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四万十町には、「日本最後の清流」として全国的に知名度の高い四万十川が流
れます。そこには、沈下橋に見られるように人間の生活と自然が融和した、日本
の原風景ともいえる風情が残っています。これらを守り、育むために2つのこと
が求められます。
一つ目は、良好な景観の周囲に暮らす住民の自発性に基づいた、自然と人間生
活との共生です。二つ目は、高度経済成長期に見られる利便性・経済性・効率性
のみを追求した乱開発ではなく、秩序ある開発です。
「自然との共生」、「秩序ある開発」のために策定されたものが「四万十町景観
条例」と「四万十町景観計画」であり、私たちは現存する景観を未来へ遺してい
くためにも、これらを遵守していかなければなりません。
この冊子は「景観法」、「四万十町景観条例」、「四万十町景観計画」に基づく手
続きを示したものです。「自然との共生」、「秩序ある開発」に向けて、皆様のご
協力をお願いいたします。 | ”はじめに” |
四万十町景観計画は、町内全域を景観計画区域とします。町内を①第一種地区②第二
種地区③景観一般区域に区別し、それぞれ異なった基準が適用されます。
①第一種地区
・四万十川から主要道路の路肩まで(四万十川条例に基づく「回廊地区」)
・景観重点区域(別表1参照)
・景観重要樹木、景観重要建造物、景観重要公共施設
②第二種地区
・主要道路の路肩から第一稜線まで(四万十川条例に基づく「保全・活用地区」)
・景観重点区域に準ずる区域(別表2参照)
③景観一般区域 ・第一種地区、第二種地区以外の区域 | ”景観計画区域” |
四万十町景観計画では、四万十町全域において一定規模以上の行為を行う際に、届け
出ることが義務付けられています。次の一覧表に該当する行為を行う際には、必ず四万
十町役場企画課四万十川対策室、大正地域振興局、十和地域振興局の各町民生活課まで
届け出てください。
行為の種類
届出行為の規模
重点区域 景観一般区域
第一種地区 第二種地区
①鉱物の掘採又は
土石の採取
10 ㎡以上又は高さ 1.5mを
超えるもの
1,000 ㎡以上又は高さ 3m を超える
もの
10,000 ㎡以上
②土地の形状変更 100 ㎡以上 1,000 ㎡以上 10,000 ㎡以上
③建築物の新築、
増築、改築、移転又
は撤去
延べ床面積 100 ㎡以上又は高さ 10m を超えるもの
・延べ床面積 200 ㎡以上又は
高さ 10m を超えるもの
④建築物の外観の
模様替え及び色彩
の変更
・行為面積が 10 ㎡以上のもの | 届出対象行為(四万十町景観条例第9条) |
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