズッとすすって、そう言ったガウディーノさん。 「ああ。なんかホッとする味だよな」 ガウディーノさんの言葉に同意しながらそう言うギディオンさん。 「儂はこの“だし巻き卵”っちゅうのが気に入った。ふうわりした食感に噛んだ瞬間になんとも言えん旨味がジュワッとあふれ出してきよる」 だし巻き卵をパクつきながら、しみじみとそう言うシーグヴァルドさん。 「確かにこれも美味い」 先ほど味噌汁をすすっていたガウディーノさんが、シーグヴァルドさんにつられてだし巻き卵にかぶりつく。 「てかよ、ムコーダさんの飯はなんでも美味いわ」 ネットスーパーで買った市販の混ぜ込みごはんの素で作ったおにぎり(今回は高菜だ)を頬張りながらそう言うギディオンさん。 それに対して「確かに」と深く頷くガウディーノさんとシーグヴァルドさん。 あっさりとした豪華でもなんでもない普通の朝飯だけど、そう言ってもらえると悪い気はしない。 フェルたちと同じメニューで朝から肉というのは、“ みんな体格が良くてよく食うから、量だけは俺の倍を出したけど。 あ、フェオドラさんは細身だけど、よく食うというか、“アーク”の中でも一番食うと言ってもいいくらいなので他の3人と同量にしてある。 にもかかわらず、ペロリと平らげてしまったので、追加でおにぎりを3個出してあげたところだったんだけど......。 瞬く間に無くなったぞ。 そして、今度はコカトリスの照り焼き丼を食っているフェルたちを羨ましそうに眺めている。 フェオドラさん、あっさりメニューとは言え朝からちょっと食い過ぎなんじゃないですかねぇ。 しかも、フェルたちのガッツリ肉飯まで羨ましそうに見てるってどんだけだよ。 てか、もしかして、冒険者っていう肉体派な職業柄、朝から肉の方が良かったか? 一応自分も冒険者なのを棚に上げて、そんなことを考えてしまう。 「あの、朝から肉っていうのもあれだと思って俺と同じあっさりめの食事にしたんですが、がっつり肉の方が良かったですか?」 ガウディーノさんたちに聞いてみる。 「いやいや、俺は朝はこういうあっさりめの方が好みだ」 「俺もだな」 「若いときならいざ知らず、最近は儂も朝はあっさりめがいいのう」 やっぱりそうだよなぁ。 だけど、若干一名そうじゃない方がいらっしゃるようで。 「フェオドラさんは、肉の方が良かったみたいですけど......」 フェルたちを凝視するフェオドラさんを見ながら俺がそう言うと、三人とも呆れたような顔になる。 「アイツと一緒にしたらダメだぜ。何せ朝からステーキ二人前平気で頼むような奴だからな」 「あんなに細いのに俺らよか食うしなー」 「彼奴の胃袋はきっと魔鉄でできているんじゃ」 いやいやシーグヴァルドさん、胃袋が魔鉄でってひどいからね。 まぁ、付き合いの長い三人がここまで言うってことは相当なんだろうってのは察するよ。 『おい、このエルフをどうにかしろ』 『儂らの飯をうらやましそうに見てるのう』 『ジーッとこっち見てきて鬱陶しいぞ』 『スイたちのご飯見て涎垂らしてるのー』 食いしん坊カルテットから苦情の念話が入ってくる。 フェオドラさん、食いしん坊カルテットにこんな苦情を申し立てられるってかなりのもんだからね。 「フェオドラさん」 フェオドラさんにコカトリスの照り焼き丼を見せた。 目の前に現れた照り焼き丼をロックオンするフェオドラさん。 照り焼き丼を動かすと、それとともにフェオドラさんの視線も移動する。 プププ、なんか面白いな。 思わずあっちこっちへ照り焼き丼を移動させる俺。 照り焼き丼を追ってフェオドラさんの視線も上下左右に動き回る。 って、こんなことをしてる場合じゃないや。 「ダンジョンに入る前ですし、食い過ぎも良くないと思いますんでこれだけですよ」 そう言うと、コクコクと何度も頷くフェオドラさん。 フェオドラさんに照り焼き丼を渡すと、幸せそうに頬張り始める。 「ムコーダさん、うちのフェオドラが迷惑かけてすまんな」 「ホント、申し訳ない」 「此奴、美味そうなものを目の前にすると梃でも動かんからのう」 ガウディーノさんもギディオンさんもシーグヴァルドさんも苦笑い。 フェオドラさんは、照り焼き丼もペロリと平らげてしまい残念そうにしていたけど、そこはさすがにおかわりはなしで。 そんな感じでいつもより賑やかな朝飯の時間が過ぎていった。 そして、朝食を食べ終え少しの食休みを挟んだ後......。 『それでは、行くぞ』 『美味い肉が獲れればいいのう』 『それが一番だよな!』 『スイ、いーっぱいビュッビュッてしてやっつけるんだー!』 いつものように緩い感じの俺たち一行の後に、真剣な面持ちの“アーク”の面々という布陣でダンジョンへと突入したのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「こ、これはまた......」 『なっ、水があるなんて聞いてないぞ!』 『ほうほう。こう来たか。面白いのう』 『スッゲー! これなら魚も狙えるな!』 『お魚ー! お肉もあるかなぁ?』 俺たちがそんな感想を言い合う中、“アーク”の面々は驚きの顔で絶句していた。 いつもは緩いフェオドラさんでさえも厳しい表情。 これを見たら、その気持ちも分からないでもない。 ダンジョンに入り、最初は洞窟のような感じでしばらく進むと突き当りに階段が。 そこを下りた途端にこの光景なのだから。 辺り一面の緑と水。 前にテレビで見たことのある、世界最大の湿地帯と同じような光景が広がっていたのだから。 「湿地帯か。とてつもなく広そうだな......」 『グルルルルル、草木が生えていると聞いていたのにっ。彼奴、我に嘘をついたのか?!』 水嫌いのフェルがご立腹だ。 でもさ......。 「いや、草木あるじゃん」 『ぐぬっ。しかしなっ』 「しかしもなにも、そもそもさ、このダンジョンの話をしてくれた戦神様の教会の人だってさ、確か実際にダンジョンに入ったとは言ってなかったよな。ということはだ、伝聞なんだから嘘ってことはないだろうが」 『むぅ』 「じゃあ止めるか? 俺はそれでも一向にかまわないぞ」 というか、俺的にはこれでダンジョン探索が中止になれば万々歳だ。 『止めるわけなかろう!』 「なら我慢しろよ」 そんな感じで俺とフェルが言い合っていると......。 「ムコーダさん、話し中に悪いが、マズイぞ! ファングボアがこっちに気付いた」 そう言ったガウディーノさんの視線の先には、デカい猪が歯をむき出しにしていた。 俺は思わずその猪を二度見する。 いやいやいや、猪ってあんな鋭い歯してたっけ? 「フェオドラ! ギディオン! シーグヴァルド!」 “アーク”のリーダーであるガウディーノさんが声をかける。 フェオドラさんが弓を引き、ファングボアを狙う。 ガウディーノさん、ギディオンさん、シーグヴァルドさんもそれぞれの武器を手に準備万端だ。 「プギィィィィッ」 雄叫びをあげたファングボアがこちらに突進してくる。 念のためにとフェルとゴン爺の間の安全圏からだが、“アーク”の戦いぶりが見られると期待していると......。 『スイがやるー!』 飛び出したスイが酸弾を放った。 ビュッ―――。 スイの酸弾がファングボアの頭、それも眉間にキレイに命中した。 そして、慣性で動いていたファングボアの巨体が、ガウディーノさんたちの前でドサリと横に倒れ込んだ。 「............」 『わーい! 倒したー!』 ファングボアを倒してご機嫌のスイ。 ......すまぬ、本当にすまぬ。 スイは空気読むの苦手なんですぅぅぅ。

520 Episode 497: Joint Dungeon Exploration Begins! "This" miso soup "is good..." I zuzzled the cabbage, onion and fried miso soup and said so, Mr. Gaudino. "Oh. That tastes horrible." Mr Gidion, who says so while agreeing with Mr Gaudino's words. I liked the noodles and rolled eggs. The moment I chewed on the fluffy texture, the flavor became juicy. " Mr. Siegvald says so with a smudge as he puffs the dashi rolled eggs. "Sure this is delicious too" Mr. Gaudino, who had earlier rinsed miso soup, is caught by Mr. Seegvaldo and wrapped in a rolled egg. "Oh, my God, Mr. Mukoda's rice is delicious." That's what Gidion says as he cheeks up a rice balls made from the ingredients of commercially available mixed rice bought from an online supermarket (this time it's a cabbage). Mr Gaudino and Mr Siegvaldo nod deeply "indeed" to it. It's a light sumptuous or nothing. It's a regular breakfast, but I don't feel bad when you say so. I think meat from the morning on the same menu as the Fells would be tight in the face of "Ark", and they serve the same light breakfast menu as me. Everybody's in good shape and eats well, so I only gave them twice as much as I do. Oh, Mr. Feodora is skinny, but I make him the same amount as the other three because I can say he eats well or even the best of the "arcs". Nonetheless, I just gave you three extra rice balls because I flattened them with peroli... It's gone in a flash. And now he looks at the Fells, who are eating a bowl of Cocatrice teriyaki. Mr. Feodora, not to say a light menu. Isn't it a little too much to eat in the morning? Besides, how much is it that you look so jealous even of the Fells' gutsy meat rice? Well, could it have been better to have fleshy occupations like adventurers, meat in the morning? I put myself on the shelf as an adventurer for once, and I think about that. "Um, I thought it was something called meat in the morning, so I made it the same light meal as me, but was it better to stick with meat? I'll ask Mr Gaudino and the others. "No, no, I prefer this kind of light in the morning." "Me, too." "When I was younger, I didn't have to know, and these days, I'd rather have a light morning." I knew I would. But there seems to be a few people who don't. "Mr. Feodora seems to have preferred meat..." That's what I say when I look at Mr. Feodora staring at the Fells, they all look like frightened faces. "Not if you're with him. I've been asking for steak for two in the morning." "You're so thin, it's either us or you eat it." "His stomach must be made of iron." No, no, no, Mr. Seegvald, because your stomach is terrible with demon iron. Well, I guess it's pretty much what three people I've known for a long time say so far. "Hey, do something about this elf" "You look so proud of Nona's rice." Jeez, look at this. It's depressing. "Look at the rice of the swimmers. They're drooling." Complaint stories come in from the Eater Cartel. Mr. Feodora, it's quite possible to file a complaint like this with the Eater Cartel. "Mr. Feodora." I showed Mr. Feodora the teriyaki bowl of cocatrice. Mr. Feodora locks on the Teriyaki bowl that showed up in front of him. Moving the teriyaki bowl, along with it, moves Mr. Feodora's gaze. Pup, that's funny. I accidentally moved the Teriyaki bowl that way. Mr. Feodora's gaze also moves up, down, left, and right after the Teriyaki bowl. Not if you're doing this. "It was before I went into the dungeon, and I don't think it's a good idea to eat too much. That's all." With that said, Mr. Feodora nods over and over again. When I give Mr. Feodora the Teriyaki bowl, he starts chewing happily. "Mr. Mkoda, I'm sorry my Feodora bothered you" "I'm really sorry." "This guy doesn't even move when he sees something that looks delicious." Mr. Gaudino, Mr. Gidion and Mr. Seegvaldo laugh bitterly. Mr. Feodora seemed sorry that the Teriyaki bowl would also be flattened with pepper, but there was just no replacement there. That's how busier breakfast time went by than usual. And after eating breakfast and pinching a few meal breaks... "Okay, let's go." "I wish I could get some delicious meat" 'That's the best part! "Sui, I'm going to bust you! After a row of us that seemed as loose as usual, we entered the dungeon in a formation called "Arc" faces with serious faces. * * * * * "Ko, this again..." 'Oh, I didn't hear there was water! "Hmm. Here it comes. Interesting. ' "Suggy! You can even go for fish with this! "Fish! Do you have any meat, too? As we shared that sentiment, "Ark" 's face was stunned with surprise. Even Mr. Feodora, who is usually loose, has a harsh look. If you look at this, you don't even know how it feels. I went into the dungeon, and at first I went on like a cave for a while, and there was a staircase at the stake. Because it's this sight as soon as we get down there. Green and water on one side around. Because it had a sight similar to the biggest wetlands in the world that I had seen on TV before. "Wetlands? Sounds very spacious..." "Gurrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr, I heard the grass was growing. Eh. He lied to me?! Fell, who hates water, is angry. But... "No, you have grass." "Grunt. But be." "But nothing, in the first place, even a man from the Church of God of War who told me about this dungeon, you certainly didn't say you actually went into the dungeon. I know you're not lying because it's a rumor." "Mmm." "So you want to stop? I'll never mind." Or, for me, if this stops exploring the dungeon, I'm in full swing. 'There's no way we're gonna stop this! "Then bear with me." That's how me and Fell are talking to each other... "Mr. Mukoda, I'm sorry I'm talking to you, but this is not good! Fangbore noticed this way." That's what I said. At the end of Mr. Gaudino's gaze, a big pig was peeling his teeth out. I look at the pig twice by accident. No, no, no, no. Was the pig that sharp toothed? "Feodora! Gidion! Siegvald!" Mr. Gaudino, the leader of "Arc", speaks up. Mr. Feodora pulls the bow and targets Fangbore. Mr Gaudino, Mr Gidion and Mr Siegvaldo are also ready with their respective weapons in their hands. "Puggyyyyyy" A roaring fangbore rushes this way. Just in case and from the safety zone between Fell and Grandpa Gong, but expecting to see the battle of "Ark"...... Sui will do it! A popping sui unleashed an acid bullet. Buh -. Sui's acid bullet hit Fangbore's head, which was also pretty between the eyebrows. And a fangbore giant, which was moving with inertia, fell beside Dosari in front of Mr. Gaudino. ............ "Wow! I knocked him down! Sui in a good mood by defeating Fangbore. ... I'm sorry, I'm really sorry. Sui doesn't like to read air. Uh-huh.

第五百八十話 押しの強い小さいおばちゃん 昼飯を終えた俺たちは、ある所に向かっていた。 フェルたちも暇だと俺に付いてきている。 まぁ、ゴン爺は今朝のことがあったので、ご機嫌伺いを兼ねて一緒に来ている感はあるが。 ジトーッ。 フェルとドラちゃんがゴン爺を呆れたような目で見ている。 そして、伏し目がちにしながらいたたまれない様子のゴン爺。 『いい加減そういう目で見るのは止めてもらえんかのう......』 そうボソリとつぶやいたゴン爺。 『いい加減も何も、お主のあの姿には失望したぞ』 『俺も~』 そう言われても仕方がないと思っているのか、ゴン爺も言葉に詰まっている。 『我と対等にやり合ったお主を少しは認めていたのだがなぁ。それが、たかが酒であの姿。情けないとは思わぬのか?』 『本当だぜ。だらしなく腹丸出しで熟睡してるんだもんなぁ。ドラゴン種最強が聞いて呆れるぜ』 『ぐぬぬ』 手ひどい言われようだが、本当のことだからゴン爺も反論出来ない。 もうそろそろ助け船を出すとするか。 まったく、フェルもドラちゃんもここぞとばかりに咎めるんだから。 「まぁまぁ。フェルもドラちゃんもそんなに責めてやるなよ。家でのことなんだから。ゴン爺もこれからは飲み過ぎには注意するだろ。な?」 『も、もちろんじゃ!』 俺の言葉に勢いよく返事をするゴン爺。 ま、こうして助け船は出したけど、無防備に腹丸出しでイビキかいて寝ていたゴン爺のあの姿を見たら、フェルとドラちゃんがいろいろと言いたくなる気持ちになるっていうのも分からないではないけどさ。 あんまり油断してると、ヤマタノオロチじゃないけど、酒に酔わされて討伐されちゃうかもしれないぞ。 『あのねー、ゴン爺ちゃんお腹出して『グゴォ~』ってイビキかいて寝てたの! 面白かった~』 ゴン爺の背中に乗っていたスイが、ポンポンと飛び跳ねながら楽しそうにそう言う。 当然、スイの言葉に一切の悪気はない。 せっかく収まったのに蒸し返しちゃダメでしょうよ。 ほら、ゴン爺が項垂れちゃったじゃないか~。 それ見てフェルとドラちゃんは笑っているし。 そんなやり取りをしているうちに目的の場所へと到着。 やって来たのは、以前に風呂の拡張工事をお願いした工事業者のブルーノさんの事務所だ。 「んじゃ、フェルたちは外で待っててな」 事務所の中へは体の大きなフェルたちは入れないから外で待機だ。 「こんにちは~」 声を掛けながら事務所の中へと入る俺。 用の家の建築をお願いしたんだけど、請け負っている仕事の都合で2か月後くらいになるって言われてたんだよね。 それで、お願いしてから2か月ちょいは経ったからどうかと思って来てみたわけだ。 「あ、ムコーダさんじゃないかい。久しぶりだね~」 にこやかに迎えてくれたのはブルーノさんの奥さんのアニカさんだ。 「聞いたけど、王都に行ってたんだって?」 「ハイ」 いろいろと大変でしたよ......。 「Sランク冒険者ともなれば王都からもお声が掛かるんだろうね~」 お声が掛かったというよりも、こっちから押し掛けたってのが正解なんだけどね。 そんな内々のことは知らないだろうアニカさんに苦笑しつつ、こちらに伺った理由を伝える。 「お久しぶりです。あのお願いしていた家の建築、もうそろそろかなと思って来てみたんですが......」 「あ~、それなんだけどねぇ......」 アニカさんが困った顔をする。 なんでも、今請負中の工事がまだ終わりそうにないんだそうだ。 とある商人さんの息子さん夫婦の新居なんだそうだけど、どうも嫁さんのこだわりが強いらしく、いろいろと注文が多いらしいのだ。 建築の途中に、こうしてほしいああしてほしいという注文は割とよくある話で、手先の器用なドワーフ連中なら臨機応変にその場その場で対応するのだが、今回はその件の嫁さんの注文が次々と入ってきてなかなか工事が進まないようだ。 ブルーノさんもほとほと困っているようで「いい加減にしろ!」と怒鳴ったほどだとか。 でも、向こうも負けていないようで「追加料金はちゃんと払う! だからきちんと仕事しろ!」と言い返してきたようで......。 「元々の工事代金の半額は前払いで受け取っていたんだけど、言葉通りにそれまでの追加工事の代金もキッチリ支払ってきたからねぇ」 ブルーノさんたちもそれ以上強くは言えずということらしい。 その商人さんの所も大分儲かっているところのようだし、聞くところによると、息子さん夫婦は新婚さんでよりこだわりが強いらしい。 夢のマイホームというわけだ。 そんなわけで、少なくともあと2、3週間はかかるらしい。 「申し訳ないねぇ」 「ムコーダさんとこの工事に入れるようになったら、すぐに連絡を入れるよ」 「よろしくお願いします」 「ところで、旦那がムコーダさんからいただいたウイスキーとかいう酒、あたしもご相伴にあずかったんだけどさぁ、本当に美味しいわよね~」 満面の笑みでそう切り出したアニカさん。 ギクリ。 「え、ええ、まぁ......」 曖昧に返事をしたものの、アニカさんは逃がしてはくれなさそうだ。 「あんな美味しい酒は初めて飲んだからびっくりしたよ~」 「まーあの酒は酒精が強いのですが、特にドワーフの方は好まれますねぇ」 「そうそう。あのカーッと喉を焼くような刺激がたまらないったらありゃあしないのよ!」 ドワーフは女性でも酒には目がないようだね。 「でね、旦那に聞いたんだけど、ムコーダさん、不定期で酒も売ったりしているそうじゃないの」 聞いたっていうか、問い詰めたんだろうなぁ......。 ブルーノさん、どっちかっていうとアニカさんの尻に敷かれているみたいだし。 「それは、まぁ、暇なときにちょっとだけ......」 「ここではやらないのかい?」 「え? それは、その......」 「この街はムコーダさんの家もある本拠地だろ? ここに帰ってきたってことはさ、暇な時間もあるんじゃないのかい?」 「そうだよね、そうだよね! なら、ここでもやるでしょ? ってか、やるわよね!」 というか、小さいおばちゃんなのに圧がすごいんだが。 「は、はぃ......」 「やったわ! 旦那と協力して美味しい酒買いまくるわよ~!」 飛び上がってめっちゃ嬉しそうにそんなことを口にするアニカさん。 だけど、アナタたちが暇じゃないでしょ。 ブルーノさん、今の仕事まだ終わってないじゃん。 それが終わっても、うちの家の建築もあるし。 「あ、あの! 店を出すとしても、うちの仕事が終わったあたりになると思いますよ!」 これだけはしっかりと言っとかないと。 「そうかい。ちょっと先になりそうだから残念だけど、ムコーダさんのとこの仕事が終わったら、少しは仕事に余裕も出来る予定だし、じっくり酒が楽しめると思えば悪くないか。うん、楽しみにしてるよ!」 俺の出す酒店が先になりそうだと聞いて、少し残念そうだったアニカさんだがすぐに気持ちを切り替えていた。 「うちの旦那もこの話を聞いたら、俄然張り切るだろうしね! きっと、ムコーダさんのとこも早く終わるよ~」 酒で仕事が早まるのはドワーフクオリティなんだろうか。 「あの、では、ご連絡お待ちしております......」 押しの強いおばちゃんにタジタジになりながら、ブルーノさんの事務所を後にする俺だった。 「あー、なんか疲れた」 『む、終わったのか?』 「ああ。帰ろう」 『うむ。だが、小腹が空いたな。途中、屋台に寄っていこうではないか』 『それはいい考えだのう』 『賛成!』 『お肉~!』 「ちょっとお前ら......」 暇だとか言って付いてきたのって、絶対これが目的だったろ。 その後、フェルたちに付き合って街中の屋台をあれこれと巡るハメになる俺だった。

605 Episode 580 Small Auntie With Strong Press After lunch, we were headed somewhere. Fel and the others are following me around in their spare time. Well, Grandpa Gong was in a good mood this morning, so I felt like he was coming with me. Gito. Fel and Dora looked at Grandpa Gong in a daze. And Grandpa Gong, who tended to fall aside, seemed unworthy. "Will you stop looking at me like that...?" That's right, Grandpa Gong crushing his head. I'm disappointed in what you look like. Me too ~ You think you can't help it if you say that? Grandpa Gong is also stuck with the words. "I admitted a little to the Lord who played equally with me." That's what it looks like with the booze. Don't you think it's pathetic? It's true. I'm obsessed with sloppy stomachs. I'm shocked to hear that dragon species are the strongest. " Guguuu It would be a terrible thing to say, but I can't argue with Grandpa Gong because it's true. I think it's time to send out a rescue ship. Fel and Dora-chan are going to blame it all for being here. "Well, don't blame Fel or Dora-chan so much." It's at home. "Grandpa Gong will be careful to drink too much from now on, right?" Of course not! Uncle Gong responds to my words with vigour. Well, I let out a helper boat, but when I saw Grandpa Gong who was sneezing out of his stomach unprotected, I didn't know that Fel and Dora-chan felt like they wanted to say a lot. If you're too cautious, you won't be a Yamatano Orochi, but you might get drunk and crushed. "Well, Grandpa Gong was getting hungry and sneezing! It was funny!" The sway on Grandpa Gong's back jumped and said happily. Of course, there is nothing wrong with Sweetheart's words. You can't steam it back even though it's settled down. Look, Grandpa Gong's hung up on you. Seeing that, Fel and Dora laughed. In the middle of that exchange, we arrived at our destination. The office of Bruno, the contractor who had previously requested the expansion of the bath. Damn, Fel and the others are waiting outside. I can't let Fel, who has a big body, in the office, so I'll wait outside. Hello ~ I walked into the office as I called out. When I asked for the expansion of the bath, I asked for the construction of a new house for slaves (employees), but I was told that it would be about two months later due to the work I was undertaking. So, it's been a little over two months since I asked for it, so I'm wondering if it's okay. "Ah, Mukoda-san, isn't that right?" It's been a long time ~ It was Annika, Bruno's wife, who greeted her with a warm welcome. I heard you were going to King's Landing? "Hi." "It was a lot of trouble..." If you become an S-ranked adventurer, you'll probably hear from the capital ~ Instead of calling out to me, I pushed you from here. I'll tell you why I asked you this, smiling bitterly at Anika. "It's been a long time. I thought it might be time to build the house I was asking for..." "Ahh, that's it..." Anika looks troubled. Anyway, it seems that the construction under contract is not over yet. It seems that it is the new home of a merchant's son and his wife, but it seems that their daughter-in-law is very attentive and has a lot of orders. In the middle of construction, it is often said that I want you to do this order. The dexterous dwarves at hand will respond on the spot in an ad hoc manner, but this time, the orders for the wives in question have come in one after another, and the construction seems to be difficult to carry out. Bruno seemed really troubled, too, and said, "Come on!" I thought I yelled at you. But he didn't seem to lose either, so he said, "I'll pay the extra fee! That's why you have to do your job!" It seems that I've said it back... " I received half of the original construction fee upfront, but I paid exactly what I had told you for the additional construction until then. It seems that Bruno and the others can't say more strongly than that. The merchant seems to be making a lot of money, and according to what I hear, the son and his wife are more attentive than newlyweds. It's my home of dreams. That's why it seems to take at least a few more weeks. "I'm sorry." I'll be in touch as soon as Mukoda and I can get into this construction. Thank you very much. "By the way, I was very happy with the whiskey that my husband gave me from Mukoda, but it's really delicious ~" Anika cut it out with a smile on her face. Gickle. "Yeah, yeah, well..." Although she replied vaguely, Anika wouldn't let her go. I've never had such a delicious drink, so I was surprised. "Well, that sake is strong, but it's especially preferred by dwarves." That's right, that throat burning stimulus is irresistible! Even a dwarf woman doesn't seem to have eyes for booze. "So, I asked my husband, Mukoda-san, it's not like he sells alcohol on an irregular basis." "I guess I asked you a question..." Bruno, it looks like it's laying on Anika's ass. "Well, that's just a little bit in my spare time..." "You're not going to do it here?" "Huh? That's it..." "This city is also home to Mukoda-san, right? You're back here, don't you have some free time?" "That's right, that's right!" Then we can do it here, right? I mean, I'll do it! " I mean, even though she's a small aunt, the pressure is really high. "Ha, ha, ha..." "I did it! I'll work with my husband to buy delicious liquor!" Anika jumped up and said such a thing happily. But you're not free. Mr. Bruno, you haven't finished your work yet. Even when it's over, there's the architecture of our house. "Oh, um! Even if I were to leave the shop, I think I would be finished with my work!" That's all I have to say. "I see. I'm afraid I'll be a little farther ahead, but when Mukoda's work is done, I'll be able to afford to work a little, and I think it would be a bad idea if you could enjoy your drink carefully." Yeah, I'm looking forward to it! " When I heard that my liquor store was about to come first, I was a little sorry for Anika, but she switched her mind immediately. "If my husband listens to this story, he'll be all over it!" I'm sure Mukoda-san's place will be finished soon as well. Is it dwarf quality to work faster with alcohol? "Well, then, I'll be waiting for your call..." It was me who was going to leave Bruno's office while being a big pushy auntie. "Ah, I'm tired." Hmm, is it over? "Yeah. Let's go home." "Hmm. But I'm hungry." On the way, why don't we stop by the food stall? " That's a good idea. Yes! Meat ~! "Hey, you guys..." This is definitely what I wanted to do when I followed you in my spare time. Then I was going to hang out with Fel and the rest of the stalls in the city.

第四百七十話 カレーリナの街でもお布施&寄付 フゥ......。 朝飯を食い終わって、リビングでほうじ茶を飲みながらホッと一息。 今朝は久々にほうじ茶を淹れてみた。 というのも、昨日は肉三昧で胃があっさりしたのを求めてね......。 フェルもゴン爺もドラちゃんもスイも、久しぶりの肉を食いまくった。 分厚いステーキを焼いても焼いても追いつかないくらいだったよ。 塩胡椒からいつもの各種ステーキ醤油にレモン塩や山葵塩などのブレンド塩をかけて一通り食ってからの、お気に入りをかけてのおかわり。 特に肉に飢えていたフェルとゴン爺は、どんだけ食うんだよって呆れかえるほどだった。 俺も勢いで分厚くて大きいステーキを焼いて食ったんだけどさ、さすがに多かったわ......。 そんな感じで昨日の夕飯にたっぷりとこれでもかという量の肉を食ったにもかかわらず、食いしん坊カルテットは今朝も元気に肉をご所望。 しかも、フェルからは『この間狩ってきたコカトリスの変異種がいいぞ』などと要望まで。 しょうがないから昨日、冒険者ギルドから回収してきたばかりのコカトリス(変異種)の肉を使って、これでドヤァって感じでこってりなコカトリスの照り焼き丼(トッピングでマヨも格子状にたっぷりとかけて)を作ってやったら、何度もおかわりしてバンバン食ってたわ。 昨日の肉三昧からのこってり味の肉なんだけど、食いしん坊カルテットには胃がもたれるなんてことは一切ないってことが改めてよく分かったね。 ちなみに俺の朝飯は、昨日の朝食の残りのジャガイモとタマネギの味噌汁に卵を入れたのと昆布の佃煮と鮭のほぐし身を具にしたおにぎり、あとはキュウリとナスの浅漬けだった。 やっぱり朝飯はこれくらいが丁度良い。 そんなわけで朝飯を食い終わってまったりしているところ。 フェルとゴン爺とドラちゃんとスイは、これまた朝からサイダーとコーラとパンチの利いたものを飲んでるよ。 『おい、おかわりだ。次はサイダーだぞ』 『儂にも。今度は黒いコーラというのがいいのう』 『俺もおかわり! 俺はまたサイダーだな』 『スイも~。スイはね、コーラがいいなぁ』 フェルとドラちゃんとスイには、ネイホフで手に入れた青緑色と瑠璃色と淡い紫色のそれぞれ専用の深めの陶器の皿に、ゴン爺が今使っている同じくネイホフでまとめ買いした深い緑色の丼にもぴったりな深めの皿へと注いでやった。 ゴン爺には専用の皿がないんだよね。 最近仲間になったからしょうがないんだけど。 ゴン爺は気にしてないみたいだけど、専用の皿はあった方がいいよなぁ。 もう少し食器も買い足したいと思ってたところだし、あとで買いに行ってみようかな。 どうせだったら、ネイホフで買ったようないいものが欲しいな......、そうだ、こういう情報だったら、マリーさんが詳しいかもしれない。 ランベルトさんの店に行って、マリーさんに聞いてみるかな。 まぁ、行くにしても今日はやりたいことがあるから、それが終わってからだけどね。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 朝食後の休憩を終えた俺たちは、俺の今日の目的を果たすべく街へと繰り出していた。 『それで、最初は当然ニンリル様のところなのだろうな?』 「いや、違うぞ。うちから一番近いのは土の女神キシャール様の教会だからな」 『なぬ?!』 「なぬって、近い所から順に回っていくに決まってるだろうが。土の女神様、水の女神様、風の女神様、火の女神様、戦神様の順だから、ニンリル様のところは3番目だよ」 そう、今日はお布施&寄付行脚なのだ。 自分が住んでいる街だってのに、まだだったからね。 ニンリル様、キシャール様、アグニ様、ルサールカ様の四女神の教会がこの街にあることはさすがに知っていたけど、戦神様の教会があることは知らなかった。 この情報は、うちの そんなには大きくないらしいし、少しわかりにくい所らしいが、場所もしっかり聞いてあるから大丈夫......だと思う。 そうそう、それから、全部のところで孤児院も運営しているらしいぞ。 そんなこんなでまず最初に訪れたのは、土の女神キシャール様の教会だ。 信者数としては、この街ではキシャール様のところが一番多いらしい。 農業が盛んなここレオンハルト王国とエルマン王国では、実りに直結する土の女神キシャール様を信仰する人が圧倒的に多いようだ。 そっと教会の中へ入ると、大勢の子どもたちが一所懸命掃除をしていた。 「おじさん、まだ掃除が終わってないから、ちょっとだけ待ってて」 掃き掃除をしていた活発そうな男の子がそう声をかけてきた。 お、おじさん......。 君、俺はちょっぴりショックだぞ。 「ええと、司祭さんに用があるんだ。ちょっと呼んできてくれるかな」 「分かった。ちょっと待ってて」 そう言って男の子が走り去った。 そして、少しすると......。 「早く~」 「これこれ、そんなに押すんじゃない」 男の子が、立派な白いひげを蓄えたお爺ちゃん司祭の背中を押しながら連れてきた。 「いやいや、お待たせしました」 「あなたは、ムコーダさんですな」 「え? 俺のことを?」 「そりゃあ有名ですからなぁ。ホッホッホッ」 有名って、俺って有名なの? と思ったが、俺の後ろにいるカルテットを見て、ああ~と納得。 特にフェルとゴン爺というデカブツ2体が一緒にいて目立たないわけがないもんなぁ。 とまぁそれは置いておいて、お布施&寄付のことをお話しさせていただいた。 すると、お爺ちゃん司祭大喜び。 「本当に、本当に、ありがとうございます。この街は他の街に比べて恵まれてはおるのですが、やはり子どもたちが多いと、それだけ何かと入り用な物が多くなるのも実情でして......」 お爺ちゃん司祭の話では、ここの領主のラングリッジ伯爵の援助もそれなりにあるので、他の街に比べれば大分マシではあるそうだ。 あのダンディなハゲおっさん、やるじゃん。 あ、今は毛髪パワーでハゲじゃなくなってるのか。 とりあえずは金貨300枚分の白金貨3枚をお布施&寄付として渡して、子どもたちへのお土産に肉ダンジョン産のダンジョン豚とダンジョン牛の肉塊を渡した。 掃除中だった子どもたちが肉を見て大はしゃぎしてたから、援助があると言っても肉は滅多に食えないんだろうね。 みんな喜んでたから、見ていてこっちとしても嬉しかったよ。 お爺ちゃん司祭や、話を聞いてやってきたシスター、そして子供たちに見送られながら、俺たち一行は次の教会へと向かった。 それから、順に立ち寄っていった、水の女神ルカ様の教会や風の女神ニンリル様の教会、火の女神アグニ様の教会。 そこでも、俺のことは知られていた。 街で唯一のSランク冒険者だっていうことと、デッカイ狼とドラゴンを従魔にしているってことで「街で知らない人はいませんよ」とか言われちゃったよ。 お布施&寄付のことを話して、白金貨3枚と子どもたちへのお土産の肉を渡すと、一様にその額に驚いていたけど、みんな喜んで大いに感謝してくれた。 やっぱり孤児院まで運営していると、どこもカツカツなんだろう。 チラッと話してくれたけど、ラングリッジ伯爵の援助もあるから、なるべく孤児は受け入れるようにしているらしいし。 そういう話だから、どこの孤児院も人数が多かったね。 この街でストリートチルドレンをほぼ見かけないのは、そういう方針だったからなんだなって納得した。 そういう話を聞いて、ここカレーリナは拠点にしている街だし、定期的にお布施&寄付はしていこうと思う俺だった。 そして最後は、戦神ヴァハグン様のところだ。 ペーターに教えてもらった通りに来てみたけど......。 「ここでいいのかな?」 町外れにある、庭付きのちょっと古い個人宅に見えるんだけど。 ここでこうしていても仕方ないかと、とりあえず入ってみる。 「お邪魔します~」 ボロい木造の囲いにあった扉から入ると、庭で木の枝を振り回してチャンバラごっこをする子供たちがいた。 「おっちゃん、誰だ?」 ここでもダメージを食らったぜ。 「えっと、ここは戦神様の教会でいいのかな?」 「うん、そうだぞ。おっちゃんもあっちの国から来た傭兵か? それにしちゃあヒョロイけど」 男の子がそう答えてくれた。 しかし、ヒョロイは余計だぞ、君。 俺をヒョロイと言った男の子に向かって、気の強そうな女の子がそう言う。 「バカじゃねぇよ! バカって言った方がバカなんだぞ!」 「何よ、アタシとやるっていうのか!」 コラコラ、君たちちょっと短気じゃないかい。 一触即発の男の子と女の子。 周りにいる子どもたちはヤレヤレと囃し立てている。 睨み合う男の子と女の子の間に入ろうとした時、家の中から大柄な爺さんが飛び出してきた。 「コラーッ、またお前らケンカやっとんのか!」 「ゲッ、院長先生だ! みんな逃げろ~」 7、8人いた子どもたちが、クモの子を散らすように散っていった。 「ったく、相変わらず逃げ足だけは速いのう......。で、お前さんはうちに何か用か?」 「ええと、こちらは戦神様の教会でいいんですよね?」 「ガッハッハ。一応な。教会というより、孤児院って名目の方が主だがな」 俺のことを知らない様子の院長さんに、かくかくしかじかと俺のこととお布施&寄付をしにきたことを話す。 そうしたら「本当か?!」と驚いた様子で、家の中へ「ノエリア! ノエリア! すぐに来てくれ!」と呼びかけた。 そして現れたのは、院長さんと同じくらいで若い頃はさぞや美人だったんだろうなとうかがわせるお婆さん。 「なんだい、大声出して」 さっき俺が伝えたことを、お婆さんに伝える院長さん。 すると「本当かい?!」と院長さんと同じように驚くお婆さん。 他の教会と同じように白金貨3枚と肉を渡すと、院長さんとお婆さんは泣き出してしまった。 話を聞くと、この二人は元は小国群出身の傭兵で、傭兵を引退したあとにこの国に来て孤児院を開いたそうだ。 子ども好きだったが、終ぞ子供ができなかった二人にとっては天職だと思える孤児院の運営。 苦しくともなんとかやってきてはいたが、特に最近は寄付もほとんど無い状態。 しかも、小国群から送られてくる孤児だけは増えていて、経営が日増しに厳しくなっていたところだったという。 元々この国に住む人で戦神を信仰する人はほぼ皆無なのもあって、ラングリッジ伯爵からの援助もわずかばかりだったが、なんとかその援助で食いつないでいたそうだ。 二人とも泣きながら何度も「ありがとう、ありがとう」と言っている。 そこまで感謝されると、照れるというか、どうしていいかわからないというか。 泣き顔の二人に見送られて、そそくさとお暇させてもらったよ。 相当苦労してきたんだろうなと思いながら、この寄付金で少しは経済的な苦労がなくなればいいなと思う俺だった。 「それじゃ、次はランベルトさんのお店ね」 『ええ~、まだ行くのー? スイ、お腹空いちゃった~』 『主殿、儂も腹が減ったのう』 『俺もー』 『我もだ。飯が先だ』 「あ~、あちこち回って大分時間経ってるからなぁ。それじゃあ、一回家に帰って昼飯食ってからランベルトさんの店に行くか」 そう言うと、みんな諸手を挙げて賛成したので、食いしん坊カルテットの腹を満たすため俺たち一行は一度家へと帰ることにした。

491 Episode Four Hundred And Seventy: Even The City Of Curry Lina Bounces &Amp; Donations Huh...... Finish your breakfast and sip a ho sip of broomstick tea in the living room. I tried brewing broom tea for a long time this morning. Because yesterday you asked for meat threesome and a light stomach...... Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui ate their first meat in a long time. I could barely catch up on a thick steak or bake it. A change from salt and pepper to the usual steak soy sauce with a blend of salt such as lemon salt and sunflower salt to eat all the way through, then a favorite. Especially Fell and Grandpa Gong, who were hungry for meat, were so frightened of how much to eat. I had a thick, big steak with momentum, too, but that was just a lot... Even though I ate plenty of meat for yesterday's dinner like that, the eater cartel wants meat well this morning. Plus, from Fell to the request, 'I like the cocatrice mutant I've been hunting in the meantime,' etc. I couldn't help it. Yesterday, I used the meat from Cocatrice (a mutant species) that I had just collected from the Adventurer's Guild, and I made a nice Cocatrice Teriyaki Bowl (topped with plenty of mayo in a lattice) that feels like Doya, and I would have eaten it again and again. The meat from yesterday's meat threesome tastes good, but once again, you know very well that there is nothing in the eater's cartel that can bring your stomach. By the way, my breakfast consisted of eggs in the remaining potato and onion miso soup from yesterday's breakfast, rice balls with kelp tenderloin and salmon loose body, and then shallow pickles of cucumber and aubergines. I knew this was just about as good for breakfast. That's why I'm neat after breakfast. Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui have been drinking cider, coke and punchy stuff again since morning. 'Hey, it's a replacement. Cider's next. " "Even to Non. Now I'd prefer a black coke. ' "Me too! I'm a cider again." "Suey too ~. Suey, I'd love a Coke" Fell, Dora and Sui did it by pouring it into a deep ceramic dish dedicated to each of the blue-green, rugged and pale purple colors obtained in Nayhoff into a deep green bowl that was also perfect for the deep green bowl that Grandpa Gong was using now, which he also bought in bulk in Nayhoff. Grandpa Gong doesn't have a special plate, does he? I can't help it because I've been one of them lately. Grandpa Gong doesn't seem to care, but you should have a special plate. I was just hoping to buy some more dishes, and I guess I'll go buy them later. If it was anyway, I'd like something as good as I bought it in Nayhof..., yeah, if it was this kind of information, Marie might know more about it. I think I'll go to Mr. Lamberto's and ask Marie. Well, there's something I'd like to do today even if I were to go, after that. * * * * * After the break after breakfast, we were on our way to the city to serve my purpose today. 'So, naturally at first, it must be Lady Ninril's place, huh? "No, you're not. The closest thing to us is the church of the earth goddess Kishahr." "What?! "Napoleon, you've decided to go around from close quarters in order. It's the third place in the order of the goddess of earth, the goddess of water, the goddess of wind, the goddess of fire, the goddess of war." Yes, it's a gift and donation leg today. Because even though I live in the city, I haven't. I just knew that the church of the Four Goddesses of Ninril, Kishahr, Agni and Lusarca was in this city, but I didn't know there was a church of the gods of war. This information comes from Peter, our slave (employee) and native of this town. They're not that big, and it seems a little hard to understand, but I think it's okay because I've heard the place well... Yeah, well, then, they also run orphanages all over the place. The first such visit was to the church of the goddess of earth, Kishahr. As for the number of believers, they have the most places in this city like Kishahr. Here in the kingdoms of Leonhardt and Ellman, where agriculture flourishes, there seems to be an overwhelming number of people who believe in the goddess of earth, Kishahr, which is directly linked to fruitfulness. When I gently entered the church, a large number of children were cleaning hard. "Uncle, I haven't finished cleaning yet, just give me a minute" That's what the active looking boy who was cleaning called me. Oh, uncle...... You know, I'm just a little shocked. "Uh, I need to speak to the priest. I was wondering if you could give me a call." "Okay. Wait a minute." That's what the boy said and ran away. And a little... "Quickly ~" "Don't push this so hard." A boy brought him in as he pressed the back of a grandfather priest who had stored a splendid white beard. "No, no, thank you for waiting" "You're Mr. Mukoda." "Huh? About me? "That's because it's famous. Ho ho ho ho." Famous, am I famous? I thought so, but when I saw the cartel behind me, I was convinced that oh ~. Especially with two big bums named Fell and Grandpa Gong together. There's no way they're inconspicuous. And well, let me put that aside and tell you about the bounce & donation. Then Grandpa Priest overjoyed. "Thank you so, so much. This city is more blessed than any other city, but it's also true that when there are still more children, that's all there is to it..." Grandpa, the story of the priest says that the aid of Count Langridge, the lord here, is pretty good, too, so it's much better than the rest of the city. That dandy bald old man, you do it. Oh, now you're not bald with your hair power. In the meantime, I gave three white gold coins for 300 gold coins as a gift & donation, and a piece of meat dungeon pork and dungeon beef for a souvenir for the children. I guess you rarely eat meat when you say you have assistance because the kids who were cleaning were looking at the meat and shaking it up a lot. Everyone was happy, so I was happy to watch. Grandpa, the priest, the Sister who came listening, and the children dropped us off, and we headed one line to the next church. Then we stopped in turn, the church of Luca, the goddess of water, the church of Ninril, the goddess of wind, the church of Agni, the goddess of fire. Even there, they knew about me. The fact that he's the only S-rank adventurer in the city and that he's using the Decepticon Wolf and the Dragon as his obedience made him say, "No one in the city knows." When I told him about the fabric & donation and gave him three white gold coins and a souvenir meat for the children, he was uniformly surprised at the amount, but everyone was happy to thank me a lot. After all, when I even run an orphanage, I guess everywhere is a cutlet. He talked to me chilly, but with the assistance of Count Langridge, he's trying to accept the orphan as much as possible. That's the story, so every orphanage had a lot of people. I convinced myself that I hardly see street childrens in this city because that was the policy. That's what I heard, this is the city where Karelina is based, and it was me I was going to make regular buzzes & donations. And at the end of the day, the god of war, Lord Vahagn. I tried to come as peter taught me... "Is it okay here? It's out of town, it looks like a little old private house with a garden. I don't know what I can do about it here, but I'm just gonna go in. "Sorry to bother you ~" Entering through a door that was in a run-down wooden enclosure, there were children swinging tree branches in the garden and playing chamberlain. "Grandma, who is it? I took the damage here, too. "Uh, is this a good place for the Church of God of War? "Yeah, we are. Is your grandma a mercenary from that country, too? And you, Hyoroi." That's what the boy answered to me. But Hyoroi is superfluous, you. Turning to the boy who said I was a hero, that's what a girl with a strong heart says. "I'm not stupid! You're dumber than saying you're dumb! "What, you're going to do it with Atashi! Coracola, aren't you guys a little short-tempered? One-touch boys and girls. The children around them stand in jealousy. A big grandfather jumped out of the house as we tried to get in between the staring boy and the girl. "Collar, you guys are going to have another fight! "Gee, it's Dean! Everybody run!" There were seven or eight children scattered like spider children. "Damn, it's just as fast as ever to escape...... So, what can I do for you? "Uh, this is the Church of God of War, right? "Gahh. Uniform. Orphanages are better known than churches." Tell the director that you don't know me, that you've come to make a gift and donation with me. And then I said, "Is that true?!," he said to his surprise and went inside the house, "Noelia! Noelia! I need you here now!," he called. And what showed up was my grandmother, who makes me wonder if she was as beautiful as Dean when she was young. "Oh, my God, shout it out" Tell your grandmother what I just told you, Dean. And I said, "Is that true?!" and the same amazing grandmother as Dean. When I gave him three white gold coins and meat, like any other church, the dean and grandmother cried out. When I heard the story, these two were former mercenaries from a small group of countries who came to this country to open an orphanage after retiring from the mercenaries. The operation of an orphanage that seemed to be a gift to two people who loved children, but ended up not having children. I had managed to do it painfully, but there have been few donations, especially lately. Moreover, he said that only more orphans were being sent from small groups of countries, and management was just getting tougher and tougher. There were almost none who originally lived in this country and believed in the god of war, and there was only a small amount of aid from the Earl of Langridge, but he managed not to eat it with that aid. They both cry and say "thank you, thank you" over and over again. When you are so thankful, do you mean you can illuminate it or you don't know what to do? The two crying faces dropped me off and gave me some time to spare. I guess I've been struggling pretty hard, and I was hoping this donation would eliminate a little financial hardship. "Next up, Mr. Lamberto's shop." "Yeah, are you still going? Sui, I'm hungry ~ ' Lord, Noon is hungry. Me, too. 'Neither do I. Dinner first. " "Ah, it's been a long time since I've been around. Then why don't you go home for lunch and then go to Mr. Lamberto's shop?" Having said that, we all raised our hands and agreed, so we decided to go home once to fill the belly of the eater cartel.

第二百七十九話 エルランドさんの解体講座 「そうです、そうです。そこの骨の関節を外すんです。関節が外れたら、ここに沿って切り離していくんですよ」 土魔法で作った石の台に置かれたコカトリスにエルランドさんの指示の下、ミスリルのナイフを振るう。 スイ特製のミスリルナイフは切れ味抜群で面白いほどスッと肉が切れていった。 俺は今エイヴリングの街の郊外の森で、エルランドさんから魔物の解体講習を受けていた。 普段は駄目駄目な壮年エルフのエルランドさんだけど、ドラゴンを解体できるくらいの腕を持っているだけに指示も的確で分かりやすい。 ダンジョンでヴァンパイアナイフが出てから、解体のことを教わろうと考えていたんだよね。 そんなもんで、ちょうど今日明日と時間が空いたこともあって、エルランドさんに頼んで早速肉確保がてら講習会開催となったわけだ。 とはいっても大きい獲物はさすがに1人で扱うのは無理そうだから、コカトリスくらいのものを解体できるようになればってことでお願いした。 しかし、エルランドさんから「小ぶりのレッドボアくらいまでできるようになっていると色々と応用できますよ」とアドバイスされて、レッドボアの解体もやってみることになった。 確かに小ぶりのレッドボアが全長2メートルくらいだから、これくらいの獲物の解体ができればけっこう幅が広がるな。 それに何といってもボア系の魔物はどこの森でもいるっていう話だし、四足歩行の魔物の解体の仕方はそんなに変わらないと聞いたからレッドボアの解体ができれば、いざというときは大物でも何とかなりそうだ。 エルランドさん曰く「こういうものは慣れが大事です」ということで、とにかく解体してみることになった。 フェルたちに頼んで、とりあえずコカトリスを獲ってきてもらって、今はエルランドさんに習いながらコカトリスを解体している真っ最中だ。 そのフェルたちはというと、コカトリスを5羽ほど狩ってここに置いていったあとは再び狩りに繰り出していった。 今回のダンジョン探索で獲得したマジックバッグ(特大)を持たせたから、腹が空くまでは戻ってこないだろう。 ちなみにだが、ヴァンパイアナイフは超優秀で、コカトリスにぶっ刺したら勢い良く血を吸い取っていったよ。 血を吸っているときは、ヴァンパイアナイフの刃の部分が赤茶けた色になって、血を吸い尽くすと元の黒っぽい魔鉄の色に戻る仕様だった。 そのおかげで、コカトリスの解体をしていても血で汚れることもなく、グロさも大分軽減されていることから俺でも普通に解体作業をすることができた。 やっぱりこういうとき何が1番ダメかっていったら、血がドバッと出たりだとか血の匂いだと思うんだよね。 それがないだけで大分落ち着いて作業ができる。 ヴァンパイアナイフ様様だ。 これが手に入っただけでも、エイヴリングのダンジョンに潜った甲斐があったってもんだ。 「ムコーダさん、内臓も食べるんだと言っていましたけど、本気ですか?」 コカトリスの腹を割いて、いよいよ内臓をというところでエルランドさんがそう聞いてきた。 「ええ、もちろん」 こっちの世界では内臓を食うことはしないみたいで、すべて廃棄処分になっている。 冒険者ギルドに解体を頼むうえではそれは仕方ないけど、自分で解体するとなれば別だ。 もちろん鶏とは別物なんだから、ちゃんと食えるかどうかは判別するぞ。 俺には便利な鑑定スキルがあるんだしさ。 鑑定さん、鑑定さん、役に立ってちょうだいな。 【サエズリ......食道、気管。コリコリとした弾力のある食感の希少部位。食用可。】 【ハツ......心臓。プリプリとした弾力のある食感が特徴。食用可。】 【レバー......肝臓。ビタミン類や鉄分が豊富で栄養価が高く、クセがなく食べやすい。食用可。】 【砂肝......筋胃。鳥類特有の器官。味にクセがなく、コリコリした食感。食用可。】 【セギモ......腎臓。脂がのり旨味も強い希少部位。食用可。】 【キンカン......体内で成長途中の卵。食用可。】 【ボンジリ......尻尾にあたる部分の肉。筋肉が発達していて旨味が強く脂ものっている希少部位。食用可。】 おお、鑑定さんありがとう。 魔物だけど内臓はやっぱり食えるんだな。 全部、居酒屋や焼き鳥屋で一度は見たことがある部位だ。 とはいえ、内臓は内臓だ。 コカトリスは大きいから内臓1つ1つが これは俺1人で楽しむ分しかないなぁ。 ま、これくらいは許されるよな、うん。 ジュルリ......、いかんいかん、今は解体の最中だ。 さっさと内臓を取り出さねば。 傷付けないよう1つ1つ丁寧に取り出していった。 ただ、セギモだけはちょっと取り出しづらい部分にあってうまく取り出せなくて断念。 ま、これも何度か解体をこなしていけばなんとかなりそうだけどな。 「ムコーダさんがそれだけ丁寧に扱っているということは、美味しいんですね?」 俺が丁寧に取り分け終えた内臓をアイテムボックスにしまったのを見て、エルランドさんがそう聞いてくる。 「これはですね、串に刺して炭火で焼くと美味しいんですよー」 もちろん味は塩のみ。 ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。 「ム、ムコーダさん......」 「分かってますって」 ただ、内臓だから希少なんだよね。 ちょっとは分けてやってもいいけど、俺の楽しみなんだから俺優先だからな。 その後は、エルランドさんの指示の下、内臓を取ったコカトリスを切り分けていった。 ちょうど解体が終わったころに腹を空かせたフェルたちが戻ってきた。 昼飯は、街を出る前に宿で準備してきたオーク肉の豚丼だ。 醤油、砂糖、みりん、酒、水を煮詰めたタレを絡めたオーク肉がたっぷり載った豚丼だ。 豚丼で腹ごしらえをしたフェルたちは再び狩りに繰り出していった。 俺とエルランドさんは、残りのコカトリスを解体だ。 「ふぅ、最後のコカトリスが終わりましたね」 「どうですか? やはり実際にやってみた方が分かりやすいでしょ」 エルランドさんの言うとおりだ。 実際にやってみた方が慣れるのも早い。 1羽解体したあとは、何となく手順も分かってくるし、1羽また1羽と解体をこなすごとにかかる時間も短くなった。 これならコカトリスの解体は1人でも十分できそうだ。 「ええ。今ならコカトリスの解体も問題ないです。ありがとうございました」 「レッドボアはどうしますか? フェル様たちがお昼までに狩ってきたものがありますよね」 昼飯に戻ってきたフェルたちが狩ってきた獲物の中に、小ぶりのを頼んだのに結構大きいレッドボアが数匹いた。 「いえ、いまからだとフェルたちが戻るまでには終わりそうもありませんし、明日にしましょう。それよりも、このコカトリスで夕飯の準備をしたいと思います」 「おお、あれですね」 「はい、内臓もいただきます。肉を串に刺すだけなんで、エルランドさんも手伝ってもらえますか?」 「料理は苦手なのですが、串に刺すくらいでしたら大丈夫です」 よし、言質はとった。 俺が肉を捌いて、エルランドさんにはどんどん肉を串に刺していってもらおう。 焼き台は自作するつもりだから、串は長めの串を用意して、肉を刺した先端部分が1.5センチくらい串が飛び出た状態にしてもらった。 俺が捌いてはエルランドさんが串に刺しで、けっこうな量が出来上がった。 内臓については下処理をして俺自ら串に刺した。 焼き鳥屋でのバイト経験がここで役に立ったぜ。 ネギマ、モモ、皮、砂肝なんかの内臓の串とコカトリスを余すところなく使った。 「ふぅ、疲れました......。これは魔物と戦うより疲れるかもしれませんね」 「アハハ、手伝いありがとうございました。夕飯に期待しててくださいよ」 ちょうど一息ついたところでフェルたちが帰ってきた。 「お帰り。どうだった?」 『うむ。なかなかの成果だったぞ』 『そうだぞ。あ、ちゃんと食えるやつ獲ってきたからな』 『おっきいのいっぱい獲ってきたのー』 フェルたちが持って行ったマジックバッグ(特大)の中身を確認すると......。 ワイバーン×10、ワイルドバイソン×5、ゴールデンシープ×6、ジャイアントホーンボア×1、ロックバード×2だ。 「すごい成果ですね、これは......」 フェルたちの午後の狩りの成果にエルランドさんも驚いている。 ちなみに午前は、俺がお願いしたのもあってコカトリス×12とその卵×4、それからレッドボア×6だった。 コカトリスの卵はけっこう貴重なものらしいけど、巣を見つけたからと獲ってきてくれた。 「おい、ワイバーンが10匹もいるぞ」 『うむ、ちょうど飛んでいる奴らを見つけてな。10匹ほど落としてやったわ』 『そうそう。そんで俺とスイで頭を切り落としたんだよな』 『そうだよ~。フェルおじちゃんが落としたのをスイとドラちゃんで倒したんだー』 そ、そうか、ワイバーンも災難だったな。 初見のものでは、ワイルドバイソンは全長3メートル近い黒っぽくて厳つい牛で、ゴールデンシープはその名の通り金色の毛をした羊で大きさは普通の羊より少し大きいくらいだ。 ジャイアントホーンボアは、下あごから突き出た2本の大きな牙のほかに頭の真ん中に大きな角が生えた軽トラサイズのデカい猪だった。 「こ、これは是非ともドランで買取させていただけませんか。ダメでも、せめてゴールデンシープだけでも......」 エルランドさんの話では、ゴールデンシープの毛が貴族連中に人気で非常に高値で取引されているそう。 しかしながら、ここ最近捕獲数が激減していて品薄になっているそうだ。 手持ちの肉の在庫が少なくなったとは言っても、オークの肉ならたっぷりあるし、今日解体した分のコカトリスもある。 それに明日になればレッドボアの解体もするから、ドランに行く間の肉は大丈夫だろう。 「分かりました。どの道、エイヴリングの冒険者ギルドはダンジョンの買取でかなり予算を使うみたいですし、これらはドランでということにしますよ」 「ありがとうございます」 「それじゃ、街に戻るとしますか」 こうして俺たちはエイヴリングの街へと戻っていった。

292 Lesson 279: Mr. Elland'S Dismantling Course "Yes, it is. You have to remove the bone joint there. If the joints come off, they'll detach along here." Wave a Mithril knife under Mr. Erland's direction to Cocatrice placed on a stone table made of earthly magic. The Swiss specialty Mithrill knife was so sharp and funny that the meat cut off softly. I was in the suburban woods of Avling right now, taking demolition classes for demons from Mr. Elland. You're usually a crappy old elf, Mr. Elland, but the instructions are accurate and easy to understand just because you have enough arms to dismantle the dragon. Since the vampire knife came out in the dungeon, you've been thinking about teaching me about demolition. As such, I had some free time just today, tomorrow, and I asked Mr. Erland to secure the meat quickly so that a workshop could be held. That said, the big prey just seems impossible to handle alone, so I asked if I could dismantle as much as Cocatrice. However, Mr. Elland advised me that "you can apply a variety of things when you are able to do as far as the smallest red bore," and I decided to try dismantling the red bore as well. Sure, the smaller red bore is about two meters long, so don't be so wide if you can dismantle this much prey. Besides, I'm talking about boreal demons being in every forest, and I heard the way four-legged demons are dismantled doesn't change that much, so if you can dismantle the Red Bore, even the big guys are going to figure it out when it comes to trouble. Mr Erland said, "This stuff is about getting used to," so I decided to try to dismantle it anyway. I asked the Fells to get me a cocatrice for now, and now I'm in the middle of dismantling the cocatrice while learning from Mr. Erland. Those Fells said that after hunting about five Cocatrices and leaving them here, they rolled out to hunt again. I let him have the magic bag (oversized) he won from this quest for the dungeon, so he won't be back until he's hungry. By the way, the vampire knife was super good, and when I stabbed Cocatrice, I sucked the blood out of it. When I was sucking blood, the part of the blade on the vampire knife turned a reddish brown color, specifications that when I sucked all the blood back into the original blackish demonic iron color. Thanks to this, even I was able to do the demolition work normally because I was demolishing Cocatrice without getting dirty with blood and the grossness was greatly reduced. I figured if what didn't work best at times like this, I'd think the blood smelled like dobby or something. I can work with a lot of calm just without it. It looks like a vampire knife. Even if I just got this, it was worth diving into an Aveling dungeon. "Mr. Mucorda, you said you were going to eat your guts, too, but are you serious? That's what Mr. Erland asked me about breaking Cocatrice's belly and finally getting his gut. "Yeah, sure." It's like I don't eat guts in this world, and it's all disposed of. Ask the Adventurer Guild to dismantle it. Then you have no choice but to dismantle it yourself. Of course they're separate from chickens, so I'll tell if they can eat properly. I have handy appraisal skills. Mr. Appraisal, Mr. Appraisal, please help me. [Saezuri...... esophagus, trachea. A rare area with a dusty, elastic texture. Edible.] [Hatsu...... heart. Features a prickly, elastic texture. Edible.] [Lever...... liver. It is rich in vitamins and iron, nutritious and easy to eat without scabies. Edible.] [Gizzard... muscle and stomach. Organs specific to birds. There is no crunch in the flavor and a crunchy texture. Edible.] [Segimo...... kidney. A rare area with a strong fat flavour. Edible.] [Kinkan...... Eggs growing in the body. Edible.] [Bonzilli...... meat on the part that touches the tail. A rare area where muscles are developed, flavorful and greasy. Edible.] Oh, thank you, Mr. Appraisal. It's a demon, but you can still eat your guts. It's all part of a tavern or yakitori shop that I've seen once. Nevertheless, the gut is the gut. Cockatrice is big, so even though each gut is bigger than a chicken (hen), can you tell one or two grilled chickens at most? This is all I have to do for fun on my own. Oh, you're allowed to do that, yeah. Jurli......, why don't you, we're in the middle of dismantling now. I need to get my guts out now. Carefully removed one by one to avoid injury. However, only Segimo is in a bit of a hard part to remove and I refuse to take it out well. Ma, I think I can handle this if I do a few demolitions as well. "That's how polite Mr. Mukoda treats you, isn't it delicious? That's what Mr. Elland asks when he sees that I've carefully split the gut into an item box. "This is delicious when stabbed on a skewer and cooked on a charcoal flame." Of course the flavor is salt only. I heard gokuli and spit swallowing. "M., Mr. Mkoda......" He said, "I know." It's just rare because it's gut, isn't it? You can split it up for a second, but it's my pleasure, so it's my priority. After that, under Mr. Elland's direction, he cut apart the cocatrice from which he took his gut. Just after the demolition, the hungry Fells returned. Lunch is a bowl of oak meat pork that I've been preparing at the inn before I left the city. It is a bowl of pork with plenty of oak meat involving sauce boiled with soy sauce, sugar, mirin, liquor and water. Fells, tummy in a bowl of pigs, rolled out to hunt again. Me and Mr. Elland are dismantling the rest of the cocatrice. "Phew, you're done with the last cocatrice" "What do you say? It's actually easier to understand." Mr Elland is right. It's quicker to get used to actually trying. After I dismantled one, I somehow understood the procedure, and the time it took each time I dismantled one or another was shorter. This is going to be enough for one person to dismantle Cocatrice. "Yeah. I don't have a problem dismantling Cocatrice now. Thank you." "What do you do with Redbore? There's something Fells have been hunting for by lunch, isn't there?" Among the prey the Fells came hunting back for lunch were a few red bores that were quite large even though they asked for the smaller ones. "No, it's not going to be over by the time the Fells get back, and we'll do it tomorrow. More than that, I'd like to prepare dinner in this cocatrice." "Oh, that's it" "Yes, I'll have a gut, too. I'm just going to stab the meat on the skewer. So can Mr. Elland help me, too? "I don't like cooking, but as long as I stick it on a skewer, I'll be fine" All right, I took the word. I'll pour the meat, and Mr. Elland will have more and more meat stabbed on the skewer. The baking table was going to make its own, so the skewers prepared longer skewers and had the skewers pop out about 1.5 cm with the tip portion of the meat stabbed. Mr. Erland stabbed me in the skewer when I was there, and I was able to get a good amount of it. As for the gut, I processed it downwards and stabbed myself in the skewer. My part-time experience at the yakitori shop helped here. I used leeks, momomo, skin, gizzard and other visceral skewers and cocatrice without excess. "Phew, I'm tired...... Maybe this is more tiring than fighting demons." "Ahaha, thank you for your help. Expect dinner." The Fells returned just after a breath. "Welcome home. How'd it go? "Hmm. That was quite an accomplishment." 'That's right. Oh, I got the right one.' "I got a lot of tits." Check the contents of the magic bag (oversized) that the Fells took...... It's 10x Wyburn, 5x Wild Bison, 6x Golden Sheep, 1x Giant Hornbore, 2x Rockbird. "That's an amazing achievement, this is..." Mr. Erland is also surprised by the results of the Fells' afternoon hunt. By the way, in the morning, it was 12 Cocatrice and 4 of those eggs, and then 6 Red Bore, which I asked for. Cocatrice's eggs seem to be so precious, but he caught them because he found the nest. "Hey, we've got ten Wyburns." "Um, just find the flying ones. I dropped about ten of them." 'Yes, yes. You cut off your head with me and Sui. " "Yes, I did. Uncle Fell dropped it. I knocked it down with Sui and Dra -" Oh, well, Wyburn was a disaster, too. On the first look, the Wild Bison is a black, tough cow nearly three metres long, and the Golden Sheep, as its name suggests, is a golden-haired sheep, about the size of a little bigger than a regular sheep. Giant hornbore was a light tiger size big pig with big horns growing in the middle of his head besides two big fangs protruding from his lower jaw. "Ko, could you please let me buy this in the drain? No, but at least just Golden Sheep..." Mr. Elland's story is that the golden sheep hairs are popular with the nobles and traded at very high prices. They say, however, that the number of catches has been drastically reduced and thin here recently. Even though I say I have less stock of meat in hand, I have plenty of oak meat, and a Cocatrice for what I dismantled today. Besides, if it's tomorrow, we'll dismantle the red bore, so the meat will be fine while we go to the drain. "Okay. Which way, Aveling's Adventurer Guild seems to spend quite a bit of its budget buying dungeons, and I'll say these are drains." "Thank you" So, what do you say we go back to the city? Thus we returned to the city of Aveling.

第四百四十六話 しっかりしてください、トリスタンさーんっ! 『よし、早く帰ってから揚げを作るのだ』 『いやはや楽しみだのう』 『久しぶりだからめっちゃ楽しみだぜ』 『かっらあげ、かっらあげ~♪』 「ちょっと、ゴン爺もフェルもドラちゃんもスイも、から揚げから揚げ言ってるけど、この後やることいっぱいあるんだからね」 一瞬の浮遊感の後に、石壁に囲まれた小部屋へと転移した俺たち一行。 みんなは早速から揚げと騒いでいるが、いろいろとやらなきゃいけないことがある。 まずは、新しく従魔に加わったゴン爺の登録を冒険者ギルドでしなきゃならないし、宿泊場所も見つけなきゃならない。 以前にも増して大所帯になったから、以前と同じくらいかもう少し大きい一軒家が借りられればいいんだけど......。 「とにかくだ、まずは冒険者ギルドへ行かないとな」 『む、何故だ?』 「何故だってフェル、ダンジョンを踏破したことを報告しないとだろ。それにゴン爺の従魔登録をしないとさ」 そう言いながらゴン爺を見ると、当のゴン爺は『む、儂か?』とかまったく分かっていない様子だ。 『ああ、そうか。それをしないと我のときと同様に騒ぎになるか』 「そういうこと。というかさ、フェルのときよりも騒ぎになる気がしてならないんだけど......」 『まぁ、腐ってもドラゴンだからのう』 ゴン爺がムッとして『おい、フェル、腐ってもとはどういうことじゃ?!』と騒いでいるけど、フェルの言うことも分かる。 『ドラゴンってだけで、俺の大きさでも一瞬硬直されるときがあるからなぁ』 俺とフェルの話を聞いていたドラちゃんが横からそう付け加えた。 それに「あるある」と頷きながらゴン爺を見つめる。 どこからどう見ても可愛さの欠片もない威圧感満点のドラゴンだ。 フェンリルはモフモフだから見方によっては可愛げもあるけど、ドラゴンはねぇ。 ドラゴンって見た目からして威圧感がハンパないのよ。 それでもドラちゃんみたいに小さくてピンクみがかった色合いだと可愛いけど、ゴン爺は黒に近いダークグレーの色合いで正にドラゴンって感じの見た目だから余計にね。 実サイズは20階建のビルくらいあるから、小さくなってまだマシにはなってるとは思うんだけど。 「まぁ、ここでモタモタしててもしょうがないし行くしかないよな。ゴン爺、大人しくしててよ。それじゃなくても見た目がドラゴンで怖いんだから。それと、街中で話すときは念話でな」 『分かっておるわ。儂もそこまで馬鹿ではないぞ』 ゴン爺のその言葉を信じて、俺たち一行は転移した部屋の外へと足を進めた。 「は?! お前どっから......」 俺を先頭に部屋から出ると、出合頭にゴツイ身体をした30代半ばくらいのいかにもベテランといった感じの冒険者5人組とかち合った。 「あ、すみません。みんな、この方たちが通り過ぎるまでちょっと待っててね。どうぞお先に」 先を譲ったのだが、冒険者たちは一向に動かない。 「あの......」 不審に思って見ると、冒険者たちが汗をダラダラ垂らしながら固まっていた。 その目線は俺の背後にいるゴン爺へと固定されている。 「あちゃー、やっぱりこうなるんだね」 フェルの時も同じだったけど、やっぱりある程度の冒険者になると、ゴン爺のことも一発で分かってしまうようだ。 ここはどうするかと言えば、そりゃあ逃げるに限るでしょ。 というわけで......。 うん、最下層からの転移部屋だけあって出入口にも近い。 「みんな、行くよ。すみません、通りますね~」 固まった冒険者を無視して通路を通り抜け、ダンジョンの外へと向かった。 「うーん、久しぶりの自然光」 久々の自然光を浴びてホッとしたのも束の間。 「動くなっ!!! 何てものを連れて来たんだっ!!」 「お前の従魔はフェンリルだけではなかったのかっ?!」 ......はい、ダンジョンの出入り口にいる兵士さんに絶賛槍を突き付けられ中です。 ダンジョンに入るべく待っていた冒険者たちも、低級冒険者たちは固まって微動だにしないけど、中級以上になると俺たちから一切目を離していないし、武器に手をかけていつでも抜けるようにしている者までいて、シンと静まった一帯は物々しい雰囲気をかもしだしていた。 というか、兵士さんフェンリルってはっきり言わないでよ。 公然の秘密だけど、一応は秘密にしといて。 「ええっと、新しい従魔が増えましたんです、はい」 俺は両手を挙げて反抗する意思はないことを見せながらそう言った。 「馬鹿を言うな! フェンリルを従魔にしておいてドラゴンもだと?! そんな話があるか!」 そんなこと言われても実際そうなんだからしょうがないでしょうが。 『おい、そこの人間ども。儂が主殿の従魔になったというのは本当の話じゃぞ』 静まり返ったこの場にゴン爺の重低音ボイスが響き渡った。 ゴン爺の声を聴いたその場にいた者は、誰もかれもが目を見開いて口をあんぐり開けた。 『馬鹿者が。ゴン爺、しゃべってはいかん』 フェルが、右前足で頭をかかえたあとにゴン爺を睨みながらそう言う。 『何故だ? まだ街中ではないぞ』 『街中ではなくともだ。人間の言葉をしゃべるなど我とゴン爺の種族くらいしか居るまいて。それが人の街の近くに現れたとなっては、人間どもも驚くだろう』 『おお、それもそうか。よし、これからは念話というやつを使うとしよう』 ゴン爺~、『使うとしよう』じゃないよ~。 確かにここ街中じゃないけどさ、城壁の外だけどさ、そこは分かるでしょうよ。 というか、注意してるフェルも声出てるし。 普通にしゃべってるからね! フェルとゴン爺のコントみたいなやり取りに俺は頭を抱えた。 周りを見れば、みんな可哀そうなくらいに固まっちゃってるし。 『ハァ、こいつらほんとバカだね......』 ドラちゃんからそんな念話が聞こえてくる始末。 『ねぇねぇあるじー、行かないのー?』 俺の足元にいたスイがちょいちょいと触手で俺の足をつつきながらそう聞いてきた。 それにハッとして、俺は行動を開始した。 こういうときは逃げるに限ると再びの逃げの一手を敢行。 「そういうわけで、ここにいるのはみんな俺の従魔なので」 そう宣言して華麗にその場を立ち去った。 立ち去る寸前に誰かの「エンシェント、ドラゴン......」なんていうつぶやきが聞こえてきたけど、きっと空耳だろうと思うことにした。 城門でも俺たち一行を前にして固まる兵士に向かって「従魔ですから! 大丈夫ですから!」の宣言のもとに、無事? に街に入ることができた。 それからがさぁ大変。 街中には一般市民がいるわけで......。 そういう人たちを混乱させないために冒険者ギルドまでの道のりを「俺の従魔ですから! 大丈夫ですから!」と声を張り上げて練り歩いたよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「あー疲れた。喉がカラカラだよ」 ようやく冒険者ギルドへとたどり着いて、そんな愚痴を言いながら中へと入ると、ざわついていたギルド内が一瞬で静まり返る。 またかと思いながら「俺の従魔ですから!」と再び声を張り上げた。 それでも張り詰めた雰囲気のギルド内。 高ランクの冒険者だろう者たちは厳しい目つきで見張るようにこちらを見ながら、すぐに対応できるよう自分の得物に手をかけている者も多々見受けられる。 何だかなぁと思いつつ、「ギルドマスターをお願いします」と職員に声をかけた。 列に並ばず横入りのような形になって悪いなとは思ったけど、今回ばかりは緊急措置だ。 『人間どもは分かっとらんのう。あのような武器で儂をどうにかできると思っておること自体、問題だぞ』 高ランク冒険者が手をかけたそれぞれの得物を見ながら、何だか哀れむようにボソリとつぶやいたゴン爺。 『そう言ってやるな。あれでも、それぞれの人間があつらえられる精一杯の武器なのだから』 ボソリとつぶやいたゴン爺に対してそうフェルが答えた。 『そうなのか?』 『うむ。我も此奴と旅をするうちに知ったのだがな、ここにいる冒険者という職業の者たちにとっては、それぞれの得物が一番金のかかるものらしいぞ。武器の良し悪しが命に直結することもあって、その時に己であつらえられる最高の武器を持つようにしているらしい』 『ほ~、そうなのか。しかし、あれでは全員でかかられても儂に傷一つ付けること叶わんぞ。儂に対峙するつもりなら魔剣くらいは用意してもらわんといかんわい。フェル、お主だってそうじゃろ?』 『まあな。少なくともヒヒイロカネ、いやアダマンタイト製の武器でないと話にもならん。しかしだ、ゴン爺のような極悪面のドラゴンが現れれば、敵わぬと分かっていても街を守ろうとするのがそこの冒険者という職業の者たちの矜持なのではないか』 『おい、ちょっと待て。極悪面とは何だ、極悪面とは。儂よりもお主のが余程極悪面じゃろうが』 『は? いやいや、どう考えてもゴン爺だろう』 『何だ? 儂とやるのか?』 『やるというなら、やるぞ』 額をゴチンとぶつけてガンを付け合うフェルとゴン爺。 一連のフェルとゴン爺のやり取りにフツフツと怒り心頭なのは、俺。 「フェル、ゴン爺、声出てるから」 『む?』 『あ』 俺の声に額を離してこちらを向くフェルとゴン爺。 「それに会話の内容! 思ってることポンポン言わないでよ!」 冒険者さんたちを見てみなよ。 めっちゃ悔しそうだし悲しそうじゃんか。 聞いてる俺がいたたまれないったらありゃしないよ! 『いやぁ、ついついな。まだまだ念話というものに慣れなくてのう』 『我はゴン爺がしゃべるからついつい釣られてな』 『おい、フェル、儂のせいにするな』 『ゴン爺がしゃべるのが悪いのだろう』 再びバチバチと睨み合うフェルとゴン爺。 「だまらっしゃい! 大人しくするって約束したでしょ! ドラちゃんとスイを見てみなよ! フェルとゴン爺よりもよっぽど大人じゃないかっ」 年長のフェルとゴン爺が手を焼かせるってどういうことだよ、まったくもう。 『フェルもゴン爺も大人げねぇなぁ......』 『スイ、大人しくしていい子にしてるよ、あるじー』 俺の頭につかまりながら肩車しているみたいに羽を休めているドラちゃんは呆れているし、鞄にいたスイも触手で鞄のふたをペラリと捲っていい子にしていること主張する。 「ホント、黙っててよね。大人しくしないならフェルもゴン爺も、夕飯なしだからね」 『なっ?!』 『からあげがっ』 フェルもゴン爺もショックを受けたような顔してるけど、今回はマジだから。 「本気だからね。ちゃんと大人しくしててよ」 睨みを利かせてそう言うと、フェルもゴン爺もうんうんと何度も何度も頷いた。 ゴン爺連れで、ギルド内を緊張させたところまではまだしょうがないと思えたけど、その後のフェルとゴン爺の会話については、ホント申し訳ないわ、いたたまれないわで、今すぐここから逃げたい気分だよ。 冒険者さんたちは日々がんばってるんだよ、たとえ手持ちの武器が君等に通用しなくったって、戦わなきゃあいけなくなればそうするんだよ。 それなのに、まったくもう。 ホントもういたたまれないよ。 あー、早く、早く来て下さい、トリスタンさん。 そんな祈りにも似た願いをこめて待っていると、ようやくトリスタンさんが現れた。 「おお~、よくぞお戻りになられました、ムコーダ様。お待たせしました、ささ、こちら............」 「トリスタンさんっ?!」 満面の笑みを浮かべて俺を迎えてくれたトリスタンさんが、俺の背後を目にした途端に白目をむいてぶっ倒れてしまった。 とっさに抱えて、頭を打つことだけは回避したけど......。 「しっかりしてください、トリスタンさんっ! トリスタンさーんっ!」 これ、どうすりゃいいのさ。

466 Episode 446: Hold On, Tristan. Whoa! "All right, we'll make fried chicken when we get home soon." "No, I'm looking forward to it." "It's been a while, so I'm so excited." "Lara, Lara ~" "Hey, Grandpa Gong, Fel, Dora, Sui, I'm saying fried from fried, because there's a lot to do after this." After a moment of floating, we moved into a small room surrounded by stone walls. One line. Everyone is frying and making noise early on, but there's a lot that needs to be done. First of all, we have to register Grandpa Gong as a new obedient in the Adventurers Guild, and we have to find a place to stay. I wish I could rent a house that was as big or a little bigger as before because it has grown and become a big area before...... "Anyway, we have to go to the Adventurers Guild first." "Mm, why? "Because, Fell, you have to report you stepped on the dungeon. Besides, I have to register Grandpa Gong as an exorcist." When I said that, I looked at Grandpa Gong, and then Grandpa Gong said, "Mm-hmm. 'He doesn't seem to know anything about it. 'Oh well. If you don't do it, will you make as much noise as I did? " "That sort of thing. You know, I don't feel more noisy than I did when I was at Fell..." "Well, even if it rots, it's a dragon." Grandpa Gong mumbled and said, 'Hey, Fell, what does it mean to be rotten?!' I'm making a scene, 'but I also know what Fell says. "It's just a dragon, because sometimes even my size gets stiff for a moment." Dora, who was listening to me and Fell, added that from the side. And I look at Grandpa Gong with a nod of "there is". It's an intimidating dragon with no cuteness shards from anywhere. Fenrill is a moff-moff, so some views are cute, but no dragons. Dragons don't seem intimidating. Still cute when it's a tiny, pink shade like Dra's, but Grandpa Gong is extra because it looks like a true dragon in a dark grey shade close to black. The actual size is about 20 stories, so I think it's getting smaller and still getting better. "Well, I can't help being mottled here and I'll have to go. Grandpa Gong, be nice to me. It doesn't have to be because I'm afraid of looking dragon. And when you talk all over the city, you keep talking." 'I know. I'm not that stupid. " Believing in Grandpa Gong's words, we moved our feet outside the transferred room. "What?! Which one of you..." When I got out of the room ahead of me, I hooked up with a pair of five adventurers who felt like a veteran in their mid thirties who had gotten into a rough fit. "Oh, excuse me. Guys, wait a minute until these guys pass by. Go ahead." I gave in ahead, but the adventurers never move. "Um..." Seeing suspiciously, the adventurers were stiffening as they dashed their sweats. That gaze is fixed on Grandpa Gong behind me. "Ahhh, I knew this was gonna happen" It was the same when Fell did, but I figured when I became some adventurer, I'd figure out about Grandpa Gong in one shot. Speaking of what we're gonna do here, then we'll just have to run. So...... Yeah, only the transfer room from the bottom floor, close to the entrance and exit. "Guys, I'm coming. Excuse me, you'll come through ~" Ignoring the hardened adventurer, he passed through the aisle and headed outside the dungeon. "Um, it's been a long time since natural light" It was also during the bundle that I was horrified by the natural light for a long time. "Don't move!!! What the hell did I bring!! "Fenrill wasn't the only one of your obedient demons?! ... Yes, a soldier at the entrance and exit of the dungeon is poking an admirable spear at me. Neither did the adventurers who waited to enter the dungeon, nor the junior adventurers, hardened and slight, but when they were intermediate and above, they hadn't taken a single eye off us, and even those who lay their hands on the weapon and tried to pull it out at any time, and Singh and a quiet area had a frivolous atmosphere. Or don't be clear, soldier, Fenrill. It's an open secret, but keep it a secret for once. "Yeah, I've got more new squires, yes." I said that with my hands up and showing that I was not willing to disobey. "Don't be stupid! Keeping Fenrill obedient and the dragon too?! Can we talk about that? Even if they say that, it's actually true, so you can't help it. 'Hey, the humans there. It's not true that Nong has become an obedient to the Lord. " Grandpa Gong's heavy bass voice echoed on this quiet occasion. Whoever was on the spot listening to Grandpa Gong, everyone and everyone opened their eyes and opened their mouths gently. "The fool. Grandpa Gong, don't talk. ' That's what Fell says as he stares at Grandpa Gong after he covers his head with his right forefoot. "Why? It's not all over the city yet. ' "It doesn't have to be the whole city. There are only people like me and Grandpa Gong who speak human language. And when it appeared near the city of men, all men would be astonished. 'Oh, so is that. All right, from now on, let's try to use the one called Talking.' Grandpa Gong, it's not 'try to use'. Sure, it's not all over the city, but outside the walls, you'll see. I mean, I'm paying attention, and Fell's voice is out. Because you talk normally! I held my head in an exchange like Fell and Grandpa Gong's Conto. If you look around, they're all sadly stiffened up. "Ha, these guys are so stupid..." The beginning and end of hearing such readings from Dora. "Hey, hey, Ruju, aren't you going? That's what I heard as Sui at my feet held my foot with his tentacles a little bit. Besides, I started acting. At times like this, you dare to escape once again only to escape. "That's why everyone here is my squire," Declared so and left the scene magnificently. I could hear someone's "enchant, dragon..." on the verge of walking away, but I decided to think it would be empty ears. Even at the castle gate, we moved forward and turned to the solidified soldier and said, "Because I am an obedient demon! 'Cause it's okay!" Under the proclamation, safe? I was able to enter the city in. Then come on. Oh, my God. There are ordinary citizens all over the city...... In order not to confuse those people, I said the journey to the Adventurer Guild: "Because you are my obedience! 'Cause it's okay!" He shouted up and strolled. * * * * * "Uh, I'm tired. My throat is crunchy." When I finally get to the Adventurer Guild and go inside with such stupidity, the inside of the guild I was bothering to calm down in an instant. I thought again, "Because it's my obedience!," he raised his voice again. Still in the guild with a strained atmosphere. He's a high-ranking adventurer. The wanderers look at him with a tough eye, and they see a lot of people putting their hands on what they're getting at right away. "I'd like an Alliance Master," he called out to the official, wondering what it was. I thought it would be bad to be in the shape of a sidewalk without being in line, but this is just an emergency measure. "The humans don't understand. Thinking you can do something with a weapon like that is a problem in itself. ' Grandpa Gong snapped with some pity as he looked at each of the gains the high-ranking adventurer put his hands on. 'Don't tell him that. But it's the best weapon each human can get.' Fell replied yes to Grandpa Gong, who snapped with Bosoli. 'Really? "Uhm. I also found out during my journey with this guy that for those in the profession of adventurer here, each one of the gains seems to be the most expensive. Sometimes the good and the bad of a weapon are directly linked to life, and they make sure they have the best weapon they can get themselves laid at that time." "Ho, is that so? But even if it takes all of us to scratch it, it won't come true. If you're going to confront Noh, I don't want you to have the Devil's Sword ready. Even your lord, Fell, isn't he? 'Fair enough. At least we can't even talk about Hiirokane, or Adamantite weapons. But if an evil dragon like Grandpa Gong shows up, it will be the people of the profession there, the adventurers, who will try to protect the city even if they know they are no match.' 'Hey, wait a minute. What is the worst side, what is the worst side? Your Lord's is worse than his. " "What? No, no, I don't care what you think, Grandpa Gong." "What? Do you want to do it with Non? "If you're gonna do it, I'm gonna do it." Fell and Grandpa Gong hitting their foreheads with gothin to attach cancer. I'm the one who's fuzzy and angry about a series of exchanges between Fell and Grandpa Gong. "Fell, Grandpa Gong, he's speaking out." "Mm?" "Ah." Put your forehead away from my voice and turn this way, Fell and Grandpa Gong. "Plus the content of the conversation! Don't tell me what you think! Take a look at the adventurers. You look so sorry and sad. I'm listening. I wouldn't do that if I were you! 'Hey, stick with me. I'm still not used to talking. " "I'm stuck fishing because Grandpa Gong talks." "Hey, Fell, don't blame Noon." "I guess it's bad for Grandpa Gong to talk" Fell and Grandpa Gong staring at the bees again. "Welcome! You promised to make me grow up! Look at Dora and Sui! You're more grown-up than Fell and Grandpa Gong." What do you mean, elderly Fell and Grandpa Gong burn their hands, madam. "Neither Fell nor Grandpa Gong can grow up..." "Sui, you're being nice to me, Ruju." Dora rests on her feathers like she's in a shoulder car while grabbing it on my head, and Sui, who was in the bag, insists that she makes a good kid by perusing the lid of the bag with her tentacles. "Really, you keep quiet, right? If you're not going to make a big deal out of it, then neither is Fell or Grandpa Gong, so no dinner." "Become?! "Give it up from" Both Fell and Grandpa Gong look shocked, but this time it's serious. "Because I mean it. Be nice to me." When I said that with a glance, both Fell and Grandpa Gong nodded Yeah over and over again. With Grandpa Gong, I didn't think I could help it to the point where I made him nervous inside the guild, but I'm really sorry about the conversation that happened between Fell and Grandpa Gong, I can't wait, so I'm in the mood to get out of here now. The adventurers work hard every day, even if the weapon in your hand doesn't work for you, you have to fight it. And yet, let's go all the way. I really can't wait any longer. Uh, come on, come on, Mr. Tristan. Waiting for a wish similar to that prayer, Mr. Tristan finally showed up. "Oh, well done. Welcome back, Master Mukoda. Sorry to keep you waiting, but here..." "Mr. Tristan?! Mr. Tristan greeted me with a full smile, and as soon as he saw behind me, he peeled his white eyes and fell. Hold him tight, I only avoided hitting him in the head... "Hold on, Mr. Tristan! Tristan, hey! What am I supposed to do with this?

第三百二十七話 お客さん ここ数日間は特にやることもないから、家でのんびり過ごしていた。 フェルたちは狩りって騒いでいたけどね。 「ギルドマスターがラングリッジ伯爵様に会いに行ったみたいだからさ、帰ってきたときに結果を聞かなきゃいけないの。いつ帰ってくるかわからないから遠出はできないよ」 結果待ちを理由に家に居座り続けた。 家でゆっくりのんびり過ごすのはいいもんだよ。 フェルはムスっとしてたけどね。 そして『このあとは絶対にダンジョンに行くからな』と不穏な言葉を残したけれど、聞かなかったことにした。 この日も、リビングでゆっくりコーヒーを飲んでいると......。 「ムコーダのお兄ちゃん、お客さんだよー」 ロッテちゃんがリビングにやって来て、そう知らせてくれた。 「誰かな?」 「うーんとね、ぎるどますたー? って言ってた」 ギルドマスターか。 わざわざ来てくれたんだ。 「それじゃ、ここに案内してくれるかな」 「分かったー」 そう言ってロッテちゃんがリビングから出ていった。 そして少しすると、ロッテちゃんがギルドマスターを連れてリビングに。 「いらっしゃい、ギルドマスター」 椅子をすすめると、ギルドマスターがどっかりと腰を下ろした。 「ロッテちゃん、お母さんたちに紅茶を持ってくるように伝えてくれるか」 ここの世界の人にコーヒーはちょっと苦すぎるかと思い紅茶を頼んだ。 来客用の紅茶はネットスーパーで仕入れた缶入りの高級なやつで、俺も飲んでみたけど渋みも少なかったから大丈夫だろう。 「それにしても、ずいぶん豪勢な家を買ったもんだな」 「まぁ、俺もここまでのものをとは思ってなかったんですが、なんか成り行きで......」 「奴隷も買ったとは聞いていたが、ここに来てみたら、門のとこに‟ それにギルドマスターに名前を憶えてもらってるってことは、やっぱりそれなりの実力者だってことだろう。 「Bランクの元冒険者の奴隷を買うとは、ずいぶんと奮発したな。スタース商会のことは聞いていたが、さすがにあそこだって現役Sランクの冒険者の家にはそう簡単に手は出さないと思うんだがな」 「俺たちがいればそうなんでしょうが、家を空けているときは分かりませんからね。それに、ここには他にも戦闘のできない奴隷もいますし」 どこにでも馬鹿はいるからねぇ。 まさかと思うことも平気でしでかす輩もいるし。 スタース商会だって足が付かないよう襲ってくる可能性も捨てきれない状態なら、やっぱり警備は必要だよね。 今のところは俺たちというか、フェルという一国の軍隊をも打ち負かす戦力がいてくれるから、それなりに安心していられるけども。 「まぁ、ダンジョンを2つも踏破して稼いでるお前なら、懐も傷まないだろうがな。ガッハッハッ」 「ハハハ、フェルたちのおかげでそれなりには」 とりあえず金で困ることはないくらいには稼がせてもらったよ。 「タバサに話を聞いたら『冒険者時代よりもいい暮らしさせてもらってる』って感謝してたぞ」 「いやまぁ、うちはブラックじゃないですから」 「ん? ブラック?」 「いや、何でもないですこっちのことですから」 そうこうしているちに、アイヤが紅茶を運んできてくれた。 俺の分もあるようで、ちょうどコーヒーが冷めてきたところだったのでありがたくいただいた。 アイヤの淹れてくれた紅茶をすすめると、「いただく」と言ってギルドマスターがゴクリと飲んだ。 「美味い茶だな」 うん、確かに美味い。 紅茶の美味しい淹れ方は知ってたから教えたんだけど、ちゃんと実践しているようだ。 「まぁ察してるとは思うが、ラングリッジ伯爵と会ってきたんだがな......」 ギルドマスターが伯爵に会いに行ったときのことを話してくれた。 伯爵様は、ギルドマスターを見るなり目を剥いたそう。 そして、一も二もなく「どうしたんだっ?! 何をしたんだっ?!」って聞いてきたそうだよ。 そりゃあそうだよなぁ。 いきなりフッサフサになって髪色も若いころに戻ってるんだもん。 髪のことを気にしてた人ならなおさらだよ。 「まぁ、それでお前からもらったシャンプーと育毛剤のことを話したわけだが、それはそれはすごい食いつきだったぞ」 いろいろと詳しく聞かれたらしい。 すぐに効くのか?とかその髪色もその育毛剤のおかげか?とかさ。 「儂の場合は3日間朝晩つけてこの状態になったと言ったら、すぐにそのシャンプーと育毛剤をよこせと言ってきたわ。ガハハハッ」 「そういや、ギルドマスターはあれから毎日育毛剤つけてるんですか?」 「いや、あれは効き目がすごいからな。毎日つけると、髪が伸び過ぎて毎日散髪しなきゃならなくなる」 おう、効き目ありすぎ。 確かに毎日散髪は面倒くさいな。 「だから儂はな、抜け毛が気になり始める3日目くらいにシャンプーをしてしっかり育毛剤をつけるようにしてるぞ。それで今の状態を維持している」 3日以上開けても薄毛が気になるほどではないけど、根元が白くなってくるそうだ。 今の元気な髪と色を維持するにはギルドマスターの場合は、3日ごとにつけるのが最適だとのこと。 ギルドマスターの話を聞いていると、個人差があるようだな。 「っと、儂のことは置いておいて、伯爵様のことだ。それでなぁ、伯爵様、この街に来ることになった」 「......は?」 「いや、それがなぁ......」 ギルドマスターの話によると、シャンプーと育毛剤の効果を目の当たりにした伯爵様は、ギルドマスターが帰るときに一緒にこの街に向かおうとしたそうだ。 でも、さすがにそれは家臣たちに止められてなんとかその場は収まったけど、この街に近々に来るってことは伯爵様の中では決定事項になっていた。 それで、冒険者ギルドを視察するって名目で伯爵様がこの街を訪れることがその場で決まったらしい。 「Sランク冒険者が拠点にした冒険者ギルドを視察ってことらしいぜ。そういう名目にしておいた方が、お前とも話しやすいしな」 おぅい、伯爵様自ら来ちゃうのかよ。 こっちからお伺いするもんだとばっかり思ってたのに。 「でだ、その伯爵様は明後日にはこの街に着くだろう」 「え? それはまた早いですね」 「そう言ってくれるな。この効果を見たら、そりゃ気持ちも逸るってもんよ。ということでだ、明後日は朝早めに冒険者ギルドに来てくれよ」 俺は、話を終えたギルドマスターを見送った。 明後日か。 伯爵様に贈るものは決まっているけど、まだ用意はしてなかったな。 ただ瓶に詰め替えただけで渡すわけにもいかないし、明日はちょっとその辺考えながら用意しないとな。

344 Episode 327: Customers I've been relaxing at home for the past few days because I don't have anything to do in particular. The Fells were making noise about hunting, though. "Looks like the Alliance Master went to see the Earl of Langridge, so I have to ask him how it turned out when he got back. I can't go away because I don't know when I'll be back." I kept sitting at home waiting for the results. It's fine to relax at home. Fell was musty, though. And 'I'm definitely going to the dungeon after this,' he left a disturbing word, but decided not to ask. Even this day, I'm having a slow cup of coffee in my living room...... "Brother Mukoda, it's a customer." Lotte came to the living room and let me know that. "Who is it? "Hmm, too much -? Said." Guildmaster? You came all the way here. "Well, I was wondering if you could show me here." "Okay." That's what Lotte said and left the living room. And a little while later, Lotte takes the Alliance Master to the living room. "Welcome, Alliance Master" Suggesting the chair, the Alliance Master lowered his back somewhat. "Lotte, will you tell your mothers to bring their tea" I asked the people of the world here for tea because I thought the coffee was a little too bitter. The tea for visitors is a fancy one with a can purchased from an online supermarket, and I tried it too, but it was less tannic, so it would be fine. "Still, you bought a lot of fancy houses," "Well, I didn't think I'd get this far either, but something's going on..." "I heard you bought slaves too, but when I came here, I was surprised to see Tabatha from Tiger Fang at the gate." No, I heard you failed the request and fell into slavery, but I didn't know you were buying it. " Besides, having the Alliance Master remember his name would mean he's quite capable, after all. "You got a lot of excitement about buying a slave to a B-rank former adventurer. I've heard about the Stars Chamber of Commerce, but I don't think it's going to be that easy to get to an active S-rank adventurer's house." "I guess it would be if we were here, but you don't know when you're vacating the house. Besides, there are other slaves here who can't fight." Because there are idiots everywhere, hey. I don't think so. Some people are fine. If even the Stars Chamber of Commerce can't abandon the possibility of coming at us without a leg attached, we need security, after all. So far, we have the strength to defeat the army of a country called Fell, so I can be quite relieved. "Well, if you're making money stepping through two dungeons, you won't hurt your nostalgia either. Gahhhhh." "Hahaha, thanks to the Fells for that" In the meantime, I let you make more money than you'll ever have any trouble with your money. "When I talked to Tabatha, she said," I'm letting you live better than I did as an adventurer. " "No, well, we're not black," "Hmm? Black? "No, it's nothing. It's this way." That's how Ayya brought me tea. Seems to have my share, and the coffee was just getting cold, so thank you. When I recommended Aiya's brewed tea, I said, "Here you go," and the Alliance Master drank it with Gokuri. "Delicious tea." Yeah, it sure tastes good. I taught you because I knew how to make tea delicious, but you seem to be practicing it right. "Well, I know you're guessing, but I've been seeing Count Langridge..." He told me about when the Alliance Master went to see the Count. The Count said he peeled his eyes when he saw the Alliance Master. And without one or two "What's wrong?! What have you done?! I heard that." Well, then you are. All of a sudden I'm fussy and my hair's back to being young. Even more so if you care about your hair. "Well, so I told you about the shampoo and the hair conditioner I got from you, but that was a great eater," They asked me a lot of details. Does it work any time soon? Or is that hair color because of that hair conditioner? Or something. "In Noh's case, I put it on for three days in the morning and evening and told her to give me that shampoo and hair conditioner immediately. Gahahahaha." "No, Guildmaster has been wearing hair conditioners every day since then? "No, that works great. If I wear it every day, my hair overgrows and I have to get a haircut every day" Oops, it works too well. Sure, haircuts are a pain in the ass every day. "So, Noona, about the third day I start to worry about hair loss, I try to shampoo it and put on a good hair conditioner. So I'm staying where I am." It's not enough to worry about thinning hair after opening it for more than three days, but the roots are going to turn white. For guild masters to maintain healthy hair and color today, they say it's best to wear it every three days. Looks like there's a personal difference when you're listening to the Alliance Master. "Forget about Non, it's about the Count. So, Count, you're coming to this city." "... what? "No, that's..." According to the Alliance Master story, the Count, who saw the effect of shampoo and hair conditioner, tried to head with him to this city when the Alliance Master returned. But that's exactly what the ministers managed to accommodate on the spot, but coming close to this city was a matter of decision among the Counts. So they decided on the spot that the Count would visit the city in the name of inspecting the Adventurer's Guild. "I hear you're visiting an Adventurer Alliance based in S-Rank Adventurer. It's easier to talk to you in that name." Oh, is the Count coming himself? I just thought you'd be asking from over here. "So, the Count will arrive in this city the day after tomorrow." "Huh? That's early again" "Don't tell me that. If you see this effect, it makes you feel different. So come to the Adventurers Guild the day after tomorrow." I dropped off the Alliance Master who finished the conversation. The day after tomorrow. I've decided what to give the Count, but you weren't ready yet. I can't just give it to you because I refilled it into a bottle, and I'll have to prepare it tomorrow while I think about it for a bit.

第五百四十二話 10日後...... 王都冒険者ギルドの倉庫―――。 今までのどの街のギルドの倉庫よりも広かった。 『まぁ、ここなら大丈夫かのう。頭だけならじゃがな』 ゴン爺の言うとおりだ。 あの大きさだからねぇ。 ということで、アイテムボックスからリヴァイアサンの頭だけを出すことに。 「大き過ぎて全体は出せないので、頭だけですが......」 そう言うと、お偉いさん方がザワついた。 でも本当のことだからねぇ。 「ヨイショっと」 アイテムボックスの仕様で仕舞うときには押せばスルンと入っていくし、出すときには出したいものをつかんで引っ張ればスルンと出てくるからそんなに力はいらないのだが、リヴァイアサンのような大物となると、多少は力を入れる必要があった。 力を入れてリヴァイアサンの頭だけを引っ張り出した。 リヴァイアサンのどデカい頭が飛び出した。 お偉いさん方+ギルドマスターがあんぐりと口を開けて呆然としていた。 そういやギルドマスターもリヴァイアサンと知ってはいたものの、実物を見るの初めてだったもんな。 皆さんの唖然とした顔を見て思う。 その気持ち、大いに分かるよ。 リヴァイアサン、ヤバいくらいにデカいもんね。 無言のままリヴァイアサンの頭を凝視するお偉いさん方+ギルドマスター。 『おい、それで解体はできるのか? どうなのだ?』 一言もしゃべらないお偉いさん方に、焦れたフェルがそう問い質す。 フェルの声にハッと我に返るお偉いさん方。 「......これを逃すようでは冒険者ギルドの名折れじゃと思うんじゃが、皆はどう考える?」 王都冒険者ギルドのギルドマスターのブラムさんがそう言った。 「私もそう思いますのう。冒険者ギルドの運営に関わるようになってから一番の難関になりましょうがな」 「うむ。これの解体は冒険者ギルドの使命ともいうべきものじゃ」 「私もそう思います。これはやるべきです」 「儂もそう思いますな」 これは、できるっぽい? 様、リヴァイアサンの解体の件、受けさせていただこうと思いますじゃ」 ブラムさんがそう言うと、フェルもゴン爺もパッと顔が明るくなる。 『うむ。頼んだぞ』 喜びからか、フェルの尻尾がファサッファサッと左右に動く。 ゴン爺の太い尾も左右に動いていた。 というか、ここにあるテーブルとかに当たる前に止めて。 「ただ、2週間、いや10日ほど待って欲しいのですじゃ」 あれだけの大物を解体するのには準備が必要とのことで、10日待ってもらえれば解体に入れるとのことだった。 それはそうだよな。 「これは、ここ王都冒険者ギルド史上でも最大の事業となるぞ。皆の者、心してかかるのじゃ!」 「そして、我らは歴史に名を刻むのじゃぁぁぁっ!」 「「「「おうっ!!!」」」」 ......な、なんか、お偉いさん方がものすごく盛り上がってるんですけど。 ちょっと不安だ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ふぅ~」 ドサリと広く豪華なリビングのイスに座る。 さすが王都の豪邸だ。 適度に弾力のあるイスに使われている革も柔らかくて座り心地抜群だ。 ここは、王都の冒険者ギルドのお偉いさんの口利きで借りた家だ。 費用も王都冒険者ギルド持ちだそう。 ありがたいけれど......。 「おー、お前ら旅先ではいつもこんな豪華な家借りてんのか?」 ギルドマスターも一緒なんだよね。 なんか「お前らだけにしておくと何をしでかすか分からんからな」とか言って、お目付け役として一緒なのだ。 『ふむ、この家もなかなかではないか。彼奴ら、リヴァイアサンの解体もできるというし、やるではないか』 『うむ。一つ借りとしてもいいかもしれんのう』 あと10日でリヴァイアサンが食えるとフェルとゴン爺はご機嫌だ。 『あと10日か~。そんな話になっていたとはな。しかし、楽しみだな!』 『スイも楽しみ~!』 ドラちゃんとスイは寝ていて話は聞いてなかったけど、ここに来る途中に起きて、フェルとゴン爺から王都の冒険者ギルドがリヴァイアサンの解体を請け負ってくれたことや、それが10日後になることなどを聞いていた。 「おいおい、10日後って言っても、すぐに解体が終わるとは限らないぞ。あの大きさなんだから」 『ぐっ。そ、そうかもしれんが、我らが食う分くらいの肉は取り出せるだろう』 『美味しいお肉すぐ食べるの~』 ったく、みんな食い意地はってんだから。 どんだけ楽しみなんだよ。 それはいいんだけど、気がかりなのは話がとてつもなくデカくなってきていることだ。 「ギルドマスター。リヴァイアサンの解体を受けてもらえたのはいいんですけど、10日後って、なんかずいぶんと大掛かりになりそうな気がするんですけど......」 「そりゃあそうだろう。王都冒険者ギルド、一世一代の大事業だぜ」 「うう......。あまり大事にはしたくないのに」 「おいおい、リヴァイアサンを、それもあんな超ド級のデカさのを差し出しといて大事にするなってほうが無理だろ」 ............確かに。 「それで、気になっていることがあるんですが、あのドデカいリヴァイアサンをどこで解体するつもりなんでしょうね」 そもそもの話だけど、あの大きさのリヴァイアサンをどこでってことだよね。 王都冒険者ギルドのあのデカい倉庫でも頭しか出せなかったのに。 「外?」 「そうだ。王都の前の儂たちが降り立っただだっ広い草原があんだろうが。あそこでやるつもりだろう。ってか、あそこしか考えられんわ」 確かにあそこなら何とかなりそうだ。 「お偉いさん方は今、必死に人集めに奔走してんだろうなぁ」 「人集め?」 「おうよ。解体の職員だって、とてもじゃないが王都の職員だけじゃあ間に合わん。それにだ、リヴァイアサンなんて代物においそれと触らせるわけにもいかねぇだろ。熟練の技ってもんが必要ってことだよ。今頃は各地の解体に定評のある職員が招集されてんだろうな。うちのヨハンも間違いなく呼ばれてるだろうよ」 確かにあの大きさだもんなぁ。 「それから高ランク冒険者にも召集がかかるだろうな」 「高ランク冒険者にですか?」 「物がリヴァイアサンだぞ。それを誰もが目の届く場所で解体すんだ。良からぬことを考える者が必ず出てくんだろうが。当然厳重な警備が必要だろ」 言われてみれば確かに。 そう思っていると......。 『なぬ? 我らのリヴァイアサンに手を出す不届き者が出るというのか?!』 『それは許せんのう』 話を聞いていたフェルとゴン爺の目つきが鋭くなる。 お前らコワいよ。 『そういう話なら我がいくらでも結界を張るぞ』 でもなかなか破れぬ頑丈なものをのう』 『よし。我とゴン爺の二重結界を張ろう。これを破れる者などいまい』 『それに警備にも出るぞ』 『そうじゃのう。それがいい』 『俺も警備するぞ! 美味いリヴァイアサンを盗まれたなんてなったら腹立つからな』 『スイもやるー!』 フェルとゴン爺の二重結界に、フェルとゴン爺とドラちゃんとスイの警備か。 ハハ、リヴァイアサンも安泰だね。 「それはいい! 朗報だ! これで百人力、いや千人力だな。儂は早速王都冒険者ギルドに知らせて来るぜ!」 フェルとゴン爺が結界を張って警備にも出ると聞いたギルドマスターは、王都冒険者ギルドのお偉いさん方に知らせるために喜び勇んで出ていった。 ハァ~、ますます大事になっていきそうな予感がするんだけど......。 俺にはどうしようもないしね。 『なぁなぁ、腹減った!』 『スイもお腹減った~』 『うむ。我もだ』 『主殿、儂も腹が減ったのう』 さすが食いしん坊カルテット。 いつでもどこでも平常運転ですね。 「ハイハイ、分かった。今から作るよ」

566 Chapter 542 Ten Days Later...... The warehouse of the King's City Adventurer Guild. It was bigger than any city's Guild warehouse before. Well, I wonder if it's okay here.Not if it's just your head. Grandpa Gong is right. Because it's that big. So you're only going to pull Leviathan's head out of the item box. "It's too big to pull out the whole thing, so it's just my head...." That said, the great gentleman got rough. But it's true. "Yo, yo, yo." When it comes to the specifications of the item box, I push it and it goes in and out. When it comes out, I grab what I want to put out and pull it out, so I don't need much force, but when it comes to big things like Leviathan, I needed to put some effort into it. I pulled out just Leviathan's head with all my strength. Leviathan's big head popped out. The Great Men + Alliance Master was stunned with his mouth wide open. No, the Alliance Master knew Leviathan, but it's the first time he's seen anything real. I look at your stunned faces. I know exactly how that feels. Leviathan, it's not that big. Great players staring at Leviathan's head silently + Alliance Master. "Hey, can you dismantle it?How about that? Fell asked the great man who didn't say a word. A great man who returns to me happily to Fel's voice. "... I don't think it's the name of the Adventurer Alliance to get away with this, but what do you think?" Bram, the Guild Master of the King's City Adventurers Guild, said so. "I think so too.It's going to be the hardest part of running the Adventurer Alliance. " "Hmm. Dismantling this is part of the mission of the Adventurers Guild." "I think so, too. We should do this." I think so, too. Does this look like you can do it? "Dear Fenrir, Dear Ancient Dragon, I would like to accept the dismantling of Leviathan." When Mr Bram says so, Fel and Grandpa Gong become brighter and brighter. Hmm, I asked for it. From joy, Fel's tail moves to the left and right. Grandpa Gong's fat tail was also moving to the left and right. I mean, stop it before it hits the table here. "I just want you to wait two weeks, no, about ten days." Preparation was required to dismantle such a big thing, and if you wait 10 days, it will be dismantled. Well, that's true. "This is going to be the biggest business in the history of the King's City Adventurer Alliance.It takes care of everyone! " "And we have a name in history!" "" "Ugh!!!" " ... well, the great ones are really excited. I'm a little worried. * * * * * Phew ~ Sit on a chair in a spacious and luxurious living room. That's the mansion of King's Landing. The leather used for the moderately resilient chair is also soft and comfortable to sit on. This is a house rented by the great man of the Adventurers Guild of King's City. Have the King's Capital Adventurer Alliance at your expense. Thank you, but... "Oh, you guys always rent such a luxurious house on your trip?" The Alliance Master is with you, isn't he? He said something like, "I don't know what I'd do if I left you guys alone," and I was with him as a watchdog. Hmm, isn't this house pretty?He said he could dismantle Leviathan, and I think we should do it. " Hmm, maybe I can borrow one. Fell and Grandpa Gong are in a good mood when Leviathan is eaten in ten days. Ten days left. I didn't know that was going to happen.But I'm looking forward to it! I look forward to swimming too! Drachan and Sui were asleep and didn't listen, but on their way here, Fel and Grandpa Gong heard that the Adventurer Guild in King's Landing had agreed to dismantle Leviathan and that it would be ten days later. "Hey, ten days from now doesn't mean it's going to be over soon.Because it's that big. " Gu. Well, maybe, but we'll be able to take out enough meat to eat. Eat delicious meat immediately ~ Damn it, everyone is delicious. I'm looking forward to it. That's fine, but the concern is that the story is getting bigger and bigger. "Alliance Master. I'm glad you dismantled Leviathan, but in 10 days, it's going to be a big deal...." That's right. The King's City Adventurers Guild is a big business for a generation. " "Ugh... I don't want to take too much care of it." "Oh, come on, you can't take care of Leviathan by offering me something so super big." ... sure. "So, there's something I'm curious about, but I wonder where you're going to dismantle that big Leviathan." In the first place, I wonder where you're going with that big Leviathan. Even in that big warehouse of the King's City Adventurers Guild, I could only get my head out. "Outside?" "Yes, there must be a vast meadow where we descended in front of King's Landing.You're going to do it there.That's all I can think about. " Sure, I think we can handle it over there. I'm sure the great ones are desperately trying to gather people right now. Gathering people? "Oops, even the dismantlers are not very good, but the King's Landing employees are the only ones who can't make it.Besides, you can't let Leviathan touch the substitution.I mean, you need skilled technique.By now, I'm guessing we have a reputation for dismantling people everywhere.My Johann will definitely be called. " I'm sure it's that big. "Then the high-ranking adventurers will have to summon." Are you a high-ranking adventurer? "It's Leviathan. I dismantled it where everyone could see it.I'm sure there's always someone out there who thinks bad things.Of course you need a lot of security. " Sure, if you ask me. That's what I think... Don't you think? There will be an untouchable one who will reach out to our Leviathan?! I can't forgive that. Fell and Grandpa Gong's eyes became sharp as they listened. You guys are crazy. If that's the case, I'll be as close as I can be. Hmm. I think we should keep it sturdy for now.It can't be stolen by anyone. " Alright, let's build a double bond between me and Grandpa Gong.There is no one who can break this. " Besides, I'm going to be on guard duty. That's right, that's good. I'll guard you too! I'd be angry if they stole my delicious leviathan. " I'll do it too! Fell, Gong, Dora-chan, and Swiss guards at the double border between Fell and Gong. Haha, Leviathan is safe too. "That's good news! That's a hundred manpower, no thousand manpower.I'll let the King's City Adventurer Guild know soon! " The Guild Master, who heard that Fel and Grandpa Gong would cross the border and go to security, went out joyfully to inform the great men of the King's City Adventurer Guild. Ha ~, I have a feeling it's getting more and more important... I can't help it. Hey, I'm hungry! Swiss is hungry too ~ Mm-hmm. Me too. Lord, I'm hungry too. That's the eater's chart. You drive normally anytime, anywhere. "Hi, okay, I'll make it now."

第九十六話 フェルがどえらいものを獲ってきた 太陽も大分沈んできてやきもきしていると、ガサゴゾと枝をかき分けてようやくフェルが戻ってきた。 ドスンッ。 『待たせたな』 フェルが口に咥えていたデカいトカゲをポイッと俺の前に置いてそう言った。 ............フェルさんや、このデカいトカゲは何なんだい? フェルが俺の目の前に置いたのは、テレビで見たコモドオオトカゲを更に大きくしたようなトカゲだった。 頭の先から尻尾の先まで入れると5メートルくらいはありそうだ。 『気配をたどって少し遠出をしてしまった。そのおかげで少しは骨のある相手に出会えたぞ』 いや、だからね、このデカいトカゲは何なんだよ? ............フェル、今、何て言ったのかな? 俺、耳悪くなったのかな。 「なぁ、フェル、今何て言ったんだ?」 .................. ............ ...... 「な、何やってるんだよー」 の肉は美味いのだぞ。いいではないか』 「いやいやいやいや、美味いとかそういう問題じゃなくってさ、キマイラやオルトロスだって冒険者ギルドでは引き取り拒否だったんだぞ。こんなのどうしろっていうんだよっ」 キマイラやオルトロスだって拒否られたのに、おそらくそれ以上だろうドラゴンなんて出せねぇって。 『ぬ、ドラゴンの肉は実に美味いのだ。買取はしてもらえなくても、捌くだけでもしてもらえんのか?』 あ、そうか、解体だけか。 それはありかもしれないけど、でも......。 「解体だけか、一応話してはみるけど、さすがにドラゴンだからな......。やってもらえるかどうかわかんないぞ」 『ふむ、そうか。久しぶりにドラゴンの肉が食えると思ったのだがな。残念だがそのときはそのときだ』 一応は話してみるけどさ、 だもんなぁ。 きっとギルドマスターもヨハンのおっさんもすっごい驚くんだろうなぁ。 『そんなことより、いい匂いがするな。クンクン』 そんなことよりってな、はぁ、フェルはいつでも我が道を行くだな。 ドラゴン狩ってきてもまったく気にしないってんだからさ。 まぁフェルらしいっちゃフェルらしいけど。 をアイテムボックスにしまう。 「ここで飯食ってくか」 ここで食うのは、牛丼の方だ。 ビーフシチューは一応できたものの、もう少し煮込んだ方が味が馴染むし肉も柔らかくなるからな。 飯は前に炊いて保存してたものを皿に盛って、その上にたっぷりと肉をのせる。 スイを起こさないとな。 『ううん? ご飯ー?』 『ご飯~』 フェルとスイに牛丼(特盛り)を出してやった。 『むむっ、これは美味いな』 『ホント、お肉に味が染みてて美味しい~』 そうかそうか、2人とも牛丼気に入ったか。 美味いもんな牛丼。 さて、俺も食うか。 あ、どうせなら卵かけたいな。 ネットスーパーを開いてと、ん?こんなのも売ってんだな、生卵よりこっちの方がいいや。 買ったのは温泉卵だ。 牛丼の上に半熟の温卵を載せてと、美味そ~。 半熟の温玉を崩して肉に絡めて飯と一緒に口の中へ。 卵があると味がまろやかになる。 あー、美味いねぇ。 お茶が欲しいな、確か......。 アイテムボックスから前に買っておいたペットボトル入りのほうじ茶を出す。 ゴクゴクゴク。 ふー口の中がさっぱりする。 そしてまた牛丼をかっこむ。 『おい、おかわりだ。ぬ、お主が食っているのには卵が載せてあるのか? ずるいぞ。我のにも載せろ』 『スイもおかわりー。スイのにも卵載せてー』 牛丼(特盛り)温玉2個載せを作ってやり、温玉をくずしてから2人に出してやった。 『むっ、卵が載っている方が断然美味いな』 『スイも卵が載ってる方が好きー』 2人とも牛丼温玉載せが気に入ったようでガツガツ食っていく。 何度かおかわりをしてようやく2人とも満足したようだ。 『フゥ、美味かった』 「それじゃ、街に帰るか」 街に帰ることになりフェルの背に乗ったのだが......。 「フェル」 今まではあんまり気にならなかったけど、風呂に入ってさっぱりしたからフェルの汚れが余計に気になる。 「だって、この辺の毛が固まっちゃってるし、なんか全体的に埃っぽい感じがするぞ」 『そ、そ、そんなことはないぞ。きちんと毛繕いしているし......』 「いやいやいや、きちんとはしてないだろ」 お前の毛繕いしてるところなんてあんまり見たことないぞ。 「明日はフェル丸洗い決定だな」 『なっ......』 「何だよ、水が怖いとでも言うのか?」 『そ、そのようなことは断じてないっ』 「ならいいじゃん。明日はフェルを洗う。これは決定だからな」 さてと、今夜はフェルを洗うのに犬用シャンプーやらブラシを買わないと。 ネットスーパーで犬用シャンプーとかあるのか?

104 Episode 96: Fell'S Got Something Hard. As the sun was setting for the most part, Fell finally returned after tearing apart Gasagozo and the branches. Dosung. "You made me wait." That's what Fell said with a big lizard in his mouth poised in front of me. ............... Mr. Fell or what is this big lizard? What Fell put in front of me was a lizard like the one he saw on TV that made the commodore lizard bigger. It looks like it could be about five meters if you put it in from the tip of your head to the tip of your tail. 'I followed the signs and went away a little bit. Thanks to that, I met someone with a bone.' No, so, what is this big lizard? ............... Fell, what did you just say? I wonder if I've got a bad ear. "Hey, Fell, what did you just say? .................. ............ ...... "Hey, what are you doing?" 'So what. Ground dragon meat is delicious. Isn't that nice?' "No, no, no, no, no, it's not a delicious or anything like that, and even Kimyra and Ortolos were refusing to pick it up in the Adventurer's Guild. What am I supposed to do with this?" Even Kimyra and Ortolos were refused, but they couldn't get out a dragon that was probably more than that. "No, dragon meat is delicious. Even if you can't buy it, can you just buy it? Oh, right, just dismantle it. I may have that, but... "Just dismantle it, I'll talk to you for once, because it's just a dragon...... I don't know if you can do it." 'Hmm, well. It's been a while since I thought I could eat dragon meat. Unfortunately, that's when it happened. " I'll talk to you for a second, but it's a ground dragon. Huh. I'm sure Guildmaster and Johann's old man will be amazed. 'Don't smell better than that. Kung Kung' Better than that, huh, Fell's always going my way. He said he didn't give a shit if he came hunting for dragons. Well, it sounds like Fell. Turns a big, disturbing Ground Dragon into an item box. "Let's eat here." What we eat here is a bowl of beef. Although the beef stew was ready for once, it would be more familiar to simmer and the meat would be softer. Place the rice on a plate with plenty of meat on top of it, what you were cooking and saving before. I have to wake up Sui. "Yeah? Rice? "Rice ~" I served Fel and Sui a bowl of beef (special serving). "Mmm, this is delicious" "Really, the meat is delicious with flavor stains." Right, right, did you both like the beef bowl? Delicious beef bowl. Well, shall I eat too? Oh, I'd love to egg you anyway. Open the internet supermarket, huh? You're selling these, too, better this way than raw eggs. I bought hot spring eggs. Place semi-ripe warm eggs on top of a bowl of beef and it's delicious. Collapse the semi-ripe warm balls and tangle them in the meat and go into your mouth with the rice. When there are eggs, the flavor melts. Uh, it's delicious. You want some tea, sure... Serve the previously bought pet bottled broom tea from the item box. Goku goku. Fu, my mouth is refreshing. And cool the beef bowl again. 'Hey, it's a replacement. No, your lord is eating with eggs on it? It's bad. Put it on mine too.' Sui also changed. Put an egg on Sui's. " I made a bowl of beef (special serving) with two hot balls, scraped the hot balls, and then served them to two. "Mmm, definitely better with eggs on it" "Sui also prefers to have eggs on it -" They both seem to like the beef bowl warm balls and eat the guts. Looks like we've finally both been satisfied after a few changes. "Huh, it was delicious" Let's go back to the city. I went back to the city and rode Fell's back... "Fell." I didn't really care until now, but I'm extra concerned about Fell's dirt because I took a bath and refreshed it. "'Cause the hair around here is hardening, and it feels dusty all over." 'Oh, well, that's not true. I'm fixing my hair properly...' "No, no, no, you're not doing it right" I haven't seen much of your hair repair. "Tomorrow you decide to wash the whole thing, Fell." "Become..." "What, you say you're afraid of water? "Well, don't say no to that." "Hey there. Wash Fell tomorrow. It's a decision." Well, I need to buy a dog shampoo and a brush to wash Fell tonight. You got dog shampoo or something in an online supermarket?

第二百十五話 海鮮Bbq 朝食は軽く済ませて、とは言ってもフェルたちは朝からがっつり肉食ってたけどな。 昼からは海鮮BBQだってみんなにも言ってある。 俺はその海鮮BBQの準備だ。 貝類はしっかり砂抜きしてあるから大丈夫。 エビもそのまま丸焼きにしようと思うから、背ワタだけ抜いておく。 それが終わったらカニの処理だ。 カニはけっこうデカいから足を切り落として焼いたほうがいいな。 どんどんカニを切り分けていった。 あとは、ホイル焼きなんかいいな。 サケにそっくりなサーケンがあるんだし、味噌でチャンチャン焼き風にするか。 俺はサーケンを3枚に下ろしていった。 大きいから少し苦労したけど、何とかできた。 少し不格好なのはこの際目を瞑って、その後も4匹ほど下ろしていく。 あとは野菜類も欲しいところだ。 ホイル焼きに加える野菜と一緒にネットスーパーで調達するか。 ネットスーパーを開いて、野菜を選んでいく。 BBQを前にやったとき美味かったからそのとき使った野菜類がいいだろう。 シイタケにピーマンにアスパラ、トウモロコシだな。 シイタケとピーマンはホイル焼きにも使えそうだし。 それを考えたら玉ねぎとニンジンもいいな。 それから俺がホイル焼きには絶対入れているエノキも購入した。 エノキは安いし味もいいし食感もいいからいろんな料理に仕えて便利なんだよね。 野菜もそろったから、まずはBBQに使う野菜の下処理だ。 ピーマンとトウモロコシはそのまま焼くから何もしなくていいな。 トウモロコシは皮つきで買ったから、そのまま焼くと蒸し焼き状態になって美味い。 シイタケは石づきを切り落として、アスパラはピーラーで下の方の固い皮を剥いて、玉ねぎとニンジンは厚めにスライスしておいた。 最後はホイル焼きの準備だ。 ホイル焼きは2種類作ることにして、サーケンのチャンチャン焼き風ホイル焼きと、白身魚もあるからタイラントフィッシュのレモンバター醤油風味のホイル焼きにした。 面倒だから野菜類はどっちのホイル焼きも同じものを使う。 シイタケは石づきを切って薄切りにして、玉ねぎも半分に切って薄切りにしていく。 ニンジンとピーマンは千切りにして、エノキは石づきを切ったらほぐしておく。 まずはサーケンのチャンチャン焼き風ホイル焼きだな。 アルミホイルにバターを塗って玉ねぎを敷いたら、その上に適当な大きさに切ったサーケンを載せて軽く塩胡椒を振る。 フェルたちの分は大き目の切り身にしたぞ。 その上にシイタケ、ニンジン、ピーマン、エノキをたっぷり載せていく。 そこに味噌、砂糖、酒、みりんを合わせた合わせ調味料を回しかけ、上にバターを載せてからアルミホイルで包めばサーケンのチャンチャン焼き風ホイル焼きの準備完了だ。 タイラントフィッシュのレモンバター醤油風味のホイル焼きも同じ感じで用意していく。 アルミホイルにバターを塗って玉ねぎを敷いて、タイラントフィッシュの切り身を載せて塩胡椒。 その上に野菜類を載せて、バターを上に載せてアルミホイルで包む。 レモン汁と醤油は食う直前にかけて食うと美味いぞ。 よしと、これで海鮮BBQの準備もできたし、広い庭で海鮮BBQとしゃれ込みますか。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『まだか?』 フェル、その質問何回目だよ。 「もうちょっとだよ」 フェルもドラちゃんもスイもがバーベキューコンロの上で焼かれている魚介をジッと見つめている。 パカっとホタテに似たイエロースカラップの殻が開いて、肉厚で大きな貝柱が顔をのぞかせた。 その後に他の貝も殻を開けていく。 みんな実に美味そうだ。 ここに醤油をたらっとたらしてと。 「よし、もう大丈夫」 イエロースカラップを殻から外して、食えない部分を取り除いて皿に載せていく。 ビッグハードクラムも同じように殻から外して皿に載せてみんなに出してやった。 『うむ、昨日屋台でくったものより美味いな』 『ああ。お前が焼くとやっぱ違うんだな』 フフフフフ、そうだろうそうだろう。 この世界では俺しか手に入れられない、醤油という神のごとき調味料があるからな。 しかもこの醤油は魚介に抜群に合う。 醤油をかけたものが美味くないわけがないぜ。 俺も食うぞ。 ホタテに似たイエロースカラップ、これからいくか。 ホタテに似た貝柱は肉厚でとにかくデカい。 分厚い貝柱を口いっぱいに頬張った。 「美味いッ!」 味はホタテそのもの。 噛むごとにホタテの旨味が口いっぱいに広がる。 醤油との相性も抜群だ。 はぁ~、幸せ。 美味いもの食うと幸せだよな。 ん、もうそろそろこっちもいいか。 「こっちのエビとカニも焼けたぞ。食うか?」 車エビに似たバーミリオンシュリンプは塩を振り丸焼きに。 タラバガニに似たブロンズキングクラブは焼きガニだ。 『食う』 バーミリオンシュリンプは殻付きのままでいいってことだったからそのまま、で、ブロンズキングクラブは身を取り出して皿に盛ってやった。 フェルたち曰く、バーミリオンシュリンプの殻くらいなら逆に殻付きの方が香ばしさもあって美味いとのこと。 ジャイアントハードクラムやイエロースカラップ、ブロンズキングクラブの殻は食って食えないことはないけど、硬すぎて口に当たるからない方がいいとのことだった。 殻、硬いもんな。 俺はバーミリオンシュリンプの殻も剥いて食うけどね。 バーミリオンシュリンプの赤い殻を剥くと、プリッとした美味そうなエビの身が現れた。 ガブリとかぶり付けば、プリッとしたエビの食感と甘味が......。 エビ、最高。 エビ美味いッ! けっこう大きいエビだったけど、すぐに食い終わったぜ。 次はブロンズキングクラブだ。 まずはそのままだ。 香ばしい香りがたまらんね。 身を頬張れば、ジューシーなカニの甘味が口に広がった。 はぁ~、カニって何でこんなに美味いんだろうね。 今度は醤油をたらっと垂らして。 うーん、醤油も合うねぇ。 あ、そうだ、ここはこうしても......。 甲羅の中でカニ味噌と取り出したカニの身を混ぜて。 焼きガニのカニ味噌和えだ。 「おお~っ、こりゃたまらんっ」 『ん、何だ? 美味そうなの食ってるな。我にもくれ』 焼きガニのカニ味噌和えをみんなに出してやる。 『おっ、これは食ったことのない味だな。コクがあって美味いではないか』 フェルとドラちゃんには好評だったけど、スイはいまいちのよう。 スイにカニ味噌はまだ早かったかな。 これはビールが欲しいね。 ネットスーパーを開いて、A社の新製品だというビールを購入。 コクとキレが売りのビールらしいけど、海鮮BBQにも合ったよ。 お、こっちのホイル焼きもいいみたいだな。 サーケンのチャンチャン焼き風ホイル焼きとタイラントフィッシュのレモンバター醤油風味のホイル焼き。 タイラントフィッシュのレモンバター醤油風味のホイル焼きはホイルを開いてレモン汁と醤油をかけて出す。 『うむうむ、これも美味いぞ』 『こっちの甘しょっぱいのウメェな。こっちのも酸味があってさっぱりしててウメェ』 『このお魚さん美味しい~』 どっちのホイル焼きも好評で良かったぜ。 さて俺も食うぞ。 チャンチャン焼きは甘めの味噌味が美味い。 サケと甘めの味噌が実に合う。 白飯が欲しくなる味だな。 レモンバター醤油風味の方も、バターと醤油とレモンがピッタリマッチして白身魚によく合う。 野菜たっぷりなのもイイね。 どれもこれも美味いね。 これも新鮮な魚介が手に入ったからだな。 海鮮BBQ最高! その後も俺たちは海鮮BBQを存分に楽しんだ。

228 Lesson 215: Seafood Bbq Even so, Fells have been eating meat since morning. I also told everyone that seafood BBQ starts at noon. I'm ready for that seafood BBQ. The seafood is well sanded, so it's okay. I'm going to cook the shrimp whole as well, so I'll just pull out the back wax. Once that's done, it's crab handling. Crabs are so big, you'd better chop off your legs and bake them. I cut crabs apart more and more. And then there's the foil grill. I have a sauce that looks just like the sauce, do you want to make it chang chang baking style with miso? I put the sarken down to three. I struggled a little because it was big, but I managed. I meditate on my eyes at this time for the slightest discomfort, and then I put about four down. All I need is some vegetables. Will it be sourced in an online supermarket with vegetables to be added to the foil grill? Open an online supermarket and choose a vegetable. When I did BBQ before, it was delicious, so I would like the vegetables I used at that time. Asparagus with peppers and corn for shiitake. Shiitake and peppers look like they can be used to bake foil. Onions and carrots would be nice if I thought about that. Then I also bought Enoki, which I definitely put in the foil grill. Enoki is cheap, tastes good, and has a good texture, so it's convenient to serve a variety of dishes. The vegetables are ready, so let's start with the vegetables used for BBQ. You don't have to do anything because you cook peppers and corn as is. I bought the corn on the skin, so when I cooked it as it was, it was steamed and delicious. Shiitake chopped off the stone, Asparagus peeled the stiff skin below with a peeler, and the onions and carrots were thickly sliced. At the end of the day, prepare to bake the foil. I decided to make two types of foil grill, and I made it into a foil grill flavored with lemon butter soy sauce from Tyrant Fish because there are also white fish. Because it's cumbersome, vegetables use the same thing for both foil bakes. Cut the shiitake into thin slices by cutting the stone and cut the onions in half as well and thinly. Cut the carrots and peppers into pieces and loosen the enoki once they have cut the stone. First of all, you're Sarken's Chang Chang bake-style foil bake. Once butter is applied to the aluminum foil and the onions are laid, gently shake the salt and pepper by placing the sarken cut into appropriate sizes on top of it. Fell's share was filled with big eyes. Put plenty of shiitake, carrots, peppers and enoki on top of it. Sprinkle a mixture of miso, sugar, liquor, and mirin over there, put butter on top, and then wrap it in aluminum foil and you'll be ready to cook Sarken's Chang Chang style foil. Tyrant fish with lemon butter and soy sauce flavored foil will be prepared in the same way. Butter the aluminum foil and lay the onions, then add the fillets of Tyrant Fish to the salt and pepper. Place the vegetables on top of it and wrap the butter on top with aluminum foil. Lemon juice and soy sauce are delicious just before you eat them. All right, now you're ready for seafood BBQ, and do you want to squeeze in with seafood BBQ in a large garden? * * * * * "Not yet? Fell, how many times have you asked me that question? "Almost there." Fell, Dora and Sui are all staring jizzily at the seafood being baked on the barbecue stove. The yellow scalloped shell, much like a scallop, opened and the thick, large seapillar glanced at his face. Later, the other shells open their shells. They all look really delicious. When I put soy sauce here, I said sauce. "Okay, it's okay now" Remove the yellow scallop from its shell and remove the inedible part and place it on a plate. Big Hardcrumb took it off his shell the same way, put it on a plate and let it out to everyone. "Uhm, better than what I came to the stall yesterday" "Oh. When you bake, you're different." Huh, huh, huh, you bet. You bet. I'm the only one in the world who can get it, because there's a God's seasoning called soy sauce. Besides, this soy sauce fits seafood perfectly. There's no way soy sauce doesn't taste good. I'll eat too. Yellow scallops similar to scallops, are we going to. Scalloped scallops have thick scallops and are big anyway. I cheeked my thick seapillars all over my mouth. "Yummy! The flavor is scallops themselves. With each bite, the flavour of scallops spreads across the mouth. It goes well with soy sauce. Ha, happy. You'd be happy to eat something delicious. Hmm, it's time for this one. "I burned this shrimp and crab, too. Want some?" Similar to car shrimp, Vermillion Shrimp is for shaking salt and grilling round. A bronze king club that resembles a tarabagani is a grilled crab. "Eat" Because it meant that the vermillion shrimp could stay shelled, so, the Bronze King Club took itself out and served it on a plate and did it. Fells say that if it's about the shell of Vermillion Shrimp, on the contrary, the shell is more aromatic and tasty. Giant hard crumbs, yellow scallops, and bronze king club shells were never edible, but they were better off because they were too hard to hit my mouth. Shells, they're hard. I also peel and eat Vermillion Shrimp shells. Peeling the red shell of Vermillion Shrimp revealed himself as a prickly, delicious looking shrimp. If worn with Gabriel, the texture and sweetness of the prickly shrimp...... Shrimp, great. Shrimp is delicious! It was such a big shrimp, but I was done eating it right away. Next up is the Bronze King Club. Keep it that way first. You can't stop smelling fragrant. With his cheeks, the sweetness of the juicy crab spread to his mouth. Huh, why are crabs so delicious? Now let the soy sauce drip. Um, soy sauce goes with it. Oh, yeah, even here... Mix the crab miso and the removed crab body in the koro. Grilled crab miso. "Ooh, dusty." "Hmm, what? You're eating it because it looks delicious. Me, too." I'll serve everyone the roasted crab miso. 'Whoa, this tastes like you've never eaten before. Isn't it rich and delicious? " It was popular with Fell and Dora, but Sui doesn't look good. I wonder if crab miso was too early for Sui. You want beer for this. I opened an online supermarket and bought a beer that said it was a new A company product. Looks like Koku and Kile are selling beer, but they also fit seafood BBQ. Oh, that sounds like a good foil grill over here. Cirken's Chan Chang Baked Style Foil Grill and Tyrant Fish Lemon Butter Soy Sauce Flavored Foil Grill. Tyrant fish lemon butter soy sauce flavored foil grill opens foil and sprinkles with lemon juice and soy sauce. "Uhm, this is delicious too" "It's a sweet, sweet omelet over here. This one is also sour and refreshing." "This fish is delicious ~" Both foil grills were well received. Well, I'll eat, too. Chan Chang baking is delicious with a sweet miso flavour. Sake and sweet miso go well together. That tastes like you're going to want white rice. Lemon butter soy sauce flavors also match butter, soy sauce and lemon perfectly to go well with white fish. It's nice to have plenty of vegetables. All this is delicious. Because we got fresh seafood, too. Seafood BBQ is awesome! After that, we enjoyed seafood BBQ.

第三百五十一話 ドロップ品にモツが出た! 2階層も草原が広がっていた。 この階層にいるのは、ワイルドチキンとホーンラビットだ。 冒険者に成り立てという感じの少年少女がチラホラと見受けられる。 俺たちの狙いは下層のダンジョン豚とダンジョン牛の上位種だから、この階は当然スルーだ。 この階の転移魔法陣も4箇所あると聞いているが、ここも1番遠い魔法陣へと向かった。 どこの転移魔法陣を使っても転移先は同じ場所になるため、そこから近い転移魔法陣は結局冒険者でごった返すことになるという。 目的の1番遠い魔法陣に向かいがてら見てみたらやっぱりズラリと行列が出来ていた。 俺にはフェルがいてくれるから遠い魔法陣でも何てことはないけど、普通に歩いていったら何時間もかかるだろう。 このダンジョンに潜る冒険者は、ドロップ品が そういうこともあって、数多くの冒険者がメインの狩場にしている中層の8階層辺りまではこんな状態が続くという話だった。 3階層、4階層、5階層と、特に気になる獲物もいないので何もせずに通り過ぎる。 そして6階層。 ダンジョン豚の生息している階層だ。 この街でも多く需要のあるダンジョン豚がいる階層でもあり、見かける冒険者も一段と増えてくる。 「あれがダンジョン豚か。けっこうデカいな」 ダンジョン豚は、下顎から突き出た鋭い牙が特徴の薄茶色の毛の丸々と太っている豚だった。 「どうする? 少し狩っていくか?」 『通りすがりに少し狩っていくくらいでいいだろう。我らの狙いは、これの上位種だからな』 『ああ。上位種の肉の方が美味いっていうからな。どうせ狩るなら美味い肉の方がいいもんな』 『スイはどっちでもいいよー。でも、お肉は美味しい方がいいかなぁ』 あくまでも狙いは美味い肉の上位種ってことだね。 「それじゃ、転移魔法陣に向かうまでにかち合ったら狩ってくってことにするか」 俺たちが転移魔法陣に向かって進んでいると、前方にダンジョン豚の群れが現れた。 『む』 ザシュッ、ザシュッ、ザシュ―――。 「「「「「「ブヒィィィィッ」」」」」」 草原に響き渡るダンジョン豚の絶叫。 「おぅ......」 かまいたちが吹き荒れてダンジョン豚を切り刻んでいった。 「あれはフェルの風魔法か?」 『うむ。邪魔だからな。ついでだ』 ついでで殲滅された豚さん、ご愁傷様です。 いた場所が悪かったな。 「とりあえず、肉拾っておくか」 20頭以上いたダンジョン豚はすべて肉に変わっていた。 「ここのダンジョンは倒せば必ずドロップ品が出るのもいいよな」 ご丁寧に葉っぱに包まれた肉塊が点々と落ちていた。 その中に......。 「これ、モツじゃん! うぉー、これでモツ鍋とかモツ煮ができる! モツは焼いても美味いしなぁ~。楽しみが広がるぜ」 俺がモツを拾って歓喜しているとフェルたちがよって来た。 『む、どうした?』 「モツだよモツ! これ、美味いんだぞ~」 『美味しーの? なら、スイ食べるー』 『内臓か? うーむ、お主の料理に慣れるとどうもな......』 『だよなぁ。内臓ってクセがあるしよう。食えなくはないけど、お前の料理に慣れたあとじゃ好んで食おうとは思わないよなぁ』 「でもさ、ちゃんと料理すれば美味いんだぞ。新鮮なモツは臭みもないし本当に美味いんだからな」 俺がそう言うと、フェルもドラちゃんも「本当か?」「あれがなぁ」とか半信半疑だ。 「ま、とにかく美味いの作ってやるよ。食ったらびっくりするぞ。それにさ、ここでモツが出てくるってことは、この下の階の7階のダンジョン牛のドロップ品でも出てきそうだし、それ以降の上位種のドロップ品でも出てきそうだしな。新鮮なモツがたくさん手に入るんだから食わず嫌いは損だぞ」 ダンジョン豚にダンジョン牛のモツがたくさん手に入れば、いろんな料理ができそうだ。 ダンジョン牛の上位種のモツで久しぶりにモツ鍋なんてのもいいな。 そんな感じでモツ料理に思いをはせながらドロップ品の肉を拾っていると、周りがザワザワしてきた。 「ん?」 見ると、この階層にいた冒険者たちが俺たちの周りを囲んでいた。 「おい、あれテイマーだよな」 「珍しいな」 「俺、知ってる。Sランクのテイマーだろ」 「Sランクッ?!」 「聞いた話じゃドランとエイヴリングのダンジョンを踏破したらしいぞ」 「本当ならスゲェな、それ」 「しかしよう、あの勢いで狩られたら、俺らの獲物がなくなるぜ」 「確かに」 「数が少なくなれば湧いてくるとはいえ、翌日にならないと増えないしな」 冒険者たちの視線が痛い。 す、すんません。 言い分はごもっともです。 冒険者がたくさんいるこの階での狩りは諦めて、そそくさと撤収した。 そして、転移魔法陣を通り7階へ。 7階にいるのは、ダンジョン牛。 当然この階層にも冒険者は多かった。 いらぬ軋轢は避けるために、この階層も素通りして転移魔法陣へとすぐさま向かい8階層へ。 8階はダンジョン豚とダンジョン牛がどちらもいる階層だ。 6、7階層に比べて冒険者の数は若干減ったものの、けっこうな数の冒険者が狩りに勤しんでいた。 そんなわけで、もちろんこの階もスルーだ。 そして9階層へ。 9階層にいるのは、俺たちの食卓にも度々上るコカトリスだ。 この階に来てようやく冒険者の数も大分少なくなった。 「俺たちは普通に食ってるけど、そういやコカトリスもCランクの魔物だったな」 フェルたちのおかげでいい肉ばっかり食ってるから忘れそうになるけど、俺たちがしょっちゅう食ってるオークもコカトリスも一般庶民にしたら、ちょっと奮発して食ういい肉なんだよな。 「コカトリスは少し獲っていくか」 『うむ、これの肉はまぁまぁだからな』 『ああ。これのから揚げは悪くないな』 『から揚げ~』 「あ、みんなこの辺にいるのだけでいいからな」 フェルとドラちゃんとスイが散っていく。 そして、10分もしないうちに辺りは肉塊だらけに......。 「ストップストップ! もう十分っ、十分だから!」 『む、もういいのか?』 『何だよ、もうか?』 『あるじー、もういいのー?』 「十分だよ。これ、拾い集める方が大変だぞ」 ざっと数えただけでも30は下らない肉塊が。 って、ああっ、近場にいた冒険者たちが唖然とした顔してるよ。 「みんな、さっさと拾い集めて下の階いくぞ」 みんなにも協力してもらいさっさとコカトリスの肉を回収し、近くの転移魔法陣へ。 次は、いよいよ目的の獲物のいる10階。 10階からは俺たちの独壇場だ。 まずはダンジョン豚の上位種を狩りまくるぜ!

369 Episode 351: There'S A Moth In The Drop! Two levels of meadows were also spread. In this hierarchy are wild chicken and horn rabbits. Boys and girls who feel like they are formed into adventurers can be seen as flirty. Our aim is the superior species of lower dungeon pigs and dungeon cows, so this floor is naturally through. I hear there are also four transfer magic formations on this floor, but we also headed here to the farthest magic formations. Because wherever the transfer magic formation is used, the destination will be in the same place, so the transfer magic formation close to it will end up being an adventurer and a waste. When I looked at the most distant magic formation, I knew I was queuing for a slack. There's nothing going on in the distant magic formation because I have Fell, but it would take hours if I walked away normally. Adventurers diving into this dungeon say that sometimes the drops are raw (meat), which means a basic day trip, so it is common to use near-field transfer magic formations even though they are mixed in. That happened, and we talked about this going on until around the middle eight levels, where a number of adventurers make it their main hunting ground. Three, four, five levels and passing without doing anything because there is no prey of particular concern. And six levels. It's a hierarchy of dungeon pigs. It is also a hierarchy where there are many dungeon pigs in demand in this city, and the number of adventurers you see increases over time. "Is that the dungeon pig? You're so big." The dungeon pig was a thin brown haired round fat pig characterized by sharp fangs protruding from his mandible. "What do we do? Want to hunt a little? 'It'll be good enough to hunt a little for the passing. Our aim is to be the superior species of this.' 'Oh, the meat of the superior species tastes better. If you're gonna hunt anyway, you'd better have some good meat. " "Sui can either." But I wonder if the meat should taste better. ' You're only after the top species of delicious meat. "So if we meet before we head to the Transition Magic Team, we'll hunt for you." As we headed toward the Transition Magic Formation, a flock of dungeon pigs appeared forward. "Mm." Zash, zash, zash -. "" "" "" "Buhiwi" "" "" Dungeon pig screams echoing in the meadows. "Ooh..." The deceivers blew away and chopped up the dungeon pig. "Is that Fell wind magic? 'Mm-hmm. It's out of the way. Next. " Mr. Pork, who was then exterminated, is sad. You were in a bad place. "In the meantime, do you want to pick up the meat" All the dungeon pigs that had more than twenty had turned into meat. "If you knock down the dungeons here, you can always get drops." The meat mass carefully wrapped in the leaves had fallen slightly. In it...... "This, Motsu! Wow, now I can cook a hot pot or something! It's delicious when you bake it. The fun spreads." Fells said I was happy to pick up my moth. "Mm, what's up? "It's a moth, Moth! This is delicious!" "Delicious"? Then I'll eat a swim. ' "Is that your gut? Hmm, thank you for getting used to the Lord's cooking... ' 'That's right. Your guts are stingy. Let's do it. I can't eat it, but I'm not going to like it later when I'm used to your cooking.' "But if you cook properly, it's delicious. Fresh moss doesn't smell and it's really delicious." When I say that, both Fell and Dora say, "Is that true?" "I don't know about that." I'm half-hearted. "Anyway, I'll make you something delicious. You'll be surprised if you eat. Besides, the fact that there are moths coming out here is likely to come out in the drops of dungeon cows on the seventh floor of this lower floor, as well as in the drops of the top species after that. You get a lot of fresh moss, so it's a loss to hate eating." If you get a lot of dungeon beef moss in a dungeon pig, you're going to be able to cook a lot. It's a good thing it's been a long time since I've had a mothpot with a top species of dungeon beef. As I was picking up the meat from the drops with my thoughts on Motsu cooking like that, I was getting zazzled around. "Hmm?" When I saw it, the adventurers in this hierarchy surrounded us. "Hey, that's Tamer." "That's unusual." "Me, I know. You're an S-rank Tamer." "S lancu?! "I heard you broke through the dungeons of Drun and Aveling." "If true, it's awesome, it" "But if we get hunted with that momentum, we'll lose our prey." "Indeed." "Even though it springs up with fewer numbers, it won't increase until the next day." The gaze of the adventurers hurts. Shh, excuse me. You can say what you want. I gave up hunting on this floor with lots of adventurers and withdrew. And take the transfer magic formation through to the seventh floor. On the seventh floor is a dungeon cow. Naturally there were many adventurers in this hierarchy as well. To avoid needlessness, this hierarchy also runs barely to the Transfer Magic Formation and immediately to the eight tiers. The eighth floor is a hierarchy with both dungeon pigs and dungeon cows. Although the number of adventurers decreased slightly compared to the six or seven tiers, such a number of adventurers worked in hunting. That's why, of course, this floor is through. And to the nine tiers. On the ninth level is Cocatrice, who goes up to our table every now and then. When I came to this floor, the number of adventurers was finally considerably lower. "We eat normally, but no, Cocatrice was a C-rank demon, too." I'm going to forget it because I'm eating all the good meat thanks to the Fells, but if we make the oak and cocatrice we eat all the time common people, it's a bit of excited and good meat to eat. "Will Cocatrice get a little?" "Um, this meat is so-so good" "Oh. That's not a bad fry from this." "Fried from ~" "Oh, I hope we're all just around here" Fell, Dora and Sui scatter. And in less than ten minutes, the area is full of meat chunks... "Stop, stop! I've had enough, because I've had enough! "Mm, is that enough? "What is it, already? "Ryuji, is that enough? "Enough is enough. It's harder to pick this up." Thirty meat chunks won't go down, even if I just count them. Ah, the adventurers in the vicinity look stunning. "Guys, just pick it up and go downstairs." We need everyone to help us. Just collect the meat from Cocatrice and go to the nearby Transition Magic Formation. Next, finally, the tenth floor with the intended prey. From the 10th floor, it's our private room. We'll hunt down the top species of dungeon pigs first!

第二百九十話 ウゴールさんには逆らうな 翌日、冒険者ギルドに行くと―――。 窓口でエルランドさんを呼んでくれるよう伝えると、ギルドマスターの部屋へと案内された。 「エルランドさん......」 いたよ、エルランドさん。 まぁ、ギルドマスターの部屋なんだからいて当たり前なんだけどさ。 死んだ魚のような目をして机に向かってもくもくと書類仕事をしてた。 ウゴールさんの監視付きでね。 「ムコーダさん、ようこそいらっしゃいました。この馬鹿マスターから話は聞いております。今度は ば、馬鹿マスターですかい。 ウゴールさんのエルランドさんの扱いがひどくなってるね。 まぁ、エルランドさんの自業自得だし、ウゴールさんの気持ちも分かるけどさ。 の解体と、買取していただけるものがあるのでしたらお願いしたいなと思いまして......」 「もちろんですよ! いやぁ、この間買取させていただいた 相当な利益が出たのか、このときばかりはウゴールさんもニコニコ顔だ。 「ウゴール君の鬼っ! 悪魔っ! 私の夢のドラゴンソードにしようと思っていた の素材すべて売ったとか言ってたな。 ということは、エルランドさんが後生大事にしてた牙も売っちゃったんだ。 「フンッ、何とでも言いなさい。自分勝手な行動をしたあなたが悪いんですよ。 「ウワァァァァンッ」 エルランドさんが涙をボロボロこぼして泣いていた。 エルランドさん、いくら美形エルフでもおっさんの泣き顔なんて見たくないぞ。 よって放置だ。 「あの馬鹿マスターは放っておいて......。ムコーダさん、 「はい。それじゃ早速解体をお願いしてもいいですか?」 「もちろんですよ。それじゃ倉庫に行きましょう。馬鹿マスター、倉庫に行きますよ」 の解体と聞いて、もう泣き止んでたよこの人。 調子がいいというか何というか。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ エルランドさん、ニコニコ顔で「早く、早く」と急かしてくる。 「これが 俺の話を聞いてウゴールさんが驚いている。 12、3メートルある巨体で小さめっていうんだからな。 ウゴールさんが驚くのも分かるよ。 エルランドさんは一人悦に入っていて、「 「それで、解体にはどれくらい時間かかりそうですか?」 「そうですねぇ、隅々までじっくり確認させていただきたいので、やはり3日は欲しいですね」 のときも隅々までじっくりとか言ってたよね。 ドラゴン好きからしたら、いろいろ確認したいんだろうけど、言い方が一々キモイです。 「馬鹿マスター3日も時間をかける必要はありません。あなたなら1日でできるでしょう」 「ウ、ウゴール君、何を言ってるのっ。3日かかるよ! いろいろ確認したいんだから!」 を眺めていたいの間違いでしょ。仕事も詰まっているんですから、1日で終えてください。異論は認めません」 ウゴールさんがピシャリとそう言うと、エルランドさんは顔を顰めながら「ぐぅぅ」と唸っていた。 一応エルランドさんも自分に非があるのは分かっているようで反論まではしなかった。 「あ、買取らせていただくものも私が決めますからね。馬鹿マスターに任せると、自分の欲望のまま決めてしまいますから」 ウゴールさんの正論にエルランドさんあえなく撃沈。 「ムコーダさん、明日の昼過ぎには解体も終わらせて、どの部分を買取させていただくかも決めておきますので、明日の昼過ぎにまた来てください」 ウゴールさんには誰も逆らえませんな。

304 Episode 290: Don'T Defy Mr. Ugol. The next day, when I went to the Adventurers Guild... When I told him to call Mr. Erland at the desk, he led me to the Guildmaster's room. "Mr. Elland......" There he is, Mr. Elland. Well, it's the Alliance Master's room, so it's natural to be there. He looked at his desk like a dead fish and did a lot of paperwork. With Mr. Ugol's surveillance. "Welcome aboard, Mr. Mkoda. I have heard from this stupid master. Now it looks like you have the Red Dragon." Are you an idiot master? Mr. Ugol's handling of Mr. Erland is getting worse. Well, Mr. Elland deserves it, and I know how Mr. Ugol feels. "Yes. I would like to ask you to dismantle the Red Dragon (Red Dragon) and if you have something to buy..." "Of course you are! Hey, all the ground dragon (ground dragon) materials we bought in the meantime sold for a high price. So did the dungeon products, but even ground dragon (ground dragon) made a lot of money for this guild." Have you made considerable profits, all this time Mr. Ugor is Nico's face too. "Ugor, your ghost! Devil! I can't believe I even sold the Earth Dragon fangs I was going to use as my dream dragon sword! Oh, Mr. Ugol, you just said you sold all the ground dragon materials. That means Mr. Elland also sold the fangs he took care of for the rest of his life. "Humph, say anything. It's your fault for acting selfish. Ground dragon fangs were sold as soon as they were sold. And it's incredibly expensive." "Uhhhhhh" Mr. Elland was tearing up and crying. Mr. Elland, I don't want to see an old man cry no matter how many beauty elves he has. So leave it. "Leave that stupid master alone...... Mr. Mkoda, the Red Dragon would definitely be even higher than the Ground Dragon. Let me buy it here." "Yes. Then can I ask you to dismantle it as soon as possible? "Of course it is. Then let's go to the warehouse. Stupid Master, we're going to the warehouse." When I heard about the Red Dragon, I stopped crying. How are you feeling or what? * * * * * Mr. Elland, Nico is rushing "fast, fast" with his face. "Now..." Mr. Ugol is surprised to hear me talk. It's a giant that's 12 or 3 meters smaller. I can see that Mr. Ugol is surprised. Mr. Elland is happy with one person and he says, "How lucky I am to be able to dismantle the Red Dragon (Earth Dragon) with this hand following the Earth Dragon..." "So, how long is it going to take to dismantle it? "That's right, I'd still like three days because I'd like to check every corner carefully" Mr. Elland, even when you were a ground-dragon, you said you were close to every corner. Because I like dragons, I know you want to check a lot, but it's a whole creepy way of saying it. "You don't need to take three days, stupid master. You could do it in a day." "W., Mr. Ugol, what are you talking about? It'll take you three days! 'Cause I want to check a lot! "Want to confirm? You must be wrong to watch the Red Dragon. It's packed with work, too, so please finish in a day. I don't accept objections." When Mr. Ugor said so in a pissy manner, Mr. Erland was roaring "GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO" Once Mr. Elland seemed to know he had an affair, he didn't even argue with it. "Oh, I'll decide what I'll buy, too. Because if you leave it to the fool master, you will decide as you desire" Mr. Erland dared to sink into Mr. Ugor's argument. "Mr. Mkoda, after noon tomorrow I will also finish the demolition and I will also decide which part I will buy, so come back after noon tomorrow" Nobody can turn against Mr. Ugor.

第二百七十三話 ダンジョン踏破の祝勝会(ヘビ肉祭り)の準備 「じゃ、明日楽しみにしてるからな」 「儂のとっておきの酒も持っていくからのう」 「久しぶりのムコーダさんの飯、俺らも楽しみにしてるぜ」 「は、はい......」 な、何でこうなるの......。 いつの間にか俺主催でダンジョン踏破記念の祝勝会を開くことになっていた。 冒険者ギルドでアークの面々と影の戦士の面々と再会できたのはいいが、何故か俺そっちのけでエルランドさんとその2つのパーティーの面々が俺の作った飯のことやらダンジョン談義で盛り上がっちゃって......。 放っておいたら、あれよあれよという間に何故か俺主催でダンジョン踏破の祝勝会を開くことが決まっていた。 俺がダンジョン踏破したのに、おかしいよなぁ。 普通は俺が招かれる立場じゃね? と思ったけど、「そこはそこだろ」とかなんとかわけのわからん理屈を捏ねられた。 そこはそこって何だよ。 しかもだ、フェオドラさんに「地上に戻ったらまたご馳走するって言った」って詰め寄られてさぁ......。 俺、確かにフェオドラさんに言っちゃったし。 結局フェオドラさんのその言葉が止めで、俺主催の祝勝会の開催が決定した。 祝勝会っていっても、要は食って飲んでの食事会みたいなもんだ。 俺主催ってことで、その食い物も詰まるところ俺が作らなきゃならんわけだが。 みんなもそれを期待してるわけだし。 はぁ、帰ったら仕込みだな。 魚介が苦手なアロンツォさんがいるから、料理は肉メインだな。 とは言っても、手持ちの肉の在庫がなぁ。 ............あ、あれがあるじゃんか。 ダンジョンで大量に手に入ったあれがさ。 よっしゃ、ここはヘビ肉使ったろ。 ヘビ肉尽くしのヘビ肉祭りだぜ。 宿に帰ると、フェルとドラちゃんとスイが待ち構えていた。 腹が減ったというみんなと、当然のように俺の部屋に付いてきていたエルランドさんに飯を食わせる。 朝に多めに炊いておいた飯で、手っ取り早くオーク肉と野菜たっぷりの甘辛中華みそ炒め丼だ。 朝のうちに多めに飯を炊いておいて助かったぜ。 飯を食いながらフェルとドラちゃんとスイにも明日の祝勝会のことを話すと、みんな美味いものが食えれば文句なしということらしい。 というか、いろんな料理がたくさん食えるっていうんで喜んでたわ。 の面々、それからフェルたちもとなると、こりゃ大量に用意しないといけないぞ。 飯を食い終わったら、庭に出て早速明日の準備にとりかかった。 まず、とりいだしたるヘビ肉、これをどう料理するか......。 うーむ、人数が人数だからな。 やっぱここはBBQなんかがいいかも。 BBQなら、みんな好きに焼いて食ってもらえるし、用意も簡単だ。 ヘビ肉は何種類かのタレに漬け込んでおけばいいかな。 あとは野菜と一緒に串に刺したのも作っておこう。 BBQなら前に作った生ソーセージもいいな。 よし、これも作ろう。 それから、ブラックサーペントとレッドサーペントがあるならから揚げも作っておこう。 間違いない美味さだしな。 まずはから揚げからだ。 俺は、アイテムボックスからブラックサーペントとレッドサーペントの肉を取り出してから揚げを作り始めた。 「ふぅ、こんなもんかな」 カラっと二度揚げしたから揚げをバットに載せた。 醤油ベースと塩ベースの2種類の味のから揚げを大量に作り上げた。 から揚げを作っていると、フェルたちが匂いを嗅ぎつけて作業をしている俺の後ろで涎垂らしながら待ってるんだもん参ったよ。 「さっき食ったばっかりだろ。これでも食っとけ」 そう言ってフェルとドラちゃんとスイには菓子パンをやっといたけど。 それを見てたエルランドさんも物欲しそうにしてたから、しょうがないからエルランドさんにも菓子パンを渡しておいた。 そんなわけで、みんな夕飯はから揚げを期待しているみたいだから夕飯分のから揚げも追加で揚げたものだから、半端ない量になってしまった。 「とりあえずこれでから揚げはOKだから、次は生ソーセージかな」 オークとゴールデンバックブルの肉をスイ特製のミスリルミンサーでひき肉にして合いびき肉を作り、前に作ったことのある粗びき黒胡椒風味とハーブレモン風味の2種類のソーセージを作っていった。 「から揚げとソーセージは出来たから、あとはヘビ肉を何種類かのタレに漬け込んだのと、串に刺したのを作っておけばいいな」 ブラックアナコンダ、ブラックサーペント、レッドサーペント、それからクリムゾンアスプの各種ヘビ肉を、適当な大きさに切っていく。 それを、醤油とニンニクスライスとリンゴジュースを混ぜたニンニク醤油のタレに漬け込んでいく。 シンプルなニンニク醤油だけど、リンゴジュースの爽やかな甘さも加わって美味いんだ、これが。 あと、さっぱり塩麹レモンのタレにも漬け込んでいく。 これも塩麹と黒胡椒にレモン汁を混ぜただけとシンプルだが、さっぱりして実に美味い。 最後はみんな大好きカレー味のタンドリーチキン、いやタンドリーヘビか? プレーンヨーグルト、おろしニンニクとおろしショウガ、塩胡椒、カレー粉を混ぜたものに肉を漬け込んでいく。 すべてビニール袋に入れて漬け込み完了だ。 これで明日にはいい具合に漬かってるから、取り出して焼くだけだ。 ネットスーパーで買った長めの竹串には、ピーマン・タマネギ・ニンジン・アスパラ等々適当な野菜とヘビ肉を交互に刺していった。 これも大量に作ってあとは焼くだけだ。 串焼きはシンプルイズベストってことで、味付けは塩胡椒のみでいこうと思う。 一応野菜も用意したけど、アークの面々と影の戦士の面々を思い浮かべると......。 「ありゃ完全に肉食系だな」 とりあえず昼過ぎ一杯時間を使って明日の仕込みを完了させた。 夕飯を待ちわびていたフェルとドラちゃんとスイには山盛りのから揚げを出してあげたよ。 もちろんエルランドさんにもね。

286 Episode 273: Preparing For The Dungeon Breakthrough Celebration (Snake Meat Festival) I'm looking forward to seeing you tomorrow. "I'll take the sake from the noodles." "Long time no see, Mr. Mukoda. We're looking forward to your meal." "Yes..." Hey, why is this happening... Soon I was supposed to host a dungeon tread celebration. I wish I could have reunited with Arc's face and Shadow Warrior's face in the Adventurer's Guild, but for some reason I was on my own and Mr. Erland and his two party faces got all worked up about my cooked rice and dungeon rigging... When I let it go, it was decided to hold a dungeon trampling celebration under my auspices somehow during the meantime. I broke through the dungeon, and it's crazy. Normally, I'm not in a position to be invited, am I? I thought, "There you go," or something. I don't know. They pinched my logic. What is that place? Plus, Mr. Feodora stuffed me with "I told you I'd treat you again when I got back on the ground" Come on... I did tell Mr. Feodora. In the end, Mr. Feodora's words stopped, and it was decided to hold a celebration hosted by me. The point is, it's like a dinner party where you eat and drink. I'm the host, so I have to make that food when it's packed. Everyone expects that, too. Ha, that's a setup when you get home. There's Mr. Alonzo who doesn't like seafood, so the food's meat main. That said, I have an inventory of meat in hand. ..................... Oh, you have that one. I got a lot of them in the dungeon. All right, you used snake meat here. Snake meat festival. When I returned to the inn, Fell, Dora and Sui were waiting. I'll feed everyone that I'm hungry and Mr. Elland, who was naturally following me into my room. It's a sweet and spicy Chinese miso fried bowl filled with oak meat and vegetables quickly with rice cooked more in the morning. Thanks for cooking more meals in the morning. Speaking to Fell, Dora and Sui over dinner about tomorrow's celebration, it seems that if everyone eats something delicious, they have nothing to complain about. I mean, I was happy to have lots of different dishes. When the Ark faces the Shadow Warrior faces, and then the Fells too, we have to prepare a lot of them. When I finished eating, I went out to the garden to get ready for tomorrow as soon as possible. First of all, the fried snake meat, how to cook this...... Hmm, because the number of people. I figured I might as well have BBQ here. BBQ allows everyone to bake and eat whatever they want, and it's easy to prepare. I guess I should soak the snake meat in some kind of sauce. And then let's also make a stab on the skewer with the vegetables. A BBQ would be nice with the raw sausage I made before. All right, let's make this too. Then, if you have black and red salpents, let's also make fried ones. It's definitely delicious. Let's start with fried meat. I took the black and red sapphire meat out of the item box and then started making fries. "Huh, I guess this is it" I fried the calamari twice, so I put the fried chicken on the bat. A large amount of frying was created from two flavors: soy sauce base and salt base. When I was making fry from it, Fells smelled it and waited covetously behind me doing the work. I came. "You just ate. Eat this." That's what I did for Fell, Dora and Sui, though. I was watching that. Mr. Elland was looking forward to it, too, so I couldn't help it, so I gave Mr. Elland some sweet bread too. That's why we all seem to expect fried dinner from, so the fried food was also extra fried from the dinner portion, so I got half the amount. "For now, the frying is OK, so I guess the raw sausage is next." Oak and golden buckbull meat were hissed with Swiss specialty misrilled mincers to make snoring meat, and two types of sausages were made: coarse black pepper flavoured and herbal lemon flavoured, which I had made before. "I made fried and sausage from it, so all I have to do is soak snake meat in some kind of sauce and make a stab in the skewer" Cut the various snake meats of Black Anaconda, Black Serpent, Red Serpent, and then Crimson Asp to the appropriate size. Soak it in a sauce of garlic soy sauce mixed with soy sauce, garlic slices and apple juice. It's simple garlic soy sauce, but it also adds the refreshing sweetness of apple juice to taste good, this is it. After that, it is also soaked in a sauce of salted koji lemon. This is also as simple as just mixing lemon juice with salted koji and black pepper, but refreshing and really tasty. At the end of the day, we all love curry-flavored tandoori chicken, no. Is that a tandoori snake? Soak the meat in a mixture of plain yogurt, grated garlic and grated shoga, salt and pepper, and curry flour. It's all in a plastic bag and soaked. Now that you're soaked in good shape tomorrow, just take it out and cook it. Longer bamboo skewers bought at online supermarkets were alternately stabbed with snake meat with appropriate vegetables such as peppers, onions, carrots and asparagus. I also make a ton of this and all I have to do is bake it. Skewer grill means simple iz vest, and I think I will only season it with salt and pepper. I also prepared vegetables for once, but when I think of the face of the arc and the face of the Shadow Warrior...... "That's totally carnivorous." In the meantime, I used a cup of time past lunch to complete my purchasing for tomorrow. Fell, Dora and Sui, who were waiting for dinner, served fried food from a pile of them. And, of course, to Mr. Elland.

第百七十四話 Bbq 昨日と一昨日は飯の作り置きを作るのに費やした。 ダンジョンも踏破したし、もうそろそろ次の街へ行こうと思ってるからな。 その旅路の準備としての作り置きだ。 フェルたちはもう1回ダンジョンに潜りたいとか言っていたけど、当然そんなのは却下だ。 もう1回潜るなんてなったらまた時間かかるからな。 作り置きはいろいろ作ったぞ。 定番になりつつある揚げ物類はから揚げにとんかつにメンチカツ。 もちろんチーズINしたのも作った。 それからワイバーンとブラッディホーンブルの肉の牛丼だろ。 あとはビーフシチューにハンバーグ。 それから餃子も作ったな。 ミスリル製のミンサーがあるから挽き肉作るのも楽で料理もはかどったぜ。 それに前に作って美味かった、豚汁と煮豚に半熟の味卵も作った。 今まで作ったことなかった新しい料理もいくつか作ってみたぞ。 炒めて煮るだけ簡単肉豆腐とかね。 オーク肉を玉ねぎと炒めて火がとおったら、水と顆粒だしとみりんと醤油と砂糖を入れて沸騰してきたら木綿豆腐を入れてさっと煮込むだけ。 豚汁と煮豚に半熟の味卵なんかの味が染みた方が美味しいものはマジックバッグに入れて味も染みこませた。 挽き肉があるってことでピーマンの肉詰めも作ってみた。 と言っても種はいつものハンバーグの種なんだけど。 よく洗って半分にして種を取り除いたピーマンにハンバーグの種を詰めていくだけ。 それに小麦粉を軽くまぶしたら、肉の面を下にしてフライパンで焼いていき、焼き色がついたらオイスターソースと醤油と砂糖を水で溶いたものを回しかけて蒸し焼きにすれば出来上がりだ。 そんな感じで昨日と一昨日の2日間は飯の作り置きをいろいろ作っていたぞ。 その甲斐あって作り置き分は大分確保できたから旅の間も少しは楽できそうだ。 そして今は鍛冶工房のある区画を再び訪れていた。 注文したバーベキューコンロを受け取りに来たのだ。 もちろん約束の日本のメーカーS社の四角い瓶のウイスキー10本もネットスーパーで調達済みだ。 どんな風に出来てるのか楽しみだ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「こんちは~」 「おーう。ってオメェか。注文の品は出来てんぞ。こっちだ」 鍛冶工房のドワーフ親父にそう言われてついていくと、デデンっと注文したバーベキューコンロが所狭しと置いてあった。 近付いて行って仕様を確かめる。 「おー、いいじゃないですか。注文通りですよ」 注文通りの大きさだし、炭を入れるところも引き出し式になっている。 その引き出しをしまうところの脇は注文通りに丸い穴が開いていて空気のとおりも良さそうだ。 上の網も取り外し可能になっている。 うんうん、注文通りだ。 すごくイイね。 「あったりまえでぇ。俺を誰だと思ってる。この街でも5本の指に入る鍛冶師なんだぞ」 えっ、そうだったの?! この前は鍛冶工房の区画に入ったら、近場にあった工房から入ってったからあんまりそういうのこだわってはなかったんだけど。 これだけの街で工房もこれだけあるのに、その中の5本の指ってけっこうすごいんじゃないの。 実はこのドワーフ親爺スゴイ鍛冶師だったんだね。 確かここの親爺はアレシュさんって言って、工房はアレシュ鍛冶工房って言うんだよな。 偶然とはいえ頼めてよかったよ。 バーベキューコンロも希望通りバッチリ作ってくれたし。 「そんでオメェ、この大きさのものどうやって持って帰るんだ? 運ぶのに誰か人頼んだのか?」 「ああ、それなら私はアイテムボックス持ちなんで大丈夫です」 「そうなんか。んで、オメェ、あれは持ってきたか?」 あれっていうのは、あれだね。 「もちろん。これのことですよね」 俺はアイテムボックスからS社の四角い瓶のウイスキーを取り出した。 「そうだそうだ。どれほどこの酒を待ちわびたことかッ」 ドワーフ親爺ことアレシュさんが俺の取り出したウイスキーに飛びついた。 この人瓶に頬ずりしてるよ......。 ホントに酒好きなんだね。 「えーと、10本のお約束でしたね」 俺は次々と取り出してアレシュさんの前に出していく。 「ヒャッホウ、美味い酒が手に入ったぜ!」 なんかものすごい喜びようだ。 「それで、お代の方はおいくらになりました?」 「ああ、初めて作るものだったからな、この前は多めに見積もって金貨350枚と言ったが、材料込みで金貨300枚で大丈夫だ」 おお、聞いてたのより安くなってる。 この街でも5本の指に入る鍛冶師って言うから、この前聞いてたのより高いかもって思ったけど、金貨300枚で良かったわ。 アイテムボックスから金貨300枚入った麻袋を1つ取り出した。 「それじゃ、これですね」 「おう」 俺が出した麻袋の中身を確認もせずに、別室に持って行ってしまった。 「えーっと中身確認しなくて大丈夫ですか?」 「何だオメェ、チョロまかしてんのか?」 「いえいえ、まさかそんなことしませんよ」 あれは金貨300枚入った麻袋で、まったくいじってない分だからね。 間違いなく金貨300枚入ってるよ。 「足りなかったらオメェんところに取り立てに行くから大丈夫だぞ。 オメェ、最近有名なダンジョン踏破したっつう従魔連れの冒険者だろ?」 え、俺のことそんなに知れ渡ってんのか? 「冒険者ギルドがなぜかその話を大っぴらにしてないから、俺も最近になって知ったんだけどな」 人の口に戸は立てられぬって言うからねぇ。 「ええ、まぁ一応そうですけど。あんまり私自身は大っぴらにはしたくないので、できれば内密に......」 「まぁ、そうだわなぁ。ダンジョン踏破したともなれば、いろんな輩が近寄ってくるだろうしな。ってこんなこと言っておいて、聞くのもあれなんだけどよ、剣になりそうな素材って獲れたのか?」 何でもアレシュさんは武器の中でも特に剣を作るのが得意でどうしても気になったとのこと。 「まぁ、獲れなかったこともないですけど......」 「どんな素材なんだ?」 「まぁ、最深部に近い階で入手したものですとだけ」 「最深部に近い階か。剣の素材となるとそうなるんだろうな。さすがに俺じゃ購入は無理か」 残念そうにアレシュさんがそう言った。 個人で買うのはちょっとねぇ、おそらく金貨何千枚って単位になるよ。 でも......。 「あの、アレシュさんはこの街でも5本の指に入る鍛冶師なんですよね?」 「ああ、自分で言うのもなんだが一応そう言われとるぞ」 「それならば、アレシュさんに依頼するかどうかは別にして、冒険者ギルドからそのうち話が行くと思いますよ」 「む、何か冒険者ギルドで剣になりそうな素材買ってるのか?」 俺はそうだとも違うとも答えなかった。 でも、ウゴールさんの言いぶりだと、この街の鍛冶師であの素材を剣にできる人も限られてるみたいだし、そういう人たちと相談してからどこに依頼するか決めるって言ってたからね。 アレシュさんがこの街でも5本の指に入る鍛冶師なら冒険者ギルドから話が来るだろう。 俺が答えずにいると「そうかそうか」とアレシュさんは何か察したようだった。 「あ、そうだ、オメェそれ早速試すのか?」 「ええ、そのつもりですけど」 今日は早速試しにバーベキューにするつもりだった。 「そんなら、ここで試していくといいぞ。ここなら炭もあるしな。仕事には自信があるが、何せ初めてつくったもんだからな。不具合に思った点があれば、ここならすぐに直してやれるしな。その代わり、俺にも少し使わせてくれ」 おお、それはありがたいね。 お言葉に甘えてここでバーベキューコンロを試させてもらうことにした。 鍛冶場を通り抜けると、建物の外に出た。 何でもここで剣やら槍やらの切れ味なんかを調べるらしい。 ここを借りてアレシュさんとともにバーベキューをすることになった。 もちろん外で待っていたフェルとドラちゃんもいる。 肉はオークの肉とブラッディホーンブルの肉を用意した。 野菜を用意しようとしたらフェルとドラちゃんは『野菜なんかいらん』とのこと。 仕方がないので肉だけバーベキュー開催となった。 炭は鍛冶場にあったものを使わせてもらう。 オークの肉とブラッディホーンブルの肉を網に載せると、ジューッと焼ける音がした。 「俺も使わせてもらっていいか?」 「はい、どうぞ」 さっき少し使わせてくれって言ってたけど、何を焼くんだろ? 「この腸詰はな自家製なんだ。俺が作ったんだが、塩味を利かせて作ったからなかなか美味いぞ。これがまた酒によく合うんだ。オメェも食っていいぞ」 おお、ソーセージか。 酒に合うんだって、ここで試してけってのは最初っから酒飲むつもりでそう言ったんだな。 まあいいけどさ。 それより自家製って言ってたけど、どうやって作ったんだ? 腸の調達から自分でしたのかな? 聞いてみると、肉屋に言えば普通に売ってくれるらしい。 アレシュさんが使っているのはホワイトシープっていう羊の腸だそう。 ソーセージに使われているのはこれが一般的みたいだ。 そうか、腸が買えるなら塩胡椒、ハーブを利かせた自家製のフレッシュソーセージを作ってもいいかも。 いいこと聞いたな。 お、そろそろ肉が焼けてきたな。 「アレシュさんもこの肉どうぞ。これは私の故郷に伝わる肉に合うタレです。肉が焼けたらこれを付けて食べてください」 俺はアイテムボックスにあったロングセラーの馴染みのある焼き肉のタレを器に入れてフォークと一緒にアレシュさんに渡した。 「ご馳走してもらってわりぃな。あ、こっちの腸詰も焼けてきたぞ、ほれ」 ソーセージを4本いただいた。 皿に焼けたオークの肉とブラッディホーンブルの肉を入れ焼き肉のタレを掛けたら、いただいたソーセージも添えてフェルとドラちゃんとスイに出した。 俺も早速アレシュさんの自家製ソーセージをいただいてた。 かじり付くとプツッと小気味良い音がした。 塩味だけだけど、薄い皮の中から肉汁があふれ出してきてけっこう美味い。 「カーッ、この腸詰とオメェからもらった酒は合うなぁ」 アレシュさんは早速ウイスキーをあおっていた。 んー、ウイスキーとソーセージって合うのか? ソーセージって言ったらあれの方が合うでしょう。 「ちょっと待っててくださいね」 俺はアレシュさんから見えない場所に移動してネットスーパーを開いた。 缶ビールだとあれだから瓶の方が怪しまれないか。 俺はS社のプレミアムな瓶ビールをとりあえず5本と栓抜きを購入した。 「肉にはこっちの方が合いますよ。どうぞ」 俺はコップにプレミアムなビールを注いでアレシュさんに渡した。 「む、エールか? 嫌いじゃないが、オメェからもらったこっちの酒の方が圧倒的に美味いんだがなぁ」 「エールとはまた違います。これも俺が持ってる特別な酒の一つなんですよ」 「なぬ? それじゃいただくぞ」 ゴクゴクゴクゴク、プッハーッ。 いい飲みっぷりだ。 「ウッメーッ! 何だこりゃッ?! エールに似ているようでまったく違うな。オメェの酒は何でこんなに美味いんだ?!」 やっぱバーベキューにはビールでしょ。 俺も飲むぞ。 ゴクゴクゴク、プハーッ。 あーうめぇ。 この日は結局食って飲んでのバーベキュー大会の日になった。 フェルもドラちゃんもスイも炭火で焼いた肉は美味かったのか黙々と食ってたぞ。

183 Episode 174: Bbq Yesterday and one yesterday I spent making rice storage. I've broken the dungeon, and I think it's time to go to the next city. Prepare for the journey. The Fells said they wanted to dive into the dungeon again or something, but naturally that's a rejection. If I can't dive again, it'll take me a while. I made a lot of things. Deep-fried foods that are becoming a classic are topped with meat cutlets for frying from. Of course, I also made the cheese IN. Then you're a beef bowl of meat from Wyburn and Bloody Horn Bull. And then hamburger on the beef stew. Then you made dumplings too. I have a Miss Lil mincer, so it's easy to make ground beef and the dishes are off the hook. Besides, I made it before and it was delicious. I also made semi-ripe flavored eggs in pork juice and boiled pork. I've also made some new dishes that I've never made before. Easy meat tofu to fry and simmer. When the oak meat is sauteed with onions and the fire is over, just add the water, granulated dashi, mirin, soy sauce and sugar and when it comes to a boil, add the cotton tofu and simmer gently. The pork juice and the boiled pork were stained with semi-ripe flavored eggs. Anything that tasted better was added to the velcro bag and the flavor was stained. I also tried to make pepper meat stuffing because there is ground beef. Even so, the seeds are the usual hamburger seeds. Simply wash it well, halve it and fill the peppers with the hamburger seeds that have been removed. Once the flour is lightly covered in it, cook it in a frying pan with the surface of the meat underneath, and when the baking color comes on, spin the oil star sauce, soy sauce and sugar with water to steam and cook. Yesterday and two days yesterday, I've been making a lot of rice. Because it was worth it and I was able to secure a lot of storage for it, it seems like it could be a little easier during the journey. And now he was again visiting a section with a blacksmith workshop. I'm here to pick up the barbecue stove I ordered. Of course, ten square bottles of whiskey from the promised Japanese manufacturer S have also been sourced from the online supermarket. I'm looking forward to seeing how it's done. * * * * * "Hello ~" "Ooh. Is that Ome? I can't order anything. Over here." That's what my father Dwarf at the blacksmith shop told me, and the barbecue stove I ordered from Deng was kept narrow. Go close and check the specifications. "Oh, isn't that nice? Just like I ordered." It's the size as ordered, and the place to add charcoal has a drawer formula. The side of that drawer looks like it has a round hole in it as ordered and looks good on the air. The top net is also removable. Yeah, yeah, you're right on order. That's so nice. "As a matter of fact. Who do you think I am? He's a blacksmith in this city with five fingers." Oh, yeah?! Before this, when I went into the blacksmith compartment, I wasn't really into that kind of thing because I came in from a workshop that was nearby. Even though this is all the city and this is all the workshop, the five fingers in it are so amazing. Actually, you were this Dwarf grandfather awesome blacksmith. Surely my grandfather here says Mr. Alesh, and the workshop says Alesh Forge Workshop. I'm glad I asked for it, though by chance. He made the barbecue stove just as well as he hoped. "Ome, how do you take this size thing home? Did someone ask you to carry him? "Oh, well, then I have an item box, so I'm fine." "Something like that. So, Ome, did you bring that? That's the one. "Of course. You mean this, right?" I took a square bottle of whiskey from Company S. out of the item box. "Yes, they do. How long have you been waiting for this booze?" About Grandpa Dwarf. Mr. Alesh jumped on the whiskey I took out. I'm cheeky on this guy's bottle... You really like alcohol. "Uh, that was ten promises" I'll take it out one after the other and get it out in front of Mr. Alesh. "Hyahaw, you've got some good liquor! Sounds like such a great pleasure. "So, how much did you pay for it? "Yeah, because it was the first time I made it, I quoted more and said 350 gold coins before this, but 300 gold coins with ingredients would be fine" Oh, it's cheaper than I was asking. I thought it might be higher than I heard before because I say a blacksmith who gets into five fingers in this city as well, but 300 gold coins would be nice. One hemp bag containing 300 gold coins was removed from the item box. "Well, here it is." "Ooh." Without even checking the contents of the hemp bag I put out, I took it to a separate room. "Er, are you okay with not checking the contents? "What the hell, Ome, are you choking on me? "No, I wouldn't do that." That's a hemp bag with 300 gold coins, for not messing with it at all. It definitely contains 300 pieces of gold. "If you don't have enough, I'll go get it at Ome's, so you'll be fine. Ome, you're an adventurer with an obedient demon who recently broke through a famous dungeon, right? What, you know so much about me? "The Adventurers Guild hasn't made a big deal out of that story for some reason, so I learned it recently, too." Because I say you can't stand a door in people's mouths. "Yeah, well, for once. I don't really want to be big on myself, so keep it to myself if possible..." "Well, that's right. If you broke through the dungeon, a lot of people would come near you. That's what I'm telling you, and that's what I'm asking you, did you get the material that's going to be a sword? Anything. Mr. Alesh said he was particularly good at making swords among his weapons and he really cared. "Well, I never got it..." "What kind of material is that? "Well, only that it was obtained on the floor closest to the deepest" "Near the deepest floor? I guess that's what happens when it comes to sword material. That's why I can't buy it." Unfortunately, Mr Alesh said so. Buying it personally is a bit hey, probably thousands of gold coins will be in units. But... "Um, Mr. Alesh is also a blacksmith who gets into five fingers in this city, right? "Yeah, I don't know what to say to myself, but that's what they're gonna say." "Then, apart from whether or not to ask Mr. Alesh, I think we'll have a conversation one of these days from the Adventurer Guild." "Mm, are you buying material that's going to be a sword in some adventurer's guild? I never answered yes or no. But what Mr. Ugor said is that there seems to be a limited number of blacksmiths in this city who can use that material as a sword, because he said he would consult with those people and then decide where to ask for it. If Mr. Alesh were a blacksmith who would get into five fingers in this city as well, the story would come from the Adventurer's Guild. Mr. Alesh seemed to have guessed something when I didn't answer. "Oh, yeah, Ome, you gonna try that fast? "Yeah, I'm going to." I was going to barbecue to try it out early today. "Then you should try it here. There's charcoal here, too. I'm confident in my work, but it's the first time I've ever made it. If there's anything wrong, I can fix it right here. Instead, let me use a little." Oh, thank God for that. I decided to let you try the barbecue stove here, sweet for your words. As I walked through the blacksmith, I went outside the building. Anything. They're going to look into the sharpness of the sword and spear here. I was to rent here to have a barbecue with Mr. Alesh. Of course there's Fell and Dora waiting outside. The meat was prepared with oak meat and bloody horn bull meat. When I tried to prepare vegetables, Fell and Dora said, 'I don't want vegetables'. I had no choice but to hold a barbecue with meat. Let me use what was in the blacksmith. Putting the oak meat and the bloody hornblue meat on the net made a juicy roasting noise. "Can I use it, too? "Yes, go ahead" You just told me to let you use it a little bit, but what are you cooking? "These bowels are homemade. I made it, but it's pretty tasty because I made it salty. This goes well with booze again. You can eat omelet too." Oh, sausage. It suits booze, 'cause that's what you said from the beginning when you were going to try it out here. Well, that's fine. He said it was more homemade than that, but how did you make it? Was it me from procuring intestines? Ask him, he'll sell it normally if you tell the butcher. Mr. Alesh is using a sheep's bowel called White Sheep. This seems to be the common thing used for sausages. Well, if you can buy intestines, maybe you can make a homemade fresh sausage with salt and pepper, and herbs. You heard good things. Oh, it's time for the meat to cook. "Mr. Alesh, go ahead with this meat too. This is the sauce that goes with the meat that passes to my hometown. If the meat is cooked, eat it with this." I put the long-seller tame grilled meat sauce in the item box and gave it to Mr. Alesh with the fork. "Don't let me treat you. Oh, my guts are burning over here, too, see?" I got four sausages. I put the roasted oak meat and the bloody hornblue meat in a plate and hung the sauce of the grilled meat, and served it to Fell and Dora and Sui with the sausage I had. I had Mr. Alesh's homemade sausage as soon as possible. When I caught hold of it, it sounded petty and creepy. It's just salty, but it tastes so good when gravy comes out of thin skins. "Carr, this bowel and the booze I got from Ome go together." Mr. Alesh had a quick whiskey. Um, does whiskey and sausage fit? That would suit you better if I said sausage. "Wait a minute, please" I moved from Mr. Alesh to an invisible location to open the internet supermarket. Can beer. Is that why the bottle is more suspicious? I bought a premium bottle of beer from Company S. for now and I bought five bottles and an unplugged bottle. "This will suit the meat better. Go ahead." I poured a premium beer into the glass and gave it to Mr. Alesh. "Mm, ale? I don't hate it, but this liquor I got from Ome tastes overwhelmingly better." "It's not like Yale again. This is one of the special drinks I have." "What? I'll take that." Goku Goku Goku, Pukha. Nice drink. "Woo meh! What the hell?! Sounds like Yale. Totally different. Why is Ome's liquor so good?! Beer for barbecue, after all. I'll drink, too. Goku Goku, Puha. Uh, yeah. This day ended up as a barbecue tournament day for eating and drinking. Fell, Dora, and Sui were both silent about whether the charcoal roasted meat was delicious.

第二百八十六話 創造神様からかの国と3人の勇者のことを聞く 『それで、何をやっておるんじゃ?』 一番偉い創造神様を前に神様ズが『あの......』とか『えっと......』とか言って話に詰まっている。 『ここはニンリルちゃんが説明しなさいよ。あなたが1番に異世界人クンに会ったんだから』 『そうだ、そうだ』 『......ニンリルが適任』 『最初に見つけたのはお主じゃろう』 『こういうのは1番付き合いが古い奴が適任だわな』 他の女神様や酒好きコンビがニンリル様に説明を押し付けている。 ヒデェな、おい。 『な、何で妾がせねばならんのじゃっ。お主たちの中からでもいいではないかっ』 『何言ってんのよ。1番異世界人クンの恩恵に預かったのはニンリルちゃんなんだから、ニンリルちゃんが説明するべきなのっ』 この押しの一手はキシャール様か。 『おい、話はまとまったのか?』 『お待たせしてすみません。ニンリルちゃんが代表して説明します』 『ぐぬぬぬ、キシャール、それから他の皆も覚えてるのじゃ』 ニンリル様の恨みがましい声が聞こえた。 『ニンリルが説明するのじゃな。で、どうなんじゃ? 早く説明せい』 創造神様の説明を促す容赦ない声。 ニンリル様が渋々ながら、いままでの俺との経緯を話していった。 『それでは何か、ニンリル、お主は勇者召喚の儀で呼び出された異世界人が異世界の食材やらを取り寄せることのできる摩訶不思議な「ねっとすーぱー」なる固有スキルを持っているのを知って、加護を授ける代わりに異世界のものをよこせとそう言ったのじゃな? それを知ってキシャール、アグニ、ルサールカ、ヘファイストス、ヴァハグンは追随したということか?』 創造神様の言うことは事実なので誰も否定しようがないから無言のままだ。 『馬鹿もーーーーーんッ!!!』 一瞬ビクッとするほどの怒声。 神様ズに創造神様の雷が落ちた。 『お主たちは神だというのに、見守るべき地上の民に集るとは何事じゃっ!』 『い、いや、集ってはいないのじゃ、じゃなく、集ってないですじゃ。ちゃんとみんな加護も授けましたし......』 ニンリル様、テンパって創造神様相手にのじゃとか言っちゃってるよ。 『加護を授けたからといってその対価を要求すること自体がおかしいのじゃっ! お主たち、今までに加護を授けたものに何か要求したのか? ん? どうなんじゃ?』 『うぬぬぬ......』 『そ、それは......』 『えーっと......』 『............』 『い、いや、あのですな......』 創造神様に詰め寄られるが、神様ズは答えに詰まっていた。 『答えに窮するということは、そんなことはしとらんということじゃ。だいたい加護というものは、自らが見こんだ者に対しこの世界をより良くしてもらうために授けるものじゃ。それはお主たちもよく分かっておろうが』 創造神様のその言葉に、神様ズも出る言葉もなさそうだ。 話すばっかりで実際にはどの神様とも会ったこともないし、どんな姿なのかも分からないけれど、一様にショボーンとして項垂れた姿が目に見えるようだ。 『それほどまでに異世界の物はお主たちを虜にしたのか? よし、儂が見てやろう。見せてみい』 ガサゴソと音がする。 創造神様に言われて、渋々ながらさっき送った品々を見せているようだ。 『お主ら、こんなにもらっていたのか......。罰としてこれら一切の品は没収じゃな』 『『『『『『そ、そんなぁぁぁっ』』』』』』 あらら~、全部没収か。 神様ズ、異世界の物にどっぷりハマってるってのに大丈夫か? ニンリル様がケーキなしでいられるとは思わんぞ。 キシャール様も狙ってた高級ナイトクリームを手に入れたばっかりなのにな。 アグニ様も毎日ビールで晩酌が定番だって言ってたんだぜ。 ルカ様もいつもは反応薄いのにハムのギフトセットはかなり興味を示してたのに。 酒好きコンビに至ってはウイスキーなしで生活できるのかってレベルだ。 それを考えると全部没収ってのは、なんだかちょっとかわいそうな気がしないでもない。 確かに週1のお供えは面倒ではあるけど、神様ズからもらった加護は一応役に立ってるしさ。 特に危険なダンジョンに潜るときなんかにね。 今までの縁もあるし、少し助け舟を出すとするか。 「あ、あの創造神様、よろしいでしょうか?」 俺は緊張しながら創造神様に声をかけた。 の異世界人か。儂はこの世界の創造神デミウルゴスという者じゃ。お主にはいろいろと迷惑をかけてすまんのう』 「ムコーダと申します。よろしくお願いいたします。迷惑だなんて、そんな......。この世界に召喚された当初はさすがにどうしようかと思いましたけど、今はいい出会いもあり、何とかこの世界で生活できていますから」 今はフェルやドラちゃんやスイもいるし、いろんな人と知り合えて、それなりに楽しくやってるからね。 そもそも一番の原因は勇者召喚なんて儀式をしでかしたレイセヘル王国、突き詰めればそれを命じたであろう胡散臭いあの豚王が1番悪い。 『豚王か......。あの国はほんに碌なことをせんが、今の王になってからさらにひどくなりおった』 おぅ、神様には俺の思ってることバレバレなんだった。 口が悪くてすんません。 『私腹を肥やし自らも肥え太った彼奴が豚王というのはあながち間違っとらんじゃろうて。儂ものう、いい加減あの国は何とかせんといかんと思っておったんじゃ。本当なら神が地上のことに手を出すなんてことはやるべきではないんじゃが......。ただなぁ、あの国は禁忌とも言える勇者召喚の儀を一度ならず二度までもしようとしておったからのう』 「え? 二度目って、俺たちが召喚された後にまたやる気だったんですか?」 そうして創造神様から聞かされたのは、あの胡散臭い豚王の率いるレイセヘル王国のことと俺と一緒に日本から召喚された勇者である高校生3人組のことだった。 『お主、レイセヘル王国が戦争しているのは知っているか?』 「はい、確か隣国のマルベール王国と......」 俺が急いであの国を出ることにしたのも、戦争が始まりそうだって話を聞いたからでもあるからな。 『そうじゃ。そして、その戦争にお主以外の勇者3人をぶつける気でおったようじゃ』 うわっ......って、あの国ならやるかもしれないな。 あのステータスだし、ある程度レベルアップしてたら、何だかんだ丸め込んで戦争に行かせるくらいはやりそうだ。 「それで、あの3人はどうなったんですか?」 あまり俺に対していい態度ではなかったけれど、同じ日本出身だし気になるところではある。 本当に戦争に駆り出されていたとしたら......。 『それは大丈夫じゃ。彼奴らの汚いやり口に気づいて3人そろって国から逃げよったわい』 創造神様の話だと、3人には美男美女の指導者をつけて親密になったところで、“隷属の腕輪”という魔道具を贈り物と称し身につけさせて奴隷のように使おうとしたらしい。 実際3人のうち1人、莉緒っていう女の子(確か背が小さいボブカットのかわいい女の子だったな)は“隷属の腕輪”を嵌められてヤバかったようだ。 レベルアップのための魔物討伐に赴いた先での戦闘で“隷属の腕輪”を嵌められた左腕を失って......。 幸か不幸かそれで莉緒って子は正気に戻って、先に気づいていた2人と一緒にレイセヘル王国から逃げ出したという話だった。 「それで、3人は今どこに? それに、莉緒って子は左腕を失ったって......」 俺も調べて分かったけど、あの国を出たとしても、周りの国がすべていい国ってわけじゃないんだ。 『心配するな。今、あの3人はマルベール王国におるわい。お主と同じく冒険者になって3人でパーティーを組んで活動しておるぞ』 ちょっとホッとした。 でも、マルベール王国だよな。 レイセヘル王国と戦争真っ只中の国じゃないか、“勇者”って肩書もあるし、今度はマルベール王国の王侯貴族からなんかチョッカイかけられたりしてないかな。 『その辺は今のところ大丈夫じゃ。王宮の方でも3人のことは察知しているようだが、これといった接触はしとらん。マルベール王国は強者が多い国じゃからのう。今の“勇者”3人より強い者も数多くそろっているから、特に接触する必要性を感じておらんようじゃな。逆に“勇者”3人を今の戦争に出すことは、レイセヘル王国に難癖を付けられる危険性が高いと感じているようじゃ』 確かに。 今までの話を聞いていると、誘拐しただとか魔法やら魔道具で無理矢理にだとか、あの国は平気でイチャモンつけてきそうだな。 まったくどうしようもないな、あの国も。 『うむ。お主の言う通りじゃ。あの国は自国の実力もわからんで、領土拡大を掲げてあっちもこっちも手を出しているからのう。幾度となく手を出されて、とうとうマルベールの王も怒髪天を衝いたようじゃぞ』 マルベール王国も相当腹に据えかねていたらしく、今回の戦争ではレイセヘル王国を亡国にするために動いているという。 『今回は、度々手を出されている魔族の国も動いとるわい』 そういや魔族領と接しているのはマルベール王国とレイセヘル王国だったな。 何でも、マルベール王国は魔族領には基本アンタッチャブルだそうだけど、まったく交流がないわけではないそうで、今回の戦争でレイセヘル王国を亡国にすることに魔族の国も協力しているそうだ。 あんな国と国境を接してるだけで面倒この上ないし、そりゃ魔族の国も喜んで協力するわな。 『儂が手を出すまでもなく、レイセヘル王国は近く滅ぶことになるじゃろうて』 まぁ、あの王じゃあな。 「あ、それで、あの3人は冒険者をしてるってことですけど、左腕を失った女の子も?」 『うむ。あの子は支援魔法特化らしく片腕ながらなかなかに活躍しとるぞ』 そうか、良かった。 って良くないか。 まだ十代の女の子が片腕になっちゃったんだし。 いや、できるのはできるのか。 スイ特製エリクサーがあるんだから。 でも、これをマルベール王国にか......、うーん、どうしよ............。 『そのことなら儂に考えがあるから心配せんでええ。お主も含めた4人は、無理矢理この世界に連れてこられたも同然じゃからのう。多少の融通はするつもりじゃよ』 そう言っていただけると心強いね。 「考えがあるって、どうするおつもりなのですか?」 『あの3人はのう、近く結婚するためにマルベールの王都の教会に出向くらしいのじゃがな、そのついでに王都のすぐ近くにあるダンジョンにも潜るらしいんじゃ。そこで運よくエリクサーを見つけてもらう手はずじゃ』 ..................ん? 「ちょ、ちょちょちょちょっと待ってください。今、結婚って言いました?」 『うむ。言ったぞ。あの3人は近く結婚するぞ』 ..................ケッコン? 3人で? 『この世界では一夫多妻なんて珍しくもないことじゃぞ』 あのイケメン高校生に美少女2人............。 『苦難の道のりは男と女の絆を深め恋を燃え上がらせるのじゃ。うっひょっひょっひょっひょっ』 結婚? ハァ?! 同情して損したっ、幸せいっぱいじゃねぇかっ。 クッソー、俺にゃ女っ気全然ないってのにっ! ってか、何よりもイケメン爆ぜろ!!!

299 Lesson 286: Hear From The Creator About The Kingdom And The Three Brave Men "So, what are you doing? Before the greatest creative god. Gods say 'Um...' or 'uh...' and it's stuck in the story. "Nin Lil will explain this to you. 'Cause you're the first person to see a different world, Kung.' "Yes, yes, yes." "... Ninril is fit" "The first thing I found was your lord." "This is the kind of guy with the oldest relationship." Other goddesses and liquor-loving combinations are pushing Nin Lil to explain. Hide, dude. Why should I have a concubine? Not from among the lords. " "What are you talking about? Nin Lil is the one who deposited it in the favor of No. 1 interracial Kung, even though Nin Lil should explain it" Is one hand of this push Master Kishahr? 'Hey, did you get the story together? 'Sorry to keep you waiting. Nin Lil will explain on your behalf' "Muggle, Kishal, and then everyone else remembers." There was a grudge against Master Nin Lil. I heard a voice. "Nin Lil explains it. So, what do you say? Explain it quickly." A relentless voice urging the explanation of the Creator God. Lady Nin Lil reluctantly told me how she had been with me so far. "So what, Ninrir, did you say that instead of giving me protection, the Lord told me to give you something from the other world, knowing that the other worlds, summoned with a courageous summoning ritual, possess the inherent skills of a strange" Netsu-Pa "capable of retrieving ingredients from the other world? Knowing that, you mean Kishal, Agni, Lusarca, Hephaestus and Vahagn followed? Because what the Creator God says is true, no one has to deny it, so it remains silent. "Fools too - uhhhh!!! A moment of freaking rage. The thunderbolt of the Creator God fell on the Gods. "What is it that you gather in the earthly people to watch over when you say that the Lord is God! 'Hey, no, you're not gathering, you're not gathering. We've all given them protection...' Dear Nin Lil, I said that temper is for the Creator God. "It's strange in itself to demand that consideration just because you've given it protection! Lord, have you ever demanded anything from what you've given shelter to? Hmm? How about what? "Un-no-no..." 'Well, that's...' "Er..." ............ 'Yes, no, you are...' Stuck in the Creating God, but God's was stuck in the answer. 'Being cramped with answers doesn't mean that. More or less, protection is something that we give those we see to make the world a better place. As your lords well know. " In that word of the Creator God, there seems to be no word for the Gods to come out. I've just talked to him and I've never actually met any god, and I don't know what he looks like, but he seems to see an item as a shobourne all the time. "So much so that things from other worlds captivated your lords? All right, let's see what Non can do. Let me see. ' There is a noise with gasagoso. The Creator told me to show you what I sent earlier reluctantly. 'Lord, were you getting this much... As a punishment, all these things are confiscated. " "" "" "'Oh, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no." " Oh, you confiscate them all? God, are you okay with how much you're into other things? I don't think Nin Lil can stay without the cake. I just got the fancy night cream that Kishahr was after. Lady Agni also said that evening snacks are a classic in beer every day. Even though Luca was usually unresponsive, Ham's gift set showed considerable interest. Is it possible to live without whiskey when it comes to liquor-loving combinations? Considering that, I don't feel kind of sorry for you for forfeiting it all. Sure, the weekly offering is a hassle, but the blessing God's gave me is helping. Especially when diving into dangerous dungeons. I have a previous edge, and suppose I'll give you a little help? "Oh, that God of Creation, may I? I spoke to the Creator nervously. "Oh, the other world. Non is a man named Demiurgos, the Creator of this world. I'm sorry to bother you so much, Lord. ' "My name is Mcodea. Best regards, I can't believe it's annoying, no... When I was summoned to this world, I wondered exactly what I was going to do, but now that I've met some good people, I've managed to live in this world." I have Fell and Dora and Suey now, and I know a lot of people, and they're having a lot of fun doing it. The most important cause in the first place is the Reisehel kingdom, where the ceremonial summons of the brave, that frigid pig king who would have ordained it if he stuck it, is the worst. "A pig king... That country can't be so busy, but it's gotten worse since I became king now. ' Oh, God knows what I'm thinking. I'm sorry for your bad mouth. "Fattening his own stomach and fattening his own fat boyfriend is often mistaken for a pig king. I didn't know what to do with that country. If it's true, we shouldn't do anything about God getting his hands on things on earth... It's just that that country tried to summon brave men once and twice, even though it was contraindicated." "Huh? Twice, are you willing to do it again after we've been summoned? That's how the Creator God asked me about the Reisehel kingdom led by that frigid pig king and about the threesome of high school students, the brave men summoned by Japan with me. "Lord, do you know that the Kingdom of Lacehel is at war? "Yes, certainly with neighboring kingdom of Marvel..." I decided to leave the country in a hurry because I heard that the war was about to start. 'Bye. And I thought I was going to hit three brave men but your lord in that war. " Wow... that country might do it. It's that status, and if you're leveling it up somewhat, it's going to do enough to get you somewhat rounded up to go to war. "So what happened to those three? It wasn't a very good attitude towards me, but I'm from the same Japan and I'm curious. Suppose we were really driven out by war...... 'That's all right. I realized how dirty they were, and three of them fled the country. " Talking about the Creating God, the three of them just got intimate wearing a beautiful male and female leader, and they tried to use it like a slave by letting them wear a magic item called "slave bracelet" as a gift. In fact, one of the three, a girl named Lio (who was certainly a cute little bob-cut girl with a small back) seemed to suck by being fitted with a "slave bracelet". I lost my left arm when I was fitted with a "slave bracelet" in a battle earlier when I went on a demon crusade to level up... Happy or unhappy. So Lio was talking about getting back to sanity and fleeing the Reisehel kingdom with the two people he had noticed earlier. "So, where are the three of you now? Besides, Lio lost her left arm..." I looked it up, too. Okay, but even if I left that country, not all the countries around me were good. 'Don't worry. Now those three are in the kingdom of Marvel. Be an adventurer, just like your lord, and the three of us will be partying and working together.' I was a little horrified. But it's the Marvel Kingdom, isn't it? It's a country in the middle of war with the Reisehel kingdom, with the title "Brave Man," and now I don't know if I'm getting any chokes from the royal nobility of the Marvel kingdom. 'That area is fine so far. Even the royal palace seems to be aware of the three of them, but this kind of contact is not shiatsu. The Kingdom of Marvel is a country with many strong people. There are many stronger men than the three brave men today, so I don't think they feel the need to make contact. On the contrary, it seems to me that putting the three brave men into the present war carries a high risk of obsession with the Reisehel kingdom.' Indeed. Listening to what I've been saying, I think that country is going to be fine and flirting with you because you kidnapped him or because you magically forced him with magic props. There's nothing I can do about it at all, that country too. 'Mm-hmm. Your lord is right. That country doesn't even know what it's capable of, because it's putting up territorial expansion and it's got its hands on it and on us. It seems like the King of Marvel has finally rushed his wrath with his hands. " He also said that the Kingdom of Marvel was not quite able to set foot in its belly, and in this war it is moving to deport the Kingdom of Lacehel. "This time, the demonic kingdom that has been handed down from time to time will also move." No, it was the kingdoms of Marvel and Lacehel that were dealing with the demonic realm. Anything, they say the Kingdom of Marvel is a basic antagonist on the Devil's Land, but it's not like there's any interaction at all, and they're also cooperating with the Devil's Nation in deporting the Kingdom of Lacehel in this war. It's no trouble just bordering a country like that, and the Demon Nation would be happy to cooperate. "The kingdom of Lacehel will perish nearby without the hand of Non." Well, I'll see you that king. "Oh, so, those three are adventurers, but so is the girl who lost her left arm? "Mm-hmm. He seems to be a supportive magic specialist. He's going to be very active with one arm." Right, good. Isn't that good? I still have a teenage girl with one arm. No, can you do it? I have a special Sui Elixir. But do you want this in the kingdom of Marvel......, hmm, what to do...... Don't worry, Noon has an idea. The four of you, including the Lord, were forced to be brought into this world as well. I'm not going to make it any easier. " That would be nice of you to say. "What are you going to do if you have an idea? "The three of them are going to the church of the King's Capital in Marvel to get married nearby, but then they also dive into a dungeon just outside the King's Capital. You should be lucky to find Elixir there." .................................... hmm? "Hey, hey, wait a minute. Did you just say marriage? 'Uhm. I told you. Those three are getting married close. " ............... Keckon? The three of us? "Polygamy is not uncommon in this world." Two beautiful girls for that handsome high school student............ "The journey of misery deepens the bond between a man and a woman and burns love. Ugh, hey, hey. ' Marriage? Huh?! I sympathize and I want to hurt you, you're full of happiness. Kussau, you don't care about me at all! I mean, best of all, blow it up handsome!!!

閑話 3人の勇者~冒険者としての日常~ マルベール王国に入った俺たちは、冒険者として生きていた。 冒険者のギルドカードを所持していたし、それが一番手っ取り早かったからだ。 最初に入った国境の村のランペルツ村でそれまでに仕留めたオークなどの魔物の半分を売りさばいて、路銀を確保した。 その後数日は村で宿をとって、ゆっくり休養した。 それまでは安心して眠ることもできなかったから、俺も花音も莉緒も疲れ切っていたからな。 そして、休養をとった後、村の人に聞いたここから1番近いそれなりに大きな街へと行くことにしたんだ。 その街が、今俺たちがメインで活動しているオルロヴァという街だった。 俺たちはこの街に来てから、ずっと冒険者として活動してきた。 そのおかげでCランクまでランクを上げることができていた。 一時はどうなるかと思ったけど、今はこうして冒険者になってなんとか暮らしていけている。 花音も莉緒も前みたいに笑顔も増えて、無事この国に来れて本当に良かったと思っている。 冒険者の仕事は体が資本だし、すべて自己責任ってことで大変な部分もあるけど、俺たち3人互いに助け合って、今では異世界で自由を謳歌していた。 「この依頼なんていいんじゃない? これなら日帰りでいけそうだし」 そう言って花音が指さした張り出された依頼書は、オークを5体討伐という依頼書だった。 条件はオークを5体そのまま持ち帰ることで、損傷が少なければ報酬UPとのことだ。 「私もいいと思うな」 そう言って莉緒も花音に同意した。 オークは人気の食材だ。 俺も花音も莉緒も、2足歩行ってことで最初は忌避感がハンパなかったけど、オークの肉はこの世界じゃ特に珍しいもんでもなく普通の食材として扱われていた。 郷に入っては郷に従えってことで、俺たちも試しに食ってみたんだけど、これが普通に美味かった。 日本でいうところのブランド豚みたいな感じだ。 オークだって意識しなけりゃ、普通に食える。 今では忌避感も薄れて、普通に食ってるな。 この世界の感覚ではオーク肉はちょっといい肉って感じで人気が高い。 オーク肉の料理を看板料理にしている店も多いくらいだ。 そんなわけで需要も高くて、オーク討伐の依頼は常時依頼のような感じでいつでも張り付けられていた。 「オーク5体か。俺たちならいけるな。というか、オークは需要もあるし、5体といわずそれ以上いたら狩ってこよう」 「そうね。私たちなら可能だし」 普通の冒険者パーティーだとマジックバッグかアイテムボックスを持ったメンバーがいないと持ち帰るのも大変だけど、俺たちは3人ともアイテムボックス持ちだからな。 しかも、ほぼ無制限に物も入るし。 俺たちは掲示板の依頼書をはがして、この街に来てから馴染みとなった受付嬢の下へと持って行った。 「さてと、そんじゃオーク狩りに行きますか」 俺と花音と莉緒は、オークがいるこの街の南東にある森へと向かった。 「シッ......、オークがいたぞ」 「3匹いるわね。さっき打ち合わせした通り、いつものように。莉緒、お願い」 「うん、分かった」 莉緒が得意の水魔法を無詠唱で使った。 オークの頭上にウォーターボールが出来上がる。 そのウォーターボールがオークの頭をすっぽり覆った。 息のできなくなったオークが混乱して必死にウォーターボールから逃れようとしている。 その隙に俺たちは......。 「花音、行くぞっ」 俺はロングソードを、花音が槍を手にして飛び出した。 「せいっ! せいっ!」 「やぁっ!」 俺が2匹、花音が1匹、それぞれオークの心臓を一突き。 3匹のオークが力なく倒れていった。 このオークの狩り方は、いろいろ試した結果俺たちが編み出した方法だ。 この方法が、1番労力を使わず確実にオークを狩れ、しかも損傷が少ない狩り方だった。 「よし、あと2匹ね」 花音が狩ったオークをアイテムボックスに入れながらそう言った。 「ああ。でも、5匹にこだわらずに狩れるだけ狩っていくぞ」 俺の言葉に、近くまで来ていた莉緒が頷く。 「もうすぐ家賃も払わなきゃだしね。稼げるときに稼がないと」 莉緒の言葉に俺も大きく頷いた。 俺たちはこの街で、宿ではなく一軒家を借りていた。 最初のうちは宿に泊まっていたんだけど、計算してみると宿代も馬鹿にならなかった。 これならば借りた方が安く収まるんじゃないかって莉緒が言い出して、俺たちは家を借りることにしたんだ。 そして運よく借りられたのが今の家だ。 多少ボロいけど、一人一部屋あるし、家賃も俺たちでも払えるくらいだった。 冒険者ギルドから少しだけ距離があるが、商人の持ち家だったその家には小さいが風呂付きなのも決め手になった。 この世界じゃ風呂に入れるなんて豪商か貴族くらいなもんだけど、日本人の俺たちが風呂に入れないってのはかなりキツかったからな。 魔石を補充しないと風呂が使えないって話だったんだけど、水魔法が得意な莉緒と火魔法が得意な俺がいるからなんとかなるんじゃないかって言ってさ。 実際やってみたら何とかなった。 莉緒が水魔法で風呂に水を溜めて、そこに俺が手ごろな大きさのファイヤーボールをぶち込むんだけど、最初は温度調節に苦労したぜ。 今じゃ慣れたもんだけど。 俺は、俺と花音と莉緒で自由に暮らす今の生活が気に入っている。 この生活を維持するためにも、俺たちはこうしてせっせと依頼を受ける毎日を過ごしているっていうわけだ。 「櫂斗、花音、オークだよ」 小声で莉緒がそう言った。 莉緒の見ている方向を見ると......。 「オーク4匹ね。櫂斗、莉緒、さっきと同じ手はずで」 「ふぅ」 さっき狩ったオーク3匹をアイテムボックスにしまった。 「今日はこの辺にしておくか」 俺たちは最終的にオーク16匹を狩ることに成功した。 なかなかの成果だ。 「そうね。それよりお腹減った~」 花音がそう言う。 そう言われると、確かに。 グゥゥゥ~―――。 空腹を意識したら俺の腹が鳴いた。 俺の腹の音を聞いて、花音と莉緒がクスクス笑っている。 「笑うなよー。腹減ったんだからしゃーないだろ」 「ごめんごめん。お昼大分過ぎちゃってるけど、食事にして、それから帰ろうか」 莉緒がそう言うと、花音が「そうしよ、そうしよ」とはしゃぎ出す。 森の中でも比較的安全な辺りまで移動して、俺たちは遅めの昼飯をとることにした。 莉緒がアイテムボックスから鍋を取り出した。 俺たちのアイテムボックスは時間停止状態だから、熱々のままだ。 「いい匂い~」 花音が待ちきれないといった感じで自分のお椀を持ちながらそう言った。 「今日はシチューだよ」 莉緒が鍋をかき混ぜながらそう言う。 シチューのルーがないのに、どうやって作れるのか不思議だけど、莉緒が小麦粉を使ってどうとかって言ってたな。 俺にはさっぱりわからんけど。 「櫂斗、お椀」 花音は既によそってもらったようだ。 俺も莉緒にお椀を差し出すと、そこにたっぷりとシチューをよそってくれた。 「それじゃ、食べよっか」 「「「いただきます」」」 シチューを口に入れると、野菜の優しい甘味とクリーミーな味わいが口いっぱいに広がっていく。 やっぱり莉緒の作る飯は美味いな。 「おいし~。やっぱりこういうところで温かいもの食べられるっていいよね」 最初は飯も屋台で買ってアイテムボックスに入れていたんだけど、思ったよりも食費がかかることになってな。 で、携帯食も試してみたけど、これがマズいのなんのって。 あんなもの人が食うもんじゃないぜ。 それなら自分たちで作ろうって話になったんだけど、そこで大活躍したのが莉緒だった。 「ああ、莉緒様様だぜ」 「そんな。こんなの普通だよ」 莉緒は謙遜していつもそう言うけど、かなり料理上手だと思う。 「どうせあたしは料理下手ですよーだ」 「そんな。花音ちゃんも手伝ってくれたじゃん。私は手がこんなだから、皮むきとかは全部花音ちゃん任せだし」 「その皮むきさえも最初は四苦八苦してたけどね。こんなことなら、お母さんのお手伝いをもっとやっておけばよかったって後悔したもん」 「でも、花音ちゃんは洗濯とか率先してやってくれてるし」 「洗濯なんて魔法で何とでもなるもん。やっぱ料理だよねぇ。何であたしが味付けすると美味しくないのかな?」 花音には悪いが、料理は莉緒に任せておくのが1番だな。 そうすりゃ文句なしに美味いものが食える。 とは言っても......。 「俺から言わせてもらうと、2人ともスゲェよ。俺は家事一切からっきしダメだからな!」 料理? 洗濯? 何それ。 俺がそんなんできるわけねぇじゃんよ。 「櫂斗、それ威張って言うことじゃないから」 「フフフ、ほんとだよ」 花音は呆れ顔だし莉緒は笑ってる。 「あ、唯一できることがあったな。風呂沸かし」 「アハハッ、確かに。お風呂沸かしは櫂斗が1番上手かも」 「でも櫂斗はそれだけだしねー。櫂斗はもっとあたしと莉緒に感謝しなさいよー」 「はいはい、2人には感謝してますって」 そう言うと、花音と莉緒が笑ってた。 大変なこともあった。 ここは日本じゃないし、不便なこともたくさんある。 だけど、花音と莉緒と過ごす今が幸せだと感じる。 この生活を守るためにも、俺は冒険者としてがんばるぜ。

302 Gossip Three Brave Men - Everyday As Adventurers We entered the kingdom of Marvel, we lived as adventurers. Because he possessed an adventurer's guild card, and that was the quickest way. I sold half of the orcs and other demons I had planted by then in the village of Lampertz in the first border village to secure the road bank. For the next few days he took an inn in the village and took a rest. Until then, I couldn't sleep safely, so I was exhausted from the sound of flowers and Lio. And after I got some rest, I asked the villagers to go to a pretty big city, the closest I could get from here. The city was Orlova, where we operate now. We've been acting as adventurers ever since we came to this city. Thanks to this, I was able to increase my rank to C-rank. I was wondering what would happen for a while, but now this is how I can be an adventurer and manage to live. Flowers sound, Lio smiles more like before, and I am really glad I came to this country safely. The adventurer's job is that his body is capital, and there's a big part of it all about self-responsibility, but the three of us helped each other, and now we were singing about freedom in different worlds. "Isn't this a good request? This is going to be a day trip." That's what Flower Sound pointed to. The stick-up requisition was a requisition to crusade five oaks. The condition is to bring back five orcs intact, which is a reward UP if there is less damage. "Don't think I'm good, too" That being said, Lio also agreed with the flower noise. Oak is a popular ingredient. Me, Flower Sound and Lio, walking on two feet didn't hammer the repellence at first, but the oak meat was not particularly rare in this world and was treated as a normal ingredient. I mean, follow the town when we get into it, so we tried it, too, and this was usually delicious. It feels like a brand pig in Japan. Even orcs can eat normally if you're not aware of them. Now you're eating normally, with a diminished sense of repellence. Oak meat is a bit of a good meat in the feel of this world and is popular. So many stores use oak meat dishes as sign dishes. That's why demand was high, and the request for an oak crusade was always sticking around like a request. "Five oaks? We can do it. I mean, orcs are in demand, and if there's more than five, I'll hunt them." "Right. We can do it." It's hard to bring home a regular adventurer party without a magic bag or a member with an item box, but we all have an item box. Plus, things go in almost unlimited. We took off the bulletin board request and took it down to the receptionist we became familiar with since we came to this city. "Now, do you want to go hunting for oak?" Me, Flower Sound and Lio headed to the woods southeast of this city where the oak is. "Shh..., there's the orc" "You've got three. As we just met, as usual. Lio, please." "Yeah, okay" Lio used unchanging water magic that he was good at. I can get a water ball over my oak. That waterball completely covered Oak's head. The breathless oak is confused and desperately trying to escape the water ball. In that gap we... "Flower noise, let's go" I jumped out the long sword with the sound of flowers in my hand. "Shh! Shh!" "Yikes! Two of me, one of the flowers, each poking an oak in the heart. Three orcs fell powerless. This way of hunting orcs is the way we knit them out after all we've tried. This was the way to hunt the oak for sure without using the most effort, and with less damage. "Okay, two more." That's what Flower Sound said while putting the hunted oak in the item box. "Yeah. But we're gonna hunt as much as we can without sticking to five." To my words, Lio nodded, who had come so close. "I'm going to have to pay the rent soon. I need to make money when I can." I snorted heavily at Lio's words, too. We rented a house in this city, not an inn. I was staying at the inn in the beginning, but when I calculated it, the inn cost didn't even make a fool of me. Lio told us that it would be cheaper to rent it and we decided to rent the house. And luckily rented is the house now. It's a little run-down, but I have every room, and the rent was enough for us to pay. It was only a short distance from the Adventurer's Guild, but it was also a deciding factor that the house, which was the merchant's owner, was small but bathed. In this world, taking a bath is as luxurious or aristocratic as it sounds, but it was pretty tight for us Japanese people not to take a bath. I was talking about not being able to use the bath without refilling the Demon Stone, but I was wondering if I could handle it because I have Lio who is good at water magic and me who is good at fire magic. I actually tried and I could handle it. Lio builds up water in the bath with water magic, and I punch an affordable fireball in there, but at first I had a hard time adjusting the temperature. I'm used to it now. I like my current life, where I live freely with the sound of flowers and leo. In order to sustain this life, we spend every day doing what we're asked to do. "Duo, flower noise, orc." That's what Lio said in a low voice. Looking in the direction Lio is looking...... "Four oaks. Takeo, Lio, you should have done the same thing earlier." "Phew." I turned the three oaks I just hunted into item boxes. "I'll keep it around here today." We eventually succeeded in hunting sixteen oaks. That's quite an accomplishment. "Right. I'm hungrier than that." That's what the flower sounds like. When they say that, sure. Grr ~ -. When I realized I was hungry, my stomach rang. Hearing the sound of my belly, the flower noise and Lio are laughing couscous. "Don't laugh. You're not hungry." "I'm sorry. It's almost past lunch, but let's eat and then go home." When Lio says so, the flower noise sniffs out, "Yes, I will". Traveling to a relatively safe neighborhood in the woods, we decided to have a late lunch. Lio removed the pan from the item box. Our item box is out of time, so it stays hot. "Smells good." I said that while holding my own like I couldn't wait for the sound of flowers. "It's stew today." That's what Lio says as he stirs the pan. I don't have a stew loo, but I'm wondering how you can make it, but Lio used flour to tell you what to do. I have no idea. "Du, du, du" I think I've already got the flower noise. When I gave Li O a bowl, he gave me plenty of stew. "Well, let's eat." "" "I'll have it" " When I put the stew in my mouth, the gentle sweetness and creamy taste of the vegetables spreads across my mouth. I knew Lio's rice was delicious. "Yummy ~. I knew you could eat something warm in a place like this." At first, I bought rice from the street and put it in an item box, but it was supposed to cost more than I thought. So, I tried cell phone food, but I can't believe this is bad. That's not what people eat. Then we talked about making our own, and it was Lio who worked great there. "Oh, it looks like Lio." "No, this is normal." Lio humbly always says that, but I think he's a pretty good cook. "I'm a bad cook anyway." "No. You helped me, too, Flower Sound. My hands are like this, so I'll take care of all the peeling and all the flower noises." "Even that peeling was rough at first. If this is the case, I regretted that I should have done more to help your mother." "But Flower Sound's taking the lead on laundry and stuff." "Laundry is magical and anything. I knew it was cooking. Why isn't it delicious when the sea urchins season it? Bad for the flower noise, but it's best to leave the food to Lio. That way I can eat delicious food without complaining. That said...... "Let me tell you something, they're both awesome. I can't do any chores! Cooking or laundry? What's that? There's no way I can do that. "Duh, that's not what I say with pride." "Huffle, really." The flower sounds like a smiley face, and Lio is laughing. "Oh, that's the only thing you could do. Bath boiling" "Ahaha, sure. Bath boiling is probably the best way to do it." "But that's not the only way to do it. Thank you to Atashi and Lio for your help." "Yes, yes, thank you both." When I said that, Flower Sound and Lio were laughing. Something terrible happened. This isn't Japan, and there are a lot of inconveniences. But I feel happy now that I'm spending time with Flower Sound and Lio. I'll do my best as an adventurer to protect this life.

第五十七話 目指せFランク 昨日に続いてフェルとスイを伴って冒険者ギルドに来ていた。 朝の時間帯は混むと思って、少し時間帯をずらして来たことですんなりと受付にたどり着く。 「あの、ちょっとお聞きしたいんですが」 「はい、何でしょうか?」 「あのですね、私は今Gランクなのですが、Fランクに上がるためにはどうしたらいいんですか?」 え、今更って感じで受付嬢に一瞬驚いた顔されたけど、説明はちゃんとしてくれた。 確かに今更感はあるので文句は言えないな。 「ランクを上げるためにはクエストを成功させて一定のポイントを取得する必要があります。さらにCランクより上のランクに上がる場合は試験もあります」 なるほど、一定ポイント取得でランクを上げることができるってことね。 んで、Cランク以上に上がる場合はポイント+試験合格ってことか。 Cランク以上になることは考えてないからそこは大丈夫だな。 「一定のポイントを取得する必要があるのは分かりました。GランクからFランクに上がる場合は何ポイント必要になるんですか?」 「GランクからFランクへ上がるための必要ポイントは100ポイントです」 100ポイントか、多いのか少ないのかもわからんな。 「Gランクが受けられる依頼は限られていますし、たいていの依頼が1ポイントか2ポイント、あっても3ポイントですよ。だから、GランクからFランクへ上がるのはけっこう大変なんです」 そう受付嬢が教えてくれた。 そもそもGランクの間というのは冒険者になるまでの訓練期間に相当するもので、Gランクの間に冒険者のいろはを依頼をこなしながら学んでいくんだそうだ。 その間に冒険者に向いていない者は自然と脱落していくし、冒険者を そういうこともあってGからFに上がる際の必要ポイントは高めに設定されているんだそうだ。 なるほどねぇ、そういう意味合いがあったのか。 冒険者に登録したときは、そんなことちっとも教えてもらってなかったけどさ。 まぁ今回再登録したところだし、冒険者を 「あ、GランクからFランクに上がる場合は早い人で3か月、通常だと半年くらいかかります。ムコーダ様もがんばってください」 エェ?そ、そんなにかかるのか? 俺、冒険者は自分のガラじゃないって思ってたからあんまりその辺のところ調べてなかったし分かってもなかったけど、冒険者舐めてたかもしれん......。 ってか、早い人でも3か月って、俺はもっとかかるに決まってるじゃん。 この街に長期滞在決定じゃねぇか。 GランクからFランクに上がるまでにそんなにかかるんじゃ、そりゃ向いていないヤツは脱落するわなぁ。 受付嬢の説明に納得。 自分で冒険者に向いてるかの見極め期間ってことでもあるんだろうな。 あ、俺は懸けないけどね。 Fランクに上がったら後はFランク維持に努めますよ。 もちろん。 でも、Gランクの登録抹消の期間って1か月だし、Fランクに上がるまでもけっこう時間かかるしで、Gランク冒険者は遠出の依頼なんて受けてる暇なんてないね。 受付嬢にそれを聞いてみたら笑われた。 そもそもGランクに遠出をするような依頼はないし、特別な事情がない限りGランクの冒険者がFランクに上がるのを放棄して遠出などしないとのこと。 だから、冒険者ギルドに最初に登録した街でFランクに上がるまで依頼をこなすのが普通なのだそう。 え、そうなの? 俺、登録して1回だけ薬草採取こなして、すぐに旅に出ちまったよ。 ダメダメだねぇ~。 昨日の受付嬢は「期間が一番短いですから時々そういう方がいらっしゃいますね」って言ってくれたけど、気使ってくれたのかも。 今話を聞く限り、冒険者に向かないと思うか特別な事情がない限りはFランクに上がれるように依頼をこなしてポイントを稼ぐのが普通みたいだし。 はぁ、なんか知らなかったことばっかりだぜ。 冒険者ギルドにはお世話にならにゃならんし、ここはがんばろう。 目指せFランクだな。

60 Episode 57: Goal F-Rank He was coming to the Adventurer's Guild with Fell and Suey following yesterday. Thinking it would be crowded in the morning hours, I arrive at the reception softly after coming a little out of time. "Um, I'd like to ask you something." "Yes, what is it? "You know, I'm G-ranked now, what can I do to get up to F-rank? Oh, now I feel surprised for a moment by the receptionist, but he gave me a proper explanation. I can't complain because I do feel it now. "You need to make a successful quest to get a certain number of points in order to increase your rank. In addition, there are exams if they rise above the C-rank." Well, that means you can increase your rank by getting a certain number of points. So, if it rises above the C-rank, do you mean you pass the points + exam? You're okay there because you're not thinking about getting more than C-rank. "I see you need to get certain points. How many points will I need if I go up from G-rank to F-rank? "You need 100 points to get from G-rank to F-rank." I don't even know if it's a hundred points, more or less. "There are only a few requests that you can get a G-rank for, and most requests are for one or two points, even if there are three. That's why it's so hard to get from G-rank to F-rank." Yes, the receptionist told me. In the first place, the G-rank is equivalent to the training period until the adventurer becomes an adventurer, and he learns a lot about the adventurer while doing his request during the G-rank. In the meantime, those who are not suited to adventurers will fall off naturally, and those who seek to make adventurers their livelihoods (or careers) will learn a lot during that period. Sometimes it seems that the necessary points for going up from G to F are set high. I see, did that mean something? When I signed up for an adventurer, I didn't even know that. Well, I just re-registered this time, and I'm not trying to make the adventurer a raw (impersonator), but do you want to go up to the F-ranks, so good luck. "Ah, it takes three months for an early person to go up from G-rank to F-rank, and usually about six months. Good luck, Master Mukoda." Yeh? Well, is it going to take that long? Me, I didn't really check around there because I thought adventurers weren't my galas, and I didn't even know it, but adventurers could have licked it... I don't know, even the earliest three months, I'm determined to take more. Isn't it a long-term decision to stay in this city? It's going to take that long to get from G-rank to F-rank, and he's going to fall off that unsuitable guy. Convinced by the receptionist's explanation. I guess it also means a period of discernment as to whether it is suitable for adventurers on its own. Oh, I can't hang it, though. When you get to the F-rank, we'll try to maintain the F-rank later. Sure. But the G-rank cancellation period is a month, and it takes so long to reach the F-rank, and G-rank adventurers don't have time to ask to go away. I asked the receptionist that and she laughed. There is no request to go away to the G-rank in the first place, and unless there are special circumstances, the G-rank adventurer will not abandon going up to the F-rank and go away, etc. So they say it's normal to do the request until you reach the F-rank in the city where you first signed up for the Adventurers Guild. Oh, really? I signed up and only collected herbs once, so I started my journey soon. No, you can't. The receptionist yesterday told me, "You have that sometimes because it's the shortest period of time," but maybe he cared. As far as I'm concerned right now, it seems normal to make a request and earn points so you can go up to the F-rank unless you think it's not for adventurers or have special circumstances. Ha, it's just something I didn't know. I can't take care of the Adventurer Guild, and good luck here. Go for it. That's an F-rank.

第三百九話 仕事説明 ゾロゾロと14人を引き連れて我が家に歩いて帰ってきたわけだけど、我が家の豪邸っぷりを見て、みんな一様に口をあんぐり開けていた。 うんうん、持ち主の俺が言うのも何だけど、その気持ち分かるよ。 とりあえずは母屋の1階の1番広いリビングに集まってもらったけど、中の豪華さを見てさらに呆けていた。 何人か座れる猫足のイスなんかもあるけど、さすがに14人となると座れない人も出てくるので、その場に座ってもらった。 ふかふかの絨毯が敷いてあるから、とりあえずは大丈夫だろう。 大勢の前で話すなんて、会社勤めしていたとき以来だな。 ちょっと緊張するぜ。 「えーっと、さっきも紹介しましたが、みなさんを買い取ったムコーダといいます。これからよろしくお願いします」 俺が緊張しながらそう言うと、トニ一家とアルバン一家は「お願いします」と返してきて、5人の元冒険者は黙って頭を下げていた。 「仕事はSランク冒険者兼商人の真似事みたいなことをちょっとやっています。で、こっちが、さっき少し紹介した俺の従魔たちです。......フェル」 『うむ。我は風の女神ニンリル様の眷属であるフェンリルだ。名はフェルという。訳あって此奴の従魔になっている。お主たちは此奴の奴隷だそうだから、我にも従うように。分かったな』 ハァ、何が我にも従うようにだよ。 って、ああっ、フェルがしゃべってるの見て、トニ一家とアルバン一家が全員固まってる。 元冒険者の5人は何となく気付いてはいたみたいだけど、本当にしゃべってるところを見るとやっぱり驚くようで目を見開いているよ。 「あー、ということで、フェンリルのフェルです。一応フェンリルだってことは秘密にしてますけど、分かる人には分かるみたいなので、大っぴらに言い触らしたりしなければ大丈夫です。そちらの元冒険者の5人も分かってたようですしね。伝説の魔獣とか言われて偉そうにしてますけど、基本的に放っておいて大丈夫ですんで。こういうのがいるって知っておいていただければ」 『おい、放っておいてとは何だ。我は風の女神ニンリル様の眷属である』 「あーはいはい、分かったから。はい、次はドラちゃんね」 『ぐぬぬ』 「次がですね、ピクシードラゴンのドラちゃんです。ドラゴンとは言っても、これで成体なので、これ以上大きくはなりませんので怖がらないでください。こちらも基本放っておいて大丈夫ですから」 俺の周りを飛んでいたドラちゃんが「ヨッ!」ってな感じで右手を上げた。 「最後は......、スイ、出てきて」 そう言うと、革鞄の中からポンっとスイが飛び出した。 「スライムのスイです。この子も基本放っておいて大丈夫です」 スイが俺の回りをポンポン飛び跳ねている。 そんな中、農家の肝っ玉母ちゃんの片鱗を見せ始めているアルバン一家のテレーザさんがおずおずと手を上げた。 「あの、ご主人様、質問よろしいでしょうか?」 ご主人様ときたか。 いや、みんなの立場からするとそうなんだろうけど、何かしっくりこないな。 そもそも様付けで呼ばれるのがムズ痒いというかなんというか。 「あー、テレーザさん、俺のことはムコーダでいいですから。みなさんも同じくムコーダでいいですからね。ご主人様とか様付けで呼ばれるのはどうもしっくりこないんで。......それで、テレーザさんの質問って何でしょうか?」 「あの、私はご主人様の」 「‟ムコーダ”でよろしくお願いします」 「えっと、それがご主人様の望みであればそうさせていただきます。あと、私のことはテレーザと呼び捨てにしてください。それで、質問なんですが、従魔様たちを放っておいていいということですが、お食事とかはどうすればよろしいのでしょうか?」 もっともな質問だ。 しかしね............。 「飯は基本的に俺の分も含めて自分で作るんで大丈夫です。それよりお願いしたいのは......」 みんなにやってもらいたい仕事を説明していった。 トニ一家とアルバン一家の女性陣には、この母屋の掃除全般だ。 とにかく広いから、大変だろうけどそこのところはがんばってやってほしい。 まぁ、広いから毎日隅々まで磨いて掃除しろとは言わないし。 今日は1階の半分やったから翌日はもう半分という感じで、順々に掃除していってもらえば十分だ。 要は目立つ汚れがないよう、ある程度キレイにしていてもらえばOK。 そして、男性陣は、庭の手入れを全般的にやってもらう。 芝刈りに花壇や庭木なんかの手入れだな。 こちらも広い庭だから、常に完璧に雑草1つない庭をなんてことは言わない。 ある程度手入れされている状態であればいい。 要は雑草がボーボー生えまくって、手入れしてないんじゃないのって状態じゃなければOK。 「それからですね、トニ一家とアルバン一家にはもう1つやってもらいたい仕事が......。これは、契約のときにも何度も確認した、俺のスキルにも関わることなんで、絶対に漏らさないでくださいね。もちろん、この仕事にかかわらないそちらの5人もですからね」 念押しすると、みんなが頷いた。 「みなさんは、ランベルト商会で売っている、石鹸やらシャンプーって知ってますか?」 そう聞くと、タバサさんが手を上げた。 「ちょっと高いけど、すっごいいい香りの石鹸ですよね? アタシも1つ持ってます」 「エッ?! 姉貴そんなの持ってたのか?」 「いつの間にそんなの買ったんだ?」 「うるさいねっ、アタシだって女なんだよっ」 バリバリの冒険者然としたマッチョレディも石鹸やらシャンプーやらには興味があるようだ。 「そうです、タバサさん」 「ムコーダさん、さっきテレーザも言ったけど、アタシらのことは呼び捨てでお願いします。アタシらみんなムコーダさんの奴隷なんだから」 タバサさんがそういうと、周りのみんなが頷いている。 「そ、そう? じゃ、そうさせてもらうから」 タバサさ、いや、タバサの言うとおりではあるな。 みんな俺の奴隷ではあるんだし。 俺がみんなをさん付けで呼ぶのも変か。 こういうのは慣れなんだろうな。 ちょっとづつ慣れていこう。 「話が途中になっちゃったけど、そのいい香りの石鹸です。あれですね、実は俺がランベルト商会に卸してるんです」 一応俺のスキルのことは、みんなには話しておこうと考えている。 それというのも、自分ちなのにコソコソしなきゃならないってのもなんか嫌だし。 それに長い付き合いになるだろうから、いつかはバレるだろうし。 それなら最初から、はっきり言っておいた方が衝撃も少ないし馴染むのも早いと思うんだよね。 そもそも、石鹸やらシャンプーやらの詰め替えお願いするのに、その容器がプラスチック製とかで色とりどりの模様やら文字やらが印刷されてるんだからそれに興味持つなって方が無理だろう。 変にコソコソ探られるより、それなら最初から話しておいたほうがいいかなって判断だ。 もちろん守秘義務については念押しで注意しておくつもりだ。 「それで、その入手先なんですが、それが俺のスキルと関係ありまして......、って実際に見てもらった方が早いか」 みんなに俺の後ろに回るように言って、俺はいつものようにネットスーパーを開いた。 「これが俺の固有スキルのネットスーパーです」 トニ一家とアルバン一家は全員ポカーンとしてるし、元冒険者の5人は「な、なんじゃこりゃ」と騒いでいる。 「俺はこのスキルによって異世界の便利な物を取り寄せることができるんです」 「異世界っていうと、お主......すまん。ムコーダさんは、‟勇者”なのか?」 ドワーフのバルテルさんがそう聞いてきた。 さすが最年長だな。 しかも、元Bランク冒険者だし、そういう情報を知っていてもおかしくはないか。 「いや、違いますよ。俺の場合、早く言えば勇者に巻き込まれてこの世界に来てしまったただの一般人です。でも、そのおかげで、戦闘にはまったく向きませんが、こういう便利なスキルを得ることができましたから。ま、とにかく百聞は一見にしかずです。実際に見てもらいましょう」 俺がネットスーパーを利用するところをみんなに直接見てもらうことにした。

326 Lesson 309: Job Description Zorro, Zorro and I took the fourteen home on foot, but when we saw the plethora of our mansion, we all kept our mouths open all the same. Yeah, yeah, whatever I say about the owner, but I know how that feels. For now, I had them gathered in the largest living room on the ground floor of my mother's house, but I was even more frightened when I saw the luxury inside. There are some cat-footed chairs where several people can sit, but there are also people out there who can't sit when it's just 14, so I had them sit on the spot. There's a fuzzy carpet on it, so it'll be fine for now. I can't believe I'm talking to you in front of a lot of people since you worked for the company. I'm a little nervous. "Um, as I mentioned earlier, it's called the mucoder that bought you all out. Best regards," When I said that nervously, the Toni and Alban families returned "please," and the five former adventurers kept their heads shut. "The job does a little bit like an S-rank adventurer and merchant impersonation. So, this is my squire I just introduced you to.... Fell" "Uhm. I am Fenrir, the family of Lady Ninrir, the goddess of wind. His name is Fell. Translated into this guy's obedience. They say the lords are slaves to this man, so follow me. You got it. ' Ha, as if anything obeyed me. So, ah, I see Fell talking, and the Toni family and the Alban family are all consolidated. The five former adventurers seem to have noticed somehow, but when they see what they're really talking about, they look surprised and open their eyes. "Uh, so it's Fenrill's Fell. I keep it a secret that it's Fenrill for once, but it seems like someone who understands it, so if you don't talk about it in a big way, you'll be fine. Sounds like you knew five of your former adventurers. They say legendary warcraft and stuff and they make it look great, but it's basically okay to leave it alone. If only you knew there was something like this." 'Hey, what is it that you leave me alone? I am the family of Nin Lil, the goddess of wind. " "Uh, yes, yes, because I get it. Yes, Dora's next." "Gu Tu" "Next up, it's Dra from Pixie Dragon. When I say dragon, don't be afraid because this is an adult, it won't get any bigger. Leave the basics alone, it's okay." Dora, who was flying around me, said, "Yo!" I lifted my right hand like that. "At the end of the day......, sui, come out" With that said, Pong Sui popped out of the leather bag. "It's a swim of slime. Leave the basics alone." Sui is pounding around me. In the meantime, Teresa, of the Alban family, who was beginning to show one scale of her farmer's liver balls mother, raised her hand besides the other. "Um, sir, can I ask you a question? Did you come with your husband? No, from everyone's point of view, I guess so, but you're not sticking to anything. In the first place, it is called "itching" in the first place. "Uh, Mr. Therese, you can talk about me with Mcodea. You can all do the same with muchoda. I'm not sure if it's called by my husband or something.... So what is Mr. Theresa's question? "Um, I'm your husband's" Thank you very much. "Eh, I'll do that if that's what your husband wants. And then call me Therese. So, the question is, you can leave the devils alone, but what can I do about a meal or something? That's a good question. But......................... "I'm basically okay with making my own rice, including my share. I'd rather ask..." I explained the work I wanted everyone to do. To the women of the Toni and Alban families, the cleaning of this motherhouse in general. Anyway, it's huge, so it's gonna be tough, but I want you to hang in there. Well, I'm not telling you to brush and clean every corner every day because it's huge. I did half of the ground floor today, so it feels like the other half the next day, and it would be enough if they cleaned it up in turn. The point is, OK if you keep it somewhat clean so it doesn't have any noticeable dirt. And the men, have the garden taken care of in general. You take care of flower beds and garden trees to mow the lawn. This is also a large garden, so I don't always say a garden without a single weed perfectly. As long as it is in some care. The point is, if it's not in a state where the weeds grow all over Bobo and you're not taking care of them, OK. "Then again, the Toni and Alban families have another job they want to do... Don't ever divulge this because it involves my skills, which I've checked many times during the contract. Of course, there are five of you who are not involved in this job." Just in case, everyone nodded. "Do you guys know what soap and shampoo is for sale at the Lamberto Chamber of Commerce? When I heard that, Mr. Tabatha raised his hand. "It's a little expensive, but it's a really good smelling soap, isn't it? I've got one." "Eh?! Sister, did you have that? "When did you buy that? "Shut up, you're a woman, too." The burly adventurous macho lady also seems interested in soaping and shampooing. "Yes, Mr. Tabatha." "Mr. Mkoda, I just said Theresa, but I beg you to call off Atashi and the others. Atashi and everyone else are Mr. Mukoda's slaves." When Mr. Tabatha says so, everyone around him is nodding. "Oh, yeah? Well, let me do that." Tabatha, no, Tabatha's right. They're all not my slaves. Is it weird that I call everyone by whispering? I guess I'm used to this kind of thing. Let's get used to it. "I'm in the middle of a conversation, but it's that nice scented soap. You know, I'm actually wholesale to the Lambert Chamber of Commerce." For once, I'm thinking of telling everyone about my skills. I don't like that either, even though I'm self-absorbed, I have to be shitty. You'll get along with that for a long time, so you'll find out someday. Then from the beginning, I think it would be quicker to make it clear that there are less shocks and get used to them. In the first place, it would be more impossible to ask for refills of soap and shampoo and then become interested because the container is made of plastic and printed with colorful patterns and lettering. I'd rather talk to you from the start than be weirdly scouted. Of course, I intend to be cautious about confidentiality. "So, where did you get it, that had something to do with my skills... is it actually quicker for you to see it" I told everyone to turn around behind me and I opened the internet supermarket as usual. "This is my unique skill online supermarket." The Toni and Alban families are all pokernels, and the five former adventurers are making a fuss about "hey, what the hell". "This skill allows me to retrieve useful objects from other worlds." "When it comes to the other world, Lord...... sorry. Is Mr. Mukoda a brave man? That's what Mr. Bartel from Dwarf has heard. That's the oldest. Besides, I'm a former B-rank adventurer, and isn't it strange to know that kind of information? "No, you're not. In my case, I'm just an ordinary person who got caught up in this world by brave men, to put it quickly. But because thanks to that, I'm not suitable for combat at all, but I was able to get these handy skills. Anyway, Hundreds of Hears is only at first sight. Let's actually have a look." I decided to give everyone a first-hand look at where I use the online supermarket.

第七十七話 スイの水魔法 街を出て、フェルにお願いして少し離れた森まで来ていた。 『お主の言うとおり、火の女神アグニ様の加護と土の女神キシャール様の加護が付いておるな』 「そうなんだよ。昨日部屋に戻ってニンリル様に供え物してたらさ、なんかいろいろあってアグニ様とキシャール様の加護をもらったんだよ。これもいろんな理由から加護(小)なんだけどな。その代わりニンリル様同様に供え物しないといけないけど」 『そうか。でも、良かったではないか。お主は弱いのだから、(小)だろうが加護が多ければそれだけ効果もあるというものだ』 よ、弱いのだからってな......お前、はっきり言い過ぎ。 本当のことでもさ、そういうところはちょっとボカそうぜ。 「お主は弱いのだからって、はっきりいうなぁ、お前」 『ぬ、事実ではないか』 「いやまぁ、そうなんだけどさ。って、それはいいんだよ。ここに来たのはその加護の効果を試すためなんだ。加護(小)でも、適性がある火魔法と土魔法については消費魔力も減るみたいだし、威力も多少あがるらしい。それに使える魔法の種類も増えるらしいんだ」 『なるほどのう。それで試しに来たという訳か』 「そういうこと。あ、それとな、スイに水の女神ルサールカ様の加護が付いた。これもいろいろ理由があるんだけど、フェルと同じ通常のやつが付いてる」 『なぬ? どれ......お主の言うとおり、スイにルサールカ様の加護があるな。加護が付いたとなれば、スイは更に強くなるな。手合わせしてみるか』 は?手合わせなんてしなくっていいから。 いくらスイが強くなったからって言っても、フェルみたいなカンスト近いレベルのヤツに敵うわけないだろ。 「ちょ、止めてくれよな。いくらスイが強くなったからって言っても、まだまだお前に敵うはずないだろ」 『ぬぅ、力試しの良き相手ができたと思ったのだが......』 「いやいやいや、良き相手なんかじゃないからね。スイが強くなったって言っても、まだまだフェルには及ばないんだから。ホント止めてくれよな」 まったく戦闘狂かよ。 って、そんなこと言ってる場合じゃない。 ここに来た最大の目的の魔法の実験をしないと。 「スイ、起きてー」 鞄の中で眠っていたスイを起こす。 『んー? あるじ、なぁに?』 まだちょっと眠そうなスイを抱き上げて説明してやる。 「あのな、スイに水の女神様が加護をくれたんだ。だから水の魔法ができるようになったんだぞ」 『え? スイお水の魔法ができるようになったの?』 「そうなんだ」 『わーい、やったー!』 「それでな、どんな水の魔法ができるかいろいろ試してもらいたいんだよ」 『わかった。お水の魔法、お水の魔法............あ、出来そうだよ』 スイの前方に直径1メートルくらいの水球が現れた。 『我の経験から言えば、加護があれば大抵の魔法は使えるぞ。その水の球もただの水ではない。加護持ちが作ったものならば、人が飲んでも問題なかろう』 なんでも水魔法の使い手が作った水でも余程の使い手でないと不純物が入り混じって飲料水にはできないのだそうだ。 『我らは加護持ちだから、たとえ泥水を飲んだところで何ともないがな』 何ともなくても泥水なんて飲みたくないぜ。 「じゃあ、スイがいるなら水の心配はしなくて済むな。スイ、水が必要なときは頼むな」 『うんっ。お水が必要なときはいつでも言ってね』 「スイ、あとはどんなのができそうだ?」 『うーんとねぇ』 「あ、その水の球を遠くにバンって勢いよくぶつけることはできる?」 水の球を見て、水の球を勢いよくぶつけて小説なんかにあるウォーターボールの魔法みたいなことは出来ないかと思った。 『うん、やってみるよ』 スイがそう言うと同時に水の球がものすごいスピードで飛んで行く。 ドシンッ。 水の球が太い木にぶち当たると、水が飛び散って水の球が消えた。 ミシ......ミシミシミシィィィ、ドスンッ。 ............水の球、ウォーターボールが当たった木が折れた。 は?な、なに、この威力......。 けっこう太い木だったよ。 え?え?え? 『うわぁ、木が折れたーっ。すごい、すごい!』 興奮したスイが俺の腕から飛び降りて、ポンポン飛び跳ねる。 いやね、すごいって言うか、怖いぞスイ。 こんなのに当たりたくねぇー。 『あっ、あるじー、こんなのどうかなぁ?』 そう言って触手の先から水をビューっと勢いよく出した。 ドスンッ。 え?木が倒れたんだけど。 倒れた木に近づいてみると、チェーンソーで切ったみたいな綺麗な断面があらわになっていた。 ......ウォーターカッターってやつか? ス、スイが激強になっていく。 酸弾もウォーターボールもウォーターカッターも一発当たれば終わりな強力な攻撃だな。 って、今更だけど、スイにはよく言って聞かせておかないとな。 スイに限って変なことするはずないけど、どれもが強力な攻撃だけにね。 「スイ、スイの酸弾もさっきの水の魔法もすごいんだけどね、それはね魔物に向かってだけ撃ってね。絶対に人に向けて撃っちゃダメだよ。人に撃つ場合は、俺が撃ってもいいよって言った悪い人だけ。それ以外は絶対に撃っちゃダメだからね」 『うんっ、分かったー。スイ、魔物さんに向かって撃つよ。あとは、ちゃーんとあるじの言うこと聞くよ』 「スイはいい子だなぁ」 うんうん、うちのスイは素直でいい子なんだよねぇ。

83 Episode 77: Sui'S Water Magic I had left the city and asked Fell to come to the woods a little further away. "The Lord is right, don't be accompanied by the protection of Agni, the goddess of fire, and Kishal, the goddess of earth" "That's right. I went back to my room yesterday and offered it to Lady Nin Lil, and I got protection from Lady Agni and Lady Kishal. This is also a protection (small) for a number of reasons. Instead, we have to make an offer just like Nin Lil did." 'Right. But isn't that good? Because the Lord is weak, (small), but with a lot of protection, that's all that works. " It's because you're weak... you're too clear. Even if it's true, the place looks a little messy. "Because your Lord is weak, clearly, you" "No, isn't it true" "No, well, I am. That's okay. I came here to test the effect of that protection. Even the protection (small) seems to consume less magic about the aptitude fire magic and earthly magic, and it's somewhat more powerful. They're going to use more magic." "I see. That's why I'm here to try." "That sort of thing. Oh, and sui came with the protection of the goddess of water, Lusarca. There's a lot of reasons for this, too, but it comes with the same normal one as Fell's." "What? Which... the Lord is right, there is the protection of Master Lusarca in Sui. If it comes with protection, don't make Sui stronger. Let's see what we can do. ' What? Because I don't have to go along with it. No matter how much sui gets stronger, you can't beat a guy on a level close to kanst like Fell. "Hey, stop it, will you? No matter how strong Sui gets, he can't fight you yet." "Nooo, I thought I had a good opponent to try..." "No, no, no, because you're not a good person. Even though Sui said she was stronger, it still doesn't reach Fell. I really need you to stop." You're a total war freak. That's not what I'm talking about. We need to do a magic experiment for the biggest purpose we've ever been here. Sue, wake up. Wake up the sleeping sui in the bag. "Hmm? Well, what? I'll hold up a still slightly sleepy sui and explain it to you. "You know, the goddess of water gave Sui protection. That's why you can do the magic of water." "Huh? Sui, now you can do the magic of water? "It is." "Wow, I did it! "So, I want you to try everything you can to see what kind of water magic can do." 'Okay. The magic of water, the magic of water... oh, I think I can do it' A water polo about a meter in diameter appeared in front of Sui. 'From my experience, most magic can be used with protection. The ball of water is not just water either. If it's made by a protective person, it won't be a problem if people drink it. " They say that even water made by the users of water magic can't be made into drinking water without excessive use of impurities mixed in. "We are protective, even if we drink muddy water." I don't even want to drink muddy water. "Well, don't worry about the water if you have a sui. Sue, don't ask me when I need water." 'Ugh. You can always tell me when you need water.' "Sui, what else do you think you can do? "Mm-hmm." "Oh, can you bang that ball of water in the distance and hit it with momentum? When I saw the water sphere, I hit the water sphere vigorously and wondered if I could do something like the magic of a water ball in a novel or something. "Yeah, I'll try." The ball of water flies away at tremendous speed at the same time that Sui says so. Dossin '. When the water sphere hit a thick tree, the water splashed and the water sphere disappeared. Missy...... Missy Missy Missy, Dosung. ............... water sphere, the tree that hit the water ball broke. What? Hey, what, this power... It was a thick tree. Huh? Huh? Huh? 'Wow, the tree broke. Wow, wow! An excited sui jumps off my arm and pounds. No, you say it's amazing, I'm scared, Sui. I don't want to hit you like this. "Oh, Ruji, I wonder if this is the case? That said, I gave the water a view from the tip of my tentacles a good momentum. Dosung. Huh? The tree fell. As I approached the fallen tree, it revealed a beautiful cross section, like cut with a chainsaw. ... Is that a water cutter? Su, Sui is getting more intense. Acid bullets, water balls, water cutters, if you hit one shot, that's an endless, powerful offense. I mean, now, I have to tell Sui a lot. It can't be weird only for Sui, but it's all just a powerful offense. "Sui, the acid bullets in Sui and the magic of the water earlier are amazing, but that's just shooting at the demons. You can never shoot people. If you shoot people, only the bad guys I said I would shoot. Otherwise, you should never shoot." "Yeah, okay - Sue, I'll shoot at the demon. And then I'll listen to you. ' "Sui is a good girl" Yeah, yeah, my sui is an honest, good kid.

一夜明けてしっかりと休息をとった俺たちは、再びボス部屋の重厚な扉の前へとやって来た。 『では行くぞ』 その声とともにフェルが前足で扉を押し開けた。 「ゲッ、12匹もいる......」 部屋の中には巨体のギガントミノタウロスが12匹もいた。 「みんな、あの数だけど大丈夫か?」 『フン、愚問だな。俺たちがあんなのに負けるわけないだろ』 『ドラの言うとおりだ。あのようなのがどれだけいようとも我らの敵ではないわ。そんなことよりも、この階もこの部屋で最後だ。肉を落としてくれるといいのだがな』 『フハハ、違いねえ』 『お肉が出るといいねー』 フェルたちには「大丈夫か?」っていうのは野暮な質問だったらしい。 ギガントミノタウロスが12匹いようが、フェルたちにとっては問題無しってことのようだ。 俺たちに気付いたギガントミノタウロスたちが、雄叫びをあげ武器を振りかざしながら一気にこちらに迫って来る。 その様は怪獣映画さながらのド迫力だ。 その迫力に腰が引ける俺をよそに、フェルとドラちゃんとスイはいたって平然としている。 『ドラ、スイ、さっさと片付けるぞ。ドラは右側の4匹を、スイは左側の4匹だ。我は中央の4匹をやる』 ドゴンッ、ドゴンッ、ドガンッ、ドガンッ―――。 中央の4匹は、脳天に電撃を受けてゆっくりと崩れるように倒れていった。 ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ―――。 右側の4匹は、炎を纏ったものすごいスピードの弾丸が次々と腹に風穴を開けていきドミノ倒しのように次々と倒れていった。 ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。 左側の4匹は、酸の弾丸が胸の辺りを溶かしながら貫通していくと音を立てながら前方へ倒れていった。 「さっさと片付けるって言ったけど、本当に一瞬で勝負がついたな......」 『フン、当然だ。そんなことより、肉が出た。さっさと肉を拾え』 『お肉出て良かったね~』 『おう。しかも最後の最後で3つも出るとはな。運がいいなこりゃ』 肉塊が3つも出て、フェルもドラちゃんもスイもホクホク顔だ。 でも、拾うのは肉塊だけじゃないよ。 その他のドロップ品ももったいないからきっちり回収していくからね。 斧、魔石、皮、角にそれからまた魔石に......。 「ん? これは......」 ギガントミノタウロスのドロップ品の中になぜかバスタードソードが落ちていた。 剣を持っていたギガントミノタウロスはいなかったし、巨体のギガントミノタウロスが持つにしてはいささか小さ過ぎる。 持ち上げて全体を見てみると、何となく見覚えのあるバスタードソードにもしやと思う。 「なぁ、これって俺たちより前にこの部屋に入ってた冒険者パーティーの人が持ってた剣だよな?」 フェルが何でもなさそうに答える。 「何でここに落ちてんだ?」 そう聞くと、ドラちゃんが頭を振りながらこちらにやってきた。 『お前相変わらずニブちんだな。死んだからに決まってんだろ』 「え......」 『あいつ等が持ってた大斧と片手剣もそっちにあるぞ』 ドラちゃんが指差した方を見ると、確かに大斧と片手剣が落ちていた。 『おそらく全滅したのだろうな。お主が持っている剣を持っていた者が、あの中では1番の強者だった。その者が死んだとなれば、他の者が生きていることはほぼないだろうからな』 フェルがそう言うとドラちゃんが『だよな』と返す。 フェルの話では、ダンジョンにもよるが概ね人の死体や着ている服、それから皮鎧など要は有機物で出来ているようなものは吸収されるのが早く、鉱物で出来た武器などは吸収されるのが遅いということだった。 「あのパーティー全員が死んじゃったってこと? で、でも、あの人たちこの国屈指の実力派冒険者パーティーって言われてた人たちだよ」 『どんな風に言われていたかは知らんが、ここはダンジョンだぞ。こういうこともある』 いやまあ、俺だってそれは分かってはいるんだけど......。 『この階に挑むのにあいつ等は実力不足だったってだけだろう。だいたいダンジョンに挑むんだ、あいつ等だってそれなりの覚悟はしてたはずだろう』 まったくもってドラちゃんの言うとおりではあるんだけどさ。 最悪の場合は生きて出てこれない命のやり取りをする場所がダンジョンだっていうのは俺も分かってるつもりだ。 だけど......。 仲の良い知人でも何でもない間柄ではあるけど、ちょっと前に出会って元気だった姿を見ている分その人たちが死んだって言われるとさ、何とも言えない気持ちになるよ。 「しかし、覚悟か。改めて言われると重い言葉だな。こう言っちゃなんだけど、俺、ダンジョンで死ぬ覚悟なんて出来てなかったわ......」 『そんなもんせんでいい。我らと彼奴らを一緒にするな』 『そうそう。俺とフェルとスイがいるんだぜ。お前が死ぬようなことは万に一つもねぇよ』 『あるじはスイが守るもん大丈夫!』 「フェル、ドラちゃん、スイ......」 みんなの言葉にちょっとジンと来てしまった。 『美味い飯が食えなくなったら一大事だからな』 『あるじのご飯美味しいもんね~』 「お、お前ら......、飯て......」 分かってたけど、分かってはいたけど、やっぱり俺の作る飯だけが目的なのかぁぁぁっ。 『アハハ、というのは冗談で、飯も含めてだけどみんなで旅したりってのはけっこう楽しんでるんだぜ。フェルもスイもそうだろ?』 『うむ、まぁな。1人でいるよりは面白き生活だ』 『みんなと一緒にいるのとっても楽しいよー!』 「フン、飯ってのはほぼ本音だろうに。でもまぁ、俺もみんなと一緒に旅するのはけっこう楽しいからな」 『だろ。ということだから、俺たちはこれからも持ちつ持たれつ仲良くやっていこうぜって話だよ』 そう言いながら俺の肩をポンポンと叩くドラちゃん。 まったく口が上手いんだから。 「ま、それはいいとして、これどうしよう?」 残されたバスタードソードと大斧と片手剣。 『所有者は既にいないのだ、もらっていけばいいだろう』 『そうだぜ。どうせここに置いておいたってダンジョンに吸収されちまうだけだろう』 「それもそうか。まぁ、とりあえず持ち帰ってどうするかは冒険者ギルドで相談してみるよ」 そして、残りのドロップ品を拾うと俺たちはボス部屋を後にした。 階段を下りて38階層へと足を踏み出すと......。 聞き覚えのある雄叫びが聞こえてきた。 『ククク、我らは運が良いな』 『ハハッ、確かに。日頃の行いが良いからだぜきっと。しかし、またこいつ等と出会えるとはな』 『お肉だー!』 38階層、初っ端から出会ったのはギガントミノタウロスだった。 『よし、狩るぞ!』 「ああっ、突っ込んでっちゃったよ......」 それからは当然のごとくフェル、ドラちゃん、スイの肉好きトリオはギガントミノタウロス狩りに邁進。 37階層よりはるかに多くいたこの階のギガントミノタウロスを嬉々として狩り続けて、最後のボス部屋にいた大量のギガントミノタウロスを片付けたときにはドロップ品の肉塊は終に3桁を超えていた。 「しばらくはギガントミノタウロスの肉に困ることはなさそうだな......」 俺が遠い目をしてポツリとそう言うと、フェルとドラちゃんとスイは満足気な顔をしていたよ。

After a good night's rest, we came to the heavy door of the boss room again. "Then let's go." With that voice, Fell pushed the door open with his forefoot. "Gee, there are twelve..." There were twelve giant gigantic minotaurs in the room. "Guys, those numbers, are you okay? 'Hum, that's a stupid question. There's no way we're gonna lose like that. " 'Dora is right. No matter how many of those things are, they're not our enemies. More than that, this floor is the last in this room. I hope he drops the meat.' "Fuhaha, no way" "I hope the meat comes out." The Fells said, "Are you okay?" That seems to have been a wild question. There are twelve Giganto Minotaurs, but it seems to be no problem for the Fells. Giganto Minotaurs, who have noticed us, come all the way down here with their roaring weapons. Such is the power of monster movies. Fell, Dora, and Sui are flat out, about me being able to pull back on that force. "Dora, Sue, we're just gonna clean up. Dora's got four on the right, and Suey's got four on the left. I'll do the four in the center." Dogong, dogong, dogang, dogang -. The four in the center fell to slowly collapse after being electrocuted by the brain weather. Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh -. The four on the right fell one after the other like domino knockouts with hugely fast bullets wrapped around the flames one wind hole after another in their bellies. Buh, buh, buh, buh -. The four on the left fell forward making a noise as the acid bullet penetrated the area around his chest as it melted. "I just said I'd clean it up, but you really got the battle in an instant..." 'Hum, naturally. More than that, the meat came out. Now pick up the meat.' "It's good to have meat out ~" "Oops. And I didn't know there'd be three at the end. You're in luck. ' There are three meat chunks out there, and Fell, Dora, and Sui are all hock-faced. But it's not just meat chunks that you pick up. The other drops are wasted, so I will collect them exactly. Axes, demon stones, skins, horns. Then again demon stones...... "Hmm? This is..." A bastard sword had somehow fallen among the Giganto Minotaur drops. There was no Giganto Minotaur with a sword, and the giant Giganto Minotaur has it. It's little too small for me. When I lift it up and look at the whole thing, I think it might be on a bastard sword that looks somewhat familiar. "Hey, this is the sword that an adventurer party guy used to have in this room before us, right? Fell answers like nothing. "Why are you falling here? When I heard that, Dora came over here shaking her head. 'You're as nibbly as ever. It's decided because he's dead. " "Huh..." The big axe they had and the one-handed sword are over there. When I looked at the one Dora pointed at, the big axe and one-handed sword did fall off. 'Probably wiped out. Whoever had the sword the Lord possessed was the strongest of them all. If he were dead, there would be few others alive.' When Fell says so, Dora returns, 'Right?' According to Fell's story, according to the dungeon, people's bodies, the clothes they wear, and then the point is that things like leather armor are made of organic matter are absorbed quickly, and weapons made of minerals are slowly absorbed. "You mean everyone at that party is dead? But those are the people who said it was the most powerful adventurer party in the country." 'I don't know how they said it, but this is a dungeon. Sometimes this happens.' No, well, even I know that... "I guess it's just that they were short of strength to try this floor. I'm more or less willing to challenge the dungeon, even they would have been quite prepared." Not at all. Dora's right. I also know that in the worst case scenario, a dungeon is a place to exchange lives that you can't come out alive. But...... I can't tell you what it's like to be close acquaintances or nothin ', but I can't tell you what it feels like to be told that those people will die just a minute ago as I met them and watched them get better. "But are you ready? That's a heavy word when they say it again. I don't know what to say, but I wasn't ready to die in the dungeon..." 'You can't do that. Don't keep us and them together. " 'Yes, yes. Me, Fell and Suey are here. There's nothing like dying for you. " Sui will protect you! "Fell, Dora, Sui..." I came a little gin to everyone's words. 'Cause if you can't eat good food, it's important.' "Sauce is delicious." "Oh, you guys..., rice..." I knew it, but I knew it, but I wondered if my cooking rice was the only purpose. 'Ahaha, that's a joke, including rice, but we all enjoy traveling together. Both Fell and Suey, right? "Um, well. It's more interesting life than being alone." "It's so much fun to be with everyone! "Hung, rice would be pretty much for real. But, well, it's a lot of fun for me to travel with everyone, too." 'You know what? So we're talking about keeping up with each other.' Dora pounding my shoulder while I say that. Because he has a good mouth at all. "I hope so. What do we do with this? Left over bastard sword, big axe and one-handed sword. "There's no owner anymore, you can have it." 'That's right. He's just gonna get absorbed by the dungeons that he left it here anyway.' "Is that true, too? Well, I'll just take it back and talk to you about what you're gonna do with the Adventurer's Guild." And when we picked up the rest of the drop, we left the boss room behind. Stepping down the stairs to level 38... I heard a familiar roar. "Kukuk, we're in luck." "Ha ha, sure. 'Cause it's good everyday. I'm sure. But I didn't expect to meet these guys again." "Meat!" Thirty-eight hierarchies, it was Giganto Minotaur we met from the beginning. 'All right, we're hunting! "Ahhh, I'm stuck..." Then, naturally, the flesh-loving trio of Fell, Dora and Sui stepped into the Giganto Minotaur hunt. When I kept happily hunting Giganto Minotaur on this floor, which was much more than the 37 tiers, and cleaned up the massive Giganto Minotaur that was in the last boss room, the meat mass of the drops ended up exceeding three digits. "You don't seem to have any trouble with Giganto Minotaur meat for a while..." Fell, Dora, and Sui looked satisfied when I said that with a distant eye.

第三百五十六話 モツの処理 「ほれ、休んでないで揉み込め揉み込め」 「疲れたよぉ~」 「泣き言言わない。食った分はしっかり働く」 「ブー」 只今、借家のキッチンにて子どもたちにモツの処理を指導中。 特に量が多い小腸や大腸、いわゆる白モツの処理をやってもらっている最中だ。 大きめのボウルに白モツを入れて小麦粉を入れてよく揉みこむ。 そして水で洗い流す。 最初は「うへぇ、ブニョブニョする~」とか「何か見た目がキモい」とか言いながらはしゃいでいた子どもたちも、何度目かになると、さすがに「疲れたぁ」とか言ってブーブー文句を垂れるようになった。 確かに力仕事だし、大変だからなぁ。 しかし、約束は約束。 休憩も挟みつつしっかり働いてもらったよ。 今日だけで大量のモツ全部の処理は無理だったけど、大量にあったモツの中でも1番量が多かった白モツの処理も3分の2くらい終わった。 今更だけど、これ俺1人でやろうと思ったら大変だったよ。 やっぱり人手が多いと仕事が進むね。 「あ~、疲れた。兄ちゃんも人使いが荒いぜ」 そうルイスがボヤいた。 ルイス少年のその言葉に他の子どもたちも無言のままウンウンと頷いた。 他の子どもたちもヘトヘトという感じだ。 「まぁ、何だ、すごく助かったよ。ありがとな、みんな。それによくやってくれたから、ほれ、別報酬だ」 子どもたちの前にダンジョン豚の肉塊を2つほどドドンと置いた。 孤児院にどれくらいの子どもがいるのかは分からないけど、一人一人にステーキは無理でもたっぷり肉の入ったスープやら炒め物で十分満腹になるくらいの量はあるはずだろう。 普通のダンジョン豚のドロップ品の肉塊でもかなりの大きさだからな。 ダンジョン豚の肉塊を見た途端にヘトヘトだったはずの子どもたちのテンションが上がる。 「兄ちゃん、いいのかっ?!」 ルイスが興奮した様子でそう聞いてくる。 「ああ。みんなよく働いてくれたからな」 そう言うと子供たちの歓声が上がった。 「それで、どうする? これ、けっこう重いけど持って帰れるか? 何なら運んでくけど」 「それは大丈夫。おい、ヘラルド、2、3人連れておっちゃんの店で板を借りてきてくれるか?」 「分かった」 ルイスと同じ孤児院パーティーのメンバーのヘラルドが3人を引き連れてどこかへ出かけていき、少しして木の板を持ち帰ってきた。 何でも、時々下働きさせてもらっている知り合いの店がここの近くにあるらしく、そこで板を借りてきたのだそうだ。 「よし、これに載せてみんなで運べば大丈夫」 なるほど。 これなら、みんなで持ち上げて運べるな。 子どもたちも孤児院にいい土産ができたとはしゃいでいる。 さっきまで疲れたって言ってグデーっとしてたのに、まったく現金なもんだぜ。 でもま、その方がこの後のことも頼みやすいってものだ。 「ルイス、ちょっと聞きたいんだけど、さっき下働きしてるって言ってただろ。それ、1日でどれくらいになるんだ?」 「ん? 給金か? 1日やって銅貨7、8枚ってところだな。安いけど、俺たちには現金を手に入れる機会なんてそんなにないからありがたい仕事なんだぜ」 そうかそうか、いいこと聞いた。 なおさら頼みやすいし、これなら受けてくれそうだな。 「なるほど。そこでちょっと相談なんだけどさ、実はな、まだまだモツがあるんだ。明日もこの仕事してくれたら、1人に銀貨1枚払うけど、やらないか? もちろん飯はご馳走するぞ」 「その話ホントか、兄ちゃんっ?! やるやるっ、絶対やる!」 「おいおい、みんなに相談しなくていいのか?」 「おっと。でも、みんなやるって言うと思うぞ。ちょっと待ってて」 ルイスが他の子どもたちに話を持ち掛けた。 「もちろんやるぞ!」 「銀貨1枚に飯か! やる!」 「また美味い飯にありつけるんだろ! やるに決まってるじゃん!」 「絶対絶対やるっ! 銀貨1枚に飯が食えるんだもん!」 ルイスから話を聞いた子どもたちも大いに乗り気で「やるやる」の大合唱だ。 「兄ちゃん、聞いてただろうけど、全員一致でその仕事やるって決まったぞ」 「そうか、良かった。じゃ、みんな明日お願いな」 そう言うと、子どもたちからは元気な返事が返ってきた。 「また明日来るぜー」 「分かった!」 「明日も美味い飯期待してるからな!」 そしてワイのワイの元気にしゃべりながら孤児院へと帰る子どもたち。 もちろん、お土産のダンジョン豚の肉塊は忘れない。 「あっ、ちょっと待った! こん棒はどうする?」 俺は、子供たちが帰るのを見て、ここに子どもたちが来た目的を思い出した。 「あっ、そうだった!」 子どもたちも肉塊でテンションが上がってすっかり忘れていたらしい。 引き返してきた子どもたちからこん棒、まぁ硬めの薪なのだそうだが、を預かってスイにお願いした。 「スイ、これを昨日と同じ感じにしてもらえるか?」 『うん、いいよー』 スイにこん棒を渡すと、時間もかからずに次々とバットにしてくれた。 それを子どもたちに渡していくと「おお、スゲェ」と感動しきり。 みんな早速ブンブン振り回して使い心地を確認していた。 「んじゃ仕切り直して、みんな明日頼むぞ」 子どもたちは、お土産のダンジョン豚の肉塊と木製バットを嬉しそうに持ちながら帰っていった。 おそらく明日で大量のモツの下処理も全部終わるはず。 そうすれば、ホルモン焼きはもちろん、モツ鍋やらモツ煮にといろいろすぐに作れるな。 楽しみだ。 次に食うモツ料理は、〆も美味いあれかなぁ。

374 Episode 356: The Processing Of Mots "Look, don't rest. Rub it in. Rub it in." "I'm tired." "I don't cry. Work hard for what you eat" "Boo." Now teaching children how to handle moths in a rented kitchen. I'm in the middle of having my small intestine, colon and so-called white moth treated with a particularly high amount. Place the white moss in a large bowl and add the flour and rub well. And rinse off with water. At first, the children who were haunted while saying "Ugh, I bugnaw ~" or "Something looks creepy" also started to complain about boo-boo by saying "I'm just tired" a few times. It's a hard job, for sure, and it's tough. But promises are promises. I got my break pinched and I got a good job. Today alone, I couldn't handle all the massive amounts of mochi, but I also finished processing about two-thirds of the white mochi, which was the highest amount of mochi that was in the masses. Now, if I wanted to do this alone, it would have been tough. I knew a lot of manpower would help me get to work. "Ah, I'm tired. You're a rough guy, too." Yes, Lewis got bogged down. Other children nodded silently at the Lewis boy's words. The other children feel like Hetohetto. "Well, what, that was so helpful. Thanks, guys. And you did a good job, see, it's a different reward." I placed about two dungeon pork meat chunks in front of the children as dodons. I don't know how many children there are in the orphanage, but every single one of them should have enough steak to make them full enough with soup and stir-fry with plenty of meat, even if it's impossible. Even the meat chunks of regular dungeon pork drops are pretty big. Tension rises among children who should have been hetty as soon as they saw the meat chunks of dungeon pigs. "Are you sure, brother?! That's how Lewis gets excited to hear it. "Oh, they all worked so well." That made the kids cheer. "So, what do we do? This is so heavy, can you take it home? I'll carry anything." "That's okay. Hey, Herald, can you take a couple of people and borrow a board at your grandma's? "Okay." Herald, a member of the same orphanage party as Lewis, took the three of them out somewhere and brought back a little bit of a wooden board. Anything, they say there's a store near here that I know that sometimes makes me work downstairs, and that's where they rented the board. "All right, just put it on this and we'll all be fine" I see. If this is the case, we can all lift and carry it. The children also said they had a good souvenir for the orphanage. I said I was tired earlier and I was goofy, but it's totally cash. But it's easier to ask for what happens after this. "Lewis, I just wanted to ask you, you said you were working downstairs earlier. So, how long is it gonna be in a day? "Hmm? Is that a paycheck? You're about to do seven or eight copper coins a day. It's cheap, but we don't get that much of a chance to get cash, so it's a great job." Right, right, I heard good things. It's even easier to ask for, and you're going to take this. "I see. I'm just talking to you there, actually, I still have a moth. If you do this job again tomorrow, I'll pay one silver coin for one, but why don't you do it? Of course we'll treat you to dinner." "Are you sure about that story, brother?! I'll do it, I'll definitely do it! "Come on, don't you have to talk to everyone? "Oops. But I think they're all gonna say we're gonna do it. Wait a minute." Lewis spoke to the other children. "Of course I'll do it! "One silver coin for dinner! Do it!" "You're gonna put it on delicious rice again! You've decided to do it! "I'll definitely do it! I can eat rice for one piece of silver coin! It's a big chorus of "do it" with a lot of kids listening to Lewis. "Brother, you heard me, but we've all decided to do the job unanimously." "Right, good. Okay, guys, tomorrow, please." With that said, the children returned a healthy reply. I'll be back tomorrow. "Okay! "I'm expecting a delicious meal tomorrow! And children returning to the orphanage talking about Wye's well being. Of course, I won't forget the souvenir dungeon pork chunks. "Oh, wait a minute! What about this stick? I saw the kids go home, and I remembered why the kids came here. "Oh, yeah! They also completely forgot that the children were tense with meat chunks. They said it was this stick, well stiff firewood, from the children who turned back, but I asked Sui to keep it. "Sui, can you make this feel the same as yesterday? "Yeah, that's good." When I gave Sui this stick, he bated me one after the other without taking long. I was so impressed when I gave it to the kids that I said, "Oh, it's awesome." Everyone was swinging the boom quickly to make sure it was comfortable to use. "Then we'll start over, and we'll all do it tomorrow." The children left with a delightful hold of souvenir dungeon pork meat chunks and wooden bats. I should probably finish all the processing under the massive amount of moths tomorrow as well. That way, you can make a lot of hormone roasting as well as a hot pot and a simmer. Looking forward to it. I wonder if the next hot dish will be delicious.

第二十八話 ボッタクリに遭った 「地図があればなぁ......」 「ん?何だ、お前地図が欲しいのか?」 リーダーが俺のつぶやきを聞いていたのかそう言った。 「え、ああ、はい。大雑把なものでもいいので地図があれば助かるなと思いまして」 そう言うと4人の冒険者たちが互いに目を合わせながら小声で話し出した。 「おい、実を言うとな、俺たちは地図を持っている」 えっ、マジで? 「俺が懇意にしていた先輩の冒険者がいたんだが、その冒険者が引退するときに譲ってもらったんだ」 おーいいなぁ、羨ましい。 俺も地図欲しいぜ。 「もちろん軍のお偉いさんが持ってるような詳細なもんじゃなく、どこら辺にどの国がっていう大雑把なもんでしかないがな」 うんうん、別にそれほど詳細じゃなくていいんだよ。 国々の位置関係っての、そういうのが分かればいいんだよね、俺としても。 「それでな、欲しければお前に譲ってやってもいい」 そ、それホントか?! 「この地図はもう俺たちの頭に入っているからな。これがなくてもなんとかなる。それでな、金貨1枚でどうだ?」 金貨1枚か、うーん......。 地図は欲しいけど、金貨1枚ねぇ、紙が貴重なことももちろん分かってはいるんだけど。 金貨1枚ねぇ、悩むな。 「その地図を見せていただけませんか?」 見てから判断した方が良さそうだ。 「おう、いいぞ」 リーダーが懐から折りたたまれた地図を取り出した。 「これだ」 地図を開いて見せてくれた。 うん、本当に大雑把だね。 でも、これで国の位置関係とかは分かる。 欲しいんだけど、これで金貨1枚はちょっと躊躇するよな。 「言っとくけどな、こりゃあ貴重なもんなんだぜ」 それは分かってるよ。 本屋にも置いてないし、図書館にも見当たらなかったんだから。 「だが、こうして酒奢ってくれたあんただからな、少し負けてやるよ。そうだな、銀貨8枚でどうだ?」 銀貨8枚か。 地図は欲しいし、紙も貴重だし、うーん......。 よし、買おう。 あった方がいい物だし、銀貨8枚くらいは経費としてしょうがないか。 「銀貨8枚でお願いします」 「よし、売った」 俺はリーダーに銀貨8枚を渡して地図を手に入れた。 「んじゃ、俺たちゃ明日早いからこれで帰るとするぜ」 「はい。為になるお話ありがとうございました。それに、地図も」 「ああ、いいってことよ。それじゃあな」 そう言って4人の冒険者たちは帰っていった。 おおー、地図が手に入ったよ。 本屋にもなくて、図書館で昔の地図があればそれを元に冒険者に話を聞いて自作できないかって考えてたけど、結局図書館にも地図らしきものはなかったしな。 もう地図を手に入れるのは無理かもって考えてたけど、こんなところで手に入れられるとはね。 運が良かった。 「プッ......」 「クスクス」 ......何だ?何か俺の方見て笑ってる冒険者らしき奴等がいるんだが。 「ブッ、おい、お前ら笑っちゃ悪いだろうが」 冒険者の一人が笑ってる奴等にそう言った。 そう言ってるお前も笑ってるだろうが。 「あのー、俺に何か?」 これ俺怒ってもいいよな? 笑われて、ちょっとムッとしながら男にそう言うと、男は「悪い、悪い」と返すが全然悪びれてないような感じだ。 「さっきさ、あんたらの話聞いてたけど、あんた騙されてるぜ」 は?何言ってんの? 騙されてるって、どういうことだ? 「あんた、冒険者から地図買ってただろ?」 買ったけど、それがどうしたって言うんだ? 「あれな、冒険者ギルドで普通に売ってるぞ」 ........................は? いやいやいや、ちょ、ちょっと待て。 冒険者ギルドで、普通に、売ってる? ......はぁぁぁぁぁぁぁあ? 「俺も持ってるし。ほら」 そう言って見せてくれたのは、俺がさっき冒険者から銀貨8枚で買った地図とまったく同じものだった。 俺が同じ地図を見て唖然としていると、さらに男が爆弾を投下してきた。 「ちなみにそれ、冒険者ギルドじゃ銀貨1枚で売ってるからな」 ギンカ、イチマイ......。 銀貨1枚を銀貨8枚だとぉーーーっ?! ぬおぉぉぉぉっ、騙されたーーーっ! 「あいつら銀貨1枚を銀貨8枚だなんて随分ボッタクったよなぁ。ガハハハハ」 その言葉に酒場にいた冒険者たちが笑った。 チクショー、笑うんじぇねぇよ。 こっちは泣きたいくらいだぜ。 「この地図はな冒険者ギルドで冒険者たちから話を聞いて独自に作ってるもんなんだ。だから紙だが値段も俺らでも手に入れられる設定になってる」 「そうそう。まぁ、地図買わずに自分の記憶頼りだって冒険者もいるけど、地図買ってる奴もけっこういるよな。そんで、自分の通った街とか村を書き込んだり、この途中には湖があるとか、この街までの通り道はにこういう魔物が出るとか、いろいろ書き込んで自分なりの地図にしてくんだよな」 「自分の国で活動することが多い冒険者なんかは、その国だけ大きく書き写して、自分で細かく書き込んでいく奴もいるよな。もっとも、そういうのは財産だから他人にホイホイ見せないけどな」 「そう言えば、商人ギルドでも同じような地図売ってるみたいだぜ」 「まぁ冒険者も商人もいろんな国渡り歩いてるからな」 笑っていた冒険者たちが次々とそんなことを言ってきた。 冒険者ギルドだけじゃなく、商人ギルドでも売ってたのか。 本屋の主人は一言もそんなこと言ってなかったんだけどな。 本屋も商人ギルドに入っているんだろうけど、本屋っていうと他の街や国に売り歩くってこともなさそうだし、その辺のことには疎かったのかもしれない。 何にしろ、そこで笑ってる冒険者たちよ、そういうことは俺が騙される前に言ってくれよー。 「「「「「「そりゃ、騙される方が悪い」」」」」」 ......ごもっともです。 ぐぬぬぬ、悔しいが正しい。 この世界じゃきっとこの程度のこと罪にもならないだろう。 こりゃ勉強したと思って諦めるしかないな。 トホホ......。

29 Episode Twenty-Eight: I'Ve Got Botched "I wish I had a map..." "Hmm? What, you want a map? That's what the leader said when he was listening to my crush. "Oh, yes. I thought it would be helpful if I had a map." That said, the four adventurers whispered as they looked at each other. "Hey, to tell you the truth, we have a map" What, seriously? "There was a senior adventurer I was kind enough to ask him to give in when the adventurer retired." Hey, I envy you. I want a map, too. "Of course, it's not as detailed as the military greats have, it's just a big mess of which countries are around." Yeah, yeah, it doesn't have to be that detailed. That's what you should know about the location of countries, even with me. "So, if you want, I can give it to you." Is that true? "This map is already in our heads. I can handle it without this. So, how about a piece of gold? One gold coin, hmm... I want a map, but one gold coin. Hey, of course I know that paper is valuable. One gold coin. Hey, don't worry. "Could you show me that map? Looks like you should make a decision after watching. "Whoa, that's good." A leader took a collapsed map out of his nostalgia. "This is it." He opened the map and showed it to me. Yeah, that's a real mess. But now I know the location of the country. I'd like one, but now you're a little hesitant about one gold coin. "I'm telling you, it's so precious." I know that. I didn't even put it in the bookstore, and I didn't find it in the library. "But you're the one who got me drunk, so I'm gonna lose a little. Right, how about eight silver coins? Eight silver coins? I want maps, paper is precious, um... All right, let's buy it. It would be better if there was something there, and I wonder if you could use about eight pieces of silver coins as expenses. "Eight silver coins, please." "Okay, I sold it" I gave the leader eight silver coins to get the map. "Well, I'll be home early tomorrow." "Yes. Thank you for the helpful story. And the map." "Oh, I mean fine. Bye." That said, the four adventurers left. Oh, I got the map. I wasn't even in the bookstore, and I was thinking if I had an old map in the library, I could talk to the adventurer about it and make my own, but in the end, there wasn't anything in the library that looked like a map. I was thinking it might not be possible to get the map anymore, but I didn't know you could get it here. I was lucky. "Pup......" "Couscous." ... what? There are adventurous people laughing at me. "Buh, dude, you guys are gonna laugh so bad" That's what one of the adventurers said to the guys laughing. That's what I'm saying. You'd be laughing, too. "Um, something for me? You can get mad at me for this, right? When they laugh at me and say that to the guy a little mucky, it feels like the guy returns "bad, bad," but not bad at all. "I was listening to you earlier, but you're fooling me." What? What are you talking about? What do you mean, you're being fooled? "You were buying maps from adventurers, weren't you? I bought it, but you're telling me what's wrong with that? "You know, I normally sell them in the Adventurers Guild." ...........................? No, no, no, wait, wait. An Adventurer's Guild, normally, for sale? ... Huh? "I have one, too. Here." That's what you told me and showed me was exactly the same map I just bought from an adventurer for eight silver coins. As I glanced at the same map, more men dropped bombs. "By the way, the Adventurer's Guild sells it for one silver coin." Ginka, Ichimai...... One silver coin. Eight silver coins. Oh-huh?! Whoa, whoa, whoa, whoa, whoa! "I can't believe they gave me one piece of silver coin. It was a lot of bother. Gahahahahaha" The adventurers who were in the liquor store laughed at the words. Chickshaw, you're laughing. I want to cry. "This map is an adventurer's guild, and I listen to the adventurers and I make it myself. So it's paper, but the price is set for us to get it." "Yes, yes. Well, some adventurers rely on their memories without buying maps, but some of the guys who buy maps are cool. You know, you write about your city, your village, there's a lake along the way, and there are demons like this on your way to this city, and you write about it and you make it your own map." "Some adventurers who often work in their own country only write big copies of that country and write their own details. You know, it's property, so I don't show it to anybody else." "With that said, it looks like they're selling the same map in the Merchant Guild." "Well, adventurers and merchants are traveling all sorts of countries." The adventurers who were laughing have said that one after the other. Were you selling not only the Adventurer Alliance, but also the Merchant Alliance? My bookstore husband didn't say a word of that. I guess the bookstore is in the Merchant Guild, too, but bookstores don't seem to mean selling and walking to other cities and countries, and maybe I was neglected about the neighborhood. Whatever it is, you laughing adventurers out there, you tell me that before I get fooled. "" "" "Well, it's worse to be fooled" "" " ... you are the best. Grungy, regrettable, but right. I'm sure it won't even be a sin to this extent in this world. I just have to give up thinking I studied this. Tohoho......

第六十七話 ランベルトさんの店 ランベルトさんのお店の前まで来たんだけど、思ったより大きくて立派な店でちょっと気後れしている。 思い切って中に入ると、ちょうどランベルトさんがいた。 「おおっ、ムコーダさん、いらっしゃい。よく来てくださいました」 「あ、どうも。フェルもいるんですけど、大丈夫ですか?」 「ああ、どうぞどうぞ」 ランベルトさんの店は大きくてフェルが入っても余裕がありそうだ。 フェルは隅の方で早速寝転んでいる。 「あの、実は鞄を新調したいと思いまして......」 「そうですか、どんな鞄をお求めで?」 「えーっとですね、この布の鞄のように肩から掛けるもので大きさもこれくらいのものを」 そう言うと「こちらなんてどうでしょう」と肩掛け鞄をいくつか見せてくれた。 形はメッセンジャーバッグっぽい感じで、だいたいどれも似ている。 大きなフラップでマチもけっこう広めにとってあるから、スイが入るのにはどれも問題ないようだな。 肩に掛けるベルト部分も太めに出来てるから肩に食い込むこともなさそうだ。 あとは使われている革の好みか。 「これはレッドボアの革を使っております」 どれどれ、濃茶の柔らかいヌメ革だな。 使っていくうちに味が出ていい感じになりそう。 「こちらはブラッディホーンブルの革です」 おおタイムリーだね。 近いうちに討伐にいくやつだ。 これは黒い革だな。 触った感触はレッドボアの革に似て柔らかい。 でもこっちの方が少し厚みがあるかも。 「そしてこちらがジャイアントディアーの革です」 ジャイアントディアー、あのデカい鹿だな。 これはベージュに近い茶色の革だな。 硬くてしっかりしたヌメ革だ。 使っていくうちに飴色になっていい味出しそう。 「こちらがサンドスネークの革です」 サンドベージュで蛇特有の鱗模様が綺麗だな。 これは鞄とかよりも財布とかの小物で欲しい。 「そしてこちらが一押しのブラックサーペントの革です。ブラックサーペントの革は、なめして艶を出してと手間がかかるうえに元々高ランクの魔物ですから、値段はそれなりになってしまいますが、とても人気ですよ。この艶、見てください。見事なものでしょう」 おお、あのブラックサーペントか。 漆黒の革に蛇特有の鱗模様が浮かぶ。 サンドスネークの革と違って艶がある。 いかにも高級品って感じだ。 これも俺としては小物で欲しいところだな。 「ランベルトさん、どれも素晴らしいですね」 「ありがとうございます。どれもうちの職人が丹精込めて作った自慢の品です」 「それで、値段の方はどうなんでしょうか?」 「レッドボアの鞄が金貨2枚、ブラッディホーンブルの鞄が金貨5枚、ジャイアントディアーの鞄が金貨4枚と銀貨5枚、サンドスネークが金貨8枚、ブラックサーペントの鞄が金貨17枚となっております」 ランベルトさんがそれなりの値段になるって言ってたけど、ブラックサーペントの鞄は高いな。 サンドスネークも高いけど、これは産地がこの国の南の方でこの街までの輸送にコストがかかるらしくこの値段になってしまうんだそう。 それでも、この蛇特有の鱗模様が綺麗だと人気があるそうだ。 ブラックサーペントとサンドスネークの革は高級感がありすぎて、普段使いの鞄にはちょっと向かなそうな気がするな。 スイを連れていくのに毎日持ち歩く鞄として、これはちょっと......。 財布なんかの小物なら欲しいと思うんだけど。 「レッドボアの革は値段も抑えめですし普段使いにするならおすすめです。ブラッディホーンブルの革も黒色が特徴で革も柔らかく使いやすいです。何かの記念なんかに奮発するならこれをおすすめします。あとジャイアントディアーの革は最初は硬いのですが、使い込むほどに柔軟になって色も濃い色に変わっていきますので長く愛用するならこれがおすすめですね」 なるほど、個人的にはジャイアントディアーの革がめっちゃいいと思う。 でもスイが入るには革がちょっと硬いんだよね。 自分で使うならジャイアントディアーの革なんだけどさ。 それを考えると、レッドボアかブラッディホーンブルの二択か。 「ランベルトさん、ちょっとスイ、あーっと私の従魔のスライムを出していいですか?」 「スライムですか?」 ランベルトさんが、なぜスライムを?てな感じで不思議そうな顔をしている。 「えーと実は......」 布の鞄の中をランベルトさんに見せた。 「ああ、なるほど。従魔を入れるのですね。それでしたらレッドボアかブラッディホーンブルなどの柔らかい革の方が良いかもしれませんね」 「ええ、私もそう思っていたところです。それで、それなら本人に居心地のいい方を選ばせようかと」 スイを鞄から出して抱き上げる。 「スイ、スイが入るのにどっちの鞄がいい?」 そう聞くと、スイが俺の腕から飛び降りて素早い動きでレッドボアの鞄の中に入ってしまった。 『スイ、こっちがいい』 「あ、ランベルトさん、すいませんっ」 「いやいや、大丈夫ですよ。では、こちらのレッドボアの鞄でよろしいですか?」 「はい。お願いします。あ、それと、ナイフの鞘が欲しいんですが......」 ナイフの鞘で腰のベルトから下げられるタイプが欲しいのだとランベルトさんに説明した。 「ああ、そういうのでしたらこちらなんかどうですか?」 ランベルトさんが見せてくれたのは、ジャイアントディアーの革で出来たベルトに鞘が付いてるものだった。 「これ、いいですねぇ」 こういうのが欲しかったんだよ。 これ、めっちゃイイ感じ。 「おいくらですか?」 「これはバックルに細工がしてありまして、金貨6枚になります」 ランベルトさんの言うとおり、よく見るとバックルに細工が施してある。 こういう細かい仕事がしてあるから高めなのか。 うーん、どうしよ。 収入もあったし、よし買っちゃえ。 「これでお願いします」 「ありがとうございます」 それからランベルトさんに誘われ店内を見て回った。 「あ......」 そこでサンドスネークの財布に目が留まった。 これ、いいな。 この世界はみんな硬貨だからそれを入れる手のひらサイズのシンプルな財布。 鱗模様がさっきの鞄よりも綺麗に出ている。 欲しいかも......。 「気に入りましたか? サンドスネークの革を使っていますが、小物なので金貨1枚と銀貨5枚です。その革は特に鱗模様が綺麗に出ているようですね」 金貨1枚と銀貨5枚。 えーい、買う、買うぞっ。 「これもお願いします」 更に店内を見ていると、靴が並んでいた。 「こちらでは靴も取り扱っているんですね」 「ええ。革製品ですからね」 靴か......自分の足元に目がいく。 こっちの世界に来たときから履いているチェーン店で買った安物の革靴だ。 こちらの舗装されていない道や山道を歩いて大分くたびれてしまった。 ネットスーパーでスニーカーを買うってのもありだけど、見る人が見れば分かるだろうし、ここは足元もこっちの世界で揃えておくか。 金貨1枚と銀貨5枚のレッドボアの革で出来た足首までのブーツも購入することにした。 「鞄と鞘付きベルト、財布、ブーツで金貨11枚です......が、タダでいいですよ」 「え?」 タダって、え、何で? 「ムコーダさんは命の恩人ですし、ラーシュさんから話聞きました。頂いたお食事が高級肉だったって......まさかブラックサーペントの肉やロックバードの肉とはつゆ知らず、すみませんでした」 「いえいえ、あれは私たちにとってはいつも食べてるものでしたし。それより、こんな素晴らしい品々がタダだなんて申し訳ないですよ」 「命の恩人から代金はいただけないですよ。次にお買い求めいただくときには支払っていただきますけどね、ハハハ」 「ランベルトさん、ありがとうございます。それじゃお言葉に甘えて、いただきます」 金貨11枚がタダになったぜ。 ありがたや。 人助けもするもんだな。 「話は変わりますが、ムコーダさんに少し相談があるのですが......」 ランベルトさんほどの商人が、俺に相談だ何てなんだろう? 「ブラックサーペントの肉をお持ちだったということは、ブラックサーペントを狩ったということですよね?」 「ええ。俺じゃなくてフェルがですが」 そう言って寝そべっているフェルを見る。 「もし、ブラックサーペントをお持ちでしたら、直接うちに卸してもらえないでしょうか?」 残念、冒険者ギルドに買取出したばっかりだよ。 「えーと、既に冒険者ギルドに......」 「あー、そうですかぁ残念です。いやね、魔物の素材については、本来なら冒険者ギルドを通じて私たち商人が買い取るというのが基本なのですが、今はどこもブラックサーペントの皮が不足していましてね......。ギルドを通さずに冒険者から直接買うという行為は、冒険者ギルドからも商人仲間からも目をつけられる行為なのですが、少量であればその辺は目を瞑ってもらえますので、もし、ムコーダ様がお持ちでしたら是非買い取らせていただきたかったのですが......」 目をつけられる行為だって分かってても俺に話をしたってことは、そんなにブラックサーペントの皮が不足してるのか? 「ブラックサーペントの皮、そんなに不足しているのですか?」 「ええ。ブラックサーペントの革製品は高値ですが人気が高く売れ筋なんです。ですが、最近出回る量が少なくなってきていましてね」 そう言ってランベルトさんの顔が曇る。 本当に困ってるみたいだ。 「それでも冒険者ギルドではブラックサーペントの上位種であるレッドサーペントを最近入手したらしいです。私も仕事柄、レッドサーペントの革は何度か目にしたことがあるのですが、あれはため息がでるほど見事な革なんで す......」 ランベルトさんがうっとりしたような顔でそう言う。 ランベルトさん、その顔は言っちゃ悪いけどちょっと気持ち悪いですぜ。 「しかし、さすがにレッドサーペントとなると私では手が出ませんからな。本当に残念ですが。今回の皮もブラウアー侯爵家が相当な高値で買い取ったと聞いております。羨ましいですなぁ」 ランベルトさん、すんません。 そのレッドサーペントを冒険者ギルドに買取に出したの俺です。 「ムコーダさん、もし、ブラックサーペントが狩れたときには是非ともうちに卸してください。冒険者ギルドの買取価格よりも少し上乗せさせていただきますので」 是非にとランベルトさんに手まで握られてお願いされてしまった。 「分かりました。そういうお話であれば、手に入れたときにはこちらに持ち込ませていただきます」 それから購入した(最終的にタダにしてもらったんだけど)商品を受け取って、ランベルトさんの店を後にした。

73 Episode 67: Mr. Lamberto'S Shop I've come all the way to Mr. Lamberto's store, but I'm a little out of my mind in a bigger, more splendid store than I thought. When I went in thoughtfully, there was just Mr. Lambert. "Whoa, Mr. Mkoda, there you are. Well done for coming." "Oh, thank you. Fell's here, too, okay? "Oh, go ahead" Mr. Lamberto's shop seems big enough to afford a fell in. Fell is falling asleep quickly in the corner. "Um, actually, I wanted to make a new bag..." "Really, what kind of bag do you want? "Er, it's like a bag of cloth that hangs from your shoulder, and it's the same size. When I said that, "What about this one," he showed me some shoulder bags. The shape feels like a messenger bag, all more or less similar. It's a big flap and Mati is so much for spreading the word, it doesn't seem to have any problems with Sui getting in. The belt part that hangs on the shoulder is also made to be fat, so it doesn't seem to eat into the shoulder. And what about the leather preferences used? "This is made from red bore leather" Soft nude leather with dark tea, anyway. It seems like it will taste good while I use it. "This is Bloody Horn Bull leather." Oh, that's timely. The one who's going on a crusade soon. This is black leather. The feel I touched is soft, resembling red bore leather. But this one might be a little thicker. "And this is Giant Deere's leather." Giant Deer, that's that big deer. This is brown leather close to beige. Hard and firm nude leather. While using it, it seems like it will taste good when it comes to candy. "This is sandsnake leather." Beautiful scale pattern characteristic of snakes in sandbeige. I want this to be a wallet or something smaller than a bag or something. "And this is the black Sarpent leather with a push. Black Serpent leather was originally a high-ranking demon after it took a lot of work to smooth and gloss out, so the price becomes quite high, but it's very popular. Look at this luster. It would be stunning." Oh, that black serpent. A snake-specific scaly pattern floats in pitch-black leather. Unlike sandsnake leather, it is lustrous. It feels like a luxury product. You just want this as a trinket, too. "Mr. Lamberto, they're all wonderful" "Thank you. They are all prized products that our craftsmen have carefully crafted." "So, what about the price? "There are two red bore bags of gold coins, five bloody horn bull bags of gold coins, four giant deer bags of gold coins and five silver coins, eight sandsnakes of gold coins and seventeen black serpent bags of gold coins." Mr. Lamberto said it would be quite expensive, but the black serpent bags are expensive. Sandsnakes are expensive, but this is going to be this price because the region is going to cost transportation to this city in the south of the country. Still, they say it's popular that this snake-specific scale pattern is beautiful. Black Sarpent and Sandsnake leather are too luxurious for everyday bags. Don't feel like it's a bit of a good idea. As a bag I carry with me every day to take Sui, this is a bit...... I think I'd like a wallet or something. "Red bore leather is less expensive and recommended for everyday use. The Bloody Horn Bull leather also features black, making the leather soft and easy to use. I recommend this if you're excited about some sort of commemoration or something. And the Giant Deere leather is stiff at first, but the more flexible it is to use it, the darker the color changes, so this is a good idea if you want to use it for a long time." I see, personally, I think Giant Deere leather is so good. But the leather is a little stiff for a sui to come in, isn't it? It's Giant Deere leather if you want to use it yourself. Given that, is there a choice between Red Bore or Bloody Horn Bull? "Mr. Lamberto, hey, can I, uh, slime out my squire? "Is it slime? Mr. Lambert, why are you slimming? He looks strange in a way. "Uh, actually..." I showed Mr. Lamberto the inside of the cloth bag. "Oh, I see. You put in a submissive demon, right? That would probably be better with soft leather like red bore or bloody horn bull." "Yeah, that's what I was just thinking too. So I thought I'd let him choose a more comfortable one." Take Sui out of his bag and hug him. "Sui, which bag would you like for Sui to come in? When I heard that, Sui jumped out of my arm and into Red Bore's bag with a quick move. "Sui, this way is good" "Oh, Mr. Lamberto, I'm sorry" "No, no, it's okay. So, are you sure you want to use this red bore bag? "Yes. Please. Oh, and I want a sheath of knives..." He explained to Mr. Lambert that he wanted a type that could be lowered from his waist belt with a sheath of knives. "Oh, if that's the case, how about this one? What Mr. Lamberto showed me was a belt made of Giant Deere leather with a sheath. "This is good" This is what I wanted. This feels so good. "How much is it? "This is a fine buckle, six gold coins." Mr. Lamberto is right, if you look closely, there is fine construction on the buckle. Is it elevated because of this kind of fine work? Um, what do we do? I had some income, and all right, buy it. "Now please" "Thank you" Then Mr. Lamberto invited me to look around the store. "Ah..." So my eyes caught on Sandsnake's purse. This is good. This world is all coins, so a simple palm-sized purse that puts it in. The scaly pattern is out prettier than the bag just now. I might want...... "Do you like it? I use sandsnake leather, but it's a small item, so it's one gold coin and five silver coins. The leather appears to have a particularly beautiful scaly pattern." One gold coin and five silver coins. Uh, I'll buy it, I'll buy it. "This too, please" Looking further inside the store, the shoes were lined up. "You also handle shoes here, right?" "Yeah, it's leather." Shoes or... eyes at my feet. It's a cheap leather shoe I bought from a chain store I've been wearing since I came to this world. I got a lot tired walking down these unpaved roads and mountain roads. Sometimes I buy sneakers at an online supermarket, but if people see them, they'll know, and I'll keep my foot here in this world. I also decided to buy boots to my ankle made of red bore leather with one gold coin and five silver coins. "It's eleven gold coins with bags and sheathed belts, wallets and boots...... but it's fine for free" "Huh?" What's free, uh, why? "Mr. Mkoda is a benefactor to his life, and I heard from Mr. Larsh. I said the meal I received was fine meat... I didn't know it was Black Serpent meat or Rockbird meat and I'm sorry." "No, that was something we always ate for us. Besides, I'm sorry these wonderful things are free." "You can't afford it from the benefactor of your life. You'll pay the next time you buy it, hahahaha" "Thank you, Mr. Lamberto. Then sweeten your words, please." Eleven gold coins are free. Thank you. You also help people. "I'll change my mind, but I need to talk to Mr. Mkoda a little..." A merchant like Mr. Lambert is talking to me. What is it? "You had Black Serpent meat, which means you hunted Black Serpent, right? "Yes, Fell, not me." See Fell lying asleep saying that. "If you have a black serpent, could you please wholesale it directly to us? Too bad I just bought it out for the Adventurer Alliance. "Er, already in the Adventurer Guild..." "Uh, I'm sorry to hear that. No, the basic thing about demonic material is that we merchants buy it out through the Adventurer Guild, but now there was a lack of black serpent skin everywhere...... The act of buying directly from an adventurer without going through the guild is an act that can be seen from both the adventurer guild and from fellow merchants, but if it's a small amount, you can meditate your eyes around it, so I would have definitely bought it if Mcoder had it..." Even though you knew it was an eye-catching act, did you talk to me about that lack of black serpent skin? "Black Sarpent skin, is it that scarce? "Yes. Black Serpent leather products are expensive, but they are popular and selling. But there's been a lot less coming out lately." That makes Mr. Lamberto's face cloudy. Looks like he's in real trouble. "Still, they recently got Red Serpent, the top species of Black Serpent in the Adventurers Guild. I've also seen the pattern of work, the leather of the Red Serpent, several times, because it's so stunning that I sigh. Shh... " That's what Mr. Lamberto says with a grumpy face. Mr. Lamberto, I hate to say that face, but it's a little disgusting. "But I can't help it when it comes to Red Serpent. I'm really sorry, though. We have also heard that this skin was bought by the Marquis Blauer family for a considerable high price. I envy you." Excuse me, Mr. Lamberto. I'm the one who sent the Red Serpent to the Adventurer Alliance to buy it. "Mr. Mkoda, if you ever catch a black salpent, make sure you wholesale it to us. We will multiply the price of the Adventurer Alliance by a little bit." Mr. Lamberto even asked me to hold my hand. "Okay. If that's the story, we'll bring it here when we get it" Then I received the product that I bought (I eventually got it for free) and left Mr. Lamberto's store behind.

第三百三十八話 神様たちがスタンバっていたようです 「うぁ~、風呂サイコー」 『風呂は何度入っても気持ちいいな~』 『きもちー』 今夜もドラちゃんとスイと一緒に風呂に入っている。 畑作りで疲れた体にじんわり沁みるねぇ。 昼間、試しに買ったハーブの香り(カモミール)の入浴剤を入れてみた。 少し甘めの香りだけど、これはこれで悪くないな。 何にしても、日本人としては毎日風呂に入れるってのはいいもんだとしみじみ思う。 俺としちゃもうここに定住してもいいかもなんて思うけど、フェルたちがいるから無理だよなぁ。 みんな新しいダンジョンの話も聞いちゃってるし、行かないわけがない。 ダンジョンと騒ぎ出す日も近いだろう。 はぁ~、ダンジョンなんて行きたくねぇな~。 なんてことをつらつらと考えながらゆっくりと風呂に浸かる。 この声はドラちゃんか。 おっさんぽい声だな。 薄目を開けて見ると、実に気持ちよさそうにプカプカ浮かぶドラちゃん。 目をつむってプカプカ浮かびながら腹をボリボリ掻いている姿は正におっさんだった。 そんな姿を見てクスリと笑い再び目をつむる。 気持ち良すぎて瞼が落ちそうになる寸前に、何とか風呂から上がる。 なかなか、風呂から出ないスイに声をかけた。 「スイ、もう上がるぞ」 返事がないままスイがプカプカ浮いている。 『おい、スイ寝てねぇか?』 「ええ?」 『Zzzz......』 「寝てるわ」 『そうだろう。ったくしょうがねぇ奴だなぁ』 ドラちゃんをタオルで拭いてやって、寝たままのスイも拭いてやる。 『俺も眠いからスイ連れて行って先に寝てるわ』 「おい、大丈夫なのか?」 『バッカ、俺だってなスイくらいは抱えられるんだよ』 そう言って、ドラちゃんにしたらちょっと大きいスイを抱き上げる。 「おお、大丈夫みたいだな。それじゃお願いな」 『へいへい』 スイを抱えたドラちゃんが2階へと飛んでいった。 俺はパジャマ代わりに着ているスウェットに着替えると、リビングに向かった。 このまま寝たい気分だけど、約束だからねぇ。 リビングのイスに座り、例のみなさんに呼びかけた。 「みなさん、いらっしゃいますか~」 『いるのじゃっ! 待ちわびていたのじゃ!』 『いるわよ!』 『おうっ、待ってたぜ!』 『待ってた』 『おおーっ、つ、ついにっ!』 『やっとだぜ!』 みなさん今か今かとスタンバっていたようだ。 でも、まさかずっと待ってたわけじゃないよな? 『待ってたぞ! ずーっと待っていたのじゃ! 妾たちへの供え物を選んでいたときから見ていたからな! 楽しみで仕方なかったのじゃ~』 おおう、そ、そこから? ニンリル様、それって1日中見てたってことじゃないの? 『ごめんなさい。でも、私たちもすっごく楽しみにしてたのよー』 『そうそう。楽しみで楽しみでしょうがなかったんだよ。大目に見てくれよ』 『アイスとケーキ、楽しみにしてたの』 『お主が選んだウイスキーを早く飲んでみたくてうずうずしとったんじゃ』 『ああ。かなりいろんな種類選んでくれてたみたいだからな。飲むのが楽しみでしょうがないぜ』 まぁ、そう言われると気持ちも分からなくはないか。 昨日渡したのは、没収された特別ボーナス分だけだもんな。 そんなに楽しみにしてくれていたなら、早く渡しちゃいますか。 「1月分なんで量が多いんで段ボールに入ったままお渡しすることになりますね。手元に行ってから、じっくりと中を確認してみてください。それじゃ、まずはニンリル様から」 アイテムボックスからニンリル様と書かれた段ボール箱を出していく。 「見ていたのならお分かりのように、どら焼きを中心にして甘味をそろえてみましたのでどうぞお受け取りください」 『ありがとうなのじゃーっ。うわぁぁん、ひ、久しぶりのどら焼きなのじゃーっ』 ニンリル様のその言葉とともに段ボールが消えていった。 その直後に、ビリビリっと段ボールを開ける音がした。 そして......。 『どら焼きぃーっ。美味しいのじゃぁぁぁ』 ............うん、聞かなかったことで。 「えーと、次はキシャール様です。どうぞお受け取りください」 キシャール様への供え物が入った段ボールをアイテムボックスから取り出して置いた。 『あ、ありがとう! 化粧水とクリームが底をついたところだったのよ。助かったわ。良かった、本当に良かった......』 心底安心したような声でそう言ったキシャール様。 そしてキシャール様の段ボール箱が消えていった。 ニンリル様のときと同じようにすぐさま段ボール箱を開ける音がした。 『化粧水とクリーム! やっと、やっと私の求めていたものが手に入ったわ!』 キシャール様、あんたどれだけ化粧水とクリームに依存してるんですか。 「つ、次はアグニ様ですね」 アイテムボックスからアグニ様の分を出して置いたと同時に段ボールが消えた。 『ありがとなー! く~、オレの好みのビール分かってんじゃん! 昨日もらったビール、とてつもなく美味くてなぁ、もう飲んじまったんだよ。これでまたしばらくの間冷えたビールが楽しめるぜ!』 エェ~、も、もう飲んじゃったんですか? あれだって結構入ってたと思うんだけど......。 あれを1日で飲み切るアグニ様、これで足りるのかとちょっと不安になるが、これで1か月なんとかやってもらうしかない。 『次は私。アイスください』 おおう、ルカ様が待ちきれなかったのか? 「ええと、ルカ様の分はこれです」 またもや段ボールをアイテムボックスから出したらすぐに消えたよ。 『ありがと。アイス、アイス』 フフッ、よっぽどアイスが食いたかったんだろうな。 『『次は儂(俺)らだ!』』 「はいはい、分かってますって。これがヘファイストス様とヴァハグン様の分です。よっと」 女神様たちよりも大分重い段ボールを並べていく。 『おおおーっ、待ちに待ったウイスキーじゃ!』 『昨日のウイスキーももちろん美味かったが、やっぱりいろんなウイスキーを味わいたいもんな!』 ヘファイストス様とヴァハグン様の興奮しきった声が聞こえてくると同時に段ボールが消えていった。 ベリベリッと段ボールを開ける音が。 『おおっ、お主、やっぱり分かってるのう』 『ああ。俺たちがいろんなウイスキーを飲みたいのを分かってやがるぜ。さすがだな!』 『おい、戦神のっ、これもこれも初めてのウイスキーじゃぞ!』 『おっ、本当だな! よしっ、これから飲むぞ!』 『当然じゃわい!』 『あ、お前、困ったことがあったら必ず言うんだぞ。絶対助けてやるから』 『うむ。儂もじゃ。助けるぞ』 「は、はい。い、今のところは大丈夫ですから......」 ......ヘファイストス様とヴァハグン様もテンション高いよ。 というか、神様たちみんなそうだったけど。 みんな、飢えてたんだねぇ。 「ま、何とかお勤めは終わったし、さっさと寝よっと」

355 Lesson 338: It Looks Like The Gods Were Stumbad. "Wow, bath psycho" "No matter how many times you take a bath, it feels good." "Kimochi" I'm still taking a bath with Dora and Sui tonight. I'm tired of making fields. I twitch and twitch. During the day, I tried the herbal scent (chamomile) bathing agent I bought to try. It smells a little sweet, but this isn't a bad idea. Anyway, as a Japanese, I think it would be nice to take a bath every day. I don't know if I can settle here anymore, but I can't because of the Fells. They've all heard about the new dungeon, and there's no way they're not going. It will be close to making a scene with the dungeon. Ha, I don't want to go to a dungeon. Slowly dip into the bath thinking how hard it is. Is this voice Dora? You sound like an old man. When you open your thin eyes, Dora floats like she really feels comfortable. He was truly an old man scratching his stomach as he closed his eyes and floated pukapuka. I look at him like that, and he laughs, and he closes his eyes again. I manage to get out of the bath on the verge of falling off my eyelids because I feel too good. Not quite, I spoke to Sui, who wouldn't leave the bath. "Sui, we're going up now" Sui is floating pukapuka with no reply. "Hey, Sue, aren't you asleep? "Yeah?" "Zzzz......" "I'm sleeping." 'I guess so. I can't help it. It's him.' I'll wipe Dora with a towel, and I'll wipe the swine while she's asleep. "I'm sleepy too, so I'm taking Sue to bed first." "Hey, are you okay? "Bakka, it's me. I can hold as much as I like." That said, if I did it to Dora, I'd hold up a bit of a big sui. "Oh, that sounds okay. Please." "Heh heh." Dra with Sui flew upstairs. When I changed into the sweatshirt I was wearing instead of my pajamas, I headed to the living room. I feel like sleeping like this, but I promise, so hey. I sat in the chair in the living room and called on everyone in the example. "Are you all here?" I said, "There he is! I've been waiting for you! "I'm here! "Ooh, I've been waiting for you! "I've been waiting." "Ooh, one, finally! "Finally! Looks like you guys were stumbad now or now. But you haven't been waiting forever, have you? 'I've been waiting for you! I've been waiting a long time! I've been watching you ever since you chose to offer your concubines! I couldn't help but look forward to it. Whoa, whoa, from there? Lady Ninril, isn't that what you've been watching all day? "I'm sorry. But we were so excited, too." 'Yes, yes. I'm sure you're looking forward to it, but I didn't. Take a good look.' "Ice cream and cake, I was looking forward to it." "You wanted to try the whiskey your lord chose, so you nodded." 'Oh. Seems like you've picked quite a few different kinds. You won't be looking forward to a drink.' Well, don't you know what it's like to be told that? The only thing I gave you yesterday was a forfeited special bonus. If you were so excited, would you give it to me soon? "Why is there so much for January that I will give it to you while you are in cardboard? Go on hand and then take a closer look inside. Let's start with Lady Nin Lil." I'm going to get a cardboard box out of the item box that says Mr. Ninril. "As you can see, if you were watching, please accept it, as I've focused on white-baked and sweetened." "Thank you. Bye. Wow, hi, it's been a long time since I've baked it. ' Cardboard disappeared with Lady Ninril's words. Shortly after that, there was a sound of billowing cardboard open. And...... "Dorayaki no. Delicious. ' ............... Yeah, with what I didn't ask. "Er, next is Master Kishahr. Please take it." Cardboard containing an offering to Master Kishahr was removed from the item box and placed. "Oh, thanks! I just had lotion and cream on the bottom. Thanks for your help. Good, really good...... ' Dear Kishahr, who said so in a voice of heartfelt relief. And Master Kishahr's cardboard box disappeared. I heard the sound of opening the cardboard box just like I did when I was Lady Nin Lil. "Lotion and cream! Finally, you got what I was looking for! Dear Kishahr, how dependent are you on lotion and cream? "Next, Mr. Agni." The cardboard disappeared at the same time as I put Agni-sama's share out of the item box. Thank you! Oh, you know what I like about beer! The beer I got yesterday was so delicious, I already drank it. Now we can have another cold beer for awhile! Yea, but have you already had a drink? I think that was pretty much in there too... Dear Agni, I'm a little anxious that this will be enough, but now I just have to get him to do it for a month. "Me next. Ice cream please ' Whoa, Luca couldn't wait? "Uh, this is Luca's share." Once I got the cardboard out of the item box, it disappeared. "Thanks. Ice Cream, Ice Cream" Huh, I guess I just wanted some ice cream. "'We're next! "Yes, yes, I know. This is for Master Hephaestus and Master Vahagn. Yikes." Line up cardboard heavier than the goddesses. "Ooh, that's the whiskey I've been waiting for! 'Of course yesterday's whiskey was delicious, but I still want to taste all kinds of whiskey! Cardboard disappeared at the same time as I heard the exciting voices of Master Hephaestus and Master Vahagn. The sound of opening the cardboard belly belly. "Whoa, Lord, I knew I knew it." "Oh, shit, you know we want to drink all kinds of whiskey. That's just great! "Hey, god of war, this isn't my first whiskey! 'Whoa, that's true! All right, we're going to drink! Of course not! 'Oh, you, if you have a problem, be sure to say it.' Cause I'll definitely help you. ' "Uhm. See you soon. I'm gonna help you. ' "Yes. Yes, so far it's ok......" ... Mr. Hephaestus and Mr. Vahagn are also very tense. Or so did all the gods. Guys, you were starving. "I've managed to work for you, and get some sleep."

第三百十八話 後ろ盾 フェルたちを引き連れて冒険者ギルドに入る。 俺を見た職員がサッと席を立った。 その後すぐにギルドマスターが姿を現した。 「おう、引き渡しは明日の約束じゃなかったか? それとも早速依頼を受けに来てくれたのか?」 「いえいえ、違いますよ。買取の件とはまた別件で、ちょっと......」 「そうか。なら2階で話を聞こうか」 俺たちは2階のギルドマスターの部屋へ向かった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「......というわけで、この街に家を買いましたのでその報告です」 ギルドマスターにこの街に家を買ったことと、それに伴って奴隷を買ったこと、そしてランベルトさんとの商いに関して評判の良くない商会に目をつけられていることなどを話した。 「よーしっ、よしよしよしっ! よくやった! これでこの街もSランク冒険者のいる街になったな!」 ちょっと、そんな興奮しないでくださいよ。 「ギルドマスター、あのですね、この街に家は買いましたけど、まだ定住すると決めたわけでは......」 「何言ってんだよ、この街に家を買って奴隷まで買ったんだろ?」 「いやまぁ、それはそうなんですけど......」 「冒険者やってたら旅に出ることも多々あるだろうけどよ、帰ってくるのはこの街だってことだろ?」 「そりゃ、家がありますからね」 「そんなら拠点をこの街に決めたってことじゃねぇか」 ............そういうことになるのか? 「何にしても、Sランク冒険者がこの街を拠点にしたってだけで箔がつくってもんだ!」 ギルドマスターにしてみると大いに歓迎すべきことらしい。 まぁそういうことなら、俺の頼み事も頼みやすいってもんか。 「それで、話の続きなんですけど、もし、何かあったときは、うちの奴隷たちを冒険者ギルドで匿ってほしいんです」 ランベルトさんにも頼んであるけど、こういう場所は多いに越したことはない。 「それくらいお安い御用だ。それにしても、お前も厄介な所に目をつけられたもんだなぁ」 ギルドマスターも件の輩スタース商会のことは知っているようで渋い顔をしている。 「あそこの後ろ盾になっているのはクルベツ男爵だって言われてるんだが、どっちもズル賢くて尻尾をつかませやしないって話だ」 ギルドマスターの話では、男爵という下級貴族といえども貴族は貴族で、確たる証拠もなく捕まえるわけにもいかず王宮でも苦慮しているそう。 「それにこう言っちゃなんだが、下級貴族の方が質が悪いのが多いんだよなぁ。今回の件だって、お前のことは王宮から伝達されているはずなんだが......」 俺の話も下級貴族の男爵くらいに伝わるときには伝聞の伝聞の伝聞くらいになっていて、重く受け止めてはいないんだろうっていうのがギルドマスターの推測だ。 それに、平民に近い下級貴族の方が案外と貴族だってことを鼻にかけてる輩が多いという。 そんなこともあって、平民風情がどうなろうと我関せずで、大きな利益を生むスタース商会のやることにも特に口を出していないのだろうということだった。 「でも、そうなると、俺の所が襲われたとしても、結局確たる証拠がなきゃそのクルベツ男爵もスタース商会も罰することはできないってことですよね?」 「まぁ、そうなるわな」 「スタース商会ってなかなか尻尾をつかませないって話ですから、もし、俺のところを襲ったにしろ、スタース商会に繋がる証拠なんて残さないような気がするんですよね......」 「だろうな。裏稼業の奴らを雇い入れるにしても、スタース商会に繋がるような依頼の仕方は絶対しないだろうな」 何だよ、それじゃ襲われたら襲われ損ってことか? 「まぁ襲われないのが1番ってことだな。そのための手っ取り早い手段としちゃ、クルベツ男爵もスタース商会も手を出せないような後ろ盾なりコネを作ることだ」 そうなるのか......。 ランベルトさんの店はラングリッジ伯爵がご贔屓にしてることもあって、直接手出しされることはないだろうって話だったもんな。 俺もその辺考えなくちゃダメかも。 今までは面倒だって貴族とは関わってこなかったけど、みんなの安全を考えると貴族と関わりを持つことも致し方ないか......。 俺1人だったらフェルたちもいるし、何の心配もないけど、今はそうもいかないもんな。 特に俺が旅に出たときなんかは、今の状態だと心配だ。 タバサたち腕の立つ元冒険者がいても、何をやってくるかわからないし。 「ギルドマスター、ラングリッジ伯爵様と繋ぎを持ってもらうってことできますか?」 「そう言うと思ったぜ。お前がこの街に家を持ったってことは、どの道報告せにゃならんし、ミスリル鉱山を見つけた実績もあるから大丈夫だろう」 おお、案外大丈夫そうだな。 でも......。 「お会いするにしても、やっぱりお土産なんか持参した方がいいですよねぇ?」 「まぁ、そりゃあな。手ぶらよりは土産でもあった方が心証はいいだろうよ」 だよねぇ~。 石鹸やらシャンプーやらはお土産に入れるとしても、それだけだとインパクトがないよな。 これだってランベルトさんの店で売ってるんだから、既に手に入れてる可能性だってあるわけだしさ。 「伯爵様へのお土産って何がいいですかね?」 「うーむ、伯爵様となると大抵のものは手にしてらっしゃるからなぁ」 そうだよね、金もあるだろうし。 「何かこんなものがあればとかおっしゃっていたの噂でも何でも知りませんか?」 俺にはネットスーパーもあるし、もしかしたらそれに合ったものをお土産にできるかもしれないしさ。 「そうだなぁ............、あっ! そういや伯爵様も儂と同じ悩みをお持ちだったな」 「ギルドマスターと同じ悩みって?」 「それはなぁ......」 ギルドマスターが切々と語ったのは、ズバリ髪の悩みだ。 ギルドマスターだが、ここのギルドマスターになって20年近く経つこともあり、領主のラングリッジ伯爵とは大分長い付き合いなのもあっていろいろ個人的なことも話し合う仲のようだ。 その中で話題となったのが髪のことらしい。 世界は違えどある程度の年齢になると、こういう悩みはどこも一緒だな。 ギルドマスターも抜け毛と年々後退してくる額の生え際は悩みの種なんだそう。 言われてみると確かに生え際が大分後退している。 「効果があるという薬はいろいろと試してみたんだがさっぱりでなぁ」 実感がこもっているだけに哀愁が漂っている。 抜け毛に薄毛の悩みか。 確か、ネットスーパーでそれらしい商品があったような気が......。 キシャール様に献上するシャンプーやらトリートメントを見ていたときに見た気がするんだよなぁ。 「それでしたら何とかなるかもしれません」 ガタッ。 「なぬっ?!」 ギルドマスターが目の色を変えて立ち上がった。 「おっ、おいっ、何とかなるって、そんなものがあるのかっ?!」 ちょっ、ギルドマスター、興奮しすぎ。 「いや、まぁ、ちょっとした当てがありまして......」 「ゴホンッ、それを伯爵様にってことだな?」 「はい、一応」 「しかしだ、伯爵様に渡すには効果のほどを確かめてから渡すべきだと思うぞ」 ............あんた、欲しいだけやん。 「効果のないものを渡しても、伯爵様をぬか喜びさせるだけ。効果がないとなれば、もしかしたら、お怒りになるやもしれんぞ」 まぁ、確かに一理ある。 効果云々は、こういうものはすぐに効果が出るわけじゃないだろうからあれだけど、少なくとも頭皮が荒れないかどうかくらいは確かめておいたほうがいいかもしれない。 ここに是非とも使いたいって人がいることだし。 「それじゃ、ギルドマスター、是非とも試していただけますか?」 「うむっ。責任をもって使ってみよう」 物は明日買取の代金を取りに来たときに渡すことで話はまとまった。 「明日、必ず、必ず持って来いよ」 「分かってますって。あ、そうだ、極小の水の魔石と火の魔石が欲しいんですけど、どこに売ってるんですか?」 「極小の魔石か? それならうちでも売ってるぞ」 冒険者の持つ生活系の魔道具に極小の魔石が必要になることもあるため、極小に限り冒険者ギルドでも取り扱っているそうだ。 窓口で普通に買えるらしい。 俺は、窓口で極小の水の魔石と火の魔石を3個ずつ購入(極小と言えど魔石は魔石で1個金貨2枚だった)し、冒険者ギルドを後にした。 帰ったら、ネットスーパーで育毛剤を買わないとな。

335 Episode 318: Back Shield Take the Fells into the Adventurer Alliance. An official who saw me took a seat sassy. Soon afterwards, the Alliance Master showed up. "Ooh, wasn't handing it over a promise tomorrow? Or did you come to me for a request as soon as possible? "No, you don't. Another separate matter from the purchase, a little..." "Right. Then why don't we talk upstairs?" We headed upstairs to the Alliance Master's room. * * * * * "... so I bought a house in this city, so that's the report" I told Guildmaster that I had bought a house in this city and with it a slave, and that I was eyed by a Chamber of Commerce that had no reputation for doing business with Mr. Lamberto. "Ok, ok, ok! Well done! Now this city is also a city with S-rank adventurers! Hey, don't get excited like that. "Guildmaster, you know, I bought a house in this city, but I didn't decide I was still going to settle..." "What are you talking about, you bought a house in this city and even a slave? "No, well, that's..." "If you were an adventurer, you'd be traveling a lot, but you mean it's this city that's coming back, right? "Well, I have a home." I thought, "Well, that means you decided to base this city." ............... is that what's gonna happen? "Whatever it is, the S-Rank Adventurer just built a foil based in this city! Looks like you should be very welcome when you try to be an Alliance Master. Well, if that's the case, is it easy to ask for my favor? "So, here's the thing, if anything happens, I want our slaves hidden in the Adventurer's Guild." I've also asked Mr. Lamberto, but I've never crossed many places like this. "That's how cheap you are. Still, you've been caught in a tough spot." The Alliance Master also seems to know about the Raw Stars Chamber of Commerce and looks sinister. "They say it's Baron Kulbetsu who's the back shield over there, but they're both cheating smart and won't let him grab his tail" According to the Alliance Master's story, even the lower nobility, the Baron, is noble, and there is no way to catch him without definitive evidence, and he is distressed in the Royal Palace. "Besides, I don't know what to say, but lower aristocracy is often of worse quality. Even in this case, the royal palace is supposed to tell us about you..." It is Guildmaster's guess that when my story is also passed on to the lower aristocratic barons, it is about hearsay of hearsay, and I don't take it seriously. Besides, a lot of junior nobles close to civilians are nosy about the fact that they are better guided and noble. That being the case, I don't care what happens to the civilian culture, and I guess I'm not saying anything in particular about what the Stars Chamber of Commerce does that makes a big profit. "But then, even if my place was attacked, you can't punish that Baron Krubetz or the Stars Chamber of Commerce without definitive evidence in the end, can you? "Well, don't be." "I'm talking about the Stars Chamber of Commerce not being able to grab my tail, so if you attacked me, you don't feel like you're leaving any evidence that leads to the Stars Chamber of Commerce..." "I guess. If we hire the backdoor guys, we'll never ask them to lead us to the Stars Chamber of Commerce." What, so if you get attacked, you're attacked and lost? "Well, you mean number one not to be attacked. It's a quick way to do this, and it's to make connections behind barons Krubetz and the Stars Chamber of Commerce." Will that happen...... Sometimes Count Langridge tells me that Mr. Lambert's shop won't be served directly. I might have to think about that too. Until now, I have never been involved with nobility, but given everyone's safety, how can I be associated with nobility... If I were alone, I'd have the Fells, and I wouldn't worry about anything, but now I wouldn't either. Especially when I'm on a journey. Tabatha and I don't know what we're going to do, even if we have an armed former adventurer. "Guildmaster, can I ask you to have a connection with the Earl of Langridge? "I thought you'd say that. You've got a house in this city, which way to report it, and you've got a track record of finding the Mithril mine, so you'll be fine." Oh, guided tour. Looks fine. But... "Even if we're going to see each other, we should still bring some souvenirs, right? "Well, you know what? I'd rather have a souvenir than a bare hand." That's right. Even if you put soap and shampoo in a souvenir, that doesn't have an impact. I'm selling this at Mr. Lamberto's, so it's possible he's already got it. "What would you like a souvenir for the Count? "Hmm, because when you're the Count, you'll have most of it in your hands." Right, there 'll be some money. "Don't you know any rumors or anything you said if you had anything like this? I have an online supermarket, and maybe I can make a souvenir of something to go with it. "That's right.................. Ah! No, the Count had the same problems as the Count." "What's the same problem as an Alliance Master? "I don't know..." What the Alliance Master talked about was the problem with Zubari's hair. Guild Master, but it's been almost twenty years since I became Guild Master here, and I seem to be close to discussing a lot of personal things with my lord Count Langridge for a long time. Apparently, it was the hair that was the subject of discussion. When the world is different and at some age, these worries are everywhere together. The hairline of the forehead, which the Alliance Master also loses hair and retreats from year to year, is a source of concern. My hairline is definitely receding a lot when you ask me. "I've tried a lot of medicines that work, but they're refreshing." I feel sad just because I have a real feeling about it. Is there a problem with hair loss? I do feel like there was a product like that in an online supermarket...... I think I saw it when I was watching the shampoo treatments that I offer to Master Kishahr. "Then maybe we can work it out." Gatta. "What?! The Alliance Master changed the color of his eyes and rose. "Whoa, whoa, we can figure it out. Is there such a thing?! Hey, Guildmaster, too excited. "No, well, I had a little guesswork..." "Gohon, you mean make that count, right? "Yes, once." "But I think you should make sure it works before you give it to the Count." ..................... you, you just want it. "Even if I give you something ineffective, it just makes the Count covetably happy. If it doesn't work, maybe you'll get angry." Well, it does make sense. The effects are that this kind of thing won't work immediately, so maybe you should at least make sure your scalp isn't rough. There are people here who really want to use it. "So, Guildmaster, can you give it a try? "Ugh. Use it responsibly." The story came together by giving it to me tomorrow when I came to pick up the price for the purchase. "Tomorrow, be sure to bring it." "I know. Oh, yeah, I want a demon stone with minimal water and a demon stone with fire, where are you selling it? "Is that an extremely small demonic stone? Then we'll sell it." They also handle Adventurer Guilds only at a very small age, as adventurers sometimes need very small demonic stones for their lifestyle magic props. They can buy it normally at the desk. I bought three minimal water Demon Stones and Fire Demon Stones at the point of contact (said to be minimal Demon Stones were one gold coin and two gold coins in Demon Stones) and followed the Adventurer Alliance. When I get home, I'll have to buy some hair conditioners at the online supermarket.

第七十四話 赤身肉のステーキ 冒険者ギルドに到着すると、真っ直ぐヨハンのおっさんのところに行く。 ギルドマスターは件のお貴族様のところに話をしに行ったため今日はいないのだ。 ギルドマスターからもブラッディホーンブルの群れの討伐したら事情がよく分かっているヨハンのおっさんのところへ行けと言われていた。 「おう、兄さんか。ギルドマスターから話は聞いてるぞ。こっちだ」 お馴染みの倉庫に向かう。 「今日はブラッディホーンブルだったか?」 「はい。群れなんでたくさんいるんですが......」 そう断ってからブラッディホーンブルを出していく。 1頭、2頭、3頭、4頭、5頭、6頭、7頭............25頭、26頭、27頭、28頭、29頭、30頭......。 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待てっ」 ヨハンのおっさんが焦ったようにストップをかけた。 「もしかして、まだあるのか?」 「ええ、まだいますね。全部で58頭いますよ」 「ご、58頭だとっ?! 随分とデカい群れだったんだな。普通は多くても40頭前後なんだが......」 え、そうなの? 随分いるなとは思ったけど、群れならこれくらいいるもんなのかって不思議には思わなかったけど。 「まぁ、兄さんだからな」 え、何それ。 俺のせい? ってか、獲って来るのはフェルなんですけど。 「しかし、58頭とは、こりゃ大仕事だな」 「肉の半分はギルドに卸しますんで、お手数掛けますがよろしくお願いします」 「分かってるよ。ギルドマスターからも兄さんの分を最優先でって言われてるからな」 あ、そうだ、ちょっと考えてることもあるから皮も1枚戻してもらうように言っとかないとな。 「あのブラッディホーンブルの皮も1枚こっちに戻してもらえますか」 「おう、分かった。肉が半分に皮1枚を戻して、あとはこっちで買取るってことでいいかい?」 「はい、それでお願いします」 「頭数が多いからな、そうさな明々後日には渡せるようにしておく」 「分かりました。また明々後日に来ます」 そう言って倉庫を後にしようとしたのだが、今まで寝そべって我関せずだったフェルがのそりと立ち上がって『待て』と声をあげた。 「ん、どうしたフェル」 『ぬ、あれの肉はどうした?』 「頭数が多いから明々後日だって」 『じゃあ、今日はあれが食えぬのか?』 そう言ってどことなくシュンとしてしまったフェル。 今のところ肉はたっぷりあるから気にしてなかったけど、フェルは早くブラッディホーンブルが食いたいんだな。 しょうがないなぁ。 「すんません、1頭だけ先に肉もらってもいいですか?」 「ハハッ、いいぞ」 それからヨハンのおっさんが1頭解体してくれた。 「この分の皮はどうする? 一緒に持っていくか?」 そうだな、どうせならもらっていくか。 1頭分の皮と肉を受け取って俺たちは冒険者ギルドを後にした。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 宿に戻るとフェルとスイが腹が減ったと言い始めた。 そろそろ飯時だし、言うと思ってたぜ。 「フェルは当然ブラッディホーンブルがいいんだよな?」 『うむ』 そうなると、やっぱりステーキだな。 久々の牛だし。 しかも、ブラッディホーンブルの肉は綺麗な赤身肉でステーキにしたら美味そうな肉なんだよ。 ではステーキを焼きますか。 まずは油をひいたフライパンを強火で熱々に熱してと。 強火で熱ーくしておくのがポイントだ。 ミディアムレアくらいが個人的には一番美味いと思うから、それくらいで焼いていく。 焼く直前に肉に塩胡椒をふる。 直前に塩胡椒しないと肉の旨味が流れ出ちゃうから注意だな。 まずは強火で1分くらい焼いて、火を少し弱めて1分くらい焼く。 反対の面も同じように焼く。 焼けたら皿にとって、ラップかアルミホイルをかけて5分くらい置く。 これを聞いて試してみたら、余熱で火もいい感じに入って肉も柔らかくなって美味くなった。 厚めの赤身肉のステーキを焼く場合、俺はこうしてる。 「焼けたぞ~。まずは塩胡椒でな」 待ってましたとばかりにフェルがガツガツ食い始める。 『うむっ。美味いな』 『うん、このお肉美味しいね』 スイも気に入ったみたいだな。 では、俺も。 おー、噛み締めるごとにジュワッジュワッと赤身肉の旨味が口に広がる。 こりゃ美味いわ。 噛み締めるごとに広がる肉汁が肉食ってるーって感じ。 やっぱ牛は美味いね~ 次はステーキ醤油をちょろっとかけて食ってみる。 塩胡椒だけでも美味いけど、日本人にはやっぱ醤油だね。 めっちゃ美味いわ。 『『おかわり』』 2人がそういうのも当然だな。 この肉美味いもん。 追加のステーキを焼いていく。 今度はもちろんフェルが大好きなステーキ醤油をかけてだ。 この日俺たちは、ブラッディホーンブルの肉を心行くまで味わった。 『ふ~、すんごく美味しいお肉だった。スイ、お腹いっぱい』 『我も満足だ。しかし、あれだな。もう余程のことがない限り、肉を生で食おうとは思わんな。やはりお主に料理してもらってからの方が美味い』 『スイもあるじの料理大好きー』 おだてても何にも出ないぜ。 でも、俺がこの世界でこうして無事でいられるのもフェルとスイのおかげでもあるからな。 せいぜい美味いもの作って食わせてやるぜ。

80 Episode 74: Steak With Lean Meat When we arrive at the Adventurer's Guild, we go straight to Johann's old man. The Alliance Master is not here today because he went to talk to the nobleman. The Alliance Master also told me to go to Johann's old man, who knows exactly what's going on if I crusade the Bloody Horn Bull herd. "Whoa, you're my brother. I've heard from the Alliance Master. Over here." Head to the warehouse you are familiar with. "Was it Bloody Horn Bull today? "Yes. Why are there so many of them in the herd..." That's what I say no to, and then I'm putting out a bloody hornblue. 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7...... 25, 26, 27, 28, 29, 30....... "Hey, hey, wait a minute" Johan's old man made a stop like he was in a hurry. "Maybe there's more? "Yeah, you're still here. There are 58 of them." "Oh, 58 heads?! You've been a big herd for a long time. Normally, there are around 40 heads..." Oh, really? I didn't think you'd be around long, but I didn't wonder if this was how much the herd would be. "Well, you're my brother" Oh, what's that? Because of me? I mean, it's Fell who gets it. "But with 58 heads, this is a big job." "I'll wholesale half the meat to the guild. Thank you for your patience." "I know. The Alliance Master told me to give my brother's share the highest priority." Oh, yeah, I've been thinking a little bit about it, so I'll have to tell you to put one skin back too. "Can you put one of those bloody hornblue skins back over here, too?" "Whoa, okay. You mean you can put one piece of skin back in half, and then you can buy it over here? "Yes, so please" "There's a lot of heads, I'll be able to give them to you later." "Okay. I'll come back tomorrow." That's what I said and tried to leave the warehouse behind, but Fell, who had fallen asleep until now and left me out of it, stood up and said, "Wait." "Hmm, what's up, Fell?" "No, what happened to that meat? "It's a lot of heads, so I'll see you later." 'So you can't eat that one today? That's what made me shun anyway, Fell. I didn't care because there's plenty of meat at the moment, but Fell wants a Bloody Horn Bull soon. I can't help it. "Excuse me, can I just have one head of meat first? "Ha ha, that's good" Then Johann's old man dismantled one for me. "What do we do with the skin for this minute? You want to take it with you? Right, I'll have it anyway. We received one head of skin and meat and we left the Adventurer Alliance behind. * * * * * Returning to the inn, Fell and Suey began to say they were hungry. It's time for dinner, and I thought you'd say it. "Fell naturally likes Bloody Horn Bull, right? "Umm." When that happens, it's a steak, after all. It's a long time ago. Besides, Bloody Horn Bull meat looks delicious if you steak it with beautiful red meat. So do you bake the steak? First, heat the oiled frying pan hot over high heat. The point is to keep the heat on high heat. I personally think it tastes best about medium rare, so I bake it about that. Sprinkle the meat with salt and pepper just before cooking. Be careful if you don't salt and pepper just before, the taste of the meat will spill out. First cook on a high heat for about a minute, then slightly weaken the fire and cook for about a minute. Bake the opposite side in the same way. When cooked, for the plate, apply wrap or aluminum foil and set aside for about five minutes. When I heard this and tried it, the excess heat made the fire feel good and the meat got softer and tastier. This is what I do when I bake thick red meat steaks. "It's cooked. First with salt and pepper." Fell starts eating guts just waiting. "Ugh. Delicious. ' "Yeah, this meat is delicious." Sounds like Sui liked it too. Okay, me too. Ooh, with every bite, the taste of juwaj wah and lean meat spreads to your mouth. This is delicious. It feels like the gravy that spreads with each bite is eating meat. I thought the cows were delicious. Next time I'll try a little steak soy sauce. Salt and pepper are delicious, but soy sauce is still good for the Japanese. It's so delicious. "" Replacement "" It's natural for the two of you to do that. This meat is delicious. Bake extra steak. Now, of course, Fell loves steak soy sauce. On this day we tasted the meat of Bloody Horn Bull until we went to heart. "Heh, it was such a delicious meat. Sui, full ' 'I'm satisfied, too. But that's it. I'm not going to eat meat raw unless there's more to it. It's still better after you've cooked it for the Lord' "Sui also loves to cook rouge -" You're not going anywhere. But it's because of Fell and Suey that I'm safe in this world. I'll make you something delicious to eat at best.

第四百十話 どんどんどんどんパワーアップ 20階層の最初に降り立った転移部屋へと戻ってきた俺たち一行。 「よし、みんな魔法陣の上に乗ったな」 魔法陣の真ん中にそそり立つ円柱の中央に転移石を近づけた。 エレベーターに乗ったときと同じような浮遊感の後に、ダンジョンの入り口近くで自然光の差し込む転移部屋へと戻ってきていた。 急かすスイを宥めつつ、魔法陣の中央の円柱に転移石を近づけて「30階層」と唱えた。 さっきと同じ浮遊感の後、20階層のときと同じような薄暗い部屋へと転移していた。 『よし、行くぞ』 フェルの掛け声を合図に、20階層のときのように俺とスイはフェルに乗り、ドラちゃんはその脇を飛ぶ布陣で30階層の探索へと繰り出した。 30階層は、見た感じは20階層と同じような感じで石壁に囲まれた通路が続いていた。 少し進んだ所でフェルが声をあげた。 『来るぞ』 その声の直後、前方からやってきたのは触手をたなびかせて宙に浮く巨大な目玉の魔物のゲイザーだ。 「あれがゲイザーか。キモい見た目だな~」 思わず眉をひそめてしまうほどグロテスクな魔物だ。 その視線で獲物を麻痺させたり眠らせたりの状態異常を引き起こして、動けなくなったところを光線で息の根を止めるそうだ。 何とも狡猾な魔物だが、ありがたいことに俺たち一行には神様の加護があるので状態異常は効果がない。 『いっくよーっ、エイ!』 ビュッ―――。 「ギュァァァァァッ」 目玉の中心をスイの酸弾で撃ち抜かれたゲイザーが断末魔の声をあげた後、ドロドロに溶けて消えていった。 「エェ......、酸を浴びせたわけじゃないのにドロドロに溶けちゃうの?」 『ゲイザーなどあまり出ない魔物ではあるが、死ぬときはそうだな』 『ああ。俺も前に2回くらい戦ったことあるけど、ドロドロに溶けていってたな』 長寿のフェルと実は100歳超えのドラちゃんがそう言った。 「ゲイザーって見た目もキモいけど消えるときもキモいんだな......」 顔をヒクつかせながらドン引きしていると、スイの念話が。 『あっ、何か落としたよー!』 スイが目ざとくドロップ品に気が付いて、フェルの頭から飛び降りた。 『はい、あるじー』 戻ってきたスイに手渡されたのはつるつるした表面で直径3センチくらいの大きさのビー玉のような緑色の石だった。 「これはヒスイか。確かゲイザーはオニキスとヒスイ、そして魔石をドロップするって地図に書いてあったな」 ゲイザーは魔力が豊富な魔物なので、Bランクの魔物ながら高確率で魔石がドロップされるというような記載もあった。 オニキスとヒスイと魔石か。 ヒスイは確かにキレイだけど......。 「どうする? 30階層もくまなく回ってみるか?」 『相手も雑魚だし、食えもしないそんな石など興味ないわ』 『俺もー』 『スイはねー、ビュッ、ビュッてしていっぱいやっつけられればいいの~』 30階層になると冒険者の数は極端に少なくなるようだけど、いないわけじゃないからなぁ。 みんなの実力を考えると、他の冒険者とかち合うよりは、下の階に進んだ方がいいのかもしれない。 「それじゃ、この階は最短距離で通って下の階に進むか」 『うむ、それがいい』 『賛成』 「それじゃあフェルお願いな」 『承知した』 そんな感じでフェルの誘導で30階層を最短距離で駆け抜けた俺たちは、さっさと31階層へと進んで行った。 ちなみに、途中で出会ったゲイザーはすべてスイが瞬殺。 とりあえず倒した分のドロップ品は機動性のあるドラちゃんにお願いして拾ってもらった。 ボス部屋に着くと、待っている冒険者もいないうえに、ボス部屋の中にはゲイザーが多数蠢いていた。 「待ってる冒険者もいないし、すぐにでも入れるぞ。どうする?」 『もちろん行くに決まっている。スイ、撃ち漏らしのないよう倒すのだぞ』 ボス部屋に足を踏み入れた瞬間―――。 ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ! スイの酸弾が高速連射される。 的確に酸弾に撃ち抜かれたゲイザーが次々と断末魔とともにドロドロに溶けていった。 勝負は一瞬のうちについていた。 『うむ、なかなか良いではないか。次もこの調子でがんばるのだぞ』 『ホント、スイもだんだん強くなってきたよな。つっても、まだまだ俺には敵わないけどさ。まぁ、がんばれよ』 『うん、スイがんばるー!』 フェルとドラちゃんに褒められて嬉しいのか高速でプルプル振動するスイ。 フェルもドラちゃんもがんばれなんて簡単に言うなよ。 益々スイが張り切っちゃうじゃないか。 スイちゃんの戦闘力がどんどんパワーアップしていく......(遠い目) 戦闘力が爆上がりしていくスイを複雑な思いで見ながら、俺はゲイザーのドロップ品を拾い集めた。 そして、俺たち一行は31階層へと進んで行った。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 階段を下りて、31階層へと着いた俺たちが最初に出くわした魔物は、ストーンゴーレムだった。 そのストーンゴーレムは、フェルが すると、オーバル型にカットされたそこそこの大きさの黄色い宝石がドロップされた。 鑑定してみるとトパーズと出てきた。 「トパーズだって。ストーンゴーレムからは宝石がドロップされるのか。粒もけっこう大きいし価値があるかもね」 『このダンジョンのドロップ品はキラキラした石ばかりだな。雑魚相手でも、落とすなら肉の方がやる気も起きるのだがな......』 俺が手に取ったトパーズを覗きながら、フェルがボヤいた。 「まぁまぁそう言うなよ。もっと下に行けば肉をドロップする階があるかもしれないしさ」 『だといいけどな』 そんなやり取りをしていると、ガンゴンと石を叩く音と怒声が聞こえてきた。 「この音、この近くで戦闘してるのかな?」 『うむ、すぐそこにある部屋の中でやりあってるようだぞ』 フェルがそう言うので、部屋に近づいて行ってそっと中を覗いてみた。 「おりゃっ、死にやがれ!」 ドゴンッ―――。 大きなメイスを持った大男がストーンゴーレムをぶっ叩いた。 「関節をやるから頭を潰せ!」 ガゴンッ―――。 肉厚で頑丈そうな大斧を持ったこれまた大男がストーンゴーレムの膝部分の関節を叩き切る。 膝関節を切断されて、よろめいて倒れるストーンゴーレム。 「よしきたっ!」 ドゴンッ、バゴンッ―――。 巨大ハンマーを持ったドワーフとウォーハンマーを持ったドワーフの、背は低いが力はありそうなドワーフコンビがストーンゴーレムの頭をぶっ叩いて粉々にしていった。 そして......。 「おー、今回は当たりだぜ! エメラルドに魔石が出た!」 「よっしゃー!」 「これだから、ここのダンジョンの探索は止めらんねぇな!」 「今回もダンジョンから出た暁には美味い酒が飲めそうだわい!」 そんなことを口々に言いながら拳を付き合わせて喜ぶ男たち。 その様子を見届けて、そっと部屋を後にした。 ......何とも汗臭そうなパーティーだったな。 それはともあれ、今の様子を見てトリスタンさんの言葉を思い出した。 31階に出るストーンゴーレムは大なり小なりの違いはあれど必ず宝石をドロップする。 魔法攻撃が効きにくいストーンゴーレムは物理攻撃に特化した力量のある上級冒険者パーティーにとっては正にお宝ザックザクの相性の良い階層で、そういうパーティーはこの階を主な活動場所としているんだというようなことを言っていた。 この階の宝石は質の良いものが多いということで、俺にも、大粒の宝石を取得した際は是非とも当ギルドへなんて手揉みしながら言ってたっけ。 とは言っても、みんな宝石には興味なさそうだしなぁ。 お金にはなりそうだけど。 それに、宝石なら20階の隠し部屋分で十分だろうとか言われそうだしさ。 そもそも元であるストーンゴーレムも雑魚扱いだし......。 さっきの汗臭そうなパーティーに対して、フェルなんて『ストーンゴーレムを倒したくらいで、あそこまで喜べるとは幸せだのう』なんてボソリと呟いてたし、ドラちゃんも『ストーンゴーレムなんてたいしたもんじゃないだろうによぉ』なんて呟いてたもんな。 スイはきっといっぱいやっつけられればいいって言うだろうし、うーむ。 とりあえずフェルとドラちゃんにどうするか聞いてみると、案の定先に進むことを優先した。 なのでここも最短距離で進むことに決まった。 最短距離でボス部屋へと進む俺たちを発見したストーンゴーレムが追いかけてくることもあったけど、3メートル近い重量級のストーンゴーレムがフェルやドラちゃんの移動速度に付いてこれるはずもなく脱落していった。 時々ムキムキの冒険者たちがストーンゴーレムをフルボッコにしているのを見かけて苦笑しながら、俺たちは31階層を一気に駆け抜けた。 ボス部屋に着くと、待っている冒険者もいないうえに、ボス部屋の中にはストーンゴーレム10体が待ち構えていた。 これ幸いとそのまま突入して、ボス戦へ。 もちろん対峙するのはヤル気満々のスイだ。 『スイ、ストーンゴーレムを屠るなら斬撃が1番だ。お前の水魔法にもそういうのがあっただろう。ストーンゴーレムは魔法が効きにくいと言われているが、お前の力量ならば問題ない。やってみろ』 『うん、分かったー!』 フェルの指南により、スイがウォーターカッターの魔法を展開。 脳天から縦に一直線に切断されて左右に分かれて倒れるストーンゴーレム、腰の辺りで上半身と下半身が分かれ前後に倒れるストーンゴーレム、スイのウォーターカッターで次々とストーンゴーレムは倒れていった。 『フェルおじちゃん、どーお?』 『スイ、なかなかやるじゃんか』 『あるじはどうだったー?』 「え? あ、す、すごいぞ、スイ」 『えへへ~、スイすごいってー。嬉しいな!』 ......フェルさんや、とりあえずスイちゃんに戦闘指南はやめような。 フェルを睨むがまったく気が付いてないのがもどかしい。 飄々とするフェルをちょっぴり苦々しく思いながら、俺はドロップ品の大粒の宝石を拾っていった。

430 Episode Four Hundred Ten: More And More And More And More Powered We came back to the transfer room where we first stepped down on the 20th floor. One line. "All right, guys, you're on top of the magic team" I moved the transition stone closer to the center of the cylinder that stood right in the middle of the magic formation. After the same floating sensation as when he rode the elevator, he was returning to a metastatic room with natural light plunging in near the entrance to the dungeon. While forgiving Sui for hurrying, he approached the cylinder in the center of the magic formation with a transfer stone and chanted "Thirty Hierarchies". After the same floating sensation as earlier, it was moving to the same dim room as when it was on the 20th level. "All right, let's go" Using Fell's hanging voice as a signal, me and Sui rode Fell, as they did on the 20th level, and Dra rolled out to explore the 30th level in a flying formation beside it. Thirty hierarchies were followed by passages surrounded by stone walls in a similar way to twenty hierarchies. Fell raised his voice a little further. "Coming." Immediately after that voice, coming from the front was a gazer of giant eyeball demons floating in the universe, twitching their tentacles. "Is that the gazer? That looks creepy." He's such a grotesque demon that he accidentally twinkles his eyebrows. They cause state abnormalities that paralyze or sleep prey with that gaze, stopping the roots of their breath with light where they can no longer move. What a cunning demon, but thankfully we have God's protection in one line, so the state anomaly is ineffective. "Yikes, aye! Buh -. "Guhhhhhhh" After a gazer shot through the center of his eyeballs with a Swiss acid bullet raised the voice of the Terminator, he melted into a drool and disappeared. "Ye......, I didn't let you bathe in acid, but you dissolve it in drool? "It's not much of a demon, such as Gazer, but when you die, you are." "Oh. I've fought about twice before, too, but you were melting in the drool." That's what Longevity Fell and actually a hundred + year old Dora said. "Gazer looks creepy, but he also creeps when he disappears..." Don't pull with a crack in his face, and there's a sui tantrum. "Oh, I dropped something! When Sui noticed the drop he was looking for, he jumped off Fell's head. "Yes, Ruji." Handed back to me by Sui was a green stone like a beeball about three centimeters in diameter on a rugged surface. "Is this hissy? It says on the map that Gazer drops Onyx, Hisui, and Demon Stone." Gazer is a demon rich in magic, so there was also a statement that there was a high probability that Demon Stone would be dropped while B-rank demons. Onyx, hissy and demonic stones? Hisui is certainly beautiful...... "What do you want me to do? Want to go around 30 floors? "They're grubby fish, and they don't eat. I'm not interested in stones like that." Me, too. "Sui is hey, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh" The number of adventurers seems to be extremely low when it comes to the thirty tier, but it's not like they're not there. Given everyone's strength, maybe we should move on downstairs rather than engage with the other adventurers. "Well, this floor should go the shortest distance and go downstairs." "Uhm, that's good" "Agreed" Well, then, Fell, please. "Understood." That's how Fell guided us through the 30th hierarchy at the shortest distance, and we just went to the 31st hierarchy. By the way, all the gazers I met along the way were instantly killed by Sui. In the meantime, I asked the maneuverable Dora to pick up the drop for me. When we got to the boss room, there were many gazers in the boss room while there were no adventurers waiting. "There's no adventurer waiting, and I'll be in in in a minute. What do we do?" 'Of course I'm set to go. Sue, take them down so they don't leak.' Boss, the moment you step into the room... Buh, buh, buh, buh, buh, buh, buh! Sui's acid bullets are fired at high speed. Accurately shot through by acid bullets, the gazers dissolved in drools with one end after another. The battle was on in a flash. 'Um, isn't that pretty good? You're gonna have to keep up the good work next time. "Really, Sui is getting stronger too. Even so, it's still no match for me. Well, good luck. ' "Yeah, good luck with that! Are you happy that Fell and Dora compliment you? Sui vibrating pulls at high speed. Don't make it easy for Fell and Dora to say good luck. Sui is getting more and more tense. Sui's fighting power keeps getting more and more powerful...... (far-eyed) I picked up Gazer's drops as I watched Suey explode with complicated thoughts. And we went one line to level 31. * * * * * Down the stairs to level 31, the first demon we came across was a stone golem. The stone golem was instantly killed when Fell unleashed a nail slash. Then a yellow gem of that size was dropped that was cut to an over-the-ball shape. Appraisal came out with Topaz. "Even Topaz. Will the gems be dropped from the stone golem? The grains are so big, they might be worth it." "These dungeon drops are full of sparkling stones. Even the miscellaneous fish opponent is more motivated by the meat if it is to be dropped... ' Fell got bogged down, peeking at Topaz I took in my hand. "Well, don't say that. If we go any further down there, there might be a floor where we can drop the meat." "I hope so." With such an exchange, I could hear the sound and fury of slamming the guns and stones. "This sound, are you fighting near here? "Um, it looks like they're doing it in a room right over there." That's what Fell says, so I approached the room and took a gentle peek inside. "Oh, fuck you! Dogong -. A big man with a big mace smacked a stone golem. "I'll do the joints, so smash your head! Gagong -. With a big axe that looks thick and sturdy this again the big man slaps the joints off the knee part of the stone golem. Stone golem that collapses after being severed from the knee joint. "All right, hey! Dogong, Bagong -. Dwarf with a giant hammer and Dwarf with a warhammer, a low but likely powerful Dwarf combo smashed and shattered Stonegolem's head. And...... "Oh, this time it's a hit! There's a demon stone in the emerald! "Yikes! "This is why we can't stop exploring the dungeons here! "I think I'll be able to drink delicious liquor at dawn when I get out of the dungeon again! Men who rejoice with their fists as they say that orally. I saw how it was and gently left the room behind. ... what a sweaty looking party. Whatever that was, I remembered what Mr. Tristan said when I saw what was going on. The stone golem that leaves on the 31st floor always drops the jewels if the difference is quite small. Stonegolem, whose magic attacks are hard to work, said that for a powerful advanced adventurer party specializing in physical attacks, it is truly a treasure Zach Zak's compatible hierarchy, and that kind of party uses this floor as its main place of activity. There are a lot of quality gems on this floor, so I also told you that when you acquired the large gems, you must have rubbed them into our guild by hand. That said, I don't think we all seem interested in gems. It's going to be money though. Besides, they're going to say that jewelry would be enough for the stash room on the 20th floor. Stonegolem, the original in the first place, also handled miscellaneous fish... For the sweaty party earlier, Fell grumbled, "As happy as I am to have defeated the stone golem," and Dora grumbled, "It's not a big deal about the stone golem," too. I'm sure Sui will say good luck with a bunch of them, hmm. When I asked Fell and Dora what they would do for now, priority was given to moving forward with the guidance. So I also decided to go the shortest distance here. Sometimes the stone golem that spotted us going to the boss room at the shortest distance came after us, but nearly three meters of heavyweight stone golem couldn't possibly follow Fell or Dora's travel speed and fell off. Sometimes we ran all the way through the 31 tiers, bitterly laughing when we saw the Mukimuki adventurers full bogged down the stone golem. When we got to the boss room, while there were no adventurers waiting, there were ten stone golems waiting in the boss room. Luckily for me, I went straight into the boss battle. Of course confronting each other is a jerk-off. "Sui, slaughter is number one if you want to slaughter a stone golem. That's what your water magic would have had. Stonegolem is said to be hard to work with magic, but with your power, it's fine. Try it. ' "Yeah, okay -! With Fell's guide, Sui unfolds the magic of water cutters. The stone golem fell with a vertical straight cut from the brain weather and split left to right, the stone golem with the upper and lower body splitting around the waist and falling back and forth, and the stone golem fell one after the other with Swiss water cutters. "Uncle Fell, how are you? "Sui, you're doing pretty good." How'd it go? "Huh? Oh, su, wow, sui" "Eh heh, that's awesome. Glad to hear it! ' ...... let's not give Mr. Fell or Sui a fighting guide for now. I stare at Fell but haven't noticed at all. With a little bitterness for the floating Fell, I picked up a large jewel of drops.

閑話 半年後の子どもたち 「「「「「おかえりー」」」」」 1日の仕事を終えて屋台を引いたメイナードとエンゾが孤児院に戻ると、その周りに小さい子たちが群がった。 「みんな、ただいま」 小さい子たちは2人を囲んで「お肉ー」「お肉、お肉」「お肉ちょーだーい」と騒ぎだす。 成長著しい子どもたちはいつだって飢えているのだ。 「ったく、しょうがないなぁ」 そう言いつつも、子どもたちのために屋台の準備を始める2人。 ここで育ったメイナードとエンゾの2人にとって、ここにいるみんなは家族であり、年下の子たちは弟妹といっても過言ではなかった。 そして、腹を空かせたこの子たちの腹を満たすことは、2人にとって孤児院ひいては院長先生方への少しばかりの恩返しでもあった。 食欲旺盛な育ち盛りの子どもたちばかりがいる孤児院で1番金がかかるものといえば食費であり、そのことに院長先生をはじめシスター方はいつも頭を悩ませているのを2人とも知っていたから。 「モツが残ってるから、串焼きやいてやるから。みんな大人しく待ってな」 今では、トリッパ風モツのトマト煮込みは2人の屋台の名物で毎日売り切れてしまうため、みんなに作るのはモツの串焼きだ。 ジュウジュウと音を立てて焼けていくモツの串焼きからジュワリと脂が滴り落ちていく。 そして、辺りには肉が焼ける香ばしい香りが。 その香りを嗅ぎつけた子どもたちがワラワラと2人の屋台の周りに集まってきた。 みんな涎を垂らしながら、モツが焼けるのを今か今かと待ち構えている。 「お、今日は間に合ったな」 集まった子どもたちの後方からそう声を上げたのは、メイナードとエンゾと同じく年長組の冒険者を目指しているルイスだった。 「何だ、ルイスたちか。今日はもうダンジョンから戻ってきたのか」 「ああ。連携が上手くいって順調に狩りが進んだからな」 「そうそう、今日の狩りは上出来だったよな」 「うん。今日は6匹も狩ったし」 「しかも、運のいいことにワイルドチキンも出たしよ」 余程ダンジョンでの狩りが上手くいったのか、冒険者志望でルイスとパーティーを組む仲間たちが次々と興奮気味にそう言った。 「そうか。お前らも成長してるんだな」 「ハッ、当然だぜ」 エンゾの言葉に当然だと返すルイス。 「兄ちゃんと約束したからな。成長してなかったら合わす顔ないぜ」 そのルイスの言葉にルイスのパーティーメンバーも頷いている。 「ハハッ、そうだな。おっと焼けたな」 焼けたというエンゾの言葉を聞いた子どもたちが「ちょうだい、ちょうだい!」「お肉ー!」と殺到した。 「並べ並べー! ちゃんと並ばないとあげないからな! そんで、いつものとおり1人1本だ!」 メイナードが声を張り上げると、スッと子どもたちが一列に並ぶ。 並んだ子どもたちに1本ずつモツの串焼きを渡していくメイナードとエンゾ。 串焼きを手にした子どもたちは、嬉しそうにかぶりついている。 そこかしこから「美味しい!」と弾んだ声が聞こえてきた。 「今日は俺たちももらうぜ」 「ああ。どうぞ」 列の最後尾にいたルイスたちにも1本ずつ渡していく。 「む、何か前に食ったときより美味い気がする......」 モツの串焼きを食べたルイスの仲間の1人がそう言った。 「相変わらず美味いのは分かるけど」 「フフフフ、分かるやつには分かるか」 「何だよ、もったいぶった言い方して」 「がんばってるのはお前らだけじゃないってことさ。な、エンゾ」 「そういうこと」 メイナードとエンゾがモツの串焼きを見てそう言った。 「ん? この串焼き何か変えたのか?」 「ああ。俺たちは日々味の研究を怠らないからな」 「そうだぞ。この串焼きのタレも、数日前から味を少しだけ変えてみたんだ」 「ほんのちょっとだけどな。今まで入れてなかったハーブをほんの少し足してみた」 「わずかな差だけど、爽やかな酸味がほんの少し感じられると思う」 「このハーブを入れたことによって脂の多いモツもさっぱりといけて飽きのこない味に仕上がったと思うんだ」 2人にそう言われて、ルイスは串焼きをしげしげと見つめた後に味を確かめるように再び頬張った。 「モグモグ......、うーん、言われてみれば肉を噛み締めるとなんとなく酸味を感じるかも」 ルイスの仲間たちも再び串焼きを味わいながら「言われてみれば」とか「確かに」などとつぶやいていた。 「2人も努力してんだなぁ」 微妙な差だが、少しでも味を良くしようという2人の気概にルイスがしみじみとそう言った。 「それこそ当然だ。こんなチャンスもらったんだからさ、怠けてたら師匠に合わせる顔が無いよ」 「だよな。串焼きだけじゃなく、俺たちの店の看板メニューのモツのトマト煮込みだってさらに美味さを追求して日々研究してるんだぞ」 「もちろん師匠から教わった基本はそのままにしてだけどな」 「兄ちゃんとの再会まであと半年か」 「そうだな。俺たち、師匠に食べてもらって絶対唸らせてみせるなんて大見得切っちゃったし。さすがにそれは無理でも少しは成長したところ見せたいしな。だからがんばるさ」 「だな」 「それを言うなら俺だって兄ちゃんに次に会うときまでにもっともっと強くなってるぜって言っちまってるし。でもよ......、また会うの楽しみだな!」 「そうだな!」 「ま、お互いがんばるしかないさ」

387 Children Six Months After Gossip "" "" "Welcome back" "" When Maynard and Enzo, who pulled the stall after a day of work, returned to the orphanage, the little ones flocked around it. "Guys, I'm home" The little ones surround the two of them and make noises about "meat," "meat, meat," and "meat." Growing children are always hungry. "Damn, I can't help it" With that said, two people start preparing stalls for their children. For two Maynard and Enzo, who grew up here, everyone here was a family, and the younger children were no exaggeration when it came to siblings. And filling the bellies of these hungry children was also a slight payback to the orphanage and hence to the deans for both of them. Because when it comes to what costs the most money in an orphanage with all the kids with an appetizing growing up, we both knew that the Sisters, including the Dean, always bothered our heads about that. "Because I have some moths left, I'll cook them on a skewer. Everybody wait tight." Nowadays, stewed tomatoes with trippa-style mottles are sold out every day for two stall specialties, so it's the skewers of the mottles that make them for everyone. Jewelry and fat drip from the skewering of the moth that makes noise and burns. And there's a fragrant scent around where meat can be cooked. The children who smelled the scent gathered around Walla Walla and the two stalls. Everyone is waiting now or now for their moths to cook, drooling in their mouths. "Oh, you made it today." It was Lewis, who, like Maynard and Enzo, aspired to be an elderly adventurer, who raised his voice so from the rear of the gathered children. "What, the Lewis? Are you back from the dungeon today?" "Oh, the hunt went well with the collaboration." "Yeah, well, you did a great hunt today." "Yeah. I hunted six today." "Plus, luckily, there's some wild chicken out there." Whether the hunt in the dungeon went well or not, fellows partying with Lewis on an adventurer's aspiration said so with excitement one after another. "Right. You guys are growing up, too." "Ha, of course." Lewis returns what Enzo says is natural. "I promised you my brother. If you hadn't grown up, you wouldn't have the same face." Lewis party members are also nodding at that Lewis word. "Ha ha, right. Whoa, you burned it." When I heard Enzo say it burned, the children said, "Oh, come on, come on!" "Meat!" and arrived. "Line up! We have to get him in line! Well, as usual, one at a time! When Maynard raised his voice, the children lined up in a row softly. Maynard and Enzo give the lined children one skewer of moths at a time. The children, with skewers in their hands, are happily worn. From there, he said, "Yum!" I heard a bounced voice. "We'll have it today." "Oh. Go ahead." I also give one to the Lewis, who were at the rear of the line. "Mm, I feel better than when I ate something before..." That's what one of Lewis's buddies who ate a skewer of moths said. "I know it's still delicious." "Huh, huh, you know what I mean?" "What the hell, say it in a lot of ways" "It means you're not the only ones who are trying. Hey, Enzo." "That sort of thing" That's what Maynard and Enzo said when they saw the skewers on the moth. "Hmm? Did you change this skewer? "Oh, we don't fail to study taste every day." "That's right. This skewered sauce has only changed the flavor a few days ago." "It's just a little bit. I've just added a few herbs that I haven't put in before." "It's a slight difference, but I think I can feel just a little refreshing acidity" "I think the addition of these herbs has refreshed the fatty mossy and tireless flavors." That's what they told me, and Lewis cheeked again to make sure it tasted like after staring at the skewers. "Mogmog......, um, if you ask me, I might find it somewhat sour when I bite the meat off" Lewis' friends were also crushing "if you ask me" and "sure" as they tasted the skewers again. "We're both trying." A subtle difference, but that's what Lewis said smudged at the temper of two people trying to improve the taste a little bit. "That's natural. I got a chance like this, and if I'm lazy, I don't have a face to match." "Right. Not only skewers, but stewed tomatoes from our shop's signature menu are being studied every day for even more deliciousness." "Of course, leave the basics my master taught me." "Six months to reunite with your brother." "Right. We've made a big deal out of having our master eat us and make us roar. Exactly. I can't do that, but I want to show you where I grew up. So good luck." "Right." "If you're gonna say that, I'm gonna be stronger by the next time I see my brother. But... I look forward to seeing you again! "Right! "We just have to hang in there."

第二百八十一話 新たなダンジョンの情報と衝撃の事実 フェオドラさんは焼き鳥のタレが気に入ったようで、右手にネギマの串を左手にモモの串を持って交互に食っていた。 何とも清々しい程の食いっぷりだ。 「何か、同族がすみませんです」 さすがのエルランドさんも思うところがあったらしく、しおらしくそんなことを言った。 「いえいえ、大丈夫ですよ」 ちょっと残念なところはあるけど、フェオドラさんほどの美人さんにキラキラウルウルの目で見つめられちゃ俺も嫌って言えないしね。 そこで嫌って言ったら男が廃るぜ。 というかさ、さっきフェオドラさんに見つめられてめっちゃドキドキしたんだけど。 食い物に目がないってのはあれだけど、エルフのフェオドラさんにはそれを凌駕するほどの美しさがある。 アリかナシかと聞かれれば、大アリだよ。 そもそもこんな美人と接する機会なんて、日本にいたころも含めてなかったし。 フェオドラさんが俺の彼女になったところを想像してみた。 俺の方にフェオドラさんがしな垂れかかって、俺がその肩を抱いて......。 ムフフ、非常にいいんじゃないかな。 フェオドラさんも、俺の部屋まで押しかけてくるってことは少なくとも俺のこと嫌いじゃないってことだよな? いやぁ、これは俺にもいよいよ春が来ちゃったかなぁ~。 焼き鳥を焼きながらそんなことを考えていると、またドアをノックする音が聞こえてきた。 トントントン、トントントン。 「ムコーダさーん、いるかー?」 この声は、ガウディーノさんか? 「エルランドさん、またですみませんが見てきてもらっていいですか?」 「あ、はい」 そしてエルランドさんが連れてきたのは、やはりガウディーノさんはじめ 「美味そうな匂いがしてきたときから俺は確信してたぜ。こいつがここにいるってなぁ」 「エルフは美味いものに目がないとはいうが、押しかけるとは此奴には困ったもんじゃな......」 ガウディーノさんもギディオンさんもシーグヴァルドさんも、両手に焼き鳥を持ってパクパク食っているフェオドラさんを見つけると、呆れた顔をしてそう言った。 「すまんな、うちのフェオドラが......」 リーダーでもあるガウディーノさんが本当に申し訳なさそうな顔をしてそう言う。 「ムコーダさん、ホントにすまねぇ」 ギディオンさんも申し訳なさそうな顔でそう言った。 「冒険者としては一流なんじゃがのう。それ以外はな......、すまんのう」 シーグヴァルドさんもそう言って頭を下げた。 フェオドラさん、皆さんに迷惑かけちゃダメじゃないか。 でもま、フェオドラさんは俺の彼女候補なわけだし、ここは穏便に。 というか、フェオドラさんが俺の彼女になったらアークを脱退するかもしれないんだし、なおさら穏便に話が通りやすいように皆さんにもゴマ擦っておかないと。 「いやいや、大丈夫ですよ。それより皆さんもどうですか? コカトリスを炭火で焼いた料理です。上手い具合に焼けた自信作ですよ」 俺はガウディーノさんたちに、ちょうど焼き上がった焼き鳥をすすめた。 ガウディーノさんたちが「いや、この前もご馳走になったしな」と言ってなかなか手を出さないので、焼き上がった焼き鳥を皿に載せて渡していった。 「ささ、食べてください」 俺がそう言うと、ようやくおずおずと串を手にし、焼き鳥を口にしていった。 「食欲をそそられる匂いだとは思っていたが、これは美味いな」 「ウメェッ! これめちゃくちゃウメェよ!」 「美味いのうっ! これは酒に合いそうだわい!」 さすがドワーフ。 シーグヴァルドさん、やっぱり分かりますか。 「ちょっと待っててくださいね」 そう言って、フェルとドラちゃんとスイにおかわりの焼き鳥を皿に盛ってだしてやり、エルランドさんとフェオドラさんにも焼き鳥を盛った皿をだしてやると、アークの3人に見えないようネットスーパーを開いて祝勝会のときにも用意したS社の黒いラベルの瓶ビールを購入した。 届いた瓶ビールの栓を抜いて、コップと一緒にアークの3人の下へと持って行った。 「この料理にはこの酒がすごく合うんですよ。どうぞ」 ビールをコップに注いで3人に渡していった。 「ご馳走になってばかりで悪いな」 「いえいえ、いいんですよ。ささ、飲んでください」 俺の未来のためにも円滑なコミュニケーションは必要なのだ。 「ほっほー、儂の思った通りじゃ! こいつにゃ酒が抜群に合うぞい!」 フフフ、参ったか。 ビールと焼き鳥はめちゃくちゃ合うんだぜ。 「ムコーダさんの言うとおりだ。この酒がよく合うな。っと、そうだ、今、ギディオンとシーグヴァルドととも相談したんだがな、是非ともこれをもらってほしい」 そう言ってガウディーノさんが俺に差し出したのは、5センチくらいの大きさの濃い緑色で涙型をした石だった。 「これは?」 ガウディーノさんに話を聞くと、これはエルマン王国にあるダンジョンの転移石だという。 この転移石は、使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプのものがあって、これは繰り返し使えるタイプの転移石なのだそうだ。 へぇ~と思いながらしげしげと転移石を見ていると、エルランドさんがやって来た。 「その形はブリクストのダンジョンの転移石ですね。しかもその色は......繰り返し使える30階のものじゃないですか!」 「エルランドさんは知っているんですか?」 「もちろんですよ! それはですね、エルマン王国のブリクストという街にあるダンジョンの転移石で、その中でもそれはとても貴重なものなんですよ」 エルランドさんの話を聞くと、そのブリクストのダンジョンは未だ踏破した者がいない難関ダンジョンの1つだそう。 その深さは50階層ともそれ以上とも言われていて、現在までに到達した階は最高で37階。 それも100年以上前の冒険者が達成した記録なのだという。 「30階層の転移石とは......。しかも、繰り返し使えるものということは30階までは自由に行き来できるってことですね。ムコーダさん、いいものをもらいましたね。30階まで行き来できる転移石なんて相当貴重なものですよ。それこそブリクストのダンジョンに潜っている冒険者からしたら、喉から手が出るほどほしい代物ですからね」 「えっ、そんなに貴重なものなんですか?」 「そうですよ。さっき言ったように、ブリクストのダンジョンの転移石には使い捨てのものと繰り返し使えるものがあって、使い切りはその名の通り1回しか使えません。繰り返し使えるものは何度でも繰り返して使えて便利なのですが、めったに出ないので数が圧倒的に少ないんですよ。しかも30階層のものとなると......」 エルランドさんの説明によると、このダンジョンの転移石は、 使い切りタイプはその名の通り使い切りだが、行きにも帰りにも使える。 例えば10階層で手に入った転移石ならばそれまでの階層にある魔法陣から地上への帰還もできるし、逆に地上に設置された魔法陣から10階までの階層に転移で行くことも可能だ。 もちろん行き帰りどちらに使っても、使い切りタイプはそれで1回きりではあるが。 それに対して繰り返し使えるタイプは、今回俺がもらった30階層のものであれば、30階までの階ならば何度でも行き来が自由というわけだ。 これがあれば目的の階層に転移ですぐに行くことができるし、地上への帰還も魔法陣を使っての転移なので一瞬で地上へと戻ることができる。 ちなみにだが、涙型の転移石はブリクストのダンジョン特有で、5階層ごとに手に入れることができる転移石は階層ごとに色が決まっており使い切りタイプと繰り返し使えるタイプはその色の濃淡で区別することができるとのことだ。 それでエルランドさんも俺がもらった転移石がブリクストのダンジョンの30階層で出た転移石だと分かったそうだ。 「エルランドさんの話を聞いて、ものすごく貴重なものだってことは分かりましたけど、そんな貴重なものをもらってもいいんですか?」 これ、買うとなったらかなりの額で取引されてそうで怖いんだけど。 そんなものもらっちゃっていいのかな? 事の発端のガウディーノさんに話を振ると「いいんだよ」という答えが返ってきた。 「ムコーダさんには世話になったからな。美味い料理をたらふく食わせてもらって、美味い酒もたらふく飲ませてもらった。これでお礼をしなかったらAランク冒険者の名が廃るってものだ」 「そうそう。リーダーの言うとおりだぜ。それにな、俺たちは幸運なのか、実を言うと同じ転移石をもう1つ持ってんだ。こっちはシーグヴァルドが俺たちと組む前に手に入れたもんだけどな」 「うむ、ギディオンの言うとおりじゃ。数年前にこのパーティーでブリクストのダンジョンに挑んだときにも手に入れてな。1つのパーティーに同じものは2つも必要ないからのう。儂らの気持ちじゃ、受け取ってくれい」 そこまで言われちゃねぇ......。 「それじゃ、遠慮なくいただきます」 「そうしてくれ。ドランに続いてここのダンジョンも踏破したってことは、いずれブリクストのダンジョンにも行くのだろう? その時に役立ててくれ」 いやいや、ガウディーノさん、ブリクストのダンジョンになんて行く予定まったくないですよ。 「ブリクストのダンジョンにも行く予定なんじゃろうが、ムコーダさんたちの場合、ローセンダールのダンジョンへ先に行きたいんじゃないかのう?」 シーグヴァルドさん、この後にダンジョンに行く予定なんてまったくないんですってば。 ってか、ローセンダールのダンジョンってどこだよ。 「肉ダンジョンか! ガハハッ、違いねぇ」 ギディオンさん、肉ダンジョンって何ですか? 「ハハハッ、ムコーダさんたちには肉は必需品ですからね。考えてみると肉ダンジョンはうってつけの場所かもしれませんよ」 エルランドさんまでそんなことを言い出した。 「あのー、肉ダンジョンって何ですか?」 そう聞くと、アークの3人とエルランドさんが教えてくれた。 肉ダンジョンというのは、この国にあるダンジョンの1つでローセンダールの街にあるダンジョンのことなのだそう。 12階層からなり、難易度も低いのだがすごく人気のあるダンジョンだという。 それというのも......。 「ローセンダールのダンジョンのドロップ品はな、肉がほとんどなのさ。そんなわけで、通称‟肉ダンジョン”と言われている」 「そういうこった。毎日消費される食い物だからな、売れないってことはまずない。必ず多少なりとも現金を手に入れることができるし、いざとなりゃその肉を食えば食いっぱぐれることもないからな。冒険者としちゃ願ってもないダンジョンなんだぜ」 「まぁ、収入はそれほど多くないが、安定して収入を得られるからのう。だから、あの街は家族持ちの冒険者が多いぞ」 「それに、あの街は肉ダンジョンがあるおかげで食のメッカでもありますからね。この街やドランにも引けを取らないほど賑わってますよ」 話によると、腸詰め発祥の地でもあるそうだ。 この世界じゃ内臓は食わないっていう話なのに、腸詰め、ソーセージ用の腸の塩漬けが売ってたのを思い出してあれ?っとは思ってたんだよね。 俺がソーセージを作るのにも使用したホワイトシープの腸は、この肉ダンジョンで大量にドロップされるという話だった。 肉屋で売っている腸の塩漬けのほとんどが肉ダンジョン産で、ローセンダールの街で作られる腸詰めや干し肉は名産品として有名なのだそう。 へぇ~、なるほどねぇ。 肉ダンジョンか。 このダンジョンならいつか肉確保がてら行ってみてもいいかもしれないな。 「なんなら、この後に肉ダンジョン行っちゃいますか?」 エルランドさんがニコニコしながらそんなことを言い出した。 いやいやいや、何言ってんのアナタ。 「エルランドさん、いい加減ドランに帰らないとマズいでしょ。ウゴールさんに怒られますよ」 俺がそう言うと「確かにさすがにこれ以上遅れると、ウゴール君もねぇ」と渋い顔に。 俺たちの話を聞いていたアークの3人は「ギルドマスターは仕事しないとな」と笑っていた。 そうだよ、仕事しろっての。 「ドラン......」 鈴を転がすような女性の声。 フェオドラさんがいつの間にか俺たちの近くに来ていた。 「おい、フェオドラ、ドランに行こうってんじゃないだろうな? 最初に言っておくが、ダメだからな。俺たちは明日からここのダンジョンに潜るんだぞ」 「ガウディーノの言うとおりじゃ。ドランなら行ったばかりじゃろうが。しかも、何だかんだで1年近くいたんじゃぞ」 「そうそう、リーダーとシーグヴァルドの言うとおりだって。だいたいよ、ドラン行きだって、フェオドラが孫の顔見たいって言い出したから予定変更して行くことにしたんじゃねぇか。お前のわがままばっか聞いてらんねぇぞ」 ..................ん? 俺、聞き間違えたかな。 さっき、孫って聞こえた気がするんだけど......。 「おお、フェオドラさんのお孫さんはドランにいらっしゃるのですか」 「そ、フェオドラにゃ4人子どもがいるんだけど、その1番上の娘家族がドラン住まいなんだよ」 やっぱり、孫......。 それだけじゃなく、4人も子供がいる......。 「娘さん家族ですか。もしかして、冒険者ですか?」 「いや、娘もその旦那も薬師だから、冒険者ギルドとはあんま関係ないかもな」 「冒険者なら知っているかと思いましたけど、さすがに薬師では分かりませんねぇ」 「んで、フェオドラがその薬師の娘から久しぶりに手紙を受け取ってさ、孫のことが書いてあったらしくて、会いたいとか言い出したもんだから行くことになったんだ。最初の予定では、ドランに行くならダンジョンにも潜ろうって話で、3か月くらいを予定してたんだけど、フェオドラがなぁ............」 エルランドさんとギディオンさんとの会話が途中から耳に入らなかった。 やっと出た俺の声に、エルランドさんが「ああ、普通は驚きますよね」と言った。 「私たちエルフは成長は遅いですが、それでも30歳で成人に達して結婚もできるようになるんです。それから300歳くらいになるまではほぼ容姿が変わらず、それを過ぎた辺りからゆっくりと少しずつ老いが始まるのです。ですから、フェオドラさんのような見た目でも孫がいるなんてことは普通なんですよ。ちなみに私は334歳です。まだまだ元気ですよ、ハハハッ」 「そうじゃぞ。こう見えて、フェオドラはうちのパーティーの中じゃ1番年上じゃからのう」 そ、そうなんだ......。 ハハハハ、ハハ............。 ガックリ。 俺にも春が来たなんて思ってたんだけどな......。 4人の子持ち、しかも孫。 いくらキレイでも、さすがに無理です。 ごめんなさい。 異世界に来ても、俺に春は来なかった。

294 Episode 281: New Dungeon Information And Shock Facts Mr. Feodora seemed to like the grilled chicken sauce, alternating with a leek skewer on his right hand and a momomo skewer on his left. What a refreshing meal. "I'm sorry about your family." That's just what Mr. Erland thought, too, and I said that softly. "No, I'm fine." There's something a little unfortunate about it, but I can't tell you how much I hate it when a beauty like Mr. Feodora stares me in the eye of a sparkling wolf. If you don't like it there, a man will get rid of it. So I was so thrilled that Mr. Feodora stared at me earlier. I mean, there's no eye for food, but Mr. Feodora in the elf has more beauty than that. If you ask me if I'm an ant or a pear, I'm a big ant. I didn't even include the opportunity to deal with such a beauty when I was in Japan in the first place. Imagine where Mr. Feodora became my girlfriend. Mr. Feodora drips over me, and I hold that shoulder... MUFF, that would be very nice. So does Mr. Feodora, at least you don't hate me for pushing you to my room, do you? Hey, I wonder if spring is finally here for me, too. When I was thinking about that while baking a grilled chicken, I heard knocking on the door again. Tong Tong Tong, Tong Tong Tong. "Mukoda, are you there? Is this Mr. Gaudino? "Mr. Elland, I'm sorry to bother you again, but can I have a look? "Oh, yes." And what Mr. Erland brought in was still Mr. Gaudino's first arc (ark boat) face. "I've been sure since I smelled delicious. I hope this guy's here." "Elves say they don't have eyes for delicious things, but this guy has trouble pushing them..." Mr. Gaudino, Mr. Gidion and Mr. Siegvaldo both said so in a frightened face when they found Mr. Feodora eating pampered with a grilled chicken in both hands. "Sorry, my Feodora..." That's what Mr. Gaudino, who is also a leader, says with a really sorry look on his face. "I'm really sorry, Mr. Mukoda." That's what Mr. Gidion said with his sorry face, too. "As an adventurer, I'm top notch. Other than that I'm sorry." That's what Mr. Seegvald said and bowed his head. Mr. Feodora, shouldn't I bother you all? But Mr. Feodora is my girlfriend's candidate, and it's convenient here. Or maybe Mr. Feodora will leave Ark when he becomes my girlfriend, and even more so, I need to sesame rub it on you all so it's easy to talk to him in peace. "No, no, it's okay. How about you guys? This dish is charcoal-baked cocatrice. It's a confident piece that's burned well." I recommended Mr. Gaudino and his roasted chicken. Mr. Gaudino said, "No, I had a treat before this," and I couldn't get my hands on it, so I put the grilled chicken on a plate and gave it to him. "Sa, eat." When I said that, I finally got the snacks and the skewers, and I mouthed the yakitori. "I thought it smelled appetizing, but this is delicious" "Ume! This is so ume! "Yum yum! This is going to go well with booze. Wow! That's Dwarf. Do you understand, Mr. Seegvald? "Wait a minute, please" Having said that, Fell, Dora and Sui served a plate of roasted chicken instead, and Erland and Feodora served a plate of roasted chicken as well, and I bought a bottle of black label beer from Company S, which I had also prepared during the celebration victory by opening an online supermarket so that I could not see the three Arcs. I unplugged the bottled beer stopper that arrived and took it with me to the bottom of the three arcs. "This liquor goes great with this dish. Go ahead." I poured the beer into a glass and gave it to the three of us. "I'm sorry it's been a treat." "No, that's okay. Drink." I need smooth communication for my future, too. "Ho ho, not what Non thought! This guy has a great booze! Have you come? Beer and grilled chicken go so well together. "Mr. Mkoda is right. This liquor goes well together. I've talked to Gidion and Siegvald, and I want you to have this." That being said, what Mr. Gaudino offered me was a dark green, tear-shaped stone about five centimeters in size. "What's this? Speaking to Mr Gaudino, he said that this was a transfer stone for a dungeon in the kingdom of Elman. This transfer stone has a disposable type and a reusable type, and this is a reusable type of transfer stone. Looking at the shiatsu and metastasis stone thinking heh, Mr. Elland came. "That shape is the transfer stone of Brixt's dungeon, isn't it? And that color... isn't it something from the 30th floor that can be used repeatedly! "Does Mr. Elland know? "Of course you are! It's a dungeon stone in the city of Brixte in the kingdom of Ellman, and it's very valuable." Listening to Mr. Elland, he said that the dungeon of the brist was one of those difficult dungeons that had yet to be broken. Its depth is said to be 50 levels or more, and the floors reached so far are up to 37. That's also a record achieved by adventurers over a hundred years ago, he said. "A thirty tier transfer stone is.... Besides, a reusable one means you're free to come and go up to the thirtieth floor. Mr. Mkoda, you've got something nice. A transfer stone that can travel to and from the thirtieth floor is quite valuable. That's what I want from an adventurer diving into a Brixt dungeon, so much so that he can get his hands out of his throat." "What, is it that precious? "That's right. Like I said, there are disposable and reusable transfer stones in the Brixt dungeon that can only be used up once, as its name suggests. It's convenient to use anything that can be used again and again, but the number is overwhelmingly low because it rarely answers. Besides, when it comes to the thirty tiers..." According to Erland's explanation, the transfer stone of this dungeon is rarely obtained by defeating the hierarchy lord (boss), which appears every five floors among the hierarchy lords (bosses), even fewer when it is a repeatable type of transfer stone. The exhaustion type is exhausted, as its name suggests, but can be used for both going and going home. For example, a transfer stone obtained in the ten tiers would allow you to return to the ground from a magic formation in the previous hierarchy, or vice versa by transfer from a magic formation installed on the ground to a hierarchy up to the tenth floor. Of course, whichever way you use it on the way home, the exhaust type is only used once. In contrast, the type that can be used repeatedly is that if it belongs to the 30th tier that I got this time, the floor up to the 30th floor is free to come and go as many times as you want. With this, we can quickly go to the desired hierarchy with a transfer, and the return to the ground is a transfer using a magic formation, so we can return to the ground in an instant. Incidentally, however, the tear-shaped metastatic stone is unique to the Brixt dungeon, and the metastatic stone that can be obtained every five tiers is colored by hierarchy, and the type that can be used up and repeatedly can be distinguished by the darkness of its color. So Mr. Elland also found out that the metastatic stone I got was a metastatic stone that came out on the thirtieth level of Brixt's dungeon. "When I heard about Mr. Elland, I knew it was a tremendously precious thing, but could I get something that precious? I'm afraid that if I were to buy this, it would be traded for a considerable amount of money. Can I get you something like that? When I spoke to Mr. Gaudino at the beginning of the matter, the answer was "It's okay". "Mr. Mukoda took care of me. They let me wander through the delicious food, and they also let me wander through the delicious liquor. If I don't thank you for this, the A-rank adventurer's name will be lost." "Yes, yes. The leader is right. Besides, are we lucky, to tell you the truth, we have the same metastatic stone. I got this one before Siegvald joined us." "Um, Gidion's right. I even got it a few years ago when I challenged Brixte's dungeon at this party, because I don't need two of the same things for one party. Please accept my feelings." They shouldn't say that much...... "Well, don't hesitate." "Do that. Dolan followed by the dungeon here, which means we're going to the dungeon of Brixt any day, right? Help me then." No, no, Mr. Gaudino, I'm not planning on going to the Brixt dungeon at all. "I don't know if you're planning on going to the Brixt dungeon, but in the case of the Mkodas, you want to go first to the Losendar dungeon? Mr. Seagvald, there's no plan to go to the dungeon after this. I don't know, where's the Losendar dungeon? "A meat dungeon! Gahaha, no." Mr. Gidion, what is a meat dungeon? "Hahaha, meat is a necessity for Mr. Mukoda and the others. If you think about it, the meat dungeon might be the perfect place." I even said that to Mr. Elland. "Uh, what's a meat dungeon? That's what Ark's three and Mr. Elland told me. A meat dungeon is a dungeon in the city of Lawsendar in one of the dungeons in this country. It consists of twelve tiers and is a very popular dungeon, although it is also less difficult. That's also...... "Losendard's dungeon drops are mostly meat. That's why they call it the meat dungeon . "That's what happened. Because it's food consumed every day, it doesn't mean it can't be sold. You'll always get some cash, and if you don't, you won't eat all that meat. It's a dungeon you can't even hope to be an adventurer." "Well, I don't earn that much, but it's because I make a steady income. So there's a lot of adventurers in that city with families." "Besides, that city is also a food mecca thanks to the meat dungeon. It's busy enough not to take a pull on the city or the drain." According to the story, it is also the birthplace of intestinal stuffing. Remember when we were talking about not eating guts in this world, and your bowel stuffing, your bowel salting for sausage, was for sale? You always thought so, didn't you? The white-sheep intestine I also used to make sausages talked about being dropped in large quantities in this meat dungeon. Most of the salted intestines sold in butchers come from meat dungeons, and intestinal stuffing and dried meats made in the city of Lawsendar are famous as specialties. Heh, I see. A meat dungeon? Perhaps this dungeon will allow you to go sometime when the meat is secured. "What, are you going to the meat dungeon after this? Mr. Elland said that while Nico. No, no, no, what are you talking about? "Mr. Elland, please don't go back to Dolan. It's not good. Mr. Ugol will piss you off." When I say that, "Sure, if you're just any late, neither are you, Ugol," he says to his reluctant face. "The Alliance Master needs to work," the three Arcs who were listening to us laughed. That's right, he said to work. "Doran..." A bell-ringing woman's voice. Mr. Feodora was coming near us at some point. "Hey, Feodora, aren't we going to the drain? I'll tell you first, no. We're gonna dive into this dungeon tomorrow." "Gaudino's right. Doran wouldn't have just gone. Besides, I've been here for almost a year." "Yeah, well, because the leader and Siegvald are right. Mostly, you decided to reschedule and go because Dolan said Feodora wanted to see her grandson's face. Don't ask me about your selfishness." .................................... hmm? I think I heard wrong. Earlier, I thought I heard a grandson... "Oh, is Mr. Feodora's grandson in Doran?" "Well, Feodora, I have four children, and their upper-daughter family lives in Dolan." After all, grandson...... Not only that, but I have four kids... "Is it your daughter's family? Could it be, you're an adventurer? "No, my daughter and her husband are pharmacists, so maybe they have nothing to do with the Adventurer Guild" "I thought you'd know if you were an adventurer, but you just can't tell by a pharmacist." "Well, it's been a long time since Feodora received a letter from the pharmacist's daughter, and she said she wanted to see her grandson, so she decided to go. My first plan was to dive into the dungeon if I was going to go for a run, and I was planning on doing it for about three months, but Feodora..." The conversation between Mr. Elland and Mr. Gidion went out of ear on the way. "Oh, normally you'd be surprised," Mr. Elland said to my voice, finally. "We elves grow up slow, but still we'll be able to reach adulthood and get married at thirty. Then you almost never change your appearance until you're about 300 years old, and it slowly starts to get a little old around you after that. So it's normal to have a grandson even looking like Mr. Feodora. By the way, I'm 334. I'm still fine, hahaha." "That's right. It looks like Feodora's the oldest of our parties." Oh, yeah... Hahahahaha, hahaha.............................................................................................................................................................................................................................................................................. Gackling. I thought spring was here for me too... I have four children, and grandchildren. No matter how pretty you are, you just can't. I'm sorry. Spring never came to me, even when I came to the other world.

第百三十一話 教えてフェル先生 「なぁフェル、昨日さ、神様たちから完全防御っていう新しいスキルもらったんだけど知ってるか?」 ダンジョンに向かう途中に神様たちからもらった新スキルについて聞いてみた。 『完全防御か。良いスキルをもらったではないか。完全防御のスキルはな、敵意ある者からの攻撃を完全に防御するスキルだ。我の結界はあるが、常に結界を張っているわけではないからな。その辺を考慮されたのだろう。さすが神々だ』 フェルの結界って常時発動してるわけじゃないんだね。 神様たちもそんなようなことを言ってたけどさ。 「フェルの結界って常にあるわけじゃないんだね」 『馬鹿もん。魔力を使っているのだぞ、常になど張っていられるわけなかろう。我でも5日が限度だ』 あ、それでも5日は常時発動できるんだね。 でも、それができるのもフェルだからなんだろうけど。 それにしても、完全防御のスキルはかなり良いじゃないか。 “敵意ある者からの攻撃を完全に防御するスキル”だなんてさ。 これからダンジョンに入る俺にはピッタリだ。 このスキルをくれたことは神様たちに感謝だね。 そういえば昨日神様たちに完全防御のスキルつけたってこと聞いただけで、まだ自分のステータス確認してなかったわ。 ちゃんとついてるよな? 【 名 前 】 ムコーダ(ツヨシ・ムコウダ) 【 年 齢 】 27 【 職 業 】 巻き込まれた異世界人 【 レベル 】 13 【 体 力 】 229 【 魔 力 】 223 【 攻撃力 】 206 【 防御力 】 205 【 俊敏性 】 200 【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 火魔法 土魔法 従魔 完全防御 《契約魔獣》 フェンリル ビッグスライム ピクシードラゴン 【固有スキル】 ネットスーパー 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護(小) 火の女神アグニの加護(小) 土の女神キシャールの加護(小) スキルのところに完全防御があるな。 完全防御のところに視線を移すと......。 【完全防御......敵意ある者からの物理攻撃及び魔法攻撃を完全に防御するスキル】 おぅ、な、何か説明出てきた。 書いてあることはフェルが説明してくれたこととほぼ同じだけど。 そういえば、スイに作ってもらったミスリルのナイフと剣を鑑定したときも説明書きがあったな。 あの時はあんまり不思議に思わなかったけど。 よくわからんけど、これって鑑定がレベルアップしたってことなのか? こういうときは......教えて、フェル先生! 「フェル、なんか完全防御のスキルのところ見てたら説明が出てきたんだけど......」 『ぬ、それはお主のレベルが上がったことで鑑定で出来ることが増えたからだろう』 「ん? どういう意味?」 フェルの説明では、レベルが上がるとそれに伴ってスキルによっては出来ることが増えていくということだった。 鑑定もその1つで、フェルくらいになると鑑定するとけっこう詳しい説明が出てくるらしい。 フェル自身は面倒だから説明はあんまり見ないとか言ってたけど。 あれ?でも、ネットスーパーで買ったもんを前に鑑定したときは、確か食パンが異世界の食パンって出て“魔力を10分間1%向上させる”とか何とか説明が出てたような気がするんだけど。 「前に異世界のものを鑑定したら説明文出てたんだけど、どうしてかな?」 『ぬ? お主が鑑定するとそうなのか? 我も鑑定してみたことがあるのだが、何かが書いてはあるのだがまったく読めないのだ。こんなことは今までなかったのだがな。おそらくだが異世界のものだということが関係しているのだと我は思うぞ』 この世界のものと 食うだけで体力とか魔力が上がったり、ゴミだってスイが食ったらレベルが上がっちゃったりするんだから、この世界のものとは根本的に何かが違うのかもしれない。 その辺は解明のしようがないし、今のところ不便もないからこれ以上追求しないけどさ。 とりあえずレベルが上がったことで鑑定に簡単だけど説明文がつくようになったってことは歓迎すべきことだよな。 それからフェルから聞いた話によると、出来ることが増えていくという点では、特に剣術や槍術等の物理攻撃系スキルや火・水・風・土魔法等の魔法系スキルが 考えてみたらそら当然だわな。 レベルが上がれば体力とか魔力とかステータス全体が上がるんだからさ。 逆にずっと変わらないスキルもあって、俺の持ってるスキルだとアイテムボックスと完全防御がそれに当たるらしい。 全部に当てはまるというわけではないけど、生まれ持ったスキルや、神の加護で後天的に付いたスキルはずっと変わらないことが多いそうだ。 あんまりその辺気にしてなかったわ。 「俺のスキルにある従魔ってやつはどうなんだろうな?」 フェルと従魔契約して出てきたスキルだけど、レベルが上がると何か変わるのかな。 『わからん。前にも言ったとおり、我が従魔契約を結んだのはお主が初めてだからな。それに、エルフが言っていただろう。我らの従魔契約は普通とは違うと』 あー、エルランドさんがそんなこと言ってたな。 普通の従魔契約を結んでも念話はできないって話だし。 まぁでも、俺のレベルが上がったのに今の状態以下になるってことはあり得ないだろうから、そんなに心配する必要もないか。 俺の固有スキルのネットスーパーについても聞いてみたけど『異世界のものを取り寄せることのできるスキル持ちなどお主しかおらぬのに我が分かるわけもないだろう』と一蹴された。 確かにね。 俺の固有スキルだし、しかもネットスーパーなんてわけの分からんヘンテコなスキルだしね。 異世界に来て何で日本の商品取り寄せられるねんって話だもんな。 ま、これは要観察ってところかな。 フェルとスキル談義をしているうちにダンジョンの前まで来ていた。 「それじゃ、出張所で登録してくるか」 登録が終わればいよいよダンジョンだ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 登録が終わってダンジョンに入る冒険者の列に並んで、ようやく俺たちが入る番が来た。 入り口の両脇に立つ騎士にギルドカードを見せてダンジョンの中へ。 「地図はいらないって言ってたけど、本当に大丈夫なんだろうな?」 列に並ぶ前にダンジョンの地図を露店で買おうとしたら、フェルがそんなものはいらんって言ったから買うのを止めたんだよ。 匂いと気配でどこに何があるのかは大体見当付くから大丈夫だって話だったんだけど。 『大丈夫に決まっておろう。我を誰だと思っているのだ』 あ、そうですか。 大丈夫ならいいんだよ、大丈夫ならね。 『最初のうちは雑魚しかおらんようだな』 「ああ、そうみたいだ。普通の冒険者の多くは10階層から15階層くらいを探索してるみたいだぞ。その辺から宝箱が出るようになったりドロップ品も割りと良いものを落とすようになるんだってさ」 『なるほどな。それでは、そこまでいっきに駆け下りるとしよう。お主、乗れ』 へいへい。 俺は言われたとおりフェルの背に乗った。 『お主には完全防御があるから大丈夫だとは思うが、お主は気が弱いからな。我の結界も張っておいてやろう』 ぐぬぬ。 気が弱いって言うなし。 良い方に考えて慎重だって言ってくれよな。 ま、結界張ってくれるならそれに越したことはないんだけど。 『ドラにも張っておくぞ』 『おう。フェルわりぃな』 『ドラ、お主、我に付いてこれるな?』 飛んでいるドラちゃんを見ながらフェルがそう言った。 『フェル、俊敏なことで名を売ってるピクシードラゴンの俺様にそんなことを聞くなんて野暮だぜ』 ドラちゃんがカッコつけた感じでそう返す。 何が野暮だぜだよ。 ドラちゃんは見た目はカワイイ部類に入るんだからカッコつけても似合わないよ。 『それでは行くぞ』 フェルのかけ声を合図に、俺たちはダンジョンの中を進んでいった。

140 Episode 131: Tell Me, Dr. Fell. "Hey, Fell, yesterday, I got a new skill called total defense from the gods, you know? I asked about the new skills God gave me on my way to the dungeon. "Completely defensive? Didn't you get good skills? Completely defensive skills. Completely defensive of hostile attacks. I have boundaries, but I don't always have them. I guess they considered the area. That's the gods. ' Fell's connections aren't always activated, are they? That's what the gods said. "You don't always have a Fell bond." "Fool. You're using magic, you can't always be tense. Five days is the limit." Oh, and you can still activate it all the time for five days. But I don't know what I can do with that because it's Fell. Nevertheless, your skills in full defense are pretty good. "Ability to completely defend against hostile attacks." I'm going into the dungeon. It's perfect for me. Thank God you gave me this skill. Speaking of which, I just heard yesterday that you gave the gods complete defensive skills, and I hadn't checked my status yet. It's all right, isn't it? [Name] Mukoda (Tsyoshi Mukouda) [Age] 27 [Occupation] Involved otherworlds 13 [Health] 229 [Magic] 223. [Attack] 206 [Defense] 205. [Agility] 200. [Skills] Appraisal Item Box Fire Magic Soil Magic Submissive Complete Defense Contract Warcraft Fenrill Big Slime Pixie Dragon [Unique Skills] Net Super [Guardianship] Guardianship of Nin Lil, Goddess of Wind (Small) Guardianship of Agni, Goddess of Fire (Small) Protecting Kishal, the goddess of earth (small) You have a complete defense at your skill. Moving perspective to full defense...... [Complete Defense... Ability to completely defend against physical and magical attacks from hostile persons] Oh, hey, something came up. Although what it says is pretty much the same as what Fell explained to me. Speaking of which, you also had a description when you appraised the Mithrill knife and sword that Sui made you. I didn't really wonder then though. I don't know, does this mean the appraisal's leveled up? At times like this...... tell me, Dr. Fell! "Fell, I was looking at some totally defensive skill and I got an explanation..." "No, I guess that's because your Lord's increased level has increased the number of things you can do with appraisals" "Hmm? What do you mean? Fell's explanation was that when the level rises, there will be more that some skills can do with it. Appraisal is one of them, and when it comes to appraising about Fell, they come up with such detailed explanations. Fell himself said he didn't really see the explanation or anything because it was troublesome. Is that it? But when I appraised it before I bought it from an online supermarket, I did feel that the food bread came out as a different world food bread and "improves my magic by 1% for ten minutes" or something. "I appraised something from another world before and it had a description, why not? "No? When the Lord appraises, does he? I've also tried to appraise it, but it says something, but I can't read it at all. This has never happened before. Probably, but I think it has something to do with being from another world. ' I guess that means it's somewhat different from what it is in this world than what it is in online supermarkets. Just eating increases your strength and magic, or even trash increases your level if you eat sui, so maybe something is fundamentally different from what's in this world. I'm not going to pursue it any further because there's no way to figure it out and there's no inconvenience at the moment. In the meantime, it's easy to appraise with increased levels, but it's a welcome thing that explanatory statements are now available. Then, according to what Fell told me, in terms of more and more things that can be done, especially physical attack skills such as swordsmanship and martial arts, and magic skills such as fire, water, wind, and earth magic are remarkable (kenji), and the higher the level of user, the more moves that can be made. You should think about it. If you increase the level, you increase your health, your magic, your whole stat. Conversely, there are skills that are much the same, and they say that the item box and full defense will hit that if they are the skills I have. Not that it applies to all of them, but they say that the skills they were born with or acquired with God's blessing are often much the same. I didn't really care about that area. "What about the obedient devil in my skills? Skills that came out of an exorcism pact with Fell, but I wonder if anything changes when I get to the level. 'I don't know. As I said before, this is the first time your Lord has made a covenant with my exorcism. Besides, the elves would have said. Our exorcism pact is not normal. " Uh, Mr. Elland said that. I'm talking about a normal exorcism contract, but I can't talk. Well, but you can't possibly mean you're below your current state even though my level has risen, so don't you even have to worry so much. I also asked about my unique skill online supermarket, but I was overwhelmed by the fact that "you only have the skills to pick up things from different worlds, but you don't know me." Sure. It's my unique skill, and I don't know what an online supermarket is. It's a weird skill. Why did you come to the other world to pick up Japanese products? I guess this is something to observe. I even came in front of the dungeon while I was rigging my skills with Fell. "Well, why don't you sign up at the outpost?" It's a dungeon at last when you're done registering. * * * * * At the end of my registration, I'm in a line of adventurers going into the dungeon, and it's finally our turn to go in. Show your guild card to the knight standing by both sides of the entrance and into the dungeon. "You said you didn't need a map, but you're sure it's okay? I tried to buy a map of the dungeon in an outdoor store before I got in line, and Fell told me I didn't want that, so I stopped buying it. I was talking about it because I can generally tell where there is something due to the smell and signs, so it's okay. 'Let's make up our minds. Who do you think I am? " Oh, really? It's fine if you're okay, if you're okay. "You seem to have only miscellaneous fish in the first place." "Oh, it seems so. Looks like a lot of normal adventurers are exploring 10 to 15 levels. They're starting to get crates coming out of the area, and they're dropping good drops." 'I see. Okay, let's just say we run down that far. Lord, get in.' Heck. I rode Fell's back, as I was told. "I know it's okay because the Lord has complete defense, but the Lord is weak. Let's keep my bond open." Grunt. I'm not saying I'm weak. Tell the good guys to think carefully. I've never crossed the line if you want to tie me in. "I'll keep it on Dra, too." "Oops. Ferrari, no." "Dra, Lord, can you follow me? That's what Fell said as he watched the flying Dora. "Fell, it's wild to ask me about a pixie dragon who sells his name for being smart." I give it back that way with the feeling that Dora put it on. What's so wild about it? Dora doesn't look good on her cuckold because she falls into the cute category. "Then let's go." Using Fell's voice as a signal, we proceeded inside the dungeon.

第百十六話 やっぱり肉が好き 『だんだんと人の気配が強くなっているな。おそらく明日の昼過ぎにはドランに着きそうだ』 クレールの街を出て4日目。 昼飯のあとの休憩時間にフェルがそう言った。 「そうか、明日か。けっこう早かったな」 『うむ。少し速度を速めたからな』 いつもよりちょっと早いかなって思ってたけど、そういうことかよ。 どんだけダンジョン楽しみにしてんだよ。 「いよいよドランか。けっこう大きい街みたいだから楽しみだな」 『我はダンジョンが楽しみだ』 はいはい。 少しでも早く着くようにしてるくらいだからね。 でも、ダンジョンか......。 わざわざ魔物がいるところに行くなんてなぁ。 フェルもスイもドラちゃんもダンジョンを楽しみにしてるみたいだから、仕方がないから付き添いで入るけどさ。 とりあえず、怪我だけはしないように注意しないとな。 あ、念のためにスイに特製ポーションを作っておいてもらおう。 ヒーリングマッシュルームの在庫はあるけど、スイの特製ポーションの方が効き目があるようだしな。 何があるかわからんし、下級・中級・上級と各種作ってもらっとこっと。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『今日はこの辺にしておくぞ』 日も暮れてきたところで、フェルが足を止めてそう言った。 「どうだ? 予定通り明日にはドランに着きそうか?」 『うむ。昼間に明日の昼過ぎごろと言ったが、この分だと昼前には着きそうだぞ』 少し予定が早まったか。 まぁ、どっちにしても明日にはドランに到着するってことだな。 『腹減ったー。さすがに1日中飛び続けてると腹が減るなぁ』 って、ドラちゃん、朝も昼もしっかり食ったじゃねぇか。 『そうだな。移動が続くと腹が減る』 フェルもしっかりってか、食い過ぎるくらいに食ってるよね。 『スイもお腹減ったー』 スイちゃんや......。 スイもしっかり食ってたし、しかも食事時以外は鞄の中で寝っぱなしだったよね。 『飯だ』 はぁ、3人とも強いけど燃費が悪いのかね。 しっかりたっぷり食わせてるはずなんだけどなぁ。 んじゃ、飯作りますか。 例のヴェノムタランチュラの足だが、みんなからは不味くはないけど肉の方がいいと低評価。 不人気な食材は早めに消化しておきたいところだな。 なので、今日はヴェノムタランチュラの足を使おうと思う。 残ってた足は空き時間を使って塩ゆでにしてある。 それで、いろいろ考えて思いついたメニューは、無難にサラダとあんかけチャーハンと天津飯だ。 サラダはフェルあたりから文句が出るかもしれないけど、野菜は体にいいし、たまには生野菜もしっかり食ってもらおう。 まずはネットスーパーで材料を購入しないとな。 サラダはレタスときゅうり、それからコーンの缶詰、あとはごまドレッシングだな。 あんかけチャーハンはネギと卵、あとは前にも使ったオイスター醤油味のチューブに入った調味料使うんだけど、これはあるから買わなくても大丈夫。 天津飯の卵はチャーハンにも使うから多めに買ったしな。 こういうのは具だくさんの方が美味いから、椎茸とエノキ、タケノコの水煮、あとは彩りでグリーンピースの缶詰だ。 餡の調味料類は揃ってるから大丈夫だな。 よし、これで揃ったな。 まずはゆでてあったヴェノムタランチュラの足をハサミで切って中の身を取り出していく。 ゆでると殻も割合柔らかくなってハサミで綺麗に切れるな。 ほぐし身ができたら、まずはサラダから作っていく。 レタスを適当な大きさにちぎって、キュウリも薄い輪切りにしておく。 ボウルにちぎったレタス、キュウリ、コーン、たっぷりのヴェノムタランチュラのほぐし身を入れたらごまドレをかけて混ぜ合わせたら出来上がり。 それぞれの皿に盛ったら、とりあえずアイテムボックスに入れておく。 タケノコの水煮は千切りにして、椎茸は石づきを取ったら薄切りにして、エノキも石づきを取ってほぐしておく。 フライパンに油をひいたら、椎茸とエノキを入れて軽く塩胡椒してしんなりするまで炒めたらタケノコを入れてさっと炒めておく。 鍋に水、鶏がらスープの素、酒、酢、砂糖、醤油を入れて一煮立ちしたら水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。 その中にさっき炒めた椎茸とエノキとタケノコを入れ、たっぷりヴェノムタランチュラのほぐし身をいれて混ぜれば餡の出来上がり。 お次はチャーハンだ。 卵は溶いておいて、ネギはみじん切りにしておく。 油をひいたフライパンに溶き卵を入れたらすぐに飯を入れて卵を絡ませるように混ぜたら、ネギとヴェノムタランチュラのほぐし身を入れてオイスター醤油味の調味料をチューっと入れてパラパラになるまで炒める。 皿にチャーハンを丸く盛ったらそこにたっぷり餡をかけて、あんかけチャーハンの出来上がりだ。 天津飯は卵を溶いてそこにヴェノムタランチュラのほぐし身を入れて塩を入れてフライパンで半熟状に焼いていく。 皿に飯を盛ったらその上に半熟状の卵を載せて、餡をかけて上にグリーンピースを散らして天津飯の出来上がり。 先に作っておいたサラダも出して全部揃ったな。 「出来たぞー」 フェルとスイとドラちゃんの前に皿を並べていく。 『ぬ、今日は肉ではないのか? それに野菜もいらんのだが』 おーい、そんな不満そうな顔すんなや。 「今日はヴェノムタランチュラを使ったんだよ」 『我は肉が良かったな......』 そんなボソっと呟かないでくれるかな。 サラダもあんかけチャーハンも天津飯も美味いんだぞ。 「明日からはまた肉だから大丈夫だよ。もったいないからヴェノムタランチュラを使い切っただけだから」 『ぬ、そうか。なら、いい』 そう言ってモソモソ食い始めるフェル。 やっぱりフェルは肉派かー。 ま、今日だけだからね。 『ガフガフ......これはこれでうめぇけど、やっぱ肉の方がいいな』 ドラちゃんもかよ。 『あるじー、美味しいよ。でもねースイお肉の方が好きかもー』 ス、スイまでそうなんだね。 グッ......ここまで肉肉と言われるとはね。 うちはみんな肉派なのは分かってはいたけどもさ。 何といっても見た目からして肉食系だし。 はぁ、やっぱ肉なのかぁ。 みんな肉がいいと言いつつも、ドラちゃんはきれいに食ってくれたし、フェルもスイもおかわりしてたからまぁ良しとするか。 それにしても肉好きばかりいるうちにとっては肉は欠かせないね。 今のところ肉はたっぷりあるからいいけど、在庫管理はしっかりしておかないとな。 肉食系を3人も抱えてると大変だぜ。

124 Episode 116: I Knew I Liked Meat 'You're getting stronger and stronger signs of people. Probably gonna get to the drain after noon tomorrow.' Day four out of the city of Krall. That's what Fell said during the break after lunch. "Right, tomorrow. That was fast." "Uh-huh. I'm a little faster." I thought it was gonna be a little earlier than usual, but you know what? How excited I am about the dungeon. "Finally, Doran. It's like a big city, so I'm looking forward to it." "I look forward to the dungeon." Yes, sir. I'm trying to get there a little faster. But it's a dungeon... I can't believe I went out of my way to where the demons are. Looks like Fell, Sui and Dora are looking forward to the dungeon, so I'm going in with them because I can't help it. In the meantime, we need to be careful not to just get hurt. Oh, let's have Suey make a special potion just in case. I have the healing mushroom in stock, but the special potion from Sui seems to work better. I don't know what it is, and I asked him to make it all kinds of stuff with lower, intermediate and advanced. * * * * * "I'll keep it around here today." At sundown, Fell stopped and said so. "What do you say? We're on schedule. Are we gonna get to Dolan tomorrow? "Uhm. I said around noon tomorrow during the day, but this minute, we're going to get there before noon." Have you made your plans a little faster? Well, either way, you mean you'll arrive at Dolan tomorrow. "I'm hungry. Just keep flying all day and I'll be hungry. ' That's right, Dora, you ate well in the morning and noon. 'Right. I get hungry when the journey continues' Fell's solid, too, eating too much, isn't he? "I'm hungry, too." Sui ya...... Sui was eating well, and he stayed asleep in his bag except at meal, right? "Rice." Ha, you're all three strong, but you're not fuel efficient. I'm supposed to be feeding you plenty. So, do you want to make rice? Example Venom Tarantula feet, but underrated for not being unsavory from everyone but better meat. I'd like to digest the unpopular ingredients early. So I'm going to use Venom Tarantula's feet today. The remaining legs are salted using their free time. So, after much thought, the menu I came up with is salad, Akake fried rice and Tianjin rice without difficulty. The salad may get complaints from around Fell, but the vegetables are good for your body, and once in a while, make sure you eat the raw vegetables. I need to buy the ingredients at the online supermarket first. Salad is lettuce and cucumber, then canned corn, and then sesame dressing. I use Akake fried rice with leeks and eggs, and then condiments in a tube of Oyster soy sauce I've used before, but I don't have to buy this because I have it. I bought more Tianjin rice eggs because I also use them for fried rice. This kind of stuff is more delicious, so it's stewed with shiitake mushrooms and enoki, octopus water, and then a can of green pieces in color. The seasoning of the filling is fine. All right, now you're ready. First, I cut Venomutarantula's leg, which was boiled, with scissors, and take out the body inside. When you boil it, the shell also gets proportionally softer and don't cut it clean with scissors. When I'm ready to loosen up, I'll start with the salad. Break the lettuce into appropriate sizes and cut the cucumber into thin rounds. You can do it if you put a bowl of chopped lettuce, cucumber, corn and plenty of Venom tarantula loose and mix it with sesame dresses. Once served on each plate, keep it in the item box for now. Cut the boiled octopus water into pieces, thinly slice the shiitake mushrooms once they have been stoned, and loosen the enoki as well. When oil is poured into the frying pan, add the shiitake mushrooms and enoki and saute until lightly salted and peppered, then add the taco and saute gently. Add water, chicken soup ingredients, liquor, vinegar, sugar, and soy sauce to the pan and once simmered, add water dissolved chestnut flour and thicken. Add the stir-fried shiitake mushrooms, enoki and tachenocho in it, mix with plenty of Venomuta rantula loose body and you can serve the filling. Fried rice is next. Leave the eggs to melt and the leeks to mince. As soon as you add the melted eggs to the oiled frying pan, add the rice and mix them to tangle the eggs, then add the leeks and Venomuta rantula looseness and saute the Oyster soy sauce flavoured seasoning until it is in pieces. When I serve fried rice round the plate, I fill it with plenty of filling, and I can make Akake fried rice. Tianjin rice melts the eggs and puts the Venom tarantula loose body there, add salt and cook in a frying pan in a semi-ripe form. Once you serve the rice on a plate, place the semi-ripe eggs on top of it, sprinkle the filling and sprinkle the green pieces on top to serve the Tianjin rice. You put out the salad I made earlier, and you did it all. "Here we go." Arrange the plates in front of Fell, Sui and Dora. "No, isn't it meat today? And I don't even need vegetables." Hey, you disgruntled face. "I used Venom Tarantula today." "I'm good with meat..." I wonder if you wouldn't whine like that. The salad, Akake fried rice and Tianjin rice are delicious. "Tomorrow I'll be fine because it's meat again. Because I just ran out of Venom Tarantula because it's a waste." "No, right. Then fine. ' That's what I say. I start eating mossomoso, Fell. I knew Fell was a meat man. It's just for today. "Gaff Gaff... This is good, but I still prefer meat" Dora, too. 'Rubbish, it's delicious. But hey, Suey, you might prefer meat.' Su, till Sui. Right. Grr... I didn't know they would say meat so far. I knew we were all meaty. Whatever it is, it's carnivorous from the looks of it. Ha, is it meat after all? While everyone said the meat was good, Dora ate it clean, and Fel and Sui were replacing it, so let's just say it's good. And meat is essential to all meat lovers. I have plenty of meat at the moment, but I need to keep my inventory under control. It's tough having three carnivores.

第二百四十七話 Aランク冒険者 14階層には、これもドランのダンジョンにいたヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーが手ぐすね引いて待っていた。 数もさることながら、通路の壁や天井を這い回り気の抜けない階層だ。 しかも、エルランドさんが言うには......。 「このダンジョンでは特殊個体が多いって言いましたけど、当然この階でも出ます」 ヴェノムタランチュラは通常だと黒に近い紫色だが、特殊個体はそれよりもほんの少しだけ赤っぽいそうだ。 それ以外はほぼ変わらず、色の違いも微妙な差しかないらしい。 俺もヴェノムタランチュラは実際に見たことがあるけど、それしか差がないならパッと見ただけでは見分けが付かないだろう。 いざとなれば俺には鑑定があるけど、これだけの数をいちいち鑑定なんてできるわけないし。 その特殊個体は毒性が強く、怖いことに噛まれると数分であの世行きとのこと。 ポイズンスパイダーについても、通常は濃い灰色をしているのだが、特殊個体はほんの少し青みがかかった色をしているとのことだ。 こちらもそれ以外はほぼ変わらず見分けるのが難しいうえに、ヴェノムタランチュラの特殊個体ほどではないが毒性も強く噛まれると2時間から3時間ほどで死に至るそうだ。 毒消しポーションがあれば何とか助かるが、毒消しポーションがなければダンジョンから出るまでの間に死んでしまうだろうとのことだった。 一応毒にも効き目があるスイ特製ポーションを大量に持ってはいるけど、噛まれないのが1番だな。 大量のクモはキモいうえに噛まれたら死ぬとか......何でダンジョンの魔物ってこう凶悪なのばっかなんだろな。 先が思いやられるぜ。 『まったく人間ってのは話し好きだよな。話なんかする前にさっさと倒しゃいいんだよ、倒しゃー』 そう言うと、ドラちゃんが13階と同様に口から火を噴いてヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーを焼いていった。 ゴォォォォォ―――ッ。 ヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーは生命力が強いのか、ドラちゃんの火魔法をかいくぐって何匹か俺たちに向かってきた。 『スイがやるよー!』 ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。 スイの放った酸弾が的確にヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーを捕らえていく。 『よし、スイ、お前は俺の火魔法から抜け出たヤツを倒せ』 ドラちゃんがそう言うと、スイは『分かったー』とポンポン飛び跳ねた。 『スイ、俺もやるから回してくれよ』 クモはキモいけど、レベルアップのためには仕方ない。 『うーん、じゃあね、あるじには1匹だけね』 スイはたくさん倒したいだけなんだろうけど、却って俺にはありがたいぜ。 俺じゃ何匹も相手に出来そうにないからな。 じっくり確実に倒させてもらいますよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ スイから回ってきたヴェノムタランチュラの脳天にミスリルの槍を突き刺す。 ヴェノムタランチュラが消えると、白い糸の束が残されていた。 「ヴェノムタランチュラの糸が出ましたね」 「それにしても、この階でも大量のドロップ品が手に入りましたね。私のアイテムボックスももう満杯に近いですよ」 ドラちゃんもスイもエンカウントした魔物は競うように逃さず殲滅しているから、その分ドロップ品の数がハンパない。 この階では大量のヴェノムタランチュラの糸やら毒袋やらが手に入っている。 この分だとこれからもドロップ品は大量に回収しないといけないし、とりあえずエルランドさんにはあれを渡しておくか。 「それじゃこれを渡しておきますからこれに入れてください」 俺は手持ちのマジックバッグをエルランドさんに渡した。 「マジックバッグですか。それではお借りします」 『おい、腹が減ったぞ』 『スイもお腹すいたー』 『うむ、ドラとスイの言うとおり確かに腹が減ったな。ダンジョンの外も夕刻だろう。夕飯にいい頃合だ』 エルランドさんと話していると、みんなが腹が減ったと言い始めた。 もうそんな時間か。 それなら今日の探索はひとまず終了ってことにしてもいいな。 「エルランドさん、みんな腹減ったみたいなんで、今日の探索はひとまず終わりにしましょう」 「もうそんな頃合ですか。順調過ぎて時間の感覚がおかしくなりますね。ハハハ」 エルランドさんの言うことも分かる。 フェルたちがいるとダンジョンも難なく進んで行くんだから。 このダンジョンも潜って初日にもう半分まで来てるもんな。 「フェル、セーフエリアがどこにあるか分かるか?」 『うむ、ちょっと待て。......そこの角を右に行くとすぐにあるようだ』 フェルの言うとおり行くと、通路を右に曲がった先にセーフエリアの入り口が見えた。 素早くみんなでセーフエリアへと入っていった。 ふぅと一息つきながら広々とした部屋の中へ入ると、そこには先客がいた。 この階で他の冒険者とかち合ったの初めてだ。 人間の男性2人に髭面ドワーフが1人、エルフの女性1人の4人パーティーのようだ。 気になって見ていると、向こうの冒険者たちもフェルたちを伴っていることも気になるのかチラチラとこちらを覗っていた。 「......もしかして、ドランのギルマスか?」 広く静かなセーフエリアにボソリとつぶやいた声がやけに響いた。 「おや? 見た顔ですね。あなたたちは確か............Aランク冒険者パーティーの” 「やはりドランのギルドマスターでしたか。俺たちを覚えていてくれたとは嬉しいですね」 ここで出会った”

260 Episode 247: A-Rank Adventurer On the fourteenth tier, Venomutarantula and Poison Spider, who were also in the dungeon of the drain, waited hand in hand. It's a hierarchy where you can't crawl around the aisle walls and ceilings without counting. Besides, Mr. Elland says...... "I said there are a lot of special individuals in this dungeon, but naturally I'm going to leave on this floor as well." Venom tarantula is usually purple close to black, but they say the special individuals are just a little more red than that. Other than that, they're pretty much the same, with only subtle differences in color. I've actually seen Venom Tarantula, too, but if that's the only difference, I wouldn't be able to tell it from just looking at it pah. If you have to, I have an appraisal, but it's not like I can appraise this many. That special individual is highly toxic, and when he is bitten by fear, he goes to the afterlife in minutes. As for poison spiders, they are usually dark gray, but the special individuals are only slightly blue-colored. They say that after this one is almost unchanged and difficult to discern otherwise, not as special individuals of Venomutarantura, but also bitten highly toxic, will lead to death in about two to three hours. The poisoning potion would help somehow, but he said that without the poisoning potion he would be dead between getting out of the dungeon. I have a ton of Swiss specialty potions that also work on poison for once, but it's best not to get bitten. Tons of spiders are creepy. If they bite you, they die... why is this so vicious about dungeon demons? They'll take care of you first. 'You like talking about people at all. You can just knock it down before we talk about it, knock it down.' With that said, Dora sprayed fire from her mouth and baked Venomutarantula and Poison Spider, similar to the 13th floor. Gowwwwww. Venom Tarantula and Poison Spider have a strong life force, and a few of them have come at us through Dra's fire magic. Sui will do it! Buh, buh, buh -. Sui's unleashed acid bullets accurately capture Venomutara and Poison Spider. "All right, Sue, you knock him out of my fire magic." When Dora said that, Sui jumped pompously saying 'OK -'. "Sue, I'll do it too, so turn it around." The spiders are creepy, but I can't help it to level up. "Um, bye, then, just one." I know Sui just wants to take down a lot, but I appreciate the rejection. I don't think I can handle a lot of them. Let me take you down with certainty. * * * * * Stick Mithril's spear into Venomutarantula's brain weather, which came around from Sui. When Venom Tarantula disappeared, a bunch of white yarn was left behind. "You've got Venom Tarantula thread" "Still, you got tons of drops on this floor as well. My item box is close to full." Both Dora and Sui don't miss and destroy the demons that count, so the number of drops doesn't hamper for that matter. Tons of Venom Tarantula yarn and poison bags are available on this floor. I'll have to collect a lot of drops in the future for this minute, and will I give that to Mr. Elland for now? "Then I'll give you this, so put it in this." I handed Mr. Elland my magic bag. "Is it a magic bag? I'll borrow it." "Hey, I'm hungry." "I'm hungry, too." 'Um, Dora and Sui are right. You're definitely hungry. It would also be evening outside the dungeon. It's a good time for dinner. " Talking to Mr. Elland, everyone started to say they were hungry. Is it that time already? Then you can decide that today's quest is over. "Mr. Elland, I think we're all hungry, so let's end our exploration today" "Is that already the case? You're going too well and you're going to have a strange sense of time. hahahaha" I also understand what Mr Erland has to say. With the Fells, the dungeon goes without difficulty. This dungeon is coming up to the other half on the first day of diving, too. "Fell, do you have any idea where the safe area is? 'Um, wait a minute.... it seems as soon as you go right at the corner there' When Fell was right, he saw the entrance to the safe area ahead of a right turn down the aisle. We all quickly walked into the safe area. Entering the spacious room with a sigh of relief, there was a visitor there. I've never met another adventurer on this floor before. Looks like a party of four for two human men with one bearded dwarf and one elf woman. Looking concerned, I was peeking here with a flicker wondering if both the adventurers over there and the Fells were involved. "... Could it be Gilmouth the Dolan? A voice snapped with a boss in the wide and quiet safe area sounded yawning. "Oh? That's the face you saw. Are you sure it was the" Ark "of the A-Rank Adventurer Party? "Was it still Doran's guild master? Glad you remembered us." The adventurer party we met here called "Ark" was apparently like Mr. Elland's familiar adventurers.

第六十話 大きくなったり小さくなったり ブルブル震えた後、スイがいきなりデカくなった。 横に2メートル半、縦に1メートル半くらいはあるだろう。 フェルよりもちょっと大きいかもしれない。 『スイは進化してるな』 フェルの言葉にスイの鑑定してみる。 【 名 前 】 スイ 【 年 齢 】 1か月 【 種 族 】 ビッグスライム 【 レベル 】 2 【 体 力 】 684 【 魔 力 】 679 【 攻撃力 】 668 【 防御力 】 674 【 俊敏性 】 682 【 スキル 】 酸弾 回復薬生成 増殖 ビッグスライムに進化してレベル2になってるよ。 それに、めっちゃステータス値上がってるしスキルも増えてる。 増殖ってあるけど、どんなスキルなんだ? スイが大きくなったのも、この増殖ってスキルのせいか? 「フェル、この増殖ってスキル見たことあるか?」 『ないな。元々スライムというのは、ある一定のレベルを超えると分裂するものだが、それだけだ』 うーん、わからん。 「スイ、進化してスイに増殖っていう新しいスキルが出来たみたいなんだけど、その大きくなったのは増殖のスキルを使ったのか?」 『よくわかんないけどね、スイ、大きくなったり小さくなったりできるみたいだよ』 「大きくなったり小さくなったり?」 『うんとね、やってみるから見ててね』 そう言うと大きくなったスイがブルブル震え始めた。 すると、スイから小さいスライムが分裂していくつも出来上がり、スイが元の大きさに戻っていた。 『みんなー緑のやつら溶かしてきちゃってー』 分裂した小さいスライムがゴブリンの死体に群がっていく。 そして死体の上でポンっと破裂して液体が飛び散った。 飛び散った液体は酸のようで、その酸がみるみるうちにゴブリンの死体を溶かしていく。 最後はゴブリンの骨も残らなかった。 その光景には俺もフェルもあんぐり口を開けた。 「フェル、こんなの見たことあるか?」 『長い年月を生きて来た我でもないな』 「スイ、あれはどうなってんの?」 「スイ、あの小さく分裂したのは何なんだ?」 『んー、あれもスイなの』 「あれもスイ?」 『んとね、大きくなりたいって思うとスイの体は大きくなれるんだけど、小さくなりたいって思うとああいう風にスイの体が分かれるの。分かれたのは少しの間だけスイとお話しできるんだけど、長い時間だとできなくなっちゃうんだよ』 うーんと、増殖ってスキルで大きくなれるけど、その増殖した部分については分裂させることができるってことか。 その分裂させたのとは短時間は通信ができるけど、長時間はできないと。 ふむふむ。 「それで、分かれたのはどうなっちゃうんだ?」 そこが気になるよな。 『んとね、スイはここにいるから、分かれちゃったやつはいっぱい時間が経つと消えちゃうの』 分裂して時間が経つと消えるのか。 分裂体には寿命があるってことだな。 はぁ、何かすごいスキルだな。 分裂体に寿命があるとは言っても、今のを見る限り10分くらいはいける感じだ。 それを考えたら、自分自身は遠くにいて分裂体に攻撃させれば遠距離攻撃は万全だし、奇襲攻撃なんてのもお手の物だろう。 それに分裂体にスイ特製ポーションを作らせればかなりの生産性になるはずだ。 「なんか、スイがどんどん強くなっていく......」 『そうだな。だが、強くなる分には問題なかろう』 そりゃそうなんだけどさ。 『あるじー、お腹減った』 『む、確かに』 あー、食いしん坊キャラ2人がそろそろ言い出すんじゃと思ってたんだけどね。 「じゃあ、ここだと食う気しないから少し行ったところでな」 さすがにゴブリンの死体があったところで食事をする気にはなれないもんな。 ということで、スイは鞄に戻り俺はフェルに跨って場所を移動した。 少し行ったところで「ここら辺でいいぞ」とフェルに声をかける。 「ちょっと疲れたから、すぐ出せる菓子パンでもいいか?」 『何でもいいから早くよこせ』 俺はネットスーパーで菓子パンを購入していく。 いつものあんぱんにジャムパンとクリームパンに今回はメロンパンとチョココロネも購入してみた。 それから、お供に欠かせない缶コーヒー。 『これは初めて見るな』 フェルが目ざとくメロンパンとチョココロネに目をつける。 「はいはい、全種類やるからちょっと待っててくれよ」 袋から開けて皿に並べて、フェルとスイに出してやる。 『これ、おいしいねー』 『うむ、美味い。初めてのものもなかなかだぞ』 スイも菓子パンは気に入ったようだね。 フェルもメロンパンとチョココロネが気に入ったようだ。 俺も缶コーヒー片手にあんぱんにかぶり付く。 あー美味い。 疲れた体に甘い物が染みるぜ。 それにしても、ゴブリンの討伐依頼が何でゴブリンの集落の殲滅に変わっちゃったのかねぇ。 まぁこれで100ポイント稼げたからいいけどさ。 長期滞在を覚悟してたけど、今日で終わっちまった。 何だかなぁ。

63 Lesson 60: Growing Up Or Smaller After the blurb shook, Sui suddenly got big. There would be about two and a half meters horizontally and a meter and a half vertically. Maybe a little bigger than Fell. "Sui is evolving." I'll give Fell's words an appraisal of Sui. [Name] Sui [Age] 1 month [Race] Big Slime Level 2 [Health] 684 [Magic] 679. [Attack] 668. [Defense] 674. [Agility] 682 [Skills] Acid Bullet Recovery Drug Generation Growth It's evolving into a Big Slime to level two. Plus, you're getting so much better status, and you're getting more skills. There's proliferation, but what kind of skills? Is it also because of this proliferation of skills that Sui has grown? "Fell, have you ever seen this growth a skill? 'There isn't. Originally slime is something that splits beyond a certain level, but that's all.' Um, I don't know. "Sui, it looks like you've evolved to create a new skill called proliferation in Sui, but what's gotten bigger is you used the skill of proliferation? 'I don't know, Sue, it looks like you could grow up or get smaller.' "Growing bigger or smaller? "Yeah, I'll give it a shot, look at it." When I said that, Sui, who grew up, began to blurb shake. Then a small slime split from the sui to do many, and the sui was back in its original size. "Guys, the green ones are melting." A split little slime swarms into Goblin's body. And on the corpse, the pong burst and the liquid splashed. The splashed liquid is like an acid, dissolving the body of the goblin as that acid swells. At the end of the day, there were no goblin bones left either. Both Fell and I opened our mouths to the sight. "Fell, have you ever seen anything like this? "I've lived a long time, not even me." Sue, what's going on with that? "Sui, what's that little split? "Mm-hmm. That's awesome too." "Is that also sui? 'Um, I can grow Sui's body when I want to be bigger, but when I want to be smaller, that's how Sui's body splits. I can only talk to Sui for a little while, but after a long time, I won't be able to.' Um, do you mean that growth can be bigger with skills, but you can split about that growing part? I can communicate with you for a short time, but not for a long time. Hmm. "So what happens to splitting up? That's where you're concerned. "Um, Sui's here, so the one who split up disappears after a lot of time." Will split and disappear after time? So the schizophrenic has a lifespan. Ha, that's some amazing skill. Even though the splinter has a lifespan, as far as the current one goes, it feels like it should last about ten minutes. If you think about it, yourself, if you stay far away and let the splinter attack you, ranged attacks will be plentiful, and an ambush attack would be a good thing. Besides, it should be quite productive to have a splinter make a special Swiss potion. "Something's making Sui stronger and stronger..." 'Right. But don't worry about getting stronger. " That's right. "Ryuji, I'm hungry" "Mm, sure." Uh, I thought it was time for the two cannibal characters to mention it. "Well, I don't feel like eating here, so I'm just gonna go." I just don't feel like eating where Goblin's body was. So Sui went back to his bag and I moved the place across Fell. "It's all right around here," he says to Fell a little while later. "I'm a little tired, can I get you some ready-to-serve sweet bread? "Whatever. Give it to me quickly." I'm going to buy confectionery bread at an online supermarket. I also bought jam bread and cream bread for my usual bread. This time I also bought melon bread and chocolate coronet. Then, an essential can of coffee for you. "This is the first time you've seen this." Eyes on the melon bread and chocolate that Fell seeks. "Yes, yes, I'll do all kinds, just give me a minute." Open it out of the bag, line it up on a plate, and I'll put it out on Fell and Suey. "This is delicious." "Uhm, delicious. The first one's pretty good, too." Sui seems to like the sweet bread too. Fell also seemed to like melon bread and chocolate. I wear a can of coffee with one hand on my bread. Ah, delicious. Tired bodies stain sweet things. Nevertheless, I wonder why Goblin's crusade request has turned into the annihilation of the Goblin settlement. Well, that's good because I earned a hundred points. I was ready for a long stay, but it ended today. I wonder what it is.

第三百七十七話 賢者の自叙伝(前編) 目を凝らして本を読みすすめていくと、中身は自叙伝のようなものだった。 この本を書いた人物は、 俺と同じく勇者召喚の儀式によってこの世界へと召喚されたという。 2014年、大学生だった和希はバイトに向かう途中に当時のアスタフィエフ王国に召喚されたそう。 召喚された者は和希の他にも2人いて、そのときの状況も書かれていたけど、アスタフィエフ王国側への第一印象はよくなかったようだ。 成金染みた派手な衣装に身を包んだ王と后にキツイ印象の姫様、身なりはいいが人を見下したような目つきの中年男性数人がいて、鎧姿の兵士が和希たちを取り囲んでいたらしいからな。 一瞬にして居場所が変わったその状況を無類のラノベ好きだった和希はすぐに理解したようで、そのときの気持ちが “異世界召喚キタ━━━━━━━━m9( ゚∀ ゚)━━━━━━━━!!” と書いてあった。 しかし、その直後の王族はじめ国の中枢の立場にあるはずの者たちの言動からピンときたようだ。 曰く、非道な隣国がこの国に攻めてきたことで民たちは飢えに苦しみ疲弊し、この国は滅亡寸前となっている そのときの和希の気持ちとして、“国が滅亡寸前とか言ってる割に全然悲壮感がないんだよね。しかもだよ、そういう状況なのに無駄に豪華な衣装着てるってどういうこと? あり得ないでしょ。こいつ等バカなの? 異世界はワクテカだけど、ラノベにもありがちな展開の使い潰される哀れな勇者になるのはゴメン被るよ”と書いてあった。 攻め手が隣国か魔族かの違いだけで、ほぼ俺のときと同じだ。 本当に国民のことを思いやっている王ならば、国民が苦しんでいるときに無駄に豪華な衣装なんて着ないよな、普通。 ボロを着ろとは言わないけど、時と場合ってものを考えると思うんだよ。 そういうところに傲慢なところが透けて見えるんだよね。 俺のときもそうだったけど、昔からこういうことをするのはろくでもない国だと相場が決まっているらしい。 とにかく和希は使い潰されてはたまらないと、ラノベの知識を総動員してことに当たったようだ。 まずは、国側に自分のステータスを確認される前に自分のステータスを確認。 職業はなんと賢者。 スキルは火魔法・水魔法・風魔法・土魔法・氷魔法・雷魔法・回復魔法・聖魔法・神聖魔法と全魔法の適正があって、固有スキルに魔法の深遠というのがあったよう。 この魔法の深遠というのは、魔法に関係することへの理解力が高まるスキルらしい。 普通の人なら何年も修行しないと使えない高度な魔法や魔道具の作製とか魔法陣とかの本来師匠の下で長い期間をかけて勉強するようなことでも、ちょろっと勉強するだけで使えるようになるのだという。 そして魔力も最初から相当にあったみたいだ。 和希の職業は勇者ではないが賢者であり、スキルや魔力量からみてもかなりの魔法が使えることは間違いなかった。 これを知られれば、勇者と同じように使い潰されるのは明白だった。 とにかく自分のステータスを隠蔽して書き換えできないかと試してみたところ、あっさりできてしまったそうだ。 職業欄は異世界の学生にし、スキルはなしにして魔力も96だった体力より少し下の88とした。 一緒に召喚された2人は勇者ということで、その場も大いに沸いていたその隙にそれをやってのけた和希。 その後に王国側にステータスを調べられた和希だったが、ステータスを見た王国側の人間はゴミを見るような目で和希を眺めていたそうだ。 自分が特別だと言われることは思考を麻痺させるようで、一緒に召喚された2人は最初は混乱していたけどチヤホヤされることに満更でもない様子だったという。 和希もこの2人に申し訳ないと思いつつも、全く知らない2人と自分を天秤にかけたら答えはやっぱり自分が大事ってことになり、王に「自分では力になれないから 和希としては、その場で斬り殺されることもあり得るかもと警戒していたが、何とか事なきを得た。 後で知った話として書いてあったが、既に勇者召喚の儀式が執り行われることはある程度国内外に知られてしまっていたことも影響していたのではないかと書いてあった。 召喚した勇者をすぐに殺したとなれば、さすがに王国側としても外聞が悪いということで見逃されたのだろうと。 しかしながら、そのまま城外へ解放というわけにはいかず、「我らのためにこの世界へと来ていただいたことに変わりはない。いまだ戦渦の少ない辺境の地でゆっくりと過ごすがいい」との王の言葉もあって和希は辺境の地へ行くことになった。 王国の兵のお供(要は見張りだな)つきでね。 お供の王国兵が操る馬車に乗って王都を出て5日、どんどんと その森の中をしばらく進んだところで、兵士の「どこへでもいくがいい。ま、生きて出られたらだがな」という捨て台詞とともに和希は馬車を降ろされたそうだ。 殺しはしないが、森の中へ置き去りにしてあとは魔物に襲わせるってパターンだな。 この行為は死ねと言っているようなものだったが、和希にとっては渡りに船だった。 王国側は知らないけど、和希は賢者で魔法の深遠という固有スキルもある。 その森に着くまでの間に、ある程度の魔法も習得していた。 和希は、自分を食おうと襲い掛かってきた魔物どもに習得したばかりの魔法を練習がてらに撃ちながら悠々と森から出たそうだ。 それからは、目立たないように日銭を稼ぎながらアスタフィエフ王国を脱出し、隣国のスレザーク王国でカズという名で冒険者登録。 冒険者となった和希ことカズは自由気ままにこの世界を旅して回った。 その旅のついでにいろいろな魔法の書物も手に入れて、魔法への理解を深め、魔道具作製や魔法陣についても習得していったそうだ。 「フ~......」 3分の1程度を読んだところで一旦休憩にした。 ショボショボする目を何度もこする。 眠気を覚ますため、ネットスーパーでブラックの缶コーヒーを購入した。 極力音が鳴らないようにプルタブを開けてブラックコーヒーを一口。 しかし、俺のときと召喚された経緯が同じだな。 このアスタフィエフ王国ってのは今はない国みたいだけど、和希がこっちに召喚されたのは2014年だったっていうし......。 どうなってんだ? 手に持った古びた本をしげしげと見回す。 これ、鑑定したらいつごろ書かれたものかどうかわかんないかな? そんな思いが頭をよぎり、本を鑑定してみた。 【 賢者カズの自叙伝 】 約600年前に異世界の言語で書かれた賢者カズの自叙伝。 「うぉっ」 思わず出た声にハッとなって口を手で押さえた。 そろりと布団をめくりフェルたちの様子を伺う。 フェルもドラちゃんもフスー、フスーと寝息を立てて寝ているし、スイも熟睡しているのかピクリとも動かない。 その様子にホッとしながら布団を戻した。 しかし、600年前とはずいぶんと前だな......。 でも和希がこっちにきたのは2014年だって書いてあるんだよな。 俺がこちらの世界に召喚されたのは2016年。 たった2年違いなのに、こっちでは600年違うってどういうことなんだ? こっちの時間軸とあっちの時間軸が違うってことなのか? うーん、よくわからん。 まぁ、あっちとこっちじゃそもそも世界が違うんだし考えても仕方ないのかもしれない。 どうにかできるもんでもないし。 それよりも続きだ、続き。 俺は、ブラックの缶コーヒーをゴクリと飲み喉を潤したあと、再び本に目を落とした。

396 Episode 377: The Autobiography Of The Wise (Part I) As I stared and recommended reading the book, the contents were like autobiographies. The person who wrote this book is a Japanese man named Kazuki Matsumoto. He said he was summoned to this world by a ritual of summoning brave men, just like me. In 2014, Kazuki, a college student, was summoned to the then Astafiev kingdom on his way to work, he said. There were two other Waki summoned, and the situation was written at that time, but his first impression of the Kingdom of Astafiev did not seem good. There were kings dressed in gold-dyed flashy costumes and later princesses with a tight impression, a few eye-catching middle-aged men who looked down on people, and soldiers in armor surrounded Wakai. Kazuki, who was an unmatched Lanobe lover of the situation, instantly changed his place, immediately seemed to understand how he felt then. "Different worlds summon kita" m 9 (")"!! " It said: But it seems to have pinned from the words and deeds of those who should be in the central position of the royal first country shortly thereafter. Said that the outrageous neighbors were attacking this country, and the people were suffering from hunger and exhausted, and this country was on the verge of annihilation... So I said, "Please help me, brave man! He said," but this didn't seem convincing at all. As for Waki's feelings at that time, "You're not at all sad for saying that the country is on the verge of doom or anything. Besides, what do you mean you're wearing a fancy costume for nothing even though that's the situation? It can't be. Are these idiots? The other worlds are exciting, but I'm sorry to be a wretched brave man with the development that is common in Lanobe". Just the difference between an attacker being a neighbor or a demon, almost the same as when I was. If you're a king who really cares about his people, you don't wear lavish costumes in vain when the people are suffering, normal. I'm not asking you to wear a bolt, but I think we'll think about time and case. That's the kind of place where arrogance looks clear, right? It was the same thing when I was there, but they say the market has been set for a long time that it's not even a lowlife country to do this sort of thing. Anyway, Kazuki couldn't wait to be crushed, so he seems to have hit the point of mobilizing Lanobe's knowledge. First, check your status before being checked by the national side. What a wise man the profession is. Skills were appropriate for fire magic, water magic, wind magic, earth magic, ice magic, thunder magic, healing magic, holy magic, sacred magic and all magic, and there seemed to be a magical profound in the intrinsic skills. This profound of magic seems to be a skill that increases your understanding of what has to do with magic. Normal people can't use it without years of training. Even things like creating advanced magic and magic props and studying under their original masters for long periods of time, they say they can use it just to study a little bit. And the magic seemed pretty good from the start. Waki's profession was not a brave man but a wise man, and there was no doubt that considerable magic could be used from the standpoint of his skills and magic power. If they knew this, it was obvious that they would be crushed just like the brave ones. Anyway, I tried to cover up my status and see if I could rewrite it, and he said it was done light. The occupational column was made into a student of different worlds, with a slightly lower 88 than his health, where his skill was none and his magic was 96. The two summoned together were brave men, and Kazuki did it to the gap, which was also very boiling on the spot. He was Kazuki, who was then checked for status by the kingdom side, but the person on the kingdom side who saw the status said he was looking at Wazuki with the kind of eyes he saw trash. Being told that I was special seemed to paralyze my thoughts, and the two summoned together seemed confused at first but less than satisfied to be thistled. Even though Waki felt sorry for these two people, the answer would still be that he was important if he put himself on the scale with two people he had no idea of, and when he offered to the king, "I'll live quietly in Shirai (because I can't help myself)," he was fully acknowledged. As for Waki, he was wary that he might be slaughtered and killed on the spot, but he managed to get nothing. It was written as a story I learned later, but it also said that the fact that the ritual of summoning the brave had already been performed had influenced to some extent by national and international knowledge. If it were to have killed the brave man who summoned him immediately, it would have just been missed out on the fact that even as a kingdom side, he had bad outside hearings. However, it is not possible to remain liberated outside the castle, saying, "It is no different that you have come to this world for us. Take your time in the border land, which still has few swirls," said the king, and Waki was to go to the border land. With the providence of the kingdom's soldiers (the point is, you're on guard). Five days in a carriage operated by the kingdom soldiers of your offering, you leave the king's capital and continue on to the despicable (hepi) place, finally into the woods where one carriage finally leads you through enough main roads. After a while in the woods, the soldier said, "You can go anywhere. I wish I could get out alive," Kazuki said, dropping off the carriage along with the throwaway dialogue. I'm not going to kill him, but it's a pattern to leave him in the woods and let the demons attack him. This act was like saying die, but for Waki, it was a boat across the street. I don't know about the Kingdom side, but Waki also has the inherent skill of being a wise man and a magical profound man. He had also mastered some magic before reaching the woods. Waki said he slowly stepped out of the woods while practicing shooting magic he had just learned from the demons who were attacking him to eat him. From then on, he escaped the kingdom of Astafiev while earning a dime so as not to stand out, and registered as an adventurer in the neighbouring kingdom of Srezak under the name of Kaz. Kazuki, who became an adventurer, traveled around this world freely. At the end of the journey, he also acquired various magic books to deepen his understanding of magic, and he also learned about magic crafting and magic formations. "F to..." I took a break once I read about a third. Rub your showy eyes again and again. I bought a black can of coffee at an online supermarket to feel sleepy. Open the pull tab and sip the black coffee so that it doesn't sound as loud as possible. But you have the same history of being summoned as you did when I did. This Astafiev kingdom seems like a country that doesn't exist right now, but Waki said it was in 2014 that he was summoned over here... What's going on? I look around at the old book in my hand. Do you have any idea when this was written once you appraised it? That thought shook my head, and I appraised the book. [Autobiography of Sage Kaz] An autobiography of Cuz the Wise, written about 600 years ago in different world languages. "Wow." I held my mouth by my hand, hacked by the voices that came out unexpectedly. Ask Fells how they are turning the futon. Both Fel and Dora are asleep with Husu, Husu, and Sui is asleep or not moving with Picri. I returned the futon in awe of the way it looked. But that was a long time ago... But it says that Waki came this way in 2014. I was summoned to this world in 2016. It's only two years different, but what do you mean 600 years different over here? So you're saying the timeline over here is different from the timeline over there? Um, I don't know. Well, the world is different over there and over here in the first place, and maybe I can't help thinking about it. I can't do anything about it. It goes on more than that, continue. I dropped my eyes on the book again after moisturizing my throat with a black can of coffee.

第二百八十四話 エルランドさんの取り分 宿に戻ると、腹を空かせたフェルとドラちゃんとスイが待ち受けていた。 「......腹が減ったってことね」 『うむ』 『早く飯な』 『あるじー、お腹空いたー』 本当なら、さっきもらった買取代金のエルランドさんの分をさっさと分けちゃいたいんだけど、そうもしてられないようだ。 しょうがない、飯の後だな。 ジーッとこちらを見ているフェルとドラちゃんとスイ。 早く飯ーってプレッシャーが......。 朝に炊いた飯も残ってるから、やっぱり丼ものだな。 ワンパターンというなかれ。 簡単で腹にたまって美味いっていったら丼ものが1番だと思うんだ。 昨日捌いたレッドボアの肉を使うとして、何がいいかな............、よし、あれにしよう。 コチュジャンが味の決め手のピリ辛丼だ。 ネットスーパーで野菜とコチュジャンを買ったら、すぐに調理開始だ。 ニンジンは3センチくらいの短冊切りにして、ニラは3センチくらいのぶつ切りに。 もやしは軽く水洗いをしておく。 俺は、ひげ根は面倒だし取らない派だ。 栄養もあるって話だしね。 スープとかひげ根が気になるようなもんのときは、時間があれば取るって感じかな。 熱したフライパンに油をひいて、レッドボアの薄切り肉を炒めていく。 サッと肉の色が変わったところで、ニンジンともやしを加えてしんなりするまで炒めたら最後ににらを投入。 そのあとは、醤油・酒・コチュジャン・砂糖・おろしニンニク・ゴマ油を混ぜたタレを回しかけて炒め合わせる。 あとはそれを、フェル、ドラちゃん、スイ専用の器に盛った飯の上にたっぷり載せてパラリと白ゴマを振りかけたらピリ辛丼の完成だ。 「はい、出来たよ」 フェルたちの前に出してやると、待ってましたとばかりに飛び付いた。 『む、これはピリッと辛くて美味いな。食が進むぞ』 『ああ。俺は辛いのけっこう好きだから、これ好きだぞ』 『辛いけどこれならスイでも食べられるよー。おいしー!』 スイでも食えるように、コチュジャンは気持ち少なめにしたんだけど、それが良かったな。 俺とエルランドさんは普通の大きさの丼で。 「はい、エルランドさんもどうぞ」 「これはまた食欲をそそる香りですね~」 その言葉どおり、エルランドさんもガッツリ頬張っている。 それじゃ俺も食いますか。 うん、簡単だけどいつもどおり美味いな。 コチュジャンのピリッとした辛味がたまらんね。 「この辛味が白い“米”というのによく合って、いつもより食が進みますよ」 うん、アナタの食が進むのはいつもよりじゃなくいつものことだよね。 エルランドさんの食器はフェルたち並の大きさでいいんじゃないかと思うこのごろ。 ピリッとした辛味が食を進めるのか、フェルとドラちゃんとスイ、ついでにエルランドさんは何度もおかわりしていたよ。 ピリ辛丼を腹いっぱい食った後の食後の休憩。 俺とエルランドさんはほうじ茶、フェルたちはサイダーを飲みながらホッと一息ついていた。 「あ、そうだ、さっきの買取代金のエルランドさんの取り分を渡しておきますね」 「いやいや、そうもいきませんって。一緒にダンジョン踏破したんですから」 「それでしたら、前に話したとおりヒュドラの宝箱から出た宝物の3分の1くらいのもので大丈夫です」 「いや、それは少なすぎでしょ。ここは平等に半分に分けましょうよ」 「いやいや、それは多過ぎですから」 「それなら全体の3分の1で。これ以下はダメですよ」 「いやいや、3分の1だって多過ぎですよ」 「いやいやいや、多過ぎないですって。これくらいもらってもらわないと」 いやいやとかいやいやいやの応酬でエルランドさんと押し問答した結果、ようやく折り合いがついたのは白金貨50枚だった。 何としても3分の1くらいは押し付けたかったんだけど、エルランドさんが頑としてうんと言わなかった。 それじゃっていうんで3分の1には満たないけど、白金貨50枚だけは何としてももらってくれって言って何とか押し付けたよ。 それでもまだまだ大量に金があるんだけどさ。 金に困らないのはいいけど、あり過ぎるのもまた困りものだよ。 他の人から見たら、金があり過ぎて困るなんて恨まれそうな悩みだけど。 うちは特に貯まる一方だから、何に使っていいかわからんし、こんな大金持ったことないから金があり過ぎて怖いわ。 今のところそれほど欲しいものなんてないけど、ネットスーパーに使うにしたって高が知れているし、これは何か大きなものを買って還元する手立てを考えた方がいいかもな。 それから白金貨50枚をエルランドさんに渡して、今後の予定について話した。 「早めにドランに向かいましょう」 「えぇ~、もう少しゆっくりしてもいいんじゃないですか?」 「何言ってるんですか。俺たちは別に急いでないですけど、エルランドさんは急がなきゃダメでしょ。ウゴールさんに任せっきりなんですから」 「そりゃそうですけど、ウゴール君なら大丈夫だと思うんですけどねぇ」 ウゴールさんが優秀なのは分かるよ。 あの優秀なウゴールさんがいればある程度滞りなく業務も進むだろう。 でもさ、一応ドランの冒険者ギルドのトップはアナタでしょ。 エルランドさんがいなきゃ進まない話なんかもあるんじゃないかなって思うぞ。 「これ以上遅くなったらウゴールさんにめちゃくちゃ怒られると思いますよ。というか、今でも怒ってるんじゃないかな......」 俺がそう言うと、エルランドさんが少し考え込んでいる。 何かを思い出したのか「そういえばあの件は早めにとか、帰ったらすぐにとか言ってたものが......」なんて呟いたあと、エルランドさんの顔がみるみるうちに青くなっていく。 「は、早く戻った方が、いいかもしれません......」 やっぱりそうだろう。 エルランドさんとの話で、明日旅の準備をして、明後日の早朝にはエイヴリングの街を出発してドランに向かおうということに決まった。 俺の旅の準備といえば、旅の間の飯の作り置きだな。 今からいくつか作って、明日いっぱいかけて準備することにしよう。

297 Lesson 284: Mr. Elland'S Incorporation Back at the inn, hungry Fell, Dora and Sui were waiting. "... So you're hungry." "Umm." "Hurry up and eat." "I'm hungry." If it's true, I'd just like to split Mr. Erland's share of the purchase price I just got, but I can't seem to do that either. I can't help it, it's after dinner. Jeez, I'm looking at this one. Fell, Dora and Suey. Hurry up, there's pressure to eat... I still have the rice I cooked in the morning, so I figured it was a bowl. It's called a one-pattern. I think the bowl would be the best if it was easy and stuck in my stomach and it tasted good. I wonder what I would like to use the red bore meat I had yesterday.................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................... Kochujan is the spicy bowl that determines the flavor. As soon as I buy some vegetables and cochujan at the online supermarket, I'll start cooking. The carrots are cut into rectangles of about three centimeters, and the herbs are cut into bumps of about three centimeters. Gently wash the sprouts. I'm a beard root troublemaker and I don't take it. We talked about nutrition. When I'm like worried about soup and beard root, I guess I feel like I'll take it if I have time. Oil the hot frying pan and saute the thinly sliced red bore meat. Where the colour of the sauteed meat has changed, add the carrots and sprouts and saute until they are soaked, then add the rash at the end. After that, spin the sauce mixed with soy sauce, liquor, kochujan, sugar, grated garlic and sesame oil and stir together. And then we put it abundantly on rice served in a bowl dedicated to Fell, Dra, and Sui and sprinkle it with paralli and white sesame seeds to complete the spicy bowl. "Yes, I did." When I let him out in front of the Fells, he jumped just saying he'd been waiting. 'Mmm, this is spicy and delicious. The food's moving on.' "Oh. I like this because I like it hard." "It's spicy, but I can eat this in a swim." Yum! ' Cochujan made me feel less comfortable so I could eat in Sui, but that's good. Me and Mr. Elland are in a bowl of normal size. "Yes, Mr. Elland, please." "This is another appetizing scent ~" As the saying goes, Mr. Elland is also gutsy cheeky. Do you want me to eat too? Yeah, it's easy, but as always, it's delicious. I can't resist the spicy taste of Kochujan. "This spicy white" rice "goes better than usual." Yeah, I don't know when your food's coming in. I wonder if Mr. Elland's dishes are as big as the Fells are these days. Fell, Dora, and Sui, followed by Mr. Erland many times, wondered if the spicy flavors would advance the food. Rest after a meal after a full bowl of spicy spices. Me and Mr. Elland had a cup of tea, and the Fells were sipping a sip of cider. "Oh, yeah, I'll give you Mr. Erland's share of the purchase price just now" "No, no, that's not going to happen either. We broke the dungeon together." "If that's the case, as we talked about before, it's about a third of the treasure that came out of Hydra's chest, and that's fine" "No, that's too little, isn't it? Let's split this place in half equally." "No, no, because that's too much" "Then in a third of the total. You can't do anything less." "No, no, it's a third too much." "No, no, no, it's not too much. I need you to get this much." No, no, no. It was fifty white gold coins that finally folded as a result of pressing questions with Mr. Erland at the reward of no. I wanted to push about a third of it at all costs, but Mr. Elland didn't say yeah as hard as he could. That's less than a third of the time, but I managed to push it by telling him to get 50 white gold coins at all costs. Still, I still have a lot of money. It's nice not to have trouble with the money, but it's also difficult to have too much. If anyone else sees it, I'm afraid they'll resent me for having too much money. We're especially on the cushion side, so I don't know what to spend it on, and I'm scared there's too much money because I've never had one like this. I don't have so much to want at the moment, but I know it's high that I decided to use it for an online supermarket, and maybe I should consider buying something big and giving it back. Then I gave Mr Erland fifty pieces of white gold coins to talk about my future plans. "Let's head to Doran early" "Uh, wouldn't you mind if I took it a little slower? "What are you talking about? We're not in a hurry, but Mr. Elland needs to hurry, right? I'll leave it to Mr. Ugol." "That's right, Ugol, but I think you'd be fine." I know Mr. Ugol is good. With that brilliant Mr. Ugor, he would go about his business without some delay. But for once, you're the head of Dolan's Adventurer Guild. I think there might be some stories where we can't move on without Mr. Elland. "I think Mr. Ugol will be so mad at you if it's any later. I mean, you're still mad at me..." When I say that, Mr. Elland has a little idea. You remembered something. "Speaking of which, there was something early on, as soon as I left..." And then Mr. Elland's face turns blue as he looks at it. "may as well go back soon..." I knew you would. Talking to Mr. Elland, he decided to get ready for the trip tomorrow and leave the city of Aveling early the morning after tomorrow for the drain. Speaking of getting ready for my journey, you're making meals during the journey. Let's make some now and take all tomorrow to get ready.

第四百七十八話 集り教団がまた来た 木の伐採をして更地にする作業はつつがなく終わった。 いやぁ、魔剣、超役に立ったよ。 知ってるか? 魔剣でスパッと斬った木って、倒れずにそのまま自立するんだぜ。 それをすかさずアイテムボックスに収納。 ルークとアーヴィンの双子が木を1本伐る間に、残りは全部俺が斬った。 アホの双子は「俺らいらないじゃん」とか言っていたけど、「それでもいいけど、そうなると当然ご褒美はなしだな」って言ったら真面目にやりだしたけどな。 伐った木をスペースのある場所に出して、枝を払って適当な長さに切って積んでいく。 その作業の繰り返しだ。 魔剣があったから超ラクに作業が進んだよ。 俺の方はな。 アホの双子は自分たちが伐った1本を始末するだけでヒーヒー言ってたけどね。 木の幹の方は薪になるとして、葉っぱのついた枝の方は処分しないとダメかなって思ってたけど、農村出身だった双子曰く「葉っぱが落ちてある程度乾けば、それも十分薪として使える」とのことだったから、一か所に集めておいた。 切った木の根っこは、それこそ力がないと抜けそうにないので、フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの従魔ズを招集。 フェルとゴン爺は力業で引っこ抜いて、ドラちゃんは土魔法で根元の土を柔らかくしてから抱え込んでスポンと引っこ抜いていた。 スイは分裂体を出してジュワッと溶かしていたよ。 ドラちゃんの土魔法を見て、なるほどと思い俺も挑戦。 根っこという異物の周りの土だけ柔らかくするというのがなかなか難しかったけど、なんとか俺も一つだけは処理できた。 他はフェルたちみんなが軽く処理してたけどね。 その根っこも様子を見に来たテレーザによると、乾かして土を落として薪に使うとのことだった。 できるだけ無駄にはしないその精神、見習うところだよ。 最後に、根っこを抜いた所を土魔法で均して作業終了。 ルークとアーヴィンの双子には、ご褒美にワインとビールを1本ずつ渡した。 自分たちには? って顔をしていたフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイには、おやつとして不三家のケーキをご馳走したよ。 まぁ、そんな感じで木の伐採と更地にする作業は無事に終わった。 その後は、魔道コンロのことはあったけど、治安が悪いと聞いているロンカイネンに行こうとは思えず、まぁ急ぐ必要もないかとまったり過ごした。 途中、いつものごとく狩りに行きたいと騒ぐみんなのために、日帰りできる近場に狩りに行ったりもしつつの2週間。 今日は久々に商店街を覗いてみようかななんて考えながら、コーヒーを楽しんでいると......。 ドンドンドンドンッ―――。 「ムコーダさんっ」 焦ったようにドアを叩く音と俺を呼ぶペーターの声。 急いで玄関に向かいドアを開けた。 「どうした、ペーター?」 「い、今、ルバノフ教の奴らが来てっ」 「ルバノフ教?!」 確かにブリクストの街でルバノフ教と揉めたけど、あれは完全にあっちが悪い。 それはいいとして、この街にルバノフ教の教会はなかったはずだ。 この国でルバノフ教の教会があるのは王都だけだと聞いていたけど、まさかわざわざ王都くんだりからここまでやってきたってことか? 「バ、バルテルが今一人で門を守ってるっ。すぐにムコーダさんとタバサとルークとアーヴィン連れて来いって」 元冒険者みんなを招集したってことは、ブリクストの時のように用心棒連れだってことだろう。 「分かった。すぐ行く!」 俺がそう言うと、ペーターはすぐさまタバサたちを呼びに行った。 「フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、非常事態だっ!」 リビングに向かってそう叫ぶと、すぐにみんながやって来た。 『どうした?』 「みんな、ブリクスト、この前のダンジョンの街で俺たちを訪ねてきた無礼者を覚えてるか?」 『うむ、覚えているぞ。我らに向かって穢らわしい魔獣などと言った大馬鹿者たちだ』 『そうじゃ。儂も覚えているぞ。ギャーギャーとゴブリンのように喚き散らしておったわ』 『恐ろしく趣味の悪い恰好した奴らだよなぁ』 『スイ、あの人たち大っ嫌ーい』 みんなも俺と同じく最悪な印象しか残っていないようだ。 「アイツらの仲間が懲りもせずにここに来たんだ。追い返すのを手伝ってほしい」 『フン、追い返すなど手緩い。嫌というほどぶちのめしてやればいいのだ』 フェルが歯をむき出しにしてそう言う。 いつもならば窘めるところだけど、今回は......。 「場合によってはそれもありだ」 『ほう』 一人で門を守ってるバルテルに手を出してたら、いくら何でも俺だって容赦しないぞ。 俺とフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイは急いで門へと向かった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「無礼者がっ! 儂を誰だと思っている!」 「お主が誰かは知らん。だが、誰であろうとここを通すわけにはいかん! お主は家主の許可も得ずに他人の家にズカズカ入り込むつもりなのか?! 無礼はどっちじゃ!」 門のほうから、激昂する声とそれに言い返すバルテルの野太い声が聞こえてきた。 「ドワーフ風情が生意気を言いおって! かまわんっ、門を壊してこのドワーフは斬って捨てろ!」 大柄な男が剣に手をかけながら門を蹴破ろうと足を上げたのが見えて、俺は大声で叫んだ。 「ヤメローッ!!!」 既の所に駆け込んだ。 「ハァハァ......、バルテル、大丈夫かっ」 「おお、来てくれたか。助かった」 いつもは豪胆なバルテルも、俺たちを見てホッとしている様子。 そして、俺たちが到着してすぐに、ペーターがタバサ、ルーク、アーヴィンを連れて現れた。 もちろんみんな完全武装だ。 「バルテル、手間をかけたな。もう大丈夫だ」 そう言いながら門の外を見ると、ブリクストで見たルバノフ教のやつらと同じような派手な服を身にまとった成金ぽい集団と金魚の糞のように付き従う用心棒と思われる図体ばかりデカいガラの悪い輩の集団が。 まったくいつ見ても品のない集団だ。 「バルテル、タバサ、ペーターは後ろで待機していてくれ。ルーク、アーヴィンは......」 双子にはこっそり、冒険者ギルドと騎士団に連絡するように伝えた。 元冒険者のみんなは大きく頷いて、バルテル、タバサ、ペーターは俺たちの後ろに立って成金集団に睨みを利かせて、ルーク、アーヴィンは静かにその場を去っていった。 『フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、みんな頼むぞ』 『うむ。いざとなれば細切れにしてくれるわ』 『ああ。儂のドラゴンブレスで灰も残らんようにしてやるぞ』 『俺の氷魔法で串刺しだな』 『スイがね、ビュッビュッてやって溶かしちゃうよー!』 フェルたちに念話を送ると、ヤル気満々の返事が返ってきて逆に焦った。 『えーと、手を出すのは、俺が言ってからだからな。それと、やりすぎて死んじゃうとこっちが悪くなっちゃうから、ほどほど、くれぐれもほどほどにね』 みんなにそう釘を刺してから、成金集団に目を向けた。 「あの、うちの者を斬って捨てろとか、聞き捨てならないことをおっしゃっていたようですが、うちに何の用があるんですか?」 「フン、無礼なドワーフなどどうなろうとかまわんだろう。そんなことより、まずは儂たちを中へ入れろ」 品のない集団の中でも一番と言っていいほどの趣味の悪いギラギラした派手なマントを羽織った、でっぷりと太った男が偉そうにそう言った。 は、何言ってんのコイツ。 バルテルを斬って捨てるとか、とんでもないことを口にしておいて、俺がうちに入れると思うわけ? 「え、嫌ですけど」 「な、何っ?!」 「そこ、驚くところですか? 見ず知らずの他人、しかも、うちの者を斬って捨てろなんて平気で言うような野蛮な輩を家に入れるわけないでしょう。普通に考えたら分かりますよね」 ちょっと小ばかにしながらそう言ってやったら、わなわなと震え始めたでっぷりと太った男。 プクク、顔真っ赤にしてるけど、俺は至って普通のことを言っただけだから。 後ろにいるバルテル、タバサ、ペーター、必死に笑いをこらえてるだろ。 くぐもった声、こっちに聞こえてるからね。 「司教様に向かってなんてことをっ! 貴様は我らの言うことを聞いてさっさと中へ入れればいいのだっ!!」 派手な取り巻きの一人がそう叫ぶ。 ハァ、あのさぁ、ルバノフ教って馬鹿しかいないのか? 前のときもこんな感じだったけど、ルバノフ教って言えばなんでも通ると勘違いしてない? 本国のルバノフ神聖王国とか周辺の属国とかならそれもあるのかもしれないけど、ここはレオンハルト王国だぞ。 「司教様かどうかは存じませんけど、そちらはルバノフ教の方々ですよね?」 「そうだ! 我等は神聖なるルバノフ教の聖職」 「あ、そういうのいいんで」 取り巻きの言葉を遠慮なくぶった切る。 「俺も含めてこの家の者にルバノフ教信者はいませんので。というか、そもそもルバノフ教なんぞ信じてませんので」 はっきりとそう言ってやると、成金集団全員顔真っ赤にしてやんの。 「き、き、貴様ーーーっ! 我が教団に献金する栄誉を授けようと思ったが、かまわんっ! こいつら全員、そこの穢らわしい獣も斬り捨ててしまえー!」 顔を真っ赤にして額に青筋を立てたでっぷりと太った男が、怒鳴るようにわめき散らした。 「何だ、やっぱり金を集りにきたのか。どうしようもないね、お宅ら」 ボソッとそう言ってやったら、でっぷりと太った男「キーッ」って言いながら地団太踏んでやんの。 「早く此奴等を斬り捨ていっ!!!」 でっぷりと太った男の金切り声に、用心棒たちが剣を抜いた。 「お前たちが従わないのがいけないんだ。悪く思うなよ」 用心棒のうちの一人がニヤリと笑いながらそう言った。 『みんな頼む! やり過ぎはダメだから、牽制からね』 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイに念話を送ると、食いしん坊カルテットが前に出た。 そして......。 『フン、木っ端が粋がりおって。よほど死にたいらしいな』 『それを抜いたということは、お主らは儂らの敵じゃ。覚悟はあるのだろうな?』 人語がしゃべれるフェルとゴン爺がそう言いながら明確な殺気を放った。 「こっ、殺されるっ」 「し、ししししし、死にたくないーっ」 「た、たたっ、助けてくれっ」 図体ばかりデカい用心棒たちは、剣を放り出して腰砕けで尻餅をついている。 でっぷりと太った男を含む成金集団は、フェルとゴン爺の殺気をぶつけられた時点で、声も出せないままに白目をむいてぶっ倒れていた。 汚いことに失禁までしているよ。 『何だ、我らのほんの少しの殺気を受けただけで戦意喪失か? 口ほどにもない』 『大口叩いていたくせに情けないのう』 散々偉そうな口を叩いていたルバノフ教のやつらの成れの果てに、さすがにフェルとゴン爺も呆れている。 『何だよ、もう終わっちまったのか? 俺とスイの出番ないじゃんか』 『ビュッビュッてしないの~?』 ドラちゃんとスイは、出番がなくて不満げだ。 そうこうしているうちに、双子が冒険者ギルドと騎士団から人を連れて戻ってきた。 「ええと、何があったんだ?」 一人の騎士が困惑気味に聞いてきたのを機に、俺は、ここまでやって来てくれた冒険者ギルドの職員たちと騎士たちに、今までの経緯を話していった。 「宗教の名を騙った集りとしか言いようがないですね」 一通り話を聞いた冒険者ギルドの職員がそう言った。 辛辣だけど、正にその通り。 「いやぁ、こいつらはしょっちゅうこういうことやるらしいですな。王都でも問題になっていますよ。しかしですね、ムコーダさんには手出し無用ということは、王都にあるルバノフ教教会にも通知されたはずなのですがねぇ」 年のころ四十くらいのがっしりした体格の騎士がそう言う。 聞いたところによると、この方はラングリッジ伯爵領第三騎士団の団長さんだということだ。 「ま、何にしろ集りは犯罪。お前ら、しょっ引いて牢にぶち込んどけ」 「「「「「「ハッ」」」」」」 騎士団の人たちによって、腰砕けの用心棒たちは縄を巻かれて引っ張られていく。 意識のない成金集団は、引き摺られるように連行されていった。 「ムコーダさんに何かあったときは報告するよう厳命されていますので、このことは閣下に急ぎ報告させていただきます」 おぅ、伯爵様、そんな命令出してたのか。 伯爵様の方から王様へ連絡が行って、エルマン王国みたいにこの国からもルバノフ教追放なんてことになってくれれば万々歳なんだけどな。 「こちらもこの件については、王都の本部に至急報告させていただきます」 冒険者ギルドの方もこの件については、この国の本部に報告するそうだ。 あーあ、冒険者ギルドを敵に回して、本国の方は大丈夫なのかね~。 「それでは、また何かあればご連絡を」 「冒険者ギルドとしてもSランク冒険者は貴重です。何かあれば、気軽にご連絡を」 そう言って、騎士団長はじめ騎士団の方々と冒険者ギルドの職員たちは帰っていった。 こうして今回のルバノフ教の一件は片付いたんだけど......。 今回の件は、俺もかなりムカついた。 ムカついたというより、怒り心頭だ。 非常識にいきなり押しかけて集りにきたこともそうだけど(しかも、今回で2回目)、何より、バルテルを斬って捨てろなんて言って平気でそれをやろうとしたことが許せない。 あの用心棒、俺が叫ばなければ絶対にバルテルを斬っていた。 今までもああやってルバノフ教の奴らは平気で斬り捨てろと命令して、用心棒はそれをやってのけていたんだろう。 命令する方も、される方も一切の躊躇が見られなかったんだから。 ルバノフ教を今のままにしておいてはいけないということだけは俺でも分かる。 これは、デミウルゴス様のお告げを実行してもいいかも。 今までは、別に俺たちに関わりがあるわけじゃないし、急いでやる必要もないって思ってたんだけどさ。 こうして実害が出ちゃったし。 あの集り教団にギャフンと言わすのも今なら大アリだ。 今夜辺り、みんなと相談してみようかな。

499 Episode 478: The Congregation Is Here Again. The logging of the trees to further land was inconsistently completed. Hey, Demon Sword, that was super helpful. You know what? A tree slashed with a demon sword will stand on its own without falling. Store it in the item box. While Luke and Irvine's twins cut one tree, I slashed all the rest. The asshole twins said, "You don't want us," but when I said, "That's okay, but then you naturally have no reward," I took it seriously. Let the felled trees out where there is space, pay the branches and cut them into appropriate lengths and load them up. It's a repetition of the work. There was a demon sword, so the work went super rack. Not me. The asshole twins said heehee just to finish the one they cut. I thought the tree trunk would have to dispose of the leafy branches as firewood, but the twins, who were from the countryside, said, "If the leaves fall and dry to some extent, they can be used as firewood too," so I collected them in one place. Cut tree roots are unlikely to fall out without power, so convene Fell, Grandpa Gong, Dra, and Sui's submissive demons. Fell and Grandpa Gong were pulling out with their strength, and Dra was softening the soil at the root with earthly magic before holding it in and pulling it out with a spoon. Sui had a splinter and melted it down. When I saw Dra's dirt magic, I thought it would be enough and I tried it too. It was hard to just soften the soil around the foreign body called the root, but I managed to treat only one. Everyone else at Fells handled it lightly though. The roots also came to see how it was, according to Theresa, which was to be dried, soiled and used for firewood. I won't waste it as much as I can. That spirit, I'm about to apprentice. Finally, the work ends with soil magic evening where the roots have been removed. Luke and Irvine's twins were given a bottle of wine and beer to reward. What about ourselves? To Fel, Grandpa Gong, Dora and Sui, who looked on his face, we had three cakes as a snack. Well, that's how the logging and further work of the trees was done safely. After that, I spent a whole lot of time thinking about going to Ronkainen where there was something about the magic stove, but I heard it was insecure, well I didn't even have to hurry. Two weeks on the way, for everyone who makes a noise about wanting to go hunting as usual, even going hunting in close proximity where you can take a day trip. I thought I'd take a peek at the mall a while back today, and enjoy my coffee...... Dong dong dong dong -. "Mr. Mkoda." The sound of knocking on the door like I was in a hurry and the voice of Peter calling me. I hurried to the front door and opened the door. "What's up, Peter? "Yes, now the Lubanovs are here." "Lubanov?! Sure, I could rub it with Lubanov in the city of Brixt, but that's totally bad over there. That's okay, there shouldn't have been a Lubanov church in this city. I heard the King's Capital is the only Lubanov church in this country, but you mean you've come all the way from King's Capital? "Ba, Bartel's guarding the gate by himself right now. Mr. Mkoda, Tabatha, Luke and Irvin will be here soon." Having summoned all the former adventurers would mean bringing a caution stick, as it did in Brixt. "Okay. I'll be right there!" When I said that, Peter immediately went to get the Tabathas. "Fell, Grandpa Gong, Dra, Sui, it's an emergency! When I shouted that out to the living room, everyone came as soon as possible. "What's up? "Guys, Brixte, remember those rude people who've been visiting us in the city of the last dungeon? 'Um, I remember you. Those are the great idiots who turned to us and said "dirty warcraft." 'Bye. I remember you, too. It's like gagging and goblins. " "They're horribly disgusting, fitting guys." "Sui, I hate those people" Everyone seems to have only the worst impression, just like me. "His people came here without punishment. I want you to help me chase him back." "Hung, push back, etc. Hand loose. You just have to beat him to pieces." That's what Fell says with his teeth out. It's usually embarrassing, but this time...... "In some cases, that's what it is." "Ugh." I'm guarding the gate by myself. If I had my hands on Bartel, I wouldn't tolerate anything. Me and Fell, Grandpa Gong, Dra, and Sui rushed to the gate. * * * * * "Rude bastard! Who do you think Noon is? "I don't know who your Lord is. But whoever it is, we can't let it through here! Is your lord going to Zukazuka into someone else's house without permission from your landlord?! No disrespect! From the gate, I heard a fierce voice and a wild, fat voice of Bartel to say back to it. "Dwarf flair says business! I don't care, break down the gate and throw this dwarf away! I screamed out loud when I saw a big man raise his leg to kick through the gate with his hand on the sword. "Yamellow!!! I ran into the old place. "Ha ha..., Bartel, it's okay" "Oh, have you come? Thanks." Normally the audacious Bartel looks horrified to see us, too. And as soon as we arrived, Peter showed up with Tabatha, Luke and Irvin. Of course we're all fully armed. "Bartel, you put in a lot of trouble. It's all right now." Looking out the gate with that said, there's a bunch of golden people wearing fancy clothes just like the Lubanov ones I saw in Brixt and a bunch of big gala bad raw people with what seems like a baton to follow like goldfish shit. It's a bunch of losers at all times. "Bartel, Tabatha, and Peter stay back and wait for me. Luke, Irvin is..." I snuck up on the twins and told them to contact the Adventurer Guild and the Knights. All the former adventurers nodded loudly, Bartel, Tabatha, and Peter stood behind us and gave the mound a glance, and Luke and Irvin quietly left the scene. "Fell, Grandpa Gong, Dra, Sui, everybody, please" "Uhm. If you have to, you'll cut me into fine pieces." "Oh. I'm gonna make sure you don't leave any ashes in the dragon brace." "You're a skewer with my ice magic." "I'm gonna melt it down by doing a bubble! Sending the Fells a reading, I was in a hurry the other way with a jealous reply. 'Er, it's not until I say so. And if you do too much and die, this one gets worse, the more, the more.' I stabbed everyone with a nail like that, and then I turned my attention to the moulding group. "Um, you seem to have said something about slashing our people and throwing them away, and not listening, but what can we do for you? "Hum, I don't care what happens to rude dwarves, etc. Let's get the sons inside first." A plentiful fat man, feathering a giraffed, flashy cloak of bad taste enough to say it was the best of an unproductive group, said so greatly. What are you talking about? You think I'm gonna let Bartel slash and throw away, or whatever the hell he says, get in our house? "Oh, I don't like it." "Hey, what?! "So, are you surprised? Strangers, and besides, there's no way you're letting a savage guy into your house who would say fine to slash our people and throw them away. If you think about it normally, you'll understand." I told him that while making a little fool of him, and he started to shudder with a mess. A full-fledged man. Pukuk, you're blushing, but I just said something normal. Bartel behind you, Tabatha, Peter, you're desperately laughing. I can hear you in the gutter. "Oh, my God, turn to the bishop! All you have to do is listen to us and get inside!! That's what one of the flashy surroundings shouts. Ha, you know, come on, is Rubanovism the only idiot? It was like this before, but you're not mistaken that anything goes by when you say Lubanov? If you're in your own country, the Holy Kingdom of Lubanov, or a neighboring kingdom, maybe you have one, but this is the Kingdom of Leonhardt. "I don't know if you're a bishop, but you're from Lubanov, right? "That's right! We are holy Lubanov priests." "Oh, that's fine." Don't hesitate to bust out the surrounding words. "Because there are no Lubanov followers in this House, including me. I mean, I don't believe in Lubanovism in the first place." If I tell you so clearly, I'm going to make all the money groups blush. "Ki, Ki, you! I wanted to give you the honor of contributing to my church, but it doesn't matter! All of these guys, slaughter and throw away the dirty beasts there too! A full-bodied, fat man with a bright red face and blue muscles on his forehead twitched and scattered as he yelled. "What, after all, have you come to collect gold? There's nothing you can do, homes." If I told him so bossy, he'd step on the group while he said "key" to the fat guy. "Kill and dump these guys ASAP!!! The caution sticks pulled out their swords at the golden cuts of a fat man. "I shouldn't let you guys disobey me. Don't feel bad." That's what one of the caution sticks said with a grin. 'Guys, please! You can't overdo it,' cause it's from restraint. ' When I sent my readings to Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui, the eater cartel came forward. And...... "Hum, the wooden end is full. He wants to die." "The fact that you pulled it out means that you are not the enemies of Non. I guess you're ready, huh? I could speak Mandarin. Fell and Grandpa Gong unleashed a clear killing spirit as they said so. Goddamn it, they're gonna kill me. "And I will, and I don't want to die -" "I just need your help." The big caution sticks with all the figures throw out their swords and smash their hips and buttocks. A group of adults, including a fat man with plenty of money, were knocking their white eyes out and falling at the time they were hit by Fell and Grandpa Gong's killing. I even have incontinence in my filth. "What, you lost your temper just because of our little kill drive? Not as much as my mouth. ' "I feel sorry for you for slapping me so hard." Fer and Grandpa Gong are just as frightened by the achievements of the Lubanov ones who were slapping their scattered great mouths. "What, it's over now? Me and Sui aren't here." "Aren't you buzzing?" Dora and Sui are unhappy that they didn't turn up. While doing so, the twins brought people back from the Adventurer Guild and the Knights. "Uh, what happened? On the occasion of one knight's confusion, I told the Adventurers Guild staff and knights who had come this far. "All I can say is that you cheated on the name of religion." That's what an Adventurer Alliance official said when he heard the whole story. It's spicy, but you're right. "Hey, these guys are so nasty all the time. Even Wang capital is a problem. But Mr. Mukoda didn't need a hand, so the Rubanov Church in the King's capital was notified." That's what about forty disappointed physique knights say in the years. From what I've heard, this man is the head of the Third Knights of the Count of Langridge. "Gathering is a crime, no matter what. You guys, pull back and put yourselves in jail." "" "" "" Ha "" "" By the knights, the waist crushing caution sticks are wrapped around the ropes and pulled. An unconscious group of gold was taken to be drawn. "I am strictly required to report anything to Mr. Mukoda, so I will report this matter to His Excellency in a hurry" Oh, Count, did you give such an order? I wish the Count would contact the King and expel Lubanovs from this country like the kingdom of Ellman. "I will report this matter to the headquarters of the Wang capital as soon as possible." The Adventurers Guild will also report this matter to the headquarters of this country. Oh, turn the Adventurer Alliance against the enemy, is it okay for the native country? I'll be in touch if you need anything. "Even as an Adventurer Guild, S-Rank Adventurers are valuable. Feel free to contact me if you need anything." With that said, the Knights Commander. The Knights and the Adventurers Guild staff went home. This is how I cleaned up one of my Lubanov cases... I was pretty upset about this one, too. I'm angry rather than annoyed. Same goes for the sudden push to insanity to get together (and this is the second time), but most importantly, I can't forgive you for telling me to slash Bartel and throw him away and trying to do that with all due respect. That baton, if I hadn't screamed, would have definitely slashed Bartel. I guess the Lubanov guys ordered me to slash and throw it away, and the caution stick did it. I didn't see any hesitation on the part of those who would or would. I can only tell that you can't leave Lubanov as it is now. Perhaps we can execute Master Demiurgos' announcement. Until now, I didn't think you had anything to do with us, and I didn't think you needed to rush it. This is how the harm was done. It is also now a great ant to say gaffoon to that congregation. Around tonight, I think I'll talk to everyone.

第四百二十三話 宝箱の中身そしてギガントミノタウロスの炭火焼ステーキ 俺たち一行の前に鎮座する宝箱。 古びた木製の宝箱だ。 フォレストアーミーアントの巣とは言え、当然のことながらここもダンジョンの一部ということなのだろう。 鑑定してみたが、特に罠などは仕掛けられていないようだ。 「罠はないみたいだ。開けてみるぞ」 慎重を期して槍先で宝箱をこじ開けた。 ガタンという音と共にフタが開く。 俺、フェル、ドラちゃん、スイ、みんなで恐る恐る中を覗くと、中にはペンダントが1つ入っていた。 チェーンをつかんで上に持ち上げる。 ペンダントヘッドは、銀色の幾何学模様が描かれたメダルのようなものでその中央にはオパールのように虹色に輝く石がはめられていた。 『ほう、なかなかのものだぞ。それは』 先に鑑定を済ませたのか、フェルがそう言った。 急いで俺もペンダントを鑑定してみる。 【 解呪のペンダント......どんな呪術も1度限り無効化するマジックアイテム 】 「これは......」 ゴクリと唾を飲み込む。 『おい、何だったんだよ?』 ドラちゃんが何なのかと答えを急かす。 「解呪のペンダント、だって」 『ふーん、興味ねぇな』 『お肉が入ってればよかったのに~』 ドラちゃんとスイは一気に興味が失せたよう。 逆に俺にとっては......。 「な、なぁ、フェル、これって、一度限りの使い捨てではあるけど、 『うむ。我の鑑定ではそうなっておる』 フェルの詳しい鑑定でもそういう風に出たということはだ、どんなに強い呪術でも無効化するってことだ。 「ということは......」 『お主が身に着けているのが良かろうな』 思い出してみてほしい。 俺には神の加護があるけど、全てにおいて(小)であることを。 神様曰く、『神の加護(小)とは言っても、即死効果のあるものや余程強い呪術でもない限り状態異常無効化の力は発揮されるし、魔法の発動が良くなる』とのこと。 ここで注目してほしいのは“余程強い呪術でもない限り”というところだ。 そう、強い呪術は無効化できないということになるのだ。 後になって加護(小)が追加されて、重ねて加護(小)がついているから普通の加護と同様の効果があるとは聞いているものの、正直に言えば不安がまったくないとも言えない。 何せ加護(小)だしさ。 ということで、ここは素直に俺が使わせてもらうことにする。 「ああ。俺が使わせてもらうよ」 早速俺は解呪のペンダントを首にかけた。 フフフフフ、これで懸念していたことが1つ減ったぜ。 まぁ、強い呪術なんて受けることはないだろうけど、万が一ってことがあるからね。 これがあれば俺としても安心だ。 あとは即死効果を無効にするマジックアイテムでも出れば嬉しいんだけど。 そんな都合のいいことはないだろうけどさ。 『ここにはもう用はないだろう。出るぞ』 フェルにそう言われて、俺たち一行はアリの巣から脱出した。 出るときはフェルの背中に乗せてもらったかららくちんだったよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ フォレストアーミーアントの巣から帰還し、地上(?)に戻った俺たち一行は再び森の探索を開始した。 出てくる魔物を迎撃するのはもちろんスイだ。 ジャイアントキラーマンティス、ジャイアントセンチピード、ヴェノムタランチュラ、パラライズバタフライ等々のほか、出なくてもいいのにヌメヌメ系の魔物も出てきた。 ヌメヌメ系の魔物は見るだけでもゾワッとくる嫌な魔物だけど、スイが率先して倒してくれたから何とかなった。 フォレストアーミーアントの巣から遠のくほどに徐々に獣系の魔物も出てくるようになり、少しだけど皮やら肉のドロップ品も取得することができた。 そうこうするうちに夕飯時に。 夕飯は、フェル、ドラちゃん、スイの希望でギガントミノタウロスの肉を使うことにした。 「またギガントミノタウロスの肉か。何にしようかな。いい肉なのは間違いないし、シンプルにステーキが一番いいような気がするけどいつもそれじゃあねぇ......。あ、森の中だから煙を気にする必要もないし久々にBBQコンロを使ってもいいかも。まぁ厳密に言ったらダンジョンの中だから、森の中ってのは違うかもしれないけどもさ」 BBQコンロか、それならば......。 「BBQコンロでギガントミノタウロスの炭火焼ステーキと洒落こむか」 アイテムボックスからBBQコンロを取り出して準備をした。 「よしと、炭もいい感じだしもうそろそろ焼き始めてもいいだろう」 適度な厚みに切って塩胡椒を振りかけたギガントミノタウロスの肉を網の上に並べていく。 ジュッという音とともに肉の焼ける美味そうな匂いが立ち上っていった。 炭火でじっくり焼くためにしばしの時間を置く。 ギガントミノタウロスの肉から脂が滴り落ちて炭の炎がボッと燃え上がる。 いい具合に焼けたギガントミノタウロスの肉を次々とひっくり返す。 くっきりと格子状に付いた焼き目が目にまぶしい。 「絶対美味いだろ、これ」 ゴクリと思わず唾を飲み込みながら、そんなことを1人つぶやいていると、BBQコンロの網に何かの雫が垂れてジュッと蒸発した。 何だと思って上を見上げると、フェルが涎をダラダラ垂らしながらギガントミノタウロスの炭火焼ステーキをガン見していた。 「ちょちょちょっ、フェル汚いだろうが!」 『汚いとは何がだ』 「何がだじゃないよっ! 涎ダラダラ垂らしてるでしょうが。しかも網の上に垂らしやがってー」 『おっと、すまん』 「すまんじゃないよー。フェルの涎のついた炭火焼ステーキなんか食いたくないからな。見るならもうちょっと下がったところから見ててよ」 『むぅ、まだ出来んのか?』 「もうちょっとだよ」 『早く食べたーい!』 フェルの横でホバリングしているドラちゃんとフェルの頭の上に乗っているスイもフェル同様に炭火焼ステーキに目が釘付け状態だ。 「もうちょっとで焼けるから、な」 そう言い含ませて、再びステーキに目を移した。 ジュー―――。 焼け具合をジッと窺う俺の頭上から聞こえる荒い鼻息。 「だぁかぁらぁ、フェルはもう少し後ろにいてよー。って、ああ! お前俺の肩にも涎垂らしてー!」 ベッタリと肩についたフェルの涎を急いでタオルで拭いた。 「ったくもう何やってんだよ。フンフン、フンフン鼻息も荒いし」 『仕方がないだろう! その肉の焼ける匂いがたまらんのだ。腹が減っている我にその匂い嗅がせながら我慢しろというのが殺生過ぎるのだ』 「何が殺生過ぎるのだだよ。肉を焼いてるんだから匂いもするだろ。焼き上がる間くらい我慢しろよな」 『ぐぬぬ』 『まぁまぁ。しかし、フェルの言うことも分かるぞ。空きっ腹にこの匂いはいかんわ。ジュルッ......』 『あるじー、お肉まぁだ? スイ、早く食べたいー』 ドラちゃんまで涎すすってるし。 スイは待ちきれなくてブルブル振動してるよ。 「ああもう分かったって。あとほんのちょっとだから!」 「はい、焼きあがったぞ」 それぞれの皿の上にデデンとギガントミノタウロスの炭火焼ステーキを数枚ずつ載せて出してやるとフェルもドラちゃんもスイも無言でがっついている。 第2陣を焼き始めるが早くも食い終わったフェルが次のステーキを待っていた。 「今焼き始めたところだから、もうちょい待って」 そう言ったにもかかわらず、フェルはそわそわしながら『まだか』って何度も聞いてくる。 そうこうしているうちにドラちゃんとスイも食い終わってスタンバイしている。 ようやく焼けたところで出してやると、またもやみんながっついていた。 「ステーキ醤油はかけなくていいのか?」 『む、かけてくれ! ニンニクのやつだぞ』 『俺も! この肉には絶対ニンニクのやつが合うはずだ』 『スイもー!』 炭火焼ステーキにニンニク風味のステーキ醤油をかけてやる。 合わないはずがないね。 思わず俺の喉もゴクリとなるが、まだまだギガントミノタウロスの肉を焼かねばならないだろう。 思ったとおり、フェルとドラちゃんとスイの食欲は止まらない。 ニンニク風味に続いておろし風味、玉ねぎ風味、バター風味のステーキ醤油と次々とステーキを出していく。 一巡したところでドラちゃんが脱落。 ポッコリしたお腹をさすりながら満足そうに大の字になって横になっている。 『我はまだ食うぞ』 『スイもまだ食べるもんね~』 フェルとスイの腹は底なしかよ? 恐ろしい子。 さらにニンニク風味と玉ねぎ風味のステーキ醤油を掛けた炭火焼ステーキを食ったところで、ある程度食欲も落ちついてきたのかがっつく感じがなくなった。 ようやく落ちついたってことで、俺もギガントミノタウロスの炭火焼ステーキをいただくことにした。 俺の分は食べやすいように一口大に切ってからだ。 切っている最中も肉汁があふれ出てくるし、切った断面も程よいピンク色。 ものすごいイイ感じに焼けている。 その肉に付けるのは最近密かにマイブームとなっているブレンド塩。 わさび塩とレモン塩を用意してみた。 まずは切り分けた炭火焼ステーキにわさび塩をチョンと付けてパクッと頬張った。 「なんだこれ、超美味い」 わさびの爽やかな香りと辛味がほんのりと鼻を抜ける塩が肉汁あふれる炭火焼ステーキに絶妙にマッチしていた。 「ヤバイ。いくらでも食えるぞ」 わさび塩を付けた炭火焼ステーキ肉を頬張る手が止まらない。 「おっと、こればっかり食ってちゃダメだな。レモン塩の方も試してみないと」 今度はレモン塩をチョンと付けてパクリ。 「レモンの香りが爽やか~。こっちも美味いなぁ。これなら肉だってさっぱりといけちゃうよ」 今度はレモン塩を付けた炭火焼ステーキ肉を頬張る手が止まらない。 「こりゃあ甲乙付け難いね」 そんな感想を言いながらレモン塩を付けた炭火焼ステーキ肉をパクッと頬張ったところで、こちらをジーッと凝視する視線が。 『おい、それは何なのだ?』 「えーっと、わさび塩とレモン塩」 『この肉に合うのか?』 「うん、バッチリ」 『何故そういうものを早く出さないのだ! 我にもよこせ!』 「はいはい、分かりました」 そう言ってフェルとスイの分を用意していると、大の字になって寝ていたドラちゃんがガバリと起き上がって『俺もちょっと食うぞ!』だって。 ダンジョンの中だってことをついつい忘れて、ギガントミノタウロスの炭火焼ステーキを思いっきり堪能してしまった俺たちだった。

443 Episode 423: What'S In The Crate And Giganto Minotaur'S Charcoal Grilled Steak A treasure chest that sits in front of us. It's an old wooden chest. Forrest Army Ant's nest, naturally, means that this is also part of the dungeon. I tried to appraise him, but he doesn't seem to have set any traps or anything in particular. "Looks like there's no trap. I'll open it." I cautiously opened the chest with a spear tip. The lid opens with the sound of gatan. Me, Fell, Dora, Suey, we all peeked into fear, and there was one pendant inside. Grab the chain and lift it up. The pendant head was like a medal with a silver geometric pattern, with a rainbow stone in its center like an opal. 'Well, that's quite something. It is' You finished the appraisal first, Fell said so. Hurry up and I'll try to appraise the pendant too. [Uncurse Pendant... Magic item to disable any spell once] "This is..." Swallow gokuri and spit. "Hey, what was that? Hurry the answer to what Dra is. "A pendant for the curse, because" "Hmm, I'm not interested." "I wish it had meat in it." Dora and Sui seem to have lost interest at once. On the contrary, for me... "Hey, Fell, this is, like, a one-time disposable, but it means disabling any (...) curse, right? "Uhm. That's what's happening in my appraisal" That's how Fell's detailed appraisal came out, which means he'll deactivate it no matter how strong the spell. "That means..." "Good thing your lord is wearing it." I want you to try to remember. I have God's blessing, but I want to be small in everything. God says, 'When I say God's protection (small), the power of state anomaly deactivation is exerted unless it is something with instant death or an extraordinarily strong spell, and magic activation is better'. What I want you to focus on here is, "Unless it's an extra strong spell." Yes, a strong spell cannot be nullified. I can't even honestly say that I have no anxiety at all, although I have heard that the protection (small) has been added later and the protection (small) is superimposed so it has a similar effect to normal protection. It's a little protective. So I honestly decide to let you use this place. "Oh. I'll let you use it." Quickly I put a spell pendant around my neck. Ha-ha-ha, that's one less thing I've been worried about. Well, you won't get a strong spell, just in case. With this, it's safe for me. And then I'd be happy to even get a magic item that would disable the immediate death effect. It won't be convenient. 'There will be no more use here. We're leaving.' That's what Fell told us, and we got one line out of Ali's nest. When I left, I had it on Fell's back. * * * * * Returning from the nest of Forest Army Ants, on the ground (?) Back in, we started exploring the woods again. Intercepting demons that come out is, of course, awesome. In addition to Giant Killer Mantis, Giant Centipede, Venom Tarantula, Paralyzed Butterfly, and more, Numenume demons came out even though they didn't have to leave. Numenume demons are disgusting demons that come to a zoe just to see them, but I managed because Sui took the initiative to defeat them. Gradually beastly demons also emerged far from the nest of Forest Army Ants, and a few but also skinned meat drops could be obtained. While we do that, at dinner. For dinner, I decided to use Giganto Minotaur meat in the hope of Fell, Dora and Sui. "Giganto minotaur meat again? I don't know what to make of it. I'm pretty sure it's good meat, and I feel like steak is simply the best, but it's always that. Bye...... Oh, I don't need to worry about smoke because it's in the woods, and maybe I can use the BBQ stove for a while. Well, technically, it's in the dungeon, so maybe it's different in the woods." BBQ stove or if so...... "Giganto Minotaur Char-grilled Steak and Sprinkle on a BBQ Stove" The BBQ stove was removed from the item box to prepare. "Okay, charcoal sounds good, and it's time to start baking" Arrange the meat of Giganto minotaur, cut into moderate thicknesses and sprinkled with salt and pepper, on a net. A delicious smell of meat roasting rose with the sound of ju. Set aside some time to cook thoroughly on a charcoal fire. The fat drips off the meat of Gigantominotaurus and the flames of charcoal burn up boggly. Flip the cooked Giganto Minotaur meat in good shape one after the other. The grilled eyes, which are tightly latticed, blind my eyes. "Absolutely delicious, this" Snapping one of those things as he swallowed the spit unexpectedly, some Shizuku dripped over the net of the BBQ stove and evaporated juggly. When I looked up thinking what it was, I was watching Giganto Minotaur charcoal-baked steak with Fell dangling his covetousness. "Hey, Fell, it would be dirty! "What's dirty?" "What is it?" Though you must be drooling. And dripping on the net. " "Oops, sorry." "I'm sorry. I don't want to eat Fell's coveted charcoal-baked steak. If you want to see it, watch it from a little further down." "Mmm, can you still do that? "Almost there." "I ate fast - hey! Dora hovering next to Fell and Sui riding over Fell's head have eyes nailed to charcoal-baked steak just like Fell. "I can cook it in a little while." I let that be included and turned my eyes on the steak again. Jue -. Rough nose heard from over my head asking how it was burning. "Well, Fell can stay a little longer. Oh! You drool on my shoulder, too! I rushed to wipe Fell's covetousness on his shoulder with a towel. "Damn it. What are you doing already? Humph, humph, you have a rough nose." 'You won't have a choice! I can't stop smelling the meat burning. I'm starving, and it's killing me too much to be patient while I smell it. " "What's so life-threatening? I'm cooking meat, so you can smell it. Be patient while you cook." "Gu Tu" 'Well, well. But you also know what Fell says. I can't smell this on an empty stomach. Jurrrrrr......' "Rubies, meat. Well? Sui, I want to eat fast - ' Even Dora is so coveted. Sui can't wait and she's vibrating. "Yeah, he said he figured it out already. 'Cause it's just a little while away! "Yes, it's cooked." Fell, Dora and Sui are silently disappointed when I put a few charcoal-grilled steaks of Den and Giganto Minotaur on each plate to serve. Fell, who starts baking the second row but finishes eating early, was waiting for his next steak. "I'm just starting to bake, so wait a minute" Despite that, Fell asks again and again, 'Not yet?' as she twitches. Dora and Sui are also standing by after eating while we do this. When I finally let him out where he burned, we were all disappointed once again. "Don't you have to put steak soy sauce on it? "Mm, call me! It's the garlic one. Me too! This meat should definitely go with the garlic one. ' "Sui too! I'll sprinkle charcoal grilled steak with garlic-flavored steak soy sauce. You can't possibly not fit. Unexpectedly my throat will be gobbly, but I will still have to cook Giganto Minotaur's meat. As I thought, Fell, Dora and Sui's appetite never stops. Garlic flavors are followed by grated flavors, onion flavors, buttered steak soy sauce and one steak after another. Dora falls off on a tour. He lays down in a big letter satisfied as he rubs his pocky stomach. "I'm still eating." "You still eat sui too ~" Are Fell and Suey's bellies bottomless? Terrible kid. I had a charcoal-baked steak with more garlic and onion flavored steak soy sauce, and I didn't feel disappointed that my appetite was getting somewhat depressed either. So I finally settled down, and I decided to get Giganto Minotaur charcoal grilled steak, too. Cut my share into bites so it's easy to eat. The gravy is overflowing during cutting, and the cut cross section is reasonably pink. It is burning like a huge beauty. What I add to that meat is a blend salt that has been secretly my boom lately. I tried to prepare wasabi salt and lemon salt. First, I choked the chopped charcoal-baked steak with wasabi salt and cheeked it up. "What is this, super delicious" The refreshing aroma and spiciness of wasabi slightly matched the gravy-filled charcoal-baked steak. "Shit. You can eat as much as you want." I can't stop cheeking charcoal-baked steak meat with wasabi salt. "Whoa, you shouldn't eat all this. Lemon salt needs to be tried." Now add the lemon salt to the chon and pacri. "The scent of lemon is refreshing ~. This one is delicious too. This will refresh the meat." Now I can't stop cheeking charcoal-baked steak meat with lemon salt. "This is so hard to attach." I just pampered my cheeks with charcoal-baked steak meat with lemon salt while I said that thought, and I got a gaze at this one jeezy. "Hey, what's that? "Er, wasabi salt and lemon salt" "Does this meat fit? "Yeah, perfect." "Why don't you get something like that out of there fast! Give it to me too! "Yes, yes, I understand." That's what I said, and I'm preparing for Fell and Suey, and Dora, who was in big letters and slept, got up Gabari and said, 'I'm gonna eat a little too!'. We forgot we were in the dungeon and enjoyed Giganto Minotaur's charcoal-baked steak as much as we could.

第四百十二話 ペンタグラム 固まる俺と入ってきた冒険者たち。 す、すんません。 そりゃあダンジョンの中でコンロ出して料理してたら驚くよな。 それこそ最悪の場合は生きて出てこれない命のやり取りをする場所がダンジョンなのに。 そこでのほほんと料理して食う。 改めて考えると俺たちって非常識だったわ......。 うう、何だか申し訳ない気持ちでいっぱいです。 そんな状況でも空気を読まない誰かさんが声を発する。 『おい、早くしろ』 フェルに急かされて、ハッと我に返った。 入ってきた冒険者たちもフェルの声に我に返っている。 一応「どうも」と声をかけると、向こうからも「あ、ああ」なんて返事が返ってきた。 今度は急かすドラちゃんの念話まで入ってくる。 まったくみんな空気を読むってことしないんだから。 ま、まぁ、とりあえずは空腹のみんなに食わせないといけないか。 出来上がった食パンピロシキをそれぞれの皿に大盛に載せていった。 「はい」 フェルとドラちゃんとスイの目の前に皿を置くと、腹を空かせていたトリオは勢いよく食パンピロシキにかぶりついた。 『ウメー! さっくり香ばしいパンの中にぎっしり肉が詰まってて美味いぞ! 今ならいくらでも食えるな!』 ドラちゃんは宣言通り、トリオの中では1番の小食ではあるが(それでも俺の3倍くらいは平気で平らげるんだけど)、その小さい体のどこに入るんだと疑問に思えるくらいにパクパクと食パンピロシキを平らげている。 『うむ、肉の中の細かい野菜はいらんと思うが、これはなかなかに美味いではないか』 フェルは細かいミックスベジタブルにまでいらんとか言ってるけど、その割にはバクバク食っている。 食パンを2枚合わせた食パンピロシキ1個を一口でモシャモシャしてるし。 ってか、食うの早すぎだろ。 『おいしー!』 スイは平常通りというか、いつもと同じく食欲旺盛に次から次へと食パンピロシキを体内に取り込んでいっている。 腹が減っていたのもあってみんな減りが速いな。 大量に作ってあとは焼くだけにしてあるからいいけどさ。 勢いよく食っていくみんなを見て、俺は食パンピロシキの第2陣をオーブンで焼き始めた。 パンの焼ける香ばしい匂いが漂い始めると、冒険者ご一行の視線がビシバシと突き刺さる。 い、いや、忘れたわけじゃないんだよ。 申し訳ない気持ちももちろんあるし。 だけどさ、フェルたちの飯は疎かにはできないし。 そんなことしたら非難轟々だし、何よりこうしてダンジョンの中でも安全でいられるのはフェルとドラちゃんとスイのおかげでもあるから、飯を十分に食わせないなんてことはできないわけよ。 っとと、もうそろそろいいな。 オーブンからこんがりと焼けた食パンピロシキを取り出すと......。 グ~―――。 グゴォォォ―――。 盛大な腹の虫の大合唱。 その音の発生源を目で追うと、冒険者の一団と目が合った。 「い、いやぁ、すまんな。あんまりにも美味そうな匂いがするもんだからよ」 大柄で何とも個性的?な冒険者が頬をポリポリかきながらバツが悪そうにそう言った。 その姿は、2メートルはありそうな身長に丸太のような腕で筋肉ムキムキ、髪はボサボサの長髪でもじゃもじゃの髭を蓄えて革鎧を着て大斧を持った姿は冒険者というよりはどこかの蛮族と言ったほうがしっくりくる風体だ。 大柄な冒険者の言葉にパーティーメンバーだろう他の冒険者たちもバツが悪そうに目を逸らしながら「だよね」なんてつぶやいている。 「い、いえ、こちらこそこんなところで料理しててすみません」 「いやぁ、しかしよ、冒険者生活が長い俺でもダンジョンの中でそんなデカい魔道コンロを出して料理してるヤツは初めて見たぜ。ガッハッハッ」 そう言って大柄な冒険者が豪快に笑った。 「いやいや、噂にあったじゃん」 そう言ったのは、剣を携えた20代中ごろで180センチくらいはありそうな犬耳とフサフサの尻尾を持ったつり目イケメンの細マッチョ冒険者だ。 噂って、どんな噂だよ? 気になるな。 「えーと、あなたはフェンリルと小さいドラゴンとスライムを従魔にしたSランク冒険者のムコーダさんですよね?」 17、8歳くらいのクリッとした目がかわいいおかっぱのローブを羽織った魔法職だろう女の子がそう聞いてきたから「はい、ムコーダです」と笑顔で答える。 かわいい子には自然と笑顔になっちゃうね。 金髪でクリっとした青い瞳はフランス人形と見紛うばかりのかわいさだけど、薄い胸がちょっとばかり残念だ。 「従魔連れの冒険者は、従魔にやるにはもったいないくらいの食事をせっせと作って与えてるんだって噂にあったじゃないか、アンタ」 大柄な冒険者を肘で突きながら、20代後半くらいのこげ茶色のショートカットに日に焼けた肌がまぶしいまるでアスリートのような長身で筋肉質な体型の槍を持った美女の冒険者がそう言うと、大柄な冒険者が「ああ、そういやそういう話もあったな」と今思い出したように頷きながらそう返す。 食事をせっせと作って与えてる......、そんな噂あったんだ。 いや、間違ってないけど、間違ってないけどさぁ。 フェルもドラちゃんもスイも食いものに釣られて俺の従魔になったようなもんだからそうせざるを得ないというかさ、とにかく美味いものを出さなきゃいけないわけよ。 『おい、おかわりはまだか』 『俺もおかわり!』 『スイもおかわりー』 あっと、もう終わったのね。 俺はフェルとドラちゃんとスイの皿に食パンピロシキの追加を載せていった。 「それにしても美味そうじゃのう~」 冒険者一団の中、最後にそう声をあげたのは巨大ハンマーを背負った髭もじゃのドワーフのおっさん冒険者だ。 冒険者一団の目がトリオの皿の上の食パンピロシキに釘付けだ。 『フン、そんなにもの欲しそうに見ていたってやらんからな』 「フェ、フェルッ」 そんなこといちいち言わなくっていいんだよー、ったくも~。 「え、ええと、たいしたものじゃありませんが、いります?」 申し訳ない気持ちもあったのでそう聞くと、みんなイイ笑顔で頷いた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「いや~、ウメェなぁ」 大柄な冒険者、アレクサンドロフさん(通称アレクさん)が4つ目の食パンピロシキを頬張りながらそう言った。 「ちょっとアンタ、少しは遠慮しなさいよ! ムコーダさん、うちの旦那がすみませんね~」 アレクさんの胸を叩いて申し訳なさそうにそう言うのは、アスリート美女冒険者のファティマさんだ。 ファティマさんの「うちの旦那」発言のとおり、アレクさんの奥さんだ。 その関係を知ったとき、本気でアレクさんに面と向かってもげろと言いたくなった。 何でこんな蛮族みたいな人にこんな美人な奥さんがいるんだよ......。 不条理極まりないと思う。 「ダンジョンでこんな美味いもんにありつけるとは思わなかったな」 そう言いながら、こちらも3つ目の食パンピロシキを頬張る犬耳つり目のイケメン細マッチョ冒険者のアクセル。 「あ、こぼれてるよ」 そう言ってアクセルの胸元に散らばる食べこぼしを取ったりと、甲斐甲斐しくアクセルの世話を焼くのはおかっぱクリ目のかわいい女の子冒険者アデルミラちゃんだ。 これを見れば誰に言われなくても分かる。 アデルミラちゃんはアクセルに惚れていることがな。 やっぱり顔かっ? 顔なのかっ?! 「これで酒があれば最高なんじゃがのう、ガハハハハハハッ」 酒と言えばドワーフ。 そう言ったのは当然ドワーフのおっさん冒険者のサムエルさんだ。 というAランクの冒険者パーティーで、ここ2年はこの街を拠点にしてダンジョンに挑んできたという。 「ついこの間Aランクパーティーになってなぁ。もうそろそろ挑んでも大丈夫だと思ったんだが......」 話によると、アイアンゴーレムの欠片がどうしても欲しくて32階、33階層へと挑んだのだそうだ。 何でもサムエルさんの巨大ハンマーはアイアンゴーレムの欠片を素にした魔鉄製で、普通の魔鉄製よりも硬く頑丈で魔力のとおりが良い愛用の巨大ハンマーをことあるごとに自慢され、特に大斧を得物にするアレクさんとバスタードソードを得物にするアクセルにとっては傍で見ていてもその性能は喉から手が出るほど欲しいものだったそう。 それは他のパーティメンバーも知っていたことで、Aランクに上がったこともあって挑もうという話になった。 ストーンゴーレムについては問題もなく余裕を持って倒すことも可能になっていたため、アイアンゴーレムが相手でも遅れを取ることはないだろうというのがメンバー全員の大方の予想だった。 何よりも、ストーンゴーレムもそうだがアイアンゴーレムも動作が遅いことは調査済みだったから、いざというときは逃げの一手で対処できると思っていたということだった。 事実、ストーンゴーレムとアイアンゴーレムが混成して出てくる32階層では、ストーンゴーレムだけでなくアイアンゴーレムも3体倒して問題なく進むことができていた。 そして33階層へとやってきたわけだが......。 「アイアンゴーレムが同時に3体も4体も現れやがって、アホかってんだ」 アクセルがそう吐き捨てるように言った。 「俺たちでもさすがに3体も4体もを同時には相手にできなくてなぁ」 悔しそうにアレクさんがそう言う。 そんなわけでこの階では逃げに徹したのだという。 「ったく、結局手に入ったのは上の階で狩った3体分のアイアンゴーレムの欠片だけだもんなぁ。これじゃあ全然足りないぜ」 アイアンゴーレムの欠片でバスタードソードを新調するつもりのようだったアクセルがそう言って不貞腐れた。 「まぁ、そう腐るなって。上の階でコツコツ溜めりゃあいいってことよ。な、そうだろ」 同じくアイアンゴーレムの欠片で大斧を新調するつもりのようだったアレクさんが自分にも言い聞かせるようにそう返す。 「アンタ、そうだけどさ、その前に上の階に戻れるかが問題だよ」 ファティマさんとアデルミラちゃんがそう言うと、ペンタグラムの全員がため息を吐いた。 何でも、アイアンゴーレムとの追いかけっこで上へと続く階段がある元の場所へと中々戻ることができずにいるということだった。 体感だが丸2日くらいこの階で彷徨っているらしく、食料は十分持ってきてはいるが、大分疲労が溜まり始めているところだったそうだ。 「でも、ムコーダさんの飯で大分回復したな。本当に感謝するぜ。やっぱ温かくて美味い飯を食うと違うな」 アレクさんのその言葉に同意したペンタグラムの面々からお礼の言葉が返ってくる。 食事を少し分けたくらいで手助けになったのなら良かったと思う反面、あれっと思うことが。 『なぁ、フェル。ここってこの階のボス部屋の近くだよな?』 念話でフェルにそう確認すると『うむ。此奴らまったく逆方向に来とるな』と返って来た。 言い難いけど、これ教えた方がいいんだろうなぁ。 意を決してペンタグラムの面々に話をする。 「えーと、あの、言い難いんですが......、ここボス部屋の近くですよ」 俺の言葉に全員が目を見開いたあと、ガックリと肩を落とした。 気持ちは分かるけど、ガンバレとしか言いようがないね。 ご愁傷様です。

432 Episode 412: Pentagram Hardening me and the adventurers who came in. Shh, excuse me. Well, you'd be surprised if you were cooking on the stove in the dungeon. Even though that's the worst place to exchange lives that you can't come out alive is in a dungeon. I'll just cook and eat there. On second thought, we were insane... Ugh, I feel kind of sorry for you. Someone speaks out who doesn't read the air even in such a situation. "Hey, hurry up" Fell rushed me back to me. The adventurers who came in are also returning to me in Fell's voice. Once I said "Hi," I got a response from the other side saying "Oh, oh" too. Now I'm even coming in to talk about Dora in a hurry. Because we don't all read the air at all. I mean, well, do we have to feed everyone who's hungry for now? I put the prepared bread piloshiki on each plate in a grand feast. "Yes." Placing a plate in front of Fell, Dora and Sui, the hungry trio hit the pampered shiki with momentum. "Umae! It's delicious with meat stuffed tightly in the sweet, fragrant bread! You can eat as much as you want now! As proclaimed, Dora is the number one snack in the trio (still about three times as fine and flat as I am), but she flattens her pampered and pampered shiki enough to wonder where she's going to get into that little body. "Um, I don't think I need the fine vegetables in the meat, but isn't this quite tasty" Fell says he doesn't even need it for fine mixed vegetables, but he's eating baku for it. I mossy one piece of bread with two pieces of bread in one bite. You know, it's too early to eat. "Yum! Sui, as usual, is addicted to his body with the usual appetite to take his bread from next to next. Some of us were hungry and we're all losing fast. I just make a lot of them and bake the rest. Seeing everyone eating well, I started baking the second row of bread pillows in the oven. As the fragrant smell of bread begins to drift, the gaze of the adventurer pierces the bush. Yes, no, I didn't forget. Of course I feel sorry for you. But you can't neglect the Fells' meal. If you do that, it's a blame, and most importantly, it's thanks to Fell, Dora and Sui that you're safe in the dungeon, so you can't not not eat enough rice. Sort of. It's about time. Removing the grilled bread from the oven.... G ~ -. Ggowo -. Big chorus of magnificent belly worms. Chasing the source of the sound with his eyes, he met a group of adventurers. "Hey, hey, I'm sorry. It smells so delicious." Big and what a personality? That's what the bum said as the adventurer polypolized his cheeks. The figure is that two meters is likely to be tall, muscular, muscular, muscular, muscular, muscular, hair is bossy, long hair, builds up a beard of toys, wears leather armor and has a big axe. The figure is tighter said to be some barbarian than an adventurer. You'd be a party member to the words of a big adventurer. Other adventurers are crushing "right" with their bats looking badly out of sight. "Yes, no, I'm sorry I'm cooking here" "Hey, but, adventurer, I've never even seen him cook in a dungeon serving such a big magical stove. Gahhhhh." That's what the big adventurer laughed lavishly at. "No, no, it was rumored." That's what I said, a fine, eye-looking macho adventurer with dog ears and a fuzzy tail that looks like about 180 cm in his mid-twenties with a sword. What kind of rumor is that? Don't worry about it. "Uh, you're Mr. Mkoda, the S-rank adventurer who subjugated Fenrill, the little dragon and the slime, right? "Yes, it's a muchoda," she replies with a smile, because that's what the girl has heard, who would be a magician with crisp eyes about 17 or 8 years old and a pretty tit robe with wings. You make me smile naturally for a pretty girl. Blonde, crisp blue eyes are just adorable with French dolls, but I'm afraid my thin breasts are just a little too bad. "Rumor has it that the Adventurer with the Devil is making and giving away so much meal to the Devil that it's a waste, you." Poking a big adventurer with his elbow, a beauty adventurer with long, muscularly shaped spears with burnt skin eyelids in the day on a corked brown shortcut in her late twenties, says so, and a big adventurer nods back as he now remembers, "Oh, no, you talked about that. I make and feed my meals..., there were rumors like that. No, I'm not wrong, but I'm not wrong, but come on. Fell, Dora, and Sui are like being caught in food and becoming my obedience, so I have to serve something delicious anyway. "Hey, have you changed yet?" "Me too! "Swimming too." Alas, you're already done. I put some extra bread pillowfish on Fell, Dora and Sui's plate. "And it looks delicious." The last of a bunch of adventurers to speak that way was Dwarf's old adventurer with a beard carrying a giant hammer. The eyes of a bunch of adventurers nailed it to the bread pillowfish on the plate of the trio. "Hung, I don't want to see you like that." "Fe, ferru" You don't have to say that. "Uh, it's not a big deal, do you want to? When I heard that because I felt sorry for some of them, everyone smiled and nodded. * * * * * "No, Ume." That's what the big adventurer, Mr. Alexandrov (commonly known as Mr. Alec), said as he cheeked his fourth piece of food, Pampyroshiki. "Hey, hey, hey, hey, hey! Mr. Mkoda, I'm sorry about our husband ~" It is Fatima, an athletic beauty adventurer, who punches Alec in the chest and says that with all due respect. As Fatima said in her "My husband" statement, it's Alec's wife. When I found out about the relationship, I really wanted to ask Mr. Alec to face it. Why does someone like this barbarian have such a beautiful wife... I think it's irrational and extreme. "I didn't think you'd find this delicious in a dungeon." With that said, this is also the accelerator of a handsome fine macho adventurer with cheeky dog ears with a third bread pyroshiki. "Oh, it's spilling." That being said, it's Adelmira, a cute girl adventurer with big eyes, who bakes to take care of Axel for what she deserves to take care of her eating spills scattered across Axel's chest. If you look at this, you don't have to tell anyone. Adelmira is in love with Axel. I knew you had a face? Is that your face?! "This would be great if we had booze, gahahahahahahahahaha" Speaking of booze, Dwarf. It was naturally Samuel, the old Dwarf adventurer, who said that. These five are an A-rank adventurer party called "Pentagram" (Pentagram), and they say they've been challenging the dungeons based in this city for the past two years. "It's been an A-rank party the other day. I thought it was time to try..." According to the story, he really wanted shards of iron golem, so he tried to go to the 32nd and 33rd floors. Anything Mr. Samuel's giant hammer is made of demon iron with iron golem shards turned into vegetables, and he boasts every time he has a favorite giant hammer that is stiffer, sturdier and has better magic discharge than normal demon iron, especially for Alec, who gets a big axe, and Axel, who gets a buster sword. Even watching by his side, his performance was something he wanted so much that he could get his hands out of his throat. That was something other party members knew about, and we talked about going up to A-rank and trying. As it was also possible to defeat the stone golem sparingly without any problems, it was the expectation of all members that the iron golem would not take lag even against them. Above all, the stone golem is the same, but the fact that the iron golem is working slowly was investigated, so I thought I could handle it with one hand in escape when I had to. In fact, in the 32nd tier, where the stone golem and the iron golem came out in a mixture, not only the stone golem, but also the iron golem, could be defeated and proceeded without problems. And it came to the 33rd tier... "Three or four iron golems show up at the same time, assholes." That's what Axel told me to throw up. "We can't deal with three or four at the same time." That's what Mr. Alec says with regret. That's why he said he was thoroughly on the run on this floor. "Damn, all I ended up getting was three shards of iron golem I hunted upstairs. Well, that's not enough." It looked like Axel was going to make a new bastard sword with shards of iron golem. That's what Axel said and he became infidel. "Well, don't rot like that. There's a lot of tricks upstairs. Oh, yeah." It also seemed like Alec, who was going to make a new big axe with shards of iron golem, would return that as he told himself. You know, it's just a question of getting back upstairs before you do. When Mr. Fatima and Adelmira said so, everyone in the pentagram sighed. Anything was that I couldn't go back inside to the original place with the stairs leading up in the chase with the Iron Golem. She seems to be feeling physically but wandering around on this floor for about a full two days, bringing enough food, but was about to start to build up a lot of fatigue. "But you recovered a lot from Mr. Mukoda's rice. Thank you so much. I knew you'd have a warm, delicious meal." Thanksgiving comes back from the face of Pentagram who agreed with that word of Mr. Alec. On the other hand, I think it would have been nice if we had helped each other by splitting the meal a little bit. "Hey, Fell. This is near the boss room on this floor, isn't it? Confirming that to Fell in his reading, he said, 'Uhm. Don't take these guys in the exact opposite direction,' he returned. Hard to say, but I guess I should tell you this. Never speak to the face of a pentagram. "Uh, you know, it's hard to say... it's near the boss room here" After everyone opened their eyes to my words, I dropped my shoulders in dismay. I know how you feel, but all you can say is that you're gambling. I'm sad.

第百三十三話 ビーフシチューに舌鼓 ヴェルナーさんにラモンさん、ヴィンセントにリタにフランカ。 お世話になったCランク冒険者パーティー『 まさかこんなところで再会するとは思いもしなかった。 「皆さん、お久しぶりですっ」 「お久しぶりです、ムコーダさん。まさかこんなところで再会するとは」 アイアン・ウィルのリーダーのヴェルナーさんと握手を交わす。 話を聞くと、アイアン・ウィルの面々は俺と別れた後すぐにこのダンジョンを目指して旅に出たらしい。 馬車を乗り継ぎながらこの街を目指して、ようやく一昨日この街に着いたんだそうだ。 そして、早速昨日からこのダンジョンに潜っているということだった。 「そうなんですね。俺たちは、海の街ベルレアンに行く予定なんですけど、その途中にあるこの街のダンジョンの話を聞いたらフェルが入るって言い出しましてね」 アイアン・ウィルの面々が頷きながら「なるほどね」なんて言っている。 フェルと少しの期間でも過ごしてるから、フェルなら言い出しかねないと思ってるようだね。 皆さんなら俺の苦労も分かってくれますよね。 「そういやムコーダさん、フェル様以外にも従魔が増えたんすね。それって、ドラゴンすよね。ドラゴンの子供っすか」 そう言ったヴィンセントの視線はドラちゃんに注がれている。 やっぱドラちゃんは初見だとドラゴンの子供って思っちゃうよね。 ドラちゃんとスイはアイアン・ウィルの面々と別れてから俺の従魔になったから初対面だな。 2人を紹介しておこう。 「このドラゴンはこの大きさで成体なんですよ。ピクシードラゴンっていう珍しい種類のドラゴンです。俺の従魔で、名前はドラちゃんって言います」 「ぶっ......」 「ブッ」 コラ、ヴィンセント、名前聞いて噴き出したな。 ヴェルナーさんも。 リタとフランカは「ドラちゃん、よろしくね」なんて言ってる。 ラモンさんは、うん、無言を貫いてる。 ちょっと震えてるけど。 「あとですね、これがスライムのスイです。スライムですけど、特殊個体なんでめちゃくちゃ強いんですよ」 鞄から這い出して様子をうかがっていたスイを抱き上げて紹介した。 「フェル様だけでもすごいことなのに、さらに従魔を増やしてたんですね。恐れ入りました」 ヴェルナーさん、そんな感心されちゃ困るよ。 みんな飯目当てなんだよね。 従魔になった理由はフェルと同じなんです。 『おい、飯はまだか?』 おお、すまんすまん。 「ちょっと、フェルたちに飯やっちゃいますんで」 えーっと、何にしようかな。 ビーフシチューでいいか。 街で買ったパンと一緒に食ってみたいし。 あのパンちょっと固めだけど、ビーフシチューに合うと思うんだよね。 皿に肉たっぷりのビーフシチューをよそい、フェルとドラちゃんとスイに出してやった。 『これは前にも食った料理だな。肉が柔らかく煮込まれて口の中で溶けるな。うむ、美味いぞ』 ありがとよ、フェル。 『おーう、これはまた美味いな。ホント、お前の作る料理は美味いよなぁ』 ドラちゃんもビーフシチュー気に入ったみたいだね。 って口の周りがシチューでベトベトだよ。 『これ、お肉が柔らかくって味も染みてて美味しいよー』 スイのお墨付きが出たなら上手く出来てるってことだね。 良かった。 「「「「「ゴクリ」」」」」 後ろを見ると、アイアン・ウィルの面々の目がビーフシチューに釘付けだった。 ヴィンセントとリタは涎まで垂らしてる。 リタ、女の子なんだから涎はダメだろ。 しょうがない、ここは昔の 「あの、みなさんも食いますか?」 そう聞くと、アイアン・ウィルの面々はブンブン首を縦に振った。 ビーフシチューを深めの木皿によそい黒パンと一緒に渡していく。 「はー、こんなところでムコーダさんの飯が食えるとはな。最高っすね」 「ヴィンセントはムコーダさんと別れてから、ムコーダさんの飯は美味かったーってずーっと言ってたもんなぁ」 「何だよ、リタ、オメーだって言ってたじゃねぇか」 「まぁ、そうなんだけどさ。だってホントーに美味かったからなぁ」 そうやってヴィンセントとリタが言い合っているうちに......。 「はぁ、美味しいわね。お野菜も柔らかく煮えているし、何と言ってもこの口の中で溶けていくお肉が何とも言えないわ」 「ああ、本当に美味いな。このシチューにパンを付けて食うと美味いぞ」 「このコクのある深い味わい......ダンジョンの中でこのような美味い飯が食えるとは。さすがムコーダさんですな」 フランカとヴェルナーさんとラモンさんが一足先に食い始めている。 「あっ、ズルいぜ、俺も食う」 ヴィンセントとリタが続いて食い始める。 「美味いっ」 そう言ってヴィンセントもリタも口いっぱいにビーフシチューを頬張る。 うんうん、みんな気に入ってもらえたようで良かったよ。 俺もビーフシチューを食い始める。 まずは一口。 うん、美味いな。 ブラッディホーンブルの肉も煮込まれて、スプーンで切れるくらいにまで柔らかくなっている。 柔らかく煮込まれた肉は口の中に入れるとホロホロと溶けていく。 黒パンをビーフシチューに浸して、パクリ。 デミグラスソースの深い味わいを吸った黒パンを噛み締める至福。 あー美味い。 『『『おかわり』』』 フェル、ドラちゃん、スイのおかわり入りました。 ドラちゃんもおかわりだね。 何か魔法使ったから腹減ったんだってさ。 俺はそれぞれの皿にビーフシチューをよそった。 「それにしても、この肉美味いっすね。何の肉なんすか?」 ヴィンセントがそう聞いてきたから「ブラッディホーンブルの肉だ」って言ったら、ヴィンセントが「ブフォッ」って噴いたよ。 他のメンバーもあんぐり口を開けて驚いているし。 え、何? 何かマズかった? 「ムコーダさん、ブラッディホーンブルの肉、なんですか? このシチューに入ってるの......」 ヴェルナーさんがそう聞いてきたから「そうです」って言ったら......。 「すみませんッ。そんな高級食材だとは思わず口にしてしまった」 なんか謝られたよ。 ......あ、こりゃあんときの反応と同じだわ。 カレーリナの街の冒険者のラーシュさんたち、あの人たちも高級食材だと知って面食らってたな。 高級食材とはつゆ知らず食っちゃったってやつだね。 そう言われても、うちじゃこれが普通だしねぇ。 というか、最近はドラゴンの肉も手に入れました、はい。 なんか、フェルがいることでうちの食のレベルは貴族並みなんじゃないのか? それにドラちゃんもスイもいるから、肉の補充に抜かりはないし。 その分消費も激しいけどさ。 まぁ、美味いもんを食えるに越したことはないよね。 「いや、そんな謝らないでください。ブラッディホーンブルの肉もまだまだいっぱいありますんで」 そう言うとヴェルナーさんが驚いた顔をした。 「フェルとスイがたくさん獲ったんですよ」 その言葉にヴェルナーさんも「ああ」と納得顔だった。 「フェル様スゲー」 「さすが、フェル様だ」 ヴィンセントとリタが目を輝かせてフェルを見ている。 フランカとラモンさんも感心したようにフェルを見ているし。 「そういうことなんで、心配しなくても大丈夫ですよ。それよりおかわりいかがですか?」 「いいんですか?」 「もちろんです」 そう答えると、フェルが不満そうな顔をする。 『ぬ、我の分がなくなるではないか』 「ヴェルナーさんたちには前に世話になってるんだからいいだろ。フェルには肉焼いてやるから」 『おお、それならばドラゴ......モゴモゴ............何をするのだッ』 フェルのやつがドラゴンの肉とか言いそうになりやがったから、咄嗟に口をふさいだ。 『フェル、ドラゴンの肉とか言いそうになっただろ。ブラッディホーンブルの肉で驚くくらいなんだぞ、ドラゴンの肉だなんて言ってみろ、みんな卒倒するからな』 フェルに念話を送る。 『ぬぅ。ならワイバーンの肉でいい』 『それも却下。ワイバーンの肉も驚くよ。ここはさっきのドロップ品のオーク肉でいいだろ』 『むぅ、仕方がないのう。味付けはあれで頼むぞ』 『はいはい』 まったく空気読めってんだよ。 「あ、みなさんおかわりいかがですか?」 「ええ、皆さんにはあの時さんざんお世話になりましたから」 あの時はフェルと従魔契約結んだばっかりで1人じゃ何にもわからんかったからな。 アイアン・ウィルの面々がいたおかげで何とか無事に国境も通り抜けられた感じだし。 「じゃ、おかわりいいっすか?」 「おいっ、ヴィンセント」 「何すか、リーダー。ムコーダさんがいいって言ってんだからいいじゃないっすか」 ヴィンセントにおかわりをよそってやりながら「ヴェルナーさんもいかがですか?」と聞いてみる。 すると、ヴェルナーさんも申し訳なさそうに「お願いします」って木皿を差し出して来た。 それに続いてリタもフランカもラモンさんもおかわりをした。 美味いって思ってもらえれば作り甲斐があるってもんだよね。 残ったビーフシチューはフェルとスイのおかわり分ですっかり空になった。 フェルとスイの足りない分は、カセットコンロを出してオーク肉のステーキを焼いてやった。 肉を焼く匂いにヴィンセントとリタが物欲しそうな顔をしてたから、少しだけおすそ分けしてやった。 セーフエリアの冒険者たちがこっちをジト目で見ていたけど、さすがに見ず知らずの人に飯を分けるなんてできないからもちろん無視したよ。 作り置きの飯だって限りがあるからね。 少し食後の休憩をとったあと、フェルにせっつかれてボス部屋に向かうことに。 「それじゃ、皆さんお気をつけて」 「ムコーダさんたちもなって、フェル様がいるから大丈夫か」 「ムコーダさんたちは下へいくんすか?」 「ええ。フェルがダンジョン踏破する気満々なので......」 『ベヒモスがいるらしいからな。少しは楽しめるだろう』 フェル様らしいって。 こっちとしてはベヒモスなんて見たくないんだけどねぇ。 「それでは」 俺たちはセーフエリアを出てボス部屋に向かった。 アイアン・ウィルの面々はこの後、もう少しこの階を探索するそうだ。 休憩中に聞いた話では12階のボス部屋にいるのはリザードマンってことだったけど......。 ちょうどボス部屋には誰もいなかったから、そのまま入った。 中にいたのは聞いていたとおりリザードマンだ。 その名のとおり2足歩行のトカゲだな。 けっこうな数いたけど、フェルとドラちゃんとスイにとっては造作もなかったよ。 ドロップ品の皮を拾って13階層へと向かった。

142 Episode One Hundred Thirty-Three: Tongue Drums On Beef Stew Mr. Werner, Mr. Ramon, Vincent, Rita and Franca. Thank you for your help with the C-rank Adventurer Party, Iron Will. I never thought I'd see you again here. "Gentlemen, it's been a while." "It's been a while, Mr. Mkoda. I didn't expect to see you again here." Shake hands with Mr. Werner, the leader of Iron Will. I heard that Iron Will's face went on a journey towards this dungeon as soon as he broke up with me. He finally made it to this city yesterday in pursuit of this city while taking over the carriage. And it meant I've been diving into this dungeon since yesterday as soon as possible. "That's right. We're going to Bellain, the city of the sea, and when I heard about the dungeons in this city along the way, I said," Fell's coming in. " "I see," he says as Iron Will's face nodded. You've been spending a little time with Fell, so you think Fell might want to mention it. You all know how hard I struggle, don't you? "No, Mr. Mkoda, besides Master Fell, you have more submissive demons. That's dragon, isn't it? Are you a dragon child?" That's what I said. Vincent's gaze is poured on Dra. After all, Dora thinks she's a dragon child when she sees it for the first time. Dora and Sui have been my squire since they broke up with Iron Will's face, so that's the first time they've met. Let me introduce you two. "This dragon is an adult at this size. It's a rare kind of dragon called Pixie Dragon. My obedience, my name is Dora." "Buh..." "Buh." Cora, Vincent, you got a name and you erupted. And Mr. Werner. Rita and Franca say, "Hi Dora," Mr. Ramon, yeah, he's silent. I'm a little shaky though. "Later, this is the swim of the slime. It's slime, but it's so strong because it's special." He introduced Sui, who had crawled out of his bag and wanted to see how he was doing. "Even though it's amazing just Master Fell, you were adding more submissive demons. I'm afraid so." Mr. Werner, you won't be impressed with me like that. They're all for dinner, aren't they? The reason I became an obedient demon is the same as Fell. "Hey, you got rice yet? Oh, excuse me. Excuse me. "Hey, I'm cooking for the Fells." Um, I don't know what to do. Can I have a beef stew? I tried it with the bread I bought in the city. That bread's a little stiff, but you think it'll fit the beef stew. I gave him a meaty beef stew on a plate and served it to Fell and Dora and Suey. 'This is a dish you've eaten before. Don't let the meat simmer softly and dissolve in your mouth. Yum, it's delicious.' Thanks, Fell. 'Wow, this is delicious again. Really, your dishes are delicious.' Looks like you liked the beef stew, too, Dora. That's a stew around the mouth and it's Vietnamese. "This is delicious because the meat is tender and the flavor is stained." If Sui's tattoo came out, you're doing well. Good. "" "" "Gokuri" "" " Looking back, Iron Will's face-to-face eyes nailed to the beef stew. Vincent and Rita are drooling to their covetousness. Rita, you can't covet because you're a girl. I can't help it, do you want me to feed you here with the good old days? "Um, do you guys want some? When I heard that, Iron Will's face shook his boom head vertically. I give the beef stew to a deep wooden plate with a nice black bread. "Ha, I didn't know you could have Mr. Mukoda's dinner here. That's great." "Vincent has been saying since he broke up with Mr. Mukoda that Mr. Mukoda's rice was delicious -" "Oh, my God, Rita, you said it was Omei." "Well, I am. Because it was delicious for Hondo." That's how Vincent and Rita are talking to each other...... "Ha, that's delicious. The vegetables are soft-boiled, and I can't tell you anything about the meat that dissolves in this mouth." "Oh, it's really delicious. Eat this stew with bread and it's delicious." "This rich, deep flavor...... I didn't know you could have this kind of delicious rice in the dungeon. That's Mr. Mukoda." Franca, Mr. Werner and Mr. Ramon are starting to eat one foot ahead. "Oh, cheat, I'll eat too" Vincent and Rita go on to start eating. "Delicious." That's what I say. Both Vincent and Rita cheek the beef stew all over their mouths. Yeah, yeah, I'm glad they all liked it. I start eating beef stew too. Take a sip first. Yeah, it's delicious. Bloody horn bull meat is also simmered and tender enough to be cut with a spoon. Soft-boiled meat melts hollow when placed in the mouth. Dip the black bread in a beef stew, Pacri. Bliss of biting black bread with a deep taste of demiglass sauce. Ah, delicious. "" "Replacement" " Fell, Dora, and Sui are in. Dora's in charge, too. She said she was hungry because she used some kind of magic. I gave each plate a beef stew. "Still, this meat looks delicious. What kind of meat is that? That's what Vincent asked me, so I said, "It's bloody hornblue meat," and Vincent sprayed "bufo." Other members are surprised to open their mouths. Oh, what? Did something go wrong? "Mr. Mucorda, Bloody Hornbull meat, what is it? I'm in this stew..." If you say "yes" because that's what Mr. Werner has been asking...... "Excuse me. I never thought it was such a fancy ingredient." He apologized for something. ... Oh, this is just like the way I reacted. Larsh, the adventurers of the city of Curry Lina, they knew it was a luxury ingredient, too. He said he didn't know what the luxury ingredients were. Even if they say so, this is normal for us, and hey. Or I've also gotten some dragon meat lately, yes. Something tells me that with Fell, our food levels are noble? Plus, there's Dora and Sui, so there's no way to refill the meat. Consumption is also intense for that matter. Well, you've never been over for good food, have you? "No, don't apologize like that. There's still plenty of Bloody Horn Bull meat." When I said that, Mr. Werner looked surprised. "We got a lot of Fell and Suey." Mr. Werner was also convinced of the word "oh". "Dear Fell, Sugai" "Exactly, Master Fell." Vincent and Rita shine their eyes and look at Fell. Franca and Ramon are watching Fell as impressed. "That's the thing, you don't have to worry about it. How about a change? "Is that okay? "Absolutely." Answer that and Fell will look dissatisfied. "No, my share is gone." "Mr. Werner and I are looking after you before, okay? I'll cook some meat for Fell." "Oh, then Drago... Mogomogo... what are you doing?" Fell's mouth shut because he was about to say something about the meat of the dragon. 'Fell, you almost said something about dragon meat. Bloody Hornbull's meat is amazing. Tell me it's Dragon's meat,' cause we're all going down. ' Send Fell a message. "Nooo. Then you can have Wyburn's meat." 'That too is rejected. Wyburn's meat will surprise you too. You can have the oak meat from the drop earlier.' 'Mmm, I can't help it. Flavor it. " "Yes, sir." I can read the air at all. "Oh, would you guys like a change? "Yes, thank you all for your help then." I had just signed an exorcism pact with Fell at that time and I didn't know anything about it by myself. It feels like we managed to get across the border safely thanks to Iron Will's face. "Is that a good idea? "Whoa, Vincent" "Something, leader. You said Mr. Mukoda would be nice, right?" "Would you like Mr. Werner, too?" I ask. Then Mr. Werner also offered me a wooden dish to say "please" as he seemed sorry. That was followed by a replacement for Rita, Franca and Mr. Ramon. If you think it's delicious, it's worth making. The remaining beef stew was completely emptied with a replacement for Fell and Suey. For the lack of fer and sui, I served a cassette stove and baked him oak meat steak. Vincent and Rita looked like they were going to want something for the smell of baking meat, so I only recommended it a little bit. Safe area adventurers were watching us with a jitsu eye, but of course I ignored you because you can't just split the meal between strangers. Because there are limits to the rice you make and store. After a short post-meal break, Fell clings me to the boss's room. "Well, take care, gentlemen." "Mr. Mukoda, are you okay because there's Mr. Fell?" "Are you going downstairs, Mr. Mukoda? "Yep, because Fell is willing to step through the dungeon..." 'I hear there's a Behemoth. You'll have a little fun.' Looks like Mr. Fell. As for this one, I don't want to see a behemoth. "Bye." We left the safe area and headed to the boss's room. The face of Iron Will said he would explore this floor a little more after this. I heard during the break that being in the boss room on the 12th floor meant Lizardman...... There was just no one in the boss room, so I went straight in. It was Lizardman, as I heard. You're a two-legged lizard, as the name suggests. There were a lot of them, but for Fell and Dora and Sui, they didn't make any. I picked up the skins of the drops and headed to level 13.

第三百五十八話 トリッパ風モツのトマト煮込み 「師匠、よろしくお願いします!」 「約束どおり臓物の調理の仕方を教えてください、師匠!」 「あのね、2人とも来るの早いから。それとね、その師匠っての止めてくれないかな。だいたい君たちとは昨日会ったばっかりでしょ」 「いえ、師匠は師匠ですから」 「そうですよ、師匠」 「いやね、ハァ~......」 何を言っても“師匠”呼びを直しそうにないメイナードとエンゾに、俺は諦めてため息を吐いた。 昨日勢いに押されてメイナードとエンゾにモツ料理を教えることにしたものの、約束よりも大分早い時間に2人の突撃を受けていた。 朝飯を食って人心地ついたところだったってのに。 「師匠、早く臓物の調理の仕方を教えてくださいよー」 「そうですよ。俺たちにとっては重要なことなんですから」 「はぁ、分かった分かった。とりあえずついて来て」 俺は仕方なしにメイナードとエンゾをキッチンに案内した。 「モツ、臓物の調理の仕方って言っても、そんな特別なもんじゃないぞ。一番重要なのは、昨日2人にもやってもらった下処理だからな。あの下処理さえきちんとやりさえすれば、臭みもなく焼いても煮ても美味い」 「特にモツの中でも量が多かった白モツ......、これだな」 そう言いながら俺は昨日下処理してもらった白モツをアイテムボックスから取り出して2人に見せる。 「これなんかはブツ切りにして普通に塩胡椒して焼いても美味いし、タレに漬け込んでから焼いても美味いぞ。要はこの街の屋台で売ってるダンジョン豚やダンジョン牛の肉と同じだよ。あれがダンジョン豚やダンジョン牛の臓物に変わっただけだ」 「なるほど。ということは、串焼きにしてもいけると」 「もちろん」 そう言うと、何故かメイナードとエンゾが顔を見合わせてニンマリしている。 「おいエンゾ、これはいけるぞ!」 「ああ。俺たちには2人で試行錯誤して作った究極のタレがある」 食のメッカとも言われるローセンダールで料理人を目指しているだけあって、2人は既に独自のタレを開発していたようだ。 「焼きはそんな感じで分かったと思うけど、煮る方はどうする? こっちは作ってみた方がいいか?」 「是非!」 2人ともまずは屋台から始める予定らしく、煮物でも屋台で出せそうな物なら考える余地はあるから知りたいとのことだった。 「ま、こっちもいろいろとあるにはあるんだけど......」 モツ鍋は屋台には不向きだろうし、モツ煮だと醤油や味噌が必要になってくるからなぁ。 醤油や味噌が手に入らない以上は教えることはできないだろう。 そうなると、トリッパ風にトマト煮込みが1番無難かな。 これならここで手に入るものでもなんとかいけそうだし。 「よし、トマト煮込みを作るぞ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「よし、下処理はこんな感じでいいかな」 ハチノスと白モツを適当な大きさに切って、水から煮ていくゆでこぼしの作業を2回ほど行ったうえ水洗い。 ダンジョン豚の白モツでも美味いとは思うけど、トリッパ風ということで、今日はダンジョン牛のモツ、 「すぐ使えるもんだと思ってましたけど、臓物の料理は手間がかかるんですねぇ」 俺の指示の下、ゆでこぼしの作業をしていたメイナードがそう言った。 「わざわざ小麦粉や塩を使って作業したんだから、それですぐに使えるものだと思ってました」 メイナードに続いてエンゾもそう言う。 「まあな。焼くなら昨日の下処理だけでも問題ないけど、煮込みにするならこの“ゆでこぼし”の作業はやったほうがいいぞ。アクやぬめりやらが取れて断然美味くなるからな」 メイナードもエンゾも調理の仕方をしっかり覚えようと目は真剣だ。 「材料も用意してあるから、さっそく作っていこう」 2人がモツのゆでこぼしの作業をしている間にネットスーパーで材料を購入済みだ。 「じゃ、こっからはそれぞれ手分けして作業してもらうぞ。メイナードにはトマトの水煮を作ってもらうことにして......」 本当なら缶詰を使うのが簡単なんだけど、そうもいかないから一から作ることにした。 まぁ、トマトの水煮なら皮を湯剥きして水と塩を入れてアクをとりながら煮詰めれば出来るし。 「エンゾには野菜類を切ってもらう」 タマネギ、ニンジン、セロリを5ミリくらいの角切りにして、ニンニクはみじん切りに。 グツグツグツ―――。 トントントン―――。 メイナードもエンゾも料理人を目指しているだけあってなかなかの手際だ。 「よし、トマトの水煮も出来たし、野菜も切り終わったな。そうしたら次行くぞ。まずは鍋にオリーブオイルをひいてニンニクのみじん切りを入れたら弱火で炒めていく」 黄金色のオリーブオイルの中でニンニクのみじん切りがゆっくりとローストされていく。 「こんな感じでニンニク、俺の故郷ではガーリケのことニンニクって言うんだけどな、その香りが出てきたところで、さっきエンゾに切ってもらった野菜と......、これ、ローリエの葉を1枚入れて炒めていく」 こちらの世界には乾燥ハーブ類はそれなりにあって、ローリエも割と手に入りやすいものだから大丈夫だろう。 「こんな感じでタマネ......じゃなかったオネオンが半透明になったら、モツを入れてさっと炒める。あとはメイナードに作ってもらったトマトの水煮と干し肉のもどし汁、それからヒヨ豆の水煮を加えてコトコト煮込んでく」 本当ならコンソメの素を使いたいところだけど、さすがに2人の前ではそうもいかないから前に買ってアイテムボックスの中にあった干し肉を水でもどして、そのもどし汁を使うことにした。 ヒヨ豆の水煮っていうのは、ネットスーパーで買ったヒヨコ豆の水煮だ。 ヒヨコ豆の水煮缶を買って、それをあらかじめ皿に移しておいた。 こっちの世界にもヒヨ豆っていうヒヨコ豆にそっくりな豆があるから問題ないだろう。 白いんげんか大豆の水煮でもいいんだけど、こっちの世界で豆と言えばこのヒヨ豆だからそれに似たヒヨコ豆にしてみた。 「あとはモツが柔らかくなったら、最後に塩胡椒で味を調えて出来上がりだ。割と簡単だろ」 真剣に手順を見ていた2人に話を振ると、2人とも頷いた。 「この臓物の料理というのは、いかにきちんと臓物の下処理をしたかにかかってくるということですね、師匠」 「そういうことだ、メイナード」 「正直、小麦粉と塩がもったいないと思いましたけど、美味しく食べるためのことなんですね」 「ああ。とは言っても、小麦粉も塩もそれほど大量に使うわけでもないと思うんだけど。エンゾも昨日の作業で大体の量は覚えただろ?」 エンゾは俺の言葉に何か考え込むように「あの大量にあるドロップ品1つに対して小麦粉が中コップに......」などとボソボソとつぶやいている。 「確かに考えてみると大量というほどでもないですね」 「そうだぞエンゾ。それにほらうちは......」 メイナードの話では、孤児院の援助として小麦粉と塩は現物支給らしく、十分以上の量が支給されているらしい。 それというのもこの地方は小麦の一大産地でもあり、岩塩の産出地でもあるためだ。 実際、この街に関しては肉ダンジョンがあるおかげで肉で有名だけど、周りの農村では小麦がさかんに栽培されているそう。 言われて見ればこの街にくるまでに小麦畑をけっこう見たような気がするな。 そうこうするうちに......。 「お、もうそろそろいい感じ。あとは塩胡椒で味を調えて......、はい、出来上がり」 「ゴクリ......。これは具沢山で美味そうですね」 「匂いも美味しそうです」 「あ、胡椒は高いから、ないようだったらなくても大丈夫だと思う。あとな、乾燥バジルを入れてもけっこう美味いぞ。ま、その辺は臨機応変に、いろいろ試してみたらいい。とりあえず試食だ」 メイナードとエンゾ、それから俺の分を皿に取り分けていると......。 いつの間にかいたよ、うちの食いしん坊たちが。 「あー、フェルたちもってことね」 フェルとドラちゃんとスイのいきなりの登場にメイナードとエンゾはかなりビビッていた。 俺の従魔だから大丈夫だって説明したら腰は引けているがなんとか落ち着きを取り戻したけど。 「フェルたちが腹いっぱいになるほどは作ってないから、本当に味見程度だぞ」 そう言ってフェルたちにも取り分けた。 『なんだ、本当に少しなのだな』 『味見程度ってんだから仕方ないさ。美味かったら作ってもらおうぜ』 やっぱりフェルたちにとっては少な過ぎるようだ。 「だから味見程度って言っただろうが......」 文句を言いながらもフェルたちがトリッパ風モツのトマト煮込みを食っていく。 「ほら、メイナードとエンゾも食ってみろよ」 2人は頷くとモツのトマト煮込みをスプーンですくって口の中へ。 そしてじっくりと味わう2人。 「美味しい......。臭みが多少あるんじゃないかと思ってましたけど、そういうのは全然なくてとても食べやすいです! それに、柔らかく味の染みた内臓肉がたまらない美味しさです!」 「内臓というと、独特な味わいなのではと思ってましたが、これはさっぱりといただけますね。すごく美味しいです! トマトの酸味と相まって食が進みます。それにこの料理は具沢山で食べ出があるし、パンにもすごく合うと思います」 美味い美味いと皿に盛ったトリッパ風モツのトマト煮込みを2人はペロリとたいらげた。 「フフフフフフ、エンゾよ、これで俺たちは勝てるぞ」 「フフフフフフ、そうだな、メイナード。これで俺たちは勝てる」 え、何? いきなりメイナードとエンゾが壊れた。 「俺たちの究極のタレを使った焼き物とこの煮込み......、完璧だ!」 「ああ。これならば上位を狙えるぞ!」 ............何の話? 「なぁ、さっきから何の話してるんだ?」 「あ、すみません師匠。俺たちだけで盛り上がってしまって」 「でも、師匠のおかげで俺たちも希望が持てました。肉ダンジョン祭りで上位を狙えそうです!」 「肉ダンジョン祭り?」 メイナードとエンゾから話を聞くと、肉ダンジョン祭りというのはこの街の活性化を目的に8年ほど前から年に一度開催されるようになった祭りで、肉ダンジョン産の肉をみんなに味わってもらおうという趣旨らしい。 開催は3日間で、その期間は肉ダンジョン産の肉を使った料理を出す屋台が通りを埋め尽くすそうだ。 今年の肉ダンジョン祭りは10日後からで、店を構える有名店もこのときばかりは屋台を出すという。 「年々増えて、去年なんて100近い屋台が出店したんですよ!」 「そうそう。そして、この祭りのおかげで俺たちや、出来たばっかりの新しい店にもチャンスができたんですよ!」 この2人にとって肉ダンジョン祭りは大きなイベントらしく、話しているうちにだんだんヒートアップしていく。 何でもこの祭りの期間に限っては、商人ギルドに申請さえすれば誰でも出店できるらしく、2人も屋台を出店するとのこと。 「本当なら商人ギルドに登録してないと商売なんてできないけど、肉ダンジョン祭りの期間だけは特別だから。料理人を目指して修行中の俺らくらいの子たちも腕試しとしてけっこう参加してるんですよ」 そういう子たちは金を出し合って出店するそうな。 「肉ダンジョン祭りのメインイベントは、最終日にある表彰式です。お客さんの投票で決まった美味しい屋台の5位までが発表されるんですよ!」 エンゾが興奮気味にそう言った。 「そうなんです。それでその上位5位に入った店は翌日からは人気店になるんです! 一昨年の4位に入ったマークスさんの屋台なんて、独立して間もなかったのに瞬く間に人気店になったんですから!」 メイナードも興奮気味にそう語った。 なるほど。 有名店の直営とか、店舗がない屋台だけの店とか、独立したばかりの屋台とか、そういうこと関係なしで上位5位までに入ればワンチャンあるってことか。 なかなか夢があるじゃないの。 「俺たちはまだ独立とかそんなんじゃないですけど、ここでもし上位に入ることができれば、有名店で雇ってもらうことも可能になりますんで。それに場合によっては店を任せてもらえる可能性だってあるって聞いてますから」 確かに箔がつけば選り取り見取りかもしれないな。 それにしても......。 「面白いことを聞いたな。なぁ、それってまだ申請受け付けてるのか?」 「「えっ?」」 「し、師匠、もしかして、出店するつもりですか?」 「何だよ、ダメとでも言うつもりか?」 「い、いや、そんなことはないですけど......」 何故かメイナードもエンゾも困り顔だ。 「肉ダンジョン祭りのこと黙っておけばよかった......」 「強力なライバルが......」 2人がボソボソとそんなことを口走っている。 「何だよ、そんなことを心配してるのか? モツ料理は出すつもりないから、お前らの方が目を引くんじゃないかな。だってモツなんて出す店ないだろ」 「「確かに......」」 「あ! エンゾ、それに場所だよ場所。申請は祭りの1週間前まで受け付けてるけど、場所は申請順に割り振られていくから今申請したとしてもいい場所は残ってないよ」 「あっ、そうか。もう残ってるのは端っこのあんまりいい場所じゃないよな。そうなると、いくら師匠でも苦戦するかも」 「まぁさ、面白そうってだけで出店する俺への警戒よりも自分たちのやるべきことをしっかりやった方がいいぞ。上位狙うんだろ? モツ料理を出すつもりなら、そのモツをどうやって入手するのかとかさ、そういうのしっかり考えなよ」 俺にそう言われて初めて「そうだ!」と気付く2人。 モツの調理法を知ることで頭がいっぱいで、入手先までは考えていなかったみたいだ。 しかし、すぐにハッとすると2人して俺の顔をまじまじと見る。 そして揉み手に猫なで声で......。 「「師匠~」」 「な、なんだよ?」 「「臓物くださいっ!」」 こいつらだんだん遠慮がなくなってきたな。 別にやってもいいけど、どうせならまたちょこっと仕事を。 「やってもいいけど、俺が肉ダンジョン祭りに出す料理の仕込みを手伝え。そしたら、ドロップ品の臓物をそうだな、4つやるぞ」 俺がそう言うと、メイナードとエンゾの2人が協議しだす。 「師匠、そこは5つでお願いします!」 「それと、手伝うのは肉ダンジョン祭り開催の3日前の1日のみで。前日と前々日は自分たちの仕込があるんで、ここは譲れませんよ」 モツのドロップ品5つはまぁいいとして、手伝いが3日前の1日のみか。 俺は時間停止のアイテムボックス持ちだから、仕込んだものを腐らせる心配もないし......、うん、まったく問題ないね。 「よし、契約成立だ」 俺はメイナードとエンゾと固く握手を交わした。 『おい、話は済んだか?』 「ん? 何だフェル」 『これ、なかなか美味かったぞ。もっと食うから作れ』 『俺も食いたいな』 『スイもこれもっと食べたいなぁ~』 ............はいよ。 フェルとドラちゃんとスイのリクエストにより、メイナードとエンゾが帰ったあとトリッパ風モツのトマト煮込みを大量に作ったよ。

376 Episode 358: Stewed Tomatoes With Trippa-Style Mottles "Best wishes, Master! "Tell me how to cook your organs as promised, Master! "You know, because we're both coming early. And I was wondering if you could stop being that master. I guess I just met you guys yesterday." "No, because the master is the master" "Yes, Master." "No, ha..." Whatever I said, I gave up and sighed at Maynard and Enzo, who were unlikely to fix the "master" call. Although I was pushed by momentum yesterday to teach Maynard and Enzo to cook moths, I was under two assaults much earlier than I promised. Even though I was just getting comfortable eating breakfast. "Master, tell me how to cook your organs quickly -" "That's right. It's important to us." "Ha, okay, okay. Just follow me." I had no choice but to lead Maynard and Enzo to the kitchen. "Motsu, when I say how to cook a gut, it's not that special. Most importantly, I had both of them do it yesterday. As long as you do that underneath treatment properly, it tastes delicious, baked or boiled without odor" "Especially the white moth that had a lot among the moths......, this is it" With that said, I took the white molluscs I had processed downstairs yesterday out of the item box and showed them to the two of us. "Something like this is delicious if you cut it into bumps and cook it normally with salt and pepper, marinated in a sauce and then baked. The point is, it's the same dungeon pig and dungeon cow meat we sell in the streets of this city. That just turned into dungeon pigs and dungeon cow guts." "I see. That means it can even be skewered" "Of course." With that said, Maynard and Enzo are nimmating face-to-face for some reason. "Hey Enzo, we can do this! "Oh. We have the ultimate sauce the two of us made by trial and error" I'm just aiming for a cook in Lawsendar, also known as Mecca of Food, and it looks like the two of them had already developed their own sauce. "I think I figured out the baking like that, but what about the boiler? Should we try making this one? "Absolutely!" They both planned to start at the stall, and they wanted to know because there was room to think about something that could be served at the stall even if it was a simmer. "There's a lot going on here too..." The hot pot won't be suitable for stalls, and if it's braised, you'll need soy sauce or miso. I wouldn't be able to teach any more than I can't get soy sauce or miso. When that happens, stewing tomatoes in a trippa style is probably the easiest. I think I can handle anything I can get here. "All right, I'll make you a stewed tomato" * * * * * "Okay, I guess this is what the bottom processing looks like" Cut the honeysuckle and white mollusc into appropriate sizes and wash the water after about two boiling exercises boiled from the water. I don't even think it tastes good with dungeon pork white moths, but trippa-style means I decided to use Dungeon Beef Moths, Hachinos (Trippa) and White Moths today. "I thought you could use it right away, but cooking guts takes a lot of work." That's what Maynard, who was working on the boiling under my direction. "I worked with flour and salt on purpose, so I thought it was something I could use right away." That's what Enzo says after Maynard. "Sort of. If you want to bake it, it's fine with just yesterday's bottom treatment, but if you want to simmer it, you'd better do this" boiling "job. It will definitely taste delicious when it comes to removing acne and coloring." Maynard and Enzo are serious about trying to remember exactly how to cook. "We have ingredients too, so let's just make them." I bought the ingredients at the online supermarket while the two of them were working on the moth boiling. "Well, from here on out, we'll have each of you work in hands-on pieces. Maynard decided to make a boiled tomato..." If it's true, it's easy to use canning, but I decided to make it from scratch because it doesn't work either. Well, if you're boiling tomato water, you can do it by peeling the skin off the water, adding water and salt, and boiling it down while you take an ac. "Ask Enzo to cut the vegetables" Cut onions, carrots and celery into about 5mm squares and mince garlic. Gutsy gutsy gutsy -. Tons of tongues... Maynard and Enzo are pretty handy just looking to cook. "Okay, I can boil the tomatoes in water, and you're done cutting the vegetables. Then we'll go next. I'll start by grabbing the olive oil in the pan and add the minced garlic and I'll fry it over low heat." Minced garlic is slowly roasted in golden olive oil. "Garlic like this, in my hometown I say garlic, just when that scent comes out, with the vegetables I just had Enzo cut..., this, I'm going to fry it with one lollier leaf" There are quite a few dried herbs in this world, and Laurier is easy to get. "Tamane like this...... it wasn't. When Oneon becomes translucent, add the moss and saute gently. And then I'm going to add the boiled tomato water and dried meat offal juice that Maynard made, then the boiled leopard beans and simmer the cottonseed." If it's true, I'd like to use the consomme vegetables, but I bought the dried meat in the item box before because it's not going to be the same in front of the two of us, and I decided to use the juice. A boiled bean is a boiled bean bought in an online supermarket. I bought a can of hyoko bean boiled in water and transferred it to a plate beforehand. There are beans in this world that look just like beans called leopards, so it won't be a problem. I don't mind stewing in the water with white mackerel soybeans, but when it comes to beans in this world, it's this mackerel bean, so I tried to make it a mackerel bean similar to that. "And then when the moss softens, you can season it with salt and pepper at the end. It's easy for you." When I spoke to the two of them who were seriously watching the procedure, they both nodded. "The cooking of this organ means that it depends on how properly you have processed the organ, Master" "That's the thing, Maynard" "Honestly, I thought it was a waste of flour and salt, but it's for good eating," "Oh. That said, I don't think I use that much flour or salt. You remember how much Enzo did yesterday? Enzo is crushing with Boso like, "The flour is in a medium glass for one of those massive drops..." to think of something in my words. "It's certainly not as massive as it sounds when you think about it" "That's right, Enzo. And here we are..." Maynard's story is that flour and salt appear to be paid in kind as an aid to orphanages, with more than enough being paid. That is because the region is also a major producer of wheat and a producer of rock salt. In fact, it is famous for its meat thanks to its meat dungeons as far as this city is concerned, but it is said that wheat is grown in the countryside around it. Don't feel like you've seen the wheat fields before you came to this city if you ask me. In doing so...... "Oh, it looks good now. And then season it with salt and pepper..., yes, you can" "Gokuri...... This looks delicious." "Smells delicious too" "Oh, pepper is expensive, so I think it doesn't have to be if it doesn't seem like it. Later, even if you add dried basil, it's delicious. Ma, ad hoc around there, you should give it a try. It's a tasting." Maynard and Enzo, then you're splitting my share into plates... I was there at some point, my eaters. "Ah, the Fells." Maynard and Enzo were pretty freaked out by the sudden appearance of Fell, Dora and Sui. She explained that she was okay because she was my obedient, but she managed to regain her composure. "I haven't made enough Fells to be hungry, so it's really about taste." That's what I told the Fells. "Oh, my God, you're really a little bit" "I can't help but taste it. If it tastes good, let's have it made. ' Looks like too little for the Fells after all. "So I told you about the taste..." While complaining, Fells eat a stewed tomato with trippa-style mottles. "Look, try Maynard and Enzo, too." The two snorted and spooned the stewed tomatoes of the moss into their mouths. And two people who taste it carefully. "Delicious...... I thought there might be some odor, but that's not at all and it's very easy to eat! Plus, the soft, flavor-dyed gut meat is irresistibly delicious! "When it comes to guts, I thought it had a unique taste, but you can refresh this. It's so delicious! It goes hand in hand with the sourness of the tomatoes. Besides, this dish has a lot to eat, and I think it would go great with bread." The two were peppered with delicious delicacies and stewed tomatoes of trippa-style mottles served on a plate. "Hoo-hoo-hoo, Enzo, now we can win." "Huh-uh, right, Maynard. Now we can win." Oh, what? Suddenly Maynard and Enzo broke. "Baked goods with our ultimate sauce and this simmering......, perfect! "Oh. This will get you to the top! ............... What are you talking about? "Hey, what are you talking about earlier? "Oh, excuse me, master. We're the only ones thriving." "But thanks to our master, we had hope, too. Looks like you could go for the top at the Meat Dungeon Festival! "Meat Dungeon Festival? I hear from Maynard and Enzo that the Meat Dungeon Festival is a festival that has been held annually for about eight years now with the aim of revitalizing the city, with the purpose of giving everyone a taste of meat from meat dungeons. The event is in three days, and the street is said to be filled with stalls serving meat from meat dungeons during that period. This year's meat dungeon festival starts in ten days, and the famous stores that set up the store say they will leave the stalls all at this time. "Years on, what a close to a hundred stalls opened last year! "Yes, yes. And thanks to this festival, we and the new stores just made it! For these two, the meat dungeon festival seems to be a big event, heating up gradually as we speak. Anything. Only for the duration of this festival, it seems that anyone can open a store as long as they apply to the Merchant Guild, and both of them will open a stall. "If it's true, I can't do business without registering for the Merchant Guild, because only the duration of the Meat Dungeon Festival is special. Some of our kids in training for cooks are taking part in this as an arms test." They say they're opening stores with each other for money. "The main event of the Meat Dungeon Festival is an awards ceremony on the last day. Up to number five of the delicious stalls decided by the votes of our customers will be announced! Enzo said that excitedly. "It is. So the top five stores will become popular the next day! Mr. Marks' stall, which came in fourth last year, became instantly popular even though it wasn't long after independence! Maynard also said that with excitement. I see. You mean there's a one-chan if you put it in the top five without anything to do with the direct management of famous stores, or just stalls that don't have stores, or just stands that are independent? You have a lot of dreams. "We're still not independent or anything, but if we can get to the top here, it's going to be possible to get people hired at famous stores. And in some cases, I hear you might be able to take care of the store." If the foil does come on, it could be a pick-up. Nevertheless...... "You heard something funny. Hey, is that still open to applications? "" Huh? "And, Master, maybe, are you going to open a store? "What, are you going to say no? "Yes, no, that's not true..." Maynard and Enzo are troubled faces for some reason. "I should have kept my mouth shut about the meat dungeon festival..." "A powerful rival..." Two people are talking about that with Boso Boso. "What, are you worried about that? I'm not going to serve moth food, so I guess you guys are more eye-catching. 'Cause you don't have a store that serves moths." "" Sure... " "Ah! Enzo, and it's a place, a place. Applications are accepted up to a week before the festival, but the locations will be assigned in order of filing, so there's no place left to apply now." "Oh, well. What's left is not a very good place at the end, is it? If that happens, any number of masters may struggle" "Well, we'd rather do what we have to do than be alert to me opening up just because it sounds funny. You're after the top, aren't you? If you're going to serve hot dishes, think about how you're going to get them." That's the first time you've said that to me. "Yes!" and two people who notice. Knowing how to cook a moth fills my head, and I don't think I thought about it until I got it. But as soon as you're happy, you two look at my face seriously. And with a cat in my rubber...... "" Master ~ "" "Hey, what is it? "" Visceral! These guys are getting less and less reluctant. You can do something else, but if you want to do it anyway, have another little job. "You can do it, but help me plant the dishes I serve to the meat dungeon festival. Then I'll do four of the drops." When I say that, Maynard and Enzo discuss it. "Master, there's five of them, please! "And only one day before the meat dungeon festival to help. We have our own orders the day before and the day before, so we can't give up here." Five drops of moths are fine, but only one day before three days of help? I have a time-stopped item box, so I don't have to worry about spoiling what I've planted..., yeah, that's perfectly fine. "All right, we got a contract." I shook hands firmly with Maynard and Enzo. "Hey, have we talked yet? "Hmm? What the hell, Fell?" 'This was pretty good. I'll eat more, so make it.' "I want to eat, too." "I'd love to have more of this too" ......... yes. At the request of Fell, Dora and Sui, I made a large amount of tomato stew with trippa-style mottles after Maynard and Enzo left.

第百十三話 すき焼き 宿に着いたら、あれだけ置いていた食い物がきれいさっぱりすっかりなくなってた。 しかもみんな獣舎でぐっすり寝てるし。 ドラちゃんなんて仰向けになって腹だして寝てるよ。 みんなが寝てる間に飯の用意しておくか。 ドラちゃんに美味いもん食わせるって言っちゃったからなぁ。 何にするかとあれこれ考えて決めた。 ワイバーンの薄切り肉もあるし、後で作ろうと思ってたすき焼きにした。 すき焼きなら豪勢だし文句ないだろう。 まずはネットスーパーで買い物だな。 とにもかくにもすき焼き鍋は買わないとってことで、コンロに合わせて3つ購入。 これがなくちゃ始まらないからな。 野菜類はネギに白菜とエノキ、あと春菊も入れるか。 あとはしらたきと焼き豆腐と卵だろ、あとはすき焼きのタレだな。 すき焼きのタレは既製品を使うぜ。 作るより簡単だし何せ美味いからな。 まずは下ごしらえだ。 ネギは1センチ幅の斜め切りにして、白菜は食べやすい大きさにざく切りにする。 春菊は5センチくらいの長さに切り、エノキは石づきを切ったら食べやすい大きさにほぐしておく。 焼き豆腐は食べやすい大きさに切っておき、しらたきは下ゆでしたら食べやすい長さに切る。 下ごしらえができたら、いよいよ作っていく。 すき焼き鍋を熱して、ワイバーンの脂身を溶かしたらネギを焼いていく。 ネギに焼き色が付いたらワイバーンの肉を投入。 ワイバーンの肉をさっと焼いて色が変わったら、すき焼きのタレを入れて弱火にする。 そこにしらたき、焼き豆腐、エノキ、白菜、春菊を入れて火が通ったら食べごろだ。 皿に卵を割って、フェルとスイの分は多いから2個だな。 ドラちゃんも俺の倍近く食うから、あの大きさからしたら食う方か。 じゃあ、ドラちゃんも卵2個でいいな。 卵2個ずつ割ったら軽く溶いて、そこにワイバーン肉を大盛りと野菜少々を入れてよく絡める。 3人を起こそうと思ったら、俺の後ろで涎垂らして待機してたよ。 「はい、どうぞ」 3人の前に皿を置いた。 3人とも待ちきれなかったのか、すぐに食い始めた。 『この肉うめぇなっ』 『うむ、このタレと肉が合う。それと、これは卵か? これが絡まり一層美味い』 『うんうん、ちょっと甘くてしょっぱい味のお肉と卵が一緒になるとすっごく美味しい』 すき焼きは生卵を絡めて食うと最高だよな。 って、あ............ワイバーンって竜の亜種なんだっけか? ここのワイバーンってプテラノドンみたいな見た目だからすっかり忘れてたわ。 ドラちゃん、ワイバーン食って大丈夫なのか? 「ド、ドラちゃん、その肉さ、ワイバーンの肉なんだけど食って大丈夫か?ワイバーンって竜の亜種とかじゃなかったっけ? 共食いとかにならないか?」 おそるおそる聞いてみたらドラちゃんに鼻で笑われた。 『ドラゴン種の中でワイバーンを竜と認めている奴なんていないぞ。ドラゴン種は総じて俺のように知能が高いからな。ワイバーンみたいな馬鹿どもは竜とは呼べん。それにな、同族、俺なら同じピクシードラゴンを食わん限り共食いとは言わない。この世は弱肉強食なんだから、俺は同族以外は何でも食うぞ』 ドラちゃんはそう言ってワイバーンのすき焼きをガツガツ食っている。 同族以外は何でも食うって、ドラちゃんってば見かけによらず意外とワイルドなんだね。 『ドラの言うとおりだ。強き者が弱き者を糧にするのは ドラちゃんの発言にフェルも頷きながら同意する。 まぁそう言われりゃあそうなんだけど。 この世界の頂点に君臨するようなフェルのおかげで、俺たちも美味しく魔物の肉を頂いてるわけだしさ。 『まぁ難しいこと考えないで、お前も食えよ。うめぇぞ』 って、ドラちゃん、それ俺が作ったやつだから。 じゃ、俺も食うかな。 『『おかわり』』 って、食えねぇよ。 フェルとスイのおかわり来たよ。 『俺はもう腹いっぱいだぁ。はぁ美味かった~。やっぱお前の従魔になって正解だったぜー』 『うむ、それは言えているな』 『あるじのご飯は美味しいのばっかりだよー。毎日美味しいごはんが食べられてスイ幸せー』 ドラちゃんとフェルの言いぶりには飯だけかよと若干思うところもあるが、スイの「スイ幸せー」でいっきに報われるな。 ホントにスイちゃんはかわええのう。 スイちゃんのために、おかわりをせっせと作ったぜ。 フェルはついでだね。 俺も合間にすき焼きを頂いたよ。 白米と合うね。 なんか日本酒も久しぶりに飲みたくなって途中でネットスーパーで買っちゃったぜ。 日本酒をちびちび飲みながらすき焼きをつまんだ。 ちなみに春菊はフェルにもスイにもドラちゃんにも不評だったから、俺一人で食ったよ。 あの苦みが美味しくないらしい。 『ふぅ、美味かったぞ』 『スイ、お腹いっぱい』 ようやくフェルもスイも満足したみたいだ。 「そうだフェル、明日ギルドでヴェノムタランチュラの報酬やら買取代金を受け取ったらすぐにドランに向けて出発するんだろ?」 『うむ。早くダンジョンに行きたいからな』 『なに? ダンジョンに行くのか?』 ドラちゃんがダンジョンって言葉に反応した。 『うむ、この後にダンジョン都市ドランに向かうのだ。そこでダンジョンに入る予定だ。我も人間の街にあるダンジョンに入るのは初めてだから楽しみにしておる』 『そりゃ楽しみだな! 俺も人の街にあるダンジョンに入るのは初めてだぜ』 『スイもダンジョン楽しみ~』 何でうちの子たちはみんなダンジョンが楽しみだなんて言ってるんですかね。 俺としてはまったく楽しみじゃないんですが。 「んじゃ、明日は早めにギルドに行ってドランに向かうか」 『うむ、それがいい』 今日も引き続きドラちゃんにはこの獣舎で寝てもらって、俺とスイは部屋に戻った。 ギルドに行って用を済ませたら、いよいよドランに向けて出発だ。 フェルもスイもドラちゃんもダンジョンを楽しみにしてるから、ドランへの滞在が長くなりそうなのがちょっと心配だ。

121 Episode 113 Sukiyaki When I arrived at the inn, all the food I had left was clean and completely gone. Besides, they're all sleeping tight in the beast house. Dra, you're lying on your back and sleeping hungry. Do you want me to prepare dinner while everyone's asleep? Because I told Dra to eat something delicious. I thought about what I was going to do and decided. I have some thinly sliced Wyburn meat, and I made it into a sukiyaki I was going to make later. A sukiyaki would be a luxury and I wouldn't complain. You shop online supermarket first. I don't buy sukiyaki pans either, so I bought three according to the stove. It has to start without this. Do you also add cabbage and enoki to the green onion and spring chrysanthemum to the vegetables? The rest is shiitake, grilled tofu and eggs, and the rest is sukiyaki sauce. I use ready-made sukiyaki sauce. It's easier than making it, and it's delicious. Let's take a look first. Cut the green onions into 1 cm wide diagonals and cut the cabbage into easy to eat sizes. Cut the chrysanthemum to about 5 cm long and loosen the enoki to an easy-to-eat size once the stone is cut. Cut the roasted tofu into easy-to-eat sizes, and cut the shiitake into easy-to-eat lengths if it is Lower Yu. When I get a look down, I'm finally going to make it. Heat the sukiyaki pan and cook the leeks when the fat from the Wyburn is dissolved. Add Wyburn meat when the leeks have a baking color. When Wyburn's meat is cooked gently and the color changes, add the sukiyaki sauce to make it low heat. Add the grilled tofu, enoki, cabbage, and spring chrysanthemum and eat when the fire is over. Break an egg in a plate, two for a lot of fer and sui. Dora eats nearly twice as much as I do, so from that size, should I eat it? Well, two eggs would be nice, too, Dora. When you break two eggs at a time, melt gently, and add a large serving of Wyburn meat and a bit of vegetables there to tangle well. If I wanted to wake the three of you, I'd be waiting for you coveted behind me. "Yes, go ahead" I put a plate in front of the three of them. You couldn't wait for all three of them, and I immediately started eating them. "This Meat Ugly." 'Um, this sauce and meat go together. And this is an egg? This is all tangled up. It's even better. " "Yeah, yeah, it's a little sweet and soggy. It tastes so good when meat and eggs go together" Sukiyaki is great when it involves raw eggs. What, ah... is Wyburn a subspecies of dragons? I totally forgot that Wyburn here looks like a Pteranodon. Dra, are you okay with eating Wyburn? "D, Dora, its meat, it's Wyburn's meat, is it okay to eat it? Wasn't Wyburn a subspecies of dragons or something? Can't we eat together or something? Perhaps when I asked, Dora laughed at me with her nose. "There's no one in the dragon species who recognizes Wyburn as a dragon. Dragon breeds are all as intelligent as I am. Fools like Wyburn can't call themselves dragons. Besides, fellow countrymen, I wouldn't call them eating together unless I ate the same pixie dragon. I eat anything but my own. ' That's what Dra says and eats Wyburn sukiyaki guzzly. Dora is surprisingly wild to eat anything but her own. 'Dora is right. It is only reason that the strong feed the weak.' I agree with Dora's remarks while Fell snorts too. Well, if you say so. Oh, yeah. Thanks to Fell, who reigns at the top of the world, we're getting some delicious demonic meat, too. 'Well, don't think hard, you eat too. Ugh. " Because, Dora, that's the one I made. Well, I guess I'll eat, too. "" Replacement "" I can't eat it. I'm here to replace Fell and Suey. 'I'm already hungry. It was delicious. I knew I was right to be your squire.' "Um, you can say that." "Saucer rice is just delicious. Happy to have a delicious meal every day. ' Some people think it's just rice for Dora and Fell to say, but don't be rewarded with Sui's "Sui Happiness" at all. Really, Sui-chan? Yeah. I made a replacement for Sue. Fell's coming. I got a sukiyaki in between, too. It goes well with white rice. I haven't even wanted to drink sake in a long time, so I bought it in an online supermarket on the way. I grabbed a sukiyaki while sipping sake. By the way, Spring Chrysanthemum was disapproving of Fell, Sui and Dora, so I ate it alone. They don't like that bitterness. "Huh, that was delicious." "Sui, full" Looks like Fell and Suey are finally satisfied. "That's right, Fell, as soon as you get your Venom Tarantula reward in the guild tomorrow and you get paid to buy it, you're leaving for Dolan, right? "Hmm. I want to go to the dungeon soon." "What? Are you going to the dungeon? Dora reacted to the word dungeon. 'Um, we're going to the dungeon city of Dolan after this. I plan to go into the dungeon there. I've never been in a dungeon in a human city before, so I'm looking forward to it. " 'That's exciting! I've never been in a dungeon in a man's city before.' "Sui is also looking forward to the dungeon ~" Why are all my kids saying they're looking forward to the dungeon? I'm not looking forward to it at all as far as I'm concerned. "Why don't you go to the guild early tomorrow and head for the drain?" "Uhm, that's good" Dora continued to sleep in this beast house today, and me and Sui went back to our room. When I get to the guild and I'm done for, I'm finally leaving for Doran. Fell, Sui and Dora are both looking forward to the dungeon, so I'm a little worried that we're going to be staying in Dolan longer.

第四百五十三話 恐喝は犯罪ですよね みんなで朝飯を食ったあと、リビングでくつろいでいると、コンコンコンコンッとドアノッカーの音が聞こえてきた。 「ん? 誰だろう?」 特に来訪の予定はなかったはずなんだけどな。 そんなことを思いながら玄関に向かっていると、またしてもコンコンコンコンッとドアノッカーの音が聞こえてくる。 「はーい、今行きますからちょっと待ってください」 冒険者ギルドかな? 昨日のフェル爆走の件で冒険者ギルドに苦情が行ったってのはあり得る話だななんて思いつつドアを開けた。 「お待たせしました」 「待たせ過ぎじゃっ」 横柄にそう言いながら雪崩れのように勝手に家に入り込んできた集団。 キランキランの金糸の刺繍の入った派手な服を身にまとった成金ぽいのが数人とその用心棒と思われるガラの悪い輩の集団だ。 あっけにとられながらも、招き入れたわけでもないのに勝手に家に入ってこられたことにさすがに俺も腹が立った。 「ちょっと、何なんですかあなたたちは?! 勝手に入ってきて図々しいでしょういくら何でも」 「ハァ? 我らがせっかく来てやったというのに外で応対するつもりだというのかっ?!」 キンキラ成金どもの一人がそう息巻いてくる。 こりゃヤバい奴らだと思った俺は、すぐさま助けを呼んだ。 『フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、ちょっと来てくれ! 変な奴らが来た!』 念話でそう伝えると、すぐにみんながやってきた。 『何だ、こいつらは』 『趣味の悪い恰好した奴らだなぁ』 『わからない。ドアを開けたら勝手に中へ入り込んできたんだよ』 『ほう。勝手にか。随分と図々しい輩じゃな』 フェルとゴン爺とドラちゃんの目つきが鋭くなった。 「な、何だ? 穢らわしい魔獣など連れてきて、脅しか?!」 フェルたちを穢らわしい魔獣と呼んだことにかなりカチンときた。 「俺の従魔で大切な仲間です。そういう言い方はやめてもらえますか。だいたい図々しく勝手にうちに入り込んできたあなたたちにそんなことを言われる筋合いはないんですけどね」 俺がそう言うと、キンキラ成金どもが顔を真っ赤にして怒りギャーギャー喚き散らしだした。 朝からすごい迷惑なんだけど、この人たち一体全体誰なの? 「非礼過ぎるその言葉! 貴様、我らを何と心得る!」 「あなた方がどこのどなたかは存じませんが、非礼なのはあなたたちの方だと思いますけどね」 いきなり人んちに入り込んでくるあんたらの方が絶対に非礼だよ。 「クーッ、我らはルバノフ教の者ぞ! こちらにおわすは司教様だ!」 ゲッ、ルバノフ教の関係者かよ。 何の用があってうちに来るんだよ。 ゴリゴリの人族至上主義のルバノフ教とは関わりたくないってのに。 「ああ、そうですか。で、何の用ですか?」 「おいっ、何だその言い草はっ!」 司教様とやらの取り巻きの一人がそう息巻いた。 「まぁ待ちなさい。君は、この街の教会に献金をしたそうじゃないか」 「ええ、しましたけどそれが何か?」 「我らがルバノフ教を忘れているのではないかと思い、こちらに伺った次第だ」 司教がニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながらそう言った。 何だよこいつら、結局集りにきたってことか? というかさ、忘れたんじゃなくって、したくないからしなかっただけだよ。 察しろよ。 「忘れていたわけじゃありません。するつもりがないからしなかったというだけです」 ムカついたのではっきり言ってやった。 司教は俺の言葉に目を吊り上げ、取り巻き連中は顔を真っ赤にしている。 「ルバノフ教の教義には共感できるものが微塵もないので寄付するつもりはまったくありませんよ。これからもね」 俺が断言するように言うと、取り巻き連中はさらに怒り狂って喚き散らす。 司教はというと、一応立場を考えてなのか怒鳴り散らすことはなく、顔を真っ赤にして俺を睨んでいた。 そして、怒気をこめた声で「ほぅ、それは我がルバノフ教を愚弄するということですかな? それならば我らも黙ってはおりませんぞ」と言った。 司教は控えていたガラの悪い用心棒どもに目配せをする。 用心棒は腰に下げた剣の柄に手をかけている。 いつでも切りかかれるぞと威嚇しているようだ。 ふーん、人んちでそういうことしちゃうんだ。 ってかさ、これって完全に脅しだよね? 『フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、こいつらが切りかかってきたら倒しちゃって。あ、死なない程度にね。冒険者ギルドにも報告しないとだから』 『言われなくとも、お主に手を出せば当然タダでは返さん』 『そうじゃな。しかし、こいつらは馬鹿なのか? 我らの力量もはかれぬとは』 『あるじをいじめたらスイが許さないんだからねー!』 みんな言いたい放題でちょっと笑いそうになる。 『明らかに過剰戦力だろうけど、その辺はみんな手加減してよね』 これで用心棒が何かしでかしても大丈夫だ。 「何を黙っているんだ? 他の教会に献金したのと同額、いや倍の額を我がルバノフ教へ献金するというのなら許してやってもいいんだぞ」 俺がフェルたちと念話をしていて黙っていたのをビビッたと勘違いしたのか、司教が勝ち誇った顔をしてそうのたまった。 「まったく何を勘違いしているのですか。ただあなたたちに呆れていただけですよ」 「何っ?!」 「ルバノフ教へは寄付するつもりはないと言ったら、武器を持った人間を前面に出して......。これは脅しですか? 脅して金を出させるって、完全に恐喝ですよね? 犯罪ですよね?」 俺がそう言うと、ついに司教の顔が憤怒の形相へと変化した。 「下手にでておればいい気になりおってーっ! やれいっ!」 司教のその命令によって用心棒が剣を抜いた。 『ほう、我らの前で剣を抜いたということはやるのか?』 『いいんだな?』 フェルとゴン爺が声に出してそう言った。 そして、フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイが司教を含むキンキラ成金どもとガラの悪い用心棒どもを睨めつけた。 その途端、用心棒どもは剣を落として腰を抜かしてその場に尻もちをつき、キンキラ成金どもも腰を抜かしてヒィヒィ言いながら這いずって逃げようとした。 「言っておきますけど、うちの従魔は俺に危害を加えようとする輩は許しませんよ。死にたくなかったらとっとと出て行ってくれませんかね」 俺が冷たくそう言い放つと、ルバノフ教一団はヨロヨロしながら出ていった。 去り際に「我らにこのような仕打ちをっ。ただでは済まさんからな!」と言い放っていった。 まるっきり悪役の捨て台詞じゃんか。 『彼奴らは結局何をしに来たのだ?』 「金をせびりに来たんだよ。昨日、いろいろと寄付しただろ。自分の教団にも寄付しろってことだよ」 「ドラちゃんの言うとおりだよ。だけど今来たところ、ルバノフ教っていうんだけど、自分たちももらえて当然って思ってたんじゃないの。こっちはルバノフ教になんて共感する点は一つもないから寄付なんてするつもりは欠片もないのにね。っていうかさ、ルバノフ教に寄付するくらいならドブに捨てた方がまだマシだよ」 『フハハハハハ、そこまで言うか』 「だって本当のことだしさ。そうだ、一応冒険者ギルドにも報告に行ってくるよ。でも......」 またあいつらが来ると困る。 それこそ腹いせに家に何かされたりしたら困りものだ。 借家なのに。 そのことをみんなに話すと、ゴン爺とドラちゃんが留守番をかってでてくれた。 「それじゃあゴン爺、ドラちゃん、頼むね」 『うむ』 『お土産は串肉でいいぞ~』 「何で冒険者ギルドまで行くのにお土産なんだよ~」 『串肉か。いいな。この間食ったところで美味い店があった』 いやいや、フェルもスイも話に乗らないの。 「ま、とにかく行ってくるから」 俺はフェルとスイをお供に冒険者ギルドへと向かった。 そして、トリスタンさんを呼び出してもらい、さっきあったことを事細かく話した。 「ふむふむ、ルバノフ教はそのようなことをしでかしてしまったのですねぇ。これは一大事だ」 悪い顔でそんなことを言うトリスタンさん。 「フフフフフフ、これはただでは済まされませんぞぉ。ちょうどムコーダさんから預かった品を王に献上しに王都まで向かいますから丁度良い」 え、王都? いやこの国の王様への献上品はトリスタンさんに預けてお願いしたけど、今回の件と何か関係あるの? 「あ、ムコーダさんは心配無用ですぞ。こちらからも抗議しておきますし、もしまたムコーダさんに迷惑をかけるようなら冒険者ギルドを敵に回すことになると言っておきますので」 「ああ、でも、俺たち明日にはカレーリナに向けて出発する予定なので」 「おお、そうでしたか」 「明日帰る前に、また顔は出させていただきますけど、長い間お世話になりました」 「いえいえ、こちらこそ良いお取り引きができましたのでお礼を言わせていただきたいくらいですよ」 「いえ、そんな。とにかく、明日にはこの街ともお別れなので、あの方たちとももう会うことはないんで大丈夫だと思います」 「相手は常識が通用しないルバノフ教ですからなぁ。この後すぐにきつく抗議しときますので、冒険者ギルドを敵に回すようなことは差し控えるとは思いますが。まぁ、もう既に我が国を敵に回しておりますがなぁ。フハハハハハ」 ......なんか、不穏なことを聞いた気がするんだけど、これは聞かなかったことにしておこう。 触らぬ神に祟りなしってね。

473 Episode 453: Blackmail Is A Crime. After we all had breakfast, relaxing in the living room, I heard a concoction and a door knocker. "Hmm? Who would that be? I don't suppose I had any plans to visit in particular. As I head to the front door with that in mind, once again I hear a concoction and a door knocker. "Yes, I'll be there now, just a moment" An Adventurer's Guild, I guess? I opened the door thinking it was possible that a complaint had been made to the Adventurer Alliance about yesterday's Fell Blast. "Thank you for waiting" "Too much waiting." A group of people who came into the house on their own like an avalanche, saying that horizontally. It is a group of several people and their seemingly badly galvanized students wearing flashy clothes embroidered with kiranquillan gold thread. I was just pissed off that he walked into the house on his own, even though he didn't invite me in. "Hey, what the hell are you guys?! You can come in on your own. Whatever you want." "Ha? Are you going to respond outside even though we came here because of you?! That's how one of the Kinkira hardware comes to breathe. I thought this was a mess. I immediately called for help. "Fell, Grandpa Gong, Dra, Sui, come here for a second! Weird guys are here! When I told him that in my reading, everyone immediately came. "What are these guys?" "It's a bad taste. It's a good one." 'I don't know. When I opened the door, I came in on my own.' "Hmm. On your own. It's a lot of work." Fell, Grandpa Gong and Dora's eyes sharpened. "Hey, what? Bring a dirty warcraft or something, a threat?! I've been pretty cocky about calling the Fells dirty warcraft. "He's my obedient and precious companion. Can you stop saying that? I don't have the guts to say that to you guys who've been walking into our house more or less on their own." When I said that, the Kinkira hardware turned bright red on his face and scattered angry gaggers. I've been a great nuisance in the morning, but who the hell are these people? "That word is too disrespectful! What do you care about us? "I don't know who you are, but I think it's you who're being disrespectful." You're definitely more disrespectful when all of a sudden you come in. "Coo, we're Lubanovs! This is the Bishop! Gee, you're a Lubanov. What brings you here? Even though I don't want to be associated with the Rubanov religion of Gorigori people supremacy. "Oh really? So, what can I do for you? "Whoa, whoa, whoa, whoa! That's how the bishop and one of his surroundings breathed. "Well wait. You made a donation to a church in this city." "Yeah, I did, but what's that? "I thought you might have forgotten our Lubanov religion, depending on what you asked me" That's what the bishop said with a disgusting grin with Niyaniya. What are you doing, these guys, you want to get together after all? I didn't forget, I just didn't because I didn't want to. Guess what. "I didn't forget. I'm just saying I didn't because I didn't intend to." I was upset, so I made it clear. The bishop lifts his eyes to my words, and the people surrounding him are turning their faces bright red. "I'm not going to donate anything at all because there's nothing in Lubanov doctrine that I can empathize with. I'll always be." As I assure you, the surrounding people are even more furious and aroused. The bishop, for once, thought of his position. He did not yell at me, but stared at me with a bright red face. And in an angry voice he said, "Ho, does that mean fooling my Lubanov religion? Then we won't shut up, either," he said. The bishop turns a blind eye to the evil caution sticks of the gallows he had refrained from. The caution stick lays his hands on the pattern of a sword lowered to his waist. He seems to be intimidated that he can hang up at any time. Hmm, that's what I do with people. I mean, this is a complete threat, right? "Fell, Grandpa Gong, Dra, Sui, if these guys cut me off, knock me down. Oh, to the point of not dying. I have to report to the Adventurer Guild. ' "Even if you don't tell me, if I put my hands on you, I won't give it back for free." 'Right. But are these guys stupid? I don't know if our power will ever be there. " "If you bully me, I won't let Sui! Everybody can say whatever they want and it makes me laugh a little bit. "Obviously, it would be excessive, but we're all in the neighborhood." Now it's okay for the caution stick to do something about it. "What are you keeping quiet about? You can forgive me if I'm going to donate twice as much to my Lubanov religion as I did to another church." You mistook me for freaking out that I was talking to the Fells and keeping my mouth shut, and that's what happened when the bishop looked proud. "What am I mistaken at all? I was just stunned by you." "What?! "When I say I'm not going to donate to Lubanov, put a man with a weapon up front... Is this a threat? Threatening me to give you money is a complete blackmail, isn't it? It's a crime, right? When I said that, the bishop's face finally turned into a form of anger. "I just need to be bad. I'm curious. Whoa! Do it!" By that order of the bishop the caution stick pulled out the sword. "Well, do you mean you pulled your sword out in front of us? 'That's okay, right? Fell and Grandpa Gong spoke up and said so. And Fell, Grandpa Gong, Dora, and Sui stared at the Kinkira hardware and the gullible caution sticks, including the bishops. As soon as that happened, the caution sticks dropped their swords, slipped their hips and butted on the spot, and the kinkira moldings crawled and tried to escape as they slipped their hips and said hihi-hi. "I'll tell you what, my squire won't let anyone try to harm me. If you don't want to die, why don't you just leave?" When I said that coldly, a group of Lubanovs went out roaring. When he left, he said, "This is how we do it. Don't worry about it! I said," Let it go. It's a whole villain's throwaway dialogue. "What did they end up doing here? "I'm here to lay down my money. You donated a lot yesterday. It means donating to your own denomination." "Dora's right. But now that we're here, it's called Lubanovism, but we didn't take it for granted that we got it. I don't have any empathy for Lubanovism, so I don't have any shards to donate. I mean, if it's enough to donate to Lubanov, it's still better to dump it in the dob." "Huhahahahahaha, say that much" "Because it's true. Yeah, I'm going to the Adventurers Guild for a report. But..." I'm in trouble when those guys come back. That would be the trouble if something were done to the house on a stomach. Even though it's a rental. When I told everyone about it, Grandpa Gong and Dora left me a message. "Then Grandpa Gong, Dora, please." "Umm." "Souvenirs are fine with skewers." "Why is it a souvenir to get to the Adventurer Alliance?" "Skewers? Good. There was a delicious restaurant where I ate during this time. ' No, no, no, neither Fell nor Suey get on with the conversation. "I'm coming anyway." I headed to the Adventurer Alliance with Fell and Suey for you. And I had Mr. Tristan summoned, and I told him details of what had just happened. "Hmm, Lubanov has done such a thing. This is important." You say that with a bad face, Mr. Tristan. "Huh, huh, you can't just do this. I'm on my way to the capital just to give the King what Mr. Mukoda has left me." What, Wangdu? No, I asked Mr. Tristan to keep the offerings to the king of this country, but what does this have to do with this? "Ah, Mr. Mkoda has nothing to worry about. I'll protest from you, and if you ever bother Mr. Mukoda again, I'll tell you that you're turning the Adventurer Alliance against your enemies." "Yeah, but we're leaving for Carrerina tomorrow." "Oh, did you" "Before I go home tomorrow, I'll show my face again, but thank you for taking care of me for so long" "No, I'd like to thank you for a good deal." "No, no. Anyway, I'll say goodbye to this city tomorrow, so I don't think I'll be seeing them again." "Because they're Lubanov, where common sense doesn't work. I will protest tough soon after this, so I know I will refrain from anything that would turn the Adventurer Alliance against the enemy. Well, we've already turned our country against the enemy. Fuhahahahahahaha" ... I think I heard something disturbing, but let's just say I didn't hear this. Don't sneak up on a god you don't touch.

第五話 冒険者と隣国へ向けて出発 待ち合わせの時間に冒険者ギルドの前に行くと、既にアイアン・ウィルのメンバーが勢ぞろいしていた。 「遅くなってすみません」 「いや、俺たちが早く来すぎただけだから気にしないでくれ」 リーダーのヴェルナーさんが笑いながらそう言った。 何でも早め早めの行動が身についているそうだ。 いい心がけである。 「それじゃ行くとするか」 俺は頷いて一路フェーネン王国へと出発した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ キールスの街を出発して旅路は順調に進んでいた。 アイアン・ウィルの布陣も抜かりない。 俺を真ん中にして、先頭は斥候のリタで俺の右側が剣士のヴィンセント、左側が魔法使いのラモンさん、俺の後方右側が回復役のフランカで後方左がヴェルナーさんだ。 いざという時は依頼主である俺を一番に守るための配置だという。 「そろそろ休憩にするか」 ヴェルナーさんの一声で昼休憩となった。 俺は約束通り食事の準備を始める。 とは言ってもあまり時間があるわけじゃないから、簡単なものだ。 まずは、ネットスーパーで買ったカセットコンロをアイテムボックスから出した。 「あれ? ムコーダさんってアイテムボックス持ちなんだ。それに魔道コンロ、すごいの持ってるね」 ヴィンセントの問いに頷きながら「容量は小さいですけどね」と返す。 アイテムボックス持ちのスキルはいると聞いたから、スキルは持ってるけど容量は小さいという設定で使うようにした。 その方が増えた荷物を持つのにも便利だし、変に隠すよりもいいだろうとの判断もある。 「この魔道コンロは知り合いから譲ってもらったんです。もう使う機会もないからってことで、かなり安く譲ってもらったんですよ」 カセットコンロについてもあらかじめ考えていた理由をスラスラと言っていく。 嘘も方便ってやつだ。 ヴィンセントと話しながら、ネットスーパーで買った食パンにチーズとハムを挟んで簡単サンドイッチにする。 そして木のコップにインスタントのコンソメスープの素を入れてと、もちろんそこは見えないようにコソコソやった。 そのコップにカセットコンロで沸かしたお湯を注いでお昼の出来上がりっと。 「皆さん、食事ができましたよ」 冒険者たちにスープの入ったコップとサンドイッチの載った木の皿を渡していく。 「それじゃ、いただくとするか」 ヴェルナーさんの合図でみんなが食べ始める。 「う、うめぇっ」 「このパン、すっごく柔らかくて美味しいわ」 「うんうん、このパンすっごい柔らかくて美味い。それに、このスープも美味いよ」 「これは美味いな」 「美味い......」 上からヴィンセント、フランカ、リタ、ヴェルナーさん、ラモンさん。 それは良かった。けど、めっちゃ手抜きしてるんだけどね。 特にパンには驚いていた。 こんな柔らかいパンは貴族くらいしか食えないって言ってた。 確かにここに来て食ったパンは黒か茶色い硬いパンだったな。 俺は誤魔化すように「これは私の故郷の製法で作られたパンで、故郷を出るときにたくさん買ってアイテムボックスにいれてきたんです」と言っておいた。 そんな貴重な物をってみんな恐縮してたけど、食べ物なんだから食べないで取っておいても仕方ないですからって返しておいた。 ネットスーパーで食パンはいつでも補充できるしね。 「それにしても、旅路で温かいものにあり付けるとはありがたいことだ」 ヴェルナーさんの言葉にみんな頷いている。 「ホントっすよ。この依頼受けて正解でしたね」 旅の間の食事と言えば、干し肉やら硬いパン等の味気ないものになることが多く、俺が出したような食事は旅路で食うにはごちそうになるそうだ。 美味い物を食えば場が和むのはどこも一緒みたいで、話も弾んだ。 どうやらアイアン・ウィルもこの国の不穏さを察知して他国に移ろうとメンバー間で話していたところらしい。 そこへ俺の依頼が目について、ちょうどいいってことで任務を受けたそうだ。 実際はもっと高い報酬での護衛任務依頼もあったらしいが、今は金にそれほど困っているわけでもないし、旅の間の食事を保証してもらえるならその方がいいということで俺の依頼を受けることにしたんだそうだ。 メンバー5人分の食費となると結構馬鹿にならないらしい。 「こちらこそ依頼を受けていただいて本当に良かったです。私もこの国を早く出た方がいいと思いまして、キールスまで来たところが乗合馬車が停止されていて一時はどうしようかと焦りましたが、皆さんのおかげでこうしてフェーネン王国へと向かうことができます。こう見えて料理は得意な方なので、この先のお食事もお任せください」 そう言うと、みんな笑顔になった。 こんな旅路での楽しみは食事くらいだもんな。 やれるだけ頑張らせてもらいますんで、無事にフェーネン王国へ行かせてくださいよ。

5 Episode Five: Adventurers And Departures For Neighboring Countries Going in front of the Adventurer Guild at rendezvous time had already crowded Iron Will members. "Sorry I'm late" "No, never mind that we just came too soon" That's what the leader, Mr. Werner, said with a laugh. They're getting early action on everything. It's a good idea. "Let's go then." I nodded and left for the kingdom of Fennen. * * * * * The journey was well on its way out of the city of Keels. I can't even pull out the Iron Will formation. Put me in the middle, leading with Rita the scout, Vincent the swordsman on my right, Mr. Ramon the wizard on my left, Franka the recoverer on my rear right, and Mr. Werner on my rear left. When it comes to trouble, they say it's placement to best protect me, the client. "Time to take a break" Mr. Werner's voice gave him a lunch break. I'll start preparing my meals as promised. That said, I don't have much time, so it's an easy one. First, I got the cassette stove I bought from an online supermarket out of the item box. "Is that it? Mr. Mkoda is named after the item box. And the Magic Stove, it's amazing." "The capacity is small, though," he replies, nodding to Vincent's question. I heard you have a skill in the item box, so I tried to use it in the setting that you have the skill but the capacity is small. It's more convenient to have that extra package, and I have a decision that it would be better than weirdly hiding it. "I got this demon guide stove to give way from someone I know. I don't have a chance to use it anymore, so I gave it away pretty cheaply." I will say thrashing why I was thinking in advance about cassette stoves as well. It's also convenient to lie. Speaking with Vincent, pinch cheese and ham into the bread I bought at the online supermarket for an easy sandwich. And I put an instant consomme soup ingredient in a wooden cup, and of course I did it so I couldn't see it there. Pour boiling water in that cup with a cassette stove for lunch. "Ladies and gentlemen, your meals are ready." I give the adventurers a cup of soup and a plate of wood with sandwiches on it. "Well, I'll take it." Everyone starts eating at Mr. Werner's signal. "Ugh, uh-huh." "This bread is so soft and delicious." "Yeah, yeah, this bread is so soft and delicious. And this soup is delicious." "This is delicious." "Delicious..." Vincent, Franca, Rita, Mr. Werner and Mr. Ramon from above. That's good. But I'm so clueless. I was particularly surprised by the bread. He said that such soft bread can only be eaten by nobles. Sure enough, the bread we came here to eat was black or brown hard bread. I said to deceive, "This is my homemade bread, and when I left my hometown, I bought a lot of it and I was in the item box." We were all afraid of such precious things, but because they were food, I couldn't help but eat them and keep them. I gave them back. You can always refill your bread in the online supermarket. "Nevertheless, it would be appreciated if you could put it on something warm on the road." Everyone is nodding at Mr. Werner's words. "Really. You were right to take this request." When it comes to meals during the journey, it often becomes unsavory, such as dried meat and hard bread, and meals like the one I serve are a treat for eating on the journey. Eating delicious food soothed the place like everywhere together, and I played the story. Apparently, Iron Will was also talking among members to perceive the disturbances in this country and move to another country. He said he got the assignment because my request for eyes was just right. Actually, they had a request for escort duty with higher pay, but now they're not so much in trouble with the money, and they decided to take my request because if they could vouch for meals during the trip, they'd better. They don't look pretty stupid when it comes to the cost of food for five members. "I'm so glad you got the request this way. I also thought I should leave this country early and was anxious to know what to do for a time when the boarding carriage was suspended where I came to Keels, but thanks to all of you I can thus make my way to the kingdom of Fanen. If you look like this and are good at cooking, I'll take care of your meals ahead." When I said that, everyone smiled. Fun on a trip like this is about a meal. I'll let you do the best you can. So let me safely go to the kingdom of Fanen.

第四百八十四話 バーサクマッドクラブ ロンカイネンの商人ギルドは、聞いていた通りもの凄い混み様だったけど、冒険者ギルドのギルドマスターであるオーソンさんが一緒だったおかげで手続きもスムーズに進んだ。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイのうちの従魔ズが一緒だったことで、それを見た人たちが、逃げるように瞬く間に引いていったってこともあるけどね。 とにかくだ、家を借りるという目的はつつがなく終わった。 オーソンさんがいたこともあって、商人ギルドの担当者もかなりがんばってくれたのか、なかなかの良い家が借りられた。 話によると豪商が建てた家らしく、17LDKのデッカイお屋敷だ。 立地も、治安の良い地区に建っているうえに冒険者ギルドにもほどよく近い最高の場所。 ただし、庭だけは、フェルたちにとっては少々狭いということでぎりぎり及第点のようだ。 とは言っても、紹介できる家で一番庭が広い家がこの家だというのだから、どうしようもないんだけどね。 今まで他の街で借りてきた家と比べると、確かに少し狭いかもしれないけど、サッカーコートが丸々入るくらいの大きさはあるのだから、俺からしてみたら十分に広いと思うんだけど。 これだけの家なので、当然のこと家賃もそれなりにお高かった。 1週間で金貨117枚。 受けた依頼のこともあるし、魔道コンロの購入という何よりも重要なミッションがあるため、けっこうな金額だけどとりあえず1週間の予定で借りることに。 担当者の人が「すぐに借りていただけるなら」と115枚まで負けてくれたので、支払おうとしたらオーソンさんが代金は冒険者ギルドで持つと言い出した。 すったもんだの末に冒険者ギルド持ちになったものの、オーソンさんが金貨110枚まで値切ってたよ。 そこまでするなら、こっちで払うのに。 というか、冒険者ギルド持ちってことになると、さらに高ランクの依頼を回されそうで嫌なんだけどね。 先に受けた3件はしょうがないけど、魔道コンロの方が優先だから。 まぁ、そんな感じでロンカイネンでの家も決まり、初日は過ぎていった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「なぁ~、本当に行くのか? 昨日この街に着いたばっかりだし、今日くらい休みにしたっていいんじゃないのー」 朝飯に作り置きしていたダンジョン豚の生姜焼き丼をたらふく食って、食後にサイダーまで堪能したフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイは、早速とばかりに冒険者ギルドで受けた依頼に行くと言い出した。 『休みなどいらん。暇なだけだ。それよりも久しぶりにあれを食いたいからな』 『うむ。美味いと聞いたからのう。バーサクマッドクラブとか言ったか。儂もまだ食べたことのない魔物じゃし、早く味わってみたいのう』 『そうそう。美味いと聞けば早く食いたくなるってもんよ』 『スイも早く食べた~い』 ハァ、結局それなのね。 食欲が何よりも優先ってことかよ。 そういうところは、らしいっちゃらしいけどさぁ。 バーサクマッドクラブについて、あーだこーだとわいわい話すみんなを見て俺としてはガックリ。 今日くらいはのんびり過ごせると思ったのになぁ。 あーあ、みんな行く気満々だし、こりゃあ行くしかないわ。 『おい、早くしろ』 「はいはい、今用意するよ。ああ、行くって言っても、冒険者ギルドに寄ってからな」 『何故?』 「何故って、バーサクマッドクラブがどこら辺にいるかわからないだろ」 『そんなものは行けば気配で分かる』 『うむ、そうだぞ主殿』 はいはい、そうですか。 うちのご長寿たちはチートでしたね。 『早く食ってみたいな!』 『楽しみだね~』 ドラちゃんとスイは呑気にそんなことを言ってるし。 『まだか?』 『主殿、早く行こうではないか』 も~、そんな急かさないでよ。 「分かってるって。すぐ用意するよ」 こうして俺たち一行は、朝飯を食って早々にバーサクマッドクラブが生息する大河エレメイ川へと向かった。 『いたぞ。あれだ』 聞こえてきたフェルの念話に、しがみついていたフェルの背中からゆっくりと体を起こして前方を見た。 一面に広がる 「これが、エレメイ川......」 川と聞いていたから、川なんだろうなとは思うものの、対岸がまるで見えないそこはドデカい湖か海だと言われても素直に納得してしまいそうなくらいだった。 その大きさに圧倒されていると、フェルの念話が。 『おい、何を呆けている。川などどうでもいい。獲物はあっちだ』 フェルが鼻先を向ける方向に目をやると......。 ん? ずっと目を瞑ってたから、目がちょっとおかしいのかも。 目を擦ってからもう一度前方を見た。 遠近感、おかしくね? 4トントラックくらいの大きさはありそうなガザミに似たカニが水辺をうろついていた。 そのとんでもなくデカいカニは、鋏を閉じて開いてガチガチと音を鳴らしながら周囲を威嚇している。 「何あれ。デカ過ぎないか?」 4トントラックのカニって、魔物だからと片付けるにしては大き過ぎるだろ。 『うむ、前に食ったものよりもデカいな。食いでがありそうだ』 『あれだけの大きさなら儂らも腹いっぱい食えそうだのう』 『ああ。でも、あの硬そうな殻は食えなさそうだぞ』 『硬くても美味しいならスイ食べちゃうよー』 『あの殻か。食えなくはないが、あれ自体は美味いものでもなかったな。あの殻の中の身が美味いのだ』 おいおい、フェル、殻まで食ったのかよ......。 そういや、俺と出会うまではみんな生でそのまま食ってたんだもんね。 そりゃそうか。 「って、カニの殻は普通食わないからね。中の身だけを食うんだぞ」 『む。なら、お主に任せるから、美味い料理を食わせろ』 「分かってるよ」 『フハハ、楽しみじゃのう』 『ああ。さっさと狩って食おうぜ!』 『スイがビュッてやって倒してくるー!』 「ちょっ、スイ?!」 スイが一足先にとばかりにススーッとバーサクマッドクラブへと向かって行ってしまった。 「みんなっ!」 『分かってるって。スイ、一人だけで行こうなんてズリーぞ!』 そう言いながら急ぎスイの後を追って飛んでいくドラちゃん。 『おー、スイもドラも元気じゃのう』 『ハァ、まったく彼奴らときたら......』 「ちょっと、フェルもゴン爺もそんな落ち着いてないで、スイを助けに行ってよ!」 フェルから飛び降りて、フェルとゴン爺の体を押す。 『スイが強いのはお主も知っているだろうが』 『そうだぞ、主殿。スイは強い』 「そりゃあ分かってるけど、スイはまだ子供なんだよ! 早く!」 そう言いながらグイグイとフェルとゴン爺の体を押した。 『まったく主殿は心配性じゃのう』 ようやくスイとドラちゃんの下へ向かったフェルとゴン爺。 遠巻きにみんなの様子を見ていると、声が聞こえてくる。 『そんな攻撃、スイには通じないよー』 バーサクマッドクラブがガチン、ガチンと鋏を振り回して足元にいるスイを挟み込もうとしている姿が、こちらからも見えた。 『へッ、俺にだってそんなのろまな攻撃は通用しないぜ!』 今度はバーサクマッドクラブの頭上を飛び回るドラちゃんを挟もうとしている姿が。 『いっくよー!』 バーサクマッドクラブがドラちゃんに気を取られているうちに、スイが攻撃しようと触手を伸ばした。 『あっ、スイ、抜け駆けだぞ!』 『待て、スイ! 酸の攻撃はやめておけ! 其奴は身を食うのだから、溶かしてしまってはもったいないぞ! 倒すならあまり傷をつけない方法でだ!』 『んー、それじゃあお水の魔法だよー! えいっ!』 ヒュンッ―――。 バーサクマッドクラブがドスンッと音を立てて仰向けに倒れる。 『わーい、やったー!』 仰向けになって息絶えたバーサクマッドクラブの前で嬉しそうにポンポン飛び跳ねているスイが見えた。 「え? 何やったのスイちゃん......」 さっぱり見えなかったんだけど。 とりあえず、凶暴そうなバーサクマッドクラブの脅威がなくなったので、俺もみんなと合流した。 『ふむ。穴が開いているが、小さいな。まぁまぁの狩りだ。スイ、よくやった』 バーサクマッドクラブを検分しながらフェルがそんなことを言っている。 『わーい! フェルおじちゃんに褒められちゃった~』 スイがひと際高くポーンと飛び跳ねて喜んでいる。 『スイもなかなかやりおるのう』 『えへへ、ゴン爺ちゃんにも褒められちゃった~』 嬉しさを爆発させたスイがバインバインと高く飛び跳ねていた。 そんな中、不貞腐れているのがドラちゃん。 『ったくよー、一人で倒しちまいやがって、スイはズルいんだよ』 『スイのが早かったんだから、ズルくないもーん』 『次の獲物は俺が狩るからな!』 『えー、次もスイが狩るよー!』 『絶対に俺だ!』 顔を寄せ合うようにそう言い合うドラちゃんとスイを引き離す。 「はいはい、ケンカしないの」 そう言いながら、息絶えたバーサクマッドクラブに目を向ける。 4トントラックのカニをしげしげと見やる。 「スイ、これどうやって倒したんだ?」 『うんとねー、フェルおじちゃんが溶かしちゃダメって言うから、お水の魔法で倒したの~』 「お水の魔法?」 『うんっ。お水をねビューッてカニさんに当てたの!』 超高圧水鉄砲ってところか? しかし......。 コンコンッとバーサクマッドクラブの殻を叩く。 「金属並みに硬そうなこの殻を貫通する水鉄砲って、どんだけの威力なんだよ......」 喜ぶスイを他所に、周りの影響でどんどんと戦闘特化になっていくスイがちょっぴり心配になってくる俺だった。

506 Episode 484: Berthakmad Club Ronkainen's Merchant Guild was a huge crowd, as I had heard, but the process went smoothly thanks to the fact that Orson, the guild master of the Adventurer Guild, was with him. Sometimes Fell, Grandpa Gong, Dra, and Sui's squire were together, and people who saw it pulled it off instantly so they could escape. Anyway, the purpose of renting a house is over. Sometimes Mr. Orson was there, and the Merchant Guild rep did a pretty good job, and a pretty good house was rented. According to the story, it looks like a luxuriously built house, a decadent 17LDK mansion. Best location as well as close to Adventurer Guild while being built in a safe neighborhood. However, only the garden seems to be a little too narrow for the Fells. That said, there's nothing I can do about it because the house with the largest garden in the house I can introduce is this house. Compared to the houses I've rented in other cities so far, they may be a little small, but they're big enough to have a whole football court in them, so I think they're big enough from me. This is all the house, so naturally the rent was quite expensive. 117 gold coins in a week. I've had requests I've received, and I have the most important mission of purchasing a magic stove, so I'm going to rent it for now for two weeks. The person in charge lost up to 220 "if you can borrow them for two weeks," so when I tried to pay, Mr. Orson said the price would be held in the Adventurer's Guild. Though I had an Adventurer Alliance at the end of the day, Mr. Orson was worth up to 210 gold coins. If you're going to make it that far, I'll pay you over here. Or when it comes to having an Adventurer Alliance, I hate it when they're going to turn over even higher rank requests. I can't help but take the three cases I received earlier, because the magic stove is a priority. Well, that's how we decided on a house in Ronkainen, and the first day went by. * * * * * "Hey, are you sure you're going? I just arrived in this city yesterday, and I don't want you to take a day off." Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui, who wandered through the ginger grilled bowl of dungeon pork they had made and set aside for breakfast and enjoyed up to the cider after the meal, said they would go quickly and only to the requests received at the Adventurer's Guild. "I don't need a break. I'm just free. 'Cause I haven't eaten that in a long time.' "Uhm. Because I heard it was delicious. Did you say Berthakmad Club or something? Non is a demon I haven't eaten yet, and I'd like to taste it soon. ' 'Yes, yes. If you hear it's delicious, you'll want to eat it soon.' "I ate swine early too ~ I" Ha, so that's it after all. Appetite takes precedence over everything else. I don't think that's the place to be. As far as I'm concerned, I'm disappointed to see everyone who talks so much about the Berthac Mad Club. I thought you could relax about today. Oh, we're all willing to go, and this is the only way to go. "Hey, hurry up" "Yes, yes, I'll get it ready now. Yeah, when I said I was going, I stopped by the Adventurer Alliance." "Why?" "Why, you don't know where the Berthakmad Club is" "You can tell by the signs if you go for something like that" "Um, yes, my lord." Yes, yes, is that right? Our longevity was cheesy, wasn't it? "I want to try it fast! "Looking forward to it." Dora and Sui say that to swallow. "Not yet? "Lord, why don't we go soon?" Don't rush me like that. "I know. I'll have it ready in a minute." Thus we headed for the river Elemay, the great river inhabited by the Berthakmad Club, early after breakfast. 'There he is. That's it.' I slowly woke up from Fell's back and looked forward to what Fell had heard. A surface that extends on one side (everyone). "This is the Elemay River..." Because I heard it was a river, I don't know if it was a river, but it was as if I could honestly convince myself that it was a dodgy lake or sea there that I couldn't see the opposite shore. Overwhelmed by its size, Fell's thoughts. 'Hey, what are you scared of? I don't care about the river or anything. The prey is that way.' When Fell looks in the direction of his nose tip...... Hmm? I've been meditating on my eyes, so maybe my eyes are a little crazy. I rubbed my eyes and then looked forward again. Proximity, that's crazy, right? Crabs similar in size to a likely gazami, about four ton trucks, roamed the waterfront. That incredibly big crab is intimidating his surroundings as he closes and opens and beeps and sounds. "Whatever. Isn't that too big? A four-ton truck crab is too big to clean up because it's a demon. 'Um, you're bigger than what I ate before. It looks like it could use some food. " "If they were that big, they'd be hungry." "Yeah, but they can't eat that hard shell." "If it's hard but delicious, I'll eat it swirly." "Is that shell? I can't eat it, but it wasn't delicious in itself. The body in that shell is delicious." Come on, Fell, you even ate the shell... No, we were all eating like that raw until you met me. That's right. "Because you don't normally eat crab shells. Just eat yourself inside." "Mm. Then I'll leave it to you, Lord, to eat delicious food" "I know, I know." "Fuhaha, I'm looking forward to it" 'Oh. Let's just hunt and eat! "Sui will buzz you and knock you down -! "Hey, sui?! Sui went soooo far to the Berthakmad Club. "Guys! "I know. Sue, I can't believe we're going alone! That's what I'm saying. Hurry up and fly after Sui, Dora. "Oh, Sui and Dora are fine." "Ha, if you come with them at all..." "Hey, don't let Fel or Grandpa Gong settle down like that, go help Sui! Jump off Fell and push Fell and Grandpa Gong's body. "Though your Lord knows that Sui is strong." 'That's right, Lord. Sui is strong' "Well, I know, but Suey's just a kid! Come on!" That's what I said, pushed the body of Guigui, Fell and Grandpa Gong. "At all, the Lord is worried." Fell and Grandpa Gong finally headed under Sui and Dra. As I watch everyone go faraway, I hear voices. "Such an attack, it doesn't make sense to Sui." I could also see Berthakmad Club swinging a gachin, a gachin and a gachin trying to pinch a sui at my feet from here. "Heh, that kind of attack doesn't even work on me! Now he's trying to pinch Dra flying over the head of the Berthakmad Club. "Yikes! While the Berthakmad Club was distracted by Dra, Sui reached out his tentacles to attack. "Oh, Sue, you're running out! "Wait, Sue! Stop attacking the acid! He eats himself, so it's no use melting him down! In a way that doesn't scratch too much if you're going to knock it down! "Mm-hmm. Then it's the magic of water." Eh! ' Humph -. Berthakmad Club makes a dosung noise and falls on his back. "Wow, I did it! I could see Sui leaping pompously happily in front of the Berthakmad Club, lying on his back and holding his breath. "Huh? What did you do, Sui..." I just didn't see it. In the meantime, I joined everyone, too, because the threat of the seemingly ferocious Berthakmad Club was gone. 'Hmm. There's a hole, but it's small. It's sort of a hunt. Well done, Sui.' Fell is saying that while testing the Berthakmad Club. "Wow! Uncle Fell praised me ~" I am delighted that Sui jumped high with Pawn. "Sui is pretty good too." "Eh heh, Grandpa Gong praised me too ~" Sui, who exploded her joy, was jumping high with a bin bin. Among other things, Dora is the one who is infidel and rotten. "Damn, I knocked him out by myself, and he cheated on me." "Sui's was fast, so it wasn't cheating." I'll hunt the next prey! "Eh, Sui will hunt next time! "It's definitely me! Pull Sui away from Dra, who says so to look at each other. "Yes, yes, I don't fight." With that said, I turn my attention to the breathless Berthakmad Club. I look at a four-ton truck crab as it shivers. "Sui, how did you take this down? "Nah, Uncle Fell says you can't melt it, so I knocked it down with the magic of your water ~" "The magic of water? 'Ugh. I hit Mr. Crab with water! What's a super high pressure water cannon? But...... Beat the shell of the Concoction and Versac Mad Club. "How powerful is a water cannon that penetrates this shell that looks hard like metal..." It was me who was getting a little worried about Sui becoming more and more battle specialised due to the influence around him, with the delightful Sui elsewhere.

第三百九十七話 ヒルシュフェルトの孤児院 イサクさんから聞いたこの街の孤児院を建物の陰からそっと覗いた。 子どもたちの元気な声が聞こえてくる。 その元気な声を耳にして、貧し過ぎて食うものも食えず子どもたちが弱っているというようなことはなさそうなので少し安心した。 しかし、やっぱりというか、ここの孤児院もローセンダールの孤児院と同じく施設にまでは目が届かないのか老朽化が進みボロ屋のようだ。 「少し聞き込みしてみるか......」 聞き込みを開始するが、俺の後ろに控えたフェルとドラちゃんを見ると驚かれて逃げられてしまうことが何度か続いた。 あらかじめ「後ろにいるのは従魔なんで気にしないでください」と伝えたけど、今度は萎縮してしまってなかなか話してくれない。 困った末に試しに銀貨1枚そっと渡したら、そりゃあもうなめらかにしゃべってくれました。 いろいろと知ることができたから、結果オーライだけどね。 金の力は偉大なり。 で、集めた情報によると、ここの孤児院は一応は水の女神様の教会が運営しているという。 信徒である元冒険者の爺さんが院長となって、主に子供たちの世話をしているらしい。 しかしながら、爺さん一人では当然目が行き届かないところも出てくるため、補助として教会から見習いシスターが数人交代で派遣されてくるそうだ。 それで何とか孤児院を運営しているとのことだ。 院長である元冒険者の爺さんは悪いことをすれば拳骨が飛ぶおっかない爺さんらしいが、子供たちの面倒見は良くて子どもたちからも歳のいった父親のように慕われているという話だ。 しかしながら、外観を見ても分かる通り経済的にはカツカツらしい。 孤児院の運営費は基本的にそこの領主からの援助金と所属している教会からの援助金、そして直接の寄付金によって賄われていると聞いた。 とは言ってもどれも現実は雀の涙程度のものらしいけど。 考えてみると、領主からの援助金だって優先順位を考えると孤児院が上位ってことはあり得ないだろうからそんなに多くはないだろう。 教会からの援助金だって、教会自体がお布施で運営されてるようなもんだから、きっとそんなに多くは援助できないよな。 寄付金なんていうのも少なそうだ。 だってこの世界、セーフティーネットなんてものはないから自分の日々の生活でいっぱいいっぱいだって人ばかりだし。 孤児院はどこも厳しいのが現状なのだということをローセンダールの孤児院の院長先生から聞いていたけど、目の当たりにするとその話を実感するな。 ここから見える孤児院の建物に目をやると、なんとも言えない気持ちになった。 あの建物はボロすぎるだろ......。 雨漏りもしてるんじゃないかな、あれは。 聞き込みした範囲では寄付しても問題なさそうだけど、やっぱり実際に見て接してみないとわからない。 ということで見学させてもらうことにする。 まぁ、そうなるとただというわけにはいかないだろうけど、寄付に値しないと判断するならば額を減らしてそれこそ金貨ほんの数枚程度渡して帰ってきてしまえばいいだけだしね。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「すみませ~ん」 孤児院の門扉を少し開けて声をかけた。 すると出てきたのは......。 「おじちゃん、だぁれ?」 うさ耳の5歳くらいの幼女。 この世界でおじちゃん呼ばわりされることが少なくないとはいえ、やっぱりグサッとくるものがある。 「ええと、お嬢ちゃんおじちゃんじゃなくてお兄ちゃんって呼んでくれるかな。それから、院長先生を呼んできてくれるかな?」 「わかったー」 幼女がタタタッと走り去った。 そして少しすると、厳つい爺さんの手を握った幼女がやってきた。 「このおじちゃんがねぇ、いんちょうせんせーよんできてっていったの~」 うさ耳幼女よ、おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんって呼びなさいって言ったでしょ。 「お、あんた......。まぁ、いいや入ってくれや」 院長である爺さんに招き入れられてフェルたちとともに孤児院の敷地へと入った。 入ったとたんにわらわらと子どもたちが集まってくる。 怖いもの知らずの子どもたちのキラキラした目線の先にはフェルとドラちゃん。 『お、おい』 「おおかみさんとドラゴンさーん!」 「「「「「わぁ~い」」」」」 『お、俺もか?!』 もふもふのフェルは当然だけど、ちっこいドラゴンも子どもたちにとっちゃ物珍しいもんに決まってるじゃないの。 子どもたちに囲まれてもみくちゃにされるフェルとドラちゃん。 『これっ、引っ張るでないっ!』 『ちょっ、ペタペタ触りまくるなって!』 フェルの声は聞こえてるけど、ドラちゃんの念話は俺にしか聞こえてないからね。 まぁ、声が聞こえたとしても子どもたちがそれで止めるとは限らないけど。 「ありゃあフェンリルか」 「まぁ、一応」 時々フェンリルの威厳もへったくれもないときがありますけどね。 しかし、よくすぐに分かったな。 ある程度のランクの冒険者じゃないと見当つかないはずなのに。 そんな気持ちが顔に出ていたのか、爺さんが笑いながら「俺も元はAランクの冒険者だからな」と教えてくれた。 「しかし、フェンリルを従魔にした冒険者がいるって話は聞いていたが、本当だったとはな。実際に見るまでは眉唾もんだと思ってたぜ」 ですよね、普通は。 「で、もう1匹の従魔はドラゴンの子どもか?」 「いえ、ピクシードラゴンっていう珍しい種類のドラゴンです。あれで成体なんですよ」 「ほぅ、フェンリルだけでなく珍しい種類のドラゴンまで従魔にしてるとはずいぶんと優秀なテイマーなんだな」 「どうも。それから......、この特殊個体のスライムも仲間です」 いつもの革鞄の中で眠っていたスイを抱き上げて爺さんに見せた。 「ガハハハッ、スライムを従魔にしているテイマーは初めて見たな」 世間一般ではスライムは雑魚魔物ですからねぇ。 「あーっ、狼とドラゴンがいる! スゲェ!」 孤児院の建物から出てきた10歳くらいの男の子が、フェルとドラちゃんを見て満面の笑みを浮かべながらそう言った。 そして、一目散に駆けよろうとすると......。 「ちょーっと待て! コルネ、お前、当番の仕事はやったのか?」 コルネという少年の首根っこをつかむ院長の爺さん。 「ゲッ、ジジィ」 「ジジィじゃねぇよ。院長先生と言えっていつも言ってるだろが。で、当番の仕事は?」 「えーっと、その......」 「やってねぇんだな?」 「うん......」 「遊ぶ前にやることはやれ。いいな」 「エー、みんなのところ行きたい。俺だって狼とドラゴン触りたいよー」 「俺は遊ぶなとは言ってねぇぞ。遊ぶならやることやってからだ」 「でもー」 「やらなきゃいけないことやらねぇで遊び惚けてるようなら、お前は今日の晩飯は抜きだからな」 「何だよ、晩飯って言ったって味の薄いイモのスープにカチカチに固いパンじゃんかよ」 「ほー、コルネは晩飯いらねーってことか」 「いるよ、いる! わーったよ、ちゃんと当番の仕事してくればいいんだろ」 コルネ少年が渋々ながら踵を返して孤児院の建物の中へと戻っていった。 なんか見るからにやんちゃっぽい子が多そうだもんね。 お疲れ様です。 「それでだ、優秀なテイマーの冒険者がこんな孤児院なんかに何の用なんだ?」 「えーっと、まぁ、その、少しばかりですが寄付をさせていただこうかと......」 俺がそう言うと、ニカッと笑った爺さんががっちりと肩を組んできた。 「あんたいい奴だな。見ての通り貧乏孤児院だ。寄付は年中いつでも受け付けてるぜ。ささ、中へ行こう」 ちょ、爺さん厳つすぎて笑顔が怖いから。 それに何で肩を組むの? 逃がさないってこと? ズルズルと孤児院の建物の中へと引きずり込まれる俺。 『お、おいっ、お前何処へ行く?!』 「あ、ああ、院長さんとちょっと話してくるから、フェルとドラちゃんは子どもたちと遊んでてよ」 『はっ? 行くな! こ、この小童どもは我の手に負えんっ。......こらっ、そこのお主、毛を引っ張るでないっ』 『そうだぞ! こいつら悪魔だ! やめろって、翼を引っ張るな!』 さすがのフェルとドラちゃんも元気いっぱいの子どもたちには手こずっている様子だ。 「子どもたちにとってはフェルもドラちゃんも珍しいんだよ。ちょっとの間だけ相手にしてあげてよ」 『『ふざけるなー!!』』 フェルの声とドラちゃんの念話の声がシンクロした。 フェル、ドラちゃん、健闘を祈る。 『ねぇねぇあるじー、スイは寝てるねー』 お眠のスイはそう言ってスルリと革鞄の中に入ってしまう。 「よし、子どもらはいい遊び相手がいるから少しの時間は大丈夫だな。その間に俺たちもしっかり話しようじゃないか。な!」 な!って爺さん......。 ほんとこの人なんで孤児院の院長なんてしてるんだろうね。

417 Episode 397: Orphanages In Hirschfeld I gently peered through the shade of the building at the orphanage in this city that Isaac told me about. I hear the healthy voices of the children. Hearing that energetic voice, I was a little relieved that there seemed to be no such thing as being too poor to eat or children being weak. But after all, it looks like the Borough family is ageing to see if the orphanage here is as blind to the institution as it is to the orphanage in Lawsendar. "Let me ask you something..." Start listening, but seeing Fell and Dora, who held back behind me, kept me from getting away with surprise a few times. I told him beforehand, "Never mind it's the submissive behind you," but now he's atrophied and he's hard to talk to me. When I gave him one silver coin to try after the trouble, Sora spoke smoothly. I could have known a lot, so it turned out to be O'Rei, though. The power of gold is great. So, according to the information collected, the orphanage here is at first run by the Church of the Water Goddess. Apparently, his former adventurer grandfather, a believer, is the dean and takes care of the children mainly. However, they say that a few apprenticeship sisters are sent by the church to take turns as an aid, as grandfathers naturally also come out blind on their own. So he managed to run the orphanage. The director, the former adventurer's grandfather, seems to be a hapless grandfather whose fist bones fly if he does something wrong, but he talks about taking good care of the children and being admired by them like an old father. However, as you can see from the exterior, it seems to be a cutlet economically. I heard that the cost of running the orphanage is basically covered by aid from the lords there and from the churches to which they belong, as well as direct donations. That said, it seems that all reality is about the tears of a sparrow. Come to think of it, even aid from lords won't be that much because given the priorities, orphanages can't be the best. Even the aid from the church is like the church itself is run by a bounce, so I'm sure you can't assist that much. It seems that donations are rare. 'Cause there's no such thing as a safety net in this world, and people say it's full of their daily lives. The director of the orphanage in Lawsendar told me that everywhere is tough is the status quo, but don't realise that story when you see it. When I looked at the orphanage building I could see from here, I felt indescribable. That building is too lame for you...... I guess we're also leaking rain, that one. From what I've heard, donating doesn't seem to be a problem, but I still don't know unless I actually look at it and treat it. So I decide to give him a tour. Well, then you can't just do that, but if you decide that you don't deserve a donation, reduce the amount. That's just what you have to do to give me just a few pieces of gold coins and come home. * * * * * "Sorry ~" I opened the door of the orphanage a little and spoke up. Then it came out... "Grandpa, hey? A five-year-old girl with a udder ear or so. Though my uncle is rarely called out in this world, I still have something to gush at. "Uh, would you call me your brother if you weren't your grandfather, young lady? Then, will you call the dean? "Okay -" The young girl ran away tattered. And a little bit later came the toddler girl holding his tough grandfather's hand. "This uncle is coming!" Usa Ear Toddler, I told you to call me your brother, not your uncle. "Oh, you... Well, no, come on in." The dean, Grandpa, invited him into the orphanage grounds with the Fells. Straw and children gather as soon as they enter. Fell and Dora at the end of the sparkling gaze of unafraid children. "Oh, hey." "Oh Kami and the Dragon! "" "" "Wow" "" " "Oh, me too?! Normally, it's a rare thing for children to have a little dragon. Fell and Dora are surrounded by children and screwed up. 'This, don't pull it. No! "Hey, don't touch me all over! I hear Fell, but I'm the only one who can hear Dra. Well, even if I heard voices, it wouldn't necessarily stop the kids with it. "Oh, Fenrir." "Well, for once" Sometimes Fenrill doesn't have the majesty or the heck out of it. But you figured it out very quickly. You're not supposed to see it unless you're some ranked adventurer. That feeling was on my face, my grandfather laughed and told me, "I'm also an A-rank adventurer." "But I heard about an adventurer who turned Fenrill into an obedient demon, but I didn't know it was true. Until I actually saw it, I thought I was frowning." Right, usually. "So, is the other submissive a dragon child? "No, it's a rare kind of dragon called Pixie Dragon. It's an adult." "Ho, you're a much better Tamer than not only Fenrill, but even a rare kind of dragon." "Hi. Then..., Slime of this special individual is one of us" I held up the sleeping sui in my usual leather bag and showed it to my grandfather. "Gahahahaha, you've never seen Tamer use Slime as an obedient demon" Slime is a miscellaneous fish demon in the public, so hey. "Uh, there's a wolf and a dragon! Awesome!" A 10-year-old boy who came out of an orphanage building said so with a full grin when he saw Fell and Dora. And when I try to rush to the discrete... "Wait a minute! Corne, you, did you do your job on duty? The dean's grandfather grabs the root of a boy named Corne. "Gee, Jizzy" "It's not Jizzy. I always told you to say" Dean. "So, what's your job on duty? "Um, the..." "You didn't do it, did you? "Yeah......" "Do what you do before you play. That's good." "E, I want to go to everyone. Even I want to touch a wolf with a dragon." "I didn't tell you not to play. If you want to play, do what you do." "But..." "I have to do it. If you're in love with me, you're out of dinner tonight." "Oh, my God, I thought you said supper was crunchy bread in thin imo soup." "Ho, you mean Corne doesn't need supper" "I'm here, I'm here! Wow, I just need you to do your duty properly." The Corne boy reluctantly turned his heel back into the orphanage building. You seem like a lot of naughty kids to see something. Good luck. "So, what's a good Tamer adventurer doing in an orphanage like this? "Um, well, just a little bit, but I thought I'd make a donation..." When I said that, my grandfather, who laughed nicely, came shoulder to shoulder disappointed. "You're a good guy. As you can see, it's a poor orphanage. Donations are accepted all year round. Let's go inside." Hey, Grandpa, because he's too harsh and scared to smile. And why shoulder to shoulder? You mean I won't let you get away with it? Me being dragged inside a cheat and orphanage building. "Oh, come on, where are you going?! "Oh, yeah, I'll talk to the Dean for a second, so Fell and Dora can play with the kids." 'Huh? Don't go! These kids are out of my hands.... Here, Lord there, don't pull your hair' 'That's right! These are demons! Stop it, don't pull your wings! That's just how Fell and Dora look handy to energetic children, too. "Fell and Dora are rare for the kids. Just deal with him for a while." "'No kidding!! Fell's voice and Dora's reading voice synchronized. Fell, Dora, wish me a good fight. "Hey, hey, Ruju, Sui's asleep." That's what your sleeping sui says and goes into a sulli and leather bag. "All right, the kids have a good playmate, so you'll be fine for a little while. In the meantime, why don't we talk about it? Nah!" Nah! Grandpa...... He's really this guy. I wonder why he's the director of the orphanage.

第四百六十四話 ベヒモス許すまじ ガサガサ―――。 枝が揺れる音にビクッとして、音がした方を振り向いた。 「なんだ、風で揺れただけか......」 只今絶賛料理中。 結局、最初に降り立った空き地で一人みんなの夕飯を作りながら待つことになった。 フェルの結界と、同じく結界魔法が使えたゴン爺の結界の二重掛けをしてもらっている。 これならばベヒモスに出会っても大丈夫だろうと、フェルとゴン爺からのお墨付きも得ているし。 だから大丈夫だろう、多分。 信じているからな、フェル、ゴン爺。 とにかくだ、結界を張ってもらって、フェルとゴン爺とドラちゃんとスイのカルテットは狩りに出かけてしまった。 俺だってこんなところに一人は嫌だから渋ったんだけど、フェルの奴が『夕飯を作って待っていてくれた方が腹が減って帰ってきてすぐに食えるだろ』とか『お主がいると全力を出せんしな』とかいろいろと言い訳を言ってさ。 一応気を遣ってなのかはっきりとは言わないけど、そこまで言われれば俺だって察せるから。 本当は足手まといって言いたいんでしょうが。 そこまで言われたら、はっきり言われた方がいいから。 そういう気の遣われ方すると悲しくなるからやめたげて! というようなことがあって、俺の方から「ここで待ってるよ」と申し出た。 だって、さすがに足手まといとなったら無理に付いていくのもねぇ。 俺の申し出に嬉々として狩りに出発したよ。 早かったわ、ホント。 そんなわけで俺一人なわけだ。 だけど......。 「グアァァァッ......」 遠くから聞こえる何かの鳴き声。 それにもビクッとしてしまう。 こんなシチュエーションに一人だと、少しの物音でどうしてもビクビクしてしまう。 「お、落ち着け、俺。フェルもゴン爺も、この結界なら何が来ても大丈夫って言ってたんだから」 自分に言い聞かせるように声を出す。 「フゥ~。料理に集中、気にしない気にしない」 今作っているのは肉団子。 この間、スイに手伝ってもらってたくさんひき肉を作ったしね。 肉団子の甘酢あんをメインに肉団子を多めに作って肉団子のスープも作ろうと思っている。 ボウルにダンジョン豚のひき肉、タマネギのみじん切り、卵、パン粉、酒、ゴマ油、おろしショウガ(チューブ入り)、醤油、塩胡椒を入れて混ぜているところ。 心を落ち着かせて続きを。 ボウルの中身を粘り気がでるまでしっかり混ぜていく。 無心になってこねまくる。 「よし、こんなもんでいいな」 肉団子の種ができたら、あとは適当な大きさに丸めていく。 油で揚げると少し縮むから、気持ち大きめで丸めていく感じで。 肉団子を丸め終わったら、あとはそれをじっくりきつね色になるまで油で揚げていく。 「うん、いい感じいい感じ」 キッチンペーパーを敷いたバットの上に、こんがりといい具合に揚がった肉団子が。 あとはどんどん同じように肉団子を揚げていく。 フェルたちに食わせるには、とにかく量が必要だからな。 俺は、次から次へと大量の肉団子を揚げていった。 「フゥ、これでよしと」 肉団子を揚げ終えたら、あとは甘酢あんを作っていく。 鍋に水、ケチャップ、酢、醤油、砂糖、酒、みりん、片栗粉を入れて、とろみが出るまで火にかける。 あとはフライパンに肉団子を入れて火にかけたら、とろみのついた甘酢あんを加えて肉団子にしっかり絡めていく。 皿にレタスを敷いて、その上に甘酢あんが絡んだ肉団子を盛り付けて、最後に白ゴマをパラリ。 「肉団子の甘酢あんの完成っと」 味見に一つ頬張ってみる。 「アチッ、フハッ、ホッ......。美味い! 外はカリッと中はふんわりの肉団子と甘めの味付けの甘酢あんがたまらん」 もう一つ食おうか迷っていると、耳をつんざくような咆哮が辺りを包んだ。 ギョッとして振り返ると......。 見覚えのある巨体が木々を押し倒しながら、この空き地へと侵入してきた。 「ベッ、ベッ、ベヒモスだぁぁぁっ!」 慌てふためく俺を他所に、俺をロックオンしたベヒモスは、地響きを立てながら一直線に俺へと突進してきた。 「えっ、ちょっ、待て待て待て待てっ! こっち来んなぁぁぁぁ!」 大事な魔道コンロをそのままにして、走って逃げ出そうとしたが、巨体の割りにかなりのスピードのベヒモスにすぐに追いつかれてしまった。 「グルァァァァァァァッ」 そして、振り上げられた太い前足が頭上に降ってくる。 潰される―――。 万事休すとギュッと目を瞑った。 ............あれ? なんの衝撃もない。 というか、あんなのに踏み潰されたら、即死確実なのにまだ意識がある。 恐る恐る目を開けると、頭上から黒い影が。 上を見上げると、ベヒモスの黒い足の裏が見えた。 「フェルとゴン爺の結界のおかげか! たっ、助かった!」 助かったと一安心したのもつかの間。 ベヒモスは俺を踏み潰せないことに腹を立てたのか、何度も何度も前足を振り上げて踏み潰そうと試みた。 「やっ、止めろ!」 「いい加減諦めろよ~。ってか、この結界の耐久性、大丈夫だろうな?」 結界のおかげで助かったけど、ベヒモスの執拗な攻撃に今度は耐久性が心配になってくる。 俺の願いが通じたのか、ベヒモスの踏み潰し攻撃が止まった。 「って今度は噛み付きかよぉぉぉぉぉ!」 ベヒモスの鋭い牙の生えた大きな口が迫ってきていた。 しかし、それもフェルとゴン爺の結界に阻まれる。 俺を食い殺そうと四方八方から噛み付ついてくるベヒモス。 忌々しそうに俺を見るベヒモス。 「どっか行けー、どっか行けー、早くどっか行けー。みんなぁ、早く帰ってきてよ~」 いつ結界が破られるかと冷や冷やしながら、ベヒモスが去っていくのをジッと待つ。 俺のそんな願いも虚しく、ベヒモスが次にロックオンしたのは、魔道コンロの脇の作業台に置いてあった大量の肉団子だった。 ドスドスと音を立ててそちらに向かったベヒモスは、置いてあった肉団子をバットや皿ごと貪り食っている。 そして、食い終わってようやく去っていくのかと思いきや、何を思ったか、魔道コンロの上にあった油や甘酢あんまで鍋ごとボリボリ食い始めた。 「ギャーーーッ、止めろー!!! 魔道コンロに歯が当たってるからぁぁぁぁぁ!」 俺の大切な魔道コンロが壊れるぅぅぅぅっ! 『フェルッ、ゴン爺っ、ドラちゃんっ、スイっ、みんな早く帰ってきてーっ!!!』 俺は、どこにいるのかもわからない、届くかも分からないみんなに向かって念話を発動した。 その間もベヒモスはやりたい放題で、次に作ろうと用意していた肉団子のスープの材料や、出していた調味料類も根こそぎその腹に収めていた。 魔道コンロに至ってはボッコボコに歪みに歪んで後ろに倒れている始末だった。 あまりの惨状にいい加減腹が立ってきた。 「こんのクソベヒモスがぁ!」 アイテムボックスからスイ特製のミスリルの槍を取り出して突いてやった。 「くっそ、何でこんなに硬いんだよ!」 切れ味抜群のミスリルの槍のはずなのに、ベヒモスの硬く分厚い皮に阻まれて刃先が進んでいかない。 「このっ、この~っ」 何度も何度も刺そうとするが、ダメだった。 そんな俺をあざ笑うかのようにベヒモスが俺に向かって腕を振る。 「ぐあっ」 吹っ飛ばされた俺は数十メートル先でバウンドしてようやく止まった。 「チ、チクショ~」 「グルァッ」 「げっ、もう来た」 既に目の前まで来ていたベヒモスが、もっと食いものを出せとでも言うかのように俺をボールのように転がして弄んだ。 フェルとゴン爺の結界のおかげでダメージはないが、作ったばかりの肉団子を食われ、大切な魔道コンロを壊され、その諸悪の根源であるベヒモスにとにかくどこかへ行けと一心不乱に願わずにはいられなかった。 そうして弄ばれることしばし。 ベヒモスの動きが急に止まった。 そして、踵を返すと一目散に森の中へと走っていってしまった。 「な、何なんだよ?」 ようやく去ったベヒモスにホッとしながら立ち上がる。 そして、再び目にした惨状にガックリと肩を落とした。 「もぉ~、どうすんだよコレェ」 料理はまた作れば済むことだけど、ボコボコに破損した魔道コンロはどうしようもない。 「ここまでくると修理っていうのも無理だろうな......」 ここまで大切に愛用してきた魔道コンロだっていうのに。 ガックリと肩を落としているところに、フェルたちが帰ってきた。 『早く帰って来いと念話が届き、ゴン爺に乗って帰ってきたが......、何があったのだ?』 ボコボコになった魔道コンロの惨状にフェルたちも驚いていた。 「ベヒモスだよ、ベヒモス」 夕飯の用意をしていたら、ベヒモスが現れてやりたい放題していったことをみんなに話した。 「俺自身はフェルとゴン爺の結界のおかげで何ともなかったんだけどね」 『当然だ。我とゴン爺の二重結界だぞ。ベヒモスごときの攻撃で破れるわけがない』 『うむ。その結界を破れるとしたら張った当事者の我らくらいのものじゃろう』 「でも、夕飯に用意した肉団子は食われたし、魔道コンロを壊された」 『なぬ?! 我らの夕飯を食っただと!』 『オノレェ~、我らの飯を食うとは、絶対に許さんぞっ』 『うむ。我らの夕飯を勝手に食うとは万死に値するのう』 『ムカつく。 『のう、フェル、ドラ、スイはあまり理解しておらんか。とにかく、明日はベヒモス狩りといこうではないか』 『当然だ、ゴン爺。我らのものを横取りしてただで済むわけがないということを身をもって思い知らせる必要があるからな』 『ハハハ、言えてる。俺らを舐めるとどうなるかってのを思い知らせてやろうぜ』 フェル、ゴン爺、ドラちゃんが不敵に笑みを浮かべていた。 ちょっと、怖いぞみんな。 でも、ベヒモスに対しては俺も業腹だから止めないけどね。 ハァ、にしても疲れたわ。 みんなが帰ってきて安心したらどっと疲れが押し寄せてきた。 『ねぇねぇあるじー、大丈夫ー?』 疲れから腰を下ろして地べたに座っていると、スイが寄って来た。 「ああ、大丈夫だよ。ちょっとだけ疲れただけだ」 『あのね、スイ、お腹空いちゃったのー』 「そっか。でも、ごめんね。お夕飯、用意してたんだけどベヒモスに食べられちゃったんだ。だから、今日のお夕飯は甘いパンね」 ネットスーパーを開いて、菓子パンを大量に買っていく。 『え~、スイ、甘いの好きだけど、お夕飯はお肉が食べたかったのにー』 「ごめんねぇ、スイ。明日お家に帰ったら、今日食べるはずだった肉団子を作ってあげるから、今日は我慢してね」 『ぶぅ~』 『拗ねるなよ、スイ。俺らの夕飯を食ったベヒモスが悪いんだ。明日はそのベヒモスを倒しに行くぞ』 『スイのお夕飯を食べちゃったべひもすは悪いべひもす! 悪いべひもすはいーっぱいビュッビュッてして倒しちゃうんだから!』 「そうだ、明日は俺も付いていくからな」 『む、来るのか?』 「ちょっと怖いけど行く。だって大事な魔道コンロを壊されたんだぜ。一太刀だけでも浴びせないとムカッ腹が収まらないよ」 こうして明日のベヒモス狩りには俺も付いていくことが決まり、俺たちは明日に供えて夕飯に久しぶりの菓子パンをたらふく食って眠りについたのだった。

485 Episode 464: Behemoth Forgive Seriously Gassa -. Vickered by the sound of the branches shaking, he turned the one who heard the sound. "What, you just rocked in the wind..." I'm cooking admirably right now. Eventually, we were to wait while cooking dinner for all of us in the empty space where we first stepped down. I have had a double hanging between Fell's junction and Grandpa Gong's junction, where junction magic could have been used as well. I also get tattoos from Fell and Grandpa Gong that it would be okay to meet Behemoth. So you'll be fine, maybe. I believe you, Fell, Grandpa Gong. Anyway, I got a tie, and Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui's cartels went out hunting. I'm reluctant because I don't like one of them here either, but when Fell's guy says, "You'd better make dinner and wait for me, you'll be hungry and you can eat as soon as you get back," and "Don't do everything you can with the Lord." I'm not sure if you're paying attention, but if you say so much, I can check it out. I suppose you'd really like to say it's a leg job. Because if you say so much, you should be clear. Stop it because that's how you get cared for makes you sad! Something like that happened, and I offered to wait here. 'Cause if you're just a foot wrapper, you can't even follow me. I left for the hunt to take pleasure in my offer. That was fast, really. That's why I'm alone. But...... "Guaaahhh......" Something sounds heard from afar. I'm freaking out about that, too. Being alone in a situation like this really freaks me out with a little noise. "Oh, calm down, me. Both Fel and Grandpa Gong said that whatever came of this bond would be fine." Speak up as you tell yourself. "Huh. Focus on cooking, I don't care" What I'm making now is meat dumplings. In the meantime, Sui helped me make a lot of hiccups. I intend to make more meat dough soup using sweet vinegar from meat dough mainly. Where I mix it in a bowl with dungeon pork hiccups, minced onions, eggs, bread flour, liquor, sesame oil, grated shoga (with tubes), soy sauce and salt and pepper. Keep your mind calm and continue. Mix the contents of the bowl thoroughly until sticky. I'm losing my mind. "Okay, you can do this" When the meat dough seed is ready, the rest is rounded to the appropriate size. When fried in oil, it shrinks a little, so it feels like it's going round with a bigger feeling. When you are done rounding the meat dough, then fry it in oil until it has a tight color. "Yeah, sounds good, sounds good" There's fried meat dough on the bat with the kitchen paper in good shape. And then more and more fried meat dumplings in the same way. The Fells need a lot of food anyway. I fried a lot of meat dumplings from next to next. "Huh, that's it" When I'm done frying the meat dough, I'm going to make sweet vinegar. Place water, ketchup, vinegar, soy sauce, sugar, liquor, mirin and single-chestnut flour in pan and place on fire until thickened. Then add the meat dough to the frying pan and put it on fire, then add the thickened sweet vinegar amulet and tangle firmly in the meat dough. Lay the lettuce on a plate, serve the meat dough with sweet vinegar on top, and finally paralyze the white sesame seeds. "Sweet Vinegar with Meat Dumplings Finished" Try one cheek for a taste. "Atchi, fuha, ho...... Delicious! I can't resist the crispy, fluffy meat dumplings and sweet, flavored sweet vinegar." As I was wondering if I should eat another one, my ear-busting roar wrapped around me. Looking back as Gho...... A familiar giant broke into this empty space as he pushed down the trees. "Beh, beh, behemoth. Ah! Behemoth, who hastily turned me elsewhere and locked me on, ran straight at me as he sounded the ground. "What, hey, wait, wait, wait! Come here. Ah! I left the important magic stove intact, tried to run and escape, but was quickly caught up by a behemoth of considerable speed in the cracking of the giant. "Grrrrrr" And then a shaken up thick foreleg comes down overhead. Crushed -. I meditated on my eyes when I took all my time off. ............... is that it? No shock whatsoever. Or if they crush me like that, I'm still conscious even though I'm sure of instant death. When I open my fearful eyes, a black shadow comes from over my head. Looking up, I saw the back of Behemoth's black leg. "Thanks to the bond between Fell and Grandpa Gong! Oh, thank God! I was relieved that I was saved for a while. Behemoth was angry that he couldn't crush me, and he tried to crush me by shaking up his forefoot over and over again. "Do it, stop it! "Come on, give it up. I mean, the durability of this junction, you're gonna be okay, right? Thanks to the junction, but I'm worried about endurance this time for Behemoth's intransigent attacks. You got my wish, Behemoth's trample attack stopped. "'Cause now you're gonna bite me. Ooh! The big mouth of Behemoth's sharp fangs was looming. But it is also inhibited by the bond between Fell and Grandpa Gong. Behemoth follows me from all directions to eat and kill me. Behemoth looking at me abominably. "Go away - go away - go away quickly - go away. Hey, come back soon!" I wait jizzily for Behemoth to leave, chilling to see when the junction will be broken. My wish was vain, too, and the next thing Behemoth locked on was the massive amount of meat dough he had on the workbench beside the magic stove. Behemoth, who made a noise with Dosudos and headed that way, is devouring every bat and plate of meat dough he had placed. And I wondered if I was finally leaving after eating, what I thought, and even started eating every pot of oil and sweet vinegar that was on the magic stove. "Gahhh, stop it!!! Because my teeth are hitting the magic stove. Ah! My precious magic stove breaks. Ooooooooo! "Ferru, Grandpa Gong, Dra, Sui, everyone come home soon -!!! I activated a conversation for everyone who didn't know where they were or whether they would arrive. Meanwhile, Behemoth could do whatever he wanted, and the ingredients of the meat dough soup he was preparing next, as well as the seasonings he was serving, were also rooted in its belly. It was the beginning and end of the demonic stove, which was crooked and distorted into distortion and falling behind. I'm getting angry at you for being so miserable. "Kon's fucking behemoth. Ah! I took a Swiss special Mithril spear out of the item box and poked it at him. "Damn, why are you so hard! I'm supposed to be a spear with an exceptionally sharp misrill, but I'm inhibited by the hard, thick skin of a behemoth and the blade tip doesn't move on. "This, this ~" I tried to stab him over and over, but he couldn't. Behemoth waves his arms at me as if he laughs at me like that. "Guh." I got blown up. I bounced dozens of meters away and finally stopped. "Chi, chi chi chi ~" "Grrr." "Oh, I'm here already." Behemoth, who had already arrived in front of me, rolled me like a ball as if he were telling me to serve more food. Thanks to the junction between Fell and Grandpa Gong, there was no damage, but they ate the meat dough they had just made, destroyed the precious magic stove, and couldn't help but desperately wish Behemoth, the root of all his evils, to go somewhere anyway. Often you get beat up for doing so. Behemoth's movements suddenly stopped. And when I turned my heels back, I ran into the woods at first sight. "Hey, what the fuck? I get up hoping for Behemoth, who finally left. And I dropped my shoulder in a dismal manner that I saw again. "Oh, what's wrong, Collee?" The dish is something you can cook again, but there's nothing you can do about the demonic stove that's damaged by the bump. "You won't even be able to repair it when you get here..." Even though it's a magic stove that I've loved so much. Fells returned where they were dismayed and dropping their shoulders. 'I got the readings telling me to come home early, and I rode Grandpa Gong home..., what happened? The Fells were also surprised by the misery of the bumpy magic stove. "It's Behemoth, Behemoth" When I was preparing dinner, Behemoth showed up and told everyone he'd do whatever he wanted. "I myself owed nothing to the bond between Fell and Grandpa Gong." 'Naturally. It's a double bond between me and Grandpa Gong. Behemoth, there's no way you can break it with your attacks. " "Uhm. If I could break that line, it would be about ours, the party I put up with." "But the meat dumplings I prepared for dinner were eaten, and they destroyed the magic stove" "What?! He said he ate our dinner! "Honorette, you will never forgive us for eating our rice." "Hmm. Eating our dinner on your own is worth dying for." "It's annoying. Let's kill 'em. "Do you not really understand Fell, Dora, and Sui? Anyway, isn't that what we call a behemoth hunt tomorrow '? 'Naturally, Grandpa Gong. We need to remind ourselves that there's no way we can just take our stuff. " "Hahaha, I can tell you. Let's remind him what happens when he licks us. ' Fell, Grandpa Gong and Dra were grinning invincibly. Hey, I'm scared, guys. But I won't stop against Behemoth because I'm a businessman, too. Ha, but I'm tired. Tiredness pushed me closer when I was relieved everyone was back. "Hey, hey, Ruji, are you okay? As I sat on the ground with my hips down from tiredness, Sui stopped by. "Oh, I'm fine. I'm just a little tired." You know, Sue, I'm hungry. "Oh well. But I'm sorry. Dinner was ready, but Behemoth ate it. So sweet bread for dinner today." Open an online supermarket and buy tons of confectionery bread. "Eh, sui, I like sweet, but I wanted some meat for dinner." "I'm sorry, Sui. When I get home tomorrow, I'll make you the meat dough you were supposed to eat today, so be patient today." "Buh." 'Don't be stubborn, Sui. We had our dinner. Bad behemoth. Tomorrow we're going to defeat that Behemoth. " "I ate Sui's dinner, Bestring is a bad Bestring! Bad Bestrings Yes - I'm gonna bust you and knock you down! "Yeah, I'll be with you tomorrow." "Mm, are you coming? "I'm a little scared, but I'm going. 'Cause they broke an important magic stove. If you can't just bathe a knife, you won't get hungry." So I decided to go with the Behemoth hunt tomorrow, and we hung out for a long treat for dinner tomorrow and fell asleep.

第二百二十四話 トリオは無敵 家に着くなりみんな腹減ったの大合唱。 俺も腹が減ってるし疲れてたから、昼間に旅の間の飯として作ったフライで夕飯にすることにした。 ホタテ ハマグリ もちろん自家製タルタルソースをたっぷりかけた。 『うむ。美味いな。特にこれが美味い』 フライを頭から丸ごとバリバリ食いながらフェルがそう言った。 『海のもんとこの白いソースは合うな。全部ウメェ』 ドラちゃんがそう言ってタルタルソースのかかったフライを片っ端からバクバク食っていく。 『これ美味しいね~。これならスイいーっぱい食べられるよー』 スイはフライがすごく気に入ったみたい。 タルタルソースつけると美味いもんなぁ。 よし、俺も食うぞ。 俺にはカキフライのときと同じように、白飯とインスタントだが味噌汁を付けた。 おおっ、ふっくらした身の美味いこと。 自家製タルタルソースと抜群に合うね。 すぐに1枚食べ切った。 もう1枚はウスターソースでいってみるか。 魚介のフライには断然タルタルソース派なんだけど、たまにウスターソースでも食いたくなるんだよね。 ウスターソースをさっとかけた うむ、こっちも美味い。 『ぬ、その茶色いのは何だ?』 俺がウスターソースをかけて食っていると、目ざとくフェルが見つけてそう声をかけてきた。 「これか? これはな、ウスターソースだよ。これをフライにかけても美味いんだ。俺は断然その白いの、タルタルソースっていうんだけどな、そっちが好きなんだけど、たまにこのウスターソースをかけたのも食いたくなるんだ。フェルも食ってみるか?」 『うむ。食うぞ。ついでにおかわりだ。そのおかわり分にそのウスターソースとやらをかけてくれ』 あ、フェルはもう全部食っちゃってたんだね。 『むむ、このウスターソースとやらをかけたものも美味いではないか。特にこの魚とこの貝にはこちらの方が合うぞ』 フライにはウスターソースの方が合うと言うフェル。 フライによってタルタルソースかウスターソースかなんて、フェルもなかなか通なこと言うようになったね。 『あ、ずりーぞ。俺もその茶色いのかけたの食いたいっ』 『スイも食べたーい』 ドラちゃんとスイもソース掛けをご所望だ。 ドラちゃんとスイにもおかわりのフライを盛ってウスターソースをかけたものを出してやった。 『おおっ、これもウメェじゃねぇか。白いのもウメェがこっちもウメェな』 ドラちゃんはタルタルソースとウスターソース、甲乙つけがたいようだ。 『これも美味しいけど、スイは白いのの方が好きかなぁー』 スイは俺と同じくタルタルソース派みたいだね。 昼飯抜かしたもんだから、みんなバクバク食っておかわりの やれ白いのかけろ茶色いのかけろで、みんな好みに合わせて言うもんだから大変だったぜ。 そんなこんなで夕飯も食い終わり、ホッと一息ついた。 俺は冷たいお茶を、みんなにはコーラを出してやった。 みんな腹いっぱいで満足そうだ。 昼間大量に揚げたはずのフライが大分減ったぜ。 旅に出る前にまたフライ作っておかなきゃだ。 ゴクリと茶を一口飲んだ後、話を切り出した。 はどうやって獲ったんだ?」 『最初は我らも普通に狩りをしてたのだぞ。だがな......』 フェルが言うには、最初は森の中で普通に獲物を狩っていたらしい。 その途中に強い気配を感じたのだとか。 それで、フェルはドラちゃんとスイにも伝えてみんなでその気配を追うことにしたそうだ。 『その先で見つけたのがあの 見つけたから狩ることにしたってね、お前......。 だけどそのフェルの話にドラちゃんはうんうん頷いている。 つうのはよ、ドラゴン種の中でも威張りくさってて俺は前から気に入らなかったんだよ』 しかし、狩ることにしたものの 『そこで華麗に先陣を切ったのがこの俺よ。何と言っても飛べるのは俺だけだからな』 ドラちゃんが得意げに話し出した。 ドラちゃんの話によると、まずドラちゃんは 『うんっ、スイね赤いドラゴンさんにビュッビュッてしたんだよ! 前にフェルおじちゃんに教わったように翼のとこにやったの~』 ドラちゃんの説明によると、ドラゴンっていうのは鳥のように翼を使って飛んでいるわけではなく魔力を使って飛んでいるんだそう。 もちろんドラちゃんも同じで魔力で飛んでいるんだとさ。 だけどドラゴンが魔力を使って飛んでいるからといって、翼がまったく役に立ってないってことでもないという。 翼は翼で重要な役割があって、速度の調節をしたり進む方向を調節したりバランスをとったりするのに必要不可欠なものらしい。 『その翼に穴が開いたら、当然バランスを崩してドスンと落下だ』 『うむ。そこですかさず我の雷魔法で仕留めたのだ』 ドラちゃんが飛んで フェルとドラちゃんとスイのトリオは無敵すぎるね。 みんなでの一斉攻撃も相当なもんだけど、連携したら大空を飛ぶドラゴンも簡単に狩っちゃうんだもんな。 あー、でもさぁ......。 「あのな、次はドラゴンを見つけても攻撃されなければ放っておけな」 『ぬ、何故だ?』 「攻撃されなきゃ別に放っておいてもいいだろ」 『それはそうだが、ドラゴンの肉は美味いんだぞ』 美味いんだぞってな、お前。 「正直に言うとな、ドラゴンなんて狩ってこられると処理に困るんだよ」 なにせ解体を頼めるのはエルランドさんだけだし。 「考えてもみろよ、ドラゴンの解体を頼めるのってエルランドさんだけなんだぞ。ドラゴンを狩るたびに一々ドランに行かなきゃならないし、素材は高すぎて全部は買取してもらえないし。 いつになったら捌ききれるのか見当もつかないよ。 ようやくここベルレアンで血を2瓶買い取ってもらったけどさ。 「ここはやっぱり無用なドラゴンは狩らないってのが1番だと思うんだよね」 「まぁ、そんなちょいちょいドラゴンに遭遇するとは思えないけどさ。とにかく攻撃されない限りは手出し無用で頼むぞ」 フェルは不満ありありのようだったけど何とか承知してくれた。 「ドラちゃんとスイも頼むからな」 『チッ、しゃーねーな』 ドラちゃんはちょっと不満げだけど納得してくれた。 スイはドラゴンにはこだわってないんだろうね。 「まぁそうくさくさしなさんなって。どっちにしろこの街の後にはエイヴリングに行くんだし、またたくさんの魔物と戦うことになるだろうよ」 『ぬ、そうだったな。この街の後は、この前とは別の人の街のダンジョンに行くのだったな』 『おお、そうだったな! またダンジョンに行くんだったぜ。楽しみだな』 『ダンジョン、ダンジョン! 楽しみ~』 エイヴリングのダンジョンってどんななんだろうな? 俺も今回は少しがんばってみるつもりだし、今度は入る前にしっかり情報収集しなきゃだね。

237 Episode 224: The Trio Is Invincible We're all hungry when we get home. Big chorus. I'm hungry, too, and I was tired, so I decided to make it dinner with fries I made during the day as meals during my journey. "Gu Tu" "Humph, I can't help it" Of course, I served plenty of homemade tartar sauce. "Uhm. Delicious. Especially this is delicious' That's what Fell said while eating the whole fried shrimp "Vermillion Shrimp" out of his head. "Don't go with the sea mon and this white sauce. All Ume ' That's what Dora says and eats fries with tartar sauce from one end to the other. "This is delicious. I can eat this sweet." I think Sui really liked the fry. Tartar sauce would be delicious. All right, I'll eat, too. I added white rice and instant but miso soup, just like when I was fried oysters. Whoa, plump body deliciousness. It goes perfectly with homemade tartare sauce. I immediately ran out of one. Why don't you go with Uster sauce for the other one? I'm definitely a tartar saucer for fried seafood, but sometimes you want to eat even uster sauce. Packle a fried egg (aziro) with Ustar sauce. Um, this one's delicious, too. "No, what's that brown? When I was eating with Wuster sauce, Fell called me out looking for it. "Is this it? This is Uster sauce. This is delicious even on the fries. I'm definitely that white, it's called tartar sauce, I like that one, but occasionally I want to eat this uster sauce. You want to try some Fell, too? 'Uhm. We'll eat. Then it's over. Give me that Wuster sauce for the change. " Oh, Fell already ate it all. "Mmm, isn't this Ustar sauce and what I did delicious, too? Especially for this fish and this shellfish. ' Fell says Ustar sauce would be better suited for Aji (Ajiro) fries and Hamagli (Big Hard Crumb) fries. Fell has come to say something quite plausible about whether it's tartar sauce or uster sauce by fries. "Oh, come on. I ate that brown one, too." "I ate a swine too." Dora and Sui also want to hang sauces. Dora and Sui also served a different fry and served it with uster sauce. 'Whoa, isn't this Ume, too? It's white, it's ume, it's ume. Dora seems to have a hard time wearing tartar sauce and uster sauce, A and B. "This is delicious too, but I wonder if Sui prefers white." Sui sounds like a tartar saucer, just like me. We missed lunch, so we all ate baku and got paid for it. Do it. White. Brown. Everybody says it to their liking, so it was tough. That's how I finished dinner and took a sigh of relief. I offered everyone a cold cup of tea. Everyone looks hungry and satisfied. We've lost a lot of fries in the daytime. I have to make fries again before I go on my journey. After a sip of Gokuri and tea, I cut out the story. "How did you get that red dragon? 'At first we were hunting normally, too. But...' Fell says he was normally hunting prey in the woods at first. You think you felt strong signs along the way? So, Fell also told Dora and Sui that we all decided to follow the signs. "It was the Red Dragon that I found up ahead. So I decided to hunt." You said you decided to hunt because you found it... But Dora is nodding about that Fell story. "The Red Dragon is the most prestigious of the dragon species, and I never liked it." But the Red Dragon (Red Dragon) is flying through the sky, although he has decided to hunt. 'That's where I was gorgeously ahead. I'm the only one who can fly, no matter what. " Dora spoke up so well. According to Dora's story, first Dora flew to the vicinity of Red Dragon (Red Dragon) and took a moment to direct them to those with Fell and Swiss. "Ugh, that's awesome. I buzzed Mr. Red Dragon! I did it to the wing like my Uncle Fell taught me before ~ ' Dragon explains that a dragon is not flying using wings like a bird, but using magic to fly. Of course, Dora is flying with the same magic. But just because the dragons are using their magic to fly doesn't mean the wings haven't played a role at all. Wings seem to have an important role in wings and are essential for adjusting speed and adjusting and balancing the direction they go. "If there's a hole in that wing, it's naturally out of balance and falling with Dosun." "Uh-huh. That's where I ended up with my thunder magic." So where Dra flew and led the Red Dragon to a low altitude flight, Sui shot out the wings with acid bullets and shot off the Red Dragon. Fell, Dora and Sui's trio are too invincible. Simultaneous attacks with all of us are pretty good, but if we work together, dragons flying in the big sky will be easy to hunt. Uh, but come on...... "You know, next time you find a dragon, if it's not attacked, leave it alone." No, why? "If you don't get attacked, you can leave me alone." "That's right, but the dragon's meat is delicious." It's delicious, you. "Honestly, if you can hunt dragons, you'll have trouble processing them." Mr. Erland is the only one who can ask for a demolition. "Think about it, Mr. Elland is the only one who can ask you to dismantle the dragon. Every time I hunt a dragon, I have to go to the dragon one at a time, and the materials are too expensive to get me to buy them all. Even the ground dragon (earth dragon) has a good amount of extra material and is fattened into the item box. It's tough to crack this." I have no idea when I'm going to be able to smile. They finally bought out two bottles of blood here in Bellain. "I guess it's best not to hunt useless dragons here," "Well, I don't think I'd run into such a little dragon. Anyway, unless you get attacked, you're gonna need no help." Fell seemed dissatisfied but he managed to understand. Dora and Sui, please. "Chih, shah, shah" Dora's a little dissapointed, but convinced me. I guess Sui isn't into dragons. "Oh, fuck you. Either way, after this city, we're going to Aveling, and we're going to fight a lot of demons again." 'No, you did. After this city, you're going to a dungeon in a different city. " 'Oh, you did! We're going to the dungeon again. Looking forward to it.' "Dungeons, dungeons! Fun ~ ' I wonder what Aveling's dungeon is? I'm gonna try a little hard this time, too, and now I'm gonna have to gather some information before I get in.

第五百六十話 いやまぁ、ノリでのう 『へっへ~、全部やっつけたー!』 『はっ、手応えのない奴らだったな!』 ドラちゃんとスイは、小手調べとばかりに瞬く間に小さい恐竜の集団を全滅させた。 『うむ。ドラとスイならば当然だな』 『ドラとスイの相手をするには、あれでは格が違い過ぎじゃな』 あの、ピラニアみたいに獰猛な恐竜が......。 しかも火を噴いていたのに......。 それが、ひどい有り様で転がっていた。 「あー、倒したのはいいけど、これじゃあ素材が取れそうにないな......」 丸焦げ&一部が溶けた屍ばかりだ。 『別にいいだろう。ここのは肉も美味くないしな。それに、そんな雑魚は持って帰っても仕方ないだろう』 『素材として狙うなら、断然大物じゃろうな』 フェルとゴン爺がそんなことを言う。 俺もそうかと流されそうになったけれど、いや、待てよと思う。 フェルとゴン爺は雑魚雑魚って言うけどさ、これって実は珍しいんじゃないの? だって、こういう恐竜みたいな魔物がいるなんて聞いたことないもん。 フェルやゴン爺の言うとおり、ここが“ウラノス”並に特殊な場所だとしたらさ、それこそ何百年も人が入ったことがないとかだぞ絶対に。 だとしたら、フェルとゴン爺が雑魚雑魚言っているこの小さい恐竜だって、冒険者ギルドにしたら十分な参考資料になるんじゃないかと思うんだ。 ウラノスの魔物を買い取りに出した時、ギルドマスターがそんなようなことをチラッと言っていたし、それもあったからだろうけどウラノス産の魔物は全部買い取りになったんだから。 そういうわけだから、一応回収。 もちろん比較的キレイな遺骸をな。 『おい、そんな雑魚を回収しても何の足しにもならんと言っているだろう』 「いやさ、フェルとゴン爺はこれのこと雑魚雑魚言ってるけどさ、そもそもここって人が来たことある?」 ジト目でフェルとゴン爺を見ながらそう聞くと、フェルは『知らん』と言い、ゴン爺も『儂も知らんのう』と返ってきた。 「あのねぇ......」 さっき考えていたことをフェルとゴン爺にこんこんと言い聞かせた。 「要はそういう人の手が入ってない場所の魔物っていうのは、冒険者ギルドにとっても貴重な資料になり得るってことだよ」 『む、むぅ、そうか。好きにしろ』 『そ、そうじゃな。主殿が回収する分には、好きにしたらいい』 うむ。好きにするよ。 というわけで、貴重な資料となるだろう倒した魔物は全部回収だ。 これでギルドマスターの説教を回避できるかもしれないし。 というか、それが本命。 ギルドマスター、貴重な資料は回収していくから怒らないといいなぁ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ギャーッ、早くなんとかしろー!」 『ちょっと黙ってろ! お主がうるさくて戦闘に集中できんだろ!』 『主殿! そんなに心配せんでも儂らの結界はそうそう壊れはせんわい!』 『そうだぞ! 俺らは戦ってんだからちょい静かにしてろって!』 『スイのが強いんだからねー! エイッ!』 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ、みんな只今絶賛戦闘中。 みんな俺に文句言っているけど、実は戦いを楽しんじゃってるよな? 俺は絶賛襲われ中だってのに~。 確かに結界で、攻撃は防がれているけど、こいつらそんなのおかまいなしにガンガン咬みついてこようとするんだよ! なんでこんなにアグレッシブなんだよ! 「とにかくそっち早く終わらせて助けてくれよ~!」 そう叫びながら身を縮こませるばかりの俺だった。 こうなる前、小さい恐竜を倒した俺たち一行は、再び森の中を進んでいた。 そこで初めにそいつがやって来たのだ。 フェルが最初に仕留めた恐竜。 見上げるほどに大きな巨体で、首のところに特徴的な棘のような突起が並んでいた。 そして、俺たちを睨みつけるような赤い目。 フシューッと鼻から息を吐き出した後、パカリと開いた口の中には鋭い歯がズラリと並んでいた。 不思議だけれど、その姿は映画で観るように鮮明に俺の目に映っていた。 その姿に呆然としていると、映画で聞いた恐竜の咆哮みたいななんとも表現しにくい声で一鳴きした後、その巨体に見合わない素早い動きで俺たちに襲い掛かった。 『ハッ、そこそこの大物が掛かったな! 我が相手をする!』 そう言ってフェルが戦闘に入った。 フェルが相手なら大丈夫だろうと、ちょっとゴン爺、ドラちゃん、スイと俺は少し離れた場所に退避。 獰猛そうな恐竜を鑑定してみたら、“アクロカントサウルス”と出た。 もちろん肉食で、ここでおかしいのがやっぱり火を噴くと出たこと。 そして......。 「おい、そいつ酸も吐くみたいだぞ!」 『フンッ、酸など我には効かんわ!』 フェルに咬みつこうと何度も素早く頭を振るアクロカントサウルス。 しかし、その程度の動きではフェルを捉えることは叶わない。 焦れたのか、アクロカントサウルスが頭を振りかぶって何かを吐き出すモーションに入った。 『だから我に酸など効かぬわ。それに、お前はここでは素早い方かもしれぬがな、我にとっては止まっているようなものだ』 そう言って前足を振り下ろした。 ザンッ―――。 フェルの十八番とも言える アクロカントサウルスの胸元がザックリと切れ、頭がボトリと地に落ちた。 決着がついて、ホッとしたのも束の間。 フェルとアクロカントサウルスの戦闘の音に引き寄せられたのか、次々と恐竜が現れたのだ。 それも、どいつもこいつも見ただけで獰猛だとすぐに分かるようなのが。 当然、戦いのゴングが鳴り戦闘開始。 フェルが相手にしているのが、やって来た獰猛そうな恐竜の中でもひときわ大きい恐竜で、鑑定では“ギガノトサウルス”と出た。 そして、説明書きには、これも火を噴くとあり、さらにヒヒイロカネをも噛み砕くと書いてあった。 ゴン爺が相手にしているのは、言わずと知れた暴君Tレックスだ。 こちらも鑑定の説明書きには、火を噴くとあり、アダマンタイトをも噛み砕くとあった。 そして、さらに爪に即死級の毒があるとも。 ドラちゃんの相手は、鑑定で“カルカロドントサウルス”と出た。 それに加えて、アダマンタイトを切り裂く爪を持つとも。 スイの相手は、“カルノタウルス”と出た。 他の恐竜に比べると一回り小さいけれど、頭に二本の角のような突起がある姿で、素早い動きだったアクロカントサウルスの比じゃないくらいにすばしっこい。 その素早さで猛然とスイを追い回す姿は恐怖でしかない。 これも説明書きには、火を噴くとあり、アダマンタイトをも噛み砕くとあり、さらにその強靭な脚力で獲物を逃さないとあった。 そんな恐ろしい恐竜たちと四方で激しい戦闘がある中、俺は「とにかく早く終わってくれ!」と思いながらジッと待っていたわけだが、ここの恐竜は待ってくれなかった。 俺のところにも、恐竜はやって来たのだ。 フェルたちが相手にする恐竜よりもはるかに小さいのだが、見ただけで分かる獰猛さ。 というか、俺に目を付けた瞬間から、集団で襲ってきた。 俺のところにやって来たのは、そんな好戦的過ぎる恐竜“ヴェロキラプトル”だった。 そして、今......。 ガンッ、ガンッ、ガンッ―――。 「うおーっ、まだそっち終わらないのかっ?!」 ボォォォッ―――。 「こいつら火まで噴いてきた!」 絶え間ない攻撃に身が縮む思いだ。 「異世界とはいえ、絶対にこの恐竜たちおかしいって! この世界を創ったのはデミウルゴス様なんでしょ?! なんでこんなの創ったんですかぁぁぁっ!!!」 知り合いの創造神に思わず文句を言うと、頭の中に声が響いてきた。 『いやまぁ、ノリでのう。お主の世界の恐竜を参考にしつつ、ちょいと「おりじなりてぃ」というものを加えてのう』 「なんですかその軽いノリは! というかそんなオリジナリティ加える必要ないですから!」 『しかし、すっかり忘れておったが、生き残っていたんじゃのう。うむ、うむ』 「ちょっ、忘れてたって?!」 『いやまぁ、そういうこともあるわい。それに、お主にはこの世界最強のフェンリルと古竜がいるんじゃから大丈夫じゃて』 「大丈夫とかじゃなくってですね!」 『おっと、呼ばれたわい。まぁ、そういうことじゃ。さらばじゃ~』 「ちょっと、デミウルゴス様?! デミウルゴス様ぁぁぁっ」

584 Episode 560: No, No, No, No, No, No, No. Hehe, I got them all! Hah, they were so unresponsive! Dora-chan and Sui quickly destroyed a small group of dinosaurs. Hmm. Of course Dora and Sui do. That's too different for Dora and Sweet. "Um, a fierce dinosaur like Piranha..." "Moreover, I was blowing fire..." It was rolling in a terrible way. "Ahh, it's okay to knock it down, but I don't think I'll be able to get the material..." It was all scorched & partly melted corpses. I don't mind. The meat here is not delicious either.Besides, you can't help it if you take such a miscellaneous fish home with you. " If you're targeting it as a material, it's definitely a big one. Fel and Grandpa Gong say that. I almost got flushed too, but no, I think I can wait. Fel and Grandpa Gong call it a miscellaneous fish, but isn't this actually unusual? I mean, I've never heard of a monster like a dinosaur. According to Fel and Grandpa Gong, if this is a special place like "Uranus", it's definitely something that hasn't been entered for hundreds of years. In that case, I think this little dinosaur that Fel and Grandpa Gong are talking about as a miscellaneous fish would be enough reference material for an adventurer's guild. When I bought out the monsters from Uranus, the guildmaster said something like that. Maybe it was because of that, but I bought all the monsters from Uranus. That's why I collected it for now. Of course, the relatively beautiful remains. Hey, you're telling me that even if I collect such a miscellaneous fish, I won't add anything to it. "No, Fel and Grandpa Gong are talking about this, but have you ever been here before?" When Gito looked at Fel and Grandfather Gong in his eyes, Fel said, "I don't know," and Gong said, "I don't know." "Um, hey..." I told Fel and Grandpa Gong what I was thinking earlier. The point is that monsters in places that are not available to such people can be valuable materials for the Adventurer's Guild. Hmm, hmm, I see. Do as you please. " Well, that's right. You can do as you please for the Lord to retrieve. " Hmm. I'll do whatever I want. So I recovered all the monsters I had defeated. Now I might be able to evade the Guildmaster's sermon. Well, that's the main order. Guildmaster, I hope you won't get angry because I'll collect your valuable materials. ***** "Gah, do something quickly!" Shut up for a second! You're loud and focused on fighting! My lord! Even if you don't worry so much, the barrier between us won't break! That's right! We're fighting, so please be quiet! Sweet is strong! Aii! Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, Swe, they're all in a fierce battle right now. Everyone's complaining about me, but you're actually enjoying the fight, aren't you? I'm being attacked with admiration. The barrier is definitely blocking the attack, but I'm going to try to gnaw at you without you! Why are you so aggressive? "Anyway, please finish this quickly and help me ~!" I was just shrinking my body while yelling like that. Before this happened, when we defeated the little dinosaur, we were walking through the woods again. That's where he first came in. Fel was the first dinosaur to be defeated. It was large enough to look up, and there were characteristic spiny protrusions lining the neck. And the red eyes that gnaw at us. After exhaling through his fuzzy nose, his open mouth was lined with sharp teeth. It was strange, but the figure was clearly in my eyes as I saw it in the movie. When I was stunned by the figure, I heard a voice that was difficult to express, such as the sound of a dinosaur that I heard in the movie, and then attacked us with a quick move that was not commensurate with the giant. "Hah, that big guy over there!I'm going to take on my opponent! That's how Fell got into the fight. Whether it's Fel or not, Grandpa Gong, Dora-chan, Sui and I retreated a little further away. After appraising the ferocious dinosaurs, he called it "Acrocanthosaurus". Of course, it was carnivorous, and it was strange to spray fire here. And...... "Hey, it looks like he's vomiting acid too!" Humph, acid doesn't work for me! Acrocantosaurs wave their heads over and over again to bite Fel. However, it was not appropriate to capture Fel in that degree of movement. Whether you're in a hurry or not, the Acrocantosaurus is in a motion to spit something out as you shake your head. That's why the acid doesn't work on me.Besides, you may be quick here, but it's like you're stopping for me. " I said that and swung my forefoot down. Zaaaa... It was Fel's 18th claw slash. Acrocantosaur's chest was slashed, and his head fell to the ground. When it was settled, I was relieved for a while. Perhaps the sound of the battle between Fel and the Acrocantosaurs attracted one dinosaur after another. I always saw him, and I knew he was fierce. Of course, the gong of battle rang and the battle began. Fel was dealing with one of the most ferocious dinosaurs in the world, and it was called "Giganotosaurus" in the appraisal. In the explanatory note, it was also written that it blows fire, and it also chews down the hydrangea. Grandpa Gong was dealing with Tyrant T'Rex, who I didn't know existed. In the description of the appraisal, it was said that the fire would be blown and the Adamantite would be chewed to pieces. And there was an instant death poison in my nails. Dora-chan's opponent was "Calcalodontosaurus" in the appraisal. On top of that, they had claws that cut through Adamantite. Sweetheart's opponent was "Carnotaurus". It is small compared to other dinosaurs, but with the appearance of two horn-like protrusions on the head, the acrocanthosaurus that was in a quick motion is often not as cool. It was nothing but fear to chase Sweetheart around in such a swift manner. In the description, it was said that the fire would be blown, the Adamantite would be chewed down, and the prey would not be missed with its tough legs. In the midst of such fierce battles on all sides with such terrible dinosaurs, I said, "Just get it over with!"So I waited, but the dinosaurs didn't wait. The dinosaurs came to me, too. Fells are much smaller than the dinosaurs they're dealing with, but they're ferocious just by looking at them. Well, from the moment you looked me in the eye, a group attacked me. The dinosaur "Velociraptor" that was so militant came to me. And now... Gang, gang, gang, gang, gang, gang, gang. "Whoa, aren't you finished yet?!" Boo-hoo... These guys are spraying fire! I thought I was going to shrink from the constant attacks. "Although it's a different world, these dinosaurs are definitely crazy!"Demiurgos created this world, didn't he?!Why did you make this ahhhh!!! " When I unexpectedly complained to the Creator God I knew, a voice echoed in my head. No, well, I'm not. While referring to the dinosaurs in the Lord's world, I added a little something called "I'm getting angry". " "What is that light snail!"Because there's no need to add such originality! " But I completely forgot, but I survived. Hmm, hmm. " "Hey, did I forget?!" No, well, that's what happens.Besides, since you have the most powerful fenrir and ancient dragon in the world, you won't be alright. " It's not all right! Oops, they called me.Well, that's not true. Farewell ~ " "Hey, Demiurgus-sama?! Demiurgus-sama!"

第百九十七話 オークの集落殲滅作戦2 「あそこだな」 俺たちは木の陰で息をひそめてオークの集落を覗いていた。 スイのおかげで、森の近くまではそれほど時間もかからずに来ることができた。 森の中に入ってからも、フェルの先導もあって順調にオークの集落に辿り着くことができた。 あまりにも早い道程に 何とか今日中に終わらせたいからね。 オークの集落を目の前にして、あとはあれを殲滅するだけだ。 集落は森の開けた場所にあった。 オークが建てたのだろうボロい掘っ立て小屋も見受けられる。 「フェル、数はどのくらいいるかわかるか?」 気付かれないよう小声でフェルに聞いた。 『200程度だな』 200か、けっこういるな。 「オークキングは?」 『いないな。上位種はいるようだが、それほどの気配はないぞ』 ヨーランさんから聞いたとおり、上位種はオークリーダーとオークジェネラルということか。 「どういう作戦でいくんだ?」 の他のメンバーも俺の方を見る。 「作戦ていう作戦はないですけど......。フェル、結局いつも通りなんだよな?」 『うむ。先手必勝。攻撃は最大の防御なりだ。我とドラとスイで始末してくる。お主らは、逃げたオークを逃さぬように始末しろ』 うん、そうなるよな。 「ということです。うちの従魔に任せれば大丈夫ですよ。俺たちは集落から逃げてきたオークを逃さないように気を付けましょう」 の面々は本当にそれでいいのかと困惑気味のようだ。 『それでは行ってくるぞ。ドラ、スイ行くぞっ』 『ヒャッホウ! 待ってたぜー!』 『スイ、がんばるよー!』 そう言ってフェルとドラちゃんとスイが勢いよく飛び出していった。 そこからはもう何というかね。 うちの子たちがオーク程度に手こずるわけないからね。 「「「「「ブヒィィィィッ」」」」」 数多くのオークの断末魔が聞こえてきた。 おお、あれはフェルの土魔法か。 地面から剣山のような針が広範囲で突き出して、オークを串刺しにした。 この魔法でオークの半分近く減ったぞ。 「な、なんだありゃ......」 そんなつぶやきが聞こえてきた。 の面々が口をあんぐり開けてオークの集落を見つめていた。 これくらいで驚いてちゃダメだよ。 この後にはドラちゃんとスイの攻撃が続くだろうからね。 ドシュ、ドシュ、ドシュ、ドシュドシュドシュッ―――。 今度は宙に現れた先が尖った氷の柱が次々とオークに降りかかりその身を貫いていく。 これはドラちゃんの氷魔法だな。 これでオークは4分の1くらいにまで減った。 ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。 スイの酸弾が一撃必中でオークを撃ち抜いていく。 残っていたオークのほとんどがスイの酸弾の餌食になって倒れていった。 「何なんだ、あいつ等は......」 「オークの集落がこんな短時間で......」 「あり得ねぇ......」 「あの従魔たち強すぎだろ......」 の面々がフェルたちの戦いぶりを見てブツブツつぶやいている。 うん、気持ちは分かるけども、事実だからな。 うちの子たちみんな強いんですよ。 ん? 集落の端にいてみんなの攻撃を免れたオークどもが逃げ出しているのが見えた。 しかも、そのオークどもはこちらに向かってきていた。 「集落から逃げてきたオークがこっちに向かってますっ!」 の面々がハッと我に返りそれぞれ武器を構えた。 俺もアイテムボックスからミスリルのショートソードを取り出して構える。 トロールやミノタウロスをダンジョンで倒してるし、それより格下のオークなんだから、落ちついて対応すれば大丈夫だ。 よし、オークが来たっ。 「ていッ」 逃げてきたオークの足を切りつける。 怯んだところを......。 心臓を一突き。 よっしゃ! 「うわっ」 オークを倒して気が抜けた瞬間、横から突き飛ばされて木に激突した。 「痛ぇな」 「ブヒィィィッ」 オークが怒りの形相で俺を睨みつけていた。 「やったな、このクソオークめッ! ストーンバレットッ、ストーンバレットッ、ストーンバレットッ!」 ドスッ、ドスッ、ドスッ―――。 直径5センチくらいの石礫がオークを直撃した。 「プギィィィィッ」 石礫を受けて、悲鳴を上げて膝をついたオーク。 すかさず俺はそのオークに近付きミスリルソードで首を切りつけた。 オークの首がボトリと落ちた。 「ふぅ~」 の面々もオークを2、3匹倒しているようだ。 「もういませんかね?」 「ああ、逃げてきたオークはここにいるだけだ」 「それじゃ、集落の方へ行きましょう」 「このオークはどうする?」 「俺はアイテムボックス持ちなんで、とりあえず回収しときますね。どうするかは後で決めましょう」 どう分け合うかは後にして、とりあえずオークを回収し、フェルたちの下に向かった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ オークの集落があった場所に来ると、無数のオークの その中にたたずむフェルとドラちゃんとスイ。 うーん、すごいねぇ。 みんな強すぎるぞ。 の面々は辺り一面に倒れたオークの多さに顔を引きつらせている。 「すごい光景だな......」 「ああ、こんな短時間にオークの集落殲滅させちまったぜ」 「オークの集落の殲滅つったら、普通なら冒険者にも被害でてるよな......」 「ああ。それが全員無傷の上、こんな短時間で終わるなんてな」 なんか、すんません。 でも、俺たちにとってはいたって平常運転です、はい。 「それじゃ、ここのオークも回収しちゃいますんで」 の面々を無視して、フェルとドラちゃんとスイに手伝ってもらいながらオークを回収していく。 「ふー、終わった」 回収が終わったとき、正気に戻った アロンツォさんに聞いてみると、こういうのは壊すのが鉄則なんだという。 「そのままにしておくと、またオークやらゴブリンやらが住み着くからな」 「今回は幸いなことに被害者がいなかったが、いた場合はその遺体も焼くのが鉄則だ」 やっぱそういう場合もあるのか......。 オークやゴブリンにはメスがいなく、他の動物や魔物、人間を苗床に増えていくしかないということは聞いて知っていた。 性欲が強く、オークやゴブリンが特に人間の女性を好むこともだ。 それを考えると、アロンツォさんが言うように被害者がその場にいる場合もあるってことだよな。 その時、平静でいられるかどうかわからないけど、そういうこともあるってことは承知しておかないといけないかもしれない。 「ご遺体をその場で焼いてしまうって話ですけど、家族には引き渡さないんですか?」 「ああ。本人にしろ家族にしろ、そういう姿は見せたくないし見たくないはずだからな。暗黙の了解でそうなっている」 そうなのか......。 オークやゴブリンに攫われるってのは、本人にとっても家族にとっても悪夢でしかないもんな。 「それにな、アンデッドになる可能性も否定できんから遺体は焼くのが鉄則なんだ」 クレメントさんがそう付け加える。 いるんだね、ゾンビ。 聞いてみたら、滅多に出ることはないがいることはいるそうだ。 ダンジョンに限っては、そういうのばっかり出る階層がある所もあるって話だったけど。 うへぇ、だよ。 ベルレアンの後に行くエイヴリングのダンジョンにはそういう階層がないことを願うばかりだ。 あれ、それって亡くなっていた場合の措置だよね。 生きてた場合はどうすればいいんだろう? 「被害者の方が生きてた場合はどうするんですか?」 「......それが一番悲惨な場合だ。オークやゴブリンに弄ばれて、正気でいられると思うか?」 ああ、そうか......。 「ほとんどの場合、その場で自害してしまうか、正気を失っていて神殿の保護院送りになる。生きていれば、一応連れ帰るが、果たしてそれが幸か不幸かはわからんがな......」 神殿の保護院というのは、精神の病気やら四肢欠損で1人では生きてけない人を保護する場所らしい。 数は少ないが、この世界にもそういう場所があるらしいのだ。 ゴブリンの巣殲滅戦だったが、 被害者はまだ10代半ばの少女だったが、見つけたときには正気を失っていたそうだ。 その子は保護院に送られ、今もそこで過ごしていると風の噂で聞いたという。 「そういう被害者を増やさねぇためにもよ、俺たち冒険者は体張って積極的にこういうゴミどもを狩ってかなきゃならねぇのさ」 マチアスさんがそう言った。 「そういうこったな。オークとゴブリンはすぐに増えるからな。俺たちは、見かけたら必ず狩るようにしてるぜ」 マチアスさんに続いてアーネストさんがそう言った。 正直言ってゴブリンは見るのも嫌だったけど、これからは見かけたら狩るようにしよう。 オークもね。 それで、少しでも被害が減るならそれに越したことないもんな。 小屋が燃え尽きたところで、俺たちはオークの集落だった場所を後にした。

209 Episode 197: Operation Oak'S Settlement Annihilation 2 "Right there." We whispered in the shade of a tree and peered into an oak settlement. Thanks to Sui, it didn't take that long to get near the woods. Even after entering the woods, Fell's lead was also able to reach the Oak settlement smoothly. The Shadow Warrior (Shadow Warrior) faces were surprised by the journey too early, but the time is short. I want it to be over by the end of the day. All you have to do is put an oak settlement in front of you and destroy that one. The settlement was in an open place in the woods. I'm guessing the oak built it. I can also see a dilapidated digging shed. "Fell, do you know how many there are? I asked Fell in a low voice not to be noticed. "That's about 200." Two hundred, you're here. "What about Oak King? 'You're not here. There seems to be some superior species, but there's not so much sign of them.' As Mr. Yoran told me, do you mean the top species are oak readers and oak generals? "What kind of operation are we going on? That's what Mr. Alonzo asks, and the other members of Shadow Warrior (Shadow Warrior) see me. "There is no such thing as an operation... Fell, after all, it's just the way it always is, isn't it? "Uhm. Must win first. The attack is the biggest defense. Me and Dora and Sui are going to finish it. The Lord, do not miss the escaped oak." Yeah, you will. "I mean. You can leave it to our submissive. We've been fleeing the settlement. Be careful not to miss the oak." With that being said, the faces of Shadow Warriors (Shadow Warriors) seem confused as to whether that is really okay. 'Then I'm coming. Dra, Sui, let's go. " "Hyah ho! I've been waiting for you! "Sui, good luck! That said, Fell, Dora and Sui popped up in momentum. I don't know what else to say from there. There's no way my kids are going to be around the oak. "" "" "" Buhiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii "" " Numerous orc amputees were heard. Oh, is that Fell's dirt magic? A sword mountain-like needle protruded extensively from the ground, skewering the oak. With this magic, we've lost nearly half our oak. "Hey, what the..." I heard such a crush. Looking next door, the faces of the Shadow Warrior (Shadow Warrior) opened their mouths slightly and stared at the Oak settlement. You shouldn't be surprised at this much. Dora and Sui will continue to attack after this. Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh, Dosh. -. Now the pointy columns of ice appearing in the universe descend into the oak one after the other and pierce themselves. This is Dra's ice magic. This reduced the oak to about a quarter. Buh, buh, buh, buh, buh -. Sui's acid bullet shoots out the oak in the middle of a blow. Most of the remaining oak fell down as food for Sui's acid bullets. "What the hell, those guys..." "Oak settlement in such a short time..." "It can't be..." "Those submissive demons are too strong..." The faces of Shadow Warriors (Shadow Warriors) are twitching when they see the Fells battle. Yeah, I know how you feel, but it's true. My kids are all strong. Hmm? I was at the edge of the settlement and I saw the orcs escaping everyone's attack. Besides, those oaks were coming this way. "There's an orc on his way from the settlement. Whoa! Speaking so, the faces of the Shadow Warriors (Shadow Warriors) returned to me with their weapons. I can also remove the Mithril shortsword from the item box. You're knocking down trolls and minotaurs in a dungeon, and you're an inferior oak than that, so you just need to calm down and deal with it. All right, the oak's here. "Eh." Cut off the leg of the orc that has escaped. Where I was frightened... Poke your heart out. All right! "Wow." The moment I knocked down the oak and lost my mind, I was thrust from the side and crashed into a tree. It hurts. "Buhiwi" Oak was staring at me in anger. "You did it, you fucking oak! Stone Barretto, Stone Barretto, Stone Barretto! Dosssssss, dosss, dosss -. Stone debris about five centimeters in diameter hit the oak directly. "Puggyyyyyy" Oak in stone rubble, screaming and kneeling. In the meantime, I cut my neck off with a mythrill sword approaching the oak. The neck of the oak fell in the bottoms. "Phew." Looking around, it looks like Shadow Warrior (Shadow Warrior) faces have also defeated a couple of oaks. "Aren't you there anymore? "Oh, the orc that's been running away is just here" "Then let's go to the settlement." "What do we do with this orc? "I have an item box, so I'll collect it for now. We'll decide what to do later." How we split up later, we recovered the oak for now and headed under the Fells. * * * * * When I came to the place where the orc settlement was located, countless corpses of orcs were scattered. Fell, Dora and Sui in it. Um, that's amazing. We're all too strong. The faces of Shadow Warriors (Shadow Warriors) draw their faces to the amount of oak that fell on one side of the perimeter. "That's an amazing sight..." "Oh, I've wiped out the orc settlement in such a short time." "If the orc settlement is destroyed, it would be harmful to the adventurer if it were normal..." "Oh. I can't believe it's all intact and over in such a short time." Something, I'm sorry. But for us, it's normal driving, yes. "Then I'll collect the oak here too." Ignoring the faces of the glittering Shadow Warrior (Shadow Warrior), Fell and Dora retrieve the oak as they help Sui. "Huh, it's over" When the retrieval was complete, the faces of the Shadow Warrior (Shadow Warrior), who had returned to sanity, had destroyed and burned the digging shed made of oak. Mr. Alonzo, when I asked him, he said that it's the iron rule to break this kind of thing. "If you leave it there, the orcs and the goblins will live there again." "Fortunately there were no victims this time, but if there were, it would be the iron rule to burn the body too" I knew that was sometimes the case...... I heard and knew that there were no females in orcs and goblins and that we had to increase the number of other animals, demons and humans to nursery beds. Lust is strong, and orcs and goblins especially prefer human women. Considering that, as Mr. Alonzo said, sometimes the victim is on the spot. At that time, I don't know if I can stay calm, but I might have to understand that that can happen. "I'm talking about burning your body on the spot, won't you hand it over to your family? "Oh. In person. Family, because you don't want to look like that and you shouldn't want to see it. That's what's happening with tacit understanding." Really...... Being caught by orcs and goblins is only a nightmare for him and his family. "Besides, the possibility of being undead is denied, so it's the iron rule to burn the body." Mr Clement adds that. You're here, zombie. When I asked him, he said he rarely answered, but sometimes he did. As far as the dungeons are concerned, we talked about some of the hierarchies that just come out like that. Ugh, that's right. I just hope that's not the kind of hierarchy in the Avling dungeon that goes after Bellain. That's a measure if you were dead, isn't it? What am I supposed to do if I was alive? "What if the victim was more alive? "... that's the most tragic case. You think an oak or a goblin can keep you sane? Oh well...... "Most of the time, you'll either hurt yourself on the spot, or you're losing your sanity and you'll be sent to the Temple's protective home. If I were alive, I'd take you home once, but I don't know if I'd be happy or unhappy..." It seems that the Temple's Protective Home is a place to protect those who cannot live alone due to mental illness or limb defects. They don't have many, but they have places like that in this world. It was a Goblin Nest extermination battle, but the faces of Shadow Warriors (Shadow Warriors) said they had encountered such occasions once. The victim was only a girl in her mid-teens, but when she found him, she was losing her sanity. The kid was sent to a protective home and said he heard rumors of wind that he was still spending time there. "In order not to increase the number of victims like that, we adventurers have to be physically aggressive in hunting these garbages." That's what Mr. Mathias said. "That's what happened. Oak and goblins will increase soon. We always hunt when we see him." That is what Mr Ernesto said following Mr Mathias. To be honest, I didn't even like to see goblins, but from now on, I'll try to hunt them if I see them. Orcs, too. So, if the damage is going to be any less, I've never been over it. Where the cabin burned down, we followed where it was an oak settlement.

第二百七十五話 酒、酒、酒 「ゴクゴクゴク、それにしてもこの酒は美味いな!」 「ああ。冷えたエールがこんなに美味いとは知らなかったぜ」 「しかもだ、このムコーダさんの肉料理と抜群に合いやがる」 「ああ、違いねぇ。いくらでもいけるぜ」 それ、エールじゃないんだけどね。 瓶のビールっていったらこれだろってことで、S社の黒いラベルのビールを用意したんだけど、みんな気に入ってくれたようで水みたいにゴクゴク飲んでいる。 酒が入ったことでみんな解れてきたようで、食えや飲めやでワイワイ楽しそうにしていた。 「ぬ、酒がないぞ......」 空っぽになったビール瓶を逆さにしているドワーフのシーグヴァルドさん。 うお、もうないのかよ。 多めに用意したつもりだったんだけど。 予想以上の消費量だ。 みんなよく飲むねぇ。 念のためにとビールを余計に購入してアイテムボックスに入れておいて正解だったぜ。 「追加の酒を出しますんでちょっと待ってください」 俺は、アイテムボックスから新たにビールを出してテーブルに並べていった。 「おうおう、悪いのう」 そう言ってシーグヴァルドさんが手酌でビールをコップに注ごうとしている。 「お注ぎしますよ。ささ、どうぞ」 さっとビールの瓶を奪い、シーグヴァルドさんのコップに注いでいく。 シーグヴァルドさんが「すまんの」と言ってゴクゴクとビールを飲んだ。 「ゴクゴクゴクゴク、プッハ~......美味いっ!」 さすがドワーフ、いい飲みっぷりだね。 「しかし、こんな美味いエールは初めてじゃな。冷えていてのど越し抜群じゃからいくらでも飲めるわい」 「これはラガービールと言って、厳密に言うとエールとは違うんですけどね」 「ん? 違うのか? まぁ、美味い酒なら何でもいいわい。ガハハハハッ」 そう言って笑うと、シーグヴァルドさんはコップに残っていたビールをゴクゴクと飲み干した。 「おっと、忘れるところじゃったわい。昨日言ってた儂のとっておきの酒じゃ」 シーグヴァルドさんが懐から瓶を取り出して俺に渡して来た。 手作り感のある透明な瓶に入った、黄金色の酒。 ドワーフであるシーグヴァルドさんのとっておきの酒だっていうんだから、どう考えてもアルコール度数高そうなんだけど......。 そう進められては飲まないわけにもいかず、瓶のコルクを抜いてほんの少しだけ飲んでみた。 ゴクリ―――。 カッと喉が焼けるような感覚。 「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ............ハァ、ハァ、な、何ですかこれはッ?!」 ほんの少ししか飲んでいないのに、喉が焼けるように熱い。 普段はビールくらいしか飲まない俺にはキツイの一言。 俺はビールとともに用意しておいたオレンジジュースですぐさま口直しした。 「ガハハハッ、これがドワーフ謹製の酒じゃあ」 何がドワーフ謹製の酒じゃだよ、こりゃアルコール度数が高過ぎて味なんてわかったもんじゃないぞ。 「笑い事じゃないですよー、何ですかこれ、喉が焼けるかと思いましたよ」 そう言って愚痴ると、ガウディーノさんとギディオンさんがやって来た。 それに釣られて影の戦士の面々もやって来る。 「シーグヴァルド、お前、ムコーダさんにその酒飲ませたのか?」 ガウディーノさんが呆れた口調でそう言う。 「アハハハ、ドワーフのとっておきなんて飲んだらダメだぜ、ムコーダさん」 ギディオンさんが笑っている。 「そういうギディオンも昔シーグヴァルドにこの酒をすすめられてぶっ倒れてたな」 「ちょっ、リーダー、バラすなよぉ~」 それを聞いて影の戦士の面々が笑う。 「ガハハッ、ドワーフの酒はキツイって聞くからなぁ」 まったくアルコール度数が高けりゃいいってもんじゃないんだよ。 ............いや、待てよ。 アルコール度数が高い酒つったら、俺も用意してたじゃん。 実を言うと、今日のことを考えて、昨夜のうちに酒を何種類か用意していたのだ。 せっかくテナントに酒屋が入ったことだしということで、酒屋のメニューを見ているうちにあれもこれもとなって最終的にけっこうな種類になってしまった。 しかしながら、今朝になってよくよく考えたら‟BBQに一番合うのってやっぱビールじゃね?”と思って、酒は結局ビールだけ出したんだ。 それで、その用意した酒の中にネタで仕入れたある酒があるんだよね。 フフフフフ、これならドワーフ謹製のこの酒にも劣らないぜ。 「シーグヴァルドさん、実はですね是非ともあなたに飲んでいただきたい酒があるんです」 俺はアイテムボックスからそれを取り出した。 ポーランド産のウォッカで、アルコール度数は実に96度。 世界最強のウォッカと言われている品。 これだけアルコール度数があるとすぐに火がつくもんだから、正に火気厳禁の酒だ。 ウォッカはストレートで飲むならキンキンに冷やして飲むんだって酒好きの知人に教えられていたから、氷でキンキンに冷やしてからアイテムボックスで保存しておいた。 昨夜のうちにネットスーパーでグラスの類もいろいろ仕入れてあって、その中にショットグラスももちろんあった。 キンキンに冷えた世界最強のウォッカをショットグラスに注いだ。 ドワーフ謹製のあのキツイ酒を常飲してるなら、これもストレートで1杯くらい大丈夫でしょ。 「シーグヴァルドさん自慢のドワーフ謹製の酒に勝るとも劣らぬ酒ですよ」 「なぬ? どれどれ......」 俺からショットグラスを受け取ったシーグヴァルドさんが、世界最強のウォッカをクイっと飲み干した。 「グ、グォォォォォォォォッ!」 う、うおっ、な、何だ?! さ、さすがにアルコール度数96度はドワーフでもマズかったか? 「な、な、何じゃこれはッ?! トロっとして甘味もあって素晴らしく美味いのに酒精は恐ろしく強いぞい!」 イヤイヤ、ちょっと、シーグヴァルドさん、顔近いから。 「くれっ、もっとくれいっ」 シーグヴァルドさんがブフーブフーと鼻息も荒くもっとくれと迫って来る。 「いや、あのですね、飲んでいただいて分かるとおり、この酒は恐ろしく酒精が強いんですよ。ですから、そんな一気には......」 酒好きの知人がウォッカはストレートで飲むならキンキンに冷やしてとは言っていたものの、実を言うと、この世界最強のウォッカだけはストレートで飲むのは止めておけと言ってたんだよね。 この酒を仕入れたのも、あくまでネタだったんだけど......。 いくらドワーフとはいえ、さすがにこれをカパカパ飲んだら大変なことになるだろ。 「儂はドワーフじゃ、このくらいの酒何ともないわいっ。そんなことより早くこの最高にウマい酒をくれいっ!」 「いや、ですからね、これはそんなにたくさん飲むもんじゃないんですって」 ネタのつもりだったのに、チクショー。 俺が止めてるってのに、その間もシーグヴァルドさんのクレクレコールは続いている。 クッソー、ええい、ままよ! 「本当の本当に強い酒で、普通は何かと割って飲むんですからね! このままで飲むのはこれが最後ですよ! いいですね!」 そう言って、シーグヴァルドさんの持つショットグラスに2杯目の世界最強のウォッカを注いだ。 それを再びクイッと飲み干すシーグヴァルドさん。 「クッフ~ッ、効くの~! 美味いッ、美味いぞッ!」 俺とシーグヴァルドさんのやり取りを、ガウディーノさんとギディオンさん、そして影の戦士の面々は呆気にとられて見ていた。 「シーグヴァルドが驚く酒とは......」 「強い酒でも笑いながらカパカパ飲んでいくドワーフが驚く酒なんてあんのかよ......」 みなさんが飲んだらおそらくぶっ倒れますから。 「もう1杯ッ、もう1杯くれいッ」 「ダメですってシーグヴァルドさん。あれで最後って言ったじゃないですか」 「そんなケチケチするな。後生だから、な」 後生だから、な、じゃないよ。 「あーもう、その酒以外にもいろいろありますから、そっち飲んでくださいよ」 さすがにアルコール度数96度の強烈なウォッカを飲み続けたら、いくらドワーフだってどうなるか分かったもんじゃない。 「なぬっ、いろいろあるじゃと?! それを早く言えいっ!」 へいへい、ちょっと落ち着いてくださいよ。 酒のことになると本当にドワーフって目の色変わるね。 「みなさんもどうぞ」 ガウディーノさん、ギディオンさん、それから影の戦士の面々にも声をかける。 そして、昨夜仕入れた酒をアイテムボックスから出してみんなの前に並べていった。 すべて無難にランキングの中から手頃な値段で飲みやすそうなものを選んでみた。 まずはウイスキー。 酒好きコンビの神様たちの付き合いでいろいろ見ているのもあって、ウイスキーが多めになってしまった。 国産メーカーのヒゲのおじさんのラベルが有名な飲みやすくて飽きないクリアな味わいのウイスキー。 それから、世界中で好まれているブレンデッド・スコッチ・ウイスキーで、40種類以上の原酒をブレンドして生み出した豊かかつ滑らかな味わいのウイスキーだ。 最後は、「本物は、妥協しない」をコンセプトに、バーボンウイスキーといえばこれという品だ。 アルコール度数は高いがバーボンを試すなら是非これをとの力説コメント付きだったから購入してみた。 続いて仕入れたのがブランデーだ。 フランスのメーカーで、皇帝ナポレオン1世にコニャックを献上し、ナポレオン3世の時代には‟皇室御用達”にまでなったメーカーの品だ。 高めの値段のものが多いブランデーの中でも、比較的リーズナブルに楽しめるとのことでランキング入りしていたもの。 フルーティーな風味で、熟成感を感じるまろやかな口当たりで美味しく飲むことができるそう。 それからジンも仕入れてみた。 青いボトルが美しい女性にも人気のジンだ。 これは俺もロックで飲んだことがあるんだけど、ハーブと柑橘系の香りがしてスッキリした爽やかな飲み口で飲みやすかった。 ジンだからアルコール度数は高いのに、飲みやすいからついつい飲み過ぎるのが難点だな。 俺もこれで次の日エライ目にあったよ。 あと最近ファンが急増中らしいということで、ラム酒も買ってみた。 グアテマラ産のラム酒で、ロックやストレートで飲むのに向いているダークラム。 23年ものの原酒を20種類以上ブレンドしてさらにホワイトフレンチオーク樽で4年も熟成させたプレミアムなラム酒。 ‟芳醇な香りと甘くまろやかな味わいは是非ともラム酒初心者に味わってほしい”と店長からのコメントもあったので、ちょっと高かったけど買ってみたよ。 そして、最後の酒は日本酒だ。 新潟県の酒蔵が造っている酒で、評判がいいので俺も知っていた。 スッキリとした味わいだが旨味もあってキレのある後味と喉越しの良さがある辛口の酒だそうで、月間ランキング堂々1位に輝いていたので買ってみたよ。 以上の酒をズラリとテーブルの上に並べた。 どれもロックかストレートでいける酒だから、氷を入れたグラスと何も入れないグラスを用意した。 そう言うとワッとムサイ男どもが群がった。 「よっしゃ、酒じゃーッ!」 並べられた酒を見て酒好きドワーフのシーグヴァルドさんが興奮している。 「それにしても、こんなにたくさんの種類の酒を用意できるなんて、さすがムコーダさんだな」 ガウディーノさんがそう言うと、みんなが同意している。 「酒にはちょっとした伝手がありましてね......」 テナントの酒屋という伝手があるんだから嘘は言ってないよ、嘘は。 「比較的酒精が強いものが多いんで、ゆっくり飲んでくださいね」 みんな次々と酒瓶に手を出していく。 「これ、香りがいいぞ」 「俺はこっちの方がいいな」 「これ、美味そうだ」 「俺はこの青い瓶のを飲んでみるぜ」 クレメントさんが青いボトルのジンをそのままグラスに注ごうとしていた。 その傍らではガウディーノさんが、氷の入ったグラスにブランデーを注ごうと......。 「あ、そっちは氷の入ってないグラスでっ」 とやり取りをしているうちに、シーグヴァルドさんがやらかした。 バーボンウイスキーをグラスに並々と注いで一気にあおりやがった。 「クッハーッ、美味い!」 「ちょ、ちょっと、それも酒精が強いんですからゆっくり飲んでくださいよぉ!」 「美味い酒がたんとある! 今日はとことん飲み明かすぞぉ!」 「「「「「「おうっ!」」」」」」 それからは、カオスに突入。 酒を出したのは俺の間違いだったよ、ハァ......。

288 Chapter 275: Wine, Wine, Wine "Goku goku, and this liquor is delicious! "Oh. I never knew a cold ale would taste so good." "Besides, it goes perfectly with this Mr. Mkoda meat dish" "Oh, no. You can do as much as you want." That's not a ale. When I said beer in a bottle, it was this one. So I prepared a black label beer for company S. Everyone seems to like it and I drink it gook like water. Everyone seemed to be getting unraveled by the alcohol in it, making it look like it would be fun to eat and drink. "No, there's no booze..." Mr. Siegvald, the dwarf, is turning the empty beer bottle upside down. Oh, you don't have it anymore. I was going to prepare more. That's more than I expected. Everybody drinks a lot. You were right to buy extra beer just in case and keep it in the item box. "I'll serve you some extra booze. Please wait." I put a new beer out of the item box and put it on the table. "Whoa, that's bad." That's what Mr. Seegvald is trying to pour beer into the glass at his discretion. "I'll pour it. Here you go." Grab a bottle of beer and pour it into Mr. Seegvald's cup. Mr. Seegvald said "I'm sorry" and had a beer with Gokugoku. "Goku Goku Goku, Puch ~... yummy! That's Dwarf, that's a nice drink. "But you've never had such a delicious ale before. You can drink as much as you want because it's cold and it's over your throat." "This is called lager beer, and technically, it's not like ale." "Hmm? No? Well, anything that tastes good is fine. Gahahahahaha." That being said and laughing, Mr. Siegvald drank up the beer that was left in the cup with a gook. "Whoa, I almost forgot. Wow. That's what I said yesterday." Mr. Seegvald took the bottle out of his nose and gave it to me. A golden liquor, in a handcrafted, transparent bottle. Seegvald, the dwarf, said it was a good drink, so I don't care what you think, it seems to have a high alcohol content... You can't go on like that and not drink it, but I pulled out the cork from the bottle and tried just a little. Gokuri -. It feels like my throat is burning. "Go-ho, go-ho, go-ho, go-ho... ha, ha, ha, ha, what is this?! I've only had a few drinks, but my throat is hot enough to burn. I usually only drink about a beer. A tight word for me. I immediately rewore it with the orange juice I had prepared with the beer. "Gahahaha, this is the Dwarf drink. Bye." What's with the Dwarf liquor? It's too much alcohol to know what it tastes like. "It's not funny. - What is it? I thought you could burn your throat." Stupid to say so, Mr. Gaudino and Mr. Gidion came. Fished by it comes the face of the Shadow Warrior as well. "Seagvald, did you, Mr. Mukoda, give you that booze? That's what Mr. Gaudino says in a frightened tone. "Ahahahaha, you can't drink Dwarf's if you want to keep it, Mr. Mkoda." Mr. Gidion is laughing. "Gidion like that used to recommend this liquor to Seagvald, and he fell down." "Hey, leader, don't fall apart." When I hear that, the faces of the Shadow Warriors laugh. "Gahaha, I hear Dwarf's booze is tight." It's not like you should have high alcohol levels at all. ... No, wait. If you had booze with a high alcohol content, I would have prepared it too. To tell you the truth, I was thinking about today, and I had a couple of drinks ready for you last night. Because of this, there was a liquor store in the tenant, so while I was looking at the liquor store menu, that and this eventually turned out to be the cool kind. However, this morning, when I thought about it a lot, I figured that the best fit for BBQ was beer, right? "So I ended up serving only beer. So, there's a liquor in that prepared liquor that I bought from a story, right? Humph, this is no better than this Dwarf liquor. "Actually, Mr. Seegvald, there's something I'd like you to drink." I took it out of the item box. Polish vodka with an alcoholic content of actually 96 degrees. It is said to be the strongest vodka in the world. It's a strictly forbidden alcoholic beverage because this much alcohol will ignite as soon as possible. Vodka was taught by an alcoholic acquaintance that if he drinks straight, he would drink it chilled by the kinks, so he chilled it on the kinks with ice before saving it in the item box. I bought a lot of glasses in the online supermarket last night, and of course I had shot glasses in them. Poured the world's strongest vodka cold on the kinks into a shot glass. If you drink that tight drink made by Dwarf a lot, you'll be fine with about a straight glass of this, too. "Mr. Seegvald is no better than his prized Dwarf liquor." "What? Which..." Mr. Siegvald, who received a shot glass from me, drank up the world's most powerful vodka quickly. "Gwwwwwww! Ugh, whoa, what?! That's right. Was 96 degrees alcohol bad for Dwarves? "Hey, what's this?! It's troublesome, sweet, wonderful and delicious, but alcohol is terribly strong! No, hey, Mr. Seegvald, because it's close to my face. "Give me, give me more." Mr. Seegvald is coming to me with a rough, more sniffle. "No, you know, as you can tell from drinking, this liquor is terribly alcoholic. So that's how it goes..." A drunken acquaintance said if you drink vodka straight, chill it on the kinks, but to tell the truth, only the strongest vodka in this world told you to stop drinking it straight. Purchasing this liquor was also just a story... No matter how much Dwarf you are, just drink this kapakapa and you'll be in big trouble. "Noon is a dwarf, and there's nothing like this. Give me this best horseshit sooner than that. Go! "No, so, this isn't so much to drink." I meant to be a story, Chickshaw. Even though I'm stopping him, Mr. Seegvald's crew call keeps going. Kussau, yes, stay! "It's a really, really strong booze, and you usually crack and drink something! This is the last time you'll drink like this! Nice! That said, I poured a second cup of the world's strongest vodka into Mr. Seegvald's shot glass. Quickly drinks it up again, Mr. Seegvald. "Coof, it works! Yummy, yummy! Mr. Gaudino and Mr. Gidion, and the faces of the Shadow Warriors, watched the exchange between me and Mr. Seegvaldo with indignation. "What makes Seagvald surprise liquor..." "I can't believe the Dwarves are surprised when they drink kapakapa laughing even when it's strong..." Because if you all drink, you'll probably fall for it. "Give me another drink. Give me another drink." "No, Mr. Seegvald. You said it was the last time." "Don't be such a asshole. It's the afterlife." It's the afterlife, right? "Uh, there's a lot more to it than that, so drink it over there." Exactly. If you keep drinking intense vodka at 96 degrees alcohol, you don't know how much dwarf it will be. "Damn, there's a lot going on?! Say it quickly. No! Please calm down. When it comes to booze, Dwarves really change the color of your eyes. "All of you." Mr. Gaudino, Mr. Gidion, then also speak to the faces of the Shadow Warrior. And I got the liquor I purchased last night out of the item box and lined up in front of everyone. I tried to choose from all the rankings that seemed easy to drink at an affordable price. Whiskey first. I've seen a lot of it in my liquor-loving Combined Gods dating, and I've got a lot of whiskey. A whiskey with a clear taste that is easy to drink and never tire of, famous for the label of the beard uncle of the domestic manufacturer. Then, it is a blended Scotch whisky, a favourite all over the world, with a rich and smooth flavour produced by blending more than forty different raw alcoholic beverages. At the end of the day, "The real thing is, we don't compromise. This is the concept of bourbon whiskey. I bought it because it has a high alcohol content but if I want to try bourbon, I definitely bought it with a force theory comment. It was then Brandy who bought it. It is a French manufacturer who gave Cognac to Emperor Napoleon I and, in the days of Napoleon III, it was made for the Emperor "s family. Among the many brandies with higher prices, the ones that were ranked as relatively affordable to enjoy. It has a fruity flavour and can be deliciously drunk with a mellow palate that feels aged. Then I also bought gin. It is also a popular gin for women with beautiful blue bottles. I've had this on rock too, but it smelled like herbs and citrus and it was refreshing and refreshing and easy to drink. Even though the alcohol content is high because it's gin, it's easy to drink so it's hard to keep up with too much. I saw Eli the next day, too. I also bought rum because of the recent surge in fans. A Guatemalan rum, dark rum suitable for drinking rock or straight. This premium rum has been aged in white French oak barrels for four years, blending more than twenty original 23-year-old wines. (12) I would love to taste the aromatic aroma and the sweet, mellow flavor for a novice to rum. "The manager also commented, so it was a bit expensive, but I bought it. And the last liquor is sake. The liquor made by the Niigata prefecture brewery is reputable, so I knew it too. They said it was a dry drink with a refreshing taste but also a beautiful aftertaste and good throat, so I bought it because it was ranked first in the rankings for the month. More liquor was arranged on the table with a slack. They are all liquors that can be rocked or straight, so I prepared a glass with ice and a glass with nothing in it. That said, the wacky Musai men swarmed. "Alright, booze! Seeing the liquor lined up, liquor lover Dwarf Siegvald is excited. "Still, you're Mkoda to be able to prepare so many different kinds of liquor" When Mr Gaudino says so, we all agree. "The liquor had a little handover..." There's a legend called a tenant liquor store, so I'm not lying, I'm lying. "A lot of things are relatively alcoholic, so take your time." Everyone gets their hands on the bottle one after the other. "This smells good." "I'd rather be this way." "This looks delicious" "I'll try this blue bottle." Mr. Clement was about to pour the blue bottle of gin straight into the glass. By its side, Mr. Gaudino tried to pour brandy into a glass with ice...... "Oh, that's a glass without ice." While interacting with him, Mr. Seegvald did. I poured bourbon whiskey into the glass in a row to stir it up. "Kuhhh, yummy! "Hey, hey, that's strong alcohol too, so take your time! "There's plenty of delicious liquor! I'm gonna drink today! "" "" "" "Ooh! From then on, enter Chaos. It was my mistake to serve booze, ha...

第百九十二話 続・お買い物 「ここです」 アントンの実家であるセヴェリ工房は、ネイホフの街の中心部から歩いて30分くらいのところにあった。 手前が店舗になっていて、その奥の敷地に工房やらの建物があるのだそうだ。 「どうぞ」 みんなで店舗の中へ入っていく。 今回もフェルとドラちゃんは外で待っていてもらう。 「あ、坊ちゃん、どうしたんですか?」 店の中に入ると、店員がすぐやってきた。 「オロフか、いや先輩冒険者のムコーダさんの案内で来たんだけどさ、親父呼んできてくれるか」 「はい、ちょっとお待ちを」 「ムコーダさん、親父呼んでますんで、ちょっと待ってください」 いや、忙しいだろうしわざわざ親父さん呼ばなくても大丈夫なんだけどね。 少しすると、店員のオロフさんががっしりした体付きの50前後の男性を連れて戻ってきた。 「おうっ、アントン。先輩冒険者を連れてきたって?」 「あ、親父。こちらAランク冒険者のムコーダさんだ」 「Aランクだとっ?! 何でオメェがそんな高ランクの冒険者と知り合いなんだっ?」 アントンの親父さんが俺がAランクだと聞いて驚いている。 しかしながら、すんません、俺は実力が伴ってないAランク冒険者です。 「いや、いろいろあって、昨日知り合いになったんだ。そんで、今この街を案内してるところでさ。うちが工房だって知って是非見たいってことで連れてきたんだよ。この後にブリジッタのとこも行く予定なんだ」 「ほー、そうなんか」 「ムコーダと申します。アントンたちと知り合いになりまして、地元と言うことで案内をお願いしたんですよ。突然押しかけてすみません」 「いやいや、遠慮なくどんどん見てってください。さすがに工房はお見せできませんが、この店はうちの直営なんで、他の店へまだ卸してない新作なんかもありますから」 工房の方は企業秘密というか、それぞれ工房独自の技術があるためどこの工房も関係者以外が立ち入り禁止となっているそうだ。 そういやイーダさんが、各工房が魔法なんかも取り入れながらいろいろ工夫を凝らして独自に作製方法を編み出しているって言ってたもんな。 確かにそれだと簡単に見せるわけには行かないよな。 ここ直営店ってことで新作も並べられてるそうだし、早速見せてもらおう。 アントンの実家のここセヴェリ工房で作っているのは日本の焼き物風のもので、色も渋いものが多かった。 実に俺好みである。 親父さんも付いててくれて、いろいろ説明してくれた。 その中で特に気に入ったのが、親父さんの新作の藍色のコップだ。 「この色を出すのに苦労しました。それに、これは特殊でして。 なんと、自動冷却コップとは。 形といい色合いといい、まさしく俺好み。 これにビールを注いで飲んだら美味いだろうなぁ。 欲しいね、これ。 「これって、おいくらなんですか?」 「これだと......うん、金貨28枚ってところですね」 コップ1つで金貨28枚と聞いて最初はびっくりした。 でもよくよく考えたら魔石をいくつか使ってるっていうんだから、その値段なのも頷けた。 というか、魔石のことを考えるとこれでも負けてくれてるのかもしれないな。 これは目をつけておいて、ほかも見せてもらう。 いろいろ見せてもらって、気に入ったのが親父さんのお弟子さんが作ったという淡いベージュの大きめ皿の5枚セットと同じくお弟子さんが作った苔生したような深い緑色のちょうど丼にピッタリの器の5個セットだ。 このセヴェリ工房はネイホフでも有名らしく、俺が見せてもらっている間にも他の街からやって来た商人が買い付けに来ていた。 その商人が話してるのをチラっと聞いたけど、貴族にもこちらのセヴェリ工房の焼き物の愛好家がいるらしい。 うんうん、ここの焼き物味があっていいもんな。 いろいろ迷った挙句、俺は親父さん作のコップとお弟子さん作の皿の5枚セットと丼の5個セットを購入することにした。 親父さんのコップが金貨28枚、お弟子さんの皿の5枚セットが金貨15枚で丼の5個セットが金貨20枚で合計金貨63枚だったんだけど、金貨60枚に負けてくれた。 「なんだか、すいません」 「いやいや、うちのもんをAランク冒険者様が使ってくれるってんだからありがたいことですよ。これからもうちの焼き物愛用してくださいよ」 「はい、大事に使わせていただきます」 なかなかいい買い物ができた。 「おい、アントン、しっかり案内するんだぞ」 「分かってるよ」 俺たちはアントンの実家のセヴェリ工房を後にして、ブリジッタの実家のドヴァン工房へと向かった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ブリジッタの実家のドヴァン工房は、セヴェリ工房から歩いて15分くらいのところにあった。 「お母さん、ただいま」 「あら、ブリジッタじゃないの。どうしたの?」 ドヴァン工房もセヴェリ工房と同じような造りで、手前が店舗になっていて、その奥の敷地に工房やらの建物がある。 店舗にはブリジッタの母親が店番しているようだ。 「あのね、知り合いになった冒険者のムコーダさんに街を案内しているの。それでうちが工房やってるって言ったら是非とも見たいってことだったから案内したのよ。ちなみにムコーダさんはAランクの冒険者よ」 「Aランクっ?! あらあらまぁまぁ、お父さん呼んでくるからちょっとお待ちになってくださいな」 そう言うと、ブリジッタの母親は工房へ走っていた。 途中「お父さんっ、大変よ! Aランクよ、Aランク! 店にAランクの冒険者様がきたのよっ!」という声が聞こえてきた。 それを聞いてブリジッタが手で顔を覆って恥ずかしそうに「お母さん......」とつぶやいていた。 こういう身内の姿を見ると恥ずかしいよな。 ここは触れないでいてあげよう。 店で少し待っていると、ブリジッタの母親が父親を連れて戻ってきた。 「お父さん、こちらがAランク冒険者のムコーダさんよ。失礼のないようにね」 「分かっとる。ブリジッタの父のドヴァンです。娘が世話になっとります」 「ムコーダと申します。突然お伺いしてしまって申し訳ありません」 「いやいや、うちのもんでよければどうぞどうぞ見てってください」 「後は私が説明するから、お父さんもお母さんも大丈夫よ」 ブリジッタがそう言うが、俺が何を購入するのか気になるようで父親も母親もその場から離れなかった。 「まったくお父さんもお母さんも......。ムコーダさん、ごめんなさい」 「いやいや、大丈夫だよ」 店内を見せてもらうと、ここドヴァン工房で作っているのは白を基調としたヨーロッパ風の陶磁器で花の絵柄が多く高級感がある感じだ。 「うちはお父さんの代からの工房で家族経営だからか規模も大きくないし、アントンのとこのセヴェリ工房みたいに有名じゃないけど、ここを立ち上げた当初からご愛顧していただいている方も多いんですよ」 へー、そうなんだ。 でも、高級感ある感じだし、この花の絵柄は女性にも好まれそうだな。 「お、これいいな」 目に留まったのは、縦に長くコップに取っ手が付いたような形のマグカップの5個セットだ。 これなら温かい飲み物だけじゃなく冷たい飲み物を出してもおかしくなさそう。 花の模様もそれほど派手ではなく、上の方だけにあるのも好ましい。 「それはですね、5個セットで金貨4枚です」 後ろからそう声がかかる。 「お父さん......」 工房に戻らず店にとどまっていたブリジッタの父親だ。 「い、いいだろ。Aランクの冒険者様が俺の作品を選んでくれてるんだぞ」 そんなやり取りをほほえましく見つつ、安ッと思う俺。 ブリジッタの言うとおり、ここドヴァン工房は有名処というわけではなさそうだ。 でも、綺麗だしいいものばかりだよな。 なんか安いし、いろいろ買ってもいいかも。 もっといろいろ見せてもらおう。 いろいろ見せてもらっているうちに、ブリジッタの父親がいつの間にか入ってきて説明してくれていた。 そんな父親を見てブリジッタは諦め顔だったよ。 いろいろ見せてもらって俺が購入を決めたのは、最初に見たマグカップの5個セットとケーキを載せるのにちょうどいい大きさの小皿の5枚セット、それから大き目の皿の5枚セットとスープ皿の5枚セット、あとはスープボウルの5個セットとティーカップ&ソーサーの5個セットだ。 どれも白地に鮮やかな花柄が描かれていてとても綺麗だ。 特にティーカップ&ソーサーは一層細かで鮮やかな花々が描かれていてものすごく綺麗だったものだから思わず買ってしまった。 この作品は、ブリジッタの父親曰くここ最近一番の力作とのことだった。 マグカップの5個セットが金貨4枚、小皿の5枚セットが金貨3枚と銀貨5枚、大皿の5枚セットが金貨6枚、スープ皿の5枚セットが金貨6枚、スープボウルの5個セットが金貨6枚、ティーカップ&ソーサーが金貨10枚で、合計金貨35枚と銀貨5枚だったが、端数は負けてくれて金貨35枚だった。 「たくさんお買い上げいただきありがとうございました」 「いえいえ、こちらこそいろいろ見せていただきありがとうございました。いい目の保養になりましたよ」 いろいろ食器類がそろえられて良かったよ。 それにしても、さすが焼き物の街だね。 いろんな焼き物が見られてホントいい目の保養になったよ。 たまにはこういう買い物もいいもんだね。 ブリジッタの父親と母親に見送られて、俺たちはドヴァン工房を後にした。 買い物をしてたら、けっこういい時間経ってたね。 『おい、いい加減腹が減ったぞ』 『俺もだ』 『スイもー』 街中へと帰る途中に、フェルとドラちゃんとスイが念話で伝えてきた。 うーん、朝飯を遅めにとっていたとはいえさすがに腹減ったか。 『家に帰ったら飯にするから、ちょっとだけ我慢してな』 『『『分かった』』』 そうか、それなら5人には休みのところ付き合ってもらっちゃったし飯に招待するか。 「なぁ、今日のお礼に俺の家で飯食っていかないか?」 「いいんですか?」 アントンがそう言ったあとに他のメンバーと話し出す。 「「「「「ご馳走になります」」」」」 そう5人から笑顔で返答された。 みんな昨日食ったBBQが美味かったから期待してるとのことだった。 責任重大だな。 あんまり待たせられないから時間もかけられないし......。 家に帰るまでに考えなくちゃな。

204 Episode 192 Continuous And Shopping "Right here." Anton's home, Severi Workshop, was about a half-hour walk from the city centre of Neyhof. They say there's a shop in front of them, and there's a workshop building on the property behind it. "Go ahead." We all go inside the store. This time too, Fell and Dora will have you waiting outside. "Oh, boy, what's wrong? Once inside the store, the clerk came right over. "Olof, or no, I'm here on the guidance of Mr. Mkoda, a senior adventurer, will you call my father?" "Yes, one moment please" "Mr. Mukoda, I'm calling my father. Please wait." No, you're gonna be busy, and you don't have to bother calling your dad. A little while later, Mr. Olof, the clerk, brought back around fifty men with disappointed bodies. "Ugh, Anton. You said you brought a senior adventurer? "Ah, Father. This is A-rank Adventurer Mukoda." "A Rank?! Why would Ome know such a high-ranking adventurer? Anton's father is surprised to hear I'm A-ranked. But I'm sorry, I'm an A-rank adventurer with no strength. "No, there's a lot going on, and I got to know him yesterday. I'm just showing you around the city right now. I brought him here because I knew we were in the workshop and I wanted to see it. I'm going to Brigitta's after this." "Ho, something like that." "My name is Mcodea. I got to know the Antons and asked them to show me around by saying they were local. Sorry to push you so suddenly." "No, no, don't hesitate to look more and more. I can't show you the workshop right now, but this store is directly owned by us, so there are some new products that we haven't wholesaled yet." They say that the workshop is a trade secret, or because they each have their own technology, every workshop is off-limits to anyone but the people involved. Well, Ida said that each workshop is working out a lot of ideas and creating its own way while incorporating magic. Surely that's not going to make it look easy. They're arranging new pieces because of the direct store here, and I'll show them to you soon. Made here in Severi Workshop at Anton's parents' house was Japanese baked goods style, many of which were also sinister in color. I really like it. My dad came with me and explained a lot to me. One of the things I particularly liked about it was your father's new blue cup. "I had a hard time getting this color out. Besides, this is special. I use a mixture of some demon stone powder in the glaze. So if you pour a drink into this cup, the drink inside will cool down." Oh, my God, what is an automatic cooling cup? It's called shape and good shade, which is exactly what I like. It would be delicious if I poured a beer on this and drank it. I want this. "How much is this? "This... yeah, you're about to say 28 pieces of gold" At first I was surprised to hear that there were 28 pieces of gold in one cup. But when I thought about it carefully, I said that I was using some demon stones, so I snorted at the price. Or maybe you're still losing me this when you think about Demon Stone. Keep your eyes on this and let me see something else. I've had a lot to show you, and what I like is the set of five large pale beige dishes that my father's apprentice made, as well as the set of five perfect vessels in a deep green just bowl like the mossy one your apprentice made. This Severi workshop seems to be famous even in Nayhof, and a merchant from another city was coming to buy it while I was showing it to him. I overheard the merchant talking, but the nobleman also has an enthusiast for baked goods from this Severi workshop. Yeah, yeah, you can have the baked goods flavor here. A lot of stray quotes, I decided to buy a set of five of my father's cups and his disciple's plates and a set of five bowls. My father's cup had 28 gold coins and a set of five of his disciples' plates had 15 gold coins and a set of five bowls had 20 gold coins for a total of 63 gold coins, but he lost to 60 gold coins. "I don't know, I'm sorry" "No, no, thank God the A-rank adventurer uses our stuff. Keep using our baked goods." "Yes, let me take care of it" Pretty good shopping done. "Hey, Anton, you're gonna have to show me around." "I know, I know." We followed Anton's parents' Severi workshop to Bridgetta's parents' Dovan workshop. * * * * * The Dovan workshop at Brigitta's parents' house was about a fifteen minute walk from the Severi workshop. "Mother, I'm home" "Oh, it's not Brigitta. What's the matter with you? The Dovan Workshop is made in the same way as the Severi Workshop, with a store in front of it and a workshop yard building on the site behind it. Looks like Brigitta's mother is in the store. "You know, I'm showing the city to the adventurer Mkoda I know. So when I told him we were doing the workshop, he wanted to see it, so I showed him around. By the way, Mr. Mukoda is an A-rank adventurer." "A-rank?! Oh, well, I'll get your father, so please wait a minute." With that said, Brigitta's mother was running to the workshop. On the way, "Father, oh, my God! A-rank, A-rank! There's an A-rank adventurer in the store!" I heard voices. When I heard that, Bridgetta was covering her face with her hands and she was shy and snapping "Mother......" You're embarrassed to see what's inside of you like this. Let's not touch you here. A short wait at the store brought Brigitta's mother back with her father. "Father, this is Mr. Mkoda, the A-rank adventurer. Don't be rude." "I get it. I'm Dovan, Brigitta's father. My daughter will be taken care of." "My name is Mcodea. I apologize for asking so suddenly." "No, no, if it's ours, go ahead. Take a look" "I'll explain later. Your father and mother will be fine." Bridgetta says so, but she seemed to wonder what I was going to buy and neither her father nor mother left the scene. "Not at all. Your father and mother...... I'm sorry, Mr. Mkoda." "No, no, it's okay." Let me show you inside the store, what I'm making here at the Dovan Workshop is a white-toned European-style ceramic with lots of floral patterns and a sense of luxury. "We're not big because we're family owned in a workshop from your father's day, and we're not as famous as the Severi workshop at Anton's, but a lot of you have loved us since we started here." Heh, yeah. But it feels luxurious, and this flower pattern seems to be liked by women. "Oh, this is good." What caught my eye was a set of five mugs shaped like a handle on a cup long vertically. This doesn't seem strange to serve cold drinks as well as warm drinks. The pattern of the flowers is not so flashy either, and it is also preferable to have it just above. "That's right, four gold coins in a set of five." That's what I hear from behind. "Father..." He was Brigitta's father, who stayed in the shop without going back to the workshop. "Yes, that's good. An A-rank adventurer has chosen my work." I think it's safe to see such an exchange. Brigitta's right, Dovan Workshop doesn't seem like a famous place here. But it's beautiful and it's all good stuff. Something's cheap, maybe I could buy a lot of stuff. Let me show you a lot more. While they were showing me a lot, Brigitta's father was explaining when he was coming in. Bridgetta gave up looking at her father like that. They showed me a lot and I decided to buy the first set of five mugs I saw and a set of five small plates just the right size to put the cake on, then a set of five large plates and a set of five soup plates, then a set of five soup bowls and a set of five teacups & saucers. They are all very beautiful with bright floral patterns on the white. I bought teacups & saucers especially because they were so beautiful with even finer and brighter flowers. This work was with Brigitta's father, who said it was the most powerful work here lately. A set of five mugs had four gold coins, a set of five small plates had three gold coins and five silver coins, a set of five large plates had six gold coins, a set of five soup plates had six gold coins, a set of five soup bowls had six gold coins, and a teacup & saucer had ten gold coins, for a total of 35 gold coins and five silver coins, but the fraction was 35 gold coins because they lost. "Thank you for buying so much" "No, thank you for showing me so much. Good eye care." It's good to have all kinds of dishes. Still, that's the city of baked goods. I saw all kinds of baked goods and it was really good eye care. Sometimes this kind of shopping is good. Bridgetta's father and mother dropped us off, and we left the Dovan workshop behind. If you were shopping, it would have been such a good time. "Hey, come on, I'm hungry." "Me too." "Sui too." On the way back to the whole city, Fell, Dora and Sui told me in their readings. Um, even though I was late for breakfast. Are you just hungry? "I'll make dinner when I get home, just be patient." "'I get it'" Well, then I got five of us to hang out on vacation and invite them to dinner. "Hey, why don't you grab dinner at my house for today? "Is that okay? Talk to the other members after Anton says so. "" "" "It'll be a treat" "" Yes, five people replied with a smile. Everyone said they were expecting the BBQ they ate yesterday because it was delicious. That's a serious responsibility. I can't even take the time because I can't make you wait too long... I have to think about it before I get home.

第百八十話 日本の国民食 うーん、広々としたキッチンはいいねぇ。 でも、作るのは庶民派なものだけど。 作るのは、日本の国民食と言っても過言ではないカレーだ。 もちろん俺も大好きだ。 いやぁ、この世界来てから食いたかったんだよねぇ。 カレー味のタンドリーチキンは作ったけど、カレー味ってだけで別物だからね。 カレーは好きだから専門店やら本場インド人の作るカレーやらいろいろ食ったし、確かに店のカレーも美味かった。 だけど、最終的に行き着いたのはやっぱ家のカレーなんだよね。 食いなれた飽きの来ない家庭の味っていうかさ、やっぱ日本人には家カレーが舌に合うんだろうね。 いたって普通のいつものカレーを作っていくぞ。 まずはネットスーパーで材料を調達だ。 ジャガイモと玉ねぎはあるから、ニンジンとこれがなきゃ始まらないカレールーを購入。 カレールーは2種類だ。 ここ数年はカレールーを2種類入れて作るのが俺の定番だ。 その方が何か味が豊かになるような気がするんだよ。 俺のちょっとしたこだわりだな。 使うカレールーは1つは決まっていて、りんごとハチミツが入ったロングセラーのカレールーだ。 これは実家でも使ってたから、なんかこれがいいんだよね。 他のカレールーも使ってみたんだけど、やっぱりこれに戻ってくる。 そしてもう1つはそのときの気分に合わせて新商品なんかを使ったりしてる。 今日は......これにしよう。 G社のプレミアムとついたカレールーだ。 これもコクがあってけっこう好きなんだよね。 フェルたちのことも考えて、2つとも甘口にした。 「あ、これもあるんだ。これ前に作ったけど、簡単だけどめっちゃ美味かったんだよな......」 カレールーの欄を見ていて見つけたのはスパイスで有名なメーカーのドライキーマカレーのルーだ。 前に作ったことがあるんだけど、超簡単で美味かった。 米にも合うし、パンにも合って美味かったんだよね。 これは作り置き用に是非作っておきたいところだ。 ということでドライキーマカレーも作ることにした。 前に作ったときは、これの箱の裏に書いてる基本材料の合いびき肉、玉ねぎ、トマトにニンジンを加えて作ったんだったな。 今回も同じように作るとして、足りないのはドライキーマカレーのルーとトマトだな。 これで大丈夫だな。 カート内のものを精算していった。 よし、作っていくぞ。 まずは肉だ肉。 家カレーの方はオークの薄切りを使う。 キーマカレーの方はブラッディホーンブルの肉とオークの肉の合いびき肉だ。 オークの肉を薄切りにしたら、ミンサーを出してひき肉を作っていく。 両方とも多めに用意した。 そうしたら最初は家カレーを作っていく。 まずはジャガイモとニンジンの皮を剥いて、ジャガイモは小さめの一口大に切って、ニンジンはいちょう切りにして、玉ねぎは半分に切ってから薄切りにしておく。 油をひいた鍋で玉ねぎを炒めていって、玉ねぎが半透明になったらオークの肉(フェルたちがいるから肉は多めだ)を入れてさらに炒めていく。 肉の色が変わってきたらジャガイモとニンジンを入れて軽く炒めたら、水を入れて沸騰するまで煮ていく。 アクをとりつつ、沸騰したら火を弱めてジャガイモとニンジンが柔らかくなるまで煮ていく。 ジャガイモとニンジンが柔らかくなってきたら、いったん火を止めて、2種類のカレールーを入れて溶かしていく。 カレールーが溶け切ったところで、コンロに火をつけて弱火でとろみがつくまで煮込めばできあがりだ。 「う~ん、いい香り。カレーの匂いって何でこんなに食欲をそそるのかね」 今すぐ炊きたての米にカレーをかけて食いたいところだけど、我慢我慢。 ドライキーマカレーを作らないとね。 『なんだか変わった匂いがするな』 『ホントだぜ。今まで嗅いだことない匂いだ』 『あー、これスイこの匂い知ってるー。前にこの匂い嗅いだことあるよー』 カレーの匂いを嗅ぎつけたフェルとドラちゃんとスイがキッチンにやってきた。 やっぱカレーの匂いけっこうするからなぁ。 それにしてもスイ、よく覚えてるな。 前に作ったタンドリーチキンのこと覚えてたんだな。 「今日はカレーって言ってな、俺のいたところではすっごい人気の食い物だったんだぞ」 『ふむ、それで美味いのか?』 「俺は好きだし美味いって言えるけど、フェルたちはとりあえず食ってみてダメそうだったら言ってくれれば肉焼くよ」 前に作ったタンドリーチキンは食ってたけど、今回はもろにカレーだからねぇ。 スパイスの香りでどうかなって思うところではあるんだけど。 『変わった匂いだが、嫌な匂いではないな。分かった食ってみるぞ』 『おう、初めて食うものってワクワクするな』 『スイも食べる~』 ってもうみんな食う気満々なんだけど。 ドライキーマカレーを作ってからと思ったんだけど、しょうがないな。 深めの皿に飯を盛ったらその上にたっぷりカレーをかけてと。 フェルとドラちゃんとスイの前に皿を置いた。 『む、少し辛いな......だが、嫌いではないぞ』 フェルはそう言って口の回りを茶色くしながらカレーを食っている。 『おお、確かに辛いが美味いぞ。俺はこれ好きだぜっ』 意外にもドラちゃんはカレーが好みのようだ。 フェルと同じく口の周りを茶色くしながらフガフガ食っている。 『辛いけど、これくらいならスイでも大丈夫だよー。いろんな匂いといろんな味がして美味しい。スイもこれ好きー』 甘口のルーにしてみたものの辛みはあるからどうかと思ったけど、スイも大丈夫みたい。 スパイスをふんだんに使ったカレーは異世界ではどうかと思ったけど、けっこうみんないけるみたいだね。 ということは、俺はこれからもカレーが食えるってことだな。 やったぜ! よし、みんなが食ってる間にドライキーマカレーを作っちゃうぜ。 玉ねぎ、トマト、ニンジンをそれぞれみじん切りにする。 そうしたらまずは油をひいたフライパンで玉ねぎのみじん切りを透明になるまで炒める。 次にニンジンを入れてさらに炒めていく。 ニンジンが少ししんなりしてきたところに合いびき肉を入れて炒めていく。 ひき肉の色が変わったら、トマトのみじん切りを入れてトマトをつぶしながら炒めていく。 いったん火を止めて、ドライキーマカレーのルーを入れてよく混ぜ合わせる。 混ぜ合わさったら火を付けて、焦げないように注意しながら弱火でトマトの水分がなくなるまで炒めて出来上がりだ。 「お~、こっちのドライキーマカレーも美味そうだ」 『ぬ、新しいのか? そっちもくれ』 『俺もっ』 『スイもー』 ドライキーマカレーを作ってる間にもおかわりよそってあげたんだけどな。 作り置きにしようと思ったんだけど......まぁいいか。 深めの皿に飯を盛ったらその上にたっぷりドライキーマカレーを載せて......あれをトッピングした方が美味いよな。 パパッとネットスーパーで卵を購入。 トッピングは真ん中に卵の黄身だ。 黄身を潰してドライキーマカレーにまぶして出してやった。 みんな食い始める。 『おおっ、さっきのより幾分か辛い気がするが卵と絡んで美味いぞ。我はこちらの方が好みだ』 フェルはドライキーマカレーの方が好きか。 トッピングに卵の黄身を載せたのも良かったみたいだね 『うんうん、確かにさっきのより辛いな。でも、卵の黄身が載ってることでそれほど辛すぎるということもない。こっちも美味いなっ。俺はどっちも好きだぜ!』 ドラちゃんはこっちもいけるか。 カレー味好きみたいだね。 『卵が載ってるから食べられるけど、スイにはちょっと辛いかなぁ』 スイにはちょっと辛かったか。 これ中辛だからな。 すりおろしりんごとか入れたらスイも食べやすくなるかも。 次に作るときは試してみてもいいな。 さて俺も食おう。 まずは家カレーだ。 皿に盛った白い飯にスパイシーな香りのカレーをかけてと。 あ、大事なものを忘れてたぜ。 俺はネットスーパーで福神漬けを購入して、カレーに添えた。 完璧だ。 どれ一口。 「おお~、この味この味」 やっぱりカレーは美味いねぇ。 いつもは中辛だけど、甘口もいけるな。 この濃厚でスパイシー味が白米に合わないわけがない。 箸休めの福神漬けを食いながらだと、食が進む進む。 一皿ペロリとたいらげたらば、今度はドライキーマカレーだ。 『おかわりだ。我はこっちの卵の載った方だ』 『スイもおかわり~。スイはとろっとした方ねー』 『ゲプッ、俺はもういいや。ちょっと食い過ぎたぜ』 はいはい。 フェルはドライキーマカレーでスイは家カレーね。 ドラちゃんは家カレーとドライキーマカレーの2皿食ったから腹いっぱいか。 フェルとスイにそれぞれおかわりをよそってやり、俺は自分の分のドライキーマカレーをよそった。 どれどれ......おお、こっちも美味いな。 卵の黄身トッピングはドンピシャだ。 味がまろやかになって美味い。 今日は生卵の黄身だけど、温玉でもいいな。 うんうん、美味い美味い。 「はぁー、食った食った」 その後も、フェルとスイはおかわりして、結局家カレーもドライキーマカレーもすっからかんになってしまった。 「もうちょっと作れば良かったなぁ」 カレーだからどうかと思って少し量を抑えたのが間違いだったね。 ドライキーマカレーをコッペパンにはさんでカレードッグも美味そうと思ってたのに。 あ、その上にとろけるチーズをのせても美味そうだな。 あ~ドライキーマカレーもうちょい多めに作っておくべきだったぜ。

192 Episode 180: Japanese National Food Um, a spacious kitchen is nice. But it's a commoner thing to make. It is not an exaggeration to say that Japanese national cuisine is what we make. Of course I love it too. Hey, I've wanted to eat you since this world came. I made a curry-flavored tandoori chicken, but it's just curry-flavored and it's something else. Because I like curry. Specialty store. Real Indian made curry. I ate a lot, and the curry in the store was certainly delicious. But it was the curry at home that eventually got there, wasn't it? The taste of a tireless family that I can't eat, I guess a house curry fits the tongue for the Japanese. We're going to make the usual curry. Let's start by sourcing ingredients at the online supermarket. I have potatoes and onions, so I bought carrots and a curry loo that wouldn't have started without this. There are two types of curry loos. It's been a classic of mine to make two types of curry loos in the last few years. I think it will enrich the taste. That's my little restraint. One curry loo has been decided to use, a long cellar curry loo with apples and honey. I used this at my parents' house, so I think this is a good idea. I've tried other curry loos, but I figured I'd come back to this. And the other one uses a new product according to the mood at the time. Today... let's make this one. It's a curry loo with a G premium. You also like this because it's rich. I also thought about the Fells and made them both sweet. "Oh, I have this too. I made this before, but it's easy but it was so delicious..." Looking at the Curry Lou section, it was Lou, the famous manufacturer of spices, who found it. I've made it before but it was super easy and yummy. It suited the rice, and it suited the bread and it was delicious, right? I just want to make this for storage. So I also decided to make a dry key macaray. When I made it before, you made it by adding carrots to the snoring meat, onions, and tomatoes from the basic ingredients you're writing behind this box. As for making the same this time, what's missing are dry key McCurry loos and tomatoes. Now you're all right. I checked out what was in the cart. All right, I'll make it. Meat first. Meat. Use thin slices of oak for the house curry. Keema Curry is a snoring meat of bloody hornblue meat and oak meat. Once the oak meat is thinly sliced, serve the mincer and make the hiccups. I prepared more for both. If I do that, I will make a house curry at first. First, peel the potatoes and carrots, cut the potatoes into smaller bites, cut the carrots into pieces, cut the onions in half, and then thinly slice them. Saute the onions in an oiled pan, then add the oak meat (more meat because the Fells are there) when the onions become translucent and saute even more. When the color of the meat changes, add the potatoes and carrots and saute gently, then add the water and boil until it boils. While taking the ac, when it boils, weaken the fire and boil until the potatoes and carrots are tender. Once the potatoes and carrots are softening, stop the fire and melt in two different curry loos. Where the curry loo has melted off, light the stove and simmer until thickened over low heat. "Uh-huh, smells good. Why is the smell of curry so appetizing?" I just want to curry some freshly cooked rice right now, but patience. I have to make a dry key macaray. "You smell kind of unusual." It's true. I've never smelled it before. " "Uh, this is sui. I know this smell. I've smelled this before." Fell, Dora and Sui came to the kitchen smelling the curry. I knew it would smell like curry. And sui, you remember me well. You remembered the tandoori chicken I made before. "Today's curry was a very popular food for me." "Hmm, so it's delicious? "I like it and I can tell you it's delicious, but the Fells just try it and if it doesn't seem to work, I'll cook the meat if you tell me" I used to eat the tandoori chicken I made before, but this time it's definitely curry, so hey. I think there is something wrong with the smell of spices. 'It smells unusual, but it doesn't smell bad. All right, I'll try it.' "Ooh, don't get excited about your first time eating" "I also eat sui ~" Everyone is already willing to eat. I thought after I made the dry key macaray, I couldn't help it. He said if I served rice on a deep plate, I would sprinkle plenty of curry over it. I put a plate in front of Fell and Dora and Sui. 'Mmm, that's a little hard... but I don't hate you' That's what Fell says and eats curry as he browns around his mouth. 'Oh, it's spicy, but it's delicious. I like this.' Surprisingly, Dora seems to prefer curry. He eats fugafuga as he browns around his mouth as does Fell. 'It's hard, but that's about it. It's okay to swim. It smells and tastes delicious. Sui likes this too -' I wondered if it was because of the spiciness of the sweet loo, but it seems that Sui is okay too. I wondered if curry with plenty of spices would work in different worlds, but it looks like we can all do it. Which means I can keep eating curry. Way to go! All right, I'm gonna make a dry key macaray while everyone's eating. Mince onions, tomatoes and carrots, respectively. Then first fry the minced onions in an oiled frying pan until transparent. Next add the carrots and saute further. Stir in the snoring meat where the carrots are getting a little soggy. When the color of the hiccups changes, add the minced tomatoes and fry them while crushing the tomatoes. Once the fire is stopped, add the dry key McCurry loo and mix well together. Once mixed, you can fry the tomatoes until they run out of moisture over low heat, taking care not to burn them. "Ooh, this dry key macaray looks delicious too" "No, are you new? Give me that, too." Me. "Sui too." I gave him a change while I was making dried macaray. I was going to leave it to make... well, okay. If you serve rice on a deep plate, put plenty of dry key macaray on top of it... it would taste better topped with that one. Buy eggs at Papa and Online Supermarket. Topping is egg yellow in the middle. I crushed him yellow and put him out in a dry key macaray. Everyone starts eating. 'Whoa, I feel a little harder than I just did, but it's tangled with eggs and it's delicious. I prefer this one. " Does Fell prefer dry key McCurry? Sounds like you had a good egg yellow on your toppings. 'Yeah, yeah, that's definitely harder than earlier. But it also doesn't mean the yellow body of the egg is too spicy on it. This one tastes good too. I like both of them! Can Dora come this way? Sounds like you like curry. "I can eat it because I have eggs on it, but I wonder if it's a little spicy for Sui" Was it a little hard on Sui? It's spicy in here. Maybe it would be easier to eat a swim if you added a slice of grated apple or something. You can try it the next time you make it. Well, I'll eat, too. Let's start with the house curry. Spicy scented curry on white rice served on a plate. Oh, I forgot something important. I bought Fukugami pickles from an online supermarket and served them with curry. Perfect. Which bite. "Ooh, this flavour, this flavour" I knew the curry wasn't delicious. It's usually medium spicy, but it's also sweet. There's no way this rich, spicy flavour doesn't suit white rice. While eating chopstick pickled Fukugami, the food proceeds. If it's a dish of pepper, now it's a dry key macaray. "It's a replacement. I'm the one on this egg." "Sui is also replaced. Sui is a sloppy person." "Gepp, I'm done. I ate a little too much. ' Yes, sir. Fell's a dry McCurry, and Suey's a home curry. Is Dora hungry because she ate two plates of house curry and dry key macurry? I gave Fell and Suey a change, and I gave them my share of the dry macaray. All of them...... oh, this one is delicious too. The yellow topping of the eggs is Dompisha. Tastes mellow and delicious. I'm raw egg yellow today, but warm balls would be nice. Yeah, yeah, yummy, yummy. "Ha, I ate" Even then, Fell and Suey changed and ended up teasing both the house curry and the dry key McCurry. "I wish I had made some more" Curry, so it was a mistake to suppress the amount a little. I thought the dried macaquette would look delicious in the copepad and the curry dog. Oh, it looks delicious with melting cheese on top of it. Oh, Dry Key McCurry. I should have made more.

パリンッ―――。 クリムゾンアスプの群れに向かって 黒いモヤが湧き出してクリムゾンアスプたちを包んだ。 10秒くらいすると、黒いモヤが晴れていく。 その後に残ったのは急激に動きの悪くなった多数のクリムゾンアスプだった。 クリムゾンアスプたちはズルズルとゆっくり石畳を這っている。 「この闇玉は本当にすごい効き目ですね~」 状態異常に陥ったクリムゾンアスプを見て、エルランドさんがしみじみとそう言った。 「本当ですね。私もここまで効き目があるものとは思いませんでしたよ」 これで俺でもクリムゾンアスプを倒すことができる。 俺たちは、ここ25階のクリムゾンアスプ相手に何度も闇玉を使っていた。 そして「黒いモヤが発生してそれに触れるとステータス値が半減する状態異常になる」というのが真実だと確信していた。 闇玉の黒いモヤに触れたクリムゾンアスプを鑑定してみると、状態異常とありその状態が10分ほど続くとあった。 そのことはエルランドさんにも伝えてある。 もちろん俺が鑑定スキル持ちだとは言ってないから、フェルが鑑定したことにしてだけど。 「ささ、状態異常の続いている今のうちに倒してしまいましょう」 俺とエルランドさんは動きの悪くなったクリムゾンアスプに向かっていった。 通路でクリムゾンアスプを排除しているのは俺とエルランドさんの二人。 フェルとドラちゃんとスイは、すぐそこの部屋で戦闘中だ。 おそらくもう終わってるだろうけど。 闇玉の有効性が分かってからは、部屋が近くにあった場合はこうして二手に分かれて応戦するようにしていた。 フェルたちに俺が頼んだからだ。 闇玉があれば、俺でもAランクのクリムゾンアスプを倒すことが出来ることが分かったからね。 経験値を稼ぐためにも倒せるならなるべく倒した方がいいと思ってさ。 きっと覗いているだろう神様たちに、あとで手抜きだ何だ文句言われないようにするためにもさ。 何よりレベルアップは俺自身のためにもなるだろうし。 とは言っても相手は噛まれたらまず助からないだろうと言われる強毒持ちだ、いざという時のために以前スイに作ってもらっていたスイ特製エリクサーをすぐ出せるようこっそり革鞄の中へ入れてあるけど。 「せいっ」 闇玉でステータス値が半減しているとはいえ毒がなくなったわけではない。 慎重にクリムゾンアスプに近付きその頭をミスリルの槍で貫いた。 その繰り返しで次々とクリムゾンアスプを屠っていく。 エルランドさんも愛剣で次々とクリムゾンアスプの首を刎ねていった。 「ふぅ、片付きましたね」 「ええ。ドロップ品を拾ってしまいましょう」 俺たちはドロップ品を拾い始めた。 クリムゾンアスプのドロップ品は、皮と小瓶に入った毒と魔石そして肉だ。 そう肉なのだ。 またまたヘビ肉入手。 ブラックアナコンダにブラックサーペントとレッドサーペント、そしてクリムゾンアスプの肉。 ヘビ肉尽くしで食べ比べだな。 『あるじーいっぱい出たから拾って来たよー』 「お、ありがとなスイ」 部屋の中のドロップ品はスイが全部拾ってきてくれた。 スイの体内にあったものを出してもらって、アイテムボックスにしまっていく。 『先に進むぞ』 フェルを先頭にして、俺たちは25階をさらに進んで行った。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『突き当りのあの部屋に階層主がいる』 いよいよボス部屋だ。 「ちょっと待ってください。次の階の26階はアンデッド階層です。時間的にこのまま進むとアンデッド層で一晩明かすことになりませんか? 私としてもアンデッド層で一晩明かすのはさすがに避けたいのですが......」 エルランドさんがそう言い出した。 俺もそれには同意だ。 アンデッド層で一晩明かすのはちょっと精神的にもよろしくない気がする。 まず気が休まらないよ。 『そうか? まぁ、腹が減ってきたからそう言うのなら我はそれでかまわないぞ』 『俺も腹減ったからいいぞ』 『スイもお腹減ったー』 フェルたちの鶴の一声でボス部屋近くのセーフエリアで一晩明かし、翌朝ボス部屋に突入することが決まった。 今日の夕飯はブラッディホーンブルの肉を使ったハヤシライスだ。 深めの木皿に大盛りにしたハヤシライスをフェルとドラちゃんとスイに出してやった。 そして、俺とエルランドさんにはそれより一回り小さい木皿に盛ったハヤシライスだ。 「エルランドさん、どうぞ」 「お、いい匂いですね~。これはなんていう料理なんですか?」 ハヤシライスの匂いを嗅いで笑顔になるエルランドさん。 「ハヤシライスっていうんですよ。この茶色いのと白い粒粒を一緒にすくって食べてみてください。美味しいですよ」 「なるほど。こう一緒にすくって............ほほぅ、これは美味しい! コクがあって何とも言えない深い味わいですね」 エルランドさんがバクバク食っていく。 グルメなエルランドさんにも気に入ってもらえて良かったよ。 俺もハヤシライスを味わった。 ダンジョンで動き回ったことでみんな食が進むのか、大きな寸胴鍋で作ったハヤシライスがきれいに無くなったよ。 『まだ少し食い足りない気がするな。ヘビ肉があるだろう、から揚げを作れ』 フェルがそんなことを言い出した。 『から揚げ~』 から揚げと聞いてドラちゃんもスイも騒ぎ出す。 「いやいや、今からなんて作らないぞ。食い足りないっていうなら......あ、シーサーペントのから揚げならあるぞ」 『む、仕方ない。それでいい』 シーサーペントのから揚げを皿に盛ってフェルに出してやった。 『俺にもくれ』 『スイも食べるー』 ドラちゃんとスイにもシーサーペントのから揚げを出してやった。 「あの、今、シーサーペントと聞こえたのですが......」 「あ、エルランドさんも食いますか? これ、シーサーペントのから揚げです」 「食べます! シーサーペントを食べるのは数十年振りです」 エルランドさんも食うというので、シーサーペントのから揚げを出してやると早速パクついている。 細身なのによく食うね。 「このから揚げというのは美味しいですね~。肉が柔らかくて味もよく染みてます。いくらでも食べられそうですよ。シーサーペントは超高級食材で美味しいですが、ムコーダさんにかかるとさらに美味しくなるんですね」 『から揚げ美味しーね』 うむ、やはりから揚げは正義だな。 いつでもどこでも人気メニューだ。 あ、ダンジョンから出た後のヘビ肉尽くしはから揚げメインでもいいかも。 スタンダードな醤油、塩は当然のことから揚げのアレンジメニューを作ってもいいかもしれない。 俺はダンジョンから出た後のことに思いをはせた。

Parinth -. He threw a dark ball (dark ball) at the Crimson Asp herd. Black Moya gushed out and wrapped the Crimson Asps. After about ten seconds, the black moya clears up. What remained after that was a large number of crimson asps that suddenly moved poorly. The Crimson Asps are crawling slowly cobblestones with cheats. "This dark ball really works amazing ~" I saw a crimson asp in a state anomaly and that's what Mr. Elland said smudged. "That's true. I didn't think it would work this far either." Now I can defeat Crimson Asp. We used dark balls against Crimson Asp opponents on the last 25 floors many times. And I was convinced it was true that "when black moya occurs and touches it, it becomes a state anomaly whose status value is halved". When I appraised the crimson asp that touched the black moya of the dark ball, the condition was abnormal and the condition lasted for about ten minutes. I have also told Mr Erland about that. Of course I didn't say I had appraisal skills, so I decided that Fell had appraised me. "Yes, let's knock them out while the state is still abnormal." Me and Mr. Elland headed for a crimson asp that got a bad move. It's me and Mr. Elland who are eliminating Crimson Asp in the aisle. Fell, Dora and Sui are in battle in the room right there. Probably already done. Ever since I found out the effectiveness of the dark balls, if the room was nearby, I had thus split into two hands to respond. Because I asked Fell and the others. It turns out that with Dark Balls, I can take down A-rank Crimson Asps. I thought if I could beat you to earn experience, I'd beat you as much as I could. I'm sure you'll be peeking. To keep the gods from complaining later. Above all, leveling up would be good for me, too. Having said that, it is said that the target will not be helped first if it is bitten. It is highly poisonous, although it is sneaked into a leather bag so that the Swiss specialty elixir that I used to have made for Sui can be put out immediately for the time being. "Shh." Even though the status values are halved in the dark balls, they are not no longer poisonous. Carefully approached the Crimson Asp and pierced its head with a spear of Mithril. Slaughter one crimson asp after another with that repetition. Mr. Elland also snapped one crimson asp's neck after another with his love sword. "Huh, you're cleaned up" "Yeah. Let's pick up the drops." We started picking up drops. Crimson Asp drops are poison, demon stone and meat in skins and vials. It's meat. Get snake meat again. Black and Red Serpents on Black Anaconda, and Crimson Asp meat. That's a snake meat exhaustion comparison. "I picked it up because it was full." "Oh, thank you, Sui." Sui picked up all the drops in the room. I get what was in Sui's body to come out and end up in an item box. "We're moving on." With Fell in the lead, we went further down the 25th floor. * * * * * "There's a hierarchical lord in that room at the poke." Finally, boss, the room. "Wait a minute. The 26th floor on the next floor is the undead hierarchy. If you keep going like this in time, won't you reveal it overnight in the undead layer? Even for me, I just want to avoid revealing it overnight in the undead layer..." That's what Mr. Elland said. I agree with that, too. I don't feel a bit mentally comfortable revealing it overnight in the undead layer. First of all, I don't feel comfortable. 'Really? Well, if that's what you're gonna say because I'm hungry, that's fine with me.' "I'm hungry too, that's good." "I'm hungry, too." The sound of Fells' crane revealed it overnight in the safe area near the boss room, and the next morning it was decided to enter the boss room. Hayashi Rice with Bloody Horn Bull meat for dinner today. I put a lot of hayashi rice in a deep wooden dish out to Fel and Dora and Sui. And for me and Mr. Elland, it's a hayashi rice served in a wooden dish a little smaller than that. "Go ahead, Mr. Elland" "Oh, that smells good ~. What kind of dish is this? Mr. Erland smiles by smelling the hayashi rice. "It's called hayashi rice. Try this brown one and the white grain together to shrug and eat. It's delicious." "I see. It tickles together like this......... ho, this is delicious! It has a rich, indescribable, deep taste." Mr. Elland eats Bakubaku. I'm glad the gourmet Mr. Elland liked it. I tasted Hayashi Rice, too. Did everyone move around in the dungeon to get food going, and the hayashi rice made in the large torso pan was cleaned out? 'Don't feel a little underfed yet. There will be snake meat, make fried from' Fell said that. "Fried from ~" Both Dora and Sui make a scene when they hear it is fried from. "No, no, I'm not gonna make it now. If you're not eating enough... Oh, if you're frying from Cesar Pent's, there's one." 'Mm, I can't help it. That's all right.' I served the fried chicken from Cesar Pent on a plate and served it to Fell. "Give it to me too." "I'll have a swim too." I also fried Dra and Sui from Cesar Pent. "Um, now I hear Cesar Pent..." "Oh, would you like to eat Mr. Elland, too? It's fried from Cesar Pent." "I'll eat! Eating Cesar pent is decades old." Mr. Elland also said he would eat it, so when I put the fried fish out of Cesar Pent's, it gets puckered quickly. You eat well even though you are skinny. "Fried from this is delicious ~. The meat is soft and well stained. You're going to eat as much as you want. Cesar pent is delicious with super luxury ingredients, but it's even more delicious when it comes to Mr. Mukoda." "Deep-fried and delicious" Um, it's still justice to fry. It's a popular menu anytime, anywhere. Oh, snake meat exhaustion after you get out of the dungeon may even be fried main from. Standard soy sauce, salt may naturally make an array of fried dishes. I thought about what happened after I left the dungeon.

第百七十六話 手作りソーセージ 冒険者ギルドを後にした俺たちは、街の外に向かっていた。 それというのもフェルが狩りに行きたいと言い出したからだ。 確かにここ数日は街の中でずっと過ごしていたからな。 それじゃ行くかということになった。 フェルが狩りに行ってる間、俺は暇だから昨日アレシュさんから聞いたソーセージ作りを早速してみようと思う。 途中肉屋によって、ソーセージ作りに必要なホワイトシープの腸を買った。 アレシュさんから聞いたとおり、普通にホワイトシープの腸の塩漬けが買えたよ。 値段も安かったから多めに購入した。 よしと、それでは街の外へ行きますか。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『それじゃ行ってくるぞ』 『行ってくるぜー』 今回の狩りにはドラちゃんが同行する。 ドラちゃんも運動不足ぎみということらしい。 まぁ、俺たちに出会う前は一応野生の魔物だったしね。 動き回れないのが続くのはストレスがたまるらしい。 「あ、ちょっと待って。2人で行くならこれあった方がいいよな」 俺はアイテムボックスからマジックバッグを出して、フェルの首にかけた。 「明日にはドランを離れるんだから、解体して肉にしてもらうとしたら次の街だからな。そんな多くなくていいぞ。というかほどほどにな」 『えー、運動不足解消にいろいろ狩ってきたかったのによー』 フェルもドラちゃんも、何そんなに狩る気満々なの? そんないらないからね。 「それじゃ、あんま遅くならないように戻ってこいよ」 『分かっておる』 そう言うとフェルとドラちゃんは颯爽と森の中に向かっていった。 さてと、こっちはソーセージ作りを開始しますかね。 実を言うと、前に皮なしソーセージは作ったことがあるんだ。 それが美味かったから、皮ありの本格ソーセージをいつか作ってみたいと思ってたんだよね。 それで皮付きソーセージの作り方のサイトとか何度か見てたんだけど、それを思い出しながら作って行こうと思う。 どのサイトでもひき肉をこねるときの温度が高くならないようにというのを注意していた。 温度が高くなると、肉がボソボソして固まらず美味しくないんだそうだ。 ひき肉をこねるときの理想は、10度以下をキープしながらってことらしい。 それを思い出したから、スイにはここにいてもらっている。 ってことで、スイちゃんよろしくお願いします。 「スイ、こういうやつ作ってくれるかな? それから......」 俺はスイにいつも使ってる大きめのボウルを見せ、ソーセージ用の口金を図に描いてスイに見せた。 ボウルは何個か同じものを作ることもお願いする。 口金の現物はないけど、構造は簡単だから図で説明しただけでも分かってくれたようだ。 ミスリル鉱石をスイに渡すと、すぐにボウルとソーセージ用の口金が出来上がった。 「ありがとな、スイ」 そうしたら、まずはひき肉の作製からだな。 オークの肉をミスリルミンサーでひき肉にしていく。 そのひき肉がさっきスイに作ってもらったミスリルのボウルに溜まっていくよ。 手回しハンドルをグルグル回してどんどんひき肉を作っていく。 「ふぅ~、これくらいでいいか」 あとは、調味料と調理器具をネットスーパーで買わないとな。 塩と砂糖とレモン果汁(瓶入り)はあるから、粗びき黒胡椒とハーブソルト、それから腸にひき肉を詰めていくときに使う絞り袋を購入した。 今回は粗びき黒胡椒風味と、ハーブレモン風味の2種類のソーセージを作ろうと思っている。 まずはホワイトシープの腸の塩抜きからだな。 水で洗って塩を落としてから、水を入れたボウルにしばらく浸しておく。 その間に、ひき肉に調味料を入れてこねていく。 ここが一番重要なところだ。 温度が高くならないように氷水を使うから、氷水を氷多めで水少なめで作っておく。 氷は前にフェルに作ってもらったのをアイテムボックスに保存してあるからそれを使う。 まずは粗びき黒胡椒風味だ。 ミスリルのボウルに氷ごと氷水を入れ、その中にひき肉と塩と砂糖と粗びき胡椒を入れて粘り気がでるまでよく混ぜる。 ボウルの中に直接氷水を投入するのはびっくりするけど、肉を冷やす目的のためにはありみたいだぞ。 もちろん氷水の水はごく少量で氷の表面を濡らす程度のものだ。 あとは手を氷で冷やしながらやるといいみたいだ。 ちょっと冷たくて大変だけどがんばったぜ。 とにかく肉の温度を上げずにこねる作業を終えることが重要らしいぞ。 残った氷を捨てて、冷たいままのひき肉を一旦アイテムボックスにしまっておく。 同じ工程でひき肉にハーブソルトとレモン果汁を入れてハーブレモン風味を作っていく。 これでひき肉の準備はできた。 あとは塩抜きしたホワイトシープの腸に詰めていくだけだ。 まずは、絞り袋をスイに作ってもらったミスリルの口金に取り付けたら、口金にホワイトシープの腸の端っこをはめてからたぐりよせて、腸を全部口金にはめていく。 絞り袋の中に味を付けたひき肉を空気を抜いてから入れていき、口金からひき肉をちょびっと出してその部分はカットする。 腸にひき肉を詰めていくときに空気が入らないようにするためらしいぞ。 そうしたら口金にはめた腸を引っ張って先っちょを結んでから腸が破けないように気を付けながらひき肉を詰めていく。 肉を詰めたら、お尻の方も少し余裕を持たせて結んで適当な長さのところでクルクルっと何度かねじっていく。 ねじったところを切ったらソーセージの出来上がり。 その工程を何度か繰り返して、粗びき黒胡椒風味とハーブレモン風味の2種類のソーセージを大量に作り上げた。 とりあえず出来上がったソーセージはフタのついたプラスチック容器に入れてアイテムボックスにしまった。 このソーセージは、ゆでてない本当に生のフレッシュソーセージだから、確かフライパンで焼くと破けちゃう場合があるから網でじっくり焼くといいってことだった。 バーベキューコンロを使うのに、ソーセージだけじゃちょっとショボいかな。 別に肉も仕込んでおくか。 昨日は焼いてからタレを付けて食ったけど、今日はタレに漬け込んで焼くようにするかな。 まずはタレの材料をネットスーパーで購入していく。 醤油と砂糖と酒はあるからにニンニクとネギ、すりごま(パック入りのもの)、ごま油それから100%りんごジュースをカートに入れた。 今回は生のにんにくをすりおろして使う。 漬け込むなら生のにんにくの方が美味いしね。 ネギはみじん切りにしておく。 ボウルに醤油、砂糖、酒、おろしニンニク、ネギのみじん切り、すりごま、ごま油に隠し味のりんごジュースを入れて混ぜたら漬け込みダレの完成だ。 そこにブラッディホーンブルの肉を入れて軽く揉んだらラップをかけて20分くらい漬け込んでおく。 オーク肉も同様に漬け込んでおく。 太陽も大分沈んで来てるし、あと少ししたらフェルとドラちゃんも帰ってくるだろうから、バーベキューの準備しておくか。 まずは木炭買っておかないとと、ネットスーパーで木炭を購入した。 特製バーベキューコンロをアイテムボックスから取り出して、引き出し部分に木炭を入れて点火。 網の上で作ったばかりのソーセージをじっくり焼いていく。 ソーセージを焼くいい香りが立ち込める。 ひっくり返しながらじっくり全体を焼いていく。 肩のあたりが重くなったと思ったら、いつの間にか肩の上にスイがいた。 『いい匂い~』 「ああ。いい匂いだね」 焦げ目もいい感じについて、もうそろそろ大丈夫かな。 1つ試しに割ってみると、中まで火も通ってるし大丈夫だ。 どれ、味見を。 おおっ、ウマッ。 肉汁たっぷりで、味も少し濃い目につけてみたから、このままで十分美味い。 『いいな~、スイも食べたいなぁ』 「はい、味見」 トングで1つつまんで、スイに渡した。 『わっ、美味し~! 薄い皮の中からお肉の汁がジュッて出てくるよー』 皮付きソーセージは初めて作ってみたけど、美味く出来て良かったぜ。 『あーっ、何先に食ってんだよー』 『ぬぅ、我ら抜きで食うとは許さんぞ』 お、ちょうどいいとこにフェルとドラちゃん帰ってきたね。 「違うよ、これは初めて作ったものだからちょっと味見してただけだって。それより、成果はどうだったんだ?」 『まぁまぁだ。マジックバッグに入らなかった分はあそこに置いてある』 フェルが見た方を見ると、デカい魔物が2匹横たわっていた。 ......は? 何度か瞬きしてからもう一度見るが、やっぱり変化はない。 あそこにあるの、サイとサーベルタイガーだよね? 鑑定してみるとサイが【ディムグレイライノ】でサーベルタイガーはまんま【サーベルタイガー】と出た。 両方ともAランクの魔物だ。 「......ほどほどにって言ったよな?」 『いや、そのな、いたからついついな......』 『いいじゃねぇか。サーベルタイガーの方は俺が倒したんだぜ。スゲェだろ』 フェル、ついついじゃないからな。 それにドラちゃん、そんなドヤ顔しなくていいから。 「はぁ、他の成果は食後に聞くとして、先に飯にしちゃうか」 『おお、それはいいな』 『狩りの後は腹が減るからな』 はいはい。 あとでマジックバッグの中身も聞くからね。 俺は焼き上がっていたソーセージを皿に盛り、フェルとドラちゃんとスイに出した。 『むむ、これは美味いな。いくらでも食えそうだぞ』 『外側の薄い皮がプツッと弾けると中から肉汁がブワッと出てくるな! こりゃあ美味いぜ!』 『お肉の汁がジュッて出てきて美味し~。スイ、これ大好きー!』 ソーセージ大好評じゃないか。 作ってよかった。 俺もさっき味見した粗びき黒胡椒風味とは別のハーブレモン風味を食ってみる。 おおっ、これも美味いな。 ハーブの香りとレモンの香りが鼻に抜ける。 こっちはさっぱりした風味だね。 これに合う飲み物って言ったら、やっぱこれだよね。 ネットスーパーでビールを購入。 今回はA社の辛口ビールの黒を選んでみた。 早速、ゴクゴクと飲んだ後、すかさずソーセージをガブリ。 そしてまた、ゴクゴクゴク、プハー。 美味いッ。 スッキリ飲みやすいビールだから、このソーセージとも合うわ。 ヤバい、この組み合わせいくらでもイケそうだぜ。 なんて考えていると、みんなからおかわりの声が。 ソーセージをそれぞれの皿に載せてやる。 次は漬け込んでおいたブラッディホーンブルの肉とオークの肉も焼いていくか。 網の上に載せると、肉の焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐる。 あー、いい匂いだ。 肉をひっくり返しながら焼いてと、そろそろいいかな。 とりあえず味見だ。 はぁ、やっぱこのタレ美味いなぁ。 何度か作ってるけど甘辛い味にごまの風味も利いてて美味い。 焼き上がったブラッディホーンブルの肉とオークの肉を新しい皿に盛ってみんなに出してやる。 「はい、肉焼いたぞー」 『おお、こっちも美味そうな匂いがしてるぞ』 『俺もまだまだ食っちゃうぜー』 『お肉~』 まだまだ大丈夫なのか、みんなガツガツ食っている。 うんうん、炭火で焼いた肉は美味いもんな。 俺も食うぜ。 あーこっちも黒ビールに合うわ~。 みんなたっぷり腹いっぱいに肉を堪能した。 食事が終わりコンロやらの後片付けも終わったところで、マジックバッグのお披露目だ。 中から出てきたのは、ディムグレイライノ1匹とブラックサーペント1匹、ジャイアントドードー1匹にコカトリスが2匹だった。 これでディムグレイライノ2匹だけど、サイって食えるのか? 「なぁ、ディムグレイライノって食えるのか?」 フェルに聞くと『いや、まぁ』とかはっきりしない。 『ブハハハハ、ディムグレイライノの肉なんか固くて食えねぇよ。それなのに、フェルってば2匹も狩ってんだもんな』 『ぬ、食えないものを狩ったというなら、ドラも同じではないか。サーベルタイガーの肉など臭くて食えんだろ』 『ぐっ......』 「はぁ~、あのな、フェルもドラちゃんも狩ってくるなら食える魔物にしてくれよな」 『へいへい、分かりました』 いやさ、ダンジョンの分でもう金は十分にあるから、素材売るだけの魔物ならあんまり必要ないんだよね。 食える魔物の方が今の俺たちにはよっぽど役に立つからね。 ディムグレイライノとサーベルタイガーは、とりあえずアイテムボックスで塩漬けかな。 ブラックサーペントとジャイアントドードーとコカトリスは次の街で肉にしてもらうよ。 「さて、もうそろそろ街に戻ろうか」 俺たちは夕暮れ時の薄暗い道をたどり街へと戻っていった。 いよいよ明日はネイホフの街へ向けて出発だ。

185 Episode 176: Handmade Sausage After the Adventurer Alliance, we were headed out of town. That's because Fell said he wanted to go hunting. I did spend the last few days in the city. Then I thought I'd go. While Fell's out hunting, I'm free, so I'm going to try and make a quick sausage that Mr. Alesh told me yesterday. By the butcher on the way, I bought the white sheep bowels I needed to make sausages. As Alesh told me, I could normally buy salted white sheep bowels. I bought more because the price was cheap. All right, so do you want to go outside the city? * * * * * "Then I'm coming." I'm coming. Dora will accompany you on this hunt. Dora also seems to be suffering from lack of exercise. Well, before you met us, you were a wild demon for once. The inability to move around seems stressful. "Oh, wait a minute. If we're gonna go together, we should have this." I took my magic bag out of the item box and put it around Fell's neck. "We're leaving Dolan tomorrow, 'cause if you're going to dismantle it and make it meat, it's the next city. You don't have to have that many. So much so." "Uh, I wanted to hunt a lot to get rid of my lack of exercise." Fell and Dora, what are you so willing to hunt? I don't need that. "Then come back before it's too late." "I know." With that said, Fell and Dora headed into the woods with a refreshment. Now, do you want to start making sausages? To tell you the truth, I've made skinless sausages before. That was delicious, so you wanted to make an authentic sausage with skin someday. So I've been watching a couple of websites on how to make skinned sausages, and I'm going to make them to remember that. I was careful not to get the temperature higher when scrubbing hiccups on any site. When the temperature gets high, the meat doesn't taste good because it's boisterous and doesn't harden. The ideal when scrambling meat seems to be while keeping it under ten degrees. Because I remember that, I have Sui here. So thank you, Sui. "Sui, will you make one of these? Then..." I showed Sui the bigger bowl I always use, and I showed Sui the mouthpiece for the sausage on the diagram. I also ask you to make some of the same bowls. I don't have a mouthpiece in kind, but the structure is simple, so I just explained it in the diagram and he seemed to understand it. Passing the Mithril Ore to Sui, he was soon able to make a mouthpiece for the bowl and sausage. "Thanks, Sui" Then you start by creating hiccups. Hit the oak meat with a misrilled mincer. The hiccups will accumulate in a bowl of misrils that Sui just made. I glue the hand-wound handle to make more and more hiccups of meat. "Huh, that's about it" And then I need to buy condiments and cookware from an online supermarket. Because there is salt, sugar and lemon juice (bottled), I bought coarse black pepper and herbal salt, and then a squeeze bag to use when filling my intestines with hiccups. This time, I am going to make two sausages: coarse black pepper flavor and herbal lemon flavor. Let's start with the white sheep intestinal salt drain. Wash with water and remove salt, then soak in a bowl with water for a while. In the meantime, add the seasoning to the meat. This is the most important part. Because ice water is used to avoid higher temperatures, make ice water with more ice and less water. I use the ice because I save it in the item box for Fell to make it before. First of all, it's coarse black pepper flavor. Place ice water from ice to ice in a bowl of misrils and mix well in it with hints of meat, salt, sugar and coarse pepper until sticky. I'm surprised you put ice water directly in the bowl, but it looks like it's for the purpose of cooling the meat. Of course, ice water is enough to wet the surface of the ice in very small quantities. Looks like we should do the rest while we cool our hands with ice. It's a little cold and tough, but good luck with that. Anyway, it seems important to finish this without raising the temperature of the meat. Throw away the remaining ice and leave the cold hiccups in the item box once. In the same process, herb salt and lemon juice are added to the hiccups to make herb lemon flavors. Now the hiccups are ready. All you have to do is pack it in your salted white sheep intestines. Firstly, once the squeeze bag is attached to the mouthpiece of the misrill that I have made for Sui, I put the end of the white sheep intestine on the mouthpiece, and then let it tuck away, putting all the intestines on the mouthpiece. Drain the flavored hiccups in the squeeze bag before putting them in, then take a little hiccups out of the mouthpiece and cut that part. They're trying to keep the air out of your intestines when you fill them with hiccups. Then I pull the intestine on my mouth and tie it first, then pack the hiccups with care so my intestines can't break. Once the meat is stuffed, the buttocks also make a little extra room to tie it and twist it in circles several times at the right length. When I cut the twisted spot, I can do the sausage. The process was repeated several times to create large quantities of two sausages: coarse black pepper flavor and herbal lemon flavor. In the meantime, the sausage I could do was put in a plastic container with a lid and turned into an item box. This sausage is a really raw fresh sausage that is not boiled, so I did mean I should cook it carefully on the net because it can break when I cook it in a frying pan. I think the sausage alone would be a bit of a shove to use a barbecue stove. Do you want to plant meat? I baked it yesterday and then ate it with sauce, but I wonder if I'll soak it in the sauce today and make sure it bakes. I will start by purchasing sauce ingredients online supermarket. I have soy sauce, sugar and liquor, so I added garlic and leeks, soy sesame seeds (packed ones), sesame oil and then 100% apple juice to the cart. This time, the raw garlic is grated and used. Raw garlic tastes better if soaked. Cut the leeks into minces. Soy sauce, sugar, liquor, grated garlic, minced green onions, soy sesame seeds, and sesame oil in a bowl and mixed together with a hidden apple juice to complete the marinade. Put the bloody hornblue meat in there and rub gently, then wrap it up and let it marinate for about 20 minutes. Keep the oak meat similarly soaked. The sun is setting for the most part, and Fell and Dora will be back in a little while, so do you want to get ready for the barbecue? If I don't buy charcoal first, I bought charcoal at an online supermarket. Remove the special barbecue stove from the item box and add charcoal to the drawer section to ignite. Cook the sausage just made on the net carefully. I can put in a nice scent of baking sausage. Cook the whole thing carefully as you flip over. When I thought the area around my shoulder was heavier, there was a sui over my shoulder at some point. "Smells good." "Oh. That smells good." I think it's time for me to be okay about the burning feeling. If you break one, the fire is going through the inside, and it's fine. Taste it. Whoa, umah. Plenty of gravy, and I tried to put the flavor on a little dark eyes, so it tastes good enough as it is. "Fine, I'd love a swim, too." "Yes, taste it" I pinched one with a thong and gave it to Sui. "Wow, delicious! The juice of meat comes out of the thin skin." I've never made a skinned sausage before, but I'm glad it's delicious. "Uh, how far ahead are you eating?" "Nooo, you can't eat without us." Oh, you're back just in time, Fell and Dora. "No, 'cause this is the first one I've ever made,' cause I was just tasting it. How'd it go, then? 'Well, well. I keep it over there for what I didn't get in my magic bag' When Fell looked at him, there were two big demons lying around. ... what? I blink a few times and then see it again, but after all, it doesn't change. It's over there, Cy and Sabel Tiger, right? When I appraised him, Sai answered [Dimgreylino] and Sabel Tiger left as [Sabel Tiger]. They're both A-rank demons. "... you said so much, didn't you? "No, you know, I was there, so stick with me..." 'Isn't that nice? I took down the Sabertiger. You're awesome.' Fell, that's not a good idea. Plus, Dora, you don't have to look like that. "Ha, should we eat first, as we hear about the other achievements after dinner" "Oh, that's good." "After hunting, I'm hungry." Yes, sir. I'll ask you what's in the magic bag later. I served the sausage I was baking on a plate and served it to Fell and Dora and Sui. 'Mmm, this is delicious. I could eat as much as I want.' "Don't let the gravy come out of the inside when the thin skin on the outside can play puzzly! This is delicious! "The juice of the meat comes out juicy and delicious ~. Sui, I love this -! Isn't sausage very popular? Glad I made it. I'll try a different herbal lemon flavor than the coarse black pepper flavor I just tasted. Whoa, this is delicious, too. Herbal and lemon aromas fall through your nose. This one tastes refreshing. When I say drink that fits this, it's this, isn't it? Buy beer at an online supermarket. This time I chose the black of Company A's dry beer. Quickly, after drinking with Gokugoku, gabri the sausage just fine. And also, Goku Goku, Puher. Yummy. It's a refreshing and easy to drink beer, so it goes well with this sausage. Shit, this combination looks good for whatever it takes. What a thought, there's a different voice from everyone else. I'll put the sausage on each plate. Do you want to cook the soaked bloody horn bull meat and oak meat next? When I put it on the net, the fragrant smell of meat tickles my nose. Uh, that smells good. Cook the meat upside down, and I guess it's time. Taste it for now. Ha, I knew this sauce was delicious. I've made it several times, but it tastes sweet and spicy, and the sesame flavor is delicious. I'll serve the roasted Bloody Horn Bull meat and oak meat on a new plate and serve it to everyone. "Yes, I grilled the meat." "Oh, this one smells delicious, too." "I'm still eating, too." "Meat ~" Are you still okay, we're all eating guts. Yeah, yeah, meat cooked on charcoal is delicious. I'll eat too. Ah, it fits black beer too. Everyone indulged in meat full of plenty. I'm just finishing my meal and cleaning up after the stove, and it's a magic bag revelation. Coming out of it was one Dimgrey Rhino, one Black Serpent and one Giant Dodo with two Cocatrices. Now we have two dim gray rhinos, can we eat rhinos? "Hey, can you eat dim gray Rhino? When I ask Fell, I'm not sure 'no, well' or anything. "Buhahahaha, you can't eat Dimgray Rhino's meat because it's hard. And yet, Fell is hunting two of them. ' 'If you say you've hunted something you can't eat, isn't Dora the same? Sabertiger's meat stinks and you can't eat it.' "Gu......" "Huh, you know, if you're gonna hunt Fell and Dora, make it a demon you can eat." "Heck, I get it." No, I already have enough money for the dungeon, so if you're just a demon selling material, you don't really need it. Eatable demons are more useful to us today. I guess Dimgreylino and Servel Tiger are salted in the item box for now. Black Sarpent, Giant Dodo and Cocatrice will have meat in the next city. "Well, it's time to go back to the city" We followed the bleak road back to the city at dusk. Finally, tomorrow we leave for the city of Nayhof.

閑話 3人の勇者 『勇者召喚』 妹が最近ハマっているラノベによく出てくる言葉だった。 俺も暇潰しに読ませてもらったが、くだらない中身だった。 どこにでもいる普通の学生やサラリーマンが異世界に召喚されてチート能力もらって勇者認定。 そして魔王を倒す。 その過程でハーレムを築くと。 鼻で笑っちゃうくらいに何だそれって中身だった。 だけど、現在俺は、いや俺たちは、その勇者召喚で異世界に呼び出されていた。 俺と花音と莉緒は2年になって同じクラスになって割と仲良くなった。 帰る方向も同じだから一緒に帰ったりしてて、今日も3人で帰ってたんだ。 いつも通る道の横断歩道だった。 赤信号で3人でしゃべりながら青に変わるのを待っていた。 後ろにスーツ姿のリーマンがいたかもしれない。 そしたら急に俺たちの周りが光りだして......。 気付いたら、ここにいた。 「勇者様ッ」 おとぎ話の姫みたいなドレス姿の金髪碧眼の美少女が微笑みながらそう言った。 俺たちの立っている足元には円形に書かれた魔法陣があってその周りをローブを着た男女が囲む。 部屋の周りには鎧姿の騎士たちが立ち並んでいた。 妹から借りて読んだラノベの挿絵そのままだった。 「これって、勇者召喚、なのか?............」 驚き過ぎて呆然としてる間に事は進んでいった。 やっぱりこれは勇者召喚の儀式であったこと。 そして、呼び出したのは3人だったはずだが、ここには4人存在すること。 直ちにステータスを確認する必要があるからと、ステータスの鑑定が執り行われることになった。 それで、何が何だかわからないうちに鑑定の魔道具とやらで調べられた。 【 職 業 】 異世界からやって来た勇者 【 レベル 】 1 【 体 力 】 800 【 魔 力 】 769 【 攻撃力 】 772 【 防御力 】 759 【 俊敏性 】 746 【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 聖剣術 火魔法 水魔法 土魔法 風魔法 光魔法 雷魔法 これが調べられた結果出た俺のステータスだ。 俺は勇者だった。 花音と莉緒も似たようなステータスで勇者だった。 ステータス見たら、なんかマジで俺って勇者なんだって実感してきた。 妹から借りたラノベを馬鹿にしてたけど、実際に勇者ってなって勇者様って呼ばれるのは悪くないかも。 みんなが勇者様だといって恭しくしてくるから、ちょっといい気分だ。 花音と莉緒もまんざらじゃないみたいだし。 リーマンだけ職業が『巻き込まれた異世界人』になってた。 ステータスも俺たちよりかなり低いみたいだし、スキルも召喚勇者には必ず付いている鑑定とアイテムボックスだけ。 あの人は勇者じゃないのに鑑定とアイテムボックスが付いてるってことは、このスキルは元々異世界から召喚された者には付いてくるものなんだろう。 しかもだ、固有スキルってのがあるみたいなんだけどそれが『ネットスーパー』だ。 何それって感じだぜ。 ここの人たちは勇者として俺たちを召喚したんだから、欲しいのは強いスキルを持ったやつなんだろう。 それなのに『ネットスーパー』って、超笑える。 とりあえずステータスの確認ができたってことで、王様と謁見することになった。 何か魔王がこの国に侵攻してきて大変なことになってるってことで勇者召喚をしたみたいだ。 それで、俺たち勇者に何とかこの国を助けてほしいということだった。 一番偉い王様に頼まれるってのもいいね。 俺はやってもいいかなって思ってるけど、花音と莉緒はどうだろう? 花音と莉緒に聞いてみる。 「うーん、どうするって言われても他に行くところないし、日本に帰る方法も魔王が知ってるようだから、あたしはいいと思うよ」 「私も花音ちゃんに同意。それに、私たちには力があるんでしょ? それなら苦しんでいる人を助けてあげたい」 俺たち3人が承諾すると、王も王妃も姫も国の重臣たちも喜んでくれた。 ますます自分が勇者なんだなって実感してテンション上がるぜ。 でも、リーマンだけは違ったみたいだ。 「私は勇者ではありませんし、こちらにいては皆さまにご迷惑をかけるだけです。それはとても心苦しいので、職に就くまでの2、3か月の間暮らしていけるお金を頂ければ自分で何とかしていこうと思います」 とか言ってた。 でも、実際その方がいいかもしれない。 あのステータスじゃ俺たちには付いてこれないだろう。 あれじゃ戦うの無理そうだし。 リーマンが立ち去って、俺と花音と莉緒のこれからの話があった。 「まずは力を付けることが先決です」 騎士団長がそう言う。 「そこでまずは冒険者に登録していただき、レベルアップを図っていただくこととします」 そして紹介されたのが騎士団の中でも精鋭だという3人だ。 いやね、驚いたよ。 俺だって背は180センチあるし、顔もジャニーズっぽいって言われて悪くはない。 花音も釣り目がちな目が気が強そうな印象を受けるけど、くっきりした目鼻立ちで長い黒髪が似合うスレンダー美人だ。 莉緒だって背は少し小さめだけど、今人気のアイドルに似てるって噂になるくらい可愛い。 だからけっこうモテた自覚はあったんだけど、この3人は別格だ。 「レナード・ヒュームと申します。以後お見知りおきを」 レナードは俺よりも高い身長に、サラサラの金髪に翠の目をした正に王子様って感じのイケメンだ。 莉緒がレナードさんを顔を赤くしながら凝視している。 こりゃ惚れたな。 「アーロン・バレーラと申す。勇者様方よろしくお願いします」 アーロンも俺より高い身長で、燃えるような赤髪に茶色い目ををしたワイルド系のイケメン。 あ、こいつ花音にウィンクしやがった。 でも花音もまんざらじゃないみたいだな。 「ルイーゼ・ヴィンクラーと申します。勇者様方、よろしくお願いいたします」 紅一点の騎士ルイーゼ。 ルイーゼは、何と言っていいか......。 一瞬見惚れた。 俺が大好きだった憧れのハリウッド女優にそっくりだったからだ。 165センチくらいの身長でほっそりしてるのに出るとこは出てる金髪碧眼の超美人だ。 肩で切り揃えられた黄金色の髪に碧く澄んだ目にキリッとした顔立ちがスクリーンで見たハリウッド女優そのままだった。 すぐ近く、手の届くところに彼女がいると思うとドキドキする。 まずは冒険者に登録するみたいだけど、楽しくなりそうだぜ。

66 Gossip, Three Brave Men. "Summoning the Brave" It was a word that often appeared in Lanobe, where my sister was recently haunted. I had time to read it too, but it was crap. Ordinary students and salariers everywhere are summoned by different worlds to get cheat abilities and brave certification. And defeat the Demon King. When you build a harem in the process. What are you laughing at with your nose? That was in there. But now I, no, we were called to another world by that brave summons. Me, Flower Sound and Lio have been in the same class for two years and got along just fine. It's the same way to go home. That's why we went home together, and the three of us were home today. It was a crosswalk on the road that always passes. I was waiting for the three of us to turn blue as we talked in the red light. There could have been a Lehman in a suit back there. Then suddenly it glowed around us... When I realized, I was here. "Dear brave man," That's what a beautiful blonde blue-eyed girl in a dress like a fairy tale princess said with a smile. At the foot of our standing there is a magic formation written in circles, surrounded by men and women in robes. Around the room stood the knights in armor. I borrowed it from my sister and read it. It remained a Lanobe illustration. "Is this a brave summons, ............ Things went on while I was too surprised and frightened. That this was, after all, a ritual of summoning the brave. And there should have been three of them who called, but there must be four of them here. Because the status needs to be checked immediately, an appraisal of the status was to be performed. So, before I knew what it was, I was checked with the Appraisal Magic Prop. [Occupation] Brave men from different worlds [Level] 1 [Health] 800. [Magic] 769. [Attack] 772. [Defense] 759. [Agility] 746 [Skills] Appraisal Item Box Holy Swordsmanship Fire Magic Water Magic Earth Magic Wind Magic Light Magic Thunder Magic This is my status as it turns out. I was a brave man. Flower noise and Lio were brave men in similar statuses. When I saw the status, I realized that I was really a brave man. I was making fun of Lanobe I borrowed from my sister, but it might not be bad to actually be a brave man and be called a brave man. I feel a little good because I'm going to be respectful that everyone is a brave man. It doesn't sound like Flower Sound and Li Oo are in the mood. Lehman was the only one whose profession was becoming a 'convoluted otherworldly man'. Looks like our stats are considerably lower than ours, and our skills are just appraisals and item boxes that always come with Summoning Braves. That guy's not a brave guy, but he's got an appraisal and an item box, which means this skill must be something that comes with those who were originally summoned from different worlds. Besides, there seems to be a unique skill, but that's the 'online supermarket'. What's that feel like? The people here summoned us as brave men, so I guess what you want is a strong skilled one. And yet 'online supermarket' is super funny. In the meantime, I was able to confirm my status, so I decided to take a look at it with the king. Looks like some kind of demon king has invaded this country and he's in big trouble, so he's summoned some brave men. So, he wanted us brave men to help this country somehow. It's nice to hear that the greatest king asks for you. I'm pretty sure I can do it, but what about the flower noise and Lio? I'll listen to the flower noise and Leo. "Um, I don't care what they say, I don't have anywhere else to go, and the Demon King seems to know how to get back to Japan, so I think Atashi's fine." "I agree with Flower Sound, too. Besides, we have power, don't we? Then I want to help those who are suffering." When the three of us agreed, the king, the queen, the princess and the heavy ministers of the country rejoiced. I'm getting tense when I realize I'm more and more brave. But it looks like only Lehman was different. "I'm not a brave man, and I'm just bothering you all here. That's very distressing, so I'm going to do something about it myself if I get the money to live for a couple of months until I get a job." He said something like that. But maybe that's actually better. That status won't follow us. I don't think I can fight that. Lehman walked away and the future story of me, Flower Sound and Lio fitted. "Empowering first is a prerequisite" That's what the Knights chief says. "So first we're going to ask you to register as an adventurer and level up" And it was three of the Knights who were introduced. No, I'm surprised. Even I'm 180 centimeters tall, and it's not bad to be told that my face looks like Janice. I also get the impression that my eyes tend to be fishy, but I am a slender beauty with a clear nose and long dark hair that looks good on me. Even Lio is a little smaller, but cute enough to rumor that he looks like a popular idol right now. That's why I had this hot consciousness, these three are different. "My name is Leonard Hume. See you later." Leonard is taller than me, and he's a good-looking man with Sarah's blonde hair and green eyes who feels like a prince. Lio stares at Mr. Leonard as he blushes. You're in love with this. "My name is Aaron Valera. Best regards, brave men." Aaron is also taller than me, a handsome wild man with brown eyes on burning red hair. Oh, this guy winked at the flower noise. But the sound of the flowers doesn't sound too loud either. "My name is Luise Vinckler. Best regards, brave men" Red Dot Knight Louise. Luise, what can I say...... I fell in love for a moment. Because she looked just like the Hollywood actress I loved. She's about 165cm tall, she's idle, but she's out. She's super beautiful with blonde blue eyes. The Hollywood actress, whose golden hair cut off with her shoulders and her crisp face on the screen, was still there. Right around the corner, thrilled to think she's within reach. Sounds like I'm gonna sign up as an adventurer first, but it's gonna be fun.

第三百三十話 若いっていいな~ 『えへへ~、追いかけっこしてたんだよ!』 俺の腕の中でブルブル震えながら嬉しそうにそう伝えてくるスイ。 追いかけっこって......、スイは遊んでいるつもりだったんだね。 「あー、君たち、このスライムは俺の従魔だからね」 いきり立ってる少年たちにそう伝える。 「は? 従魔? どこにそんな証拠があるんだよ!」 「そうだそうだ!」 「早くそのスライムをよこせ!」 ......頭に血が上ってて人の話を聞きゃしないんだから、まったくもう。 『スイ、この少年たちと会った時のこと教えてくれる?』 『んとね、スイが遊んでたらこの人たちが来て、スイのこと蹴ろうとしたの。だからスイ、ヒョイッとよけたの。そしたら、みんなで蹴ろうとしたり剣で切ろうとしたりしたからヒョイヒョイッてぜーんぶよけたんだよ』 ふむふむ。 偶然かち合って、3人の中の1人が普通の雑魚スライムだと思って蹴ろうとしたのか。 だけど避けられて、今度は全員で攻撃。 でも、全部スイは避けたってわけだな。 そりゃヒュージスライムにまで進化して俊敏性も高いスイに君らの攻撃が当たるわけないわなぁ。 『でね、あるじが攻撃しちゃダメーって言ってたから、この人たちをよけて進んだの。そしたら、この人たちが追いかけてきたんだよー。追いかけっこなら、スイ負けないもんね~』 あはは、そうだね、スイちゃん。 なるほど、そういういきさつがあったんだ。 「よこせっていうけどね、うちのスライム、スイっていうんだけど、君たちより強いよ。本気で戦ったら瞬殺だからね」 ビュッビュッて酸弾食らって終わりだから。 ホントだぞ。 「何言ってんだおっさん! 俺たちが雑魚スライムより弱いっていうのか?!」 「そうだぞ、おっさん! 雑魚のスライムが俺たちより強いわけねぇだろ!」 「そうだそうだ! 俺たちが雑魚スライムより弱いなんて、おっさん俺たちにケンカ売ってんのか? ケンカなら買ってやるぞ!」 俺のスイの方が君たちより強いって言葉を聞いて、完全に頭に血が上っているようだ。 本当のことしか言ってないんだけど。 スライム=雑魚ってイメージでいるようだけど、うちのスイに限っては当てはまらないんだけどなぁ。 というか、君たち、おっさん呼ばわりは止めなさい。 俺だってまだ20代なんだから、断じておっさんではない。 ............よな? まぁ、その話は置いておいて、どうしたもんかと思っていると、3人の少年のうちの1人が「あっ」と何かを思い出したように声を上げた。 「おい、ちょっと待て。確か、この街にSランクのテイマーが来てるって噂になってなかったか?」 「そういやそんな話聞いたな。でも、そのテイマーは狼系のデカい魔獣を連れてるって話じゃなかったか?」 「ああ。でも、それ以外にも小さいドラゴンとスライムを連れてるって俺は聞いたぞ」 3人がコソコソと話している。 君たち、全部聞こえてるよ。 レベルが上がって身体能力も上がったからなのか、耳もよく聞こえるようになってるんだから。 ちなみにだけど、多分それ俺だと思うぞ。 3人の視線が俺の胸元にいるスイに集まる。 「「「スライム......」」」 うん、スライムだ。 『あるじ~、ごはんまだぁ?』 この微妙な空気の中でも、どこ吹く風の平常運転のスイだ。 『うーん、まだかな。フェルたちが戻ってきてからみんなで一緒にね』 『はーい。スイ、お腹すいたけど、フェルおじちゃんとドラちゃんが戻るまで待つよー』 はぁ、うちのスイはかわええなぁ。 スイを撫でてほっこりしていると、3人の少年が再びコソコソ話しているのが聞こえてきた。 「た、たしかにスライムはそうかもしんないけど、狼とドラゴンはどうしたんだよ? 連れてないじゃんか」 「そうだよ。それにあのおっさんどう見たってSランク冒険者には見えないしよ」 「確かに。Sランクの強者には見えないな」 おいおい、君たち、ちょっと失礼だぞ。 聞こえてないと思ってるからそんなこと言ってんだろうけど、バッチリ聞こえてるからな。 それと、Sランク冒険者には見えないかもしれないけど、間違いなくSランクだからね。 そろそろ種明かししておくか。 「あー、君たち、俺には他にも従魔がいてな......」 『おい、この小童どもは何なのだ?』 「ああ、フェル、お帰り。ドラちゃんもお帰り」 『おう、戻ってきたぜ~』 フェルとドラちゃんが戻ってきた。 ちょうどいいから3人の少年に説明を続けようとすると......。 「あれ、3人とも固まってら」 目と口を限界まで開けて微動だにしない。 瞬きもしてないようなんだけど、大丈夫か? 3人それぞれ目の前で手を振ると、ようやく目をパチパチ瞬かせた。 「スライム......」 「「「Sランク冒険者?」」」 俺を見ながら3人が同時にそう聞いてきた。 君たち息が合ってるね。 「まぁ、一応」 俺がそう答えると、3人が3人ともどんどん顔色が悪くなっていく。 「「「す、すんませんでしたっ!」」」 そう言うなり深々と頭を下げた。 「生意気言ってすんません!」 「冒険者になったばっかで意気がってました!」 「失礼なことばっか言ってすんません!」 「「「すんませんでした!」」」 あら~、すっかりしおらしくなっちゃって。 まぁでも、おっさん呼ばわりはあれだけど、直接なんかされたわけでもないしね。 スイも遊んでもらって(?)楽しかったようだし。 「まぁ、直接手を出されたわけでもないから大丈夫だよ。でも、次からは気を付けた方がいいぞ。俺みたいな冒険者ばっかりじゃないだろうからな」 俺がそう言うと、3人の少年はホッと息を吐いた。 『おい、そんな小童どうでもいい。腹が減ったぞ』 『スイもお腹減ったよ~』 「あー、ごめんごめん。もう出来てはいるよ。ちょっと待ってな」 アイテムボックスに入れていたドラゴンステーキサンドとオークジェネラルのゆで豚サンドをみんなに出してやった。 『うむ。久々のドラゴンの肉だな』 『待ってました!』 フェルとドラちゃんとスイが、楽しみにしていたドラゴンステーキサンドにかぶりついた。 やっぱそっちからか。 ゆで豚サンドも美味いからそっちもちゃんと食えよな。 さてさて、何を獲ってきたのかな? フェルに渡していたマジックバッグの中を確認した。 出てきたのは......。 「スッゲー! コカトリスが5羽もいる!」 「コカトリスの卵もあるぜ! あれってなかなか採れないんだろ?」 「ああ。卵を産んだあとのコカトリスは気性が荒くなるって言うからな」 俺がマジックバッグの中身を出して確認していると、ちゃっかり3人の少年もそれを見ていた。 次に出てきたのは茶色い大きくて立派な角を持った巨体だ。 「ジャ、ジャイアントディアーだ!」 「Bランクの魔物だぜっ」 最後は細長い黒い巨体が出てきた。 「......ブ、ブラックサーペントだ。図鑑で見たから間違いない」 「ブラックサーペントって言ったら、Aランクじゃないか......」 「これがブラックサーペント。俺、初めて見た......」 3人ともブラックサーペントに目が釘付けだ。 これ、美味いからフェルがけっこう獲ってくるし、うちでは普通に食ってるよって言ったら驚くんだろうなぁ。 「触ってみる?」 初めて見るAランクの魔物をキラキラした眼差しで見つめる少年たちにそう提案してみると......。 「「「いいんですかっ?!」」」 なんかすごい勢いでこっち見たよ。 まぁ、冒険者になりたてみたいだし、Aランクの魔物に触れる機会なんてそうそうないか。 少年たちが恐る恐るブラックサーペントに触っている。 「おお~、ツルツルした鱗なんだな」 「俺知ってる。これで作った革製品ってめちゃめちゃ高いんだぞ」 「これ1匹で、どれくらいの報酬になるのかな?」 3人の少年が顔を見合わせる。 「いつか俺らもブラックサーペントを狩れるようになりたいな」 「ああ。ランク上げて、いっぱい稼げるようになりたい」 「高ランク冒険者目指してがんばろうぜ!」 盛り上がってるところ悪いんだけど、君たち依頼の途中だったんじゃないの? 高ランク目指すなら依頼は達成しないとな。 「君たち依頼は大丈夫なのか?」 「そうだ、依頼!」 「ホーンラビットだ」 「あと2匹狩らないといけないんだった!」 俺に依頼のことを言われて思い出したようだ。 「いいもの見せてもらって、ありがとうございました!」 「「ありがとうございましたっ」」 そう言って3人が去ろうとしたのを止めた。 「ちょっと待ってね......」 ドラゴンステーキサンドは君たちにはまだちょっと早いだろうから、こっちだな。 「はい。これでも食ってがんばんな」 俺は3人にゆで豚サンドを差し出した。 「いいんですか?」 「若者が遠慮すんな。食え食え」 「「「ゴチんなります!」」」 3人がゆで豚サンドを手に去っていった。 すぐさまかぶりついたのか「ウメェ!」という声が聞こえてくる。 「Sランクってこんな美味いもん食ってんだな!」 「絶対に高ランク冒険者になるぞ!」 「ああ。高ランク冒険者になって稼ぎまくって毎日美味いもん食うぞ!」 「「「おうっ!」」」 若いっていいね~。 『おい、おかわりだ。ドラゴンの方をたっぷりだぞ』 フェルがドラゴンステーキサンドの追加をご所望だ。 『俺もドラゴン追加だ!』 ドラちゃんとスイもだ。 ドラゴンステーキサンド、美味いもんなぁ。 みんなに追加で出してやった。 でも俺はあえてゆで豚サンドを。 そしてネットスーパーで、これを......。 プシュッ、ゴクゴクゴク。 そして、ゆで豚サンドを一口。 またビールをゴクリ。 「やっぱり合うわぁ。このゆで豚サンド、このビールに合いそうだと思ったんだよね~」 K社の昔から親しまれている苦みが利いたキレのある口当たりのビール。 それと辛みと酸味の利いたソースのかかったゆで豚サンドが絶妙に合う。 真昼間からビールってのもアレだけど、我慢できないわこんなの。 ピクニック日和の青空の下、爽やかな風そよぐ草原で美味い食事にビール。 「最高だね」 俺たちは青空の下での食事を存分に楽しんだ。 フェルたちにはドラゴンステーキサンドの方が人気だったけど、ゆで豚サンドも作った分はちゃんと食ってくれたぞ。 そして、たらふく食って腹いっぱいになるとポカポカ陽気も相まって眠気が......。 それはフェルたちも同じだったようで、横になって眠るフェルに寄りかかってドラちゃんとスイも昼寝していた。 「ヤバいくらいの眠気が......。フェルもいるし、ちょっとだけ」 そう思いつつ、フェルを枕に俺も眠った。 .................. ............ ...... 「ん......」 真っ先に感じたのは草の匂い。 目を開けるとボンヤリと辺りの風景が目に入った。 「はっ、草原に来てたんだった!」 薄暗くなった草原には人っ子一人いなくなっていた。 「フェルっ、起きろっ!」 フェルをペシペシ叩いて急いで起こした。 『ぬう、何だ?』 「ドラちゃんもスイも起きろ」 ドラちゃんとスイも起こしにかかる。 「早く帰らないと街の門が閉まっちゃうぞ!」 『む、もうそんな時間か』 『ふぁ~、良く寝た』 『zzz』 あまりにも気持ちよかったもんだから、みんなして寝すぎてしまった。 「早く早く!」 まだ起きないスイは革鞄に入れて、フェルに飛び乗った。 『よし、飛ばすぞ』 その言葉どおりフェルはすごい速さで街まで駆け抜けていった。 俺は振り落とされないように必死にしがみついてたけど。 そのおかげでなんとか間に合った。 せっかく家を買ったのに野宿なんてハメにならなくて良かったよ。

347 Episode 330: I Hope You'Re Young. "Eh heh, I was chasing you! Sui tells me that happily with a blurb tremor in my arms. What chase......, Sui was going to be playing. "Uh, you guys, this slime is my obedience." Tell that to the stand-up boys. "What? Obedience? Where do you have such proof! "Yes, they do! "Give me that slime, quick! ... There's blood on my head and I don't listen to people, so let's go. "Sui, can you tell me what happened when you met these boys? 'Um, if Sui was playing, these people came and tried to kick me about Sui. That's why I was so hysterical. Then we all tried to kick each other or cut each other with our swords, so we hissed and blew it.' Hmm. You stumbled into each other and tried to kick one of the three thinking it was a regular miscellaneous fish slime? But it was avoided, and now we're all attacking. But you avoided all of it. That doesn't mean your offense will hit Sui, who has evolved to Huge Slime and is very agile. He said, "Well, he said he shouldn't have attacked them, so he moved on with these people. Then these people came after me. If you're after me, you can't beat Sue ~ ' Haha, right, Sui. I see, that's what happened. "I said give it to me, my slime, it's called swi, but I'm stronger than you guys. If you really fight, kill him instantly." Because I'm done eating acid bullets. Really. "What are you talking about, old man! Are you saying we're weaker than mutton slime?! "That's right, old man! You can't have a slime of miscellaneous fish stronger than us! "Yes, they do! You're selling us a fight, old man, that we're weaker than grocery slime? If there's a fight, I'll buy you one! I heard the word that my swim is stronger than you guys, and it looks like there's blood all over my head. I'm only telling the truth. I seem to imagine slime = miscellaneous fish, but it doesn't apply only to our swim. Or, gentlemen, stop calling me old man. I'm still in my twenties, too, so I'm not an old man by no means. ..................... right? Well, I set that story aside and wondered what was going on, and one of the three boys raised his voice as if he remembered something: "Ah". "Hey, wait a minute. Sure, wasn't there a rumor that an S-rank Tamer was coming to this city? "No, you heard that. But I thought you said that Tamer was carrying a big werewolf warcraft. "Yeah, but other than that, I heard you were carrying a little dragon and slime." Three people are talking to Kosokoso. You guys, I hear everything. Is it because you've increased your level and your physical abilities, or because your ears are hearing better? By the way, I think that's probably me. Three glances gather in my chest, Sui. "" "Slime......" " Yeah, it's slime. "Oh, you haven't had dinner yet? Even in this subtle air, it's the usual driving swim of the wind that blows anywhere. 'Um, not yet, I guess. We'll all be together when the Fells get back.' "Yes. Sui, I'm hungry, but I'll wait till Uncle Fell and Dora get back." Ha, my sui is kawaya. Yeah. As I stroked and dusted my sui, I could hear the three boys talking kosokoso again. "Yay, maybe the slime does, but what happened to the wolf and the dragon? You didn't take him." "That's right. Besides, he doesn't look like an S-rank adventurer." "Sure. You don't look so strong in S-rank." Come on, you guys, you're being a little rude. I know you're saying that because you don't think you hear me, but you hear me perfectly. And you may not look like an S-rank adventurer, because you're definitely an S-rank. Is it time to seed it? "Ah, you guys, I have other obedient demons..." "Hey, what are these kids? "Oh, Fell, welcome home. Welcome home, Dora." "Oh, he's back." Fell and Dora are back. Trying to keep explaining to the three boys just fine...... "Well, all three of them are hardened." Open your eyes and mouth to the limit and do not make it slight. I don't even seem to be blinking, okay? Waving in front of each of the three, they finally made their eyes pat and blink. "Slime......" "" "S-Rank Adventurer? That's what the three of us heard at the same time looking at me. You guys are breathing. "Well, for once" When I answer that, all three of them look less and less pale. "" "Shh, I'm sorry! I bowed my head deeply when I said that. "I'm sorry for being so busy! "I just became an adventurer and I cared! "I'm sorry for all the rudeness! "" "I'm sorry! Oh, my God, it's totally awesome. Well, that's what the old man called me, but he didn't even do it directly. Have Sui play too (?) Seems like it was fun. "Well, it's okay because they didn't even get their hands on me directly. But you should be careful next time. Not all adventurers like me." When I said that, the three boys exhaled in a ho. 'Hey, I don't care about kids like that. I'm starving.' "I'm hungry, too." "Uh, I'm sorry. I already did. Wait a minute." I served everyone the dragon steak sandwich and the boiled pork sandwich from Oak General that I had in the item box. "Uhm. That's a long time ago, Dragon meat." 'I've been waiting! Fell, Dora and Sui hit a dragon steak sandwich they were looking forward to. I knew it was coming from you. Boiled pork sandwiches are delicious, so eat properly. Okay, well, what have you got? I checked inside the magic bag I was giving Fell. It came out...... "Suggy! There are five Cocatrices! "Some cocatrice eggs, too! That's hard to pick, isn't it? "Oh. Cocatrice after laying her eggs says she's gonna have a rough temper." When I was checking out the contents of the magic bag, the three boys were watching it. The next one to come out is a giant with a big, fine horn of brown. "Ja, it's Giant Deer! It's a B-rank demon. At the end came the elongated black giant. "... B, it's Black Serpent. I saw it in the drawings, so I'm pretty sure." "When I say Black Serpent, isn't it A-rank..." "This is the Black Serpent. I've never seen it before..." All three of them have nailed their eyes to the Black Serpent. I guess I'd be surprised if Fell told me that this is coming from delicious and that we normally eat it. "Want to touch it? Suggest that to the boys staring at A-rank demons with a glittering look for the first time... "" "Are you sure?! I saw it this way with some great momentum. Well, I'd like to be a freshman adventurer, and I don't think I'll ever get a chance to touch an A-rank demon. The boys are touching the dreaded black serpent. "Oh, that's a twitchy scale." "I know. The leather products I made are so expensive." "How much will this one pay off? Three boys face each other. "We want to be able to hunt Black Serpent someday." "Oh. I want to rank up and make lots of money" "Good luck with your high ranking adventurers! I'm sorry about the buzz, but weren't you guys in the middle of a request? If you want to be high ranked, you have to accomplish the request. "Are you guys okay with the request? "Yes, please! "It's a horn rabbit." "I had to hunt two more! He reminded me of my request. "Thank you for showing me something good! "" Thank you "" That's what stopped the three of them from trying to leave. "Wait a minute..." Dragon steak sandwiches are a little early for you guys, so here you go. "Yes. Still good luck eating this" I offered three boiled pork sandwiches. "Is that okay? "Don't let the young man shy away. Eat. Eat." "" "I'll be gothic! The three of them left the boiled pork sandwich in their hands. Did you just bump into "Ume!" I hear voices. "S-rank is such a delicious eater! "You're definitely gonna be a high-ranking adventurer! "Oh. Become a high-ranking adventurer and earn all you can and eat yummy every day! "" "Ouch! It's nice to be young ~. 'Hey, it's a replacement. Plenty of dragons. " Fell would like an extra dragon steak sandwich. "I'm adding dragons too! Dora and Sui, too. Dragon steak sandwich, it's delicious. I gave them an extra one for everyone. But I dare to boil a pork sandwich. And in the online supermarket, take this... Pushhh, gokugokugoku. And a sip of boiled pork sandwich. Gokuri another beer. "I knew it would fit. Wow. I thought this boiled pork sandwich was going to go with this beer." Beautiful mouthwatering beer with a bitterness that has long been familiar to the K company. That goes perfectly with a boiled pork sandwich with a spicy and sour sauce. I can't stand beer in the middle of the day. Beer for a delicious meal in the refreshing breezy meadows beneath the blue skies of Picnic Day. "That's great." We fully enjoyed our meal under the blue sky. Dragon steak sandwiches were more popular with the Fells, but they also ate the boiled pork sandwiches for what they made. And when you eat flutter and get hungry, pokapoka cheerful goes hand in hand with drowsiness...... That seemed to be the same for the Fells, leaning back against the sleeping Fells and Dora and Sui taking a nap too. "I'm drowsy enough to suck...... There's Fell, and just a little bit." While I thought so, I slept with Fell on my pillow. .................. ............ ...... "Mmm..." The first thing I felt was the smell of grass. When I opened my eyes, Bonyari and the surrounding landscape entered my eyes. "Ha, I was coming to the meadow! There was no longer one human child in the dimmed meadow. "Fell, get up! I slapped Fell and woke him up in a hurry. "Ugh, what? "Wake up, Dora, and Suey." Dora and Sui also wake up. "If you don't get home soon, the city gates will close! "Mm, it's that time already" "Huh, slept well" "zzz" It felt so good that we all slept too much. "Come on, come on! Sui, who is still awake, put it in a leather bag and jumped on Fell. "All right, I'll fly." As the saying goes, Fell ran through the city at an amazing speed. I was so desperate not to be shaken down. Thanks to that, I managed to make it. I bought a house because of it, but I'm glad I didn't have to frame Nojuku.

第五百九十七話 冷や汗ダラダラ 「おお~、久しぶりの街だ!」 「けっこう大きな街ねぇ」 「これからしばらく住むことになるんだ。あとで見て回ろうぜ」 「そうね。美味しいお店やら調べとかないとだし」 「そうそう。酒場もちゃんと調べないとな」 「これだけ大きな街なら、あの村では手に入らなかったものもいっぱいあるだろうしホント楽しみだわ~」 ゴン爺の発着場となっているお馴染みの草原に降り立った俺たち一行+ハイエルフのみなさん。 ハイエルフのみなさんは、久しぶりとなる人の街に興奮を隠せないようでワイワイと楽しそうに話している。 そんな元気いっぱいなハイエルフのみなさんを横目に、俺は脱力した。 「ハァ~、やっと着いた......」 みなさん自由過ぎ。 何度注意したって「大丈夫、大丈夫」の一点張りで自由気ままにゴン爺の背中を歩き回るんだもん。 好奇心旺盛で恐ろしく自由人なハイエルフのみなさんの行動に俺がどれだけ肝を冷やしたことか。 恐ろしいことに平気で際まで行って下を見下ろしたりするんだぞ。 まったくあの人たちは......。 いろいろと思い出して頭を抱えていたところ、ワイワイと楽しそうなハイエルフのみなさんたちを見てハッとした。 って、ちょっと待てよ。 なんか、すぐにでもカレーリナの街を探索に出掛けそうな会話が飛び交っているんだけど。 この恐ろしく自由人なハイエルフのみなさんをそのまま街に放ったりしたら......。 想像したら、俺のこめかみ辺りからツーっと冷や汗が垂れた。 ......なんかやらかしそうだよね。 ま、まずは、とにかく俺の家に連れて行こう。 に紹介して、ハイエルフのみなさんにはとりあえず今日は家で待機してもらう。 その間にパパッと冒険者ギルドへ行ってきて、夜のうちにしっかりと問題は起こさないように言い含めておく。 自由にさせたら問題なわけで、ハイエルフさんたちも過去に街で暮らしていたこともあるそうだから、しっかりと話せば大丈夫。 きっとさ。 ..................大丈夫、だよね? ま、まぁ、とにかく、このプランで行くしかない。 ということで......。 「あの、みなさん、まずは俺の家へ行きましょう。みなさんお疲れでしょうから、とりあえずゆっくり休んでもらって、詳しい話は今夜にでも。その間に俺たちは冒険者ギルドで用事を済ませ......」 「冒険者ギルドに行くのか?」 「そうね。素材を換金しなきゃならないらし」 「街ではお金がなきゃなんにもできないものね」 「買い物できないものね」 「ああ。酒も買えんしな」 「エッ......」 俺が冒険者ギルドに行くというと、ハイエルフのみなさんも一緒に行くと言い出した。 初っ端からプランが躓いた。 「で、でも、あのっ、冒険者じゃないと買い取り価格が下がりますよ?」 「ああ、それなら大丈夫だぞ。俺たち全員冒険者登録しているから。な」 ヨルゲンさんがそう言うと、ヨルゲンさんを含めた全員が懐からギルドカードを取り出して俺に提示した。 よく見ると、ヨルゲンさんとアデラさん、そしてラドミールさんはなんとAランク。 そして、ヴェルデさんとセルマさん、ラウラさんはBランクだった。 さすがというか、みなさん高ランクなんだな。 そう思いながら見ていると、みなさんドヤ顔をしている。 はいはい、すごいですね。 だけど、俺が知っている金やら銀やら、一目でランクの分かるギルドカードとは違って、みなさん茶色っぽい色のギルドカードなのが気になるんだよねぇ。 冒険者ギルド発行と書いてあるしマークが入っているから本物っぽいけど。 というか、こんなの偽造したらえらいことになるし、ハイエルフのみなさんにもわざわざ偽造までする理由もないだろうし。 「俺のとは違う感じがしますけど、いつ頃発行されたものなんですか?」 「違うってムコーダのはどんな感じなんだ?」 そうヴェルデさんに聞かれて、俺の金ピカのギルドカードをみなさんに見せた。 「金色に輝いているわね」 「というか、Sランク......」 ハイエルフのみなさんが俺をジッと見つめる。 「ええと、俺には......」 そう言いながらフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイを見やる。 それだけで「ああ~、なるほど」と納得した顔をするハイエルフのみなさん。 くっ......。 いや、そうなんだけど。 事実そうなんだから、別に反論とかは無いんだけど。 すぐに「なるほど」って納得した顔をされるのもモヤモヤするわ。 「そうだ、俺たちのギルドカードの発行時期だが、確か俺とアデラのは島に渡る直前だったから300年前かな」 ヨルゲンさんがそう言うと、アデラさんが頷く。 ヨルゲンさんとアデラさんは冒険者の時はペアで行動していて、なにやらその時欲しいものがあったらしく手っ取り早く現金収入を得ようってことで、依頼を受けたらしくその依頼達成でめでたくAランクに昇格したらしいのだ。 それでよく覚えているって話だった。 「俺は、350年くらい前だったかなぁ。400年は経ってないと思うんだが」 ヴェルデさんが顎に手をやりながらそう言う。 「私もそんな感じかしら」 「私も400年までは経ってないと思うのよね」 「俺もだ」 セルマさん、ラウラさん、ラドミールさんも同じような感じらしい。 うーんと頭の中で整理する。 ハイエルフのみなさんは、街中で過ごすときはハイエルフとは名乗らずエルフとして過ごしていたと聞いている。 エルフの寿命は500年で、長寿になると600年。 それを考えるとギルドカード発行の時期が400年前っていうのもおかしくはないか。 大丈夫そうだな。 「分かりました。それじゃあ先に冒険者ギルドに行きましょう」 こうして俺たち+ハイエルフの一行は、カレーリナの街の門をくぐり、一路冒険者ギルドへと向かったのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 疲れた顔で冒険者ギルドに入る俺。 その後にフェルたちやハイエルフのみなさんが続く。 ここまで来るのにいつもの倍以上時間がかかった。 久しぶりの街中にハイエルフのみなさん大興奮。 気になる店があるとフラフラと近付いていって、なかなか進まないったらありゃしない。 みなさんには「今は手持ちがないでしょ。どっちにしろ、しばらくはこの街にいるでしょうし、冒険者ギルドで換金してそれからゆっくりこの街を回ってください!」って言って引っぺがしてようやく連れて来たのだ。 俺たち一行が冒険者ギルドを訪れたことで、すぐにギルドマスターが姿を現した。 「お前~」 「はいはい、いろいろとお話があるのは分かっています。でも、今は連れがたくさんいるので、そちらを先にしていただけると」 ギルドマスターが俺の背後でわちゃわちゃしているハイエルフのみなさんに目をやり「エルフか」とつぶやいた。 「ちょっと、行った先で知り合いになりまして。みなさん買い取り希望です」 「まぁいい。いつもの倉庫だ。どうせお前も買い取りあるんだろ」 「はい、まぁ一応は」 「んじゃついて来い」 ハイエルフのみなさんに「ついてきてください」と声を掛けて、ギルドマスターの後にぞろぞろとついていった。 倉庫に着くと、ヨハンのおっさんが「よう」と声をかけてこちらにやって来た。 ギルドマスターが、ハイエルフのみなさんに「あんたら買い取り希望なんだろ? 冒険者ギルドには登録しているのか?」と聞く。 すると、みなさんが先ほど俺も見せてもらったギルドカードを差し出した。 「こりゃ随分と古いギルドカードだな」 そう言いながら近場にいた職員に、ハイエルフのみなさんのギルドカードを渡した。 「買い取り金額を出すのはギルドカードを確認してからになるが、先に物を見せてもらえるか?」 ギルドマスターのその言葉に、ハイエルフのみなさんが島で得た素材をアイテムボックスから取り出して作業台の上に置いていく。 「ほ~、キレイに処理されてるな。こうキレイだと、俺の仕事もほとんどないな」 ハイエルフのみなさんの素材を見て、ヨハンのおっさんが感心したようにそう言うと、解体を担当したであろうヴェルデさんがちょっぴりドヤ顔に。 その間も積み上がっていく素材。 「おいおい、まだあるのかよ」 「これで最後だ」 そう言って何かの牙か爪らしきものを最後に置いたラドミールさん。 「キレイに処理はされているが、これだけの量があると査定にはちっと時間をもらうかもしれねぇな」 ヨハンのおっさんがそう言ったところに、ハイエルフのみなさんのギルドカードを持った職員の方が戻ってきた。 「あの、ギルドマスター......」 ギルドマスターに声を掛けた職員がなぜか困惑顔をしている。 「何だ?」 「あ、あのですね、ご覧になって分かる通り、大分古いカードでして」 「それは分かっているわ」 「それで、大分長い間依頼を受けておられないようでして、ギルドカード自体は無効ということにはなるのですが、高ランクの方々なので、一応情報は残っていまして......」 「グダグダ前置きはいいから、はっきり言え」 「あの、何故かはわかりませんが、こちらの方たちが冒険者登録をされたのが600年以上前だと出てくるのです......」 「ハァ? 何をバカなことを」 「そんなことを言われましても......」 職員さんのその言葉と同時にギルドマスターの顔が俺に向けられた。 ハンパない目力のギルドマスターから睨まれる。 え、え、600年? ハイエルフのみなさん、ギルドカードが発行されたのは300年から400年前だって言ってたのに。 ..................あ。 300年から400年前だっていうのがAランクとかBランクに上がった時に発行されたギルドカードっていうことか? それだと冒険者登録したのはもっと前のはず。 それが600年以上前ってことか? え、それだとエルフで通すの無理じゃね? だって長寿のエルフが600年だよ。 ここにいるハイエルフのみなさん、どう見ても20代前半のピチピチの美男美女。 ハイエルフのみなさんに助けを求めるように見ても、話が見えないのかキョトンとした顔をしている。 クソ~、キョトン顔でも美男美女だぜ。 「おい、お前は誰を連れて来たんだ? 詳しく話してもらおうじゃねぇか」 ギルドマスター、怖いよ。 笑ってるけど、目が笑ってない。 蛇に睨まれた蛙のごとく、冷や汗をダラダラ垂らしながら顔を引き攣らせる俺だった。

622 Episode 597: Cold Sweat Ladle "Oh, it's been a long time!" "It's a big city." "I'm going to live here for a while." Let's take a look around later. " "Yeah, I need to check out some good places." That's right. We need to check the tavern as well. "If this is such a big city, there will be a lot of things that weren't available in that village, and I'm really looking forward to it ~" The group of us who landed in the familiar meadow where Grandpa Gong's departure and arrival point was located + all the high elves. The high elves are talking happily to Yi Yi Yi so that they can't hide their excitement from the city of people they haven't seen in a long time. With such energetic high elves sideways, I was weakened. "Haa, I finally arrived..." Ladies and gentlemen, you are too free. No matter how many times you pay attention, "It's okay, it's okay." I feel free to walk around Grandpa Gong's back. How much I've cooled my liver to the actions of the curious, terrifying, freelance High Elves. You go down there and you look down until you're okay with the horrible thing. "Damn, those people..." I was holding my head in my memory, and I was relieved to see Wai Wai and the fun-loving High Elves. Wait a minute. Somehow, there's a lot of conversation about going out and exploring the city of Curry Lina right away. "If I leave all these terrible, free high elves in the city..." I imagined a cold sweat dripping from my temples. ... looks like it's getting wet. First of all, let's get you to my house. Then, I will introduce them to everyone in the house (employees) and have the high elves stand by at home today for now. In the meantime, I went to the Adventurer's Guild and told them not to cause any problems at night. It's a problem if you let them go free, and it seems that High Elves have lived in the city in the past, so it's okay if you talk to them properly. I'm sure of it. ............ It's okay, isn't it? Well, well, anyway, we have no choice but to go with this plan. so...... "Um, ladies and gentlemen, let's go to my house first." Ladies and gentlemen, you must be tired, so take a good rest for now, and we'll talk about it in detail tonight. In the meantime, we'll finish our errands at the Adventurer's Guild.... " Are you going to the Adventurer's Guild? That's right, we need to redeem the materials. "There's no money in the city, there's no money." Something you can't shop for. "Oh, you can't even buy a drink." "Eh..." When I said I was going to the Adventurer's Guild, I said I was going with the High Elves. From the very beginning, the plan came out. But then again, if you're not an adventurer, the buy-in price will go down. "Oh, that's okay then." We're all registered adventurers. " When Mr. Jorgen said that, everyone, including Mr. Jorgen, took out the guild card from their pockets and presented it to me. If you look closely, Jorgen, Adela, and Radmir are A-ranks. And Mr. Verte, Mr. Selma, and Mr. Laura were rank B. That's right, you guys are high ranked. Looking at it like that, everyone was looking at Doya. Yes, it's amazing. However, unlike the gold and silver I know, and the guild cards that rank at a glance, everyone is concerned about the brownish color of the guild cards. It said it was issued by the Adventurer's Guild and it had a mark on it, so it looked like it was real. Well, falsifying something like this would be tough, and the high elves probably don't have a reason to even bother falsifying it. "It feels different from mine, but when was it issued?" How does it feel to be different from Mucoda? Mr. Verte asked me, and I showed you my Golden Guild card. You're shining golden. "Sort of, S-rank..." The high elves stare at me. "Um, for me..." While saying that, he looked at Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, and Sui. "Oh, I see," said the high elves, convinced by that. Ugh... No, that's right. It seems to be true, so I don't have any objections. "I see," he said immediately, "I see," and I'm glad to see your face. " "Yes, it's time to issue our guild card, but I'm sure Adela and I were on the island just before, so maybe 300 years ago." Adela nods when Jorgen says that. Jorgen and Adela were acting in pairs when they were adventurers, and apparently they wanted something at the time, so they tried to get cash income quickly, so they seemed to have been asked to be promoted to the rank of A once in a while after completing the request. That's why she said she remembers it well. I think it was about 350 years ago. I don't think it's been 400 years. That's what Mr. Verde said while he put his hand on his chin. I wonder if that's how I feel. "I don't think it's been 400 years, either." "Neither do I." Selma, Laura and Radmir feel the same way. Hmm, I'll sort it out in my head. I hear that the high elves, when they spent time in the city, did not call themselves high elves, but spent time as elves. The elves have a life expectancy of 500 years, and when they have a long life expectancy, they have a life expectancy of 600 years. Considering that, isn't it strange that the guild card was issued 400 years ago? Looks like it's going to be okay. Alright, let's go to the Adventurer's Guild first. Thus, we and the party of high elves walked through the city gates of Karelina to the Adventurer's Guild. ***** I enter the Adventurer's Guild with a tired face. Fells and High Elves followed. It took me more than twice as long to get here as usual. It's been a long time since I've been in the city, and I'm thrilled to see all the high elves. When there is a store that I am concerned about, I get close to it and it doesn't go well. "You don't have it now, do you?" Either way, you'll be in this city for a while, and you can redeem your money in the Adventurer's Guild and then go around the city slowly! "I pulled it off and brought it here." With our party visiting the Adventurer's Guild, the Guildmaster quickly emerged. "You..." "Yes, yes, I know you have a lot to talk about. But now that we have a lot of families, I'd like you to go ahead." The Guildmaster turned to the High Elves who were messing around behind me and said, "Elves." "Hey, I got acquainted with you before I went. Ladies and gentlemen, I'd like to buy it." "Well, it's the usual warehouse." You're buying it anyway, aren't you? " Yes, well, not at all. "Nah, follow me." And he cried unto all the high elves, Follow me, and they followed the guildmasters. When we arrived at the warehouse, Johan's old man came to us and said, "Hello." The guildmaster said to the high elves, "You want to buy it, right? Are you registered with the Adventurer's Guild?" he asks. Then you offered me the guild card I showed you earlier. This is a very old guild card. While saying that, I handed the guild cards of the high elves to the officials who were nearby. "I'll give you the buyout amount after I check my guild card, but can you show me something first?" In response to the Guildmaster's words, the High Elves take the material they got on the island out of the item box and place it on the workbench. "Hey, it's been cleaned up." If it's beautiful like this, there's hardly any work for me. " Looking at the materials of the high elves, Johan's old man said as impressed, and Verde, who would have been in charge of the dismantling, turned a little dirty. In the meantime, the materials are piling up. "Come on, you still got it?" "This is the last time." That said, Mr. Radmir put some kind of fang or claw at the end. It's been handled neatly, but if you have this much, I might give you a little time to evaluate it. When Johan's old man said that, the official with the guild cards of the high elves came back. "Um, Guildmaster..." The official who called out to the guildmaster looked puzzled for some reason. What? Oh, you see, as you can see, it's a lot of old cards. "I know that." "So, it seems that I haven't received a request for a long time, and the guild card itself is invalid, but since they are high ranked people, I still have some information left..." Gudagda, don't preface it, just say it clearly. "Um, I don't know why, but it comes out that these people registered as adventurers more than 600 years ago..." "Huh? What's so stupid about it?" "Even if you say that..." The Guildmaster's face was pointed at me at the same time as the official's words. Strangled by the unhampered Guildmaster. Uh, uh, 600 years? Ladies and gentlemen of the High Elves, you said that the guild card was issued between 300 and 400 years ago. ............ Ah. A guild card issued between 300 and 400 years ago when you went up to rank A or B? That's why I signed up as an adventurer even before. Is that more than 600 years ago? Well, you can't let the elves through with that, can you? Because the longevity elves are 600 years old. Ladies and gentlemen of the high elves here, no matter how you look at them, they are beautiful men and beautiful women in their early twenties. Even if you look to the high elves for help, you still look like you can't see the story. Shit, you're a pretty girl with a pretty face. "Hey, who did you bring here?" Let me tell you more about it. " Guildmaster, I'm scared. I'm laughing, but I'm not laughing. Like a frog strangled by a snake, I was twisting my face in a cold sweat.

第九話 フェーネン王国入国 フェーネン王国まで目前というところまで来ていた。 国境の砦がここからも見えている。 何だかわらわらと警備兵が砦から出てきてるけどね。 はぁ~、やっぱそうなるか。 後ろからのそのそついてくるフェルを見て溜息をついた。 「なんか、いっぱい兵隊さんが出てきてますねぇ......」 「フェル様がいらっしゃるからな。先行して事情を説明してきます」 そう言ってヴェルナーさんは砦の方へ走っていった。 ご迷惑をおかけしますね。 砦にはヴェルナーさんと警備兵がずらっと並んで待ち構えていた。 「私はフェーネン王国第四騎士団隊長のエドガー・ヴォルゴードという。こちらのヴェルナー殿から話は聞いた。そのフェンリルは君と従魔契約を結んでいるというが、本当か?」 警備兵の中で一番偉そうな肩書きの隊長さん(苗字があるから貴族なのかもしれない)が、見て分かるくらいの緊迫した雰囲気でそう聞いてきた。 これ、フェルがいるからだよねぇ。 いつでも対応できるように警備兵のみなさんも武器を手に持ったままだし。 腐っても伝説の魔物というか、何というか。 「はい、私はこのフェンリルと従魔契約を結んでいます」 そう言うと、警備兵の間から「おぉっ」という声が漏れた。 「そうか。だが、一国をも滅ぼしたと言われる伝説の魔獣フェンリルだ。本当にこの国やこの国の民に危害を加えることはないか?」 国境警備を預かる者として、その心配はごもっともだ。 「おい、フェル。ここのみなさんは、伝説の魔獣と言われるほど強いフェルを国に入れることを非常に心配しておられる。国の中で暴れられると困るからな。フェルは絶対にそんなことしないよな?」 『ぬ、我を頭の悪い魔物と一緒にするな。主であるお主と我に危害を加えようとしない限りは我の方から手を出すことはない』 「だそうです。隊長様」 俺とフェルのやり取りを見ていた隊長は呆気にとられた顔をしていた。 「本当に伝説の魔獣を従魔にしているのだな......目の当たりにしても、未だに信じられん............」 そうなんですよ、隊長さん。 何だか訳が分からんうちに従魔の契約を結ばされてしまいました。 「今のやり取りを見るに、従魔契約を結んでいるというのは本当のようだな。それならば入国を許可しよう。しかし、従魔であるフェンリルの手綱はしっかりと握っているようお願いする」 「はい、承知いたしました。おい、フェル、お願いだから大人しくしててくれよ」 『分かっておる。先ほど言ったとおり我らに手を出さねば、我の方からどうこうするつもりはない』 「本当に、本当に、お願いだからな。なんかあれば俺のせいになるんだから」 『くどいぞ』 「いや、念には念を入れて注意しておかないとね。あ、みなさんの迷惑になる行為をした場合は食事なしってこともあり得るから」 『ぐっ......』 何とか入国を許可してもらったんだから、変なことしないように念には念を入れて注意しとかないと。 何かあったら俺の罪になりそうだし。 「なるほど。あのフェンリルをこれほど手懐けているとは、心配していたような事態になることはなさそうだな」 隊長さんが少しホッとした様子でそう言った。 「隊長さん、そんな事態になることはまず無いと思いますよ。俺たちは、ムコーダさんがフェル様と従魔契約した時にも居合わせたし、それから一緒にここまで来ましたが、フェル様がむやみに暴れることなんてありませんでしたから」 「リーダーの言うとおりだよ。ムコーダさんなんてフェル様に指図して獲物とってこさせたりしてるんだから。あたいびっくりしちゃったよ」 リタ、俺もびっくりだよ。 獲物とってこいっていうのは、自分の食い扶持は自分で確保してくれってことで獲りに行かせたんだからな。 俺のために獲ってこいっていうんじゃないんだから、そこは間違えないようにね。 「ほぅ、きちんと掌握しているということか」 ちょっと隊長さん、何が「ほぅ」なの? あごに手を置いて、何か良からぬ事を考えてるように見えるんだけど? やめてよ、面倒事はさ。 そんなこんなで何とか入国許可も下りて無事フェーネン王国に入国できた。 ちなみにギルドカードを持っていなかった俺は入国税として銀貨5枚を支払った。 あと従魔にも入国税がかかるということで、フェルの分として銀貨2枚支払った。 フェルの分もかかるとは地味に懐に響くぜ。 早く商人ギルドに加入しなきゃな。 フェーネン王国に入り、俺たちは目的の国境の街ファリエールに向かって歩いていた。 「無事入国できてホッとしました。みなさんありがとうございました」 そもそも魔物がいる世界を1人で旅するなんて無理なことだったからアイアン・ウィルのみんなには感謝だよ。 しかも、フェルのことにしてもみんなの援護があったから何とかこの国に入れたわけだし。 「いやいや、俺らもいい経験させてもらったよ。伝説の魔獣フェンリルの実物を見ることができたし、更に話もできたんだからな」 「リーダーの言うとおりだぜ。俺、みんなに自慢するぜ」 「あたいもヴィンセントと同じくみんなに自慢するんだー。おとぎ話のフェンリルに会ったんだぜってさ」 「ふふふ、リタったら子供なんだから。でも、確かにこれは自慢したくなりますわね」 「生きているうちにフェンリルを見られるとは......冒険者冥利に尽きるな」 やっぱみんなにとってもフェルって存在は衝撃的だったんだなぁ。 「しかし、ムコーダさんはこれから忙しくなるかもな」 ヴェルナーさん、忙しくなるって何で? 「フェンリルとその主がこの国に入国したってのは、当然この辺りを治めているリンデル辺境伯には連絡が行っているだろうし、国王にも行ってるだろうからな」 「しかもあの隊長、ムコーダさんとフェル様の関係を見て、どうやったらこの国に引き込めるかって考えてるようだったしな」 隊長ーッやっぱ良からぬこと考えてたんだね。 「そう言われましても、私もこの国に留まるつもりはないので、その時はその時でフェルと話しながら考えるしかないですねぇ」 「ははは、そうだな。フェル様がいれば無体なこともできないだろうしな」 フェル頼みだが、そこはしょうがない。 異世界に来たからには俺だってこの世界をいろいろ見てみたいからな。 今回の旅を通して、俺にはネットスーパーがあるから、それで利益を得ながらこの世界を旅してみるのもいいかなぁって思いが出てきたんだ。 異世界を旅するなんてロマンだよな。 「この国に留まるつもりはないって、旅でもするのか?」 ヴェルナーさんの問いに頷いた。 「この世界をいろいろ見てみたいなと思ってまして」 「なるほど。なら、ムコーダさんは冒険者ギルドに登録した方がいいな」 え、冒険者ギルド?俺、冒険者になるつもりはないんだけど。 「冒険者ギルドですか?私としては、商人ギルドの方へ登録するつもりなのですが。私は料理もできますから旅をして街に着いたら屋台で金を稼いだり、ちょっと伝手があるので商品の卸をしたりできると思うので」 「そうか、でもなぁ......」 ヴェルナーさんはフェルを見ながら思案顔。 「ムコーダさんは、これからもフェル様の食い扶持はフェル様自身に獲ってきてもらうことにするんだろ?」 当然のことなので頷く。 「だとするとだ、フェル様が獲ってきた魔物の解体はどうするんだ?」 「それにな、ロックバードのことを考えると、フェル様が獲ってこられる魔物はすべて高ランクだろう。そうなると、魔物の素材を買い取ってもらえる冒険者ギルドがうってつけというわけさ」 確かに。 買取してもらえるなら、買取してもらった方がこれからの生活にも足しになるってもんだ。 でも、冒険者か、うーん。 「ムコーダさん、何か悩んでるみたいだけど、どっちも登録すればいいだけじゃねぇの?」 俺とヴェルナーさんの話を聞いていたヴィンセントがそう言った。 「それは、確かに。でも、それって大丈夫なんですか?」 「まぁ、数は少ないけど、冒険者ギルドと商人ギルドの両方に登録してるヤツいるぜ」 「へーそうなんですね。それじゃ私も両方に登録することにします」 俺は、冒険者ギルドと商人ギルドの両方に登録することに決めた。

9 Episode Ix: Immigration Of The Kingdom Of Fanen It had come as far as the present as the kingdom of Fennen. The border fort is also visible from here. There's some kind of straw guard coming out of the fort. Ha, I knew it would happen. I sighed when I saw Fell following me from behind. "Something tells me there are a lot of soldiers out there..." "Master Fell is here. I'll explain the situation ahead of time." With that said, Mr. Werner ran towards the fort. I apologize for the inconvenience. Mr. Werner and the guards were waiting in line all the time at the fort. "I am Edgar Volgord, Captain of the Fourth Knights of the Kingdom of Fennen. I heard from Lord Werner here. That Fenrir says he has an obedience pact with you, is that true? The captain of the greatest title of the guard (perhaps noble because he has a last name) has asked that in an atmosphere of urgency enough to see and understand. This is because Fell's here, isn't it? All the guards have their weapons in their hands so they can handle it at any time. Even if it rots, it's called a legendary demon, or what. "Yes, I have an exorcism pact with this Fenrill" With that said, there was a "ooh" leak from among the guards. "Right. But the legendary Warcraft Fenrir is said to have destroyed a country. Are you sure you won't harm this country or the people of this country? As someone who keeps border security, you may be worried about it. "Hey, Fell. Everyone here is very worried about putting a fer strong enough to be said to be a legendary warcraft into the country. I'd be in trouble if I could get busted inside the country. Fell would never do that, would he? "No, don't keep me with the retarded demon. Unless you intend to harm the Lord and me, you will not touch me." "That's right. Dear Captain." The captain who was watching me and Fell interact looked embarrassed. "You're really turning a legendary warcraft into an obedient demon... even when you see it, you still can't believe it..." That's right, Captain. Before I knew what to translate, I was signed a contract with my subordinate. "Looks like it's true that you have an exorcism pact to see the current exchange. Then I'll allow you to enter the country. But ask Fenrir, the submissive demon, to hold on tight." "Yes, I understand. Hey, Fell, please, just keep me company." 'I know. As I was saying, if you don't get your hands on us, you're not going to do this with me. " "Really, really, please. If anything happens, it's on me." "It's tough." "No, I have to be careful, just in case. Oh, because sometimes if I do something that annoys you, there's no meal." "Gu......" I've managed to get permission to enter the country, so I need to be careful not to do anything weird. If anything happens, it's going to be my sin. "I see. I didn't know you'd miss that Fenrill so much, it doesn't seem like it's going to be the kind of thing you were worried about" That's what the captain said in a bit of a relief. "Captain, I don't think that's going to happen first. We were there when Mr. Mukoda signed an exorcism contract with Mr. Fell, and then we came all the way here together, but Mr. Fell was never angry." "The leader is right. Mr. Mukoda is giving orders to Master Fell to fetch his prey. I'm surprised." Rita, I'm surprised, too. I told him to go get his prey because he wanted me to secure his own food support. I don't mean to get it for me, so don't go wrong there. "Oh, you mean you have a good grasp" Hey, captain, what's "ho"? I put my hand on my chin, and I look like I'm thinking something bad? Stop it, it's no trouble. That's how I managed to safely enter the kingdom of Feinen with my permission to enter the country. By the way, I didn't have a guild card. I paid five silver coins as an entry tax. I also paid two pieces of silver as Fell's share, which means the submissive will also be subject to immigration taxes. It sounds plain nostalgic that it will take Fell's share. I have to join the Merchant Alliance soon. Into the kingdom of Fennen, we were walking towards the desired border city of Fariere. "I was horrified to be able to safely enter the country. Thank you all." Thank you to everyone at Iron Will for not being able to travel the world alone in the first place where there are demons. Besides, we managed to get into this country because we had everyone's backup even when it came to Fell. "No, no, we had a good experience, too. I could see the legendary Warcraft Fenrill, and I could talk more about it." "The leader is right. I'm so proud of you." "I'm just as proud of everyone as I am of Vincent. I met the fairy tale Fenrir." "Hehe, if you lita, you're a child. But you do want to brag about this." "I didn't expect to see Fenrill while he was alive... don't run out of adventurer profits" After all, Fell's presence was shocking for everyone as well. "But Mr. Mkoda could be busy from now on" Mr. Werner, why are you so busy? "Fenrir and his lord have entered the country because, naturally, they will have contacted Uncle Lindell, who is ruling this neighborhood, and they will have gone to the king." "Besides, the captain, Mr. Mkoda and Mr. Fell seemed to be thinking about how we could draw him into this country." Captain - I knew you were thinking of something else. "That being said, I'm not going to stay in this country either, so I'll have to think about it then while I talk to Fell" "Ha, right. With Lady Fell, you won't be able to do anything uninhabited." Fell, please, but I can't help it there. I've come from different worlds and I want to see a lot of them. Throughout this journey, I have an online supermarket, so I thought I might try to travel the world for the benefit of it. It's romantic to travel across worlds. "Do you even travel that you're not going to stay in this country? I nodded at Mr. Werner's inquiry. "I wanted to see a lot of things in this world." "I see. Then Mr. Mkoda should sign up for the Adventurer Guild" What, Adventurer Guild? I'm not going to be an adventurer. "Are you an Adventurer Guild? As far as I'm concerned, I'm going to sign up for the Merchant Alliance. I can cook, too, because I think I can make money in the street when I get to the city, or wholesale products because I have a little handover." "Right, but..." Mr. Werner looks at Fell with an idea face. "Mr. Mkoda will continue to have Mr. Fell's food support fetched by himself, won't he? I snort because it's natural. "Then what are we going to do with the demon demolition that Master Fell has captured? "Besides, considering Rockbird, all demons that Master Fell can capture will be of high rank. When that happens, there's an adventurer's guild where you can buy out demonic materials." Indeed. If you can buy it, it's better to buy it for the rest of your life. But you're an adventurer, hmm. "Mr. Mucorda, I think you're worried about something, but shouldn't we just sign up for both? That's what Vincent said when he was listening to me and Mr. Werner. "That, indeed. But is that okay? "Well, not many, but he's registered to both the Adventurer and Merchant guilds." "Heh right. Then I'll sign up for both." I decided to sign up for both the Adventurer and Merchant guilds.

第三百十六話 靴と服 「こんにちは、ランベルトさん」 14人を連れてまず訪れたのは、ランベルトさんの店だ。 「おお、ムコーダさんじゃないですか。おや、早速奴隷を購入されたんですね」 「はい、その節はありがとうございました。今はいろいろあるのに、こんな大人数で押しかけて申し訳ありません」 ランベルトさんの店の周りを嗅ぎまわっている奴らがいるのもあってどうしようかと思ったんだけど、やっぱり靴を買うならランベルトさんの店でって思ったんだ。 「いやいや。ちゃんと戦闘のできる奴隷も買われたようですな。なかなか腕の立ちそうな奴隷ではないですか」 「はい。ランベルトさんの紹介状もありましたので、元冒険者のいい奴隷を紹介していただけました」 何せタバサとバルテルは元Bランクだし、アホの双子もアホとはいえ元Cランク、ペーターも元Dランクだけど有望株だったしな。 「それは良かった。件の輩もムコーダさんのことを察知したようなので、ここでこの奴隷たちを見せ付けるのもありだと思いますよ。戦闘のできる奴隷がいるとなれば、あちらも慎重にならざるを得ませんからな」 確かに。 それが、タバサたちみたいな腕の立つ元冒険者ならなおさらだろう。 「それで、今日はどんなご用件で?」 「それなんですが、この14人に靴を新調しようかと思いまして」 うちで働いてもらうのにも、さすがにこれではね。 14人の靴を見て、ランベルトさんも「ああ」と納得している。 「確かにこれであの素晴らしい家に入られるのは躊躇しますな」 ということで、ランベルトさんにみんなの靴をみつくろってもらった。 「こちらはレッドボアの皮を加工して作ったものです。お値段は少し高くなりますが、水にも強く丈夫で長持ちしますよ。それにこの艶のある加工を施していますから見た目にも美しくどんな装いにも合います」 ランベルトさんが出してきたのはレッドボアの皮に艶のある加工をほどこした濃茶の紐の革靴だ。 見た目もいいし、なかなかいい感じ。 すぐにダメになるより少々高くても長持ちするならその方が断然いいな。 「それじゃこれでお願いします」 「はい。あと、元冒険者たちには、こちらのブーツはどうでしょうか? 先ほどと同じレッドボアの皮を使っていますが、つま先に鉄の板を仕込んであるので丈夫なのはもちろん、無手になってしまったときの攻撃にも使えます」 そう言ってランベルトさんがつま先部分を叩くと、コンコンと硬質な音が鳴った。 元冒険者5人もランベルトさんの説明に食い入るようにブーツを見ている。 確かに丈夫そうだな。 それに鉄板を仕込んでいるなら、これで蹴りを放ったらけっこうな攻撃力になりそうだ。 「こちらの元冒険者5人はこれでお願いします」 みんなのサイズを合わせてもらって購入した。 子どもたちの分はこれからのことも考えて少し大きめのものを選んだ。 靴などめったに買い替えるものではないらしく、みんな感謝しきりだった。 紐の革靴が1足金貨1枚と銀貨6枚、鉄板入りのブーツが1足金貨2枚と銀貨4枚。 14足合計金貨26枚と銀貨4枚。 で金貨26枚に負けてくれた。 ありがたや。 「はい、分かりました」 ランベルトさんの話だと、卸すときはランベルトさんの店から馬車を出してうちまで取りに来てくれるそうだ。 件の輩に襲われたりしないか心配したけど、俺の家からランベルトさんの店までは街中ということもあり、人通りもそれなりにあることもあって、目撃者が多数出るような街中ではまず襲ってはこないだろうということだった。 「ランベルトさん、もし、何かあった場合は......」 ランベルトさんに、何かあった場合にはこの14人を匿ってほしいとお願いしたところ快く引き受けてくれた。 ランベルトさんには世話になりっぱなしだな。 今度心付けに何か渡しておこう。 「それではお世話になりました。あ、1つだけお聞きしたいんですが、服を買うのにおすすめの店ありますか?」 「それなら、ここをまっすぐ行った最初の角を左に曲がったところにあるマルタン服飾店が種類も豊富でおすすめですよ」 俺たちはランベルトさんの店を後にして、ランベルトさんおすすめのマルタン服飾店へと向かった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「それでしたら、やはりこれでしょうな」 店主が俺に見せたのはヴィクトリアンメイドというのか、足首まである黒のロングドレスに白のエプロンの組み合わせのメイド服だった。 ランベルトさんおすすめのマルタン服飾店は、ランベルトさんの言うとおり種類も豊富だった。 何でも店主は、俺も訪れたことがある紡績で有名なクレールの街の出身で、その伝手でいい服が手に入るとのことだ。 店に入り、すぐに対応しれくれた店主に、14人が奴隷でトニ一家とアルバン一家の女性陣には主に家のことをやってもらって男性陣には庭の手入れをやってもらうこと、そして元冒険者5人には警備を担当してもらうことを話してどんな服がいいかを相談してみた。 そして、女性陣に合う服として見せてくれたのが、さきほどのメイド服だった。 「お屋敷の奴隷でしたら、間違いなくこれでしょうな。格調高い見栄えに、黒のドレスは汚れも目立ちません。汚れてもこのエプロンを交換すればいいわけですし」 メイド服はメイド服でも実用的な仕様に納得だ。 女性陣にはこれを替え用も含めて1人3着。 エプロンはこまめに変えることを想定して6着購入した。 5歳のロッテちゃんには普通の服でもいいかなと思っていたんだけど、「ロッテもこれがいい!」という本人のたっての希望で同じメイド服を。 この店、種類もサイズも豊富で、何でか幼児用のメイド服もそろえることができた。 「男性陣にはやはりこれですね」 店主が男性陣にとすすめてきたのはオリーブ色のオーバーオールだ。 生地も厚くて丈夫そうだな。 植木職人でもあったトニに聞いてみると、仕事着はこれだったとのこと。 それなら、これがいいだろう。 オーバーオールを1人3着とシャツは汗もかくだろうから多めに6着購入した。 「元冒険者にはこれがいいでしょう」 店主が出したのは厚手の濃いグレーのズボンだ。 スティールスパイダーという魔物の糸を混ぜ込んで織った布で非常に丈夫だとのこと。 ナイフ程度の刃であれば防ぐそうだ。 しかも、通気性も抜群で冒険者にも人気の品とのこと。 あれ、これ俺も欲しいかも。 ちょっと高めではあるが、この5人にはいざというときには体を張って守ってもらうんだからこれでいいだろう。 ズボンは1人3本でシャツは6枚購入だ。 もちろん自分の分のズボンも3本購入したぞ。 下着類は、俺も口を出しにくいから(特に女性のはね)各自自分で5枚ずつ選んでもらったよ。 「それでは、全部で金貨77枚となります」 やっぱり服はそれなりにするね。 支払いを済ませてマルタン服飾店を後にした。 替え用まで買ってもらえるという好待遇に大人たちは少々困惑していたけど、俺にとっては少々金がかかっても清潔にしていてもらった方が断然いいからな。 「ちゃんと替え用も買ったんだから、清潔を心掛けてね」 そう言うとみんな神妙に頷いていた。 とは言っても、靴もそうだけど服も滅多に買い替えることはないみたいで、みんな新しい服に感激してたよ。 肌着や靴下は、俺も愛用しているネットスーパーのものを渡すつもりだ。 特に肌着は肌触りも値段もネットスーパーのものの方が断然いいからな。 さて、これで生活必需品はある程度そろったかな。 これなら明日から仕事を始めてもらってもいいかもしれないな。 それから自分たちで自炊してもらうのも。 よし、それなら食料品の確保だな。 肉は俺の手持ちの分を渡すとして、野菜類は市場で調達しないといけないな。 そうなると次は市場か。 みんなの荷物を預かって俺のアイテムボックスへと一時保管して、俺たち一行は市場へと向かった。

333 Lesson 316: Shoes And Clothing "Hello, Mr. Lamberto" The first person to visit with 14 people was Mr. Lamberto's shop. "Oh, isn't that Mr. Mkoda? Oh, you bought a slave quickly." "Yes, thank you for that verse. I'm sorry to push you with such an adult count, even though there are so many now" Some of them are sniffing around Mr. Lamberto's shop and I figured I'd do something about it, but I figured if I were going to buy shoes, I'd be at Mr. Lamberto's. "No, no. Looks like you've also been bought a slave who can fight properly. Aren't you a slave who seems to have quite an arm's length" "Yes, there was also a letter of reference for Mr. Lamberto, so he introduced me to a good slave to his former adventurer" Anyway, Tabatha and Bartel are ex-B ranks, and even though the asshole twins are assholes, they were ex-C ranks, and Peter is ex-D rank, but they were promising stocks. "That was good. I think you may want to show these slaves here, because you have also detected Mr. Mukoda. If there's a fighting slave, we'll have to be careful." Indeed. That would be all the more so if you were an armed former adventurer like the Tabathas. "So, what can I do for you today? "That's it, but I thought I'd get these fourteen new shoes." To get you to work for us, that's just not it. Looking at the shoes of fourteen people, Mr. Lamberto is also convinced that "oh". "Surely you hesitate to get into that wonderful house with this" So I asked Mr. Lamberto to find everyone's shoes. "This one was made by processing the red bore skin. The price will be a little higher, but it will also be water resistant, durable and long-lasting. And with this lustrous finish, it looks beautiful and suits any outfit." What Mr. Lamberto has brought out is a pair of dark tea string leather shoes with a glossy finish on the skin of the red bore. It looks good, and it looks pretty good. That would definitely be better if it lasted, even if it was a little higher than it would soon go bad. "Well, now, please." "Yes. And to the former adventurers, what about these boots? I use the same red bore skin that I used earlier, but it is sturdy because it is supplied with an iron plate on my toes, as well as it can be used to attack when I am unarmed" That being said, when Mr. Lamberto tapped on the toe area, a cone and a hard noise rang. The five former adventurers are also looking at the boots to feed into Mr. Lambert's description. You sure look sturdy. If you're planting an iron plate on it, this is going to be a cool offense if you release the kick. "This is five former adventurers, please." I bought it after getting everyone's size fitted. I chose something a little bigger to think about the children's share of the future. They rarely replace shoes or anything else, and they were all thankful. One pair of leather shoes with strings, one gold coin and six silver coins, one pair of boots with iron plates, two gold coins and four silver coins. Twenty-six gold and four silver coins for 14 pairs total. He lost 26 gold coins to me and Mr. Lamberto. Thank you. "Yes, I understand." I'm talking about Mr. Lamberto, and he's getting a carriage out of Mr. Lamberto's store to pick it up for us when we wholesale it. I was worried that I would be attacked, but sometimes everything from my house to Mr. Lamberto's shop was all over the city, and there were plenty of people in the street, which meant that they wouldn't be the first to attack me in a city where there were a lot of witnesses. "Mr. Lamberto, if anything happens..." I asked Mr. Lamberto to keep these fourteen people hidden in case anything happened, and he took them on quickly. You're left to take care of Mr. Lamberto. I'll give you something to worry about next time. "Then thank you for your help. Oh, I just want to ask you one thing, do you have a great store to buy clothes from? "Then there's a wide variety of Martin clothing shops that you can find right on the first corner of the road." We followed Mr. Lamberto's shop and headed to Mr. Lamberto's recommended Martin clothing store. * * * * * "If it were, it would still be this" The shopkeeper showed me a Victorian maid, or a black long dress with an ankle and a white apron combination of maid clothes. Mr. Lamberto recommended Martin clothing stores were also of a wide variety, as Mr. Lamberto put it. The owner of everything comes from the city of Krall, famous for its spinning I've visited, and he says he can get good clothes with that handout. I went into the store and immediately talked to the store owner who responded to me about what clothes I would like by talking about fourteen people being slaves and having the Toni and Alban women mainly do the house thing and the men do the garden care, and five former adventurers take charge of the security. And what showed me as the right clothes for the women was as much made-up clothing as I had just done. "If you were a slave to your mansion, this would definitely be it. For a well-groomed look, the black dress is neither stained nor noticeable. You can replace this apron even if it's dirty." Maid clothes are satisfied with practical specifications even for maid clothes. The women wore three clothes per person, including a replacement for this. I bought six aprons in anticipation of turning them into seriousness. I was wondering if I could wear regular clothes for a five-year-old Lotte, "Lotte likes this too!" the same made-up clothes in the person's only hope. This store was available in a wide variety and size, and for some reason it was able to accommodate maid clothes for toddlers. "This is still for the men." It's the olive overalls that shopkeepers have recommended to the men. The fabric looks thick and sturdy too. Ask Toni, who was also a planter, that his work clothes were this. Then this would be good. I bought three overalls per person and six more shirts because they would also be sweaty. "This will be good for former adventurers" The owner put out thick, dark grey pants. He said it was very durable with a woven cloth mixed with a demonic yarn called Steel Spider. If it's about a knife, they'll prevent it. Moreover, it is a product that is breathable and popular with adventurers. That, I might want this, too. It's a little high, but I need these five to keep their bodies up and protect them when they have a problem, so this will do. I bought three pants each and six shirts. Of course I bought three pants for myself. Because it's difficult for me to talk about underwear (especially for women), I asked them to choose five pieces for themselves. "Now, there are seventy-seven gold coins in total." I figured I'd make the clothes pretty good. I made the payment and left the Martin clothing store behind. The adults were a little confused about the good treatment of getting them to buy it for replacement, but for me, it would definitely be better if they kept it clean, even if it cost a little money. "I also bought it for a proper replacement, so make sure it's clean." When I said that, everyone was nodding strangely. That said, the shoes are the same, but the clothes rarely seem to be replaced, and everyone was thrilled with the new clothes. I'm going to give my skin clothes and socks to the online supermarket that I love. Especially since I would definitely prefer the one in the online supermarket for the touch and price of my skin. Well, now I guess I've got some essentials. Perhaps you could start working on this tomorrow. Then we can have ourselves cooked. All right, then you secure the groceries. I have to get vegetables on the market to give you my share of the meat. Then the market is next? We left everyone's stuff and temporarily stored it in my item box, and we headed to the market.

第四百三十九話 水炊きで体の芯までポッカポカ 『おい、今日はここまでだ』 『そうだな。日も暮れてきたし、そうしよう』 短い念話のやり取りのあと、フェルの足が止まった。 辺り一面銀世界の45階層に来て3日目。 寒さの苦手なドラちゃんのためにも、この極寒の階層を抜けるべくひたすらに進んでいた。 フェルの背から降りて、ググッと背中を伸ばす。 「く~っ」 同じくフェルの背に乗っていたスイが俺の真似をして、プルプルボディを縦に伸ばして反らせている。 骨も筋肉もないんだから背中がこるなんてことないのにね。 そんなスイを見てクスリと笑う。 ちなみに俺の背中に引っ付いていたドラちゃんだけど、途中、寒さで気が遠くなったドラちゃんが落ちそうになるという事件があったことから、スイと交代して鞄の中にいてもらっている。 ネットスーパーで購入したフリースジャケットを毛布代わりにくるまって鞄の中でぐっすり寝てるよ。 ドラちゃんにとっては少々手狭なようだけどね。 「さてと、準備しちゃうか。フェル、結界を頼むよ」 フェルの張った結界の中で、俺はいそいそと野営の準備にとりかかった。 まずはネットスーパーで購入したブルーシートを敷く。 そして、その上にここ45階層で入手したスノージャイアントホーンラビットという魔物からドロップした毛皮を敷き詰めていく。 スノージャイアントホーンラビットは、この階層でやたらと出てくるウサギの魔物だ。 早く進もうとする俺たち一行の前にちょいちょい出て来ては進行を妨げてきた。 スノーとあるように、毛皮はもちろん角まで雪のように真っ白で大きさは大型犬くらいある。 Bランクの魔物で、フェルたちにとったら強さはそこまでではないものの、雪景色に溶け込むような真っ白な姿なのと隠密のようなスキルがあるのか近くに来るまで気付かないのがやっかいなのだ。 コッソリ近づいてきて鋭い角を向けて突進してくるんだもんな、怖えよ。 まぁ、そうは言ってもフェルとスイの敵ではなかったけど。 それでもここの階層はスノージャイアントホーンラビットにとっては楽園らしく、かなりの数が生息しているのか俺たちの前にも度々出てきたものだから、それに伴ってスノージャイアントホーンラビットのドロップ品もけっこうな数が手に入ったわけだ。 毛皮、角、肉、時々魔石のドロップ品の中でも、毛皮が一番ドロップ率が高かった。 その溜まった毛皮の一部を少しでも暖をとるためにブルーシートの上に敷いて利用しているわけだ。 スノージャイアントホーンラビットの毛皮は水気に強いのと保温性が高いこともあって、これを敷くだけでもかなり快適空間になるので重宝している。 ちなみに敷きつめた毛皮は、スイの分身体によってキレイに掃除されてるから清潔でフッカフカの肌触りになっているぞ。 そのフッカフカの毛皮の上に布団を敷けば寝床の完成だ。 手持ちの布団と毛布にさらにここに来て買い足した毛布もかぶってみんなでくっついて寝ればそこそこ暖かく眠れる。 寝床の準備ができたところで、鞄の中にいるドラちゃんをそっと起こして声をかける。 「ドラちゃん、寝床ができたぞ」 『あぁ......』 もそもそと起き出したドラちゃんがフリースジャケットを纏いながら鞄から出てくる。 そして、すぐさま出来上がった寝床の布団の中へと潜り込んでいった。 「ドラちゃんのためにも、この極寒の階層から早く抜け出したいな」 『明日か、少なくとも明後日にはこの階層からは抜けられそうだ。だが、今までのことを考えるとな......』 「この下の階層も同じような極寒の可能性が高いってことだろ?」 ここのダンジョンは同じ環境の階層が2階層続くことが多いからな。 「まぁその時はその時だよ」 『それもそうか。して、飯はまだなのか?』 「寝床の準備が終わったところなんだからこれから作るの」 ったくフェルは気が早いんだから。 「何にしようかなって、やっぱり鍋かな。体が温まって手っ取り早く作れるつったらやっぱ鍋だもんなぁ」 この階層に来てから連日鍋だけど、体を温めるなら鍋が一番だしね。 何より美味いし簡単だしさ。 『鍋か。あれは温まるし美味いから悪くないな。何なら昨日と同じく亀の肉の鍋でも良いぞ』 『スイもお鍋でいいよー。亀のお肉のお鍋美味しいもんねー』 「スッポン鍋か。美味いけど連日っていうのもねぇ。それに貴重な美味い肉なんだから、こういうのはたまに食うのが美味いんだし」 『なら何の鍋にするのだ? 肉が入ってるのは絶対条件だぞ』 「そりゃあ分かってるって」 君たちは主食が肉だもんね。 「それはいいとして、何の鍋にしようかな............」 アイテムボックスをあさる。 「ふむ。これ使うか」 取り出したのは、この階でドロップされた採れたて新鮮な肉。 スノージャイアントホーンラビットと並んでこの階層でやたらと出てきたスノーコッコという俺の腰の辺りまである大きさのニワトリみたいな魔物のドロップ品だ。 このスノーコッコもトサカまで真っ白で雪景色に溶け込んで気付きにくかった。 『おい、その肉はここの白い鳥の肉だろう? それは焼き鳥にすると言ってなかったか?』 「ああ、もちろん焼き鳥にもするよ。でも、それは地上に出てからの話だからさ。たくさんあるから、今日の鍋にも使おうかなって。鍋にしてもきっと美味いぞ」 ちょっと味見した感じでは鶏肉と変わらないから、割となんにでもいける肉だからな。 『むぅ、その分の焼き鳥用の肉が減るのか。よし、明日からは白い鳥を集中的に狩るとしよう。スイもいいな』 『分かったー。明日は白い鳥さんいっぱい倒すー!』 香ばしく焼けた焼き鳥はフェルも楽しみにしていたらしく、その焼き鳥用の肉が減るのはいただけないらしい。 スイと一緒にスノーコッコを集中的に狩る宣言だ。 スノーコッコにとってはどえらい迷惑な話だろうけどさ。 『それで、どんな鍋にするのだ?』 「この肉を使って水炊きにしようかなと思ってな。あっさりしてるけど美味い鍋だぞ~」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ネットスーパーで水炊きの材料を購入したら、いざ調理開始だ。 とは言っても、材料を切って煮るだけだから簡単なんだけどね。 まずは、土鍋に水と昆布を入れて30分程度置いておく。 その間に肉と野菜を切っていく。 皮の付いたスノーコッコのモモ肉を大きめの一口大に切って、白菜はざく切り、水菜は5センチくらいの長さに切って、長ネギは斜め切りに。 豆腐は3センチくらいの角切りにして、シメジとエノキは石づきを切り落としてほぐしておく。 肉と野菜を切り終わったところで、水と昆布を入れていた土鍋に顆粒の鶏がらスープを入れて火にかける。 専門店で食うような博多風の水炊きみたいな白濁スープにするのは時間も手間もかかってさすがに無理だから、鶏がらスープを足してコクをプラスする。 家庭で食う分にはこれで十分美味いぞ。 土鍋が沸騰する前に昆布を取り出して、沸騰したらスノーコッコの肉を入れる。 あとはアクをすくいながら肉を煮ていき火が通ったら、残りの具材を入れて火が通れば出来上がりだ。 「よし、出来たぞ~」 その声に布団にくるまっていたフェルとドラちゃんとスイが集まってくる。 「これはこのポン酢をかけて食うんだ。よそうからちょっと待っててな」 湯気が立ち上るグツグツと煮える土鍋から、水炊きをそれぞれの皿へと盛っていく。 そしてポン酢をかけて......。 「はい」 みんなの前に皿を置くと、すぐさまがっついている。 フェルとドラちゃんはアチッとなってフゥフゥ冷ましているけどな。 『美味しー。この鳥のお肉とちょっと酸っぱいタレがとっても合うね~』 熱いのがへっちゃらなスイは一足先に水炊きを味わっている。 『うむ、確かに。これはいくらでも食えそうだ』 口をつけられる熱さになった水炊きを口にしたフェルが、さっそくガツガツと肉を貪っている。 『あ~、やっぱり鍋は体が温まるわぁ』 水炊きを味わいながらしみじみそう言うドラちゃん。 俺も水炊きをポン酢でいただく。 「アチッ......、でも、美味い。こう寒いときにはやっぱり鍋が一番だなぁ......」 軟らかく煮えた白菜をホフホフ言いながら味わい、ポロリとそうこぼした俺の言葉にフェルもドラちゃんもスイも同意している。 『よし、どんどん食うぞ。おかわりだ。今度は肉だけでいいぞ』 『俺もおかわり。俺は野菜もな。汁気の多い野菜を食うと体も温まるわ』 『スイもおかわりー。お野菜も食べるけど、でもお肉もいっぱいねー』 みんなのリクエストを受けながらおかわりをよそって出してやる。 すぐさまガツガツと水炊きを味わうフェルとドラちゃんとスイ。 「さて、俺ももっと食おう。そうだ次はあれを......」 アイテムボックスから小さな瓶を取り出した。 「柚子胡椒。これをちょっとつけると味が引き締まってさらに美味くなるんだよねぇ」 柚子胡椒をちょっぴり付けたスノーコッコの肉をフゥフゥと息を吹きかけて冷ましてからかぶりつく。 「うん、美味い。ポン酢もいいけど、柚子胡椒も爽やかな柚子の香りとピリッとした辛味が利いて美味いね」 柚子胡椒で水炊きを食っていると、ジーッとこちらを見つめる視線を感じる。 『おい、それは何だ?』 さすがフェル、美味いものを嗅ぎつける能力はピカイチだな。 「柚子胡椒っていう辛い調味料だ。でも、辛さだけじゃなく柚子の爽やかさもあるんだぞ」 『ほぅ、これにつけて食うと美味いのか?』 その問いに「ああ」というと、フェルが柚子胡椒を付けろと言うように水炊きの入った皿を俺の方に鼻で押してきた。 フェルの希望に沿って柚子胡椒を付けてやるが......。 『もっとだ』 「もっとって、これくらいでいいか?」 フェルがそう言うものだから、柚子胡椒を量を増やす。 『もっと』 「おいおいおい、これ辛いんだぞ。大丈夫か?」 『大丈夫だからもっとつけろ』 フェルに促されて仕方なしにつける。 そのたっぷりと柚子胡椒のついたスノーコッコの肉をバクリと頬張るフェル。 『おおっ、ピリッとして美味いぞ!』 「いやいや、付け過ぎだからね......」 そうボヤくもののフェルにとってはその辛さが病みつきになったのか、結局残りの柚子胡椒はフェルに食われてしまった。 俺と『俺も食ってみたい』というドラちゃんの分として、こっそりネットスーパーで柚子胡椒を追加購入したけどね。 もちろん俺とドラちゃんは適度に付けて水炊きを美味しくいただいたよ。 辛いのが苦手なスイはポン酢をかけた水炊きをパクパク食ってたな。 そんなこんなで〆の雑炊まで水炊きをたっぷり楽しんで夕飯を終えた。 〆はうどんにしようか迷ったけど、雑炊にして大正解だった。 スノーコッコの肉のうま味と野菜のうま味が溶け込んだスープで作った雑炊は絶品で、体の芯まで染みわたる美味さだったよ。 夕飯を食い終えた俺とフェルとドラちゃんとスイは、水炊きで温まった体のまま身を寄せ合って眠りについた。

459 Episode 439: Pokka Pokka To The Core Of The Body In A Water Cooker "Hey, that's it for today" 'Right. The sun's setting, and let's do that.' After a brief exchange of thoughts, Fell's legs stopped. Day three of coming to the 45 tiers of the silver world on one side around. Even for Dora, who doesn't like the cold, she was moving on even to get through this extremely cold hierarchy. Get off Fell's back and stretch out his back guzzly. "Kuh-uh." Suey, who was on Fell's back as well, imitates me, stretching her pull body vertically and turning it against me. I don't have any bones or muscles, so I can't even get my back to rub. I laugh when I see such a sui. By the way, it was Dra that was stuck on my back, but along the way, there was a case that Dra, distracted by the cold, was about to fall, so I'm having Sui and I take turns and stay in the bag. I swirl the fleece jacket I bought from an online supermarket instead of a blanket and sleep tight in my bag. Seems a little narrow for Dora, though. "Well, shall we prepare? Fell, I need you to tie the line." In Fell's tense bond, I went so far as to prepare the camp. First lay the blue sheet purchased at the online supermarket. Then lay the fur dropped from a demon named Snow Giant Horn Rabbit obtained on the last 45 levels on top of it. Snow Giant Horn Rabbit is a rabbit demon that comes out once done in this hierarchy. We're trying to move fast. We came out a little before the line, and it was blocking progress. As in snow, of course the fur is white as snow to the corner and about the size of a large dog. It's a B-rank demon, and although it's not that strong for the Fells, it's a bad idea not to realize until you're close enough to see if it's white enough to blend into the snow scenery and if you have hidden skills. Cosoli, you're coming closer and you're going to rush towards a sharp corner, you're scared. Well, that being said, I wasn't the enemy of Fell and Suey. Still, the hierarchy here seems paradise to Snow Giant Horn Rabbit, and quite a few of them have come out before us, so with that, we got a cool number of Snow Giant Horn Rabbit drops. Of all the drops of fur, horns, meat and sometimes demon stones, fur had the highest drop rate. We use some of that accumulated fur on top of a blue sheet to keep it warm. Snow Giant Horn Rabbit fur is sometimes water resistant and insulated, and I treasure it because just laying this down makes it a pretty comfortable space. By the way, the fur I laid on is cleaned beautifully by Sui's body, so it feels clean and hookah. Put a futon over that hookah fur and you're done with the bunk. I came here further to my handheld futon and blanket, and I bought an extra blanket. If we all stick together and go to sleep, I can sleep there warmly. Just when I'm ready for bed, I wake up softly and speak to Dora in her bag. "Dora, we've got a bunk." "Ah......" Dra, who woke up in the first place, comes out of her bag wrapped around her fleece jacket. Then he dived into the futon on the bunk where he was ready to go. "I'd like to get out of this extremely cold hierarchy soon, even for Dora." "Tomorrow, or at least the day after tomorrow, I'm going to be able to get out of this hierarchy. But considering what we've been through... ' "You mean the hierarchy below here is likely to have the same extreme cold, right? Dungeons here often have two tiers of the same environment. "Well, that's when it happened." 'Is that true, too? And you haven't had rice yet? "I'm just getting ready for bed, so I'm going to make it." Damn it, Fell feels fast. "I don't know what to do, I figured it was a pot. My body warms up and I can make it quick. I knew it was a pot." It's been a pot all day since I came to this hierarchy, but if you want to warm up your body, the pot is the best. Best of all, it's delicious and easy. "Hot pot. That's not bad because it's warm and delicious. Whatever, just like yesterday, you can have a pot of turtle meat." "Sui is also fine in a pot. A pot of turtle meat. Yummy." "A spoon pan? It's delicious, but it's not like it's a day in a row. And it's a precious piece of delicious meat, so it's delicious to eat sometimes." "Then what pot is it to be? It's an absolute condition to have meat in it." "Well, then, I know." You guys are meat for staples, right? "I don't mind that, what pot shall I make......" Clamp the item box. "Hmm. Do you want to use this?" What I took out was picked and fresh meat dropped on this floor. Snow Giant Horn Rabbit came out in this hierarchy alongside a monster drop the size of a hen right around my waist called Snow Cocko. This snowcock was also bright white to Tosaka and blended into the snow scenery and hard to notice. "Hey, that meat must be the white bird meat here, right? Didn't I tell you I'd make that a grilled chicken? "Oh, of course I'll make you a grilled chicken. But that's what we're talking about when we get out of the ground. There are a lot of them, so I thought I'd use them for today's pot. It's gonna taste good in a pot." It's not unlike chicken because it tastes a bit like chicken, so it's meat that can be used for anything. "Mmm, will there be less meat for the grilled chicken for that matter? All right, starting tomorrow, let's try to hunt the white birds intensively. Suey, too." "Okay -. Tomorrow I will defeat all the white birds! They said the fragrant roasted chicken was looking forward to Fell as well, and they can't have less meat for that roasted chicken. It's a declaration of intensive hunting of snowcocks with Sui. It would be annoying for Snowcock. "So, what kind of pot are you going to make? "I thought I'd use this meat for water cooking. It's light, but it's delicious." * * * * * Once you have purchased the ingredients for water cooking in the online supermarket, you will have to start cooking. That said, it's easy because I just cut the ingredients and boil them. First, add water and kelp to the earthen pan and leave for about 30 minutes. Cut meat and vegetables in between. Cut the skinned snowcock momomo meat into large bites, cut the cabbage into pieces, cut the water vegetables into lengths of about 5 cm, and the spring onions into diagonal pieces. Cut the tofu into about three centimeters of corners, while the shimeji and enoki cut off the stone and leave it loose. Just finished cutting the meat and vegetables, add the granulated chicken soup to the earthen pot that was filled with water and kelp and set it on fire. It takes time and effort to turn it into a cloudy soup like a Hakata-style water-cooked dish that I specialize in, so I add chicken soup to add richness. That's good enough for a home meal. Remove the kelp before the earthen pot boils and add the snowcock meat when it boils. All you have to do is simmer the meat while you shrug the ac and when the fire goes through, add the rest of the ingredients and if the fire goes through, you can do it. "All right, we're done." Fell, Dora and Sui, who were wrapped around the futon in that voice, gather together. "You eat this with this pong vinegar. Yeah, I'll just be a minute." Serve the water cooking into each dish from the gutsy, boiling pot where the hot air rises. And pour on the vinegar...... "Yes." Placing a plate in front of everyone is immediately disappointing. Fell and Dora are flirtatious and huffy cold though. "Delicious. This bird's meat and a little sour sauce go very well together ~ ' Sui, the hot one, is tasting the water cooking one foot away. 'Um, sure. I think I can eat as much as I want. " Fell, who mouths a water-cooked dish that has become a heat that can be mouthed, is just devouring guts and meat. "Ahhh, I knew the pot would warm my body Wow" Dora says she looks stingy while tasting the water cooking. I'll have a pot of vinegar for the water cooking too. "Atchi...... but delicious. I knew pots were best when it was cold like this..." Taste the soft-boiled cabbage whilst hoffing and agree with Fel, Dora and Sui on my words that spilled so polly. 'All right, I'm gonna eat more and more. It's a replacement. Now all you need is meat.' "Me too. I'm a vegetable, too. Eating juicy vegetables will warm you up. ' Sui also changed. I eat vegetables, but I don't have a lot of meat. ' I'll give you a change while everyone requests it. Fell, Dora and Sui have a taste of instant guts and water cooking. "Well, I'll eat more too. That's right, next time..." A small bottle was removed from the item box. "Grapefruit pepper. If you put this on a little bit, the flavor will tighten and taste even better." Breathe snowcock meat with a little teak pepper fuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu "Yeah, delicious. Ponzu vinegar is good, but grapefruit and pepper are delicious with a refreshing grapefruit aroma and a tingly spicy taste." Eating water cooked with teak pepper, I feel a gaze staring at this one jeezy. "Hey, what's that? That's right, Fell, your ability to sniff something delicious is picky. "It's a spicy seasoning called teak and pepper. But not only is it spicy, but it's also refreshing." "Ho, is it delicious to eat on this? "Oh," he said to the question, pushing a water-cooked plate towards me like Fell told me to put teak and pepper on it. I'll put teak and pepper on it as Fell hopes...... "More." "More like this, okay? That's what Fell says, so increase the amount of teak and pepper. "More" "Whoa, whoa, this is hard. Are you okay?" "You'll be fine, put more on it." Fell prompts me to put it on. Fell buckles and cheeks its plenty of snowcock meat with teak and pepper. 'Whoa, that's spicy and delicious! "No, no, it's too much..." Did that spiciness sicken for Fell of the boisterous thing, after all, the rest of the teak pepper was eaten by Fell. As for me and Dora, "I want to try it too," I secretly bought an extra teak pepper at an online supermarket, though. Of course, Dora and I put it on moderately and the water cooking was delicious. Sui, who doesn't like spicy, had a puckered water cooking with pong vinegar. That's how I enjoyed plenty of water cooking till the rice cooking and finished dinner. I wasn't sure whether to make udon, but I was right to make it rice cooked. The rice cooking made with a soup that blends the delicious taste of snowcock meat with the delicious taste of vegetables was excellent, and it was delicious to stain all the way to the core of the body. Me, Fell, Dora and Sui, having finished dinner, fell asleep leaning against each other with a warm body in a water cook.

第五百三十三話 ギクッ...... 今日は、お願いしていたがま口財布を引き取りにランベルトさんの店へと来ていた。 暇だと言ってくっついてきた、フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイは店の外で勝手にくつろいでいる。 ランベルトさんと俺は、いつものように店の奥の部屋へ。 そこで、出来上がったがま口財布を見せてもらった。 「おお~、いい出来ですね。さすがです」 大きさも指定通りの手のひら大のがま口財布が出来上がっていた。 がま口の金具もスムーズな開き具合。 ハンターグリーンアナコンダの皮もキレイに処理がされていて、より鮮やかな緑色になっていた。 「バッチリというか、予想以上のいい出来です!」 「それは良かった。職人も、これ以上ない皮に新しい形の財布ということで気合が入っていましたからな」 ランベルトさんの所の職人さんはさすがだね。 いい仕事してるよ。 「それはそうと、小耳に挟んだのですが、ムコーダさん王都に向かうそうですね」 さすがというべきか、耳が早いな。 「それでしたら、ラングリッジ伯爵様にもお会いした方がよろしいかもしれませんね。ちょうど今の時期は、一家揃って王都にいらっしゃいますから」 ああ~、やはりか。 それも考えてたんだよね。 伯爵様が王都にいた場合、やっぱり会っておいた方がいいのかなってさ。 【神薬 毛髪パワー】のこととかで伯爵様にはお世話になってるわけだし、王様にだけ会って帰ってくるってわけにはねぇ。 「それは考えていたんです。ギルドマスターが一緒に行くので、そこもお願いしようと思います」 「そうしていただけると、こちらもありがたいです」 【神薬 毛髪パワー】の販売に関しては伯爵様からの紹介も大事だもんね。 「そうだ、伯爵様への献上品は何がいいと思いますか? いつもの育毛剤はお贈りするとして、やっぱり奥様とお嬢様用にシャンプーとトリートメント、ヘアパックもあったほうがいいですよね」 「そうですね。あと高級せっけんも」 「ただ、それだといつもと変わらないんですよね。わざわざ王都で会うってこともあるし、もう少し何かあった方がいいですよね?」 「それはそうですね。それならば......」 ランベルトさんが提案したのは、マリーさんに卸すことになっているオールインワンジェルだった。 その存在は伯爵様の奥様とお嬢様も既に知っていて、出処も俺だろうと見当はついているそうだ。 まぁ、伯爵様の家とはいろいろとあるし分かっちゃうよな。 「分かりました。あのクリームも入れることにします。あと、ダンジョンから出たものなんかも入れた方がいいですかね?」 「そうでしたね......。ムコーダさん、いくつものダンジョンを踏破していらっしゃったんでした」 ランベルトさん、なに遠い目をして黄昏てんの? 「そういう品は王様へ献上なさるのでは?」 「献上する品もありますけど、それ以外にも細々した宝石とかけっこうあるんで」 「細々した宝石、ですか......」 え、俺なんで呆れたような顔で見られてるの? 「宝石もいいですが、もし、ダンジョンで高ランクのポーションなどを得られたのであれば、そちらの方がお喜びになるかもしれません」 ランベルトさんが言うには、いざというときのポーション確保は貴族の責務でありステータスでもあるらしい。 「あ、それならば......」 俺は、アイテムボックスにあったスイ特製ポーションを取り出した。 「下級、中級、上級と揃ってます。ダンジョン産ではないんですが、伝手があって、割と手に入りやすいんです」 なにせ作っているのはスイちゃんだからね~。 「それぞれ5本くらいでどうでしょうか?」 「それぞれって、上級も5本ということですか?」 ランベルトさんの顔がなんだか引き攣っているんだけど。 どうかしたのかな? 「ハァ~、またこの人は............。上級5本は多すぎです。下級3本と中級と上級は1本ずつで十分だと思いますよ」 「分かりました。そうします」 ランベルトさんの言う通りにした方が間違いないだろうからね。 それから、マリーさんへオールインワンジェルは明後日くらいの納品になる旨の言伝をお願いした。 詳細は、いつもの通りコスティ君を通してということも付け加えて。 その後、少しの世間話の後、ランベルトさんの店をおいとました。 店を出たとたんに、待ち構えていた食いしん坊カルテットに買い食いを強請られて、その後は昨日に続いて屋台巡りをすることになったけどね。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 家に帰ると、テレーザたち女性陣がちょうど母屋の掃除を終えて帰るところだった。 奴隷 広いリビングは腹いっぱいになった食いしん坊カルテットが昼寝して占領しているので、玄関ホールにて。 「この前の旅ではお土産がなかったからな。その代わりのようなものなんだけど......」 そう言いながら、今日受け取ってきたばかりのがま口財布をみんなに配る。 「ダンジョンで獲れた皮で作った財布なんだ。みんな財布持ってなかったみたいだからさ、いいかなと思って。緑色の皮がイイ感じだろ」 トニ一家とアルバン一家の面々はがま口財布に目を輝かせている。 しかし、冒険者組はなぜか顔を引き攣らせていた。 「ちなみに聞くけど、ダンジョンってどこのダンジョンなんだ?」 「ムコーダさん、ロンカイネンの街に行くって言ってたよな? 俺の記憶が正しければ、ロンカイネンの街の近くにダンジョンなんてねぇはずなんだけど」 そう聞いてきたのはルークとアーヴィンだ。 お前らアホなはずなのに、鋭いこと聞いてくるな。 「ええと、まだあんまり知られてない小国群にあるダンジョンだよ」 そう言うと、コソコソと「聞いたことあるか?」とか「手つかずってことか」なんて言葉が聞こえてくる。 「踏破はしたのかい?」 タバサがそう聞いてくる。 「フェルとゴン爺がいるのにしないと思う?」 そう逆に問い質してやると、冒険者組一同「だよな」と納得顔だ。 「でじゃ、この皮はいったいなんの皮なんじゃ? 儂が一度だけ見たことのある蛇の魔物の皮に似ているんじゃが、その魔物の皮じゃったら、こんな風にホイホイと儂らみたいな奴隷に渡していい皮じゃないはずなんじゃけどのう」 バルテルがジト目で俺を見ながらそんなことを言った。 「この鮮やかな緑色の皮を見てアタシが予想したのもそうなんだよね。でも、それだとさすがにこうホイホイと渡してこないって思いたいんだけど......」 タバサまでジト目で俺を見てくる。 「蛇の魔物で緑の皮って、まさかアレか?」 「去年のオークションに出てた......」 ギクッ。 もしかして、アホの双子も分かってんのか? 「金貨1000枚近くの値がついて、冒険者の間ですごい話題になった。俺でも知ってる」 あれ、ペーターまで知ってる? あれ、なんであげる側なのにこんなに汗かかなきゃいけないのかな? 「で、もう一度聞くが、なんの皮なんじゃ?」 バルテルがトドメとばかりにもう一度聞いてきた。 「..................ハンターグリーンアナコンダ」 バルテルの圧に負けて、俺はそうボソリとつぶやいた。 それを聞いた冒険者組からは「やっぱりか......」とか「あちゃ~」とかいう言葉とともにため息が聞こえてきた。 「あのなぁムコーダさん、小物だろうがハンターグリーンアナコンダの皮を使ったもんを奴隷にやるなんっちゅうことは普通なら誰も考えもせんことなんじゃぞ」 呆れたような顔をしてバルテルがそう言ったのを皮切りに、冒険者組からとくとくと説教をされた俺。 こんな高価なものをなんで俺たちにだとか、こんな高価なものを持っていたら逆に襲われる可能性がだのとさ。 確かに襲われる可能性は考えてなかったけど、でもさぁ......。 「俺がいいって言ってるんだからいいの! 外に持っていくと危ないっていうなら、家で小物入れにでも使ってよ」 がま口なら小物入れにもいいでしょ。 だいたい君たち話が長いし、くどいよ。 それにさ、話を聞いてたトニ夫婦とアルバン夫婦も顔を青くしちゃってるじゃないか。 ロッテちゃん以外のある程度話の分かる子どもたちもオロオロしちゃってるし。 「いざっていう時には売るって手もあるしさ。とにかくみんなにあげたものなんだから持っていなさいって」 そう言って、みんなを玄関から追い立てて家へと帰した。 みんながいなくなったところで、ふと考える。 「そういや、みんな財布がないからあのがま口財布にしたのに、あれじゃ外に持っていけないってことか。それなら、今度はもっと普通の皮、レッドボアの皮とかそんなので作ったがま口財布をプレゼントするってのもありだな」 そんなことを思う俺だった。

557 Episode 533 * Giggle *.... Today, I came to Mr. Lamberto's shop to pick up the clasp wallet I asked for. Fell, Grandpa Gong, Dora-chan, and Sui are relaxing outside the store. Mr. Lambert and I went into the back room of the shop as usual. So, I had to show you my clasp wallet. "Oh, that's good. That's good." There was a clasp mouth wallet that was the size of the palm as specified. The clasp fitting also opens smoothly. The hunter green anaconda skin was also treated beautifully, resulting in a brighter green color. "It's perfect, or better than I expected!" "That's good. The craftsman also had a new form of wallet in the skin that was no longer there." The craftsman at Mr. Lambert's is quite right. I'm doing a good job. Well, I caught it in my ear, but Mr Mukoda, I hear you're heading to King's Landing. That's right, you're quick to hear. "Perhaps you should meet Count Langridge.Right now, I have a family in King's Landing. " Ah, yahoo. I was thinking about that, too. If the Count had been in King's Landing, I would have preferred to see him. I'm taking care of the Count because of Medicine Hair Power , and I can't just meet the King and come back. "I was thinking about that.The Alliance Master is coming with us, so I'll ask him to do the same. " "Thank you so much for doing this." There are a lot of referrals from the Count about the sale of Hair Power . "Yes, what do you think would be a good gift to the Count?I will send you the usual hair conditioner, but it would be better to have shampoo, treatment and hair pack for your wife and daughter. " "Yes, and luxury soaplands." "However, it's not different from usual.Sometimes I go out of my way to meet you in King's Landing, and it would be better if something happened. " "That's right. In that case....." What Lamberto proposed was an all-in-one gel to be wholesale to Marie. The Countess' wife and daughter already knew about it, and they thought I was the source. Well, you know, there's a lot going on with the Count's house. "Okay, I'll put that cream in too.Also, should I put in anything that comes out of the dungeon? " "That's right... Mukoda-san, you've trampled several dungeons." Mr. Lambert, what are you looking at in the distance at dusk? "Isn't that a gift for the king?" "There are some items to offer, but there are many other fine gems." "A fine jewel..." What, are you looking at me like I'm stunned? "Gems are good, but if you get high rank potions in the dungeon, you might be more pleased." According to Mr. Lamberto, securing potions in times of need is the duty and status of nobility. "Ah, then...." I took out the Swiss specialty potion in the item box. "It's junior, intermediate, and advanced.It's not from the dungeon, but I have a handler and it's very easy to get. " Sui is the one making it anyway ~. "How about five of each?" Are each of them five advanced ones? Mr. Lamberto's face is kind of twitching. What's wrong with you? "Ha ~, this guy again...There are too many advanced five.I think three junior, one intermediate and one advanced would be enough. " "Okay, I will." I'm sure you'd better do exactly what Mr. Lambert says. Then I asked Marie to tell her that All-in-One Gel would be delivered about the day after tomorrow. I also added that the child will go through Kosty-kun as usual. Then, after a little public talk, I decided to keep Mr. Lamberto's shop. As soon as I left the store, I was forced to buy food by a waiting eater's medical record, and then I went on a street tour after yesterday. * * * * * When I got home, Teresa and the women were just about to finish cleaning the house and go home. A few moments later, slaves (employees) gathered. The large living room is occupied by a hungry eater cartel taking a nap in the entrance hall. "I didn't have any souvenirs on my last trip.It's like a replacement..... " With that said, I will distribute the clasp wallet that I just received today to everyone. "It's a wallet made of dungeon skin.Everyone didn't seem to have a wallet, so I thought it would be okay.The green skin feels good. " The Toni and Arban family's faces sparkle their eyes on the clasp wallet. But the Adventurers were somehow twitching their faces. "By the way, what kind of dungeon is a dungeon?" "Mr. Mukoda, you said you were going to Longkainen, right?If I remember correctly, there wouldn't be a dungeon near the city of Longkainen. " That's what Luke and Irvin told me. You guys are supposed to be stupid, but don't ask me anything sharp. "Well, it's a dungeon in a group of small countries that aren't very well known yet." And he said, "Have you heard of it?I hear words like, "I don't know," or "I don't know." "Did you trample?" That's what Tabasa asks. "Don't you think Fell and Grandpa Gong are here?" On the contrary, when asked, they were convinced that they were all adventurers. "So, what kind of skin is this?It's similar to the skin of a snake monster I've only seen once, but if it's the skin of that monster, it shouldn't be a good skin to give it to slaves like whitefly and whitefly. " Baltel said that while gazing at me. "That's what I expected when I saw this bright green skin.But that's exactly what I'd like to think. I don't want to give it to you... " He'll look me in the eye till Tabasa. "The monster of snakes, the green skin, is that it?" "I was at an auction last year...." * Giggle *. Do you even know the twins? "The value of nearly 1,000 gold coins made it a great topic among adventurers. I know that too." Oh, do you even know Peter? Well, why do I have to sweat so much when I'm on your side? So, again, what kind of skin is that? Bartel just asked me again. "... Hunter Green Anaconda" After losing the pressure on Baltel, I snapped with the slug. The group of adventurers who heard that sighed along with the words "I knew it..." and "ahah ~". "Listen, Mr. Mukoda, if it's a small thing, it's not normal for anyone to think about using hunter green anaconda skin as a slave." With a stupid face, I was preached by the Adventurers, especially after Bartel said so. If we had something so expensive, we could be attacked. I certainly didn't think about the possibility of being attacked, but I don't know... "It's okay because I'm saying it's okay!If you think it's dangerous to take it outside, you can use it at home as a compartment. " You can put it in a small bag if you want. You guys have a long story, and that's enough. [M] Besides, Toni and Alban are bluishing their faces. Other than Lotte, the children who know a certain amount of stories are also horny. "There are times when I have to sell it.Anyway, I gave it to everyone, so keep it. " That's how I drove everyone home to the front door. Think again when everyone is gone. "No, because everyone doesn't have a wallet, so I turned it into a clasp wallet, but you can't take it outside.In that case, I would like to give you a more ordinary skin, red bore skin or a clasp wallet made with that kind of skin. " That's what I thought.

第四百四十九話 ゴン爺がため込んでいた金銀財宝が多過ぎぃ 朝飯を食ったフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの食いしん坊カルテットは、腹いっぱいになって満足したのか各々リビングでのんびりくつろぎ中だ。 当然朝から肉を所望するみんなのために、ギガントミノタウロスの肉で牛丼を作ったんだけど、今までよりも調理が早い早い。 称号の“孤独の料理人”のおかげなんだろうけど、しっかりとそれを自覚というか、あるのが分かったから意識している分余計なんだと思う。 まぁ、牛丼もめんつゆを使って簡単に作ったってこともあるんだけどね。 それでも肉やタマネギを切る包丁さばきは自分でも惚れ惚れするくらいだったよ。 悲しいことにねぇ。 しかし、孤独の料理人かぁ。 何とも言えない称号が付いちゃったよ......。 一人でする調理作業がスムーズかつ高速化されるっていうんだから、我慢いや良しとするしかないかぁ。 「ハァ、ドロップ品の整理でもして気分変えよ」 アイテムボックスに入っていたドロップ品を取り出していく。 「ええと、ズラトロクの毛皮に蹄に魔石。そういやまたズラトロクの毛皮を手に入れたんだったな」 ズラトロクの毛皮はこれで3枚目か。 相当貴重なものらしいけど、あんまりというか、売りに出す以外用途がないんだけどなぁ。 高額過ぎて冒険者ギルドでもなかなか手が出ないってトリスタンさんが言ってたし。 もうこれ、王様に献上でもした方がいいのかもしれないね。 どうせだったら、ここエルマン王国の王様とレオンハルト王国の王様の両方に贈った方がいいね。 俺たちの生活圏ともいえる場所だしさ。 その方がいろいろと融通が利くようにしてくれるし。 でも、同じ毛皮だと献上品がかぶってあんまりよろしくないかもしれないなぁ。 ま、その辺はトリスタンさんに要相談かな。 「おっと、その考えは後にして続き続き。ヴィオレットベリーは、俺たちで消費するから関係ないし、次はポイズンヴァルチャー魔石(極小)か。うへぇ、けっこうあるな。1、2、3、4、5......」 .................. ............ ...... 「よしと、終わった終わった」 目ぼしいものしか拾ってこなかったこともあり、前回ほど整理に時間がかからなかった。 とは言っても、コーヒーを飲みつつのんびりやっていたから昼飯を挟んでのほぼ1日がかりではあったけど。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイは、昼飯を食ったあとにリビングで気持ちよさそうに昼寝している。 ちなみに2回目のダンジョン、40階層から最下層の47階層までのドロップ品がこれだ。 ズラトロクの毛皮×1 ズラトロクの蹄×2 ズラトロクの魔石(特大)×1 ポイズンヴァルチャーの魔石(極小)×117 ジャイアントサンドスコーピオンの毒針×32 ジャイアントサンドスコーピオンの魔石(中)×14 サンドワームの歯×39 サンドワームの魔石(大)×18 デスサイドワインダーの皮×48 デスサイドワインダーの毒袋×28 デスサイドワインダーの魔石(大)×22 サンドゴーレムの魔石(中)×11 アペプの皮×1 アペプの毒液×3 アペプの魔石(超特大)×1 アメミットの皮×1 アメミットの宝箱×1(ブルーダイヤモンド(特大)入り) アメミットの魔石(超特大)×1 スノージャイアントホーンラビットの毛皮×88 スノージャイアントホーンラビットの角×52 スノージャイアントホーンラビットの魔石(極小)×12 スノーコッコの嘴×66 スノーコッコの羽根×24 スノーカリブーの角×6 スノーカリブーの毛皮×10 スノーカリブーの魔石(小)×13 スノーパンサーの毛皮×8 スノーパンサーの魔石(中)×8 ジャイアントスノータイガーの毛皮×5 ジャイアントスノータイガーの牙×4 ジャイアントスノータイガーの魔石(大)×6 イエティの魔石(特大)×1 イエティのマント×1 アイスドラゴンの皮×1 アイスドラゴンの眼球×1 アイスドラゴンの肝×1 アイスドラゴンの牙×1 アイスドラゴンの魔石(超特大)×1 ゴン爺がため込んでいた金銀財宝 金のインゴット×132 ルビー(大粒)×18 サファイア(大粒)×15 ダイヤモンド(大粒)×16 エメラルド(大粒)×13 オパール(大粒)×20 アメシスト(大粒)×21 アクアマリン(大粒)×19 ダイヤモンドの指輪×4 ダイヤモンドのブローチ×5 ダイヤモンドのネックレス×3 ダイヤモンドのティアラ×2 サファイアの指輪×3 サファイアのネックレス×2 サファイアのブレスレット×3 サファイアのティアラ×1 ルビーの指輪×3 ルビーのネックレス×3 ルビーのブローチ×1 ルビーのイヤリング×2 エメラルドの指輪×3 エメラルドのネックレス×1 エメラルドのティアラ×1 エメラルドのイヤリング×2 オパールのブローチ×6 ペリドットのブレスレット×2 ペリドットのイヤリング×3 アクアマリンのティアラ×3 アレキサンドライトのブローチ×1 タンザナイトのネックレス×1 解毒の指輪×2 解毒のネックレス×1 防御の指輪×2 防御のネックレス×1 魔力回復の指輪×1 風魔法の指輪×3 火魔法の指輪×2 マジックバッグ(中)×2 魔剣フルンティング×1 魔剣グラム×1 魔剣エッケザックス×1 ゴン爺がため込んでいた金銀財宝が多過ぎぃ......。 宝石は大粒のもの、宝飾品は大粒の宝石がついたものや意匠の凝ったものだけピックアップして細かいものは割愛してあるから実際はもっとある。 ゴン爺のやつ200年の間にどんだけ それはおいておいて、とりあえず整理はできた。 明日、冒険者ギルドに行く約束をしているけど、どれくらい買い取ってもらえるかねぇ。 あ、もちろん魔剣はアイテムボックスに塩漬け案件だから、トリスタンさんに見せるリストからは外すよ。 こんなのとてもじゃないけど出せないもんね。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「いやぁ、今回も良いお取り引きができました。本当にありがとうございます」 約束通り冒険者ギルドへと出向いた俺たち一行。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイのカルテットも俺に同行しているため、今日は最初から倉庫へと案内された。 そして、無事に取り引きが終わったところだ。 今回は前回の取り引きのあとから十分な資金を準備していたらしくニコニコ現金一括払いで、今用意してもらっているところだった。 今回の取り引きも十分満足してもらえたようで、トリスタンさんは同席したゴン爺にビビりながらもホクホク顔だ。 「しかし、スゲェなぁ。こんな量のドロップ品を持ち帰る奴なんぞ初めて見たぜ」 ゴン爺にビビッたトリスタンさんに懇願されたらしく、バルトロメオさんも同席していた。 「いやぁ、うちの場合、戦力過剰というか何というか......。それに、買い取っていただいた宝飾品の類はほぼ の阿呆がうるさくてのう。何度潰してもわからん奴で、本当にあれは阿呆だったわい。まあ、そのおかげで飯には事欠かなかったんじゃがなぁ』 俺たちとトリスタンさんとバルトロメオさんしかいないということもあって、ゴン爺が遠慮なく声を出してそう言う。 まぁそれも毎回ではないらしく、気が向いたときにという感じだったようだ。 しかし、それでもこの量なんだからゴン爺はいったいどれくらいの数の トリスタンさんもバルトロメオさんもゴン爺の話を聞いて顔を引き攣らせているぞ。 「まぁ何にしても、どれもこれも素晴らしい品ばかりでうちとしては大助かりですよ」 今回もトリスタンさんは宝石やら宝飾品を中心に数多く買い取りしてくれたので、こちらこそ大助かりだ。 宝石やら宝飾品なんて、俺が持っていても宝の持ち腐れだからね。 トリスタンさんが買い取ってくれたものは、魔石の極小から大までの全部とスノージャイアントホーンラビットの毛皮、スノーカリブーの毛皮、ジャイアントスノータイガーの毛皮を全部。 寒冷地にしか生息しない魔物の毛皮を手に入れる機会なんて、今しかないと嬉々として買い取ってくれたよ。 それから迷っていたようだけど、アイスドラゴンの眼球もお買い上げ。 「どうせ買うなら肝を」なんてブツブツ言っていたけど、バルトロメオさんに「資金は大丈夫なのか?」って突っ込み入れられて、それなら眼球をとなったようだ。 ドラゴンの素材を買い取る機会なんて二度とないと、ドロップ品のリストを見せたときからトリスタンさん「絶対に買います!」って何だか気合入ってたからねぇ。 あとは宝石と宝飾品の類だ。 金のインゴットと大粒の宝石の全部、マジックバッグ(中)(大)全部、それから細々とした宝石と宝飾品もすべて買い取ってくれた。 大粒の宝石がついたものや意匠の凝った宝飾品や解毒の指輪なんかの魔道具の類もトリスタンさんはもの凄く欲しそうにしていたけど、さすがに資金が底をついたらしい。 そして、中でも1番トリスタンさんの目を引き付けて未練たらたらにしたのが......。 「ハァ~、ため息が出るほどに美しい輝きですなぁ」 そう言いながらトリスタンさんがうっとりとした目で見つめるのは、44階層のボスであるアメミットからのドロップ品のブルーダイヤモンドだ。 なんかヤバそうな代物だから早々に買い取ってほしかったんだけど......。 さすがにこの大きさの希少価値の高いブルーダイヤモンドを買い取るには資金が......、ということになってトリスタンさんも断念。 前回のズラトロクの毛皮同様、今の資金で買えなくはないが、これを買うと他の物の買い取りができなくなるということらしい。 「おい、もういい加減にしろ。ムコーダが困ってんだろうが」 バルトロメオさんがそう言うと、トリスタンさんがハッしてブルーダイヤモンドを俺に返してくる。 「すみません。あまりにも素晴らしいのでついつい」 トリスタンさんから受け取ったブルーダイヤモンドを元の箱に戻してアイテムボックスにしまう。 名残惜しそうにジーっと俺の手元を見ているトリスタンさんを見るからに、逸話も満更嘘というわけでもなさそうだね。 俺には無用の長物なんだから早く手放したいところだよ、ホント。 そうこうしているうちに買い取り代金の用意ができた様子。 「それでは、こちらが買取代金〆て金貨5万5000枚です。もちろん今回も白金貨でご用意させていただきました」 その言葉とともにドドンッとテーブルに置かれた麻袋3つ。 「今回も前回同様の大商い。しかも、どれもこれも素晴らしい品の良いお取り引きができましたこと、本当に嬉しい限りです」 大満足といった感じでニッコニコのトリスタンさん。 「それではご確認を」 買い取り代金は事前に聞いていたけど、改めて現金を目の前に出されるとやっぱりビビるね。 俺はゴクリと唾を飲み込んだあと、慎重に白金貨の数を数え始めた。 3、3、4で10枚、3、3、4で20枚、3、3、4で30枚............。 「白金貨550枚、確かに」 「いやぁ、本当に良いお取り引きでした。今回も売りに出した場合、即完売間違いなしの品ばかりですからねぇ。ムフフフフフフ。それに普段目にできないような様々な品を拝見できたことだけでも目の保養、いや勉強になりましたからなぁ」 そんなことを言ってハイテンションなトリスタンさんにバルトロメオさんは呆れたような顔をしている。 「ったく変な笑い方してんじゃねぇよ。しかし、目の保養ってのは事実だよな。俺も元はAランクまで行った冒険者だがよ、こんだけのドロップ品を見たのは初めてだぜ。貴重な体験をさせてもらったもんだ」 あ、ああ、それは良かったですね。 って、お二人揃っているならちょうどいい。 トリスタンさんだけでなくバルトロメオさんの意見も聞ければ心強いし。 俺は、エルマン王国とレオンハルト王国の王様の両方に贈る献上品について相談してみた。 「心ばかりですが、こういう気遣いをしておいた方が、後々いろいろと面倒も少なくなるんじゃないかと思いまして」 「確かに」 うんうんと頷くトリスタンさんとバルトロメオさん。 以前にも何度かレオンハルト王国に献上品を贈って、いろいろと融通を利かせてもらっていることも二人に話した。 「それで、相談したいのは何を献上品にしたらいいかってことなんです。ズラトロクの毛皮が3枚あるので、それぞれにどうかなとも思ったんですけど、献上品がかぶるっていうのもどうかと思いまして......」 そう言うとトリスタンさんから「同じ品を献上品にするのは止めておいた方がいいですな」とすぐさま待ったがかかる。 特権階級の極みともいえる王族が同じものを持つのは、王族としても対外的にもやはり好ましくはないということだった。 「それならば、エルマン王国へはズラトロクの角とダイヤモンドの指輪とサファイアの指輪とルビーの指輪、レオンハルト王国へはズラトロクの毛皮とダイヤモンドのネックレスとルビーのネックレスなんてどうでしょう?」 これならどちらが多いとか高価とかもない気がするから角も立たないと思うんだけど。 ちなみに指輪が3つでネックレスが2つなのは、使われている宝石の数がネックレスの方が多いためにその分の差だ。 「ズラトロクの角と毛皮はいいと思いますが、宝石の方はいただけませんね。宝石を身に着けるのはおそらく王妃様。それならば同じアクセサリーよりも指輪とネックレスとイヤリング等々違うものにした方がいいと思います。それと、宝石も統一性を持たせた方がよろしいと思いますよ。ダイヤモンドならダイヤモンドの指輪とネックレスとイヤリングといった風に」 トリスタンさんの意見になるほどと思う。 トリスタンさんが言うには、指輪を3つとかになると、どれか1つしか身に着けられないし、それならば指輪とネックレスとイヤリングなどの3点セットにした方が、王族主催の夜会などにも身につけられて喜ばれるという。 「ましてや、ムコーダさんが献上なさろうとしているものは、どれも素晴らしい品。夜会などでも注目の的になること間違いなしなので、王妃様もさぞやご満足なされると思いますよ」 なるほど。 主導権は妻ってご家庭けっこう多いから、王妃様のご機嫌をとっておくっていうのは悪くないとは思っていたけど、そういう気遣いも必要か。 「そんなら俺も思ったことを一つ。レオンハルトの方は、ダイヤモンドのネックレスはまだしも、ルビーのネックレスは止めておいた方がいいんじゃねぇか。前にもルビーのペンダントだかなんだかを贈ったんだろ? 同じものより違う宝石の方がいいんじゃねぇか?」 確かに。 バルトロメオさん、良く気付いたな。 そういや大粒ルビーがちりばめられたペンダントトップのペンダントを贈ったはず。 確かにそれだとネックレスとかぶるっちゃあかぶるな。 「うーん、それならば............」 それからあれやこれやと意見を出し合って献上品を決めていった。 そして、トリスタンさんとバルトロメオさんに相談しながら決めた献上品がこれだ。 エルマン王国へは、ズラトロクの角とサファイアの指輪、サファイアのネックレス、サファイアのイヤリングを。 レオンハルト王国へは、ズラトロクの毛皮とエメラルドの指輪、エメラルドのネックレス、エメラルドのブローチを贈ることにした。 エルマン王国への献上品は、トリスタンさんが責任をもってエルマン王国の王様へと届けてくれることになっている。 懸案だったことも決まりホッとしたところで、お二人に挨拶をして俺たち一行は冒険者ギルドを後にした。

469 Episode 449: There Are Too Many Gold And Silver Treasures That Grandpa Gong Was Throwing In. Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui's Eater Cartel, who had breakfast, are relaxing in each living room whether they are hungry or satisfied. Naturally for everyone who wants meat in the morning, I made a bowl of beef with Giganto Minotaur meat, but it cooks faster than ever before. I know it's because of the title "Lonely Cook," but I think it's extra to be aware of because I know there is one. Well, sometimes the beef bowl was also made easily using Mentsuyu. Still, the knife judgment of cutting meat and onions was enough for me to fall in love with myself. Sadly, no. But you're a lonely cook. I got an indescribable title... The cooking work done by myself is smooth and faster, so I guess I'll have to put up with it. "Ha, change your mood by organizing your drops." Retrieve the drops that were in the item box. "Uh, demon stones on Zlatrok's fur and hooves. No, you got Zlatrok's fur again." Is this the third piece of Zlatrok fur? Sounds pretty valuable, but I don't know, I don't have a use for it except to sell it. Mr. Tristan said it was too expensive to handle an adventurer's guild. Maybe I should give this to the king now. If I were you, I'd give it to both the king here in the kingdom of Ellman and the king of the kingdom of Leonhardt. It's not a place we live in. It makes a lot more accommodating. But if it's the same fur, the offering might not be very nice to wear. I think I need to talk to Mr. Tristan about that. "Oops, the idea goes on later. Violet berries don't matter because we consume them, and Poison Vulture Demon Stone (very small) next? Ugh, that's cool. One, two, three, four, five..." .................. ............ ...... "Okay, it's over, it's over" Sometimes I only picked up the blind potatoes, and it didn't take as long to sort them out as last time. That said, it was almost a day's work between lunches because I was relaxing while drinking coffee. Fell, Grandpa Gong, Dora and Sui are napping in the living room looking comfortable after lunch. By the way, this is the second dungeon, a drop from 40 to the bottom 47. 1 x Zlatrok fur 2 x Zlatrok hooves 1 x Zlatrok Demon Stone (Extra Large) Poison Vulture Demon Stone (Extremely Small) x 117 32 x Giant Sand Scorpion Poison Needles Giant Sand Scorpion Demon Stone (Medium) x 14 Sandworm teeth x 39 Sandworm's Demon Stone (Large) x 18 Death Side Winder Skin x 48 28 x Death Side Winder Poison Bags Deathside Winder's Demon Stone (Large) x 22 Sandgolem's Demon Stone (Medium) x 11 1 x Apep Skin 3 x poison fluids of apep 1 x Apep Demon Stone (Ultra Extra Large) 1 x Amemit Skin 1 x Amemit Crate (Contains Blue Diamond (Extra Large)) 1 x Amemit Demon Stone (Ultra Extra Large) Snow Giant Horn Rabbit Fur x 88 Snow Giant Horn Rabbit's Horn x 52 Snow Giant Horn Rabbit's Demon Stone (Extremely Small) x 12 Snowcock's Mouth x 66 24 x Snowcock Blades 6 x Snow Caribou horns 10 x Snow Caribou Fur Snow Caribou's Demon Stone (Small) x 13 8 x Snow Panther Fur Snow Panther Demon Stone (Medium) x 8 5 x Giant Snow Tiger Fur 4 x Giant Snow Tiger Fangs Giant Snow Tiger's Demon Stone (Large) x 6 Yeti's Demon Stone (Extra Large) x 1 1 x Yeti's Cloak 1 x Ice Dragon Skin 1 x Ice Dragon Eye Ball 1 x Ice Dragon Liver 1 x Ice Dragon Fang 1 x Ice Dragon Demon Stone (Ultra Extra Large) The gold and silver treasure that Grandpa Gong was sigging in. Ingots of gold x 132 Ruby (Large Grain) x 18 Sapphire (Large Grain) x 15 Diamond (Large Grain) x 16 Emerald (Large Grain) x 13 Opal (Large Grain) x 20 Amethyst (Large Grain) x 21 Aquamarine (Large Grain) x 19 4 x Diamond Rings 5 x Diamond Brooches 3 x Diamond Necklaces 2 x Diamond Tiaras 3 x Sapphire Rings 2 x Sapphire necklaces 3 x Sapphire Bracelets 1 x Sapphire tiara 3 x Ruby's Rings 3 x Ruby necklaces 1 x Ruby's Brooch 2 x Ruby Earrings 3 x Emerald Rings 1 x Emerald necklace 1 x Emerald tiara 2 x Emerald Earrings 6 x Opal Brooches 2 x Peridot bracelets 3 x Peridot Earrings 3x Aquamarine Tiara 1 x Brooch of Alexandrite 1 x Tanzanite necklace 2 x Detoxification Rings 1 x Detoxifying Necklace 2 x Rings of Defense 1 x Defense Necklace 1 x Magic Recovery Ring 3 x Wind Magic Rings 2 x Fire Magic Rings 2 x Magic Bags (Medium) 1 x Demon Sword Frunting 1 x Demon Sword Glam 1 x Demon Sword Eckezacks There are too many gold and silver treasures that Grandpa Gong was sigging in... There is actually more because the jewels are large grains, and the jewellery is only picked up with large grains of jewellery and elaborate designs and the details are discounted. How many black dragons (black dragons) have you crushed in the course of 200 years? Aside from that, I could sort it out for now. Tomorrow, I'm promising to go to the Adventurer Guild, but I don't know how much you can buy out. Oh, of course, the Devil's Sword is a salting project in the item box, so I'll take it off the list to show Mr. Tristan. You're not very good at this, but you can't get it out. * * * * * "Hey, we got a good deal this time. Thank you so much." We're on our way to the Adventurers Guild as promised. Fell, Grandpa Gong, Dora, and Sui's cartels are also accompanying me, so I was led to the warehouse from the beginning today. And we're just finishing the deal safely. This time it seems he had enough money ready after the last deal, Nico. It was a cash lump sum payment, and I was just getting it ready now. This deal also seemed to satisfy me enough, and Mr. Tristan is a hockey face, even though he freaked out by Grandpa Gong, who was present. "But it's awesome. I've never seen a guy bring home so many drops." He was begged by Mr. Tristan, who freaked out by Grandpa Gong, and Mr. Bartolomeo was present. "Hey, in our case, overpower or something...... Besides, the kind of jewellery you bought is almost what the ancient dragon master Gong had in him." "The black dragon (black dragon) 's abalone is loud when Non says he's asleep. I don't know how many times I've crushed him, but he was really stupid. Well, thanks to that, it was essential for the rice. ' Sometimes it's just us, Mr. Tristan and Mr. Bartolomeo, and Grandpa Gong doesn't hesitate to speak up and say so. Well, that doesn't seem to be every time, either, and it seemed like when I felt like it. But it's still this amount, so how many black dragons did Grandpa Gong slaughter? Both Mr. Tristan and Mr. Bartolomeo are listening to Grandpa Gong and pulling his face together. "Well, whatever it is, it's all great stuff, and we're very helpful." This time again, Tristan bought a lot of jewelry, mainly jewelry, so this one is very helpful. Jewellery and jewellery are rotten treasures, even if I have them. Everything Mr. Tristan bought me, from the very small to the large of the Demon Stone and all the fur of the Snow Giant Horn Rabbit, the fur of the Snow Caribou and the fur of the Giant Snow Tiger. He was happy to buy me the chance to get the fur of a demon that only lives in the cold. Then you seemed lost, but you also bought ice dragon eyeballs. "If you want to buy a liver anyway," he said bumply, but told Mr. Bartolomeo, "Is the funding okay?" I got stuck in there, and then it looked like I had eyes. Never again will I have the opportunity to buy out dragon materials, since I showed you the list of drops, Mr. Tristan said, "I will definitely buy it! 'Cause I kind of liked it. And then there are jewels and jewellery. He also bought me all the gold ingots and large gems, all the magic bags (medium) (large), and then all the fine gems and jewellery. Mr. Tristan seemed to want a lot of magic props like those with large gems, elaborate jewelry of designs and detoxification rings, but the funds just came to the bottom. And among other things, I would have if I had caught Mr. Tristan's eye and not trained him... "Ha ha, it's such a beautiful glow to sigh" With that said, Mr. Tristan stares with a lukewarm eye at the blue diamond from the drop from Amemit, the boss of the 44th tier. I wanted you to buy it out early because it looks like some kind of shitty substitute...... Exactly. Funds are available to buy blue diamonds of high rare value of this size......, so Mr. Tristan also declines. Like the last Zlatrok fur, it doesn't have to be bought with current funds, but it seems that buying this will make it impossible to buy other things. "Hey, that's enough. Come on. I know you're having trouble with the muchoda." When Mr. Bartolomeo says so, Mr. Tristan hacks and returns the blue diamond to me. "Sorry. It's so great to stick with" I put the blue diamond I received from Mr. Tristan back in its original box and turn it into an item box. Unfortunately, to see Mr. Tristan looking at me all the time, it doesn't seem like the anecdote is a complete lie. It's a long, useless thing for me, so I just want to let it go, really. Looks like the buyout price was ready while doing that. "So here's the purchase price and 55,000 gold coins. Of course, we have prepared it this time with white gold coins." Three hemp bags placed on the table with that word doddly. "The same big deal this time around. Besides, I'm really happy that we've all had a good deal on great products." Nico's Tristan in such a way as to be very satisfied. "Well, check it out." I had heard the buyout price beforehand, but I knew I'd freak out when they put the cash in front of me again. After I swallowed my goku and spit, I carefully started counting the number of white gold coins. 10 for 3, 3, 4, 20 for 3, 3, 4, 30 for 3, 3, 4.................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................... "550 white gold coins, indeed" "Hey, it was a really good deal. If I put it up for sale again this time, it's all definitely sold out instantly. MUFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF Mr. Bartolomeo looks frightened by the high-tension Mr. Tristan for saying that. "You're not laughing in such a weird way. But it's true about eye care. I'm also an adventurer who went all the way to A-rank, but I've never seen just this drop before. I had a very valuable experience." Oh, oh, that's good. That's just fine if you two are around. It would be comforting to hear Bartolomeo's views as well as Mr Tristan's. I have consulted with the King of both the Ellman and Leonhardt kingdoms about their offerings. "It's all my heart, but I thought it might be easier to take care of this kind of care of things later on." "Indeed." Yeah, nodding, Mr. Tristan and Mr. Bartolomeo. I also told the two of them that I have given my offerings to the Kingdom of Leonhardt several times before to facilitate a lot of things. "So, what I want to talk to you about is what to dedicate. Since there are three pieces of Zlatrok fur, I also wondered if each one would wear the offering..." When I said that, Mr. Tristan said, "You should stop using the same product as a gift." It would take a while. The fact that royalty, arguably the extremes of the privileged class, has the same was that it is still not preferable, either as royalty or externally. "Then what about a Zlatrok horn and diamond ring and a sapphire ring and a ruby ring to the Ellman kingdom and a Zlatrok fur and diamond necklace and a ruby necklace to the Leonhardt kingdom? I don't think I'm going to stand in the corner because I don't think it's much or expensive. By the way, the fact that there are three rings and two necklaces is the difference between them because of the higher number of gems used. "I think Zlatrok's horns and fur are good, but you can't have a gem. It is probably the queen who wears the jewels. Then I think you should make rings, necklaces and earrings etc different than the same accessories. And I think you should make the jewels uniform, too. Diamonds, diamond rings, necklaces and earrings." I think it's enough to give Mr. Tristan an opinion. Mr. Tristan says that when you have three rings or something, you can only wear one of them, and then you would be more pleased to wear a three-piece set, such as a ring, necklace and earrings, for example, at a royally-sponsored night club. "Not to mention all the great stuff that Mr. Mkoda is trying to dedicate. I'm sure the queen will be satisfied with the attention given to nightclubs and such." I see. Because wives are so many families, I didn't think it would be a bad idea to keep the queen in a good mood, but do you also need that kind of care? "Then there's one thing I thought too. If you're Leonhardt, shouldn't you still have the diamond necklace, and not the ruby necklace? You've given him a Ruby pendant before, haven't you? Isn't a different gem better than the same one? Indeed. Mr. Bartolomeo, you've noticed very well. No, I should have given you a pendant top pendant with a large ruby in it. If that's true, don't wear a necklace. "Hmm, then..............." Then I came up with an opinion on that and this and decided on the offering. And this is the dedication I decided to make while consulting Mr. Tristan and Mr. Bartolomeo. To the kingdom of Ellman, give me a Zlatrok horn and sapphire ring, a sapphire necklace and sapphire earrings. We decided to give the Kingdom of Leonhardt a Zlatrok fur and emerald ring, an emerald necklace and an emerald brooch. The offering to the Kingdom of Ellman is to be delivered by Mr. Tristan to the King of the Kingdom of Ellman under his responsibility. It was also decided that it was a suspension, and I greeted the two of you and we left the Adventurer Alliance behind in one line.

第三百三十五話 再びの神々とステータスチェック 飯も食って風呂も入ってさぁて寝ようかと寝室に向かおうとしたところ......。 『ようやく、ようやく、謹慎が解けたのじゃ~。甘味を、妾に異世界の甘味をぉぉぉ。うわぁぁぁぁん』 『化粧水とクリームっ、化粧水とクリームを今すぐっ、今すぐちょうだい! お願いだからぁぁぁっ』 『頼むっ、頼むからオレにビールを!』 『............ケーキとアイス』 『ウ、ウイスキーを、くれ......。ウイスキーを............』 『酒酒酒。ウイスキー、ウイスキー、ウイスキー、俺にウイスキーをくれぇぇぇ』 突如頭に響いてきた神々の懇願の言葉の数々。 ............何か、カオスだな。 「お、落ちついてください。ちゃんと話を聞きますから」 そう言うと、神様たちから謝罪の嵐。 『うわぁぁぁん、ごべんなざいぃぃぃ。これからは困らせるようなことしないから、妾の楽しみを奪わないでぇ~』 『ごめんなさい、本当にごめんなさい。もう、わがままは言わないわ。だから美容製品をください。異世界の美容製品がない生活なんてもう考えられないの。お願い、お願いよぉぉぉっ』 『すまんっ! 週一はさすがにウザかったよな。本当に反省してるんだ。だからビールを、オレにビールをくださいっ!』 『週一ごとにお願いするのは、ちょっと多かったかもしれない。反省してる。だから、またケーキとアイスください』 『儂らも、いろいろと注文付けてうるさいこと言ったのは悪かったと思ってる。異世界の酒は美味すぎてのう。特にウイスキーは格別じゃからな。儂らも夢中になってしまったんだ。のう、戦神の。お主には迷惑かけた』 『鍛冶神の言うとおりだ。ウイスキーに夢中になり過ぎて、いろいろ注文つけちまったのは本当に悪かったと思ってる。すまんかった』 『『後生だから、ウイスキーを儂らに!(俺らに!)』』 神様たち、余程謹慎が堪えたようだな。 必死過ぎなのにはちょっとドン引きだけど。 ニンリル様なんて、この声、泣いてるよね。 てか号泣してるっぽいし。 何とか落ち着かせて、神様たちから話を聞くと......。 神様たちは、デミウルゴス様から謹慎以外にも厳しいお言葉を頂戴したらしい。 『創造神様が言ったのじゃ。あんまり無理強いするのなら、お主との接触を一切許さんとな。お主は優しいから、妾たちのわがままも笑って聞いてくれるかもしれないが、儂が許さんからなとおっしゃられたのじゃ』 までしおらしくしてるなんて、デミウルゴス様はけっこう強めに神様たちを叱ってくれたんだな。 『そうなの。そうなれば、異世界の素晴らしい品々が手に入ることは二度とないってことよ。そんなことになったら......、イヤァッ、考えたくもないわ!』 人一倍美容に気を使ってるキシャール様は異世界の美容製品にハマってたもんな。 それに、こういうのって一度いいものを使うと、それ以下の効果しか見込めないものは使う気になれないんだって。 『創造神様、今回は割と本気だったもんな。だからオレたちみんなで話し合って、お前にはちゃんと謝ってお願いしようってことになったんだ。オレだって、ここ最近の一番の楽しみのビールが飲めなくなるなんて絶対に嫌だし』 『......私もケーキとアイスが食べられなくなったら悲しい。もっと食べたい』 アグニ様はビールめっちゃ気に入ってるし、ルカ様もアイス大好きみたいだしね。 『儂だって同じじゃ。ウイスキーが飲めなくなるなんて考えたくもないわい。儂にとってウイスキーは正しく命の水なんじゃからのう』 『俺も同じだ。ウイスキーが味わえなくなるなんて、考えるだけでゾッとするわ。俺にとっちゃウイスキーこそ至高の酒だ。ウイスキーを味わったら、この世界の酒でなんて満足できねぇよ』 ウイスキー至上主義のヘファイストス様とヴァハグン様の酒好きコンビも、今回はさすがに思うところあったようだ。 「あー、みなさん、加護ももらってるし、節度を持っていただければ、俺もお供えするのを拒否することはないですから大丈夫ですよ」 俺がそう言うと、神様たちの間から歓声が上がった。 ニンリル様なんて、泣きながら『ありがどぉぉぉ』って言ってるよ。 「でもですね、さすがに週一はきついかなって思ってます。できれば月一くらいにしていただけると......」 『もちろんそれで問題ないわ。ねぇ、みんな』 キシャール様がそう言うと、他の神様たちも同意した。 その後少し話し合って、とりあえず月一で金貨4枚分でと決まった。 週一のときだって金貨1枚だったからね、月一に換算して金貨4枚で特に俺のほうも問題なしだ。 それで、これだけはという品があれば言ってもらって、あとはこちらにおまかせにしてもらった。 やっぱりいちいち希望を全部聞いていると時間がかかるからね。 とは言っても、大筋の希望は今までと同じだけど。 ニンリル様は当然甘味でどら焼き多めを希望。 キシャール様は美容製品で、シャンプー&トリートメント、ボディーソープ、化粧水とクリームは今までのシリーズのもの、ストック分を含めてそれぞれ2セットを希望。 アグニ様はもちろんビールを希望で、種類はおまかせということだった。 ルカ様は最初から言っているとおり、ケーキとアイスだ。 ヘファイストス様とヴァハグン様の酒好きコンビは、ウイスキー一択で、ウイスキーであればあとはまかせるとのこと。 月一なので、これで希望の品は暇な日に用意しておけばいいので楽ではある。 アイテムボックスに入れておけばニンリル様やルカ様への菓子類だって悪くはならないしね。 これで目安はたったものの、金額も金貨4枚というのもあって今回分をすぐには用意できない。 そこで、明日はゆっくりする予定だったから、今回分は明日の夜渡すということで納得してもらった。 とは言っても、ずっと我慢していたのもあって、それを聞いた神様たちの意気消沈した様子が手に取るように分かった。 だって声があからさまにショボーンとした感じなんだもんな。 なんだか可哀想になっちゃったよ。 この間デミウルゴス様に没収されたものは、どうやらデミウルゴス様とその従者さんたちで山分けされちゃったみたいだし......。 甘いかもしれないけど、デミウルゴス様に没収された特別ボーナス分の品をあげることにした。 ネットスーパーの購入履歴からすぐ買えるからね。 「あの、みなさん、今回限りですけど、没収されてしまった特別ボーナス分の品です。どうぞ」 そういっていつもの段ボール祭壇に置いたところ......。 『お主はいいやづなのじゃー。うわぁぁぁん』 『あなた本当にいい人ね。ありがとう』 『いい奴だなぁ。ありがたくもらうぜ』 『......ありがと』 『本当にありがたいのう。お主、何か困ったことがあったらすぐに相談するんじゃぞ。儂にできることなら協力するぞい』 『ああ。俺もだ。何か困ったことがあったら何でも言ってくるといい。特に武に関することだったら、俺の右に出るものはいない。何かあったら力でねじ伏せてやるぜ』 そんな感じで、みなさんえらく感激しておられた。 若干1名危ないことを言っているお方がいたけども。 「それではまた明日の夜にお呼びいたしますので」 俺がそう言うと、神様通信がプツリと切れた。 「ふぅ、とりあえずはこれでよしと。それにしても、デミウルゴス様のお灸が大分堪えたみたいだね。まぁ、月一になったのは良かったけど」 よし、もう寝よう。 みんなが寝静まった主寝室に入りベッドに横になったところでふと思い出した。 「今日はあんだけ戦ったんだし、一応ステータスだけ確認しておくか」 ベッドに横になりながら、小声でステータスと唱える。 【 名 前 】 ムコーダ(ツヨシ・ムコウダ) 【 年 齢 】 27 【 種 族 】 一応人 【 職 業 】 巻き込まれた異世界人 冒険者 料理人 【 レベル 】 77 【 体 力 】 464 【 魔 力 】 457 【 攻撃力 】 446 【 防御力 】 438 【 俊敏性 】 364 【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 火魔法 土魔法 従魔 完全防御 獲得経験値倍化 《契約魔獣》 フェンリル ヒュージスライム ピクシードラゴン 【固有スキル】 ネットスーパー 《テナント》 不三家 リカーショップタナカ 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護(小) 火の女神アグニの加護(小) 土の女神キシャールの加護(小) 創造神デミウルゴスの加護(小) お~、レベルがけっこう上がってる。 ダンジョン入ったりで、何だかんだ俺のレベルも上がってきてはいたから、少しずつ上がりも悪くなってくるんじゃって思ってたんだけど。 オークといえども、数匹倒したから思っていたよりもレベルアップしてるな。 獲得経験値倍化もあるおかげなんだろうけど。 それにしてもレベル77か。 3つめのテナントが入るレベル80までもう少しってところまで来ちゃったな。 意図してたわけじゃないんだけど。 うーむ、次はどんなテナントが選べるのか......。 それには興味あるな。 ま、それはその時になってみないとね。 「ふぁ~、もう、寝よ」 眠気に負けた俺はそのまま目をつむった。

352 Episode 335: Stat Check With The Gods Again Dinner and a bath. Come on. I was just about to head to my bedroom to go to bed...... "Finally, finally, caution is solved. Sweetness to the concubine, the sweetness of the other world." Wow. ' "Lotion and cream, lotion and cream now, please! Please. ' "Please, please, give me a beer! "............... Cake and Ice Cream" "Wu, give me the whiskey... Whiskey........................ ' "Alcohol, wine. Whiskey, whiskey, whiskey, whiskey for me." Many of the words of the gods' plea that have suddenly echoed in my head. ... Something, chaos. "Oh, please calm down. I'll listen to you." With that said, a storm of apologies from the gods. 'Wow, you have to. No, no. Don't take away the pleasure of a concubine because I won't be bothering you from now on.' 'I'm sorry, I'm really sorry. I won't be selfish anymore. So please give me a beauty product. I can't think of a life without beauty products from other worlds anymore. Please, please. Ooh.' "Sorry! Monday was just a bummer, right? I'm really reflecting. So give me a beer! 'It could have been a bit much to ask for every Monday. Reflecting. So please cake and ice cream again' "Nora and the others also think it's bad that I ordered a lot and said something loud. Drinks from other worlds are too delicious. Especially since whiskey is unusual. Nong and the others are obsessed. Of the god of war. I bothered the Lord." 'The blacksmith God is right. I think it was really bad that I was too obsessed with whiskey and put a lot of orders on it. I'm sorry.' "'It's the afterlife, so let the whiskey go! (To us! God, you seem to have been very cautious. It's a bit of a dong-pull for being too desperate. Dear Nin Lil, this voice, you're crying. He sounds like he's crying. When I manage to calm down and hear from the gods... God seems to have received harsh words from Master Demiurgos besides prudence. "The Creator said so. If you're going to force me too much, I need to allow you to make any contact with the Lord. Because your Lord is kind, you may laugh and hear the selfishness of your concubines, but you said that you would not allow it. ' Demiurgos scolded the gods so strongly that they even moistened Lady Ninryl (Goddess of Sweet Life). 'Really? That way, you'll never get great products from another world again. If that happens......, yah, I don't even want to think about it! Kishahr, who cares about beauty twice as much as anyone, had a crush on beauty products from different worlds. Besides, once you use something good like this, you're not willing to use anything that can only be expected to work better than that. "God of Creation, this time I meant it for you. That's why we were all supposed to discuss it and ask you to apologize properly. Even I definitely don't like the fact that I can't have the most fun beer here these days. ' '... I'm sad too if I can't eat cake and ice cream anymore. I Want More' Master Agni really likes beer, and Master Luca seems to love ice cream. "Even Non is the same. I don't even want to think about not being able to drink whiskey. For Non, whiskey is the right water for life." 'Same goes for me. Just thinking about not being able to taste the whiskey is so frightening. For me, whiskey is the supreme booze. If you taste whiskey, you won't be satisfied with the alcohol in this world.' The combination of whisky supremacist Hephaestus and Vahagn-sama liquor lovers also seemed to be just what I thought this time around. "Uh, ladies and gentlemen, we're getting protection, and if you have moderation, I won't refuse to offer it to you either, so it's okay." When I said that, there was cheer from among the gods. Master Nin Lil is crying and saying, "Yes, I am." "But you know, I just think Monday is going to be tough. If possible, you could make it a month or so..." 'Of course that's fine. Hey, guys.' When Master Kishahr said so, the other gods agreed. We discussed it a little afterwards and decided that it would be for four gold coins on the first of the month for now. Even on Monday, it was one gold coin, so it was converted to four gold coins on the first of the month, and I have no problem with it. So, if this is all I have, I asked him to tell me and let me take care of the rest. I knew it would take a while to hear all my hopes. That said, the hope of the great muscles is the same as before. Lady Nin Lil naturally wants more baking with sweetness. Master Kishahr is a beauty product and wants two sets each, including shampoo & treatment, body soap, lotion and cream from previous series and stock. Master Agni, of course, wanted a beer, and the variety was up to him. As Luca said from the beginning, it's cake and ice cream. The combination of Hephaestus and Vahagun-sama liquor lovers is a choice of whiskey, and if it is whiskey, we can leave the rest to you. Since it is the first of the month, it is easy to prepare the items of hope in your spare time. If you put it in the item box, it won't be bad for you to treat Lady Nin Lil or Lady Luca. Although this was a guideline, there are four pieces of money and the amount cannot be prepared immediately for this time. So I was going to take my time tomorrow, so I was convinced that I would give it to you tomorrow night for this one. That said, I've been patient with it for a long time, and I know it so that the depressed appearance of the gods who heard it can be taken into their hands. 'Cause your voice feels obviously shobourne. I'm kind of pathetic. What was confiscated by Master Demiurgos during this time has apparently been mountainized by Master Demiurgos and his squire... It may be sweet, but I decided to give Master Demiurgos a special bonus worth of confiscated items. I can buy it right from the purchase history of the online supermarket. "Um, guys, only this time, but it's a special bonus item that's been confiscated. Go ahead." That's how I put it on my usual cardboard altar...... "The Lord is fine. Nah. Wow. ' 'You're a really good man. Thank you.' 'That's a good guy. I'll be grateful.' "... thanks" 'Thank you so much. Lord, if you have any problems, don't talk to me right away. If there's anything I can do, I can help. " 'Oh. Me, too. You should say anything if you have any problems. Especially if it's about martial arts, there's nothing out to my right. If anything happens, I'll screw you down with my strength. " Like that, you were all very grateful. There were a few people who said something dangerous. I'll call you back tomorrow night. When I said that, God, I lost my comms. "Phew, that's it for now. Nevertheless, you seem to have enjoyed a lot of Moxibustion from Master Demiurgos. Well, it's good to be the first of the month." All right, let's get some sleep. I remembered huffing as we all went into the quiet master bedroom and lay down in bed. "I fought only that one today, and I'll just check my status for once" Lying on the bed, whispering status. [Name] Mukoda (Tsyoshi Mukouda) [Age] 27 [Race] One-Person [Occupation] Involved interracial adventurer cook [Level] 77 [Health] 464 [Magic] 457. [Attack] 446. [Defense] 438. [Agility] 364 [Skills] Appraisal Item Box Fire Magic Soil Magic Demon Full Defense Gain EXP Multiplication Contract Warcraft Fenrill Hughes Lime Pixie Dragon [Unique Skills] Net Super Tenant Mitsuya Riker Shop Tanaka [Guardianship] Guardianship of Nin Lil, Goddess of Wind (Small) Guardianship of Agni, Goddess of Fire (Small) Protection of Kishal, goddess of earth (small) Protection of Demiurgos, god of creation (small) Ooh, the level is up. I thought the dungeon was coming in and my level was coming up, so it was getting a little worse. Though orcs, you're leveling up more than I thought because you took down a few. I guess I owe it to some doubling of my earned experience. And level 77? You've come a little closer to level 80, where the third tenant enters. I didn't mean it. Hmm, what kind of tenant can I choose next...... I'm interested in that. That's when you have to try. "Huh, now, go to sleep" I lost my drowsiness and I kept my eyes open.

第百七十一話 ローストチキン さてさて、夕食作りますか。 今日作るのは、ピラフ入り簡単丸ごとローストチキンだ。 実家にいたころに食ってみたくてクリスマスに一度作ってみたら、何かクリスマスには俺がローストチキンを作るのが当然みたいになっちまったからな。 当然作り方はバッチリ分かってる。 フフフ、魔道コンロを買ってからいつかはやろうと思ってたメニューだぜ。 今日使うのは......。 コカトリス丸々1羽だ。 これを使って仕上げていこうと思う。 肉になったコカトリスは1.5メートルくらいある丸鶏だ。 さすがにこれ1羽丸々焼いたらみんなお腹いっぱいになるだろう。 まずは材料だ。 ネットスーパーを開いて、ハーブソルトと冷凍ピラフ、それから油を塗るためのハケを購入。 それじゃ作っていきますか。 基本面倒なことが嫌いな俺の作るローストチキンはお手軽簡単だ。 冷凍ピラフを腹に詰めて焼くだけだからな。 一からピラフを作るのは面倒だからだけど、時間があるならそれもいいと思うぞ。 まず最初にコカトリス全体にハーブソルトをよーくすり込んでいく。 腹の中もだぞ。 そしたら少し時間を置くんだけど、その間にピラフを解凍しておく。 本当はレンジでチンした方が早いんだけど、さすがにここでレンチンはできないから、フライパンで軽く炒めて解凍しておく。 オーブンで焼くから軽くで大丈夫だぞ。 次にハーブソルトをすり込んだコカトリスの腹にピラフを詰め込んでいく。 ピラフを詰めたら竹串でふさいで、型崩れ防止に足をタコ糸で縛る。 コカトリス全体にハケを使ってオリーブオイルを塗ったら、クッキングシートを敷いた天板に載せる。 あとは予熱したオーブンで焼いていくだけだ。 200度で1時間弱焼くんだけど、それは様子見しながらだな。 途中、天板に滴り落ちた脂をハケで塗りながら焼くと綺麗な焼き色が付いていいぞ。 そのついでにひっくり返してムラのないように焼いていくと、こんがり美味しく焼き上がる。 焼けたかどうか心配なときは火が通りにくそうなところに竹串を刺してみて透明な脂しかでなければOKだ。 こんがり焼きあがったら、刺してある竹串や足を縛ってるタコ糸を外して出来上がりだ。 丸のまま1羽使って作るローストチキンは豪華だね。 しかもデカいコカトリスだから尚更だよ。 焼き上がったローストチキンを眺めていると、腹ペコなうちの子たちの声が。 『美味そうだな』 『早くくれよー』 『大きいお肉だ~早く食べたいなぁ』 みんなの目はローストチキンに釘付けだ。 「骨を外して取り分けるから、ちょっと待ってて」 俺は骨を取り外しながら肉とピラフをそれぞれの皿に分けていった。 「はい」 皿を出すとすぐに夢中で食い始める。 『むむっ、これはものすごく美味いぞ』 そうだろうそうだろう。 フェルも夢中でがっつく美味さだろう。 やっぱ丸のままオーブンでじっくり焼くと違うよな。 『こりゃ外側の皮がパリッとしてたまらんな。こっちのお前の言う米ってやつも味が染みてて美味いぞ』 おうおう、分かってくれるかドラちゃん。 そうなんだよ。 皮がパリッとしてるのがたまんないんだよねぇ。 あとはピラフにもじっくり旨味が染み込んで美味くなってるんだよな。 『皮はパリッとして中のお肉は柔らかくって美味しいお肉の汁がジュワッと出てくる。このお米もお肉の味が染み込んでて美味しいよー』 さすがグルメなスイ、分かってるね。 皮目パリっとして中はふっくらジューシーに仕上がるのも丸のまま焼いてるからだよね。 腹に詰めたピラフにはその肉の旨味がギュッと染み込んで冷凍ピラフとは思えない美味さに仕上がるんだよ。 ローストチキン大成功だね。 さて、俺も食おう。 自分で言うのもなんだけど、美味過ぎる。 皮パリッ中はふっくらジューシー。 いろんな部位を楽しめるのも丸ごと焼く醍醐味だよね。 ホント、美味いわぁ。 フェルとスイもおかわりをして、ローストチキンはみんなできれいに食いきった。 最後には骨しか残ってなかったよ。 みんな気に入ってくれたみたいで、また作ってくれってことだった。 これは詰めて焼くだけで簡単だからまた作るのもイイね。 『プルプルしたの頼むぞー』 「ドラちゃん、プルプルしたのはね、プリンって言うんだって」 『そうだったな。プリン頼む。今日はまだ食ってないから2個だからな』 ドラちゃんがプリンをご所望だ。 1日2個って約束で、今日はまだ食ってないからな。 『我も頼むぞ。我はいつものだ』 「いつものってイチゴショートだろ? 同じの2個でいいのか?」 『うむ』 フェルはいつものイチゴショートを2個ね。 『スイはねー、まだ食べたことないのがいいなぁ』 はいはい。 スイは新しい味を求めてるのね。 俺はそれぞれの希望のものを不三家で買っていく。 カスタードプリン2個、イチゴショート2個、スイにはアップルパイとイチゴのロールケーキを選んでみた。 それぞれ出してやると、美味そうにたいらげたよ。 食後のデザートをいただいて、みんな満足気にしている。 俺としちゃまだ寝るには早い時間だし......。 あ、ちょうどいいからスイにあれ作ってもらおう。 俺はスイにあるものを作ってもらうことにした。

180 Episode 171 Roast Chicken Okay, well, do you want to make dinner? What I make today is an easy whole roast chicken with pilaf. I wanted to try it at my parents' house, so I made it once for Christmas, and it seemed natural for me to make roast chicken for Christmas. Naturally, I know how to make it perfectly. Hufu, I've been meaning to do this someday since I bought the magic stove. Menu. I use it today...... It's a whole cocatrice. I'm going to use this to finish it. The meaty cockatris is a round chicken about 1.5 meters. Exactly. We'll all be hungry if we cook one of these whole. Ingredients first. Open the net supermarket, buy herbal salt and frozen pilaf, then hake to oil. Will you make it then? I hate basic hassles. My roast chicken is easy to make. Just pack the frozen pilaf in your stomach and cook. Because it's a hassle to make a pilaf from scratch, but if you have time, I think that's good too. First, I finally slip the herbal salt into the whole cocatrice. And in your stomach. Then I'll put some time aside, but I'll defrost the pilaf in the meantime. It's actually quicker to chin in the range, but I can't do a lentin right here, so I'll fry it gently in the frying pan and thaw it. I'll cook it in the oven so it's light and it'll be fine. The next thing I know, I'm stuffing a pilaf in the belly of Cocatrice with a slip of herbal salt. Once the pilaf is filled, block it with bamboo skewers and tie your feet with octopus thread to prevent mold collapse. Once the whole cockatris has been painted with olive oil using a hake, place the cooking sheet on a top plate. All you have to do is cook it in a preheated oven. I bake it at 200 degrees for less than an hour, but that's while I'm watching. Along the way, you can cook dripping fat onto the ceiling while you apply it with a hake and it will come with a beautiful baking color. When it is then turned upside down and cooked without unevenness, it is cooked deliciously. Try stabbing bamboo skewers where the fire seems to stick when you're worried about whether it's burned or not. If it's only clear fat, it's OK. Once you're done baking, you can remove the bamboo skewers and the octopus thread that binds your feet. Roasted chicken made with one round is luxurious. Plus, it's a big cockatris, so it's a shame. Looking at the roasted roast chicken, the voices of my belly peppers. "Sounds delicious." Come on. Come on. "It's Big Meat - I Want It Soon" Everybody's eyes are nailed to roast chicken. "I'm gonna take the bones off and split them up, so just hang on a second." I split the meat and pilaf on each plate as I removed the bones. "Yes." As soon as I serve the plates, I start eating obsessively. "Mmm, this is so delicious." I guess so. I guess so. Fell would also be obsessed and disappointed in the deliciousness. I knew it wouldn't be the same if I cooked it carefully in the oven with the whole thing. "I can't wait to see the skin on the outside. The rice you call over here tastes good too." Oh, come on. Do you understand me, Dora? That's right. I can't wait for the skin to be crisp, can I? And then the pilaf is delicious because of the delicious taste. "The skin is crisp and the meat inside is tender and juicy with delicious meat juice emerges. This rice is also delicious with the flavour of meat." That's gourmet sui, you know. The skin eyes are crispy and the inside is plump and juicy because it is also cooked in circles, right? The flavour of the meat in the pilaf stuffed in your stomach gives it a flavour that doesn't seem like a frozen pilaf. Roast chicken is a success. Well, I'll eat, too. What do you say yourself, but it's too delicious. Plump and juicy during skin paring. It's also a flavor to cook the whole lot to enjoy the various parts, right? Really, yummy wow. Fell and Sui also took turns and the roast chicken was eaten clean by everyone. At the end of the day, there were only bones left. They all seemed to like it, and they meant to make it again. It would be nice to make this again because it's just easy to pack and bake. "I pulled it. Please." "Dora, you pulled, you said pudding." 'You did. Pudding, please. I haven't eaten yet today, so it's two.' Dora wants the pudding. I promised you two a day, and you haven't eaten today. 'I'm begging you, too. I'm the usual. " "It's always strawberry short, isn't it? Can we have the same two? "Umm." Fell has two of his usual strawberry shorts. "I hope I haven't eaten yet" Yes, sir. Sui wants a new flavor. I will buy each item of hope in three houses. I chose two custard puddings, two strawberry shorts, and an apple pie and strawberry roll cake for Sui. When I gave them each out, they looked deliciously tedious. I got dessert after dinner and everyone is satisfied. If it's me, it's still early to go to bed... Oh, just fine, let's have Sui make that one. I decided to have something made in Sui.

第百五十二話 大量のドロップ品 『ねぇねぇあるじー、スイにお願いってなぁに?』 「ああ、それはな......」 俺はアイテムボックスの中からミンサーを取り出した。 大量のひき肉を作るのに酷使したから既にガタがきている。 買ってからそんな経ってないんだけど、かなり酷使したからなぁ。 「これを作ってもらいたいんだ」 そう言ってスイにミンサーを渡した。 『うーんと、ちょっと待っててね』 スイはミンサーを体に取り込んで調べている。 「それでね、できればそれよりも大きく作ってくれると嬉しいな」 手でこれくらいと1.5倍くらいの大きさをスイに示した。 『これを大きくかぁ。難しいけど、スイがんばってやってみるー』 いろいろ部品もあるし、難しいみたいだけどやってくれるようだ。 「それじゃ、これでお願いな」 ミスリル鉱石をスイに渡すと、それを取り込んでいった。 調理器具の中で一番作ってもらいたかったのは実はこのミンサーなんだよね。 上手くいくといいけど。 ミスリル製ならきっと丈夫だろうし、何よりスイに作ってもらえれば切れ味抜群だからひき肉を作るのも楽になると思うんだ。 ミスリル包丁は切れ味が良すぎて(ヘマやったら指がスパッと無くなりそうってのもあるけど、多分まな板が保たないような気がする)諦めたけど、これなら切れ味が良くて悪いことはないからね。 あと調理器具ではフライパンを今のより大きめのものを作ってもらおうかと考えている。 今でも不便はないんだけど、もう少し大きいのがあるといいなと思ってたからさ。 鍋もちょっと考えたんだけど、あれ以上大きくするとコンロの位置がもう少し下にないと鍋をかき回すときに支障がでそうなんだよね。 それを考えると、今の半寸胴鍋が大きさもちょうどいいし個数もそろってるから特に新しく作ってもらう必要もないかなと思ってる。 とりあえずミンサーの次はフライパンで、あとはその都度必要なものをスイに作ってもらえればと考えてる。 それにしてもスイはカワイイ上に優秀だよ。 ご褒美の不三家のケーキはいっぱい食わせてやろう。 さてと、俺はドロップ品の整理に着手せねば。 うーん、それにしても大量にあるなぁ。 まずは一番多くある皮から整理していくか。 オークの皮が、1、2、3、4、5..................123、124、125枚と。 オークの皮は全部で125枚あった。 オークはたくさんいたからなぁ。 次がリザードマンの皮か。 1、2、3、4、5..................61、62、63枚、これで最後かな。 リザードマンの皮が63枚。 リザードマンはオークの半分くらいで少なめだな。 63枚で少ないってのもあれだけど。 次はオーガの皮が、1、2、3、4、5..................100、101、102枚か。 オーガも100枚超えの102枚。 オーガも多かったからな。 お次はトロールだ。 トロールも多くいたからたくさんありそうだ。 1、2、3、4、5..................111、112、113枚か。 トロールも113枚か。 俺はドロップ品の整理を続けた。 『あるじー、お腹減ったー』 「あ、ごめんごめん。昼飯時か。フェルとドラちゃんとこ行こうか」 『あのね、まだ終わってないのー』 「あ、いいよいいよ。ご飯食べてからで大丈夫」 『分かったー。それじゃ、ご飯食べたらまたやるね』 スイと一緒にフェルとドラちゃんがいる獣舎に向かった。 『遅いぞ』 『遅いっ』 フェルもドラちゃんも待っていたようでちょっと不機嫌だ。 「ごめんごめん。お詫びに好きなもの作ってやるから許してくれよ」 みんな相当気に入ってたもんな。 確かにすごく美味かったし。 の焼き肉丼の昼飯を食ったフェルとドラちゃんは満足したみたいで、昼寝してるよ。 俺とスイは昼飯を挟んだら再び作業開始だ。 俺はドロップ品の整理を、スイはミンサー作製を始めた。 「それにしても、こうやって整理してみるとかなりのもんあったんだなぁ......」 あきれるほどに大量のドロップ品があった。 まぁ、みんないろんな魔物倒したもんな。 今日中に整理つけたいし、がんばろ。 「ふ~、やっと終わったぜ......」 ドロップ品の整理を続けて、ようやく整理したドロップ品の結果がこうだ。 ヴェノムタランチュラの毒袋×3 オークの肉×56 オークの睾丸×31 オークの皮×125 リザードマンの皮×63 オーガの皮×102 オーガの魔石(極小)×21 トロールの皮×113枚 トロールの毒爪×48 トロールの魔石(小)×23 ミノタウロスの肉×42 ミノタウロスの角×49 ミノタウロスの皮×88 ミノタウロスの鉄斧×15 ミノタウロスの魔石(小)×20 オークキングの睾丸×1 レッドオーガの魔石(中)×1 スプリガンの魔石(大)×5 ジャイアントキラーマンティスの鎌×38 ジャイアントキラーマンティスの魔石(小)×7 マーダーグリズリーの毛皮×21 マーダーグリズリーの魔石(大)×3 コカトリスの肉×10 コカトリスの羽×7 ロックバードの肉×6 ロックバードの嘴×10 ロックバードの羽×13 パラライズバタフライの麻痺毒の鱗粉×42 ジャイアントドードーの肉×3 ジャイアントドードーの羽×9 ジャイアントセンチピードの外殻×3 ジャイアントセンチピードの魔石(大)×2 ワイルドエイプの毛皮×61 キラーホーネットの毒針×286 キラーホーネットのローヤルゼリー×1 ヴァースキの牙×1 ヴァースキの皮×1 ヴァースキの魔石(特大)×1 マンティコアの皮×1 マンティコアの毒針×1 マンティコアの魔石(特大)×1 ギュスターブの皮×1 ギュスターブの魔石(特大)×1 ジャイアントサンドスコーピオンの毒針×6 サンドワームの歯×8 サンドワームの魔石(大)×4 デスサイドワインダーの皮×7 デスサイドワインダーの毒袋×5 デスサイドワインダーの魔石(大)×3 ジャイアントサンドゴーレムの魔石(特大)×1 ベヒモスの皮×1 ベヒモスの魔石(超特大)×1 ベヒモス(ダンジョンボス)の宝箱×1 ミミックの宝箱 (小)×1 (大)×2 宝箱、ドロップ品の宝石類 ルビー(小粒)×1 エメラルド(小粒)×1 アクアマリン(小粒)×1 ガーネット(小粒)×1 アメシスト(小粒)×2 ペリドット(小粒)×1 金のインゴット×1 インペリアルトパーズ(中粒)×1 サファイア(中粒)×1 アレキサンドライト(中粒)×1 ダイヤモンド(大粒)×1 ダイヤモンド(中粒)×2 ダイヤモンド(小粒)×2 イエローダイヤモンド(大粒)×1 ダイヤモンドの指輪×1 タンザナイトのネックレス×1 宝箱にあったマジックアイテム マジックバッグ(小)×1 マジックバッグ(中)×1 魔力回復の指輪×1 解毒のネックレス×1 ダンジョンボス(ベヒモス)の宝箱にあった魔剣カラドボルグ 整理してて自分でもびっくりしたよ。 こんなにあったなんてさ。 でも、フェルとドラちゃんとスイがバンバン魔物倒してたからねぇ。 俺はほとんどドロップ品拾い係に徹してたし。 いやぁ、ホントにこれどうしようって感じだよ。 エルランドさんが皮は引き取ってくれるようなこと言ってたけど、さすがにこの量全部はね......。 それに宝石類も思ったよりも多かったし。 まぁその辺はエルランドさんにもちょっと相談してみよう。 とりあえずはドロップ品の整理終わったぜ。 『あるじー出来たよー』 「おっ、できたか」 スイからミンサーを受け取る。 おお、なかなかいい出来じゃないか。 早速試しに使ってみることにした。 まずはオーク肉のひき肉を......。 おお、おおっ、これはすごいぞっ。 肉を入れてハンドルを回して肉を挽いていくんだけど、そのハンドルが軽い軽い。 大きさも前のより大きいからどんどん挽き肉が出来ていくよ。 次はブラッディホーンブルの挽き肉も作ってみる。 こっちもどんどん挽き肉ができていくね。 どんどんどんどんハンドルを回して......。 気付いたときには大量の挽き肉が出来ていた。 『あるじー、どお?』 「あー、ごめんね、夢中になっちゃったよ。スイが作ってくれたこれ、すっごく良いよ! さすがスイだよ。ありがとうね」 『うふふ~褒められちゃった。嬉しいなぁー』 スイが嬉しそうにポンポン飛び跳ねている。 「ああ、もうそろそろ夕飯作らないとフェルとドラちゃんが怒っちゃうな。スイ、行こう」 「あ、スイ、ご飯食べた後にこれ作ってくれたお礼にいいものあげるから楽しみにしててね」 『いいものー? なぁに?』 「食事の後のお楽しみだよ」

161 Episode 152: Massive Drops "Hey, Ryuuji, do Sui a favor, huh? "Oh, that's..." I took the mincer out of the item box. I've already gotten rattled because I've been terrible at making a lot of hiccups. It hasn't been like that since I bought it, because I've been pretty bad at it. "I need you to make this." That's what I said and gave Sui the mincer. "Um, wait a minute." Sui is taking the mincer into her body and looking into it. "So, I'm glad you made it bigger than that, if you can." I showed Sui how big it was about 1.5 times this size with my hands. "Take this big. It's hard, but I'll try my best - ' There are a lot of parts, and they seem difficult, but they seem to do it. "Now, please." Passing the Mithril Ore to Sui, he took it in. It's actually this mincer that you wanted me to make the most of my cookware. I hope it works out. I'm sure it would be sturdy if it was made of Mithril, and most importantly, I think it would be easier to make hiccups because it would be excellent cut. The Mithril knife is too cleavage (sometimes my fingers are going to lose spa if I do hema, but I probably don't think the slab will keep it) I gave up, but this is because the cleavage is good and there's nothing bad about it. And I'm thinking about having the frying pan made bigger than it is now in the cookware. I still don't have any inconveniences, but I was hoping it would be a little bigger. I was just thinking about the pan as well, but if it's bigger than that, the stove position won't be a little further down, so that's the obstacle when you spin the pan. Considering that, I don't think it is necessary to have the current semi-dimensional torso pan made especially new because it is just the right size and number of pieces. In the meantime, Mincer's next is a frying pan, and I'm hoping to get Sui to make what I need each time. And Sui is excellent on the cute side. I'll feed you lots of cakes from the three rewarded houses. Well, I have to start organizing the drops. Um, and there's a ton of them. Shall we start by sorting it out from the skin that is most common? with one, two, three, four, five......... 123, 124, 125 pieces of oak skin. There were 125 pieces of oak skin in total. I don't know because there were a lot of oaks. Is Lizardman's skin next? One, two, three, four, five... 61, 62, 63 sheets, I guess that's the last one. 63 Lizardman skins. Lizardman is about half the oak and less. There are 63 pieces that are less. What's next, 1, 2, 3, 4, 5...... 100, 101, 102 pieces of Auga skin? There are also more than 100 Auga 102 sheets. There were a lot of orgasms. Trolls are next. There were a lot of trolls, so it seems like a lot. One, two, three, four, five... 111, 112, 113? 113 trolls, too? I kept sorting out the drops. "I'm hungry." "Oh, I'm sorry. At lunch? Shall we go with Fell and Dora?" "You know, it's not over yet." "Oh, fine, fine. I'll be fine after dinner." "Okay -. I'll do it again after dinner." I headed to the beast house where Fell and Dora are with Sui. "It's late." "Late." Fell and Dora seem to have been waiting and a little grumpy. "I'm sorry. I'll make you whatever you want to apologize for, so forgive me." Everyone liked it a lot. It sure was delicious. Fell and Dragon were satisfied with their grilled meat bowl lunch and are taking a nap. Me and Sui start working again when we pinch lunch. I started organizing the drops, and Sue started creating mincers. "Still, there was quite a bit when I tried to sort it out like this..." There were so many drops. Well, we all defeated all sorts of demons. I want to sort it out by the end of the day, and good luck. "Phew, it's finally over..." Here's the result of continuing to organize the drops and finally organizing them. 3 x Venom Tarantula Poison Bags 56 x Oak Meat 31 x Oak Testicles Oak Skin x 125 Lizardman's Skin x 63 Auga Skin x 102 Orga Demon Stone (Extremely Small) x 21 Troll Skin x 113 sheets Troll's Poison Claw x 48 Troll's Demon Stone (Small) x 23 Minotaur's Meat x 42 Minotaur's Horn x 49 Minotaur Skin x 88 15 x Iron Axe in Minotaur Minotaur's Demon Stone (Small) x 20 1 x Oak King testicles 1 x Red Auga Demon Stone (Medium) Sprigan's Demon Stone (Large) x 5 Giant Killer Mantis's Sickle x 38 Giant Killer Mantis Demon Stone (Small) x 7 21 x Murder Grizzly Fur Murder Grizzly's Demon Stone (Large) x 3 10 x Cocatrice Meat Cocatrice feathers x 7 6 x Rockbird Meat Rockbird's mouth x 10 Rockbird feathers x 13 Paralysis Butterfly Paralysis Poison Scale Powder x 42 3 x Giant Dodo Meats 9 x Giant Dodo Wings 3 x Giant Centipede Outer Shells Giant Centipede Demon Stone (Large) x 2 Wild Ape Fur x 61 Killer Hornet Poison Needle x 286 1 x Killer Hornet Royal Jelly 1 x Vaski Fang 1 x Varski Skin 1 x Vaski Demon Stone (Extra Large) 1 x Manticore Skin 1 x Manticore Poison Needle 1 x Manticore Demon Stone (Extra Large) 1 x Gustave Skin 1 x Gustave Demon Stone (Extra Large) 6 x Giant Sand Scorpion Poison Needles 8 x Sandworm teeth Sandworm's Demon Stone (Large) x 4 7 x Death Side Winder Skin 5 x Death Side Winder Poison Bags Deathside Winder's Demon Stone (Large) x 3 1 x Giant Sandwich Golem Demon Stone (Extra Large) 1 x Behemoth Skin 1 x Behemoth Demon Stone (Ultra Extra Large) 1 x Behemoth (Dungeon Boss) Crate Mimic's Crate (Small) x 1 (Large) x 2 Crates, drops of jewellery 1 x Ruby (Small Grain) 1 x Emerald (Small Grain) 1 x Aquamarine (Small Grain) 1 x Garnet (Small Grain) 2 x Amethyst (Small Grain) 1 x Peridot (small grain) 1 x gold ingot 1 x Imperial Topaz (Medium Grain) 1 x Sapphire (medium grain) 1 x Alexandrite (medium grain) 1 x Diamond (Large Grain) 2 x Diamond (Medium Grain) 2 x Diamonds (Small Grains) 1 x Yellow Diamond (Large Grain) 1 x Diamond Ring 1 x Tanzanite necklace Magic Items in Crate 1 x Small Magic Bag 1 x Magic Bag (Medium) 1 x Magic Recovery Ring 1 x Detoxifying Necklace Demon Sword Karadborg on Dungeon Boss (Behemoth) Crate I was surprised to sort it out. I can't believe this happened. But it's because Fell, Dora and Sui were banging demons down. I was pretty much a drop picker. Hey, it really feels like what am I gonna do with this. Erland said something about removing the skin, but that's just how much this whole thing is...... And there were more jewels than I thought. Well, let's talk to Mr. Erland about that. In the meantime, I'm done sorting out the drops. "It's done." "Whoa, did you get it?" Receive a mincer from Sui. Oh, that's a pretty good one. I decided to try it out quickly. Let's start with a hint of oak meat...... Whoa, whoa, this is amazing. I add the meat and turn the handle and grind the meat, but that handle is light and light. The size is bigger than before, so more and more ground beef will be made. Next time I'll also try to make some bloody hornblue ground beef. We're getting more ground meat here, too. Turn the handle more and more...... By the time I realized it, a lot of ground beef had been made. "Rugi, duo? "Uh, I'm sorry, I'm obsessed. Sui made this for me, it's so good! That's awesome. Thank you." "Ugh - I was praised. Glad to hear it. ' Sui is happily jumping pompous. "Oh, it's time to make dinner now. Don't let Fell and Dora get mad. Sui, let's go." "Oh, Sue, I'll give you something nice to thank for making this after dinner, so look forward to it." Good stuff? What? ' "It's fun after dinner."

第百二十四話 最新式魔道コンロ 俺たちはドランの街を歩いていた。 フェルとドラちゃんがいるから見られはするけど、思ったよりもみんな落ち着いている。 やはりダンジョン都市ということもあって冒険者も多いし、テイマーが少ないとはいえ従魔連れの冒険者も時折見かけるしこの街の住人は慣れっこなのだろう。 「それにしても人が多いな。さすがこの国の五指に入る大都市だ」 立ち並ぶいろんな店を見ながら通りを歩いていく。 ダンジョン都市という土地柄か武器・防具屋が多い。 興味が無いのかと言われればちょっとはあるけど、今の俺には必要ないかなぁ。 フェルにスイにドラちゃんっていう強い味方がいるし、何と言ってもスイが鍛冶神の加護で鍛冶ができるようになったしな。 作ってもらったミスリルナイフはすっごく良く出来てて、柄までミスリルで出来た綺麗なナイフだった。 本当は今着けてる鞘付きベルトに挿したいところなんだけど、ミスリル製だけあって切れ味がハンパない。 この鞘付きベルトはジャイアントディアーの革で出来てて丈夫ではあるけど、刃が突き抜けちゃうかもしれないってことで、残念ながらミスリルナイフはアイテムボックスの中にある。 それで考えてたのが鞘付きベルトの鞘の部分を薄くミスリルでコーティングできないかなってことだ。 ちょうど鞘の部分は取り外しがきくし、鞘の内側の部分だけでも薄くコーティングすれば刃が突き抜ける心配もなさそうだ。 ちょっとスイに聞いてみたら、できるっぽいから今夜にでもちょっとやってもらおうと考えてる。 それから、準備は大切だよなぁと痛感したし、ダンジョンに入るまでにミスリルソードも作ってもらおうと考え中だ。 立ち並ぶ店を見つつ、いろんなことをつらつらと考えながら歩いていると、それが目に入り立ち止まる。 それが置いてある店は、どうやら魔道具を扱う店のようだ。 俺は引き寄せられるように、その魔道具店に近付いていった。 俺が目にしたのは、 横に4つコンロが並び下にはかなり大きなオーブンがついている。 大きさ的にはコンロが4つ並んでいることで横に長く2メートル弱で幅は80センチくらいだ。 ちょっと大きいけど、その分コンロ下のオーブンが大きくなっている。 「いらっしゃいませ。そちらの最新式魔道コンロに目をつけるとはお目が高い」 最新式魔道コンロを見ていたら、店主らしき人がやってきた。 「すいません、これ火力はどうなんですか?」 魔道具だから魔石を使ってるんだろうけど、火力が弱いんじゃ話にならない。 「ご覧になっていただければ分かるとおり、こちらの最新式魔道コンロに使用している魔石は粒選りのものを厳選して取り付けてありますので火力も申し分なしです」 そう言ってコンロの中央部分を指差した。 そこには魔法陣が描かれていて、その中央に直径2センチくらいの黒い魔石がはめ込まれていた。 店主が言うには、この魔法陣は火の魔法陣でその中央にある魔石が魔力を供給して火を点けたりする仕組みらしい。 なるほど、魔道具ってこういう感じなんだな。 「それに加えて弱火から強火まで自由自在に調節可能です。それから、この大きさの魔石を使用しておりますので毎日お使いになられても10年くらいは魔石の交換が不要なのですよ」 10年はそのまま使えるってことだろ? そりゃすごいな。 「実際に火をつけてみますのでご覧になってください」 そう言って店主が実演してくれた。 コンロの手前にあるボタンを押すと火がついた。 「ここを押して火を点けるときだけ少し魔力を流してください。火が点いたら、あとはこの摘みで火力調整するだけです。使用方法もこのように簡単なんですよ」 ボタンの横にある摘みを左に回すと弱火に、右に回すと強火になるようだ。 店主の言うとおり使用方法も簡単だし、火力も十分のようだ。 「コンロそれぞれにこれらの装置が付いていますので、同時にいろいろな料理が作れますので便利です」 そうなんだよねぇ。 今使ってるカセットコンロも使えなくはないけど、ちょっと火力が心もとない気はしていたんだよ。 この魔道コンロならそういう心配はなさそうだし。 「それから、このコンロ下はオーブンになっていまして、火を付ける装置と火力調整の装置はここにありまして、火の点け方や火力調整の仕方はコンロと同じです。あとこちらにタイマーがあるので、焼き過ぎるということもありませんよ」 店主が前面にあるオーブンの扉の右側を指さした。 なるほどタイマーも付いてるし、普通のオーブンと使い方は変わらないな。 「この大きさのオーブンですと、コカトリスの丸焼きもできますよ。それに上のコンロでスープを作り、下のオーブンでパンを焼いてなんてこともできます」 コカトリスの丸焼きか......コカトリスが1.5メートル前後だから十分いけるな。 ローストチキン、いいなぁ。 それに焼き立てのパンか。 美味そう。 俺にはネットスーパーがあるから、小麦粉もドライイーストも簡単に手に入るし、手作りパンいいかも。 とにかく、これがあったら料理の幅が随分広がりそうだ。 これ、欲しいかも。 「いいですねぇ。それで、お値段は?」 そこが一番重要だ。 魔石使ってるし、高いんだろうけど。 「............え?」 店主さん、そんな笑顔で言われても......。 金貨860枚か。 さすがに高いなぁ。 でも、欲しい。 うーん、どうしよ。 『おい、まだなのか?』 『そうだぜ、つまんねぇよ。腹も減ってきたし』 興味なさそうに後ろに控えてたフェルとドラちゃんがしびれを切らして念話を送ってくる。 ちなみにスイはいつものとおり革鞄の中で寝ているぞ。 『いやー、ちょっとこれ買おうかどうか迷ってるんだよ』 『ぬ、そんな大きなものどうするのだ? 邪魔なだけではないか』 『邪魔じゃないよ。これはな、魔道コンロって言って料理を作る道具なの。だけどめちゃくちゃ高いから悩んでんだよ』 『料理を作る道具とは言っても、今までだってお主は料理を作っていたではないか』 『そうなんだけどさ、これがあれば料理の幅が広がるんだよ。下にオーブンがついてるし、今まで作れなかった料理も作れるようになるんだ。だけどさ、金貨860枚もするんだよ。だから悩んでんだけど』 金がないわけじゃないけど、金貨860枚って言われるとさ悩むよな。 高かった風呂の倍以上の値段だもんな。 『よし、買え』 『新たな美味い料理が食えるのだろう?』 『ま、まぁそうだけど......』 『なら問題ない。金はあるのだろう? なら買え』 そりゃ金は一応あるけどさ。 フェル、ブレないねぇ。 美味い料理が食えるんなら、高くても買えと。 『何々、それあると美味い料理が食えるのか? ならあった方が良いに決まってんじゃん』 ドラちゃんまでかよ。 うーん、じゃ、買っちゃいますか。 欲しいのは欲しいし。 よし、買おう。 「すみません、これ、買います」 「え? 買われるんですか?」 店主、さんざん勧めておいて驚かないでくれないか。 まぁ俺の見てくれからこんな高額なもの買えるとは思ってなかったんだろうけどさ。 「ええ、買います。金貨860枚ですね」 俺は金貨の詰まった麻袋を3つ出した。 一袋に金貨300枚入っている。 そのうち1つから金貨40枚を取り出してと、これで金貨860枚だ。 「これで金貨860枚あると思いますんで、確認してください」 驚いた顔をした店主が、俺の言葉にハッとして、金貨を数え始めた。 「お待たせしました。確かに金貨860枚受け取りました。魔道コンロはどちらにお運びすればよろしいですか?」 「ああ、それならお構いなく。私、アイテムボックス持ちなので、これでしたらギリギリ入りますんで」 本当は余裕で入るんだけどね。 「おおっ、そうでしたか。この街は人も多いので、アイテムボックス持ちも珍しくはないですが、あなた様はけっこうな大きさのアイテムボックス持ちですな」 へー、やっぱり大きい街で人も多いからアイテムボックス持ちいることはいるんだな。 でも、この大きさでけっこうな大きさなのか。 今までは大きいものって言ったら魔物くらいだし、その魔物もギルドマスターとか限られた人の前でしか出さなかったからあんまり気にしてなかったけど、大きい物の出し入れは人前ではしないように気を付けないとな。 俺は【最新式魔道コンロ】をアイテムボックスにしまい店を出た。 店主は「ありがとうございました」ってニコニコ顔だったよ。 その後は、食品街を見て回った。 野菜はお馴染みのものが少しだけ呼び名を変えて売っていた。 キャベツがキャベット、ニンジンがキャロート、玉ねぎがオネオンって感じでね。 ここの野菜はネットスーパーに比べたら鮮度は落ちるけど、安かったからたくさん買った。 キャベツにニンジン、玉ねぎ、あとジャガイモもあったから購入。 小玉ねぎみたいなもんもあったからそれも買った。 どれも縦横1メートルくらいの麻袋いっぱい入って一袋銀貨1枚程度だったぜ。 これから野菜はネットスーパーじゃなくて、こっちの店で買ってもいいかもしれないな。 それから黒パンも買った。 硬いけど、これはこれで噛み応えもあって不味くはないからな。 その後、通り沿いの店を少し見て回ってたんだけど、フェルもドラちゃんも飽きてきたみたいだし、『腹減った』と言い出したから宿に戻ることにした。 早速【最新式魔道コンロ】使ってみるぜ。

133 Episode 124: The Latest Demonic Stove We were walking in the city of Doran. We'll be seen because we have Fell and Dora, but we're all calmer than we thought. Again, it can be a dungeon city and there are many adventurers, and although there are few Tamers, I see adventurers with submissive demons from time to time and I guess the inhabitants of this city are used to it. "And that's a lot of people. That's the big city that's going into this country's five fingers." Walk down the street looking at the shops lined up with all sorts of shops. There are many land patterns or weapons and armor stores called Dungeon Cities. I have a little if you're not interested, but I don't know if I need it right now. Fell has a strong ally named Dora in Sui, and no matter what he says, Sui is now able to forge with the blessing of the blacksmith god. The misrill knife I had made was a beautiful knife made of misrills to the pattern. I really just want to insert it into the sheathed belt I'm wearing right now, but it's only made of misrills and the cut doesn't hammer. This sheathed belt is made of Giant Deere leather and is durable, but unfortunately the misrill knife is inside the item box, meaning the blade could slip through. So I was wondering if I could coat the sheath area of the sheathed belt thinly and missly. Just because the sheath area is removable, you don't seem to have to worry about the blade pushing through it if it is thinly coated just in the inner part of the sheath. I asked Sue a little bit and she seems to be able to do it, so I'm thinking about getting her to do it a little bit tonight. Then, I felt painful that preparation was important, and I'm thinking about getting a misrill sword made by the time I get into the dungeon. That stops in my eyes as I walk around thinking about all sorts of things as I see a standing shop. The store it houses is apparently the one that deals with magic artifacts. I approached the magic shop so I could be attracted. What I saw was a [newest magic stove] that Kyou had placed to decorate in the store. There are four stoves lined up on the side and a pretty big oven underneath. Size, with four stoves lined up, it's less than two meters long on the side and about 80 centimeters wide. It's a little big, but the oven under the stove is getting bigger for that. "Welcome. It's expensive to watch your latest magic stove." I was watching the latest magic stove and a shopkeeper came along. "Excuse me, what about this firepower? I know you're using demon stones because you're a demon prop, but you're not talking about weak firepower. "As you can see, the demon stones we use for this latest magic stove are carefully selected and installed from grain selection, so the firepower is perfect." That's what I said and pointed to the central part of the stove. There was a magic formation painted there, and a black demonic stone about two centimetres in diameter was fitted in its center. According to the shopkeeper, this magic formation seems to be a mechanism whereby a demonic stone in the center of it supplies magic and ignites a fire. I see, this is what magic props are like. "In addition to that, it is freely adjustable from low to high heat. And since we use this size of demon stone, even if you use it every day, you don't need to replace it for about ten years." You mean you can keep it that way for ten years, right? That's amazing. "I'll actually try to light it, so take a look." That's what the store owner demonstrated to me. Pressing the button in front of the stove caught fire. "Flush a little magic only when you press here to light the fire. Once the fire is lit, all you have to do is adjust the fire power with this picking. It's so easy to use." Turn the picking next to the button to the left for a low heat and to the right for a high fire. The store owner is right. It's easy to use and seems to have enough firepower. "Each stove comes with these devices, making it convenient to cook a variety of dishes at the same time" That's right. I can't even use the cassette stove I'm using right now, but I didn't think I'd be too comfortable with the firepower. This magic stove doesn't seem to worry about that. "Then, under this stove, it was in the oven, and here was the device to light the fire and the device to adjust the fire, and the way to light the fire and adjust the fire is the same as the stove. There's a timer here, so it doesn't mean it's overcooked." The shopkeeper pointed to the right side of the oven door on the front. Well, it's got a timer, and it's not the same as a regular oven and usage. "This is an oven this size, and you can also roast Cocatrice round. And you can make soup from the top stove and bake bread in the bottom oven." Cockatrice roasted round...... don't get enough because Cockatrice is around 1.5 meters. Roast chicken, nice. And baked bread. Looks delicious. I have an online supermarket, so I can easily get flour and dry east, and maybe handmade bread. Anyway, with this, the range of dishes is going to expand considerably. I might want this. "That's good. So, what's the price? That's where it matters the most. I use demon stones, and they must be expensive. "... Huh? Store owner, even if they say so with such a smile...... 860 gold coins? That's just expensive. But I want it. Um, what do we do? "Hey, haven't you? 'That's right, you're stuck. I'm getting hungry.' Fell and Dora, who were holding back because they didn't seem interested, cut the numbness and send me a reading. By the way, Sui is sleeping in a leather bag as usual. "No, I'm just wondering if I should buy this." "No, what are you going to do with such a big thing? Aren't you just in the way? ' 'I'm not interrupting. This is a tool for cooking dishes called magic stoves. But I'm worried because it's so expensive.' "When it comes to the tools of cooking, has the Lord ever cooked?" 'Yes, it is, but with this, the range of dishes increases. There's an oven down there, and I'm gonna be able to cook dishes I've never been able to cook. But I'm going to give you 860 gold coins. That's why I'm worried.' It's not that I don't have any money, but when they say 860 pieces of gold, you worry about it. It's more than double the price of the bath that was expensive. "All right, buy it" "Will you be able to eat new delicious dishes? 'As it is, well, yes...' 'Then there's no problem. Do you have any money? Then buy it. " That's a lot of money, though. Fell, I'm not bluffing. If you can eat delicious food, buy it even if it's expensive. "How many times can you eat delicious food when you have it? Then it's better if it happens." Even Dora. Um, so, do you buy it? I want what I want. All right, let's buy it. "Sorry, I'll buy this" "Huh? Are you going to be bought? Store owner, wouldn't you be surprised if I recommended it? Well, from what I see, you didn't think you could buy such an expensive thing. "Yeah, I'll buy it. That's 860 gold coins." I gave out three sacks of gold coins. There are 300 pieces of gold in a bag. I took 40 pieces of gold out of one of them, and now it's 860 pieces of gold. "I think we have 860 gold coins, so check it out." A surprised looking shopkeeper, hacked into my words, started counting gold coins. "Thank you for waiting. I did receive 860 gold coins. Which way is the magic stove lucky? "Oh, then you don't have to. I have an item box, so if this is the case, it will be critical." I really can afford to go in there. "Whoa, did I? Since there are so many people in this city, it's not unusual to have an item box, but you do have one of those big ones." Heh, I knew you sometimes have item boxes because there are a lot of people in a big city. But is it this big and cool? Until now, when I said something big, it was about a demon, and I only put that demon out in front of guild masters and a limited number of people, so I didn't really care, but I need to be careful not to let the big stuff in and out in public. I left the store with the [newest magic stove] in the item box. The owner said, "Thank you," Nico said. After that, I looked around the food district. The vegetables were sold only slightly renamed by the familiar ones. It feels like cabbage is cabbage, carrots are carrots, and onions are onions. The vegetables here drop in freshness compared to the online supermarket, but I bought a lot because it was cheap. I bought it because I also had carrots, onions and potatoes in the cabbage. I also bought it because it was like a small onion. They were all filled with hemp bags about a meter across and about a bag of silver coins. Maybe I can buy vegetables from this store instead of online supermarkets from now on. Then I also bought black bread. It's hard, but now it's chewy and doesn't taste bad. After that, I was looking around a little bit at the store along the street, but it looks like Fell and Dora are getting tired of it, and I decided to go back to the inn because I said 'I'm hungry'. Quickly [Latest Magic Stove] I'll try it.

第百二十八話 残念過ぎるエルランドさん さてさて今日もダンジョン用の料理作りだ。 明日にはダンジョンに潜ることになるだろうから、なるべく作り置きしておきたいからね。 だけど、昼過ぎには冒険者ギルドに行かなきゃならない。 そんなことで昨日寝る前にせっせと挽き肉を作っておいたよ。 その挽き肉でハンバーグとロールキャベツを作ろうと思う。 ハンバーグのたねもロールキャベツのたねもそんなに変わらないからね。 ということで、ネットスーパーで半寸胴鍋とカットトマト缶、固形スープ、とろけるチーズを購入。 挽き肉こねてたねを作ったら、その半分でハンバーグを空気を抜きながら普通のハンバーグとチーズINしたものを形成していく。 残りの半分はロールキャベツに。 この世界で買ったキャベツの芯をくり抜いて1枚ずつ剥がしたらゆでていく。 葉についてる芯の硬い部分を削いだら、たねをくるっと包んで爪楊枝で止める。 このときチーズINしたものも作っていく。 寸胴鍋にロールキャベツを隙間なく並べたら、水とカットトマト缶をロールキャベツが隠れるくらいまでに入れて固形スープを手で崩しながら入れて、ケチャップも少し入れる。 そしたら煮ていくんだけど最初は中火で、沸騰してからはアルミホイルで落し蓋をして30分くらい弱火でコトコト煮込んで出来上がりだ。 煮込んでいる間にハンバーグを焼いていく。 昼まではそんな作業を続けた。 その後、みんなで昼飯を食ったら冒険者ギルドへと向かった。 ちなみに昼は簡単に挽き肉の残りを使って、挽き肉ともやしとピーマンの甘辛中華味噌炒め丼にしたよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 冒険者ギルドの受付に行ったら、直接倉庫に向かうようにとのことだった。 そこでエルランドさんがお待ちのようらしい。 というか、あの人が離れないんでしょきっと。 倉庫に行くと、エルランドさんが の素材か?を並べて、うっとり眺めてるんだけど......。 もんのすごい声掛けにくいです。 「あ、あの、エルランドさん......」 ありゃ、全然気付いてないわ。 ってかあれは完全に自分の世界入ってるでしょ。 「さすがドラゴンの血ですねぇ。この深紅色、すばらしい。ずっと眺めていたいです......」 赤い液体の入った瓶を両手で持って、そんな危ないことを呟いている。 ドン引きだよ、エルランドさん......。 この人、本当の本当に大丈夫なんだよね? ギルドマスターやってるくらいだし、この人に 「エルランドさんっ」 「ん? おおー、ムコーダさんじゃありませんか」 強めに呼んでエルランドさんがようやく俺の存在に気付いた。 ムコーダさんじゃありませんか、じゃないよ~。 の方は......」 「ええ、もちろん滞りなく解体させていただきました。この長いエルフ人生の中で1番すばらしい時間でしたよ......」 何を思い出しているのか、ハァ~とため息をつきながらエルランドさんがそう言う。 エルフ人生の中で1番てそれ言い過ぎなんじゃ。 の解体でいいんだろうか? ちょっと危ないエルランドさんの話は置いておいてと。 の素材の一部を買取でという話はどうなりましたか?」 「ええ、これも長いエルフ人生の中で1番悩んだ事柄でした。しかしっ、悩みに悩みぬいた末に私は決めましたよッ!」 こぶしを握り締めてエルランドさんが力強くそう宣言する。 「良くぞ聞いてくれました。本当の本当に悩みましたよ。どれもこれも喉から手が出るくらいに欲しい素材ですからねぇ。その中で私が選んだのは......まずは、この エルランドさんが、作業台の上にズラッと並んだ赤い液体の入った瓶の1つを取り上げる。 「ドラゴンの血はですね、エリクサーの材料になるくらいですから一種の万能薬のようなものなんですよ。他の薬剤に混ぜますと、その効果を数段上げてくれたりします。しかも、ドラゴンの血で作った丸薬は滋養強壮に優れ、一粒飲めば1年間病気知らずだという話があるくらいなのですよっ」 へ、へ~。 エルランドさん、興奮し過ぎ。 「これを2本。1瓶金貨150枚で買い取らせていただきたいと思います」 ............へ? 1瓶、金貨150枚? ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待て。 先の細い酒の瓶みたいなやつでコルク栓してあるけど、それ多分1リットルくらい入ってるよな? 作業台に目を移す。 これ、100本以上あるよね? の血はこの瓶で160本分取れました」 エルランドさんが笑顔でそう言った。 ヒャ、ヒャクロクジュッポン............。 1瓶で金貨150枚、それが160本。 総額いくらだよ、考えただけでも......ううっ。 胃、胃、胃が痛くなってきた。 「それから次に買い取らせていただきたいのが、肝です。これも血と同じく万能薬的な役割なのですが、効果が血の数倍上と言われております。そうなると、是が非でも手に入れておきたい一品です。しかしながら、肝1つすべて買い取らせていただくには少々値が張りすぎますので、残念ですが、本当に残念なのですが、肝は半分だけ買取させていただくことにいたします。肝が半分で金貨1500枚とさせていただきました」 は、半分で、金貨1500枚............。 助けて、胃、胃がぁ......。 は随分と立派な成体でしたからねぇ。肝も綺麗なもので、大きさといい色艶といい、恐らく肝1つで金貨3000枚は下りませんからね。さすがにそれですと、肝1つで買取が終わってしまいますからねぇ、非常に残念ではあるのですが半分とさせてもらったわけです」 肝1つで金貨3000枚、3000枚、3000枚......。 臓器1つでこの値段ってどうなってんの? ドラゴンって捨てるところがないって言ってたから、他の臓器もあるわけだろ? 一体全体どんだけの価値があるんだか......。 ダメだ、胃がキリキリするよ。 ドラゴン完全に舐めてた。 他の魔物とは比べ物にならんわ。 「最後の一つの買取はですね、牙を1本いただくことにしました。これは金貨2000枚で買取させていただきます。実を言うと目玉と牙どちらにしようか相当悩んだのですが、やはりここは牙を選択させていただきました」 き、牙、1本で、金貨2000枚......。 ハァ~、もうため息しか出んわ。 「いやぁ、これでこの街でも有名な鍛冶師に頼んで剣を作ってもらおうと考えてるんです。相当の業物になりますよ。それこそ剣士なら死ぬ前に一度は握ってみたいと思うような名刀になりましょう。ムフフ、夢にまで見たドラゴンソードですよ、ドラゴンソード」 ......それって、思いっきりエルランドさん個人の願望だよね。 夢にまで見たドラゴンソードとか言っちゃってるし。 そりゃこれだけドラゴンドラゴン言ってる人からしたら夢なんだろうけど、個人の欲丸出しだからね。 それで、そのドラゴンソードはどうするのか聞いてみたら、冒険者ギルドに飾っておくんだってさ。 「ドラゴンソードはですね、ダンジョンから出た魔剣にも匹敵する剣なのですよ。これはこのギルドにとっても目玉になること間違いなしです。ダンジョンがありますから冒険者は集まってきますが、ドラゴンソードがあれば更に冒険者を集める手立てになりますからね。やはり、ドラゴンソードは剣を扱う者にとっては夢の剣ですからねぇ」 エルランドさん曰く、冒険者というものは良い武器を見たがるものなんだそう。 だから、ドラゴンソードの噂を聞きつければ一目見にこの街に来るだろうってことだ。 更にこの街にはダンジョンもあるわけだから、冒険者としてはこの街に来ない理由がない。 この街は冒険者で潤っている街だから、街としても冒険者がたくさん来ることは歓迎すべきことだってことらしい。 一応街のこととか、冒険者ギルドのことも考えてはいるようだけど、どう考えても一番はエルランドさん自身が欲しい訳だよねぇ。 何か今も「ドラゴンソード......」とか呟きながらニタニタしてるし。 元がすごい美形だから残念感がハンパない。 「あの、じゃあこれはもらっていきますんで」 さっさと帰りたいわ。 この人の相手疲れるよ。 「はい、ここの上の素材は全部お返しするものですから。そして、こちらの台の上のものがギルドで買取らせてもらうものです」 俺に返してくれる分とギルド買取分は最初から分けてあったようだ。 作業台の横にある別の台に血が入った瓶2つと茶色っぽい壺、それから太い牙が置いてある。 「買取代金をお支払いしときますね。金額が金額なので、大金貨で用意させてもらいました。血と肝と牙で金貨3800枚ですので、大金貨380枚です」 麻袋を1つエルランドさんから渡された。 中を覗くと大金貨が詰まっている。 「あ、そうだ、解体費用はいかほどですか?」 「いやいや、解体費用なんていりませんよ。本当ならこちらから解体させてもらうのにお金をお支払いしてもいいくらいですから。いや~この3日間は夢のようなすばらしい時間を過ごすことができました。 あ、ああ、そ、そうですか。 いやタダでやってもらえるのなら、こちらもありがたいんでお言葉に甘えさせていただきます。 の血が入った瓶が158本。 目玉の入った瓶。 臓器が入った壺等々。 目玉の入った瓶や臓器が入った壺には、保存液が満たしてあるそうだ。 保存液はその名のとおり、鮮度を保ちながら保存してくれるものなのだが、薬学をある程度修めたものでないと作れないそうだ。 でも、エルランドさんは冒険者をやる傍ら薬学も修めたそうで、この保存液はエルランドさんお手製なんだとか。 薬学を学んだのもドラゴンがエリクサーの材料の一つになってるからってのが主な理由みたいだけどね。 ドラゴンのために薬学も修めるとは本当に筋金入りだよな。 の皮、いいですねぇ~。さすがに高額過ぎて手が出ませんでしたけど、この鱗模様など1日見ていても飽きないですよ」 ドラゴンの皮を見て1日飽きないって言えるのはエルランドさんくらいのもんだと思うんだ。 「きっとこの大きさの皮ですと金貨1万枚はくだりませんね」 ..................は? 今、この人、何て言った? 「あ、あの、今、金貨何枚って言いました?」 「金貨1万枚ですね」 ニコニコ顔でエルランドさんが答える。 「............い、1万枚」 「ええ。1万枚ですね」 い、1万枚......1万枚......1万枚。 だ、ダメだ、胃が~。 そもそも1万枚だなんて買うヤツがいるのかよ? 「ちなみにですが、1万枚っていって買取ってくれる方っているんですか?」 「うーん、有力貴族の方々でも難しいでしょうかねぇ。いや、南方のボーヴェン公爵ならなんとかなりそうですかね。あとは国で買い取ってもらうかでしょうな」 高過ぎて買取手が限られるって、ダメじゃん。 価値があっても買取手がいないんじゃねぇ、どうにもならんよ。 こっちから買ってくださいって売り込みするのもねぇ。 そもそもそこまで困ってないし。 の素材は当分の間塩漬けだな。 血くらいなら他のギルドで買ってくれるかもしれないけど。 その辺はあとでエルランドさんに相談してみよう。 の肉は冷蔵所で保管しておりますので。こちらです」 エルランドさんの後に付いて行くと、倉庫の奥の扉を開けた。 扉の向こうからひんやりとした空気が流れてくる。 冷蔵所である部屋の壁際下が溝になっていて、そこに氷が張っている。 「さすがにそのままでは入らないんで、3つに切り分けさせていただきました」 の肉をアイテムボックスにしまっていく。 「ムコーダさん、私にも是非とも ああ、そう言えばそういう話だったね。 「ええ、お約束ですから」 「本当ですかッ?! では、行きましょうッ!!」 「は? 行きましょうってどこに?」 の肉を食するに決まっているではありませんかっ」 『ぬ、終わったのか。それで、 を食うのか?』 いや、違うから。 ドラちゃん、肉肉~じゃなくってさ。 「ムコーダさんは料理ができるんでしたよね? でしたら、私の家に。ドラゴンの肉を食しているなんて知れたら、どんな輩が集まってくるかわかりませんからね。落ち着いて味わって食すには私の家が1番です。さぁ、行きましょうッ!」 いやさ、行きましょうって、あなた仕事中でしょ。 「エルランドさん、まだ仕事中じゃ?」 「何を言ってるんですかっ、ドラゴンの肉を味わうことよりも重要なことなどありませんッ! それにこのギルドのことでしたら、副ギルドマスターがいれば問題ないので大丈夫ですっ」 え、ドラゴン肉を食うより重要なこと以外ないって言い切っちゃうの? ってか、あなたここのギルドマスターでしょ、仕事しようよ。 この言いっぷりからして、仕事放棄して副ギルドマスターに押し付けるつもり満々だね。 「さぁ、行きましょうッ!」 俺はエルランドさんに引っ張られながら冒険者ギルドを後にした。 冒険者ギルドを出る間際、唖然とした顔をしたちょっとメタボで頭が薄いおっさん。 きっとあれが副ギルドマスターだろう。 苦労してんだろうなぁ。

137 Episode 128: Too Bad, Mr. Elland. Well, let's cook for the dungeon today. You'll be diving into the dungeon tomorrow, so I'd like to make it as much as possible. But after lunch, I have to go to the Adventurers Guild. I made ground beef yesterday before I went to bed. I'm going to make hamburgers and rolled cabbage with that ground beef. Because neither the hamburger seeds nor the rolled cabbage seeds are that different. So I bought a half dimensional torso pan and a can of cut tomatoes, solid soup and melted cheese at an online supermarket. Once the ground beef is cooked, the hamburger is formed with regular hamburgers and cheesy IN while purging the air with that half. The other half goes to rolled cabbage. I scraped through the core of the cabbage I bought in this world and peeled off one piece at a time and it boiled. When the hard part of the core attached to the leaves is shredded, wrap the egg around it and stop it with a nail twig. At this time, I will also make the cheese IN. Once the rolled cabbage is arranged in the dimensional torso pan without gaps, add the water and the cut tomato can to the rolled cabbage until it is hidden and crumble the solid soup with your hands and add a little ketchup as well. Then I'm going to boil it, but at first it's medium-high heat, and then I can boil it down with aluminum foil and simmer the cottonseed over low heat for about half an hour. Cook the hamburger while it's simmering. I continued to work like that until noon. Then we all had lunch and headed to the Adventurers Guild. By the way, I easily used the rest of the ground beef for lunch and turned it into a sweet and spicy Chinese miso sauteed bowl with ground beef, sprouts and peppers. * * * * * When I went to the Adventurer's Guild reception, I was told to head directly to the warehouse. Looks like Mr. Elland is waiting for you there. Or that guy won't leave. I'm sure. When I went to the warehouse, Mr. Elland was in the corner of securing it for ground dragon (earth dragon) demolition. Is that ground dragon material? side by side, I have a stunning view...... It's hard to call Mon's awesome voice. "Oh, you know, Mr. Elland..." Well, I haven't noticed at all. I don't know. That's totally in my world. "That's dragon blood. This deep red, great. I want to watch all the time..." He's holding a bottle with red liquid with both hands and whining about such a dangerous thing. Don't pull, Mr. Elland...... This guy, he's really, really okay, right? It's about as good as playing guild master, and you entrusted this guy with the Ground Dragon and he was fine, right? "Mr. Elland." "Hmm? Oh, isn't that Mr. Mukoda?" Calling it strong, Mr. Elland finally realized I existed. Isn't that Mr. Mukoda? "Well, if you're a grounddragon..." "Yeah, of course we dismantled it without delay. This has been the most wonderful time of my long elf life..." That's what Mr. Erland says as he sighs about what he remembers. Elf, that's the first thing I've said in my life. Or, Elf, is it okay to dismantle the grounddragon (Earth Dragon) number one in your life? A little dangerous. I told you to leave Mr. Erland's story alone. "Um, what happened to the story of buying some of the ground dragon material? "Yeah, this was also the most troubling thing in my long elf life. But after worrying about my troubles, I made up my mind! Squeeze the cobwebs and Mr. Erland declares to be so forcefully so. "That's good. You asked. I was really, really worried. All of this is material I want enough to get my hands out of my throat, so hey. Of these, I chose... First, the blood of the earth dragon! Mr. Elland takes up one of the bottles with red liquid lined up in a slack on the workbench. "Dragon blood is like a kind of panacea because it's enough to be an elixir ingredient. Mixing it with other medicines can increase its effectiveness by a few steps. Besides, the pills made of dragon blood are so nourishing that if you take a grain, you don't know the disease for a year." Heh, heh. Mr. Elland, I'm overexcited. "Two of these. I would like to buy one bottle of gold for 150 pieces" .................. to? One bottle, 150 gold coins? Hey, hey, wait a minute. It's like a thin bottle of liquor ahead and it's cork plugged, but that's probably about a litre in it, right? Transfer your eyes to the workbench. There's over a hundred of these, right? "By the way, the Earth Dragon took 160 bottles of blood from this bottle." That's what Mr. Elland said with a smile. Hyah, Hyah Crook Juppon............................................................................................................................................................................................................................................................................................................ 150 gold coins in one bottle, that's 160. How much is the total, just thinking...... Ugh. My stomach, stomach and stomach are starting to hurt. "Then the next thing I want to buy is the liver. This is also a panacea role, as is blood, but it is said to be several times more effective than blood. When that happens, it's the one dish you want to get even if it's not. However, the value is a little too tight to allow me to buy all one liver, which is unfortunate, but really unfortunate, but I will only buy half of the liver. We have 1500 gold coins in half liver." is, in half, 1500 gold coins.......... Help, stomach, stomach... "Hey, this earth dragon (Earth Dragon) has been a fine adult for a long time. The liver is also a beautiful one, it's called size and good color gloss, because it probably won't go down 3000 gold coins with one liver. That's right, because one liver would end up buying it. Well, I'm very sorry to hear that, but I let it be half." 3000, 3000, 3000 gold coins in one liver...... What about this price for one organ? You said there's nowhere to throw a dragon away, so there's another organ, right? How much is the whole thing worth...... No, my stomach's gonna sting. I was totally licking the dragon. I can't compare it to any other demon. "The last purchase was, right, I decided to get you one fang. We will buy this for 2,000 gold coins. To tell you the truth, I was pretty worried about which eyeballs or fangs to have, but I still let you choose the fangs here." Ki, fangs, one bottle, 2,000 gold coins...... Ha ha, I'm only sighing now. "Hey, now I'm thinking of asking a famous blacksmith in this city to build me a sword. It's going to be a pretty good deal. That's what a swordsman would want to grip once before he dies. Be a famous sword. MUFF, it's a dragon sword I even dreamed of, Dragon Sword." ... That is, as far as I can tell, Mr. Elland's personal aspirations, isn't it? I even dreamed about a dragon sword or something. Well, that's all Dragon Dragon. I guess it's a dream from someone who's saying it, because it's a personal round-up of greed. So, I asked him what he would do with that dragon sword, and he said he'd put it in the Adventurer's Guild. "The Dragon Sword, right, is a sword comparable to the Devil's Sword that came out of the dungeon. This is sure to be an eyeball for this guild as well. There's a dungeon, so adventurers come together, but with a dragon sword, you can help them gather more adventurers. After all, the Dragon Sword is the sword of dreams for those who deal with it." Mr. Elland said that an adventurer wants to see a good weapon. So if you hear rumors of a dragon sword, you'll come to this city at first sight. And there's also a dungeon in this city, so as an adventurer, there's no reason not to come to this city. Since this city is an adventurous and moist city, it seems that many adventurers are welcome to come as a city. You seem to be thinking about the city for once and about the Adventurer Guild, but whatever you think, it's why you want Mr. Elland himself the most. Something's still nibbling with "Dragonsword......" and whining. I don't feel sorry for you because you have a great aesthetic shape. "Well, then I'll take this." I just want to go home. I'm tired of this guy. "Yes, because all the material above here is something to give back. And the ones on this table will be bought by the Alliance." Seems like you've split the amount of money you give me back and the amount of guild you bought from the beginning. I have two bottles of blood and a brown-like kettle on another table next to the workbench, then thick fangs. "When you pay for your purchase, right? The amount is the amount, so I made it available in large gold coins. It's 3800 gold coins with blood, liver and fangs, so it's 380 big gold coins." I was given one sack of hemp by Mr. Erland. A peek inside is packed with big gold coins. "Oh yeah, how much is the demolition cost? "No, no, there's no cost of demolition. Because if it's true, you can pay me to dismantle it from here. No - I've had a great dream time the last three days. I was able to dismantle the Earth Dragon with this hand..." Oh, oh, yeah, really? No, if you can do it for free, I appreciate this one, so let me sweeten you to the word. 158 bottles of ground dragon (earth dragon) blood. A bottle with eyeballs. pots with organs, etc. They say the jars with eyeballs and the pots with organs are filled with preservative fluid. As its name suggests, the preservative solution is something that will preserve it while maintaining freshness, but it can't be made without some repair of the medicine. But Mr. Erland said he also fixed medicine beside doing adventurers, and that this preservative solution is handmade by Mr. Erland? Sounds like the main reason I studied medicine is because dragons are one of Elixir's ingredients. You're really muscled to fix medicine for a dragon. "The ground dragon skin is nice. It was just too expensive to help, but I'm not tired of watching this scale pattern for a day." Look at the dragon skin. I think it's about Mr. Elland who can say he won't get tired of it for a day. "I'm sure 10,000 pieces of gold won't be worth it if it's skins this size." ........................... what? Now, what did this guy say? "Oh, uh, how many gold coins did you say now? "10,000 gold coins." Answered by Mr Erland with Nico's face. "............ Yikes, 10,000 sheets" "Yeah, 10,000." Yes, 10,000... 10,000... 10,000. No, no, my stomach. Who buys 10,000 in the first place? "By the way, does anyone buy 10,000 pieces? "Hmm, would it be difficult even for the leading aristocrats? No, does the Duke of Boven in the South seem to manage? I wonder if they'll buy the rest in the country." Too expensive for a limited number of buyers, no. Even if it's worth it, you don't have a buyer, there's nothing you can do. I don't even sell them in if you want to buy them from us. I haven't had that much trouble in the first place. The ground dragon is salted for the time being. If it's about blood, you might buy it from another guild. We'll talk to Mr. Erland later around that. "Later, the ground dragon (ground dragon) meat is stored in the refrigerator. This way." As I followed Mr. Elland, I opened the door behind the warehouse. A soothing air flows from across the door. There is a groove underneath the wall of the room, which is the refrigerator, where the ice is stretched. "It just doesn't go in as it is, so let me cut it into three parts" I'm turning ground dragon meat into an item box. "Mr. Mukoda, I must have some ground dragon meat too..." Yeah, that's what you talked about when you said that. "Yeah, I promise." "Is that true?! Okay, let's go!! "What? Where do you want me to go? "We're not going to eat ground dragon meat." "No, are you done? So, you eat ground dragons? "Meat? You eat meat? Meat ~ ' No, because you're not. Dora, it's not meat. "Mr. Mukoda could cook, couldn't he? Then, to my house. If I found out you were eating dragon meat, I wouldn't know what kind of raw people would come together. My house is the number one place to calm down, taste and eat. Come on, let's go! No, let's go. You're at work. "Mr. Elland, aren't you still at work? "What are you talking about? Nothing is more important than savoring the meat of a dragon! Besides, if you're talking about this guild, if you have a deputy guild master, you'll be fine." Oh, are you going to cut me off to say that there's nothing more important than eating dragon meat? I mean, you're the guild master here, let's get to work. With all this to say, you're going to give up your job and push it against the deputy guild master. "Come on, let's go! I followed the Adventurer's Alliance while Mr. Elland pulled me off. An old man with a slightly metabolic face and a thin head as he leaves the Adventurer's Guild. I'm sure that would be the deputy guild master. I guess you're struggling.

第八十一話 石鹸、シャンプー、トリートメント ブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮を取りに冒険者ギルドに来ていた。 直接買い取り窓口に行くと、ヨハンのおっさんが出て来た。 そしてヨハンのおっさんの後に付いて、すっかりお馴染みになった倉庫にフェルと一緒に向かう。 スイはいつものとおり鞄の中だ。 居心地の良いこの鞄がすっかり気に入ったようだ。 「えーと、ギルドマスターが例のミスリルリザードの件でラングリッジ伯爵様のとこに話し合いに行ってまだ帰ってきてないんだわ。だが、ブラッディホーンブルの討伐報酬については俺が預かってるから、買取金額と一緒に渡すな」 ギルドマスターは伯爵様とまだ話し中なのか。 面倒くさいことになって、すんませんね。 偉い立場の人は大変だあね。 「まずは預かってる討伐報酬が金貨324枚だ。買取分の内訳の説明するぞ。まずはブラッディホーンブルの角が2本×58で金貨174枚だな。それから皮×57で金貨456枚だ。今回は肉も半分卸してもらえるってんで、それが29頭分で金貨290枚だ。それから、追加のブラックサーペントだが毒袋、肝、牙、目玉、魔石で金貨79枚だ。合計金貨1323枚だな」 ブラッディホーンブルの角は魔法具の材料になり、皮は鞄やら靴やらの素材として人気だそう。 そう言えばランベルトさんの店にもブラッディホーンブルの革鞄があったな。 そして肉は少々高値だが人気のある肉だとのこと。 頭数が頭数だけに、全部合わせるとこの金額になったそうだ。 「ここのギルドも兄さんが来てからとんでもない利益が上がっててな。これだけの金額になると、何日か待ってもらうことになるはずなんだが......今なら払えるんだよなぁ」 デンッ、デンッ、デンッ、デンッ、デンッとヨハンのおっさんが作業台の上に麻袋を5つ載せていく。 「一袋に金貨300枚、この小さいのに端数の123枚が入ってるからな」 ヨハンのおっさんがそう言いながら左側の少し小さい麻袋をペシペシ叩く。 金貨1323枚か......。 何か収入がすごいことになってんなぁ。 稼ぎ頭のフェルのおかげで。 ミスリルリザードの金も入ってくるみたいだし。 「ああ、そうだ。ギルドマスターからの言伝があったんだ。兄さんがこのギルドに持ってくる分についての解体費用は無料にするから大いに利用してくれとのことだ。あと、この街にいる間に獲った獲物は是非うちにって言ってたぞ」 解体費用が無料か。 今のところ肉もたっぷりあるし、フェルに狩りに行ってもらう予定はないんだけどな。 まぁ、フェルが運動不足解消のために狩りに行ったときには買取ってもらうことにしよう。 「あとは、これが戻す分のブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮だ」 ヨハンのおっさんから28頭分のブラッディホーンブルの肉とブラックサーペントの肉と皮を受け取る。 ブラッディホーンブルの肉は、ちょっと引くくらいの量だったぜ。 全部アイテムボックスに入れたけど。 さて、それでは帰りますか。 フェルと一緒に冒険者ギルドを後にして宿に戻った。 途中、雑貨屋によって、必要なものを買い入れた。 「フェル、この後宿に戻ってちょっと準備したらランベルトさんの店に行くけど、フェルはどうする?」 『あの獣舎にいるのも暇だしな。我も一緒に行くぞ』 「分かった。じゃあちょっと部屋で準備してくるから、少し待っててくれ」 フェルにそう言うと部屋に戻った。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「さてと、ここのところ冒険者ギルドにばかりお邪魔してたからな。一応商人ギルドにも入ってるし、少し商人の仕事もしとかないと」 税金は既に支払ってはいるものの、せっかく商人ギルドに入っているのだから少しはそれらしい仕事もしておきたい。 ということで、ネットスーパーで買ったものをこっちで売りたいと思っている。 売る物の目星はつけてるんだ。 おそらくだけど、これなら売れると思う。 だけど、こっちの世界でどれくらいの値段でとかわからないからね。 その辺のことをランベルトさんに相談したかったんだ。 ランベルトさんは商人としてかなりやり手みたいだし。 ネットスーパーで目星をつけていたものを買っていく。 3個入りで銅貨1枚の石鹸と3個入り(ローズの香り)で銅貨3枚のを買ってみる。 それからリンスインシャンプーの詰め替え銅貨4枚を購入。 あとはシャンプーとトリートメントの詰め替え各銅貨5枚を購入した。 見ててこれも売れそうかと思って、銅貨8枚と他のものより少し高いが、急遽ヘアマスクも購入した。 そう言えばこれを入れる瓶は買ってなかったな......どっちにしろこれは特別品として売り出すつもりだからネットスーパーで買った瓶にいれてもいいか。 「よし、これをさっき買った麻袋と瓶に詰め替えていこう」 石鹸は包装を取って小さい麻袋に1個1個入れていく。 石鹸はこっちの世界にもあるみたいだから、ボディシャンプーより馴染みのある石鹸の方がいいかと思って石鹸にしてみた。 3個入りで銅貨1枚のものは少し安めにして、ローズの香りの方は高級品として売り出せたらと考えてる。 リンスインシャンプーとシャンプーとトリートメントはコルクの蓋の付いた細長い瓶に詰め替える。 それぞれ瓶3本ずつ出来た。 リンスインシャンプーは洗うだけだから普段使いに(とは言っても風呂自体が一般庶民には普及してないみたいだから小金持ち連中用ということにはなるだろうが)、シャンプーとトリートメントは貴族様方用の高級品として。 シャンプーとトリートメントをきちんと使った方が髪の手触りや艶は断然違うしな。 それから急遽買ったヘアマスクは、ネットスーパーで買ったジャムが入ってるような瓶に詰め替えた。 これは特別品として、ここぞというときに使うと魔法のように髪が美しくなりますとか何とか言って高値で売り出せないかと考えてみた。 よしと、これで準備完了だ。 売れそうではあるのだが、これがどれくらいの値段が適正価格なのかさっぱりわからない。 その辺をランベルトさんに相談したい。 できれば使ってもらって、使い心地なんかも聞ければなと思っている。 俺自身は分かっていても、こっちの人がどう思うかはわからんからなぁ。 きっとシャンプーなんかは今までになかったものだろうし。 とにかく、これを持ってランベルトさんに相談だな。 それにしても、風呂入りてぇな......。 濡れタオルで体を拭くだけなのにも慣れてきたとはいえ、日本人ならやっぱり風呂に入りたいものだ。 風呂が欲しいぜ。

87 Episode 81: Soap, Shampoo, Treatments I was coming to the Adventurer Guild to pick up Bloody Horn Bull meat and Black Serpent meat and skin. When I went directly to the buying desk, Johan's old man came out. Then I follow Johan's old man and head with Fell to a warehouse that I'm totally familiar with. Sui is in the bag as usual. Looks like I totally liked this cozy bag. "Uh, the Alliance Master went to talk to Count Langridge about the example Mithrill Lizard and he hasn't come back yet. But I keep the Bloody Hornbull crusade reward, so don't give it to me along with the purchase price." Is the Alliance Master still talking to the Count? I'm sorry it's been a pain in the ass. People in great positions are tough, huh? "First of all, the crusade reward I'm keeping is 324 gold coins. I'll explain the breakdown of the purchase. First off, the corner of the Bloody Horn Bull is two x 58 and that's 174 gold coins. Then it's 456 gold coins with a skin x 57. He said he could get half the meat wholesaled this time, so that's 290 gold coins for 29 heads. Then, an extra black serpent, but 79 gold coins with poison bags, liver, fangs, eyeballs and demon stones. A total of 1323 gold coins." Bloody horn bull horns become a material for magic implements, and skin is popular as a material for bags and shoes. With that said, Mr. Lamberto's shop also had a bloody hornblue leather bag. And meat is a little expensive, but popular meat. When the head count was just the head count, they put it all together and it became this amount. "The guild here has made a hell of a profit since your brother got here. With all this money, I'm supposed to have a few days to wait... but I can pay now." Den, Den, Den, Den, Den, Den and Johann's old man put five hemp bags on the workbench. "There are 300 gold coins in a bag, 123 fractions in this little bag." Peshipeshi slaps the slightly smaller hemp bag on the left as Johann's old man says so. 1323 gold coins... I don't know what my income is going to be. Thanks to Fell the Earner. Looks like Mithril Lizard money's coming in too. "Oh, yeah. There was a message from the Alliance Master. The cost of demolition is free for my brother to bring to this guild, so he wants me to use it a lot. Besides, he said we must have the prey we got while we were in town." Is the cost of demolition free? I have plenty of meat at the moment, and I'm not planning on getting Fell to go hunting. Well, when Fell goes hunting to get rid of his lack of exercise, let's get him bought. "And then there's the bloody horn bull meat and the black salpent meat and skin for this return." Receive twenty-eight heads of Bloody Horn Bull meat and black Sarpent meat and skin from Johann's old man. Bloody Hornbull's meat was a little too much to pull. I put it all in the item box though. Okay, so shall we go home? Fell and I went back to the inn after the Adventurer Guild. On the way in, by the grocery store, I bought what I needed. "Fell, after this, when I get back to the inn and get ready for a bit, I'm going to Mr. Lambert's, but what about Fell? 'I'm free to be in that beast house, too. I'm coming with you. " "Okay. Okay, I'll get you ready in the room for a minute, so just give me a minute." When I told Fell that, I went back to my room. * * * * * "Well, I've been interrupting adventurer guilds all along here. I'm in the Merchant Alliance for once, and I need to do a little merchant work." Although I have already paid my taxes, I would also like to do a little work like that because I am in the Merchant Guild. So I want to sell what I bought in an online supermarket over here. I keep my eye on what I'm selling. Probably, but I think I can sell this. But I don't know how much it costs in this world. I wanted to talk to Mr. Lamberto about that area. Mr. Lamberto seems like a pretty good merchant. I'm going to buy what I was staring at in an online supermarket. I try to buy three of the copper coins in a pack of three with a piece of soap and a pack of three (smells like rose). Then I bought four refilled copper coins of rinse in shampoo. And then I bought five refills of shampoo and treatment each copper coin. Looking at it, I thought this was going to sell as well, and it was a little higher than eight copper coins and everything else, but I also bought a hair mask quickly. Speaking of which, you didn't buy a bottle to put this in... Either way, can I stay in the bottle I bought at the online supermarket because I'm going to sell this as a specialty. "Okay, let's refill this with the hemp bag and bottle I just bought" Take the packaging and put each of the soaps in a small hemp bag. The soap seems to be in the world over here, so I thought soap would be better familiar than body shampoo. One piece of copper coin in a pack of three is a little cheaper, and if it smells like rose, I hope I can sell it as a luxury item. Refill the rinse in shampoo, shampoo and treatment into an elongated bottle with a cork lid. I made three bottles each. The rinse in shampoo is for everyday use because I just wash it (which would mean for the little rich people because the bath itself doesn't seem to be popular with the general public), but the shampoo and treatment is as a luxury product for the aristocrats. It would be better to use shampoo and treatments properly. The touch and luster of your hair is definitely different. Then the hair mask I bought quickly was refilled into a bottle that looked like the jam I bought in an online supermarket. As a special product, I thought that if I used it here, my hair would be magically beautiful or something, and I couldn't sell it at a high price. All right, now we're ready. It's going to sell, but I have no idea how much this is for the right price. I want to talk to Mr. Lamberto about that area. I wish I could use it and ask about the comfort of using it. Even though I know it myself, I don't know what this guy thinks. I'm sure shampoo or something has never happened before. Anyway, you should take this and talk to Mr. Lamberto. Still, you're taking a bath... Even though I'm getting used to just wiping my body with a wet towel, Japanese people still want to take a bath. I need a bath.

第三百九十一話 なんちゃって油淋鶏 日が傾いてきたころ、街道の先に街が見えてきた。 事前に調べていた行程によると......。 「あれは多分ヒルシュフェルトって街だな。ちょうどいいし、街に入ろう」 『む、入るのか?』 「うん、その方がありがたいかな。もうそろそろ柔らかいベッドでゆっくり寝たいし」 『街なんか寄ってたら、ダンジョン行きが遅れそうじゃねえか?』 『ドラの言うとおりだ。ここはこのまま進むべきだろう』 街に入ろうと言ったら、フェルとドラちゃんが難色を示した。 「いやいや入ろうよ。ここまで来る途中、どこの街にもよってないしさ。ほら、冒険者ギルドからも言われてるじゃないか。途中の街ではできるだけ依頼をこなしてほしいってさ」 『しかしなぁ......』 「それにな、街に寄った方がちゃんと料理できるから美味い飯が食えるよー。いつもみたいに家を借りれば、広い風呂にも入れるし」 渋るフェルとドラちゃんに街行きをアピールする。 『美味い飯か』 『広い風呂......』 「そうそう。ダンジョンは逃げないんだからさ、ちょっと街に寄っていこうぜ」 『むぅ、ちょっとだけだぞ』 『広い風呂の家を借りろよな』 フェルとドラちゃんになんとか同意を得ると、俺たちはヒルシュフェルトの街へと入っていった。 ちなみにだけど、この間スイはいつもどおりに鞄の中でスヤスヤと眠っていたよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ リビングにある猫足の豪華な椅子に座り、腕を上げてグッと背中を伸ばす。 「ふ~、これで久しぶりにベッドでゆっくり眠れるな」 街に入った俺たちは、まず商人ギルドへと足を運びいつものように一軒家を借りることにした。 そして借りたのがこの家だ。 12LDKといつもよりちょっと大きいが、風呂が大きくて俺もドラちゃんも気に入ったことと、翌日行くことになっていた冒険者ギルドにも近かったのが決め手だ。 家が大きいのと立地条件が良かったことで、家賃は少々高めだったけど、フェルたちのおかげで金にも困ってないしということで、一軒目の紹介ではあったけど即契約した。 『ねぇねぇあるじー、ご飯はー?』 『うむ、我も腹が減ったぞ』 『俺も腹減ったな』 さっき座ったばっかりなのにすぐにそれかよ~。 「分かったけどさ、ちょっと休ませてよ」 ちょっと一息つかせてほしいぞ。 『街の方が美味い飯が食えると言ったのはお主なのだからな、期待してるぞ』 うっ......、変なプレッシャーかけないでほしいんだけどな、フェルさんや。 確かに言ったけどさぁ、今から一から作るのはちょっと面倒だぞ。 とは言っても、アイテムボックスに入ってる作り置きを出したらブーブー文句言われそうだしなぁ......。 となると、作り置きをアレンジして何か作るのがいいか。 そうなると......、よし、あれにしよう。 作るのは、作り置きのから揚げを使ったなんちゃってユーリンチーだ。 から揚げはみんなの好物ってことで、しこたま揚げてあるからまだまだたくさんあるからね。 冷凍のから揚げとか残り物のから揚げがあるときなんかに、ちょっと一味違った感じで食いたいときにはもってこいなんだよね、これ。 作るものも決まったし、キッチンへと移動だ。 うん、キッチンも豪華な造りだね。 ユーリンチーの香味ソースを作るだけなのが申し訳ないくらいだけど、今日のところはひとまずそれだけで。 ネットスーパーで香味ソースに使う白ネギとニンニクとショウガ、それからから揚げの下に敷くレタスを購入したらササッとつくっちゃいますか。 まずはユーリンチーの香味ソースだ。 白ネギはみじん切り、ニンニクとショウガはすりおろして、醤油・酢・水・ゴマ油・ハチミツと混ぜ合わせればユーリンチーの香味ソースの出来上がり。 超簡単。 ニンニクとショウガは面倒なときはチューブ入りを使っても十分美味い。 それに今日は手持ちにハチミツがあったから使ったけど、砂糖でももちろんOKだ。 味見をしてみると......、もうちょい酢を足してもいいかな。 ちょっとだけ酢を足して香味ソースの準備OK。 あとは下に敷くレタスの準備だな。 レタスは1センチ幅に切って冷水につけてパリッとさせる。 水気を切ったレタスを皿に敷いたら、アイテムボックスにある未だ揚げたての熱々のから揚げを載せていく。 そうしたら、その上から香味ソースをかければなんちゃってユーリンチーの出来上がりだ。 味見をしてみたけど、酢が入ったさっぱりな香味ソースがから揚げに絡んでたまらない美味さだね。 ユーリンチーの香味ソースは多めに作ってあるから、フェルたちのおかわり対策もばっちりだ。 ということで、早速リビングで待っているフェルたちの下へと運ぶ。 「出来たぞー」 『これはから揚げか? から揚げならつい先日も食ったばかりではないか......。まぁ、美味いからいいが』 「から揚げはから揚げだけど、その上にさっぱりした香味ソースをかけてあるんだ。また違った味わいで美味いからとにかく食ってみなよ」 そう言うと鼻をヒクヒクさせたフェルがなんちゃってユーリンチーを頬張った。 それをゴクリと飲み込んだあとはガッフガッフと勢いよく食っていく。 ひとまずフェルは気に入ってくれたみたいだ。 『そのままのから揚げもいいけど、こういうさっぱりしたソースをかけて食うのもまた美味いな!』 ドラちゃんもそう言いながらなんちゃってユーリンチーにかぶりついている。 『このちょっと酸っぱいタレがから揚げととっても合ってるのー。スイ、これ大好きだなー!』 そう言うスイの皿からなんちゃってユーリンチーが瞬く間に消えていく。 『おい、おかわりだ』 『俺もおかわり!』 みんなが満足するまでなんちゃってユーリンチーを出してやったよ。 俺もその間になんちゃってユーリンチーを堪能させていただきました。 白飯との相性抜群で、ちょい食いすぎたけどね。 そして、食後は約束でもあったデザートを。 フェルは例のごとくイチゴのショートケーキを口回りを白くしながら美味そうに食っている。 ドラちゃんはプリンを大事そうに抱えながら美味そうに食ってるな。 スイは大好きなチョコレートケーキを嬉しそうにプルプルしながら取り込んでいた。 俺はちょっと食い過ぎたので、デザートはなしで最近 「明日は朝飯食ったら冒険者ギルドに顔出すからな」 『依頼か。むぅ、早くダンジョンへ行きたいのだがな』 「まぁまぁそう言うなって。フェルたちが面白そうって思う依頼があるかもしれないだろ」 『そうだといいけどな』 「ドラちゃんもそう言うなって。行ってみなきゃわかんないんだしさ」 『あるじー、大丈夫だよー。スイがみんなやっつけちゃうもん』 「そっかそっか、頼りにしてるぞ。それじゃみんな食い終わったみたいだし、風呂入るか」 『おうっ、風呂だ風呂!』 風呂好きのドラちゃんとスイは久々の広い風呂に喜んでいる。 「フェルも入るか?」 『入るわけなかろう。我は先に寝る。布団を用意しておけ』 「はいはい、フェル用の布団ね」 主寝室にフェル専用の布団を敷くと、フェルがゴロンと横になる。 「じゃ、風呂入ってくるからな」 『うむ』 あぁ、いつもの通り当たり前みたいに主寝室にフェルの布団敷いちゃったけど、12LDKもあるんだから1人一部屋でもよかったかも。 今更他の部屋になんて言えないし、まぁいいか。 そんなことを考えながら、ドラちゃんとスイの待つ風呂場へと向かった。 そして、先に風呂に入っていたドラちゃんとスイとともに久々の広い風呂を堪能した俺だった。

411 Episode 391: What A Oily Chicken As the sun tilted, I could see the city at the end of the street. According to the itinerary I had been examining beforehand...... "That's probably a city called Hirschfeld. Just fine, let's get into the city." "Mm, are you coming in? "Yeah, I guess that would be better. It's time to get some sleep in a soft bed." "If I stopped by the city, I'd be late for the dungeon, wouldn't I? 'Dora is right. We should keep going here.' When I told him to go into the city, Fell and Dora showed difficulty. "No, no, let's go in. I didn't come to any city on my way here. See, the Adventurer Guild tells you that, too. He wants us to do everything we can in the city on the way." "But I don't know..." "Besides, if you stop by the city, you can cook properly, so you can have a good meal. If you rent a house like you always do, you can take a big bath." Appeal to reluctant Fell and Dora to go to the city. "Delicious rice?" "A large bath......" "Yes, yes. Dungeons don't run away, so let's just stop by the city." "Mmm, just a little bit." "Rent a big bath house." When we managed to get Fell and Dora's consent, we walked into the city of Hirschfeld. By the way, during this time, Sui slept with Suya in her bag as usual. * * * * * Sit in the luxurious chair on the cat's feet in the living room, arms up and back stretched out gutsy. "Heh, this is the first time I've slept slowly in bed in a long time" When we entered the city, we decided to take a trip to the Merchant Guild and rent a house as usual. And it was this house that I rented. It's a bit bigger than usual with the 12LDK, but the decision is that the bath was big and both me and Dra liked it and it was close to the Adventurer Guild that was supposed to go the next day. The large house and the good location made the rent a little higher, but thanks to the Fells, I didn't even have trouble with the gold, so it was the first introduction, but I signed on instantly. "Hey, what about the rice? "Um, I'm hungry too." "I'm starving, too." I just sat down and that's it soon ~. "Okay, but give me a break." I want you to give me a breather. "You're the main one who said the city could eat better food, I hope so." Ugh... I hope you don't put weird pressure on me, Mr. Fell. I did say that, but come on, it's kind of a hassle to make it from scratch now. That said, they're going to complain about boo boo when I get out the making place in the item box...... When that happens, would you like to arrange a layout and make something? Then... Okay, let's do that. To make it, I used fried chicken because I put it away. Oh, my God, Eurinchy. Fried from means it's everyone's favorite, because it's fried with lumps, so there's still a lot of it. It's great when you want to eat something a little different when you have fried from frozen or from leftovers, this. We've decided what to make, and we're moving to the kitchen. Yeah, the kitchen's a fancy one, too. I'm so sorry that I'm just making Eurinchie flavor sauce, but that's all for now. Would you make sassy leeks, garlic and shoga to be used in the flavor sauce in an online supermarket, and then buy lettuce to be laid under fried? Let's start with Eurinchie's flavoured sauce. Mince the white onions, grate the garlic and shoga and mix them with soy sauce, vinegar, water, sesame oil and honey to make a yurinchee flavoured sauce. Super easy. Garlic and shoga are delicious enough to use tubed when troublesome. Besides, I used it today because I had honey in my hand, but of course it's OK with sugar. Give it a taste......, can I add some more vinegar? Just add a little vinegar and prepare the flavor sauce OK. And then you're ready for the lettuce to lay down there. Cut lettuce into 1 cm wide pieces and apply to cold water to make it crisp. Once the water cut lettuce is laid on the plate, add the fries from the still freshly fried hot ones in the item box. Then, if you put a flavor sauce on top of it, what can you do with Eurinchy? I've tried the taste, but the refreshing flavor sauce with vinegar is incredibly delicious. Eurinchie's flavor sauce is made more often, so the Fells are prepared to replace it. So quickly carry it under the Fells waiting in the living room. "Here we go." "Is this fried from? Didn't you just eat it the other day if it's fried from... Well, it's good because it tastes good. ' "Fried from is fried from, but I have a refreshing flavor sauce on top of it. Try it again because it tastes different." When I said that, I cracked my nose. What the hell did Fell do, cheek up Eurinchy? After swallowing it with gokuri, I eat it with the guffaw and momentum. For one thing, Fell seems to like it. 'You can fry them as they are, but eating them with these refreshing sauces is delicious again! Dora says that, too. What a bump on Eurinchy. "This slightly sour sauce fits perfectly with fried chicken." Sui, I love this! What a sui dish to say that. Eurinchie disappears instantly. "Hey, it's a change." "Me too! What the hell did I do with Eurinchy until everyone was satisfied? What a pleasure to indulge in Eurinchy in the meantime, too. It goes great with white rice and I ate a little too much though. And after dinner, we had dessert that was also a promise. Fell looks delicious eating strawberry shortcakes whitening around his mouth as an example. Dora looks delicious while holding the pudding dear. Sui was happily pulling in his favorite chocolate cake. I ate a little too much, so I recently had some tea without dessert. "Tomorrow, after breakfast, I'll show my face to the Adventurers Guild." "Request. Well, I'd like to get to the dungeon soon." "Well, well, don't say that. You might have a request that Fell and the others find interesting." "I hope so." "Dora said don't say that either. I don't know if I need to go." "Ryuji, it's okay. Sui's gonna get us all killed. ' "Oh, shit, I'm counting on you. Looks like we're all done eating, so why don't we take a bath?" "Oops, it's a bath. Bath! Bath lovers Dora and Sui are delighted with the long time spacious bath. "Will Fell come in, too? 'I can't go in there. I go to bed first. Have a futon ready.' "Yes, yes, a futon for Fell." Laying a futon dedicated to Fell in the master bedroom makes Fell lie down with Goron. Okay, I'm gonna take a bath. "Umm." Yeah, I laid Fell's futon in the master bedroom, as usual, but I also have a 12LDK, so maybe we could have had one room at a time. I can't say anything more to the other room right now, and, well, okay. With that in mind, Dora and I headed to Sui's waiting bathroom. And it was me who indulged in a long time spacious bath with Dora and Sui, who were in the bath first.

第百四十二話 26階層ボス戦 いよいよこの後は それならば今日の朝飯は......。 「フェル、この後はボスと戦うだろう? だからさ、 『異世界の食材を食うと強くなれるというやつか?』 「そうそう。ボスはフェルからみてもそれなりなんだろ? だったら そう言えばヴァハグン様の加護もあったんだったね。 フェルもドラちゃんも元から強いからどこからが加護の力かわかんないぜ。 って、フェルは良い案だとか言ってるけど、 何が出てくるかわからないし、何にしても倒してもらわなきゃならんから(そうじゃないと俺が死ぬからな)強くなってもらうのは全然かまわないんだけどさ。 『ああ、それがいいな』 やっぱり国産和牛ステーキか。 朝からステーキはどうかと思うけど、君たちには何の問題もないもんね。 俺はネットスーパーを開いて、国産和牛肉を大量に購入した。 の食材だけを使った食事なのに、ステーキだけというのも味気ない気がしたから、みんな大好きな肉中心に他にも少し買ってみた。 まず買ったのは、豚肉の味付き焼き肉の塩レモンとネギ塩だ。 それから粗びきウィンナーに鴨の黒胡椒ローストなんていうのもあったから買ってみたぜ。 あとは焼き鳥のももとレバーのタレと塩を大量に購入。 それから俺の朝飯としてサンドイッチもな。 まずは調理済みの焼き鳥を串から外して皿に載せていく。 あとは鴨の黒胡椒ローストを切って並べていく。 鴨のローストをちょこっと味見したけど、鴨の深い味わいに黒胡椒のピリッとした辛味が合って美味かったよ。 「飯だぞー」 フェルとドラちゃんとスイに焼き鳥と鴨のローストを出してやった。 と戦うことになるから、これ食って力付けてな」 みんなが食っている間に、俺は魔道コンロを出して和牛ステーキと豚肉、それから粗びきソーセージを焼いていく。 『『『おかわり』』』 みんな朝からもりもり食ってるよ。 おかわりは国産和牛ステーキと豚肉を焼いたものと粗びきソーセージを出してやった。 ステーキはまずは塩胡椒で。 豚肉には最初から塩レモンとネギ塩の味が付いてるからな。 ちょっと味見したけどさっぱりして美味かった。 粗びきソーセージも塩胡椒のみだがパリッとジューシィで美味かったぞ。 ドラちゃんはひと通り食ったら満足したけど、フェルとスイは何度もおかわりしたよ。 俺はフェルとスイが食っている間に簡単にサンドイッチとコーヒーで済ませたぜ。 『ふぅ、やはり異世界のものも美味いのう』 『ほー、これ異世界のもんだったのか。なかなか美味いじゃねぇか』 『美味しかったー』 それは良かったね、けど俺にはもっと気になることがあるんだな。 どれくらいステータス値が上がってるかな? みんなを鑑定していく。 【 名 前 】 フェル 【 年 齢 】 1014 【 種 族 】 フェンリル 【 レベル 】 911 【 体 力 】 9890(+5002) 【 魔 力 】 9534(+4675) 【 攻撃力 】 9118(+4483) 【 防御力 】 9814(+4907) 【 俊敏性 】 9732(+4856) 【 スキル 】 風魔法 火魔法 水魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法 神聖魔法 結界魔法 爪斬撃 身体強化 物理攻撃耐性 魔法攻撃耐性 魔力消費軽減 鑑定 戦闘強化 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護 戦神ヴァハグンの加護 【 名 前 】 ドラちゃん 【 年 齢 】 116 【 種 族 】 ピクシードラゴン 【 レベル 】 129 【 体 力 】 915(+459) 【 魔 力 】 2935(+1448) 【 攻撃力 】 2703(+1342) 【 防御力 】 886(+445) 【 俊敏性 】 3345(+1673) 【 スキル 】 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法 回復魔法 砲撃 戦闘強化 【 加 護 】 戦神ヴァハグンの加護 【 名 前 】 スイ 【 年 齢 】 2か月 【 種 族 】 ビッグスライム 【 レベル 】 21 【 体 力 】 1079(+538) 【 魔 力 】 1063(+529) 【 攻撃力 】 1058(+533) 【 防御力 】 1061(+525) 【 俊敏性 】 1080(+540) 【 スキル 】 酸弾 回復薬生成 増殖 水魔法 鍛冶 【 加 護 】 水の女神ルサールカの加護 鍛冶神ヘファイストスの加護 あ、フェルもドラちゃんもスイもレベル上がってる。 まぁ、ダンジョンに潜ってからかなり魔物倒してるし、上がっててもおかしくはないか。 でも、ステータス値の上がり具合は............。 ちょ、ちょっとやり過ぎちゃったかな......あはは............。 ......いいんだよな? 昨日と同じくエンカウントした魔物を倒しドロップ品を回収しながら進む。 少ししてフェルが止まった。 フェルの見つめる先を見ると......。 とぐろを巻いたドデカいコブラがいた。 シューッと威嚇するように細長い舌をピロピロ出している。 「な、何だあれ......」 鑑定してみる。 Sランクの魔物。 え、Sランクかよ......。 ってかさ、あれ体長何十メートルって大きさだよな。 あんなの魔物じゃなくて怪獣じゃねぇかよっ。 しかもなんか口から霧状のものを吐き出してる。 鑑定してみたら【ヴァースキの毒霧】とか出たんですけど。 毒霧って、ま、まぁ俺たちには状態異常無効化あるけどさ、凶悪過ぎんだろ。 『ヴァースキか。珍しい。我でもまだ三度ほどしか戦ったことがないわ』 うちのフェルさんはあれと戦ったことがあるらしいです。 「あ、あんなのと戦ったのかよ......デカいし、毒霧とか吐き出してるぞ、あれ......」 『フンッ、あんなのはな噛み付きと、あの長い胴に締め付けられるのさえ気を付けていれば何ということはない』 そ、そうなのか。 『まぁ、我だけでも始末することはできるが、それではドラもスイも納得せんだろうからな。ドラ、スイ行くぞ』 『あれなら相手にとって不足なしだ。よっしゃ、やってやるぜッ!』 『スイもがんばるよーっ』 みんなあれを見ても怖がるどころかやる気満々ですな。 俺にあの怪獣はちょっと無理だわ。 俺は木の陰に隠れて待ってるからさ、うん、みんなでやっちゃってください。 フェル、ドラちゃん、スイがヴァースキの前に躍り出た。 みんなを見たヴァースキがシューッ、シューッ、シューッと毒霧をまき散らす。 だけど加護があり状態異常無効化のあるみんなは気にもせず次々と攻撃を加えていった。 ドッゴーンッ、バリバリバリバリィィィッ―――。 フェルの雷魔法が炸裂。 ドシュッ、ドシュッ、ドシュッ―――。 火魔法をまとったドラちゃんが、ヴァースキのとぐろを巻いた胴体に風穴を開けていく。 ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。 スイの酸弾がヴァースキに命中しジュワジュワとその体を溶かしていく。 「ギュォォォォォォッ」 ドッシーン。 ..................oh。 ボロボロになって絶命したヴァースキがみんなの前に横たわってた。 戦闘時間1分もかからなかった。 というか、一方的過ぎて戦闘と言っていいもんなのかもわからんわ。 毒霧まき散らしただけで、あとは何にもやらせてもらえないままフルボッコ。 ヴァースキ、ごめん。 『ヒャッハーッ! やったぜーッ!!』 ドラちゃんが喜びながらアクロバット飛行している。 『ヤッター! 大きい蛇さん倒したーッ!』 スイも嬉しそうにポンポン飛び跳ねている。 『フフン、我らにかかれば当然だな』 フェルはドヤ顔。 俺は木の陰から出てみんなに近寄っていった。 一部は焦げて、穴が開いて、溶かされてボロボロになったヴァースキを見て、魔物ながら哀れ過ぎて涙を誘う。 あー、ヴァースキ、ごめん。 息絶えたヴァースキが消えていく。 ホントごめんな、成仏してください、南無南無~。 まぁドロップ品はきちっと回収させてもらいますけどね。 どれどれ、おおっ艶々の青っぽい蛇皮だ。 それからデカい魔石に、あとは牙だ。 を倒したってことは27階層に進めるんだよな? 階段が見当たらないけど、下の階にはどうやって行くんだ?」 『こういう階層の場合はな......』 そう言ってフェルがヴァースキがいた辺りにある岩を調べだした。 『おお、あったぞ』 その声に釣られてフェルの近くに行く。 『この岩に描かれている丸い模様に魔力を流すと下に行けるのだ』 フェルが言った丸い模様というのは魔法陣だった。 これに魔力を流すっていうことは、転移みたいな感じで下の階に行くってことか? 『ただ下に行くものはみなで触れ合ってないと行けぬから注意だぞ』 「ドラちゃん、スイ、下の階に行くからおいでー」 ドラちゃんとスイに触れてないとダメだと説明すると......。 ビタン。 ドラちゃんが後ろから俺の頭に抱き着いた。 ドラちゃん......。 ったく仕方ないな。 俺はフェルに跨り、スイは俺が両腕でしっかり抱き込んだ。 「じゃ、フェルお願い」 フェルが右前脚を魔法陣に当てて魔力を流すと、一瞬エレベーターに乗ったときの浮遊感を感じた。 「ここが27階層みたいだね。26階と同じく森だけど」 『うむ。27階層のようだな。それでは同じように の食材の効果が続いてて、みんなハッスルしちゃってさ。 蹂躙に次ぐ蹂躙だよ。 魔物さんごめんなさいって感じだった。 そんな感じでまたドロップ品大量ゲット。 しかもみんな元気だから、進むのも早くて、フェルが言うには明日の夕暮れ前には

151 Episode 142: 26 Hierarchical Boss Battle Finally, after this, we will fight the Hierarchist (Boss). Then today's breakfast is...... "Fell, you're gonna fight the boss after this, right? That's why I'm going to make dinner out of online supermarket ingredients, okay? "The one where eating ingredients from different worlds can make you stronger? "Yes, yes. The boss is pretty good from Fell, isn't he? I was wondering if I could take them down safer if they ate the ingredients from the online supermarket." That said, there was protection for Master Vahagn. Fell and Dora are strong from the beginning, so I don't know where to start. Fell says it's a good idea, but she also wants to eat ingredients from online supermarkets (different worlds). I don't know what's coming out, and I don't care if you knock me down at all (or I'll die). "Oh, I like that." I thought it was domestic Japanese beef steak. I don't know about the steak in the morning, but there's nothing wrong with you guys. I opened an online supermarket and bought large quantities of domestic Japanese beef. Even though it is a meal that uses only ingredients from online supermarkets (different worlds), I didn't think it tasted like steak alone, so I bought a few other meat centers that everyone loves. The first thing I bought was salted lemon and green onion salt with pork flavor. Then I bought some black pepper roast duck for the coarse wiener. And then I bought a lot of grilled chicken thigh and liver sauce and salt. And then sandwiches as my breakfast. First remove the cooked yakitori from the skewer and place it on a plate. Then cut the black pepper roast of the duck and line it up. I had a little taste of the roast duck, but the deep taste of the duck combined with the tingly spicy taste of black pepper was delicious. "It's rice." I served Fell, Dora and Sui roasted yakitori and duck. "After this, you will fight the Hierarchist (Boss), so eat this and force it." While everyone is eating, I serve a magic stove and bake Wagyu beef steak and pork, then coarse sausage. "" "Replacement" " Everyone has been eating rice noodles since morning. Instead, they served domestic Japanese beef steak, grilled pork and coarse sausage. Steak starts with salt and pepper. Pork tastes like salted lemon and green onion salt from the beginning. I tasted it a bit but it was refreshing and delicious. The coarse sausage is only salt and pepper, but it was crispy and juicy. Dora was satisfied when she ate the whole thing, but Fel and Sui changed over and over again. I made it easy with sandwiches and coffee while Fell and Suey were eating. "Huh, something from different worlds is still delicious." "Ho, was this from another world? Pretty good, huh? ' "It was delicious -" I'm glad to hear that, but I have something more to worry about. I wonder how much the status value is up? I'm going to appraise everyone. [First Name] Fell [Age] 1014 [Race] Fenrill [Level] 911 [Health] 9890 (+5002) [Magic] 9534 (+4675) [Attack] 9118 (+4483) [Defense] 9814 (+4907) [Agility] 9732 (+4856) [Skills] Wind Magic Fire Magic Water Magic Soil Magic Ice Magic Thunder Magic Holy Magic Junction Magic Claw Slash Body Enhancement Physical Attack Resistance Magic Attack Resistance Magic Consumption Reduction Appraisal Combat Enhancement [Guardianship] Guardianship of Ninrir, goddess of wind Guardianship of Vahagn [Name] Dora. [Age] 116 [Race] Pixie Dragon [Level] 129 [Health] 915 (+459) [Magic] 2935 (+1448) [Attack] 2703 (+1342) [Defense] 886 (+445) [Agility] 3345 (+1673) [Skills] Fire Magic Water Magic Wind Magic Soil Magic Ice Magic Thunder Magic Recovery Magic Artillery Combat Enhancement [Guardianship] Guardianship of the god of war Vahagn [Name] Sui [Age] 2 months [Race] Big Slime Level 21 [Health] 1079 (+538) [Magic] 1063 (+529) [Attack] 1058 (+533) [Defense] 1061 (+525) [Agility] 1080 (+540) [Skills] Acid Bullet Recovery Drug Generation Growth Water Magic Blacksmith [Guardianship] Guardianship of the Water Goddess Luther Luca Guardianship of the Forge God Hephaestus Oh, Fell, Dora, and Sui are on a level. Well, he's been taking down quite a demon since he dived into the dungeon, and isn't it strange to go up there? But how does the status value rise...................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................... Hey, I think I did a little too much...... haha............ ... That's okay, right? Proceed while defeating the Encounted Demon and collecting the drops as well as yesterday. Fell stopped a little. Looking ahead at Fell's stare...... There was a dodgy cobra wrapped around a tuna. He's pimpling out his elongated tongue to shook and intimidate. "Hey, whatever..." I'll try to appraise it. S-rank demons. Oh, S-rank... I don't know, it's a couple of dozen meters long. It's not that demon, it's not a monster. Plus, he's spitting something misty out of his mouth. After I appraised it, [Varski's poison fog] or something came up. Poison fog, still, well, we have a state anomaly deactivated, but it's too vicious. "Vaski? Unusual. But I've only fought like three times. ' Apparently, my Mr. Fell has fought that one before. "Oh, you fought that one... big, and you're spitting out poison fog and stuff, that..." "Humph, there's no such thing as a bite and if you're even careful to be tightened to that long torso" Oh, really? 'Well, I can finish it alone, but then I guess both Dora and Sui will be convinced. Dora, let's go.' 'Then there's no shortage for them. All right, I'll do it! "Good luck to Sui." Everybody's more motivated than scared to look at that one. I don't think I can handle that monster. I'm hiding in the shade of a tree waiting for you, so, yeah, let's all do it. Fell, Dora, and Sui jumped out in front of Vaski. I saw everyone. Vaski shoots, shoots, shoots and sprinkles poison fog. However, everyone with protection and abnormal deactivation did not care to carry out one attack after another. Doggone, BallyBallyBallyBallyWicked -. Fell's thunder magic bursts. Dosh, Dosh, Dosh -. Dra with fire magic puts a wind hole in her torso wrapped around Vaski's. Buh, buh, buh -. Sui's acid bullet hits Vasuki and dissolves Juwajwa and his body. "Gwwwww" Dossien. ..................... oh. The worn out and desperate Vaski was lying in front of everyone. It didn't take less than a minute to fight. I don't even know if it's too one-sided to be called a fight. I just sprinkled the poison fog, and all I have to do is keep it full bogged down. Vaski, I'm sorry. "Heh heh! Yay!! Dora is flying acrobats with joy. "Yatter! I defeated Mr. Big Snake!" Sui is also happily jumping pompous. "Huhun, if it's on us, it's natural." Fell has a Doya face. I walked out of the shade of a tree and closer to everyone. Some of them burn, holes open, see the melted and worn out verski, too pitiful and tearful with demons. Uh, Vaski, I'm sorry. The breathless Vaski disappears. I'm really sorry, please become a Buddha, Nannu Nannu ~. Well, I'll be sure to collect the drops. Whoa, whoa, that's a glossy blue snake skin. Then to the big demon stone, and then the fangs. "Hey, the fact that you defeated Hierarchist (Boss) means you're moving on to Hierarchy 27, right? I don't see any stairs, but how do we get downstairs? "In the case of these hierarchies......" That's why Fell checked the rocks around where Vaski was. "Oh, there it is." The voice fishes me and I go near Fell. "If you cast magic on the round pattern painted on this rock, you can go downstairs." The round pattern Fell said was a magic formation. By letting magic flow through this, you mean going downstairs like a metastasis? "Just be careful what you go down there because you can't go without everyone touching you." "Dora, Sui, I'm going downstairs. Come on." Explaining that you have to touch Sui with Dora... Bitan. Dora hugged me from behind. Dora...... I can't help it. I crossed Fell and Sui held me tight with both arms. "Bye, Fell, please." When Fell cast his magic on his right front leg, he felt a floating sensation when he rode the elevator for a moment. "Looks like this is the 27th floor. It's a forest, just like the 26th floor." 'Mm-hmm. That sounds like 27 tiers. Then we'll move on to Hierarchist. " The effects of the ingredients in online supermarkets (different worlds) continued, and they all hustled. Ravage is second only to ravage. I felt sorry for the demon. Get a lot of drops again like that. Besides, we're all fine, so we're moving fast, and Fell said we can get to the Hierarchist (Boss) by nightfall tomorrow.

「はぁ......」 ため息が出るのじゃ。 異世界人が次の供えを差し出すまでは時間があるのじゃ。 その間、甘味はお預けなのじゃ。 の甘味は妾が思いもよらぬくらいに美味しいものじゃった。 美味しすぎて初日に全部食べてしまうとはのう。 もう少し多く供えるように申し伝えておけば良かった。 はぁ、早く次の供えの時が来ればよいのに。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 次の供えを心待ちにしながら、いつものように水鏡で下界を覗いていた。 「むっ、あ、あれはなんじゃ?」 異世界人が『ねっとすーぱー』で召喚したあの茶色い板は何なのじゃ? 甘い物と言っておったな。 あれは甘味なんじゃろうか? そのようには見えんのじゃが......。 何々、あれはちょこれーとと言う菓子なのか。 従魔のスライムがねだっておるのう。 彼奴等は基本何でも食するが、ねだるほど欲しがるのは珍しい。 相当に美味しいのか? ぐぬぬ、妾も食べてみたいのじゃ。 あのあんぱんとじゃむぱんとくりーむぱんを作った世界のものじゃ、不味いはずがないのじゃ。 妾の本能がそう言うておる。 じゃが、次の供えの時ではない。 しかし、あのちょこれーとは食べたいのじゃ............。 えーい、妾は女神なのじゃ、ちょっとくらいは許されるのじゃ。 要はバレないように気をつければ良いことよ。 そうじゃそうじゃ、そうしよう。 妾は早速異世界人に神託を送った。 「そなた、妾は風の女神ニンリルじゃ。今すぐちょこれーととやらを供え祈るのじゃ。あ、どら焼きも一緒に供えるようにするのじゃ」 この際だからちょこれーとと彼奴等がこの間美味しそうに食しておったどら焼きも所望するのじゃ。 異世界人が妾の神託に驚いておるな。 これが神託かだと? 「そうじゃ。神託なのじゃ。早くするのじゃ」 ”お菓子のおねだりに神託って神様としてそれいいのか?”じゃと? いいに決まっておろう。 甘味は至高なのじゃ。 ”威厳もへったくれもない”じゃと? 「うるさいのじゃ。神だって楽しみが必要なのじゃ」 ごちゃごちゃ言わず早くちょこれーととどら焼きを供えるのじゃ。 異世界人が『ねっとすーぱー』でちょこれーととどら焼きを召喚している。 祭壇にちょこれーととどら焼きを供えて祈っておるな。 よしよし、それではちょこれーととどらやきを神界へと転送させるのじゃ。 異世界人よくやったのじゃ。 「ぐっじょぶじゃ」 水鏡で地球を覗いたとき良いことをしたときにこう申しておったのじゃ。 「おおう、これがちょこれーととどら焼きかっ」 どれどれ、ではちょこれーとから。 異世界人はこの包みを取ってから食しておったな。 あの異世界人がやっていたように、包みを剥がしてと。 包みから出て来たのは茶色い板じゃった。 うむ、これを食しておったな。 「それにしても、このちょこれーととやらは良い匂いだのう。ずっと嗅いでいたいような甘い匂いがするのじゃ」 それでは一口。 パリンッ。 小気味よい音とともに茶色い板が割れた。 ふおーっ、く、口の中で溶けていくのじゃ。 甘いぞ、そしてほんの少しの苦みもあって独特な味わいじゃ。 これは美味しい、美味し過ぎるのじゃっ。 こんなものは妾の世界には存在せぬ。 このちょこれーとを発明した者も天才なのじゃ。 どの甘味も、まるでこの世のものとは思えぬほど美味なのじゃ。 には甘味の天才がうじゃうじゃいるのかのう。 羨ましい限りじゃ。 妾の世界にもそういう天才が生まれてくれればちょっとは甘味が発展していくであろうに。 未だに干した果物やハチミツ漬けだけではのう......。 ちと寂しいのじゃ。 って、ダメじゃダメじゃダメじゃ。 これでは前回の二の舞になるのじゃ。 このどら焼きはとっておいて明日食べるのじゃ。 ............ゴクリ。 ど、どら焼き、美味そうなのじゃ。 はっ、異世界人に多く供えるよう申し伝えるのを忘れていたのじゃ。 次の供えは多くするよう神託をせねば。 それをするならば、今どら焼きを食っても問題はなかろう。 うん、そうなのだ。 次はたくさん供えがあるはずじゃからな。 よし、どら焼きじゃ。 パクリ。 うむむむむ、美味いッ! あんぱんと同じ甘く煮た豆だな、これは。 それをしっとりとした甘いパンのようなもので挟んでおる。 両方甘いのじゃが、これがクドい甘さではなく絶妙なバランスなのじゃ。 このどら焼きを発明した者も天才なのじゃ。

"Ha..." I can't help but sigh. There will be time for the next offering. In the meantime, you keep the sweetness. The sweetness of different worlds (Earth) was unexpectedly delicious to my concubine. I didn't know it was too delicious to eat it all on the first day. I should have told him to offer a little more. Ha, I wish the time had come for my next offering soon. * * * * * I was looking forward to my next offering, peering into the lower realm with a water mirror, as usual. "Oh, what's that? What is that brown board that the otherworlds summoned in Netsu Pa? You said something sweet. Is that sweet? Doesn't look like it... How many times is that a treat? There is no slime of the subordinate. They eat basically anything, but it's unusual to want it as much as you want it. Pretty good, huh? I'd like to try a concubine, too. It can't taste bad in the world where you made that pussy. That's what concubine instincts say. But it is not time for the next offering. But I want to eat with this... Well, a concubine is a goddess, so you're a little forgiven. The point is, you just have to be careful not to find out. Yeah, well, let's do that. The concubine quickly sent a temple to another world man. "Damn, my concubine is Nin Lil, the goddess of wind. Now, give me this and pray. Oh, make sure you serve them both together." At this time, I would like to have a grilled meal that looks delicious. Don't be surprised when other worlds are entrusted with concubines. You think this is a trust? "Bye. It's a trust. Hurry up." "Is it okay as God to entrust you to a treat?" Let's make up our minds. Sweetness is supreme. "No majesty, no flattery"? "Shut up. Even God needs fun." Don't make a mess of it. Let's get this grilled quickly. Otherworlds are summoning this and the roasting in Netsu-Pa. Don't pray on the altar with this and any roasting. All right, well, let's just transfer this and that to the divine realm. You did a great job with the other people. "Good bye." This is what I said when I peered into the Earth in a water mirror, when I did something good. "Oops, this is a little bit of this." Either way, let's start with this. Different worlds took this package before eating it. Like that otherworldly guy was doing, he said strip the wrap. It was the brown board that came out of the package. Hmm, you ate this. "Still, this little thing smells good. It smells sweet like you've been wanting to smell it." Then take a bite. Parinth. The brown plate cracked along with the creepy sound. Whoa, whoa, whoa, it's melting in your mouth. It's sweet, and it tastes unique with just a little bitterness. This is delicious, it's too delicious. This stuff doesn't exist in the world of concubines. Whoever invented this little thing is also a genius. Every sweetness is so delicious that it doesn't seem like it belongs in this world. Is there a genius of sweetness in the other world (Earth)? As long as I'm jealous. A bit of sweetness would develop if such a genius were born in the concubine world as well. Still not just dried fruit or pickled honey...... I miss you so much. Oh, no, you can't. This is going to be the last two dances. Save this baking and eat it tomorrow. ..................... Gokuri. Do-do-do-do-do-do, looks delicious. Ha, I forgot to tell you to offer more to people from different worlds. We have to trust him to make more of his next offering. If you're going to do that, I don't care which grill you eat right now. Yeah, it is. There's got to be a lot of offerings next time. All right, no baking. Pacri. Mmmm, yummy! That's the same sweet-boiled bean as the bread, this one. I pinch that with something like moist, sweet bread. It's both sweet, but this is the perfect balance, not the crusty sweetness. Whoever invented these grills is also a genius.

第三百二十四話 テレーザのリクエスト フェニックスの面々と再会した翌日は、家でゆっくりした。 そして今日は、テレーザのリクエストで使用人用の家の傍に石窯を作ることになった。 遠慮がちに「できれば......」とテレーザにお願いされたのだ。 何でも、テレーザはパン作りが得意で、家にいたときにも度々パンを焼いていたそうだ。 俺も石窯には興味があるし、テレーザが作る焼きたてのパンも食ってみたいから大賛成。 そして石窯を作ることになったわけだが......。 テレーザの話ではアルバン家にあった石窯は、先代から引き継いだものとの話。 アルバンにも話を聞いてみたが作り方はわからないとのことだった。 業者に頼むのもありだけど、俺の土魔法でなんとかなりそうな気がした。 そんなわけで、自分で石窯作りに挑戦したわけだが......。 アルバンとテレーザからいろいろと話を聞きながら、試行錯誤した。 下の薪なんかを保存する台座の部分は割と簡単に形作れるんだけど、上のドーム状になっているパンなどを焼く窯の部分がなかなかに難しい。 作っては壊し、作っては壊し。 「うーん、上手くいかないなぁ。ドーム状になるイメージはしているつもりなんだけど......」 どうしても上の窯が歪んでしまって上手い具合にきれいなドーム状にならない。 魔力も大分使ったし、もうそろそろ飯ってみんな騒ぎ出す頃合いだ。 昼飯がてら休憩して、それからまた作業することにしよう。 庭で思い思いに寝っころがったり遊んだりしていたフェルとドラちゃんとスイに声をかける。 「おーい、そろそろ飯にしようぜ」 飯と聞いてみんなが駆け寄ってくる。 母屋のリビングで昼飯だ。 今日のメニューは作り置きしておいたワイバーンの肉で作った牛丼温玉載せ。 みんな美味そうにガツガツ食っている。 何度かおかわりして、ようやくフェルとスイも腹いっぱいになったようだ。 ドラちゃんは既に腹いっぱいで、腹を上に向けて絨毯の上で寝っころがっている。 腹を上に向けて仰向けに寝るドラゴンって、シュールだなぁ......。 って、そんなことよりも、石窯だよ石窯。 あのドーム状の丸みがどうも上手くいかないんだよな。 丸み丸み丸み............、ん? 俺の目に映ったのは丸みのあるプルンとした体のスイだ。 んんん? もしかしたら、スイに協力してもらったら上手くいきそうじゃね? 「なぁ、スイ。今作ってるものがあるんだけど、ちょっと協力してくれないかな?」 『んー、いいよー』 スイを連れて石窯を作る場所に移動すると、何故かフェルとドラちゃんも付いてきた。 まぁ、暇なんだろうな。 とりあえず土魔法で下の台座の部分、そして問題の上のドーム状の窯だな。 『朝からお主は何を作っているのだ?』 『ほんとだぜ。土魔法で何か作っちゃ壊しって繰り返してたよな。何やってんだか』 「別に遊んでるわけじゃないんだぞ。今作ってるのは石窯だよ石窯。パンを焼いたり、他にもいろいろ料理に使えるんだから」 『ほぅ、それを使うと美味いものができるのか?』 「上手く石窯が作れたらね」 フェルとドラちゃんの質問に答えながらも、石窯を作っていく。 土台の部分は問題なく作れた。 上のドーム状の釜はこのあとのことを考えて、少し大きめに大雑把に作っていった。 「よしと、こんなもんでいいかな。スイ、ちょっとこの中に入って、このくらいの大きさに中の空洞を整えてくれるかな。石を突き破らないように気をつけてね」 『分かった。やってみるねー』 台座に合わせてこれくらいの大きさと指し示すと、俺が大まかに作った空洞の中にスイが入っていく。 そして、スイが中で大きくなって、石の表面を酸で整えていった。 『あるじー、こんな感じでいいかなぁ~?』 小さくなったスイが空洞の中から出てきた。 どれどれ。 中を覗くと、ガランとしたドーム状で石の表面も滑らかに整えられていた。 「うんうん、いい感じ。バッチリだよ!」 『えへへ』 スイを撫でてやると嬉しそうにプルプル震えた。 「スイ、もう1つお願いしたいんだけど、ここの外側の部分もこう丸く整えてもらえるかな」 手で半円を描きながらこんな感じでとスイにお願いした。 『分かった~』 スイが少し歪な半円状のドームの外側に張り付いて、表面を滑らかにしながらどんどんと形を整えていった。 『こんな感じでいーい?』 おおっ、すごい。 俺1人であんなに手間取ってたことがこんなすぐに出来ちゃうなんて。 「ああ、大丈夫だぞ。それにしてもスイはすごいな~。何でも出来ちゃうんだから」 『うふふ~。スイ、すごいー?』 「うん、すごいすごい」 スイを褒めてやると嬉しそうにポンポン飛び跳ねた。 それにしても、スイはホントに万能だね。 優秀で頼りになるよ。 『よし、出来たのだな? 早速美味いものを作るのだ』 いやいや、フェルさん『作るのだ』じゃないからね。 まずは依頼主のテレーザに見てもらわなくちゃ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「テレーザ」 母屋の地下で、石鹸やらシャンプーの詰め替え作業をしていたテレーザに声を掛けた。 この家には地下に物置のような部屋があって、その部屋で石鹸やらシャンプーやらの詰め替え作業と保管をしてもらっていた。 「ムコーダさん、どうしたんですか?」 「頼まれてた石窯が出来たから見てもらいたくってさ」 「え? もうですか?」 それから、ある程度作業が一段落したという、家の中のことをお願いしている女性陣を連れて出来上がった石窯のところまで戻る。 「こんな感じだけど、どうかな?」 そう聞くと、石窯を見たテレーザが目を見開いて固まっていた。 「あれ? ダメだった?」 「いえいえいえ、ダメなわけないですよ! こんな上等なものを作っていただいて、びっくりしていたんです。本当にこれを使ってもいいんですか?」 「もちろんだよ。テレーザの希望で作ったんだから。あ、でも、俺もたまに使わせてもらうかも」 「これはムコーダさんのものですから、いつでも使ってください。私は、空いたときに使わせていただくだけで十分ですっ」 「ハハハ、それじゃあ早速パンを作ってもらおうかな。焼きたてのパン食ってみたいし」 「ええと、それがすぐというわけには......」 テレーザの話だと、パンの素を作らないとダメなのだそうだ。 パンの素って何ぞや?と思ったらどうやら酵母菌のことみたいだった。 「ドライフルーツを水に浸けておくと、何日間かすると、泡が出てくるんです。それがパンの素で、それを小麦粉に混ぜてパンを作るんですよ」 テレーザはパンの素についてそう言っていたからな。 そう言えば、天然酵母の作り方としてレーズンを水に浸けてっていうの聞いたことあるわ。 テレーザの話では、パンの素を今日仕込んで、パンに混ぜて使えるようになるには3、4日かかるとのこと。 残念。 「テレーザ、パン焼いたときには俺にも食わせてくれよ」 「もちろんですとも。私の自慢のパンをたらふく食べてください」 笑顔を見せながらテレーザがそう言った。 ロッテちゃんも「お母さんのパンが食べられるんだぁ」と喜んでいる。 焼き立てのパン、実に楽しみだな。 とは言っても、せっかく作った石窯なのに、使わないのはちょっとね......。 一度使って具合を確かめておきたいし。 石窯か石窯............、あっ、石窯と言えばあれがあるじゃん。 「よしっ、今日は俺がこの石窯を使って夕飯を作るよ。とりあえず用意してくるから、テレーザたちは石窯を温めておいてもらえるかな?」 薪になる木は、庭の手入れをしている男性陣が刈った枝がけっこうあるので大丈夫だろう。 俺は早速母屋で準備だ。 いやぁ、石窯でなんて本格的だな。 めっちゃ楽しみ。

341 Episode 324: Theresa'S Request The day after we reunited with Phoenix's face, we took our time at home. And today, a stone kiln was to be built beside a servant's house at Theresa's request. Theresa reluctantly asked me to "if I could..." Anything, Theresa said she was good at baking and baked bread every now and again when she was home. I'm also interested in stone kilns, and I'd love to try the freshly baked bread that Theresa makes, so I agree with you a lot. And we're going to build a stone kiln... Theresa's story tells us that the stone kiln that was in the Alban family was taken over from its predecessors. I talked to Alban, but he said he didn't know how to make it. Sometimes I ask a vendor, but I felt like I could handle it with my dirt magic. That's why I tried to build my own stone kiln...... Hearing a lot from Alban and Therese, I made a trial and error. The part of the pedestal that stores the firewood below is easy to shape, but the part of the kiln that bakes the bread that is domed above is quite difficult. Make it, break it, make it, break it. "Um, it's not going to work. I'm going to have a domed image..." I really don't get the upper kiln distorted and clean domed for good condition. I used a lot of magic, and it's time for everyone to make a scene about rice. Let's take a break from lunch and work on it again. Speak to Fell and Dora and Sui, who were sleeping and playing thoughtfully in the garden. "Hey, it's time for dinner" Everyone rushes over when they hear it's rice. It's lunch in my mother's room. Today's menu is served with beef bowl warm balls made of Wyburn meat that I made and set aside. Everyone is eating guts looking delicious. After a couple of shifts, Fell and Suey finally seem to be hungry too. Dora is already hungry and rolls over to sleep on the carpet with her belly facing up. A dragon that sleeps on its back with its belly up is surreal...... That's more than that, it's a stone kiln. That domed round is not going to work. Round Round Round Round............, hmm? What I see in my eyes is a rounded, plungy body of swine. Hmm? Maybe if we get Sue to cooperate, it's gonna work, right? "Hey, sui. I have something I'm making right now, and I was wondering if you could help me out a little bit? "Mm-hmm. Nice." Moving to the place where I would build the stone kiln with Sui, for some reason Fel and Dora also came along. Well, I guess I'm free. For now, it's dirt magic, the lower pedestal part, and the domed kiln above the problem. "What is your Lord making in the morning? "Really. You repeatedly said you could make something out of dirt magic and break it. What are you doing? ' "I'm not playing anything else. It's a stone kiln that I'm building right now. It can be used for baking bread and many other dishes." 'Ho, can you use that to make something delicious? "If only we could build a stone kiln." While answering Fell and Dora's questions, I'm going to build a stone kiln. The part of the foundation could be made without any problems. The domed cauldron above thought about the rest of this and made it a little bigger into a big mess. "All right, I guess this is it. Sui, I was wondering if you could get in here for a second and get a cavity inside about this size. Be careful not to break through the stones." 'Okay. I'll try.' When I point it to the size of the pedestal, a swim enters the cavity I roughly made. Then, the sui grew inside and the surface of the stone was sorted out with acid. "Ryuji, can I look like this?" A smaller sui came out of the cavity. Which one? Looking inside, the surface of the stone was smooth and tidy with a gallant dome. "Yeah, yeah, sounds good. It's perfect! "Eh heh." When I stroked Sui, I shook my pull with joy. "Sui, I'd like to ask you for one more favor, and I was wondering if you could get the outer part of here rounded up like this." I asked Sui to look like this while drawing a semicircle with her hand. "Okay ~" Sui stuck to the outside of a slightly distorted semi-circular dome to shape it more and more while smoothing the surface. Like this? Whoa, wow. I can't believe I could have done so much work on my own right now. "Oh, you're gonna be fine. And sui is amazing. I can do anything." "Ugh. Sui, wow? "Yeah, wow, wow" When I complimented Sui, I jumped pompously with joy. Even so, Sui is truly versatile. Excellent and dependable. "Okay, you made it, didn't you? Make something delicious quickly." No, no, Mr. Fell, because it's not "make it". I need my client Theresa to take a look at it first. * * * * * "Theresa." In the basement of his mother's house, he spoke to Theresa, who was working on refilling the soap and shampoo. There was a storage room in the basement in this house where I was asked to refill and store soap and shampoo. "Mr. Mukoda, what's wrong? He asked me to look at the stone kiln. "Huh? Already? Then we go back to the stone kiln where we were able to take a group of women who were asking us to do things in the house, that the work had been somewhat paragraph. "It's like this, don't you think? When I heard that, Theresa, who had seen the stone kiln, had opened her eyes and solidified. "Is that it? Couldn't it? "No, no, it's not like you can't! I was surprised you made such a good one. Are you sure you want to use this? "Of course I do. Because I made it with Theresa's hope. Oh, but I might even let you use it once in a while." "This belongs to Mr. Mkoda, so use it anytime. I just need to use it when I'm free." "Hahaha, then I guess I'll have the bread made quickly. I'd like to try some freshly baked bread." "Uh, that's not right..." When we talk about Theresa, she says we have to make bread vegetables. What's with the bread? I thought it was about yeast fungus apparently. "If you leave the dried fruit soaked in water, after a few days, the bubbles will come out. That's the ingredient of bread, mix it with flour and make bread." That's what Theresa said about the bread ingredients. With that said, I've heard of soaking raisins in water as a way to make natural yeasts. Theresa's story is that it takes three or four days to plant the bread vegetables today and mix them with bread to be able to use them. Too bad. "Theresa, when you bake bread, feed me too." "Absolutely. Eat my prized bread." That's what Theresa said with a smile on her face. Lotte is also happy to say, "I can eat your mother's bread." I'm really excited about the baked bread. That said, even though it's a stone kiln that I made because of it, it's a bit unusable...... I used it once to make sure it was okay. Stone kiln or stone kiln........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................... "All right, I'll use this stone kiln to make dinner today. I'll get it ready for you in the meantime, so can the Thereses keep the stone kiln warm? Firewood trees will be fine because there are so many branches pruned by the men taking care of the garden. I'll be ready in the motherhouse as soon as possible. Hey, how authentic you are in a stone kiln. I'm so excited.

第五十四話 レッドサーペントは超高級品 「買取お願いします」 「おう、見せてみろ」 ここでもファリエールの冒険者ギルドと同じく出て来たのは冒険者上がりっぽい厳つい禿げ頭のおっさんだった。 「おっ、ラーシュたちの知り合いか?」 その言葉にラーシュさんたちと禿げ頭のおっさんは軽く言葉を交わしている。 禿げ頭のおっさんはラーシュさんたちフェニックスのメンバーとは顔馴染みのようだ。 「えーと、たくさんあるんですけど......」 そう言うと倉庫に案内された。 「ここなら問題ないだろう。出してみろ」 そう言われてまず出したのは、オークジェネラル×5だ。 「こ、こりゃオークジェネラルじゃねぇか......。しかも5体もか......」 オークキングもこの際出してしまおうと思ってたけど、この驚き方じゃ止めといた方がいいな。 オークキングはしばらく封印と。 「それから、これもお願いします」 出したのはロックバード×3だ。 地鶏みたいな美味さのロックバードの肉は是非とも確保しておきたいからな。 「ロ、ロックバードもか......」 禿げ頭のおっさんもフェニックスのメンバーもめちゃくちゃ驚いている。 驚いてるところ申し訳ないけど、まだ続けるよ。 これだけじゃ肉がまだ足りんのだよ。 フェルとスイという大食らいがいるからな。 「あとは、ジャイアントドードーとジャイアントディアー」 あれ、みんな唖然としてるね。 でも、まだあるんだぜ。 「それから、マーダーグリズリーとブラックサーペントとレッドサーペント。これで最後です」 オーガは食えないって言ってたから別に今じゃなくてもいいもんな。 それにメタルリザードも名前とあの見た目からして食えそうにないし。 あとキマイラとオルトロスは、出すと大変なことになりそうだから永久封印だ。 「..................レ、レッドサーペントだと?」 驚き過ぎたのか無言だった禿げ頭のおっさんが一早く復活して、レッドサーペントを確認してそう言った。 え?出しちゃマズかったか? 「どこでこんなの獲って来たんだ?」 鋭い目つきで聞いてくるおっさんにちょっとビビった。 「えーと、私が獲ったんじゃないんで......」 俺の後ろで寝そべりながら欠伸をしているフェルを見てそう言った。 「ああ、そうか。フェンリルなら可能か......」 このおっさんもフェルがフェンリルって分かってるみたいだな。 「そうですよ、おやっさん。フェンリルならレッドサーペントくらいどうってことないでしょう。その上のランクの魔物だって屁でもないでしょうよ」 ラーシュさんの言葉にギクッとする。 すんません、キマイラとオルトロスあります。 「確かにラーシュの言うとおりだな。これくらいで驚いてらんねぇな」 ホント、すんません。 キマイラとオルトロスは永久封印して出しませんので勘弁してください。 「こんだけの魔物を一遍に見ることなんてないぜ、普通は......」 「俺、レッドサーペントなんて初めて見た」 「それを言うなら、俺、ブラックサーペントも初めて見たぜ」 「ホント、すっげーな。それに、ムコーダさんがこれだけ入るアイテムボックス持ちだってことにも驚いてるぜ」 復活したラーシュさん以外のフェニックスのメンバーが口々にそう言った。 「確かに、こんだけ入るならすげーよな」 「うんうん、この量入るアイテムボックス持ちってそんないないんじゃねぇの」 「いいよなー大容量のアイテムボックスって」 「ムコーダさん、俺らのパーティー入らないか?」 アイテムボックスの話題が出たことでフェニックスのメンバーがそんなことを言い出した。 げ、マ、マズい......。 肉優先でポンポン出したのがマズかったか。 『グルルルルル』 ラーシュさん以外のフェニックスのメンバーに、フェルが歯をむき出しにして唸って威嚇した。 威嚇されたフェニックスのメンバーはビキリと固まる。 「おい、オメーら黙ってろッ!」 ラーシュさんが血相を変えて他のメンバーに怒鳴る。 「ムコーダさん、すまん。許してやってくれ。威嚇するの止めてくれねぇか」 「はい......。フェル、大丈夫だから止めてくれ」 そう声をかけると、フェルが威嚇するのを止めた。 「オメーらは余計な事口にすんな。分かったな」 「「「「はい」」」」 ラーシュさん以外のフェニックスのメンバーは青い顔のまま首ふり人形みたいにガクガク頷く。 みんな、すまんな。 けど、アイテムボックスのことは突っ込まんといてくれ。 のことはフェルも承知してたんだろうな。 フェニックスのメンバーには悪いけど、フェルよくやった。 「おい、すまんがこっちの話いいか。こんだけあるとさすがに少し時間もらわにゃならんぞ。そうさな、明日一日時間もらって明後日には大丈夫だ」 おっさんが苦笑いしながら、予定を告げた。 明後日か......。 うーん、肉がもうないんだよな。 1匹分だけでも肉がほしい。 今日の夕飯分と明日1日分の肉は何とか確保したいところだ。 「あのー、1匹分だけ先に解体してもらえませんか?」 「ん、1匹だけ?」 「はい、正確に言うと肉が必要なんです。今、出した魔物も肉だけはこちらにいただきたいんです。それ以外の素材は買取で大丈夫なんですが、肉はどうしても必要なんで......」 チラっとフェルを見る。 「ああ、なるほどな。分かった1匹だけこの場で解体してやる。何がいい?」 良かったー。 何がいいかな......うーんと、あ、夕飯はあれにするか。 そうなると、ロックバードかな。 「ロックバードでお願いします」 「分かった」 おっさんが鮮やかな手つきでロックバードを解体していく。 やっぱり内臓は廃棄処分のようだ。 ちょっともったいない気がして内臓は食べないのか聞いてみたら変な顔されたよ。 ここには内臓を食べる文化はないみたいだね。 残念だけど今はしょうがないか。 「あ、レッドサーペントって食えるんですよね?」 レッドサーペントだけ初めての魔物だから一応聞いておかないと。 ブラックサーペントが食えるんだから大丈夫だとは思うんだけどさ。 「ああ、食えるぞ。超高級品だ。俺ら庶民じゃ一生食えないくらいのな」 え?そ、そんなにか? どんな味がするんだろう。 ブラックサーペントも美味かったから、こりゃ期待大だな。 「ムコーダさん、気になったんだが、俺らが食わせてもらった肉って何の肉だったんだ?」 ラーシュさんが気まずそうな顔でそう聞いてきた。 ん、あれか? 「えーと、ブラックサーペントとコカトリスとロックバード、それからジャイアントディアーとマーダーグリズリーですね」 そう言うと、ラーシュさんを含めたフェニックスのメンバー全員があんぐり口を開けた。 「肉だけはほしいって言ってたから、まさかとは思ったが......すまないっ」 「「「「すんませんっす」」」」 ラーシュさんとフェニックスのメンバーが深々と頭を下げた。 「エッ?ちょ、ちょ、頭上げてくださいよ。な、何なんですか?」 「そんな高級品とはつゆ知らず、俺たちバクバク食っちまったし......」 ラーシュさんの言葉にフェニックスのメンバーはうんうんと頷く。 「一生に一度食えるかどうかの高級品の数々を食ったんだな、俺たち......」 「どうりで美味いはずだ」 「ああ、どれも美味かったなぁ」 「............(味を思い出しているのか無言で何度も頷いている)」 感動してるところ申し訳ないけど、あれ、全部フェルが獲ってきたものだからぶっちゃけタダなんだよね。 高級食材だとは聞いてたけど、俺らは普通に食ってたからそれほどありがたみもないっていうか。 それに俺が買ったのって調味料類だけだから、俺の懐はほとんど痛んでないし。 「本当にすまない、ムコーダさん。何かあったら何でも言ってくれ。俺たちにできることなら何でもするからよ」 「いや、そんな気にしないでください。私の方も盗賊を街まで連れてきてもらったのもありますし......」 「いやいや、こんな高級品を食わしてもらったんだから」 「いえいえいえ、盗賊を街まで連れてきてもらってますし」 「おい、その辺でやめとけ。解体終わったぞ」 おっさん、ナイスタイミング。 ロックバードの肉をおっさんから受け取る。 「それじゃ、明後日また来ますんでよろしくお願いします」 「おう」 俺とフェニックスのメンバーたちは連れ立って冒険者ギルドを後にした。 「ここの冒険者ギルドはいいですね。フェルと一緒に入ると、たいていざわついたり凝視されたりするんですけど、そういうのなかったし」 話題を変えるように歩きながらそう言うと「リーダーがいたからな」と言われる。 「リーダーはこの街でもけっこう名前の知れた冒険者なんだ。その連れにちょっかい出すような馬鹿はいないぜ」 へぇ、そうなんだ。 知り合いになれてラッキーかも。 「こいつの言うとおり、俺もちっとばかしこの街では名前が知れてる。何度も言うようだが、何かあったときは何でも相談してくれよ」 「ありがとうございます。ラーシュさんにそう言ってもらえると心強いです」 「ただ明日からまた隣街までの護衛任務があって2週間ばかし街にはいないんだが......」 あ、そうなんだ。 でも、そんなすぐに困るようなこともないとは思うけど。 「こいつのわがままだよな」 「そうそう」 「サンドラちゃーん」 ああ、ギルド職員のサンドラちゃんに会いに行くんだね......。 リア充爆ぜろ。 「2週間はいないが、その後は街にいるから、冒険者ギルドに伝言残してくれれば駆けつけるからな。なんかあったら声かけてくれよ」 ここまで言ってくれるとはありがたいね。 ラーシュさんも義理堅い人だよ。 ......あ、大事なこと忘れてた。 「早速なんですが、従魔と一緒に泊まれる宿があったら教えてもらえませんか?」 「それならこの道を真っ直ぐ行くと”グリフォンの巣”って宿があるんだが、そこがおすすめだ」 「おお、じゃあ、そこに行ってみます。それじゃ」 俺たちはフェニックスのメンバーたちと分かれて”グリフォンの巣”へ。 久しぶりにベッドで寝れるぜ。

57 Lesson 54: The Red Serpent Is A Super Luxury Product. "Buy it please" "Whoa, let me see." Again, coming out here, just like Fariere's Adventurer Guild, was an old man with a harsh bald head who looked like an adventurer. "Whoa, you know the Larshes? Mr. Larsh and the bald-headed old man are gently exchanging words on the words. The bald-headed old man looks familiar to Mr. Larsh and his Phoenix members. "Uh, there's a lot..." When I said that, I was led to the warehouse. "It won't be a problem here. Let it out." That's what they told me. The first thing I put out was 5 x Oak General. "This isn't Oak General... And five..." I was going to let Oak King out at this time, but this way of surprise should stop it. Oak King has been sealed for a while. "And this, too, please" It was Rockbird x 3 that got it out. I'd love to make sure you have some rock bird meat that tastes like ground chicken. "Ro, Rockbird too..." Both bald-headed old men and Phoenix members are so surprised. I'm sorry I'm surprised, but I'm still going on. That's not enough meat. There's a big meal called Fell and Suey. "And then there's Giant Dodo and Giant Deer" That, they're all flashy. But there's more. "Then Murder Grizzlies, Black Serpents and Red Serpents. That's the last of it." You said you couldn't eat an orga, so it doesn't have to be now. And metal lizards aren't going to eat because of their names and their appearance. And Kimyra and Ortolos are permanently sealed because it's going to be a big deal when we put them out. "........................... RE, you think it's Red Serpent? You were too surprised or silent. The bald-headed old man resurrected early and confirmed the red serpent and said so. Was it a bad idea to get it out? "Where did you get this? I was a little freaked out by the old man asking with a sharp eye. "Uh, I didn't get it..." That's what I said when I saw Fell stretching out while sleeping behind me. "Oh well. Fenrill would be possible..." Looks like this old man knows Fell is Fenrill, too. "That's right, man. Fenrill wouldn't care as much as Red Serpent. A demon of the rank above wouldn't be a fart." Giggle at Mr. Larsh's words. Excuse me, I have Kimyra and Ortolos. "You're certainly right about Larsh. That's about as surprising as it gets." Really, I'm sorry. Give me a break Kimyra and Ortolos will not serve it under permanent seal. "I never see a demon like this all over again, usually..." "I've never seen Red Serpent before." "If that's what you mean, I've never even seen Black Serpent before." "Really, that's amazing. And I'm also surprised that Mr. Mukoda has this many item boxes to go into." A Phoenix member other than Mr. Larsh, who was resurrected, said so orally. "Sure, it'd be great if you could just come in." "Yeah, yeah, there's no such thing as having this amount of item boxes." "Fine. A large item box." "Mr. Mukoda, why don't you come into our party? A Phoenix member mentioned that when the item box topic came up. Aw, Ma, that's crazy...... Was it a bad idea to pound it out with meat priority? "Grrrrrrrrrrrr" Fell roared and threatened other Phoenix members besides Mr. Larsh with his teeth stripped out. Threatened Phoenix members harden bikily. "Hey, Omei and the others, shut up! Mr. Larsh changes his blood phase and yells at the other members. "Mr. Mkoda, I'm sorry. Forgive me. Will you stop intimidating me?" "Yes...... Fell, stop it because it's okay." Speaking so, Fell stopped intimidating me. "Omei and the others don't talk too much. You got it." "" "" Yes "" Other Phoenix members besides Mr. Larsh snort like a neck pretend doll with a blue face. I'm sorry, guys. But don't go into the item box. I'm sure Fell knew about the item boxes. Bad for the Phoenix members, Fell, but well done. "Hey, I'm sorry about this one, okay? You just have to give me a little time. Well, I'll have an hour tomorrow and I'll be fine the day after tomorrow." The old man laughed bitterly, informing him of his plans. The day after tomorrow... Um, you don't have any more meat. I want meat for just one. I just want to make sure I have enough meat for dinner today and one day tomorrow. "Um, could you just dismantle it first for one? "Hmm, just one? "Yes, I need meat to be exact. Right now, I just want the meat and the demons I served here. The other ingredients are fine with the purchase, but I really need meat..." See Fell in chills. "Oh, I see. All right. I'll dismantle only one of them on this spot. What would you like? Good. I don't know what I'd like...... um, ah, do you want that for dinner? When that happens, I guess Rockbird. "Rockbird, please" "Okay." The old man dismantles the Rockbird with a bright hand. After all, the gut looks like a disposal. I felt a little wasted and asked him if he wouldn't eat the built-in and he looked weird. Sounds like you don't have a gut-eating culture here. I'm afraid I can't help it now. "Oh, you can eat red serpent, right? I need to hear it for once because it's only the first demon in the Red Serpent. I think it's okay because I can eat black serpent. "Oh, we can eat. It's super fancy. We can't eat like ordinary people for life." Huh? Oh, so much? I wonder what it tastes like. Black Serpent was delicious too, so this is very exciting. "Mr. Mucorda, I was wondering, what kind of meat was that we were fed? That's what Mr. Larsh has heard with an awkward look on his face. Hmm, is that it? "Uh, Black Serpent, Cocatrice and Rockbird, and then Giant Dear and Murder Grizzly, right?" With that said, all Phoenix members, including Mr. Larsh, opened their mouths gently. "He said he only wanted meat, so I didn't think so... sorry." "" "" Excuse me "" " Mr Larsh and members of the Phoenix bowed their heads deeply. "Eh? Hey, hey, head up, please. Hey, what is it? "We didn't know about such a luxury product, and we ate it..." The Phoenix members nod yeah to Mr. Larsh's words. "You ate a bunch of luxury items to see if you could eat them once in your life, we..." "It's supposed to taste good." "Oh, they were all delicious" "........................ (You remind me of the flavor. I snort silently and over and over again)" I'm sorry I'm impressed, but, uh, that's all Fell's got, so blah, blah, blah, blah, blah. I heard it was a luxury ingredient, but we usually ate it, so I don't even appreciate it. Besides, the only thing I bought was condiments, so my nose hardly hurts. "I'm so sorry, Mr. Mkoda. Say anything if anything happens. We'll do anything we can." "No, don't worry about that. I have also been brought to the city by bandits..." "No, no, no, because they ate these fancy things" "No, no, they're bringing bandits to the city." "Hey, stop around there. We're done dismantling." Old man, nice timing. Receive Rockbird meat from your old man. I'll be back the day after tomorrow. Thank you. "Ooh." Me and the Phoenix guys got together and left the Adventurer Alliance behind. "The Adventurer Guild here is good. When I go in with Fell, I'm usually bothered or stared at, but that's not what happened." When I say that while walking to change the subject, they say, "Because there was a leader." "The leader is a well-named adventurer in this city. There's no such thing as a fool to sneak up on those people." Heh, yeah. Maybe I'm lucky to get to know you. "This guy's right, I'm a little silly too. I know his name in this city. I've told you so many times, you can talk to me about anything you want." "Thank you. It would be nice to have Mr. Larsh say that." "I just have another escort to the neighborhood tomorrow and I haven't been in the city for two weeks..." Oh, yeah. But I don't think there's anything like that that's going to get you in trouble right away. "You're being selfish with this guy." "Yes, yes." "Sandra." Oh, you're going to see Sandra, the guild clerk... Rear charge it up. "I haven't been around for two weeks, but then I'm in the city, so if you leave a message for the Adventurers Guild, I'll rush. Call me if you need anything." I'm glad you said so. Mr. Larsh is a man of honor, too. ... Oh, I forgot what's important. "It's quick, can you tell me if there's an inn where I can stay with my obeisance? "Then straight down this road, there's an inn called" Griffon's Nest, "and that's where I recommend it." "Oh, well, I'll go there. Bye." We split up with the Phoenix members to go to the Griffon's Nest. It's been a while since I've slept in bed.

第四百九十八話 から揚げと聞いてハッスル 只今、絶賛ダンジョンの1階層(になるんだよな?)の湿地帯を巨大化したスイに乗り込んで探索中。 というのも湿地帯ということもあって、フェルが走破を拒否。 話し合いの中で、ゴン爺に乗る案も出されたけど、それだと魔物が出る度に着陸することになって却って面倒になるだろうということで巨大化したスイに乗ることでまとまった。 それから、とにかくだだっ広い湿地帯なので、飛翔できるゴン爺とドラちゃんのドラゴン組は先行して空の上からこれはと思う魔物を見つけたら知らせることに。 ちなみにだが、スイの横取りの件は、それはダメと説教して(前にも教えたんだけど、ダンジョンということでテンション上がってすっかり忘れちゃってたようだ)、“ まぁ、そんな感じで始まった湿地帯の探索だ。 水鳥っぽいのはちょこちょこ見かけるけど、俺たちが近付くとすぐに飛び立ってしまうし、ゴン爺とドラちゃんからも念話が入らないから小者なんだろう。 そして、進むことしばし。 途中でカピバラっぽいのもけっこう見たけど(俺の知っているカピバラの倍の大きさはあったけども)、これもゴン爺とドラちゃんから念話が入らなかったから、たいしたことはないのだろう。 『おーい、まぁまぁの獲物を見つけたぞ』 ドラちゃんからの念話だ。 『この先の川に小ぶりだがワニがけっこうな数おるのう』 ゴン爺からの補足。 「分かった。ゴン爺とドラちゃんは待っててくれ」 そう念話を返して、まずはフェルとスイへ確認だ。 「フェルとスイは聞いたな」 『うむ。ワニか。まぁいいだろう』 『ワニさん倒すー』 あとは“アーク”の面々に。 「この先に川があるみたいで、そこにワニの魔物がいるみたいです」 「けっこうな数いるみたいなんで、二手に分かれて狩りましょう」 「そうだな。合同とは言っても、やはりそれぞれでやったほうが連携も取れてやりやすいだろう」 さすがガウディーノさん分かってるね。 「お前らもいいな」 ガウディーノさんが、ギディオンさん、シーグヴァルドさん、フェオドラさんへと声をかけると、3人も真剣な面持ちで頷いた。 これぞ冒険者って感じだね。 やっぱうちとは違うわ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 川の手前でゴン爺とドラちゃんと合流。 しかし......。 「ワニ、いっぱいいるなぁ......」 川岸にも川にも、5メートル級のワニが数えるのも嫌になるほどたくさんいた。 ゴン爺は小ぶりって言っていたけど、全然小ぶりじゃないね。 ハハハ......。 「ほぅ、こりゃあレッドテイルカイマンじゃな」 この魔物を知っているらしいシーグヴァルドさんがつぶやいた。 その名の通り、確かに尻尾のほうが赤っぽい。 でも、カイマン? 俺が間違ってなければ、カイマンって比較的小さめのワニだった気がするんだけどな。 この世界じゃこれでも小さいってことなのかね。 まぁ、これまで見てきたワニの魔物の大きさを考えるとお察しだけどさ。 「レッドテイルカイマンか。肉も皮もいい値が付くな」 「ああ。3匹は仕留めておきたいところだ」 「いや、もうちっと欲しいところだぞい。儂もじゃが、お主らの鎧ももうそろそろ新調したほうがよいじゃろ」 「確かにな」 「そんじゃあ気張っていくか。初手はいつも通り、フェオドラだ。頼むぞ」 「分かってる」 “アーク”の面々の会話を横で聞いていて、これが普通の冒険者なのかって年甲斐もなくちょっとワクワクしちゃったよ。 「ムコーダさん、それじゃあ二手に分かれてな。心配無用だろうけど、気を付けて」 「はい。みなさんもお気を付けて」 そう返すと、声をかけてくれたガウディーノさんをはじめ、“アーク”のみんなが軽く手を挙げてから川岸にいたレッドテイルカイマンに向かっていった。 「それじゃ、俺たちも行くか」 『こんな雑魚相手ではやる気が出んな』 『そう文句言うなって。まだまだダンジョン探索も始まったばっかりなんだしよ』 『フェルの気持ちはわからんでもないが、序盤ならこんなもんじゃろう』 ブー垂れるフェルにドラちゃんとゴン爺が言い募る。 「そうだぞ。それに、肉はいい値がつくらしいから不味くはないんじゃないか。ワニ肉ならから揚げにしても美味いし」 そう言うと、フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの動きが一瞬止まった。 そして......。 そう叫びながらレッドテイルカイマンに突進する巨大スイ。 「ちょーっ、スイーーー?!」 急に動き出したスイから落ちないよう、必死につかまる俺。 『から揚げになるというのなら、こうしてはおれん。我も狩るぞ!』 スイから華麗に飛び降りたフェルもレッドテイルカイマンに向かっていった。 『俺らは川の中にいるやつをって、川にいるやつを仕留めても、肉は川底に沈んじまうんじゃねぇか?』 『確かに。よし、儂が捕まえて川岸に落とす。ドラは順次仕留めるのじゃ』 『了解っ!』 えー、ゴン爺とドラちゃんのその連携は何? ドラゴンだから通じるものがあるっていうのか? 『えーーーいっ!』 ビュッ―――。 スイから伝わる振動。 「うわわわっ、スイ~」 巨体から大きめの酸弾を発射したスイ。 その酸弾がぶち当たったレッドテイルカイマンの横っ腹には大きな穴が開いていた。 そして、レッドテイルカイマンが消えた後に残されていたのは......。 『ぶぅ、お肉じゃなぁぁい』 残されていた皮にご不満のスイ。 「ほ、ほら、まだワニさんいるから、いっぱい倒せばお肉も落としてくれるよ」 『うーん。スイ、いーっぱいたーおーすー! えーいっ、えーいっ、えーーーいっ』 スイが、川岸にいたレッドテイルカイマンに片っ端から酸弾をぶち当てていった。 夢中になっているスイから、そっと降りる俺。 「スイちゃん......」 あの可愛かったスイはどこへ行ってしまったのだろうとちょっと物思いに耽る俺だった。 その先ではフェルが、こちらも手当たり次第に ゴン爺とドラちゃんは見事な連係プレー。少し大きくなったゴン爺が両方の前足で鷲掴みしたレッドテイルカイマンを次々と川岸に落とし、それをドラちゃんが氷魔法で仕留め、まるで流れ作業のようにレッドテイルカイマンを屠っていた。 そんな感じで、狩り尽くさんばかりにレッドテイルカイマンをドロップ品に変えていくフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの食いしん坊カルテット。 から揚げの一言でこんなことになるとは。 カオスだね......。 そして、そう時間もかからないうちにレッドテイルカイマンはいなくなった。 川岸には大量のドロップ品が散乱している。 「ハァ......。ダンジョン恒例のドロップ品拾い、やりますか。みんなも手伝えよー」 『当然だ。から揚げになるのだからな』 『うむ。肉は漏らさずに拾わねばならんのう』 『だな!』 フェルとドラちゃんにマジックバッグを預けると、フェルとスイ、ゴン爺とドラちゃんが組になってドロップ品を拾い始めた。 「さて、俺も拾うか。ったく、いつものことだけど多いよなぁ......。って、おいっ、お前ら肉ばっかり拾うなって。それ以外も一応拾っておくように!」 肉ばかり拾って、皮や牙は無視する食いしん坊カルテットに注意する。 「ったく、せっかく出たドロップ品なんだから、ある程度は回収しないともったいないだろうが」 ブツブツ言いながらも手を動かす俺。 肉に皮に牙、そしてまた肉、皮......。 黙々とドロップ品を拾っていく。 「あ~、腰に来るわ......」 おっさんくさく腰をトントン叩いていると、背後から声がかかった。 「ム、ムコーダさん......」 振り返ると“アーク”の面々が。 未だ散乱する大量のドロップ品に、唖然としている。 「い、いや、あの、みんなが張り切っちゃったもので......」 目をそらしながらそう説明する俺。 「俺らも4匹倒して、幸先が良いと思ってたんだけどな......」 ギディオンさん、遠い目をしてそんなことを言われても。 「え、ええと、大至急ドロップ品を拾っちゃいますので、ちょっと待っててください」 そう言って、原因を作った食いしん坊カルテットにも念話で指令を出して超特急でドロップ品を拾い集めていった。 「フゥ~、よ、ようやく終わった」 粗方拾い終わって安堵していると......。 『む、一匹残っていたな』 フェルの視線を追うと、川を悠々と泳ぐレッドテイルカイマンの姿が。 そう言ってゴン爺が飛び立った。 そして、泳ぐレッドテイルカイマンをゴン爺が掴み上げ上昇しようとした瞬間。 ザッパーン―――。 元のゴン爺から比べれば小さい姿とは言え、10メートル級のその体に匹敵するような巨大魚が水面から跳び出してきた。 バクリ―――。 問答無用でゴン爺の掴んだレッドテイルカイマンに食らいつく。 『儂の獲物を横取りするとは不届きな奴じゃのう』 そう言って、グヮシッと巨大魚の頭を鷲掴みして上昇する。 巨大魚が慌ててビチビチと尾を振るが、時すでに遅し。 というか、天下の 巨大魚の頭にガッチリとゴン爺の爪が食い込み、川岸に着いたときには既に息絶えていた。 『ワニを獲るはずが、魚が獲れたわい』 ゴン爺、いやね、こんなの差し出されてもさ。 チラリと横を見ると、再び“アーク”の面々が唖然とした顔を晒していたのだった。

521 Heard It Was Fried From Episode 498, Hustle. Right now, one tier of admirable dungeons (it's going to be, isn't it?) aboard a huge sway of wetlands to explore. Because sometimes it's a wetland zone, and Fell refuses to run. During the discussion, they also came up with a proposal to ride Grandpa Gong, but that came together by riding a huge swim that would be troublesome to reject because every time a demon came out. Then, anyway, it's a very wide wetland, so Grandpa Gong and Dragon set that can fly ahead of time to let you know when you find a demon that thinks this is coming from above the sky. By the way, the thing about Sui's embezzlement, I preached that it was no good (I've told you before, I seem to have completely forgotten about it because of the dungeon), and I'm sorry and reconciled by giving the "Arc (Ark)" folks the drop skins and fangs. Well, that's how the exploration of the wetlands began. I see a little waterfowl-like, but as soon as we get close, they fly off, and I guess they're dwarfs because they can't even talk from Grandpa Gong and Dora. And moving on often. I also saw it look like a cappie on the way (although it was twice the size of a cappie I know), but this wasn't a big deal either because Grandpa Gong and Dra didn't get into the reading. "Hey, I found some sort of prey." It's a story from Dora. "There are a few crocodiles in the river ahead." Supplementary from Grandpa Gong. "Okay. Grandpa Gong and Dora, please wait." Yes, return the message and check with Fell and Suey first. "You heard of Fell and Suey." "Uhm. Crocodiles. Well, fine. ' "Defeat Mr. Crocodile." And then there's the "arc" face. "Looks like there's a river ahead, like there's a crocodile demon there" "It's like there's a lot of them, so let's split up and hunt." "Right. Even so, it would still be easier to work with each other." That's right, Mr. Gaudino. You know that. "You guys are good too." When Mr. Gaudino spoke to Mr. Gidion, Mr. Siegvaldo and Mr. Feodora, all three of them nodded with seriousness. You feel like an adventurer. I knew it wasn't like ours. * * * * * Meet Grandpa Gong and Dora in front of the river. But...... "Crocodiles, there's plenty of them..." There were so many on the bank of the river and in the river that I didn't like the five-metre crocodiles counting. Grandpa Gong said it was small, but it's not small at all. Hahahaha...... "Ho, that's not Red Tail Cayman." They know this demon. Mr. Seegvald crushed it. As the name suggests, the tail does look more red. But, Kaiman? If I'm not mistaken, I think Kaiman was a relatively small crocodile. Does this mean it's still small in this world? Well, given the size of crocodile demons I've seen so far, I guess. "Red Tail Cayman? Good value for meat and skin." "Oh. I just want to keep the three of them." "No, I just want some more. Shh. I think it's time to make a new pair of Lord's armor." "Sure." "Then let's get tense. The first hand, as usual, is Feodora. Please." "I know." I was a little excited to hear the "arc" face-to-face conversation on the side, and I'm not old enough to know if this is a normal adventurer. "Mr. Mukoda, then split up between your hands. You won't have to worry, but be careful." "Yes. Take care of yourselves" Returning that, everyone at "Arc" raised their hands lightly, including Mr. Gaudino, who spoke to me, before heading to Red Tail Cayman, who was on the bank of the river. Let's go, too. "I'm not motivated by these clutterfish opponents." 'Don't complain like that. We've just begun our quest for a dungeon. " "I don't know how Fell feels, but this is what it would be like at the beginning." Dora and Grandpa Gong proclaim to Boo-drooling Fell. "That's right. Besides, the meat seems to have a good value, so it doesn't taste bad. Fried crocodile meat is delicious." With that said, Fell, Grandpa Gong, Dra, and Sui's movements stopped for a moment. And...... Huge sui thrusting into Red Tail Cayman screaming like that. "Hey, sweetie?! Me I grab so desperately not to fall off a suddenly moving sui. "If you mean to fry from, this is not how it is done. I'm hunting, too! Fell, who jumped magnificently from Sui, also headed for Red Tail Cayman. "Are we going to sink the meat into the bottom of the river even if we finish the one in the river? 'Sure. All right, Noon catches him and drops him on the bank of the river. Dora's gonna have to do it sequentially. " Got it! Uh, what's that collaboration between Grandpa Gong and Dora? Because it's a dragon. You mean there's something that goes through it? "Uh-oh! Buh -. Vibration transmitted from Sui. "Wow, that's sweet." Sui fired a larger acid bullet from the giant. There was a big hole in the flank of Red Tail Cayman where that acid bullet hit him. And what was left of Red Tail Cayman after he disappeared... "Buh, it's meat." Sui dissatisfied with the skin that was left behind. "Look, look, there's still crocodiles, so if you take them down full, they'll drop the meat, too" "Mm-hmm. Sui, Ippa-su! Uh, uh, uh, uh, no. ' Sui hit the Red Tail Cayman on the bank of the river with an acid bullet from one end. From the swim I'm obsessed with, me softly descending. "Sui..." That cute sui was me a little late for wondering where he had gone. Beyond that, Fell is also releasing an allowance or gradual nail slaughter to slaughter the Red Tail Cayman. Grandpa Gong and Dora play brilliantly in tandem. A little older, Grandpa Gong dropped the eagled Red Cayman on both forelegs one after the other to the bank of the river, and Dora was stopping it with ice magic, slaughtering the Red Tail Cayman as if it were a flow task. Like that, Fell, Grandpa Gong, Dra, and Sui's Eater Cartel are turning Red Tail Cayman into a drop after all the hunting. I didn't know this would happen with a word of fried from. Chaos...... And in less time, yes, Red Tail Cayman is gone. There are tons of drops scattered along the riverbank. "Ha...... Do you want to pick up and do the Dungeon regular drops? Everybody help." 'Naturally.' Cause it's gonna be fried. ' "Uhm. You have to pick up the meat without leaking it." "Right! When I left my magic bag with Fell and Dora, Fell and Suey, Grandpa Gong and Dora started picking up the drops as a group. "Well, shall I pick it up, too? Damn, it's the usual, but it's a lot...... Oh, come on, you guys don't just pick up meat. Other than that, just so I can pick it up for once! Pick up all the meat and watch out for eater cartels that ignore the skin and fangs. "Damn, it's a drop that came out, so it would be a shame if I didn't collect it to some extent." Me moving my hands even as I say bumps. Fangs on the skin on the meat, and meat again, the skin...... Shut up and pick up the drops. "Ahhh, I'm coming to your hips..." As the old man slapped a ton of hips, a voice rang from behind him. "M., Mr. Mkoda......" Looking back, the "arc" faces. Still stunned by a large amount of scattered drops. "Yes, no, you know, with what we all strained..." That's how I explain it with a look away. "We took down four too and thought we had a good start..." Mr. Gidion, even if they say that with a distant eye. "Uh, uh, I'm picking up the drop as soon as I can, so wait a minute." That being said, I also issued a directive to the eater cartel who created the cause in a mindful manner to pick up and collect the drops on the super express. "Huh, hey, it's finally over" When I'm relieved after picking up the coarseness...... "Mm, you had one left." Follow Fell's gaze to see Red Tail Cayman swimming slowly down the river. That's what Grandpa Gong flew. And the moment Grandpa Gong tries to grab and ascend the swimming Red Tail Cayman. Zappan -. Compared to the original Grandpa Gong, a giant fish, comparable to that body in the 10m class, jumped out of the water. Bakri -. No questions asked and eaten up by Grandpa Gong's grabbed Red Tail Cayman. "He's the one who can't believe he's stealing the prey of Non." That being said, I eagle and ascend the head of a gussy giant fish. A giant fish rushes to shake his tail, but the hour is already late. Or fate was at the point of selling a fight to an ancient dragon under heaven (Enchanted Dragon). Gucci and Grandpa Gong's claws devoured the head of the giant fish and by the time they reached the riverbank they were already out of breath. "You're supposed to win crocodiles, but the fish got caught." Grandpa Gong, no, I don't care if they give me this. When I looked to the side, the "arc" faces were exposed again.

第二百三十三話 ダンジョンの飯 今日は朝飯を食った後は、フェルたちを置いてこの宿からもそれほど遠くない食料品を売っている区画に繰り出した。 それからパン屋を何店か回って黒パンを確保した。 ドランで買ったものがまだ少し残ってるけど、それだけじゃ足りないからね。 他の店もちょっと見たけど、買うようなものは特になかった。 そのまま宿にとんぼ返りして、それからせっせとダンジョン用の飯を作っていた。 旅に出る前に作ったストックが残ってはいるけど、それだけではちょっと心もとないからな。 みんなの好物とあって、特に肉料理がね......。 そういうこともあって肉料理を中心に作っていった。 まずはオークとブラッディホーンブルの味噌漬け。 大分少なくなっていたから追加で作っておいた。 これは漬け込んで焼くだけだけど、米との相性抜群で美味いからね。 今回はゴールデンバックブルの肉も味噌漬けにしてみた。 それからオークの生姜焼きにワイバーンとブラッディホーンブルの肉で作った牛丼。 味噌漬けも含めてこの辺はもう定番メニューと言ってもいいからな。 簡単なうえに美味いし、みんなも好きだしさ。 何度でも食べたくなる飽きのこない味っていうのかな。 多めに作っても何だかんだで消費しちゃうだろうから、今回は前より多めに作ったぞ。 牛丼は味噌漬けと同じくゴールデンバックブルの肉でも作ってみた。 あとは、ゴールデンバックブルの肉とニンニクの芽のスタミナ炒めだろ、それからブラッディホーンブルの肉の野菜炒めにオークの肉の野菜炒め。 もちろん味付けは万能調味料の焼き肉のタレだ。 今回は塩ダレも使ってみた。 それからブラッディホーンブルの肉のビーフシチューとハヤシライスも作った。 ビーフシチューはみんな大好きだし、パンに合う一品だから俺としてもあったほうがいいからな。 ハヤシライスもこの前作って美味かったし簡単だから作ってみた。 ひき肉料理は旅でほとんど食っちゃったから、また作り直しだ。 オークとブラッディホーンブルの合いびき肉でハンバーグと肉そぼろ、ボロネーゼだ。 キーマカレーもとは思ったけど、ダンジョンの中でカレーの匂いは(いろんな意味で)酷だろうと思ってやめたよ。 それで作ったのがなすとひき肉の甘辛中華味噌炒めだ。 水溶き片栗粉を入れてとろみをつけた。 これは丼にしても美味い。 コカトリスの照り焼きとハニーマスタードソースのソテーも作った。 コカトリスの肉をひき肉にして鶏そぼろもね。 「ふぅ~。あとはどうしよっかな......」 から揚げなんかの揚げ物類は旅の前に大量に作ったから十分間に合うだろう。 煮豚と豚汁も十分残ってる。 米も追加で炊いたから大丈夫だ。 「魚介料理もけっこう残ってるんだよね」 旅の前に作ったフライはから揚げなんかと同じく大量に作ったからまだけっこう残っている。 天ぷらもまだまだあるし。 クラムチャウダーもたっぷり残ってるしね。 フェルたちに出しても食わなくはないけど、おかわりしてくれないんだぜ。 曰く、こんなんじゃ腹いっぱいにならんだって。 具だくさんにしたんだけどねぇ。 ま、それはいいとして、何作ろう......。 フェルたちの昼飯でローストビーフ丼を作ったから、ローストビーフがなくなったし、追加で作っておくか。 追加でゴールデンバックブルの肉のローストビーフ、ついでにオークの肉のローストポークを作った。 これならそのまま食ってもサンドにしてもいけるしね。 「あとは、俺としちゃ魚使った料理がもっと欲しいところなんだよね......あっ、炊き込みご飯とかいいかも」 みんな、というか特にフェルが物足りないとか言いそうだけどさ。 これは俺が食いたいからほぼ俺のためだけど、たまにはいいよな。 とは言っても俺が作るものだから超簡単。 まずは材料だな。 ネットスーパーで生のショウガと顆粒の昆布だし、それからめんつゆを購入。 まずは米を研いで水に浸しておく。 の炊き込みご飯は、ゆでてあるタッコの足を3ミリくらいの厚さで切って、生のショウガは千切りにしておく。 あとは研いである米に顆粒の昆布だしとめんつゆを入れて軽く混ぜる。 そのあとは、タタイを載せて炊けば 和食にはめんつゆが万能だね。 味付けに迷ったらめんつゆを入れればたいていいけると思うぞ。 だって出汁も入ってて、それだけで美味いからな。 炊き込みご飯は白だしで作っても美味いぞ。 作っといてなんだけど、食いたくなってきた。 夕飯はこれにするか。 でも、これだけだとフェルたちから文句でそうだな。 簡単だしムニエルでも作るか。 小麦粉をまぶしてバターで焼いて これに......ステーキ醤油玉ねぎ風味をかけると、超簡単和風ムニエルの出来上がりだ。 「さてと、そろそろ夕飯の時間だし、飯にしますか」 の炊き込みご飯、両方食ったけど美味かった。 フェルも食うには食っていたけどムニエルの方が気に入ったみたいで、そっちばっかりバクバク食ってたな。 『食感が面白い』 そう言っておかわりしてたな。 もちろんムニエルもバクバク食ってたぞ。 スイはどっちもおいしいって言ってた。 うんうん、やっぱ魚はいいね。 俺的には大満足の夕飯を終えて、もう一仕事だ。 明日からはダンジョンだからね、その前にお勤めだ。

246 Episode 233: Dungeon Rice After breakfast today, I put the Fells down and rolled them out into a compartment selling groceries not so far from this inn. Then I went around a few bakeries to secure the black bread. I still have a little of what I bought from the drain, but that's not enough. I saw some of the other stores, but there was nothing particularly like buying them. I went straight back to the inn, and then I made rice for the dungeon. I still have the stock I made before I went on my journey, but that's just a little uncomfortable. With everyone's favorites, especially meat dishes...... That happened and I made it around meat dishes. First, pickled miso with oak and bloody horn bull. Much less, so I made extra. This is just marinated and baked, but it goes great with rice and it's delicious. This time I also tried marinating the golden buckbull meat in miso. Then a bowl of beef made from the meat of Wyburn and Bloody Horn Bull on a ginger grill of oak. You can say it's a classic menu around here, including pickled miso. It's delicious after it's easy and everyone likes it. I wonder if it's called the tireless flavor that makes me want to eat it again and again. Even if you make more, you'll consume more, so I made more this time than before. I also tried making beef bowls with golden buckbull meat, just like pickled miso. All you have to do is stir fried golden buckbull meat and garlic sprouts stamina, then stir fried oak meat vegetables in bloody horn bull meat. Of course, seasoning is a sauce of all-purpose seasoning grilled meats. This time I also tried using salt dahle. Then I also made a beef stew and hayashi rice with Bloody Horn Bull meat. Because everyone loves beef stews, and it would be better if they had one for me because it suits the bread. I also made Hayashi Rice before this because it was delicious and easy. I ate most of the meat dishes on my journey, so I rebuilt them again. Oak and bloody hornblue snoring meat with hamburgers and meat, bolognese. I originally thought Keema Curry, but in the dungeon I stopped thinking that the smell of curry would be (in many ways) harsh. So when I made it, it was a sweet, spicy Chinese miso fried chicken. Water dissolved single chestnut flour was added and thickened. This is delicious even for a bowl. I also made a cocatrice teriyaki and sauteed honey mustard sauce. The chicken broth with the meat from the cocatrice. "Huh. I don't know what else to do..." I made a lot of fried foods from before the trip, so I'll be there in time. I have enough boiled pork and pork juice left. I also cooked extra rice, so I'm fine. "You still have seafood." The fries I made before the trip are still there because I made them in large quantities as well as fried them from. I still have tempura. You've got plenty of clam chowder left. I don't have to eat it when I serve it to the Fells, but they won't change it. He said he was hungry. I made it into a piece of equipment, hey. Whatever, let's make it... I made a bowl of roast beef at the Fells' lunch, so the roast beef is gone, and should I make it extra? Additionally, he made roast beef of golden buckbull meat, followed by roast pork of oak meat. You can have this as it is or as a sandwich. "And then you and I are going to want more dishes made with fish... oh, maybe some cooked rice or something" Guys, I think I'm going to say we're running out of Fells in particular. This is almost for me because I want it, but sometimes it's good. That said, it's super easy because it's what I make. First of all, the ingredients. It's a raw shoga and granular kelp in an online supermarket, and then I bought Mentsuyu. First grind the rice and soak it in water. For octopus (taco) cooked rice, cut the boiled taco foot about 3mm thick and cut the raw shoga into pieces. Then add granulated kombucha and menthu to the rice, which is grinding, and mix gently. After that, if you cook with tatatai, you can cook Thai (tatatai) cooked rice, or if you mix taco with chopped shoga, you can cook taco (tako) cooked rice. Mentsuyu is versatile in Japanese food. If you get lost in seasoning, I think you can add Mentsuyu. 'Cause the stock's in there, and that's all it is. It's delicious. Cooked rice is delicious even if it's made in white. I don't know what to make, but I'm dying to eat it. Do you want this for dinner? But that's all the complaining from the Fells. Right. It's easy and Muniel makes it. Covered with flour and baked in butter, he made Muniel of aspidoceron and Muniel of scallops (yellow scallops) in Muniel of salmon (Sarken). To this... Steak soy sauce with onion flavoring makes it super easy Japanese-style muniel. "Well, it's time for dinner, do you want it for dinner" Thai (tatatai) cooked rice and octopus (taco) cooked rice, I had both but they were delicious. Fell was eating it too, but Muniel seemed to like it better, and you were just eating a buck over there. "The texture is interesting" That's what you said. Of course Muniel was eating bugs. Sui said both are delicious. Yeah, yeah, fish is good after all. Me, after a very satisfying dinner, another job. Starting tomorrow, it's a dungeon, so you'll be working before then.

第二十話 フェルさん無双 ふぁーよく寝た。 やっぱり寝具があると違うね。 「うおうっ、何だこりゃ」 俺の隣に魔物の屍の山が3つほど出来上がっていた。 ............。 フェルさんや、活力が漲っていたからといって、これはやり過ぎなんじゃないのかな。 当のフェルは魔物の山の向こうでスヤスヤと寝ていた。 こんもりと出来上がった魔物の山3つを見て思う、これどうすべ。 やっぱりとりあえずはアイテムボックスに突っ込んでおくしかないか。 いろいろと使ってみて俺のアイテムボックスはほぼ時間経過なしってのが分かってるし。 何せ1週間以上前にネットスーパーで買った葉物野菜がまったくといっていいほど萎れてないし、ほかの野菜も瑞々しいまま残ってるもんな。 量が量だから、アイテムボックスに入れておいて、少しずつ冒険者ギルドに持っていくしかないな。 俺自身が解体を覚えるって手もあるけど、グロいの苦手だし、覚えられる自信があんまりない。 その辺はおいおい考えていこう。 それにしても、これ何匹いんだよ。 魔物の山に鑑定をかけていく。 ジャイアントドードーとジャイアントディアー、これはこの前フェルが獲ってきたヤツだな。 どっちもこの前よりも大きい個体だけど。 それからロックバード×3か。 ロックバードは地鶏みたいな感じで美味いから複数いてもいいね。 冒険者ギルドで買取代金が高額だったブラックサーペントもいるよ。 同じく買取代金が高額だったマーダーグリズリーもだ。 両方ともこの前のより大きいからどれくらいの買取金額になるのか恐ろしいね。 それからレッドサーペント。 ブラックサーペントを色だけ赤茶けた感じにしたデカいヘビだ。 ん?頭の大きさがブラックサーペントよりレッドサーペントの方が大きいから全体的な大きさもレッドサーペントの方が大きいかも。 あとは何々、オークジェネラル×5にオークキング。 ............あれ?オークキングって、オークの集団の王だよね。 オークキングがここにいるってことは、そのオークの集団はどうしたのかな? フェルさんや、お前何をしたんですか? ちょうどそんなことを考えているとフェルが起きた。 『む、何だ?』 起き抜けのフェルをジッと見てると、何だと言うから「これはどうしたんだ?」って魔物の山を指して聞くと、フェルは『狩りで獲ってきたに決まっているだろう』と当然のようにのたまった。 「いやいやいや、それはわかるけどさ、いくら何でもこれは多過ぎだろう」 『む、活力が漲って飛ぶように動けたからつい......それにまったく疲れんから狩りが楽しくてな』 はぁー、さいですか。 「ここにオークキングがいるんだけど、他のオークはどうしたんだ?」 『オークの集落にかち合ったのだが、我に気付いて歯向かってきたのだ。もちろん全て血祭りにしたが、オークジェネラルとオークキングだけは持ってきたのだ。魔物は強い方が美味いからな』 ............血祭りって、あんた、本当に何やってんの? 「ちなみにオークってどれくらいいたの?」 『あれは150程はいたかもしれないな』 ヒャ、ヒャクゴジュウデスカ......。 フェルの規格外さは分かってたつもりだけど、それと しかも、昨夜はオークだけを相手にしてたわけじゃないんだからな。 フェルが狩ってきた魔物はまだまだいるわけだし。 魔物の山に目を向けると、続きを鑑定していく。 オーガ×4......オーガって食えるのか? 「なぁフェル、ここにオーガがいるんだけど、オーガって食えるもんなのか?」 『オーガは筋が多くて不味い。しかし、オーガの皮は人の間では鎧の材料になるらしく珍重されているぞ。金がいるのだろう?だから食えないが一応持ってきた』 ああ、そうなの。 今はフェルのおかげで大分余裕があるから全然大丈夫だったんだけどね。 まぁ一応保管するけどさ。 で、次はブルーオーガ。 ブルーオーガって、普通のオーガと違って肌が青いな。 これが亜種ってやつかな? フェルはオーガだから金になるだろうって理由で持ってきたにすぎないんだろうけど。 それから、えーっと、メタルリザードか。 その名のとおり鉄みたいに硬い銀色をした皮の馬鹿デカいトカゲだ。 フェルは、この硬い皮をもったトカゲをどうやって倒したんだろうね? ちょっと問い詰めたい気もするけど、メタルリザードの鉄並みに硬いのにボコボコになった皮を見ていると聞かない方がいいような気がするよ。 このメタルリザードは想像するに悲惨な死に様だったんだろうなぁ。 南無阿弥陀仏。 そして、次は何だ? えーっと、キマイラ............へ? キマイラって、ライオンの頭とヤギの頭とヘビの頭のあれ? ゲームとかでもラスボス的なあれ? いやいやいや、まさかね。 って、おぅ............ライオンの頭とヤギの頭とヘビの頭、ありますよ。 『うむ、それはキマイラだな。なかなかに美味だぞ。いつもなら少々てこずるのだが、昨夜は一撃で仕留めることができたのだ』 一撃で仕留めることができたのだって自慢することじゃないぜ。 これ、絶対にあかんやつだろ。 多分だけど、ランクもAどころじゃない気がする。 こんなのを冒険者ギルドに持って行った日にゃ............うおっ、一瞬寒気が。 ダメだな、これは。 永遠にアイテムボックスの中で眠っていてもらおう。 うん、それがいい。 遠い目をしてそう考えていると、フェルが『腹が減った』と。 昨夜あんだけ食べたのにな。 しょうがない、作るとするか。 その前に山積みになった魔物たちをアイテムボックスにしまっていく。 ついでにマイ寝具も。 さて、何を作るか。 もちろんメインに使うのは魔物の肉だ。 その辺を踏まえたうえでメニューを考えないといけないな。 何事もほどほどにってことだよな。 ってことでメニューを考えると、鶏肉に似たコカトリスの肉があるし、これにするか。 作るのはチキンソテーだ。 まずはコカトリスの肉の余分な脂身を取り除いたら軽く塩胡椒で下味をつける。 フライパンにサラダ油を少量ひいたら(皮からも脂が出るから少な目で)皮目の方から焼いていく。 このとき鍋の蓋を押し付けながら焼くと皮がパリパリになって美味い。 皮目がきつね色になってこんがり焼けたら裏面を焼いていく。 コカトリスの肉が焼けたら一度取り出して、そのフライパンでソースを作る。 肉の脂の旨味が出てるからフライパンはそのまま使った方がより美味いソースができる気がするから、俺はいつもそうしてる。 フライパンにバターとレモン汁(俺はいつもレモン果汁100%の瓶に入ったやつを使ってる)少々と醤油少々をあわせてレモンバターソースの出来上がりだ。 日本人の性なのか醤油は入れたくなるんだよな。 レモンバターだけでもいいんだけど、俺は醤油を入れた方が一層美味い気がする。 パリパリに焼けたコカトリスの肉にレモンバターソースをかけて完成だ。 「フェル、出来たぞ」 フェルに出してやると、腹が空いていたのかチキンソテーに齧り付いた。 俺はチキンソテーをパンにはさんで、チキンソテーサンドにして食う。 お供には昨日買っておいた缶コーヒーだ。 チキンソテーサンド美味い。 缶コーヒーもウメェな。 そうだ、今度ネットスーパーで缶コーヒー買い溜めしとこう。 それとインスタントコーヒーもだな。 温かいコーヒーも飲みたくなるし。 そうなると俺の場合、砂糖とミルクも必須だな。 調味料類が大分減ってきてるし、野菜類も補充したいから、今日の夜辺りにネットスーパーで買い物するか。 『おかわりだ』 フェルにチキンソテーのおかわりを作ってやりながら買い物リストを作っていく。 フェルの数度のおかわりの後、小休憩をはさんで立ち上がる。 「そろそろ行くか」 俺は再びフェルと一緒に歩き始めた。 もちろん道中は魔法の訓練をしながら。

20 Episode Twenty: Mr. Fell Undoubled Phew. Well slept. I knew it would be different if I had bedding. "Ugh, what the hell" I could do about three piles of demonic corpses next to me. ............ Mr. Fell, or just because you were getting more vigorous, I wonder if this is overdone. Fell of the day slept with Suyasuya across the mountain of demons. I look at the three piles of demons I could do, and I think, how do I do this? After all, do I have to stick it in the item box for now? I've tried everything and I know that my item box is almost timeless. At any rate, the leafy vegetables I bought at the online supermarket over a week ago haven't shriveled at all, and the other vegetables are still glowing. The quantity is the quantity, so I'll have to keep it in the item box and take it to the Adventurer Guild one by one. I've got my own hands on learning to dismantle it, but I'm not good at being gross, and I'm not sure I can remember much. Whoa, whoa, let's think about that area. Still, how many of these are there? I'm going to put an appraisal on the mountain of demons. Giant Dodo and Giant Dear, this is the guy Fell got this last time. They're both bigger individuals than before, though. Then 3 x Rockbirds? Rockbird feels like a local chicken, so you can have more than one because it's delicious. Some Black Serpents were expensive to buy in the Adventurers Guild. Likewise, Murder Grizzlies were expensive to buy. It's horrible how much you'll be buying because they're both bigger than they were before this. Then Red Serpent. This is a big snake that made the black serpent feel just red and brown in color. Hmm? Maybe the overall size is also bigger for Red Serpent because the head size is bigger than Black Serpent. And then what, oak king to Oak General x5. ............... is that it? Oak King is the king of a bunch of oaks, isn't he? I wonder what happened to that group of orcs that Oak King is here for? Mr. Fell, what have you done? Just when I was thinking about that, Fell happened. "Mm, what? When I look at the woke up Fell jizzily, I say, "What's wrong with this? When he pointed to the mountain of demons, Fell naturally said," You must have caught it in the hunt. " "No, no, no, I know that, but whatever it is, this will be too much" "Mm, I was able to move to fly with energy... and I'm not tired of it at all, so I enjoyed hunting." Ha, is that so? "I have an oak king here, what's wrong with the other oaks? "I met the orc settlement, but I noticed it coming to my teeth. Of course I made it all a blood festival, but I only brought Oak General and Oak King. Demons are better when they're strong." ............... Blood festival, what are you really doing? "By the way, how long were you an orc? "That could have been about 150." Hyah, Hyakgojudezka...... I knew Fell was out of standard, but when combined with the power of online supermarket ingredients, it's not going to hammer out. Besides, you weren't just dealing with orcs last night. There are still demons that Fell has been hunting. When you look at the mountain of demons, you appraise the continuation. 4 x Auga...... can you eat an auga? "Hey Fell, I have an aug here, can you eat an aug? "Auga is muscular and unsavory. However, the skin of the Auga is unusual among people as it becomes a material for armor. I assume you have the money? So I can't eat it, but I brought it for once. ' Oh, yeah. Now I have a lot of room because of Fell, so I was perfectly fine. Well, I'll keep it for once. So, next up is Blue Aug. Blue orgasms, unlike regular orgasms, have blue skin. Is this the subspecies? I guess Fell just brought it for the reason that it would be gold because it's an orga. And, uh, metal Lizard? As its name suggests, it's a stupid big lizard with a hard silver skin like iron. How did Fell defeat this hard-skinned lizard? I'd like to ask you a few questions, but I feel like you shouldn't ask me if I'm looking at a skin that's hard but bumpy on the iron side of a metal lizard. I guess this metal lizard was like a tragic death to imagine. South Amitabha Buddha. And what's next? Um, Kimyra............ hey? What is Kimyra, the head of a lion, the head of a goat and the head of a snake? Like games, but lass bossy. Is that it? No, no, no, no way. Oh... there's a lion's head, a goat's head and a snake's head. 'Um, that's Kimyra. It's delicious. Usually a little stubborn, but last night I was able to finish with a single blow.' I'm not bragging that I could have stopped you with a single blow. This is definitely him. Maybe, but I don't think the rank is where the A is either. The day I took this to the Adventurers Guild.......................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................... You can't, this is... Have them sleep in the item box forever. Yeah, that's good. Thinking so with a distant eye, Fell said, 'I'm hungry'. I ate just that last night. I can't help it, suppose I make it. The demons piled up before that are turned into item boxes. Finally, my bedding. Well, what to make. Of course it is the meat of demons that we use for the main. I have to think about the menu based on that area. You mean as much as everything else. So given the menu, there is cocatrice meat that resembles chicken, and do you want this? It's the chicken sauteed that makes it. Start by gently adding salt and pepper to the bottom after removing the excess fat from the cocatrice meat. If I pour a small amount of salad oil into the frying pan (with a small amount of eye because it also comes out of the skin), I cook it from the skin eye. At this time, when cooked while pressing the lid of the pan, the skin becomes parched and delicious. When the skin eyes become tight and burn tightly, I bake the back. Once the cocatrice meat is cooked, remove it and make the sauce in its frying pan. Because it tastes like fat from meat, I think it would be better to use the frying pan as it is, so I always do. A frying pan with butter and lemon juice (I always use the one in a 100% bottle of lemon juice) and a little soy sauce to make lemon butter sauce. Is it Japanese sex? You want to put soy sauce in it. I don't mind just lemon butter, but I feel more delicious with soy sauce. It's done with lemon butter sauce on roasted cocatrice meat in Paris. "Fell, we're done." When I put him out on Fell, he stuck to the chicken sauteed if he was hungry. I eat chicken sauteed in bread and chicken sauteed sandwiches. I bought it yesterday for you. Chicken sauteed sandwiches delicious. Can of coffee is also awesome. Yeah, next time we'll buy a can of coffee at an online supermarket. And instant coffee, too. It makes me want a warm cup of coffee. Then in my case, sugar and milk are a must. I'm losing a lot of seasonings and I want to refill my vegetables, so do you want to shop at the online supermarket around tonight? "It's a replacement." I'm going to make a shopping list while I make Fell a chicken sauteed replacement. After a few degrees of Fell's replacement, stand up for a short break. "Time to go" I started walking with Fell again. While training magic on the road, of course.

第五百六十八話 王都中央市場 果物爆買い 美味しい串肉の屋台を最後に、俺たち一行はマーリア広場を後にした。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの食いしん坊カルテットは『まだ食い足りない』と愚図っていたが、「市場にも屋台はたくさんあると思うんだけどな~」という俺の言葉にまんまと釣られた。 手のひらクルーでみんな『市場に行こう!』って言い出すんだもんな。 まぁ、あのままだったら今日一日マーリア広場で終わっちゃいそうな勢いだったから、俺としては良いんだけどさ。 そして......。 「うわぁ~、すごい人だな。それに店もいっぱいあるな~」 俺が一番楽しみにしていた王都中央市場。 活気のある市場にワクワクが止まらない。 ここの市場は「食に関することならここで揃わないものはない」と言われるほどで、王都の台所ともいえる存在だと聞いていたけど......。 「予想以上だね」 そこここで交わされる客と店主の軽妙なやり取りに心躍らされる。 『よし、早速屋台に行くぞ!』 『うむ。ここも良い匂いがしているから、楽しめそうだのう~』 『ヒャッホウ! ここでも食いまくるぜ!』 『美味しいお肉食べるよ~!』 「ちょい待った!」 匂いを頼りに早速屋台群に突撃しそうな雰囲気の食いしん坊カルテットを慌てて止めた。 『む、何だ?』 ちょっと不機嫌そうに俺を見るフェル。 ゴン爺、ドラちゃん、スイも同様にちょっぴり不機嫌な感じ。 ゴン爺がそう言うと、フェルもドラちゃんもスイも『そうだそうだ』と同意する。 「お黙り! さっきあんだけ食ったんだから、今度は俺の番! 買い物に付き合ってもらうからな! 屋台巡りはその後! いいな!」 クワッと目を見開いてそう宣言する俺。 ここはフェルたちに流されるわけにはいかないのだ。 フェルたちの言うがまま屋台に向かったら、俺が楽しみにしていた買い物ができずに屋台巡りだけで今日が終わっちゃうのが目に見えているからな。 『う、うむ』 『わ、分かったわい』 『お、おう』 『あるじ、こわ~い......』 スイちゃん、怖いって言わないの。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 市場の中をいろいろと物色しつつ歩いていると、俺の目に留まったものが。 俺が知っている物の倍はある大きさだが、このちょぼちょぼと毛が生えた見た目は......。 「キウイだ!」 「お、兄さんよく知ってるね。これは最近になって小国群から入ってきたゴールドキウィってんだ」 ゴールドキウィ......。 ほのかに甘い香りがこちらまで届いてきているけど、俺の知っている果肉が黄色いキウイなのか? 黄色いキウイは甘くてけっこう好きなんだよね。 「で、こっちはグリーンキウィ。ゴールドキウィは果肉が黄色くて甘いのが特徴で、グリーンキウィは果肉が緑色で甘みの中にもしっかりとした酸味が感じられるのが特徴だ。少々値段は張るが、どっちも美味いぜ!」 うん、これは俺が知っているキウイっぽいね。 そうなりゃあもちろん......。 「買います。両方とも下さい」 「はいよ! いくつだい?」 「できれば全部と言いたいところなんですが、在庫がなくなっちゃったら困っちゃいますよね」 「へ、全部買ってくれるのかい?!」 「はい。できれば」 「ホントか! いや、こっちとしちゃありがたいぜ! いやぁ、珍しいってんで仕入れてみたのはいいが、値段が張るだろ? 全然売れなくて困ってたんだよ~。母ちゃんには「なんてものを仕入れてきたんだい!」ってドヤされるしよ~」 そう言ってショボン顔の親父さん。 どこの世界でも母ちゃん強しなんだな。 まぁ、でもこれはなかなか売れないわな。 だってグリーンキウィは1個で銀貨1枚と銅貨7枚もするし、ゴールドキウィに至っては1個で銀貨2枚もするんだから。 これじゃ庶民には気軽に買える値段じゃないよ。 でも俺は買っちゃうけどね~。 グリーンキウィが29個でゴールドキウィが30個。 お値段は金貨10枚と銀貨9枚。 端数の銅貨は切り捨てしてくれたよ。 「毎度あり~」 親父さんもニッコニコだけど、俺もニッコニコ。 これぞWINWINの関係だね。 なんて思いながら機嫌よく店を離れると、無粋な声が。 『おい、まだ終わらないのか?』 「フェル~、まだまだに決まってるでしょ。まだ果物しか買ってないんだから」 『大分買ったんじゃなかろうかのう』 「何言ってんだよゴン爺。まだ3種類しか買ってないじゃん。アプールにオランジュに、さっきのキウィだけだぞ」 アプールというのは酸っぱいリンゴだ。 ジャムにしてもいいしということで、市場に入ってすぐに売っているのを見つけて大量買いした。 あとはオランジュっていうのは、ミネオラオレンジに似た柑橘で、こちらではポピュラーな果物だ。 そのままでも割と美味いので、こちらも大量購入してある。 『十分だと思うけどなぁ』 そうつぶやいたドラちゃんをキッと睨みつける。 「十分なわけないだろ! 果物は手に入りにくいんだからな。アプールとかオランジュならまぁ手に入らなくはないけど、ここの方が断然質は良いんだぞ! さっきのキウィなんか、ここで初めて見たんだから。他にも珍しい果物があるはずだ。まだまだ買うぞ!」 フェルの背中にいたスイがデロンと伸びている。 クッ、スイは飽きてきたのか? ええっと、そうだ、これっ。 皮は、スイだから溶かしちゃうし、とりあえず剥かなくても大丈夫か。 「スイ、さっき買ったゴールドキウィだぞ。甘くて美味いんだって。はい」 さっき買ったゴールドキウィをスイに差し出した。 それをスイが取り込んでいくと......。 ブルンッ。 『あま~い!』 『食べたーい!』 「そうだろそうだろー。ということで、買い物続行な!」 強引に買い物続行として、再び市場内を物色。 そうしていると、小綺麗な店構えでちょっとお高めの果物を扱っている店にあるものに目が釘付けになった。 そして、吸い寄せられるように店へと足を踏み入れる。 「いらっしゃいませ」 店と同じく小綺麗で少し神経質そうな細身の店主が寄ってくる。 「こ、これは、もしかしてマンゴーでは?」 甘くかぐわしい香りを放つ赤い卵型の果実から目が離せない。 俺が知っているマンゴーよりも一回りくらいデカいけど、これ、マンゴーだよな? 「よくご存じで。小国群の一部とガイスラー帝国の一部でしか採れない果物でして、これもBランク冒険者に依頼して採取された貴重な果実なのです。その分値段もそこそこ致しますが、味は天下一品でございますよ」 マンゴー、美味いもんね。 「その芳醇な甘さに一口でこの果実に魅了されることでしょう」 ゴクリ......。 「それで、お値段は......?」 「一つで金貨7枚でございます」 気軽に食える果物じゃないな。 このマンゴー食いたい! 「あの、在庫はいかほど?」 「今出ているものの他に10個ほどありますね」 というと、全部で11個金貨77枚。 必要経費なんや......。 「全部いただいてもいいですか?」 俺がそう言うと、店主は一瞬目を見開いたけれど、次の瞬間には「もちろんでございます!」とニッコニコ。 店主の指示で従業員が用意をしている間に、俺の目に留まった果物が。 「これは、ライチか?」 「お目が高い。それはクラーセン皇国の北部でしか採れないライーチです。その実は瑞々しくさっぱりとした味わいで、皇妃様がこよなく愛する果物だとか」 瑞々しくさっぱりとした味わい......。 これもライチに間違いなさそうだ。 俺の拳よりちょい小さいくらいの大きさではあるけども。 「お、お値段は?」 「一つ金貨1枚と銀貨3枚です」 でも、フレッシュなライチ、食いたい! まんまと買ってしまった。 全部で32個、金貨41枚。 端数は負けてくれた。 「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」 店を出る際は店主自らお見送り。 もう満面の笑みだったさ。 そりゃあこの店だけで金貨100枚以上使ったもんな。 笑顔にもなるさ。 この店、しかも果物だけで金貨100枚以上......。 食道楽もびっくりな金額だよね。 しかし、後悔はしていない。 キリッ。

592 Episode 568 Wangdu Central Market Fruit Shopping Finally a delicious skewer stall, we left Maria Square behind. Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, and Sweetheart's foodie Carte were foolish enough to say "I haven't eaten enough yet", but they caught me by my words, "I think there are many stalls in the market ~". Everyone with the palm crew "Let's go to the market!I'm going to say it. Well, it would be good for me if it weren't for the momentum of the day in Maria Square. And...... "Wow, you're an amazing person."Also, there are a lot of stores ~ I was most looking forward to the Wangdu Central Market. The excitement of a vibrant market never stops. I heard that the market here is "nothing is unsuitable here when it comes to food," and that it is the kitchen of the King's City... That's better than I expected. From there, you will be amazed by the light interaction between customers and shopkeepers exchanged here. Alright, let's go to the stall! "Hmm. It smells good here, so I think I can enjoy it ~" Hyahoo! I'm going to eat it here too! I'll eat delicious meat ~! Wait a minute! Relying on the smell, I quickly stopped the cannibal Cartesian who was about to charge into the stalls. Mh, what? Look at me a little grumpy, Fel. Grandpa Gong, Dora-chan, and Sui likewise felt a little grumpy. When Grandpa Gong said that, Fel, Dora-chan, and Sui agreed that it was so. "Shut up! I ate just now, now it's my turn!"I'm gonna go shopping with you!Afterwards, the stall tour! Okay! " I'll open my eyes and declare that. We can't let Felle run us down here. If I go to the stall as Fel and the others say, I can see that I can't do the shopping I was looking forward to, and the stall tour alone ends today. Um, um... I got it, I got it Oh, oh "I-I-I-I-I-I..." Sweetie, don't tell me you're scared. ***** As I walked through the market, I noticed something that caught my eye. It's about twice the size of what I know, but the way it looks with this little hair... Kiwi! "Oniisan, I know you very well.This is the Golden Kiwi that recently came in from a small group of countries. " "Gold kiwi..." Is the pulp I know of a yellow kiwi? The yellow kiwi is sweet and quite fond of it. "So, this is Green Kiwi. Gold Kiwi is characterized by its yellow and sweet pulp, and Green Kiwi is characterized by its green pulp and a strong acidity in the sweetness.It's a little more expensive, but they're both delicious! " Yeah, this is the kind of kiwi I know. "Of course..." "I'll buy it, both of them." Yes! How old are you? I'd like to say it all if possible, but if you run out of inventory, you'll be in trouble. "Hey, can you buy all of them?!" "Yes, if possible" "Seriously! No, I'd appreciate it if you'd just leave me alone!"Well, it's nice to try and buy something unusual, but the price is going to be high, right?I was in trouble because I couldn't sell it at all. I told my mom, "What kind of stuff you're buying!"It's going to be dirty." Say that, Chobon face dad. Mom is strong in any world. Well, it's hard to sell. Because Green Kiwi have one silver coin and seven copper coins, and Gold Kiwi have two silver coins. This is not an easy price for ordinary people. But I'll buy it. 29 Green Kiwi and 30 Gold Kiwi. The price is ten gold coins and nine silver coins. The copper fraction was truncated. "Every time ~" My dad is nicking, but I'm nicking. This is about Winwin, isn't it? When I left the store in a good mood, I heard an innocent voice. Hey, aren't you finished yet? "Fel, it's still decided."I haven't bought any fruit yet. " I wonder if I bought a lot of it. "What the hell, Uncle Gong?"I've only bought three of them, haven't I?It's just Apur, Orange, and the Kiwi from before. " Apul is a sour apple. It is OK to use it as jam, so I found it sold as soon as I entered the market and bought it in large quantities. Orange is a citrus that resembles Mineola orange and is a popular fruit here. Because it is delicious as it is, I also bought a lot of it here. I think that's enough, though. I grinned at Dora-chan who was crushing her like that. "It can't be enough!" Fruits are hard to come by.Apul and Orange don't have much to offer, but the quality is definitely better here!I've never seen a kiwi like this before.There must be other rare fruits. I'll still buy more! " The swirl on Fel's back was stretching out with Delon. Shit, are you getting tired of Sweet? Um, yeah, this. The skin will melt because it is water, so is it okay not to peel it off for now? "Sweetheart, that gold kiwi I just bought."It's sweet and delicious. " I offered the gold kiwi I bought earlier to Sweet. "When Sweet Sweet takes it in..." Brunn. Oh my God! I ate it! "Isn't that right?" So keep shopping! " Search the market again as an impulsive continuation of shopping. As I was doing so, my eyes were nailed to something in a store that handles a little expensive fruit in a small clean shop. Then, he stepped into the store to be sucked in. Welcome back. Just like the store, a small, slim shopkeeper who seems a little nervous comes along. "W-was this perhaps a mango?" I can't take my eyes off the red egg-shaped fruit. It's bigger than the mango I know, but this is a mango, right? "As you know, it is a fruit that can only be picked from a small group of countries and a Geisler Empire, and it has a great flavor." Mangoes are delicious. "You will be fascinated by this fruit with a bite of its rich sweetness." Gokri... "So, what's the price...?" "It's seven gold coins." It's not a casual fruit. I want to eat mango! Um, how much inventory do you have? In addition to what's out there, there are about 10 of them. That is to say, a total of 77 gold coins. "I need expenses..." Can I have all of it? When I said that, the shopkeeper opened his eyes for a moment, but the next moment he said, "Of course!" Nikoniko. The fruit that caught my eye while the employee prepared it at the request of the shopkeeper. Is this Lychee? "Your eyes are high." It is a Reich that can only be picked in the north of the Krasen Empire.The fruity and refreshing flavor of the fruit is such a fruit that the Empress loves it. " The taste is crisp and refreshing... This looks like Lychee, too. It's about the size of my fist. Oh, what's the price? "One gold coin and three silver coins." But I want some fresh lychee! I bought it right away. Thirty-two in all, forty-one gold coins. You lost the fraction. "Thank you very much. We look forward to welcoming you again." When you leave the store, the store owner will see you off. It was a full smile. That's right, I've spent more than 100 gold coins in this store alone. It makes me smile. This shop, and more than a hundred gold coins just for the fruit... Esophagus is also a surprising amount. But I don't regret it. Kiriku.

第四百七十二話 甘辛味噌のホルモン丼 窓の外をジーッと見るフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ。 外は土砂降りの雨だった。 家に帰って少ししてポツポツと降り始めた雨が、瞬く間に土砂降りになってしまった。 「残念だけど、この天気じゃホルモン焼きは中止だな」 そう言うと、ホルモン焼きを一番楽しみにしていたゴン爺が頭をガックリと下げてションボリしてしまった。 『内臓料理......』 厳ついドラゴンが哀愁漂わせてるよ。 「あー、炭火焼きじゃないけど内臓料理を出してやるからさ」 そう言ってポンポンとゴン爺の肩を叩くと、ガバリと頭を上げた。 『主殿、本当か?!』 あまりの食いつきに引き気味に「あ、ああ」と返事をすると、途端に元気になるゴン爺。 『いや~、そうかそうか。内臓料理が食えるのか。楽しみじゃのう!』 『内臓料理を食えるのか。いいな』 『ホントかよ! ヤッタ!』 『スイも楽しみ~』 ゴン爺とのやり取りを聞いていたフェルとドラちゃんとスイも、内臓料理を食えるとなってウキウキだ。 『よし、そういうことならさっさと作れ』 そう言いながらフェルが背中を前脚で押してくる。 「コラ、押すなって」 『主殿、早く作ってくれると嬉しいのう。内臓料理、楽しみにしているぞ』 ゴン爺まで目をキラキラさせてそんなことを言ってくる。 『俺も楽しみにしてるからな~』 『あるじー、スイもだよ~』 援護射撃なのか、ドラちゃんとスイまでそう言ってくるし。 「ハァ、分かりました。作ってくるから、みんなはリビングで待ってて」 俺はみんなに急かされて、キッチンへと向かった。 「しょうがない、作るか」 作るのはホルモン丼だ。 甘辛味噌で味付けて炒めたホルモンをご飯に載せて......。 プリッとしたホルモンが無性に食いたくなって、ネットでレシピを見て作ってみたことがあるんだよね。 言わずもがなで、飯に抜群に合うし、ビールにもよく合うんだ、これが。 ビールに合う、ココ大事。 今晩はホルモン焼きのつもりだったから、冷えたビールをキューッとやるつもりだったからさ。 ま、とにかくホルモンと言ったら、個人的には甘辛味噌味が一番合うと思うわけよ。 「材料もそんなに必要ないから、今あるものでほぼ足りるしね~」 足りないのは豆板醤と小ネギくらいなものだしね。 ということで、ネットスーパーでパパッと豆板醤と小ネギを購入したら調理開始だ。 まずは、ダンジョン牛のモツを取り出してと。 ローセンダールの孤児院の子どもたちがしっかり下処理してくれているから、キレイなものだ。 そのダンジョン牛のモツを一口大に切って、サッと湯通し。 ダンジョン牛のモツって臭みはないけど、脂落としも兼ねて一応ね。 それから、タマネギは薄めのくし切りにして、最後に載せる小ネギを小口切りにしておく。 あとは、味噌、醤油、砂糖、酒、おろしニンニク、豆板醤を混ぜて合わせ調味料も作っておく。 そうしたら熱したフライパンにごま油をひいて、モツを炒めていく。 脂が大量に出てくるから、余分な脂はキッチンペーパーで軽くふき取りつつな。 モツに火が通ったら、タマネギを入れて、タマネギがしんなりしたところで合わせ調味料をかける。 あとは全体に絡めるように炒めれば出来上がりだ。 フライパンを傾けてそちらに余分な脂を切りつつ、炒めたものを白飯の上にたっぷりと載せて、最後に小ネギをパラリとかければ......。 「甘辛味噌のホルモン丼の出来上がり! カ~、いい匂いじゃないの」 先にちょびっと味見をしようかななんて考えていると、ゾクッときた。 キッチンの出入り口を見ると、匂いに耐え切れなかったのかこちらを覗きにきていた食いしん坊カルテットがジトーッとこっちを見ていたよ。 「ゴホンッ。今、持っていくから」 ホルモン丼をみんなの前に置くと、待ってましたとばかりにガツガツと勢いよく食い始める。 『主殿、内臓がこんなに美味いとは思わなかったぞ!』 ゴン爺は念願だった内臓料理を食ってご機嫌だ。 味も気に入ってもらえたらしく、ガツガツ食う勢いは止まらない。 『前に食ったときみたいに香ばしさはないけど、これはこれで美味いな。飯によく合う』 『ふむ、確かに悪くないな。おかわりだ』 『美味し~。スイもおかわりー!』 ドラちゃん、フェル、スイも気に入ったとみえる。 「はいよ」 みんなにおかわりを出してやり、俺も食い始める。 「さてさて、お供はこれだ」 ネットスーパーで買っておいた缶ビールをアイテムボックスから取り出した。 用意したのはA社の銀色の缶のキリッと辛口ドライなビールだ。 もちろんキンキンに冷えている。 プシュッと口を開けて準備OK。 「いただきま~す」 ホルモン炒めと白飯を豪快にすくって口の中へ。 「ーーーッ、美味い!」 甘辛味噌味のホルモン炒めと白飯。 この最高の組み合わせで合わないわけがない。 甘辛味噌味のホルモン炒めと白飯をしっかりと味わって、ゴクリと飲み込んだあとは当然コレ。 ゴクゴクゴクゴク、プハーッ。 「く~、最高!」 濃い目の味のホルモン丼のあとを、キンキンに冷えた辛口のビールが口の中をリセット。 そしてまたホルモン丼を豪快にパクリ。 こりゃ止まらんね。 ガツガツ食っているフェルたちに負けないくらいに、俺もガッツリとホルモン丼を堪能したのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 夕飯を食い終わって、みんなで風呂に入って、あとは寝るだけ。 フェルたちは既に夢の中だ。 俺だけちょっとやることがあって、一人カフェオレを飲みつつ起きている。 「フェルの風呂嫌いは筋金入りだな。もうそろそろ入ってキレイにしたらって言っても『風呂なんぞに入らんでも我はいつでも綺麗だ』とか言って、絶対入らないんだもんな」 風呂嫌いのフェルについて独り言つ。 逆にゴン爺は風呂が気に入ったみたいだけどさ。 でもなぁ、さすがに今の風呂は狭いし、あの大きさで毎日一緒には無理があるから何日かおきになっちゃうのが申し訳ないところではあるんだけど。 今日はゴン爺も一緒に風呂に入ったんだけど、3日ぶりの風呂だったからめっちゃ喜んでたな......。 ゴン爺もゆったり入れるように、早めに風呂の拡張工事はしたいところだな。 「明日、マリーさんに聞いた工事業者に行ってくるか」 そう明日の予定を決めたけど、その前にもやることが。 俺が一人起きている理由でもある、あの件についてやっとかないと。 「ゴホン、ええと、みなさんいますかー?」 そう声を掛けると、ダダダダダッと駆け寄る足音が聞こえてきた。 『やっと声を掛けてきたかー!』 この声はニンリル様か? やっとって、1か月ごとの約束に遅れてはいないんだけどな。 『待ってたわ~。いろいろ調べて準備万端よ~、ウフフ』 キシャール様、そのウフフ笑いが怖いです。 いろいろ調べて準備万端って、俺のネットスーパーのテナントはあくまでドラッグストアですからね。 デパコスとか海外コスメは買えないですから。 お手柔らかに願いますよ。 『よっしゃ! 待ってたぜ~。もう少しでビールが切れそうだったから、ちょびっと焦ってたんだからな』 ビール大好きアグニ様。 あれだけの量で、あと少ししか残ってないなんてちょっと飲みすぎかもです。 『アイス。あとケーキも......』 ルカ様は相変わらずアイスがお好きなようで。 そして......。 『来たな。儂は腹を決めたぞ! 戦神の、お主はどうするんじゃ?』 『おう、俺も腹を決めた! あんなもの見たら、飲んでみたくてしゃあねぇわ!』 いつにない真剣な声を出しているのはヘファイストス様とヴァハグン様か。 というか、腹を決めたって何を決めたんだよ。 怖いな。 「ええと、それじゃあリクエストを聞いていきますね。まずはニンリル様から」 .................. ............ ...... 「ハァ、終わった終わった」 ようやく神様ズからリクエストを聞き終えた。 しかし、みんなここぞとばかりにああだこうだとリクエストしてくるね。 お供え物も月一になったからわからないでもないけどさ。 しかも、最近はしっかりリサーチしてくるから、ここのこの商品がいいとか言ってくるから、しっかりメモを取っておかないと間違って買っちゃいそうだし。 特にキシャール様のリサーチ力はハンパないね。 この間出た新商品がどうとかこうとか。 そこまで詳しく言われると俺もわかんないよ。 日本にいるわけじゃないしさ。 ったく、どんだけ美容製品リサーチしてんだよって話だよね。 しかし、今回一番驚いたのはヘファイストス様とヴァハグン様の酒好きコンビだよな。 このお二方もかなりウイスキーについてリサーチしてたようでさ。 まさか、あんなの頼んでくるとは思わなかった。 ずいぶん思い切ったよなぁ。 とにかくだ、お渡しするのは明後日の夜という約束だし、明日は工事業者のところへ行ったあとは、しっかりとみなさんのリクエスト品を調達しますかね。 「さてと、明日もなんだかんだとやることがあるし、もう寝よ」 俺は欠伸をしつつみんなが眠る寝室へと向かった。

493 Episode 472: Hormone Bowl With Sweet And Spicy Miso Jeezy looking out the window Fell, Grandpa Gong, Dora, Sui. It was dusty rain outside. The rain that began to pour a little when I got home instantly turned dusty. "Unfortunately, this weather has stopped the hormone baking." With that said, Grandpa Gong, who was most looking forward to the hormone roasting, lowered his head in dismay and shombolished. "Visceral Cuisine......" Tough dragons are making me sad. "Uh, it's not charcoal-grilled, but I'm gonna serve you some gut food." When I said that and slapped Pompom and Grandpa Gong on his shoulder, he raised his head Gabarily. "Lord, is that true?! When I replied "Oh, oh," with a pull for too much eating, Grandpa Gong gets better as soon as possible. 'No, is that right? Can you eat gut food? Looking forward to it! "Can you eat gut food? Nice. ' You're kidding! Yatta! ' "I also look forward to Sui ~" Fell, Dora and Sui, who were listening to Grandpa Gong interact, are also cowards when they can eat gut food. "Okay, if that's what you mean, just make it." That's what Fell says. He pushes his back with his front leg. "Cora, don't push it." "Lord, I would be glad to make it soon. Visceral cooking, I'm looking forward to it ' I'm going to say that with my eyes sparkling up to Grandpa Gong. "I'm looking forward to it too." "Sagittarius, so is Sui ~" Is it a backup shooting, and that's what I'm going to say to Dora and Sui. "Ha, I get it. I'll make it. Everybody wait in the living room." I was rushed to the kitchen by everyone. "Can't help it, make it" It's a bowl of hormones that I make. Hormones seasoned and stir-fried in sweet and spicy miso on rice...... You've wanted to eat prickly hormones asexually, and you've seen and made recipes online. Needless to say, it fits perfectly with rice, and it fits well with beer, this is it. Fits the beer, it matters. I was going to cook hormones this evening, so I was going to do a queer of cold beers. Anyway, when I say hormones, I personally think the sweet and spicy miso flavour would suit me best. "I don't need the ingredients that much, so what I have now is almost enough ~" What's missing is about soy sauce and green onions. So when I bought soy sauce and green onions from the online supermarket, I started cooking. First, he said to take out the dungeon cow's moth. It's a beautiful thing because the orphanage children in Lawsendar handle it well down. Cut that dungeon cow's moth in a big bite, and sassy hot. Dungeon beef moss doesn't smell like it, but it's also fat loss. Then, cut the onions into thin beaks and cut into small bites the last onions to be put on. After that, mix miso, soy sauce, sugar, liquor, grated garlic and bean plate soy to also make the combined seasoning. Then I soak the sesame oil in a hot frying pan and fry the moss. With a lot of fat coming out, the excess fat is being gently swept away in the kitchen paper. When the fires have gone through the moth, add the onions and season the onions together where they have soaked. All you have to do is fry it so it can tangle in the whole thing. Tilt the frying pan and cut off the excess fat there, while putting plenty of stir-fry on top of the white rice, and finally if you put the small onions in pieces...... "Served with a bowl of sweet and spicy miso offal! It doesn't smell good." When I was thinking about giving it a taste first, it freaked me out. When I saw the entrance and exit of the kitchen, the eater's cartel that was peeking at me couldn't stand the smell was looking at me. "Gohon. I'll take it now" When I put the bowl of hormones in front of everyone, I just wait and start eating the guts and momentum. 'Lord, I never thought your guts would taste so good! Grandpa Gong is in a good mood for some visceral dishes that were a memorial. They also liked the flavor, and the momentum of eating guts doesn't stop. 'It's not as fragrant as it was when I ate it before, but this is delicious. It fits well with rice' 'Hmm, that's certainly not bad. It's a change. " "Delicious ~. Swimming too! I think Dora, Fell and Suey liked it too. "Yes, sir." I'll give everyone a change and I'll start eating too. "Well, here's the offering" I removed the can beer I bought from the online supermarket from the item box. What we have is a silver can of crispy, dry beer from Company A. Of course it's cold on the kink. Push open your mouth and get ready OK. "Here you go." Hormone sauteed and white rice luxuriously shrugged into your mouth. "Eh, delicious! Hormone stir-fried and white rice with a sweet and spicy miso flavour. There's no way it doesn't fit with this best combination. I thoroughly tasted the sweet and spicy miso flavoured offal stir-fried and white rice, and swallowed it with gokuri, then naturally I did. Goku Goku Goku, Puha. "Ku, great! After a bowl of hormones with a dark eye flavour, a cold, dry beer in the kink resets the mouth. And luxuriously pack another bowl of hormones. This won't stop. I also enjoyed a bowl of guts and hormones so much that I couldn't beat the gut-eating Fells. * * * * * After dinner, we all take a bath, and all we have to do is sleep. Fells are already in their dreams. I'm the only one with a little something to do, and I'm awake drinking cafe ole alone. "Fell's bath haters are muscular. I said it was time to go in and make it pretty, but I said," I don't care if you don't take a bath, I'm always beautiful, "and you never do." Talk to yourself about Fell, who hates baths. On the other hand, Grandpa Gong seems to like the bath. But hey, just because the bath is narrow right now, and we can't do it together every day at that size, there's something I'm sorry about every few days. Grandpa Gong took a bath with me today, but you were so happy because it was my first bath in three days... I'd like to do some bath expansion early so Grandpa Gong can get in loose. "Tomorrow, Marie asked me if I'd like to go to the contractor" Yeah, I made plans for tomorrow, but I've got things to do before then. It's also why I'm awake, I have to do something about it. "Gohon, uh, are you guys there? When I rang that voice, I heard footsteps rushing over to Daddy-Daddy-Daddy-Daddy-Daddy-Daddy. "You finally called me! Is this the voice of Lady Ninril? I did it, and I'm not late for my promise every month. "I've been waiting. I've been doing a lot of research. I'm ready, Woof." Dear Kishahr, I'm afraid of that woof laugh. I do a lot of research and I'm ready, because my online supermarket tenant is only a drugstore. Because I can't buy Depakos or overseas cosmetics. I hope you're gentle. "Come on! I've been waiting for you. You were in a bit of a hurry because you almost ran out of beer." I love beer, Dear Agni. With all that amount, it's probably a little too much to drink with only a few more left. "Ice cream. And the cake..." Master Luca still seems to like ice cream. And...... 'You're here. Noon's got a stomach! God of War, what will your Lord do? "Oops, I've decided my belly too! If you saw something like that, you'd want to try it! When is it Master Hephaestus and Master Vahagn who are making serious voices that never have been? I mean, what did you decide that you decided on your belly? That's scary. "Uh, then I'll hear your request. Let's start with Lady Ninril." .................. ............ ...... "Ha, it's over, it's over" I finally finished hearing your request from the gods. But you're asking me to stay here all the time. I don't know because it's the first of the month, but I don't know. Plus, I'm going to do a good research these days, so I'm going to say this product here is good or something, so I'm going to have to make a good note of it and I'm going to buy it wrong. Especially not Kishahr's research skills. I don't know what happened to the new product that came out during this time. I don't know either when they tell me so much about it. I'm not in Japan. Damn, I'm talking about how much beauty product research you do. But this time the most surprising is the liquor lover combination of Master Hephaestus and Master Vahagn, right? Looks like you've been researching a lot about whiskey. I didn't think you'd ask for that. I've thought it through a lot. Anyway, I promise to give it to you the night after tomorrow, and after I go to the contractor tomorrow, will I be sure to procure your request? "Well, I've got somethin 'to do tomorrow, and I'm gonna go to bed." I headed to the bedroom where everyone would sleep while I was stretching out.

第百八十一話 豪邸での風呂タイム 夕飯の後片付けをした後は、風呂に入る。 せっかく広くて立派な風呂場があるんだからな、この家にいる間は毎日入るぞ。 「フェルも洗うからなー」 そう言うとフェルがちょっとビクっとした。 『な、何故だ。この間洗ってから一月経ってないはずだろう』 「いやさ、さっきカレー食ったから結構匂いが染みついてないか?」 そう言うと、自分の体の匂いをクンクン嗅いでいる。 『そう言えば、そんなにきつくはないがさっきの食い物の匂いがするな......』 「だろ? この家の風呂は広いからフェルでも入れるし、この際だから洗うぞ」 『仕方がない。しかし、湯には入らんからな』 みんなで風呂場に移動した。 この家の風呂場は広くて、8畳くらいの大理石みたいなつるつるの石で囲まれた部屋になってて、湯気が逃げるようにか人の目に触れない上の部分に横長に窓が付いている。 でもって、ここに魔力を流すと......。 『わっ、明るくなったー』 スイが明るくなったと興奮してポンポン飛び跳ねている。 さすがに豪邸だよ、明かりの魔道具はいたるところに完備されている。 もちろん風呂場にもついていて、少し魔力を流すだけで電球みたいに煌々と明るくなったよ。 ドメニコさんからの話だと、ここも......。 浴槽付近にある蛇口の上についた魔石に魔力を流した。 ジャボジャボと蛇口からお湯が出てきた。 「おー、すごいね。魔道具ってこんなのもあるんだなぁ」 浴槽にお湯が溜まったところで、まずはフェルを洗っていく。 俺も服は脱いじゃってるから、ブルブルってされて濡れても問題ないぜ。 この間洗ってからそんなに経ってないこともあり、絡まっている毛はそんなになかった。 スイに頼んで風呂のお湯を吸い上げてフェルにかけていってもらう。 スイのシャワーでフェルの体が濡れていく。 フェルの体全体が濡れたら、ネットスーパーで買った獣医おすすめシャンプーをつけて洗っていく。 ワッシャワッシャ。 いつも力を入れろと言われるから、今回は最初から力を入れて洗った。 『うむ、今回はなかなかいいぞ』 ワッシャワッシャ、ガシガシ。 『ん、そこは長めに洗うのだ』 へいへい。 ここ痒いんだね。 ワッシャワッシャ、ワッシャワッシャ、ガシガシ、ガシガシ。 フェルの注文を聞きながら全身くまなく洗っていく。 「よし、これで全身洗えたな。スイ、またお湯かけてー」 スイのシャワーがフェルに降り注ぐ。 全身の泡を洗い流した後は顔だ。 「フェル、顔洗っていくからな」 『ぬぅ、早くしろ』 スイにお湯のシャワーをフェルの顔にかけてもらいながらフェルの顔を洗っていく。 今日はカレー食って口の周りをべちゃべちゃに汚してたから、口の周りは特に念入りにね。 「よし、終わったぞ。ここでブルブルってやって毛も乾かしていけよ。この家は借家だから濡らしたりできないんだから」 『分かっておる』 フェルは盛大にブルブルブルッとして毛を風魔法で乾かしている。 「あ、寝るなら2階の好きな部屋で寝ていいぞ」 『うむ、分かった』 風呂場に残ったフェルの毛やらは、スイの分裂体に処理をお願いした。 さてと、ゆっくり風呂タイムといきますか。 『やっと風呂か~』 『お風呂ー』 ドラちゃんやっと風呂か~とか言ってるけど、さっきフェル洗うのに浴槽に溜めた湯の中でちゃっかりくつろいでたよね。 何にも言わなかったけど俺はちゃんと見てるんだからな。 フェルを洗ってなくなってしまった湯を新たに溜めていく。 その間に頭やら体やらを洗っていく。 ドラちゃんにも泡を付けて全身洗って、スイはいつみても汚れはないんだけど一応泡を付けて洗っていく。 みんな泡を洗い流したところで、浴槽にも十分湯が溜まった。 確かこの前買った炭酸ガス配合の入浴剤があったなと思い出して、アイテムボックスから入浴剤を取り出した。 ここの風呂はデカいから錠剤タイプの入浴剤を贅沢に2つ入れた。 「よーし、入るぞ」 俺とドラちゃんとスイがザブンと風呂に入ると、少し湯がこぼれる。 「ふ~、やっぱ風呂最高」 『おー、気持ちいいなぁ』 『気持ちー』 ドラちゃんとスイはいつものようにプカプカ浮いている。 この風呂は俺のより大きいからゆったり入れていいねぇ。 はぁ~、やっぱ風呂はいいわぁ。 疲れがいっきに吹き飛ぶね。 「この屋敷にいる間は毎日風呂に入るぜ」 俺は1人つぶやいた。 『俺も~』 『スイも~』 ドラちゃんもスイもすっかり風呂信者になっているようだ。 入浴剤の香りと温かい湯に癒されながらみんなで風呂タイムを楽しんだ。 毎日風呂に入れるってのはいいな。 この際だから毎日入浴剤変えてみたりしてもいいね。 あ、〇〇の湯とかの温泉の入浴剤もあるから、それ入れて温泉気分を味わうのもいいねぇ。 今はいろんな入浴剤が出てるもんな。 明日は風呂に入る前にネットスーパーで入浴剤のところいろいろと見てみよう。 楽しみが増えたよ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 風呂から出ると2階にあがりフェルを探した。 どこで寝てるのかと思いきや、主寝室の床で寝ていた。 フカフカな絨毯が敷いてあるとはいえ、キングサイズのベッドがあるんだからその上で寝ればいいのに。 そう言ったら、フェルは少し動くだけで落ちそうで嫌だとのことだった。 確かに少し動いたら落ちるかも。 『我は自分の寝床がいい。我の寝床を出してくれ』 マイ布団がいいんだね。 俺はアイテムボックスからフェル専用の布団を出して敷いてやった。 『スイはここで寝る~』 そう言ってスイがピョンとキングサイズのベッドに飛び乗った。 『俺もここで寝るぜー』 そう言ってドラちゃんもキングサイズのベッドに着地した。 『あるじもここで一緒に寝ようね~』 他の部屋で寝ようかと思ったけど、スイちゃんのお誘いがあるんじゃね。 こりゃ断れないよ。 ということで、大きな屋敷を借りたけど結局みんなで同じ部屋で寝ることになった。 いつもと変わんないね。 って、俺は寝る前にやんなきゃならないことが。 ここだと話し声がうるさいだろうから別の部屋行くか。 部屋を出ようとすると『どこに行く?』とフェルから声がかかる。 「例の神様へのお供えだよ」 『む、そうか。しっかり祈りをささげるのだぞ』 ただの大の甘党ってだけだし。 他の神様方も案外というかかなり欲に忠実で俗物的だし。 まぁ、そういう神様たちだからこそ、こうやって気軽って言っちゃアレだけど普通に付き合っていられるっていうのもあるんだけど。 俺にも加護をくれたし、フェルにもドラちゃんにもスイにも加護をもらってるから多少は恩に感じてるしね。 だからって甘やかしはしないけどさ。 さてと、今日も銀貨6枚ずつの

193 Episode 181 Bath Time At The Mansion After cleaning up after dinner, take a bath. Because you have a big, splendid bathroom, we're going in every day while we're in this house. "I'll wash Fell, too." Fell freaked out a little when I said that. "Why?" It shouldn't have been a month since I washed it. " "No, I ate curry earlier, so you smell pretty good? When I say that, I'm sniffing my body. 'With that said, don't smell the food just now, though it's not that tight...' "Right? The bath in this house is huge, so I can even put Fell in, and at this point, I'm gonna wash it." 'I have no choice. But you can't go in the water. " We all moved to the bathroom. The bathroom in this house is huge, and it becomes a room surrounded by twisted stones like eight tatami stones, with horizontal windows on the upper part that don't touch people's eyes so that the hot air escapes. But if you let magic flow here... "Wow, it's brighter -" He is excited to jump pompous when Sui brightens up. That's the mansion, it's equipped with all the magic items in the lights. Of course it's in the bathroom, and just a little magic made it bright like a light bulb. If it's from Domenico, here too...... Magic flowed over the demonic stone on the faucet near the tub. Jabbo, jabbo and hot water came out of the faucet. "Oh, that's amazing. Sometimes magic props are like this." Where hot water builds up in the tub, I wash Fell first. I'm taking my clothes off too, so I don't have a problem getting wet when I'm blubbered. Sometimes it hasn't been that long since I washed it during this time, and there wasn't that much hair involved. Ask Sui to suck up the bath water and put it on Fell. Fell's body gets wet in Sui's shower. When Fell's entire body is wet, I will put on the veterinarian recommended shampoo I bought at the online supermarket and wash it. Washer washer. He always tells me to put my strength into it, so I washed it from the beginning this time. "Uhm, that's pretty good this time" Washer washer, gashigashi. "Mmm, it's a long wash there." Heck. You're itching here. Washer washer, washer washer, gashigashi, gashigashi. I wash it all over my body as I listen to Fell's order. "Okay, now you can wash your whole body. Sui, hot water again." Sui's shower pours down on Fell. After you wash away all the bubbles in your body, it's your face. "Fell, I'm going to wash my face." "Nooo, hurry up" Wash Fell's face as he asks Sui to put a shower of hot water on Fell's face. I was eating curry today and getting dirty around my mouth, especially around my mouth. "Okay, we're done. Do a blurb here and dry your hair. This house is a rental house, so you can't get wet." "I know." Fell is wind magically drying his hair as a grand blurb. "Oh, if you want to sleep, you can sleep upstairs in your favorite room." "Um, okay." Fell's hairy hair left in the bathroom asked Sui's splinter to handle it. Now, do you want to take your bath time? "Finally a bath." "Bath." Dora finally said bath ~ or something, but you were just relaxing in the water you stored in the tub to wash Fell. I didn't say anything, but I'm watching. I'm going to store a new bucket of water that's gone from washing Fell. In the meantime, I wash my body. I also bubble Dora and wash her whole body. Sui doesn't have any dirt at all times, but I will bubble and wash it. Everyone just washed out the bubbles and there was plenty of water in the tub. I did recall that there was a bathing agent with carbonated gas I bought before this, and took the bathing agent out of the item box. The bath here is huge, so I put two tablet-type bathing agents in luxury. "All right, let's go in." When me and Dora and Sui take a bath with Zabun, a little water spills. "Phew, I knew the bath was the best" "Oh, that feels good" "Feelings" Dora and Sui are pukapuka floating as usual. This bath is bigger than mine, so you can take it easy. Huh, the bath is good after all. How can tiredness blow up? "I'll take a bath every day while I'm in this mansion." I snapped one. "Me too." "Sui too ~" Both Dora and Sui seem to be totally bath followers. We all enjoyed bath time while being soothed by the smell of bathing agent and warm water. It's nice to take a bath every day. At this time, you can change the bathing detergent every day. Oh, there's also a hot spring bathing agent such as Ohm water, so it's nice to put that in and feel like a hot spring. There's a lot of bathing agents out there right now. Tomorrow before I take a bath, I'll take a look at all the bathing agents in the online supermarket. I'm having more fun. * * * * * When I got out of the bath, I went upstairs to look for Fell. I was wondering where you were sleeping, sleeping on the floor in the master bedroom. I wish I could sleep on it because I have a king-size bed, even though it has a dandruff carpet on it. When I said that, Fell said he was going to fall off just a little movement and didn't like it. If it does move a little, it could fall. 'I like my own bed. Get me out of my bunk. " My futon would be nice. I put a futon out of the item box dedicated to Fell and laid it down. "Sui sleeps here ~" That's what Sui said and jumped on a king-size bed with Piong. "I'll sleep here, too." That's what I said, and Dora landed on a king-size bed, too. "Or we'll sleep here together." I thought I'd sleep in the other room, but you have an invitation from Sui. I can't say no to this. So we rented a big mansion but ended up sleeping together in the same room. You're no different than usual. That's what I have to do before I go to bed. Do you want to go to another room because the conversation will be loud here? When I tried to leave the room, I said, 'Where are you going?' and a voice from Fell. "It's an example to God." 'Mm, well. Make sure you pray. " He's just a big sweetheart. The other gods are fairly faithful to greed and obtrusive. Well, it's those gods that make it easy for me to say this, but there's something about being able to hang out normally. You've given me protection, and I'm somewhat thankful because I'm getting protection from Fell, Dora, and Sui. That's why I don't spoil it. Now, would you like to offer (contribute) six silver coins at a time today?

第二百三十七話 ダンジョン突入 入り口に立っている兵士にギルドカードを見せてダンジョンの中へと入る。 エルランドさんは厳密に言うと冒険者ではないから、ダンジョンに入る前に登録するともらえるダンジョンカードを見せて入った。 冒険者以外がダンジョンに潜る場合は、登録時にこのダンジョンカードが発行されて、それを見せてからダンジョンに入ることになるんだそう。 中は事前に聞いていたとおり四方を石壁で囲まれた古典的なダンジョンという感じだ。 石壁で囲まれた通路はどういう仕組みなのかは分からないが、明る過ぎず暗過ぎず一定の明度を保っている。 「スイ、ダンジョンの中入ったぞ」 そう言うと、スイが革鞄からピョンっと飛び出してきた。 『ダンジョン、ダンジョン』 スイは楽しそうにポンポン飛び跳ねている。 『最初のうちは雑魚しかおらんようだ。さっさと進むぞ。乗れ』 気配で分かるフェルがそう言った。 フェルはエルランドさんが同行するからか念話を使ってきた。 エルランドさんはフェルが人語を話せるって知ってるけど、ダンジョン内は他の冒険者もいるしね。 「ちょっと待って。エルランドさん、ここのダンジョンは8階層と11、12階層あたりに人が多いみたいですけど、ドロップ品とか宝箱なんかもそのあたりの階層から見込める感じなんですか?」 「そうだね。6、7階層からも見込めるけど、そのあたりのは初級冒険者に譲ってあげた方がいいと思うよ。ムコーダさんもSランクだし私も引退はしたけど元Sランクだからね、本格的に探索するのは13階あたりからでもいいと思うよ」 13階か。 その階層は、確か昆虫ゾーンだな。 その前の9階がアンデッドの階層だから、そこでヘファイストス様とヴァハグン様からもらった聖刻印も試しておきたい。 あと、その聖刻印を試す前に今回のために新調した槍を使って慣れておきたい。 槍を少し振ってみた感触としてはなんとかいけそうな気はするけど、やっぱり使ってみないと分からないからね。 「実を言うと、アンデッドは初めてなんです。だから9階で少し慣れておきたいんです。それと、今回のために槍を新調したんで、それも9階のアンデッド階層の前に使ってみたいんで、8階から探索してってもいいですかね?」 「そういう話でしたらもちろん大丈夫ですよ」 「フェルもそれでいいか?」 『8階か。雑魚の気配しかせんが、まぁいいだろう。一気に行くぞ、乗れ』 乗れって今回は俺だけじゃなくエルランドさんもいるんだよ。 こういうときは......。 『スイ、エルランドさんを乗せてやってくれるか?』 スイに念話でお願いした。 『うん、いいよー』 スイがフェルくらいの大きさになった。 大きくなったスイにエルランドさんが「おおっ」と声を出して驚いている。 「8階まで一気に進んじゃいますんで、エルランドさんはスイに乗ってください」 「え、え、いいのかい?」 「はい、大丈夫です。スイも進化して、大きさもある程度自在に変えることができるようになったんです。だから、人を乗せることもできるようになったんですよ」 俺がそう言うと「ほー」と感心しきりだ。 「スライムも従魔にするとそのような進化をするんですね」 「いや、スイは特殊個体だからだと思いますよ。スライムを従魔にしたからと言って必ずしも進化するとは限らないでしょうし」 「確かに。その前にスライムを従魔にするテイマー自体、私もムコーダさん以外には聞いたことがありませんからね。ハハハ」 そりゃそうだろうね。 スライムって雑魚扱いだし。 うちのスイが特別なんだよね。 『おい、早く乗れ』 早く進みたいフェルに急かされる。 「それじゃエルランドさん、スイに乗ってください」 俺がそう言うとエルランドさんが恐る恐るという感じでスイに乗った。 「お、思ったよりも乗り心地がいいですね」 プニプニしてるからね。 ウォーターベッドに乗った感覚に近いんだよね。 エルランドさんがスイに乗ったのを見届けて、俺もフェルの背に乗った。 『みなに結界をはっておく。それでは行くぞ』 「おう、ありがとな。ドラちゃんとスイは遅れず付いてきてくれよ」 『おうよ』 『分かったー』 俺たち一行はフェルを先頭にダンジョンを進んで行った。 石壁に囲まれた通路をどんどん進む。 聞いていたとおり1階から3階にはビッグラットとジャイアントバットがいたが、元々雑魚なのもあるしフェルの結界もあって「あれ、いたの?」ってくらい難なく突破した。 4階からはゴブリンが出てきたが、これもそのままスルーだ。 時々初心者と思しき若い冒険者たちがいてその横を駆け抜けていくと、みんな俺たちを見てポカンとした顔をしていた。 ま、気持ちは分かるけどダンジョン内で気を抜いちゃダメだぜ。 俺たち一行は、気配察知ができるフェルを先頭にすいすい進んで行った。 ダンジョンに入って約1時間後―――。 『この階段を下った先が8階だ』 フェルにそう言われてフェルの背から降りた。 「いやぁ、驚きですね。ダンジョンをこんなに早く進むなんて」 スイから降りながらエルランドさんがそう言う。 「フェルのおかげですよ。気配察知はお手の物ですからね。な、フェル」 俺がそう言うと、フェルがちょっと照れているのかぶっきらぼうに『我にかかれば造作もないことよ』と返して来た。 「さすがはフェンリルといったところですね」 エルランドさんもさすがにこれには感心しきりだ。 フェルの気配察知は普段からかなり助かってるもんな。 「それじゃ、申し訳ないですけど8階から探索ってことでよろしくお願いします」 「はい」 いよいよ8階。 槍を試すときだ。 スイに作ってもらったミスリルの槍をアイテムボックスから取り出した。 「ほぅ、ミスリルの槍ですか。初めて槍を使うということですが、最初から奮発しましたねぇ。まぁ、ムコーダさん稼いでらっしゃいますからありなんでしょうけど。ハハハ」 俺は曖昧に「いやまぁ......」と答えておいた。 初心者なのにミスリルの槍っていうのは、やっぱりそう思われるか。 でも、実のところ自前だからほとんどかかってないですけどね。 かなりいい出来だけど。 この槍、スイに作ってもらった後に少し改造してもらってるしね。 この槍は柄のところもミスリルで出来てるんだけど、ツルツルして滑りそうだったから柄のところをちょっと改造してある。 滑りにくいように凸凹したエンボス加工をスイに施してもらったんだ。 スイに説明してもなかなか通じなくてどうしようって思ったけど、そういや包丁とかで滑りにくいように柄がエンボス加工のものがあったなって思いだしたんだ。 それでちょっとネットスーパーで探してみたら、そういう包丁を見つけたんだよ。 それを見せてこんな感じにってスイにお願いした。 エンボス加工を施した槍は滑り難くくなって使いやすくなった。 「ちなみに私の武器はこれです」 エルランドさんが腰に下げていた鞘から取り出したのはミスリル製の細身の長剣だった。 「冒険者時代から愛用してます。でも、ムコーダさんから買わせていただいた の牙で作った剣はギルド所有だし、ギルドに飾る予定じゃなかったっけ? ギルドにとっても冒険者集めの目玉になるからってさ。 「いや、あれギルドの所有じゃ......」 「ゴホンッ、いやですね、も、もちろんそうですよ。時々ほんのちょっと使わせてもらおうと思ってるだけです」 いや今更ダダ漏れの本音を取り繕われてもさ。 ま、まぁ、エルランドさんだしね。 あとはドランの冒険者ギルドで何とかしてください。 「それじゃ、行きますか」 『みんな、槍の訓練もしたいから、全部倒さないで俺にも回してくれよ』 フェルとドラちゃんとスイに念話でそう伝えて、俺たち一行は8階の探索へと繰り出した。

250 Episode 237: Dungeon Entry Show the soldier standing at the entrance his guild card and enter the dungeon. Mr. Elland is not technically an adventurer, so he went in by showing me the dungeon card that he would get to register before entering the dungeon. If anyone other than the adventurer dives into the dungeon, this dungeon card will be issued at the time of registration, showing it, and then entering the dungeon. Inside it feels like a classic dungeon surrounded by stone walls on all sides as we had heard beforehand. I don't know how a passage surrounded by stone walls works, but it's not too bright, it's not too dark, it maintains a certain brightness. Sue, we're in the dungeon. With that said, Sui jumped out of his leather bag. "Dungeons, Dungeons" Sui is jumping pompous for fun. "At first, there seems to be only miscellaneous fish. Let's move on. Get in. ' I can tell by the signs. That's what Fell said. Fell has been using pronouncements because Mr. Erland will accompany him. Mr. Elland knows Fell can speak human language, but there are other adventurers in the dungeon. "Wait a minute. Mr. Elland, the dungeons here seem to have a lot of people on each of the eight and eleven or twelve levels, but does it feel like you can also expect drops and crates from the hierarchy around them? "Right. You can expect it from six or seven levels, but I think you should give that around to the junior adventurers. Mr. Mkoda is S-ranked, and I retired, but he's an ex-S rank, so I'm sure we can start exploring him from around the 13th floor." Thirteenth floor? That hierarchy is definitely an insect zone. Since the ninth floor before that is the hierarchy of the undead, I would also like to try the holy engraving I received there from Lord Hephaestus and Lord Vahagn. And then I want to get used to using a new spear for this one before I try that holy engraving. I feel like I can handle it as a feeling I've shaken the spear a little bit, but I still don't know if I can use it. "Truth be told, I've never been undead before. That's why I want to get used to it a little on the ninth floor. And I've made a new spear for this one, and I'd like to use that in front of the undead hierarchy on the ninth floor, so can I explore it from the eighth floor? "If that's what you're talking about, of course you'll be fine." "Is that all right with Fell, too? "Eighth floor? All I can give you is signs of miscellaneous fish, but well, fine. Come on, get in. ' It's not just me, it's Mr. Elland. At times like this...... "Sui, will you give Mr. Elland a ride? I asked Sui to read to me. "Yeah, that's good." Sui got about the size of Fell. I am surprised that Mr. Erland has voiced "whoa" to Sui, who has grown up. "We're on our way to the eighth floor. Mr. Elland, please take a swim." "Uh, okay? "Yes, I'm fine. Sui has evolved and is able to change its size somewhat freely. So now we can get people on board." When I say that, I admire "ho." "Slime evolves like that when he obeys a demon." "No, I think it's because Sui is a special individual. You don't necessarily evolve because you turned Slime into an obedient demon." "Sure. Tamer himself, who turns Slime into an obedient demon before that, because I've never heard of anything other than Mr. Mukoda either. hahahaha" I guess so. Slime treats miscellaneous fish. Our sui is special, isn't it? "Hey, get on it." I want to move on fast. Fell rushes me. "Well, then, Mr. Elland, get in the swim." When I said that, it felt like Mr. Erland was terrified and I rode a swim. "Oh, you're more comfortable riding than I thought" Because I'm puny. It's close to what it feels like to be in a waterbed, isn't it? I saw Mr. Elland ride Suey, and I rode Fell's back, too. "Keep a line on everyone. Then let's go. ' "Oh, thank you. Dora and Sui, follow me without delay." "Ouch." "Okay -" We headed the dungeon with Fell. Proceed more and more down the aisle surrounded by stone walls. As I was hearing, there were Big Rats and Giant Bats on the first to third floors, but some of them were originally miscellaneous fish, and Fell's junction, and he said, "Was there?" so hard to break through. Goblins came out of the fourth floor, but this stays through, too. Sometimes when there were novices and thoughtful young adventurers running by them, they all looked at us and looked pokant. I know how you feel, but don't let yourself get distracted in the dungeon. We headed the way with Fell, who was able to detect signs. About an hour after entering the dungeon... "Down these stairs is the eighth floor." That's what Fell told me to get off Fell's back. "Hey, that's a surprise. I can't believe we're moving the dungeon so fast." That's what Mr. Erland says as he descends from Sui. "Thanks to Fell. Sign detection is a gift. Hey, Fell." When I said that, Fell gave it back to me, blinking at whether it was a little lit or not. "That's something like Fenrill." Mr. Elland is just as impressed with this. Fell's signs are pretty helpful from time to time. "Well, I'm sorry, but exploring from the eighth floor would be nice." "Yes." Finally, the eighth floor. It's time to try the spear. I removed the Mithril spear I had Sui make from the item box. "Ho, is that Mithril's spear? I mean, it's my first time using a spear, but I was excited from the start. Well, Mr. Mkoda, you're making money, so I guess there is. hahahaha" I answered vaguely, "No well..." Even though I am a beginner, do you still think Mithril's spear is? But it's hardly cost me because it's actually me. Pretty good, though. This spear, you're getting a little modification after Sui makes it. This spear is also made of misthrills in the pattern, but it seems to be twitching and slipping, so the pattern has been slightly modified. I had a convex embossing applied to the swim to prevent it from slipping. I thought about what I would do if I explained it to Sui, but I thought that the pattern was embossed so that it was not slippery with a knife or anything. So I did a little searching in the online supermarket, and I found a knife like that. I asked Sui to show it to me like this. Embossed spears became slippery and easy to use. "This is my weapon, by the way" It was a slender long sword made of misrills that Mr. Elland removed from the sheath he was lowering to his waist. "I've been using it a lot since I was an adventurer. But the dragon sword made from the fangs of the ground dragon (earth dragon) that Mr. Mukoda bought me is also going to be a love sword ~. Muhuhuhuhuhuhuhuhuhuhu" Weren't you planning on decorating the Guild with a sword made of ground dragon fangs? Because it's an eye-catcher for the Alliance. "No, that's the ownership of the guild..." "Gohon, no, but of course you are. Sometimes I just want to let you use it for a little while." No, I don't care if they fix the leak now. I mean, well, it's Mr. Elland. And then do something with Doran's Adventurer Guild. "Do you want to go now?" "Guys, I want to train spears too, so don't take them all down and turn them on me, too." I told Fell and Dora and Sui that in a reading, and we went on a row to explore the eighth floor.

第七話 俺のとんでもスキルがとんでもない威力を発揮した 2 キールスの街を出発して5日目。 「今日はこの辺で野営しよう」 日も暮れかかり、いつものようにヴェルナーさんの一声で野営の準備に取り掛かる。 「じゃあ、レッドボアの肉遠慮なく使わせていただきますね」 「おう、楽しみにしてるぜ」 レッドボアは今日の道すがらアイアン・ウィルの面々が倒した赤毛が特徴のデカい猪の魔物だ。 ゴブリンや狼の魔物(グレイウルフと言うそうだ)はあまり金になる素材がないからそのまま放置だったが、レッドボアは肉も皮も牙もそこそこの値段で買い取ってもらえるとのこと。 さすがは冒険者、解体も早く見事だった。 問題はこれだけの大物を全部は持っていけないということだ。 単価の安い肉を半分捨てていくという彼らの話を聞いて、俺がアイテムボックスに余裕があるから肉を入れていきますかと申し出たわけだ。 そんな訳で、肉も食事に使っていいとお許しが出ている。 最初はステーキにしようかと思ったのだが、時間がかかるため却下にして今日のメニューはアレにすることにした。 俺も大好物の生姜焼きである。 まずはレッドボアの肉を薄切りにしてネットスーパーで買っておいた生姜焼きのたれに漬け込む。 肉を漬け込んでいるうちにキャベツを千切りにする。 漬け込んでおいた肉を焼いて出来上がりだ。 スープはいつものインスタントのコンソメスープをちゃちゃっと作る。 「夕飯できましたよ。レッドボアの肉を私の故郷の味付けにしてみました。みなさんのお口に合えばいいのですが」 レッドボアの生姜焼きとキャベツの載った木皿とコンソメスープ、パンを配っていく。 「おお、食欲をそそるいい匂いだな」(ヴェルナーさん) 「何だこれっ、ウンメェーーー」(ヴィンセント) 「美味いッ!あたいこんな美味い物初めて食べたっ」(リタ) 「私、レッドボアの肉はあまり好きではなかったけど、これなら美味しく頂けるわ」(フランカ) 「キャベットを生で食べるのは初めてだが、この肉と一緒に食べると絶品だな」(ラモンさん) おお、絶賛の嵐ですな。 某社の生姜焼きのたれで焼いただけなんですけどね。 某社様様ですな。 それとキャベツはこの世界じゃキャベットって言うんだな。 みんなに称賛されつつ、自分でも生姜焼きはやっぱり美味いななんて思いながら食べ進めていると、いきなり声がした。 『人間よ、我にもそれを食わせろ』 声の主は、今までに見た狼の魔物と比べるのがおこがましいくらいの奇麗な毛並みの神々しいほどの狼だった。 冒険者たちは固まって微動だにしない。 『おい、人間、聞こえないのか?』 俺は恐る恐る食べ掛けの生姜焼きの載った木皿を差し出した。 すると、牛並みの大きさの狼が木皿に顔を突っ込んでそれを一口で平らげた。 『美味いが足りぬ。もっとよこせ』 「フェ、フェンリルだ......」 ヴェルナーさんが脂汗をかきながらつぶやいた。 アイアン・ウィルほどの経験十分な冒険者たちでも動けないほどの魔物なのか? ど、どうすればいいんだよ?もう少しでフェーネン王国だってのに。 「ム、ムコーダさん、言うとおりにするんだ」 ヴェルナーさんがそう言うが、もう生姜焼きは残っていない。 人の言葉が分かる魔物みたいだし、ヴェルナーさんの言うとおり、魔物に食べさせてやった方が危害を加えられることもないのかもしれない。 「あ、あの、作らないとないので、す、少しお待ちいただけますか?」 『うむ。待ってやるから早く作るのだ』 俺は急いでレッドボアの生姜焼きを作ってフェンリルとやらに出した。 フェンリルが俺の作った生姜焼きをガツガツ食う。 もっともっととフェンリルは言い、結局レッドボアの肉7~8キロの生姜焼きを作った。 『ゲプッ。美味かったぞ。それにしてもお主、これっぽっちの肉で我をここまで満足させるとは、中々やりおるな』 これっぽっちの肉でって、あんた7~8キロは食べてるんですけど。 普段どんだけ食ってんだよ。 『うむ、お主と契約してやろう』 ............は? 契約って何? 『おい、聞いているのか? お主と従魔の契約をしてやろうと言っておるのだ』 従魔って、ネット小説でそれ系のやつちらっと読んだ覚えあるけど、テイマーってやつか? イヤイヤイヤイヤイヤ。 だって人語をしゃべる魔物だよ? アイアン・ウィルの面々が固まるほどの魔物だよ? そんな魔物を従魔ってそりゃ......ヤバいでしょ。 「あの、えっと、おこと『ぬ?』」 「いえ、ですから、おことわ『あぁ?』」 「..................」 この野郎、断らせないつもりか。 『まさかとは思うが、お主、風の女神ニンリル様の眷属であるフェンリルたる我との契約を断ろうとしているのか?そのような大それたことをするとは思わぬが、どうなのだ?ん?』 人語をしゃべる魔物フェンリル?がそう言うと、アイアン・ウィルの面々が何でもいいから承諾しろと目で合図を送ってくる。 これ承諾しなきゃいけないの? ったく、これじゃ「はい」一択じゃねぇかよ。 渋々「分かりました」と言うと、フェンリルは満足したように『うむ』と頷いた。 『こちらにまいれ』 『もっと近う。我の目の前に来るのだ』 『それでは契約の儀式を行うぞ』 そう言うと、フェンリルの額を俺の額にくっつけた。 フェンリルの額が触れると、俺の体が一瞬光った。 『これで契約は終わった。ん? お主、鑑定のスキルがあるな。召喚勇者か?』 お、おいーーーっ。 俺は思わずフェンリルの口を押さえた。 『もごもごもご、お、おい何をするっ』 俺は「そ、そのことはご内密に」と囁いた。 『おお、そうなのか。あい分かった。それでは、ステータスを確認してみろ』 フェンリルも理解したようで俺にだけ聞こえるような小声でしゃべった。 フェンリルに促されてステータス確認をしてみる。 「ステータスオープン」 【 名 前 】 ツヨシ・ムコウダ 【 年 齢 】 27 【 職 業 】 巻き込まれた異世界人 【 レベル 】 1 【 体 力 】 100 【 魔 力 】 100 【 攻撃力 】 78 【 防御力 】 80 【 俊敏性 】 75 【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 従魔 《契約魔獣》 フェンリル 【固有スキル】 ネットスーパー 何か、スキルが増えてる。 従魔ってあって、その下に契約魔獣フェンリルってあるんだけど。 『うむ、大丈夫のようだな』 「え、見えるの?」 『我を何だと思っている? 風の女神の眷属たる我だ、鑑定のスキルぐらい持っているぞ』 さいですか。ってこれ契約してどうなるの? 『よし、これで我はお主の契約魔獣となった。そうなったからには、主であるお主は契約魔獣たる我の面倒を見なければならない。それは分かるな?』 分かるな?って、え、そうなの? の世話ってことか? 『それでは三度の食事、期待しているぞ』 ............おい。 三度の食事って、おまっ、もしかして食い物に釣られて契約したのか? そうなのかっ? 『おい、そこの者たち、我は此奴と従魔の契約を結んだ。そのようにビクビクせずとも襲ったりはせん』 フェンリルに声をかけられて、アイアン・ウィルの面々はビクッとしていた。 「あの、皆さん、このフェンリル?人語も理解しますし、大丈夫みたいですから......」 『おお、忘れておったわい。従魔の契約を結んだから、お主、我に名前をつけろ』 「えーいきなり言われても。んーじゃあ、ポチで」 『お主、我を馬鹿にしているのか?』 ポチって言ったらなんかキレ気味だ。 ってか、こいつが食い物に釣られたっぽいってのが分かったら怖がってるのが馬鹿らしくなってきた。 「ちょっと、キレないで下さいよ。じゃあコロは?」 そう言ったらフェンリルが更にキレそうになった。 何だよこいつ結構わがままだな。 「じゃあフェンリルだから、フェルってのは?」 『うむ、フェルか、いいな。それにするぞ』 こうしてフェンリルの名前はフェルに決まった。 そんな中、ようやく動き出したアイアン・ウィルの面々。 その中でいち早く立ち直ったヴェルナーさんが恐る恐るといった感じで声をかけてきた。 「ム、ムコーダさん......」 「あ、ヴェルナーさん大丈夫ですか?」 「あ、ああ、俺は大丈夫だが......。ま、まさか、伝説の魔獣フェンリルをこの目にするとは......」 え?伝説って、この食い物に釣られたコイツが? 「300年ほど前に目撃したという伝説は残っているが、そのフェンリルと従魔契約を結ぶなど、聞いたこともないぞ」 『まぁ我らフェンリルは数えるほどしかおらんからな。聞いた話では、700年前に従魔契約を結んだフェンリルがいたらしいが。我も1000年ほど生きているが、契約を結ぶのは初めてだ』 へ、へー、1000年も生きてるんだ。 『これだけ美味いものが食えるのだ。数十年人間に仕えたところで我に損はない』 あーあーあー、こいつ言っちゃったよ。 飯目当てだって断言しちゃったよ。 伝説の魔獣とか言われてるけど、こいつ本当に大丈夫かな?

7 Episode Seven: My Extraordinary Skills Demonstrated Extraordinary Power 2 Day five after I left the city of Keels. "Let's camp around here today" The sun also falls and, as usual, Mr. Werner goes on to prepare the camp with a single voice. "Well, I won't hesitate to use the red bore meat," "Oh, I'm looking forward to it." The Red Boar is a big pig demon featuring redheads defeated by the faces of Iron Will on the road today. Goblins and wolf demons (they say Graywolf) were left intact because they didn't have much golden material, but Red Bore said they could buy the meat, skin and fangs for the price there. That's the adventurer, the dismantling was quick and brilliant. The problem is you can't have all this big stuff. When I heard them talk about dumping half the meat at a lower unit price, I offered to put the meat in because I could afford it in the item box. For that reason, I am forgiven that meat can also be used for meals. At first I thought I'd make it a steak, but it took me a while to dismiss it and I decided to make today's menu an array. I love ginger grilled too. Start by thinly slicing the red bore meat and soaking it in the ginger-baked sauce I bought at the online supermarket. Chop the cabbage while the meat is marinated. I can cook the soaked meat. Soup makes the usual instant consomme soup properly. "We're ready for dinner. I tried to flavor the red bore meat to my hometown. I hope it fits your mouth." Hand out a wood dish and consomme soup with red bore ginger grill and cabbage, and bread. "Oh, that smells good to appetite" (Werner.) "What the hell, Ummae" (Vincent) "Yummy! I've never eaten anything so delicious." (Rita) "Me, I didn't really like red bore meat, but this would make it yummy" (Franca) "I've never eaten cabbage raw before, but with this meat it's excellent" (Ramon.) Oh, that's an admirable storm. I just baked it in a ginger-baked sauce from the company. Sounds like a company. And cabbage is called cabbage in this world. While everyone praised me, I suddenly heard a voice saying that I was continuing to eat ginger grilled myself thinking it was still delicious. "Man, feed me that, too." The Lord of the Voice was a divinely wolf of such a beautiful hairy beauty that he could compare himself to the demons of wolves he had ever seen. The adventurers do not solidify and be slight. "Hey, human, can't you hear me? I offered a fearsome ginger-baked wooden dish. Then a wolf the size of a cow stuck his face in a wooden dish and flattened it in one bite. 'Not good enough. Give me more.' "Fe, it's Fenrir..." Mr. Werner snapped in a greasy sweat. Are you so demonic that even adventurers as experienced as Iron Will can't move? What am I supposed to do? Almost the kingdom of Fanen. "M., Mr. Mukoda, do as I say." Mr Werner says so, but there are no more ginger roasts left. It's like a demon who understands people's language, and Mr. Werner is right, maybe it's better to feed him to demons and do him no harm. "Oh, um, I have to make it, so Shh, can you wait a minute? "Uhm. I'll wait for you, so make it quick." I hurried to make a ginger grill of red bore and served it to Fenrill. Fenrill guts my ginger grill. More to the point, Fenrill said, and ended up making a 7-8 kg ginger grill of red bore meat. "Gepp. That was delicious. Nevertheless, Lord, don't let this meat satisfy me so far. ' I'm eating seven to eight kilos of meat like this. How much do you usually eat? "Um, let's make a deal with your lord." .................. what? What's a contract? 'Hey, are you listening? I'm telling you to make a covenant with your Lord and your obedience. " I kinda remember reading about Obedience in an online novel, but is it Tamer? Ear, ear, ear. 'Cause it's a demon who speaks humanities, right? It's enough to harden Iron Will's face, isn't it? Obedient demons like that...... you suck. "Um, uh, come on and say," No? "No, so, my cousin said, 'Ah? .................. You son of a bitch, you're not gonna let me say no. "I don't know, Lord, but are you trying to refuse my covenant with Fenrir, the family of Lady Ninrir, the goddess of wind? I don't expect you to do such a big thing, but what do you think? Hmm? ' A demon speaking a human language, Fenrill? said that, he sends a signal with his eyes to accept Iron Will's face because it doesn't matter what. Do I have to agree to this? Damn, isn't this a "yes" option? "Okay," he reluctantly said, Fenrill nodded 'um' as satisfied. "Stay here." "Closer. Come to me." "Then we shall perform the ritual of contract." When I said that, I stuck Fenrill's forehead to mine. When Fenrir's forehead touched, my body glowed for a moment. 'Now the contract is over. Hmm? Lord, you have appraisal skills. You're a summoner brave? Oh, hey, hey. I accidentally held Fenrir's mouth. "Momochi, oh, hey, what are you doing" I whispered, "Well, keep that to yourself." 'Oh, really? Yeah, I got it. Now, check your status.' Fenrir also talked in a whisper that only I could hear. Fenrill prompted me to check my status. "Status Open" [Name] Tsyoshi Mukouda [Age] 27 [Occupation] Involved otherworlds [Level] 1 [Health] 100. [Magic] 100. [Attack] 78 [Defense] 80. [Agility] 75 [Skills] Appraisal Item Box submissive demon "Contract Warcraft" Fenrill [Unique Skills] Net Super Something's gaining my skills. There's a subordinate demon, and there's a contract warcraft fenrill underneath it. "Uhm, sounds fine" "What, you see it? "What do you think I am? I'm a family member of the Wind Goddess, and I have some appraisal skills." Is that right? What happens when you sign this contract? 'All right, now I am the covenant warcraft of your Lord. And it shall come to pass, that the LORD, the LORD, shall take care of me, the covenant warcraft. You know that, right? You know what I mean? Oh, yeah? Taking care of a contract warcraft (pet)? Three meals, I hope. ..................... Hey. Did a three-time meal, moron, possibly get caught in the food and contract? Really? "Hey there, I made a pact with this guy for the devil. You don't have to freak out to attack me like that." Fenrill spoke to me, and Iron Will's face was freaked out. "Um, guys, this Fenrill? I understand the humanities, and they seem to be fine..." "Oh, I forgot. Wow. Give me a name, Lord, for I have made a covenant with the devil. ' "Uh, even if they say it all of a sudden. Well, then, in a pouch." "Lord, are you making fun of me? I feel so pretty when I say Porch. I mean, it's getting silly to be scared when I find out this guy looks like he's been caught by food. "Hey, please don't be pretty. What about the colo, then? When I said that, Fenrill seemed even more beautiful. Oh, my God. This guy's pretty selfish. "So it's Fenrill, what's Fell? 'Um, Fell, okay. I'll do that.' Fenrill's name was thus decided on Fell. In the meantime, the face of Iron Will finally moved out. Mr. Werner, who recovered as soon as possible in it, has spoken out in such a way as to be terrified. "M., Mr. Mkoda......" "Oh, Mr. Werner, are you okay? "Oh, oh, I'm fine... I didn't expect to see the legendary warcraft Fenrir in this eye..." Huh? Legend is, this food caught him? "Legend remains that I witnessed it about 300 years ago, but I've never even heard of it, such as signing an exorcism pact with Fenrill." 'Well, we fenrills only count enough. According to what I heard, there was a Fenrir who signed an exorcism pact 700 years ago. I've lived about a thousand years too, but this is the first time I've signed a contract.' Heh, heh, he's been alive a thousand years. 'That's all you can eat. Where I've served humans for decades, there's nothing wrong with me. " Uh, uh, I said this guy. I assured you I was looking for rice. They say legendary warcraft or something, but is this guy really gonna be okay?

第十九話 国産黒毛和牛ステーキ肉 「フェル、今日はこの辺で野営にするか」 『うむ』 フェルが獲ってきた魔物で大分儲けさせてもらったから、今日はご馳走だ。 異世界の肉を大盤振舞いするぜ。 「なぁ、フェル。フェルのおかげで儲かったから、俺のスキルで取り寄せられる異世界の食い物をご馳走するよ。何がいい?」 『異世界の食い物か、やはり肉だな』 俺はネットスーパーを見ながら、何がいいかと選んでいく。 フェルが俺の隣で期待した目でスタンバイしてるから、とりあえずはすぐに食べられるものがいいな。 そうなると惣菜だな。 どれがいいかな......お、鶏肉の竜田揚げがあるからそれと肉団子、メンチカツもいいな。 それからハンバーグだな、それから厚切りロースかつ、あとから揚げがあるからそれも。 ポチポチとカートに入れていく。 『おい、ま、まだか?』 フェルさん、画面見ながら涎垂らすのは止めてくれる? 我慢できないといった感じで涎を垂らしまくってるフェルのために、惣菜分を先に精算することにする。 1メニューにつき何個か買ったから全部で銀貨4枚と銅貨7枚。 とりあえず金貨5枚チャージして、そこから支払った。 代金を支払うと、すぐに段ボールが現れる。 段ボールの中から惣菜を取り出すと、すべて温かいままだった。 「おおー温かいままじゃんか。これはいい」 温かい惣菜をパックから取り出して皿に盛りフェルの前に並べていく。 「ほら、どうぞ」 そう言うや否や、フェルは惣菜に飛びついてバクバク食い始める。 でも、まだまだ食うぞこりゃ。 用意した惣菜だけでは足りないだろうから、もう少しネットスーパーで見繕っておくのと考えてたメインディッシュ用の肉を買わないとな。 あらびきソーセージと焼き豚(パック入り)でいいか。ソーセージは軽く塩胡椒で焼いて出して、焼き豚はフェルならそのまま出してもいいな。 あとはメインの牛肉だな。 メインディッシュは国産和牛のステーキを考えていた。 この世界のいろんな肉を食べてみて思ったんだけど、割と美味いんだよな。 だからそれ以上のものをって考えたら、やっぱり国産和牛でしょ。 ちょっと高いけど大奮発だ。 国産黒毛和牛ステーキ用(モモ肉)があったからこれにした。 ステーキ肉1枚(250グラム)で銀貨1枚と銅貨5枚だった。 さすがに高いぜ。 フェルの食べ具合から考えると10枚くらいは食うな。 あとは俺の分として、おお、これとこれがいい。 あらびきソーセージ、焼き豚、ステーキ肉、俺の食う分で金貨2枚也。 ネットスーパーで買い物をしてる間にフェルは惣菜を食べ終えていた。 『何だ、次はそれを食わせてくれるのか?』 フェルさん、食うの早いです。 「ちょっと待ってて、火を通した方が美味いものもあるから、とりあえずこれ食っててくれ」 パックから出した焼き豚の塊を5つほど皿に出してやった。 フェルが食っている間にソーセージを塩胡椒で軽く焦げ目が付くくらいに焼いていく。 「ほれ、これもどうぞ」 ソーセージを出してやるとフェルは嬉々として齧り付いた。 『どれもこれも美味いぞ』 それは良かった。 でも、最後にメインディッシュがあるからな。 国産和牛ステーキの最初の2枚は塩胡椒のみで焼いていく。 「メインディッシュの国産和牛のステーキだ。まずは塩胡椒で」 『ふむ。はぐはぐ............む、この肉は何と柔らかく美味いのだっ。これは美味い、美味いぞっ』 「ふふん、そうだろうそうだろう。この肉はな、俺の国で美味くなるようにってこだわって育てられた牛って言う動物の肉なんだ」 『何と?! 異世界のお主の国では食うために牛とやらを育てているというのか?』 「え? ここでは畜産、動物を育てて肉を食べたりしないのか?」 『せんな。この世界には魔物があふれている。その魔物を狩ってその肉を食えば事足りる』 なるほどな、確かに魔物の肉はけっこう美味いし、その魔物がたくさんいるんならわざわざ牧畜する必要性もないのかもしれない。 フェルと話しながらも追加のステーキを焼いていく。 今度は以前にも使ったステーキ醤油だ。 にんにく風味、おろし風味、玉ねぎ風味、バター風味のコンボで次々とステーキを出していく。 『それにしても美味くなるように育てるとは、お主の国は随分と食にこだわりがあるようだな』 「うん、それは間違いないね。俺のいた国は食には妥協しないし、人一倍こだわりを持っていたと思うよ」 B級グルメから高級フレンチまであらゆる店があるし、東京なんか海外に旅行しなくてもたいがいの国の料理が食えるもんな。 『なるほど。だからお主の作る料理も美味いのだな』 まぁ、ネットスーパーとあらゆる調味料を作ってくれた食品会社の勝利なんだけど。 フェルは国産和牛ステーキを存分に堪能して満足したようだ。 『うむ、美味かった。それにしても、前から思っていたが、お主の料理を食うと活力が漲るな。今日は特にだ。今ならかつて引き分けた え、まさかあのとんでもない威力発揮してる? って、あーーーっ、今日は全部 いつもはメインの肉はこっちの食材を使ってるから、異世界産の食材はたいした量つかってなかったんだ。 だから威力を発揮したとしても、フェルくらいになるとたいした威力にはなってなかった。 それが今日は、フェルが食べたものは全部 フェ、フェルさん、活力が漲ってるって...... 【 名 前 】 フェル 【 年 齢 】 1014 【 種 族 】 フェンリル 【 レベル 】 906 【 体 力 】 9843(+5118) 【 魔 力 】 9481(+4550) 【 攻撃力 】 9036(+4518) 【 防御力 】 9765(+4394) 【 俊敏性 】 9684(+4551) 【 スキル 】 風魔法 火魔法 水魔法 土魔法 氷魔法 雷魔法 神聖魔法 結界魔法 爪斬撃 身体強化 物理攻撃耐性 魔法攻撃耐性 魔力消費軽減 鑑定 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護 ............。 あれ?俺の目がおかしくなったか? 何度も瞬きしてからもう一度フェルのステータスを見る。 おう......フェルのステータスが約5割増になってるよ。 このステータスの上がり具合は食った量とか材料の質とかどんな料理かってのが関係してるんだろうなぁ。 何がどうなってこうなったのかわからんけど、 でも、だけど、きっと大丈夫。 だって前に確認したときには時間制限があったし。 フェルは異世界産の食材をたくさん食べたけど、遅くとも明日の朝までには元に戻ってるはず。 『おい、活力が漲ってジッとしているのが惜しい。狩りに行って来るぞ』 「ちょ、ちょ、ちょい待ち。ま、魔物が俺を襲ってきたらどうすんだよっ?」 もう日も落ちて暗くなってるってのに一人にしないで欲しいぜ。 『ぬ、お主の周りに結界を張っていく。今の我が張った結界なら余裕でドラゴンのブレスも弾き返すだろう』 『では行って来る』 そう言ってフェルは暗い森の中へと飛ぶように駆けていった。 「......はぁ、自分の飯でも食うか。って真っ暗じゃねぇか」 フェルがいたときは、フェルの銀色の毛並みの体が淡く発光してるようで(魔力とかそういうものの影響か?)暗くてもあまり気にならなかったのに。 俺はネットスーパーの画面を開いて電池付きの懐中電灯を購入した。 「これでよしと。飯食おう」 ずっと肉続きだったから、これ見たら食いたくなった。 幕の内弁当だ。 それと缶コーヒー。 日本にいた頃は毎日飲んでいた。 「はぁ、少し冷めちまったけど幕の内弁当美味いな。それに缶コーヒーもウメェ」 じっくり食事を楽しんだ後、やることもないから寝ることにする。 マントにくるまって寝ようとしたが、ちょっと待てよと思いとどまった。 確かあったような......。 ネットスーパーの画面を出した。 「えーっと、お、あったあった。枕と敷布団と毛布っと」 フェルのおかげで大分金の余裕がある今、枕と敷布団と毛布は買ってもいいだろう。 これがあったらこれからの野宿も随分快適になる。 よし、買っちゃおう。 ポチっとな。 「よしと。フェルの結界魔法もあるから心配いらないし、これで今日はグッスリ寝れそうだな」 野宿とは思えない寝心地の良い寝具に包まれながら俺は眠りに落ちていった。

19 Episode Xix: Domestic Japanese Black Beef Steak Meat "Fell, make camp around here today" "Umm." It's a treat today because they let me make a lot of money with the demons Fell has acquired. I'll behave like meat from all over the world. "Hey, Fell. Thanks to Fell, I'll treat you to food from other worlds that I can fetch with my skills. What would you like? "Food from different worlds, it's still meat." I'm going to look at the internet supermarket and choose what I want. Because Fell's standing by with the eyes I expected next to me, I'd like something to eat right away for now. Then it's a vegetable. Which one would you prefer... Oh, I have fried chicken dragon fields, and meat dumplings, and menthi cutlets would be nice. Then the hamburger, then the thick sliced loin and then the fried chicken. Poaching and adding to cart. "Hey, man, are you there yet? Mr. Fell, will you stop coveting me while I watch the screen? I decided to settle the dishes first for Fell, who is drooling over me like I can't stand it. I bought a couple of them per menu, so all four silver coins and seven copper coins. I charged five gold coins for now and paid from it. When you pay for it, cardboard appears immediately. When the vegetables were removed from the cardboard, everything remained warm. "Oh - you stay warm. This is good." Remove the warm vegetables from the pack and place them on a plate and arrange them in front of Fell. "Look, go ahead" Say no or no, Fell jumps on a vegetable and starts eating a buck. But we're still eating. Shit. The prepared dishes won't be enough, so I thought I'd buy some more meat for the main dish at the online supermarket. Alabiki sausage and grilled pork (packed) is OK. The sausage is lightly cooked with salt and pepper and served, and the grilled pork can be served as is if it is fer. And then there's the main beef. The main dish was thinking of domestic Wagyu beef steaks. I tried all kinds of meat in this world, and it's delicious for you. So if you think of anything more, it's Japanese beef from Japan. It's a little expensive but very exciting. I made this because there was domestic Japanese black beef steak (momomo meat). It was one piece of steak (250 grams) and one piece of silver and five pieces of copper. That's pretty expensive. Don't eat about ten, given how Fell eats. And then as far as I'm concerned, oh, I like this and this. Alabi sausage, grilled pork, steak meat, and two gold coins for my eating. While shopping at the online supermarket, Fell was finishing his vegetables. 'What, are you going to feed me that next? Mr. Fell, you're eating fast. "Wait a minute, some things taste better through the fire, just eat this" I put about five chunks of roasted pork out of the pack on a plate. Cook the sausage with salt and pepper to the point of light scorching while Fell is eating. "Look, here you go, too" Fell was happy to serve the sausage. "They're all delicious." That's good. But there's a main dish at the end. The first two pieces of domestic Wagyu beef steak are cooked with salt and pepper only. "It's a main dish Japanese beef steak. First with salt and pepper." "Hmmm. Hagu............ what a soft and delicious meat this meat is. This is delicious. This is delicious. ' "Heh, I guess so. I guess so. This meat is the meat of an animal called a cow that was raised with a focus on making it delicious in my country." "What?! In the kingdom of the Lord of other worlds, you raise cows to eat? "Huh? You don't raise livestock, animals and eat meat here? "Let it go. This world is full of demons. Hunting that demon and eating that meat will suffice ' I see, the meat of the demon does taste so good, and if you have a lot of that demon, maybe you don't have to bother to livestock it. I'll bake some extra steak while talking to Fell. Now I've used steak soy sauce before. Serve one steak after another with a combo of garlic flavors, grated flavors, onion flavors and butter flavors. "Nevertheless, to cultivate it to taste good, your kingdom seems to have a lot of attention to food." "Yeah, that's for sure. The country I was in doesn't compromise on food, and I think he was twice as committed to people." There are all kinds of restaurants, from B-grade dining to luxury French, and you don't have to travel abroad to eat food from many countries. "I see. That's why your Lord's dishes are delicious, too." Well, it's a triumph for an online supermarket and a food company that made all sorts of condiments. Fell seems to have enjoyed and been satisfied with his Japanese beef steak. 'Um, it was delicious. Nevertheless, I've been thinking about it for a long time, but don't get more vigorous when you eat the Lord's dishes. Especially today. Now I feel like I can afford to beat an ancient dragon I once drew. " Oh, no way. Are you exercising that outrageous power? So, uh, it was all an ingredient for online supermarkets (different worlds) today! Usually the main meat is made from this ingredient, so I didn't use a lot of ingredients from different worlds. So even if it showed power, it wasn't a lot of power when it was about Fell. Today, all the ingredients Fell eats are from online supermarkets (different worlds). Fe, Fel, he said he's getting more vigorous... [First Name] Fell [Age] 1014 [Race] Fenrill Level 906 [Health] 9843 (+5118) [Magic] 9481 (+4550) [Attack] 9036 (+4518) [Defense] 9765 (+4394) [Agility] 9684 (+4551) [Skills] Wind Magic Fire Magic Water Magic Soil Magic Ice Magic Thunder Magic Holy Magic Junction Magic Claw Slash Body Enhancement Physical Attack Resistance Magic Attack Resistance Magic Consumption Reduction Appraisal [Guardianship] Guardianship of Nin Lil, goddess of wind ............ Is that it? Has my eye gone crazy? Blink over and over and then see Fell's status again. Whoa... Fell's status is up about 50%. I guess this increase in status has something to do with the amount of food you eat, the quality of ingredients and what kind of food you cook. I don't know what happened, but it's definitely because of the ingredients in the online supermarket (different world). But, but I'm sure it's okay. 'Cause there was a time limit when I checked before. Fell ate a lot of ingredients from different worlds, but they should be back to normal by tomorrow morning at the latest. 'Hey, spare me the vitality and jitteriness. They're coming hunting.' "Hey, hey, wait. What if the demons attack me? I don't want you to be alone even though it's already falling and dark. "Nah, I'm going to put a line around the Lord. If I tied the line right now, I'd be able to afford it and bounce back the dragon braces." "Then I'll come." With that said, Fell ran to fly into the dark woods. "... ha, you want some of your own rice too? Isn't it dark?" When Fell was there, Fell's silver-haired body seemed pale and luminous (the effect of magic or something like that?) I didn't really care if it was dark. I opened the online supermarket screen and bought a flashlight with a battery. "That's it. Let's eat." I've been eating meat for a long time, so when I saw this I wanted to eat it. It's a lunch box at the curtain. And a can of coffee. When I was in Japan, I drank every day. "Ha, I'm a little chilled out, but the lunch box in the shogun is delicious. And a can of coffee. Ume." After enjoying the meal carefully, I decide to go to bed because I have nothing to do. I tried to sleep in my cape, but I thought I'd wait a minute. Looks like it did happen...... I put out an online supermarket screen. "Um, oh, there it is. Pillows, duvets and blankets." You can buy pillows, duvets and blankets now that you have a lot of money to spare thanks to Fell. With this, the future of Nojuku will be much more comfortable. All right, let's buy it. Poached. "All right. Don't worry, there's some Fell's junction magic, and now you're going to be able to sleep Guthrie today" I fell asleep, wrapped in comfortable bedding that I didn't think was wild.

第百二十六話 豚汁 今日は一日ダンジョン内で食う飯の準備だ。 いざとなればダンジョン内で料理するにしても3、4日もつくらいは作っておきたい。 朝飯もみんなに食わせたから、時間はあるしね。 ちなみに焼くだけで簡単だからブラッディホーンブルのステーキ食わせたんだけど、みんな美味そうに食ってたよ。 朝からステーキでも何の問題もないみたいだった。 もちろん俺は朝からステーキなんて無理だから、インスタントのスープにパンにコーヒーと簡単に済ませた。 さて、今日は何作るかな。 昨日は揚げ物類と牛丼作ったし......。 丼ものでいけそうなのは便利なんだよね。 飯の上に載っけるだけで美味いし。 そう考えると生姜焼きとか味噌漬けあたりは作っといた方がいいな。 って、そういえば............お、あった。 前に作っておいたオークジェネラルの味噌漬け、すっかり忘れてたぜ。 結構な量が残ってるな。 これ全部焼いて味噌焼き確保だな。 あとはオークジェネラルの生姜焼きを作る。 これはいつも使ってる某社の生姜焼きのたれで焼くだけだから簡単だしな。 あとは飯にあうものだと、前に作ったポークチャップも簡単だし作っとくか。 オークジェネラルの肉を使えば更に美味いだろうし。 飯に合うといえば、いい加減カレーを食いたい。 カレーは豚肉派の俺としては、オークジェネラルの肉もまだあることだし作っておきたいところだけど、匂いがねぇ......。 カレーの匂いって結構するからなぁ。 この辺り一帯にカレーの匂いプンプンさせてたら絶対何か言われるだろうし。 どうすっかな、豚肉を使った料理でー............あ、豚汁作ろう。 具だくさんだし、あったかい汁物は俺的にも欲しいところだ。 フェルたちはどうかわからんけど、オークジェネラルの肉多めに使えばいいか。 まずは、ネットスーパーで買い物だ。 昨日も買った半寸胴鍋を豚汁用に1つと、あとは今までのフライパンも28センチの大きいやつ使ってたけど、もう少し深型のが欲しいな。 お、深型フライパンあるな、これをコンロに合わせて4つくらい買っとくか。 あとはそれに合わせてフタも買っておこう。 この際だからボウルやらザル、お玉や木べらなんかのキッチン用品と食器類もいろいろと買い足した。 それから豚汁の足りない材料を買わないと。 ジャガイモとニンジンと玉ねぎ、それからごま油と顆粒だしはあるから大根とゴボウとコンニャク、それから味噌もなかったな。 あとはいつも使ってる某社の生姜焼きのたれも買って、ポークチャップのタレを作るのに足りないケチャップを買う。 待てよ、生姜焼きと味噌焼き作るなら、丼にするにしろ単品で食うにしろキャベツの千切りは必要だよな。 この世界のキャベツはあるけど、生で食うのはちょっとね......。 千切り用のキャベツもネットスーパーで買った。 生で食うなら、ネットスーパーで買ったもんの方が安心だしね。 そうなると、こっちで買ったキャベツがもったいないな。 キャベツを加熱してかつ簡単な料理っていうと......回鍋肉あたりがいいか。 市販の回鍋肉のタレを使えば簡単だし。 よし、回鍋肉のタレも買おう。 うーむ、結構かかったな。 半寸胴鍋とフライパンが割といいお値段だったからな。 とはいっても、今の所持金からしたら微々たるものだけど。 さてと、それじゃ作っていきますか。 まずは1番手間のかかる豚汁からだね。 オークジェネラルの肉は薄切りにして3センチ幅くらいに切る。 ジャガイモ、ニンジン、大根はいちょう切りにして、玉ねぎは5ミリ幅にざっくり切るだろ、あとゴボウはささがきにして水にさらしておく。 コンニャクは短冊切りにして軽く下ゆでしておいてと。 下処理ができたら、半寸胴鍋にごま油を引いてオークジェネラルの肉を炒めていく。 オークジェネラルの肉の色が変わったら野菜とコンニャクを入れて炒めて全体にごま油をなじませる。 そしたら水と顆粒だしを入れて、アクを取りながら煮ていく。 野菜が柔らかくなったら、煮汁で溶いた味噌を加えて一煮立ちさせたら出来上がりだ。 どれどれ味見を。 ズズーッ、うん、美味い。 野菜も柔らかく煮えてるけど、もう少し時間が経ってからの方が味が染みて美味いかも。 豚汁ってけっこう家庭によって違うよな。 俺は実家がごま油使ってたから自分で作るときもごま油使ってるな。 ごま油の香りがして美味いし。 あと具も結構違うよな。 うちの基本は今作ったやつの玉ねぎ抜きがそうだ。 玉ねぎ入れるようになったのは1人暮らししだしてからかな。 玉ねぎ入れた方が甘みも出ていいから入れるようになった。 ジャガイモの代わりに里芋とかサツマイモ入れても美味いよな。 具材を変えてまた豚汁作ってもいいな。 豚汁はこのまま1時間くらい寝かせてからまた煮立ててアイテムボックスにしまうことにする。 あとはオークジェネラルの生姜焼きと味噌焼きそれからポークチャップを焼いていく。 焼いて皿に載せてアイテムボックスに収納を繰り返す。 「ふ~、これくらいあればいいか」 お次は回鍋肉だな。 オークジェネラルの肉は薄切りにして一口大に切る。 キャベツはざく切りにする。 フライパンに油をひいて、オークジェネラルの肉を炒めていき色が変わったらキャベツを投入。 キャベツがしんなりしてきたら市販の回鍋肉のタレを回しかけて全体に絡めて軽く炒めたら出来上がりだ。 超簡単だな。 これも焼いて皿に載せてアイテムボックスに収納を繰り返す。 さてと、もうそろそろ昼飯時だし、キャベツの千切りは昼飯後でいいか。 もちろん豚汁もまた煮立ててアイテムボックスに収納済みだ。 「今日の昼飯は......またステーキでいっか。今度は丼にするけどーって、うおっ」 気配を感じて後ろを見たら、フェルとスイとドラちゃんが3人並んで待ってたよ。 『腹が減った、飯だ』 『飯くれよ、飯~』 『あるじーお腹減ったー』 ホント、お前らの腹時計は正確だねぇ。 昼飯はワイバーンのステーキ丼にしたよ。 飯の上にワイバーンのステーキを載せて、ステーキ醤油のにんにく風味をちょろっとかけて出来上がりだ。 みんな美味い美味いって食ってたよ。 俺も食ったけど、超簡単だけど美味かった。 何せ肉がいいからね。 昼からこういうのも贅沢でいいね。 このあとまた料理作りが待ってるんだけどさ。

135 Lesson 126: Pork Juice Get ready to eat in the dungeon for the day. I would like to cook in the dungeon for about three or four days if I have to. I let everyone have breakfast, so I have time. By the way, it's just easy to bake, so I fed them Bloody Horn Bull steaks, and they all looked delicious. There seemed to be nothing wrong with the steak in the morning. Of course, I can't steak in the morning, so I made instant soup with coffee and bread easy. Well, I wonder what I'll make today. I made a bowl of fried food and beef yesterday... It's convenient that it seems like it could be a bowl thing. Just get on top of the rice and it's delicious. If you think about it, you should make it around ginger roasted or miso pickled. Speaking of which... Oh, there it is. I totally forgot the oak general miso marinade I made before. You've got quite a few left. Bake all this and make sure you bake miso. And then make a ginger grill for Oak General. I always use this. It's easy because it's just cooked with ginger sauce from the company. The rest is for rice, and the pork chaps I made before are easy, so let's make them. Using oak general meat would taste even better. Speaking of fit for dinner, I'd love to have a curry. Curry is a pigmeat. As far as I'm concerned, I still have oak general meat, and I just want to make it, but it doesn't smell... Because the smell of curry is quite good. If I'd pumped the smell of curry around here, they'd definitely say something. I don't know, cooking with pork... oh, let's make pork juice. It's a piece of equipment, and I want warm juice. I don't know about the Fells, but should I use them for more Oak General meat? First, shop online at the supermarket. I also used one of the half-dimensional torso pans I bought yesterday for pork juice and then the one with the bigger 28cm frying pan until now, but I'd like a little deeper. Oh, there's a deep frying pan, why don't you buy about four of these to go with the stove? And then we'll buy a lid to go with it. At this time, I also bought a lot of kitchenware and dishes for the ball monkeys, balls and wood bells. Then I need to buy ingredients that lack pork juice. There are potatoes, carrots and onions, then sesame oil and granules, so there were radishes, gobo and konyaku, and then there was no miso. And then I also buy the ginger-baked sauce from the company I always use, and buy ketchup that's not enough to make a pork chap sauce. Wait, if you want to cook ginger and miso, make it a bowl or eat it individually. You need to chop cabbage. I have cabbage in this world, but eating it raw is a bit...... I also bought cabbage for chopping at the online supermarket. If you're eating raw, you'll feel more comfortable buying it from an online supermarket. That would be a waste of cabbage I bought over here. When it comes to heating cabbage and easy cooking... is it good around the pot meat? It's easy if you use a sauce of pot meat on the market. All right, let's buy a sauce of pot meat too. Hmm, that took quite a while. Half-dimensional torso pans and frying pans were a good price. That said, it's insignificant from my current possession. Now, shall we make it? Let's start with the most laborious pork juice. Cut the oak general meat into thin slices and cut into about 3 cm wide pieces. Cut potatoes, carrots, and radishes all the time, and the onions will be slashed five millimeters wide, and the gobo will be left in retreat and exposed to water. Konyaku said cut the rectangle and let it boil down gently. When the bottom treatment is ready, pull the sesame oil into the semi-dimensional torso pan and fry the oak general meat. When the color of the oak general meat changes, add the vegetables and conyak and fry to soak up the sesame oil throughout. Then add the water and granulated sauce and simmer while removing the ac. Once the vegetables are tender, add the miso melted in the broth and let it simmer. Taste which one. Zuuuuuuuuuuu, yeah, yummy. The vegetables are cooking softly too, but after a little more time the flavor may stain and taste better. Pork juice depends on the household. I also use sesame oil when I make it myself because my parents used sesame oil. It smells like sesame oil and is delicious. The rest is quite different. Our basics are like the onion drain of the one I just made. I guess I started putting onions in it after I lived alone. I started adding onions because it would be better if they were sweet. It would be delicious to add potatoes and sweet potatoes instead of potatoes. You can change the ingredients and make pork juice again. I decide to keep the pork juice asleep for about an hour before boiling it down again and turning it into an item box. And then bake the Oak General ginger and miso, and then bake the pork chap. Bake, place on a plate and repeat the storage in the item box. "Huh, that's all I need" Next time, it's pot meat. Cut the oak general meat into thin slices and cut into large bites. Cut the cabbage into pieces. Stir the oil in the frying pan and fry the oak general meat. Add the cabbage when the color changes. When the cabbage is soaking up, spin the sauce of pot meat commercially, tangle it all over and saute gently, and you can do it. That's super easy. Bake this too, put it on a plate and repeat the storage in the item box. Well, it's time for lunch, and chopped cabbage after lunch, okay? Of course, the pork juice has been simmered again and stored in the item box. "Lunch today...... let's go on steak again. Now I'm gonna make it a bowl. - Uh-huh." When I felt the signs and looked behind me, Fell, Sui and Dora waited in line for me. "I'm hungry, it's rice" "Rice, rice ~" "I'm hungry." Really, your belly clocks are accurate. I made Wyburn's steak bowl for lunch. I can serve it with a Wyburn steak on top of the rice and a little garlic flavor of steak soy sauce. Everyone was eating delicious food. I ate it too, but it was super easy but delicious. I like meat anyway. It's nice to have this kind of luxury from noon on. I'm waiting to cook again.

第五百五十八話 うっ......、頭が............。 『よし、今日は狩りだな』 『うむ、それがいい。特にやることもないしのう』 『賛成~。昨日、来なくていいって言われたもんなぁ~』 『狩りー!』 本日の予定は既に決まっていると言わんばかりに口々にそう言うフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイ。 「またそれ言うの? 確かに今日の予定はないけどさぁ。狩りならリヴァイアサンの解体が始まる前に行ったじゃないか。そんでドラゴンタートルなんて大物を狩っただろう。十分だろう、それでー。今日はゆっくり過ごそうぜ~」 朝食後に美味いコーヒーを飲みながらくつろいでいるっていうのに、『狩りに行きたい』だなんてお前ら無粋だよ。 とは言っても、フェルたちが言い出しそうだなぁとは思ってはいたけど。 今日の予定が無くなった時点でさ。 昨日、冒険者ギルドに行ったら、作業の要であるエルランドさんがゴン爺とドラちゃんを見て暴走したんだよ。 いきなり抱き着こうと突進してくる変態っぷりを見せたんだから。 最近は本当に自重もへったくれもない状態だよね。 で、そんなことがあって、昨夜、王都の冒険者ギルドに詰めているはずのカレーリナのギルドマスターが来て、「あとは頭部の解体のみだから、ギルドには来なくてもいいぞ。というか、来られると仕事が進まん」と伝えられたんだよ。 俺のアイテムボックスにあったリヴァイアサンの頭部も昨日置いてきたし、まぁ俺たちがいなくても支障はないわな。 だけどさ、確かにそうかもしれないけど、依頼主なのに邪魔者扱いな感じがするのがなんかモヤッとするよね~。 まぁ、一番悪いのは自重しないドラゴン愛が行き過ぎたあの人なんだけど。 そんなわけで、頭部の解体作業が終わるまでは時間に余裕ができたのだ。 暇っちゃあ暇なんだけど、俺としては、普段は超アクティブなフェルたちに付き合ってあっちこっちに動いているから、こういうときこそゆっくりゆったり過ごしたいよね。 暇な時間、どんとこいだ。 それなのに、うちのみんなときたら......。 『ゆっくり過ごすなんてつまらん』 『儂も主殿と会う前には、ダンジョンで十分過ぎるほどに寝たからのう』 『やっぱ動いていた方が楽しいよな』 『スイも狩りの方がいいなぁ~』 もー、お前らはアクティブすぎるんだっての! 俺は元はインドア系なんだから、たまにはゆっくりさせろよ。 「君たちの予定にゆっくり過ごすって選択肢はないわけ?」 ジト目でフェルたちを見ながらそう聞いてみる。 素直過ぎるみんなの返事にガックリと項垂れる俺。 『ということで、行くぞ』 既に狩りに行く気満々のフェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイに急かされながら外に出る俺だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ テクテクと王都の通りを歩く俺たち一行。 「で、狩りに行く先は決まっているのか? というか、こっちでいいの?」 いつもの、というか、王都に出入りしている大門とは逆の方向へと当然のように向かっているんだけど。 『うむ。今回の行く先に向かうなら、こちらの方の門から出た方がいいんじゃ』 「ふーん。てか、こっちにも門あったんだな」 『その辺はちゃんと確認済よ。な、ゴン爺』 『うむ。儂もドラも無駄に上空の警備をしていたわけではないからのう。今回の狩りの行く先も空から見て思い出した場所じゃ』 リヴァイアサンの警備のついでに、上空からあれこれと見ていたってわけか。 そして、前回のドラゴンタートルの狩場同様に今回の狩場もどうやらゴン爺の既知の場所らしい。 『フハハ、ゴン爺から話を聞いたけど、なかなかに面白そうな場所だぜ~』 テンション高そうにそう言いながら、空中でクルッと宙返りして見せるドラちゃん。 ドラちゃんが面白そうだっていう場所。 しかも、テンションが高い。 ............なんか嫌な予感がするんだけど。 『面白そうな場所なの~?』 に似たヤツがいるらしいんだ。しかもだ、大きいのやら小さいのやら、集団でいるようなヤツらと、とにかくいろいろいるんだってよ』 『ああ。いっぱい狩れるぞ!』 ドラちゃんとスイが楽しそうに会話しているけど......、内容がすこぶる物騒。 大きいのやら小さいのやら、集団でいるようなヤツら? そんなんはなから会いたくないんだけど。 すっごく嫌そうな顔をしてみんなにアピールするけど、そのくらいじゃ誰も突っ込んでくれない。 『面白い場所じゃよ。今までの狩場とは全く違う様相じゃからのう。フェルなら恐らくは行ったことがあるんじゃないか?』 『今までの狩場とは全く違う様相の場所だと?』 『そうじゃ。ほれ、ここからもチラッと見える山。その山のてっぺんの窪地にある......』 『山のてっぺんの窪地? ..................むむっ、あそこか!』 ゴン爺からの説明で、合点がいったというように何度も頷くフェル。 『確かにあそこなら面白いかもしれん!』 『食える肉があまりないのが難点じゃがのう』 『うむ。食える肉がないこともないが、そこそこの味だしな。そこだけが残念だな』 『だが、狩場としては面白かろう?』 さらに嫌な予感がするワードが。 ジト目でフェルとゴン爺を睨む。 「盛り上がっているところ悪いけど、特殊ってなんだよ? そんな場所なのか?」 『うむ。まぁ、行けば分かると思うが、山のてっぺんの窪地にある森でな。あまりここら辺では見ない魔物が多いのだ』 『そうじゃのう、生息している魔物はまったく違うが、特殊という意味では、ほれ、主殿も前に行った狩場、一部地面が天高く飛び出た場所があったじゃろう。あそこと似ておる。あそこも特殊な魔物が多いからのう』 『おお、確かに。あそこも変異種が多い。まぁ、今回の場所は変異種とは違うがな』 一部地面が天高く飛び出た場所......。 変異種の魔物......。 うっ......、頭が............。 ..................嫌だけど、覚えてるよ。 ってか、忘れられないよ。 あそこだろ、“天空の森”別名“ウラノス”。 「うん、止めよう」 『は? 今更何を言っている』 『そうじゃぞ、主殿』 『そうそう。それによ、行ってみたら案外楽しいかもしれないじゃん』 『あるじー、行こうよー』 「ドラちゃん、楽しいってのは絶対ない。断言できるぞ! そこ、“ウラノス”に似た場所なんだろ? そんなとこ楽しいわけないじゃないか! 俺はあそこに嫌な思い出しかないぞ!」 野生のベヒモスに追いかけられるわ、魔道コンロを壊されるわ。 散々だったんだから。 『ええい、往生際が悪い! この門を出れば、あとはゴン爺に乗ってひとっ飛びだ。四の五の言わずに行くのだ!』 そう言うフェルに背中を頭で押されて、門の外に呆気なく出される。 そして......。 『ゴン爺、準備だ』 『ドラもスイもすぐにゴン爺に乗れ』 『おう!』 『分かったー!』 『お主も、ホレ!』 フェルに襟首を噛まれてポイッと放り上げられた。 「わわわぁぁ~」 ベシャリ。 ゴン爺の背中に着地。 『ゴン爺、全員乗ったぞ』 『うむ。では行くぞい』 みんなを乗せたゴン爺が舞い上がる。 「いやいや! ちょっと、ダメだって! “ウラノス”に似た場所なんてろくな場所じゃないんだからぁぁぁぁぁっ」 俺の叫びは空しくも天空に消えたのだった。

582 Episode 558 Ugh... My Head... Okay, we're hunting today, aren't we? Hmm, that's good. I don't have anything to do. " "I agree. Yesterday, I was told I didn't have to come." Hunt! Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, and Sweetie say that today's schedule is already set. "Are you going to say that again? I certainly don't have plans for today, but come on.We went hunting before the Leviathan was dismantled.That's why I hunted the dragon Turtle.That's enough, so... Let's take it easy today ~ " Even though you're relaxing with a nice cup of coffee after breakfast, it's not innocent of you to say 'I want to go hunting'. That said, I was expecting Fel and the others to come forward. At a time when today's schedule is gone. Yesterday, when I went to the Adventurer's Guild, Erland, the main point of work, saw Grandpa Gong and Dora-chan and ran rampage. I suddenly saw a lot of perverts rushing to hug me. Recently, you've really been in a state where you can't weigh yourself down. And so, last night, the guildmaster of Curry Lina, who was supposed to be packed in the adventurer's guild in the capital, came and said, "I only need to dismantle my head, so I don't need to come to the guild.I was told, "Well, if you come, the work won't go on." I left Leviathan's head in my locket yesterday, and it wouldn't have bothered us if it hadn't been for us. However, it may be true, but even though it's the client, it feels like he's in the way ~ Well, the worst part is the one who's gone too far with the dragon love that doesn't weigh himself. That's why we had enough time to dismantle the head before we could finish the job. I'm free, but as far as I'm concerned, I'm usually moving over here with my super-active felts, so I'd like to spend some time at this time. In my spare time, it's time. "And yet, if you come with all of us..." It's so boring to just take your time. Even before I met the Lord, I slept far enough in the dungeon. After all, it's more fun to be moving. It's better to hunt the swirls, too ~ Oh, you guys are too active! I'm originally an indoor type, so slow down once in a while. Isn't there a choice to spend time on your schedule? I looked at Fel and the others with my own eyes and asked. I'm glad everyone's reply is too honest. So let's go. It was Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, who was already eager to go hunting, and I was going to go out while being rushed by Swie. ***** We'll walk the streets of King's Landing with Tech. "So you decided where to go hunting?"I mean, is it okay this way? " As usual, I was heading in the opposite direction to the Daimon that was entering and leaving the King's City. Hmm. If you're heading this way, you should leave our gate. Hmmm, there was a gate over here, too. I've checked that area properly. Nah, Grandpa Gong. " "Hmm. Neither Dora nor I was guarding the sky in vain."I remembered the destination of this hunt from the sky. " You were watching Leviathan's guards from above. And just like the previous hunting ground of Dragon Turtle, it seems that this hunting ground is also known to Grandpa Gong. "Huhaha, I heard from Grandpa Gong, but it looks like it's quite an interesting place ~" Dora-chan flips around in the air while saying that the tension is high. A place where Dora-chan seems interesting. Moreover, the tension is high. ...... I have a bad feeling about this. Is it an interesting place? That's right, Sweetie. Somehow, there's a fierce, Earth Dragon-like creature.Besides, there's a lot of things going on, like a big one or a small one, like a group. " Oh, we'll be hunting a lot! Dora and Sui are having a pleasant conversation...... but the content is a lot of noise. The big one, the small one, the one in the group? I don't want to see you because I don't want to. I appeal to everyone with a very unpleasant face, but no one will stick it in for me. It's an interesting place. It looked completely different from the hunting grounds I'd seen before.Perhaps Fel has been there before? It's a completely different place than the hunting grounds before? "That's right. Here, you can see the mountains from here."at the top of the mountain...... " The top of the mountain?............ muu, over there! ' Fel nodded again and again, as if the confluence of the explanations from Grandpa Gong had been reached. It could be interesting over there! The difficulty is that there isn't much meat to eat. "Hmm. There's no meat to eat, but it tastes like that."I'm sorry to hear that. " But isn't it interesting as a hunting ground? I have an even more unpleasant feeling about this word. I glanced at Fel and Grandpa Gong with my dazzling eyes. "I'm sorry about the exuberance, but what's so special about it?"Is it such a place? " 'Hmm. Well, I think you'll find out when you get there, but it's a forest on a hilltop.There are a lot of monsters that I don't see around here. " "That's right, the monsters that inhabit them are completely different, but in the sense of speciality, there must have been a hunting ground that the Lord had gone to before, and a place where some of the ground jumped out of the sky.It's similar to that one over there. Because there are many special monsters there. " "Oh, sure. There's a lot of mutants out there too.Well, this time the location is different from the mutant species. " Where some of the ground jumped out high from the sky... A mutant monster... Ugh... my head... ............ I hate it, but I remember. I'll never forget that. There it is, "Sky Forest" aka "Uranus". Yeah, let's stop it. What are you talking about? That's right, my lord. That's right. Besides, it might be fun to go there. Let's go, let's go "Dora-chan, it's definitely not fun.I can assure you! It's a similar place to Uranus, isn't it?That's not funny!I only have bad memories over there! " The wild Behemoth will chase us down and destroy the magic stove. It was sporadic. Yes, it's a bad match! Leave this gate and you'll be on your way to Grandpa Gong.You have to go without saying four-five! Fel pushes his back with his head and throws himself out of the gate in a daze. And...... Uncle Gong, get ready. Dora and Sui, get on Grandpa Gong immediately. Oh! Okay! Lord Hore! Fel bit me in the collar and threw me up. Wow, wow ~ Beshari. Landed on Grandpa Gong's back. Uncle Gong, we're all on board. Hmm. I'll go then. Grandpa Gong, who had everyone on board, soared up. "No, no, no! Hey, no!" A place similar to "Uranos" is not a crappy place, so ahhhh My screams disappeared into the sky.

第六十六話 ギルドマスターからの依頼 金貨の詰まった麻袋をアイテムボックスにしまい終えると、ギルドマスターが待ってましたとばかりに話し始めた。 「それでだな、依頼の方なんだがな二つほど頼みたいのだ。一つはメタルリザードの討伐でもう一つがブラッディホーンブルの群れの討伐だ」 メタルリザードは分かる。 冒険者ギルドに買取ってもらったばっかりだし。 ブラッディホーンブルってのはどんな魔物なんだ? 血濡れの角だなんて穏やかでない名前だね。 ブルっていうんだから牛みたいな魔物か? 血濡れの牛......なんかヤバそうな名前だな。 「まずメタルリザードなんだが、ここから馬車で2日ほど行ったところにパスクアル山という山があるんだがな、その山の麓に住み着いてしまってな。メタルリザードがいるということは、パスクアル山に何がしかの鉱物があることは確実なんだが、調査にさえ入れなくてなぁ。まぁ、この領地には他に鉱山があるから、それほど困っているわけではなかったから後回しになっていたのだが、鉱山が増えるならそれに越したことはないからな。この依頼の討伐報酬は金貨238枚だ」 ずっと依頼はだしていたんだけど、なかなか受ける者がいなくて少しずつ報酬も増やしてはみたものの受注されないまま残っていた依頼だそうだ。 メタルリザードなら大丈夫そうだ。 フェルがさ。 「もう一つのブラッディホーンブルなんだが、初級冒険者の狩場の一つになってる西の草原に群れを作って住み着いてしまってなぁ。初級冒険者からは何とかしてくれと陳情は上がってきていたのだが、街道があるわけじゃなしで、これも後回しになってたんだ。こっちの討伐報酬は金貨324枚だ」 これもメタルリザードと同じく依頼していたが、なかなか受ける者がいなくて......という理由らしい。 聞いたところによるとこのブラッディホーンブルというのは、サイくらいの大きさの気性の荒い牛のようだ。 群れに近づく者は、その名のとおり2本の鋭い角で突き刺して血祭りにあげるらしい。 ブラッディホーンブル自体はBランクの魔物らしいが、その気性の荒さと必ず群れで行動することから討伐にはBランクからAランクの冒険者のパーティーが4つ以上は必要なんだそう。 それにしても、群れに近づく者を2本の鋭い角で突き刺すとは、異世界の牛コワッ。 「この二つの依頼、受けてくれるか?」 ギルドマスターにそう聞かれたけど、受けるのは俺じゃないからねぇ。 「フェル、話聞いてたか? 受けても大丈夫そうか?」 『当然だ。我に出来ぬわけがなかろう』 まぁ、そうだろうね。 「ギルドマスター、大丈夫みたいです」 「そうかそうか、良かった」 『ブラッディホーンブルか。あれの肉はなかなかに美味いのだ。早速行くぞ』 フェルがやる気だな。 ブラッディホーンブルの肉美味いのか。 やっぱ牛肉に似てるのかな? そうだといいな。 オークも美味いけど、久しぶりに牛肉が食いたいし。 「ああっ、すまぬがメタルリザードの方を先にお願いしたいのだ」 『ぬっ......』 あらら、ギルドマスターとしてはメタルリザードを先にってことみたいだ。 「まあまあ、ギルドマスターがこう言ってるんだし、メタルリザードの討伐依頼を先にこなそうぜ。ブラッディホーンブルだってその草原に住み着いてるっていうんだから、すぐにいなくなるってことはないだろうしさ。それに楽しみは後にとっておいた方がいいだろ」 『楽しみとは何だ?』 「ブラッディホーンブルの肉を焼いて、あれで食ってみたくないか?」 『あれとは......あれかッ』 「そうそう、焼いた肉によ~く合うお前の好きなあれだよ」 『フッ、美味そうだな』 ステーキ好きのフェルなら釣れると思ったんだよね。 「あ、ギルドマスター、ブラッディホーンブルの肉はもらえるんですよね?」 「もちろん二つの依頼のどちらとも討伐した魔物はお主たちの物だ。ただブラッディホーンブルの肉は高級だが美味くて人気があるからな、半分はギルドにも回してほしいぞ。買取価格も少し上乗せするから、できればお願いしたい」 半分はギルドに卸して、半分はこっちの分か。 何頭いるかはわからんけど、群れだっていうから、結構な頭数何だと思うし。 しかも1頭がけっこうな大きさのようだし。 何頭くらいいるのかわからんけど、けっこうな量の牛肉が手に入るのは間違いないね。 『では、メタルリザード討伐に行くぞ』 「いやいや、待て。いくらフェルが早いって言っても、今の時間から行ったらこの街に帰ってくるのは真夜中だぞ。門も閉まってて街の中に入れないじゃないか。それだったら明日の朝早くに街を出た方がいいんじゃないか? それなら夕方には帰ってこれそうだし」 『ぬ、そうか?』 「そうだよ。ギルドマスター、メタルリザードの討伐は明日でもいいですか?」 「そりゃあかまわんが、1日で終わるのか?」 「え? 多分大丈夫だと思いますけど。馬車で2日の距離なら、フェルならそんなかからないで着けると思いますし、メタルリザードの討伐自体もそんな時間かからないと思いますけど......フェル、メタルリザードの討伐って時間かかるのか?」 『フンッ、あんなトカゲなどに我が手こずるわけがなかろう』 「そ、そうか......。あのメタルリザードをトカゲと言い放ちてこずるわけがないと言い切るとは、フェンリルというものは我々には計り知れない圧倒的な力を持つ者だと改めて感じるな。敵対しなかったこの国の王を褒めてやりたいぜ」 ギルドマスター、そんなしみじみ言わないでくれますかね。 こちとらそのフェンリルと四六時中一緒にいるんですから。 「それじゃ、明日の早朝にメタルリザードの討伐に向かいます」 「おう。すまないが頼む。帰ってきたらギルドに一声かけてくれ」 ギルドマスターの部屋から退室して、倉庫に向かう。 肉を忘れたら大変だからな。 倉庫にいたヨハンのおっさんから大量の肉を受け取って冒険者ギルドの外に出る。 「あ、フェル、まだ時間あるから、ランベルトさんの店に寄りたいんだがいいか?」 『あの商人の店か』 「ああ。金も手に入ったことだし、鞄を新調したいんだ」 そう言って俺はスイがいる布の鞄を撫でる。 『随分汚れたな』 「まぁな。スイがしょっちゅう出たり入ったりしてるし、元々この鞄も中古だからな。だから思い切って新調することにした。ランベルトさんの店は革製品を売ってる店だそうだからな」 スイにも居心地を確認してもらって、良いのを買うぞ。 少々高くても妥協はしないぜ。 何せスイのためだからな。 「あ、フェルも何か欲しいものあったら言ってくれよ」 『我が欲しいものなぞ特にないわ。しいて言うなら美味い飯だ』 お前そればっかだな。 「あ、首輪なんかいいんじゃないか」 『グルルルルッ。我に首輪など着けようとしたら噛むぞ』 「ヤ、ヤダな、じょ、冗談だよ」 ちょっと言ってみただけじゃんか。

72 Episode 66: Request From Guildmaster When I finished putting the gold coin packed hemp bag in the item box, I just started telling him that the Alliance Master was waiting for me. "So, you're the one who asked for it. I'd like to ask for about two. One is a crusade for metal lizards, and the other is a crusade for a flock of bloody hornblues." Metal Lizard knows. I just got it bought by the Adventurer Alliance. What kind of demon is Bloody Horn Bull? It's a bloody wet horn. That's not a calm name. It's called a bull, so it's like a bull demon? Bloody wet cow...... that sounds like a bad name. "First of all, it's a metal lizard, but there's a mountain called Mount Pasqual about two days from here by carriage, and it's settled at the foot of that mountain. Having a metal reservoir means I'm pretty sure what's the only mineral in Mount Pasqual, but I don't even have to go into the investigation. Well, there are other mines in this territory, so I wasn't in so much trouble, so I was behind, but if there are more mines, I've never been over it. The reward for this crusade is 238 gold coins." I've been asking for it for a long time, but I haven't had a lot of people to take it and I've tried to increase the rewards a little bit, but they said it was a request that stayed unordered. Metal Lizard looks fine. Fell. "It's another Bloody Horn Bull, but it's becoming one of the hunting grounds for junior adventurers. I've built a herd to live in the western meadows. Complaints were coming up from junior adventurers asking me to do something about it, but it wasn't like there was a street, and this was behind me. 324 gold coins for the crusade." I had asked for this as well as the metal lizard, but it seems to be the reason that there are not many recipients... From what I've heard, this Bloody Horn Bull looks like a rough cow of temper about the size of a rhino. He who approaches the flock, as his name suggests, stabs him with two sharp horns to give him to the blood festival. The Bloody Horn Bull itself seems to be a B-rank demon, but the absurdity of its temperament and the fact that it always acts in a herd means that the crusade needs four or more B-rank to A-rank Adventurer parties. Nevertheless, piercing those approaching the herd with two sharp horns is a cow kowa from different worlds. "Will you take these two requests? That's what Alliance Master asked me, but I'm not the one taking it, so hey. "Fell, have you been listening? You think it's okay if I take it? 'Naturally. There's no way I can do this. " Well, I guess so. "Guildmaster, it looks fine" "Right, right, good" "Bloody Hornbull? That meat is delicious. Let's go. ' Fell's motivated. Is Bloody Horn Bull's meat delicious? Does it look like beef after all? I hope so. The oak is delicious, too, but I haven't had beef in a while. "Oh, I'm sorry, but I'd like to ask for a metal lizard first." "Colour......" Alas, as an Alliance Master, I think that means Metal Lizard first. "Well, here's what the Alliance Master says, and let's do the Metal Lizard crusade request first. Even Bloody Horn Bull says he lives in that meadow, so it's a nuisance to lose it. Besides, you should save the fun for later." "What's fun? "Wouldn't you like to bake some Bloody Horn Bull meat and try it on that one? "What is that... is that?" "Yes, it's for roasted meat - that's your favorite one." "Huh, that looks delicious." I thought you could catch a steak lover Fell, didn't you? "Oh, Guildmaster, you get Bloody Hornbull meat, don't you? "Of course the demons that crusaded both of the two requests belong to your lords. It's just that Bloody Horn Bull meat is fancy, but it's delicious and popular, so I want the Alliance to spin half of it. I'll multiply the purchase price a little too, so I'd like to ask if I can." Half wholesale to the guild, half for this one? I don't know how many heads there are, but I think it's a good number of heads because it's a herd. Besides, one head seems like a cool size. I don't know how many heads you have, but I'm pretty sure you'll get a cool amount of beef. "Now we're going on a metal Lizard crusade" "No, no, wait. No matter how fast Fell tells you, it's midnight to come back to this city when you get there from now on. You can't even close the gates and get inside the city. If that's the case, why don't we just leave town early tomorrow morning? Then I'll go home in the evening and this is it." "No, do you? "That's right. Guildmaster, can I crusade the metal lizard tomorrow? "Well, that doesn't matter, does it end in a day? "Huh? Probably fine, though. If you're two days away by carriage, I don't think Fell can wear that, and I don't think the Metal Lizard crusade itself will take that long...... Fell, does the Metal Lizard crusade take time? "Humph, there's no way I can handle a lizard like that." "Oh well...... Don't feel again that something called Fenrill is an overwhelming force that we cannot afford to call that metal lizard a lizard. I want to praise the king of this country for not being hostile." Guild Master, won't you say that squeamish? This is Fenrir. I'll be with him at four or six. "Then we'll head for the Metal Lizard crusade early tomorrow morning." "Whoa. I'm sorry, but please. Call your guild when you get back." Exit from the Alliance Master's room and head to the warehouse. It's hard if you forget the meat. I pick up tons of meat from Johann's old man who was in the warehouse and go outside the Adventurer's Guild. "Oh, Fell, we still have time, so I'd like to stop by Mr. Lambert's shop, please? "That merchant's shop?" "Oh. That's what I got the money for, and I want a new bag." That's what I'm saying. I stroke the bag of cloth. "That's pretty dirty." "Well. Sui comes out and in all the time, and this bag was originally used. So I decided to make a new one out of it. Mr. Lamberto's shop sells leather goods." I'll get Sue to make sure she's comfortable, too, and I'll buy a good one. Even if it's a little expensive, there's no compromise. Whatever. It's for Sui. "Oh, tell me if Fell wants anything, too." "Nothing I want. Nothing in particular. If you say so, it's delicious." You're so stupid. "Oh, don't you want a collar?" "Gurrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr. If you try to put a collar on me or something, I'll bite you." "Ya, nasty, jerk, I'm kidding." You just said it.

第二百八十八話 ドランの街、再び 夜が明けて間もない朝靄のかかる早朝。 朝飯を早々に済ませた俺たち一行はエイヴリングの門の前にいた。 「それじゃ、ドランに向けて出発しましょう」 「もうちょっとゆっくりしたい気もしますけど、しょうがないですね。行きましょう」 まったく、まだ言ってるよこの人。 の解体もあるんですからね。そのために俺たちはまたドランに行くんですから」 「そうでした! そのお楽しみがあるんでしたね~。ウフフフフ、ドラちゃんとダンジョンに潜れたし、ドランに戻っても ああ、そう。 悪い人じゃないんだけど、この人と付き合ってると時々どっと疲れるよね。 ウゴールさんの苦労が偲ばれる。 まったく誰がこの人に伝えたのかわからんけど余計なことを言ってくれたよ。 このせいでウゴールさんに俺まで怒られなきゃいいけど。 あ、ちなみにだけど、今朝起き抜け一番に自分のステータスを確認してみたんだけど、こんな感じだった。 【 名 前 】 ムコーダ(ツヨシ・ムコウダ) 【 年 齢 】 27 【 種 族 】 一応人 【 職 業 】 巻き込まれた異世界人 冒険者 料理人 【 レベル 】 62 【 体 力 】 405 【 魔 力 】 391 【 攻撃力 】 382 【 防御力 】 379 【 俊敏性 】 324 【 スキル 】 鑑定 アイテムボックス 火魔法 土魔法 従魔 完全防御 獲得経験値倍化 《契約魔獣》 フェンリル ヒュージスライム ピクシードラゴン 【固有スキル】 ネットスーパー 《テナント》 不三家 リカーショップタナカ 【 加 護 】 風の女神ニンリルの加護(小) 火の女神アグニの加護(小) 土の女神キシャールの加護(小) 創造神デミウルゴスの加護(小) 今までは異世界人だからなのかわからんけども、【種族】がなかったのに出るようになっていた。 デミウルゴス様の加護がついて、この世界に認められたってことなのかな、よくわからん。 しかも、さらによくわからんのが「【種族】 一応人」って、一応人の一応って何さ? デミウルゴス様の加護は強すぎるって話だから、その影響なんだろうけど一応ってあんまりだよな。 人から外れていくような気がして何とも......。 寿命も1500年くらいになったらしいしさ。 これもフェルたちにあとで伝えないとなぁ。 今更考えてもしょうがないし、なるようになるだろうさ。 とりあえず今はさっさとドランに向かいますか。 「あ、ドランの街が見えてきましたよ。日暮れ前に着けて良かったです」 「もう着いてしまうんですねぇ」 「さ、早く街に入って冒険者ギルドに行きましょう」 きっとウゴールさんが待ち構えてるよ。 「スイちゃん優秀過ぎますね。ここまで来るのに通常の日程の半分もかかりませんでしたよ。まぁ、スイちゃんだけじゃなくみなさん優秀なんですけども」 うん、そうだね。 みんな優秀で非常に助かってます。 俺がSランク冒険者になれたのもみんなのおかげだし。 そのあとに何不自由なく冒険者として活動できているのもみんながいてこそだからね。 特にスイの成長が目覚ましい。 そのおかげでエルランドさんがいても、こうして早くドランに着けたし。 俺はいつものようにフェルの背に乗せてもらったんだけど、エルランドさんはスイに1人用のカートくらいの大きさになってもらって乗ってもらって進んだんだ。 最初は驚いていたエルランドさんだけど、慣れてきたらすごいはしゃぎっぷりだったよ。 エルランドさんもいるしってことで、いつもの俺たちの旅の進み具合からしたら遅めではあったんだけど、それでも通常の日程よりもかなり早い旅路だったと思う。 「ご飯は美味しいし、スイちゃんの乗り心地は抜群だし、夜もぐっすり眠れるしで最高の旅でした。こんな旅ならまだまだ続けていたいくらいです」 エルランドさんがそう言うと、ドラちゃんの嫌そうな声の念話が間髪入れずに頭に響いてきた。 『こいつとの旅はもう二度とごめんだぞ』 ドラちゃん少しご立腹です。 ドラゴン好きのエルランドさん、ことあるごとにドラちゃんにチョッカイかけてたもんな。 気持ちはわかるんだけど、ドラちゃんが嫌がってるって言っても聞きゃしないし。 その時は「分かりました」って言うんだけど、すぐにね......。 ま、ドラゴンLOVEな人だからドラちゃんのことが気になるのも分かるんだけどさ。 というか、俺たちの所に来たのもぶっちゃけドラちゃん目当てだし。 だけどそれもドラちゃん相手には空回りだったね。 『もうすぐエルランドさんともお別れだから、もう少し我慢してよ』 そうドラちゃんに念話で伝えると『チッ、仕方ないな。今日は久しぶりに亀の肉が食いたい』とのことだ。 はいはい、今日の夕飯はドラちゃんご希望のスッポン鍋にしますよ。 「それじゃ、行きましょうエルランドさん」 「はい」 俺たちは、門に並ぶ長蛇の列を無視してそのまま門前まで進んだ。 門に並んでいた人たちが よくよく考えたら、スライムに乗るエルフってシュールな絵面だわ。 いきなり進み出てきた俺たちに門番さんも驚いていたけど、エルランドさんの顔を確認すると、そのまますんなりドランの街へ入ることができた。 この辺はさすがギルドマスターだね。 さて、最後の関門。 門を入って目と鼻の先にある冒険者ギルドへ、いざ。

301 Lesson 288: The City Of Drun, Again Early mornings in the morning not long after dawn. We finished breakfast early. We were one line ahead of Aveling's gate. "Well, let's go for the drain." "I know you want to slow down a little bit more, but you can't help it. Let's go." Damn, I'm still telling you, this guy. "There is also the dismantling of the Red Dragon. That's why we're going to the drain again." "It was! You had that fun ~. Uhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh Oh, yeah. I'm not a bad person, but you get more tired sometimes when you're dating this guy. Mr. Ugor's hard work is discouraged. I have no idea who told this guy, but he told me something extra. I hope Mr. Ugor doesn't piss me off because of this. Oh, by the way, I checked my status first thing I got up and out this morning, and here's what it looked like. [Name] Mukoda (Tsyoshi Mukouda) [Age] 27 [Race] One-Person [Occupation] Involved interracial adventurer cook Level 62 [Health] 405 [Magic] 391 [Attack] 382. [Defense] 379. [Agility] 324 [Skills] Appraisal Item Box Fire Magic Soil Magic Demon Full Defense Gain EXP Multiplication Contract Warcraft Fenrill Hughes Lime Pixie Dragon [Unique Skills] Net Super Tenant Mitsuya Riker Shop Tanaka [Guardianship] Guardianship of Nin Lil, Goddess of Wind (Small) Guardianship of Agni, Goddess of Fire (Small) Protection of Kishal, goddess of earth (small) Protection of Demiurgos, god of creation (small) Until now, I don't know if it's because I'm from another world, but I didn't have a [race] to get out. I don't know if you mean recognized by this world with the protection of Master Demiurgos. Besides, I'm not even sure what "[race] one person" is, one person at a time? I'm talking about the fact that Master Demiurgos' protection is too strong, so I guess it's the effect, but it's not much at all. I feel like I'm coming off people and whatnot...... They have a life expectancy of about 1500 years. I guess I'll have to tell the Fells about this later, too. I can't help thinking about it now, and I'm going to be. Do you want to head to the drain now for now? "Oh, I see the city of Doran. I'm glad we got there before sundown." "You're already here." "Let's get into the city and get to the Adventurers Guild." I'm sure Mr. Ugol will be waiting for you. "Sui, you're too good. It didn't take half the usual day to get here. Well, not just Sui, but you're all good." Yeah, you're right. Everyone is excellent and very helpful. Thanks to everyone for making me an S-rank adventurer. It is only after that that we are all able to act as adventurers without any difficulty. The growth of Sui in particular is remarkable. Even with Mr. Erland here, I got to the drain so quickly. I got him on Fell's back, as usual, but Mr. Elland got Suey to be about the size of a cart for one, and he got on and he moved on. I was surprised at first, Mr. Elland, but when I got used to it, it was amazing shabby. Mr. Elland's here, too. So it wasn't too late because of the usual way our journey was going, but I still think it was a fairly fast journey ahead of normal dates. "The rice is delicious, Sui's ride is superb, and it was a great trip to get some sleep at night. I'd still like to go on this journey." When Mr. Elland said that, Dora's disgusting voice pronouncements echoed her head without getting into her hair. "I'm sorry I ever traveled with this guy again." Dora, I'm a little angry with you. Dragon lover Erland, you've been choking on Dra every once in a while. I know how you feel, but I won't listen to you when you tell me that Dora doesn't like you. I said "ok" then, but soon... I also know you're worried about Dragon LOVE. Or you came to us for a blah, blah, blah, blah, dra. But that was also empty for Dra's opponents. "I'm about to say goodbye to Mr. Elland, so be patient a little longer." Yes, when I told Dora in a reading, she said, 'Chip, you have no choice. I haven't had turtle meat in a long time today'. Yes, yes, I'll make it your desired spoon pan for dinner today, Dra. "Let's go, Mr. Elland." "Yes." We ignored the long line of snakes lined up at the gate and proceeded straight to the gate. People lined up at the gate were thrilled to see me on the big wolf (Fell) and Mr. Elland on the big slime (Suey). If you think about it, an elf on a slime is a surreal picture. The gatekeeper was surprised at us all of a sudden, but when he checked Mr. Elland's face, he was able to go straight into the city of Drun. You're the guild master around here. Okay, the last gate. Enter the gate to the Adventurer Alliance at the end of your eyes and nose, please.

第百四十話 ダンジョンって理不尽だ 鬱蒼と茂る森の中でまず最初にエンカウントしたのは、2メートル超えのデカいカマキリだった。 それが全部で十数匹。 鑑定してみると......。 【 ジャイアントキラーマンティス 】 Bランクの魔物。 え、こんだけ? ま、まぁ、前は魔物の名前だけだったんだから、それを考えると少しは良くなってるのか。 『何だ、雑魚ではないか......』 フェルがそう呟いた後、バチバチバチバチィっとジャイアントキラーマンティスに電撃が走った。 数十匹いたジャイアントキラーマンティスがあっという間に黒焦げになって息絶えた。 「............フェル」 いきなり電撃ぶちかますとはね。 ジャイアントキラーマンティスが哀れすぎるぜ。 まぁ相手が悪かったということなんだろうけどさ。 『あー、フェルは何1人で倒してんだよーっ』 『フェルおじちゃんだけズルいよー』 ドラちゃんとスイがフェル1人で倒してしまったことにブーブー文句を垂れる。 『あのような雑魚いいではないか。もっと強そうなのをだな』 『そんなこと言って1人だけ戦おうってんだぜ。ズルいよなぁ』 『スイも戦うのー。ビュッビュッってやってお水の魔法も使っていっぱい倒すんだからー』 しかしまぁ、何でみんなそんなに戦闘好きなんですかね。 血気盛ん過ぎるぞ。 「ま、まぁここは前みたいに順番に戦うようにすればいいだろ。次はドラちゃんで、その次はスイっていうようにさ」 俺がそう言うと、ドラちゃんもスイも渋々ながら納得する。 『しょうがねぇな。でも、次は俺だからな』 『あるじがそう言うなら、スイいい子だからそうするよー』 それから、ジャイアントキラーマンティスのドロップ品を拾って森の中を進んだ。 ちなみにだがドロップ品は、小さな魔石とジャイアントキラーマンティスの鎌だった。 どんどん森の中を進み、次にエンカウントしたのはマーダーグリズリーだ。 でもこれって......フェルが獲ってきたやつよりデカくね? フェルに聞いたら、同じ種類の魔物でもダンジョン産の方が大きくて力も強い傾向があるんだそうだ。 魔素の濃度とかが関係しているらしい。 「グォォォォッ」 マーダーグリズリーが俺たちに狙いをつけて、その大きい体を揺らしながら走りよってくる。 『ヒャッホーッ、行くぜーッ!』 ドシュッ。 火をまとったドラちゃんがものすごいスピードでマーダーグリズリーの横っ腹を貫いていった。 ............早ッ。 ドロップ品のマーダーグリズリーの毛皮を拾って、さらに森の中を進んだ。 次に出てきたのがパラライズバタフライだ。 Bランクの魔物で、体長1メートルほどのオレンジ色に青の水玉模様という禍々しい色合いの蝶だ。 群れで行動する習性らしく、俺たちが出会ったのも30匹くらいの群れだった。 初めて見る魔物だからフェルに聞いてみたところ、麻痺毒性の鱗粉を撒き散らして捕食対象を動けなくしてから、生きたままその体液を吸い取るそうだ。 生きたまま体液を吸うって............凶悪じゃねぇか。 今回はスイの番ということで、スイちゃん、こんな凶悪な蟲どもはやっちゃいなさい。 「スイ、この蟲さんはね近付くと体が動けなくなっちゃう粉を振りまくんだって。だから遠くから攻撃した方がいいよ」 遠距離攻撃型の酸弾で次々とパラライズバタフライを撃ち落としていく。 スイは1分もかからずにすべて撃ち落とした。 『あるじー全部倒したよー』 「うんうん、すごいねスイは」 褒めるとスイが嬉しそうに俺の回りを飛び跳ねた。 かわええなぁ、スイは。 殺伐としたダンジョンの中での癒しだよ。 パラライズバタフライのドロップ品の麻痺毒の鱗粉(なぜか瓶入り。なんかこれが大量に落ちてたよ)を拾ってさらに森を進んでいく。 その後も森の中にいそうな獣系、鳥系、蟲系の魔物が出てきたけど、次々と倒して数多くのドロップ品を回収しながら進んでいった。 途中でそろそろ飯にしようかという話になったのだが......。 「え? この階ってセーフエリアないのっ?!」 飯タイムってことでフェルにセーフエリアへ案内してもらおうと思ったら、この階層にはそういうものはないということが判明。 『こういう様相をした階層にはそのような場所がないことが多いのだ』 フェルが言うには、森とか砂漠地帯とか(確かフィールドダンジョンって言うんだっけ?)にはセーフエリアがないことが多いんだそう。 仲間内で見張りを立てながら休むというのが基本になるらしい。 フィールドダンジョンはとにかく広いことと高ランクの魔物が多いことで難易度が高いと言われているが、セーフエリアがないこともさらに難易度を上げている原因だと言われているそうだ。 確かにセーフエリアがないってことは気が休まる場所がないってことだもんな。 しかも高ランクの魔物ばかり出てくるんじゃ、一瞬たりとも気が抜けないしね。 普通の森で野営するのとは訳が違うわ。 『まぁ心配するな。我の結界があれば大丈夫だ』 確かに。 今までのことを考えると、フェルの結界なら余程のことが無い限り心配ないだろう。 「じゃ、ここで飯にするか。フェル、結界頼むな」 『ああ、分かったぞ』 フェルに結界を張ってもらったら、飯の用意を開始だ。 何にしようかな......。 あ、よし、あれにしよう。 作り置きしてたトロットロに煮込んだ煮豚だ。 それを使って煮豚丼にしよう。 まずは煮豚を厚めに切ってと。 そしたら深めの皿に飯を盛ってその上に厚めに切った煮豚を飯が見えないくらいにぎっしりと並べたら、ちょろっと煮汁をかけてと。 その後に端っこに半熟味卵を半分に切ったものを添えて、煮豚丼の出来上がりだ。 フェルもドラちゃんもスイもガツガツ食っていく。 『おおっ、これは美味いぞ。肉が柔らかく口の中で溶ける。それにこの味付けもなかなかだな』 煮豚はフェルも気に入ってくれたようだ。 『うんめぇーっ! 何だこの肉、トロトロに柔らけぇ。やっぱお前が作る飯はウメェなぁ』 ドラちゃんも気に入ってくれたみたいだね。 『この甘くってしょっぱい味が染みた柔らかいお肉が美味しいな~』 スイも気に入ってくれたようだ。 スイはこういう甘じょっぱい味が大好きみたいだからね。 好評で良かったよ。 作った甲斐があるってもんだよね。 さて俺も煮豚丼食いますか。 俺用には飯の上に千切りキャベツを載せてから煮豚を並べた。 この方がさっぱりいけるだろうからな。 では、パクリ。 おお、自分で作っておいて言うのも何だけど、かなり美味い。 オークジェネラルの肉はトロットロに煮込まれてるし、この甘じょっぱいタレも染み込んでご飯によく合う。 飯・キャベツ・煮豚が混然一体となって最高に美味い。 思わずガツガツいっちゃったよ。 半熟味卵も味が染みててうんまい。 『『おかわり』』 フェルとスイのおかわりだ。 おかわりを出してやると、またガツガツ食い始める。 その後も何度かおかわりして、フェルとスイが満足するころには煮豚もなくなっていた。 けっこう多めに作ってたんだけどなぁ。 それにしても今回の煮豚は上手く出来た。 これならまた作ってもいいな。 食後の休憩をとった後、再び俺たちは森の中を進んだ。 エンカウントした魔物を、フェルとドラちゃんとスイが順々に倒していく。 大量のドロップ品を回収しながら、暗くなってきたところでこの日の探索を終了にした。 「ダンジョンの中なのに暗くなったり明るくなったりするんだな」 『ああ。こういう様相の場合、外と同じように昼と夜があるな。そして、暗くなると夜行性の魔物も活発になる』 「げッ、そうなのかよ。フェル、結界の方は大丈夫なんだろうな?」 『フンッ、もちろん大丈夫に決まっているだろう。前にも言ったようにドラゴンでも襲ってこない限り大丈夫だ』 なら安心だな。 いや、待てよ......。 「ドラゴンでも襲ってこない限りって、ここにドラゴンっていないんだろうな?」 『いたら良かったのだがな。ドラゴンほどの気配はこの階にはいない』 いやいや、いなくて良かったから。 これで安心して眠れるよ。 「それにしても、この階層は広いよな。これじゃこの階層全部回るなんて無理っぽい」 『この階層をくまなく回るとしたら、我らでも一月以上かかるだろう』 「えっ、そんなにか?」 『ああ。それも面白そうではあるのだが、今は早くベヒモスと戦いたいからのう。この階層の 広いとは思ってたけど、一月以上とはね。 そこまで広いとは思ってなかったよ。 この階層もいろいろ見て回って、宝箱なんかも探し出したかったけどちょっと無理そうだね。 残念だけど、ここは諦めるよ。 速いペースで移動しててもあと2日か......ってか、ここのボスって何なんだろうね。 そっちの方が気になるぜ。 この日の夕飯はから揚げにメンチカツをメインに、あとは残ってた豚汁を出してやった。 から揚げとかメンチカツとか揚げ物類はフェルもスイも大好きだからな。 バクバク食ってたよ。 揚げ物初となるドラちゃんもすごく気に入ったみたいで、口いっぱいにから揚げを頬張ってたよ。 夕飯も食い終わって、さて寝床をと土魔法で家を作ろうとしたら、何故か魔法が発動しなかった。 「あれ? 何でだ? 家が作れない......」 『ダンジョンの中で土魔法、それも家を作るようなものが発動するわけなかろう』 ............へ?どゆこと? 『前にもダンジョンは生き物だと考えられていると言っただろう。この土なども謂わば土ではなく、ダンジョンの体の一部なのだ。だからダンジョンの中で土魔法は石礫の魔法くらいしか発動せんぞ。それゆえにダンジョンでは土魔法使いは不遇職だと言われておるのだぞ』 えーっ、そんなの聞いてないよー。 ってか、ダンジョンの中では土魔法が使えないなんて理不尽だーーーッ。

149 Episode 140: Dungeons Are Irrational. The first to encount in the depressed and lush woods was a big kamakiri over two meters. That's more than a dozen in all. Try the appraisal...... [Giant killer mantis] B-rank demons. What, did you come? Right, well, it was just the demon name before, so is that a little better to think about? "What, it's not a miscellaneous fish..." An electric shock ran to Giant Killer Mantis all the time after Fell shrugged like that. There were dozens of Giant Killer Mantis quickly burned black and out of breath. ".................. Fell" I didn't know you'd suddenly get electrocuted. Giant killer mantis is so pathetic. Well, I guess that means they were bad. "Uh, what kind of man is Fell knocking down?" "Only Uncle Fell cheats." Drop a boo-boo complain that Dora and Sui have defeated Fell alone. 'Wouldn't it be nice to have that kind of clutterfish? You look stronger. " 'That's what I'm gonna say. I'm gonna fight just one man. It's cheating.' Sui also fights. 'Cause you do bububububu and you use all the magic of water to knock it down.' But, well, why do you all like fighting so much? That's too much blood. "As it is, well, you just have to try to fight here in order, like before. Dora's next, and then Sue's next." When I say that, Dora and Sui reluctantly convince each other. 'I can't help it. But I'm next. " "If that's what you say, I'll do it because you're a good boy." Then I picked up the Giant Killer Mantis drop and proceeded through the woods. By the way, the drop was a small demon stone and a giant killer mantis sickle. We went further and further into the woods and the next one to count was Murder Grizzly. But this is... bigger than the one Fell got, right? Fell tells me that even demons of the same kind tend to be bigger and more powerful from dungeons. They have something to do with the concentration of magic vegetables or something. "Gwow." Murder Grizzlies come running at us, shaking that big body. "Heh heh, let's go! Dosh. Dra, who put the fire together, pierced the flank of the Murder Grizzly with tremendous speed. ............ Morning. I picked up the fur of the dropped Murder Grizzly and proceeded further into the woods. The next thing I know is paralyzed butterflies. It is a B-rank demon with a disastrous shade of butterfly with an orange colour of about a meter long and a blue waterball pattern. It seemed like a habit to act in a herd, and it was about thirty herds we met. I asked Fell because it's the first demon he sees, and he said he can't move his predators by sprinkling paralytically toxic scales and then sucking that fluid out alive. Sucking fluid alive... isn't it vicious? This time it's Sui's turn, Sui, do these vicious bugs. "Sui, this bug says he's going to shake the powder that makes his body unable to move when he gets close. So you'd better attack from afar." Shoot down one paralyzed butterfly after another with a long-range attack type acid bullet. Sui shot it all down less than a minute later. I knocked them all down. "Yeah, yeah, that's awesome." Praise made Sui jump around me happy. Kawah. Yeah, Sui is. It's a healing in a slaughtered dungeon. Paralysis poisonous scaly powder of butterfly drops (bottled for some reason. Something about this dropped a lot) I pick it up and go further into the woods. Then came the monsters of beasts, birds, and worms that seemed to be in the woods, but they took them down one after the other and proceeded to collect numerous drops. We talked about time for dinner on the way... "Huh? Although this floor is a safe area?! If you want Fell to show you to the safe area because it's mealtime, it turns out there's nothing like that in this hierarchy. "There's often no such place in a hierarchy like this." Fell says, you know, forests and desert areas (you do say field dungeons?) They often don't have a safe area. It seems to be fundamental that we rest while watching within our companions. The field dungeons are said to be more challenging due to their vastness and a lot of high-ranking demons anyway, but the lack of a safe area is also said to be a cause of even greater difficulty. Surely the lack of a safe area means there's no place to rest. Besides, you come out with all the high-ranking demons, you can't even get a moment out of your mind. It's not like camping in a normal forest. 'Well, don't worry. With my boundaries, I'll be fine. " Indeed. Thinking about what's been going on, Fell's boundaries won't worry you as long as you don't have much left to do. "Do you want to eat here, then? Fell, please don't tie the line." "Oh, I get it." Once Fell gets the line, we'll start preparing the rice. I don't know what to... Oh, okay, let's make it that way. It's a boiled pork stewed in a trottolo that I left behind. Let's use that for a bowl of boiled pork. He said to cut the boiled pork thick first. Then I served rice on a deep plate and lined the thickly chopped stewed pork on top so tightly that I couldn't see the rice, I said I'd sprinkle a little broth on it. After that, serve a bowl of boiled pork with half a delicious egg on the ends. Fell, Dora and Sui both eat guts. 'Whoa, this is delicious. The meat melts softly in your mouth. And this flavor is pretty good. " The boiled pork seemed to like Fell as well. "Yeah meh! This meat is softened by trout. I knew you'd make rice." Looks like Dora liked it, too. "This sweet, soft-skinned meat tastes delicious." Sui seems to like it too. Because Sui seems to love these sweet flavors. I'm glad it was well received. It's worth making, isn't it? Now, do I eat a bowl of boiled pork, too? For me, I put the chopped cabbage on top of the rice and then arranged the boiled pork. This would be refreshing. Okay, Pacri. Ooh, what do you say you make it yourself, but it's pretty tasty. The oak general meat is simmered in a trottolo, and this sweet and tender sauce is stained to go well with the rice. Rice, cabbage and boiled pork are the best in a blend. I accidentally lost my temper. The taste of the semi-ripe eggs is also stained and good. "" Replacement "" It's Fell and Suey's replacement. When I give him a change, he starts eating guts again. Several times after that, the boiled pork had disappeared when Fel and Sui were satisfied. I've been making so much more. Nevertheless, this time the boiled pig was well made. You can make this again. After a post-meal break, we went through the woods again. Fell, Dora, and Sui take down the Encounted Demon in turn. I ended my exploration of the day where it was getting dark while collecting large quantities of drops. "You're in the dungeon, but it gets dark and bright." 'Oh. For a look like this, you have days and nights, just like outside. And when it gets dark, the nocturnal demon becomes active too' "Whoa, is that so? Fell, I guess you're better off in the junction, huh? 'Humph, of course it will be decided fine. Like I said before, as long as the dragons don't attack us, we'll be fine. " That would be reassuring. No, wait... "Unless you're attacking a dragon, I guess you're not here for a dragon? 'I wish I had been there. There's no sign of anything like a dragon on this floor. " No, no, because I'm glad I wasn't there. Now you can sleep in peace. "Still, this hierarchy is wide, isn't it? It seems impossible to go around all this hierarchy." "If we were to go around this hierarchy, it would take us more than a month." "What, so much? 'Oh. That sounds interesting too, because I want to fight Behemoth soon now. This hierarchy is moving toward strong signs like a boss. It's going a lot faster because there's both Dora and Sui, but it's going to take two more days. " I thought it was huge, but not for more than a month. I didn't think it was that big. I've been looking around this hierarchy a lot, and I've been wanting to find a chest or something, but I don't think I can. I'm sorry, but I'm giving up here. Two more days to travel at a fast pace... I don't know, what's the boss here? I'm more worried about you. The main dish for dinner this day was a menthikatsu for fried meat, and the rest served the remaining pork juice. Because I love frying, menthi cutlets and fried foods, both fer and sui. I was eating bugs. Dora, who was the first to fry, liked it so much, she had her frying cheeks all over her mouth. I finished dinner, and now I tried to make a house out of bed and dirt magic, and for some reason the magic didn't work. "Is that it? Why? I can't make a house..." "Soil magic in the dungeon, it can't be activated like making a home too" .................. to? With Doyuko? 'I've told you before that dungeons are considered creatures. This soil, for example, is not soil, but part of the body of the dungeon. So in the dungeon, dirt magic only activates about as much as stone rubble magic. That's why they say in the dungeons that dirt wizards are unfaithful jobs. " What, I didn't hear that. You know, it's unreasonable that dirt magic can't be used in a dungeon. Uh-huh.

第百二十九話 ドラゴンステーキは泣くほど美味い エルランドさんに連れて来られたのは、冒険者ギルドからもそれほど遠くない住宅街だった。 ロンドンの町並みにありそうな2階建てのタウンハウス(日本風に言えば長屋だな)の1つがエルランドさんが冒険者ギルドから支給された家だそう。 「ここが私の家です。ささっ、どうぞどうぞ」 さすがにギルドマスターの家だから、他の家よりは大きいみたいだ。 「台所がここなんですけど、私、料理をしないもので......」 案内された台所は見事なほどに何もなく、使われた形跡も無かった。 うーん、ここではちょっとねぇ。 あ......。 リビングの窓から、小さいながら庭が見えた。 「料理道具でしたら自分で持ってますんで、庭で料理してもいいですか?」 「ええ、もちろんいいですよ」 俺はエルランドさんから許可をもらって庭に出た。 そこに魔道コンロを出す。 が入るくらいなので随分と大きなアイテムボックスをお持ちなのだとは思っていましたが、そのようなものまで入るのですね。私もアイテムボックス持ちですが、その半分くらいしか入らないでしょう」 何とエルランドさんもアイテムボックス持ちだった。 「エルランドさんもアイテムボックス持ってるんですね」 「ええ、エルフは魔力が高い者が多いですから、アイテムボックス持ちはけっこういますよ」 へー、そうなんだ。 確かにエルフってイメージとして魔法が得意っぽいイメージはあるな。 そういうエルランドさんは、風魔法とエルフ特有の草木魔法が使えるそう。 本人曰く、冒険者時代はこの2つの魔法と剣でブイブイ言わせていたらしい。 あくまで本人曰くだけど。 これもイメージだけど、某映画のエルフからエルフは弓使いってイメージあったんだけどね。 エルランドさんは剣士なんだそうだ。 だからなのか、ドラゴンソードが出来上がるのがものすごく楽しみだなんて言ってる。 まぁ、剣士だからってのもあるだろうけど大半はドラゴン素材だからって理由なんだろうけど。 それにしても、エルランドさんが元Sランク冒険者だとは聞いているけど、どうも強いエルランドさんが想像できない。 だって残念な姿しか見てないしさぁ。 ギルドマスターにこんなこと言ったらあれだけど、エルランドさんにはドラゴンのことになると見境ないちょっと危ないエルフのおじさんってイメージしかないよ。 って、エルランドさんのことはいいとして、ドラゴンの肉だよ、ドラゴンの肉。 どうやって食おうか......。 ここはやっぱりシンプルにステーキがいいかな。 本物のドラゴンの肉のドラゴンステーキだよ。 まずは塩胡椒でだよな。 塩と胡椒はあれを使おう。 確か......あった。 アイテムボックスから取り出したのはワイバーンのステーキを焼いたときに使った天日塩とミル付きブラックペッパーだ。 の肉は綺麗な赤身にほどよくさしも入っている。 赤身肉が多い感じだからブラッディホーンブルの赤身肉ステーキを焼いたときと同じ焼き方で焼いてみよう。 魔道コンロに火を点けて、フライパンに油をひき強火で熱していく。 ジュゥゥゥ―――。 熱々に熱したフライパンで 肉を焼く香りがいっきに立ち昇る。 ゴクリ。 思わず唾を飲み込んだ。 強火で1分くらい、弱火で1分くらい焼いてと。 裏返して同じように焼いていく。 そしたら皿にとってアルミホイルをかぶせて5分寝かせる。 よし、いい頃合いだな。 少し味見を......モグモグ。 な、何だこれ............。 「う、美味い。この肉、美味過ぎるだろ......」 初めて味わったドラゴンの肉は、こんなにも美味い肉があるのかと感動するほどの美味さだった。 牛とも豚とも鳥とも違う。 だけど、それぞれの良いところだけを取ったような旨味と味わいがあり、噛み締めるごとにその極上の肉汁がジュワーっとあふれ出してくる。 思わずもう少しと手が出そうになったところで、みんなから声がかかる。 『何、お主だけ食っておるのだ。我らにも早くくれ』 『そうだそうだ。1人で食ってズルいぜ。俺らにもくれ』 『あるじー、スイお腹空いたよー』 うっ、すまん......。 あまりにも美味かったからついつい。 俺は急いでフェルとスイとドラちゃん、それからエルランドさんの分のドラゴンステーキを焼いた。 「はい、どうぞ」 フェルもスイもドラちゃんも、目の前に皿を置くと早速ドラゴンステーキを食い始める。 「エルランドさんもどうぞ」 庭に面したテラスにあるテーブルにエルランドさんの分のドラゴンステーキを置く。 エルランドさんが「それでは」と言って、少し緊張気味にドラゴンステーキにナイフを入れた。 そして慎重に切り分けて口に放り込む。 と同時にエルランドさんがカッと目を見開いた。 うんうん、そうだろう。 美味いだろう。 俺もびっくりしたよ。 「美味しい......ドラゴンの肉がこれほどまでに美味しいとは............」 うんうん、分かる分かる。 これは感動の美味さだよなぁ。 って、俺もドラゴンステーキ食おう。 塩胡椒しただけのドラゴンステーキを噛み締める。 はぁ~、美味いわぁこれ。 『やはりドラゴンは美味いな。おかわりをくれ。今度はあれでな』 フェルの言うとおりドラゴンは美味いわ。 あれって、ステーキ醤油だな。 ドラちゃんも珍しくおかわりか。 ってドラちゃん、同じドラゴンをーって、確か同じ種のピクシードラゴンを食わない限り共食いとは言わないんだっけ。 『あるじー、ドラゴンのお肉美味しいよ。スイにもおかわりちょーだい』 スイもおかわりか。 いっぱい食うんだぞ。 みんなの分のおかわりのドラゴンステーキを焼こうとしたら、涙声が聞こえてきた。 「ウウッ......ウグッ............私は幸せです。夢にまでみたドラゴンの肉を食せるなんて......グスッ。しかも、夢にまでみたドラゴンの肉が、こんなにも美味しいなんて......」 エルランドさん......。 この人泣きながらドラゴンステーキ食ってるよ。 「ムコーダさん、本当に本当にありがとうございます。 はいはい、分かりましたから。 もう泣きながら食わんでくださいよー。 ってか、お礼言うんだったら、 獲ってきたのってフェルなんですよ。お礼を言うならフェルに」 俺がそう言うと、エルランドさんがフェルに「フェンリル様、本当にありがとうございます」と言っている。 『うむ。ドラゴンは美味いからな』 いや、そういうことじゃないと思うんだけどね。 エルランドさんは美味いから礼を言ってるわけじゃなくてって、ま、まぁいっか。 俺はみんなのおかわりのドラゴンステーキを焼いた。 もちろん今度はステーキ醤油でだ。 エルランドさんもまだ食い足りないようだったから、もう1枚焼いてあげたよ。 ステーキ醤油をかけてあげたら、美味いドラゴンの肉が更に美味くなったって言って、また泣きながら食ってた。 その後、フェルもスイもドラちゃんも更におかわりをして存分にドラゴンステーキを味わったようだ。 俺もあまりの美味さに、かなりボリュームのあるステーキだけどもう1枚おかわりしちゃったよ。 エルランドさんの家をお暇する際にもらった、ドラゴンステーキの代金はなんと金貨100枚。 さすがにもらい過ぎだと言ったんだけど、エルランドさんは貴重なドラゴンの肉なんだから妥当だと言ってきかなかった。 しかも、ドラゴンステーキを2枚食ったからって言って追加で支払おうとしたけど、さすがにそれは断ったよ。 だってさ、たかがステーキで金貨100枚だよ。 いくら貴重なドラゴンと言えど、ステーキ2枚で金貨100枚はもらい過ぎのような気がしてるってのにさ。 それ以上だなんて、さすがにそりゃないわー。 それで結局エルランドさんからは金貨100枚だけ受け取った。 俺とフェルとスイとドラちゃんで宿に帰る途中だ。 スイはいっぱい食べて眠くなったのか革鞄の中で早くも熟睡中。 ドラちゃんは食い過ぎて動けなくなって、フェルの背中に乗せてもらってるよ。 『美味過ぎて食い過ぎた......』とかボヤいてる。 フェルはフェルで『やはりドラゴンは美味いな』なんて言って満足顔してるよ。 確かにフェルの言うとおりめっちゃ美味かったけどね。 これからは、ここぞという時はドラゴン肉出してやろう。 宿に着いたら、そのままいい気分で寝たいところだけど、俺にはもう一仕事あるんだよね。 明日にはダンジョンに潜ることになるだろうし、ダンジョンに入ったら他の冒険者の目もあるだろうからやる暇なさそうだしね。 ダンジョンから戻ってからなんてなったら何言われるかわからんし。 さっさと早いとこ済ませちゃおっと。

138 Episode 129: Dragon Steak Is So Delicious That You Cry Mr. Elland brought me to a residential neighborhood not so far from the Adventurer's Guild. One of the likely two-story townhouses in the township of London (which, in Japanese style, is a long house) is the house that Mr. Erland was supplied by the Adventurers Guild. "This is my house. Come on, go ahead." That's just the Guildmaster's house, so it looks bigger than the rest. "The kitchen is here, but I don't cook..." The kitchen that was guided was brilliantly empty, and there was no sign of its use. Um, a little bit here. Ah...... Through the living room window, I could see the garden while it was small. "If it's a cooking tool, I have it myself. So can I cook it in the garden? "Yes, of course." I went out to the yard with permission from Mr. Elland. Serve a magic stove there. "Whoa, I thought you had a very large item box because it was enough to contain ground dragons (ground dragons), but you even go in like that. I have an item box too, but I'll only get about half of that" Oh, my God. Mr. Elland had an item box, too. "Mr. Elland has an item box, too, right?" "Yes, there are many elves with high magic power, so it's cool to have an item box." Heh, yeah. You do have an image of an elf who is good at magic as an image. That kind of Mr. Elland says wind magic and elf-specific grass magic can be used. He said that as an adventurer, he made me say buoy with these two magics and swords. I only said so myself. This is also an image, but I imagined from an elf in a movie that an elf was a bowman. I hear Mr. Elland is a swordsman. That's why I'm telling you I'm so excited to be able to do a dragon sword. Well, I know it's because you're a swordsman, but I guess it's mostly because you're a dragon material. Still, I hear Mr. Elland is a former S-rank adventurer, but I can't imagine Mr. Elland being very strong. 'Cause I've only seen you look sorry. Come on. That's what I would have said to the Alliance Master, but all I have is an image of Mr. Elland as a little dangerous elf uncle who doesn't see it when it comes to dragons. As for Mr. Elland, it's the meat of the dragon, the meat of the dragon. How shall we eat...... I figured I'd simply like a steak here. A real dragon meat dragon steak. With salt and pepper first, right? Let's use that for salt and pepper. Sure... there it is. What I took out of the item box was a black pepper with celestial sun salt and mill that I used when I baked Wyburn steak. The ground dragon (earth dragon) meat is so well served in a beautiful lean. It feels like a lot of red meat, so let's bake it the same way we did when we baked the Bloody Horn Bull red meat steak. Light the magic stove and heat the frying pan with oil over high heat. Juuuuuu -. Cook ground dragon meat in a hot frying pan. The smell of roasting meat rises suddenly. Gokuri. I accidentally swallowed my spit. He said to cook on high heat for about a minute, and on low heat for about a minute. Turn it over and bake it the same way. Then for the plate, cover the aluminum foil and let it sleep for five minutes. All right, that's a good time. Have a taste...... mogmog. Hey, what is this...? "Ugh, delicious. This meat is too delicious..." The first dragon meat I tasted was so delicious that I was impressed with how delicious the meat was. Not like cattle, pigs or birds. However, it has a flavour and flavour that only took the good parts of each, and its superb gravy floods with juice for every bite. I almost got my hands on it unexpectedly, and I hear voices from everyone. "What, you're eating only the Lord? Give us a break, too." 'Yes, they do. Eat alone and cheat. Give it to us too. " "Ryuji, Sui, I'm hungry" Ugh, sorry...... It was too delicious to stick with. I hurried, Fell, Suey and Dra, and then baked Mr. Elland's share of the dragon steak. "Yes, go ahead" Fell, Sui and Dra both start eating dragon steak quickly when they put a plate in front of them. "Mr. Elland, please." Place Mr. Erland's share of the dragon steak on the table on the terrace facing the garden. Mr. Elland said "bye" and put a knife in the dragon steak a little nervously. And carefully cut it apart and throw it into your mouth. At the same time, Mr. Elland opened his eyes. Yeah, yeah, I guess so. It would be delicious. I was surprised, too. "Delicious... I didn't know dragon meat tasted so good..." Yeah, yeah, I get it. This is a touching delicacy. I'll have a dragon steak, too. Bite the dragon steak just salted and peppered. Ha ha, yummy wow this. 'The dragon is still delicious. Give me a change. Now that's it. " Fell's right. Dragons are delicious. That's steak soy sauce. Is it unusual for Dora to change? Dora-chan, you don't say we eat the same dragon - unless we do eat the same species of pixie dragon. 'Sauce, dragon meat is delicious. Swimming, too. " Is Sui changing too? Eat a lot. I tried to bake a dragon steak for everyone's share, and I heard tears. "Woo... oo... I'm happy. I can't believe I ate the meat from the dragon I dreamed of...... gussy. Besides, I can't believe the dragon meat I dreamed of is so delicious..." Mr. Elland...... This guy is crying and eating dragon steak. "Thank you very, very much, Mr. Mkoda. After you have had the chance to dismantle the ground dragon (Earth Dragon), you will also have the opportunity to obtain its valuable ingredients and even eat the meat of the dragon in this way...... thank you so much. I'm glad I lived long.................. uggh" Yes, yes, because I understand. Don't eat crying anymore. Yikes. Well, if you want to thank me, tell Fell that I got the Ground Dragon. "Fell is the one who got the ground dragon. If you want to thank me, go to Fell." When I say that, Mr. Elland says to Fell, "Thank you very much, Master Fenrill". "Hmm. Dragons are delicious." No, that's not what I think. Mr. Elland isn't thanking you because it's delicious, but, uh, let's go. I baked everyone's dragon steak. Now, of course, with steak soy sauce. Mr. Elland still didn't seem to have enough, so I baked you another one. When I sprinkled him with steak soy sauce, he said the delicious dragon meat tasted even better, and he was eating again crying. Afterwards, Fel, Sui and Dra both had more changeovers to fully taste the dragon steak. It's a pretty chunky steak for my taste, but I switched another one. What a hundred gold coins for the price of the dragon steak, I received when I was free of Mr. Elland's house. I just said I got too much, but Mr. Elland didn't tell me it was reasonable because it was precious dragon meat. Plus, I tried to pay extra because I ate two dragon steaks, but I just said no to that. 'Cause that's a hundred gold coins on a steak. I don't know how valuable a dragon is, but I feel like I'm getting too much gold for two steaks. I can't believe it's more than that. So I ended up receiving only 100 gold coins from Mr. Erland. Me, Fell, Sui and Dora are on their way back to the inn. Did Sui get sleepy after eating a lot? She is asleep early in her leather bag. Dora's eating too much to move, and they're putting her on Fell's back. 'Too delicious to eat too much...' or something. Fell looks satisfied when he says, 'Dragons are still delicious' at Fell. Sure, Fell was right. It was so delicious. From now on, I'll serve you dragon meat when it's here. When I get to the inn, I just want to stay in a good mood and sleep, but I have another job for you, don't I? You'll be diving into the dungeon tomorrow, and if you go into the dungeon, you'll have the eyes of other adventurers, so you don't seem to have time to do it. I don't know what they'll say when I get back from the dungeon. We just have to get this over with. Whoa.

第四百二十二話 煙もくもく 段ボールから取り出したものを目の前に並べた。 とりあえず5つ購入してある。 フォレストアーミーアントの巣がどれだけ大きいのかはわからないけど、これだけあれば巣の全体に回ってくれるだろう。 『それでだ、これは何なのだ?』 「フフフ、これはね異世界製の殺虫剤だ。これに水を入れると煙が出てきて蟲を駆除してくれるんだ。あとは2、3時間放置しておけば駆除完了ってわけさ」 俺が購入したのは強力な燻煙タイプの殺虫剤だ。 これならばフォレストアーミーアントの巣もきっと根こそぎだろう。 『ほ~、お前のいたとこじゃそんなのがあるんだなぁ』 「こうやって取り寄せたものはどれもかなり効き目があるから、これも期待できると思うぞ。それじゃあ準備するから」 俺は、パッケージを外して準備を始めた。 「よしと、これで準備OK。あとは水を入れた容器にこれを入れると、少ししたら煙が出てくるはずだ。フェル、これを巣の前に設置したら煙がこっちに来ないように入口に結界を張ってくれ」 「それから煙が出たら巣の奥まで届くように、そよ風程度の風を送り込んでくれるか」 『む、そういう細かな調整が必要な魔法はドラの方が得意だろう。ドラがやれ』 『へいへい』 水を入れたプラスチック容器に薬剤の入った缶をセットする。 そして、斜め下へと続く巣穴の入口に急いでそれを設置した。 「フェル、結界をお願い」 『うむ』 フェルが結界を張った直後に殺虫剤から次々と白い煙が噴き出した。 『うわぁ、煙もくもく~』 興味津々なスイが結界に張り付きながらそう言った。 「ドラちゃん、風をお願い」 『ドラの前だけ結界を薄くした。そこから風を送り込め』 ドラちゃんの魔法の風がフォレストアーミーアントの巣に送り込まれる。 すると、坂のように斜め下へと続く巣へと殺虫剤の白い煙が風に乗って流れ込んでいった。 『何だ、これで終わりか?』 「そうだよ。あとはさっき言ったとおり、このまま2、3時間待つだけだ」 『よし、なら飯に......』 「飯にはしないよ。昼飯にはまだ早いでしょ。俺だってそれくらいは分かるんだからな」 『ぐぬぬ』 「そんな顔しなさんなってフェル。その代わりおやつでも食ってゆっくり待とうぜ」 『む、そのおやつとは何なのだ?』 「間食だな。まぁ甘いものを食うことが多い」 甘いものと聞いて喜んだのはスイだ。 『甘いの~! スイ、ケーキがいいなぁ』 ポンポンと飛び跳ねてケーキをおねだりしてくるスイ。 「それじゃあおやつはケーキにするか。あ、3つずつな」 『ヤッター! ケーキー』 『ケーキか。我はいつもの白いのがいいぞ』 『俺は当然プリンだな』 フェルには生クリームたっぷりのイチゴショートを3つ、ドラちゃんには限定のカボチャプリンとミルクプリン、それから定番のカスタードプリンの3つ、スイには希望を聞きながら大好きなチョコレートケーキのほかホワイトチョコレートケーキとイチゴのミルフィーユの3つだ。 フェルもドラちゃんもスイも甘いものは嫌いじゃないから、嬉しそうにケーキやプリンを頬張ってる。 俺はプレミアムモンブランなる限定ケーキを選んでみた。 それに合わせるのは今日の気分でコーヒーだ。 豆はキリマンジャロ。 酸味と苦みがバランスよく調和されたキリマンとモンブランのコクのある栗の甘みがなかなかに良い組み合わせだった。 そんな感じで俺たち一行は、おやつタイムを挟みながら時を過ごした。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『よし、もうそろそろいいだろう』 口の回りを満足そうにペロペロと舐めながらフェルがそう言う。 「何がもうそろそろいいだろうだよ」 おやつタイムを終えたあと、フェルとドラちゃんとスイは昼寝に突入。 フェルの結界で安心なこともあって、俺もまどろみながら時を過ごしていた。 もうそろそろ頃合かなと思い、フェルたちに声を掛けると、今度は腹が減ったの騒ぎ。 フェルが『もうそろそろ昼飯なのだからいいだろう』と言うし、ドラちゃんも『アリの巣に入る前の腹ごしらえだ』とか言うもんだから、先に昼飯にしたよ。 作り置きしていたオーク肉のカツサンドをしこたま食って、みんなが満足したところでようやく昼飯終了。 おかげで時間が押してるよ。 まぁ、燻煙殺虫は終わってるはずだから急ぐ必要はないんだけどさ。 「それじゃあ巣の中を確認してみますか」 俺たち一行はフォレストアーミーアントの巣の中へと足を踏み入れた。 フェルとドラちゃんは真っ暗な巣の中を躊躇なく降りていく。 そしてスイは......。 ボールのように坂をコロコロと転がっていった。 「エッ、エェ~、ちょっ、スイッ、大丈夫なのか?!」 『わーい、たっのしー! もう1回やりたーい!』 俺の心配をよそにスイのそんな声が聞こえてきた。 へ? スイちゃん、心配させないでよね、も~。 気を取り直して俺も下へと降りていく。 フェルたちみたいに真っ暗な巣の中を降りていくのは無理だから、いつも使っているランタンタイプのLEDの懐中電灯で照らしながらだ。 滑り落ちないように壁に手をついて慎重にゆっくりと降りていった。 そして、降り立ったのは第1の部屋。 『おい、遅いぞ。やはり我の背に乗ったほうが早いのではないか?』 「却下。こんな暗い中でジェットコースターはノーサンキューです」 『むぅ、何を言っているのか意味が分からんが嫌だということは分かった。それならば、我等を待たせるなよ』 「俺は慎重派だからしょうがないの。しかし、自分でやっておいて何だけど、すごいことになってるな」 第1の部屋はフォレストアーミーアントのドロップ品である、黒光りする頑丈そうな顎で埋め尽くされていた。 『おーい、これ全部拾うのかぁ?』 大量過ぎるドロップ品を見て辟易したようにドラちゃんがそう言った。 「まぁ低ランクの魔物のドロップ品だけど、とりあえずこの部屋のはある程度拾ってこうと思う」 『えー、面倒臭いな』 「そう言わないの。ほらスイだってああやって手伝ってくれてるんだから手伝ってよ」 『はい、あるじー』 拾い集めたドロップ品を渡してくるスイ。 「フェルも手伝ってよね」 『面倒だが仕方がないな』 フェルにマジックバッグを預けて手分けしてフォレストアーミーアントのドロップ品を拾っていった。 みんなで無心になって拾いまくった。 いくつか拾い残しがあるものの量的にはこれで十分となり、次の部屋へと移動する。 下へと続く坂道をフェルたちはすいすいと進んでいくが、当然俺は慎重に進んでいった。 既に次の部屋を眺めているフェルとドラちゃんはなんだかげんなりした様子。 「ん、どした?」 俺も部屋の中を覗いてみると......。 『あるじー、拾うー?』 この部屋の中にもフォレストアーミーアントの顎が大量に落ちていた。 ったく、どんだけいたんだっての。 「フォレストアーミーアントのドロップ品の顎は十分過ぎるほどあるし、ここはもういいよ」 そう言うとあからさまにフェルとドラちゃんがホッとしていた。 ちょっと、そんな嫌がるほど拾わせてないでしょ。 『よし、次だ次』 ドラちゃんがそう言いながら次の部屋に向かって飛んでいった。 しかしながら、次の部屋も次の次の部屋も同じくフォレストアーミーアントのドロップ品の顎だらけだった。 『本音を言うとあんな煙だけで殲滅なんてできるのかって思ったけど、こりゃあすごい効き目だ。奥にいたアリまで全部死んでるんだからな......』 ドロップ品だらけの部屋を見てドラちゃんがそうつぶやいた。 『まったくだ』 フェルも部屋の状況を見て同意している。 「強力な燻煙タイプの殺虫剤だからな。煙が隅々まで行き渡るから効き目も抜群ってわけよ」 俺が作ったわけじゃないけど、なんだかちょっと誇らしくなった。 製薬会社さんありがとう。 あなたたちの作った殺虫剤は異世界で大活躍してます。 まぁ、そんなことは置いておいて、下りていった次の部屋が最後の部屋らしい。 すなわち......。 『あれがクイーンフォレストアーミーアントだな。しぶとく生き残っているぞ』 フェルがそう言いながら鼻先で指した先に、普通のフォレストアーミーアントの4、5倍はありそうなデカいアリが仰向けにひっくり返った状態で足をピクピクさせていた。 『これしかいないから、幼虫は全部死んだみたいだな。1匹も残ってないぜ』 ドラちゃんが言うように、最後の部屋にいたのはクイーンフォレストアーミーアントだけだった。 『お主がやったのだ。最後もお主がやれ』 フェルに促されて、クイーンフォレストアーミーアントの前に立った。 そして、アイテムボックスからスイ特製のミスリルの槍を取り出した。 クイーンフォレストアーミーアントの腹にミスリルの槍を深く突き刺す。 ピクンと動いたあとクイーンフォレストアーミーアントが息絶えた。 クイーンフォレストアーミーアントが消えたあとには、クイーンフォレストアーミーアントの顎と極小の魔石が落ちていた。 それから......。 『あるじー、奥に何かあるよー』 クイーンフォレストアーミーアントの陰になって見えなかったそれが、クイーンフォレストアーミーアントが消えたことによって露になった。 「宝箱、だな......」 まさかこんなアリの巣の奥深くに宝箱があるとは思いもしなかった。

442 Episode 422: Smoking I lined up what I took out of cardboard in front of me. I bought five for now. I don't know how big Forest Army Ant's nest is, but with all this, it'll go around the whole nest. "So, what is this? "Hufu, this is a world-class insecticide. If you put water in this, the smoke will come out and get rid of the bugs. If we leave him alone for a couple of hours, the extermination will be complete." What I bought was a powerful smoke-type insecticide. This would certainly root for Forest Army Ant's nest as well. "Ho, there's such a thing where you were." "Everything I've picked up like this works pretty well, so I think we can expect this, too. Then I'll be ready." I unpacked the package and started getting ready. "All right, now get ready. OK. And then if you put this in a container with water in it, the smoke should come out in a little while. Fell, if we set this up in front of the nest, I need you to tie the line at the entrance so the smoke doesn't come this way." "Then will you send in some breeze so that it reaches the back of the nest when the smoke comes out" 'Mm, Dora would be better at magic that needs such fine tweaking. Dora do it.' "Heh heh." Set a can of medicine in a plastic container with water. He then hurried to install it at the entrance to the nest hole leading diagonally down. "Fell, please tie the line" "Umm." One white smoke erupted from insecticide after another shortly after Fell tied the line. "Wow, it's smoky." That's what Sui, intrigued, said as he stuck to the junction. "Dora, please wind" "I only diluted the junction before Dra. Send the wind in from there. ' Dra's magical wind is sent into Forest Army Ant's nest. Then a white smoke of insecticides poured into the nest leading diagonally down like a slope into the wind. "What, that's it? "That's right. All you have to do is wait a couple of hours like this, just like I said." "Okay, then for dinner..." "I'm not making it into dinner. It's still early for lunch, isn't it? That's how much I know." "Gu Tu" "Be such a face, Fell. Instead, let's have a snack and wait." "Mm, what is that snack? "That's an intermittent meal. Well, I often eat sweets." It's sui I'm glad to hear it's sweet. "It's sweet! Sui, I like the cake" Sui jumping with a pom pom and snapping a cake. "Then do you want to make snacks into cakes? Oh, three at a time." "Yatter! Cakey" "Cake. I like the usual white." "I'm naturally a pudding." Three strawberry shorts full of raw cream for Fell, an exclusive pumpkin pudding and milk pudding for Dora, then three classic custard puddings, and three white chocolate cakes and strawberry millefeuilles for Suey, in addition to her favorite chocolate cakes as she asks for hope. Fell, Dora, and Sui don't hate sweet things, so they cheek up cakes and pudding happily. I chose an exclusive cake that would be premium Mont Blanc. To go with that is coffee in today's mood. The beans are Kilimanjaro. The rich chestnut sweetness of Kiliman and Mont Blanc, balanced by acidity and bitterness, was quite a good combination. That's how we spent our time pinching snack time. * * * * * "All right, it's time to go." That's what Fell says as he licks the pepper around his mouth satisfactorily. "I don't know what to do anymore." After snack time, Fell, Dora and Sui go into a nap. Sometimes I was relieved at Fell's juncture, and I was passing through the time as well. I thought it was about time, and when I spoke to the Fells, I was hungry this time. The noise. Fell says, "It's time for lunch," and Dora says, "It's my stomach before I go into the ant's nest," so I made it lunch first. I lumped in the oak meat cutlet sandwich I had made and finally finished lunch where everyone was satisfied. Thanks to you, time is running out. Well, I'm supposed to be done smoking insecticides, so I don't need to hurry. "Then why don't you check the nest?" We set foot in the nest of Forest Army Ant. Fell and Dora go down in the dark nest without hesitation. And Sui... I rolled down the hill corny like a ball. "Eh, eh, hey, swih, are you okay?! "Wow, it's just... I did it again! I heard Sui's voice about my worries. To? Sui, don't make me worry, too ~. Restore your mind and I'll go downstairs, too. It's impossible to go down the dark nest like the Fells, so while illuminating with the lantern type LED flashlight I always use. I put my hand on the wall to avoid slipping off and carefully slowly descended. And it was the first room that got off. 'Hey, it's late. Wouldn't it still be quicker to get on my back? "Rejected. In this dark, the jet coaster is no thanksgiving" 'Mmm, I don't know what you're talking about, but I know I don't like it. Then don't keep us waiting. " "I can't help it because I'm a prudent man. But do it yourself. Whatever, but you're doing great." The first room was filled with glowing sturdy jaws, a Forest Army Ant drop. "Hey, are you going to pick all this up? That's what Dora said as she saw too many drops and pioneered them. "Well, it's a low-ranking demon drop, but for now, I'm going to pick up some of this room's" "Uh, that stinks." "You don't say that. Look, even Sue, she's helping me. Help me." "Yes, Ruji." I'll give you the drops I picked up. Sui. "Help me, too, Fell." It's troublesome, but I can't help it. I left my magic bag with Fell and split it it up to pick up Forest Army Ant drops. We all got heartless and picked it up. This is enough for the quantity of some leftovers to be picked up and moved to the next room. Fells marched down the ramp, but naturally I proceeded with caution. Fell and Dora, already overlooking the next room, look kind of laid back. "Hmm, what's up? I peek inside the room too... "Ryuji, pick it up -? There was also a massive fall of Forest Army Ant's jaw inside this room. How long have you been here? "I have enough jaws of Forest Army Ant drops, and I've had enough here" That said, Fell and Dora were obviously horrified. Hey, you didn't make me pick that up so reluctantly. "Okay, next. Next." Dora flew towards the next room as she said so. However, both the next room and the next were jawed with Forest Army Ant drops. 'To tell you the truth, I thought you could wipe out that kind of smoke alone, but this is such an amazing effect.' Cause all the ants in the back are dead... ' Dora snapped like that when she saw a room full of drops. "Not at all." Fell also sees the situation in the room and agrees. "It's a powerful smoke-type insecticide. Smoke goes around every corner, so it works great." I didn't make it, but it kind of made me a little proud. Thank you, pharmaceutical company. Your insecticides are very active in different worlds. Well, leave that alone, it seems the next room I went down to is the last. i.e........ 'That's the Queen Forest Army Ant. He's still alive. " Ahead of Fell pointing at him with his nose tip as he said that, four or five times as likely a big ant as a regular Forest Army Ant was pimping his leg upside down. 'It's the only thing left, so it looks like all the larvae are dead. There's not one left.' As Dora says, the only person in the last room was Queen Forest Army Ant. 'The Lord did it. The Lord will do it in the end. " Fell urged me to stand in front of the Queen Forest Army Ant. And I took the Swiss specialty Mithril spear out of the item box. Poke Mithril's spear deep into Queen Forest Army Ant's belly. Queen Forest Army Ant was out of breath after the piqun moved. After Queen Forest Army Ant disappeared, Queen Forest Army Ant's jaw and minimal demon stone were falling. Then...... There's something in the back. I couldn't see in the shadow of the Queen Forest Army Ant. That was dew by the disappearance of the Queen Forest Army Ant. "Crate, right..." I never thought there would be a treasure chest deep in an ant's nest like this.

閑話 3人の勇者~マルベール王国王都にて~ 「ウフフフ」 「エヘへ」 花音と莉緒が俺の腕に自分の腕を絡めてニヤニヤしていた。 「何だよ2人とも」 「だって、ねぇ莉緒」 「ねぇ、花音ちゃん」 「あたしたち夫婦になったんだよ、嬉しいに決まってるじゃん」 「そうだよ。櫂斗君が私たちの旦那様になったんだもん嬉しいに決まってるよ」 そんなこと言うなんて、花音と莉緒もかわいいじゃないか。 でも、俺だってな......。 「俺も花音と莉緒が嫁さんになってくれて嬉しいよ」 俺がそう言うと花音と莉緒も照れながらも嬉しそうに笑ってた。 もちろん2人の指には俺の送った指輪が光っていた。 王都の門を出て10分ほど歩いたところにあるダンジョンに俺たちは来ていた。 花音と莉緒の希望で、王都に着いたその日のうちに土の女神の教会に行って結婚式を挙げた。 2人がこだわった土の女神の教会は、古代ローマの神殿のような感じで美しく荘厳な佇まいだった。 そこで挙げた結婚式だが、結婚式とは言っても、教会にいくばくかのお布施をして教会の奥にある土の女神様像の前で神官に祈ってもらうだけだから、そんなに時間もかからなかった。 それでも気持ち的にはまったく違う。 この式を挙げたことで、俺たちは夫婦になったんだなってひしひしと感じた。 それが一昨日の話で、その晩は新婚初夜でゴニョゴニョ......。 ま、まぁ、いろいろあって翌日はゆっくり休んで、今日はみんなでダンジョンへと繰り出してきたわけだ。 俺たちも懐に余裕があるわけじゃないしな。 王都に来る旅の準備でいろいろと使ったし、お布施もバカにならない金額だったし。 貧乏暇なしってわけだ。 そんなわけでダンジョンへとやって来たわけだが、さすが王都のダンジョンだ。 入るだけでも冒険者の行列ができていた。 俺たちは、その行列に並んでいる。 「もう少し時間かかりそうだね」 行列を見ながら花音がそう言った。 「しょうがないよ、王都だもん」 「ドロップ品いっぱい出るといいね」 「うん。結婚して運が上がったから、いっぱい出るかも」 そういや、神官がそんなことを言ってたな。 教会で結婚式を挙げると運が上がるらしいぞ。 まぁ、そうは言ってもほんの少しみたいだけど。 それでも上がったなら、少しは期待できるかな。 「だといいけどな。でも、2人とも無理だけはするなよ。約束だぞ」 「分かってるよ。それを言うなら櫂斗もだよ。櫂斗に何かあったらあたし......」 「そうだよ。櫂斗君に何かあったら私だって......」 「分かってるって。これからも3人ずっと一緒だ。これからは安全第一でやってこうぜ」 「「うん」」 俺の得物のロングソードでオークの肩から腹にかけて切り裂いた。 「プギィィィッ」 オークが断末魔の叫び声をあげて倒れる。 そして、ダンジョンに吸い込まれるようにして消えていった。 「ふぅ、終わった」 王都のダンジョンはゲームに出てくるような石壁に囲まれた地下に進むタイプの‟これぞダンジョン”というようなダンジョンで、俺たちはそこの8階層を探索していた。 その8階層にある一室にたむろしていたオークどもを始末したところだった。 「けっこういたから、ドロップ品もけっこう出てるわね」 「ホントだ。オークとは戦い慣れてるし、やっぱりこの階層にして正解だったね」 ここ8階層には、俺たちが今までメインに狩っていたオークが出るということもあり、とりあえずこの階層で金を稼ごうということになった。 その先に進むかどうかは、この階層で探索してみてからにしようと3人で話し合って決めた。 「オークの肉がけっこうあるね」 「うん。でも、アレもあるよ......」 「ウェッ。アレはあたしたちには触れないよね......」 「うん。アレはチョット......」 「櫂斗、アレの回収お願い」 「しょうがないなぁ」 俺は、2人がアレと言うドロップ品を回収していった。 花音と莉緒が触れるのも嫌がるアレとは、オークの睾丸だ。 これは精力剤の原料の1つでけっこういい値で買い取ってもらえるんだぞ。 「今のでそこそこドロップ品も回収できたと思うけど、どうする?」 「まだ余裕あるし、もう少し探索していこうよ。稼げるときに稼いでおきたいし。莉緒はどう?」 「私もそれがいいと思う。私たちならオーク相手に遅れをとることもないし、この階層なら罠の心配もないし」 このダンジョンのことを事前に調べたところ、10階層以降から罠が仕掛けられていることが分かっている。 「2人が大丈夫なら、もう少し探索していくか。じゃ、行こうぜ」 俺と莉緒が部屋を出ようとしたところ、花音がなぜか動かない。 「花音、どうしたんだ?」 「うん......。櫂斗、莉緒、ちょっとこっち来てくれる?」 花音がそう言うから、俺と莉緒は花音の下へと駆け寄った。 「ねぇ、あそこ。奥の壁の左側さ、なんかおかしくない?」 そう言って花音が奥の壁の左側を指差した。 花音の指差したところを目を凝らして見てみる。 「別にどこもおかしいようには見えないけど......」 「私もおかしいようには見えないよ......」 莉緒も俺と同じ意見だ。 それでも花音は納得がいかないようだ。 「ちょっと見てくる」 そう言って、奥の壁へと向かっていった。 俺と莉緒も訝しがりつつ花音についていく。 「この辺なんだよね......」 花音がおかしいと感じる辺りの壁をペタペタと触る。 「ほら、何ともないじゃん。花音の気のせ......」 気のせいだと言葉を続けられなかった。 花音が触れたところの壁の一部がポロポロと剥がれ落ちた。 そして現れたのは、直径10センチ程度の魔法陣だった。 「こ、これは......」 「ほら。ここら辺ずっと違和感あったんだよねー」 花音がちょっとばかりドヤ顔でそう言う。 「これって魔法陣だよね。ここに魔力を流すってことかな?」 「多分ね。ちょっとやってみる」 「あっ、待て花音ッ」 止めたが間に合わずに花音が魔法陣に触れた。 ゴゴゴゴゴーッ―――。 壁の一部がスライドして、その向こうに部屋が現れた。 「これは、隠し部屋ってやつか?」 3人で恐る恐る中を覗き込む。 「あ! 櫂斗君、花音ちゃん、奥を見て。あれ、あの木箱って宝箱じゃないかな?」 莉緒に言われて奥に目を向けると、確かに古めかしい木箱が鎮座していた。 「ホントだ! あれ、宝箱だよ。早く開けてみよう!」 そう言って花音が宝箱に向かおうとするのを寸でのとこで止めた。 「待てッ! 罠があるかもしれない、ここは慎重にだ」 「そうだよ。花音ちゃん」 「えーっ、でも、ここ8階でしょ。罠はないって話だったんじゃないの?」 「そうだけど、ここは隠し部屋なんだぜ。そこも同じとは限らないだろ」 「そうそう。私たちには鑑定スキルがあるんだから、まずは鑑定してみようよ」 「分かったわよ。それじゃ、鑑定。......うん、罠はないみたい」 俺も鑑定してみると......。 【 宝 箱 】 宝箱。罠は仕掛けられていない。 「うん、大丈夫みたいだな」 「そうだね」 莉緒も鑑定してみたらしく頷いた。 「それじゃ、開けてみよう」 「あたしが開けたいな」 隠し部屋の第一発見者として、宝箱を開けるのは花音に譲った。 花音がゆっくりと宝箱を開けると......。 「なんか、ちょっとばっちい麻袋と、これはポーションかな?」 中には少し汚れた麻袋と小瓶が入っていた。 「まずはこっちの麻袋の中を見てみよう」 麻袋を取り出して中を覗く。 「おおーっ」 「金貨だわっ!」 「100枚くらいはありそう! ヤッタね!」 中を見て俺も花音も莉緒も興奮した。 これがあればしばらくは生活に困ることもない。 「次はこれだ。花音の言うとおりポーションなんだろうけど、まずは鑑定だ」 【 エリクサー(劣化版) 】 エリクサー(劣化版)。劣化版なので寿命が延びることはない。四肢欠損を含むあらゆる怪我及び万病に効く。 「これっ......」 「エリクサー、だって......」 「エリクサー......」 「莉緒ッ、やったぞ!」 「莉緒、これで腕が治るよ!」 「わ、私の、腕が......」 「そうだ! これで莉緒の腕も元通りだ!」 「うぐっ、り、莉緒っ、良かったね。本当に、良かったっ......」 「花音ちゃんっ、ぐすっ」 俺たち3人は抱き合って泣いて喜んだ。 高ぶっていた気持ちが落ち着いたところで、莉緒にエリクサーをすすめた。 「莉緒、早速試してみろよ。確か、怪我の場合は半分は飲んで半分は患部にかけるのがいいらしいぞ」 「い、いいのかな? よく考えたら、これを売れば3人とも一生暮らしていくだけの資金になると思うんだけど......」 「何遠慮してんだよ! いいに決まってるじゃないか!」 「そうだよ、莉緒! お金ならほら、宝箱に入ってた分があるじゃん。遊んで暮らしていくほどはないけど、しばらくは生活には困らないから大丈夫だよ」 「分かった。それじゃ......、あ!」 莉緒がエリクサーを飲む寸前で止めた。 「何だ、どうした?」 「あのね、これって、ここで飲んだら、すぐに腕が治るのかな? そうだとしたら、ダンジョンを出るときに怪しまれないかなって」 「あっ、そうか! 確かに莉緒の言うとおりかも。ここのダンジョンにはたくさんの冒険者が入っていくから、あたしたちのことを覚えてる人がいるかどうかわからないけど、もし、覚えてる人がいたら、絶対にお宝見つけたんだってバレちゃうよね」 「うん。それでね、変な人に目を付けられるとかしたら、面倒なことになるんじゃないかなって思ったの」 「確かに花音と莉緒の言うとおりだ。魔物より何より人が1番狡猾だってことは、俺たち身をもって経験してるしな」 俺の言葉に花音と莉緒が深く頷く。 「それに、よく考えると、王都にいる間にエリクサーを飲むのはマズいかもしれない。宿の従業員たちは俺たちの名前も分かってるわけだしさ。他の宿泊客も俺たちのこと見てるし、片腕だった莉緒の腕が次の日には生えてたなんてなったら絶対に騒がれると思う」 「確かに」 「うん。櫂斗君の言うとおりだと思う」 「それなら......」 今日狩ったオークのドロップ品だけ換金して、隠し部屋や宝箱のことは一切黙っていようということになった。 そして、王都も明日には離れようということで決まった。 王都を出て丸1日。 街道沿いを進んでいるが、今のところ近くに人の気配はない。 「よし、この辺でいいんじゃないか?」 「うん。王都からもだいぶ離れたし、いいと思う。莉緒、飲みなよ」 莉緒はアイテムボックスからエリクサーの入った小瓶を取り出して、半分を一気にあおった。 そして、もう半分を無くなった左腕の肘の辺りに振りかけた。 すると、莉緒の体が淡く光りだし、左腕の辺りが強く発光した。 「莉緒ッ、大丈夫かッ?」 「莉緒ッ!」 莉緒を包んだ光は10秒ほどで収まった。 「櫂斗君、花音ちゃん、これ......」 「莉緒ッ、左腕っ」 「莉緒の腕が元に戻った!」 莉緒の左腕が元通りになっていた。 「私の、私の腕が、元通りにっ。あ、ありがとう2人とも」 それから俺と花音と莉緒は抱き合って号泣した。

365 Three Brave Tales - In King Marvel'S Capital "Uhhhhhh" "To Ehe" Flower noise and Li Oo were entangling their own arms in my arms and nibbling. "What is it, both of you?" "'Cause, hey, Lio" "Hey, Flower Sound" "We're a couple now, I'm glad you decided." "That's right. I'm glad you've become our husband." How cute of you to say that, Flower Sound and Lio, too. But it's me... "I'm glad Flower Sound and Lio are my wives, too." When I said that, I laughed with joy at the sound of flowers and Lio. Of course the two fingers were glowing with the ring I sent them. We were in a dungeon about ten minutes walk out of Wang Du Gate. With the sound of flowers and the hope of Lio, he went to the church of the goddess of earth to celebrate his wedding within the day of his arrival in the King's capital. The church of the earthly goddess, to which the two committed themselves, was a beautiful and majestic stand-up, feeling like an ancient Roman temple. The wedding I mentioned there, but when I said the wedding, it didn't even take that long, because I was just going to give a bullshit about going to church and ask a cleric to pray in front of the statue of the goddess of dirt behind the church. Still not at all pleasantly. With this ceremony, we became a couple, and I felt a tingle. That was yesterday's story, and that night was the first night of my newlyweds, Gonyo Gonyo...... I mean, well, there's a lot going on, and the next day we took a break, and we all rolled out to the dungeon today. We don't have room for nostalgia either. I spent a lot of money preparing for my trip to King's Capital, and the boudoir was an amount that wouldn't be silly. I don't have time for poverty. That's why I came to the dungeon, but that's the dungeon of the king's capital. There was a queue of adventurers just to get in. We're in that queue. "It's going to take a little longer." That's what the flower noise said as I looked at the queue. "I can't help it, it's the king's capital" "I hope it's full of drops." "Yeah. I got lucky getting married, so I might get out full" No, the cleric said that. I hear you're lucky to have a wedding at the church. Well, that sounds like just a little bit. If it's still up there, I guess I can expect a little. "I hope so. But don't just make it impossible for both of us. It's a promise." "I know. If that's what you're talking about, so be it. If anything happens to Dou, I..." "That's right. If anything happens to you, I will..." "I know. The three of us will always be together. From now on, let's do it first and foremost." "" Yeah. " I tore it from the shoulder to the belly of an oak with a long sword of my gain. "Puggyyyyy" An orc falls with the scream of an extinct demon. And then he tried to get sucked into the dungeon and disappeared. "Phew, it's over" The dungeons in Wangdu are the kind of dungeons that go underground surrounded by stone walls that come out of the game. We were exploring the eight levels there. I had just finished off the oaks that were hanging out in one of the rooms on those eight floors. "There you are, and the drops are coming out." "Really. I'm used to fighting orcs, and I knew you were right about this hierarchy." Sometimes in the last eight tiers there will be the oak that we've been hunting in the main, and for now we're going to make money in this hierarchy. The three of us discussed and decided whether to move on or not to explore in this hierarchy. "You've got a lot of oak." "Yeah. But I also have an array..." "Weh. Aren't you going to touch us..." "Yeah. I'm chot..." "Duo, please retrieve me." "I can't help it" I retrieved the drops they said were there. An oak testicle is an alley that Li Oo doesn't even like to touch. This is one of the ingredients of the vigor that you can buy for a pretty good price. "I think I could collect the drops there now, too, but what do we do? "We can still afford it, and we'll explore some more. I earned it when I could. How's Lio? "I think that's a good idea too. We wouldn't be late for an orc opponent, and this hierarchy wouldn't worry about a trap." I looked into this dungeon beforehand and I know that a trap has been set since the tenth tier. "If the two of us are okay, shall we explore some more? Okay, let's go." Me and Lio tried to leave the room, and the flower noise wouldn't work for some reason. "Flower noise, what's going on? "Yeah...... Yodo, Lio, can you come over here for a second? That's what the flower sounds like, so Lio and I rushed under the flower sounds. "Hey, there. On the left side of the back wall, isn't that strange? That's what I said and the flower noise pointed to the left side of the back wall. I'll stare at what the flower noise pointed at. "Nothing. It doesn't look crazy anywhere..." "I don't look crazy either..." Lio shares my opinion. Still, the floral sounds don't seem convincing. "I'm gonna take a look" That's what I said, I headed for the back wall. Me and Lio follow the flower noise with surprise. "It's around here..." I touch the walls around where I find the flower noise strange with a pet. "Look, you're nothing. Mind the sound of flowers..." I couldn't go on saying that it was my fault. Some of the walls where the flower noise touched peeled off. And what appeared was a magic formation about ten centimeters in diameter. "Ko, this is..." "Look. I've always felt uncomfortable around here." That's what the flower sounds like all the time on Doya's face. "This is a magic formation, right? Does that mean we're gonna run magic here? "Maybe. I'll give it a shot." "Oh, wait. Flower noise." I stopped but the flower noise touched the magic formation in time. Gogogogogogogogogoo -. Part of the wall slid and the room appeared beyond it. "Is this a hidden room? The three of us peek into fear. "Ah! Hado, Hanayou, look in the back. That's a crate, isn't it? When Lio told me to look in the back, an old wooden box did sit down. "Really! That's a chest. Let's open it up! That's what I said and stopped the flower noise from trying to make its way to the chest in inches. "Wait! There may be a trap, be careful here." "That's right. Flower Sound." "Uh, but this is the eighth floor, right? I thought we were talking about no traps. "Yeah, but this is a stash room. You're not always the same there." "Yes, yes. We have appraisal skills, so let's appraise them first." "I get it. So, appraisal.... Yeah, looks like there's no trap" I'll take an appraisal too... [Chest] Crate. No trap set. "Yeah, you look fine" "Right." Lio nodded, too, as he tried to appraise it. "Well, let's open it" I want to open it. As the first discoverer of the hidden room, opening the chest gave way to the sound of flowers. When the floral sound slowly opens the chest...... "Something about a little tiny hemp bag and is this a potion? There was a little dirty hemp bag and a vial inside. "Let's take a look inside this hemp bag over here first" Take out the hemp bag and peek inside. "Ooh." "Gold coin! "There seems to be a hundred or so! Yatta!" Look inside. Me, Flower Sound and Lio got excited. With this, I won't have any trouble with my life for a while. "This is the next one. I know you're right about the flower noise. It's the appraisal first." [Elixir (Degraded Version)] Elixir (Degraded Version). Since it is a degraded version, it will not extend its life. Effective against all injuries and diseases, including limb defects. "This..." "Elixir, because..." "Elixir......" "Li Oo, we did it! "Lio, this will cure your arm! "Wow, my, my arm..." "That's right! Now Lio's arm is back on track! "Ugh, Ri, Rio, good for you. I'm so glad..." "Flower noise, gush" The three of us were happy to hug each other and cry. I recommended Elixir to Lio when the feeling of being high had settled down. "Lio, give it a try. Sure, if you get hurt, you should drink half of it and put half of it on the affected area." "Yes, is that okay? On second thought, I think selling this would just fund all three of us living our lives..." "What are you so reluctant about! That's a good one! "That's right, Lio! For the money, look, you have what was in the chest. It's not enough to play and live, but I won't be having any trouble with my life for a while, so I'll be fine." "Okay. Bye......, ah! Lio stopped on the verge of drinking Elixir. "What, what's up? "You know, this, if I drink here, will my arm heal soon? If that's the case, when you leave the dungeon, you don't get suspicious." "Oh well! Maybe Lio is right indeed. There are a lot of adventurers in the dungeon here, so I don't know if anyone remembers us, but if anyone remembers us, they'll find out we found the treasure." "Yeah. So, I thought if I could get eyes on someone weird, I'd be in trouble." "Sure, Flower Sound and Lio are right. Most of all, people are the most cunning than demons, and we've been through that." Flower noises and lio snort deeply into my words. "Besides, on second thought, drinking elixir while in the king's capital may be a bad idea. The innkeepers know our names. The other guests are looking at us, and I'm sure if Li Oo's arm, which was one arm, was growing the next day, it would definitely make a scene." "Indeed." "Yeah. I think you're right, To-do." "Then..." I decided to redeem only the oak drops I hunted today and keep quiet about any hidden rooms or crates. And the Wang Du also decided to leave tomorrow. I left Wangdu for an entire day. It's going down the street, but so far there's no sign of people nearby. "Okay, why don't we just go around here? "Yeah. I'm a long way from Wang Du, and I think it's good. Lio, have a drink." Lio took the vial with the elixir out of the item box and warmed it up half at once. And I swung the other half around the elbow of my missing left arm. Lio's body then glowed pale and the area around his left arm glowed strongly. "Leo, are you okay? "Li Oo! The light wrapped around Lio subsided in about ten seconds. "Do-kun, Hanayou, this..." "Leo, left arm." "Lio's arm is back! Lio's left arm was back on track. "Mine, my arm, back to normal. Oh, thank you, both of you." Then me, Flower Sound and Lio hugged each other and cried.

第五百四十九話 オホォォォォォッ 「みなさん、お久しぶりです!」 ヴェルナーさんにラモンさん、ヴィンセントにリタにフランカ。 懐かしい面々に自然と笑顔になる。 「あ、もしかして冒険者ギルドに招集されました?」 高ランクの冒険者を招集するって言ってたからなぁ。 「ああ。俺たちは王都に滞在していたからな。真っ先に話が来た」 ヴェルナーさんが頷きながらそう言った。 「ムコーダさんの名前が出たら、我らも協力しないわけにはいかないですからな」 ラモンさんが笑みを浮かべながらそう続けた。 ありがたいねぇ。 「ところで、ムコーダさん。またすごいのを従魔に......」 ヴェルナーさんが俺の背後を見てそう言った。 そして、その言葉にラモンさんも、ヴィンセントにリタにフランカも頷いている。 間違いなくゴン爺のことだよね。 「いやぁ~その、成り行きでというか」 今度はヴィンセントのその言葉にヴェルナーさんほかアイアン・ウィルの面々が頷いていた。 「まぁ、理由はフェルと同じようなものですよ......」 苦笑いでそう説明する俺。 大飯食らいが増えただけです。 「ということは、ムコーダさんのご飯に釣られて?」 『うむ。主殿の飯は何物にも代えがたいからのう』 「うおっ、しゃべった!」 リタの言葉に返したのはゴン爺だった。 「あ、うちの一員になったゴン爺です」 そう紹介したら、アイアン・ウィルの面々が下を見て肩を震わせているんだけど。 解せぬ。 「ハァ、苦しい。でも、フェル様は古竜とやり合ったって言ってませんでしたっけ? もしかして、ゴン爺様ではない古竜なんすか?」 ヴィンセントが以前フェルが話したことを覚えていたのか、そんなことを言い出した。 『いや、やり合ったのは此奴だ。だがまぁ、今は一時休戦だ。今のところは仲間だからな』 『うむ。そういうことじゃ』 フェルとゴン爺がそう言うと、「ふぉ~」っと変な声を上げながら興奮するヴィンセント。 「フェンリルと古竜のコンビなんて最強じゃないっすか! 無敵っすよ、無敵!!」 『おいおい、俺らも居るっての!』 自分たちもいるとヴィンセントの前に躍り出るドラちゃんとスイ。 「うおっ。そうだった、ムコーダさんにはちっこいドラゴンとスライムの従魔もいるんだったすね」 「フェルやゴン爺には及ばないけど、ドラちゃんとスイも十分強いんですよ」 Sランクの魔物を仕留められるくらいね。 「みんなムコーダさんのご飯に釣られてなんですよね?」 リタがそう聞くから「まぁ」と答える。 「それだと毎日ムコーダさんのご飯食べられるのかぁ。いいなぁ~」 そんなことを言うリタに、ラモンさんが「馬鹿者」と呆れながら怒る。 「我らは飯も食うや食わずの低ランク冒険者ではないのだぞ」 「ラモンの言うとおりだ。毎日ちゃんと食ってるだろうが」 ラモンさんに続いてヴェルナーさんもリタを窘める。 「それとこれとは別なの! ムコーダさんのご飯はめちゃくちゃ美味しいんだから」 このリタの言葉にはヴィンセントが力強く頷いていた。 「しっかし、ムコーダさんが王都にいるなら冒険者ギルドで会えるかなーと思ってたら、全然ムコーダさん冒険者ギルドに来ないんすもん」 口を尖らせながらヴィンセントがそう言う。 「ごめんごめん」 とある理由で冒険者ギルドには極力近寄らなかったんだよ。 ウザいあの人がいて絡まれるんじゃないかと思ってさ。 まぁ、その人にはさっき会っちゃったんだけどね。 「あなたはムコーダさんの美味しい料理を食べさせてもらいたかっただけでしょうが」 ちょっぴり呆れ顔でフランカがヴィンセントに突っ込む。 「うっさい。期待してたのは俺だけじゃねぇもん。リタなんて「ムコーダさんのご飯食べられるかも~」って涎垂らしてたんだからな」 「嘘言うな! アタイ涎なんか垂らしてないもん!」 「ハンッ、垂らしてたね~」 「垂らしてない!」 やんややんやと言い合うヴィンセントとリタ。 それを見ていたフランカは「あなたたちったら......」とさらに呆れ顔だ。 「二人ともやめぬか」 ラモンさんが止めに入ってようやく言い合いを止めるヴィンセントとリタ。 それでも子猫がフーフー威嚇するように睨み合っていたけれど。 ま、ケンカするほど仲が良いってことなのかな。 「騒がしくてすまないな」 ヴェルナーさんが申し訳なさそうにそう言う。 「いえいえ。逆にみなさん変わりないなと思って嬉しくなりました」 「ハハッ、確かに。ヴィンセントが調子いいのとリタがうるさいのは変わりないな」 「「リーダー?!」」 「おっと、変なところで耳が良いのもな」 その言葉に、ヴィンセントとリタを除いた面々が笑った。 そして、やっぱりパーティー仲間がいるっていいなと少し羨ましくなる俺だった。 「そうだ。さっきムコーダさんは変わりないって言ったが、俺たちにも変わったことがある」 「そうなんですか?」 みなさんに変わった様子もないし不思議に思っていると......。 「ああ。パーティーランクがBに上がった」 「本当ですか! おめでとうございます!」 「ありがとう」 「それがあって我らにも今回の話がきたというのもありますからな」 ラモンさんの言葉になるほどと思った。 Bランク冒険者パーティーともなれば高ランク冒険者の域に入るらしいからな。 「これはお祝いしないとですね」 リヴァイアサンの解体が終わって一段落したら、みなさんを誘って、王都の美味いレストランにでも繰り出そうかと考える。 「アタイも!」 真っ先にそう言い出したのはヴィンセントとリタだ。 「え、ここは王都だから俺なんかより美味い飯を出す店はいっぱいあると思うよ」 ここはさすがの王都。 レストランも他の街とは比べ物にならないくらいにあるし、高級店と言われる店も数多い。 俺の適当な感じの料理よりも高級店に行った方が、いつもと違う美味い飯が味わえると思うんだけど。 というか、俺も行ってみたいし。 「そんなことないっすよ! 高級店でも食ったことあるけど、高級な肉に香辛料をこれでもかって使っただけで美味いとは思わなかったっす。ムコーダさんの飯の方が断然美味いっす!」 ヴィンセントの言葉にリタもうんうんと何度も頷いて「ムコーダさんのご飯はすんごく美味しい!」と言う。 そして期待に満ちた目で俺を見つめるヴィンセントとリタ。 そんな目で見られるとねぇ。 「それじゃあ俺の手料理でいいならば」 「ヤッター!」 諸手を挙げて喜ぶヴィンセントとリタ。 「ムコーダさん、うちの奴らがホントすまないな」 「いえいえ。手料理が美味いって言ってもらって、俺も悪い気はしませんから」 そんな感じで久々の再会に話を弾ませていると、集まっていた冒険者並びに冒険者ギルド職員に招集がかかったのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ どんどん集まってくる関係者。 俺はというと別口でお偉いさん方に呼ばれて、アイアン・ウィルの面々とは一旦別れた。 「それじゃあリヴァイアサンを出してくれるかのう」 王都の冒険者ギルドのギルドマスター、ブラムさんにそう言われて躊躇する。 俺のアイテムボックスのことはバレてる人にはバレちゃってるけど、さすがにこんなに大勢の前だとなぁ。 『そうじゃ主殿』 『お前が出さなきゃ始まらねぇだろ』 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイから念話で急かされる。 『いやなぁ、ここで出したら俺のアイテムボックスのことが大勢にバレちゃうなぁってさ』 俺の懸念を念話で伝える。 さすがにここでリヴァイアサンを出したら、どんだけの容量のアイテムボックスなんだって話に絶対になるだろ。 『今更だろう』 『そうかもしれないけど、今までは「ちょっと容量が多いアイテムボックス持ち」で済んだのが、あのリヴァイアサンを出したら、さすがに勇者関係だってバレちゃうだろ』 『別にいいと思うがのう。そもそもの話じゃが、儂とフェルが主殿に付いているのだ。手を出してくる命知らずな輩はそうそうおらんじゃろう』 『そう言われるとそうかもしれないけどさぁ......』 業を煮やしたフェルが俺をさらに急かす。 しかも、お偉いさん方も俺たちの念話が聞こえないもんだから「どうしたのじゃ?」とか「早くせぬか」とか言ってくるし。 『あーもう、分かったよ!』 俺は流れに任せてリヴァイアサンを取り出した。 ドドンと姿を現すリヴァイアサン。 既に頭を見て超巨大だということは分かっていたはずのお偉方も、初めて全体像を見てあんぐりと口を開けていた。 「まさかこれほどに巨大だったとはのう......」 「想像以上のデカさじゃな」 「うむ」 全体見たら、そりゃあ驚くよね。 気持ちは分かるよ。 ちょっと離れたところでミーティングをしていた冒険者たちも呆然としている。 そんな中、普通の感性からかけ離れた驚き方をしている者がいた。 なんとも言えない奇声をあげながら、リヴァイアサンにすがりつく姿が。 「リヴァイアサンッ、本物のリヴァイアサンですよぉぉぉっ!」 確認しないでも誰だか分かるよ......。 こんなヤベェことするヤツは一人しかいない。 エルランドさん、なにやってんのーっ?!

573 Chapter 549: Ohohohohohohohoho Ladies and gentlemen, it's been a long time! Verner, Ramon, Vincent, Rita, Franca. Naturally smile at the nostalgic faces. "Ah, maybe you've been summoned to the Adventurers Guild?" I thought you said you were going to call a high-ranking adventurer. "Oh, we stayed in King's Landing.I was the first to talk. " That's what Mr Werner nodded. "If Mr. Mukoda's name comes up, we can't afford not to cooperate." Ramon kept on laughing. Thank you very much. "By the way, Mr. Mukoda, I'm subordinating another incredible one..." Mr. Werner looked behind me and said that. And Ramon and Vincent nodded to Rita and Franca. It's definitely about Grandpa Gong. "Well, I guess that's how it works." Now Vincent's words were nodded by Mr. Werner and Iron Will. "Well, the reason is the same as Fel...." That's how I explain it with a bitter smile. I just ate more rice. "Does that mean Mr. Mukoda fished you for dinner?" Hmm. The Lord's rice is irreplaceable. "Wow, I talked!" It was Grandpa Gong who returned Rita's words. "Ah, this is Grandpa Gong, who became one of us." When I introduced him, Iron Will's face shook his shoulders as he looked down. I can't solve it. "Ah, it's painful. But didn't Fel tell you that he fought the Dragon?Could it be an old dragon that's not Grandpa Gong? " Vincent said that he remembered what Fell had said before. No, he's the one who did it.But now it's a temporary truce.I'm one of them now. Hmm, that's not what I meant. When Fel and Grandpa Gong said that, Vincent excited with a strange voice. "The combination of Fenrir and the Dragon is the most powerful!I'm invincible!! " Hey, we're here too! Dora and Sui jumped out in front of Vincent when they were there. "Wow, that's right, Mkoda had a little dragon and a slime subordinate." "It's not like Fell or Gong, but Dora and Sui are strong enough." Enough to get rid of the S-rank monster. "Why is everyone being caught at Mukoda-san's dinner?" When Rita asks, she says, "Well." "I wonder if that would allow me to eat Mukoda-san's dinner every day. That's good ~" Rita gets mad at Ramon for saying such a thing. "We're not low-ranking adventurers who don't eat or eat." "Ramon is right. I know you eat it every day." Following Ramon, Verner embarrassed Rita. "And this is different!Mukoda-san's rice is incredibly delicious. " Vincent nodded forcefully at this Rita's words. "Come on, if Mr. Mukoda is in King's Landing, I wonder if I can meet him at the Adventurers Guild, Mr. Mukoda won't even come to the Adventurers Guild at all." That's what Vincent says, pointing his mouth. I'm sorry. I'm sorry. For some reason, I didn't get as close to the Adventurers Guild as I could. I was wondering if that guy would get tangled up. Well, I just met that guy. "I'm sure you just wanted me to eat Mr. Mukoda's delicious food." Franca stumbles into Vincent with a slightly stunned face. "Shut up, I'm not the only one who was expecting it.Rita was coveting, "Maybe we can eat Mr. Mukoda's dinner." "Don't lie! I'm not drooling my mouth!" "Han, you were dripping ~" "It's not dripping!" Vincent and Rita argue with each other. Franca, who was looking at it, looked even more stunned. "Don't you both quit?" Vincent and Rita finally stopped talking when Ramon stopped. Still, the kittens were staring at each other to intimidate him. Well, I guess that means we're as close as we get in a fight. "I'm sorry it's so noisy." Mr Werner says so unfortunately. "No, on the contrary, I'm glad you haven't changed." "Ha ha, sure. Vincent's fine and Rita's loud are the same." Leader?! "Oops, there's something weird about it that makes you better at hearing." The words were laughed at by everyone except Vincent and Rita. And I was just a little jealous to have a party buddy. "Yes, Mr Mukoda just said something has changed, but so has we." Really? I don't see anything unusual about you, and I'm wondering... "Oh, party rank's up to B." "Really? Congratulations!" "Thank you." "That's what happened, and that's what we talked about." I thought it was enough to be Ramon's word. It seems like a B-ranked adventurer party will bring you into the realm of high-ranked adventurers. "This must be a celebration." After the dismantling of Leviathan, I thought I'd invite you all out to a delicious restaurant in King's Landing. Atai too! Vincent and Rita were the first to say so. "Well, since this is King's Landing, I think there are many restaurants that serve more delicious food than I do." This is the capital of the King. Restaurants are not comparable to other cities, and many are said to be upscale. I think it would be better to go to a luxury restaurant than my proper cooking to taste a different kind of delicious rice. I mean, I went there, too. "That's not true! I have eaten it at a luxury store, but I didn't think it was delicious just because I used spices on luxury meat.Mukoda-san's rice is definitely tastier! " In Vincent's words, Rita nodded, "Mukoda's rice is so delicious!". And Vincent and Rita stare at me with anticipation. I don't think you can see it like that. Well then, if you like my cooking. Yatter! Vincent and Rita raised their hands and rejoiced. "Mr. Mukoda, I'm really sorry about our guys." "No, because I don't feel bad when you tell me that the cooking is delicious." As we were talking about this for a long time, the Adventurers gathered and the Adventurers Guild staff were summoned. * * * * * Stakeholders gathering more and more. As for me, I was called by a great man, and I broke up with Iron Will for a while. Well, maybe you can get me Leviathan. Bram, the Guild Master of the Adventurers of the King's City Alliance, hesitates to say so. People have found out about my item box, but I think it's in front of so many people. Yes, My Lord. "If you don't get it out, it won't start." Fell, Grandpa Gong, Dora, and Swiss are rushing me into a conversation. No, if you let me out here, a lot of people will find out about my item box. Communicate my concerns in words of concern. If I were to give Leviathan here, I would definitely be talking about how much space it is in an item box. Not now. That may be so, but until now, I've had a "slightly bigger item box", but if I give out that leviathan, they'll find out it's a heroic relationship. I don't think so.In the first place, Fel and Jin follow the Lord.I don't think that's the case with the lethal people who come out with their hands. " If you say so, it may be, but come on...... Fel, who boiled the business, rushed me even faster. Besides, the great ones can't hear us, so they're like, "What's wrong?"or" I don't want you to hurry up. " Ah, I see! I left it to the flow to get Riviathan out. Leviathan shows up. For the first time, the great man who had already seen his head and realized that it was super huge opened his mouth. "I didn't know it was so huge...." "It's bigger than I thought." Hmm. You'd be surprised to see the whole thing. I know how you feel. The adventurers who were meeting a little further away are also stunned. In the meantime, there was someone who was surprised away from normal sensitivity. She climbed onto Leviathan with an unspeakable strange voice. "Leviathan, it's a real Leviathan!" I know who it is without checking... There's only one guy who does this. Elland, what are you doing?!

第百三十五話 れっつえんじょいダンジョン このダンジョンは人型の魔物が多いのか、17階層も16階層と同様に、11階層から15階層に出て来た魔物たちがいた。 フェルが言うにはこの下の階層もそんな感じらしい。 ただ、だんだんと上位種が出てくるようになっているようだ。 まぁ、それでもうちの子たちの敵ではないようだけど。 みんな喜々としてサクサク魔物を倒しております。 ドロップ品もかなりの数集まってる。 1番多いのは皮だけど、これがいくらくらいになるのかはまだわからない。 でも、そんなに単価が高いとは思えないけど。 まぁ、少しでも食費の足しになってくれればいいか。 17階の数部屋を回りドロップ品を回収したところで、ついに宝箱を発見した。 魔物を倒してドロップ品を回収していると、部屋の奥の壁際にポツンと白っぽい箱が置かれていた。 金の縁取りがしてあって、少し宝石の付いた装飾もされている。 「おおっ、ついに宝箱キターッ」 すぐさま開けようとして待てよと思い直す。 このダンジョンって罠とかあってけっこう意地悪い造りしてるよな。 そうなると、この宝箱にも何か仕掛けがしてある可能性が......。 とりあえず鑑定してみる。 【 宝 箱 】 開けると同時に毒ガスが出るよう仕掛けられた宝箱。 ......ダメじゃん。 毒ガスって何それ、コワッ。 開けらんないじゃんかそれ。 特に俺はさ、加護があっても(小)だし。 加護(小)だと状態異常無効化の力はあっても即死効果のあるものはダメなんだよな。 毒ガスとか出てるし、これ即死効果ぽいぞ。 ここは加護が万全な皆さんお願いしますぜ。 「なぁ、この宝箱、開けると同時に毒ガスが出るってさ。俺は加護(小)だから誰か開けてくれよ」 『むぅ、仕方がないな』 フェルが開けようと宝箱に近づいたとき、 『あーあー、異世界人聞こえるか? 妾じゃ、ニンリルじゃ。すっかり伝え忘れとったのじゃがな、お主の加護は(小)だがな、3人の女神が加護を重ねたことにより(小)であっても普通の加護と同じ状態異常無効化の力が発揮されておる。3人が同じ人間に加護を与えるなど珍しいことでのう、確認するのに少しばかり時間がかかったのじゃ。ということで、お主はちょっとやそっとのことでは死なぬから安心せい。れっつえんじょいダンジョン! なのじゃ』 ............早く言えや、駄女神め。 それになにがレッツエンジョイだよ。 ったく、どこでそんな言葉覚えてくんだよ。 「ああ、フェル、俺が開けてみるわ。何か今ニンリル様から神託があって、俺の加護は(小)だけど3人の女神様から加護もらってるから、フェルたちと同じ状態異常無効化の力が発揮されてるから大丈夫だってさ」 『ぬ、そうか。なら頼むぞ』 特に鍵はかかっていなく、留め金で固定されているだけだ。 意を決して留め金を外して宝箱を開けた。 途端にシューッと紫っぽい霧状のものが噴き出した。 「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ」 これが毒ガスなんだろうけど、少し煙いだけで特に何ともなかった。 状態異常無効化があって良かったぜ。 いつもはうざいと思う女神様たちだが、この時ばかりはちょっと感謝した。 宝箱の中を覗くと、中に入っていたのは薄汚れた袋だった。 「何だこりゃ?」 薄汚れた袋を取り出すと、宝箱は消えていく。 鑑定してみると【マジックバッグ(小)......麻袋(大)が5つ入る大きさのマジックバッグ】と出た。 麻袋(大)って確か縦横1メートルくらいの麻袋だよな? あれが5つってことはまぁまぁ入るのか? 俺はアイテムボックスがあるから不便はないけど、無い人にとっちゃ喉から手が出るほど欲しいものかもしれない。 薄汚れてて見た目は悪いし大きさも(小)だけど、けっこうイイ値段で買取してもらえそうだ。 そう考えると、最初の宝箱にしてはけっこういいものが手に入ったかもしれないな。 マジックバッグをアイテムボックスにしまった。 次の部屋に向かうと、冒険者が戦闘中だったからそのまま通り過ぎて最後のボス部屋へ。 中を見るとオークキングを筆頭にその周囲を囲むオークジェネラル、そしてその周りには無数のオークたちが。 『フンッ、オークか。オークなどどれほど数がいようと我らの敵ではないわ。行くぞ』 『おうっ』 『スイもいっぱい倒すよー』 そう言ってフェルとドラちゃんとスイはオーク軍団に突っ込んでいった。 そしてオーク軍団を蹂躙していく。 俺は後ろで構えて、みんなが撃ち漏らしたはぐれオークを倒した。 オーク軍団が消えるのに然程時間はかからなかった。 オークたちが落とした肉やら皮やら睾丸やらを拾っていく。 ちなみにオークキングは睾丸を落としていった。 ばっちいけど当然拾ったよ。 これ必ず子が授けられる精力剤の材料になるみたいでけっこう高値だからね。 前にオークキング買取してもらった時に聞いたから覚えてるぜ。 その後の18階層もフェルたちにとっては苦も無くサクッと魔物を倒してた。 もちろんドロップ品はすべて回収したよ。 どんどんといろんな魔物の皮が溜まっていくな。 残念ながら18階層は宝箱がないままボス部屋に。 ここは肌が赤っぽい特殊個体のオーガを筆頭にオーガとオークの混成部隊だった。 ここもけっこうな数いたけど、みんなにとっちゃどうってことないようですぐに戦闘は終わったよ。 19階層も順調というかサクサクッと魔物を倒してドロップ品を回収していく。 5つめの部屋に入り中にいた魔物を倒しきったところで宝箱を発見した。 「おっ、宝箱があるぞ」 また仕掛けがあるかもしれないからな、鑑定だ。 【 ミミック 】 宝箱に擬態したダンジョン産の魔物。倒すと稀に装飾された宝箱をドロップする。 おぅ、これ宝箱じゃなく魔物だったよ。 「これ、宝箱じゃなくって魔物だってさ」 『ああ、ミミックか』 フェルは知ってるみたいだね。 『その魔物は開けようとしたときに襲ってくるぞ』 開けようとしたときか、それなら近づいてミスリルのショートソードでいけるか? 「それなら、俺が倒してみるよ」 そっと近づいていって......。 「せいっ」 「グゲェッ」 スパンッと一刀両断。 本当にこのミスリルのショートソードは良く切れるぜ。 ミミックが消えた後には、小ぶりの宝石箱のようなものがあった。 「おお、ドロップ品落としてった。落とすの稀みたいなのに」 手にとって見ると、小ぶりだが宝石や金の装飾が施されていてなかなか綺麗なものだ。 これもいい値で買取してくれそうだな。 俺はホクホク顔で宝石箱をアイテムボックスにしまった。 その後は2つの部屋を回り、ボス部屋へ。 そこにはオーガキングを中心としたオーガとトロールの混成部隊がいた。 2メートルくらいあるオーガと更に大きいトロールがけっこうな数いるのを見たら腰が引けた。 そんな俺をよそに、フェルもドラちゃんもスイも嬉々として突進してったよ。 もちろんあっさり撃破。 皮や魔石のドロップ品を拾いながらふと思った。 「そう言えばまだダンジョン入って1日目なんだけど、次はもう20階層なんだよなぁ。みんな強いからサクサク進むな」 『まぁ、我らは強いからな。ここらの階層の魔物では相手にならんだろう』 『ふはは、俺の強さ見直したか? じゃんじゃん倒してくぜー』 『あるじー、スイ強いー? スイ、もっともーっといっぱい倒すよー』 みんなまだまだ元気で超ヤル気です。 俺は張り切るみんなを見て苦笑いした。 俺、ダンジョン探索に10日程度の日程予定してたんだけどな。 もしかしなくても、そんなかかんなそうな気がしてきたぜ。 元気一杯のみんなとともに20階層、21階層と探索をすすめた。 どちらの階層とも16階層から19階層と同じで、11階層から15階層に出て来た魔物たちが混成して出てきた。 フェルが言ってたとおり上位種が出てきたけど、みんなにサクッと始末されていた。 20階層と21階層でも多くのドロップ品を獲得して、俺たちは22階層へと下りていった。 今1番先行している冒険者パーティーが探索中だという22階層へと。

144 Episode 135: The Dungeon Does this dungeon have a lot of man-shaped demons, and there were demons that came out from 11 to 15 levels, just like the 17 levels were on the 16 levels. That's what the hierarchy looks like down here, Fell says. However, it seems that more and more superior species are emerging. Well, still doesn't seem to be the enemy of our kids. We are all delighted to defeat the crisp demons. There are also quite a few drops. The most common is the skin, but I still don't know how much this will be. But I don't think the unit price is that high. Well, can you add a little bit to the cost of food? I went around a few rooms on the 17th floor and collected the drops, and finally discovered the crate. As he was defeating the demon and collecting the drops, a potpound and a white box were placed on the wall behind the room. It has a gold rim and is decorated with a little jewelry. "Whoa, finally, Crate Kitter" I rethink to wait to open it immediately. You're making this dungeon so mean with a trap or something. If that happens, there's a chance that there's some trick on this chest too... I'll just appraise it. [Chest] A treasure chest designed to open and produce poison gas at the same time. ...... you can't. What kind of poison gas is that, Kowa? You can't open it. Especially me, even with protection (small). Coverage (small) means that even if it has the power to deactivate the state abnormality, it can't have an immediate death effect. There's poison gas and stuff out there, and this sounds like an instant death effect. This place has plenty of protection, everyone, please. "Hey, this chest opens and there's poison gas. Somebody open it." "Mmm, I can't help it." When Fell approached the chest to open it, a shrine came in from Lady Nin Lil (unfortunate goddess). "Uh, uh, otherworlds, do you hear me? A concubine, Nin Lil. I totally forgot to tell you that the Lord's protection is small, but even if the three goddesses overlap their protection, they have the same power to deactivate state anomalies as normal protection. It's rare that the three give protection to the same human being, so it took a little while to confirm. So don't worry, your lord won't die for a bit or softly. Dungeons! It is. ' ............... say it quickly, you goddess. Besides, it's let-enjoy. Damn, where do you remember those words? "Oh, Fell, I'll open it. Now that Nin Lil's commissioned me, and my protection is small, but I've been protected by three goddesses, I think it's okay because they're using the same powers of abnormal deactivation as the Fells." "No, right. Then do me a favor. It's not particularly locked, it's just secured with a clasp. Never removed the clasp to open the chest. Shoo purple misty things erupted along the way. "Go-ho, go-ho, go-ho" I know this is poison gas, but it was just a little smoky and nothing in particular. It's good to have a state anomaly deactivated. The goddesses that I always think I should, but I kinda appreciated all this time. Looking inside the crate, what was inside was a thin dirty bag. "What the hell? When you take out the thin dirty bag, the crate disappears. When I appraised it, [Magic bag (small) ... Magic bag the size of which contains five hemp bags (large)] came out. A sack of hemp is definitely about a meter across, right? That means those are five. Well, are we going in? I don't have any inconvenience because I have an item box, but it might be something I want enough to get my hands off my throat for someone who doesn't. It's thinly dirty, looks bad, and it's (small) in size, but it looks like they could buy it for a good price. Thinking about it, you might have gotten something cool for the first crate. I turned my magic bag into an item box. Heading into the next room, the adventurer was in battle, so he passed straight through to the last boss room. Looking inside, Oak General surrounds itself with Oak King at the head, and countless oaks around it. "Hum, is that an oak? No matter how many orcs there are, they're not our enemies. Let's go. ' "Ooh." "I'll take down a lot of swimmies." That's what Fell, Dora and Sui went into the Oak Legion. And ravage the Orc Corps. I stood in the back and defeated the detached oak that everyone had shot. It didn't take long for the Orcs to disappear. I pick up the flesh and skin and testicles the orcs drop. By the way, Oak King dropped his testicles. I picked it up, though. It seems to be a very expensive ingredient for the vigor that the child will always be given. I remember because I asked you when you bought the oak king before. The next eighteen tiers were no bitterness for the Fells, defeating the demons with no bitterness. Of course, I recovered all the drops. Don't keep accumulating all sorts of demonic skin. Unfortunately, the eighteenth tier is in the boss room without a chest. This was a mixed unit of augs and oaks headed by augs of special individuals with red skin. There were a lot of them here, but for all of us, the battle is over. The 19th hierarchy is also going well, or crisp, knocking down demons to collect drops. I discovered a chest when I defeated the demon that was inside the fifth room. "Whoa, there's a chest." There might be another trick, an appraisal. [Mimic] A dungeon demon simulated on a crate. Drop rarely decorated chests when defeated. Oh, this wasn't a chest, it was a demon. "This isn't a chest, it's a monster." "Oh, Mimic." Looks like Fell knows. "The demon will attack you when you try to open it." When you try to open it, or can you get close and go with a short sword of Mithril? Then I'll take him down. Go softly closer...... "Shh." "Gugget." Spank and break. This Mithril short sword really cuts well. After Mimic disappeared, it was like the first jewelry box. "Oh, I dropped the drop. It's like it's rare to drop." To my hand, it's quite beautiful, though small, with jewelry and gold embellishments. Looks like you can buy this for a good price too. I turned the jewellery box into an item box with a hockey face. Then we go around the two rooms, to the boss room. There was a mixed unit of orgasms and trolls focused on orgasm kings. I could pull my hips off when I saw an orga about 2 meters and an even bigger number of trolls. Fell, Dora, and Sui were all happy to push me like that. Lightly destroyed, of course. I thought while picking up skin and demon stone drops. "With that being said, it's still day one in the dungeon, but it's already twenty levels next. Everybody's strong, so don't move on crispy." 'Well, we're strong. I don't suppose we'll be dealing with this hierarchical demon. " Have you reviewed my strength? I'll knock you down. ' "Rugi, sui tough -? Sui, I'll beat you all the time." We're all still fine and super jealous. I laughed bitterly when I saw everyone hanging out. I had a ten-day schedule for exploring the dungeon. I'm starting to feel like that, even if I don't. Together with everyone in good health, I recommended 20, 21 tiers and exploration. Both hierarchies were identical to the sixteen to nineteen hierarchies, and demons that came out of eleven to fifteen hierarchies came out in a mixture. As Fell said, the top species came out, but they were crisp and finished by everyone. We got a lot of drops on the 20th and 21st levels, and we went down to the 22nd. to the twenty-two tiers that the number one leading adventurer party is now being explored.

第二百二十九話 Sランク冒険者 遅めの朝食をとった後、まったり食後の休憩をとっていた。 みんなはサイダーを、俺はカフェオレを飲んでいる。 久々のカフェオレ、美味いな。 ちなみに朝飯はみんなは肉とのことで、オークの味噌焼き丼と豚汁を出してやった。 いつものことだけど、みんな朝からしっかりたっぷり食ってたよ。 俺は豚汁とおにぎりで済ませたけどね。 昨夜、ヘファイストス様とヴァハグン様からもらった聖刻印は大切にアイテムボックスにしまってある。 エイヴリングのダンジョンで大いに役立つものだからね。 それにしてもアンデッドが多いダンジョンとはね......。 「フェル、昨日さ、神様たちからエイヴリングのダンジョンのこと聞いたんだ」 『ぬ、そうなのか? して、どうだった?』 「それがさぁ......」 昨日、ヘファイストス様とヴァハグン様から聞いた話をフェルとドラちゃんとスイに聞かせた。 27階層あって、ドランと違ってフィールド型の階層はなく、四方を石壁で囲まれた古典的なダンジョンの様相をしていること。 それからアンデッドがいて、その階層が3層くらいあることも。 『ぬぅ、アンデッドがいるのか......』 『ゲーッ、俺アンデッド大っ嫌いなんだよ。だってあいつ等なかなか死なないんだぜー』 フェルとドラちゃんは思いっきり顔を スイは何のことを言っているのかわからないみたいで左右にプルンプルンと揺れている。 あとドラちゃん、死なないんだぜってアンデッドはもう既に死んでると思うんだ。 『アンデッドにはほとんど攻撃が効かんからな。ゾンビやスケルトンなら頭を潰せば倒せるが、レイスは何をやっても効かん。聖魔法ならばアンデッドには効くが、聖魔法持ちなどめったにいない。さすがに我も聖魔法は持ち合わせていないからな。ダンジョンでアンデッドと遭遇したことは何度もあるが、いちいち相手にしていたらきりがない。アンデッドだけは無視して通り過ぎるのが一番だ』 『だよなぁ。あいつ等何度攻撃しても立ち上がって向かってくるんだぜ。気持ち悪いのなんのってよー』 さすがのフェルもドラちゃんもアンデッドは苦手みたいだね。 というか、ゾンビとかスケルトンなら頭を潰せばなんとか倒せるのか。 でもいちいち頭狙って攻撃するのも大変だよな。 しかもフェルの話だとレイスには何やっても効かないみたいだし。 レイスっていや幽霊っぽいのだったよな? なら、物理攻撃も魔法攻撃も効かないのは当然か。 考えて見りゃ、アンデッドって聖魔法持ちじゃなきゃ鬼門じゃないかよ。 ほとんどの人間が聖魔法何て持ってないんだから、鬼門も鬼門ってことだな。 そんなアンデッドが闊歩してるダンジョンなら、200年近く前の踏破から芳しくないってのも分かるね。 話ではドロップ品やら宝箱から出るマジックアイテムも良い物が多いってことだから、アンデッドのいる階層がどの階層かはわからないけど、その手前の階層で止めるとかしてもそこそこの成果はありそうだしね。 だけど、フェルたちはエイヴリングのダンジョンも踏破するつもりなんだろうね。 「なぁ、そうは言っても、フェルもドラちゃんもスイもエイヴリングのダンジョンを踏破するつもりなんだろ?」 『当然だ』 『あったりめぇだぜ』 『一番下まで行くのー』 「一応聞くけど、アンデッド対策は?」 『対策などない。無視して駆け抜けるだけだ。数が多過ぎて無理なときは高火力の火魔法をぶつける』 『うん、それだな』 『わかんないけど、ビュッビュッってすれば倒せるでしょー?』 ほぼ策なしってことかよ。 スイの酸弾はゾンビとかスケルトンの体すべて溶かす勢いならいけそうだけど、レイスはどうにもならんだろう。 「フェル、ドラちゃん、話した通りエイヴリングのダンジョンは石壁に囲まれてるんだぞ。そこで高火力の火魔法使ったら、自分も火だるまになっちゃうよ」 『む、我の結界で防げばいいだけだ』 『そう、その手があるぜ』 確かに、それでもいけなくはなさそうだね。 だけど、もっと簡単に解決できそうだぞ。 俺が考えてることが可能なら、アンデッドの階層が俺たちにとってはドロップ品と宝箱の中身を大量に取得できるウハウハ階層になるはず。 ヘファイストス様とヴァハグン様から授けてもらった聖刻印。 これの説明を聞いて、いけるんじゃないかと考えてたことがあるんだよね。 「実はな、昨日鍛冶神のヘファイストス様と戦神のヴァハグン様から授かったものがあるんだ。これなんだけど......」 俺は聖刻印をアイテムボックスから取り出して見せた。 そして、昨日ヘファイストス様とヴァハグン様から説明されたことを話した。 『なるほどな。魔力を流しながらその聖刻印とやらを武器に押し、その武器で攻撃したアンデッドは消滅するか。さすがは神の作りしものだな』 『スゲェけどよう、武器を使って戦うのなんて人間のお前くらいなもんだぞ』 うん、もっともな意見だ。 だけどな......。 「いや、お2人の説明ではな、”武器にでも何でもいいんだが刻印を押すとな”って言ってたんだよ。その言葉で、武器に限定されているもんじゃないって俺は思ってるんだ」 『武器に限定されてないって、んじゃ武器以外に何に押すんだ?』 フハハハハ、そこで俺はピンと来たってわけさ。 「みんなだよ」 『俺たち?』 『......むっ、そうか。我ら自身にその聖刻印とやらを押せば、我らが攻撃すればアンデッドは消滅するということか』 「そう。フェルの言うとおり。フェルとドラちゃんとスイにこの聖刻印を押せば、みんなの攻撃でアンデッドは消滅するんじゃないかって考えてる」 『なるほどっ、そういうことか!』 まぁ、そうなるんじゃないかなって思ってるだけなんだけどね。 アンデッドがいないんじゃ試しようがないし。 でも、いけると思う。 何せこれは神様が自ら作り上げたものなんだからな。 「アンデッドがいる場所じゃないと試しようがないけど、神様が作ってくれたものなんだから大丈夫だと思う。エイヴリングのダンジョンで試してみる価値はあると思うぜ。俺が言ってるようになれば、アンデッドの階層も怖くない。それどころか、アンデッド階層はそのせいでほぼ手が付けられてないだろうから、ドロップ品とか宝箱も取り放題になると思うぞ」 『うむ、面白そうではないか』 『アンデッドもバンバン倒せるのか。いいなそれ』 『スイもいっぱい倒すー』 エイヴリングのダンジョンのアンデッドの階層になったら、すぐに試してみようということになった。 『ダンジョンがますます楽しみになったな』 『ああ。バンバン倒して踏破してやろうぜ』 『ダンジョンすっごく楽しみだね~』 なんかみんなますますやる気満々になっちゃったけど、まぁいいか。 今回は俺もレベリングするつもりだし。 でもさ、まずはやることがあるから、エイヴリングに行ってもすぐダンジョンに潜るわけじゃないからな。 「エイヴリングに着いてもすぐにはダンジョンに潜らないぞ。まずは冒険者ギルドに行って、ダンジョンのマップがあるか確認して、どんなモンスターが出るのか確認だ。そこまで神様たちに聞けなかったからな。それに、ダンジョン内で食う飯のことも考えないといけないしな。今回旅で食う飯も含めて多めには作ったけど、エイヴリングに着いてあまり残ってないようだったら、作り足さないといけないしな。それから、ちょっと武器屋にも行きたいしな」 『ぬぅ、我はとにかく早く潜りたいぞ』 「そこは善処するよ」 昼飯をとった後、俺たちは冒険者ギルドに来ていた。 明日この街を発つから、その挨拶だ。 窓口に声をかけると、すぐにマルクスさんがやって来た。 「この間は俺が対応できなくて悪かったな。お前がギルドに来なきゃ、使いを出そうと思ってたところだ」 何でも、この間俺の対応してくれた職員に俺の新しいギルドカードを渡すのをすっかり忘れていたらしい。 そう言えばSランクになるって話だったんだ。 俺もすっかり忘れてたぜ。 「お前が持ってるAランクのギルドカードとこの新しいSランクのギルドカードを交換だ」 俺はAランクのギルドカードをマルクスさんに渡して、Sランクのギルドカードを受け取った。 見た目はAランクと同じ金ピカのカードだけどSと大きく書いてあった。 「これでお前もSランク冒険者だ。これからも冒険者ギルドを盛り立てていってくれよ!」 マルクスさん、期待が重いです。 「んで、なんか用があったのか?」 「えっと、明日の早朝にはこの街を発つつもりなんでご挨拶に来ました」 「もう発つのか? もっといてくれてもいいんだぜ。高ランク冒険者が街にいてくれんのは非常にありがたいからな」 マルクスさんが「例の この街は魚介も美味いし、景色も綺麗だし、俺としてはもう少し長居してもいいんだけど、フェルたちは聖刻印のことを聞いてますますダンジョン熱が高まってきてるからね。 これ以上待たせると、首根っこひっつかまれて強制的に連れていかれそうだよ。 「フェルたちはダンジョンに早く行きたいみたいでして......」 「ああ、この間この街の後にはエイヴリングに行くって言ってたもんな。エイヴリングのギルドマスターにはもう連絡してあるから、街に着いたらとりあえず冒険者ギルドに行ってくれよ」 おお、早速連絡してくれたのか。 話が早くて助かるね。 「エイヴリングのダンジョンのダンジョンボスはヒュドラって話だが、お前らなら心配ないだろう。踏破すれば200年振りの快挙だ。がんばれよ!」 『ほう、ヒュドラか。面白い』 あー、フェルがヒュドラって聞いてますますやる気満々になっちゃったよ。 『ヒュドラか。名前は聞いたことあるけど、俺はまだ見たことねぇな。楽しみだぜ!』 『ヒュドラって強いの~? でも、スイがんばって倒しちゃうよー』 ドラちゃんとスイもフェルと同じくやる気満々のようだ。 それにしても、ヒュドラがいるのかよ。 確か9つの頭を持つヘビだったよな? そのうちの1つが不死の頭で、それを切り落とさないと他の頭はいくら切り落とされても元に戻るっていう話だった。 ど、どうすんだ、これ。 9つも頭あったら、どれが不死かなんてわからんぞ。 よほど運が良くて不死の頭をすぐ切り落とせない限り、長い戦闘が続きそうだ。 ま、まぁ今そんな先のこと考えたってしょうがないか。 ヒュドラの下までたどり着けるかどうかもわかんないし。 「踏破できるかわかりませんけど、がんばります。マルクスさん、短い間でしたがお世話になりました」 「ああ。またこの街に来いよ。元気でな!」 俺たちは挨拶を交わし、冒険者ギルドを後にした。 『明日は早く出発するぞ。早くダンジョンに行くのだ』 「分かってるって。明日は朝一番でこの街を出発だ」

242 Episode 229: S-Rank Adventurer After a late breakfast, he was taking a downright post-meal break. Everybody gets cider, I drink cafe ole. Longtime cafe ole, delicious. By the way, everyone had breakfast with meat, and I served them a bowl of oak roasted miso and pork juice. As usual, we've all had plenty to eat in the morning. I'm done with pork juice and rice balls, though. The holy engraving I received last night from Lord Hephaestus and Lord Vahagn has been placed in an item box. It's very helpful in the Aveling dungeon. Still a dungeon with a lot of undead...... "Fell, yesterday, the gods told me about Aveling's dungeon." "No, really? So, how'd it go? "That's it..." Yesterday, I made Fel and Dora and Sui listen to what I heard from Lady Hephaestus and Lady Vahagn. 27 hierarchies, which, unlike the drain, have no field-shaped hierarchies and have the appearance of classic dungeons surrounded by stone walls on all sides. Then there's the undead, and there's about three layers of that hierarchy. "Nooo, there's an undead..." "Gah, I hate undead. 'Cause they're not gonna die.' Fell and Dora look at each other as much as they want. Sui looks like she doesn't know what she's talking about and she's rocking a plump on the left and right. And, Dora, you're not gonna die because I think the undead are already dead. 'Cause it hardly works on the undead. Zombies and skeletons can take you down if you crush your head, but Reis doesn't do anything. Holy magic works for the undead, but rarely holds holy magic. Exactly, because I don't have holy magic with me either. I've run into undead in the dungeon many times, but I don't know which way to deal with them. It's best to just ignore the undead and pass by.' 'That's right. No matter how many times they attack you, you're gonna have to get up and come at me. It's disgusting. " That sounds like Fell and Dora don't like undead. Or can a zombie or a skeleton manage to take him down if he smashes his head? But it's hard to attack anyway. Besides, it doesn't seem to work for Reyce to do anything when we're talking about Fell. Raise it. No, it looked like a ghost, didn't it? Then is it natural that neither physical nor magical attacks will work? If you think about it, the undead must have holy magic. Most humans don't have any sacred magic, so you mean the gates too. If you're in a dungeon with such an undead walking distance, you know it's not as fragrant as it was nearly 200 years ago. I don't know which hierarchy the undead is in, but even if I were to stop it in the hierarchy in front of it, there would likely be results there. But I guess the Fells are going to break through the Aveling dungeon, too. "Hey, that being said, Fell, Dora, and Suey are going to step through the Aveling dungeon, right? Naturally. "Oh, come on." Go to the bottom. "I ask you once, what about the undead measures? 'There are no measures. Just ignore it and run through. Hit the high-fired fire magic when the number is too high to do it' "Yeah, that's it." 'I don't know, but if you buzz, you can take it down, right? You mean there's almost no way. Sui's acid bullets seem like a momentum to melt all the bodies of zombies and skeletons, but Reis can't help it. "Fell, Dora, as we talked about, the Aveling dungeon is surrounded by stone walls. If you use high-powered fire magic there, you'll be left on fire." "Mm, I just need to prevent it in my bond." "Yes, I have that hand." Sure, but that still seems like a good idea. But it's going to be easier. If it's possible for me to think about it, the undead hierarchy should be a know-how hierarchy for us to get tons of drops and crate contents. Holy engraving given to me by Dear Hephaestus and Vahagn. You've heard explanations for this, and you've been thinking maybe you should. "Actually, yesterday I had a gift from Hephaestus, the blacksmith, and Vahagn, the god of war. This is it..." I took the holy engraving out of the item box to show it. And yesterday I told him what was explained to me by Lady Hephaestus and Lady Vahagn. 'I see. Will the undead extinguish the holy engraving and the dot as they cast their magic into the weapon and attacked them with it? That's what God made. " "It's like you're a human being to fight with a weapon." Yeah, that's my best opinion. But...... "No, the two of you explained," I don't care if it's on a weapon or whatever, but when you press the engraving, "he said. In that word, I don't think it's restricted to weapons." What else do you push besides weapons? Fuhahahahaha, that's where I came in. "Everybody." "Us? '... um, well. If we press the holy engraving and the dots on ourselves, if we attack, the undead will vanish.' "Yes. Fell is right. If you press this holy engraving on Fell, Dora and Sui, the undead will disappear in everyone's attack." 'I see, you mean that! Well, I'm just thinking that's gonna happen. I can't try it without the undead. But I think I can. Whatever it is, God made it himself. "I can't try it if it's not where the undead are, but I think it's okay because it's what God made me. I think it's worth a try in the Aveling dungeon. If it's like I'm saying, I'm not afraid of the undead hierarchy either. On the contrary, the undead hierarchy will be almost untouched because of it, so I think you can pick up all the drops and crates you want." "Uhm, doesn't that sound interesting" "Can the undead also be knocked down with a bang? That's good. ' "Kill lots of Sui too." As soon as it became a hierarchy of undead in Aveling's dungeons, it was decided to give it a try. "You're getting more and more excited about the dungeon" "Oh. Let's bang him down and trample him." "I'm so excited about the dungeon." Something's motivated us all more and more, but, well, okay. I'm going to level this time, too. But, you know, I have things to do first, so it's not like I'm gonna dive right into a dungeon when I go Aveling. "We won't dive into the dungeon as soon as we get to Aveling. First we go to the Adventurers Guild, see if we have a map of the dungeons, see what kind of monsters will come out. I couldn't ask the gods that much. Besides, we have to think about the meals we eat in the dungeon. I made more, including meals to eat on this trip, but if we get to Aveling and there doesn't seem to be much left, we'll have to make enough. Then I'd like to go to the weapons store for a bit." "Nooo, I want to dive fast anyway." "I'll do good there." After lunch, we were coming to the Adventurers Guild. I'm leaving this city tomorrow, so it's my greeting. Speaking to the desk, Mr. Marx arrived immediately. "I'm sorry I couldn't handle this during this time. If you hadn't come to the guild, I would have used you." Anything, he totally forgot to give my new guild card to an official who handled me during this time. That said, I was talking about being S-ranked. I totally forgot, too. "Exchange this new S-rank Alliance Card with the A-rank Alliance Card you have." I gave Mr. Marx the A-rank guild card and received the S-rank guild card. Looks like the same gold picky card as A-rank, but it said S big. "Now you're an S-rank adventurer too. Keep building your Adventurer Alliance! Mr. Marx, I have heavy expectations. "Um, what can I do for you? "Well, I'm leaving this city early tomorrow morning, so I came to say hello." "Are we leaving yet? You can stay more. I'm very grateful to have a high-ranking adventurer in town." Marx whispered, "I think we've just cleared up the Red Dragon case." The city is delicious with seafood and beautiful views, and as far as I'm concerned, I could stay a little longer, because the Fells are getting more and more dungeon fever when they hear about the Holy Engraving. If we make him wait any longer, he's going to be grabbed by the roots and forced to take him. "The Fells seem to want to get to the dungeon soon..." "Oh, you said you were going to Aveling after this city during this time. I've already contacted Avling's Alliance Master, so when you get to the city, just go to the Adventurer Alliance." Oh, you contacted me quickly. That was quick and helpful. "The dungeon boss in Avling's dungeon talks about Hydra, but you guys wouldn't worry. If you step on it, it's a 200-year-old feat. Good luck!" "Hmm, Hydra? Funny. ' Uh, I'm getting more and more motivated to hear Fell say Hydra. "Hydra? I've heard the name, but I haven't seen it yet. I'm looking forward to it! "Is Hydra strong?" But I'm going to knock her down with good luck. Dora and Sui seem as motivated as Fell. Still, there's Hydra. It was definitely a snake with nine heads, wasn't it? One of them was the head of immortality, and if you don't chop it off, the other head will go back to normal no matter how much it was chopped off. Hey, what's up, this? If you had nine heads, you wouldn't know which one was immortal. Unless you're lucky enough to cut off your immortal head right away, a long fight is likely to ensue. I mean, well, can't you just think ahead like that? I don't even know if I can get under Hydra. "I don't know if I can break through, but I'll do my best. Mr. Marx, for a short time, thank you for your help." "Oh. Come back to this city. Good luck! We exchanged greetings and followed the Adventurer Alliance. 'We're leaving early tomorrow. Go to the dungeon. " "I know. We leave this city first thing tomorrow morning."

第五百三十五話 王都到着。からの王宮へ即連行。 「おお~、あれが王都か」 ゴン爺の背中から、今まで見たどの都市よりも大きな街が見えてきた。 『大きい~』 俺の言葉にドラちゃんとスイが身を乗り出して王都を見ている。 『無数に人の気配がしている。それなりの気配も多少はあるからそうだろうな』 俺たちの言葉を聞いて、寝そべっていたフェルもそう言う。 王都ならば高ランクの冒険者もそれなりにいそうだし、王宮にも強者はいそうだな。 『そんなことより主殿、どこに降りればいいんじゃ?』 「うーんと、ゴン爺が着陸できるっつったら、あの辺りの草原かな」 そう言って、ゆっくりと下降していくゴン爺。 あの草原、王都の入り口の門に近すぎるような気がしないでもないけど、ギルドマスターが各所に通知はしてあるって言ってたし、まぁ大丈夫だろう。 着陸態勢に入っていた、ゴン爺の巨体が(そうは言っても完全体ではないんだけどね)草原へと降り立った。 おっと、ずっと気を失っていたギルドマスターを起こさないと。 「ギルドマスター、王都に着きましたよ! ギルドマスター!」 俺よりも年齢はかなり上だけど、元高ランク冒険者らしいガッシリした体を揺すった。 「んん............、ん......、んあぁぁぁっ!」 気を失う前のことを思い出したのか、ギルドマスターが跳び起きる。 「お、降りる! 儂は降りるぞー!!」 気が動転しているのか叫んでいる。 「ギルドマスター、落ち着いてください! もう地上に着いてますから!」 俺がそう言うとピタッと動きを止めたギルドマスター。 「......なに?」 「だから、もう王都ですよ。到着しましたから。下を見てください」 ギルドマスターが俺の言葉に恐る恐る下を見る。 ゴン爺が降り立ったのは草原だ。 もちろん下には青々とした草が生い茂っていた。 それを確認してホッとしたように座り込んだギルドマスター。 「さ、ゴン爺から降りて、王都に向かいましょう。なんだか、門を通るのにも時間がかかりそうですし」 上から見たときに、王都の門の前でズラッと行列ができているのが見えたんだよね。 さすがは王都。 人も物も出入りが多いんだろう。 「お、おう、そうだな」 ゴン爺から降りて伸びをする俺。 ギルドマスターは、四つん這いになって「地上はいいなぁ」なんてしみじみつぶやいているし。 まぁ、気持ちは分からなくもないけど。 「あれ? ギルドマスター、誰か来ましたよ。ってか、なんかヤバいかも。鎧を着た騎士がいっぱい」 立派な鎧を着た騎士たちが、わらわらと王都の門から出てこちらに向かってきている。 「あの装いは......、近衛兵か?」 「え ゙?」 近衛兵って、王族やら王宮を警護している兵士なんじゃないの? 「あ~、ドラゴンで向かうって通知したからなぁ。王宮にもお前が王都に来るってことが知れたか......」 あ......。 考えてみたらドラゴンに乗ってるのなんて、俺だけだもんな。 だとしても、なんでいきなり近衛兵が出てくるの? もしかして、危険視されてる? フェンリルやらドラゴンを王都に連れてくるなって怒られるのかな? ビクビクしながら、その場に留まっていると......。 到着した近衛兵が、俺たちの前で一糸乱れぬ動きで整列した。 「近衛第一師団、王の命にてSランク冒険者ムコーダ殿をお迎えに参りました!」 ............。 「エェ......」 思わずそう声を漏らした俺は悪くない、悪くないぞ。 一介の冒険者の迎えに近衛兵をよこすって、ないでしょうよ。 「そうきたかって?」 「王様は、お前に会いたがっていらしたからなぁ。それで、お前が王都に来ると知って......」 迎えを出したってことか。 ハァ~。 もう早速帰りたくなってきたんだけど......。 「ささ、行きましょうぞ! おい、お前たち!」 「「「「「「ハッ」」」」」」 近衛師団が俺たち一行を前後左右ぐるりと囲んだ。 「ギルドマスター、これ、断ることは......」 コソコソとギルドマスターと話し合う。 仕方ないと、近衛兵に前後左右を囲まれながら王都の門をくぐる俺たち一行だった。 フェルとゴン爺も空気を読んで大人しくしているのかと思っていたんだけど、王都の街を進む中、フェルの念話が。 『王宮が先か。リヴァイアサンを先にと思っていたが、まぁいい』 「ま、断れないしさ。それに嫌なことはさっさと終わらせた方が、この後動きやすいだろ」 『そうだな。しかし、人の王に会うのは久しぶりだ。前に会った王は、生意気にも我を屠ろうとした馬鹿者だったが、ここの王はどうだろうな?』 そう言ってフェルが獰猛な笑みを浮かべた。 「ちょっと、ちょっと、絶対に暴れないでよ!」 『儂も人の王に会うのは久しぶりじゃわい。まぁ、フェルと同じで前に会った王は儂の素材がどうとかほざいておったから、確認してすぐにドラゴンブレスを食らわせてやったがのう』 ゲッ、ゴン爺のドラゴンブレスって、ご臨終コースじゃないかっ。 「ゴン爺もかよ! ゴン爺も絶対に暴れないでよ!」 「も~、フェルもゴン爺もお願いだから変なことしないでよ~!」 とてつもなく不安だ。 フェルに乗ったドラちゃんとスイは『あそこの屋台美味そうだぜ!』とか『人がいっぱいだね~』なんてお気楽モードだし。 大丈夫なんだろうか、俺......。 不敬罪とかに問われないといいなぁ......。 近衛兵に前後左右を囲まれて王宮へと進む俺たち一行。 王都民からは何事かと注目されるし、なんともいたたまれない道中だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 王宮へ到着すると、今度はあれよあれよという間に王との謁見になってしまった。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの従魔ズはいつものごとく緊張感の欠片もない様子だが、俺とギルドマスターは緊張しつつ扉の前でスタンバイしていた。 「おい、献上品について儂は確認しなかったが大丈夫なんだろうな?」 ギルドマスターがそう聞いてきた。 事前に王への献上品があれば、一度こちらで預かる旨を王宮側から言われたので(ギルドマスター曰く、警備の面でも事前チェックは必要とのことで、これは通常のことらしい)、用意していたものを預けてあった。 「一応、直接お会いして献上する品ってことで、この前よりは多くしたんで大丈夫だと思いますけど......」 確認した人に「本当にこれでいいのか?」ってちらっと聞かれたけど、なんだか声が上ずってたし、もしかして少なかったか? でも今更どうしようもないし。 その時はその時だ。 後で追加でなにか献上するようにしよう。 そう自分を納得させる。 それよりもだ、今は大事なことがある。 王に謁見する作法を急ごしらえで習って、それを忘れないように頭の中で反芻しているところだ。 これは間違えられないからね。 俺がやることは、ギルドマスターの後ろについていって、ギルドマスターが止まったら、俺も止まる。 そこで片膝を突いて、左手を胸へ。 この時点で頭は下げたまま。 王様から「面を上げよ」って言葉があってから頭を上げて......。 やり取りは全部ギルドマスター任せだから大丈夫。 その辺は付け焼刃の俺が話してボロを出すより任せた方が安全ってことでね。 フェルたちは俺の後ろでとにかく大人しくしててって言いつけてある。 偉そうな態度もしないようにって言ってあるけど、大丈夫だよな。 お前ら、信じてるからな! そして、謁見の間の重厚な扉が開いたのだった。

559 Episode 535 The King Has Arrived.To The Royal Palace. "Oh, is that the King's City?" From Grandpa Gong's back, I saw a city bigger than any other city I've ever seen. Big ~ Drachan and Sui jumped out to see King's Landing in my words. There are countless signs of people.I'm sure there are some signs of that. " That's what Fel said when he listened to us. In King's City, there are likely to be quite a few high-ranking adventurers, and there are likely to be strong men in the royal palace. Where should I get off, Lord? Um, I wonder if Grandpa Gong could land on the grasslands around here. That said, Grandpa Gong is slowly descending. I don't feel too close to that meadow, the entrance gate to King's Landing, but the Alliance Master said he had notified everywhere, and I'm sure he'd be fine. Grandpa Gong's gigantic body, which was in a landing position (though not completely intact), stepped down to the meadow. Whoa, we need to wake up the Alliance Master, who's been unconscious for a long time. "Alliance Master, you've reached King's Landing! Alliance Master!" I'm considerably older than I am, but I shook my shiny body like a high-ranking adventurer. "Nnh... nh... nh... nhahhh!" Remember what happened before you lost your mind? The Alliance Master jumps. "Oh, I'm going down! I'm going down!!" She is screaming whether she is upset or not. "Alliance Master, calm down! We're already on the ground!" When I said that, the Alliance Master stopped moving. "... what?" "That's why it's King's Landing.We've arrived. Look down. " The Alliance Master looks down in fear of my words. It was in the meadow that Grandpa Gong came down. Of course, there was a lush grass underneath. The Alliance Master sat down like he was relieved to see it. "Now, let's get off from Grandpa Gong and head for King's Landing.It's going to take some time to get through the gate. " When I looked from above, I saw a ragged line in front of the King's Gate. That's the King's City. There must be a lot of people and things in and out. "Oh, oh, yeah." I'll get off Grandpa Gong and stretch out. The Alliance Master is crawling on all fours and squirming about, "I like it on the ground." Well, I don't even know how you feel. "Ah? Alliance Master, someone's here.I mean, I don't know what to do. Full of armored knights. " And the knights in fine armor came out of the gate of the straw and the king's city toward us. "That costume... is that a close guard?" Eh? The Guards are soldiers guarding the royal palace, aren't they? "Ah, I've been notified that we're headed for the Dragon.Did the royal palace know you were coming to King's Landing..... " Ah... If you think about it, I'm the only one on the dragon. Even so, why is there a nearby guard all of a sudden? Could he be in danger? Fenrir, are you mad at me for bringing dragons to King's Landing? I was surprised and stayed there.... The arriving guards have aligned themselves in uninterrupted motion in front of us. "I am here to welcome the S-ranked adventurer, Lord Mukoda, at the behest of King Kintetsu First Division!" ............ "Hmm...." It's not my fault you accidentally said that. It's not my fault. You wouldn't send a scout to pick up an adventurer. Is that what you said? "The king wanted to see you.And I knew you were coming to King's Landing..... " You mean you picked me up? Ha ~. I'm starting to want to go home soon... "Come on, let's go!Hey, guys! " "" "" Ha "" "" The Kintetsu division surrounded our party from front to back, left to right. "Alliance Master, I can't refuse this...." Talk to the Alliance Master with Kosokoko. We had to go through the gates of King's Landing while the guards surrounded us back and forth. I was wondering if Fel and Grandpa Gong were getting along with the air, but as they moved on through the city of King's Landing, Fel's thoughts came to mind. Royal Palace first. I thought Leviathan was the first, but it was fine. " "Well, I can't say no. Besides, it would be easier to finish what you don't like right now." "Yes, but it's been a long time since I met the King of Man.The king I met before was a fool who tried to sacrifice himself, but what about the king here? " That's how Fel smiled fiercely. "Hey, hey, don't let it get out of your mind!" It's been a long time since I've seen the king of men.Well, the King I met earlier in the same Fell didn't know what the ingredients were, so I checked and immediately gave him a dragon bracelet. " Gee, Grandpa Gong's dragon brace is your final course. "Even Gong! Don't let Grandpa Gong go mad!" "Please don't do anything weird, Fell and Grandpa Gong!" I'm very anxious. Dora-chan and Sui on the Fell said, "That stall looks delicious!'and' There are so many people ~ 'are easy modes. I wonder if it's okay, I... I hope you won't be charged with disrespect... Our party proceeds to the royal palace surrounded by guards. Something was noticed by the King city people, and it was an unbearable journey. * * * * * When I arrived at the Royal Palace, I saw the King while I was ready. Fell, Grandpa Gong, Dora-chan, and Swiss Cousins seem to have no shards of tension as usual, but me and the Guild Master stood by the door nervously. "Hey, I didn't check on the offering, but is it okay?" That's what the Guild Master asked me. I was told by the Royal Palace that if there was a gift for the King in advance, I would keep it here once (according to the Guild Master, there was a need for a pre-check in terms of security, which seems to be normal), so I kept what I had prepared. "In the meantime, I think it's okay because I've done more than before by meeting you in person and offering it...." Ask the person you checked, "Are you sure this is the right thing to do?I was asked a little bit, but I was kind of shouting, maybe less? But there's nothing I can do about it. That's the time. Try adding something later. Yes, convince yourself. More than that, there's something important now. I am quickly learning the trick of seeing the king, and I am rebelling in my head to remember it. I can't make a mistake. All I have to do is follow the Alliance Master behind me, and when the Alliance Master stops, so will I. So he got on one knee and put his left hand to his chest. Keep your head down at this point. When the king said, "Face up", he raised his head... All exchanges are in the hands of the Alliance Master. It is safer to leave it to me than talking about the baked blade. Fell told me to be quiet behind me. I was told not to behave like a great person, but I'm sure it's okay. You guys believe me! Then, a heavy door opened between the eyes.

第五百六十七話 王都観光 ~マーリア広場~ 「ほら~、みんなそんな腐ってないで行くぞ! 屋台巡り、するんだろ?」 『まぁ、あの肉より美味い肉はたくさんあるからな』 『うむ。そうじゃのう』 『屋台にも美味い店、あるしな』 『美味しいお肉食べる~』 みんな吹っ切れたようでホッとした。 今朝も、朝飯には“スーパーサウルス”の肉を食いたいと強請られたのだが、いかんせんその用意はしていなかった。 “スーパーサウルス”の肉は硬く、柔らかくするためには少なくとも前日から仕込んでおかないと。 「お前らいつでも食えると思ってるけど、今の調子で食っていったらすぐに無くなるぞ。そうなったら二度と食えないからな。なにせ絶滅したんだからさ」 そう言ったら、みんな『そうだった!』ってな顔するんだもん。 絶滅させたのはお前らじゃないの。 だけど、昨日食ったシャリアピンステーキにした“スーパーサウルス”が予想以上に美味かったからなのか、みんな落ち込んじゃってさぁ。 朝飯のダンジョン豚のそぼろ丼はモリモリ食っていたけど。 そんなわけで、みんな朝からちょっぴりジメーッとした雰囲気だったわけだ。 屋台巡りの話をしたら、気持ちも晴れたみたいだけどな。 王都での屋台巡りはみんなも楽しみにしていたとはいえ、チョロいぞお前ら。 「よし、今日はいろいろと買いまくるぞ」 物欲全開。 俺の主な目的は買い物だからね。 ずーっと楽しみにしていたんだから。 王都には大きな市場があるらしいからめちゃくちゃ楽しみだわ。 うちは肉はフェルたちが獲ってくるし、野菜はアルバンが極旨野菜を作っているから、狙いは果物。 美味そうなのがあればじゃんじゃんゲットしていきたい。 あとは、小麦粉も産地ごとに売られているようなので、いろいろと購入してみたいところだ。 ミックスハーブの店も王都にはたくさんあるようだから楽しみにしている。 フェルたちのおかげで金に余裕があるからなのか、購買意欲がムクムクと湧いてくるね。 いろんな店がある王都だってこともあるかもしれないけど。 とにかくだ、今日は爆買いするぞ~! 『今日は食って食って食いまくるぞ』 『うむ。楽しみじゃのう』 『王都の屋台がどんなもんか見てやろうじゃねぇか』 『スイ、いーっぱい食べるんだ~』 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイも屋台で爆食いする気満々だ。 「よーし、王都観光へレッツゴーだ!」 こうして俺たち一行はウキウキと王都観光へと繰り出したのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 俺たち一行は、王都民の憩いの場マーリア広場へと来ていた。 ちなみにだけど、広場の名前のマーリアというのは先代の王様のお妃様の名前で、この広場は結婚20周年だか30周年だかを記念して造られたのだそうだ。 王城を一望できる絶好の立地にあり、なかなかキレイに整備されている。 それもあってか、多くの人で賑わっていた。 「ほ~、噴水まであるのか」 そういえば噴水なんてこっちの世界に来て初めて見たな。 さすが王都だ。 広場を見回しながら感心していると、無粋な声が。 『そんなことはどうでもいい。それよりもあっちへ行くぞ』 そう言いながらフェルが鼻面で指したのは、広い広場の中でも屋台が集まった一角だった。 フェルだけでなく、ゴン爺もドラちゃんもスイもその一角を爛々とした目で見ていた。 ったくお前らは目ざといというか鼻が利くというか。 まぁ、どっちもなんだろうけどさ。 『ほら、早く行くぞ』 『そうじゃ主殿、早く』 『さっさと行こうぜ!』 『あるじー、早く早く~』 「お前らはやっぱり食い気が一番なんだなぁ」 食いしん坊カルテットに急かされて、屋台が集まる一角へと向かった。 みんな肉以外の屋台には目もくれず、ひたすら肉系屋台を梯子する。 それも、美味そうな屋台を厳選しているところはさすがだ。 俺たちの登場に、最初は屋台の店主や客たちもビビッていたけど、さすがにリヴァイアサンの件があったからかフェルとゴン爺のことは王都中に広まっているようで、こちらが普通にしていたらすぐに問題ないっていうのが分かったみたいで落ち着いていった。 それどころか今はみなさんこちらを興味津々で見ている。 ちょっとした注目の的だよ。 食いしん坊カルテット(特にフェルとゴン爺なんだけど)が買い食いした後の屋台は人が集まる集まる。 店主も忙しそうにしているけれどホクホク顔だよ。 まぁ、みんなの目利きというか鼻利きというか、それはほぼ間違いなしだからね。 基本的にマズイ屋台は選ばないし、フェルたちが選んだっていうだけでそれなりの美味い店確定なのだ。 『おい、次はあの店だ』 『あの店の匂い、美味い予感がするのう』 『へっへっへ、俺もあの店気になってたんだ』 『お肉美味しそう~』 そう言ってダダダダッと突撃する食いしん坊カルテット。 みんなが次にロックオンしたのは、見た目は何の変哲もない串焼きの屋台だった。 「えーと、とりあえず71本お願いできますか」 内訳はフェルとゴン爺とスイが20本ずつで、ドラちゃんが10本、俺が1本だ。 既にいろんなものを食っているからこんなもんで大丈夫だろう。 「はいよ! あんたらに来てもらえて光栄だね」 店の親父さんはそう言いつつも、味には相当自信がありそうで俺たちが来ることを予想して焼いていたのか、すぐに71本の串焼きが出てきた。 店のちょい裏手の空いている場所に移動して、みんなの皿をスタンバイ。 そこに串から外した肉を盛っていく。 「ほい」 全部串から外した途端に、ガフガフと勢い良く肉を頬張っていく食いしん坊ども。 既に六つの屋台をめぐって食い倒しているというのに、みんなまだまだ食欲旺盛だ。 そんな食い気全開な食いしん坊カルテットに苦笑いしつつ、俺も串焼きをいただく。 「お、美味い!」 なんの肉かはわからないが、柔らか過ぎずほどよい噛み応えのある肉で、「俺は今肉食ってるんだぜ」って感じがして心地よい満足感をもたらしてくれる。 肉自体の味も、屋台とは思えぬクオリティだ。 そして、一番感心したのが味付けだ。 ハーブソルトのみのシンプルな味付けなのだが、ニンニクと様々なハーブをブレンドしたハーブソルトで、この肉にベストマッチしているのだ。 ニンニクを使うと、どうしてもニンニクの味が前面にきがちなのに、そこをうまい具合にハーブをブレンドして爽やかに仕上げている。 なんのハーブを使ってどういう割合なのか聞き出したいくらいだよ。 それにこのハーブソルト......。 「かすかに柑橘系の香りが鼻を抜けるんだよねぇ」 そうつぶやくと、店の親父さんが反応した。 「兄さん鋭いね~。ってか、そこまで分かってくれると、こっちまで嬉しくならぁ」 「これ親父さんがブレンドしているんですか?」 「おう。この味にたどり着くまでに、1年以上かかったぜ」 それだけ時間をかけて追求した味だから自信があるんだな。 「この肉にすごく合ってますよねー」 「そうだろう、そうだろう」 俺の言葉に満足気に頷く親父さん。 「ところで、この肉はなんの肉なんですか?」 「フフン、兄さんはなんの肉だと思う?」 「全然わからないです」 分からないから聞いてるんだし。 しかし、これはオークの肉とも違うし、鳥系の魔物の肉では絶対ないし、牛系の魔物の肉ともちょっと違う気がするんだよなぁ。 もしかして、羊系? 「これはな、ホーンラビットだ」 「エエッ?!」 ホーンラビットと言えば、繁殖力も高くそこら辺の草原にもよくいる魔物だ。 新人冒険者が日々の凌ぎに狩っている魔物でもある。 そんなわけで、ありふれたというかよく出回っている肉でもあるのだが、俺としてはあんまり好きではない。 こっちの世界にきたばかりのときに、街の食事処で食ったことがあるが、クセがあるし少々硬い肉だった。 舌の肥えたフェルたちが狩る魔物でもないし、それ以来口にしてはなかったのだが......。 「あのクセがあって硬い肉がこれですか?」 とても信じられなくて目を見開きながら親父さんにそう問うと、親父さんがしてやったりという感じでニンマリする。 「特別な下処理をすると、クセもなくこういう風に柔らかくなるんだよ」 「特別な下処理、ですか」 「もちろん秘中の秘だけどな」 知られたら商売あがったりになっちゃうし。 「いや~、こんなに美味い肉がホーンラビットの肉だなんてビックリです」 そう言いながらパクリと肉を味わう。 うん、やっぱり美味い。 「へへっ、そう言ってもらえるのが俺の一番の喜びなんだ」 照れたように鼻の下を擦る親父さん。 俺と屋台の親父さんがそんな会話をしているうちに、皿に盛った串焼きをペロリと平らげていた食いしん坊カルテット。 『おい、この肉は追加で買っておいてくれ』 『俺も!』 『スイも~!』 「はいはい。親父さん、追加で、そうだな......100本お願い」 「あいよ!」 ちなみにだけど、俺たちが追加購入した親父さんの店は、その後長蛇の列が出来上がっていた。

591 Episode 567 King'S Sightseeing - Maria Square "Come on, guys, don't rot like that, let's go!"You're going on a stall tour, aren't you? " Well, there's a lot more delicious meat than that meat. Hmm. That's right. There are also delicious stalls on the street. Eat delicious meat ~ Everyone seemed to have blown out and was relieved. Also this morning, I was asked to eat the meat of "Super Saurus" for breakfast, but I didn't prepare it. The meat of "Super Saurus" is hard and must be prepared at least the day before to be soft. "I think you guys can eat it anytime, but if you eat it the way it is, it will be gone soon."If that happens, I'll never eat again.After all, it's gone extinct. " When I said that, everyone said, "That's right!'That's why you make a face. You weren't the ones who annihilated them. However, everyone is depressed because the "Super Saurus" they ate yesterday was more delicious than expected. Breakfast dungeon pork belly rice bowls were slimy. That's why everyone had a very romantic atmosphere in the morning. When I talked about the stall, it seemed like it was clearing up. Even though everyone was looking forward to the stall tour in the King's City, you guys are still here. Alright, I'll buy a lot of things today Full appetite. My main purpose is shopping. I've been looking forward to it. There's a big market in King's Landing, so I'm looking forward to it. Our meat is picked up by Fel and vegetables are harvested by Aruban, so the aim is fruit. If it seems delicious, I'd like to get it for you. Also, flour seems to be sold by region, so I'd like to buy a variety of flour. I'm looking forward to it because there seem to be many mixed herb shops in the capital. Thanks to Fel and the others, there's plenty of money to spare, so I'm feeling a buying desire. It could be the capital of the kingdom with all kinds of shops. Anyway, I'll buy it today! Today I'm going to eat and eat and eat and eat. Hmm. I'm looking forward to it. Let's see what the stalls in the capital look like. Sweet, eat a lot ~ Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, and Sweetheart were all eating up the stall. Alright, let's go to King's Landing Sightseeing! Thus, the whole party rushed to Ukiyaki and the King's Capital Sightseeing. ***** We came to Piazza Maria, the royal retreat. Incidentally, the name of the square, Maria, is the name of the princess of a previous king, and the square was built to commemorate the 20th or 30th anniversary of marriage. It is in a great location with a great view of the royal castle, and it is well maintained. There was also a lot of people busy with it. "Hey, is there even a fountain?" Speaking of which, I've never seen a fountain in my world. It was the capital of the kingdom. As she looked around the square and was impressed, she heard an innocent voice. I don't care about that.More than that, let's go that way. " While saying that, Fel pointed to the corner of the wide square where the stalls were gathered. Not only Fel, but also Grandpa Gong, Dora-chan, and Sui looked at the corner with a dazzling look. I mean, you guys have good eyes or noses. Well, I don't know what both of them are. Come on, let's go. Hurry up, my lord! Let's go! Hurry up, hurry up ~ "You guys are the best at eating after all, aren't you?" Cartesian foodies hurried to the corner where the stalls gathered. Everyone didn't look at the stalls except for the meat, but rather walked down the ladders of the meat stalls. That's why we carefully selected the stalls that seemed delicious. At first, the shopkeepers and customers were scared, but it seems that Fel and Grandpa Gong are spreading throughout the capital because of the Leviathan incident. It seems that if we do it normally, there will be no problems immediately, so we settled down. On the contrary, everyone is looking at us with interest. It's a little attention-grabbing. After the foodie Cartes (especially Fel and Grandpa Gon) bought and ate, the stalls gathered people. The shopkeeper seems to be busy, but she has a happy face. Well, everyone's eye or nose, that's pretty much for sure. Basically, I don't choose no good stalls, and just because Fel and the others chose it, I'm sure it's a delicious store. Hey, next stop is that shop. I have a good feeling about the smell of that store. Heh heh heh, I was also curious about that store. "The meat looks delicious ~" That said, the cannibal carte blanche is dashing. The next time they locked on, it was a skewered stall that didn't look weird. Um, for now, could I have seventy-one bottles, please? The breakdown is: Fel, Grandpa Gong and Sweet 20 bottles, Dora-chan 10 bottles, and me 1 bottle. I've already eaten a lot of things, so I'm sure I'll be fine. Yes! It's a pleasure to have you guys here. Even though the store's dad said so, I was pretty confident in the taste, so I was expecting us to come and bake, so 71 skewers came out immediately. Move to an empty spot at the back of the store and stand by for everyone's plates. Serve the meat removed from the skewer. Hoi As soon as I removed all the skewers from the skewers, Gafu Gafu and the foodies chewing on the meat vigorously. Even though they've already eaten up six stalls, they're still very appetizing. I'll have a skewer too, smiling bitterly at such a full-blown cannibal carte. Oh, it's delicious! I don't know what kind of meat it is, but it's not too soft, it's chewy, and it gives me a pleasant feeling of satisfaction, like, "I'm eating meat right now." The taste of the meat itself is of an unexpected quality. And the most interesting thing is the seasoning. It is a simple flavouring of only herbal salt, but it is best matched to this meat with herbal salt blended with garlic and various herbs. When I use garlic, the taste of garlic tends to appear on the front, but I blend it well with herbs for a refreshing finish. I would like to know what percentage of herbs are used. And this herbal salt... " The scent of citrus faintly drifts through your nose When I crushed it, my father at the store reacted. "Niisan, you're sharp. If you know that much, then you won't be so happy." Is this your father's blend? "Oh, it took me over a year to get to this taste." I feel confident because it's a flavor that I've been pursuing for so long. This meat suits you very well, doesn't it? "I think so, I think so." My father nodded with satisfaction at my words. By the way, what kind of meat is this? "Fufu, what kind of meat do you think this is?" "I have no idea." I'm asking because I don't know. However, this is not like the orc meat, it is definitely not the fowl monster meat, and it feels a little different from the beef monster meat. Could it be sheep? "This is a horn rabbit." Eh?! When it comes to horn rabbits, they have high fertility and are often found in grasslands all over the place. It was also a monster that rookie adventurers were hunting every day. That's why I don't really like it, even though it's commonplace or well-marketed meat. When I first came to this world, I had eaten at a restaurant in the city, but it was a bit stiff, and it was a bit stiff meat. It wasn't a monster hunted by fat tongue Fel, and I haven't spoken since... Is this the hard meat with that lewdness? I couldn't believe it, so when I asked my dad with my eyes wide open, I felt like my dad was doing it. If you do a special down treatment, it will soften like this without any lewdness. "Under special treatment?" Of course it's a secret. If they find out, they'll go into business. "No, it's amazing how delicious the meat is, Horn Rabbit meat" While saying that, I tasted pucker and meat. Yeah, it's delicious after all. "Hee, that's my pleasure to hear you say that." Dad scrapes under his nose like he's shining. While my father and I were having such a conversation, the cannibal Carte was flattening the skewers on the plate. Hey, buy me an extra piece of this meat. Me too! Sweetheart! "Yes, Dad, an extra one... 100 please" Yeah! By the way, my father's store, which we bought additionally, was then lined up with long snakes.

第三百十二話 スイ特製エリクサー、再びの出番 母屋のリビングに戻ってきたところで、アイヤに声をかけた。 「えーと、アイヤはまだ本調子じゃないんだよな?」 そう聞くと、夫のトニがガバっと頭を下げた。 「何とか回復していますっ。どうか、どうか見放さないでください」 息子のコスティ君と娘のセリヤちゃんも不安そうな顔で、アイヤさんの服を握っていた。 何か悪い方に勘違いしてるみたいだな。 まったくの見当違いだぞ。 俺はあなたたちを買ったんだから今さら見放さないってば。 「いやいや、そういう話じゃなくってですね」 面倒だ、鑑定してみた方が早いな。 アイヤを鑑定してみると、どうも肺の病気のようだ。 ステータスを見ても、完治はしていないみたいだな。 今の状態は、借金こさえてまでやった治療が効いてはいて、病状は落ち着いているものの完治はしていないということのようだ。 そういうことなら、間違いなくこれだな。 俺がアイテムボックスから取り出したのは、スイ特製エリクサー(劣化版)だ。 スイに作ってもらったはいいけど、ドランで出会ったダリルとイーリス兄妹に渡した以外はそのまま未使用で残ってたからな。 2本ばかり手つかずで残っていた。 小瓶に入ったスイ特製エリクサーをアイヤに渡した。 「それ飲んでください。それなら病気も治るから」 俺からエリクサーを受け取ったアイヤが戸惑っている。 「あの、それはポーションですか? 私が見たものと少し色が違うようなのですが......」 トニが心配そうにおずおずとそう聞いてくる。 ま、女房が飲むんだし気にもなるか。 「それはですね、エリクサーですよ。どんな病気もそれ飲んだら一発で治ります」 俺がそう言ったら、元冒険者の5人が5人とも「ブフォッ」って噴いた。 汚いなぁ。 「いやいやいやいやいや、ムコーダさん、エ、エリクサーって、そんなの出したらダメでしょうっ」 タバサが身を乗り出してそう言った。 「ムコーダさんはSランクの冒険者だし、ドランのダンジョンも踏破したって話だから持ってるんだろうけどよ、姉貴の言うとおり、こんなとこで出しちゃダメだろっ。何で奴隷にホイホイあげちゃうんだッ?!」 ルークがタバサに続いてそう言った。 ってか、俺がドランのダンジョン踏破したこと知ってたんだな。 「そ、そうだぞっ! それ1本でいくらすると思ってるんだよッ?! ここにいる奴隷を全員買ってもお釣りがくるぞ! そんな一攫千金のお宝を簡単に渡しちゃダメだろうがッ」 アーヴィンがそう力説した。 「うむ、そうだぞっ! エリクサーと聞けば、どんなに金を積もうとも欲しがる金持ちがたんまりいるわいっ」 バルテルまで焦った口調でそう言った。 ペーターは先の4人の言葉にウンウンと何度も何度も頷いている。 いや、俺だってダンジョンから出たようなものならこうホイホイとは出さないよ。 だけど、これはさ......。 「いや、これはエリクサーはエリクサーでも劣化版だし。病気とかケガは治るけど、寿命は延びないぞ。それに自前で用意したものだから、ダンジョン産ってわけじゃないし」 そう言ったら5人とも唖然としていた。 「じ、自前?」 「............なぁ、エリクサーって自分で作れるもんなのか?」 「確か、昔出会ったエルフに聞いたことがある。レシピはあるのじゃが、材料が材料だからまず無理だろうと言っておったな」 最年長でもあるバルテルがそう言うと、元冒険者たちがゴクリとのどを鳴らした。 「で、その材料って何なんだ?」 「ドラゴンの肝とか血とかを使うらしいぞ。その他にも貴重な素材をたんまり使うんじゃと言っておったな」 ..................。 5人とも無言にならないでほしいな。 「ま、まぁ、作り方はさておき、俺にとってはまったく手に入らないってもんでもないんだよ。だからアイヤに使うんだ。ささ、グッと飲んじゃってください」 5人が呆然としている間に、さっさと飲んじゃいなよ。 トニ一家が泣きながら「ありがとうございます」って言ってるよ。 分かったから、トニさん拝まないで。 コスティ君もセリヤちゃんも泣きながら「一生懸命働きます」って、君たちは子どもだからお手伝い程度でいいから。 「えーっと、アイヤ、早く飲んじゃってくれるかな」 そう言うと、アイヤが深々と頭を下げた後にスイ特製エリクサーをゴクゴクっと飲んだ。 飲み干した直後にアイヤの体が白く光った。 突然のことにみんな驚いたが、その光はすぐに収まった。 トニ一家も一連のやり取りを黙って見ていたアルバン一家も呆然としていた元冒険者5人も、目を見開いて驚いている。 俺もエリクサーを飲んだ人を直接見たのは初めてだったから驚いたし、焦ったぜ。 「だ、大丈夫か?」 すぐさまアイヤに声をかけると、アイヤは泣きながら笑っていた。 「大丈夫ですっ......。息苦しくて、ずっとダルかった体が、今は、今は何ともないんですっ!」 そのアイヤの言葉を聞いて、トニ一家が抱き合って喜んでいた。 それを中断させるほど俺も無粋じゃないよ。 アイヤを見る限り、大丈夫そうだな。 顔色も良くなったし。 試しに鑑定してみたら、病気もなくなっていた。 さすがスイ特製エリクサーだ。 効き目抜群だぜ。 さて、トニ一家も落ち着いたようだし、次はロッテちゃんが楽しみにしている飯だな。 アホの双子が「ホントに奴隷にエリクサー使いやがったぜ」とか「あれ1本で一生遊んで暮らせるってのに、アホだな」とかコソコソ言っている。 お前ら、主人に向かってアホはないだろ。 聞こえていないつもりなんだろうけど、全部聞こえてるからね。 ってか、内緒話はもう少し小さい声でするのが基本だろうが。 アホの双子がアホ過ぎて怒る気にもなれなかったよ。 ハァ~。

329 Episode 312: Swiss Specialty Elixir, It'S Time Again I was just back in the living room of my mother's house, and I spoke to Ayya. "Uh, Aiya's not in the book yet, is she? When I heard that, my husband Toni lowered his head Gabba. "I've managed to recover. Please, don't let it go." My son, Costy, you and your daughter, Celia, also looked anxious, holding Aiya's clothes. Sounds like you're mistaken for something bad. This is a total misunderstanding. I bought you guys, so I'm not going to let you go now. "No, no, that's not what I'm talking about." It's a hassle, it's quicker to appraise it. If you appraise Ayya, it looks like a lung disease. Looking at the status, you don't seem to be fully healed. The current state of affairs seems to be that the treatment I have done up to the point of debt is working and the medical condition is calm but not fully healed. If that's the case, this is definitely it. The one I took out of the item box was the Swiss Special Elixir (Degraded Version). Sui made it for me, but I left it unused except I gave it to Daryl and the Ellis brothers and sisters I met in Doran. All two bottles remained untouched. I gave Ayya a special Sui elixir in a vial. "Drink that. Then the illness will heal." Aiya, who got the elixir from me, is confused. "Um, is that potion? Seems a little different in color from what I saw..." That's what Toni asks me worried about. Does it bother you that my wife drinks it? "That's right, you're an elixir. Any illness will heal in one shot if you drink it." When I said that, all five of my former adventurers sprayed "bufo". It's dirty. "No, no, no, no, no, no, Mr. Mkoda, E, Elixir, you can't do that if you put that out." That's what Tabatha said when she rode herself out. "Mr. Mukoda is an S-rank adventurer, and I know you have it because you're talking about trampling a dungeon of dran, but your sister is right, you can't let it out here. Why would I give a slave a wheel?! That's what Luke said following Tabatha. I mean, you knew I broke through Dolan's dungeon. "Oh, yeah! How much do you think you're gonna pay for one of those?! Buy all the slaves in here and you'll get some change! You shouldn't give away such a treasure of a thousand bucks." Irvin theorized so forcefully. "Uhm, yeah! If you ask Elixir, there are plenty of rich people who want no matter how much money they pile up." I said that in a hurried tone to Bartel. Peter has nodded over and over again to the words of the first four. No, I wouldn't even let you out like this if you were out of the dungeon. But this... "No, this is a degraded version of Elixir, even Elixir. Sickness and injuries will heal, but they won't extend your life. Besides, I prepared it myself, so it's not from a dungeon." When I said that, all five of them were flattered. "Dj, self? "... hey, can you make your own elixir? "Sure, I've heard of the elves I used to meet. I have a recipe, but I told you I couldn't do it first because the ingredients are ingredients." When Bartel, who is also the oldest, said so, the former adventurers rattled their throats. "So, what's that ingredient? "They use dragon liver and blood. I told you to use a lot of other valuable materials." .................. I hope all five of you don't be silent. "As it is, well, aside from the way it's made, it's not like you don't get it at all for me. That's why I use it on Ayya. Drink well." Don't drink while the five of you are stunned. The Toni family is crying and saying, "Thank you." Okay, Mr. Toni, don't worship me. Costy, you and Celia are crying and saying, "I'll work hard," because you guys are kids, and you can do as much as you want to help. "Um, Aiya, I was wondering if you could get a quick drink." With that said, I had a gook drink of Swiss specialty elixir after Aiya lowered her head deeply. Ayya's body glowed white shortly after she drank it. Suddenly we were all surprised, but the light quickly subsided. The Toni family also watched a series of exchanges in silence. Both the Alban family and the five former adventurers, who were stunned, are surprised with their eyes open. I was surprised and in a hurry because this was the first time I'd seen someone drinking Elixir in person, too. "So, are you okay? Speaking immediately to Aiya, Aiya was crying and laughing. "It's okay...... I can't breathe, I've always been a dall, and now, I'm nothing! When I heard the words of Ayya, the Toni family was happy to hug each other. I'm not innocent enough to interrupt it. As far as Aiya goes, you look fine. You look better. I appraised it for a try and the illness was gone. That's Swiss specialty elixir. It works great. Well, the Toni family seems to have settled down, and Lotte's looking forward to dinner next. An asshole twin says, "I really used Elixir as a slave" or "You're an asshole even though you can play and live with that one for the rest of your life". You guys, you don't have an asshole toward your husband. I know you're not going to hear me, but I hear everything. I mean, the secret story would be based on a slightly smaller voice. I didn't even feel like getting mad because my asshole twins were too assholes. Huh.

第五百九十九話 スペシャルメンチカツ 冒険者ギルドを出た俺たち一行は、ハイエルフのみなさんを連れて家へと帰宅。 ハイエルフのみなさんは、冒険者ギルドでの解体の仕事がすんなり決まって安定した収入が得られることにホクホク顔だった。 家に到着してからは、うちの みんなには、今回の旅先で知り合ったエルフとして紹介して、大物の解体もできることからうちで解体メインで働いてもらうことになったと説明した。 とは言っても、それもフェルたちの狩り次第になるし、解体場所は冒険者ギルドで、空いた時間は冒険者ギルドで働くことになるってことも付け加えてな。 それを聞いた一部からは、「おいおい、とうとう自前で解体師を用意してきたぞ」とか呆れた声があがっていたけどね。 うるさいよ、アホの双子。 まぁ、何はともあれ、こういう時は宴会だ。 一緒に飯を食えば、打ち解けるのも早いだろうしね。 で、主賓のハイエルフのみなさんに何が食いたいか聞いてみたら声をそろえて「メンチカツ!」とのことだった。 その答えで「あ~」となんとなく察したよ。 というのも、ハイエルフのみなさんにとって、油で揚げる料理というのはそれまで聞いたこともないし食ったこともなかったらしくてさ。 揚げ物の美味さにいたく感動したらしく、盛んに「このから揚げととんかつの他にも油で揚げる料理で美味いのがあるのか?」って聞かれてたんだよね。 それで、ポロッと「揚げ物ならメンチカツも美味いかな」って言っちゃったんだよ。 どうやらそれで、ハイエルフのみなさんの中で「メンチカツ食いたい!」熱が高まっていたみたいでさ。 そんなわけで、ハイエルフのみなさんの熱いリクエストに応えて宴会のメニューはメンチカツに決まった。 ま、肉汁たっぷりのジューシーメンチカツはフェルたちも大好物だ。 それに、子どもから大人まで楽しめるだろうし、酒好きな飲兵衛たちも文句ないだろう。 何せ揚げ物とビールなんてこれ以上ない組み合わせなんだからな。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 一人で作業するか、女性陣にも手伝ってもらおうか、ちょっと迷ったけれどここは手伝ってもらうことにした。 俺一人で作業すれば、不本意な称号“孤独の料理人”が能力を発揮してくれはするだろうけど、さすがにここはねぇ。 やっぱり手伝ってもらった方が楽ではあるし。 ということで、テレーザ、アイヤ、セリヤちゃんを招集。 3人には玉ねぎのみじん切りをしてもらうことに。 だけど、包丁で大量のタマネギをみじん切りにするのはさすがに大変だと思って、事前に秘密兵器をネットスーパーで仕入れていた。 紐を引くと容器の中の刃が回転してあっという間にみじん切りにできるみじん切り機だ。 それを用意しておいて、ある程度の大きさに切ったタマネギをみじん切り機に入れて、ひたすらタマネギのみじん切りを作ってもらった。 俺は、そのタマネギのみじん切りとダンジョン牛とダンジョン豚の合い挽き肉とその他いつものメンチカツの材料を加えてボウルの中でこねこねこね。 粘り気が出てきたら平べったい丸形に形成していく。 ひたすらメンチカツの種をこねて形成していると、キッチンを覗く二つの小さな影が。 ジーッ。 「ロッテちゃんに、スイじゃないか」 「ムコーダのお兄ちゃん、ロッテもやってみたいなぁ」 『スイもお手伝いしたい~』 ロッテちゃん、スイ、上目遣いがあざといよ。 でも、可愛いから許す。 デレている俺をよそに、ロッテちゃんの母であるテレーザが「ロッテ、遊びじゃないんだよ! あっちにいってな!」と叱る。 そんなテレーザを俺は「まぁまぁ」と宥めて「ロッテちゃん、スイ、こっちおいで」と手招きすると、嬉しそうにやってきた。 さすがに刃物は使わせられないので、メンチカツの形成を手伝ってもらうことにする。 しっかりと手を洗ってから、見本を見せてメンチカツの形成をしてもらう。 「うーん、こんな感じかなぁ」 一生懸命に平べったい丸形を作っていくロッテちゃんとスイ。 少々いびつなものもあるけれど、そこはご愛嬌。 そうしてみんなで大量に形成していった。 もちろんチーズINもね。 あとは、ひたすら形成したものを小麦粉、溶き卵、生パン粉の順につけて油でカラッと揚げていく。 途中、ガン見してくるロッテちゃんとスイに負けて(ロッテちゃんなんて涎垂らしてるんだもん)「味見だよ」ってメンチカツを食わせたら、『美味しい~』ってプルプル揺れるスイを真似したロッテちゃんから「美味しいー!」ってクネクネダンスを披露されて爆笑したなんてことはあったけれど、無事に大量のメンチカツの作成も終了。 メンチカツを揚げている間に、テレーザ、アイヤ、セリヤちゃんにネットスーパーで買ったスライサーでキャベツの千切りもたくさん作ってもらって、ほぼ宴会の準備は出来たとも言えた。 だけど......。 俺はもう一品、スペシャルなメンチカツを考えていた。 ただ、物が物だけに、知った時に女性陣は卒倒するかもしれないから、ここからは俺だけで調理だ。 たくさんは作らないつもりだから、俺一人でも十分だし。 まぁ、物が物だけにスペシャルメニューとしてちょっとだけね。 フェルたちは『もっと!』って言いそうだけど、気に入ったなら後日作って思う存分食わせてやればいいし。 ということで、みんなにはいったんキッチンから捌けてもらってスペシャルメンチカツの調理開始だ。 アイテムボックスからドドンと取り出したのは、 それをおおまかに切った後に、包丁でたたいてたたいて粗いミンチ状に。 粗いミンチ状になったグリーンドラゴンの肉をボウルに入れて、タマネギのみじん切り等々を入れて粘りが出るまでこねこねこね。 あとは、さっきと一緒で平べったい丸形に形成して衣をつけて油で揚げるだけ。 ここはジューシーなドラゴン肉をじっくり味わってもらうために、あえてチーズINはなしで。 きつね色に揚がったドラゴンメンチカツは実に美味そうだ。 熱々のメンチカツは冷めないように、すかさずアイテムボックスに収納。 そして、最後の仕上げだ。 メンチカツにかけるウスターソースをネットスーパーで購入。 それから食事がメインの子どもたちのためにメンチカツバーガーにできるよう、バンズもカートにIN。 絶対に忘れちゃいけないのが、ビールだよね。 瓶ビールをしこたま買って、氷で冷やしておく。 さぁて、宴会の準備は万端だ。 スペシャルメンチカツ、みんなどんな反応するだろうな? ちょっと楽しみだ。

624 Episode 599: Special Mench Cutlet After leaving the Adventurer's Guild, our party took the High Elves home. The high elves were thrilled that their work in the Adventurer's Guild was so determined that they could earn a steady income. When I arrived at home, I met my slaves. I introduced everyone as an elf I knew during this trip, and explained that since I could also dismantle big guys, I decided to have them work in the main dismantling. That said, Fel's hunt is gradual, and the dismantling location is the Adventurer's Guild, adding that in my spare time I will be working in the Adventurer's Guild. "Hey, I've finally got a demolitionist of my own." Shut up, idiot twins. Well, whatever it is, it's a feast. If we had dinner together, it would be quick to break through. So, when I asked my guest, the high elves, what they wanted to eat, I said, "Menchikatsu! It was about that." I somehow figured out "ahhh" in the answer. For the high elves, it seems that they had never heard of or eaten cooking fried in oil. Apparently, I was moved by the deliciousness of the fried food, and thrivingly said, "Are there any other dishes that are fried in oil, such as this fried and tonkatsu, that are delicious? I was asked." So I said, "I wonder if the fried mentch cutlets would be delicious." Apparently, among the high elves, "I want to eat a mentch cutlet!" It seems that the fever was increasing. " Therefore, in response to the heated request of the high elves, the menu of the banquet was decided on the menchkatsu. Well, the juicy meaty cutlets are Fel's favorite. Besides, it will be fun for children and adults alike, and drinkers who like alcohol won't complain. There's no more combination of fried food and beer. ***** I was a little lost, but I decided to ask the ladies to help me out here. If I work alone, the unwilling title "Lonely Chef" will show off my abilities, but it's not here. I knew it would be easier for you to help me. Therefore, Teresa, Ayya, and Seriya were gathered. We will have the three of us mince the onions. However, I thought it was very difficult to mince large quantities of onions with a knife, so I purchased secret weapons in advance at the online supermarket. When the string is pulled, the blade in the container rotates and it is a mincer that can be minced quickly. I prepared it, put the onions cut to a certain size into a chopping machine, and then I had the onions chopped. I add the minced onion, dungeon beef and dungeon pig ground meat, and other usual ingredients from the mentch cutlet, and knead the cat in a bowl. When the stickiness comes out, it forms a round shape that you want to flatten. As she kneads and forms the seeds of the mentch cutlets, two small shadows peer into the kitchen. Zee. Lotte-chan, isn't it sweet? I'd like to try Mukoda's brother, Lotte, too I also want to help Sweet ~ Lotte-chan, Sweetheart, you've got a lot on your mind. But I forgive you because you're cute. Teresa, the mother of Lotte, said, "Lotte, this is not a game! Get away from me!" he scolds. When I greeted Teresa like that, "Well, well," and "Lotte-chan, Sweetheart, come here," I came happily. As expected, the blade cannot be used, so I will ask the customer to help me form a menchi cutlet. Wash your hands thoroughly, then show the swatches to form a menchi cutlet. Hmm, this is how it feels Lotte and Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sw There are a few things that are fascinating, but there is love there. So, we formed a large number of them together. Cheese IN, OF course. After that, add the flour, melted eggs, and raw breadcrumbs to the formed mixture and fry them in oil. On the way, losing to Lotte and Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet Sweet. There was a time when I was bursting out laughing after being shown a kukune kune dance, but I also finished creating a lot of mench cuts. While frying the mentch cutlets, Teresa, Aiya, and Seriya bought a slicer from the online supermarket and made a lot of cabbage chopping, so I could say that the banquet was almost ready. "But..." I was thinking of another special mentch cutlet. However, when I know that things are just things, the women may fall down, so I'll cook for myself from here on out. I'm not going to make a lot of stuff, so I'll have enough by myself. Well, it's just a special menu of things. Fel and the others said, "More!" But if you like it, you can make it at a later date and eat it as much as you want. " So I asked everyone to start cooking the special noodle cutlets from the kitchen. What I took out from the item box was a chunk of green dragon meat. After roughly cutting it, I tapped it with a knife to make it into a rough mince shape. Place the coarsely minced green dragon meat in a bowl, mince the onions, etc., and knead until sticky. All you have to do is form a round shape that you want to flatten together with the previous one, put on some clothes and fry in oil. This is a place where you can taste juicy dragon meat without cheese. The deep-fried dragon mentch cutlet looks really delicious. Keep hot mench cuts out of the cold by storing them in your locker. And the final finishing touches. I bought Worcester sauce from an online supermarket. Buns are also added to the cart so that the main meal can be a Mentchkatsu burger for the children. Beer is something you should never forget. Buy a bottle of beer and let it cool on ice. Now, the banquet is ready. I wonder how everyone will react to the special men's cutlets? I'm looking forward to it.

第五百十九話 なに今気付いたみたいな顔してんの? シーサーペントが数多く生息する海域というだけあって、俺たちが一戦交えた後も次々と襲ってきた。 先ほどの一戦で、精魂尽きた俺は戦線離脱。 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイのうちの従魔ズと“ うちの従魔ズはドカンと一撃で倒すスタイルで、“アーク”の面々は連係プレーで手数を出して倒すスタイルだ。 Sランクのシーサーペント相手に、どちらも危なげなく戦っている。 うちの従魔ズは分かるけど、“アーク”の面々もすごい。 このダンジョンで、フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイの戦いを見た“アーク”の面々は自信喪失気味になっていたりというか、少々弱気な言葉もでたりしていたんだ。 だけど、さっきのシーサーペントとの戦いで自信を取り戻したようなのか、みなさん自信に満ちあふれた力強い戦いぶりだ。 従魔ズも“アーク”の面々もノッてきたのか次々と撃破していく。 ドロップ品は、スイが触手を駆使して残らず回収。 俺は、そのドロップ品をアイテムボックスへ。 スイってばポイポイ放るように回収するもんだから、山になって終いには海へと落ちそうになっていたからね。 せっかく回収したドロップ品が海へ逆戻りするのももったいないってことで、とりあえず俺のアイテムボックスへ。 特に肉を落としたりしたら、フェルたち食いしん坊カルテットがガッカリってことになっちゃうもんな。 うちのみんなが嬉々としてシーサーペントを狩っているのだって、ほぼ肉のためだろうしね。 そんなわけで、俺はスイが回収してどんどんと積み上がっていくシーサーペントのドロップ品の保管係として専念することになったのだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『ふむ、シーサーペントの海域を抜けたようだな』 『チッ、もうか? しゃあねぇな~』 『ドラよ、十分じゃろうが』 『いっぱい獲ったね~』 「フゥ、やっとかよ。しかし、こんなにSランクの魔物がうじゃうじゃ出てくるとはねぇ」 『まぁ、ダンジョンだからのう』 ゴン爺曰く、ダンジョンの中ではそういうこともあるらしい。 そんな風に俺たちが話している一方で......。 「おい、やったぞ!」 「ああ。あのシーサーペントを倒したんだ! 俺たちは!」 「しかも5匹もじゃ! Sランクの魔物をのう!」 「まだまだ、私たちは冒険者としてイケる!」 完全に自信を取り戻した様子の“アーク”の面々が盛り上がっていた。 みなさん元々Aランクの冒険者で実力は折り紙付きだからね。 たださ、うちのみんなの戦いを見て、ちょっぴり自信を無くしていただけでさ。 まぁ、うちのみんなはデタラメに強いから比べちゃうことからして間違いなんだけど。 「なぁ、とりあえず今日はこの辺で探索終了ってことにしようぜ」 『そうするか。シーサーペントも食いたいしな』 「ってちょい待ち。“アーク”のみなさんと狩ったんだから、きちんと分けてからじゃないとダメだよ。うちにばっかり肉が来るとは限らないんだから」 『なぬ?! 肉は我らだろう! 肉はやらんぞ!』 『儂らは皮や骨や魔石などいらんからなぁ。己の血肉になり、なおかつ美味い肉の方がよっぽどいいわい』 『そうだそうだ! 肉はよこせ!』 『お肉ー!』 他の冒険者が聞いたら確実に血涙を流しそうなセリフを垂れ流す食いしん坊カルテット。 というか、フェルとゴン爺は声に出していたから、“アーク”の面々がバッチリ聞いていたようで苦笑いしているよ。 「分かったから、ちょっと交渉するから待ってなさい」 そう言って、苦笑いする“アーク”の面々の方へ体を向けた。 「うちのが言いたい放題ですみません。うちは肉が一番なもので......」 ホント、困ったもんです。 美味い肉は絶対に逃さないからね、うちの食いしん坊たちは。 「いや、ここしばらく一緒に居たら分かるし」 「ムコーダさんの従魔たち、美味いもんに目がないもんなぁ」 「皮や骨や魔石がいらんとはなぁ。儂ら冒険者は、肉よりも欲しい素材なんだがのう」 シーグヴァルドさんのその言葉に、ガウディーノさんとギディオンさんが頷いていると、一人だけ意見の違う者が。 「私は肉が欲しい。シーサーペントは一度食べてみたかった」 食いしん坊エルフことフェオドラさんだ。 しかし、ガウディーノさん、ギディオンさん、シーグヴァルドさんは、「なに言ってるんだコイツは」とでも言うような目で見ていた。 「おいおい、フェオドラ。肉を手に入れてどうするっていうんだ」 「そうだぞ。肉なんて手に入れたってどうにもならんだろう」 「そうじゃぞ。結局売る以外にどうしようもないわい」 ため息を吐きつつなお三方の突っ込み。 というか、普通に料理して食えばいいんでないの? 「食べればいい。というか、私は食べたいの」 何故か呆れるガウディーノさん、ギディオンさん、シーグヴァルドさんにそう主張するフェオドラさん。 「ハァ~。いいか、肉が手に入っても食えないんだぞ。長い付き合いなんだから分かるだろ」 「リーダーの言うとおりだ。俺もリーダーもシーグヴァルドも料理なんてできないんだぜ」 「ついでに言うと、お主も料理はからっきしできないじゃろうが」 今更何を言っているんだという雰囲気でそう言いながらフェオドラさんを見るガウディーノさん、ギディオンさん、シーグヴァルドさん。 だが、フェオドラさんは、お三方の言葉にハッとしたように目を見開いた。 「それじゃあ、美味しく食べられない?」 「いやいやいや、お前ね......」 「なに今気付いたみたいな顔してんの?」 「長い付き合いで、このメンバーの中に一人も料理ができる奴なんておらんの知っとるじゃろう」 そう言って、あまりにもなフェオドラさんを呆れ果てた目で見るガウディーノさん、ギディオンさん、シーグヴァルドさんだった。 そんな“アーク”の面々を笑いをこらえながら見ていた俺は、シーサーペントを使った料理は作るので肉はこちらに全てもらえないかと提案。 特にフェオドラさんは何度も何度も頷いてたよ。 そんなわけで、肉全部が俺たちの取り分になった代わりに、“アーク”の面々には皮を3枚と牙付きの頭蓋骨を3つ、それから魔石6つを渡した。 最初、“アーク”の面々は皮2枚に頭蓋骨2つ、魔石を1つ希望していたんだけど、シーサーペントを5匹も討伐しておいて、それではあまりに少な過ぎると話して、皮2枚に頭蓋骨3つ、魔石5つということになったんだけど、それでも俺たちばかり希望のものをもらってうんたらかんたらと交渉して、皮3枚に頭蓋骨3つ、魔石6つに増やすことに成功した。 まぁ、押し付けるともいうけどね~。 だって、うちは肉ならいくらあっても困らないけど、皮や頭蓋骨や魔石があっても結局冒険者ギルドに売って金にするしかないし。 皮はランベルトさんへのお土産になるかもしれないけど、ホントにそれくらい。 今のところは、お陰様で金には困ってないから単に手間がかかるだけなんだよね。 そうは言っても、まだまだ皮も頭蓋骨も魔石もあるから、その手間はいつかはかけなきゃならないけど。 他のドロップ品もあるし、カレーリナに帰ったら、面倒くさいドロップ品整理しなきゃならんと思うと先が思いやられるな。 そんなことを考えていると......。 『よし、肉は我らの物に決まったようだな』 『早く食おうぜ!』 『シーサーペントは久しぶりじゃ。楽しみじゃのう』 『お肉、お肉、お肉~♪』 「シーサーペント、楽しみ!」 食いしん坊カルテット&食いしん坊エルフの期待とともに、今夜の寝床となる島へと向かう俺たち一行だった。

542 Episode 519: What Are You Looking Like You Just Noticed? It's just sea areas with lots of sea surpents, and they attacked us one after another after the first battle. I left the front when I ran out of souls in the first fight. Fel, Grandpa Gong, Dora-chan, and the cousins of Switzerland and Ark were facing each other. Our Stooge is a style that kills with a single blow with Dokan, and the face of "Arc" is a style that kills with an interconnected play. They are both fighting dangerously against S-ranked Sea Serpent opponents. I know our Servitors, but the Arc is awesome. In this dungeon, when I saw the battles of Fel, Gong, Dora-chan, and Swiss, "Arc" was feeling unconfident or a little weak. But it seems you've regained your confidence in the battle with the Sea Surpent just now, and it's a strong battle full of confidence. The subordinates and the "Arc" are knocking on each other one after the other. Swiss use tentacles to collect dropped items. I'll put the dropped item in the item box. As a swimming pool, I would collect it so that it would fall into the sea at the end of the mountain. It would be a waste to retrieve the dropped items back into the sea, so go to my item box for now. Especially if you drop meat, the fels' eating cartel will be disappointing. We're all happy hunting sea surpents, almost for meat. That's why I decided to focus on being the storekeeper of Sea Surpent's drops, which Swiss collected and piled up more and more. * * * * * Hmm, looks like you've passed the sea of Sea Surpent. Chi, now? I don't know ~ Dora, that's enough. You've got a lot of them ~ "Hmm, let's do it. But I don't think such S-ranked monsters will come out like this." Well, it's a dungeon. Grandpa Gong said that's what happens in dungeons. While we're talking like that... "Hey, we did it! "Ah, I took down that Sea Surpent! We are! "And not five! Scatter S-Rank Monsters! "Still, we're good as adventurers! The "Arc" appeared to have regained full confidence. Because you are originally A-ranked adventurers, your strength comes with origami. Just watching us fight and losing a little confidence. Well, we're all bullshit strong, so it's a mistake to compare. "Hey, let's finish exploring around here today." I will. I want to eat sea surpent too. " "Wait a minute. I hunted with everyone in Arc, so we need to split it up. We don't always get meat." What?! The meat will be ours! I don't want meat! I don't want skin, bones or magic stones. It's better to be my own flesh and still have delicious meat. " Yes, yes! Give me the meat! Meat! When other adventurers hear about it, the eater's cartel drifts with lines that will certainly shed blood and tears. I mean, Fel and Grandpa Gong were shouting, so the "Arc" faces are laughing bitterly as if they were listening. "Okay, I'll negotiate with you. Just wait." That said, he turned his body towards the face of the bitter "arc". "I'm sorry for all you have to say. Our meat is the most important thing....." I'm really in trouble. We'll never miss the good meat, our eaters. "No, I'll know when I'm here for a while." Mukoda-san's subordinates don't have eyes on delicious things. "I don't think I need skin, bones, or magic stones." The Adventurer wants the material more than the meat. " There was only one disagreement when Gaudino and Gidion nodded at Mr. Sigwald's words. "I want meat. I wanted to try Sea Surpent once." It's about the hungry elf, Mr. Feodora. But Mr. Gaudino, Mr. Gideon and Mr. Sigwald looked at each other like they said, "What are you talking about?" "Hey, Feodora. What are you going to do with the meat?" "That's right. I don't know what I can do about getting meat." "That's right. After all, there's nothing I can do but sell." Still throwing out a sigh and pushing in three directions. I mean, shouldn't we just cook and eat normally? "Eat it. I mean, I want to eat." Feodora insists on Gaudino, Gidion and Sigwald for some reason. "Ha! Look, I can't eat without meat. I've known you for a long time." "The leader is right. I can't cook, I can't cook, I can't cook, I can't cook." "By the way, you can't cook well either." Gaudino, Gideon and Sigwald look at Feodora with an atmosphere of what they're saying now. But Feodora opened her eyes to the words of the three of you. "Well then, can't you eat it delicious? "No, no, no, you...." "What are you looking like you just noticed? "You know no one in this group can cook for a long time." That said, it was Gaudino, Gideon and Sigwald, who looked at Feodora too badly. Looking at the face of such an "arc" with a smile, I suggested that I could get all the meat because I cooked with sea surpent. Especially Feodora nodded over and over again. That's why instead of having all the meat for ourselves, we gave the Ark three skins, three toothed skulls, and then six magic stones. At first, I wanted two skulls and one Magic Stone in the face of "Arc", but I kept crushing five Sea Surpent and told them that it was too little, and it turned out to be three skulls and five Magic Stones in the two skins. Still, we all got what we wanted, and we were able to negotiate with Kanban and increase it to three skulls and six Magic Stones in the three skins. Well, it's also said to press ~. I mean, I don't care how much meat we have, but no matter what skin, skull or magic stone we have, we'll have to sell it to the Adventurers Guild for money. The leather may be a souvenir for Mr. Lamberto, but it's really about that. For now, it's just a hassle because you're not in trouble with the money. That said, there are still skins, skulls, and magic stones, so I have to take the trouble someday. There are other drops, and when I get back to Carrerina, I think I have to sort out the troublesome drops. Thinking about that.... Well, the meat seems to be ours. Let's eat! It's been a long time since I've seen Sea Surpent. It's not fun. " "Meat, meat, meat ~" "Sea-surpent, fun! Together with the expectations of the foodie cartel and foodie elf, we were on our way to tonight's sleeping island.