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有限群論序論
代数学入門の群に関する項である。Wikipediaの方にも詳細な記述があるが、百科事典という性格上、個々の例について深い解説を与えることはできない。 ここでは、初学者でもわかりやすいよう、個々の例について深い解説を与えながら見ていこうと思う。 集合Aと写像 ∗ : A × A → A {\displaystyle *:A\times A\to A} があるとき、*を A {\displaystyle A} 上の二項演算という。 a , b ∈ A {\displaystyle a,b\in A} に対して、通常 ∗ ( a , b ) {\displaystyle *(a,b)} を a ∗ b {\displaystyle a*b} とかく。*が写像であるとは、任意の a , b ∈ A {\displaystyle a,b\in A} に対して a ∗ b ∈ A {\displaystyle a*b\in A} が定まるということである。このことを強調した表現として、Aは演算 ∗ {\displaystyle *} について閉じているということがある。 任意の2つの整数の足し算は、整数になる。つまり、足し算は、整数の集合上の二項演算である。一方、整数の割り算は二項演算ではない。1÷2=1/2は整数ではないから、整数は割り算について閉じていない。 集合Gに演算 ⋅ {\displaystyle \cdot } が定まっているとき、 ( G , ⋅ ) {\displaystyle (G,\cdot )} とかく。集合と演算の組を代数系あるいは代数構造という。 定義は大げさだが、既に我々は代数構造の例を十分すぎるほど知っている。いくつか挙げてみる。 整数の集合 Z {\displaystyle \mathbb {Z} } において通常の足し算+は演算であり、 ( Z , + ) {\displaystyle (\mathbb {Z} ,+)} は代数構造である。 実数の集合 R {\displaystyle \mathbb {R} } において通常の掛け算 ⋅ {\displaystyle \cdot } は演算であり、 ( R , ⋅ ) {\displaystyle (\mathbb {R} ,\cdot )} は代数構造である。 これから我々はこのようなよく知っている代数構造の抽象的な性質だけを抜き出して調べることで、同じ抽象的性質を持つより複雑な代数構造も含めて統一的に性質を調べていこうとしている。 さて、ここからは、代数構造にルールを付け加えていくと、どうなるかを考えてみよう。 代数構造(G,·)があるとする。このとき、結合則とは、次のルールのことをいう。 ∀ a,b,c ∈ Gについて、 a · (b · c) = (a · b) · c 結合則が成り立つ代数構造のことを、半群(semi group)という。 半群とは集合 S と二項演算 "•" の組 (S, •) であって、二項演算 • が以下の条件 がともに成立するものを言う。 結合則は、成り立つ場合もあるし、成り立たない場合ももちろんある。やはり、例を考えてみよう。 自然数の集合をN、足し算を + とする。 代数構造(N,+)について、結合則が成り立つことは、直感的に明らかだろう。 例えば、6 + ( 3 + 2 ) = ( 6 + 3 ) + 2 = 11 である。 これを、あえて証明したいと思った場合は、まず、すべての自然数が、1+1+1+...+1 の形に書けることを示し、次に、1+1+...+1 の列に対して、結合則が成り立つことを示せばよい。 自然数の集合をN、引き算を − とする。 代数構造(N,−)について、結合則は成り立たない。 なぜなら、6 − ( 3 − 2 ) = 6 − 1 = 5 であるのに対し、( 6 − 3 ) − 2 = 3 − 2 = 1 であるから、6 − ( 3 − 2 ) ≠ ( 6 − 3 ) − 2 となる。 もう一つ、単位元というものを考えてみよう。 代数構造(G,·)があるとする。このとき、単位元とは、次のような元をいう。 ∃ e ∈ Gがあって、∀ x ∈ Gについて、 e · x = x · e = x となるとき、eを単位元(identity element)という。 結合則が成り立ち、単位元が存在する代数構造(G,·)を、モノイド(monoid)という。 例えば、足し算の単位元は、0である。掛け算の単位元は、1である。 単位元も、必ずしも存在するとは限らない。 自然数の集合をN、足し算を+とする。 自然数の集合ということは、1以上の整数であるから、0は含まないので、この場合、代数構造(N,+)には、単位元がないことになる。 自然数の集合N、足し算を+とする。 先ほどは、0がなかったので、次の性質を満たす、0という数を考える。 ∀ x ∈ Nに対して、 x + 0 = 0 + x = x そして、Nに{0}を加えた集合、N ∪ {0}を考える。 このとき、ようやく、足し算に単位元ができて、代数構造(N ∪ {0},+)には、単位元があることになる。 いわゆる、インドにおける0の発見とは、まさしくこのことである。それまでの、単位元のなかった足し算に、0という単位元を導入する作業が、0の発見であったといえる。 さて、ようやく群の話題にうつろう。群とは、モノイドにさらにもう一つ逆元というものを導入した代数構造である。 今、代数構造(G,·)があり、Gには単位元e ∈ Gが定義されているとする。 あるx ∈ Gに対する逆元xとは、 x · x = x · x = e となるようなx ∈ Gのことである。 逆元は常にあるとは限らない。逆元が存在する元と存在しない元がともに混在している代数構造も考えられる。 自然数の集合をN、足し算を+とする。自然数の集合に単位元0を加えた代数構造 (N ∪ {0} , +) について考える。 このとき、どのようなk ∈ Nをとってきたとしても、 k + x = x + k = 0 となるようなxは負の数になってしまうため、x ∉ N ∪ {0}であり、 0 以外のすべての元について逆元は存在しない。 さて、群とは、任意の元について逆元の定義されたモノイドだった。すなわち、まとめると、次の1から3を満たす代数構造(G,·)を群と呼ぶ。 1.単位元の存在 あるe ∈ Gがあって、∀ x ∈ Gに対して、 e · x = x · e = x が成り立つ。 2.逆元の存在 ∀ x ∈ Gに対して、∃ x ∈ Gが存在して、 x · x = x · x=e である。 3.結合則 ∀ a,b,c ∈ Gに対して、 a · (b · c) = (a · b) · c が成り立つ。 これらに加えてさらに 4.交換法則 ∀ a,b ∈ G に対してa · b=b · a が成り立つ群を特に可換群(commutative group)またはアーベル群(abelian group)という。 これだけからいくつかの基本的な定理を見出すことができる。 単位元が存在すれば、それは代数構造(G,·)の中にただ一つ存在する。 証明: e,e’ ∈ Gを単位元とし、e ≠ e’とする。 単位元の定義より、 ∀ x ∈ Gに対して、x · e = e · x = x ∀ y ∈ Gに対して、y · e’ = e’ · y = y xは任意だから、x=e’,y=eとおいてもよいので、そうおけば、 e’ · e = e = e’ これは、e ≠ e’に反する。 故に、単位元e∈ Gは、存在すれば、ただ一つ存在する。 群(G,·)について考える。 元x∈ Gに対する逆元xもまた、存在すればGの中にただ一つ存在する。 証明 群x∈Gの逆元が二つあったと仮定し、それらをaとbとおく。 a,b∈ Gかつa ≠ bである。逆元の定義から が成り立つ。このとき、Gは群だから、結合則が成り立つことに注意すると よって、a=b。これは、a ≠ bに反す。矛盾。 よって、群Gについて、xの逆元があれば、xの逆元は一意。 群(G,·)について考える。 x ∈ Gの逆元xがあるとき、xの逆元の逆元、すなわち、(x)=xである。 証明: x · x = x · x=e である。これはxの逆元がxであることを示しているが、同時にxの逆元がxであることを示しているとも取ることができる。 (x)を考えると、(x)はxの逆元であるから、 x · (x) =e が成り立つ。先ほど示したように、逆元の一意性より、xの逆元は存在すればただ一つである。(x)もxも、xの逆元であるということは、 (x)=x でなければならない。 群の公理だけからわかることについてみてきたが、その公理を満たすような対象として具体的にどのようなものがあるかということも重要である。ここではそのような例を挙げてみる。 まず、代数構造の例として述べた2つの例についてみてみよう。ここで挙げた2つのうち、 ( Z , + ) {\displaystyle (\mathbb {Z} ,+)} は群である。一方で、 ( R , ⋅ ) {\displaystyle (\mathbb {R} ,\cdot )} は群ではない。0の逆元が存在しないからである。一方、 R × := R ∖ { 0 } {\displaystyle \mathbb {R} ^{\times }:=\mathbb {R} \setminus \{0\}} は積を演算として群である。これらの群はアーベル群である。 一方、次のような群の例もある。集合X上の全単射 f : X → X {\displaystyle f:X\to X} をすべて集めた集合をSym(X)とする。Sym(X)は写像の合成を演算として群になる。単位元は恒等写像、逆元は逆写像である。これは一般にアーベル群にはならない。 特に X = { 1 , 2 , 3 , ⋯ , n } {\displaystyle X=\{1,2,3,\cdots ,n\}} のとき、Sym(X)を S n {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{n}} と書き、これをn次の対称群(symmetric group)という。 対称群の元のうち、 i l ( 1 ≤ l ≤ m − 1 ) {\displaystyle i_{l}(1\leq l\leq m-1)} を i l + 1 {\displaystyle i_{l+1}} に、 i m {\displaystyle i_{m}} を i 1 {\displaystyle i_{1}} に写し、他の元は動かさない写像を、 ( i 1 i 2 i 3 ⋯ i m ) {\displaystyle (i_{1}\ i_{2}\ i_{3}\ \cdots \ i_{m})} と表記する。このような元を巡回置換(permutation)と呼ぶ。対称群の元はいくつかの巡回置換の積として表される。特に m = 2 {\displaystyle m=2} の巡回置換を互換(transposition)と呼ぶ。巡回置換はいくつかの互換の積として表されるので、結局対称群の元はいくつかの互換の積として表される。群の言葉を使わずに言えば、すべての並べ替えはあみだくじを使って実現することができる。 たとえば、 ( 1324 ) {\displaystyle (1324)} は1を3に、3を2に、2を4に、4を1に写す巡回置換である。 ( 53 ) {\displaystyle (53)} は5を3に、3を5に写す互換である。 群Gが与えられたとき、群Gの部分群H ⊂ Gとは、集合として、H ⊂ Gであり、なおかつ、Hが群であるものを指す。 すなわち、 a ∈ H , b ∈ H ⇒ a · b ∈ H a ∈ H ⇒ a ∈ H e ∈ H ただし、eは、Hの単位元である。 簡単に証明できる事柄として、Gの単位元とHの単位元は一致する。なぜなら、Gの単位元をeGとすれば、∀ a ∈ Hに対して、 eG · a = a · eG = a が成り立つ。これは、eGがHの単位元であることも示しており、Hは群だから、単位元を含むので、eG ∈ H。 群の部分集合が部分群であることを判定するには、定義に戻ってもよいが、下のような簡便な判定法がある。 群Gの空でない部分集合Hが部分群あるための必要十分条件は a ∈ H , b ∈ H ⇒ a · b ∈ H 必要性は明らかだろう。十分性は以下のように示される。a ∈ Hとすると、条件より、a · a = e ∈ Hである。 よってa ∈ Hかつe ∈ Hなので、 条件よりe · a = a ∈ Hである。最後に、a ∈ H , b ∈ Hとすると、b ∈ Hよりb∈ Hなので、a · ( b ) = a · b ∈ H。よってHはGの部分群である。 群Gの部分集合Sは、一般に部分群になるとは限らない。しかし、Sの元とその逆元をいくつか掛け合わせた元全体、すなわち はGの部分群になる。これをSが生成する部分群という。特に ⟨ S ⟩ = G {\displaystyle \langle S\rangle =G} のときSをGの生成系といい、Sの元をGの生成元という。 ただ一つの元からなる生成系を持つ群を巡回群(cyclic group)という。巡回群は明らかにアーベル群である。 例 互換の全体は対称群の生成系である。 群Gの部分群Hがさらに下の条件を満たすとき、Hは正規部分群(normal subgroup)であるといい、 G ⊳ H {\displaystyle G\vartriangleright H} と書く。 g ∈ G , h ∈ H ⇒ g · h · g ∈ H 明らかにアーベル群の部分群は必ず正規部分群であるが、アーベル群でない群の部分群は、一般に正規部分群になるとは限らない。そのほかに、次のような例がある。 例 上でみたように、n次対称群の任意の元はいくつかの互換の積として表せる。その表し方は一意ではないが、積として表すときに用いる互換の個数が偶数か奇数かは表し方によらず元のみによってきまることが知られており、偶数個で表せる元を偶置換(even permutation)と呼び、奇数個で表せる元を奇置換(odd permutation)と呼ぶ。偶置換の全体は明らかに正規部分群となる。これをn次交代群(alternating group)といい、 A n {\displaystyle A_{n}} と書く。 Gを群、Hをその部分群とする。Gに次のような同値関係を与える。 a , b ∈ G {\displaystyle a,b\in G} に対し、 a ∼ b ⇔ a − 1 b ∈ H {\displaystyle a\sim b\Leftrightarrow a^{-1}b\in H} これが同値関係であることの確認は容易なので読者に任せる。 aの同値類は、 C ( a ) = { x ∈ G | a − 1 x ∈ H } {\displaystyle C(a)=\{x\in G|a^{-1}x\in H\}} である。 h ∈ H {\displaystyle h\in H} とすれば、 x = a h {\displaystyle x=ah} となるので、 C ( a ) = { a h | h ∈ H } {\displaystyle C(a)=\{ah|h\in H\}} となる。これを、 a H {\displaystyle aH} と書く。 Gをこの同値関係で割った商集合 { a H | a ∈ G } {\displaystyle \{aH|a\in G\}} を G / H {\displaystyle G/H} と書き、GのHによる左剰余類と呼ぶ。 さて、せっかく群を群で割った商集合を考えているのだから、その商集合にも群の構造が入れば便利である。実はこの商集合には、HがGの正規部分群ならば、次のような自然な演算によって群の構造を入れることができる。 a H ⋅ b H = a b H {\displaystyle aH\cdot bH=abH} このようにして定義した群を、GをHで割った商群とか、剰余群という。剰余群の単位元は e G H {\displaystyle e_{G}H} 、aHの逆元は ( a − 1 ) H {\displaystyle (a^{-1})H} である。 これが群であることを示さなくてはならないが、その前に正規部分群ならばこの演算がwell-definedであることを示さなくてはならない。つまり、 a ∼ a ′ , b ∼ b ′ ⇒ a b ∼ a ′ b ′ {\displaystyle a\sim a',b\sim b'\Rightarrow ab\sim a'b'} を示す必要がある。 a ∼ a ′ , b ∼ b ′ {\displaystyle a\sim a',b\sim b'} 、すなわち a − 1 a ′ , b − 1 b ′ ∈ H {\displaystyle a^{-1}a',b^{-1}b'\in H} を仮定すると、 ( a b ) − 1 a ′ b ′ = b − 1 a − 1 a ′ b ′ = ( b − 1 b ′ ) ( b ′ − 1 a − 1 a ′ b ′ ) ∈ H {\displaystyle (ab)^{-1}a'b'=b^{-1}a^{-1}a'b'=(b^{-1}b')(b'^{-1}a^{-1}a'b')\in H} なので、 a b ∼ a ′ b ′ {\displaystyle ab\sim a'b'} である。これでwell-defined性を確かめることができた。あとは群になることを確かめることになるが、これはほとんど自明なので読者自ら試みるとよい。 ここで紹介する準同型定理は、群の基本的な定理である。群論を学ぶからには、よく理解し、使いこなせるようになるべきである。 これまではひとつの群についてばかり考えてきたが、ここでは2つの群の間の写像について考えよう。 Gと G' を群とする。写像 f : G → G ′ {\displaystyle f:G\to G'} が準同型写像である(あるいは単に準同型である)とは、次の条件を満たすことである。 f ( x ⋅ y ) = f ( x ) ⋅ f ( y ) , ∀ x , y ∈ G {\displaystyle f(x\cdot y)=f(x)\cdot f(y),\forall x,y\in G} 準同型であって特に全単射なものを同型という。少し紛らわしい表現だが、Gから G' への同型写像があるときこの2つの群は同型であるといい、 G ≅ G ′ {\displaystyle G\cong G'} と書く。 明らかに準同型となる例として、部分群からもとの群への包含写像は単射な準同型であり、特に群の恒等写像は同型である。また、準同型の合成は準同型であり、同型の逆写像は同型である。以上から、2つの群が同型であるという関係は同値関係であることがわかる。 f : G → G ′ {\displaystyle f:G\to G'} を準同型とするとき、 I m f = { f ( x ) ∈ G ′ | x ∈ G } {\displaystyle \mathrm {Im} f=\{f(x)\in G'|x\in G\}} をfの像(image)といい、 ker f = { x ∈ G | f ( x ) = e G ′ } {\displaystyle \ker f=\{x\in G|f(x)=e_{G'}\}} をfの核(kernel)という。imageはG'の、kernelはGの部分群であることはすぐわかる。特にkernelは正規部分群でもあることがわかる。 準同型は必ず単位元を単位元にうつす。すなわち、 e G ∈ ker f {\displaystyle e_{G}\in \ker f} である。また、準同型が単射であることは、 ker f = { e G } {\displaystyle \ker f=\{e_{G}\}} と同値である。この事実は準同型の単射性の判定を簡便にするためにしばしば役立つ。 群GからG自身への同型写像をGの自己同型という。任意の群に対して自己同型は必ず存在する(恒等写像)。また、Gの自己同型全体をAutGと書くことにすると、この集合は写像の合成を演算として群となることがわかる(確かめよ)。これをGの自己同型群という。 次に述べるのが、準同型定理といわれるものである。 定理 GとHを群、 f : G → H {\displaystyle f:G\to H} を全射な群の準同型とするとき、 G / ker f ≅ H {\displaystyle G/\ker f\cong H} この定理は、何か得体の知れない群に接したときの対処法としてとても有用である。すなわち、得体の知れない群が現れたときには、とりあえずよく知っている群からの全射を構成することさえできれば、よく知っている群の商群として理解できるということである。 (証明) ker f = K {\displaystyle \ker f=K} とする。 f ̄ : G / ker f → H {\displaystyle {\bar {f}}:G/\ker f\to H} を f ̄ ( a K ) = f ( a ) {\displaystyle {\bar {f}}(aK)=f(a)} で定める。まず、これがwell-definedであることを示す。 a K = b K {\displaystyle aK=bK} とすると、 a − 1 ⋅ b ∈ K {\displaystyle a^{-1}\cdot b\in K} なので、 f ( a − 1 ⋅ b ) = f ( a ) − 1 ⋅ f ( b ) = e H {\displaystyle f(a^{-1}\cdot b)=f(a)^{-1}\cdot f(b)=e_{H}} 。よって f ( a ) = f ( b ) {\displaystyle f(a)=f(b)} なので f ̄ {\displaystyle {\bar {f}}} はwell-defined。 f ̄ {\displaystyle {\bar {f}}} が準同型であること・全射であることは、 f {\displaystyle f} が準同型・全射であることから明らか。単射性を示す。 ker f ̄ = { e G H } {\displaystyle \ker {\bar {f}}=\{e_{G}H\}} を示せばよい。 f ̄ ( a K ) = e H {\displaystyle {\bar {f}}(aK)=e_{H}} であるとすると、 f ( a ) = e H {\displaystyle f(a)=e_{H}} なので、 a ∈ ker f {\displaystyle a\in \ker f} 。よってa~ e G {\displaystyle e_{G}} なので、 a H = e G H {\displaystyle aH=e_{G}H} 。すなわち ker f ̄ = { e G H } {\displaystyle \ker {\bar {f}}=\{e_{G}H\}} である。 // 準同型定理の応用例として、同型定理と呼ばれる以下の命題たちを証明してみよう。 定理 群G,G' に対し、HはGの部分群、NはGの正規部分群、H' はG' の正規部分群とする。 (証明) 準同型定理は一般の群について成り立つ重要な定理であったが、特に群の位数が有限である場合に限ると、さらに興味深い結果が表れてくる。次は、そのような結果の代表的なものであるSylowの定理について述べる。 さきほど商群を定義するときに、群をその部分群で割った商集合を考え、商集合の各元を剰余類と呼んだ。ここで、当たり前であるが、剰余類をすべて直和するともとの群になる、ということに注意しよう。すなわち、各剰余類の元をすべて集めると、もとの群の元をすべて(重複なく)集めることができているのである。この事実から、さらに考察を進めると、次の命題が成り立つことがわかる。ここで、「#」は、集合の濃度をあらわすものとする。 命題 Gを群、H,KをGの部分群で K ⊂ H {\displaystyle K\subset H} とすると、 ♯ ( G / H ) ⋅ ♯ ( H / K ) = ♯ ( G / K ) {\displaystyle \sharp (G/H)\cdot \sharp (H/K)=\sharp (G/K)} 系 Gを群、HをGの部分群とすると、 ♯ ( G / H ) ⋅ ♯ H = ♯ G {\displaystyle \sharp (G/H)\cdot \sharp H=\sharp G} 。特に、Gが有限群のとき、その部分群の位数はGの位数の約数。 部分群の位数はもとの群の位数の約数、という事実はLagrangeの定理と呼ばれる。もっとも、Lagrangeの時代にはまだ人類は群という概念を知らなかったので、Lagrangeはこのような近代的な形の命題を考えたわけではない。 Sylowの定理について述べる前に、まずはいくつか言葉の定義をしておく。 定義 Gを群、HとH'をGの部分群とする。ある g ∈ G {\displaystyle g\in G} が存在して g H g − 1 = H ′ {\displaystyle gHg^{-1}=H'} となるとき、HとH'は共役であるという。 この言葉を使うと、部分群が正規部分群であるとは、自らと共役な群は自分自身しかない、ということである。 定義 位数がある素数pの冪である群を、p群という。 定義 Gを有限群とする。Gの位数が ♯ G = p 1 r 1 ⋅ . . . ⋅ p n r n {\displaystyle \sharp G=p_{1}^{r_{1}}\cdot ...\cdot p_{n}^{r_{n}}} と素因数分解されるとき、位数が p i r i {\displaystyle p_{i}^{r_{i}}} の部分群のことを、pi-Sylow部分群(Sylow-pi部分群とも)という。 以上の準備のもとで、Sylowの定理のステートメントを述べることができる。 定理(Sylow) 2つの群G,Hがあるとき、これをもとにして新たな群を作ることを考えよう。 最も単純なのは、GとHの集合としての直積 G × H {\displaystyle G\times H} に次のようにして演算を与えることであろう。 このように定めると確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これをGとHの直積(direct product)といい、 G × H {\displaystyle G\times H} で表す。 上記のようにして直積集合に群の構造が入ることがわかったが、これに加えて群準同型 があるときには、これとは別の方法で群構造を入れることができる。具体的には、演算を次のように定める。 このようにして定めると、確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これをGとHの半直積といい、 G ⋊ H {\displaystyle G\rtimes H} と書く。特に σ {\displaystyle \sigma } を、任意のhに対して σ ( h ) {\displaystyle \sigma (h)} は恒等写像、と定めると、この作用に関する半直積は直積と一致する。すなわち半直積は直積をより一般化した概念であり、これを考えることにより、直積だけを考えるよりもより多くの構造を考える余地ができる、といえる。 例 Gを位数nの巡回群、Hを位数2の巡回群(生成元をiとする)とし、 σ : H → Aut G {\displaystyle \sigma :H\to \operatorname {Aut} G} を σ ( i ) ( x ) = x − 1 ( x ∈ G ) {\displaystyle \sigma (i)(x)=x^{-1}\ (x\in G)} で定めるとき、半直積 G ⋊ H {\displaystyle G\rtimes H} を正2面体群という。これは正n角形の回転と裏返しによって自分自身に写す写し方全体からなる群になっている。 群と準同型からなる列 があり、 が満たされるとき、この列は完全系列であるという。 最初と最後が単位元のみの群 { e } {\displaystyle \{e\}} であるような完全系列で、考える意味のある最も「短い」列はどのような列だろうか。 が完全であるとする。このとき、 G = K e r f 2 = I m f 1 = { e } {\displaystyle G=\mathrm {Ker} f_{2}=\mathrm {Im} f_{1}=\{e\}} であるから、Gは単位元のみからなる群である。一方、 が完全であるとすると、 K e r f 2 = I m f 1 = { e } {\displaystyle \mathrm {Ker} f_{2}=\mathrm {Im} f_{1}=\{e\}} なので f 2 {\displaystyle f_{2}} は単射、 I m f 2 = K e r f 3 = G 2 {\displaystyle \mathrm {Im} f_{2}=\mathrm {Ker} f_{3}=G_{2}} なので f 2 {\displaystyle f_{2}} は全射、よって G 1 ≅ G 2 {\displaystyle G_{1}\cong G_{2}} である。 以上の例は自明であり、考えても面白くない。よって、非自明な完全系列で最も短いものは、5個の群からなる列 であろう。この5個の群からなる列が完全であるのは、 f {\displaystyle f} は単射、 g {\displaystyle g} は全射、 I m f = K e r g {\displaystyle \mathrm {Im} f=\mathrm {Ker} g} が満たされるときである。このとき、この列を短完全系列という。短完全系列が存在するとき、群 G 2 {\displaystyle G_{2}} を G 3 {\displaystyle G_{3}} の G 1 {\displaystyle G_{1}} による拡大という。短完全系列に対してさらに、 g ∘ i {\displaystyle g\circ i} が恒等写像になるような単射 i : G 3 → G 2 {\displaystyle i:G_{3}\to G_{2}} があるとき、この短完全系列は分裂するという。 前節でみた半直積は群の拡大の例であり、その短完全系列は分裂する。すなわち、次が成り立つ。 命題 群と準同型の列 は完全系列であり、この完全系列は分裂する。ただし、 φ ( g ) = ( g , e ) , π ( g , h ) = h , i ( h ) = ( e , h ) {\displaystyle \varphi (g)=(g,e),\pi (g,h)=h,i(h)=(e,h)} とする。 証明は定義を確認するだけである。 群Gの元 x , y ∈ G {\displaystyle x,y\in G} に対し、 をxとyの交換子(commutator)という。 Gの部分群H,Kに対し、部分群 [ H , K ] {\displaystyle [H,K]} を と定める。これをHとKの交換子群(commutator group)という。 この交換子群を用いて、部分群の列 D i ( G ) {\displaystyle D_{i}(G)} が次のように帰納的に定義される。 このように定めた D i ( G ) {\displaystyle D_{i}(G)} について、あるkが存在して D k ( G ) = { e } {\displaystyle D_{k}(G)=\{e\}} となるとき、Gは可解群であるという。 また、次のようにして部分群の列 R i ( G ) {\displaystyle R_{i}(G)} が定まる。 このように定めた R i ( G ) {\displaystyle R_{i}(G)} について、あるkが存在して R k ( G ) = { e } {\displaystyle R_{k}(G)=\{e\}} となるとき、Gは冪零群であるという。 定義より明らかに、 D i ( G ) ⊂ R i ( G ) {\displaystyle D_{i}(G)\subset R_{i}(G)} であることがわかる。すなわち R k ( G ) = { e } ⇒ D k ( G ) = { e } {\displaystyle R_{k}(G)=\{e\}\Rightarrow D_{k}(G)=\{e\}} なので、冪零群は可解群である。 また、 H ⊂ G {\displaystyle H\subset G} が部分群のとき、 D i ( H ) ⊂ D i ( G ) , R i ( H ) ⊂ R i ( G ) {\displaystyle D_{i}(H)\subset D_{i}(G),R_{i}(H)\subset R_{i}(G)} なのも明らかである。つまり、冪零群の部分群は冪零群、可解群の部分群は可解群である。 アーベル群の交換子は必ず単位元になるので、アーベル群は可解群でも冪零群でもある。 対称群がいつ可解になるか、詳しく調べてみよう。まず、次の命題が成り立つ。 補題 n ≥ 3 {\displaystyle n\geq 3} のとき、 A n = ⟨ ( i j k ) | i , j , k {\displaystyle A_{n}=\langle (i\ j\ k)|i,j,k} はn以下の相異なる自然数 ⟩ {\displaystyle \rangle } である。 命題 D 1 ( S n ) = A n {\displaystyle D_{1}({\mathfrak {S}}_{n})=A_{n}} 系 S n {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{n}} が可解 ⇔ A n {\displaystyle \Leftrightarrow A_{n}} が可解。 つまり、対称群が可解かどうかを調べるには、交代群が可解かどうかを調べればよい。ここからは、具体的なnについて調べてみよう。まず、 n = 4 {\displaystyle n=4} の場合を考える。 命題 V = { e , ( 1 2 ) ( 3 4 ) , ( 1 3 ) ( 2 4 ) , ( 1 4 ) ( 2 3 ) } {\displaystyle V=\{e,(1\ 2)(3\ 4),(1\ 3)(2\ 4),(1\ 4)(2\ 3)\}} は A 4 {\displaystyle A_{4}} の部分群であり、 証明は具体的に交換子を計算するだけである。対称群の計算練習としてちょうどよいので省略する。なお、このVのことをクラインの四元群という。 系 S 4 {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{4}} は可解群。 系 S n ( n ≤ 4 ) {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{n}\ (n\leq 4)} は可解群。 では n = 5 {\displaystyle n=5} の場合はどうなのだろうか?結論から言えば、次のことが成り立つ。 命題 D 2 ( S 5 ) = D 1 ( A 5 ) = A 5 {\displaystyle D_{2}({\mathfrak {S}}_{5})=D_{1}(A_{5})=A_{5}} 系 S 5 {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{5}} は可解群ではない。 系 S n ( n ≥ 5 ) {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{n}\ (n\geq 5)} は可解群ではない。 つまり、対称群 S n {\displaystyle {\mathfrak {S}}_{n}} は n ≤ 4 {\displaystyle n\leq 4} のとき可解群、 n ≥ 5 {\displaystyle n\geq 5} のとき非可解群となることがわかった。 具体的な群について長々と考察してきたのを訝しく思う読者がいるかもしれないので、この事実の背景についても少し説明しておく。二次方程式 の解は となることはよく知っているだろう(現行の日本の教育課程では中学校3年生で学習することになっている)。日本の初等中等教育では学習しないが、実は三次方程式や四次方程式にも、このような(平方根、立方根などの冪根と四則演算だけを用いた)公式を作ることが可能である。しかし、実は五次以上の方程式の解は一般には冪根のみでは表すことはできない。このことと、四次以下の対称群は可解だが五次以上の対称群は非可解であるということは、密接なかかわりがあり、このことの研究が群論自体が生まれるきっかけともなっている(そもそも「可解群」という名の由来はこの事実である)。このあたりの詳しい事情については群論の範疇ではなくなるので、興味のある読者は体論およびガロア理論の項目を参照のこと。これらの項目にも今は記述が無いが、いずれ書かれるだろう。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "代数学入門の群に関する項である。Wikipediaの方にも詳細な記述があるが、百科事典という性格上、個々の例について深い解説を与えることはできない。 ここでは、初学者でもわかりやすいよう、個々の例について深い解説を与えながら見ていこうと思う。", "title": "群論" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "集合Aと写像 ∗ : A × A → A {\\displaystyle *:A\\times A\\to A} があるとき、*を A {\\displaystyle A} 上の二項演算という。 a , b ∈ A {\\displaystyle a,b\\in A} に対して、通常 ∗ ( a , b ) {\\displaystyle *(a,b)} を a ∗ b {\\displaystyle a*b} とかく。*が写像であるとは、任意の a , b ∈ A {\\displaystyle a,b\\in A} に対して a ∗ b ∈ A {\\displaystyle a*b\\in A} が定まるということである。このことを強調した表現として、Aは演算 ∗ {\\displaystyle *} について閉じているということがある。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "任意の2つの整数の足し算は、整数になる。つまり、足し算は、整数の集合上の二項演算である。一方、整数の割り算は二項演算ではない。1÷2=1/2は整数ではないから、整数は割り算について閉じていない。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "集合Gに演算 ⋅ {\\displaystyle \\cdot } が定まっているとき、 ( G , ⋅ ) {\\displaystyle (G,\\cdot )} とかく。集合と演算の組を代数系あるいは代数構造という。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "定義は大げさだが、既に我々は代数構造の例を十分すぎるほど知っている。いくつか挙げてみる。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "整数の集合 Z {\\displaystyle \\mathbb {Z} } において通常の足し算+は演算であり、 ( Z , + ) {\\displaystyle (\\mathbb {Z} ,+)} は代数構造である。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "実数の集合 R {\\displaystyle \\mathbb {R} } において通常の掛け算 ⋅ {\\displaystyle \\cdot } は演算であり、 ( R , ⋅ ) {\\displaystyle (\\mathbb {R} ,\\cdot )} は代数構造である。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "これから我々はこのようなよく知っている代数構造の抽象的な性質だけを抜き出して調べることで、同じ抽象的性質を持つより複雑な代数構造も含めて統一的に性質を調べていこうとしている。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "さて、ここからは、代数構造にルールを付け加えていくと、どうなるかを考えてみよう。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "代数構造(G,·)があるとする。このとき、結合則とは、次のルールのことをいう。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "∀ a,b,c ∈ Gについて、 a · (b · c) = (a · b) · c", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "結合則が成り立つ代数構造のことを、半群(semi group)という。 半群とは集合 S と二項演算 \"•\" の組 (S, •) であって、二項演算 • が以下の条件", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "がともに成立するものを言う。 結合則は、成り立つ場合もあるし、成り立たない場合ももちろんある。やはり、例を考えてみよう。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "自然数の集合をN、足し算を + とする。 代数構造(N,+)について、結合則が成り立つことは、直感的に明らかだろう。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "例えば、6 + ( 3 + 2 ) = ( 6 + 3 ) + 2 = 11", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "である。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "これを、あえて証明したいと思った場合は、まず、すべての自然数が、1+1+1+...+1 の形に書けることを示し、次に、1+1+...+1 の列に対して、結合則が成り立つことを示せばよい。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "自然数の集合をN、引き算を − とする。 代数構造(N,−)について、結合則は成り立たない。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "なぜなら、6 − ( 3 − 2 ) = 6 − 1 = 5 であるのに対し、( 6 − 3 ) − 2 = 3 − 2 = 1 であるから、6 − ( 3 − 2 ) ≠ ( 6 − 3 ) − 2", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "となる。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "もう一つ、単位元というものを考えてみよう。 代数構造(G,·)があるとする。このとき、単位元とは、次のような元をいう。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "∃ e ∈ Gがあって、∀ x ∈ Gについて、 e · x = x · e = x となるとき、eを単位元(identity element)という。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "結合則が成り立ち、単位元が存在する代数構造(G,·)を、モノイド(monoid)という。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "例えば、足し算の単位元は、0である。掛け算の単位元は、1である。 単位元も、必ずしも存在するとは限らない。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "自然数の集合をN、足し算を+とする。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "自然数の集合ということは、1以上の整数であるから、0は含まないので、この場合、代数構造(N,+)には、単位元がないことになる。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "自然数の集合N、足し算を+とする。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "先ほどは、0がなかったので、次の性質を満たす、0という数を考える。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "∀ x ∈ Nに対して、 x + 0 = 0 + x = x", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "そして、Nに{0}を加えた集合、N ∪ {0}を考える。 このとき、ようやく、足し算に単位元ができて、代数構造(N ∪ {0},+)には、単位元があることになる。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "いわゆる、インドにおける0の発見とは、まさしくこのことである。それまでの、単位元のなかった足し算に、0という単位元を導入する作業が、0の発見であったといえる。", "title": "導入" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "さて、ようやく群の話題にうつろう。群とは、モノイドにさらにもう一つ逆元というものを導入した代数構造である。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "今、代数構造(G,·)があり、Gには単位元e ∈ Gが定義されているとする。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "あるx ∈ Gに対する逆元xとは、 x · x = x · x = e となるようなx ∈ Gのことである。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "逆元は常にあるとは限らない。逆元が存在する元と存在しない元がともに混在している代数構造も考えられる。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "自然数の集合をN、足し算を+とする。自然数の集合に単位元0を加えた代数構造 (N ∪ {0} , +) について考える。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "このとき、どのようなk ∈ Nをとってきたとしても、", "title": "群" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "k + x = x + k = 0", "title": "群" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "となるようなxは負の数になってしまうため、x ∉ N ∪ {0}であり、 0 以外のすべての元について逆元は存在しない。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "さて、群とは、任意の元について逆元の定義されたモノイドだった。すなわち、まとめると、次の1から3を満たす代数構造(G,·)を群と呼ぶ。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "1.単位元の存在 あるe ∈ Gがあって、∀ x ∈ Gに対して、 e · x = x · e = x が成り立つ。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "2.逆元の存在 ∀ x ∈ Gに対して、∃ x ∈ Gが存在して、 x · x = x · x=e", "title": "群" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "である。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "3.結合則 ∀ a,b,c ∈ Gに対して、 a · (b · c) = (a · b) · c が成り立つ。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "これらに加えてさらに", "title": "群" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "4.交換法則 ∀ a,b ∈ G に対してa · b=b · a", "title": "群" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "が成り立つ群を特に可換群(commutative group)またはアーベル群(abelian group)という。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "これだけからいくつかの基本的な定理を見出すことができる。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "単位元が存在すれば、それは代数構造(G,·)の中にただ一つ存在する。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "証明:", "title": "群" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "e,e’ ∈ Gを単位元とし、e ≠ e’とする。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "単位元の定義より、", "title": "群" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "∀ x ∈ Gに対して、x · e = e · x = x", "title": "群" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "∀ y ∈ Gに対して、y · e’ = e’ · y = y", "title": "群" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "xは任意だから、x=e’,y=eとおいてもよいので、そうおけば、 e’ · e = e = e’", "title": "群" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "これは、e ≠ e’に反する。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "故に、単位元e∈ Gは、存在すれば、ただ一つ存在する。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "群(G,·)について考える。 元x∈ Gに対する逆元xもまた、存在すればGの中にただ一つ存在する。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "証明", "title": "群" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "群x∈Gの逆元が二つあったと仮定し、それらをaとbとおく。 a,b∈ Gかつa ≠ bである。逆元の定義から", "title": "群" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "が成り立つ。このとき、Gは群だから、結合則が成り立つことに注意すると", "title": "群" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "よって、a=b。これは、a ≠ bに反す。矛盾。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "よって、群Gについて、xの逆元があれば、xの逆元は一意。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "群(G,·)について考える。 x ∈ Gの逆元xがあるとき、xの逆元の逆元、すなわち、(x)=xである。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "証明:", "title": "群" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "x · x = x · x=e", "title": "群" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "である。これはxの逆元がxであることを示しているが、同時にxの逆元がxであることを示しているとも取ることができる。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "(x)を考えると、(x)はxの逆元であるから、", "title": "群" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "x · (x) =e", "title": "群" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "が成り立つ。先ほど示したように、逆元の一意性より、xの逆元は存在すればただ一つである。(x)もxも、xの逆元であるということは、", "title": "群" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "(x)=x", "title": "群" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "でなければならない。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "群の公理だけからわかることについてみてきたが、その公理を満たすような対象として具体的にどのようなものがあるかということも重要である。ここではそのような例を挙げてみる。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "まず、代数構造の例として述べた2つの例についてみてみよう。ここで挙げた2つのうち、 ( Z , + ) {\\displaystyle (\\mathbb {Z} ,+)} は群である。一方で、 ( R , ⋅ ) {\\displaystyle (\\mathbb {R} ,\\cdot )} は群ではない。0の逆元が存在しないからである。一方、 R × := R ∖ { 0 } {\\displaystyle \\mathbb {R} ^{\\times }:=\\mathbb {R} \\setminus \\{0\\}} は積を演算として群である。これらの群はアーベル群である。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "一方、次のような群の例もある。集合X上の全単射 f : X → X {\\displaystyle f:X\\to X} をすべて集めた集合をSym(X)とする。Sym(X)は写像の合成を演算として群になる。単位元は恒等写像、逆元は逆写像である。これは一般にアーベル群にはならない。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "特に X = { 1 , 2 , 3 , ⋯ , n } {\\displaystyle X=\\{1,2,3,\\cdots ,n\\}} のとき、Sym(X)を S n {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{n}} と書き、これをn次の対称群(symmetric group)という。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "対称群の元のうち、 i l ( 1 ≤ l ≤ m − 1 ) {\\displaystyle i_{l}(1\\leq l\\leq m-1)} を i l + 1 {\\displaystyle i_{l+1}} に、 i m {\\displaystyle i_{m}} を i 1 {\\displaystyle i_{1}} に写し、他の元は動かさない写像を、 ( i 1 i 2 i 3 ⋯ i m ) {\\displaystyle (i_{1}\\ i_{2}\\ i_{3}\\ \\cdots \\ i_{m})} と表記する。このような元を巡回置換(permutation)と呼ぶ。対称群の元はいくつかの巡回置換の積として表される。特に m = 2 {\\displaystyle m=2} の巡回置換を互換(transposition)と呼ぶ。巡回置換はいくつかの互換の積として表されるので、結局対称群の元はいくつかの互換の積として表される。群の言葉を使わずに言えば、すべての並べ替えはあみだくじを使って実現することができる。 たとえば、 ( 1324 ) {\\displaystyle (1324)} は1を3に、3を2に、2を4に、4を1に写す巡回置換である。 ( 53 ) {\\displaystyle (53)} は5を3に、3を5に写す互換である。", "title": "群" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "群Gが与えられたとき、群Gの部分群H ⊂ Gとは、集合として、H ⊂ Gであり、なおかつ、Hが群であるものを指す。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "すなわち、", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "a ∈ H , b ∈ H ⇒ a · b ∈ H", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "a ∈ H ⇒ a ∈ H", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "e ∈ H", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ただし、eは、Hの単位元である。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "簡単に証明できる事柄として、Gの単位元とHの単位元は一致する。なぜなら、Gの単位元をeGとすれば、∀ a ∈ Hに対して、", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "eG · a = a · eG = a", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "が成り立つ。これは、eGがHの単位元であることも示しており、Hは群だから、単位元を含むので、eG ∈ H。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "群の部分集合が部分群であることを判定するには、定義に戻ってもよいが、下のような簡便な判定法がある。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "群Gの空でない部分集合Hが部分群あるための必要十分条件は", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "a ∈ H , b ∈ H ⇒ a · b ∈ H", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "必要性は明らかだろう。十分性は以下のように示される。a ∈ Hとすると、条件より、a · a = e ∈ Hである。 よってa ∈ Hかつe ∈ Hなので、 条件よりe · a = a ∈ Hである。最後に、a ∈ H , b ∈ Hとすると、b ∈ Hよりb∈ Hなので、a · ( b ) = a · b ∈ H。よってHはGの部分群である。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "群Gの部分集合Sは、一般に部分群になるとは限らない。しかし、Sの元とその逆元をいくつか掛け合わせた元全体、すなわち", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "はGの部分群になる。これをSが生成する部分群という。特に ⟨ S ⟩ = G {\\displaystyle \\langle S\\rangle =G} のときSをGの生成系といい、Sの元をGの生成元という。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "ただ一つの元からなる生成系を持つ群を巡回群(cyclic group)という。巡回群は明らかにアーベル群である。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "例 互換の全体は対称群の生成系である。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "群Gの部分群Hがさらに下の条件を満たすとき、Hは正規部分群(normal subgroup)であるといい、 G ⊳ H {\\displaystyle G\\vartriangleright H} と書く。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "g ∈ G , h ∈ H ⇒ g · h · g ∈ H", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "明らかにアーベル群の部分群は必ず正規部分群であるが、アーベル群でない群の部分群は、一般に正規部分群になるとは限らない。そのほかに、次のような例がある。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "例 上でみたように、n次対称群の任意の元はいくつかの互換の積として表せる。その表し方は一意ではないが、積として表すときに用いる互換の個数が偶数か奇数かは表し方によらず元のみによってきまることが知られており、偶数個で表せる元を偶置換(even permutation)と呼び、奇数個で表せる元を奇置換(odd permutation)と呼ぶ。偶置換の全体は明らかに正規部分群となる。これをn次交代群(alternating group)といい、 A n {\\displaystyle A_{n}} と書く。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "Gを群、Hをその部分群とする。Gに次のような同値関係を与える。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "a , b ∈ G {\\displaystyle a,b\\in G} に対し、 a ∼ b ⇔ a − 1 b ∈ H {\\displaystyle a\\sim b\\Leftrightarrow a^{-1}b\\in H}", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "これが同値関係であることの確認は容易なので読者に任せる。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "aの同値類は、 C ( a ) = { x ∈ G | a − 1 x ∈ H } {\\displaystyle C(a)=\\{x\\in G|a^{-1}x\\in H\\}} である。 h ∈ H {\\displaystyle h\\in H} とすれば、 x = a h {\\displaystyle x=ah} となるので、 C ( a ) = { a h | h ∈ H } {\\displaystyle C(a)=\\{ah|h\\in H\\}} となる。これを、 a H {\\displaystyle aH} と書く。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "Gをこの同値関係で割った商集合 { a H | a ∈ G } {\\displaystyle \\{aH|a\\in G\\}} を G / H {\\displaystyle G/H} と書き、GのHによる左剰余類と呼ぶ。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "さて、せっかく群を群で割った商集合を考えているのだから、その商集合にも群の構造が入れば便利である。実はこの商集合には、HがGの正規部分群ならば、次のような自然な演算によって群の構造を入れることができる。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "a H ⋅ b H = a b H {\\displaystyle aH\\cdot bH=abH}", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "このようにして定義した群を、GをHで割った商群とか、剰余群という。剰余群の単位元は e G H {\\displaystyle e_{G}H} 、aHの逆元は ( a − 1 ) H {\\displaystyle (a^{-1})H} である。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "これが群であることを示さなくてはならないが、その前に正規部分群ならばこの演算がwell-definedであることを示さなくてはならない。つまり、 a ∼ a ′ , b ∼ b ′ ⇒ a b ∼ a ′ b ′ {\\displaystyle a\\sim a',b\\sim b'\\Rightarrow ab\\sim a'b'} を示す必要がある。 a ∼ a ′ , b ∼ b ′ {\\displaystyle a\\sim a',b\\sim b'} 、すなわち a − 1 a ′ , b − 1 b ′ ∈ H {\\displaystyle a^{-1}a',b^{-1}b'\\in H} を仮定すると、 ( a b ) − 1 a ′ b ′ = b − 1 a − 1 a ′ b ′ = ( b − 1 b ′ ) ( b ′ − 1 a − 1 a ′ b ′ ) ∈ H {\\displaystyle (ab)^{-1}a'b'=b^{-1}a^{-1}a'b'=(b^{-1}b')(b'^{-1}a^{-1}a'b')\\in H} なので、 a b ∼ a ′ b ′ {\\displaystyle ab\\sim a'b'} である。これでwell-defined性を確かめることができた。あとは群になることを確かめることになるが、これはほとんど自明なので読者自ら試みるとよい。", "title": "部分群" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "ここで紹介する準同型定理は、群の基本的な定理である。群論を学ぶからには、よく理解し、使いこなせるようになるべきである。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "これまではひとつの群についてばかり考えてきたが、ここでは2つの群の間の写像について考えよう。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "Gと G' を群とする。写像 f : G → G ′ {\\displaystyle f:G\\to G'} が準同型写像である(あるいは単に準同型である)とは、次の条件を満たすことである。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "f ( x ⋅ y ) = f ( x ) ⋅ f ( y ) , ∀ x , y ∈ G {\\displaystyle f(x\\cdot y)=f(x)\\cdot f(y),\\forall x,y\\in G}", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "準同型であって特に全単射なものを同型という。少し紛らわしい表現だが、Gから G' への同型写像があるときこの2つの群は同型であるといい、 G ≅ G ′ {\\displaystyle G\\cong G'} と書く。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "明らかに準同型となる例として、部分群からもとの群への包含写像は単射な準同型であり、特に群の恒等写像は同型である。また、準同型の合成は準同型であり、同型の逆写像は同型である。以上から、2つの群が同型であるという関係は同値関係であることがわかる。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "f : G → G ′ {\\displaystyle f:G\\to G'} を準同型とするとき、 I m f = { f ( x ) ∈ G ′ | x ∈ G } {\\displaystyle \\mathrm {Im} f=\\{f(x)\\in G'|x\\in G\\}} をfの像(image)といい、 ker f = { x ∈ G | f ( x ) = e G ′ } {\\displaystyle \\ker f=\\{x\\in G|f(x)=e_{G'}\\}} をfの核(kernel)という。imageはG'の、kernelはGの部分群であることはすぐわかる。特にkernelは正規部分群でもあることがわかる。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "準同型は必ず単位元を単位元にうつす。すなわち、 e G ∈ ker f {\\displaystyle e_{G}\\in \\ker f} である。また、準同型が単射であることは、 ker f = { e G } {\\displaystyle \\ker f=\\{e_{G}\\}} と同値である。この事実は準同型の単射性の判定を簡便にするためにしばしば役立つ。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "群GからG自身への同型写像をGの自己同型という。任意の群に対して自己同型は必ず存在する(恒等写像)。また、Gの自己同型全体をAutGと書くことにすると、この集合は写像の合成を演算として群となることがわかる(確かめよ)。これをGの自己同型群という。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "次に述べるのが、準同型定理といわれるものである。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "定理 GとHを群、 f : G → H {\\displaystyle f:G\\to H} を全射な群の準同型とするとき、 G / ker f ≅ H {\\displaystyle G/\\ker f\\cong H}", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "この定理は、何か得体の知れない群に接したときの対処法としてとても有用である。すなわち、得体の知れない群が現れたときには、とりあえずよく知っている群からの全射を構成することさえできれば、よく知っている群の商群として理解できるということである。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "(証明)", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "ker f = K {\\displaystyle \\ker f=K} とする。 f ̄ : G / ker f → H {\\displaystyle {\\bar {f}}:G/\\ker f\\to H} を f ̄ ( a K ) = f ( a ) {\\displaystyle {\\bar {f}}(aK)=f(a)} で定める。まず、これがwell-definedであることを示す。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "a K = b K {\\displaystyle aK=bK} とすると、 a − 1 ⋅ b ∈ K {\\displaystyle a^{-1}\\cdot b\\in K} なので、 f ( a − 1 ⋅ b ) = f ( a ) − 1 ⋅ f ( b ) = e H {\\displaystyle f(a^{-1}\\cdot b)=f(a)^{-1}\\cdot f(b)=e_{H}} 。よって f ( a ) = f ( b ) {\\displaystyle f(a)=f(b)} なので f ̄ {\\displaystyle {\\bar {f}}} はwell-defined。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "f ̄ {\\displaystyle {\\bar {f}}} が準同型であること・全射であることは、 f {\\displaystyle f} が準同型・全射であることから明らか。単射性を示す。 ker f ̄ = { e G H } {\\displaystyle \\ker {\\bar {f}}=\\{e_{G}H\\}} を示せばよい。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "f ̄ ( a K ) = e H {\\displaystyle {\\bar {f}}(aK)=e_{H}} であるとすると、 f ( a ) = e H {\\displaystyle f(a)=e_{H}} なので、 a ∈ ker f {\\displaystyle a\\in \\ker f} 。よってa~ e G {\\displaystyle e_{G}} なので、 a H = e G H {\\displaystyle aH=e_{G}H} 。すなわち ker f ̄ = { e G H } {\\displaystyle \\ker {\\bar {f}}=\\{e_{G}H\\}} である。 //", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "準同型定理の応用例として、同型定理と呼ばれる以下の命題たちを証明してみよう。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "定理 群G,G' に対し、HはGの部分群、NはGの正規部分群、H' はG' の正規部分群とする。", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "(証明)", "title": "準同型と準同型定理" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "準同型定理は一般の群について成り立つ重要な定理であったが、特に群の位数が有限である場合に限ると、さらに興味深い結果が表れてくる。次は、そのような結果の代表的なものであるSylowの定理について述べる。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "さきほど商群を定義するときに、群をその部分群で割った商集合を考え、商集合の各元を剰余類と呼んだ。ここで、当たり前であるが、剰余類をすべて直和するともとの群になる、ということに注意しよう。すなわち、各剰余類の元をすべて集めると、もとの群の元をすべて(重複なく)集めることができているのである。この事実から、さらに考察を進めると、次の命題が成り立つことがわかる。ここで、「#」は、集合の濃度をあらわすものとする。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "命題 Gを群、H,KをGの部分群で K ⊂ H {\\displaystyle K\\subset H} とすると、 ♯ ( G / H ) ⋅ ♯ ( H / K ) = ♯ ( G / K ) {\\displaystyle \\sharp (G/H)\\cdot \\sharp (H/K)=\\sharp (G/K)}", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "系 Gを群、HをGの部分群とすると、 ♯ ( G / H ) ⋅ ♯ H = ♯ G {\\displaystyle \\sharp (G/H)\\cdot \\sharp H=\\sharp G} 。特に、Gが有限群のとき、その部分群の位数はGの位数の約数。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "部分群の位数はもとの群の位数の約数、という事実はLagrangeの定理と呼ばれる。もっとも、Lagrangeの時代にはまだ人類は群という概念を知らなかったので、Lagrangeはこのような近代的な形の命題を考えたわけではない。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "Sylowの定理について述べる前に、まずはいくつか言葉の定義をしておく。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "定義 Gを群、HとH'をGの部分群とする。ある g ∈ G {\\displaystyle g\\in G} が存在して g H g − 1 = H ′ {\\displaystyle gHg^{-1}=H'} となるとき、HとH'は共役であるという。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "この言葉を使うと、部分群が正規部分群であるとは、自らと共役な群は自分自身しかない、ということである。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "定義 位数がある素数pの冪である群を、p群という。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "定義 Gを有限群とする。Gの位数が ♯ G = p 1 r 1 ⋅ . . . ⋅ p n r n {\\displaystyle \\sharp G=p_{1}^{r_{1}}\\cdot ...\\cdot p_{n}^{r_{n}}} と素因数分解されるとき、位数が p i r i {\\displaystyle p_{i}^{r_{i}}} の部分群のことを、pi-Sylow部分群(Sylow-pi部分群とも)という。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "以上の準備のもとで、Sylowの定理のステートメントを述べることができる。", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "定理(Sylow)", "title": "Sylowの定理" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "2つの群G,Hがあるとき、これをもとにして新たな群を作ることを考えよう。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "最も単純なのは、GとHの集合としての直積 G × H {\\displaystyle G\\times H} に次のようにして演算を与えることであろう。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "このように定めると確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これをGとHの直積(direct product)といい、 G × H {\\displaystyle G\\times H} で表す。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "上記のようにして直積集合に群の構造が入ることがわかったが、これに加えて群準同型", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "があるときには、これとは別の方法で群構造を入れることができる。具体的には、演算を次のように定める。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "このようにして定めると、確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これをGとHの半直積といい、 G ⋊ H {\\displaystyle G\\rtimes H} と書く。特に σ {\\displaystyle \\sigma } を、任意のhに対して σ ( h ) {\\displaystyle \\sigma (h)} は恒等写像、と定めると、この作用に関する半直積は直積と一致する。すなわち半直積は直積をより一般化した概念であり、これを考えることにより、直積だけを考えるよりもより多くの構造を考える余地ができる、といえる。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "例 Gを位数nの巡回群、Hを位数2の巡回群(生成元をiとする)とし、 σ : H → Aut G {\\displaystyle \\sigma :H\\to \\operatorname {Aut} G} を σ ( i ) ( x ) = x − 1 ( x ∈ G ) {\\displaystyle \\sigma (i)(x)=x^{-1}\\ (x\\in G)} で定めるとき、半直積 G ⋊ H {\\displaystyle G\\rtimes H} を正2面体群という。これは正n角形の回転と裏返しによって自分自身に写す写し方全体からなる群になっている。", "title": "群の直積と半直積" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "群と準同型からなる列", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "があり、", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "が満たされるとき、この列は完全系列であるという。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "最初と最後が単位元のみの群 { e } {\\displaystyle \\{e\\}} であるような完全系列で、考える意味のある最も「短い」列はどのような列だろうか。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "が完全であるとする。このとき、 G = K e r f 2 = I m f 1 = { e } {\\displaystyle G=\\mathrm {Ker} f_{2}=\\mathrm {Im} f_{1}=\\{e\\}} であるから、Gは単位元のみからなる群である。一方、", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "が完全であるとすると、 K e r f 2 = I m f 1 = { e } {\\displaystyle \\mathrm {Ker} f_{2}=\\mathrm {Im} f_{1}=\\{e\\}} なので f 2 {\\displaystyle f_{2}} は単射、 I m f 2 = K e r f 3 = G 2 {\\displaystyle \\mathrm {Im} f_{2}=\\mathrm {Ker} f_{3}=G_{2}} なので f 2 {\\displaystyle f_{2}} は全射、よって G 1 ≅ G 2 {\\displaystyle G_{1}\\cong G_{2}} である。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "以上の例は自明であり、考えても面白くない。よって、非自明な完全系列で最も短いものは、5個の群からなる列", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "であろう。この5個の群からなる列が完全であるのは、 f {\\displaystyle f} は単射、 g {\\displaystyle g} は全射、 I m f = K e r g {\\displaystyle \\mathrm {Im} f=\\mathrm {Ker} g} が満たされるときである。このとき、この列を短完全系列という。短完全系列が存在するとき、群 G 2 {\\displaystyle G_{2}} を G 3 {\\displaystyle G_{3}} の G 1 {\\displaystyle G_{1}} による拡大という。短完全系列に対してさらに、 g ∘ i {\\displaystyle g\\circ i} が恒等写像になるような単射 i : G 3 → G 2 {\\displaystyle i:G_{3}\\to G_{2}} があるとき、この短完全系列は分裂するという。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "前節でみた半直積は群の拡大の例であり、その短完全系列は分裂する。すなわち、次が成り立つ。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "命題 群と準同型の列", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "は完全系列であり、この完全系列は分裂する。ただし、 φ ( g ) = ( g , e ) , π ( g , h ) = h , i ( h ) = ( e , h ) {\\displaystyle \\varphi (g)=(g,e),\\pi (g,h)=h,i(h)=(e,h)} とする。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "証明は定義を確認するだけである。", "title": "完全系列" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "群Gの元 x , y ∈ G {\\displaystyle x,y\\in G} に対し、", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "をxとyの交換子(commutator)という。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "Gの部分群H,Kに対し、部分群 [ H , K ] {\\displaystyle [H,K]} を", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "と定める。これをHとKの交換子群(commutator group)という。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "この交換子群を用いて、部分群の列 D i ( G ) {\\displaystyle D_{i}(G)} が次のように帰納的に定義される。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "このように定めた D i ( G ) {\\displaystyle D_{i}(G)} について、あるkが存在して D k ( G ) = { e } {\\displaystyle D_{k}(G)=\\{e\\}} となるとき、Gは可解群であるという。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "また、次のようにして部分群の列 R i ( G ) {\\displaystyle R_{i}(G)} が定まる。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "このように定めた R i ( G ) {\\displaystyle R_{i}(G)} について、あるkが存在して R k ( G ) = { e } {\\displaystyle R_{k}(G)=\\{e\\}} となるとき、Gは冪零群であるという。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "定義より明らかに、 D i ( G ) ⊂ R i ( G ) {\\displaystyle D_{i}(G)\\subset R_{i}(G)} であることがわかる。すなわち R k ( G ) = { e } ⇒ D k ( G ) = { e } {\\displaystyle R_{k}(G)=\\{e\\}\\Rightarrow D_{k}(G)=\\{e\\}} なので、冪零群は可解群である。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "また、 H ⊂ G {\\displaystyle H\\subset G} が部分群のとき、 D i ( H ) ⊂ D i ( G ) , R i ( H ) ⊂ R i ( G ) {\\displaystyle D_{i}(H)\\subset D_{i}(G),R_{i}(H)\\subset R_{i}(G)} なのも明らかである。つまり、冪零群の部分群は冪零群、可解群の部分群は可解群である。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "アーベル群の交換子は必ず単位元になるので、アーベル群は可解群でも冪零群でもある。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "対称群がいつ可解になるか、詳しく調べてみよう。まず、次の命題が成り立つ。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "補題 n ≥ 3 {\\displaystyle n\\geq 3} のとき、 A n = ⟨ ( i j k ) | i , j , k {\\displaystyle A_{n}=\\langle (i\\ j\\ k)|i,j,k} はn以下の相異なる自然数 ⟩ {\\displaystyle \\rangle } である。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "命題 D 1 ( S n ) = A n {\\displaystyle D_{1}({\\mathfrak {S}}_{n})=A_{n}}", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "系 S n {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{n}} が可解 ⇔ A n {\\displaystyle \\Leftrightarrow A_{n}} が可解。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "つまり、対称群が可解かどうかを調べるには、交代群が可解かどうかを調べればよい。ここからは、具体的なnについて調べてみよう。まず、 n = 4 {\\displaystyle n=4} の場合を考える。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "命題 V = { e , ( 1 2 ) ( 3 4 ) , ( 1 3 ) ( 2 4 ) , ( 1 4 ) ( 2 3 ) } {\\displaystyle V=\\{e,(1\\ 2)(3\\ 4),(1\\ 3)(2\\ 4),(1\\ 4)(2\\ 3)\\}} は A 4 {\\displaystyle A_{4}} の部分群であり、", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "証明は具体的に交換子を計算するだけである。対称群の計算練習としてちょうどよいので省略する。なお、このVのことをクラインの四元群という。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "系 S 4 {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{4}} は可解群。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "系 S n ( n ≤ 4 ) {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{n}\\ (n\\leq 4)} は可解群。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "では n = 5 {\\displaystyle n=5} の場合はどうなのだろうか?結論から言えば、次のことが成り立つ。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "命題 D 2 ( S 5 ) = D 1 ( A 5 ) = A 5 {\\displaystyle D_{2}({\\mathfrak {S}}_{5})=D_{1}(A_{5})=A_{5}}", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "系 S 5 {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{5}} は可解群ではない。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "系 S n ( n ≥ 5 ) {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{n}\\ (n\\geq 5)} は可解群ではない。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "つまり、対称群 S n {\\displaystyle {\\mathfrak {S}}_{n}} は n ≤ 4 {\\displaystyle n\\leq 4} のとき可解群、 n ≥ 5 {\\displaystyle n\\geq 5} のとき非可解群となることがわかった。", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "具体的な群について長々と考察してきたのを訝しく思う読者がいるかもしれないので、この事実の背景についても少し説明しておく。二次方程式", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "の解は", "title": "可解群と冪零群" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "となることはよく知っているだろう(現行の日本の教育課程では中学校3年生で学習することになっている)。日本の初等中等教育では学習しないが、実は三次方程式や四次方程式にも、このような(平方根、立方根などの冪根と四則演算だけを用いた)公式を作ることが可能である。しかし、実は五次以上の方程式の解は一般には冪根のみでは表すことはできない。このことと、四次以下の対称群は可解だが五次以上の対称群は非可解であるということは、密接なかかわりがあり、このことの研究が群論自体が生まれるきっかけともなっている(そもそも「可解群」という名の由来はこの事実である)。このあたりの詳しい事情については群論の範疇ではなくなるので、興味のある読者は体論およびガロア理論の項目を参照のこと。これらの項目にも今は記述が無いが、いずれ書かれるだろう。", "title": "可解群と冪零群" } ]
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{{半保護S}} {{Pathnav|メインページ|数学|frame=1}} {{Wikipedia|群論}} ==群論== [[代数学入門]]の'''群'''に関する項である。[[W:群論|Wikipediaの方]]にも詳細な記述があるが、百科事典という性格上、個々の例について深い解説を与えることはできない。 ここでは、初学者でもわかりやすいよう、個々の例について深い解説を与えながら見ていこうと思う。 == 導入 == === 二項演算 === 集合''A''と写像<math>*:A \times A \to A</math>があるとき、*を<math>A</math>上の'''二項演算'''という。<math>a,b\in A</math>に対して、通常<math>*(a,b)</math>を<math>a*b</math>とかく。*が写像であるとは、任意の<math>a,b\in A</math>に対して<math>a*b\in A</math>が定まるということである。このことを強調した表現として、''A''は演算<math>*</math>について'''閉じている'''ということがある。 ==== 例 ==== 任意の2つの整数の足し算は、整数になる。つまり、足し算は、整数の集合上の二項演算である。一方、整数の割り算は二項演算では'''ない'''。1÷2=1/2は整数ではないから、整数は割り算について閉じていない。 === 代数構造 === 集合Gに演算<math>\cdot</math>が定まっているとき、<math>(G,\cdot)</math>とかく。集合と演算の組を'''代数系'''あるいは'''代数構造'''という。 ==== 代数構造の例 ==== 定義は大げさだが、既に我々は代数構造の例を十分すぎるほど知っている。いくつか挙げてみる。 整数の集合<math>\mathbb{Z}</math>において通常の足し算+は演算であり、<math>(\mathbb{Z},+)</math>は代数構造である。 実数の集合<math>\mathbb{R}</math>において通常の掛け算<math>\cdot</math>は演算であり、<math>(\mathbb{R},\cdot)</math>は代数構造である。 これから我々はこのようなよく知っている代数構造の抽象的な性質だけを抜き出して調べることで、同じ抽象的性質を持つより複雑な代数構造も含めて統一的に性質を調べていこうとしている。 ===結合則と半群=== さて、ここからは、代数構造にルールを付け加えていくと、どうなるかを考えてみよう。 代数構造(''G'',&middot;)があるとする。このとき、'''結合則'''とは、次のルールのことをいう。 &forall; ''a'',''b'',''c'' &isin; ''G''について、 ''a'' &middot; (''b'' &middot; ''c'') = (''a'' &middot; ''b'') &middot; c 結合則が成り立つ代数構造のことを、'''半群'''(semi group)という。 '''半群'''とは[[集合]] ''S'' と二項演算 "&bull;" の組 (''S'', &bull;) であって、二項演算 &bull; が以下の条件 ; 演算が閉じている: ''S'' の各元 ''a'', ''b'' に対して、演算結果 ''a'' &bull; ''b'' は再び ''S'' に属する。 ; 結合律: ''S'' の各元 ''a'', ''b'', ''c'' に対して、等式 (''a'' &bull; ''b'') &bull; ''c'' = ''a'' &bull; (''b'' &bull; ''c'') が満たされる。 がともに成立するものを言う。 結合則は、成り立つ場合もあるし、成り立たない場合ももちろんある。やはり、例を考えてみよう。 ====結合則が成り立つ例==== 自然数の集合を'''N'''、足し算を + とする。 代数構造('''N''',+)について、結合則が成り立つことは、直感的に明らかだろう。 例えば、6 + ( 3 + 2 ) = ( 6 + 3 ) + 2 = 11 である。 これを、あえて証明したいと思った場合は、まず、すべての自然数が、1+1+1+...+1 の形に書けることを示し、次に、1+1+...+1 の列に対して、結合則が成り立つことを示せばよい。 ====結合則が成り立たない例==== 自然数の集合を'''N'''、引き算を &minus; とする。 代数構造('''N''',&minus;)について、結合則は成り立たない。 なぜなら、6 &minus; ( 3 &minus; 2 ) = 6 &minus; 1 = 5 であるのに対し、( 6 &minus; 3 ) &minus; 2 = 3 &minus; 2 = 1 であるから、6 &minus; ( 3 &minus; 2 ) &ne; ( 6 &minus; 3 ) &minus; 2 となる。 ===単位元とモノイド=== もう一つ、単位元というものを考えてみよう。 代数構造(''G'',&middot;)があるとする。このとき、'''単位元'''とは、次のような元をいう。 &exist; ''e'' &isin; ''G''があって、&forall; ''x'' &isin; ''G''について、 ''e'' &middot; ''x'' = ''x'' &middot; ''e'' = ''x'' となるとき、''e''を'''単位元'''(identity element)という。 結合則が成り立ち、単位元が存在する代数構造(''G'',&middot;)を、'''モノイド'''(monoid)という。 例えば、足し算の単位元は、0である。掛け算の単位元は、1である。 単位元も、必ずしも存在するとは限らない。 ====単位元がない場合==== 自然数の集合を'''N'''、足し算を+とする。 自然数の集合ということは、1以上の整数であるから、0は含まないので、この場合、代数構造('''N''',+)には、単位元がないことになる。 ====単位元がある場合==== 自然数の集合'''N'''、足し算を+とする。 先ほどは、0がなかったので、次の性質を満たす、0という数を考える。 &forall; ''x'' &isin; '''N'''に対して、 ''x'' + 0 = 0 + ''x'' = ''x'' そして、'''N'''に{0}を加えた集合、'''N''' &cup; {0}を考える。 このとき、ようやく、足し算に単位元ができて、代数構造('''N''' &cup; {0},+)には、単位元があることになる。 いわゆる、インドにおける'''0の発見'''とは、まさしくこのことである。それまでの、単位元のなかった足し算に、0という単位元を導入する作業が、0の発見であったといえる。 ==群== さて、ようやく'''群'''の話題にうつろう。群とは、モノイドにさらにもう一つ'''逆元'''というものを導入した代数構造である。 ===逆元=== 今、代数構造(''G'',&middot;)があり、''G''には単位元''e'' &isin; ''G''が定義されているとする。 ある''x'' &isin; ''G''に対する逆元''x''<sup>&minus;1</sup>とは、 ''x'' &middot; ''x''<sup>&minus;1</sup> = ''x''<sup>&minus;1</sup> &middot; ''x'' = ''e'' となるような''x''<sup>&minus;1</sup> &isin; ''G''のことである。 逆元は常にあるとは限らない。逆元が存在する元と存在しない元がともに混在している代数構造も考えられる。 ====逆元が存在しない例==== 自然数の集合を'''N'''、足し算を+とする。自然数の集合に単位元0を加えた代数構造 ('''N''' &cup; {0} , +) について考える。 このとき、どのような''k'' &isin; '''N'''をとってきたとしても、 ''k'' + ''x'' = ''x'' + ''k'' = 0 となるような''x''は負の数になってしまうため、''x'' &notin; '''N''' &cup; {0}であり、 0 以外のすべての元について逆元は存在しない。 ===群の定義=== さて、群とは、任意の元について逆元の定義されたモノイドだった。すなわち、まとめると、次の1から3を満たす代数構造(''G'',&middot;)を群と呼ぶ。 1.単位元の存在 ある''e'' &isin; ''G''があって、&forall; x &isin; ''G''に対して、 ''e'' &middot; ''x'' = ''x'' &middot; ''e'' = ''x'' が成り立つ。 2.逆元の存在 &forall; ''x'' &isin; ''G''に対して、&exist; ''x''<sup>&minus;1</sup> &isin; ''G''が存在して、 ''x'' &middot; ''x''<sup>&minus;1</sup> = ''x''<sup>&minus;1</sup> &middot; ''x''=''e'' である。 3.結合則 &forall; ''a'',''b'',''c'' &isin; ''G''に対して、 ''a'' &middot; (''b'' &middot; ''c'') = (''a'' &middot; ''b'') &middot; ''c'' が成り立つ。 これらに加えてさらに 4.交換法則 &forall; ''a'',''b'' &isin; ''G'' に対して''a'' &middot; ''b''=''b'' &middot; a が成り立つ群を特に'''可換群'''(commutative group)または'''アーベル群'''(abelian group)という。 ===群に関する基本的な定理=== これだけからいくつかの基本的な定理を見出すことができる。 ====単位元の一意性==== 単位元が存在すれば、それは代数構造(''G'',&middot;)の中にただ一つ存在する。 証明: ''e'',''e''&rsquo; &isin; ''G''を単位元とし、''e'' &ne; ''e''&rsquo;とする。 単位元の定義より、 &forall; ''x'' &isin; ''G''に対して、''x'' &middot; ''e'' = ''e'' &middot; ''x'' = ''x'' &forall; ''y'' &isin; ''G''に対して、''y'' &middot; ''e''&rsquo; = ''e''&rsquo; &middot; ''y'' = ''y'' ''x''は任意だから、''x''=''e''&rsquo;,''y''=''e''とおいてもよいので、そうおけば、 ''e''&rsquo; &middot; ''e'' = ''e'' = ''e''&rsquo; これは、''e'' &ne; ''e''&rsquo;に反する。 故に、単位元''e''&isin; ''G''は、存在すれば、ただ一つ存在する。 ====逆元の一意性==== 群(''G'',&middot;)について考える。 元''x''&isin; ''G''に対する逆元''x''<sup>&minus;1</sup>もまた、存在すれば''G''の中にただ一つ存在する。 証明 群''x''&isin;''G''の逆元が二つあったと仮定し、それらを''a''と''b''とおく。 ''a'',''b''&isin; ''G''かつ''a'' &ne; ''b''である。逆元の定義から #''x'' &middot; ''a'' = ''a'' &middot; ''x''=''e'' #''x'' &middot; ''b'' = ''b'' &middot; ''x''=''e'' が成り立つ。このとき、''G''は群だから、結合則が成り立つことに注意すると ''a'' = ''a'' &middot; ''e'' = ''a'' &middot; ( ''x'' &middot; ''b'' ) = ( ''a'' &middot; ''x'' ) &middot; ''b'' = ''e'' &middot; ''b'' = ''b'' よって、''a''=''b''。これは、''a'' &ne; ''b''に反す。矛盾。 よって、群''G''について、''x''の逆元があれば、''x''の逆元は一意。 ====逆元の逆元は、もとの元==== 群(''G'',&middot;)について考える。 ''x'' &isin; ''G''の逆元''x''<sup>&minus;1</sup>があるとき、''x''の逆元の逆元、すなわち、(''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup>=''x''である。 証明: ''x'' &middot; ''x''<sup>&minus;1</sup> = ''x''<sup>&minus;1</sup> &middot; ''x''=''e'' である。これは''x''の逆元が''x''<sup>&minus;1</sup>であることを示しているが、同時に''x''<sup>&minus;1</sup>の逆元が''x''であることを示しているとも取ることができる。 (''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup>を考えると、(''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup>は''x''<sup>&minus;1</sup>の逆元であるから、 ''x''<sup>&minus;1</sup> &middot; (''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup> =''e'' が成り立つ。先ほど示したように、逆元の一意性より、''x''<sup>&minus;1</sup>の逆元は存在すればただ一つである。(''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup>も''x''も、''x''<sup>&minus;1</sup>の逆元であるということは、 (''x''<sup>&minus;1</sup>)<sup>&minus;1</sup>=''x'' でなければならない。 === 群の例 === 群の公理だけからわかることについてみてきたが、その公理を満たすような対象として具体的にどのようなものがあるかということも重要である。ここではそのような例を挙げてみる。 まず、代数構造の例として述べた2つの例についてみてみよう。ここで挙げた2つのうち、<math>(\mathbb{Z},+)</math>は群である。一方で、<math>(\mathbb{R},\cdot)</math>は群ではない。0の逆元が存在しないからである。一方、<math>\mathbb{R}^\times :=\mathbb{R} \setminus \{0\}</math>は積を演算として群である。これらの群はアーベル群である。 一方、次のような群の例もある。集合''X''上の全単射<math>f:X \to X</math>をすべて集めた集合をSym(''X'')とする。Sym(''X'')は写像の合成を演算として群になる。単位元は恒等写像、逆元は逆写像である。これは一般にアーベル群にはならない。 特に<math>X=\{1,2,3,\cdots,n\}</math>のとき、Sym(''X'')を<math>\mathfrak{S}_n</math>と書き、これを''n''次の'''対称群'''(symmetric group)という。 対称群の元のうち、<math>i_l(1 \le l \le m-1)</math>を<math>i_{l+1}</math>に、<math>i_m</math>を<math>i_1</math>に写し、他の元は動かさない写像を、<math>(i_1 \ i_2 \ i_3 \ \cdots \ i_m)</math>と表記する。このような元を'''巡回置換'''(permutation)と呼ぶ。対称群の元はいくつかの巡回置換の積として表される。特に<math>m=2</math>の巡回置換を'''互換'''(transposition)と呼ぶ。巡回置換はいくつかの互換の積として表されるので、結局対称群の元はいくつかの互換の積として表される。群の言葉を使わずに言えば、すべての並べ替えはあみだくじを使って実現することができる。 たとえば、<math>(1324)</math>は1を3に、3を2に、2を4に、4を1に写す巡回置換である。<math>(53)</math>は5を3に、3を5に写す互換である。 == 部分群 == === 部分群 === 群''G''が与えられたとき、群''G''の部分群''H'' &sub; ''G''とは、集合として、''H'' &sub; ''G''であり、なおかつ、''H''が群であるものを指す。 すなわち、 ''a'' &isin; ''H'' , ''b'' &isin; ''H'' &rArr; ''a'' &middot; ''b'' &isin; ''H'' ''a'' &isin; ''H'' &rArr; ''a''<sup>-1</sup> &isin; ''H'' ''e'' &isin; ''H'' ただし、''e''は、''H''の単位元である。 簡単に証明できる事柄として、''G''の単位元と''H''の単位元は一致する。なぜなら、''G''の単位元を''e''<sub>G</sub>とすれば、&forall; ''a'' &isin; ''H''に対して、 ''e''<sub>G</sub> &middot; ''a'' = ''a'' &middot; ''e''<sub>G</sub> = ''a'' が成り立つ。これは、''e''<sub>G</sub>が''H''の単位元であることも示しており、''H''は群だから、単位元を含むので、''e''<sub>G</sub> &isin; ''H''。 群の部分集合が部分群であることを判定するには、定義に戻ってもよいが、下のような簡便な判定法がある。 群''G''の空でない部分集合''H''が部分群あるための必要十分条件は ''a'' &isin; ''H'' , ''b'' &isin; ''H'' &rArr; ''a'' &middot; ''b''<sup>-1</sup> &isin; ''H'' 必要性は明らかだろう。十分性は以下のように示される。''a'' &isin; ''H''とすると、条件より、''a'' &middot; ''a''<sup>-1</sup> = ''e'' &isin; ''H''である。 よって''a'' &isin; ''H''かつ''e'' &isin; ''H''なので、 条件より''e'' &middot; ''a''<sup>-1</sup> = ''a''<sup>-1</sup> &isin; ''H''である。最後に、''a'' &isin; ''H'' , ''b'' &isin; ''H''とすると、''b'' &isin; ''H''より''b''<sup>-1</sup>&isin; ''H''なので、''a'' &middot; ( ''b''<sup>-1</sup> ) <sup>-1</sup> = ''a'' &middot; ''b'' &isin; ''H''。よって''H''は''G''の部分群である。 === 生成元と巡回群 === 群''G''の部分集合''S''は、一般に部分群になるとは限らない。しかし、''S''の元とその逆元をいくつか掛け合わせた元全体、すなわち :<math>\langle S \rangle :=\{x_1 x_2 \cdots x_n | x_i \in S \ or \ x_i^{-1} \in S \}</math> は''G''の部分群になる。これを''S''が生成する部分群という。特に<math>\langle S \rangle = G</math>のとき''S''を''G''の'''生成系'''といい、''S''の元を''G''の'''生成元'''という。 ただ一つの元からなる生成系を持つ群を'''巡回群'''(cyclic group)という。巡回群は明らかにアーベル群である。 '''例''' 互換の全体は対称群の生成系である。 ===正規部分群=== 群''G''の部分群''H''がさらに下の条件を満たすとき、''H''は'''正規部分群'''(normal subgroup)であるといい、<math>G \vartriangleright H</math>と書く。 ''g'' &isin; ''G'' , ''h'' &isin; ''H'' &rArr; ''g'' &middot; ''h'' &middot; ''g''<sup>-1</sup> &isin; ''H'' 明らかにアーベル群の部分群は必ず正規部分群であるが、アーベル群でない群の部分群は、一般に正規部分群になるとは限らない。そのほかに、次のような例がある。 '''例''' 上でみたように、''n''次対称群の任意の元はいくつかの互換の積として表せる。その表し方は一意ではないが、積として表すときに用いる互換の個数が偶数か奇数かは表し方によらず元のみによってきまることが知られており、偶数個で表せる元を'''偶置換'''(even permutation)と呼び、奇数個で表せる元を'''奇置換'''(odd permutation)と呼ぶ。偶置換の全体は明らかに正規部分群となる。これを''n''次'''交代群'''(alternating group)といい、<math>A_n</math>と書く。 ===正規部分群による商群=== ''G''を群、''H''をその部分群とする。''G''に次のような同値関係を与える。 <math>a,b \in G</math>に対し、<math>a \sim b \Leftrightarrow a^{-1}b \in H</math> これが同値関係であることの確認は容易なので読者に任せる。 aの同値類は、<math>C(a) = \{ x \in G | a^{-1} x \in H\}</math>である。<math>h \in H</math>とすれば、<math>x = ah</math>となるので、<math>C(a) = \{ ah | h \in H \}</math>となる。これを、<math>aH</math>と書く。 ''G''をこの同値関係で割った商集合<math>\{ aH | a \in G \}</math>を <math>G/H</math>と書き、''G''の''H''による'''左剰余類'''と呼ぶ。 さて、せっかく群を群で割った商集合を考えているのだから、その商集合にも群の構造が入れば便利である。実はこの商集合には、''H''が''G''の正規部分群ならば、次のような自然な演算によって群の構造を入れることができる。 <math>aH \cdot bH = abH</math> このようにして定義した群を、''G''を''H''で割った商群とか、剰余群という。剰余群の単位元は<math>e_G H</math>、aHの逆元は<math>(a^{-1})H</math>である。 これが群であることを示さなくてはならないが、その前に正規部分群ならばこの演算がwell-definedであることを示さなくてはならない。つまり、<math>a \sim a',b \sim b'\Rightarrow ab \sim a'b'</math>を示す必要がある。<math>a \sim a',b \sim b'</math>、すなわち<math>a^{-1}a',b^{-1}b' \in H</math>を仮定すると、<math>(ab)^{-1}a'b'=b^{-1}a^{-1}a'b'=(b^{-1}b')(b'^{-1}a^{-1}a'b') \in H</math>なので、<math>ab \sim a'b'</math>である。これでwell-defined性を確かめることができた。あとは群になることを確かめることになるが、これはほとんど自明なので読者自ら試みるとよい。 == 準同型と準同型定理 == ここで紹介する準同型定理は、群の基本的な定理である。群論を学ぶからには、よく理解し、使いこなせるようになるべきである。 === 準同型写像 === これまではひとつの群についてばかり考えてきたが、ここでは2つの群の間の写像について考えよう。 ''G''と'' G' ''を群とする。写像<math>f:G \to G'</math>が'''準同型写像'''である(あるいは単に準同型である)とは、次の条件を満たすことである。 <math>f(x \cdot y) = f(x) \cdot f(y) , \forall x,y \in G</math> 準同型であって特に全単射なものを'''同型'''という。少し紛らわしい表現だが、''G''から'' G' ''への同型写像があるときこの2つの群は同型であるといい、<math>G \cong G'</math>と書く。 明らかに準同型となる例として、部分群からもとの群への包含写像は単射な準同型であり、特に群の恒等写像は同型である。また、準同型の合成は準同型であり、同型の逆写像は同型である。以上から、2つの群が同型であるという関係は同値関係であることがわかる。 <math>f:G \to G'</math>を準同型とするとき、<math>\mathrm{Im} f = \{f(x) \in G'|x \in G \}</math>をfの'''像'''(image)といい、<math>\ker f = \{ x \in G | f(x) = e_{G'} \}</math>をfの'''核'''(kernel)という。imageはG'の、kernelはGの部分群であることはすぐわかる。特にkernelは正規部分群でもあることがわかる。 準同型は必ず単位元を単位元にうつす。すなわち、<math>e_G \in \ker f</math>である。また、準同型が単射であることは、<math>\ker f = \{ e_G \}</math>と同値である。この事実は準同型の単射性の判定を簡便にするためにしばしば役立つ。 群''G''から''G''自身への同型写像を''G''の自己同型という。任意の群に対して自己同型は必ず存在する(恒等写像)。また、''G''の自己同型全体をAut''G''と書くことにすると、この集合は写像の合成を演算として群となることがわかる(確かめよ)。これを''G''の'''自己同型群'''という。 ===群の準同型定理=== 次に述べるのが、準同型定理といわれるものである。 '''定理''' ''G''と''H''を群、<math>f:G \to H</math>を全射な群の準同型とするとき、<math>G/\ker f \cong H</math> この定理は、何か得体の知れない群に接したときの対処法としてとても有用である。すなわち、得体の知れない群が現れたときには、とりあえずよく知っている群からの全射を構成することさえできれば、よく知っている群の商群として理解できるということである。 (証明) <math>\ker f = K</math>とする。<math>\bar{f}:G/\ker f \to H</math>を<math>\bar{f} (aK) = f(a)</math>で定める。まず、これがwell-definedであることを示す。 <math>aK=bK</math>とすると、<math>a^{-1} \cdot b \in K</math>なので、<math>f(a^{-1} \cdot b)=f(a)^{-1} \cdot f(b) = e_H</math>。よって<math>f(a)=f(b)</math>なので<math>\bar{f}</math>はwell-defined。 <math>\bar{f}</math>が準同型であること・全射であることは、<math>f</math>が準同型・全射であることから明らか。単射性を示す。<math>\ker \bar{f} =\{ e_G H \}</math>を示せばよい。 <math>\bar{f}(aK)=e_H</math>であるとすると、<math>f(a)=e_H</math>なので、<math>a \in \ker f</math>。よってa~<math>e_G</math>なので、<math>aH = e_G H</math>。すなわち<math>\ker \bar{f} =\{ e_G H \}</math>である。 // 準同型定理の応用例として、'''同型定理'''と呼ばれる以下の命題たちを証明してみよう。 '''定理''' 群''G'',''G' ''に対し、''H''は''G''の部分群、''N''は''G''の正規部分群、''H' ''は''G' ''の正規部分群とする。 :(1)<math>f:G \to G'</math>を全射準同型とするとき、<math>f^{-1}(H') \vartriangleleft G</math>であり、 ::<math>G/f^{-1}(H') \cong G'/H'</math> :(2)<math>HN :=\{ hn| h \in H,n \in N \}</math>は''G''の部分群、<math>N \vartriangleleft HN,H \cap N \vartriangleleft H</math>であり、 ::<math>H/H \cap N \cong HN/N</math> :(3)''H''は''G''の正規部分群、''N''は''H''の部分群でもあるとすると、<math>N \vartriangleleft H,H/N \vartriangleleft G/N</math>であり、 ::<math>(G/N)/(H/N) \cong G/H</math> (証明) :(1)''f''と標準全射<math>\pi:G' \to G'/H'</math>とを合成した全射準同型<math>\pi \circ f:G \to G'/H'</math>に準同型定理を用いればよい。 :(2)''HN''が''G''の部分群、''N''が''HN''の正規部分群であることは明らかなので、包含写像<math>i:H \to HN</math>と標準全射<math>\pi:HN \to HN/N</math>を合成した全射準同型<math>\pi \circ i:H \to HN/N</math>に準同型定理を用いればよい。 :(3)全射準同型<math>G/N \to G/H,\bar{x} \mapsto \bar{x}</math>に準同型定理を用いればよい。// == Sylowの定理 == 準同型定理は一般の群について成り立つ重要な定理であったが、特に群の位数が有限である場合に限ると、さらに興味深い結果が表れてくる。次は、そのような結果の代表的なものであるSylowの定理について述べる。 === 剰余類別 === さきほど商群を定義するときに、群をその部分群で割った商集合を考え、商集合の各元を剰余類と呼んだ。ここで、当たり前であるが、剰余類をすべて直和するともとの群になる、ということに注意しよう。すなわち、各剰余類の元をすべて集めると、もとの群の元をすべて(重複なく)集めることができているのである。この事実から、さらに考察を進めると、次の命題が成り立つことがわかる。ここで、「#」は、集合の濃度をあらわすものとする。 '''命題''' Gを群、H,KをGの部分群で<math>K \subset H</math>とすると、<math>\sharp(G/H) \cdot \sharp(H/K) = \sharp(G/K)</math> '''系''' Gを群、HをGの部分群とすると、<math>\sharp(G/H) \cdot \sharp H = \sharp G</math>。特に、Gが有限群のとき、その部分群の位数はGの位数の約数。 部分群の位数はもとの群の位数の約数、という事実はLagrangeの定理と呼ばれる。もっとも、Lagrangeの時代にはまだ人類は群という概念を知らなかったので、Lagrangeはこのような近代的な形の命題を考えたわけではない。 === Sylowの定理 === Sylowの定理について述べる前に、まずはいくつか言葉の定義をしておく。 '''定義''' Gを群、HとH'をGの部分群とする。ある<math>g \in G</math>が存在して<math>gHg^{-1}=H'</math>となるとき、HとH'は共役であるという。 この言葉を使うと、部分群が正規部分群であるとは、自らと共役な群は自分自身しかない、ということである。 '''定義''' 位数がある素数pの冪である群を、p群という。 '''定義''' Gを有限群とする。Gの位数が<math>\sharp G=p_1^{r_1} \cdot ... \cdot p_n^{r_n}</math>と素因数分解されるとき、位数が<math>p_i^{r_i}</math>の部分群のことを、p<sub>i</sub>-Sylow部分群(Sylow-p<sub>i</sub>部分群とも)という。 以上の準備のもとで、Sylowの定理のステートメントを述べることができる。 '''定理'''(Sylow) # 有限群Gは、任意の素数pに対してp-Sylow部分群を持つ。 # Gのp部分群はあるp-Sylow部分群に含まれる。 # p-Sylow部分群は互いに共役である。 # Sylow-p部分群の数をpで割った余りは1である。 == 群の直積と半直積 == 2つの群''G'',''H''があるとき、これをもとにして新たな群を作ることを考えよう。 === 直積 === 最も単純なのは、''G''と''H''の集合としての直積<math>G \times H</math>に次のようにして演算を与えることであろう。 :<math>(g_1,h_1) \cdot (g_2,h_2):=(g_1 g_2,h_1 h_2)</math> このように定めると確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これを''G''と''H''の'''直積'''(direct product)といい、<math>G \times H</math>で表す。 === 半直積 === 上記のようにして直積集合に群の構造が入ることがわかったが、これに加えて群準同型 :<math>\sigma:H \to \operatorname{Aut} G</math> があるときには、これとは別の方法で群構造を入れることができる。具体的には、演算を次のように定める。 :<math>(g_1,h_1) \cdot (g_2,h_2):=(g_1 \sigma(h_1)(g_2),h_1h_2)</math> このようにして定めると、確かにこの集合は群になる(確かめよ)。これを''G''と''H''の'''半直積'''といい、<math>G \rtimes H</math>と書く。特に<math>\sigma</math>を、任意の''h''に対して<math>\sigma(h)</math>は恒等写像、と定めると、この作用に関する半直積は直積と一致する。すなわち半直積は直積をより一般化した概念であり、これを考えることにより、直積だけを考えるよりもより多くの構造を考える余地ができる、といえる。 '''例''' ''G''を位数''n''の巡回群、''H''を位数2の巡回群(生成元を''i''とする)とし、<math>\sigma:H \to \operatorname{Aut} G</math>を<math>\sigma(i)(x)=x^{-1} \ (x \in G)</math>で定めるとき、半直積<math>G \rtimes H</math>を'''正2面体群'''という。これは正''n''角形の回転と裏返しによって自分自身に写す写し方全体からなる群になっている。 == 完全系列 == 群と準同型からなる列 :<math>\cdots \to G_{i-1} \xrightarrow{f_{i-1}} G_i \xrightarrow{f_{i}} G_{i+1} \to \cdots</math> があり、 :すべての''i''について<math>\mathrm{Im} f_{i-1} = \mathrm{Ker} f_i</math> が満たされるとき、この列は'''完全系列'''であるという。 最初と最後が単位元のみの群<math>\{e\}</math>であるような完全系列で、考える意味のある最も「短い」列はどのような列だろうか。 :<math>\{e\} \xrightarrow{f_1} G \xrightarrow{f_2} \{e\}</math> が完全であるとする。このとき、<math>G=\mathrm{Ker} f_2=\mathrm{Im} f_1=\{e\}</math>であるから、''G''は単位元のみからなる群である。一方、 :<math>\{e\} \xrightarrow{f_1} G_1 \xrightarrow{f_2} G_2 \xrightarrow{f_3} \{e\}</math> が完全であるとすると、<math>\mathrm{Ker} f_2=\mathrm{Im} f_1=\{e\}</math>なので<math>f_2</math>は単射、<math>\mathrm{Im} f_2=\mathrm{Ker} f_3=G_2</math>なので<math>f_2</math>は全射、よって<math>G_1 \cong G_2</math>である。 以上の例は自明であり、考えても面白くない。よって、非自明な完全系列で最も短いものは、5個の群からなる列 :<math>\{e\} \to G_1 \xrightarrow{f} G_2 \xrightarrow{g} G_3 \to \{e\}</math> であろう。この5個の群からなる列が完全であるのは、<math>f</math>は単射、<math>g</math>は全射、<math>\mathrm{Im} f=\mathrm{Ker} g</math>が満たされるときである。このとき、この列を'''短完全系列'''という。短完全系列が存在するとき、群<math>G_2</math>を<math>G_3</math>の<math>G_1</math>による'''拡大'''という。短完全系列に対してさらに、<math>g \circ i</math>が恒等写像になるような単射<math>i:G_3 \to G_2</math>があるとき、この短完全系列は'''分裂'''するという。 前節でみた半直積は群の拡大の例であり、その短完全系列は分裂する。すなわち、次が成り立つ。 '''命題''' 群と準同型の列 :<math>\{e\} \to G \xrightarrow{\varphi} G \rtimes H \xrightarrow{\pi} H \to \{e\}</math> は完全系列であり、この完全系列は分裂する。ただし、<math>\varphi(g)=(g,e),\pi(g,h)=h,i(h)=(e,h)</math>とする。 証明は定義を確認するだけである。 == 可解群と冪零群 == 群''G''の元<math>x,y \in G</math>に対し、 :<math>[x,y]:=xyx^{-1}y^{-1} \in G</math> を''x''と''y''の'''交換子'''(commutator)という。 ''G''の部分群''H'',''K''に対し、部分群<math>[H,K]</math>を :<math> [H,K]:=\langle [x,y]|x \in H,y \in K \rangle</math> と定める。これを''H''と''K''の'''交換子群'''(commutator group)という。 この交換子群を用いて、部分群の列<math>D_i(G)</math>が次のように帰納的に定義される。 #<math>D_0(G)=G</math> #<math>D_{i+1}(G)=[D_i(G),D_i(G)]</math> このように定めた<math>D_i(G)</math>について、ある''k''が存在して<math>D_k(G)=\{e\}</math>となるとき、''G''は'''可解群'''であるという。 また、次のようにして部分群の列<math>R_i(G)</math>が定まる。 #<math>R_0(G)=G</math> #<math>R_{i+1}(G)=[R_i(G),G]</math> このように定めた<math>R_i(G)</math>について、ある''k''が存在して<math>R_k(G)=\{e\}</math>となるとき、''G''は'''冪零群'''であるという。 === 例 === 定義より明らかに、<math>D_i(G) \subset R_i(G)</math>であることがわかる。すなわち<math>R_k(G)=\{e\} \Rightarrow D_k(G)=\{e\}</math>なので、冪零群は可解群である。 また、<math>H \subset G</math>が部分群のとき、<math>D_i(H) \subset D_i(G),R_i(H) \subset R_i(G)</math>なのも明らかである。つまり、冪零群の部分群は冪零群、可解群の部分群は可解群である。 アーベル群の交換子は必ず単位元になるので、アーベル群は可解群でも冪零群でもある。 ==== 対称群の可解性 ==== 対称群がいつ可解になるか、詳しく調べてみよう。まず、次の命題が成り立つ。 '''補題''' <math>n \ge 3</math>のとき、<math>A_n=\langle (i \ j \ k) | i,j,k</math>は''n''以下の相異なる自然数<math>\rangle</math>である。 :(証明) ::<math>(i \ j \ k)=(i \ j)(j \ k)</math> :なので、<math>A_n \supset \langle (i \ j \ k) \rangle</math> ::<math>(i \ j)(i \ j)=e</math> ::<math>(i \ j)(j \ k)=(i \ j \ k)</math> ::<math>(i \ j)(k \ l)=(i \ j \ k)(j \ k \ l)</math> :なので、<math>A_n \subset \langle (i \ j \ k) \rangle</math> :したがって、<math>A_n=\langle (i \ j \ k) \rangle \ \square</math> '''命題''' <math>D_1(\mathfrak{S}_n)=A_n</math> :(証明) :<math>n=2</math>のとき、<math>D_1(\mathfrak{S}_2)=A_2=\{e\}</math>である。以下<math>n \ge 3</math>とする。 :交換子の定義より、<math>D_1(\mathfrak{S}_n) \subset A_n</math>は明らかなので、逆向きの包含関係を示す。 ::<math>(i \ j \ k)=[(i \ j),(i \ k)]</math> :なので、<math>(i \ j \ k) \in D_1(\mathfrak{S}_n)</math>である。したがって上の補題より、<math>D_1(\mathfrak{S}_n) \supset A_n</math>であり、すなわち<math>D_1(\mathfrak{S}_n) = A_n \ \square</math> '''系''' <math>\mathfrak{S}_n</math>が可解<math>\Leftrightarrow A_n</math>が可解。 つまり、対称群が可解かどうかを調べるには、交代群が可解かどうかを調べればよい。ここからは、具体的な''n''について調べてみよう。まず、<math>n=4</math>の場合を考える。 '''命題''' <math>V=\{e,(1 \ 2)(3 \ 4),(1 \ 3)(2 \ 4),(1 \ 4)(2 \ 3)\}</math>は<math>A_4</math>の部分群であり、 :<math>D_2(\mathfrak{S}_4)=D_1(A_4)=V</math> :<math>D_3(\mathfrak{S}_4)=D_2(A_4)=D_1(V)=\{e\}</math> 証明は具体的に交換子を計算するだけである。対称群の計算練習としてちょうどよいので省略する。なお、この''V''のことを[[w:クラインの四元群|クラインの四元群]]という。 '''系''' <math>\mathfrak{S}_4</math>は可解群。 '''系''' <math>\mathfrak{S}_n \ (n \le 4)</math>は可解群。 :(証明)<math>\mathfrak{S}_n \ (n \le 4)</math>は<math>\mathfrak{S}_4</math>の部分群なので、可解である。<math>\square</math> では<math>n=5</math>の場合はどうなのだろうか?結論から言えば、次のことが成り立つ。 '''命題''' <math>D_2(\mathfrak{S}_5)=D_1(A_5)=A_5</math> :(証明) :<math>D_1(A_5) \subset A_5</math>は明らかなので逆向きの包含関係を示す。3文字からなる巡回置換が偶置換の交換子として表せることを見ればよいが、実際、<math>i,j,k,l,m</math>を5以下の相異なる自然数とするとき、 ::<math>(i \ j \ k)=[(i \ j)(j \ m),(i \ k)(k \ l)]</math> :であることが計算によってわかる。したがって、<math>D_1(A_5)=A_5</math>である。 <math>\square</math> '''系''' <math>\mathfrak{S}_5</math>は可解群ではない。 '''系''' <math>\mathfrak{S}_n \ (n \ge 5)</math>は可解群ではない。 :(証明)<math>n \ge 5</math>とすると、<math>\mathfrak{S}_5</math>は<math>\mathfrak{S}_n</math>の部分群である。したがって、<math>\mathfrak{S}_n</math>が可解ならば<math>\mathfrak{S}_5</math>は可解となり、矛盾する。<math>\square</math> つまり、対称群<math>\mathfrak{S}_n</math>は<math>n \le 4</math>のとき可解群、<math>n \ge 5</math>のとき非可解群となることがわかった。 具体的な群について長々と考察してきたのを訝しく思う読者がいるかもしれないので、この事実の背景についても少し説明しておく。二次方程式 :<math>ax^2+bx+c=0</math> の解は :<math>x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}</math> となることはよく知っているだろう(現行の日本の教育課程では中学校3年生で学習することになっている)。日本の初等中等教育では学習しないが、実は三次方程式や四次方程式にも、このような(平方根、立方根などの冪根と四則演算だけを用いた)公式を作ることが可能である。しかし、実は五次以上の方程式の解は一般には冪根のみでは表すことはできない。このことと、四次以下の対称群は可解だが五次以上の対称群は非可解であるということは、密接なかかわりがあり、このことの研究が群論自体が生まれるきっかけともなっている(そもそも「可解群」という名の由来はこの事実である)。このあたりの詳しい事情については群論の範疇ではなくなるので、興味のある読者は[[体論]]および[[ガロア理論]]の項目を参照のこと。これらの項目にも今は記述が無いが、いずれ書かれるだろう。 {{DEFAULTSORT:くんろん}} [[Category:代数学]]
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2021-01-29T09:50:32Z
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会社計算規則
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>会社計算規則 (コンメンタール会社法)=コンメンタール会社計算規則
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[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)]]=[[コンメンタール会社計算規則]] ==<span id="1">第一編</span> 総則(第1条-第3条)== :[[会社計算規則第1条|第1条]](目的) :[[会社計算規則第2条|第2条]](定義) :[[会社計算規則第3条|第3条]](会計慣行のしん酌) ==<span id="2">第二編</span> 会計帳簿 == ===<span id="2-1">第一章</span> 総則(第4条)=== :[[会社計算規則第4条|第4条]] ===<span id="2-2">第二章</span> 資産及び負債=== ====<span id="2-2-1">第一節</span> 資産及び負債の評価==== =====<span id="2-2-1-1">第一款</span> 通則(第5条・第6条)===== :[[会社計算規則第5条|第5条]](資産の評価) :[[会社計算規則第6条|第6条]](負債の評価) =====<span id="2-2-1-2">第二款</span> 組織変更等の際の資産及び負債の評価(第7条-第10条)===== :[[会社計算規則第7条|第7条]](組織変更の際の資産及び負債の評価替えの禁止) :[[会社計算規則第8条|第8条]](組織再編行為の際の資産及び負債の評価) :[[会社計算規則第9条|第9条]](持分会社の出資請求権) :[[会社計算規則第10条|第10条]](会社以外の法人が会社となる場合における資産及び負債の評価) ====<span id="2-2-2">第二節</span> のれん(第11条)==== :[[会社計算規則第11条|第11条]] ====<span id="2-2-3">第三節</span> 株式及び持分に係る特別勘定(第12条)==== :[[会社計算規則第12条|第12条]] ===<span id="2-3">第三章</span> 純資産=== ====<span id="2-3-1">第一節</span> 株式会社の株主資本==== =====<span id="2-3-1-1">第一款</span> 株式の交付等(第13条-第21条)===== :[[会社計算規則第13条|第13条]](通則) :[[会社計算規則第14条|第14条]](募集株式を引き受ける者の募集を行う場合) :[[会社計算規則第15条|第15条]](株式の取得に伴う株式の発行等をする場合) :[[会社計算規則第16条|第16条]](株式無償割当てをする場合) :[[会社計算規則第17条|第17条]](新株予約権の行使があった場合) :[[会社計算規則第18条|第18条]](取得条項付新株予約権の取得をする場合) :[[会社計算規則第19条|第19条]](単元未満株式売渡請求を受けた場合) :[[会社計算規則第20条|第20条]](法第462条第1項に規定する義務を履行する株主に対して株式を交付すべき場合) :[[会社計算規則第21条|第21条]](設立時又は成立後の株式の交付に伴う義務が履行された場合) =====<span id="2-3-1-2">第二款</span> 剰余金の配当(第22条・第23条)===== :[[会社計算規則第22条|第22条]](法第445条第4項の規定による準備金の計上) :[[会社計算規則第23条|第23条]](減少する剰余金の額) =====<span id="2-3-1-3">第三款</span> 自己株式(第24条)===== :[[会社計算規則第24条|第24条]] =====<span id="2-3-1-4">第四款</span> 株式会社の資本金等の額の増減(第25条-第29条)===== :[[会社計算規則第25条|第25条]](資本金の額) :[[会社計算規則第26条|第26条]](資本準備金の額) :[[会社計算規則第27条|第27条]](その他資本剰余金の額) :[[会社計算規則第28条|第28条]](利益準備金の額) :[[会社計算規則第29条|第29条]](その他利益剰余金の額) ====<span id="2-3-2">第二節</span> 持分会社の社員資本(第30条-第32条)==== :[[会社計算規則第30条|第30条]](資本金の額) :[[会社計算規則第31条|第31条]](資本剰余金の額) :[[会社計算規則第32条|第32条]](利益剰余金の額) ====<span id="2-3-3">第三節</span> 組織変更に際しての株主資本及び社員資本(第33条・第34条)==== :[[会社計算規則第33条|第33条]](組織変更後持分会社の社員資本) :[[会社計算規則第34条|第34条]](組織変更後株式会社の株主資本) ====<span id="2-3-4">第四節</span> 吸収合併、吸収分割及び株式交換に際しての株主資本及び社員資本==== =====<span id="2-3-4-1">第一款</span> 吸収合併(第35条・第36条)===== :[[会社計算規則第35条|第35条]](吸収型再編対価の全部又は一部が吸収合併存続会社の株式又は持分である場合における吸収合併存続会社の株主資本等の変動額) :[[会社計算規則第36条|第36条]](株主資本等を引き継ぐ場合における吸収合併存続会社の株主資本等の変動額) =====<span id="2-3-4-2">第二款</span> 吸収分割(第37条・第38条)===== :[[会社計算規則第37条|第37条]](吸収型再編対価の全部又は一部が吸収分割承継会社の株式又は持分である場合における吸収分割承継会社の株主資本等の変動額) :[[会社計算規則第38条|第38条]](株主資本等を引き継ぐ場合における吸収分割承継会社の株主資本等の変動額) =====<span id="2-3-4-3">第三款</span> 株式交換(第39条)===== :[[会社計算規則第39条|第39条]] ====<span id="2-3-5">第五節</span> 吸収分割会社等の自己株式の処分(第40条-第42条)==== :[[会社計算規則第40条|第40条]](吸収分割会社の自己株式の処分) :[[会社計算規則第41条|第41条]](株式交換完全子会社の自己株式の処分) :[[会社計算規則第42条|第42条]](株式移転完全子会社の自己株式の処分) ====<span id="2-3-6">第六節</span> 設立時の株主資本及び社員資本==== =====<span id="2-3-6-1">第一款</span> 通常の設立(第43条・第44条)===== :[[会社計算規則第43条|第43条]](株式会社の設立時の株主資本) :[[会社計算規則第44条|第44条]](持分会社の設立時の社員資本) =====<span id="2-3-6-2">第二款</span> 新設合併(第45条-第48条)===== :[[会社計算規則第45条|第45条]](支配取得に該当する場合における新設合併設立会社の株主資本等) :[[会社計算規則第46条|第46条]](共通支配下関係にある場合における新設合併設立会社の株主資本等) :[[会社計算規則第47条|第47条]](株主資本等を引き継ぐ場合における新設合併設立会社の株主資本等) :[[会社計算規則第48条|第48条]](その他の場合における新設合併設立会社の株主資本等) =====<span id="2-3-6-3">第三款</span> 新設分割(第49条-第51条)===== :[[会社計算規則第49条|第49条]](単独新設分割の場合における新設分割設立会社の株主資本等) :[[会社計算規則第50条|第50条]](株主資本等を引き継ぐ場合における新設分割設立会社の株主資本等) :[[会社計算規則第51条|第51条]](共同新設分割の場合における新設分割設立会社の株主資本等) =====<span id="2-3-6-4">第四款</span> 株式移転(第52条)===== :[[会社計算規則第52条|第52条]] ====<span id="2-3-7">第七節</span> 評価・換算差額等(第53条・第54条)==== :[[会社計算規則第53条|第53条]](評価・換算差額等) :[[会社計算規則第54条|第54条]](土地再評価差額金を計上している会社を当事者とする組織再編行為等における特則) ====<span id="2-3-8">第八節</span> 新株予約権(第55条)==== :[[会社計算規則第55条|第55条]] ===<span id=""2-4>第四章</span> 更生計画に基づく行為に係る計算に関する特則(第56条)=== :[[会社計算規則第56条|第56条]] ==<span id="3">第三編</span> 計算関係書類 == ===<span id="3-1">第一章</span> 総則 === ====<span id="3-1-1">第一節</span> 表示の原則(第57条)==== :[[会社計算規則第57条|第57条]] ====<span id="3-1-2">第二節</span> 株式会社の計算書類(第58条-第60条)==== :[[会社計算規則第58条|第58条]](成立の日の貸借対照表) :[[会社計算規則第59条|第59条]](各事業年度に係る計算書類) :[[会社計算規則第60条|第60条]](臨時計算書類) ====<span id="3-1-3">第三節</span> 株式会社の連結計算書類(第61条-第69条)==== :[[会社計算規則第61条|第61条]](連結計算書類) :[[会社計算規則第62条|第62条]](連結会計年度) :[[会社計算規則第63条|第63条]](連結の範囲) :[[会社計算規則第64条|第64条]](事業年度に係る期間の異なる子会社) :[[会社計算規則第65条|第65条]](連結貸借対照表) :[[会社計算規則第66条|第66条]](連結損益計算書) :[[会社計算規則第67条|第67条]](連結株主資本等変動計算書) :[[会社計算規則第68条|第68条]](連結子会社の資産及び負債の評価等) :[[会社計算規則第69条|第69条]](持分法の適用) ====<span id="3-1-4">第四節</span> 持分会社の計算書類(第70条・第71条)==== :[[会社計算規則第70条|第70条]](成立の日の貸借対照表) :[[会社計算規則第71条|第71条]](各事業年度に係る計算書類) ===<span id="3-2">第二章</span> 貸借対照表等(第72条-第86条)=== :[[会社計算規則第72条|第72条]](通則) :[[会社計算規則第73条|第73条]](貸借対照表等の区分) :[[会社計算規則第74条|第74条]](資産の部の区分) :[[会社計算規則第75条|第75条]](負債の部の区分) :[[会社計算規則第76条|第76条]](純資産の部の区分) :[[会社計算規則第77条|第77条]](たな卸資産及び工事損失引当金の表示) :[[会社計算規則第78条|第78条]](貸倒引当金等の表示) :[[会社計算規則第79条|第79条]](有形固定資産に対する減価償却累計額の表示) :[[会社計算規則第80条|第80条]](有形固定資産に対する減損損失累計額の表示) :[[会社計算規則第81条|第81条]](無形固定資産の表示) :[[会社計算規則第82条|第82条]](関係会社株式等の表示) :[[会社計算規則第83条|第83条]](繰延税金資産等の表示) :[[会社計算規則第84条|第84条]](繰延資産の表示) :[[会社計算規則第85条|第85条]](連結貸借対照表ののれん) :[[会社計算規則第86条|第86条]](新株予約権の表示) ===<span id="3-3">第三章</span> 損益計算書等(第87条-第95条)=== :[[会社計算規則第87条|第87条]](通則) :[[会社計算規則第88条|第88条]](損益計算書等の区分) :[[会社計算規則第89条|第89条]](売上総損益金額) :[[会社計算規則第90条|第90条]](営業損益金額) :[[会社計算規則第91条|第91条]](経常損益金額) :[[会社計算規則第92条|第92条]](税引前当期純損益金額) :[[会社計算規則第93条|第93条]](税等) :[[会社計算規則第94条|第94条]](当期純損益金額) :[[会社計算規則第95条|第95条]](包括利益) ===<span id="3-4">第四章</span> 株主資本等変動計算書等(第96条)=== :[[会社計算規則第96条|第96条]] ===<span id="3-5">第五章</span> 注記表(第97条-第116条)=== :[[会社計算規則第97条|第97条]](通則) :[[会社計算規則第98条|第98条]](注記表の区分) :[[会社計算規則第99条|第99条]](注記の方法) :[[会社計算規則第100条|第100条]](継続企業の前提に関する注記) :[[会社計算規則第101条|第101条]](重要な会計方針に係る事項に関する注記) :[[会社計算規則第102条|第102条]](連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項に関する注記) :[[会社計算規則第103条|第103条]](貸借対照表等に関する注記) :[[会社計算規則第104条|第104条]](損益計算書に関する注記) :[[会社計算規則第105条|第105条]](株主資本等変動計算書に関する注記) :[[会社計算規則第106条|第106条]](連結株主資本等変動計算書に関する注記) :[[会社計算規則第107条|第107条]](税効果会計に関する注記) :[[会社計算規則第108条|第108条]](リースにより使用する固定資産に関する注記) :[[会社計算規則第109条|第109条]](金融商品に関する注記) :[[会社計算規則第110条|第110条]](賃貸等不動産に関する注記) :[[会社計算規則第111条|第111条]](持分法損益等に関する注記) :[[会社計算規則第112条|第112条]](関連当事者との取引に関する注記) :[[会社計算規則第113条|第113条]](一株当たり情報に関する注記) :[[会社計算規則第114条|第114条]](重要な後発事象に関する注記) :[[会社計算規則第115条|第115条]](連結配当規制適用会社に関する注記) :[[会社計算規則第116条|第116条]](その他の注記) ===<span id="3-6">第六章</span> 附属明細書(第117条)=== :[[会社計算規則第117条|第117条]] ===<span id="3-7">第七章</span> 雑則(第118条-第120条)=== :[[会社計算規則第118条|第118条]](別記事業を営む会社の計算関係書類についての特例) :[[会社計算規則第119条|第119条]](会社法以外の法令の規定による準備金等) :[[会社計算規則第120条|第120条]](米国基準で作成する連結計算書類に関する特則) ==<span id="4">第四編</span> 計算関係書類の監査== ===<span id="4-1">第一章</span> 通則(第121条)=== :[[会社計算規則第121条|第121条]] ===<span id="4-2">第二章</span> 会計監査人設置会社以外の株式会社における監査(第122条-第124条)=== :[[会社計算規則第122条|第122条]](監査役の監査報告の内容) :[[会社計算規則第123条|第123条]](監査役会の監査報告の内容等) :[[会社計算規則第124条|第124条]](監査報告の通知期限等) ===<span id="4-3">第三章</span> 会計監査人設置会社における監査(第125条-第132条)=== :[[会社計算規則第125条|第125条]](計算関係書類の提供) :[[会社計算規則第126条|第126条]](会計監査報告の内容) :[[会社計算規則第127条|第127条]](会計監査人設置会社の監査役の監査報告の内容) :[[会社計算規則第128条|第128条]](会計監査人設置会社の監査役会の監査報告の内容等) :[[会社計算規則第129条|第129条]](監査委員会の監査報告の内容) :[[会社計算規則第130条|第130条]](会計監査報告の通知期限等) :[[会社計算規則第131条|第131条]](会計監査人の職務の遂行に関する事項) :[[会社計算規則第132条|第132条]](会計監査人設置会社の監査役等の監査報告の通知期限) ==<span id="5">第五編</span> 計算書類の株主への提供及び承認の特則に関する要件== ===<span id="5-1">第一章</span> 計算書類等の株主への提供(第133条・第134条)=== :[[会社計算規則第133条|第133条]](計算書類等の提供) :[[会社計算規則第134条|第134条]](連結計算書類の提供) ===<span id="5-2">第二章</span> 計算書類等の承認の特則に関する要件(第135条)=== :[[会社計算規則第135条|第135条]] ==<span id="6">第六編</span> 計算書類の公告等== ===<span id="6-1">第一章</span> 計算書類の公告(第136条)=== :[[会社計算規則第136条|第136条]] ===<span id="6-2">第二章</span> 計算書類の要旨の公告=== ====<span id="6-2-1">第一節</span> 総則(第137条)==== :[[会社計算規則第137条|第137条]] ====<span id="6-2-2">第二節</span> 貸借対照表の要旨(第138条-第142条)==== :[[会社計算規則第138条|第138条]](貸借対照表の要旨の区分) :[[会社計算規則第139条|第139条]](資産の部) :[[会社計算規則第140条|第140条]](負債の部) :[[会社計算規則第141条|第141条]](純資産の部) :[[会社計算規則第142条|第142条]](貸借対照表の要旨への付記事項) ====<span id="6-2-3">第三節</span> 損益計算書の要旨(第143条)==== :[[会社計算規則第143条|第143条]] ====<span id="6-2-4">第四節</span> 雑則(第144条-第146条)==== :[[会社計算規則第144条|第144条]](金額の表示の単位) :[[会社計算規則第145条|第145条]](表示言語) :[[会社計算規則第146条|第146条]](別記事業) ===<span id="6-3">第三章</span> 雑則(第147条・第148条)=== :[[会社計算規則第147条|第147条]](貸借対照表等の電磁的方法による公開の方法) :[[会社計算規則第148条|第148条]](不適正意見がある場合等における公告事項) ==<span id="7">第七編</span> 株式会社の計算に係る計数等に関する事項== ===<span id="7-1">第一章</span> 株式会社の剰余金の額(第149条・第155条)=== :[[会社計算規則第149条|第149条]](最終事業年度の末日における控除額) :[[会社計算規則第150条|第150条]](最終事業年度の末日後に生ずる控除額) ===<span id="7-2">第二章</span> 資本金等の額の減少(第151条・第152条)=== :[[会社計算規則第151条|第151条]](欠損の額) :[[会社計算規則第152条|第152条]](計算書類に関する事項) ===<span id="7-3">第三章</span> 剰余金の処分(第153条)=== :[[会社計算規則第153条|第153条]] ::[[会社法第452条|会社法第452条後段]]に規定する「法務省令で定める事項」について規定する。 ===<span id="7-4">第四章</span> 剰余金の配当に際しての金銭分配請求権(第154条)=== :[[会社計算規則第154条|第154条]] ::[[会社法第455条|会社法第455条第2項第1号]]に規定する「法務省令で定める方法」について規定する。 ===<span id="7-5">第五章</span> 剰余金の分配を決定する機関の特則に関する要件(第155条)=== :[[会社計算規則第155条|第155条]] ::[[会社法第459条|会社法第459条第2項]]及び[[会社法第460条|会社法第460条第2項]]に規定する「法務省令で定める要件」について規定する。 ===<span id="7-6">第六章 分配可能額</span>(第156条-第161条)=== :[[会社計算規則第156条|第156条]](臨時計算書類の利益の額) ::[[会社法第461条|会社法第461条第2項第2号イ]]に規定する「法務省令で定める各勘定項目に計上した額の合計額」について規定する。 :[[会社計算規則第157条|第157条]](臨時計算書類の損失の額) ::[[会社法第461条|会社法第461条第2項第5号]]に規定する「法務省令で定める各勘定項目に計上した額の合計額」について規定する。 :[[会社計算規則第158条|第158条]](その他減ずるべき額) ::[[会社法第461条|会社法第461条第2項第6号]]に規定する「法務省令で定める各勘定項目に計上した額の合計額」について規定する。 :[[会社計算規則第159条|第159条]](剰余金の配当等に関して責任をとるべき取締役等) ::[[会社法第462条|会社法第462条第1項各号列記以外の部分]]に規定する「法務省令で定めるもの」について規定する。 :[[会社計算規則第160条|第160条]] ::[[会社法第462条|会社法第462条第1項第1号イ]]に規定する「法務省令で定めるもの」について規定する。 :[[会社計算規則第161条|第161条]] ::[[会社法第462条|会社法第462条第1項第1号ロ]]に規定する「法務省令で定めるもの」について規定する。 ==<span id="8">第八編</span> 持分会社の計算に係る計数等に関する事項(第162条-第166条)== :[[会社計算規則第162条|第162条]](損失の額) ::[[会社法第620条|会社法第620条第2項]]に規定する「法務省令で定める方法」について規定する。 :[[会社計算規則第163条|第163条]](利益額) ::[[会社法第623条|会社法第623条第1項]]に規定する「法務省令で定める方法」について規定する。 :[[会社計算規則第164条|第164条]](剰余金額) ::[[会社法第626条|会社法第626条第3項第4号]]に規定する「法務省令で定める合計額」について規定する。 :[[会社計算規則第165条|第165条]](欠損額) ::[[会社法第631条|会社法第631条第1項]]に規定する「法務省令で定める方法」について規定する。 :[[会社計算規則第166条|第166条]](純資産額) ::[[会社法第635条|会社法第635条第2項]]、第3項及び第5項に規定する「法務省令で定める方法」について規定する。 ==附則== ==外部リンク== {{Wikipedia|{{PAGENAME}}}} {{Wikisource|{{PAGENAME}}}} *[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%89%ef%8e%d0%8c%76%8e%5a%8b%4b%91%a5&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H18F12001000013&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 会社計算規則](法令データ提供システム フレーム版) *[http://law.e-gov.go.jp/announce/H18F12001000013.html 会社計算規則](法令データ提供システム) [[Category:会社法|*]] [[Category:コンメンタール|かいしやけいさんきそく]]
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2015-12-11T10:52:11Z
[ "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:Wikisource" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E8%A8%88%E7%AE%97%E8%A6%8F%E5%89%87
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教育基本法
教育基本法(きょういくきほんほう)は日本の教育における基本となる法律であり、全18条から成る。 現行法の条文について、2006年改正以前の旧法と適宜比較しつつ解説する。条文そのものについてはwikisourceを参照のこと。 旧法にも同様の条文があったが、改正により第2条の「目標」がより詳細な箇条書きとなったため、そちらへ移された内容もある。 目的の達成の仕方については旧法第2条においても記述されているが、より詳細になった。特に「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」との文言は改正の際に議論を呼んだ。
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教育基本法(きょういくきほんほう)は日本の教育における基本となる法律であり、全18条から成る。
'''教育基本法'''(きょういくきほんほう)は日本の教育における基本となる法律であり、全18条から成る。 == 沿革 == * 1945年9月15日 [[w:文部省|文部省]]が戦後の新しい教育の根本方針として「新日本建設ノ教育方針」を発表する。 * 1945年10月22日 [[w:連合国軍最高司令官総司令部|連合国軍最高司令官総司令部]]が教育内容、教育関係者、教科目・教材などのあり方について記した「日本教育制度ニ対スル管理政策」を日本政府に交付する。 * 1946年4月7日 GHQ/SCAPの要請によりアメリカ合衆国政府が派遣した第一次教育使節団が報告書を公表する([[w:アメリカ教育使節団報告書|アメリカ教育使節団報告書]])。この報告書では日本の教育に関する様々な提言が行われたが、後の教育基本法に繋がる新法制定については触れていなかった。 * 1946年8月10日 内閣総理大臣の下に[[w:教育刷新委員会|教育刷新委員会]]を設置し、教育に関する重要事項の調査と審議を開始する。 * 1946年12月27日 教育の基本理念について討議した第一特別委員会の決議に基づき、教育基本法の必要性とその内容を内閣総理大臣に報告する。 * 1947年3月4日 [[w:第1次吉田内閣|第1次吉田内閣]]が教育基本法案を閣議決定する。 * 1947年3月12日 枢密院会議で一部の語句を修正したうえで可決され、第92回帝国議会に教育基本法案として提出される。 * 1947年3月17日 政府案がそのまま衆議院で可決される。 * 1947年3月26日 政府案がそのまま貴族院で可決される。 * 1947年3月31日 教育基本法(昭和22年法律25号)として公布され、即日施行される。全11条。 * 1948年6月19日 [[教育勅語]]が廃止される。(衆議院は「教育勅語等排除に関する決議」を決議し、参議院は「教育勅語等の失効確認に関する決議」を決議する。) * 2003年3月20日 [[w:中央教育審議会|中央教育審議会]]が教育基本法改正の必要性を明記した答申「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について」を発表する。 * 2006年4月28日 [[w:第3次小泉改造内閣|第3次小泉改造内閣]]が教育基本法全部改正案を閣議決定、第164回国会に提出。 * 2006年12月15日 継続審議となっていた第165回国会で改正案が成立。 * 2006年12月22日 改正法を公布、即日施行。 ==条文== 現行法の条文について、2006年改正以前の旧法と適宜比較しつつ解説する。条文そのものについては[http://ja.wikisource.org/wiki/教育基本法 wikisource]を参照のこと。 *前文では、旧法では日本国憲法により「民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した」ことを述べ、教育の力によりこの理想を実現するものとしていた。現行法ではこれまでの間にそのような国家を国民の「たゆまぬ努力によって築いてきた」とした上で、それを「更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願う」とした。また、旧法で述べられていた個人の尊厳の重視と真理と平和を希求する人間の育成、普遍的で個性ゆたかな文化の創造をめざす教育の普及徹底のほかに、「公共の精神を尊」ぶ人間を育成すること、「伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する」ことを述べている。 *第1条は教育の目的として次のものを挙げている。 # 人格の完成 # 平和的な国家と社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期する 旧法にも同様の条文があったが、改正により第2条の「目標」がより詳細な箇条書きとなったため、そちらへ移された内容もある。 *第2条は第1条に掲げた目的を達成するための具体的な教育の目標として次のものを挙げている。 # 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。 # 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。 # 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。 # 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。 # 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。 目的の達成の仕方については旧法第2条においても記述されているが、より詳細になった。特に「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」との文言は改正の際に議論を呼んだ。 *第3条は生涯学習社会の実現を求めている。生涯学習の概念は旧法施行時にはなかった新しい概念であり、改正により追加された条文である。 *第4条は教育の機会均等について定めている。すべて国民は、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地により差別されない、国と地方公共団体は経済的理由によつて修学困難な者に対する奨学の方法を講じなければならない、との旧法からあった規定に加え、国と地方公共団体は障害者に対して「教育上必要な支援を講じなければならない」との規定が追加された。 *第5条は義務教育について定めている。義務教育の無償に関する規定は旧法と変わりないが、具体的に年限が「九年」とされていたのは削られ、より柔軟に改正が可能な学校教育法にのみ記述されることとなった。また、義務教育の目的を明記したほか、国と地方公共団体が義務教育の機会の保障と水準の確保に対し責任を負うことが明記された。 *第6条は学校の設置者について制限を加え、学校においては「体系的な教育が組織的に行われなければならない」と定めている。 *第7条は大学に関する規定であり、改正で追加された内容である。社会における大学の位置づけが定められている。 *第8条の私立学校に関する規定も改正で追加された内容である。国や地方公共団体は各学校の自主性を尊重するとともに助成などにより私立学校教育の振興に努めることが求められている。 *第9条は教員に関する規定である。旧法同様に教員が「自己の崇高な使命を深く自覚」することおよび教員の身分の尊重と待遇の適正を求めるとともに、改正により新たに教員は「絶えず研究と修養に励」むことと教員に対しての「養成と研修の充実」も求められることとなった。 *第10条は家庭教育に関する規定である。旧法でも言及されてはいるが、改正により教育に対する家庭の責任と、家庭における教育に対して国と地方公共団体が支援すべきであることが明確化された。 *第11条は幼児期の教育の振興に努めることを定めた条文で、これも改正により追加された内容である。 *第12条は社会教育の奨励と社会教育施設の設置を求めるものであり、旧法第7条にほぼ同様の定めがある。 *第13条は教育に対して学校、家庭および地域住民が相互に連携することを求めている。地域住民の参画について触れた点が新しい。 *第14条は良識ある公民たるに必要な政治的教養を尊重することと、特定の政党に対する支持や反対のための教育を禁止することを定めている。旧法第8条とほぼ同様である。 *第15条は教育における宗教の自由を求める一方で、中央政府と地方公共団体が設置する学校が特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動を行うことを禁じている。旧法第9条とほぼ同様である。 *第16条は教育行政についての規定である。旧法と比べて国と地方公共団体それぞれの教育に対して負うべき役割が明確化された。 *第17条は国が教育振興基本計画を定めることと、それを受けて地方公共団体も同様の計画を定めることが規定されている。改正によって追加された内容である。 *第18条は必要な法整備を求めるものである。 ==関連項目== * [[日本国憲法]] * [[学校教育法]] * [[私立学校法]] * [[社会教育法]] * [[教育職員免許法]] {{stub}} [[Category:法学|きよういくきほんほう]] [[Category:教育法]]
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数学演習/中学校1年生/文字の式
中学校数学 1年生-数量/文字の式 文字の式は、数学の基本となる分野です。間違えた問題はしっかりと復習し、理解しましょう。 次の式を、文字式の表し方にしたがって表しなさい。 x = − 3 {\displaystyle x=-3} のとき、次の式の値を求めなさい。 次の計算をしなさい。 次の計算をしなさい。 /解答
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中学校数学 1年生-数量/文字の式 文字の式は、数学の基本となる分野です。間違えた問題はしっかりと復習し、理解しましょう。
[[中学校数学 1年生-数量/文字の式]] ---- 文字の式は、数学の基本となる分野です。間違えた問題はしっかりと復習し、理解しましょう。 == 文字式の表し方 == 次の式を、文字式の表し方にしたがって表しなさい。 #<math>2 \times a</math> #<math>a \times x \times 5</math> #<math>x \times (-1)+ y \times 1</math> #<math>a \times b \times a \times a \times b</math> #<math>a \div 7</math> #<math>(x+y) \div 5</math> #<math>x+y \div 5</math> == 代入と式の値 == <math>x= - 3</math>のとき、次の式の値を求めなさい。 #<math>5x+7</math> #<math>4-2x</math> #<math>- \frac{12}{x} </math> #<math>x^2</math> #<math>-x^2</math> == 1次式の加減 == 次の計算をしなさい。 #<math>5x + 3x</math> #<math>5a - 4a</math> #<math>7a + 3 - 5a - 6</math> #<math>3x - 2 - x + 9</math> #<math>(3a+2)+(6a-5)</math> #<math>(5x-9)+(-3x+9)</math> #<math>(5a-3)-(3a+2)</math> #<math>(a-7)-(2a+7)</math> == 1次式と数の乗除 == 次の計算をしなさい。 #<math>3x \times 4</math> #<math>\frac{2}{5}a \times (-10)</math> #<math>3(x+6)</math> #<math>-4(2x-5)</math> #<math>\frac{5a-3}{7} \times 14</math> #<math>12x \div 6</math> #<math>9a \div \frac{3}{4}</math> #<math>(18a-15) \div 3</math> #<math>(24a-8) \div (-8)</math> #<math>6(a+2)+5(2a-3)</math> #<math>2(x+3)-3(2x-1)</math> ---- [[/解答]] [[カテゴリ:中学校数学演習|1年もしのしき]]
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センター試験 英語対策
ここではセンター試験外国語のなかの「英語(筆記)」について述べる。 センター試験の顔ともいえる試験である。「高校の基礎を問う問題」・「高得点を取るのは実は難しい」などと評価されるが、実際の難易度はまさに英語の総合力を問う良問と言え、真の英語力があれば高得点は可能。しかし、英語の実力者が思うように得点できないと言うのも事実である。それは偏に、その問題の特異性、高得点を義務付けられる、その独特の緊張感にあるだろう。試験時間(80分)内に読解する文章量はかなり多く(近年は問題文、設問文合わせて4200語を超えている)、速読力の不足している受験生は時間不足に陥る場合がある。実力者が失敗するのはたいてい時間が足りなかったというパターンである。この傾向の変化は「英語の総合力を問う」ための措置であるが、センター試験の性質上、難解な英文やひねられた設問を出題させにくく、それらの要素抜きで平均点を安定させたい思惑も働いているためであるとも解釈されている(同様の現象は他教科の『数学II・B』においても発生している)。長文読解の解答は時に素直な応答で、時に、文章から類推すべき、ひねられた選択肢が解答ともなる。また、様々な学力の層が受験することもあり、上位層にとってその難易度は低いものである。 4単語の内1つだけ異なる発音の音節、4単語の内1つだけ異なるアクセントの箇所があるものをそれぞれ答える問題。一問あたりの配点は低い(各2点)ものの満点ねらいの人は侮れない。 基本的な文法、語法、熟語、口語表現を問う出題がされている。近年では、文法よりも語法・単語の意味・熟語を問う問題が増加しているため、知識量(暗記量)が要求されるようになった。ただし、深い知識は要求していないため、高得点が取れないと、他の受験生と差がつく分野となる。取りこぼしの痛い問題である。 Aは文章の流れから難解な単語・熟語の意味を類推する問題、Bがまとまりをよくするために取り除いた方がよい文を1つ選ぶ問題、Cが発言や意見の要約問題、どの小問も論理的読解力さえあれば回答に結びつくが、読解力が不足している場合は第六問よりも難易度が高く感じられるだろう。また、不要文指摘は全体の趣旨をとらえ、前後の文との関連に注意して答えるのがよい。どの予備校もかなり良質の予想問題を出しているのでなるべく予想問題でたくさん演習をこなすと良い。 社会科学的な内容の読解。Aでは文章とそれを補助する図表(グラフ)を読んだ後に問題が配置される。一方、Bでは問題が先に提示され、ポスターや問診表などの日常で使用されうるものから必要な情報を読み取って解答を導く。必要な情報が英文から読解できる力が試されていると言えよう。特にBの問題は練習次第で回答時間を節約することができる設問である。素早く、かつ、正確に解く練習を行いたい。 1つの場面を2つの異なる視点から表現されたものをそれぞれ読解し、結局何が起こったのか、それぞれの視点の伝えたいこと、総合して判断出来ることを解答する問題。紛らわしい表現には注意したい。なお、2015年度追試と2016年度本試では物語文になっている。物語文の読解では、登場人物や状況を把握すべきなのは言うまでもないことだが、「感情の変化」が問われやすいことに留意すべきである。 長文読解。分量は一番多いが、2010年度は若干分量が減った。難易度は大問の中ではやや難しいが、それでも平易な方の部類に入る。大抵の解答は素直だが、度々解答に迷うような選択肢も垣間見える。センター試験が開始されて以来、長年小説文が出題されていたが、2008年度以降はエッセー風の論説文が出題されている。語彙レベルは若干高いが、小説文に比べ論理展開がはっきりしているとも言え、段落ごとの展開をしっかり把握することが重要である。 第三~六問の読解問題全般に通じていえることだが、一問一問の配点が非常に高い(6点)。そのためミスは極力避け、しっかりとした読解を心がけたい。 2007年度以降、毎年のように存在する傾向変化を教訓として、決してヤマを張ってはいけないことを心しておくことが大事である。それは、過去問を解かなくていいということではない。単語、読解対策は実は教科書でもカバーできなくはない。教科書から外れた奇抜な問題や、単語は殆どない。よって、教科書を何度も繰り返して内容を正確に理解できれば高得点できる。予習ノートや教科書ガイドを活用するとより効果的である。とにかく、本文を書く、声に出すことを繰り返せば力はつく。図表や英語素材問題では、数字が出てくることが多いが、選択肢に本文と同じ数字があり、かつ本文にない数字があった場合本文にある数字は間違いであることが多い。選択肢に名詞の修飾がある場合とない場合があれば、前者は間違いであることが多い。問題演習は、過去問演習も大事だが、予想問題や実践問題がいい。色々な問題や文章に当たっておく必要がある。論理的な力が試されるようになってきているので、論説文などを中心に取り掛かると良い。余裕があればマーチくらいの中堅私大の過去問を解いてみるのも良い。近年、年を追うごとに全体の文章量が増加しているが、速読力の養成にはニュースなどの比較的速めの音声を聞いておくと良い。 受験テクニックをいくつか挙げておく。 ■論説文の読解問題で、主旨を問う問題は、逆接の語句(however)の後ろ、結論を示す語句(as a result)の後ろ、具体例(for example)の前に答えがある。 ■長文問題の内容一致問題の正解の選択肢は、本文の語句を別の語句で言い換えてある。その理由は、正解の選択肢が、受験生にすぐに分からないようにするため。 ■読解問題は、設問を最初に読んでから、本文を読むこと。そうすれば、時間の節約になる。ただし、英問英答は、英問だけ読み、答えの選択肢は読まなくていい。 ■図表問題は、選択肢の誤っているパターンとして多いものは、比較する対象が違っていたり、数量が違っていたり、程度が違っていたりする。 ■語句の穴うめ問題は、必ず文脈と文法の両方から考えること。もし、意味は合っているようでも、文法的におかしければ、その答えは間違いである。 ・・・・参考図書:「センター試験 超 ラクラク突破法」(エール出版社、福井一成著)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ここではセンター試験外国語のなかの「英語(筆記)」について述べる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "センター試験の顔ともいえる試験である。「高校の基礎を問う問題」・「高得点を取るのは実は難しい」などと評価されるが、実際の難易度はまさに英語の総合力を問う良問と言え、真の英語力があれば高得点は可能。しかし、英語の実力者が思うように得点できないと言うのも事実である。それは偏に、その問題の特異性、高得点を義務付けられる、その独特の緊張感にあるだろう。試験時間(80分)内に読解する文章量はかなり多く(近年は問題文、設問文合わせて4200語を超えている)、速読力の不足している受験生は時間不足に陥る場合がある。実力者が失敗するのはたいてい時間が足りなかったというパターンである。この傾向の変化は「英語の総合力を問う」ための措置であるが、センター試験の性質上、難解な英文やひねられた設問を出題させにくく、それらの要素抜きで平均点を安定させたい思惑も働いているためであるとも解釈されている(同様の現象は他教科の『数学II・B』においても発生している)。長文読解の解答は時に素直な応答で、時に、文章から類推すべき、ひねられた選択肢が解答ともなる。また、様々な学力の層が受験することもあり、上位層にとってその難易度は低いものである。", "title": "総説" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "4単語の内1つだけ異なる発音の音節、4単語の内1つだけ異なるアクセントの箇所があるものをそれぞれ答える問題。一問あたりの配点は低い(各2点)ものの満点ねらいの人は侮れない。", "title": "第一問 発音・アクセント" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "基本的な文法、語法、熟語、口語表現を問う出題がされている。近年では、文法よりも語法・単語の意味・熟語を問う問題が増加しているため、知識量(暗記量)が要求されるようになった。ただし、深い知識は要求していないため、高得点が取れないと、他の受験生と差がつく分野となる。取りこぼしの痛い問題である。", "title": "第二問 文法・語法・語句・会話文・語句整序" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "Aは文章の流れから難解な単語・熟語の意味を類推する問題、Bがまとまりをよくするために取り除いた方がよい文を1つ選ぶ問題、Cが発言や意見の要約問題、どの小問も論理的読解力さえあれば回答に結びつくが、読解力が不足している場合は第六問よりも難易度が高く感じられるだろう。また、不要文指摘は全体の趣旨をとらえ、前後の文との関連に注意して答えるのがよい。どの予備校もかなり良質の予想問題を出しているのでなるべく予想問題でたくさん演習をこなすと良い。", "title": "第三問 意味類推・不要文指摘・意見要約" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "社会科学的な内容の読解。Aでは文章とそれを補助する図表(グラフ)を読んだ後に問題が配置される。一方、Bでは問題が先に提示され、ポスターや問診表などの日常で使用されうるものから必要な情報を読み取って解答を導く。必要な情報が英文から読解できる力が試されていると言えよう。特にBの問題は練習次第で回答時間を節約することができる設問である。素早く、かつ、正確に解く練習を行いたい。", "title": "第四問 図表読解問題" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "1つの場面を2つの異なる視点から表現されたものをそれぞれ読解し、結局何が起こったのか、それぞれの視点の伝えたいこと、総合して判断出来ることを解答する問題。紛らわしい表現には注意したい。なお、2015年度追試と2016年度本試では物語文になっている。物語文の読解では、登場人物や状況を把握すべきなのは言うまでもないことだが、「感情の変化」が問われやすいことに留意すべきである。", "title": "第五問 状況把握読解問題" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "長文読解。分量は一番多いが、2010年度は若干分量が減った。難易度は大問の中ではやや難しいが、それでも平易な方の部類に入る。大抵の解答は素直だが、度々解答に迷うような選択肢も垣間見える。センター試験が開始されて以来、長年小説文が出題されていたが、2008年度以降はエッセー風の論説文が出題されている。語彙レベルは若干高いが、小説文に比べ論理展開がはっきりしているとも言え、段落ごとの展開をしっかり把握することが重要である。", "title": "第六問 長文読解問題" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "第三~六問の読解問題全般に通じていえることだが、一問一問の配点が非常に高い(6点)。そのためミスは極力避け、しっかりとした読解を心がけたい。", "title": "第六問 長文読解問題" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "2007年度以降、毎年のように存在する傾向変化を教訓として、決してヤマを張ってはいけないことを心しておくことが大事である。それは、過去問を解かなくていいということではない。単語、読解対策は実は教科書でもカバーできなくはない。教科書から外れた奇抜な問題や、単語は殆どない。よって、教科書を何度も繰り返して内容を正確に理解できれば高得点できる。予習ノートや教科書ガイドを活用するとより効果的である。とにかく、本文を書く、声に出すことを繰り返せば力はつく。図表や英語素材問題では、数字が出てくることが多いが、選択肢に本文と同じ数字があり、かつ本文にない数字があった場合本文にある数字は間違いであることが多い。選択肢に名詞の修飾がある場合とない場合があれば、前者は間違いであることが多い。問題演習は、過去問演習も大事だが、予想問題や実践問題がいい。色々な問題や文章に当たっておく必要がある。論理的な力が試されるようになってきているので、論説文などを中心に取り掛かると良い。余裕があればマーチくらいの中堅私大の過去問を解いてみるのも良い。近年、年を追うごとに全体の文章量が増加しているが、速読力の養成にはニュースなどの比較的速めの音声を聞いておくと良い。", "title": "その他" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "受験テクニックをいくつか挙げておく。 ■論説文の読解問題で、主旨を問う問題は、逆接の語句(however)の後ろ、結論を示す語句(as a result)の後ろ、具体例(for example)の前に答えがある。 ■長文問題の内容一致問題の正解の選択肢は、本文の語句を別の語句で言い換えてある。その理由は、正解の選択肢が、受験生にすぐに分からないようにするため。 ■読解問題は、設問を最初に読んでから、本文を読むこと。そうすれば、時間の節約になる。ただし、英問英答は、英問だけ読み、答えの選択肢は読まなくていい。 ■図表問題は、選択肢の誤っているパターンとして多いものは、比較する対象が違っていたり、数量が違っていたり、程度が違っていたりする。 ■語句の穴うめ問題は、必ず文脈と文法の両方から考えること。もし、意味は合っているようでも、文法的におかしければ、その答えは間違いである。 ・・・・参考図書:「センター試験 超 ラクラク突破法」(エール出版社、福井一成著)", "title": "その他" } ]
日本の大学受験ガイド > センター試験対策 > センター試験 英語対策 ここではセンター試験外国語のなかの「英語(筆記)」について述べる。
*[[日本の大学受験ガイド]] > センター試験対策 > センター試験 英語対策 ここではセンター試験外国語のなかの「英語(筆記)」について述べる。 == 総説 == センター試験の顔ともいえる試験である。「高校の基礎を問う問題」・「高得点を取るのは実は難しい」などと評価されるが、実際の難易度はまさに英語の総合力を問う良問と言え、真の英語力があれば高得点は可能。しかし、英語の実力者が思うように得点できないと言うのも事実である。それは偏に、その問題の特異性、高得点を義務付けられる、その独特の緊張感にあるだろう。試験時間(80分)内に読解する文章量はかなり多く(近年は問題文、設問文合わせて4200語を超えている)、速読力の不足している受験生は時間不足に陥る場合がある。実力者が失敗するのはたいてい時間が足りなかったというパターンである。この傾向の変化は「英語の総合力を問う」ための措置であるが、センター試験の性質上、難解な英文やひねられた設問を出題させにくく、それらの要素抜きで平均点を安定させたい思惑も働いているためであるとも解釈されている(同様の現象は他教科の『数学II・B』においても発生している)。長文読解の解答は時に素直な応答で、時に、文章から類推すべき、ひねられた選択肢が解答ともなる。また、様々な学力の層が受験することもあり、上位層にとってその難易度は低いものである。 == 大問と問題形式・配点 == *第1問(14点) 発音・アクセント *第2問(44点) 文法・語法/対話文/語句整序 *第3問(41点) 意味類推/不要文指摘/意見要約 *第4問(35点) 図表問題 *第5問(30点) 陳述読解問題 *第6問(36点) 長文読解問題 == 第一問 発音・アクセント== 4単語の内1つだけ異なる発音の音節、4単語の内1つだけ異なるアクセントの箇所があるものをそれぞれ答える問題。一問あたりの配点は低い(各2点)ものの満点ねらいの人は侮れない。 ===アクセント問題の解法=== *'''頻出問題と解法''' *;「カタカナ語のアクセント」:日本語とアクセントが違う単語がねらい目となるのでピックアップしておく。 *;「名前動後の単語」:文脈で名詞であるか動詞であるかのの見分けを行う。このタイプの問題は、2007年から出題されなくなっているが、これが復活しないという保証はない。名詞・動詞同じつづりの(特に2音節の)単語には、アクセントの位置が名詞ならば前、動詞ならば後と変化するものがかなりある。しかしこれはルールではなく、アクセントが変化しないものがむしろ多いので注意しよう。 *'''裏技''': *;分綴記号のある場合:分綴後、子音+母音+子音(rを除く)の形になっている部分があれば、その部分にアクセントがある。 *:例:particular → par・tic・u・lar → par・'''tic'''・u・lar *;母音の発音:二重母音('''a''':/ei/,'''i''':/ai/,'''o''':/ou/,'''u''':/ju:/)で発音される場合、その部分にアクセントがある場合が多い。ただし、正しい発音を知らずカタカナ語で覚えている場合もあるため過信は禁物。 == 第二問 文法・語法・語句・会話文・語句整序== ===問題形式=== *問題A:4択穴埋め問題(10問・各2点) *問題B:対話文問題(3問・各3点) *問題C:語句整序(3問・各4点) ===出題内容=== 基本的な文法、語法、熟語、口語表現を問う出題がされている。近年では、文法よりも語法・単語の意味・熟語を問う問題が増加しているため、知識量(暗記量)が要求されるようになった。ただし、深い知識は要求していないため、高得点が取れないと、他の受験生と差がつく分野となる。取りこぼしの痛い問題である。 ===頻出問題=== ====動名詞のみを目的語とする動詞==== *動名詞のみを目的語とする動詞の数は限られているが、重要なものが多い。'''MEGAFEPS'''(メガフェプス)とか'''MEGADEMPASH'''(メガデムパッシュ)とひとまとめに覚えておくと正誤問題などで慌てない。また、重要な単語が多いので、英作文などでも、使いこなせるようにしたい。これですべてではなく、その他重要な単語も多いが、まずこのレベルを押さえ、後は1こずつ増やしていった方が効果的である(せいぜい20語程度)。 *;MEGAFEPS:[[wikt:mind|'''M'''ind]]、[[wikt:enjoy|'''E'''njoy]]、[[wikt:give up|'''G'''ive up]]、[[wikt:avoid|'''A'''void]]、[[wikt:finish|'''F'''inish]]、[[wikt:escape|'''E'''scape]]、[[wikt:put off|'''P'''ut off]]、[[wikt:stop|'''S'''top]] *;MEGADEMPASH:[[wikt:mind|'''M'''ind]]、[[wikt:enjoy|'''E'''njoy]]、[[wikt:give up|'''G'''ive up]]、[[wikt:avoid|'''A'''void]]、[[wikt:deny|'''D'''eny]]、[[wikt:escape|'''E'''scape]]、[[wikt:maintain|'''M'''aintain]]、[[wikt:put off|'''P'''ut off]]、[[wikt:admit|'''A'''dmit]]、[[wikt:stop|'''S'''top]]、[[wikt:help|'''H'''elp]](cannot help doing) == 第三問 意味類推・不要文指摘・意見要約== Aは文章の流れから難解な単語・熟語の意味を類推する問題、Bがまとまりをよくするために取り除いた方がよい文を1つ選ぶ問題、Cが発言や意見の要約問題、どの小問も論理的読解力さえあれば回答に結びつくが、読解力が不足している場合は第六問よりも難易度が高く感じられるだろう。また、不要文指摘は全体の趣旨をとらえ、前後の文との関連に注意して答えるのがよい。どの予備校もかなり良質の予想問題を出しているのでなるべく予想問題でたくさん演習をこなすと良い。 == 第四問 図表読解問題== 社会科学的な内容の読解。Aでは文章とそれを補助する図表(グラフ)を読んだ後に問題が配置される。一方、Bでは問題が先に提示され、ポスターや問診表などの日常で使用されうるものから必要な情報を読み取って解答を導く。必要な情報が英文から読解できる力が試されていると言えよう。特にBの問題は練習次第で回答時間を節約することができる設問である。素早く、かつ、正確に解く練習を行いたい。 == 第五問 状況把握読解問題== 1つの場面を2つの異なる視点から表現されたものをそれぞれ読解し、結局何が起こったのか、それぞれの視点の伝えたいこと、総合して判断出来ることを解答する問題。紛らわしい表現には注意したい。なお、2015年度追試と2016年度本試では物語文になっている。物語文の読解では、登場人物や状況を把握すべきなのは言うまでもないことだが、「感情の変化」が問われやすいことに留意すべきである。 == 第六問 長文読解問題== 長文読解。分量は一番多いが、2010年度は若干分量が減った。難易度は大問の中ではやや難しいが、それでも平易な方の部類に入る。大抵の解答は素直だが、度々解答に迷うような選択肢も垣間見える。センター試験が開始されて以来、長年小説文が出題されていたが、2008年度以降はエッセー風の論説文が出題されている。語彙レベルは若干高いが、小説文に比べ論理展開がはっきりしているとも言え、段落ごとの展開をしっかり把握することが重要である。 第三~六問の読解問題全般に通じていえることだが、一問一問の配点が非常に高い(6点)。そのためミスは極力避け、しっかりとした読解を心がけたい。 == その他== 2007年度以降、毎年のように存在する傾向変化を教訓として、決してヤマを張ってはいけないことを心しておくことが大事である。それは、過去問を解かなくていいということではない。単語、読解対策は実は教科書でもカバーできなくはない。教科書から外れた奇抜な問題や、単語は殆どない。よって、教科書を何度も繰り返して内容を正確に理解できれば高得点できる。予習ノートや教科書ガイドを活用するとより効果的である。とにかく、本文を書く、声に出すことを繰り返せば力はつく。図表や英語素材問題では、数字が出てくることが多いが、選択肢に本文と同じ数字があり、かつ本文にない数字があった場合本文にある数字は間違いであることが多い。選択肢に'''名詞の修飾'''がある場合とない場合があれば、前者は間違いであることが多い。問題演習は、過去問演習も大事だが、予想問題や実践問題がいい。色々な問題や文章に当たっておく必要がある。論理的な力が試されるようになってきているので、論説文などを中心に取り掛かると良い。余裕があればマーチくらいの中堅私大の過去問を解いてみるのも良い。近年、年を追うごとに全体の文章量が増加しているが、速読力の養成にはニュースなどの比較的速めの音声を聞いておくと良い。 受験テクニックをいくつか挙げておく。 ■論説文の読解問題で、主旨を問う問題は、逆接の語句(however)の後ろ、結論を示す語句(as a result)の後ろ、具体例(for example)の前に答えがある。 ■長文問題の内容一致問題の正解の選択肢は、本文の語句を別の語句で言い換えてある。その理由は、正解の選択肢が、受験生にすぐに分からないようにするため。 ■読解問題は、設問を最初に読んでから、本文を読むこと。そうすれば、時間の節約になる。ただし、英問英答は、英問だけ読み、答えの選択肢は読まなくていい。 ■図表問題は、選択肢の誤っているパターンとして多いものは、比較する対象が違っていたり、数量が違っていたり、程度が違っていたりする。 ■語句の穴うめ問題は、必ず文脈と文法の両方から考えること。もし、意味は合っているようでも、文法的におかしければ、その答えは間違いである。 ・・・・参考図書:「センター試験 超 ラクラク突破法」(エール出版社、福井一成著) [[Category:センター試験|えいこたいさく]]
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2016-01-17T15:28:37Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%A9%A6%E9%A8%93_%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%AF%BE%E7%AD%96
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民法第95条
法学 > 民事法 > 民法 > コンメンタール民法 > 第1編 総則 (コンメンタール民法) (錯誤) 平成29年改正前の条文(口語化以前も同旨)は以下のとおりであり、錯誤ある意思表示は無効とされ、ただし、表意者に重過失があった場合、無効主張について制限される旨規定されていた。 また、「法律行為の基礎とした事情」、いわゆる、「動機」の錯誤について判例法理を取り込んだ。 錯誤ある意思表示の効果について規定している。 意思表示参照。但し、本条における意思表示の読み方には二通りがありうる。すなわち、第一は意思表示は......取り消すことができるとする、ということは、外部に表示された意思に錯誤が含まれているのでなければ取消しえない、という読み方である。 第二は、結果としての意思表示が錯誤によって引き起こされたものであればこの要件は一応満たすとする読み方である。さらに細かくこの立場を分けると、(a)錯誤を相手方が知っていたかどうかを問題とすべきとする立場と、(b-1)客観的に見て錯誤に当たる事実が表示されていたか(b-2)錯誤が錯誤として相手方に分かりうる形で表示されていたか、を問題とすべきとする立場に分かれうる。 この違いは、例えば表意者の意思表示によることなくして表意者が錯誤に陥っている事を相手方が何らかの態様で知った場合において違いを生じる可能性があるほか、錯誤となるために外部に表示されていなければならないのは錯誤のある意思表示であるのか、それとも錯誤そのものであるのか、さらにはその錯誤は後から事実と異なってしまった場合でも良いかという違いを生み出しうる(後述)。 法律行為の項参照。 表示された意思の内、「法律行為」と言える主たる内容の一要素、つまり重要な部分をいう。この観点からみて要素の錯誤とは、判例・通説によればその錯誤がなければ表意者が意思表示をしなかったであろうという主観的因果性、錯誤がなければ通常人―本人特有の個人的事情や信条を捨象した一般人―も一般的な取引の通念に照らし意思表示をしないであろうという客観的重要性という要件を満たすものとする。 判例及びかつての通説は、保護されるべき表意者であるかどうかの判断を、まず本条本文において「法律行為の要素」の「錯誤」とは何かを、下位ファクターを使って明らかにするという手法を採る。その下位ファクターとして判例理論は錯誤には以下の3つの形態があると分析する。 一般に以下のような例が挙げられる事が多い。 錯誤内容と実際とがどの程度の差異であれば本条本文の要件を満たすかは因果性と重要性の問題である。 錯誤による意思表示をすれば原則として取消うるわけではない。幾つかの段階を経て残ったもののみについて取消うるに過ぎない。 意思に欠陥があるから無効になるとする判例理論(の建て前)に対し、異なる視点からのアプローチがある。実践的な狙いとしては、意思を欠く意思表示であるからその効果は――第三者との関係においてさえも――絶対的に無効となるという論を封じるという面もある。 意思を表示するものをいう。 重大な過失、すなわち重過失とは、「通常人であれば注意義務を尽くして錯誤に陥ることはなかったのに、著しく不注意であったために錯誤に陥ったこと」(大判大6.11.8)である。 重過失要件を満たすことの立証責任は、立証が成功すれば利益を受けることになる当事者すなわち意思表示の相手方が負う(実務)。 相手方が悪意(表意者の錯誤を知っていた)であったと認定されたときは、そのような不誠実な相手方を保護する必要がないから、本条但書の適用はない(判例·通説)。そもそも、錯誤が無効となるのはその錯誤が外部から見て相当に明白であるのに、相手方はそれを指摘すべき(民法第1条参照)であるが、それをすることなくかえってその錯誤に乗じて利益を得た相手方に対する法律行為の拘束力から表意者が解放されるべきであるとする価値判断を基礎とする(前述)。つまり、錯誤をはっきり認識していたにもかかわらずそれを指摘しなかったような場合については、まさに本条本文の意図する射程範囲となるが、一方単に錯誤を知りえたに過ぎないという程度の落ち度しかない相手方と表意者との関係においては表意者は絶対的に保護されるべきではないと言えるから、重過失によって錯誤に陥った表意者との関係では表意者側の落ち度の方が高いといえるのでこの場合に錯誤無効によって相手方の利益が害されることはない、とするのが本条但書の趣旨である。 以上の理解を前提に、要保護性の高い順に並べると以上のようになる。 本条が表意者保護と取引安全の調整であることのあらわれである。もっとも、既述のごとく、あらゆるケースにおいて表意者の錯誤を指摘すべきか、表意者の錯誤について相手方が悪意であれば取消しうるとすべきかはなお検討を要する。 表意者(意思表示をした者)に重過失があり、当該意思表示をするに当たった場合、表意者は取消すことができない。この場合、表意者の相手側が表意者に重過失があったことを立証することが必要である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学 > 民事法 > 民法 > コンメンタール民法 > 第1編 総則 (コンメンタール民法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(錯誤)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "平成29年改正前の条文(口語化以前も同旨)は以下のとおりであり、錯誤ある意思表示は無効とされ、ただし、表意者に重過失があった場合、無効主張について制限される旨規定されていた。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "また、「法律行為の基礎とした事情」、いわゆる、「動機」の錯誤について判例法理を取り込んだ。", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "錯誤ある意思表示の効果について規定している。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "意思表示参照。但し、本条における意思表示の読み方には二通りがありうる。すなわち、第一は意思表示は......取り消すことができるとする、ということは、外部に表示された意思に錯誤が含まれているのでなければ取消しえない、という読み方である。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "第二は、結果としての意思表示が錯誤によって引き起こされたものであればこの要件は一応満たすとする読み方である。さらに細かくこの立場を分けると、(a)錯誤を相手方が知っていたかどうかを問題とすべきとする立場と、(b-1)客観的に見て錯誤に当たる事実が表示されていたか(b-2)錯誤が錯誤として相手方に分かりうる形で表示されていたか、を問題とすべきとする立場に分かれうる。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "この違いは、例えば表意者の意思表示によることなくして表意者が錯誤に陥っている事を相手方が何らかの態様で知った場合において違いを生じる可能性があるほか、錯誤となるために外部に表示されていなければならないのは錯誤のある意思表示であるのか、それとも錯誤そのものであるのか、さらにはその錯誤は後から事実と異なってしまった場合でも良いかという違いを生み出しうる(後述)。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "法律行為の項参照。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "表示された意思の内、「法律行為」と言える主たる内容の一要素、つまり重要な部分をいう。この観点からみて要素の錯誤とは、判例・通説によればその錯誤がなければ表意者が意思表示をしなかったであろうという主観的因果性、錯誤がなければ通常人―本人特有の個人的事情や信条を捨象した一般人―も一般的な取引の通念に照らし意思表示をしないであろうという客観的重要性という要件を満たすものとする。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "判例及びかつての通説は、保護されるべき表意者であるかどうかの判断を、まず本条本文において「法律行為の要素」の「錯誤」とは何かを、下位ファクターを使って明らかにするという手法を採る。その下位ファクターとして判例理論は錯誤には以下の3つの形態があると分析する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "一般に以下のような例が挙げられる事が多い。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "錯誤内容と実際とがどの程度の差異であれば本条本文の要件を満たすかは因果性と重要性の問題である。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "錯誤による意思表示をすれば原則として取消うるわけではない。幾つかの段階を経て残ったもののみについて取消うるに過ぎない。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "意思に欠陥があるから無効になるとする判例理論(の建て前)に対し、異なる視点からのアプローチがある。実践的な狙いとしては、意思を欠く意思表示であるからその効果は――第三者との関係においてさえも――絶対的に無効となるという論を封じるという面もある。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "意思を表示するものをいう。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "重大な過失、すなわち重過失とは、「通常人であれば注意義務を尽くして錯誤に陥ることはなかったのに、著しく不注意であったために錯誤に陥ったこと」(大判大6.11.8)である。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "重過失要件を満たすことの立証責任は、立証が成功すれば利益を受けることになる当事者すなわち意思表示の相手方が負う(実務)。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "相手方が悪意(表意者の錯誤を知っていた)であったと認定されたときは、そのような不誠実な相手方を保護する必要がないから、本条但書の適用はない(判例·通説)。そもそも、錯誤が無効となるのはその錯誤が外部から見て相当に明白であるのに、相手方はそれを指摘すべき(民法第1条参照)であるが、それをすることなくかえってその錯誤に乗じて利益を得た相手方に対する法律行為の拘束力から表意者が解放されるべきであるとする価値判断を基礎とする(前述)。つまり、錯誤をはっきり認識していたにもかかわらずそれを指摘しなかったような場合については、まさに本条本文の意図する射程範囲となるが、一方単に錯誤を知りえたに過ぎないという程度の落ち度しかない相手方と表意者との関係においては表意者は絶対的に保護されるべきではないと言えるから、重過失によって錯誤に陥った表意者との関係では表意者側の落ち度の方が高いといえるのでこの場合に錯誤無効によって相手方の利益が害されることはない、とするのが本条但書の趣旨である。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "以上の理解を前提に、要保護性の高い順に並べると以上のようになる。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "本条が表意者保護と取引安全の調整であることのあらわれである。もっとも、既述のごとく、あらゆるケースにおいて表意者の錯誤を指摘すべきか、表意者の錯誤について相手方が悪意であれば取消しうるとすべきかはなお検討を要する。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "表意者(意思表示をした者)に重過失があり、当該意思表示をするに当たった場合、表意者は取消すことができない。この場合、表意者の相手側が表意者に重過失があったことを立証することが必要である。", "title": "解説" } ]
法学 > 民事法 > 民法 > コンメンタール民法 > 第1編 総則 (コンメンタール民法)
[[法学]] &gt; [[民事法]] &gt; [[民法]] &gt; [[コンメンタール民法]] &gt; [[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] {{wikipedia|錯誤 (民法)}} == 条文 == ([[錯誤]]) ;第95条 #意思表示は、次に掲げる錯誤に基づくものであって、その錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであるときは、取り消すことができる。 ##意思表示に対応する意思を欠く錯誤 ##表意者が法律行為の基礎とした事情についてのその認識が真実に反する錯誤 #前項第2号の規定による意思表示の取消しは、その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限り、することができる。 #錯誤が表意者の重大な過失によるものであった場合には、次に掲げる場合を除き、第1項の規定による意思表示の取消しをすることができない。 ##相手方が表意者に錯誤があることを知り、又は重大な過失によって知らなかったとき ##相手方が表意者と同一の錯誤に陥っていたとき #第1項の規定による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができない。 ===改正経緯=== :平成29年改正前の条文(口語化以前も同旨)は以下のとおりであり、錯誤ある意思表示は無効とされ、ただし、表意者に[[重過失]]があった場合、無効主張について制限される旨規定されていた。 ::[[意思表示]]は、[[法律行為]]の要素に[[錯誤]]があったときは、[[無効]]とする。ただし、表意者に重大な[[過失]]があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。 :しかしながら、 :#無効であるが表意者以外は、原則として無効を主張し得ないこと(無効であるにもかかわらず、第三者効がない)が判例上確立されている。 :#「詐欺([[民法第96条|第96条]])」により錯誤に陥った場合は、「取り消し」得るのに対して権衡を失する。 :という観点から、錯誤ある意思表示は、「無効」ではなく「取り消すことができる」ものと改正された。 :また、「法律行為の基礎とした事情」、いわゆる、「動機」の錯誤について判例法理を取り込んだ。 == 解説 == 錯誤ある意思表示の効果について規定している。 === 典型例 === * Aは、Bとの売買契約において、1万ポンドで売るつもりが、1万ドルと書いてしまった。Bはこの契約書にサインした。 * Aは、Bとの売買契約において、1万ポンドで売るつもりが、ドルとポンドが同価値であるとの誤解から1万ドルと書いてしまった。Bはこの契約書にサインした。 ::従来から錯誤の「典型例」とされてきたのはこのような事例である。しかし、この事例を95条の典型例として持ち出すことには――日本民法の解釈であるのにドルとポンドであるということはともかく――相当に問題がある。常識的な価値判断として、[[制限能力者]]以外にドルとポンドを間違える者がそれほどいるとは思えないし、また契約締結において重大なミスを犯したものが広く一般的に保護されるべきだというのであれば契約の相手方の期待利益は容易に踏みにじられてしまう(民法はうっかり者であることを奨励するわけではあるまい)。あるいは、本当に1万ドルで売るつもりであったのに、後から実は1万ポンドと書くつもりだったと言い出せば原則として錯誤が認められ取消すことができるというのでは、せっかく契約の拘束力について定めた民法の規定([[民法第414条]]、[[民法第415条|415条]])がことごとく台無しになってしまう。 ::実際、このような事例では第2項の問題として'''重過失が認定される'''ケースが多くなるであろうから、結論として錯誤になる「典型」事例と言えるかは疑問である。 ::このように、教科書によって多少の違いはあるが、説明のためだけの教室事例が錯誤の理解をかえって困難なものとしており錯誤をして民法学習の「躓きの石」たらしめている原因という部分は否めない。 === 制度趣旨 === :端的に「表意者の保護」であると説明する書籍もあるが、正しくない。「'''約束は守られるべきだ'''」というのが一般道徳の要求する大原則であり、民法もそれに拠っているからである。もっとも、なぜ約束が守られるべきかというと、そうしないと約束が当然守られるだろうという相手方の期待が損なわれ<ref>したがって完全に契約の締結に到っていなくても、契約は有効なものとして履行されるであろうという合理的期待が形成されるに到っているときには保護される場合さえある([[契約締結上の過失]])</ref>、そのような事態が横行するようになると社会における取引の安全そのものが揺らぐからであるが<ref>何も近代市民社会に限ったことではない。[[w:徳政令|徳政令]]の乱発が武家幕府の根幹を揺るがした例を想起せよ。もっとも、歴史的には――借金の返済にも証文が必要であったように――単なる意思のみでは足りず、'''国家の強制力による契約の実現'''には一定の形式的要件が必要であった。その意味で自ら約束をした意思のみに契約の拘束力を求める'''意思主義'''は近代自由社会におけるテーゼであると言われている。</ref>、そのように言うためには契約の当事者双方が常識の範囲内で誠実かつまともに合意を形成しているということが前提となる。しかし、それが'''客観的・外形的に見て'''(当事者の合理的意思解釈として)「まとも」な合意とは言えないであろうという'''限定的・例外的'''な状況においては、そのような当事者を契約の拘束から解放することも認められてしかるべきであろうという価値判断が働くであろう。しかしこれはあくまでも「約束は守られるべきである」という'''原則に対する例外'''であるので要件として''法律行為の要素''における''錯誤''に該当しかつ''表意者に重大な過失が''無いものに限定されているのだと解することができる。 :以上の観点からは、'''表意者保護'''と'''取引の安全'''の'''調和'''こそが本条の趣旨であると理解されなければならない。[[意思主義]](「表意者の意思形成そのもの」(第1項第1号)及び「表意者が意思形成するに至った事情」(第1項第2号))及びと[[表示主義]](第2項)の調和·調整と言い換えることもできよう。後に述べるような要素の錯誤とは何か、ではなく、'''保護されるべき表意者とはどのようなものか'''という問題こそが――たとえ判例学説のいずれに立つにせよ――95条をいかに解釈・運用すべきかという問題の本質なのであり<ref>判例の実質的な判断記述は何かを巡っては様々な議論がなされている。参考文献内田民法Ⅰ「もう一歩前へー錯誤の要件をめぐる新たな視点」の項参照</ref>、取引の経緯や社会的関係、当該取引社会における慣行、さら政策的判断なども判断材料に加えつつ、当該表意者がどのような状況に置かれていたかという詳細な認定を基に絞りをかけていかなければならないのである。法理論はそのための説明方法に過ぎない。 ===「意思表示」とは=== :[[意思表示]]参照。 :但し、本条における''意思表示''の読み方には二通りがありうる。 :すなわち、第一は''意思表示は''……''取消すことができる''とする、ということは、外部に''表示''された''意思''に錯誤が含まれているのでなければ取消すことができない、という読み方である。 :第二は、結果としての''意思表示''が''錯誤''によって引き起こされたものであれば、この要件は一応満たすとする読み方である。さらに細かくこの立場を分けると、(a)''錯誤''を'''相手方が知っていたか'''どうかを問題とすべきとする立場と、(b-1)客観的に見て''錯誤''に当たる事実が''表示''されていたか(b-2)''錯誤''が錯誤として相手方に分かりうる形で''表示''されていたか、を問題とすべきとする立場に分かれうる。 :この違いは、例えば表意者の意思表示によることなくして表意者が錯誤に陥っている事を相手方が何らかの態様で知った場合において違いを生じる可能性があるほか、錯誤となるために外部に表示されていなければならないのは錯誤のある意思表示であるのか、それとも錯誤そのものであるのか、さらにはその錯誤は後から事実と異なってしまった場合でも良いかという違いを生み出しうる(後述)。 ===「法律行為の要素に錯誤」とは=== ====「法律行為」とは==== [[法律行為]]の項参照。 ====「法律行為の要素」とは==== :表示された意思の内、「法律行為」と言える主たる内容の一要素、つまり重要な部分をいう。この観点からみて要素の錯誤とは、判例・通説によればその錯誤がなければ表意者が意思表示をしなかったであろうという'''主観的因果性'''、錯誤がなければ通常人―本人特有の個人的事情や信条を捨象した一般人―も一般的な取引の通念に照らし意思表示をしないであろうという'''客観的重要性'''という要件を満たすものとする。 :(例) :*証券会社に勤務するサラリーマンであるAはBとの間でマンションの一室の購入契約を結び、入居して3か月ほどは満足して家族と共に暮らしていた。ところが、隣人からその部屋は3年前に'''一家心中があった'''ところであるときかされた。この件についてBからの説明は無く、同部屋の価格も通常の一般的な価格と特に違いのあるものではなかった。 :*:このような事例で既に住み込んでいるにもかかわらず(不法行為などでなく)錯誤取消を主張する表意者は、取り消せばすぐに退去することになるのだから、このような事情を事前に知っていればマンション購入の意思表示をしなかったであろう(因果性の肯定)。また実際、「いわくつき」の物件については一般の物件と扱いを異にし、事情をある程度説明した上で相応の値段で売却ないし賃貸するというのが不動産業における慣習となっている。そこから推測すれば、その部屋で過去に忌まわしい事件があったかどうかは、通常その部屋を購入するかどうかの意思決定に非常に大きな影響を及ぼすのが一般であると認定できるだろう(重要性の肯定、及び''要素の錯誤''要件の充足)。なお、このような慣習を判断の基にすれば、当該不動産にまつわる過去の陰惨な事実の一切について業者側から何ら説明が無く、しかも価格通常の不動産と大差無いものであった場合、表意者は通常その事情をうかがい知ることはできない(本条第3項重過失要件の否定)。したがって、保護に値する表意者というべきであり、後述する'''内容の錯誤'''として錯誤取消が認められる可能性が高い。もっとも、次のような場合には問題である。 :*'''不動産業者'''であるAはBからマンションの一室を購入し3か月ほど事務所として使っていた。ところが、隣人からその部屋は3年前に一家心中があったところであるときかされた。この件についてBからの説明は無く、同部屋の価格も通常の一般的な価格と特に違いのあるものではなかった。 ====「錯誤」とは==== ===== 判例 ===== :判例及びかつての通説は、保護されるべき表意者であるかどうかの判断を、まず本条本文において「法律行為の要素」の「錯誤」とは何かを、下位ファクターを使って明らかにするという手法を採る。その下位ファクターとして判例理論は錯誤には以下の3つの形態があると分析する。 :# 表示上の錯誤(表示行為そのものに関する錯誤。$と£を書き間違えたり、言い間違えたりするなど) :# 表示行為の意味に関する錯誤(内容の錯誤) :# 真意どおりに意思を表明しているが、その真意が何らかの誤解に基づいていた場合(動機の錯誤) :一般に以下のような例が挙げられる事が多い。 :* 本屋で、エラリー·クイーンの『Xの悲劇』を買うつもりで、『Yの悲劇』をくださいと注文してしまったら、表示の錯誤。 :* 『Xの悲劇』も『Yの悲劇』も同じだと思って、『Yの悲劇』を購入したら、内容の錯誤。この場合同一性の錯誤とも言う。 :* 装丁が新しくなったため、新訳が出たと誤解して購入した場合は、動機の錯誤である。 :*:だが、これらの例も、おそらくは但書の''重過失''認定によって結論としてはいずれも'''取消すことができない'''事案であるというべきであろう(そもそも、裁判で実際に争われるケースであるか甚だ疑問である)。 :*:かつては、'''表示上の錯誤'''及び'''内容の錯誤'''は少なくとも本文の解釈のみに関して言えば''法律行為の要素''の''錯誤''に該当し、一方単なる動機の錯誤は原則として''要素''の''錯誤''とはならないとされた。もっとも、'''動機が表示'''されて''意思表示''の内容となった場合は、''法律行為''の''要素''となり得るというのが判例(大審院大正3年12月15日判決·民録20巻1101頁)、通説であった。しかし、この規範によれば動機が表示されてさえいれば重過失によらない錯誤は全て無効(改正前)となり、相手方の利益が容易に害されてしまう。そのためか、判例実務がそのような理論構成をしているかについては明確ではなかった(後述)。 ====== 伝統的錯誤論の理論的根拠 ====== ====== 表示上の錯誤 ====== * Aは宝石店へ行き'''価格1000万円'''の値札が付いたダイヤを買うのに、間違えて'''0の数'''が一つ多い'''1億円'''の小切手を書いて支払った。 *:実務上表示上の錯誤が問題となるのはゼロの数を間違えて書いてしまったという場合が多い。本事例においては表意者の内心の意思と外部に表示された意思が一致していないことは客観的に認定しうる場合が多いであろう。また、表示上の錯誤であれば全て保護されるわけではなく、重過失の認定が問題となるが、たとえば、オンラインでの金額入力などは一度送信してしまうと後からの撤回ができない場合も多く、重過失とは認定されない、つまり錯誤取消が認められるケースも多くなってくるだろう。もっとも、際限無く値段の上がる可能性の高いオークションについては、桁数を良く確認せずに送信したことについて重過失認定がなされやすくなる可能性もある。 *:なお、インターネット上での意思表示については[[w:電子契約法|電子契約法]]の制定により立法的解決が図られた。 * Aは、自らの所有する草津カントリークラブのゴルフ会員権を300万円で売却する旨を専門雑誌の広告欄に告知したが、印刷業者のミスによって大津カントリークラブと印刷されてしまった。Bはこれを見て広告を見たので300万円で購入したいとのメールを出した。 ====== 内容の錯誤 ====== 錯誤内容と実際とがどの程度の差異であれば本条本文の要件を満たすかは因果性と重要性の問題である。 ====== 動機の錯誤 ====== * AはBとの間で土地の売買契約について交渉していたところ、第三者であるCから当該土地は大規模なリゾート開発計画の予定地になっており値上がりするだろうと聞かされて、時価4000万円の土地に価額を上乗せして5000万円で購入した。しかしその後、リゾート計画云々は単なる噂であったことが判明した。 * AはBとの間で土地の売買契約について交渉していたところ、第三者であるCから当該土地は大規模なリゾート開発計画の予定地になっており値上がりするだろうと聞かされて、時価4000万円の土地に価額を上乗せして5000万円で購入した。しかしその後、当該リゾート計画は頓挫した。 * AはBとの間で土地の売買契約について交渉していたところ、'''Bから'''当該土地は大規模なリゾート開発計画の予定地になっており値上がりするだろうと聞かされて、時価4000万円の土地に価額を上乗せして5000万円で購入した。しかしその後、当該リゾート計画は頓挫した。 * AはBとの間で土地の売買契約について交渉していたところ、Bから当該土地は大規模なリゾート開発計画の予定地になっており値上がりするだろうと聞かされて、時価4000万円の土地に価額を上乗せして5000万円で購入した。しかしその後、リゾート計画云々は単なる噂であったことが判明した。 ====== 動機の錯誤で錯誤取消が認められるのはどのような事例か ====== :2017年改正により、判例法理であった「動機の錯誤」は、「表意者が法律行為の基礎とした事情についてのその認識が真実に反する錯誤」として明記された(第1項第2号)。ただし、「その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限り」錯誤として主張できるものとした(第2項)。 :以下における、「動機」は第1項第2号の「意者が法律行為の基礎とした事情についての認識」を指す。 :* 円形脱毛症に悩んでいたAは、増毛や鬘を扱う大手の業者であるBの従業員に、当該部分の毛根は既に死滅しており髪が生えてくることは無いとのセールストークを受けて高価な契約を次々と結んだ。しかし実際には毛根は死滅していなかった。 :*:かつての判例・通説は、動機が表示されて意思表示の内容となっていれば錯誤が認められるとしていたが、上記のように表意者の動機が明らかではあるが、このような理由により買いたいなどと積極的・明示的にその動機を表意者自らが示したものに限らず、相手方のセールストークをそのまま信じて契約を結んだような場合であってもその動機は外部から見て明らかなのであるから、'''黙示的に'''動機が示されたものであっても良いとしていた。 ::しかし、'''動機が'''表示されていることを要件とした場合、問題のあるケースが出てくる。 ::* AはBに対して、自らの所有する時計が無くなったので買いに来た旨を告げ高価な時計を購入したが、家に持ち帰る途中自らのミスで破損してしまった。Aは家に帰ったところ無くしたと思った時計があったため、錯誤取消を申し立てた。 ::*:このような事案においては、確かに契約交渉段階においてその動機は表示されているが、錯誤取消を認めることは何の落ち度も無い意思表示の相手方Bの利益が容易に害されてしまい妥当ではない。本ケースであればなお表意者Aの重過失を認定して錯誤取消を認めないという構成も可能であろう。 ::では、次のような事例ではどうであろうか。 ::* AはBに対して、Bの所有する土地甲はリゾート化により必ず値上がりすると思うので是非とも売ってくれと頼み込んで売買契約を結んだ。ところがそのリゾート計画は不幸な事故があったせいで頓挫してしまった。 ::*:本ケースでは意思表示の時点では錯誤となっている内容は錯誤ではなく、その後の不幸な事故によって実現しなかったのであるから表意者に過失は無い。動機も表示されている。だが、何の落ち度も無い相手方の利益は害されてしまうべきなのだろうか。 ::*:そもそもなぜ錯誤による意思表示は取消すことができるのか。そして動機の錯誤の時外部に表示されているかどうかでなぜ結論が全く異なるのか。それによって破られる意思表示の相手方の期待利益はどのようにして正当化できるのだろうか。 ::*:常識的な価値判断としては、'''表意者が本意でない意思表示をしているのが外部から明らか'''でありそれを指摘すべきであるのに、それを指摘せずにその'''錯誤に乗じて'''契約を結ぶなどの不当な利益を得ているというところにこそ裁判によってその利を奪われたとしても仕方がないという落ち度が相手方の側にあるからだということになるだろう。裏を返せば、不当な利益であるといえない場合(動機はともかくとしても常識的な時価で購入された場合、)あるいは相手方の錯誤を指摘すべきだとは必ずしも言えない場合には取消すべき基礎を欠くという可能性があるということでもある。 ::*:近年の判例は、前述のような悪質なセールストークを鵜呑みにして契約を結んだ事例につきこれを錯誤無効(改正前)となるものとしていた。しかしこの時、表意者自らが積極的・明示的にその'''動機を表示'''したか否かではなく、意思表示の相手方が表意者の'''動機の錯誤につき認識'''があったことを理由とするものがあり、表示されるべきは動機なのか、それとも錯誤であるのかについてはなお検討を要する。 ====== 判例の問題点 ====== * Aはピカソ自身の署名のある版画「二人の道化師」を3000万円で購入した。しかしその後買おうとしていた版画はその隣にあった「道化師」という版画だったが、それを「二人の道化師」と'''取り違えていた'''ことが判明した。 * Aはピカソ自身の署名のある版画をピカソの「道化師」という版画と'''考え'''3000万円で購入したいと言い店主は了承した。その後この版画は「二人の道化師」であったということが判明した。 *:この二つの事例では、Aはいずれにおいても「道化師」という絵を買うつもりで「二人の道化師」という絵を買ってしまっているという点で'''違いは無い'''。そこで学説は、前のケースでは内容の錯誤として旧95条本文の要件を満たし、後のケースでは――その錯誤を表示していない限り――単なる動機の錯誤として保護に値しない、というのは'''不均衡'''である。そもそも内心の動機の錯誤が要素の錯誤に相当しないというのはかつてドイツで隆盛した心理学的分析に由来する特殊な理論であって、一般的でない、として判例を批判するのである。しかし、前のケースでは'''重過失認定'''により保護されない場合が多くなるであろうし、後のケースでもこのような錯誤が表示され意思表示の内容となっていれば要素の錯誤として扱われる可能性があり、またこのような錯誤を売り主が意図的に引き起こそうと意図していたと認定されれば[[民法第96条|96条詐欺]]の要件をも満たす。したがって'''事案の解決'''として不均衡であるとは言えない。 ====== 判例法理及び改正法文の構造 ====== 改正法文によっても、''錯誤''による''意思表示''をすれば原則として取消すことができるわけではない。判例法理及びそれを取り込んだ改正法文により、幾つかの段階を経て残ったもののみについて取消すことができるに過ぎない。なお、法改正により、判断の順序が変わっている。 #当該錯誤は当該''意思表示''を取消すに値する程の重大な錯誤か。「''法律行為の要素''とは何か」の問題である。もっとも、判例は言い回しとしてはそのような重大な錯誤ではないということを、''『動機の錯誤に過ぎない』''という言い回しで述べていることからすると、解釈論としては次に述べる「''要素の錯誤''とは何か」の問題として一元的に処理していると見ることもできる。 #錯誤が表意者個人の''重大な過失''によるものかどうか。些細な勘違いと外部からはうかがい知ることのできない表意者の'''勝手な思い込み'''については、'''表意者の自己責任の範疇においてなされた意思表示'''であって、当該意思表示は取消すことはできない。すなわち、''要素の錯誤''とは何かの問題であるが、''法律行為の要素''といえるものの内、外部からは認識できない動機の錯誤を除いたものが要素の錯誤に該当する。 #しかしながら、相手方が''表意者''の''錯誤''を知っていたか、または容易に知りえた場合(第3項第1号)、表意者の錯誤に乗じて法律行為を行なったということになり、これは、[[詐欺 (民法)|詐欺]]同様の行為であり、これを法的に保護することは正義に反し、また、表意者と相手方が同一の錯誤に陥っていた場合(第3項第2号)は、相手方も錯誤取消を主張しうるなど、双方ともに法律行為の前提が異なっているので、いずれも錯誤が表意者の重大な過失によるものであっても錯誤取消とすることができる。 ===== 有力説 ===== 意思に欠陥があるから無効とするかつての判例理論(の建て前)に対し、異なる視点からのアプローチがあった。実践的な狙いとしては、意思を欠く意思表示であるからその効果は――第三者との関係においてさえも――絶対的に無効となるという論を封じるという面もあった。 ====== 有力説の論拠 ====== # 動機の錯誤と内容の錯誤とは、判例のようにはっきり区別することは困難である。 # 錯誤により無効とすべきかの判断に、表意者が錯誤に陥っていることにつき――'''相手方が悪意か否か'''であるなどといったような――相手方の事情を加えて判断すべきである。 ====== 有力説の問題点 ====== * Aは、Bの所有する不動産について、その詳細を明らかにすることなく「見込みのある土地だと考えているので是非売ってほしい」と頼み込んだ。不審に思ったBが調査したところ、当該不動産にはリゾート計画の噂があるということ、実際にはほとんど実現性の無い話に過ぎないということが分かった。しかし、Bはそれをはっきりと告げることなくAとの間に当該不動産の売買契約を結んだ。 *:相手方が自らの正当な利益を守るために独自に調査を行い結果的に表意者の錯誤を知った場合、あるいは買い主自らリスクを引き受けるべき商取引の形態においては、相手方の行為は'''正当な自由競争の枠内'''であるとして必ずしも買い主たる表意者を――たとえ悪意だからといって――相手方との関係で保護すべきという価値判断になるとは限らない。また、既に述べるように、相手方との関係や取引の対応は相当程度考慮することができるのであって、あえて本条本文解釈に盛り込む必要性は無いとも考えられる。なお本ケースの場合、有力説のように表意者の錯誤につき相手方が悪意かどうかではなく、錯誤が表示されていたかどうか、という基準であれば、はっきりとは錯誤が表意者から示されていないと認定することで、悪意にもかかわらず相手方の利益は守られる余地がある。外部に表示されない動機の錯誤を除外する意義はここにあると理解することができる。もっとも、学説の側からも、客観的な目的物の同一性や性状に関してではなく本事例のように単なる主観的理由や前提事情による錯誤は「'''自己領域内'''の出来事」<ref>四宮和夫・能見善久著「民法総則」第七版189頁</ref>であってに表意者自らがリスクを負担すべきものであって、たとえその動機が表示されていても意識表示は無効にならないとする指摘もあった。 *:なお、購入動機があからさまに明示されることは実際上少なく(裁判上も言ったか言わなかったかで決着を明快につけるのは難しい)、もっぱら黙示による意思表示が問題となるが、これを認定するには客観的に見てそれが錯誤であるのかについてわかりうる状態がなければならない。例えば、それ程の価値がありそうもない目的物に奇妙に高い値段をつけているような場合である。 *:結局、近時の判例においては内心に止まる外部からは知りようのない動機の錯誤を''要素の錯誤''から除外することができれば良いのであって、内容の錯誤と動機の錯誤の区別は重要な問題ではないし、また動機の錯誤論を使うか否かにおいては差があるものの判例と学説の意図するところはほとんど違いはなく、したがって学説の批判は既に意味をなすものではなくなってきているのである。 ===== 少数説(内田説) ===== * Aは、古美術商Bの店にあった10万円の掛け軸を時価100万円はするものであると考え購入したが、後に某テレビ番組にて鑑定を依頼したところ1万円の評価額がついた。 ==== 共通錯誤の場合の処理 ==== === 「取り消すことができる」とは === ==== 誰が「取消」を主張できるか ==== * AはBとの土地の売買契約において、当該土地を含む一体が高速道路の建設予定地になっており値上がりが予想されるという話をBから聞きこれを購入したが、この計画は頓挫した。しかし、その土地から温泉が出たためA自身がこの土地を利用して温泉旅館の建設を始めた。BはAの錯誤を理由に取り消し得るか。 *:改正前は、錯誤無効であったので、法文上は表意者のみならず相手方も第三者も無効を主張し得たが、判例においては、表意者自身において要素の錯誤による意思表示の無効を主張する意思がない場合には、原則として、第三者が右意思表示の無効を主張することは許されない([[#第三者による主張|最高裁昭和40年9月10日判決·民集19巻6号1512頁]により確立、なお本設例とは別の事例)とされていた。改正後は法の原則により、取消権を有する表意者及びその代理人等のみが取消しうる([[民法第120条|第120条]]第2項)。 *:ただし、改正前において、'''第三者が表意者に対する債権を保全するため必要がある場合'''に、'''表意者が意思表示の瑕疵を認めているとき'''は、表意者自らは当該意思表示の無効を主張する意思がなくても、'''第三者たる債権者'''は表意者の意思表示の錯誤による無効を主張することが許される([[#第三者による主張2|最高裁昭和45年3月26日·民集24巻3号151頁]])旨の「[[債権者代位権]]」と同等のロジックが認められており、改正後も同条項を経由するなどして同様の判断は認められる。 ==== 「錯誤取消」は善意の第三者にも対抗できるか ==== * AはBとの間の土地売買契約を締結し当該不動産を売り渡して登記を移転した。BはさらにAB間の'''事情を知らないCにこれを転売して登記を移転'''したところAは錯誤により取り消し、Cに対して不動産の引渡しを求めた。 *:改正前において、本条には[[民法第94条|94条]](虚偽表示)や[[民法第96条|96条]](詐欺の場合)と違い第三者保護の規定が無く、古くは、'''96条3項の趣旨を類推'''して第三者を保護すべきだとの説(我妻など有力説)もあったが判例はこれを否定し錯誤による無効は善意の第三者にも'''常に対抗できる'''としていた(大判大11.3.22)。法があえて95条に関して第三者保護の規定を置かず表意者保護を徹底する趣旨であるという理由であった。しかしながら、一律に無効とすることは不均衡が大きく、錯誤無効を認めるのに慎重となるなと歪な状況となっていたため、2017年改正により、第3項により詐欺などと同様に善意無過失の第三者を保護する旨規定された。 ==== 契約不適合責任との関係 ==== === 「表意者」とは === 意思を表示するものをいう。 === 「重大な過失」とは === 重大な過失、すなわち重過失とは、「通常人であれば注意義務を尽くして錯誤に陥ることはなかったのに、著しく不注意であったために錯誤に陥ったこと」(大判大6.11.8)である。 ==== 通常人とは ==== ==== 立証責任 ==== 重過失要件を満たすことの立証責任は、立証が成功すれば利益を受けることになる当事者すなわち意思表示の相手方が負う(実務)。 ==== 重過失要件の緩和―相手方が悪意のとき ==== '''相手方が悪意'''(表意者の錯誤を知っていた)であった又は'''憑依者が錯誤に陥っていることを容易に知り得た'''(表意者の錯誤を知らないことに重大な過失があった)と'''認定'''されたときは、そのような不誠実な'''相手方を保護する必要がない'''から、錯誤に関して表意者に重過失があっても当該法律行為は取消しうる(第3項第1号、判例·通説を取り込み)。そもそも、錯誤が無効となるのはその錯誤が外部から見て相当に明白であるのに、相手方はそれを指摘すべき([[民法第1条]]参照)であるが、それをすることなくかえってその錯誤に乗じて利益を得た相手方に対する法律行為の拘束力から表意者が解放されるべきであるとする価値判断を基礎とする(前述)。つまり、錯誤をはっきり認識していたにもかかわらずそれを指摘しなかったような場合については、まさに本条本文の意図する射程範囲となるが、一方単に錯誤を知りえたに過ぎないという程度の落ち度しかない相手方と表意者との関係においては表意者は絶対的に保護されるべきではないと言えるから、重過失によって錯誤に陥った表意者との関係では表意者側の落ち度の方が高いといえるのでこの場合に錯誤取消しによって相手方の利益が害されることはない、とする趣旨である。 以上の理解を前提に、要保護性の高い順に並べると以上のようになる。 # 相手方の重要な錯誤を知る由も無い誠実な(正常の)相手方 # やむをえない事情によって結果的に錯誤に陥った表意者 # 相手方の錯誤を知りえた相手方 # 重過失により錯誤に陥った表意者 # 表意者の錯誤を知っていた(と裁判上認定された)相手方 本条が表意者保護と取引安全の調整であることのあらわれである。もっとも、既述のごとく、あらゆるケースにおいて表意者の錯誤を指摘すべきか、表意者の錯誤について相手方が悪意であれば取消しうるとすべきかはなお検討を要する。 === 「意思表示の取り消しをすることができない」とは === 表意者(意思表示をした者)に重過失があり、当該意思表示をするに当たった場合、表意者は取消すことができない。この場合、表意者の相手側が表意者に重過失があったことを立証することが必要である。 == 脚注 == <references/> == 参照条文 == == 判例 == <!--# [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=74066&hanreiKbn=02 売買代金返還請求] (最高裁判決 昭和29年11月26日)--> # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=57649&hanreiKbn=02 約束手形金請求](最高裁判決 昭和32年12月19日)民法第3編第1章第3節第4款(保証債務) #;他に連帯保証人がある旨の債務者の言を誤信して連帯保証をした場合は要素の錯誤か #:他に連帯保証人がある旨の債務者の言を誤信した結果、連帯保証をした場合は、縁由の錯誤であつて、当然には要素の錯誤ではない。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52876&hanreiKbn=02 商品代金請求] (最高裁判決 昭和33年06月14日)[[民法第696条]],[[民法第570条#旧民法第570条|(旧)民法第570条]](瑕疵担保責任→契約不適合責任) ##'''和解が要素の錯誤によつて無効とされた事例''' ##:仮差押の目的となつているジヤムが一定の品質を有することを前提として和解契約をなしたところ、右ジヤムが原判示の如き粗悪品であつたときは、右和解は要素に錯誤があるものとして無効であると解すべきである ##'''契約の要素に錯誤があつた場合と民法第570条の適用の有無''' ##:契約の要素に錯誤があつて無効であるときは、民法第570条の瑕疵担保の規定の適用は排除される ##:*錯誤無効なのであるから、契約法上の規定は適用されない。契約不適合責任となっても有効な判例。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=65984&hanreiKbn=02 手附金返還請求](最高裁判決 昭和37年11月27日) #;契約の要素に錯誤があるとされた事例。 #:山林を造材事業に供する目的で買受ける契約がなされた場合、買受人において、その北側山麓に開鑿道路が開通し造林事業上極めて有利である等の説明を信じ当初の買受希望価額を上廻る代金で買受ける契約をした等、判示事実関係のもとでは右北側道路の存在は売買契約の要素である。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53868&hanreiKbn=02 所得税賦課決定取消等請求](最高裁判決 昭和39年10月22日)所得税法(昭和37年法律67号による改正前)27条1項,所得税法(昭和37年法律67号による改正前)27条6項 #;所得税確定申告書の記載内容について錯誤の主張は許されるか。 #:所得税確定申告書の記載内容についての錯誤の主張は、その錯誤が客観的に明白かつ重大であつて、所得税法の定めた過誤是正以外の方法による是正を許さないとすれば納税義務者の利益を著しく害すると認められる特段の事情がある場合でなければ、許されないものと解すべきである。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=77656&hanreiKbn=02 土地所有権確認等請求](最高裁判決 昭和40年05月27日)[[民法第938条]] #;相続放棄の申述と民法第95条の適用の有無。 #:相続放棄の申述についても、民法第95条の適用がある。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=56290&hanreiKbn=02 土地賃借権不存在確認等請求] (最高裁判決 昭和40年06月04日) #;民法第95条但書の解釈。 #:表意者みずから無効を主張しえない場合は、相手方および第三者も無効を主張しえないものと解するのが相当である。 #*改正後は、取消し得ない場合となるので、結論は同様である。 #<span id="第三者による主張"></span>[https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53855 建物収去土地明渡請求](最高裁判決 昭和40年09月10日) #;要素の錯誤による意思表示の無効を第三者が主張することは許されるか。 #:表意者自身において要素の錯誤による意思表示の無効を主張する意思がない場合には、原則として、第三者が右意思表示の無効を主張することは許されない。 #*改正後は、表意者が取消さない場合となるので、結論は同様である。但し、第三者が債権者等である場合、債権者代位権により取消すことはできる([[#第三者による主張2|後掲判決]]参照)。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=53936&hanreiKbn=02 土地家屋所有権移転登記手続請求](最高裁判決 昭和40年10月08日) #;売買契約の要素に錯誤があるとされた事例。 #:不動産の売主が、代金の一部の清算について、買主との間で、売主はその兄が買主に対して負担する借受金債務を引き受け、これと代金債務とを対当額で相殺する旨特約した場合において、当該売買契約は右借受金債務の弁済をも目的として締結されたものであるのに、買主は該債務の債権者ではない等同契約に関し原審の確定したような事情があるときは、右売買契約の要素について売主に錯誤があつたものというべきである。 #<span id="第三者による主張2"></span>[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54125&hanreiKbn=02 油絵代金返還請求](最高裁判所判例 昭和45年03月26日)[[民法第423条]] #;要素の錯誤による意思表示の無効を第三者が主張することが許される場合 #:第三者が表意者に対する債権を保全する必要がある場合において、表意者がその意思表示の要素に関し錯誤のあることを認めているときは、表意者みずからは該意思表示の無効を主張する意思がなくても、右第三者は、右意思表示の無効を主張して、その結果生ずる表意者の債権を代位行使することが許される。 #:*改正後も第三者が債権者等である場合、債権者代位権同等の法理により取消すことができる。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52014&hanreiKbn=02 預入金返還請求](最高裁判決 昭和47年05月19日) #;動機が表示されても民法95条にいう法律行為の要素とはならないとされた事例 #:甲乙問の土地売買契約の解除と土地交換契約の締結に伴い、甲が乙に対して負担した清算金債務を弁済するため、自己が金融機関である丙との間で締結していた定期貯金契約を合意解約し、その払戻金を乙に支払うことを丙に対し委任した場合において、右売買契約の解除および交換契約が甲の土地評価の誤認に起因し法律行為の要素の錯誤により無効であり、甲の前記清算金債務は存在しないときであつても、甲が右支払を委任するに至つた動機のごときは、丙に表示されたとしても、右定期貯金契約の合意解約および支払委任につき、民法95条にいう法律行為の要素とはならないものと解すべきである。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52140&hanreiKbn=02 約束手形金] (最高裁判決 昭和54年09月06日)[[手形法第12条]]2項,[[手形法第17条]],[[手形法第77条]]1項 #;手形金額に錯誤のある裏書と悪意の取得者に対する償還義務の範囲 #:手形の裏書人が、金額1500万円の手形を金額150万円の手形と誤信し同金額の手形債務を負担する意思のもとに裏書をした場合に、悪意の取得者に対して錯誤を理由に償還義務の履行を拒むことができるのは、右手形金のうち150万円を超える部分についてだけであつて、その全部についてではない。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62387&hanreiKbn=02 建物所有権移転登記抹消登記手続請求事件](最高裁判決 平成1年09月14日)[[民法第768条]],[[所得税法第33条]] #;協議離婚に伴う財産分与契約をした分与者の課税負担の錯誤に係る動機が意思表示の内容をなしたとされた事例 #:協議離婚に伴い夫が自己の不動産全部を妻に譲渡する旨の財産分与契約をし、後日夫に二億円余の譲渡所得税が課されることが判明した場合において、右契約の当時、妻のみに課税されるものと誤解した夫が心配してこれを気遣う発言をし、妻も自己に課税されるものと理解していたなど判示の事実関係の下においては、他に特段の事情がない限り、夫の右課税負担の錯誤に係る動機は、妻に黙示的に表示されて意思表示の内容をなしたものというべきである。 # [https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=76109 敷金返還](最高裁判決 平成8年6月18日)[[民法第364条]],[[民法第467条]],[[民法第468条]] #;敷金返還請求権を目的とする質権設定についての第三債務者の異議をとどめない承諾に要素の錯誤があるとされた事例 #:敷金返還請求権を目的として質権が設定され、第三債務者がこれを承諾した場合において、第三債務者としては敷金から控除される金額の割合を定めた特約の存在について異議をとどめて承諾をするつもりであったのに、その使者がこれと異なった表示をしたため、錯誤により異議をとどめない承諾がされる結果となったものであり、右特約が返還の対象となる敷金の額と密接なかかわりを有する約定であったなど判示の事実関係の下においては、第三債務者の右の錯誤は、承諾をするに至った動機における錯誤ではなく、承諾の内容自体に関する錯誤であって、要素の錯誤に当たるというべきである。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62437&hanreiKbn=02 保証債務請求事件](最高裁判決 平成14年07月11日)[[民法第446条]] #;商品代金の立替払契約に基づく債務の保証人の意思表示に要素の錯誤があるとされた事例 #:特定の商品の代金について立替払契約が締結され,同契約に基づく債務について保証契約が締結された場合において,立替払契約は商品の売買契約が存在しないいわゆる空クレジット契約であって,保証人は,保証契約を締結した際,そのことを知らなかったなど判示の事実関係の下においては,保証人の意思表示には法律行為の要素に錯誤がある。 # [http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62566&hanreiKbn=02 株主総会決議不存在確認,株主権確認請求事件](最高裁判決 平成16年07月08日)[[民法第96条]]1項 #;株式会社の代表取締役らが当該会社の全株式を売却したことにつき詐欺による取消し又は錯誤による無効が認められないとした原審の判断に違法があるとされた事例 #:株式会社の代表取締役甲らが容易に現金化が可能な約10億円の純資産を有する当該会社の全株式を合計2億円で売却したことにつき,それが不自然ではないといえるような特段の事情が存在しない上,上記売却は,甲らの全面的な信頼を受けて甲らの資産管理を受託していた乙が甲らの財産の保全,増加に必要であるとして提案し,甲らがこれに全面的に従ってされたものであり,乙が,買主である会社の全株式を有しており,その結果,労せずして多額の利益を得たといえるなど判示の事情の下においては,上記売却につき詐欺による取消し又は錯誤による無効が認められないとした原審の判断には,違法がある。 == 参考文献 == * 山本敬三「民法講義Ⅰ 民法総則」 * 内田貴「民法Ⅰ 民法総則·物権法」 * 内田貴「民法Ⅱ 債権各論」 == 関連項目 == * [[w:電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律|電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律]] * [[w:消費者契約法|消費者契約法]] ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5|第5章 法律行為]]<br> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5-2|第2節 意思表示]] |[[民法第94条]]<br />(虚偽表示) |[[民法第96条]]<br />(詐欺又は強迫) }} {{stub|law}} [[category:民法|095]] [[category:民法 2017年改正|095]]
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民法第96条
法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第1編 総則 (コンメンタール民法) (詐欺又は強迫) 2017年改正により、以下のとおり改正された。
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第1編 総則 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第1編 総則 (コンメンタール民法)]] ==条文== ([[詐欺 (民法)|詐欺]]又は[[強迫]]) ;第96条 # 詐欺又は強迫による[[意思表示]]は、取り消すことができる。 # 相手方に対する意思表示について[[第三者]]が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知り、又は知ることができたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。 # 前二項の規定による詐欺による意思表示の[[取消|取消し]]は、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができない。 ===改正経緯=== 2017年改正により、以下のとおり改正された。 *第2項 **(改正前)相手方がその事実を知っていたときに限り **(改正後)相手方がその事実を知り、<u>又は知ることができた</u>ときに限り、 *第3項 **(改正前)善意の 第三者に **(改正後)善意<u>でかつ過失がない</u>第三者に ==解説== {{wikipedia|詐欺による意思表示}} {{wikipedia|強迫による意思表示}} *詐欺又は強迫により[[瑕疵ある意思表示|瑕疵を帯びた法律行為]]は原則として取り消すことができる旨を規定している。ただし、詐欺の場合においては、欺かれた者の[[責任|帰責性]]も大きいため、取り消しに上記の制約が設けられている。なお、取消権者や取消しの効果については、[[民法第120条]]に規定がある。 *「相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合」の例 **債務者が、虚偽の信用情報を与えるなどして保証人を欺いて保証契約を締結させた場合 **:この場合、相手方は債権者であり、債権者が、債務者と共謀するなどしてその事実を知っていたか知り得た場合、当該保証人は保証契約を取り消しうる。 *解釈上の問題として、取り消しの直接的効果を受ける第三者の範囲は、一般に取消前に登場した人とされ,取消後に登場した第三者は、善意・悪意を問われず[[民法第177条]]の対抗要件の問題とされる。 *詐欺については,第三者要件として無過失性が必要かという点も論点となっていたが、2017年改正で「かつ過失がない」を加え、過失(慣習上必要とされる確認等の懈怠)がある場合は対抗できないものとした。 *第3項の「第三者」は[[民法第94条]]2項における善意の第三者と同義であり、当事者及びその包括承継人以外の者で詐欺もしくは強迫によって形成された法律関係の外形を信頼して'''新たな法律関係に入った者'''をさす。よって単に反射的利益を得ている者、取消後の第三者は、含まれない。 ==参照条文== *[[民法第120条]](取消権者) *[[民法第121条]](取消しの効果) ==判例== #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52846&hanreiKbn=02 不動産売買予約履行並びに不動産所有権移転登記請求] (最高裁判決 昭和33年07月01日) #;強迫による意思表示と選択の自由 #:強迫による意思表示が成立するためには、表意者が畏怖の結果完全に選択の自由を失つたことを要するものではない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52028&hanreiKbn=02 登記抹消手続等本訴請求、所有権移転登記手続等反訴請求] (最高裁判決 昭和47年09月07日)[[民法第121条]],[[民法第533条]],[[民法第546条]] #;売買契約が詐欺を理由として取り消された場合における当事者双方の原状回復義務と同時履行 #:売買契約が詐欺を理由として取り消された場合における当事者双方の原状回復義務は、同時履行の関係にあると解するのが相当である。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54177&hanreiKbn=02  所有権移転登記請求](最高裁判決 昭和49年09月26日) #;民法96条3項にいう第三者にあたる場合 #:甲を欺罔してその農地を買い受けた乙が、農地法5条の許可を条件とする所有権移転仮登記を得たうえ、右売買契約上の権利を善意の丙に譲渡して右仮登記移転の附記登記をした場合には、丙は民法96条3項にいう第三者にあたる。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52598&hanreiKbn=02 約束手形金](最高裁判決 平成10年05月26日)[[民法第537条]],[[民法第587条]],[[民法第703条]] #;甲が丁の強迫により消費貸借契約の借主となり貸主乙に指示して貸付金を丙に給付させた後に右強迫を理由に契約を取り消した場合の乙から甲に対する不当利得返還請求につき甲が右給付により利益を受けなかったものとされた事例 #:甲が丁の強迫により消費貸借契約の借主となり貸主乙に指示して貸付金を丙に給付させた後に右強迫を理由に契約を取り消したが、甲と丙との間には事前に何らの法律上又は事実上の関係はなく、甲が丁の言うままに乙に対して貸付金を丙に給付するように指示したなど判示の事実関係の下においては、乙から甲に対する不当利得返還請求について、甲が右給付によりその価額に相当する利益を受けたとみることはできない。 #[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=62566&hanreiKbn=02 株主総会決議不存在確認,株主権確認請求事件](最高裁判決 平成16年07月08日)[[民法第95条]] #;株式会社の代表取締役らが当該会社の全株式を売却したことにつき詐欺による取消し又は錯誤による無効が認められないとした原審の判断に違法があるとされた事例 #:株式会社の代表取締役甲らが容易に現金化が可能な約10億円の純資産を有する当該会社の全株式を合計2億円で売却したことにつき,それが不自然ではないといえるような特段の事情が存在しない上,上記売却は,甲らの全面的な信頼を受けて甲らの資産管理を受託していた乙が甲らの財産の保全,増加に必要であるとして提案し,甲らがこれに全面的に従ってされたものであり,乙が,買主である会社の全株式を有しており,その結果,労せずして多額の利益を得たといえるなど判示の事情の下においては,上記売却につき詐欺による取消し又は錯誤による無効が認められないとした原審の判断には,違法がある。 == 関連項目 == *[[無効と取消]] ---- {{前後 |[[民法]] |[[第1編 総則 (コンメンタール民法)|第1編 総則]]<br /> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5|第5章 法律行為]]<br /> [[第1編 総則 (コンメンタール民法)#5-2|第2節 意思表示]] |[[民法第95条]]<br />(錯誤) |[[民法第97条]]<br />(意思表示の効力発生時期等) }} {{stub|law}} [[category:民法|096]] [[category:民法 2017年改正|096]]
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OpenOffice.org Calc
セルとセルを足し算するのは、SUM()関数を使う。引き算はなくて、内容の数値がマイナスなら減算となります。 縦が行で、横を列と呼ぶ。 記録する場所が意味を持つので、上列5列くらいあけておく。横には左端、三行ほどあけておく。 例としてメモ帳を作ると、上列には、日付や、用件、予定、など見出しが並ぶ。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "セルとセルを足し算するのは、SUM()関数を使う。引き算はなくて、内容の数値がマイナスなら減算となります。 縦が行で、横を列と呼ぶ。", "title": "カルクの使い方" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "記録する場所が意味を持つので、上列5列くらいあけておく。横には左端、三行ほどあけておく。 例としてメモ帳を作ると、上列には、日付や、用件、予定、など見出しが並ぶ。", "title": "カルクの使い方" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "カルクの使い方" } ]
セルの操作 '元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用 セルの数式と値のクリア 文字列、日付、数値の入力 セルの内容の編集 特定のセルへのジャンプ 選択したセルの挿入/削除 '切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用 検索と置換の使用 セルの書式のクリア 連続データの作成(オートフィル) ハイパーリンクの作成
{{pathnav|OpenOffice.org|frame=1}} [[Image:OpenOffice.org Calc.png|thumb|right|200px|新規画面]] * [[OpenOffice.org Calc/セルの操作|セルの操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用|'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#セルの数式と値のクリア|セルの数式と値のクリア]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#文字列、日付、数値の入力|文字列、日付、数値の入力]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#セルの内容の編集|セルの内容の編集]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#特定のセルへのジャンプ|特定のセルへのジャンプ]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#選択したセルの挿入/削除|選択したセルの挿入/削除]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用|'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#検索と置換の使用|検索と置換の使用]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#セルの書式のクリア|セルの書式のクリア]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#連続データの作成(オートフィル)|連続データの作成(オートフィル)]] ** [[OpenOffice.org Calc/セルの操作#ハイパーリンクの作成|ハイパーリンクの作成]] ==カルクの使い方== セルとセルを足し算するのは、SUM()関数を使う。引き算はなくて、内容の数値がマイナスなら減算となります。<br> 縦が行で、横を列と呼ぶ。<br>  記録する場所が意味を持つので、上列5列くらいあけておく。横には左端、三行ほどあけておく。<br> 例としてメモ帳を作ると、上列には、日付や、用件、予定、など見出しが並ぶ。<br> * [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作|ファイルの操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#'保存'の使用|'保存'の使用]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#'名前を付けて保存'の使用|'名前を付けて保存'の使用]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#既存のファイルを見つけて開く操作|既存のファイルを見つけて開く操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#フォルダの作成|フォルダの作成]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#テンプレートを使って新規文書を作成する操作|テンプレートを使って新規文書を作成する操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#表/文書をWebページとして保存する操作|表/文書をWebページとして保存する操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#文書を電子メールで送信する操作|文書を電子メールで送信する操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/ファイルの操作#Officeアシスタントの使用|Officeアシスタントの使用]] * [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定|表の書式設定]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#フォント書式の適用(フォント名、サイズ、色、スタイル)|フォント書式の適用(フォント名、サイズ、色、スタイル)]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#数値の形式の適用(通貨、パーセンテージ、日付、コンマ)|数値の形式の適用(通貨、パーセンテージ、日付、コンマ)]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#行の高さと列幅の変更|行の高さと列幅の変更]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#セルの内容の配置変更|セルの内容の配置変更]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#小数点以下の桁数の調整|小数点以下の桁数の調整]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#'書式のコピー/貼り付け'を使って書式をコピーする操作|'書式のコピー/貼り付け'を使って書式をコピーする操作]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#オートフォーマットの適用|オートフォーマットの適用]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#罫線、網掛け、塗りつぶしの適用|罫線、網掛け、塗りつぶしの適用]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#セルの結合|セルの結合]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#文字列の方向とインデントの変更|文字列の方向とインデントの変更]] ** [[OpenOffice.org Calc/表の書式設定#スタイルの定義、適用、および削除|スタイルの定義、適用、および削除]] * [[OpenOffice.org Calc/統計処理|ヒストグラムの作成]] [[Category:OpenOffice.org]] [[Category:OpenOffice.org Calc|*]]
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2020-11-30T08:14:50Z
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3,654
OpenOffice.org Calc/セルの操作
OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 セル内の数式や値は簡単に消去することが出来ます。内容を消去したいセルを選択した状態でDeleteキーを押します。この時、消去したい内容を選ぶウィンドウが表示されるので、'全て削除'にチェックをつけてOKボタンをクリックすると、セルの内容が削除されます。 また、セルを選択した状態でBackSpaceキーを押すと罫線、文字の位置、背景色などの情報を残したまま、セル内の文字、数値、数式だけを消すことができます。 Calcでは、文字列、日付、数値が区別されます。これらはデータとして異なった扱いを受けるため、見た目が同じでも、データとしての扱いが異なればある操作に対する挙動も変わって来ます。そのため、データを入力するときは、データが正しい形式のデータとして扱われるように入力する必要があります。 文字列は数字以外の文字をセルに入力したときに、セル内のデータが文字列であると見なされます。 数値は、数字を入力したときにセル内のデータが数値であると見なされます。数字は、w:整数以外にw:実数を扱うことが出来ます。 最後に日付ですが、日付は の形で入力する必要があります。入力し終わると、セルの書式に従って や などの形式で表示されます。 一旦セルの内容が確定されると、単純にセルを選択し、書き込みを行なうだけでは、セルの内容を編集することは出来ません。この操作ではセルの内容が上書きされます。セルの内容を編集するときには、編集したいセルをw:ダブルクリックするか、セルを選択した状態でF2キーを押して下さい。 特定のセルへジャンプを行なうには、'ナビゲータ'機能を利用します。'ナビゲータ'機能は、セルや文書中に挿入された画像などの移動を行なう機能です。 'ナビゲータ'を利用するには、'編集'>'ナビゲータ'を選択します。この時、ナビゲータウィンドウが開かれます。ナビゲータウィンドウにはいくつかの機能があります。ここでは、特定のセルへのジャンプだけを扱います。ナビゲータウィンドウには、それぞれ'行'、'列'と書かれた部分があります。ここでそれぞれの値をジャンプ先の値にし、Enterキーを押すことで、選択されたセルに移動することが出来ます。 OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 OpenOffice.org Writer_文字列の操作#検索と置換の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 セルに対して設定した文字飾りや背景色などを一律に取り除くことが出来ます。この操作は、書式を取り除きたいセルを選択し、'書式'>'標準の書式設定'を選択することで行ないます。この操作は、複数のセルに対して同時に行なうことが出来ます。 連続データとは、何らかの決まりを持って入力されるデータ群の事です。例えば、月ごとのデータの変化を表にするときに、月のデータを自動的に作成できると便利です。連続データはこの様な情況で威力を発揮します。 連続データを作成するには、'編集'>'連続データ'を用いる方法と、w:オートフィルを用いる方法があります。 '編集'>'連続データ'を用いる方法では、まず最初に、連続データを挿入したい(複数の)セルを選択します。次に、'編集'>'連続データ'>'連続データの作成'を選びます。すると、連続データの内容を定めるウィンドウが開きます。このウィンドウでは、連続データの種類や初期値、増分などを定めることが出来ます。連続データの種類は、ウィンドウ内の'連続データの種類'によって定めることが出来、データの初期値、増分はそれぞれ、'開始値'、'増分値'によって定めることができます。 次に、'オートフィル'を用いる方法について述べます。'オートフィル'を用いるときには、連続データの初期値となるデータを該当するセルに入力します。次に、入力したセルの右下で、カーソルが十字になる部分を見つけ、その部分から連続データを作成したい方向へマウスをw:ドラッグします。すると、ドラッグされたカーソルが横切ったセルの中に、連続データが作成されます。 OpenOffice.org_Writer_ファイルの操作#ハイパーリンクの作成で説明されている内容がそのまま応用できます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "セル内の数式や値は簡単に消去することが出来ます。内容を消去したいセルを選択した状態でDeleteキーを押します。この時、消去したい内容を選ぶウィンドウが表示されるので、'全て削除'にチェックをつけてOKボタンをクリックすると、セルの内容が削除されます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "また、セルを選択した状態でBackSpaceキーを押すと罫線、文字の位置、背景色などの情報を残したまま、セル内の文字、数値、数式だけを消すことができます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "Calcでは、文字列、日付、数値が区別されます。これらはデータとして異なった扱いを受けるため、見た目が同じでも、データとしての扱いが異なればある操作に対する挙動も変わって来ます。そのため、データを入力するときは、データが正しい形式のデータとして扱われるように入力する必要があります。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "文字列は数字以外の文字をセルに入力したときに、セル内のデータが文字列であると見なされます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "数値は、数字を入力したときにセル内のデータが数値であると見なされます。数字は、w:整数以外にw:実数を扱うことが出来ます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "最後に日付ですが、日付は", "title": "" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "の形で入力する必要があります。入力し終わると、セルの書式に従って", "title": "" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "や", "title": "" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "などの形式で表示されます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "一旦セルの内容が確定されると、単純にセルを選択し、書き込みを行なうだけでは、セルの内容を編集することは出来ません。この操作ではセルの内容が上書きされます。セルの内容を編集するときには、編集したいセルをw:ダブルクリックするか、セルを選択した状態でF2キーを押して下さい。", "title": "" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "特定のセルへジャンプを行なうには、'ナビゲータ'機能を利用します。'ナビゲータ'機能は、セルや文書中に挿入された画像などの移動を行なう機能です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "'ナビゲータ'を利用するには、'編集'>'ナビゲータ'を選択します。この時、ナビゲータウィンドウが開かれます。ナビゲータウィンドウにはいくつかの機能があります。ここでは、特定のセルへのジャンプだけを扱います。ナビゲータウィンドウには、それぞれ'行'、'列'と書かれた部分があります。ここでそれぞれの値をジャンプ先の値にし、Enterキーを押すことで、選択されたセルに移動することが出来ます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writer_文字列の操作#検索と置換の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "セルに対して設定した文字飾りや背景色などを一律に取り除くことが出来ます。この操作は、書式を取り除きたいセルを選択し、'書式'>'標準の書式設定'を選択することで行ないます。この操作は、複数のセルに対して同時に行なうことが出来ます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "連続データとは、何らかの決まりを持って入力されるデータ群の事です。例えば、月ごとのデータの変化を表にするときに、月のデータを自動的に作成できると便利です。連続データはこの様な情況で威力を発揮します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "連続データを作成するには、'編集'>'連続データ'を用いる方法と、w:オートフィルを用いる方法があります。", "title": "" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "'編集'>'連続データ'を用いる方法では、まず最初に、連続データを挿入したい(複数の)セルを選択します。次に、'編集'>'連続データ'>'連続データの作成'を選びます。すると、連続データの内容を定めるウィンドウが開きます。このウィンドウでは、連続データの種類や初期値、増分などを定めることが出来ます。連続データの種類は、ウィンドウ内の'連続データの種類'によって定めることが出来、データの初期値、増分はそれぞれ、'開始値'、'増分値'によって定めることができます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "次に、'オートフィル'を用いる方法について述べます。'オートフィル'を用いるときには、連続データの初期値となるデータを該当するセルに入力します。次に、入力したセルの右下で、カーソルが十字になる部分を見つけ、その部分から連続データを作成したい方向へマウスをw:ドラッグします。すると、ドラッグされたカーソルが横切ったセルの中に、連続データが作成されます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org_Writer_ファイルの操作#ハイパーリンクの作成で説明されている内容がそのまま応用できます。", "title": "" } ]
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==='元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用=== [[OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用]]で説明されている内容がそのまま応用できます。 ===セルの数式と値のクリア=== セル内の数式や値は簡単に消去することが出来ます。内容を消去したいセルを選択した状態でDeleteキーを押します。この時、消去したい内容を選ぶウィンドウが表示されるので、'全て削除'にチェックをつけてOKボタンをクリックすると、セルの内容が削除されます。 また、セルを選択した状態でBackSpaceキーを押すと罫線、文字の位置、背景色などの情報を残したまま、セル内の文字、数値、数式だけを消すことができます。 ===文字列、日付、数値の入力=== Calcでは、文字列、日付、数値が区別されます。これらはデータとして異なった扱いを受けるため、見た目が同じでも、データとしての扱いが異なればある操作に対する挙動も変わって来ます。そのため、データを入力するときは、データが正しい形式のデータとして扱われるように入力する必要があります。 文字列は数字以外の文字をセルに入力したときに、セル内のデータが文字列であると見なされます。 数値は、数字を入力したときにセル内のデータが数値であると見なされます。数字は、[[w:整数]]以外に[[w:実数]]を扱うことが出来ます。 最後に日付ですが、日付は 年/月/日 の形で入力する必要があります。入力し終わると、セルの書式に従って Y年M月D日 や M月D日 などの形式で表示されます。 ===セルの内容の編集=== 一旦セルの内容が確定されると、単純にセルを選択し、書き込みを行なうだけでは、セルの内容を編集することは出来ません。この操作ではセルの内容が上書きされます。セルの内容を編集するときには、編集したいセルを[[w:ダブルクリック]]するか、セルを選択した状態でF2キーを押して下さい。 ===特定のセルへのジャンプ=== 特定のセルへジャンプを行なうには、'ナビゲータ'機能を利用します。'ナビゲータ'機能は、セルや文書中に挿入された画像などの移動を行なう機能です。 'ナビゲータ'を利用するには、'編集'>'ナビゲータ'を選択します。この時、ナビゲータウィンドウが開かれます。ナビゲータウィンドウにはいくつかの機能があります。ここでは、特定のセルへのジャンプだけを扱います。ナビゲータウィンドウには、それぞれ'行'、'列'と書かれた部分があります。ここでそれぞれの値をジャンプ先の値にし、Enterキーを押すことで、選択されたセルに移動することが出来ます。 ===選択したセルの挿入/削除=== ==='切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用=== [[OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用]]で説明されている内容がそのまま応用できます。 ===検索と置換の使用=== [[OpenOffice.org Writer_文字列の操作#検索と置換の使用]]で説明されている内容がそのまま応用できます。 <!-- 日付の場合の操作?? --> ===セルの書式のクリア=== セルに対して設定した文字飾りや背景色などを一律に取り除くことが出来ます。この操作は、書式を取り除きたいセルを選択し、'書式'>'標準の書式設定'を選択することで行ないます。この操作は、複数のセルに対して同時に行なうことが出来ます。 ===連続データの作成(オートフィル)=== 連続データとは、何らかの決まりを持って入力されるデータ群の事です。例えば、月ごとのデータの変化を表にするときに、月のデータを自動的に作成できると便利です。連続データはこの様な情況で威力を発揮します。 連続データを作成するには、'編集'>'連続データ'を用いる方法と、[[w:オートフィル]]を用いる方法があります。 '編集'>'連続データ'を用いる方法では、まず最初に、連続データを挿入したい(複数の)セルを選択します。次に、'編集'>'連続データ'>'連続データの作成'を選びます。すると、連続データの内容を定めるウィンドウが開きます。このウィンドウでは、連続データの種類や初期値、増分などを定めることが出来ます。連続データの種類は、ウィンドウ内の'連続データの種類'によって定めることが出来、データの初期値、増分はそれぞれ、'開始値'、'増分値'によって定めることができます。 次に、'オートフィル'を用いる方法について述べます。'オートフィル'を用いるときには、連続データの初期値となるデータを該当するセルに入力します。次に、入力したセルの右下で、カーソルが十字になる部分を見つけ、その部分から連続データを作成したい方向へマウスを[[w:ドラッグ]]します。すると、ドラッグされたカーソルが横切ったセルの中に、連続データが作成されます。 ===ハイパーリンクの作成=== [[OpenOffice.org_Writer_ファイルの操作#ハイパーリンクの作成]]で説明されている内容がそのまま応用できます。 [[Category:OpenOffice.org Calc]]
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2020-10-27T10:03:09Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Calc/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%93%8D%E4%BD%9C
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OpenOffice.org Calc/ファイルの操作
OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。 OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。 OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。 OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "ファイルの操作" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "ファイルの操作" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "ファイルの操作" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "ファイルの操作" } ]
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{{pathnav|OpenOffice.org|frame=1}} ==ファイルの操作== ==='保存'の使用=== [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ==='名前を付けて保存'の使用=== <!-- 原文では [名前を付けて保存] の使用 (異なるファイル名、保存先、ファイル形式) --> [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===既存のファイルを見つけて開く操作=== <!-- 既存のワークブックを見つけて開く操作 --. [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===フォルダの作成=== [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===テンプレートを使って新規文書を作成する操作=== [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===表/文書をWebページとして保存する操作=== <!-- 原文では、 ワークシート/ワークブックをWebページとして保存する操作 --> ===文書を電子メールで送信する操作=== <!-- ワークブックを電子メールで送信する操作 --> [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===Officeアシスタントの使用=== <!-- Officeアシスタントは特別な操作が必要なときに操作を教えてくれるキャラクターのこと。OpenOfficeでは、特別な名前はあてられていない。 --> [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 [[Category:OpenOffice.org Calc]]
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2020-10-27T10:11:32Z
[ "テンプレート:Pathnav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Calc/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%93%8D%E4%BD%9C
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OpenOffice.org Calc/表の書式設定
OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。 表計算ソフトでは様々なデータを用いることができます。ここで、それぞれのデータの表示方法を変更し、文書の意図をより明確にすることができます。ここでは、データの表示形式をセルごとに変更する方法について述べます。 まず最初に、データを各データ形式で入力します。上では、データの例として、通貨、w:パーセンテージ、日付、コンマがあります。このうち、通貨、コンマは通常の方法で数値を入力すれば、通貨、または数値として認識させることが出来ます。一方、通常の数値とパーセンテージは100倍の関係で結ばれているため、普通の数値をパーセンテージの書式にあらためると、数値が100倍されてしまいます。これをあらためるために、数値の最後に\%をつけることで、最初からセルのデータが通常の数値ではなく、パーセンテージを表わすデータであることが示されます。 また、日付を入力する際には、 の書式で入力する必要があります。これによって、セルの中のデータが日付を表わすデータであることが示されます。 それぞれのデータを入力した後、データがあるセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。この時開くウィンドウ内で、'数'タブを選択すると、'書式'の中にフォーマットの例が現われます。ここで書式を設定して'OK'ボタンをクリックすることで、データの書式がかわります。 行の高さや列の幅は各行や列で1,2, ... などの行名や、A,B,... などの列名が書かれている部分の線をドラッグすることで変更することが出来ます。 セルに書かれたデータの位置をセル内で調整することが出来ます。ここでもツールバーを用いて'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの設定を行なうことが出来ます。しかし、この操作はOpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略します。 ここでは、'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの横方向の操作に加えて、縦方向に位置を調整する方法について述べます。まず、セルを選択し、'書式'>'セル'を選択し、'配置'タブを選択します。ここで、'文章の配置'の'縦に'を変更することでセル内で縦に位置を調整することが出来ます。選択肢として'上揃え'、'中央揃え'、'下揃え'などがあります。 w:小数を扱うときには書式を変更することで、小数点以下の数値をどれだけ残すかを設定することが出来ます。扱うデータに応じて適切な形式を扱うことが重要となります。 小数点の数を変更するときには、数値を扱うセルを選択して、'書式'>'セル'を選択し、ウィンドウの'数'タブを選択します。ここで、'オプション'の'小数点以下の桁'を増減することで小数点以下の数値の数を変更できます。数値を変更した後'OK'ボタンをクリックすると、実際に変更が反映されます。 この操作はOpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。 複数のセルを結合させて、より大きなセルを作ることが出来ます。この機能は、セル内に大きな文字列を入れたい時などに用いられます。 セルを結合させるときには、結合させたい(複数の)セルを選択し、'書式'>'セルの結合'を選びます。 文字列の方向を自由に変化させることが出来ます。また、インデントとは、セルの端をずらして左端以外の位置から文字列を始める機能です。 文字列の方向を変更するには、文字列の向きを変更したいセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。開いたウィンドウの'配置'タブを選び、'文字の方向'で'角度'を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。 インデントを用いるときも、'書式'>'セル'から'配置'タブを選びます。ここで、'文章の配置'の'横に'から、'左揃え'を選んでから、'インデント'の値を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "OpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "表計算ソフトでは様々なデータを用いることができます。ここで、それぞれのデータの表示方法を変更し、文書の意図をより明確にすることができます。ここでは、データの表示形式をセルごとに変更する方法について述べます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "まず最初に、データを各データ形式で入力します。上では、データの例として、通貨、w:パーセンテージ、日付、コンマがあります。このうち、通貨、コンマは通常の方法で数値を入力すれば、通貨、または数値として認識させることが出来ます。一方、通常の数値とパーセンテージは100倍の関係で結ばれているため、普通の数値をパーセンテージの書式にあらためると、数値が100倍されてしまいます。これをあらためるために、数値の最後に\\%をつけることで、最初からセルのデータが通常の数値ではなく、パーセンテージを表わすデータであることが示されます。 また、日付を入力する際には、", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "の書式で入力する必要があります。これによって、セルの中のデータが日付を表わすデータであることが示されます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "それぞれのデータを入力した後、データがあるセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。この時開くウィンドウ内で、'数'タブを選択すると、'書式'の中にフォーマットの例が現われます。ここで書式を設定して'OK'ボタンをクリックすることで、データの書式がかわります。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "行の高さや列の幅は各行や列で1,2, ... などの行名や、A,B,... などの列名が書かれている部分の線をドラッグすることで変更することが出来ます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "セルに書かれたデータの位置をセル内で調整することが出来ます。ここでもツールバーを用いて'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの設定を行なうことが出来ます。しかし、この操作はOpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略します。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ここでは、'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの横方向の操作に加えて、縦方向に位置を調整する方法について述べます。まず、セルを選択し、'書式'>'セル'を選択し、'配置'タブを選択します。ここで、'文章の配置'の'縦に'を変更することでセル内で縦に位置を調整することが出来ます。選択肢として'上揃え'、'中央揃え'、'下揃え'などがあります。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "w:小数を扱うときには書式を変更することで、小数点以下の数値をどれだけ残すかを設定することが出来ます。扱うデータに応じて適切な形式を扱うことが重要となります。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "小数点の数を変更するときには、数値を扱うセルを選択して、'書式'>'セル'を選択し、ウィンドウの'数'タブを選択します。ここで、'オプション'の'小数点以下の桁'を増減することで小数点以下の数値の数を変更できます。数値を変更した後'OK'ボタンをクリックすると、実際に変更が反映されます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "この操作はOpenOffice.org Writerの操作と同一なので省略。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "複数のセルを結合させて、より大きなセルを作ることが出来ます。この機能は、セル内に大きな文字列を入れたい時などに用いられます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "セルを結合させるときには、結合させたい(複数の)セルを選択し、'書式'>'セルの結合'を選びます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "文字列の方向を自由に変化させることが出来ます。また、インデントとは、セルの端をずらして左端以外の位置から文字列を始める機能です。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "文字列の方向を変更するには、文字列の向きを変更したいセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。開いたウィンドウの'配置'タブを選び、'文字の方向'で'角度'を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。", "title": "表の書式設定" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "インデントを用いるときも、'書式'>'セル'から'配置'タブを選びます。ここで、'文章の配置'の'横に'から、'左揃え'を選んでから、'インデント'の値を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。", "title": "表の書式設定" } ]
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{{pathnav|OpenOffice.org Calc|frame=1}} ==表の書式設定== <!-- 原文では ワークシートの書式設定 --> ===フォント書式の適用(フォント名、サイズ、色、スタイル)=== [[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===数値の形式の適用(通貨、パーセンテージ、日付、コンマ)=== 表計算ソフトでは様々なデータを用いることができます。ここで、それぞれのデータの表示方法を変更し、文書の意図をより明確にすることができます。ここでは、データの表示形式をセルごとに変更する方法について述べます。 まず最初に、データを各データ形式で入力します。上では、データの例として、通貨、[[w:パーセンテージ]]、日付、コンマがあります。このうち、通貨、コンマは通常の方法で数値を入力すれば、通貨、または数値として認識させることが出来ます。一方、通常の数値とパーセンテージは100倍の関係で結ばれているため、普通の数値をパーセンテージの書式にあらためると、数値が100倍されてしまいます。これをあらためるために、数値の最後に\%をつけることで、最初からセルのデータが通常の数値ではなく、パーセンテージを表わすデータであることが示されます。 また、日付を入力する際には、 年/月/日 の書式で入力する必要があります。これによって、セルの中のデータが日付を表わすデータであることが示されます。 それぞれのデータを入力した後、データがあるセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。この時開くウィンドウ内で、'数'タブを選択すると、'書式'の中にフォーマットの例が現われます。ここで書式を設定して'OK'ボタンをクリックすることで、データの書式がかわります。 ===行の高さと列幅の変更=== 行の高さや列の幅は各行や列で1,2, ... などの行名や、A,B,... などの列名が書かれている部分の線をドラッグすることで変更することが出来ます。 ===セルの内容の配置変更=== セルに書かれたデータの位置をセル内で調整することが出来ます。ここでもツールバーを用いて'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの設定を行なうことが出来ます。しかし、この操作は[[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略します。 ここでは、'中央揃え'、'左揃え'、'右揃え'などの横方向の操作に加えて、縦方向に位置を調整する方法について述べます。まず、セルを選択し、'書式'>'セル'を選択し、'配置'タブを選択します。ここで、'文章の配置'の'縦に'を変更することでセル内で縦に位置を調整することが出来ます。選択肢として'上揃え'、'中央揃え'、'下揃え'などがあります。 ===小数点以下の桁数の調整=== [[w:小数]]を扱うときには書式を変更することで、小数点以下の数値をどれだけ残すかを設定することが出来ます。扱うデータに応じて適切な形式を扱うことが重要となります。 小数点の数を変更するときには、数値を扱うセルを選択して、'書式'>'セル'を選択し、ウィンドウの'数'タブを選択します。ここで、'オプション'の'小数点以下の桁'を増減することで小数点以下の数値の数を変更できます。数値を変更した後'OK'ボタンをクリックすると、実際に変更が反映されます。 ==='書式のコピー/貼り付け'を使って書式をコピーする操作=== この操作は[[OpenOffice.org Writer]]の操作と同一なので省略。 ===オートフォーマットの適用=== ===罫線、網掛け、塗りつぶしの適用=== <!-- 網掛けと塗りつぶしの違い? --> ===セルの結合=== 複数のセルを結合させて、より大きなセルを作ることが出来ます。この機能は、セル内に大きな文字列を入れたい時などに用いられます。 セルを結合させるときには、結合させたい(複数の)セルを選択し、'書式'>'セルの結合'を選びます。 ===文字列の方向とインデントの変更=== 文字列の方向を自由に変化させることが出来ます。また、インデントとは、セルの端をずらして左端以外の位置から文字列を始める機能です。 文字列の方向を変更するには、文字列の向きを変更したいセルを選択し、'書式'>'セル'を選びます。開いたウィンドウの'配置'タブを選び、'文字の方向'で'角度'を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。 インデントを用いるときも、'書式'>'セル'から'配置'タブを選びます。ここで、'文章の配置'の'横に'から、'左揃え'を選んでから、'インデント'の値を変更します。変更が終わったら'OK'ボタンをクリックすると変更が適用されます。 ===スタイルの定義、適用、および削除=== [[Category:OpenOffice.org Calc]]
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2020-10-27T10:09:47Z
[ "テンプレート:Pathnav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Calc/%E8%A1%A8%E3%81%AE%E6%9B%B8%E5%BC%8F%E8%A8%AD%E5%AE%9A
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将棋の戦法一覧
将棋>将棋の戦法 将棋の戦法の一覧です。 <居飛車の戦法> <振り飛車の戦法> <その他>
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "将棋>将棋の戦法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "将棋の戦法の一覧です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "<居飛車の戦法>", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "<振り飛車の戦法>", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "<その他>", "title": "" } ]
将棋>将棋の戦法 将棋の戦法の一覧です。 <居飛車の戦法> 3八飛戦法 - 森下システム、4六銀-3七桂戦法など 棒銀 三手角、四手角 浮き飛車 後手番一手損角換わり 急戦早仕掛け 居飛車舟囲い急戦/w:エルモ囲い急戦 棒銀 3八飛戦法 - 対中飛車加藤流、対中飛車山田流二枚銀、鷺宮定跡、対3ニ銀型四間飛車4六銀右戦法 持久戦 左美濃 居飛車穴熊 引き角戦 飯島流引き角 鳥刺し 端角対振り飛車用 <振り飛車の戦法> <その他>
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2020-12-30T09:18:24Z
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3,663
朱子
朱子(しゅし)は儒学者のひとり。本名は朱熹(しゅき)、尊称として朱子とよばれるようになった。 儒教の基本的な体系化をはかった儒教の中興者。 所謂の「新儒教」として有名な朱子学の創始者でもある。
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朱子(しゅし)は儒学者のひとり。本名は朱熹(しゅき)、尊称として朱子とよばれるようになった。 儒教の基本的な体系化をはかった儒教の中興者。 所謂の「新儒教」として有名な朱子学の創始者でもある。
'''朱子'''(しゅし)は[[儒学者]]のひとり。本名は朱熹(しゅき)、尊称として朱子とよばれるようになった。 儒教の基本的な体系化をはかった儒教の中興者。 所謂の「新儒教」として有名な[[朱子学]]の創始者でもある。 {{wikipedia|朱子}} [[category:儒家|しゆし]]
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2016-06-04T04:02:02Z
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3,665
ゴータマ・シッダッタ
「釈迦」の本名である。 当時、カースト制度で教徒を管理したバラモン教圏に王族としてうまれながら、そのおしえへ疑問をいだくようになり、現在のインド北部ガンジス川中流域で仏教を提唱した。 彼のといたおしえは各地へとひろまり、細分化され、さまざまな形へとかわりながらも、現在もつづく世界三大宗教(世界宗教)へとなるにいたった。 仏教のおしえは、各地でこまかくニュアンスのちがうものとなったが、きまって禁欲的であり、己をりっして悟りをひらくことで、永遠の真理をえられるというものであった。
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「釈迦」の本名である。 当時、カースト制度で教徒を管理したバラモン教圏に王族としてうまれながら、そのおしえへ疑問をいだくようになり、現在のインド北部ガンジス川中流域で仏教を提唱した。 彼のといたおしえは各地へとひろまり、細分化され、さまざまな形へとかわりながらも、現在もつづく世界三大宗教(世界宗教)へとなるにいたった。 仏教のおしえは、各地でこまかくニュアンスのちがうものとなったが、きまって禁欲的であり、己をりっして悟りをひらくことで、永遠の真理をえられるというものであった。
「釈迦」の本名である。 当時、[[カースト制度]]で教徒を管理したバラモン教圏に王族としてうまれながら、そのおしえへ疑問をいだくようになり、現在の[[インド]]北部[[ガンジス川]]中流域で[[仏教]]を提唱した。 彼のといたおしえは各地へとひろまり、細分化され、さまざまな形へとかわりながらも、現在もつづく世界三大宗教([[世界宗教]])へとなるにいたった。 [[仏教]]のおしえは、各地でこまかくニュアンスのちがうものとなったが、きまって禁欲的であり、己をりっして[[悟り]]をひらくことで、永遠の真理をえられるというものであった。 {{wikipedia|釈迦}} [[category:インド思想・哲学|こーたましつたつた]]
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2016-06-04T04:00:50Z
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3,667
コンメンタール刑事訴訟法
法学>刑事法>コンメンタール刑事訴訟法
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法学>刑事法>コンメンタール刑事訴訟法
[[法学]]>[[刑事法]]>[[コンメンタール刑事訴訟法]] {{Wikipedia|刑事訴訟法}} == <span id="1">第一編</span> 総則(第1条 - 第188条の7) == *[[刑事訴訟法第1条|第1条]](本法の目的) === <span id="1-1">第一章</span> 裁判所の管轄(2条 - 19条) === *[[刑事訴訟法第2条|第2条]](土地管轄) *[[刑事訴訟法第3条|第3条]](関連事件の併合管轄1) *[[刑事訴訟法第4条|第4条]](関連事件の分離移送1) *[[刑事訴訟法第5条|第5条]](関連事件の審判1) *[[刑事訴訟法第6条|第6条]](関連事件の併合管轄2) *[[刑事訴訟法第7条|第7条]](関連事件の分離移送2) *[[刑事訴訟法第8条|第8条]](関連事件の審判2) *[[刑事訴訟法第9条|第9条]](関連事件) *[[刑事訴訟法第10条|第10条]](同一事件と数個の訴訟係属1) *[[刑事訴訟法第11条|第11条]](同一事件と数個の訴訟係属2) *[[刑事訴訟法第12条|第12条]](管轄区域外の職務執行) *[[刑事訴訟法第13条|第13条]](管轄違いと訴訟手続の効力) *[[刑事訴訟法第14条|第14条]](管轄違いと要急処分) *[[刑事訴訟法第15条|第15条]](管轄指定1) *[[刑事訴訟法第16条|第16条]](管轄指定2) *[[刑事訴訟法第17条|第17条]](管轄違いと訴訟手続の効力) *[[刑事訴訟法第18条|第18条]](管轄移転2) *[[刑事訴訟法第19条|第19条]](事件の移送) ==== 関連 ==== *[[w:管轄|管轄]] *[[w:審判|審判]] *[[w:移送|移送]] === <span id="1-2">第二章</span> 裁判所職員の除斥及び忌避(20条 - 26条) === *[[刑事訴訟法第20条|第20条]](除斥の原因) *[[刑事訴訟法第21条|第21条]](忌避の原因、忌避申立権者) *[[刑事訴訟法第22条|第22条]](請求・陳述後の忌避申立て) *[[刑事訴訟法第23条|第23条]](忌避申立てに対する決定) *[[刑事訴訟法第24条|第24条]](忌避申立てに対する簡易却下手続) *[[刑事訴訟法第25条|第25条]](即時抗告) *[[刑事訴訟法第26条|第26条]](裁判所書記官の除斥・忌避) ==== 関連 ==== *[[w:除斥|除斥]] *[[w:忌避|忌避]] *[[w:回避|回避]] === <span id="1-3">第三章</span> 訴訟能力 (27条 - 29条) === *[[刑事訴訟法第27条|第27条]](法人の訴訟行為) *[[刑事訴訟法第28条|第28条]](意思無能力者) *[[刑事訴訟法第29条|第29条]](特別代理人) ==== 関連 ==== *[[w:訴訟能力|訴訟能力]] === <span id="1-4">第四章</span> 弁護及び補佐 (30条 - 42条) === *[[刑事訴訟法第30条|第30条]](弁護人の選任) *[[刑事訴訟法第31条|第31条]](弁護人の資格、特別弁護人) *[[刑事訴訟法第31条の2|第31条の2]](弁護士会) *[[刑事訴訟法第32条|第32条]](選任の効力) *[[刑事訴訟法第33条|第33条]](主任弁護人) *[[刑事訴訟法第34条|第34条]](主任弁護人の権限) *[[刑事訴訟法第35条|第35条]](弁護人の数の制限) *[[刑事訴訟法第36条|第36条]](国選弁護1) *[[刑事訴訟法第36条の2|第36条の2]](資力申告書の提出) *[[刑事訴訟法第36条の3|第36条の3]](私選弁護人選任申出の前置) *[[刑事訴訟法第37条|第37条]](職権による選任) *[[刑事訴訟法第37条の2|第37条の2]](被疑者の国選弁護) *[[刑事訴訟法第37条の3|第37条の3]](選任請求の手続) *[[刑事訴訟法第37条の4|第37条の4]](職権による選任) *[[刑事訴訟法第37条の5|第37条の5]](複数の弁護人の選任) *[[刑事訴訟法第38条|第38条]](国選弁護人の資格・報酬等) *[[刑事訴訟法第38条の2|第38条の2]](選任の効力の終期) *[[刑事訴訟法第38条の3|第38条の3]](弁護人の解任) *[[刑事訴訟法第38条の4|第38条の4]](虚偽の資力申告書提出に対する制裁) *[[刑事訴訟法第39条|第39条]](接見交通権) 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*[[刑事訴訟法第57条|第57条]](召喚) *[[刑事訴訟法第58条|第58条]](勾引) *[[刑事訴訟法第59条|第59条]](勾引の効力) *[[刑事訴訟法第60条|第60条]](勾留) *[[刑事訴訟法第61条|第61条]](勾留質問) *[[刑事訴訟法第62条|第62条]](令状) *[[刑事訴訟法第63条|第63条]](召喚状の方式) *[[刑事訴訟法第64条|第64条]](拘引状、勾留状の方式) *[[刑事訴訟法第65条|第65条]](召喚の手順) *[[刑事訴訟法第66条|第66条]](拘引の嘱託) *[[刑事訴訟法第67条|第67条]](嘱託勾引の手続き) *[[刑事訴訟法第68条|第68条]](出頭命令・同行命令と勾引) *[[刑事訴訟法第69条|第69条]](急速を要する場合) *[[刑事訴訟法第70条|第70条]](勾引状・勾留状の執行) *[[刑事訴訟法第71条|第71条]](管轄区域外における執行) *[[刑事訴訟法第72条|第72条]](被告人の捜査等の嘱託) *[[刑事訴訟法第73条|第73条]](勾引状・勾留状の執行手続き) *[[刑事訴訟法第74条|第74条]](護送中の仮留置) *[[刑事訴訟法第75条|第75条]](勾引された被告人の留置) *[[刑事訴訟法第76条|第76条]](勾引後の公訴事実・弁護人選任権の告知) *[[刑事訴訟法第77条|第77条]](勾留時の弁護人選任権等) *[[刑事訴訟法第78条|第78条]](弁護人選任の申出) *[[刑事訴訟法第79条|第79条]](勾留と弁護人等への通知) *[[刑事訴訟法第80条|第80条]](勾留と接見・授受) *[[刑事訴訟法第81条|第81条]](接見・授受の制限) *[[刑事訴訟法第82条|第82条]](勾留理由開示の請求) *[[刑事訴訟法第83条|第83条]](勾留理由開示1) *[[刑事訴訟法第84条|第84条]](勾留理由開示2) *[[刑事訴訟法第85条|第85条]](勾留理由開示3) *[[刑事訴訟法第86条|第86条]](勾留理由開示請求の競合) *[[刑事訴訟法第87条|第87条]](勾留の取消) *[[刑事訴訟法第88条|第88条]](保釈の請求) *[[刑事訴訟法第89条|第89条]](必要的保釈) 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*[[刑事訴訟法第157条の6|第157条の6]](ビデオリンク方式) *[[刑事訴訟法第158条|第158条]](裁判所外における証人の尋問) *[[刑事訴訟法第159条|第159条]](尋問に立ち会わなかった当事者の権利) *[[刑事訴訟法第160条|第160条]](宣誓・証言の拒絶と過料・費用賠償) *[[刑事訴訟法第161条|第161条]](宣誓証言拒否罪) *[[刑事訴訟法第162条|第162条]](同行命令・勾引) *[[刑事訴訟法第163条|第163条]](受命裁判官・受託裁判官) *[[刑事訴訟法第164条|第164条]](証人の旅費・日当・宿泊料) ==== 関連 ==== *[[w:証人|証人]] *[[w:出頭|出頭]] *[[w:証言拒絶権|証言拒絶権]] *[[w:宣誓|宣誓]] === <span id="1-12">第十二章</span> 鑑定 (165条 - 174条) === *[[刑事訴訟法第165条|第165条]](鑑定) *[[刑事訴訟法第166条|第166条]](宣誓) *[[刑事訴訟法第167条|第167条]](鑑定留置) *[[刑事訴訟法第167条の2|第167条の2]](鑑定留置と勾留の執行停止) *[[刑事訴訟法第168条|第168条]](鑑定上必要な処分) *[[刑事訴訟法第169条|第169条]](受命裁判官) *[[刑事訴訟法第170条|第170条]](当事者の立会い) *[[刑事訴訟法第171条|第171条]](証人尋問に関する規定の準用) *[[刑事訴訟法第172条|第172条]](裁判官に対する身体検査の請求) *[[刑事訴訟法第173条|第173条]](鑑定料等請求権) *[[刑事訴訟法第174条|第174条]](鑑定証人) ==== 関連 ==== *[[w:鑑定|鑑定]] === <span id="1-13">第十三章</span> 通訳及び翻訳 (175条 - 178条) === *[[刑事訴訟法第175条|第175条]](通訳1) *[[刑事訴訟法第176条|第176条]](通訳2) *[[刑事訴訟法第177条|第177条]](翻訳) *[[刑事訴訟法第178条|第178条]](鑑定に関する規定の準用) ==== 関連 ==== *[[w:通訳|通訳]] *[[w:翻訳|翻訳]] === <span id="1-14">第十四章</span> 証拠保全 (179条・180条) === *[[刑事訴訟法第179条|第179条]](証拠保全の請求) *[[刑事訴訟法第180条|第180条]](書類・証拠物閲覧謄写権) ==== 関連 ==== *[[w:証拠保全|証拠保全]] === <span id="1-15">第十五章</span> 訴訟費用 (181条 - 188条) === *[[刑事訴訟法第181条|第181条]](被告人の負担) *[[刑事訴訟法第182条|第182条]](共犯の連帯負担) *[[刑事訴訟法第183条|第183条]](告訴人等の負担) *[[刑事訴訟法第184条|第184条]](上訴等を取り下げた者の負担) *[[刑事訴訟法第185条|第185条]](被告人負担の裁判) *[[刑事訴訟法第186条|第186条]](第三者負担の裁判) *[[刑事訴訟法第187条|第187条]](裁判によらないで訴訟手続きが終了する場合) *[[刑事訴訟法第187条の2|第187条の2]] *[[刑事訴訟法第188条|第188条]](負担額の算定) ==== 関連 ==== *[[w:訴訟費用|訴訟費用]] === <span id="1-16">第十六章</span> 費用の補償 (188条の2 - 188条の7) === *[[刑事訴訟法第188条の2|第188条の2]](無罪判決と費用の補償) *[[刑事訴訟法第188条の3|第188条の3]](費用補償の手続き) *[[刑事訴訟法第188条の4|第188条の4]](検察官上訴と費用の補償) *[[刑事訴訟法第188条の5|第188条の5]](上訴費用補償の手続き) *[[刑事訴訟法第188条の6|第188条の6]](補償の範囲) *[[刑事訴訟法第188条の7|第188条の7]](勾留理由開示の請求) ==== 関連 ==== *[[w:刑事補償|刑事補償]] == <span id="2">第二編</span> 第一審(第189条~第350条の14) == === <span id="2-1">第一章</span> 捜査 (第189条~第246条) === *[[刑事訴訟法第189条|第189条]](一般司法警察職員の捜査権) *[[刑事訴訟法第190条|第190条]](特別司法警察職員) *[[刑事訴訟法第191条|第191条]](検察官・検察事務官の捜査権) *[[刑事訴訟法第192条|第192条]](捜査に関する協力) *[[刑事訴訟法第193条|第193条]](検察官の司法警察職員に対する指示・指揮) *[[刑事訴訟法第194条|第194条]](司法警察職員に対する懲戒罷免の訴追) *[[刑事訴訟法第195条|第195条]](検察官・検察事務官の管轄区域外における職務執行) *[[刑事訴訟法第196条|第196条]](捜査の際の注意) *[[刑事訴訟法第197条|第197条]](任意捜査の原則) *[[刑事訴訟法第198条|第198条]](被疑者の出頭要求・取調べ) *[[刑事訴訟法第199条|第199条]](逮捕状による逮捕) *[[刑事訴訟法第200条|第200条]](逮捕状の方式) *[[刑事訴訟法第201条|第201条]](逮捕状の呈示) *[[刑事訴訟法第202条|第202条]](検察官・司法警察員への引致) *[[刑事訴訟法第203条|第203条]](司法警察員の逮捕手続、検察官送致の時間の制限) *[[刑事訴訟法第204条|第204条]](検察官の逮捕手続、勾留請求の時間の期限) *[[刑事訴訟法第205条|第205条]](司法警察員から送致を受けた検察官の手続き、勾留請求の時間の制限) *[[刑事訴訟法第206条|第206条]](制限時間遵守不能の場合の処置) *[[刑事訴訟法第207条|第207条]](被疑者の勾留) *[[刑事訴訟法第208条|第208条]](勾留期間、期間の延長) *[[刑事訴訟法第208条の2|第208条の2]](勾留期間の再延長) *[[刑事訴訟法第209条|第209条]](留置・弁護人選任申出) *[[刑事訴訟法第210条|第210条]](緊急逮捕) *[[刑事訴訟法第211条|第211条]](通常逮捕の規定の準用) *[[刑事訴訟法第212条|第212条]](現行犯人・準現行犯人) *[[刑事訴訟法第213条|第213条]](現行犯逮捕) *[[刑事訴訟法第214条|第214条]](私人による現行犯逮捕) *[[刑事訴訟法第215条|第215条]](現行犯人を受け取った司法巡査の手続き) *[[刑事訴訟法第216条|第216条]](通常逮捕の規定の準用) *[[刑事訴訟法第217条|第217条]](軽微事件と現行犯逮捕) *[[刑事訴訟法第218条|第218条]](令状による差押え・捜索・検証) *[[刑事訴訟法第219条|第219条]](差押さえ等の令状の方式) *[[刑事訴訟法第220条|第220条]](無令状差押え・捜索・検証) *[[刑事訴訟法第221条|第221条]](領置) *[[刑事訴訟法第222条|第222条]](押収等に関する準用規定等) *[[刑事訴訟法第222条の2|第222条の2]](電気通信の傍受を行う強制処分) *[[刑事訴訟法第223条|第223条]](第三者の任意出頭・取調べ・鑑定等の嘱託) *[[刑事訴訟法第224条|第224条]](鑑定措置の請求) *[[刑事訴訟法第225条|第225条]](鑑定受託者と必要な処分) *[[刑事訴訟法第226条|第226条]](公判前の証人尋問請求1) *[[刑事訴訟法第227条|第227条]](公判前の証人尋問請求2) *[[刑事訴訟法第228条|第228条]](公判前の証人尋問) *[[刑事訴訟法第229条|第229条]](検視) *[[刑事訴訟法第230条|第230条]](告訴権者1) *[[刑事訴訟法第231条|第231条]](告訴権者2) *[[刑事訴訟法第232条|第232条]](告訴権者3) *[[刑事訴訟法第233条|第233条]](告訴権者4) *[[刑事訴訟法第234条|第234条]](告訴権者の指定) *[[刑事訴訟法第235条|第235条]](親告罪の告訴期間) *[[刑事訴訟法第236条|第236条]](告訴期間の独立) *[[刑事訴訟法第237条|第237条]](告訴の取消し) *[[刑事訴訟法第238条|第238条]](告訴の不可分) *[[刑事訴訟法第239条|第239条]](告発) *[[刑事訴訟法第240条|第240条]](告訴の代理) *[[刑事訴訟法第241条|第241条]](告訴・告発の方式) *[[刑事訴訟法第242条|第242条]](告訴・告発を受けた司法警察員の手続き) *[[刑事訴訟法第243条|第243条]](告訴・告発と取消しへの準用) *[[刑事訴訟法第244条|第244条]](外国代表者等の告訴の特別方式) *[[刑事訴訟法第245条|第245条]](自首) *[[刑事訴訟法第246条|第246条]](検察官への事件送致) ==== 関連 ==== *[[w:検察官|検察官]] *[[w:司法警察職員|司法警察職員]] *[[w:司法巡査|司法巡査]] *[[w:逮捕|逮捕]] *[[w:勾留|勾留]] *[[w:令状主義|令状主義]] *[[w:現行犯|現行犯]] *[[w:差押|差押]] *[[w:捜索|捜索]] *[[w:検証|検証]] *[[w:鑑定|鑑定]] *[[w:証人尋問|証人尋問]] *[[w:検視|検視]] *[[w:自首|自首]] *[[w:告訴|告訴]] *[[w:告発|告発]] *[[w:送検|送検]] === <span id="2-2">第二章</span> 公訴 (第247条~第270条) === *[[刑事訴訟法第247条|第247条]](国家訴追主義) *[[刑事訴訟法第248条|第248条]](起訴便宜主義) *[[刑事訴訟法第249条|第249条]](公訴の効力の人的範囲) *[[刑事訴訟法第250条|第250条]](公訴時効の期間) *[[刑事訴訟法第251条|第251条]](時効期間の基準となる刑1) *[[刑事訴訟法第252条|第252条]](時効期間の基準となる刑2) *[[刑事訴訟法第253条|第253条]](時効期間の起算点) *[[刑事訴訟法第254条|第254条]](時効の停止1) *[[刑事訴訟法第255条|第255条]](時効の停止2) *[[刑事訴訟法第256条|第256条]](起訴状、訴因、罰条) *[[刑事訴訟法第257条|第257条]](公訴の取消し) *[[刑事訴訟法第258条|第258条]](他管送致) *[[刑事訴訟法第259条|第259条]](被疑者に対する不起訴処分の告知) *[[刑事訴訟法第260条|第260条]](告訴人等に対する事件処理の通知) *[[刑事訴訟法第261条|第261条]](告訴人等に対する不起訴理由の告知) *[[刑事訴訟法第262条|第262条]](準起訴手続き、付審判の請求) *[[刑事訴訟法第263条|第263条]](付審判請求の取下げ) *[[刑事訴訟法第264条|第264条]](公訴提起の義務) *[[刑事訴訟法第265条|第265条]](準起訴手続きの審判) *[[刑事訴訟法第266条|第266条]](請求に対する決定) *[[刑事訴訟法第267条|第267条]](公訴提起の擬制) *[[刑事訴訟法第267条の2|第267条の2]](付審判決定の通知) *[[刑事訴訟法第268条|第268条]](公判の維持と指定弁護士) *[[刑事訴訟法第269条|第269条]](請求者に対する費用賠償の決定) *[[刑事訴訟法第270条|第270条]](書類・証拠物の閲覧謄写) ==== 関連 ==== *[[w:公訴|公訴]] *[[w:起訴状|起訴状]] *[[w:訴因|訴因]] *[[w:告訴状|告訴状]] *[[w:公訴時効|公訴時効]] === <span id="2-3">第三章</span> 公判 === ==== <span id="2-3-1">第一節</span> 公判準備及び公判手続 (第271条~第316条) ==== *[[刑事訴訟法第271条|第271条]](起訴状謄本の送達・不送達と起訴の失効) *[[刑事訴訟法第272条|第272条]](弁護人選任権等の告知) *[[刑事訴訟法第273条|第273条]](公判期日の指定・召集・通知) *[[刑事訴訟法第274条|第274条]](召喚状送達の擬制) *[[刑事訴訟法第275条|第275条]](猶予期間) *[[刑事訴訟法第276条|第276条]](公判期日の変更) *[[刑事訴訟法第277条|第277条]](不当な期日変更に対する救済) *[[刑事訴訟法第278条|第278条]](不出頭と診断書の提出) *[[刑事訴訟法第278条の2|第278条の2]](検察官・弁護人に対する出頭命令) *[[刑事訴訟法第279条|第279条]](公務所等に対する照会) *[[刑事訴訟法第280条|第280条]](勾留に関する処分) *[[刑事訴訟法第281条|第281条]](公判期日外の証人尋問) *[[刑事訴訟法第281条の2|第281条の2]](被告人の退席) *[[刑事訴訟法第281条の3|第281条の3]](開示された証拠の管理) *[[刑事訴訟法第281条の4|第281条の4]](開示された証拠の目的外使用の禁止) *[[刑事訴訟法第281条の5|第281条の5]](目的外使用の罪) *[[刑事訴訟法第281条の6|第281条の6]](連日的開廷の確保) *[[刑事訴訟法第282条|第282条]](公判廷) *[[刑事訴訟法第283条|第283条]](被告人が法人の場合) *[[刑事訴訟法第284条|第284条]](軽微事件と出頭) *[[刑事訴訟法第285条|第285条]](被告人が法人の場合) *[[刑事訴訟法第286条|第286条]](被告人出頭の原則) *[[刑事訴訟法第286条の2|第286条の2]](出頭拒否と公判手続き) *[[刑事訴訟法第287条|第287条]](公判廷における身体の不拘束) *[[刑事訴訟法第288条|第288条]](被告人の在廷義務・法廷警察権) *[[刑事訴訟法第289条|第289条]](必要的弁護) *[[刑事訴訟法第290条|第290条]](任意的国選弁護) *[[刑事訴訟法第290条の2|第290条の2]](公開の法廷での被害者特定事項の秘匿) *[[刑事訴訟法第290条の3|第290条の3]](公開の法廷での証人等特定事項の秘匿) *[[刑事訴訟法第291条|第291条]](冒頭手続き) *[[刑事訴訟法第291条の2|第291条の2]](簡易公判手続きの決定) *[[刑事訴訟法第291条の3|第291条の3]](決定の取消し) *[[刑事訴訟法第292条|第292条]](証拠調べ) *[[刑事訴訟法第292条の2|第292条の2]](被害者等の意見陳述) *[[刑事訴訟法第293条|第293条]](最終弁論) *[[刑事訴訟法第294条|第294条]](訴訟指揮権) *[[刑事訴訟法第295条|第295条]](尋問・陳述の制限) *[[刑事訴訟法第296条|第296条]](検察官の冒頭陳述) *[[刑事訴訟法第297条|第297条]](証拠調べの範囲・順序等の予定とその変更) *[[刑事訴訟法第298条|第298条]](証拠調べの請求、職権証拠調べ) *[[刑事訴訟法第299条|第299条]](証拠調べと当事者の権利) *[[刑事訴訟法第299条の2|第299条の2]](証拠調べと当事者の安全への配慮) *[[刑事訴訟法第299条の3|第299条の3]](証拠開示の際の被害者特定事項の秘匿要請) *[[刑事訴訟法第299条の4|第299条の4]](証人等の氏名・住所の開示に係る措置) *[[刑事訴訟法第299条の5|第299条の5]](裁判所による裁定) *[[刑事訴訟法第299条の6|第299条の6]](書類・証拠物、公判調書の閲覧等の制限) *[[刑事訴訟法第299条の7|第299条の7]](弁護人の違反行為に対する処置) *[[刑事訴訟法第300条|第300条]](証拠調請求の義務) *[[刑事訴訟法第301条|第301条]](自白の取調べ請求の時期) *[[刑事訴訟法第301条の2|第301条の2]](取り調べの録音・録画と記録媒体の証拠調べの請求) *[[刑事訴訟法第302条|第302条]](捜査記録の一部について証拠調べの請求) *[[刑事訴訟法第303条|第303条]](公判準備の結果と証拠調べの必要) *[[刑事訴訟法第304条|第304条]](人的証拠の取調べ方式) *[[刑事訴訟法第304条の2|第304条の2]](被告人の退廷) *[[刑事訴訟法第305条|第305条]](証拠書類の取調べ方式) *[[刑事訴訟法第306条|第306条]](証拠物の取調べ方式1) *[[刑事訴訟法第307条|第307条]](証拠物の取調べ方式2) *[[刑事訴訟法第307条の2|第307条の2]](簡易公判手続き) *[[刑事訴訟法第308条|第308条]](証明力を争う権利) *[[刑事訴訟法第309条|第309条]](証拠調等への異議申立て) *[[刑事訴訟法第310条|第310条]](証拠調べを終わった証拠の提出) *[[刑事訴訟法第311条|第311条]](被告人の黙秘権・供述拒否権・被告人質問) *[[刑事訴訟法第312条|第312条]](起訴状の変更) *[[刑事訴訟法第313条|第313条]](弁論の分離・併合・再開) *[[刑事訴訟法第313条の2|第313条の2]](併合事件における弁護人選任の効力) *[[刑事訴訟法第314条|第314条]](公判手続きの停止) *[[刑事訴訟法第315条|第315条]](公判手続きの更新1) *[[刑事訴訟法第315条の2|第315条の2]](公判手続きの更新2) *[[刑事訴訟法第316条|第316条]](1人の裁判官のした手続きの効力) ===== 関連 ===== *[[w:公判|公判]] *[[w:冒頭手続|冒頭手続]] *[[w:簡易公判手続|簡易公判手続]] *[[w:公判前整理手続|公判前整理手続]] *[[w:ミランダ原則|ミランダ原則]] *[[w:訴訟指揮|訴訟指揮]] *[[w:出頭命令|出頭命令]] *[[w:弁論|弁論]] *[[w:冒頭陳述|冒頭陳述]] *[[w:自白|自白]] *[[w:黙秘権|黙秘権]] *[[w:必要的弁護事件|必要的弁護事件]] *[[w:証拠開示|証拠開示]] ==== <span id="2-3-2">第二節</span> 争点及び証拠の整理手続 ==== ===== <span id="2-3-2-1">第一款</span> 公判前整理手続 ===== ====== <span id="2-3-2-1-1">第一目</span> 通則(第316条の2~第316条の12) ====== *[[刑事訴訟法第316条の2|第316条の2]](公判前整理手続の決定と方法) *[[刑事訴訟法第316条の3|第316条の3]](公判前整理手続の目的) *[[刑事訴訟法第316条の4|第316条の4]](必要的弁護) *[[刑事訴訟法第316条の5|第316条の5]](公判前整理手続の内容) *[[刑事訴訟法第316条の6|第316条の6]](公判前整理手続期日の決定と変更) *[[刑事訴訟法第316条の7|第316条の7]](公判前整理手続の出席者) *[[刑事訴訟法第316条の8|第316条の8]](弁護人の選任) *[[刑事訴訟法第316条の9|第316条の9]](被告人の出席) *[[刑事訴訟法第316条の10|第316条の10]](被告人の意思確認) *[[刑事訴訟法第316条の11|第316条の11]](受命裁判官) *[[刑事訴訟法第316条の12|第316条の12]](調書の作成) ====== <span id="2-3-2-1-2">第二目</span> 争点及び証拠の整理(第316条の13~第316条の24) ====== *[[刑事訴訟法第316条の13|第316条の13]](検察官による証明予定事実の提示と証拠調べ請求) *[[刑事訴訟法第316条の14|第316条の14]](検察官請求証拠の開示、証拠の一覧表の交付) *[[刑事訴訟法第316条の15|第316条の15]](検察官請求証拠以外の証拠の開示) *[[刑事訴訟法第316条の16|第316条の16]](検察官請求証拠に対する被告人・弁護人の意見表明) *[[刑事訴訟法第316条の17|第316条の17]](被告人・弁護人による主張の明示と証拠調べ請求) *[[刑事訴訟法第316条の18|第316条の18]](被告人・弁護人請求証拠の開示) *[[刑事訴訟法第316条の19|第316条の19]](被告人・弁護人請求証拠に対する検察官の意見表明) *[[刑事訴訟法第316条の20|第316条の20]](争点に関連する証拠開示) *[[刑事訴訟法第316条の21|第316条の21]](検察官による証明予定事実の追加・変更) *[[刑事訴訟法第316条の22|第316条の22]](被告人・弁護人による主張の追加・変更) *[[刑事訴訟法第316条の23|第316条の23]](証人等の保護のための配慮) *[[刑事訴訟法第316条の24|第316条の24]](争点及び証拠の整理結果の確認) ====== <span id="2-3-2-1-3">第三目</span> 証拠開示に関する裁定(第316条の25~第316条の27)====== *[[刑事訴訟法第316条の25|第316条の25]](開示方法等の指定) *[[刑事訴訟法第316条の26|第316条の26]](開示命令) *[[刑事訴訟法第316条の27|第316条の27]](証拠及び証拠の標目の開示命令) ===== <span id="2-3-2-2">第二款</span> 期日間整理手続(第316条の28) ===== *[[刑事訴訟法第316条の28|第316条の28]](期日間整理手続の決定と進行) ===== <span id="2-3-2-3">第三款</span> 公判手続の特例(第316条の29~第316条の32) ===== *[[刑事訴訟法第316条の29|第316条の29]](必要的弁護) *[[刑事訴訟法第316条の30|第316条の30]](被告人・弁護人による冒頭陳述) *[[刑事訴訟法第316条の31|第316条の31]](整理手続き結果の顕出) *[[刑事訴訟法第316条の32|第316条の32]](整理手続き終了後の証拠調べ請求の制限) ====== 関連 ====== *[[w:公判前整理手続|公判前整理手続]] ==== <span id="2-3-a">第三節</span> 被害者参加(第316条の33~第316条の39) ==== *[[刑事訴訟法第316条の33|第316条の33]](被告事件の手続きへの被害者参加) *[[刑事訴訟法第316条の34|第316条の34]](被害者参加人等の公判期日への出席) *[[刑事訴訟法第316条の35|第316条の35]](被害者参加人等の意見に対する検察官の説明義務) *[[刑事訴訟法第316条の36|第316条の36]](被害者参加人等による証人尋問) *[[刑事訴訟法第316条の37|第316条の37]](被害者参加人等による被告人への質問) *[[刑事訴訟法第316条の38|第316条の38]](被害者参加人等による弁論としての意見陳述) *[[刑事訴訟法第316条の39|第316条の39]](被害者参加人等への付き添い、遮蔽の措置) ==== <span id="2-3-4">第四節</span> 証拠 (第317条~第328条) ==== *[[刑事訴訟法第317条|第317条]](証拠裁判主義) *[[刑事訴訟法第318条|第318条]](自由心証主義) *[[刑事訴訟法第319条|第319条]](自白法則・補強法則) *[[刑事訴訟法第320条|第320条]](伝聞法則) *[[刑事訴訟法第321条|第321条]](被告人以外の者の供述書面の証拠能力) *[[刑事訴訟法第321条の2|第321条の2]](記録媒体の証拠能力) *[[刑事訴訟法第322条|第322条]](被告人の供述書面の証拠能力) *[[刑事訴訟法第323条|第323条]](その他の書類の証拠能力) *[[刑事訴訟法第324条|第324条]](伝聞供述の証拠能力) *[[刑事訴訟法第325条|第325条]](供述の任意性の調査) *[[刑事訴訟法第326条|第326条]](当事者の同意と書面・供述の証拠能力) *[[刑事訴訟法第327条|第327条]](合意書面の証拠能力) *[[刑事訴訟法第328条|第328条]](証明力を争うための証拠) ===== 関連 ===== *[[w:証拠|証拠]] *[[w:自由心証主義|自由心証主義]] *[[w:利益原則|利益原則]] *[[w:書証|書証]] *[[w:証人|人証]] *[[w:違法収集証拠|違法収集証拠]] *[[w:自白法則|自白法則]] *[[w:伝聞証拠|伝聞証拠]] *[[w:証人尋問|証人尋問]] *[[w:ビデオリンク方式|ビデオリンク方式]] ==== <span id="2-3-5">第五節</span> 公判の裁判 (第329条~第350条) ==== *[[刑事訴訟法第329条|第329条]](管轄違いの判決) *[[刑事訴訟法第330条|第330条]](管轄違いによる移送) *[[刑事訴訟法第331条|第331条]](管轄違い言渡しの制限) *[[刑事訴訟法第332条|第332条]](地方裁判書への移送) *[[刑事訴訟法第333条|第333条]](刑の言渡し、執行猶予の言渡し) *[[刑事訴訟法第334条|第334条]](刑の免除の判決) *[[刑事訴訟法第335条|第335条]](有罪の判決) *[[刑事訴訟法第336条|第336条]](無罪の判決) *[[刑事訴訟法第337条|第337条]](免訴の判決) *[[刑事訴訟法第338条|第338条]](公訴棄却の判決) *[[刑事訴訟法第339条|第339条]](公訴棄却の決定) *[[刑事訴訟法第340条|第340条]](公訴取消し後の再起訴) *[[刑事訴訟法第341条|第341条]](被告人の陳述を聴かない判決) *[[刑事訴訟法第342条|第342条]](判決の宣告) *[[刑事訴訟法第343条|第343条]](拘禁刑以上の刑の宣告と保釈等の失効) *[[刑事訴訟法第344条|第344条]](拘禁刑以上の刑の宣告後の勾留・保釈) *[[刑事訴訟法第345条|第345条]](勾留状の失効) *[[刑事訴訟法第346条|第346条]](没収の言渡しの無い押収物) *[[刑事訴訟法第347条|第347条]](押収物還付の言渡し) *[[刑事訴訟法第348条|第348条]](仮納付の裁判) *[[刑事訴訟法第349条|第349条]](刑の執行猶予取消しの請求) *[[刑事訴訟法第349条の2|第349条の2]](執行猶予取消し請求に対する決定) *[[刑事訴訟法第350条|第350条]](併合罪中大赦を受けない罪について刑を定める手続き) ===== 関連 ===== *[[w:免訴|免訴]] === <span id="2-4">第四章</span> 証拠収集等への協力及び訴追に関する合意 === ==== <span id="2-4-1">第一節</span> 合意及び協議の手続(第350条の2~第350条の6) ==== *[[刑事訴訟法第350条の2|第350条の2]](合意の内容・対象犯罪) *[[刑事訴訟法第350条の3|第350条の3]](弁護人の同意・合意内容の書面の作成) *[[刑事訴訟法第350条の4|第350条の4]](協議の主体) *[[刑事訴訟法第350条の5|第350条の5]](協議における供述の聴取) *[[刑事訴訟法第350条の6|第350条の6]](司法警察官との関係) ==== <span id="2-4-2">第二節</span> 公判手続の特例(第350条の7~第350条の9) ==== *[[刑事訴訟法第350条の7|第350条の7]](被告人の事件における合意内容書面等の証拠調べの請求) *[[刑事訴訟法第350条の8|第350条の8]](他人の事件における合意内容書面等の証拠調べの請求1) *[[刑事訴訟法第350条の9|第350条の9]](他人の事件における合意内容書面等の証拠調べの請求2) ==== <span id="2-4-3">第三節</span> 合意の終了(第350条の10~第350条の12) ==== *[[刑事訴訟法第350条の10|第350条の10]](合意からの離脱) *[[刑事訴訟法第350条の11|第350条の11]](合意の失効) *[[刑事訴訟法第350条の12|第350条の12]](合意失効時の証拠能力の制限) ==== <span id="2-4-4">第四節</span> 合意の履行の確保(第350条の13~第350条の15) ==== *[[刑事訴訟法第350条の13|第350条の13]](合意違反時の控訴棄却等) *[[刑事訴訟法第350条の14|第350条の14]](合意違反時の証拠能力の制限) *[[刑事訴訟法第350条の15|第350条の15]](虚偽供述等の処罰) === <span id="2-5">第五章</span> 即決裁判手続 === ==== <span id="2-5-1">第一節</span> 即決裁判手続の申立て(第350条の16・第350条の17) ==== *[[刑事訴訟法第350条の16|第350条の16]](申立の要件と手続き) *[[刑事訴訟法第350条の17|第350条の17]](同意確認のための公的弁護人の選任) ==== <span id="2-5-2">第二節</span> 公判準備及び公判手続の特例(第350条の18~第350条の25) ==== *[[刑事訴訟法第350条の18|第350条の18]](職権による公的弁護人の選任) *[[刑事訴訟法第350条の19|第350条の19]](検察官請求証拠の開示) *[[刑事訴訟法第350条の20|第350条の20]](弁護人に対する同意の確認) *[[刑事訴訟法第350条の21|第350条の21]](公判期日の指定) *[[刑事訴訟法第350条の22|第350条の22]](即決裁判手続きによる審判の決定) *[[刑事訴訟法第350条の23|第350条の23]](必要的弁護) *[[刑事訴訟法第350条の24|第350条の24]](公判審理の方法) *[[刑事訴訟法第350条の25|第350条の25]](即決裁判手続きによる審判の決定の取消し) *[[刑事訴訟法第350条の26|第350条の26]](公訴取消しによる公訴棄却と再起訴) ==== <span id="2-5-3">第三節</span> 証拠の特例(第350条の26) ==== *[[刑事訴訟法第350条の27|第350条の27]](伝聞証拠排斥の適用除外) ==== <span id="2-5-4">第四節</span> 公判の裁判の特例(第350条の27・第350条の28) ==== *[[刑事訴訟法第350条の28|第350条の28]](即決判決の要請) *[[刑事訴訟法第350条の29|第350条の29]](拘禁刑の言い渡し) ==== 関連 ==== *[[w:即決裁判手続|即決裁判手続]] == <span id="3">第三編</span> 上訴(第351条~第434条) == === <span id="3-1">第一章</span> 通則 (第351条~第371条) === *[[刑事訴訟法第351条|第351条]](上訴権者) *[[刑事訴訟法第352条|第352条]](検察官・被告人以外の者の抗告権) *[[刑事訴訟法第353条|第353条]](被告人のための上訴) *[[刑事訴訟法第354条|第354条]](被告人のための上訴2) *[[刑事訴訟法第355条|第355条]](被告人のための上訴3) *[[刑事訴訟法第356条|第356条]](被告人のための上訴4) *[[刑事訴訟法第357条|第357条]](一部上訴) *[[刑事訴訟法第358条|第358条]](上訴提起期間) *[[刑事訴訟法第359条|第359条]](上訴の放棄・取下げ) *[[刑事訴訟法第360条|第360条]](上訴の放棄・取下げ2) *[[刑事訴訟法第360条の2|第360条の2]](上訴の放棄の制限) *[[刑事訴訟法第360条の3|第360条の3]](上訴放棄の方式) *[[刑事訴訟法第361条|第361条]](上訴の放棄・取下げと再上訴) *[[刑事訴訟法第362条|第362条]](在監者に関する特則2) *[[刑事訴訟法第363条|第363条]](上訴権の回復2) *[[刑事訴訟法第364条|第364条]](上訴権の回復3) *[[刑事訴訟法第365条|第365条]](上訴権の回復4) *[[刑事訴訟法第366条|第366条]](在監者に関する特則1) *[[刑事訴訟法第367条|第367条]](在監者に関する特則2) *[[刑事訴訟法第368条|第368条]]'''削除''' *[[刑事訴訟法第369条|第369条]]'''削除''' *[[刑事訴訟法第370条|第370条]]'''削除''' *[[刑事訴訟法第371条|第371条]]'''削除''' === <span id="3-2">第二章</span> 控訴 (第372条~第404条) === *[[刑事訴訟法第372条|第372条]](控訴のできる判決) *[[刑事訴訟法第373条|第373条]](控訴提起期間) *[[刑事訴訟法第374条|第374条]](控訴提起の方式) *[[刑事訴訟法第375条|第375条]](第一審裁判所による控訴棄却の決定) *[[刑事訴訟法第376条|第376条]](控訴趣意書) *[[刑事訴訟法第377条|第377条]](絶対的控訴理由1) *[[刑事訴訟法第378条|第378条]](絶対的控訴理由2) *[[刑事訴訟法第379条|第379条]](訴訟手続きの法令違反) *[[刑事訴訟法第380条|第380条]](法令適用の誤り) *[[刑事訴訟法第381条|第381条]](量刑不当) *[[刑事訴訟法第382条|第382条]](事実誤認) *[[刑事訴訟法第382条の2|第382条の2]](量刑不当・事実誤認に関する特則) *[[刑事訴訟法第383条|第383条]](再審事由等) *[[刑事訴訟法第384条|第384条]](控訴申立理由の制限) *[[刑事訴訟法第385条|第385条]](控訴棄却の決定1) *[[刑事訴訟法第386条|第386条]](控訴棄却の決定2) *[[刑事訴訟法第387条|第387条]](弁護人の資格) *[[刑事訴訟法第388条|第388条]](弁論能力) *[[刑事訴訟法第389条|第389条]](弁論と控訴趣意書) *[[刑事訴訟法第390条|第390条]](被告人の出頭) *[[刑事訴訟法第391条|第391条]](弁護人不出頭等と判決) *[[刑事訴訟法第392条|第392条]](調査の範囲) *[[刑事訴訟法第393条|第393条]](事実の取調べ) *[[刑事訴訟法第394条|第394条]](第一審の証拠の証拠能力) *[[刑事訴訟法第395条|第395条]](控訴棄却1) *[[刑事訴訟法第396条|第396条]](控訴棄却2) *[[刑事訴訟法第397条|第397条]](原判決破棄) *[[刑事訴訟法第398条|第398条]](破棄差戻し) *[[刑事訴訟法第399条|第399条]](破棄移送・自判) *[[刑事訴訟法第400条|第400条]](破棄差戻移送・自判) *[[刑事訴訟法第401条|第401条]](共通破棄) *[[刑事訴訟法第402条|第402条]](不利益変更の禁止) *[[刑事訴訟法第403条|第403条]](公訴棄却の決定) *[[刑事訴訟法第403条の2|第403条の2]](控訴の制限) *[[刑事訴訟法第404条|第404条]](公判に関する規定の準用) === <span id="3-3">第三章</span> 上告 (第405条~第418条) === *[[刑事訴訟法第405条|第405条]](上告のできる判決、上告申立理由) *[[刑事訴訟法第406条|第406条]](上告審として受理できる事件) *[[刑事訴訟法第407条|第407条]](上告趣意書) *[[刑事訴訟法第408条|第408条]](弁論を経ない上告棄却の判決) *[[刑事訴訟法第409条|第409条]](被告人の召喚不要) *[[刑事訴訟法第410条|第410条]](原判決破棄の判決1) *[[刑事訴訟法第411条|第411条]](原判決破棄の判決2) *[[刑事訴訟法第412条|第412条]](破棄移送) *[[刑事訴訟法第413条|第413条]](破棄差戻し・移送・自判) *[[刑事訴訟法第413条の2|第413条の2]](上告審における破棄事由の制限) *[[刑事訴訟法第414条|第414条]](控訴に関する規定の準用) *[[刑事訴訟法第415条|第415条]](訂正の判決) *[[刑事訴訟法第416条|第416条]](訂正の判決と弁論) *[[刑事訴訟法第417条|第417条]](訂正申立の棄却) *[[刑事訴訟法第418条|第418条]](上告審判決の確定の時期) === <span id="3-4">第四章</span> 抗告 (第419条~第434条) === *[[刑事訴訟法第419条|第419条]](抗告のできる決定) *[[刑事訴訟法第420条|第420条]](判決前の決定に対する抗告) *[[刑事訴訟法第421条|第421条]](通常抗告の時期) *[[刑事訴訟法第422条|第422条]](即時抗告の提起期間) *[[刑事訴訟法第423条|第423条]](抗告の手続き) *[[刑事訴訟法第424条|第424条]](通常抗告と執行停止) *[[刑事訴訟法第425条|第425条]](即時抗告と執行停止) *[[刑事訴訟法第426条|第426条]](抗告に対する決定) *[[刑事訴訟法第427条|第427条]](再抗告の禁止) *[[刑事訴訟法第428条|第428条]](高裁の決定に対する抗告の禁止、抗告に代わる異議申し立て) *[[刑事訴訟法第429条|第429条]](準抗告1) *[[刑事訴訟法第430条|第430条]](準抗告2) *[[刑事訴訟法第431条|第431条]](準抗告の手続き) *[[刑事訴訟法第432条|第432条]](抗告に関する規定の準用) *[[刑事訴訟法第433条|第433条]](特別抗告) *[[刑事訴訟法第434条|第434条]](抗告に関する規定の準用) == <span id="4">第四編</span> 再審(第435条 - 第453条) == *[[刑事訴訟法第435条|第435条]](再審請求の理由) *[[刑事訴訟法第436条|第436条]](再審請求の理由2) *[[刑事訴訟法第437条|第437条]](確定判決に代わる証明) *[[刑事訴訟法第438条|第438条]](再審請求の管轄) *[[刑事訴訟法第439条|第439条]](再審請求権者) *[[刑事訴訟法第440条|第440条]](弁護人の選任) *[[刑事訴訟法第441条|第441条]](再審請求の時期) *[[刑事訴訟法第442条|第442条]](再審請求と執行停止) *[[刑事訴訟法第443条|第443条]](再審請求の取下げ) *[[刑事訴訟法第444条|第444条]](在監者に関する特則) *[[刑事訴訟法第445条|第445条]](事実の取調べ) *[[刑事訴訟法第446条|第446条]](請求棄却の決定1) *[[刑事訴訟法第447条|第447条]](請求棄却の決定2) *[[刑事訴訟法第448条|第448条]](再審開始の決定) *[[刑事訴訟法第449条|第449条]](再審請求の競合) *[[刑事訴訟法第450条|第450条]](即時抗告) *[[刑事訴訟法第451条|第451条]](再審の審判) *[[刑事訴訟法第452条|第452条]](不利益変更の禁止) *[[刑事訴訟法第453条|第453条]](無罪判決の公示) == <span id="5">第五編</span> 非常上告(第454条 - 第460条) == *[[刑事訴訟法第454条|第454条]](非常上告理由) *[[刑事訴訟法第455条|第455条]](申立の方式) *[[刑事訴訟法第456条|第456条]](公判期日における陳述) *[[刑事訴訟法第457条|第457条]](棄却の判決) *[[刑事訴訟法第458条|第458条]](破棄の判決) *[[刑事訴訟法第459条|第459条]](判決の効力) *[[刑事訴訟法第460条|第460条]](調査の範囲・事実の取調べ) == <span id="6">第六編</span> 略式手続(第461条 - 第470条) == *[[刑事訴訟法第461条|第461条]](略式命令) *[[刑事訴訟法第461条の2|第461条の2]](略式手続きの説明と異議) *[[刑事訴訟法第462条|第462条]](略式命令請求の方式) *[[刑事訴訟法第462条の2|第462条の2]](合意した被告人の事件における合意内容書面等の差出し) *[[刑事訴訟法第463条|第463条]](通常の審判) *[[刑事訴訟法第463条の2|第463条の2]](公訴提起の失効) *[[刑事訴訟法第464条|第464条]](略式命令の方式) *[[刑事訴訟法第465条|第465条]](正式裁判の請求) *[[刑事訴訟法第466条|第466条]](正式裁判請求の取下げ) *[[刑事訴訟法第467条|第467条]](上訴に関する規定の準用) *[[刑事訴訟法第468条|第468条]](正式裁判請求に対する判断) *[[刑事訴訟法第469条|第469条]](略式命令の失効) *[[刑事訴訟法第470条|第470条]](略式命令の効力) == <span id="7">第七編</span> 裁判の執行(第471条 - 第507条) == *[[刑事訴訟法第471条|第471条]](裁判の執行力) *[[刑事訴訟法第472条|第472条]](執行の指揮) *[[刑事訴訟法第473条|第473条]](執行指揮の方式) *[[刑事訴訟法第474条|第474条]](刑の執行の順序) *[[刑事訴訟法第475条|第475条]](死刑の執行1) *[[刑事訴訟法第476条|第476条]](死刑の執行2) *[[刑事訴訟法第477条|第477条]](死刑執行と立会い) *[[刑事訴訟法第478条|第478条]](執行始末書) *[[刑事訴訟法第479条|第479条]](死刑執行の停止) *[[刑事訴訟法第480条|第480条]](自由刑の必要的執行停止) *[[刑事訴訟法第481条|第481条]](自由刑の執行停止後の措置) *[[刑事訴訟法第482条|第482条]](自由刑の裁量的執行停止) *[[刑事訴訟法第483条|第483条]](訴訟費用負担の裁判の執行停止) *[[刑事訴訟法第484条|第484条]](執行のための呼び出し) *[[刑事訴訟法第485条|第485条]](収容状の発付) *[[刑事訴訟法第486条|第486条]](検事長に対する収監請求) *[[刑事訴訟法第487条|第487条]](収容状の方式) *[[刑事訴訟法第488条|第488条]](収容状の効力) *[[刑事訴訟法第489条|第489条]](収容状の執行) *[[刑事訴訟法第490条|第490条]](財産刑等の執行) *[[刑事訴訟法第491条|第491条]](相続財産に対する執行) *[[刑事訴訟法第492条|第492条]](合併後の法人に対する執行) *[[刑事訴訟法第493条|第493条]](仮納付の執行の調整) *[[刑事訴訟法第494条|第494条]](仮納付の執行と本刑の執行) *[[刑事訴訟法第495条|第495条]](未決勾留日数の法定通算) *[[刑事訴訟法第496条|第496条]](没収物の処分) *[[刑事訴訟法第497条|第497条]](没収物の交付) *[[刑事訴訟法第498条|第498条]](偽造・変造部分の表示) *[[刑事訴訟法第498条の2|第498条の2]](不正に作られた電磁的記録等の処分) *[[刑事訴訟法第499条|第499条]](還付不能公告) *[[刑事訴訟法第499条の2|第499条の2]](電磁的記録に係る記録媒体の交付又は複写ができない場合の取扱い) *[[刑事訴訟法第500条|第500条]](訴訟費用執行免除の申立) *[[刑事訴訟法第500条の2|第500条の2]](訴訟費用の予納) *[[刑事訴訟法第500条の3|第500条の3]](訴訟費用の裁判の執行) *[[刑事訴訟法第500条の4|第500条の4]](予納金の返還) *[[刑事訴訟法第501条|第501条]](裁判の解釈を求める申立) *[[刑事訴訟法第502条|第502条]](執行に関する異議の申立) *[[刑事訴訟法第503条|第503条]](免除等の申立の取下げ) *[[刑事訴訟法第504条|第504条]](即時抗告) *[[刑事訴訟法第505条|第505条]](労役場留置の執行) *[[刑事訴訟法第506条|第506条]](執行費用の負担) *[[刑事訴訟法第507条|第507条]](公務所等への照会) == 刑事訴訟法規則 == *[[w:刑事訴訟法規則|刑事訴訟法規則]] == 関連項目 == *[[w:刑事訴訟法|刑事訴訟法]] ==外部リンク== *[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%59%8e%96%91%69%8f%d7%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S23HO131&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 刑事訴訟法](法令データ提供システム) [[Category:刑事訴訟法|*こんめんたある]] [[Category:コンメンタール|けいしそしようほう]]
2006-06-06T21:19:58Z
2023-11-19T09:11:37Z
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美術
美術の本です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "美術の本です。", "title": "" } ]
芸術 > 美術 美術の本です。
{{wikiversity|School:美術とデザイン|美術とデザイン}} * [[芸術]] > 美術 美術の本です。 == 表現 == * [[絵画]] * [[彫刻]] * [[デザイン]] * [[工芸]] == 鑑賞 == * [[日本の美術]] * [[東洋の美術]] * [[西洋の美術]] ==歴史== *[[美術史概説]] *[[世界美術史]] **[[西洋美術史]] **[[日本美術史]] *[[現代美術史]] == その他 == * [[Inkscape]] * [[GIMP]] * [[Blender]] {{NDC|700|ひしゆつ}} [[カテゴリ:美術| ]] [[Category:書庫|ひしゆつ]]
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3,675
コンメンタール刑法
刑法(日本法)のコンメンタール。 不敬罪規定 (昭和49年5月29日法制審議会総会決定)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "刑法(日本法)のコンメンタール。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "不敬罪規定", "title": "刑法" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(昭和49年5月29日法制審議会総会決定)", "title": "改正刑法草案" } ]
法学>刑事法>刑法>コンメンタール刑法 法学>コンメンタール>コンメンタール刑法 刑法(日本法)のコンメンタール。
* [[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[コンメンタール刑法]] * [[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール刑法]] [[刑法]](日本法)のコンメンタール。 == 刑法 == === <span id="1">第1編</span> 総則 === ==== <span id="1-1">第1章</span> 通則(第1 - 8条) ==== *[[刑法第1条|第1条]](国内犯) *[[刑法第2条|第2条]](全ての者の国外犯) *[[刑法第3条|第3条]](国民の国外犯) *[[刑法第3条の2|第3条の2]](国民以外の者の国外犯) *[[刑法第4条|第4条]](公務員の国外犯) *[[刑法第4条の2|第4条の2]](条約による国外犯) *[[刑法第5条|第5条]](外国判決の効力) *[[刑法第6条|第6条]](刑の変更) *[[刑法第7条|第7条]](定義) *[[刑法第7条の2|第7条の2]](電磁的記録の定義) *[[刑法第8条|第8条]](他の法令の罪に対する適用) ==== <span id="1-2">第2章</span> 刑(第9 - 21条) ==== *[[刑法第9条|第9条]](刑の種類) *[[刑法第10条|第10条]](刑の軽重) *[[刑法第11条|第11条]](死刑) *[[刑法第12条|第12条]](拘禁刑)- 旧「懲役」 *[[刑法第13条|第13条]] 削除 - 旧「禁錮」 *[[刑法第14条|第14条]](有期拘禁刑の加減の限度) *[[刑法第15条|第15条]](罰金) *[[刑法第16条|第16条]](拘留) *[[刑法第17条|第17条]](科料) *[[刑法第18条|第18条]](労役場留置) *[[刑法第19条|第19条]](没収) *[[刑法第19条の2|第19条の2]](追徴) *[[刑法第20条|第20条]](没収の制限) *[[刑法第21条|第21条]](未決勾留日数の本刑算入) ==== <span id="1-3">第3章</span> 期間計算(第22 - 24条) ==== *[[刑法第22条|第22条]](期間の計算) *[[刑法第23条|第23条]](刑期の計算) *[[刑法第24条|第24条]](受刑等の初日及び釈放) ==== <span id="1-4">第4章</span> 刑の執行猶予(第25条 - 第27条の7) ==== *[[刑法第25条|第25条]](刑の全部の執行猶予) *[[刑法第25条の2|第25条の2]](刑の全部の執行猶予中の保護観察) *[[刑法第26条|第26条]](刑の全部の執行猶予の必要的取消し) *[[刑法第26条の2|第26条の2]](刑の全部の執行猶予の裁量的取消し) *[[刑法第26条の3|第26条の3]](刑の全部の執行猶予の取消しの場合における他の刑の執行猶予の取消し) *[[刑法第27条|第27条]](刑の全部の執行猶予の猶予期間経過の効果) *[[刑法第27条の2|第27条の2]](刑の一部の執行猶予) *[[刑法第27条の3|第27条の3]](刑の一部の執行猶予中の保護観察) *[[刑法第27条の4|第27条の4]](刑の一部の執行猶予の必要的取消し) *[[刑法第27条の5|第27条の5]](刑の一部の執行猶予の裁量的取消し) *[[刑法第27条の6|第27条の6]](刑の一部の執行猶予の取消しの場合における他の刑の執行猶予の取消し) *[[刑法第27条の7|第27条の7]](刑の一部の執行猶予の猶予期間経過の効果) ==== <span id="1-5">第5章</span> 仮釈放(第28条 - 第30条) ==== *[[刑法第28条|第28条]](仮釈放) *[[刑法第29条|第29条]](仮釈放の取消し) *[[刑法第30条|第30条]](仮出場) ====<span id="1-6">第6章</span> 刑の時効及び刑の消滅(第31条~第34条の2) ==== *[[刑法第31条|第31条]](刑の時効) *[[刑法第32条|第32条]](時効の期間) *[[刑法第33条|第33条]](時効の停止) *[[刑法第34条|第34条]](時効の中断) *[[刑法第34条の2|第34条の2]](刑の消滅) ==== <span id="1-7">第7章</span> 犯罪の不成立及び刑の減免(第35条 - 第42条) ==== *[[刑法第35条|第35条]](正当行為) *[[刑法第36条|第36条]](正当防衛) *[[刑法第37条|第37条]](緊急避難) *[[刑法第38条|第38条]](故意) *[[刑法第39条|第39条]](心神喪失及び心神耗弱) *第40条 削除(聾者・唖者) *[[刑法第41条|第41条]](責任年齢) *[[刑法第42条|第42条]](自首等) ====<span id="1-8">第8章</span> 未遂罪(第43条・第44条) ==== *[[刑法第43条|第43条]](未遂減免) *[[刑法第44条|第44条]](未遂罪) ==== <span id="1-9">第9章</span> 併合罪(第45条 - 第55条) ==== *[[刑法第45条|第45条]](併合罪) *[[刑法第46条|第46条]](併科の制限) *[[刑法第47条|第47条]](有期拘禁刑の加重) *[[刑法第48条|第48条]](罰金の併科等) *[[刑法第49条|第49条]](没収の付加) *[[刑法第50条|第50条]](余罪の処理) *[[刑法第51条|第51条]](併合罪に係る二個以上の刑の執行) *[[刑法第52条|第52条]](一部に大赦があった場合の措置) *[[刑法第53条|第53条]](拘留及び科料の併科) *[[刑法第54条|第54条]](一個の行為が二個以上の罪名に触れる場合等の処理) *[[刑法第55条|第55条]] 削除 - [[w:連続犯|連続犯]]についての規定が存在したが、1947年(昭和22年)に削除。 ==== <span id="1-10">第10章</span> 累犯(第56条 - 第59条) ==== *[[刑法第56条|第56条]](再犯) *[[刑法第57条|第57条]](再犯加重) *第58条 削除 *[[刑法第59条|第59条]](三犯以上の累犯) ==== <span id="1-11">第11章</span> 共犯(第60条 - 第65条) ==== *[[刑法第60条|第60条]](共同正犯) *[[刑法第61条|第61条]](教唆) *[[刑法第62条|第62条]](幇助) *[[刑法第63条|第63条]](従犯減軽) *[[刑法第64条|第64条]](教唆及び幇助の処罰の制限) *[[刑法第65条|第65条]](身分犯の共犯) ====<span id="1-12">第12章</span> 酌量減軽(第66条・第67条) ==== *[[刑法第66条|第66条]](酌量減軽) *[[刑法第67条|第67条]](法律上の加減と酌量減軽) ==== <span id="1-13">第13章</span> 加重減軽の方法(第68条 - 第72条) ==== *[[刑法第68条|第68条]](法律上の減軽の方法) *[[刑法第69条|第69条]](法律上の減軽と刑の選択) *[[刑法第70条|第70条]](端数の切捨て) *[[刑法第71条|第71条]](酌量減軽の方法) *[[刑法第72条|第72条]](加重減軽の順序) ===<span id="2">第2編</span> 罪=== ====<span id="2-1">第1章</span> 削除==== [[w:不敬罪|不敬罪]]規定 ==== <span id="2-2">第2章</span> [[w:内乱罪|内乱に関する罪]](第77条 - 第80条) ==== :[[刑法第77条|第77条]](内乱) :[[刑法第78条|第78条]](予備及び陰謀) :[[刑法第79条|第79条]](内乱等幇助) :[[刑法第80条|第80条]](自首による刑の免除) ==== <span id="2-3">第3章</span> [[w:外患罪|外患に関する罪]](第81条 - 第89条) ==== :[[刑法第81条|第81条]](外患誘致) :[[刑法第82条|第82条]](外患援助) :第83条 削除(通諜利敵の為の破壊行為) :第84条 削除(通諜利敵の為の物品供与) :第85条 削除(スパイ活動) :第86条 削除(前5条以外の全ての通諜利敵行為) :[[刑法第87条|第87条]](未遂罪) :[[刑法第88条|第88条]](予備及び陰謀) :第89条 削除(戦時同盟国に対する行為) ==== <span id="2-4">第4章</span> [[w:国交に関する罪|国交に関する罪]](第90条 - 第94条) ==== :第90条 削除(外国の元首に対する行為) :第91条 削除(外国の使節に対する行為) :[[刑法第92条|第92条]](外国国章損壊等) :[[刑法第93条|第93条]](私戦予備及び陰謀) :[[刑法第94条|第94条]](中立命令違反) ==== <span id="2-5">第5章</span> [[w:公務の執行を妨害する罪|公務の執行を妨害する罪]](第95条 - 第96条の6) ==== :[[刑法第95条|第95条]](公務執行妨害及び職務強要) :[[刑法第96条|第96条]](封印等破棄) :[[刑法第96条の2|第96条の2]](強制執行妨害目的財産損壊等) :[[刑法第96条の3|第96条の3]](強制執行行為妨害等) :[[刑法第96条の4|第96条の4]](強制執行関係売却妨害) :[[刑法第96条の5|第96条の5]](加重封印等破棄等) :[[刑法第96条の6|第96条の6]](公契約関係競売等妨害) ==== <span id="2-6">第6章</span> [[w:逃走の罪|逃走の罪]](第97条 - 第102条) ==== :[[刑法第97条|第97条]](逃走) :[[刑法第98条|第98条]](加重逃走) :[[刑法第99条|第99条]](被拘禁者奪取) :[[刑法第100条|第100条]](逃走援助) :[[刑法第101条|第101条]](看守者等による逃走援助) :[[刑法第102条|第102条]](未遂罪) ==== <span id="2-7">第7章</span> [[w:犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪|犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪]](第103条 - 第105条の2) ==== :[[刑法第103条|第103条]](犯人蔵匿等) :[[刑法第104条|第104条]](証拠隠滅等) :[[刑法第105条|第105条]](親族による犯罪に関する特例) :[[刑法第105条の2|第105条の2]](証人等威迫) ====<span id="2-8">第8章</span> [[w:騒乱罪|騒乱の罪]](第106条・第107条)==== :[[刑法第106条|第106条]](騒乱) :[[刑法第107条|第107条]](多衆不解散) ==== <span id="2-9">第9章</span> [[w:放火及び失火の罪|放火及び失火の罪]](第108条 - 第118条) ==== :[[刑法第108条|第108条]](現住建造物等放火) :[[刑法第109条|第109条]](非現住建造物等放火) :[[刑法第110条|第110条]](建造物等以外放火) :[[刑法第111条|第111条]](延焼) :[[刑法第112条|第112条]](未遂罪) :[[刑法第113条|第113条]](予備) :[[刑法第114条|第114条]](消火妨害) :[[刑法第115条|第115条]](差押え等に係る自己の物に関する特例) :[[刑法第116条|第116条]](失火) :[[刑法第117条|第117条]](激発物破裂) :[[刑法第117条の2|第117条の2]](業務上失火等) :[[刑法第118条|第118条]](ガス漏出等及び同致死傷) ==== <span id="2-10">第10章</span> [[w:出水及び水利に関する罪|出水及び水利に関する罪]](第119条 - 第123条) ==== *[[刑法第119条|第119条]](現住建造物等浸害) *[[刑法第120条|第120条]](非現住建造物等浸害) *[[刑法第121条|第121条]](水防妨害) *[[刑法第122条|第122条]](過失建造物等浸害) *[[刑法第123条|第123条]](水利妨害及び出水危険) ==== <span id="2-11">第11章</span> [[w:往来妨害罪|往来を妨害する罪]](第124条 - 第129条) ==== *[[刑法第124条|第124条]](往来妨害及び同致死傷) *[[刑法第125条|第125条]](往来危険) *[[刑法第126条|第126条]](汽車転覆等及び同致死) *[[刑法第127条|第127条]](往来危険による汽車転覆等) *[[刑法第128条|第128条]](未遂罪) *[[刑法第129条|第129条]](過失往来危険) ==== <span id="2-12">第12章</span> [[w:住居侵入罪|住居を侵す罪]](第130条 - 第132条) ==== :[[刑法第130条|第130条]](住居侵入等) :第131条 削除(皇居等侵入) :[[刑法第132条|第132条]](未遂罪) ==== <span id="2-13">第13章</span> [[w:秘密を侵す罪|秘密を侵す罪]](第133条 - 第135条) ==== :[[刑法第133条|第133条]](信書開封) :[[刑法第134条|第134条]](秘密漏示) :[[刑法第135条|第135条]](親告罪) ==== <span id="2-14">第14章</span> [[w:あへん煙に関する罪|あへん煙に関する罪]](第136条 - 第141条) ==== *[[刑法第136条|第136条]](あへん煙輸入等) *[[刑法第137条|第137条]](あへん煙吸食器具輸入等) *[[刑法第138条|第138条]](税関職員によるあへん煙輸入等) *[[刑法第139条|第139条]](あへん煙吸食及び場所提供) *[[刑法第140条|第140条]](あへん煙等所持) *[[刑法第141条|第141条]](未遂罪) ==== <span id="2-15">第15章</span> [[w:飲料水に関する罪|飲料水に関する罪]](第142条 - 第147条) ==== *[[刑法第142条|第142条]](浄水汚染) *[[刑法第143条|第143条]](水道汚染) *[[刑法第144条|第144条]](浄水毒物等混入) *[[刑法第145条|第145条]](浄水汚染等致死傷) *[[刑法第146条|第146条]](水道毒物等混入及び同致死) *[[刑法第147条|第147条]](水道損壊及び閉塞) ==== <span id="2-16">第16章</span> [[w:通貨偽造罪|通貨偽造の罪]](第148条 - 第153条) ==== :[[刑法第148条|第148条]](通貨偽造及び行使等) :[[刑法第149条|第149条]](外国通貨偽造及び行使等) :[[刑法第150条|第150条]](偽造通貨等収得) :[[刑法第151条|第151条]](未遂罪) :[[刑法第152条|第152条]](収得後知情行使等) :[[刑法第153条|第153条]](通貨偽造等準備) ==== <span id="2-17">第17章</span> [[w:文書偽造罪|文書偽造の罪]](第154条 - 第161条の2) ==== :[[刑法第154条|第154条]](詔書偽造等) :[[刑法第155条|第155条]](公文書偽造等) :[[刑法第156条|第156条]](虚偽公文書作成等) :[[刑法第157条|第157条]](公正証書原本不実記載等) :[[刑法第158条|第158条]](偽造公文書行使等) :[[刑法第159条|第159条]](私文書偽造等) :[[刑法第160条|第160条]](虚偽診断書等作成) :[[刑法第161条|第161条]](偽造私文書等行使) :[[刑法第161条の2|第161条の2]](電磁的記録不正作出及び供用) ==== <span id="2-18">第18章</span> [[w:有価証券偽造罪|有価証券偽造の罪]](第162条・第163条) ==== :[[刑法第162条|第162条]](有価証券偽造等) :[[刑法第163条|第163条]](偽造有価証券行使等) ==== <span id="2-18-2">第18章の2</span> 支払用カード電磁的記録に関する罪(第163条の2 - 第163条の5) ==== :[[刑法第163条の2|第163条の2]](支払用カード電磁的記録不正作出等) :[[刑法第163条の3|第163条の3]](不正電磁的記録カード所持) :[[刑法第163条の4|第163条の4]](支払用カード電磁的記録不正作出準備) :[[刑法第163条の5|第163条の5]](未遂罪) ==== <span id="2-19">第19章</span> [[w:印章偽造の罪|印章偽造の罪]](第164条 - 第168条) ==== :[[刑法第164条|第164条]](御璽偽造及び不正使用等) :[[刑法第165条|第165条]](公印偽造及び不正使用等) :[[刑法第166条|第166条]](公記号偽造及び不正使用等) :[[刑法第167条|第167条]](私印偽造及び不正使用等) :[[刑法第168条|第168条]](未遂罪) ==== <span id="2-19の2">第19章の2</span> [[w:不正指令電磁的記録に関する罪|不正指令電磁的記録に関する罪]](第168条の2・第168条の3) ==== :[[刑法第168条の2|第168条の2]](不正指令電磁的記録作成等) :[[刑法第168条の3|第168条の3]](不正指令電磁的記録取得等) ==== <span id="2-20">第20章</span> [[w:偽証の罪|偽証の罪]](第169条 - 第171条) ==== :[[刑法第169条|第169条]](偽証) :[[刑法第170条|第170条]](自白による刑の減免) :[[刑法第171条|第171条]](虚偽鑑定等) ====<span id="2-21">第21章</span> [[w:虚偽告訴罪|虚偽告訴の罪]](第172条・第173条)==== :[[刑法第172条|第172条]](虚偽告訴等) :[[刑法第173条|第173条]](自白による刑の減免) ==== <span id="2-22">第22章</span> [[w:わいせつ、強制性交等及び重婚の罪|わいせつ、不同意性交等及び重婚の罪]](第174条 - 第184条) ==== :[[刑法第174条|第174条]](公然わいせつ) :[[刑法第175条|第175条]](わいせつ物頒布等) :[[刑法第176条|第176条]](不同意わいせつ) :[[刑法第177条|第177条]](不同意性交等) :[[刑法第178条|第178条]] 削除(準強制わいせつ及び準強制性交等) :第178条の2 削除(集団強姦等) :[[刑法第179条|第179条]](監護者わいせつ及び監護者性交等) :[[刑法第180条|第180条]](未遂罪) :[[刑法第181条|第181条]](不同意わいせつ等致死傷) :[[刑法第182条|第182条]](16歳未満の者に対する面会要求等) :[[刑法第183条|第183条]](淫行勧誘) :[[刑法第184条|第184条]](重婚) ==== <span id="2-23">第23章</span> [[w:賭博及び富くじに関する罪|賭博及び富くじに関する罪]](第185条 - 第187条) ==== :[[刑法第185条|第185条]](賭博) :[[刑法第186条|第186条]](常習賭博及び賭博場開張等図利) :[[刑法第187条|第187条]](富くじ発売等) ==== <span id="2-24">第24章</span> [[w:礼拝所及び墳墓に関する罪|礼拝所及び墳墓に関する罪]](第188条 - 第192条) ==== :[[刑法第188条|第188条]](礼拝所不敬及び説教等妨害) :[[刑法第189条|第189条]](墳墓発掘) :[[刑法第190条|第190条]](死体損壊等) :[[刑法第191条|第191条]](墳墓発掘死体損壊等) :[[刑法第192条|第192条]](変死者密葬) ==== <span id="2-25">第25章</span> [[w:汚職|汚職の罪]](第193条 - 第198条) ==== :[[刑法第193条|第193条]]([[w:公務員職権濫用罪|公務員職権濫用]]) :[[刑法第194条|第194条]](特別公務員職権濫用) :[[刑法第195条|第195条]](特別公務員暴行陵虐) :[[刑法第196条|第196条]](特別公務員職権濫用等致死傷) :[[刑法第197条|第197条]](収賄、受託収賄及び事前収賄) :[[刑法第197条の2|第197条の2]](第三者供賄) :[[刑法第197条の3|第197条の3]](加重収賄及び事後収賄) :[[刑法第197条の4|第197条の4]](あっせん収賄) :[[刑法第197条の5|第197条の5]](没収及び追徴) :[[刑法第198条|第198条]](贈賄) *[[w:賄賂罪|賄賂罪]] ==== <span id="2-26">第26章</span> [[w:殺人罪|殺人の罪]](第199条 - 第203条) ==== :[[刑法第199条|第199条]](殺人) :第200条 削除([[w:尊属殺|尊属殺]]重罰規定) :[[刑法第201条|第201条]](予備) :[[刑法第202条|第202条]](自殺関与及び同意殺人) :[[刑法第203条|第203条]](未遂罪) ==== <span id="2-27">第27章</span> [[w:傷害罪|傷害の罪]](第204条 - 第208条の2) ==== :[[刑法第204条|第204条]](傷害) :[[刑法第205条|第205条]](傷害致死) :[[刑法第206条|第206条]](現場助勢) :[[刑法第207条|第207条]](同時傷害の特例) :[[刑法第208条|第208条]](暴行) :[[刑法第208条の2|第208条の2]](凶器準備集合及び結集) :[[刑法第208条の3|第208条の3]]削除 ==== <span id="2-28">第28章</span> [[w:過失傷害罪|過失傷害の罪]](第209条 - 第211条) ==== :[[刑法第209条|第209条]](過失傷害) :[[刑法第210条|第210条]](過失致死) :[[刑法第211条|第211条]](業務上過失致死傷等) ==== <span id="2-29">第29章</span> [[w:堕胎罪|堕胎の罪]](第212条 - 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第232条) ==== :[[刑法第230条|第230条]](名誉毀損) :[[刑法第230条の2|第230条の2]](公共の利害に関する場合の特例) :[[刑法第231条|第231条]](侮辱) :[[刑法第232条|第232条]](親告罪) ==== <span id="2-35">第35章</span> [[w:信用毀損罪・業務妨害罪|信用及び業務に対する罪]](第233条 - 第234条の2) ==== :[[刑法第233条|第233条]](信用毀損及び業務妨害) :[[刑法第234条|第234条]](威力業務妨害) :[[刑法第234条の2|第234条の2]](電子計算機損壊等業務妨害) ====<span id="2-36">第36章</span> [[窃盗罪|窃盗]]及び[[強盗罪|強盗の罪]](第235 - 245条)==== :[[刑法第235条|第235条]](窃盗) :[[刑法第235条の2|第235条の2]](不動産侵奪) :[[刑法第236条|第236条]](強盗) :[[刑法第237条|第237条]](強盗予備) :[[刑法第238条|第238条]](事後強盗) :[[刑法第239条|第239条]](昏酔強盗) :[[刑法第240条|第240条]](強盗致死傷) :[[刑法第241条|第241条]](強盗・不同意性交等及び同致死) :[[刑法第242条|第242条]](他人の占有等に係る自己の財物) :[[刑法第243条|第243条]](未遂罪) :[[刑法第244条|第244条]](親族間の犯罪に関する特例) :[[刑法第245条|第245条]](電気) ==== <span id="2-37">第37章</span> [[w:詐欺罪|詐欺]]及び[[w:恐喝罪|恐喝の罪]](第246条 - 第251条) ==== :[[刑法第246条|第246条]](詐欺) :[[刑法第246条の2|第246条の2]](電子計算機使用詐欺) :[[刑法第247条|第247条]](背任) :[[刑法第248条|第248条]](準詐欺) :[[刑法第249条|第249条]](恐喝) :[[刑法第250条|第250条]](未遂罪) :[[刑法第251条|第251条]](準用) ==== <span id="2-38">第38章</span> [[w:横領罪|横領の罪]](第252 - 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2006-06-10T10:49:20Z
2024-02-09T11:08:26Z
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3,676
確率論
現代確率論は測度論を土台として定式化されている。 そこで本項では、高等学校で習うような数え上げによるラプラス流の確率論を経て、測度論的確率論へ向かっていく。 まず、確率とはどういうものかを明らかにしておく。 本項では、 確率(probability)とは「考える対象のうち、ある特定の現象が起こる割合」のこととする。 世の中では絶えず様々な現象が生起しているので、 まずは興味をもつ対象・区域を明確に定める必要がある。 数学的に言えば、確率を考えるには集合をまず定めなければいけない、ということである。 各面に自然数 1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 {\displaystyle 1,2,3,4,5,6} が一回ずつ描かれた立方体、すなわち6面のサイコロを考える。 したがって、ここで考える対象は「6面のサイコロ」ということになる。 一般に任意の集合 Ω {\displaystyle \Omega } の部分集合族にたいして確率を定義することができないことは測度論より知られている。そこで、部分集合族に制限を与える。 ある集合 Ω {\displaystyle \Omega } とその部分集合の族 R {\displaystyle R} が以下の条件を満足する時ブール環(Boolean Ring) と呼ぶ。 ある集合 Ω {\displaystyle \Omega } とその部分集合の族 A {\displaystyle \mathbf {A} } が以下の条件を満足する時ブール代数(Boolean Algebra) と呼ぶ。
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現代確率論は測度論を土台として定式化されている。 そこで本項では、高等学校で習うような数え上げによるラプラス流の確率論を経て、測度論的確率論へ向かっていく。
現代確率論は[[測度論]]を土台として定式化されている。 そこで本項では、高等学校で習うような数え上げによるラプラス流の確率論を経て、測度論的確率論へ向かっていく。 =='''確率とは'''== まず、確率とはどういうものかを明らかにしておく。 本項では、 '''確率'''(probability)とは「''考える対象のうち、ある特定の現象が起こる割合''」のこととする。 世の中では絶えず様々な現象が生起しているので、 まずは興味をもつ対象・区域を明確に定める必要がある。 数学的に言えば、確率を考えるには[[集合]]をまず定めなければいけない、ということである。 ===例1(サイコロ投げ)=== 各面に自然数 <math>1,2,3,4,5,6</math> が一回ずつ描かれた立方体、すなわち6面のサイコロを考える。 したがって、ここで考える対象は「6面のサイコロ」ということになる。 :(1) サイコロを一回投げる場合 =='''確率空間と確率変数'''== 一般に任意の集合<math>\Omega</math>の部分集合族にたいして確率を定義することができないことは[[測度論]]より知られている。そこで、部分集合族に制限を与える。 ===集合族についての予備知識=== ====ブール環==== ある集合<math>\Omega</math>とその部分集合の族<math>R</math>が以下の条件を満足する時ブール環(Boolean Ring) と呼ぶ。 :(ⅰ) <math>R \ne \phi </math><br> :(ⅱ) <math> A,B\in R \Rightarrow A\cup B \in R, A-B \in R</math> ====ブール代数==== ある集合<math>\Omega</math>とその部分集合の族<math>\mathbf{A}</math>が以下の条件を満足する時ブール代数(Boolean Algebra) と呼ぶ。 :(ⅰ) <math>\mathbf{A} \ne \phi </math><br> :(ⅱ) <math> A,B\in \mathbf{A} \Rightarrow A\cup Y \in \mathbf{A}</math> :(ⅲ) <math> A\in \mathbf{A} \Rightarrow A^c\in \mathbf{A}</math> [[カテゴリ:確率|ろん]]
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2022-11-26T06:55:03Z
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3,687
大学受験生物
小学校・中学校・高等学校の学習 > 高等学校の学習 > 大学受験生物
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小学校・中学校・高等学校の学習 > 高等学校の学習 > 大学受験生物
<small> [[小学校・中学校・高等学校の学習]] > [[高等学校の学習]] > 大学受験生物 </small> == 入試生物に関する情報 == #[[大学受験生物 入試生物に関する情報|入試生物に関する情報]] #[[大学受験生物 勉強法|勉強法]] #[[大学受験生物 お勧め参考書|お勧め参考書]] #[[大学受験生物 お勧め問題集|お勧め問題集]] == センター生物 == #[[大学受験生物 顕微鏡・ミクロメーター|顕微鏡・ミクロメーター]] [[Category:大学入試|せいふつ]] [[Category:生物学|大せいふつ]]
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2012-07-21T02:19:08Z
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3,689
大学受験生物 入試生物に関する情報
昨年度入試からセンター入試は理科3教科受験可能に変更したことによりいままで主要理科三教科:物理、生物、化学を入試に課したくてうずうずしていたたくさんの医大がセンター入試に限り物理、生物、化学を入試に課すことを決定し、実行された。この流れは今後ますます広がり医大以外でも広がる可能性はあるかもしれない。 これらの影響で生物は物理受験者も学ばざるをえない状況となり、いままで文系色でいっぱいだった生物は理系色で一気に塗り替えられる。また、近年のバイオブームもこれを助長している。大学で生物関係の勉強をしたいという生徒は増加傾向にある。関西有名私立、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)のうち18年度入試までに生物関係の学科を設置していたのは関西大学、関西学院大学、立命館大学のみだったが19年度入試よりとうとう同志社大学も力をいれて生物関係の学科を設置するといったことになった。 また、生物は理科4教科のなかでもっとも新しい学問だともいえる。フックが細胞を発見してから生物学は本格的に発展した。そして、20世紀半ばごろようやくDNAの構造が明らかになった。現代的な分子生物学はまだ始まったばかりなのだ。それゆえ教科書の内容もタイムリーな話が豊富で、当然それが入試にも反映される。そこが生物の難しい要因の一つなのだ。 また生物は計算問題が遺伝などを除けばほとんど無い。その代わりとなるのが難易度の高い実験考察問題及び記述論述である。これらは慣れが必要である。実験考察問題はセンターレベルでも高レベルで毎年生物を失敗する志望者を大量に出している悪名高い問題形式である。この辺が特に理系向けなのである。ただ、この実験考察問題はまったく知らない実験がでてきてその実験結果を教科書の知識をつかって説明するという他の教科とは全く違う実験考察問題である。これの解答形式は記述論述で文章作成能力も要求されるのだ。 これから受験生物を勉強する人たちはこれらのことに注意して十分気合をいれ、決して生物を甘く見ることなく勉強して欲しいと思います。
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== 大学受験で生物を必要とする人へ == 昨年度入試からセンター入試は理科3教科受験可能に変更したことによりいままで主要理科三教科:物理、生物、化学を入試に課したくてうずうずしていたたくさんの医大がセンター入試に限り物理、生物、化学を入試に課すことを決定し、実行された。この流れは今後ますます広がり医大以外でも広がる可能性はあるかもしれない。  これらの影響で生物は物理受験者も学ばざるをえない状況となり、いままで文系色でいっぱいだった生物は理系色で一気に塗り替えられる。また、近年のバイオブームもこれを助長している。大学で生物関係の勉強をしたいという生徒は増加傾向にある。関西有名私立、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)のうち18年度入試までに生物関係の学科を設置していたのは関西大学、関西学院大学、立命館大学のみだったが19年度入試よりとうとう同志社大学も力をいれて生物関係の学科を設置するといったことになった。 また、生物は理科4教科のなかでもっとも新しい学問だともいえる。フックが細胞を発見してから生物学は本格的に発展した。そして、20世紀半ばごろようやくDNAの構造が明らかになった。現代的な分子生物学はまだ始まったばかりなのだ。それゆえ教科書の内容もタイムリーな話が豊富で、当然それが入試にも反映される。そこが生物の難しい要因の一つなのだ。 また生物は計算問題が遺伝などを除けばほとんど無い。その代わりとなるのが難易度の高い実験考察問題及び記述論述である。これらは慣れが必要である。実験考察問題はセンターレベルでも高レベルで毎年生物を失敗する志望者を大量に出している悪名高い問題形式である。この辺が特に理系向けなのである。ただ、この実験考察問題はまったく知らない実験がでてきてその実験結果を教科書の知識をつかって説明するという他の教科とは全く違う実験考察問題である。これの解答形式は記述論述で文章作成能力も要求されるのだ。 これから受験生物を勉強する人たちはこれらのことに注意して十分気合をいれ、決して生物を甘く見ることなく勉強して欲しいと思います。 [[Category:大学入試|せいふつにかんするしようほう]] [[Category:生物学|大にゆうしせいふつにかんするしようほう]]
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2008-12-24T04:15:58Z
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3,691
大学受験生物 勉強法
基本的に生物は暗記より演習量が試される科目である。それを多くの人は勘違いし、演習より暗記に力を入れてしまうが極論から言えば暗記なんてセンター前の1ヶ月死ぬ気ですればかなりよい効率ででき、すぐに追いつく。しかし、考察問題などの演習量を試されるものは1ヶ月で仕上げるのは99%不可能である。しかも、この考察問題は論理的な考察ができる人なら簡単にコツをつかみとっつきやすいので、その論理的考察力が数学などで備えられなかった人はまずそこから構築しなければならないのだ。(小説よりまだ論説文のほうが点が取りやすいっというひとはおそらくとっつきやすいだろう。しかし、そうでない人はおそらく苦労を強いられる。)ゆえに、原則、生物は覚えるのは後!!先に演習!!暗記は演習の過程で行う!!が大原則である!! とはいっても、暗記も必要だ。2次で生物がいるならなおさらである。とうてい1ヶ月で全部暗記するのは不可能である。では、どうするか?そもそも、生物が入試でいるような学科を受ける人は生物が好きで勉強している人がほとんどである。そういう人は「生物=勉強」でなく「生物=趣味」ぐらいに思う気持ちで勉強すればよい。そう思うことで生物に関しての暗記力は2倍ぐらいは上がるだろう。趣味のことはすぐ頭に入るが、嫌いなものはなかなか頭には入らない。それと同じだ。これを以後、興味暗記とでもよぼう。興味暗記は授業中に聞いただけで暗記できるときもある。とくに興味のある範囲(遺伝子ネタやクローンに関するネタなどは人気である)はすんなりと頭に入るだろう。だから、実質覚える必要があるのは興味の無い範囲だけとなる。これが興味暗記のすばらしいところだ。 また、生物の勉強で一番大切なのは生物と化学を分けるな!ということだ。生化学として生物も化学も一緒に考えることである。とくに、化学2の有機は生化学がメインとなっていることから化学でも生物選択者が圧倒的に有利となっている。(化学で物理選択者が得することはほとんど無いだろう。なぜなら化学に物理を導入するには量子化学の知識が必要で、これは大学生でも理解しがたい難解なものであるからだ。一方生化学は事実だけおさえるだけなら高校生でも理解できるという観点で導入されたのだろう。)事実、生物科学科入学者に聞くとほとんどの者は高校の化学2はほとんど生物で、その知識はまた生物にも役立つと主張する。すなわち、生物はつねに分子レベルで考えよと言うことである!!
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基本的に生物は暗記より演習量が試される科目である。それを多くの人は勘違いし、演習より暗記に力を入れてしまうが極論から言えば暗記なんてセンター前の1ヶ月死ぬ気ですればかなりよい効率ででき、すぐに追いつく。しかし、考察問題などの演習量を試されるものは1ヶ月で仕上げるのは99%不可能である。しかも、この考察問題は論理的な考察ができる人なら簡単にコツをつかみとっつきやすいので、その論理的考察力が数学などで備えられなかった人はまずそこから構築しなければならないのだ。(小説よりまだ論説文のほうが点が取りやすいっというひとはおそらくとっつきやすいだろう。しかし、そうでない人はおそらく苦労を強いられる。)ゆえに、原則、生物は覚えるのは後!!先に演習!!暗記は演習の過程で行う!!が大原則である!! とはいっても、暗記も必要だ。2次で生物がいるならなおさらである。とうてい1ヶ月で全部暗記するのは不可能である。では、どうするか?そもそも、生物が入試でいるような学科を受ける人は生物が好きで勉強している人がほとんどである。そういう人は「生物=勉強」でなく「生物=趣味」ぐらいに思う気持ちで勉強すればよい。そう思うことで生物に関しての暗記力は2倍ぐらいは上がるだろう。趣味のことはすぐ頭に入るが、嫌いなものはなかなか頭には入らない。それと同じだ。これを以後、興味暗記とでもよぼう。興味暗記は授業中に聞いただけで暗記できるときもある。とくに興味のある範囲(遺伝子ネタやクローンに関するネタなどは人気である)はすんなりと頭に入るだろう。だから、実質覚える必要があるのは興味の無い範囲だけとなる。これが興味暗記のすばらしいところだ。 また、生物の勉強で一番大切なのは生物と化学を分けるな!ということだ。生化学として生物も化学も一緒に考えることである。とくに、化学2の有機は生化学がメインとなっていることから化学でも生物選択者が圧倒的に有利となっている。(化学で物理選択者が得することはほとんど無いだろう。なぜなら化学に物理を導入するには量子化学の知識が必要で、これは大学生でも理解しがたい難解なものであるからだ。一方生化学は事実だけおさえるだけなら高校生でも理解できるという観点で導入されたのだろう。)事実、生物科学科入学者に聞くとほとんどの者は高校の化学2はほとんど生物で、その知識はまた生物にも役立つと主張する。すなわち、生物はつねに分子レベルで考えよと言うことである!!
基本的に生物は暗記より演習量が試される科目である。それを多くの人は勘違いし、演習より暗記に力を入れてしまうが極論から言えば暗記なんてセンター前の1ヶ月死ぬ気ですればかなりよい効率ででき、すぐに追いつく。しかし、考察問題などの演習量を試されるものは1ヶ月で仕上げるのは99%不可能である。しかも、この考察問題は論理的な考察ができる人なら簡単にコツをつかみとっつきやすいので、その論理的考察力が数学などで備えられなかった人はまずそこから構築しなければならないのだ。(小説よりまだ論説文のほうが点が取りやすいっというひとはおそらくとっつきやすいだろう。しかし、そうでない人はおそらく苦労を強いられる。)ゆえに、原則、生物は覚えるのは後!!先に演習!!暗記は演習の過程で行う!!が大原則である!!<br><br> とはいっても、暗記も必要だ。2次で生物がいるならなおさらである。とうてい1ヶ月で全部暗記するのは不可能である。では、どうするか?そもそも、生物が入試でいるような学科を受ける人は生物が好きで勉強している人がほとんどである。そういう人は「生物=勉強」でなく「生物=趣味」ぐらいに思う気持ちで勉強すればよい。そう思うことで生物に関しての暗記力は2倍ぐらいは上がるだろう。趣味のことはすぐ頭に入るが、嫌いなものはなかなか頭には入らない。それと同じだ。これを以後、興味暗記とでもよぼう。興味暗記は授業中に聞いただけで暗記できるときもある。とくに興味のある範囲(遺伝子ネタやクローンに関するネタなどは人気である)はすんなりと頭に入るだろう。だから、実質覚える必要があるのは興味の無い範囲だけとなる。これが興味暗記のすばらしいところだ。<br><Br> また、生物の勉強で一番大切なのは生物と化学を分けるな!ということだ。生化学として生物も化学も一緒に考えることである。とくに、化学2の有機は生化学がメインとなっていることから化学でも生物選択者が圧倒的に有利となっている。(化学で物理選択者が得することはほとんど無いだろう。なぜなら化学に物理を導入するには量子化学の知識が必要で、これは大学生でも理解しがたい難解なものであるからだ。一方生化学は事実だけおさえるだけなら高校生でも理解できるという観点で導入されたのだろう。)事実、生物科学科入学者に聞くとほとんどの者は高校の化学2はほとんど生物で、その知識はまた生物にも役立つと主張する。すなわち、生物はつねに分子レベルで考えよと言うことである!! [[Category:大学入試|せいふつかく]] [[Category:生物学|大せいふつへんきようほう]]
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2008-05-31T07:07:52Z
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時効 (民法)
法学>民事法>民法>民法総則>時効 諸説あり、代表的なものは以下のとおり。 消滅時効同様、法律で定められた一定の期間、権利者が権利を行使しないことによって権利を失う制度であるが、以下の点で異なる。 時効か除斥期間か - 法文上の表現の違い 取得時効の要件である占有・準占有が失われた場合、時効は中断する。 「(裁判上の)請求」「民事執行」「承認」 明確ではない。 「承認」は、時効の意義2と3と必ずしも適合しない。 裁判上の請求:請求訴訟のみを意味しない。 差押、仮差押、仮処分 中断事由の終了から新たに時効が進行する。 法定中断に関しては、その中断の事由が生じた当事者及びその承継人の間においてのみ、その効力を有する(第158条)。 時効完成を、一定期間経過するまで延期すること。
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法学>民事法>民法>民法総則>時効
[[法学]]>[[民事法]]>[[民法]]>[[民法総則]]>'''時効''' {{Wikiversity|時効 (民法)|時効}} == 総説 == === 時効の観念 === {{wikipedia|取得時効 (日本法)}} {{wikipedia|消滅時効}} *民事法において「時効」とは、「一定の事実状態が永続する場合に、それが真実の権利関係と一致するか否かにかかわらず、そのまま権利関係として認めようとする制度」をいう。 ; 取得時効 : 権利者としての事実状態を根拠として真実の権利者とみなす([[民法第162条|162条]]、[[民法第163条|163条]])。主に物権(特に所有権)において概念され、援用は対世効を有する。 ; 消滅時効 : 権利の不行使の事実状態を根拠として権利の消滅を認める([[民法第167条|167条]])。主に債権において概念され、その場合、援用は対人効のみを有する。また、用益物権および抵当権においても不行使によって、その権利は消滅する。 === 時効制度の存在理由 === 諸説あり、代表的なものは以下のとおり。 {| class="wikitable" |+ 学説の比較 |- ! style="width: 10%"| ! style="width: 30%"|実体法説(1) ! style="width: 30%"|実体法説(2) ! style="width: 44%"|訴訟法説 |- !時効制度の目的 |style="vertical-align:top;"|'''永続した事実状態の尊重''' :法律関係の安定、取引の安全 |style="vertical-align:top;"|'''権利の上に眠る者は保護しない。''' :権利はアプリオリに存在するものではなく、主張もないのに政府などが実現させるべきものではない。その権利により利益を得るものが主張して獲得すべきものである |style="vertical-align:top;"|'''証拠保全の救済''' :[[#実体法説の結論|実体法説の結論]]は一見すると不正義 ::これを治癒する程度の社会的意義の存在があるべきである。 :'''本来、真実の権利者であるが、それを証明することが困難である''' ::→永続した事実関係を正当なものとみなす。 :::= 真実に適する蓋然性が大きい。 :::= 真実の権利義務関係を立証する困難を防ぐ。 :⇒ 時効とは、訴訟法・証拠法上の便法と考えるのが合理的 ::法律上の推定(法定証拠:裁判所を拘束)←真実の権利義務関係の認定(立証)の困難さの解決 |- !rowspan="2" |批判 |style="vertical-align:top;"| 取引安全は基本的に第三者(基本的にその認定において善意、かつ、無過失ないし重過失がないことを要する)を救済する法制度が過半。 |style="vertical-align:top;"| 「権利があるのに行使しない」ではなく「権利の存在を知らない」権利者であっても時効は適用される。 |rowspan="2",style="vertical-align:top;"| *条文において、「その所有権を取得する([[民法第162条|162条]])」「債権は、(略)時効によって消滅する。([[民法第166条|166条]])」と実体権の得喪との記述となっている。 *:  *起草者は「法律上の推定」であることを否定。 |- |colspan="2",style="vertical-align:top;"| <span id="実体法説の結論"/>(結論) :'''真実の権利者は権利を失い、真実の権利者でないものが権利を取得する''' | |- !「援用」の位置付け |colspan="2",style="vertical-align:top;"| [[#時効の援用があること|援用]]([[民法第145条|145条]]) :「時効の利益を得る」という意思表示 :(批判) ::意思表示を要するとするのは「時効は、実体権の得喪である」という理念と矛盾する。 ::「援用」がなされないならば、「裁判上の権利義務関係」と「実体法上の権利義務関係」に矛盾が生ずる。 :::(反論) ::::時効は反倫理的性格を有する外観もあるので、援用するか否かは、当事者の「良心」に委ねている。 |style="vertical-align:top;"|訴訟の攻撃防御方法として、言及するまでもない。 : :(批判) ::なぜ、あえて145条に規定したのか。 |} :  :時効制度を統一的に根拠づけるのは難しいし、適当ではない。時効制度の存在理由は各規定に則して考慮すべき('''多元説''':[[w:星野英一|星野]]、通説)。 ::例:短期取得時効([[民法第162条|162条]]第2項)-「取引安全の保護」の側面が強い。占有者に善意無過失を求める。 === 除斥期間 === {{wikipedia|除斥期間}} 消滅時効同様、法律で定められた一定の期間、権利者が権利を行使しないことによって権利を失う制度であるが、以下の点で異なる。 #時効の完成猶予の適用がない。 #当事者の援用が問題とならない。 #起算点はそれぞれの規定が起点とする時であって、権利者の主観等に基づく権利を行使することができる時ではない。 #効果は訴求しない。 '''時効か除斥期間か - 法文上の表現の違い''' ;時効 :「時効によって」 :(例) ::*取消権は、追認をすることができる時から5年間行使しないときは、<u>時効によって</u>消滅する。行為の時から20年を経過したときも、同様とする。([[民法第126条|第126条]]) ::*債権は、次に掲げる場合には、<u>時効によって</u>消滅する。([[民法第166条|第166条]]第1項本文) ::*地役権は、継続的に行使され、かつ、外形上認識することができるものに限り、<u>時効によって</u>取得することができる。([[民法第283条|第283条]]) ::*抵当権は、債務者及び抵当権設定者に対しては、その担保する債権と同時でなければ、<u>時効によって</u>消滅しない。([[民法第296条|第396条]]) ::*<u>時効によって</u>消滅した債権がその消滅以前に相殺に適するようになっていた場合には、その債権者は、相殺をすることができる。([[民法第508条|第508条]]) ::*不法行為による損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、<u>時効によって</u>消滅する。([[民法第724条|第724条]]本文) ::*親権を行った者とその子との間に財産の管理について生じた債権は、その管理権が消滅した時から5年間これを行使しないときは、<u>時効によって</u>消滅する。([[民法第832条|第832条]]第1項) ::*相続回復の請求権は、相続人又はその法定代理人が相続権を侵害された事実を知った時から5年間行使しないときは、<u>時効によって</u>消滅する。相続開始の時から20年を経過したときも、同様とする。([[民法第884条|第884条]]) ::*前項の取消権は、追認をすることができる時から6箇月間行使しないときは、<u>時効によって</u>消滅する。相続の承認又は放棄の時から10年を経過したときも、同様とする。([[民法第919条|第919条]]第3項) ;除斥期間 :特に決まった記述はない。 :「〜年以内に、〜なければならない」「〜年を経過したとき、〜できない」など時限を切って、権利が消滅することをしめす。 :(例) ::*占有保持の訴えは、妨害の存する間又はその消滅した後1年以内に提起しなければならない。([[民法第201条|第201条]]第1項前段) ::*詐害行為取消請求に係る訴えは、債務者が債権者を害することを知って行為をしたことを債権者が知った時から<u>2年を経過したときは、提起することができない</u>。行為の時から10年を経過したときも、同様とする。([[民法第426条|第426条]]前段) ::*売主が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない目的物を買主に引き渡した場合において、買主がその不適合を知った時から1年以内にその旨を売主に通知しないときは、買主は、その不適合を理由として、履行の追完の請求、代金の減額の請求、損害賠償の請求及び契約の解除をすることができない。([[民法第566条|第566条]]前段) ::*買戻しについて期間を定めなかったときは、5年以内に買戻しをしなければならない。([[民法第580条|第580条]]第3項) ::*前項の規定による財産の分与について、当事者間に協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、当事者は、家庭裁判所に対して協議に代わる処分を請求することができる。ただし、離婚の時から2年を経過したときは、この限りでない。([[民法第768条|第768条]]第2項) ::*嫡出否認の訴えは、夫が子の出生を知った時から一年以内に提起しなければならない。([[民法第777条|第777条]]) ::*子、その直系卑属又はこれらの者の法定代理人は、認知の訴えを提起することができる。ただし、父又は母の死亡の日から3年を経過したときは、この限りでない。([[民法第787条|第787条]]) : ;「〜からXX年を経過したときも、同様とする。」 :*「行為の時から20年を経過したときも、同様とする。([[民法第126条|第126条]]後段)」など ::当該期間中に権利を失う者が何もしないことが前提となるから除斥期間ではないか([[民法第724条|第724条]]に関する[[民法第724条#平成元年12月21日最高裁判決|平成元年12月21日最高裁判決]]の例)。 ::  ↓ ::*天災等による時効の完成猶予([[民法第161条]])は排除されない。 ::*[[民法第724条#平成元年12月21日最高裁判決|平成元年12月21日最高裁判決]]で[[民法第724条#改正経緯|旧・第724条]]後段を除斥期間としたにも関わらず、状況を鑑みて時効の停止(現・時効の完成猶予)を認めた例も見られる([[民法第724条#平成10年06月12日最高裁判決|平成10年06月12日最高裁判決]]、[[民法第724条#平成21年04月28日最高裁判決|平成21年04月28日最高裁判決]])。 ::*:→個々の規定の趣旨から、判別するしかない(なお、[[民法第724条|第724条]]については2017年改正により、明確に消滅時効と定められた)。 :  :一応のメルクマール :*[[請求権]]→時効 :*[[形成権]]→除斥期間 == 時効の一般的要件 == === 一定の事実状態の存続 === *'''取得時効''' *:対象物の支配: '''占有'''([[民法第162条|第162条]]) *#所有の意思をもってする占有 - 自主占有であること。 *#:権限の性質によって客観的に決まる *#:*自主占有 - 譲受人・略奪者 *#:*他主占有 - 賃借人・管理者 *#:[[民法第186条|第186条]]第1項により推定される。 *#平穏かつ公然と占有 *#:*平穏⇔強暴 … 強奪・強迫 *#:*公然⇔隠秘 … 窃盗 *#:[[民法第186条|第186条]]第1項により第1要件同様に推定される。 *#「他人の物」を占有 *#:所有権の所在が判然としていることを要しない。 *#::例: 二重譲渡された物 - そもそも自己物である可能性もある。 *#:::「自分への譲渡のみが有効であることの主張」と「時効による取得」を同時に主張できる。 *#:他人物には公共物を含む。 *#時効期間の経過 *##第1項 - 20年の経過、占有者の主観によらない。 *##第2項 - 善意・無過失の状態で10年間経過(短期取得時効)→取引安全からの要請 *##:2004年改正(民法現代語化)前は、即時取得([[民法第192条|第192条]])により善意・無過失とされることから、本条は不動産に限られていたが、取得の原因が取引行為とは限らないことから、動産も適用される旨の判例が確立し、同改正により「不動産」が「物」とされ、動産への適用が明定された。 *##*善意 - [[民法第186条|第186条]]第1項により推定される。→「善意ではないこと」の証明責任は時効を否定する側にある。 *##*無過失 - 推定されない。→事項を援用する者に証明責任がある。 *'''消滅時効''' *:#消滅時効にかかる権利と態様 *:#:権利を行使しないこと *:#:#債権 - 回収等を行わない。 *:#:#債権及び所有権以外の財産権 - 主に用益物権(地上権・永小作権・地役権等)を想定 - 対象物に対して利用を開始しない。 *:#:#:抵当権 *:#:#:*被担保債権に対する付従性([[民法第396条|第396条]]) *:#:#:*抵当不動産が第三取得者に属する場合について、民法396条の反対解釈から、旧・民法167条2項の適用により抵当権は被担保債務とは独立して20年の消滅時効にかかる(大判昭和15年11月26日)。 *:#起算点と不行使期間([[民法第166条|第166条]]) *:##債権 *:###権利を行使することができる時から10年間行使しない。 *:###:「権利を行使できる時」 *:###:#期限付き - 期限到来の時 *:###:#:停止条件付き - 条件成就の時 *:###:#期限の定めなし - 債権成立の時 *:###債権者が権利を行使することができることを知った時から5年間行使しない。 *:###:主観的要件 - 2017年改正にて追加 *:###:*債権者に権利行使の催告などをすることにより起算点を画することができる。 *:##用益物権等 *:##:権利を行使することができる時から20年間行使しない。 === 一定の権利であること === === 時効の援用があること === :援用([[民法第145条|145条]]) :「時効の利益を得る」という意思表示 ::実体権であるならば、援用を要しないはず。 ::起草者:良心ある者の意志(will)を尊重 :::*良心アラン者ハ已ムコトヲ得サルニ非サレ因リハ時效ヲ援用スルコトヲ欲セサルヘシ故ニ若シ當事者ニシテ他ノ方法ニ因リテ其權利ヲ伸長スルコトヲ得ルノ望アル間ハ故ラニ時效ヲ援用セサルコト稀ナリトセサルヘシ或ハ時效ヲ援用セン因リハ寧ロ相手方ノ請求ニ應セント欲スル者ナキヲ保セス([[w:梅謙次郎|梅謙次郎]]『民法要義』) :::時効の他、法律上正当な主張が認められるのであれば、その主張によりたいという意志は尊重すべき。 ::'''当事者が援用しない場合の取り扱い''' :::「実体法上の権利・義務([[民法第162条|第162条]]、[[民法第166条|第166条]])」と「裁判上の取り扱い([[民法第145条|145条]])」に矛盾 :::#攻撃防御方法説(判例) :::#:時効の完成によって確定的な物権変動が生ずると考える(確定効果説)。したがって、援用は何ら実体法上の効果を持たず、ただ訴訟法上の攻撃防御方法の提出にすぎないとする。 :::#不確定効果説 :::##停止条件説(通説) :::##:時効の完成によっても確定的な物権変動は生じず、援用によってはじめて物権変動が生じると考える。したがって援用は実体法上の形成権の行使であると捉える。 :::##解除条件説 :::##:時効の完成によっても確定的な物権変動は生じるが、時効利益の放棄を解除条件としてはじめて物権変動が生じると考える。したがって援用は実体法上の形成権の行使であると捉える。 :::#訴訟法説 - 実体法上の権利ではなく、訴訟法上の法定証拠と捉える。 ====援用権者==== :[[民法第145条|145条]]にいう「当事者」の範囲。 ::援用の法的性質についての確定効果説に立てば、時効の完成によって既に確定的な物権変動が生じているのであるから、訴訟上の攻撃防御方法たる援用は誰でもできることになる(無制限説) ::これに対し、停止条件説に立てば、形成権たる援用の行使権者はおのずと限定される(制限説)。判例は「時効の完成により直接の利益を受ける者」が援用権者であるとする。援用権者の範囲は以下のとおり、判例によって拡大してきた。 ::#'''援用が認められる者'''。なお、消滅時効に関しては、2017年改正において、「消滅時効にあっては、保証人、物上保証人、第三取得者その他'''権利の消滅について正当な利益を有する者'''を含む」の文言を追加し、判例法理を取り込んだ。ただし、「権利の消滅について正当な利益を有する者」の判断は今後も裁判所に委ねられる。 ::#*'''保証人'''は主債務の消滅時効を援用できる(大判大正4年7月13日民録21-1387)。 ::#*抵当権の負担のある不動産を取得した者(第三取得者)は抵当権の被担保債権の時効を援用できるとされる([[民法第145条#第三取得者|最判昭和48年12月14日民集27-11-1586]])。被担保債権が消滅した場合、附従性により抵当権も消滅するから、第三取得者は「時効の完成により直接の利益を受け」るといえるからである。同様の論理により'''[[物上保証人]]'''にも援用権が認められる([[民法第145条#物上保証人|最判昭和42年10月27日民集21-8-2110]])。 ::#*抵当不動産の第三取得者([[民法第145条#建物賃借人|最判昭和44年07月15日]])。 ::#*詐害行為取消権の受益者が取消しを請求する債権者の債権に対して([[民法第145条#詐害行為受益者|最判平成10年06月22日]])。 ::#'''援用が認められない者'''。 ::#*後順位抵当権者は先順位抵当権の被担保債権の消滅時効を援用できないとされる([[民法第145条#後順位抵当権者|最判平成11年10月21日民集53-7-1190]])。判例によれば先順位抵当権の消滅により自分の抵当権の順位が繰り上がるとしてもそれは「反射的効果」に過ぎないからである。 ::#*取得時効に関する建物賃借人。AがBから賃借している土地上に建物を建て、建物をCに賃貸しているとき、右土地の取得時効が完成したとしても、Cは直接利益を受ける者ではないため、取得時効を援用できない([[民法第145条#建物賃借人|最判昭和44年07月15日]])。 ====「援用」の場所 ==== :*「裁判外の援用」と認めるか? :**不確定効果説 - 認める。 :**訴訟法説 - 論理的には認めるのは困難。 :**確定効果説 - 論理的には認めるのは困難。認めた判例(大判大正8年6月19日)もあり、一貫していない。 ====「援用」の撤回 ==== :*確定効果説、訴訟法説 - 可能 :*不確定効果説 - 認めない。援用の根拠を「良心」とする場合、認めることもある。 ====「援用」の時期 ==== :*事実審口頭弁論終結まで - 控訴審以降は主張できない。 == 時効の効果 == *援用した者のみに生ずる。 *実体法上の得喪が生じる。 *起算日から効力が発生する *:起算日以降に発生する果実(自然果実、法定果実[地代、利息等])は、時効援用者に帰属する。 ===時効完成と対抗の問題=== == 時効障害 == :時効の進行中に、事実状態の継続に変動を生じさせる事情が生じ、時効の時間計算に変更を生じさせる事項。「'''時効の更新'''」「'''時効の中断'''」及び「'''時効の完成猶予'''」の3種がある。 :#時効の起算点を変えるもの。 :##'''時効の更新''' :##:時効において、当事者による積極的な行為により、真の権利の存在が確認されるなどの事情が発生し、それまでの時効期間の経過をまったく無意味にし、時効の起算点をその事情以降に変えるもの。 :##:2017年改正前は、「時効の中断」概念のみであったが、改正前「(消滅)時効の中断」にあたっては、進行した時効期間がリセットされ、ゼロに戻って一から開始するのであるから、ある時点までの状況を有効とし再開することをイメージさせる中断という用語は適切でないなどの意図から時効については、新たに「時効の更新」に改めた。 :##'''時効の中断''' :##:取得事項において、権利者としての事実状態が途切れ、その時点から、新たな時効計算が開始される。 :##:(例) :#時効の終期を変えるもの - '''時効の完成猶予''' ======法定障害の存在意義====== 明確ではない。 #永続した事実状態の尊重 #:裁判などにより、事実状態が中断する。 #権利の上に眠る者は保護しない。 #:裁判等を起こす事により、自己の権利を行使している。 #証拠保全の救済 #:裁判などにより、法定証拠等強い証拠力が具備される。 「承認」は、時効の意義2と3と必ずしも適合しない。 === 時効の更新 === ==== 時効更新の意義 ==== ==== 時効更新の要件(時効更新事由)==== =====裁判上の請求等===== 裁判上の請求:請求訴訟のみを意味しない。 *消極的確認訴訟(債権等が存在しないことを確認する訴訟)に対する応訴 *訴訟物でない権利の主張 =====強制執行等===== 差押、仮差押、仮処分 =====承認===== ==== 時効更新の効果 ==== ===== 絶対効 ===== 更新事由の終了から新たに時効が進行する。 ===== 相対効 ===== 更新に関しては、更新の事由が生じた当事者及びその承継人の間においてのみ、その効力を有する([[民法第153条|第153条]])。 === 時効の中断 === :取得時効において、事実としての物の支配が途切れることによって、継続した事実状態を主張できなくなること。 ==== 時効中断の意義 ==== ==== 時効中断の要件 ==== 取得時効の要件である占有・準占有が失われた場合、時効は中断する(自然中断([[民法第164条]]))。 *法の趣旨から当然であり、相手方によらず主張できる(対世効を有する)。 ======占有を失った後に回復した場合の取り扱い====== ==== 時効中断の効果 ==== ===== 絶対効 ===== ===== 相対効 ===== === 時効の完成猶予 === ==== 時効の完成猶予の意義 ==== 時効完成を、一定期間経過するまで延期すること。 ==== 時効の完成猶予の要件 ==== =====時効更新と共通するもの;裁判上の請求等・強制執行等===== =====完成猶予独自のもの;時効更新に先立つ手続き===== ======仮差押え等====== ======催告====== ======協議を行う旨の合意====== =====完成猶予独自のもの;手続き等に猶予を与えるもの===== ======未成年者又は成年被後見人====== ======夫婦間の権利====== ======相続財産に関するもの====== ======天災等====== ==== 時効更新の効果 ==== ===== 絶対効 ===== ===== 相対効 ===== {{stub|law}} [[category:民法|しこう じこう]]
2006-07-01T08:09:54Z
2024-03-21T12:15:30Z
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3,773
大学受験生物 お勧め参考書
生物でお勧めの参考書(問題は無い)を挙げる。 参考書名(種類:著者:出版社)[備考] 【評価】 【評価】意外と詳しく、とくに写真などの資料で視覚的な暗記やノートなどへのまとめなおしを行うのに最適なものが図説。教科書会社などが出版しているが、検定を経る教科書ではないこともあってかなり入試に役立つ。医学部入試にも十分使えるほど、ネタは豊富。しかも700円など教科書並みの良心的な価格設定なのでかなりお得。しかし、詳しすぎてすべて覚えるのはほぼ不可能かも・・・。 【評価】高校生物界唯一の辞書。この本の冒頭にはかなり苦労したなどと著者が語っている。センターしか使わない人も2次まで要る人も十分使える品。価格も1000円で内容を考慮するとかなりお得。とくに、論述対策では正しい語句の定義などを見ることでかなり役に立つ。駿台の講習会では所持者をたくさん見る。全生物受験者必須の所持品といえる。
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== お勧め参考書 == 生物でお勧めの参考書(問題は無い)を挙げる。 参考書名(種類:著者:出版社)[備考]<br> 【評価】<br><br> *―(図説:―:数研、東京書籍など多数)[図説ならほとんどどれでも同じ。それでも良いので一つそろえること!]<br> 【評価】意外と詳しく、とくに写真などの資料で視覚的な暗記やノートなどへのまとめなおしを行うのに最適なものが図説。教科書会社などが出版しているが、検定を経る教科書ではないこともあってかなり入試に役立つ。医学部入試にも十分使えるほど、ネタは豊富。しかも700円など教科書並みの良心的な価格設定なのでかなりお得。しかし、詳しすぎてすべて覚えるのはほぼ不可能かも・・・。<br><br> *生物用語集(辞書:大森徹など駿台トップ講師多数が共著:駿台文庫)[高校生物界唯一の辞書。他の教科書レベルの語句の書き漏らしがあるようなしょぼい辞書とは違い、書き漏らしは全く無く、かなり詳しく見やすい。オールカラー]<br> 【評価】高校生物界唯一の辞書。この本の冒頭にはかなり苦労したなどと著者が語っている。センターしか使わない人も2次まで要る人も十分使える品。価格も1000円で内容を考慮するとかなりお得。とくに、論述対策では正しい語句の定義などを見ることでかなり役に立つ。駿台の講習会では所持者をたくさん見る。全生物受験者必須の所持品といえる。 [[Category:大学入試|せいふつさんこうしよ]] [[Category:生物学|大せいふつさんこうしよ]]
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2009-02-15T16:54:42Z
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高等学校理科基礎
高等学校理科基礎(こうとうがっこうりかきそ)とは、科学史の観点から科学がどのように発展してきたかを観察、実験を通して学ぶ科目である。 ※各分野中より1つを選んで履修する。
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高等学校理科基礎(こうとうがっこうりかきそ)とは、科学史の観点から科学がどのように発展してきたかを観察、実験を通して学ぶ科目である。 高等学校理科基礎化学分野 原子と分子 物質の合成 高等学校理科基礎生物分野 細胞の発見と細胞説 進化とは何か 高等学校理科基礎物理分野 エネルギーとは何か? 電気エネルギーの利用 高等学校理科基礎地学分野 天動説と地動説 プレートテクトニクスとは? ※各分野中より1つを選んで履修する。
'''高等学校理科基礎'''(こうとうがっこうりかきそ)とは、科学史の観点から科学がどのように発展してきたかを観察、実験を通して学ぶ科目である。 *[[高等学校理科基礎化学分野]] **原子と分子 **物質の合成 *[[高等学校理科基礎生物分野]] **細胞の発見と細胞説 **進化とは何か *[[高等学校理科基礎物理分野]] **エネルギーとは何か? **電気エネルギーの利用 *[[高等学校理科基礎地学分野]] **天動説と地動説 **プレートテクトニクスとは? ※各分野中より1つを選んで履修する。 [[Category:高等学校教育|理りかきそ]] [[Category:理科教育|高りかきそ]]
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2012-12-23T23:16:08Z
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3,775
大学受験生物 お勧め問題集
まず、問題集を選ぶ以前に問題集に出会わなければならない。ここで、出会い方にはいろいろな方法がある。たとえば、 などがあり、たいていこのどれかだろう。ここでいくつか注意しなければならないことがある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "まず、問題集を選ぶ以前に問題集に出会わなければならない。ここで、出会い方にはいろいろな方法がある。たとえば、", "title": "問題集に出会う!" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "などがあり、たいていこのどれかだろう。ここでいくつか注意しなければならないことがある。", "title": "問題集に出会う!" } ]
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== 問題集に出会う! == まず、問題集を選ぶ以前に問題集に出会わなければならない。ここで、出会い方にはいろいろな方法がある。たとえば、 *学校や塾で買わされる *学校や予備校、先輩に聞く *インターネットで参考書の評価を調べる *書店へいってから決める *先輩や知り合いから譲り受ける などがあり、たいていこのどれかだろう。ここでいくつか注意しなければならないことがある。 [[Category:大学入試|せいふつもんたいしゆう]] [[Category:生物学|大せいふつもんたいしゆう]]
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2008-05-31T07:09:18Z
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讃岐弁
本項は讃岐弁(西讃弁)の簡単な解説である。文・アクセント記号・単語・訳の四つからなる例文を単位にして語法を解説していく。「○○の発音と同じ」や「~~であるが讃岐弁で○○という」やこのような文は全て共通語(標準語)を念頭においている。 アクセントを表すのに仮名一音ごとに「高」と「低」を表すH(英語のhighの頭文字)とL(英語のlowの頭文字)を用いる。例えば共通語の「船」ならば「ふ」が高く「ね」で下がるのでHL 、「長い」ならば「な」が低く「が」が高く「い」が低いのでLHLとなる。同様に「持ってきた」はHLLLL 、「雀が飛びました」はLHHH LHHLLである。 方言として讃岐人によく知られているもののみを用いており実際に話されている単語を網羅していない。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は讃岐弁(西讃弁)の簡単な解説である。文・アクセント記号・単語・訳の四つからなる例文を単位にして語法を解説していく。「○○の発音と同じ」や「~~であるが讃岐弁で○○という」やこのような文は全て共通語(標準語)を念頭においている。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "アクセントを表すのに仮名一音ごとに「高」と「低」を表すH(英語のhighの頭文字)とL(英語のlowの頭文字)を用いる。例えば共通語の「船」ならば「ふ」が高く「ね」で下がるのでHL 、「長い」ならば「な」が低く「が」が高く「い」が低いのでLHLとなる。同様に「持ってきた」はHLLLL 、「雀が飛びました」はLHHH LHHLLである。", "title": "アクセント記号" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "方言として讃岐人によく知られているもののみを用いており実際に話されている単語を網羅していない。", "title": "単語" } ]
本項は讃岐弁(西讃弁)の簡単な解説である。文・アクセント記号・単語・訳の四つからなる例文を単位にして語法を解説していく。「○○の発音と同じ」や「~~であるが讃岐弁で○○という」やこのような文は全て共通語(標準語)を念頭においている。
本項は讃岐弁(西讃弁)の簡単な解説である。文・アクセント記号・単語・訳の四つからなる例文を単位にして語法を解説していく。「○○の発音と同じ」や「~~であるが讃岐弁で○○という」やこのような文は全て共通語(標準語)を念頭においている。 ==アクセント記号== アクセントを表すのに仮名一音ごとに「高」と「低」を表すH(英語のhighの頭文字)とL(英語のlowの頭文字)を用いる。例えば共通語の「船」ならば「ふ」が高く「ね」で下がるのでHL 、「長い」ならば「な」が低く「が」が高く「い」が低いのでLHLとなる。同様に「持ってきた」はHLLLL 、「雀が飛びました」はLHHH LHHLLである。 ==単語== 方言として讃岐人によく知られているもののみを用いており実際に話されている単語を網羅していない。 ==目次== # [[讃岐弁(西讃弁)_1|~じゃ/~や]] # [[讃岐弁(西讃弁)_2|否定の「ん」]] # [[讃岐弁(西讃弁)_3|ウ音便]] # [[讃岐弁(西讃弁)_4|~けん/~きん]] # [[讃岐弁(西讃弁)_5|~よる/~とる]] # [[讃岐弁(西讃弁)_6|~げな]] # [[讃岐弁(西讃弁)_7|~してつか]] # [[[未定]]] # [[[未定]]] # [[[未定]]] # [[讃岐弁(西讃弁)_単語集|単語集]] [[カテゴリ:日本語の方言|さぬきへん]] [[Category:書庫|さぬきへん]]
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2022-12-04T01:26:05Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E8%AE%83%E5%B2%90%E5%BC%81
3,779
讃岐弁(西讃弁) 1
この項では~じゃと~やを扱う。 「~だ」でなく「~じゃ」という。木は「~じゃ」がつくときは「きー」と伸ばして言うことが多い。 「~や」も使われる。 「よいよ」は「いよいよ」の頭の「い」が脱落したもの。「とても」とか「すごく」のような意味で頻繁に用いられる。 「ほんだら」はそれなら>ほれなら>ほんなら>ほんだらとなったもので「じゃあ」のような意味である。「おっきょい」は「大きい」と同じ。 「~や」に「~う」がつくと「~だろう」と同じように「~やろう」「~じゃろう」となる。「からい」は芥子の味だけでなく塩辛いの意味も含む。「がいな」は強い、きつい、ひどい、といった意味で強調に用いる。 髪と紙はアクセントが異なる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この項では~じゃと~やを扱う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「~だ」でなく「~じゃ」という。木は「~じゃ」がつくときは「きー」と伸ばして言うことが多い。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "「~や」も使われる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「よいよ」は「いよいよ」の頭の「い」が脱落したもの。「とても」とか「すごく」のような意味で頻繁に用いられる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "「ほんだら」はそれなら>ほれなら>ほんなら>ほんだらとなったもので「じゃあ」のような意味である。「おっきょい」は「大きい」と同じ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "「~や」に「~う」がつくと「~だろう」と同じように「~やろう」「~じゃろう」となる。「からい」は芥子の味だけでなく塩辛いの意味も含む。「がいな」は強い、きつい、ひどい、といった意味で強調に用いる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "髪と紙はアクセントが異なる。", "title": "" } ]
この項では~じゃと~やを扱う。 これは木じゃ これ:HH 、木:L 、 訳:これは木だ。 「~だ」でなく「~じゃ」という。木は「~じゃ」がつくときは「きー」と伸ばして言うことが多い。 あの人は誰や?高橋さんや(LHHHHHL)。 あの:HH 、人:HL 、誰:LH 、高橋:LHHH あの人は誰だ?高橋さんだ。 「~や」も使われる。 犬を飼う。飼うんは十匹じゃ。よいよ多いわ。 犬:HH 、飼う:LH 、十:HH 、よいよ:LHH 、 多い:HHL 訳:犬を飼う。飼うのは十匹だ。とても多いよ。 「よいよ」は「いよいよ」の頭の「い」が脱落したもの。「とても」とか「すごく」のような意味で頻繁に用いられる。 この道を右にいって、ほんだら左に曲がって、向こうに見えるおっきょい建物がそうや。 この:HH 、道:HH 、右:HH 、行く:HH 、ほんだら:HLLL 、左:LLL 、 曲がる:HHH 、向こう:HLL 、おっきょい:HLLL 建物:LHLL そう:LH 訳:この道を右にいって、それで左に曲がって、向こうに見える大きな建物がそうだ。 「ほんだら」はそれなら>ほれなら>ほんなら>ほんだらとなったもので「じゃあ」のような意味である。「おっきょい」は「大きい」と同じ。 どうやろう(LHHLL)?味噌汁うまいえ?からい(HLL)、塩ががいなわ。昨日の残りを炊いたやろう? どう:LH 、味噌汁:LLLL うまい:HLL 、からい:HLL 、塩:HH 、がいな:HLL 、昨日:HLL 残り:LLL 炊く:HH 訳:どうだろうか?味噌汁はうまいかい?塩辛い、塩がきついなー。昨日の残りを沸かしただろう? 「~や」に「~う」がつくと「~だろう」と同じように「~やろう」「~じゃろう」となる。「からい」は芥子の味だけでなく塩辛いの意味も含む。「がいな」は強い、きつい、ひどい、といった意味で強調に用いる。 髪を切った。紙(HL)?紙でない。髪じゃ(HHL)。書く紙か(LHHLL)?頭の髪じゃ。 髪:HH 、切る:LH 、紙:HL 、共通語の神と同じ発音。 書く:LH 、頭:LHH 訳:昨日髪を切った。紙?紙でない。髪だ。書く紙か?頭の髪だ。 髪と紙はアクセントが異なる。
この項では'''~じゃ'''と'''~や'''を扱う。 *これは木じゃ(HHH LHL) **これ:HH 、木:L 、 **訳:これは木だ。 「~だ」でなく「~じゃ」という。木は「~じゃ」がつくときは「きー」と伸ばして言うことが多い。 *あの人は誰や?(HHHLL LHL)高橋さんや(LHHHHHL)。 **あの:HH 、人:HL 、誰:LH 、高橋:LHHH **あの人は誰だ?高橋さんだ。 「~や」も使われる。 *犬を飼う(HHH LH)。飼うんは十匹じゃ(LHHL HHHHL)。よいよ多いわ(LHH HHLL)。 **犬:HH 、飼う:LH 、十:HH 、よいよ:LHH 、 多い:HHL **訳:犬を飼う。飼うのは十匹だ。とても多いよ。 「よいよ」は「いよいよ」の頭の「い」が脱落したもの。「とても」とか「すごく」のような意味で頻繁に用いられる。 *この道を右にいって(HHHHH HHH HLL)、ほんだら左に曲がって(HHLL LLLL HLLL)、向こうに見えるおっきょい建物がそうや。(HLLL LHH HLLL LHLLL LHL) **この:HH 、道:HH 、右:HH 、行く:HH 、ほんだら:HLLL 、左:LLL 、 曲がる:HHH 、向こう:HLL 、おっきょい:HLLL 建物:LHLL そう:LH **訳:この道を右にいって、それで左に曲がって、向こうに見える大きな建物がそうだ。 「ほんだら」はそれなら>ほれなら>ほんなら>ほんだらとなったもので「じゃあ」のような意味である。「おっきょい」は「大きい」と同じ。 *どうやろう(LHHLL)?味噌汁うまいえ(LLLL HLLH)?からい(HLL)、塩ががいなわ(HHH HLLL)。昨日の残りを炊いたやろう? **どう:LH 、味噌汁:LLLL うまい:HLL 、からい:HLL 、塩:HH 、がいな:HLL 、昨日:HLL 残り:LLL 炊く:HH **訳:どうだろうか?味噌汁はうまいかい?塩辛い、塩がきついなー。昨日の残りを沸かしただろう? 「~や」に「~う」がつくと「~だろう」と同じように「~やろう」「~じゃろう」となる。「からい」は芥子の味だけでなく塩辛いの意味も含む。「がいな」は強い、きつい、ひどい、といった意味で強調に用いる。 *髪を切った(HLL HHH LLL )。紙(HL)?紙でない(HLL LH)。髪じゃ(HHL)。書く紙か(LHHLL)?頭の髪じゃ(LHHH HHL)。 ** 髪:HH 、切る:LH 、紙:HL 、共通語の神と同じ発音。 書く:LH 、頭:LHH **訳:昨日髪を切った。紙?紙でない。髪だ。書く紙か?頭の髪だ。 髪と紙はアクセントが異なる。 [[カテゴリ:日本語の方言|さぬきへん]]
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2022-12-04T01:26:05Z
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3,780
讃岐弁(西讃弁) 2
この項では「~ん」を扱う 「~ない」の代わりに「~ん」をつける。 する+んで「せん」になる。する+う は「しょう」になる。これは共通語の「し+よう」でなく「せ+う」である。 「~んで」とすると「~せずに」の意味になる。 「~しなかった」は「~せなんだ」と「~なんだ」をつける。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この項では「~ん」を扱う", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「~ない」の代わりに「~ん」をつける。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "する+んで「せん」になる。する+う は「しょう」になる。これは共通語の「し+よう」でなく「せ+う」である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「~んで」とすると「~せずに」の意味になる。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "「~しなかった」は「~せなんだ」と「~なんだ」をつける。", "title": "" } ]
この項では「~ん」を扱う まだこんなー まだ:LL 来る:LH 訳:まだ来ないね。 「~ない」の代わりに「~ん」をつける。 今日はせんけど明日しょうで。 せん:HL しょう:HL する:HH 明日:LHH 訳:今日はしないけど明日しようよ。 する+んで「せん」になる。する+う は「しょう」になる。これは共通語の「し+よう」でなく「せ+う」である。 店に見にいったけど何も(LHH)買わんできた(HHHHHL)。 店:HH 買わん:HHH 買う:HH 来た:HL 訳:店に見にいったけど何も買わずに(帰って)きた。 「~んで」とすると「~せずに」の意味になる。 こっちに(LLLL)誰か(LHL)来なんだか(HLLLL)?見なんだで(HLLLH)。どこやろう(LHHLL)? こっち:LLL 来なんだ:HLLL 見なんだ:HLLL 訳:こっちに誰か来なかったか?見なかったよ。どこだろう? 「~しなかった」は「~せなんだ」と「~なんだ」をつける。
この項では「'''~ん'''」を扱う *まだこんなー(LL LHHL) **まだ:LL 来る:LH **訳:まだ来ないね。 「~ない」の代わりに「~ん」をつける。 *今日はせんけど(LHH HLLL)明日しょうで(LHH HLL)。 **せん:HL しょう:HL する:HH 明日:LHH **訳:今日はしないけど明日しようよ。 する+んで「せん」になる。する+う は「しょう」になる。これは共通語の「し+よう」でなく「せ+う」である。 *店に見にいったけど(HHH HHHLLLL)何も(LHH)買わんできた(HHHHHL)。 **店:HH 買わん:HHH 買う:HH 来た:HL **訳:店に見にいったけど何も買わずに(帰って)きた。 「~んで」とすると「~せずに」の意味になる。 *こっちに(LLLL)誰か(LHL)来なんだか(HLLLL)?見なんだで(HLLLH)。どこやろう(LHHLL)? **こっち:LLL 来なんだ:HLLL 見なんだ:HLLL **訳:こっちに誰か来なかったか?見なかったよ。どこだろう? 「~しなかった」は「~せなんだ」と「~なんだ」をつける。 [[カテゴリ:日本語の方言|さぬきへん]]
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3,781
讃岐弁(西讃弁) 7
この項では、讃岐弁で頼んだり誘ったりする言い方を扱う。 「~してつか」の形で「~してくれ」の意味になる。 「ちとこば」は「少し」の意味。 「~してご」は「~してみなよ」と勧めるときに用いる。 「~しまい」で「~しよう」のような勧誘の意味。「うちんき」は「私の家」。「えらい」は「大変な」。 「何ばり」は「何でも」や「ところかまわず」のような意味。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "この項では、讃岐弁で頼んだり誘ったりする言い方を扱う。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「~してつか」の形で「~してくれ」の意味になる。", "title": "~つか" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "「ちとこば」は「少し」の意味。", "title": "~つか" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「~してご」は「~してみなよ」と勧めるときに用いる。", "title": "~ご" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "「~しまい」で「~しよう」のような勧誘の意味。「うちんき」は「私の家」。「えらい」は「大変な」。", "title": "~まい" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "「何ばり」は「何でも」や「ところかまわず」のような意味。", "title": "~まい" } ]
この項では、讃岐弁で頼んだり誘ったりする言い方を扱う。
この項では、[[讃岐弁]]で頼んだり誘ったりする言い方を扱う。 ==~つか== *あそこの(LHH)もん(HL)取ってつか(LHHHL)。 ** 物:HH 取る:LH **訳:あそこの物を取ってちょうだいな。 「~してつか」の形で「~してくれ」の意味になる。 *ちとこば(LHHL)聞いてつか(HHHHL)。 ** ちとこば:LHHL 聞く:HH **訳:少しの間聞いてほしいんだが。 「ちとこば」は「少し」の意味。 *これつか(HHHL)。5000円で(LHHLLL)ございます(HHHHL)。 ** 5000円:LHHLL **訳:これください。5000円でございます。 *わしはもう年じゃきん(LHH HL HHLLL)あとはみな(LHL HL)お前が、つか(LHHH HL)。 ** わし:LH 年:HH あと:LH 皆:HL **訳:俺はもう年だからあとは全てお前に頼む。 ==~ご== *それ何のジュースかえ(HH LHH HLLLH)?うまいで(HLLL)。飲んでご(LLLH)。 ** 飲む:LH **訳:それ何のジュースだい?飲んでみろよ、うまいぜ。 「~してご」は「~してみなよ」と勧めるときに用いる。 *聞いてご(HHHH)、海の音(LHLHL)、風の音(HHHHL)がするわい(L HLLL)。 ** 海:LH 風:HH 音:HL  **訳:聞いてごらん、海の音、風の音がするよー。 ==~まい== *うちんきの会社に(HLLLL LLLL)移りまいな(HHHLLL)。今のところや(LHL HHHH)えろうて(HLLL)給料も安かろう(HLLLL HHHHL)? ** うちんき:HLLL 、今:LH 、ところ:HHH 、えらい:HLL 安い:HLL **訳:俺の会社に移籍しろよ。今の勤め先なんて激務で給料も安いだろう? 「~しまい」で「~しよう」のような勧誘の意味。「うちんき」は「私の家」。「えらい」は「大変な」。 * もうええわ(HLLHL)、煮るばー(HHHL)焼くばー(HLHL)何ばりしまい(LHHLHLL)。 ** ええ:LH 煮る:HH 、焼く:HL  **訳:もういいよ、煮る焼くなりすきなようにすればいい。 「何ばり」は「何でも」や「ところかまわず」のような意味。 [[カテゴリ:日本語の方言|さぬきへん]]
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2022-12-04T01:26:05Z
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3,784
讃岐弁(西讃弁) 6
「~のようだ」は「~げな」となる。 「~らしい」も「~げな」と言う。 「~そうだ」も「~げな」と言う。 「~げに」の形で動詞を修飾することができる。 共通語の「~しながら」は「~しもって」という。 「よう~せん」で不可を表す。「よう」は動詞の近くにおく。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "「~のようだ」は「~げな」となる。", "title": "~げな" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "「~らしい」も「~げな」と言う。", "title": "~げな" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "「~そうだ」も「~げな」と言う。", "title": "~げな" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「~げに」の形で動詞を修飾することができる。", "title": "~げな" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "共通語の「~しながら」は「~しもって」という。", "title": "~もって" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "「よう~せん」で不可を表す。「よう」は動詞の近くにおく。", "title": "よう~せん" } ]
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==~げな== *明日は大雨げな。(LHHH HHHHHL) **明日:LHH 、大雨:HHHH **訳:あしたは大雨のようだ。 「~のようだ」は「~げな」となる。 *サイトで見たら(HLLL HLL)来年の九月に(LHHHH HLLL)イベントが(LHHHH)あるげなな(LHHLL)。 ** 来年:LHHH 、九月:HLL **訳:サイトで見ると来年の九月にイベントがあるらしいな。 「~らしい」も「~げな」と言う。 *三丁目の(HHHHH)おばあちゃんが(LHHLLL)のうなったげなわ(HLLLL HLL)。 **ばあちゃん:HLLL 、 のうなる:HLLL **訳:*三丁目のおばあちゃんが亡くなったそうです。 「~そうだ」も「~げな」と言う。 *友達が(LHHHH)会を(LHH)開くげに(HHHHL)言いよった(HHHHL)。 ** 友達:LHHH 開く:HHH 言う:HH **訳:友達が会を開くとか何とか言っていた。 「~げに」の形で動詞を修飾することができる。 ==~もって== *パンを(HLL)食べもって(LHHHH)あるく(LHH)。 **パン:HL 食べる:LHH 、歩く:LHH **訳:パンを食べながら歩く。 共通語の「~しながら」は「~しもって」という。 *寝もって待つ(HHHH LH)。 ** 寝る:HH 待つ:LH **訳:うとうとしながら待つ。 * ギターを(HLLL)弾きもって(HHHHH)歌う(HHH) ** 弾く:HH 歌う:HHH **ギターを弾きながら歌う *携帯で(HHHHH)電話を(LHHH)しもって(HHHH)車を(HHHH)運転するのは(HHHHHLLL)危ない(HLLL)。 **電話:LHH 、車:HHH 、 危ない:HLLL **携帯電話を使いながら自動車を運転するのは危ない。 ==よう~せん== *石は(HLL)よう食べんよ(LL LLLL)。 **石:HL 、意思と同じ発音 食べる:LLL **訳:石は食べられないよ。 「よう~せん」で不可を表す。「よう」は動詞の近くにおく。 *そなんこと(LHHHL)おとろしゅうて(HLLLLL)よう言わんわ(LL HHHL)。 ** そなん:LHH こと:HL おとろしい:HHHLL 言う:HH **訳:そんなこと怖くて言えないよ。 *字がこんもうて(LH HLLLL)よう読まなんだ(LL LHLLL)。 **字:L こんまい:HLLL 読む:LL **訳:字が小さくて読めなかった。 * 朝えろうてよう起きん。 ** 朝:LH えらい:HLL 起きる:LHH **訳:朝がつらくて起きられない。 [[カテゴリ:日本語の方言|さぬきへん]]
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2022-12-04T01:26:05Z
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3,792
有機化合物の構造・性質
高等学校化学 > 有機化合物の構造・性質 19世紀初頭までは有機物とは生命体によって作られる物質であると定義されていた。そして、それ以外の実験によって合成される物質や鉱物として産出する物質は無機物とされていた。しかし、ドイツ人科学者ウェラーが、生命体によって作られる物質の尿素を、無機物であるシアン酸アンモニウムを加熱することで合成できることを発見した。 その時から炭素元素を含む化合物を有機化合物(有機物)、炭素以外の元素から構成される物質を、無機化合物(無機物)と区別するようになった。ただし、炭素を含む化合物のうち一部を無機化合物として扱う。たとえば二酸化炭素などの酸化物、シアン化水素などのシアン化物、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩は、炭素を含むが無機化合物として扱う習慣がある。 無機物の例 水 H2O、鉄 Fe、炭酸水素ナトリウム NaHCO3、一酸化炭素 CO、シアン化カリウム KCN 有機化合物の例 ベンゼン C6H6、メタン CH4、酢酸 C2H4O2 ウェラーの尿素の合成 NH4OCN → (NH2)2CO 有機化合物は主に炭素C、水素H、酸素Oや、その他陰性の大きな元素、窒素Nやハロゲンによって構成されているため、分子間の結合は共有結合が多い。そのため、様々な形で結合するので構成する元素の種類が少ないにもかかわらず たくさんの種類の化合物が存在する。 有機化合物を分類する方法には大きく分けて2つの分類法がある。1つは炭素同士の繋がり方によって分類する方法。もう一つは、特有の化学的性質を示す官能基によって、分類する方法である。 この方法では、炭素と水素のみによって構成される分子(炭化水素)を中心に扱う。炭素は、価電子が四つなので単結合や、二重結合、三重結合をする。また、一直線に繋がったり環状に繋がったりする。ここでは、その炭素同士の繋がり方を中心に化合物を分類する。 炭素が、鎖のように繋がっている化合物を鎖式化合物または脂肪族炭化水素(特に炭化水素の場合は鎖式炭化水素)という。また、炭素が環状に繋がっている化合物を環式化合物という。環式化合物のうち、6つの炭素原子が環状をして特別な結合をしているものがあるこれを芳香族化合物(特に炭化水素の場合は芳香族炭化水素)といい環式化合物のうち芳香族化合物以外を脂環式化合物(特に炭化水素の場合を脂環式炭化水素)という。 炭素同士の結合に二重結合または三重結合を含む有機化合物を不飽和化合物(不飽和炭化水素)といい、炭素同士の結合がすべて単結合の化合物を飽和化合物(特に炭化水素の場合を飽和炭化水素)という。 この方法では、ある種類の原子がある一定の形に結合したものを官能基と定義し、その有機化合物にどのような官能基があるかによって分類する方法である。 単結合のみの炭化水素
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高等学校化学 > 有機化合物の構造・性質", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "19世紀初頭までは有機物とは生命体によって作られる物質であると定義されていた。そして、それ以外の実験によって合成される物質や鉱物として産出する物質は無機物とされていた。しかし、ドイツ人科学者ウェラーが、生命体によって作られる物質の尿素を、無機物であるシアン酸アンモニウムを加熱することで合成できることを発見した。", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "その時から炭素元素を含む化合物を有機化合物(有機物)、炭素以外の元素から構成される物質を、無機化合物(無機物)と区別するようになった。ただし、炭素を含む化合物のうち一部を無機化合物として扱う。たとえば二酸化炭素などの酸化物、シアン化水素などのシアン化物、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩は、炭素を含むが無機化合物として扱う習慣がある。", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "無機物の例 水 H2O、鉄 Fe、炭酸水素ナトリウム NaHCO3、一酸化炭素 CO、シアン化カリウム KCN", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "有機化合物の例 ベンゼン C6H6、メタン CH4、酢酸 C2H4O2", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ウェラーの尿素の合成 NH4OCN → (NH2)2CO", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "有機化合物は主に炭素C、水素H、酸素Oや、その他陰性の大きな元素、窒素Nやハロゲンによって構成されているため、分子間の結合は共有結合が多い。そのため、様々な形で結合するので構成する元素の種類が少ないにもかかわらず たくさんの種類の化合物が存在する。", "title": "有機化合物とは" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "有機化合物を分類する方法には大きく分けて2つの分類法がある。1つは炭素同士の繋がり方によって分類する方法。もう一つは、特有の化学的性質を示す官能基によって、分類する方法である。", "title": "有機化合物の分類" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "この方法では、炭素と水素のみによって構成される分子(炭化水素)を中心に扱う。炭素は、価電子が四つなので単結合や、二重結合、三重結合をする。また、一直線に繋がったり環状に繋がったりする。ここでは、その炭素同士の繋がり方を中心に化合物を分類する。", "title": "有機化合物の分類" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "炭素が、鎖のように繋がっている化合物を鎖式化合物または脂肪族炭化水素(特に炭化水素の場合は鎖式炭化水素)という。また、炭素が環状に繋がっている化合物を環式化合物という。環式化合物のうち、6つの炭素原子が環状をして特別な結合をしているものがあるこれを芳香族化合物(特に炭化水素の場合は芳香族炭化水素)といい環式化合物のうち芳香族化合物以外を脂環式化合物(特に炭化水素の場合を脂環式炭化水素)という。", "title": "有機化合物の分類" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "炭素同士の結合に二重結合または三重結合を含む有機化合物を不飽和化合物(不飽和炭化水素)といい、炭素同士の結合がすべて単結合の化合物を飽和化合物(特に炭化水素の場合を飽和炭化水素)という。", "title": "有機化合物の分類" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "この方法では、ある種類の原子がある一定の形に結合したものを官能基と定義し、その有機化合物にどのような官能基があるかによって分類する方法である。", "title": "有機化合物の分類" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "単結合のみの炭化水素", "title": "様々な有機化合物" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "様々な有機化合物" } ]
高等学校化学 > 有機化合物の構造・性質
<small> [[高等学校化学]] > 有機化合物の構造・性質</small> == 有機化合物とは == === 有機物と無機物 === 19世紀初頭までは有機物とは生命体によって作られる物質であると定義されていた。そして、それ以外の実験によって合成される物質や鉱物として産出する物質は無機物とされていた。しかし、ドイツ人科学者ウェラーが、生命体によって作られる物質の尿素を、無機物であるシアン酸アンモニウムを加熱することで合成できることを発見した。  その時から炭素元素を含む化合物を'''有機化合物'''(有機物)、炭素以外の元素から構成される物質を、'''無機化合物'''(無機物)と区別するようになった。ただし、炭素を含む化合物のうち一部を無機化合物として扱う。たとえば二酸化炭素などの酸化物、シアン化水素などのシアン化物、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩は、炭素を含むが無機化合物として扱う習慣がある。  無機物の例 水 H<sub>2</sub>O、鉄 Fe、炭酸水素ナトリウム NaHCO<sub>3</sub>、一酸化炭素 CO、シアン化カリウム KCN  有機化合物の例 ベンゼン C<sub>6</sub>H<sub>6</sub>、メタン CH<sub>4</sub>、酢酸 C<sub>2</sub>H<sub>4</sub>O<sub>2</sub>  ウェラーの尿素の合成 NH<sub>4</sub>OCN → (NH<sub>2</sub>)<sub>2</sub>CO === 有機化合物の構成 ===  有機化合物は主に炭素C、水素H、酸素Oや、その他陰性の大きな元素、窒素Nやハロゲンによって構成されているため、分子間の結合は共有結合が多い。そのため、様々な形で結合するので構成する元素の種類が少ないにもかかわらず たくさんの種類の化合物が存在する。 == 有機化合物の分類 == 有機化合物を分類する方法には大きく分けて2つの分類法がある。1つは炭素同士の繋がり方によって分類する方法。もう一つは、特有の化学的性質を示す官能基によって、分類する方法である。 === 炭素の繋がり方による分類 ===  この方法では、炭素と水素のみによって構成される分子('''炭化水素''')を中心に扱う。炭素は、価電子が四つなので単結合や、二重結合、三重結合をする。また、一直線に繋がったり環状に繋がったりする。ここでは、その炭素同士の繋がり方を中心に化合物を分類する。  炭素が、鎖のように繋がっている化合物を鎖式化合物または'''脂肪族炭化水素'''(特に炭化水素の場合は'''鎖式炭化水素''')という。また、炭素が環状に繋がっている化合物を'''環式化合物'''という。環式化合物のうち、6つの炭素原子が環状をして特別な結合をしているものがあるこれを'''芳香族化合物'''(特に炭化水素の場合は'''芳香族炭化水素''')といい環式化合物のうち芳香族化合物以外を'''脂環式化合物'''(特に炭化水素の場合を'''脂環式炭化水素''')という。  炭素同士の結合に二重結合または三重結合を含む有機化合物を不飽和化合物('''不飽和炭化水素''')といい、炭素同士の結合がすべて単結合の化合物を飽和化合物(特に炭化水素の場合を'''飽和炭化水素''')という。 === 官能基による分類 === この方法では、ある種類の原子がある一定の形に結合したものを'''官能基'''と定義し、その有機化合物にどのような官能基があるかによって分類する方法である。 == 様々な有機化合物 == ===炭素の繋がり方によるもの=== [[単結合のみの炭化水素]] {{stub}} [[Category:化学|ゆうきかこうふつのこうそうせいしつ]]
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2007-01-14T16:18:43Z
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高等学校理科基礎地学分野
ここでは、高等学校理科基礎の地学分野の内容について解説する。 単元 地球は、太陽の周りを公転している。そして、太陽も銀河系の中心部の周りを回っている。このように回転運動は、宇宙ではごく普通に見られる現象である。 天体が1日ごとに繰り返す日周運動は、天球が観測者と天の北極を結んだ軸を縦にして反時計回りに1日に1回転していると考えれば説明が出来る。 太陽の日没の位置と星座の位置に注意して数日間観察してみると星座から東へ東へ移動していることがわかる。1年後、この星座と太陽は同じ位置関係になるため、この運動は1年周期であることが分かる。これを年周運動といい、太陽が1年をかけて天球上を進む道を黄道という。 北斗七星やはくちょう座は日や時刻によって位置は変わるが、形そのものが変化することはない。これらは、「つねなる星」恒星と呼ばれる。一方、月、水星、土星などはお互いどうしの位置関係もどの星座の場所にあるかも日々変わっていく。これらは、「惑う星」惑星と呼ばれる。その軌跡を観測してみると、S字型や輪をつくって進むことがある。この東から西へ動くことを逆行、西から東へ動くことを順行と呼ぶ。順行から逆行に、逆行から順行になるとき動きが止まるように見えることがあるが、これを留という。
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ここでは、高等学校理科基礎の地学分野の内容について解説する。 単元 宇宙・地球を探る 天動説と地動説 プレートテクトニクス説の成立
{{Pathnav|高等学校の学習|[[高等学校理科|理科]]|[[高等学校地学|地学]]|frame=1}} ここでは、[[高等学校理科基礎]]の地学分野の内容について解説する。 ---- '''単元''' *宇宙・地球を探る #天動説と地動説 #プレートテクトニクス説の成立 ---- ==天動説と地動説== ===回転している天体=== [[w:地球|地球]]は、[[w:太陽|太陽]]の周りを[[w:公転|公転]]している。そして、太陽も[[w:銀河系|銀河系]]の中心部の周りを回っている。このように回転運動は、宇宙ではごく普通に見られる現象である。 ===天体の1日の動き=== 天体が1日ごとに繰り返す'''[[w:日周運動|日周運動]]'''は、天球が観測者と天の北極を結んだ軸を縦にして反時計回りに1日に1回転していると考えれば説明が出来る。 ===太陽の1年の動き=== 太陽の日没の位置と星座の位置に注意して数日間観察してみると星座から東へ東へ移動していることがわかる。1年後、この星座と太陽は同じ位置関係になるため、この運動は1年周期であることが分かる。これを'''年周運動'''といい、太陽が1年をかけて天球上を進む道を'''黄道'''という。 ===惑星の運動=== 北斗七星やはくちょう座は日や時刻によって位置は変わるが、形そのものが変化することはない。これらは、「つねなる星」'''恒星'''と呼ばれる。一方、月、水星、土星などはお互いどうしの位置関係もどの星座の場所にあるかも日々変わっていく。これらは、「惑う星」'''惑星'''と呼ばれる。その軌跡を観測してみると、S字型や輪をつくって進むことがある。この東から西へ動くことを'''逆行'''、西から東へ動くことを'''順行'''と呼ぶ。順行から逆行に、逆行から順行になるとき動きが止まるように見えることがあるが、これを'''留'''という。 == プレートテクトニクス説の成立 == {{スタブ}} [[Category:高等学校教育|地りかきそちかくふんや]] [[Category:理科教育|高りかきそちかくふんや]] [[Category:地球科学|高りかきそ]]
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2017-06-22T02:15:37Z
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3,807
ドイツ語/表現集
ドイツ語の表現はドイツ語のフレーズ集である。 ただし、「1」という数自身はeinではなくeinsである。また、zweiとdreiについては、与格-en、属格-erの語尾を持つ場合がある。不定冠詞ein の否定形は kein を用いるが、こちらは複数名詞や不可算名詞にも使用することができる。
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ドイツ語の表現はドイツ語のフレーズ集である。
'''ドイツ語の表現'''は[[ドイツ語]]のフレーズ集である。 ==あいさつ (Grüße)== *Danke! {{IPA|/ˈdaŋkə/}} ありがとう *Danke schön! {{IPA|/daŋkə ˈʃøːn/}} どうもありがとうございます *Bitte schön! {{IPA|/bɪtə ˈʃøːn/}} どういたしまして *Vielen Dank! {{IPA|/ˈfiːlən daŋk/}} どうもありがとうございます *Entschuldigung! {{IPA|/ɛnt-ˈʃʊldɪɡʊŋ/}} ごめんなさい。すみません。(英 sorry, excuse me) *Entschuldigen Sie, bitte! {{IPA|/ɛnt-ˈʃʊldɪɡən ziː ˈbɪtə/}} 申し訳ありません *(Es) tut mir leid {{IPA|/(ɛs) tuːt miːɐ ˈlaɪtə/}} 残念です。ごめんなさい。 *(Es) freut mich, Sie kennen zu lernen. {{IPA|/(ɛs) frɔʏtɪmç ziˑ kɛnənʦuˈlɛrnən/}} お会いできて嬉しいです。 *Guten Morgen! {{IPA|/ɡuːtən ˈmɔrɡən/}} おはようございます *Guten Tag! {{IPA|/ɡuːtən taːk/}} こんにちは *Guten Abend! {{IPA|/ɡuːtən ʔaːbənt/}} こんばんは *Gute Nacht! {{IPA|/ɡuːtə naxt/}} おやすみなさい *Auf Wiedersehen! {{IPA|/aʊf viːdɐzeːən/}} さようなら *Auf Wiederschauen! {{IPA|/aʊf viːdɐʃaʊən/}} さようなら *Auf Wiederhören! {{IPA|/aʊf viːdɐhøːrən/}} さようなら(電話のとき) *Tschüs! {{IPA|/ʧʏs/}} じゃあね *Bis morgen! {{IPA|/bɪs ˈmɔrɡən/}} また明日 *Bis dann! {{IPA|/bɪs dan/}} じゃあね *Schönes Wochenende! {{IPA|/ˈʃøːnəs vɔxənʔɛndə/}} よい週末を! *Gute Reise! {{IPA|/ɡuːtə raɪzə/}} よいご旅行を! *Guten Appetit! {{IPA|/ɡuːtən ʔapətiːt/}} めしあがれ! *Prost (prosit)! {{IPA|/ˈproːst (ˈproːzɪt)/}} 乾杯! *Frohe Weihnachten! {{IPA|/froːə ˈvaɪnaxtən/}} クリスマスおめでとう! <span> ==文 (Sätze)== </span> *Was ist das? ヴァス イスト ダス これは何ですか? *Wie heißen Sie? ヴィー ハイセン ズィー (お名前は)何といいますか? *Ich heiße Yamada. イッヒ ハイセ ヤマダ 私は山田です。 *Ich bin Japaner. イッヒ ビン ヤパーナー 私は日本人(男)です。 *Ich bin Japanerin. イッヒ ビン ヤパーナリン 私は日本人(女)です。 *Wie viel Uhr haben wir? ヴィー フィール ウーア ハーベン ヴィーア 何時ですか? *Wie spät ist es? ヴィー シュペート イスト エス 何時ですか? *Die Rechnung bitte! ディー レヒヌンク ビテ 勘定をお願いします。 *Wie bitte? ヴィー ビテ? 何ですって?(聞き返すときに用いる) *Unser tägliches Brot gib uns heute. ウンザー テークリヒェス ブロート ギープ ウンス ホイテ 我らの日用の糧を我らに今日も与えたまえ。 *Ach so. アハ ゾー あっそう。 *Nanu! ナヌ 何! *Heute ist der erste, nicht? ホイテ イスト デア エアステ ニヒト? 今日は一日だよね? <span> ==数 (Zahlen)== </span> * 1から12まで固有の語を用いる。 ** 以後20~10000までは、10の位を1の位の後に(最後に)唱えるほかは、左の桁から順に唱える。 *** 同様に1万の位は3桁区切りのため、10個の千と数えるので千の位より後に唱える。 * 序数(Ordnungszahlen)を作る時は19までは原則基数(Kardinalzahlen)にtをつけ、20以降はstをつけるが101,112等では1,12の序数を100の後ろに続ける。 * 百万以上は女性名詞として扱われる。(例:eine Million) * 基数は名詞の前で名詞を形容する時は何も語尾につかず(eins以外)、序数が名詞を形容する時は形容語尾が付く。 ただし、「1」という数自身はeinではなくeinsである。また、zweiとdreiについては、与格-en、属格-erの語尾を持つ場合がある。不定冠詞ein の否定形は kein を用いるが、こちらは複数名詞や不可算名詞にも使用することができる。 * 序数を数字で表す時は数字の後ろに.(ピリオド)を添える(その時例えば3.は形容語尾も含み、dritte、drittenどちらも表せる)。 {| |数字 |基数 |よみ |序数 |よみ |- |0 |null |ヌル | | |- |1 |eins |アインス |erst |エーアスト{{IPA|/é:''r''st/}} |- |2 |zwei |ツヴァイ |zweit |ツヴァイト |- |3 |drei |ドライ |dritt |ドリット{{IPA|/drít/}} |- |4 |vier |フィーア{{IPA|/fí:''r''/}} |viert |フィーアト{{IPA|/fí:''r''t/}} |- |5 |fünf |フュンフ |fünft |フュンフト |- |6 |sechs |ゼクス |sechst |ゼクスト |- |7 |sieben |ズィーベン |siebt |ズィープト |- |8 |acht |アハト{{IPA|/áxt/}} |acht |アハト{{IPA|/áxt/}} |- |9 |neun |ノイン |neunt |ノイント |- |10 |zehn |ツェーン |zehnt |ツェーント |- |11 |elf |エルフ |elft |エルフト |- |12 |zwölf |ツヴェルフ |zwölft |ツヴェルフト |- |13 |dreizehn |ドライツェーン |dreizehnt |ドライツェーント |- |14 |vierzehn |フィアツェーン |vierzehnt |フィアツェーント |- |15 |fünfzehn |フュンフツェーン |fünfzehnt |フュンフトツェーント |- |16 |sechzehn |ゼヒツェーン |sechzehnt |ゼヒツェーント |- |17 |siebzehn |ズィープツェーン |siebzehnt |ズィープツェーント |- |18 |achtzehn |アハツェーン |achtzehnt |アハツェーント |- |19 |neunzehn |ノインツェーン |neunzehnt |ノインツェーント |- |20 |zwanzig |ツヴァンツィヒ |zwanzigst |ツヴァンツィヒスト |- |21 |einundzwanzig |アインウントツヴァンツィヒ |einundzwanzigst |アインウントツヴァンツィヒスト |- |30 |dreißig |ドライスィヒ |dreißigst |ドライスィヒスト |- |40 |vierzig |フィアツィヒ |vierzigst |フィアツィヒスト |- |50 |fünfzig |フュンフツィヒ |fünfzigst |フュンフツィヒスト |- |60 |sechzig |ゼヒツィヒ |sechzigst |ゼヒツィヒスト |- |70 |siebzig |ズィープツィヒ |siebzigst |ズィープツィヒスト |- |80 |achtzig |アハツィヒ |achtzigst |アハツィヒスト |- |90 |neunzig |ノインツィヒ |neunzigst |ノインツィヒスト |- |100 |hundert |フンダルト |hundertst |フンダルツト |- |101 |hunderteins |フンダルトアインス |hunderterst |フンダルトエーアスト |- |246 |zweihundertsechsundvierzig |ツヴァイフンダートゼクスウントフィアツィヒ |zweihundertsechsundvierzigst |ツヴァイフンダートゼクスウントフィアツィヒスト |- |1000 |tausend |タオゼント、タウゼント{{IPA|/t&aacute;ʊzent/}} |tausendst |タオゼンツト |- |12071 |zw&ouml;lftausendeinundsiebzig |ツヴェルフタオゼントアインウントズィープツィヒ |zw&ouml;lftausendeinundsiebzigst |ツヴェルフタオゼントアインウントズィープツィヒスト |- |1000000 |eine Million |- |1000000000 |eine Milliarde (!) |} * [[西暦]]および[[電話]]番号は基本的に2桁ずつまとめて読む。 {| |1957年 |neunzehnhundertsiebenundfünfzig |ノインツェーンフンダートズィーベンウントフュンフツィヒ |- |2012年 |zweitausendzwölf |ツヴァイタオゼントツヴェルフ |- |} *π ≈ 3,141 592... drei '''Komma''' eins vier eins fünf neun zwei ... * &euro; 28.59 achtundzwanzig '''Euro''' neunundfünfzig (アハトウントツヴァンツィヒ オイロ ノインウントフュンフツィヒ) [[Category:ドイツ語|表]]
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2021-12-05T07:24:37Z
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3,810
時効
時効 - リンクが本ページに転送される場合、転送元の内容に合わせて、転送元のリンクを各々以下の参照ページを転送先として更新してください。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "時効 - リンクが本ページに転送される場合、転送元の内容に合わせて、転送元のリンクを各々以下の参照ページを転送先として更新してください。", "title": "" } ]
時効 - リンクが本ページに転送される場合、転送元の内容に合わせて、転送元のリンクを各々以下の参照ページを転送先として更新してください。 民事法の制度については時効 (民法)参照。 刑事法の制度については 刑の時効に関しては、刑法第31条参照。 訴追の時間的限界については公訴時効参照。
{{wikipedia|時効}} {{wikipedia|刑の時効}} {{wikipedia|公訴時効}} '''時効''' - リンクが本ページに転送される場合、転送元の内容に合わせて、転送元のリンクを各々以下の参照ページを転送先として更新してください。 *民事法の制度については[[時効 (民法)]]参照。 *刑事法の制度については *:刑の時効に関しては、[[刑法第31条]]参照。 *:訴追の時間的限界については[[公訴時効]]参照。 [[Category:法学|しこう]]
2006-07-20T16:53:28Z
2024-01-04T00:26:52Z
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3,813
取消
取消
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取消 民法の取消制度については無効と取消 消費者法(消費者契約法等)の取消については、別の項目(項目名未定)において解説する。
'''取消''' *[[民法]]の取消制度については[[無効と取消]] *消費者法([[w:消費者契約法|消費者契約法]]等)の取消については、別の項目(項目名未定)において解説する。 [[Category:民法|とりけし]]
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3,815
小学校社会
小学校の社会科では、身のまわりの仕事や産業、日本の国土・政治・歴史、世界の国のかかわりなどについて学習します。これらは社会で生きていくためにとても大切な内容です。 見たい学年を選んでください。 中学受験をすることを考えている小学生や、その保護者の方は、市販の中学受験用参考書などを使って、社会の場合は、おそくても小5の終わり~小6の1学期までに小学校(中学受験)の範囲の学習を終えておきましょう(小6で過去問をたくさん練習する必要があるため)。また、都立受験を考えている方は、あまり歴史の問題は解かなくても良いかと考えられます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "小学校の社会科では、身のまわりの仕事や産業、日本の国土・政治・歴史、世界の国のかかわりなどについて学習します。これらは社会で生きていくためにとても大切な内容です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "見たい学年を選んでください。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "中学受験をすることを考えている小学生や、その保護者の方は、市販の中学受験用参考書などを使って、社会の場合は、おそくても小5の終わり~小6の1学期までに小学校(中学受験)の範囲の学習を終えておきましょう(小6で過去問をたくさん練習する必要があるため)。また、都立受験を考えている方は、あまり歴史の問題は解かなくても良いかと考えられます。", "title": "中学受験社会" } ]
小学校の社会科では、身(み)のまわりの仕事(しごと)や産業(さんぎょう)、日本の国土・政治(せいじ)・歴史(れきし)、世界(せかい)の国のかかわりなどについて学習(がくしゅう)します。これらは社会で生きていくためにとても大切な内容(ないよう)です。 見たい学年を選(えら)んでください。
{{Pathnav|メインページ|小学校・中学校・高等学校の学習|小学校の学習|frame=1}}{{進捗状況}} <!-- 編集者へ 小学生が見ることも考えられますので、編集の際には、2020年新学習指導要領の学年別漢字配当表を参考にし、学年に応じた漢字を使う、振り仮名をふるなどの考慮をしていただきますようお願い致します。--> 小学校の社会科では、{{ruby|身|み}}のまわりの{{ruby|仕事|しごと}}や{{ruby|産業|さんぎょう}}、日本の国土・{{ruby|政治|せいじ}}・{{ruby|歴史|れきし}}、{{ruby|世界|せかい}}の国のかかわりなどについて{{ruby|学習|がくしゅう}}します。これらは社会で生きていくためにとても大切な{{ruby|内容|ないよう}}です。 見たい学年を{{ruby|選|えら}}んでください。 == 教科書 == * [[小学校社会/3学年|3年生]] {{進捗|75%|2013-12-04}} * [[小学校社会/4学年|4年生]] {{進捗|75%|2014-02-06}} ** [[小学校社会/私たちの住む都道府県の特ちょう|わたしたちの{{ruby|都道府県|とどうふけん}}の{{Ruby|特|とく}}ちょう]]{{進捗|75%|2014-01-14}} * [[小学校社会/5学年|5年生]] {{進捗|75%|2014-01-14}} * [[小学校社会/6学年|6年生]] {{進捗|75%|2014-02-06}} ** [[小学校社会/6学年/政治・国際編|政治と{{Ruby|私|わたし}}たちの{{ruby|暮|く}}らし・世界の中の日本]] {{進捗|75%|2014-04-13}} ** [[小学校社会/6学年/歴史編|日本の歴史]] {{進捗|100%|2022-08-10}} == {{ruby|練習問題|れんしゅうもんだい}} == * {{ruby|練習問題|れんしゅうもんだい}} ** [[小学校社会/練習問題/3学年|3年生]] ** [[小学校社会/練習問題/4学年|4年生]] ** [[小学校社会/練習問題/5学年|5年生]] ** [[小学校社会/練習問題/6学年|6年生]] == 中学受験社会 == * [[中学受験社会]] 中学受験をすることを考えている小学生や、その保護者の方は、市販の中学受験用参考書などを使って、社会の場合は、おそくても小5の終わり~小6の1学期までに小学校(中学受験)の範囲の学習を終えておきましょう(小6で過去問をたくさん練習する必要があるため)。また、都立受験を考えている方は、あまり歴史の問題は解かなくても良いかと考えられます。 [[Category:小学校教育|しやかい]] [[Category:社会|しようかつこう]]
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2022-08-11T07:11:23Z
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3,816
ひらがな・カタカナ
大学の教科書 自然科学: 数学 - 物理学; 古典力学 量子力学 - 化学; 無機化学 有機化学 - 生物学; 植物学 研究技術 - 地球科学 - 医学; 解剖学 語学: 日本語 英語 エスペラント 朝鮮語 デンマーク語 ドイツ語 フランス語 ラテン語 ルーマニア語 人文科学: 歴史学; 日本史 中国史 世界史 歴史観 - 心理学 - 哲学 - 芸術; 音楽 美術 - 文学; 古典文学 漢詩 社会科学: 法学 - 経済学 - 地理学 - 教育学; 学校教育 教育史 情報技術: 情報工学; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C言語 C++ D言語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・中・高校の教科書 小学: 国語 社会 算数 理科 英語 中学: 国語 社会 数学 理科 英語 高校: 国語 - 地歴 - 公民 - 数学; 公式集 - 理科; 物理 化学 地学 生物 - 外国語 - 情報 解説書・実用書・参考書 趣味: 料理本 - スポーツ - ゲーム 試験: 資格試験 - 入学試験 その他の本: 防災 - 生活と進路 - ウィキペディアの書き方 - ジョーク集 このページには、ひらがなやカタカナについて、学びたいひと・知りたいひとのためのもくじです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "大学の教科書 自然科学: 数学 - 物理学; 古典力学 量子力学 - 化学; 無機化学 有機化学 - 生物学; 植物学 研究技術 - 地球科学 - 医学; 解剖学 語学: 日本語 英語 エスペラント 朝鮮語 デンマーク語 ドイツ語 フランス語 ラテン語 ルーマニア語 人文科学: 歴史学; 日本史 中国史 世界史 歴史観 - 心理学 - 哲学 - 芸術; 音楽 美術 - 文学; 古典文学 漢詩 社会科学: 法学 - 経済学 - 地理学 - 教育学; 学校教育 教育史 情報技術: 情報工学; MS-DOS/PC DOS UNIX/Linux TeX/LaTeX CGI - プログラミング; BASIC C言語 C++ D言語 HTML Java JavaScript Lisp Mizar Perl PHP Python Ruby Scheme SVG 小・中・高校の教科書 小学: 国語 社会 算数 理科 英語 中学: 国語 社会 数学 理科 英語 高校: 国語 - 地歴 - 公民 - 数学; 公式集 - 理科; 物理 化学 地学 生物 - 外国語 - 情報 解説書・実用書・参考書 趣味: 料理本 - スポーツ - ゲーム 試験: 資格試験 - 入学試験 その他の本: 防災 - 生活と進路 - ウィキペディアの書き方 - ジョーク集", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "このページには、ひらがなやカタカナについて、学びたいひと・知りたいひとのためのもくじです。", "title": "" } ]
このページには、ひらがなやカタカナについて、学(まな)びたいひと・知(し)りたいひとのためのもくじです。
{{進捗状況}} {{蔵書一覧}} このページには、'''ひらがな'''や'''カタカナ'''について、{{ruby|学|まな}}びたいひと・{{ruby|知|し}}りたいひとのためのもくじです。 == {{int:toc}} == ===日本人向け=== *[[ひらがな・カタカナ/ひらがな]]{{進捗|100%|2020-05-01}} *[[ひらがな・カタカナ/カタカナ]]{{進捗|100%|2020-05-01}} ===日本語非母語話者むけ=== *[[日本語/非母語話者むけ/かな]]{{進捗|100%|2020-05-01}} *[[日本語/非母語話者むけ/発音]]{{進捗|100%|2020-05-01}} *[[日本語/非母語話者むけ/五十音図]]{{進捗|100%|2020-05-01}} ==関連項目== *[[小学校国語/1学年]] *[[日本語]] [[Category:日本語]] {{NDC|811}}
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2023-01-20T07:37:20Z
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小学校理科/3学年
植物は、根・くき・葉からできています。根は土の中にあり、水やよう分を取りこみます。くきは、根と葉をつないでいます。葉は、太陽の光を取りこみます。 植物によっては、めを出すために光にあてないといけないものや、寒すぎるとめが出ないものもあります。育てる植物を決めたら、種をまく前に、それがどんな植物なのか、そしてどんなことに気をつけて育てないといけないのかを、図かんなどで調べておきましょう。 まず指で土にあなをあけます。あけるあなの深さは、育てる植物によってちがいますので、調べておきましょう。次に、種をあなに入れ、土を少しかぶせます。かぶせた土を強くかためてしまうとめが出てきません。さいごに水をかけます。種まきはこれで終わりですが、めが出るまでの間、水やりなどをわすれないようにしましょう。 光をさえぎるものがなく、日光がよくあたる明るい場所を、日なたといいます。一方、かげなどになっていて、暗い場所を、ひかげ(日かげ)といいます。 日かげでも、その場所の明るさが、朝や夕方くらいの外の明るさならば、植物は育ちます。 たねをまくと、めが出ます。めが大きくなり、葉が開きます。 植物は、日かげよりも日なたにおいたほうが、よく育ちます。 めがでたあとの植物は、根から植物が育つためにひつような水やえいようを取りこみます。 めがでたあとの植物に、水をあげるときは、土の部分に、土が「しめりけ」をおびるくらいの水を、じょうろなどをつかって、かけてください。 葉が4~5まいになったら、花だんやプランターなどにうえかえましょう。ビニルポットがちょうど入るぐらいのあなをほったあと、さかさまにして、ビニルポットをはずします。できるだけ根のまわりの土は落とさないようにしましょう。さいごにあなの中に入れて、土をそっとかけます。 植物は、これからも育っていきます。しばらくするとつぼみができます。つぼみがふくらむと花がさき、花がかれると実ができて、植物はかれます。これが植物の一生ですが、これで終わりではありません。かれた実には種ができています。また次の命へとつながっていくのです。 こん虫は、体が 頭・むね・はらの3つに分かれていて、むねにあしが6本ある虫のなかまです。はねも、むねについています。たとえば、チョウは4まいの、はねをもっています。草を食べるものもいれば、花のみつや木のしる(じゅえき)をすったり、ほかの虫を食べるしゅるいもいます。野原をすみかにするものもいれば、木や土の中(カブトムシのよう虫やアリなど)、水の中(ヤゴなど)にすんでいるものもいます。こん虫には、チョウやカブトムシなど、たまご → よう虫 → さなぎ → せい虫 のじゅんに育つものと、カマキリ・バッタ・セミ・トンボなどさなぎにはならずに たまご → よう虫 → せい虫 と育つものがいます。 カブトムシ・バッタ・トンボ・セミ・チョウなどのはねは、4まいあります。トンボのはねは、4まいです。セミのはねは4まいです。こん虫のはねの数は、しゅるいによってちがいます。はねがないものもあります。 じめんにいるアリも、こん虫です。アリには女王アリ(じょおうアリ)という、アリにははねがありますが、そのほかのはたらきアリには、はねがありません。 クモやダンゴムシなどはこん虫ではありません。クモは足が8本あり、体は「頭」と「むねとはらが合わさったもの」の2つに分かれています。ダンゴムシは足が14本あります。 コオロギもこん虫です。コオロギも脱皮(だっぴ)をします。コオロギはさなぎにはなりません。このように、からなずしも、すべてのこん虫が脱皮(だっぴ)をするとはかぎらないのです。コオロギは7回の脱皮(だっぴ)をします。さいごの7回目の脱皮(だっぴ)がおわると、成虫(せいちゅう)になります。 チョウのように、さなぎになる、こん虫のへんたいのしかたを、「かんぜんへんたい」といいました。 コオロギのように、さなぎにはならないで、せい虫になるへんたいのしかたを、ふかんぜんへんたいといいます。「ふ」がつくので、きをつけてください。 (だっぴ)ふかんぜんへんたいの昆虫は、コオロギのほかにもいます。トンボやバッタやセミも、さなぎにはならないので、ふかんぜんへんたいです。 チョウの育ち方について見ていきましょう。 キャベツの葉に、黄色い小さな、1mmくらいのつぶがついていることがあります。これは、モンシロチョウがうみつけた「たまご」なのです。よう虫は、たまごからかえると、はじめに、からを食べます。よう虫は、何度か皮をぬいで、どんどん大きくなります。糸を体にかけて、かわをぬぎ、さなぎになります。そして、せい虫になるのです。出てきたばかりのせい虫は、羽がのびるまで、じっとしています。 このようにチョウは、たまご→よう虫→さなぎ→せい虫のじゅんに育ちます。 たまごから、かえったばかりのモンシロチョウは、じぶんのたまごをたべます。そのあとの食事のエサは、キャベツの葉をたべます。だから、チョウのたまごは、キャベツの葉に、うみつけられます。チョウは、エサをしばらくたべると、しずかにとまり、皮をぬぎはじめます。こん虫が皮をぬぐことを、だっ皮といいます。だっ皮をするたびに、こん虫は、大きくなっていきます。 モンシロチョウのよう虫は、このように、だっ皮をします。モンシロチョウは、まず4回、だっ皮をします。そのあと、さなぎになります。 モンシロチョウは、はねが4枚です。みぎとひだりに、2まいずつ、あわせて4まいのはねを、モンシロチョウは、もっています。 せい虫になったモンシロチョウのエサは、花のみつです。このように、こん虫は、よう虫と、せい虫とで、エサがかわる場合があります。 ※ちゅうい けっして太陽の光をちょくせつ見てはいけません。太陽をちょくせつ見ると、目をいためてしまいます。 かがみで太陽の光(日光)をはねかえすと、日光は、まっすぐ進みます。日光の通り道に、日光をさえぎるものがあると、かげができます。日光が物に当たると、かげは、太陽の反対がわにできます。 太陽は、東の空から南の空を通って、西に動きます。太陽が動くとともに、日光でできるかげも動きます。太陽の光は、まっすぐ進みます。 かげは朝や夕方は長く、昼には短くなります。 太陽の向きで、かげのできる向きがかわるので、かげの向きから、おおよその時こくがわかります。 このような仕組みをりようした時計に、日時計があります。 日なたは、明るくてあたたかく、日かげは、暗くつめたいです。そこで、日なたと日かげの温かさのちがいなどについて学習しましょう。まず、温度計という、温度をはかる道具の使い方をおぼえましょう。 温度計は、えきだめと色のついたえきたいのたまっている部分にふれている土や水、空気などの温度をはかる道具です。温度計はこわれやすいため、あつかう時は、じゅうぶん気をつけましょう。 注意 おんどをはかりはじめたら、えきが、うごかなくなるまで、まちます。えきの先が動かなくなってから、えきの先の目もりを読みましょう。0から何めもりのところに、えきの先があるかを読みます。えきの先と、目の高さを合わせましょう。温度計がななめになっている時は、温度計と直角になるようにして、えきの先の目もりを読みましょう。 温度を記ろくするときは、はかった温度の数のうしろに「°C」 というたんいをつけます。 ゴムには、のびるともとにもどろうとするせいしつがあります。ゴムの力の大きさが変わると、物の動き方の様子は変わります。 風の力をりようして、物を動かすことができます。風の力の大きさが変わると、物の動き方の様子は変わります。 豆電球とかん電池を、どう線やどう線つきソケットを使ってつないでみましょう。 かん電池には +きょく と ーきょくがあります。」 電池にどう線をつなぐと、どう線の わ ができますね。このどう線が、+きょくから、どう線をとおって、ひとまわりして、ーきょくまで電気が流れています。 このような電気がながれる、どう線の輪を 回路といいます。 さて、豆電球とかん電池をつないでみましょう。どのようにすれば明かりがつくでしょうか。 回路が1つの わ になるようにつなぐと、明かりがつきます。 電気は、+きょくから、どう線を通って、ーきょくに流れ、回路の中をめぐっています。 ソケットから出ている2本のどう線のうち1本を、かん電池の+きょくにつなぎます。もう1本のどう線を、かん電池のーきょくにつなぎます。どう線とかん電池は、かん電池ボックスやセロハンテープでくっつけられます。 あかりがつかない場合は、 などが考えられます。 身の回りには電気を通す物とそうではない物があります。電気を通す物を金ぞくといいます。 金ぞくには、鉄や銅やアルミニウムなどがあります。 豆電球とどう線、かん電池を使ってどんな物が電気を通すか調べてみましょう。金ぞくであっても、間にとりょうがぬってあったり紙をはさんだりと、あいだに電気をながせない他のものがあると、電気は通りません。 電気を通すもののれい:1円玉、10円玉、鉄くぎ、ねじ、アルミはく、はさみの切る部分、はり、ゼムクリップ、金ぞくせいのスプーン・フォーク、ほうちょうのはなど ※あぶないので、包丁ではじっけんしないでください。 電気を通さないもののれい:竹ものさし、プラスチックものさし、かがみの表面、ぬの、だんボール、紙、ペットボトル、ペットボトルのふた、消しゴム、はさみの持つ部分、かん※表面のとりょうをはぐと通る。 豆電球とかん電池をりようしたおもちゃを作ってみましょう。 回路をつないだり切ったりすると、豆電球をつけたり消したりすることができます。これをりようするとスイッチが作れます。 身のまわりにあるいろいろなものにじしゃくを近づけ、どのようなものがくっついたか調べてみましょう。 (注意)じしゃくをテレビ・パソコン・キャッシュカードなどに近づけると、こわれてしまうことがあるので、近づけないようにしましょう。 じしゃくは、鉄でできているものを引きつける力があります。たとえばクリップなど、です。また、アルミニウムなどの鉄いがいの金ぞくやプラスチックなど、鉄でできていない物は、じしゃくを引きつけません。また、鉄でできた空きかんなど、間にとりょうなどがぬってあってもじしゃくを引きつけられます。 すなの中には、「砂鉄」とよばれる、じしゃくを引きつけるものがあります。なお、さ鉄を集めるには、ポリエチレンやビニルなどのふくろの中に、じしゃくを入れて、すなに近づけるとよいでしょう。 じしゃくには、「Nきょく」と「Sきょく」があります。じしゃくは、NきょくとSきょくがある はし のほうが、一番よくじしゃくを引きつける力があるのです。じしゃくを2つ用意して、1つのじしゃくを、もう1つのじしゃくに近づけてみましょう。くっついたり、しりぞきあったりします。2つのじしゃくを近づけると、同じきょくどうしだと、しりぞけ合い、ちがうきょくどうしだと、引き合います。 じしゃくにくっついた鉄は、じしゃくになります。じしゃくのNきょくまたはSきょくで、くぎやゼムクリップを、同じ方向に、2~3回こすり、そして、それを、べつのくぎやゼムクリップにくっつけてみましょう。鉄は、じしゃくになります。 [[Image:Compass align.jpg|thumb|{{Ruby|方位じしゃく]] ぼうのようにほそながい、ふつうのぼうじしゃくを、水にうかばせたはっぽうスチロールの上に、ぼうじしゃくをのせることで、じしゃくのNきょくは、北の方角を指します。 これをりようして、方角を知ることができます。 これをりようしたものが、方位じしゃくです。「方位じしん」ということもあります。 光は、かがみではねかえります。 日なたと日かげでは、地めんの温度としめりぐあいに、大きなちがいがあります。日なたの地めんは、日光によって温められるため、温度が高くなります。日かげの地めんは、日光が当たらないため、温度はあまり高くなりません。 かがみではねかえした日光をかべなどに当てて、温かさを調べてみましょう。こんどは、人ときょうりょくして2まいや3まいのかがみを使って、日光を1か所にあつめてじっけんしてみましょう。かがみの数が多いほど、温かく、明るくなります。 注意 虫めがねで日光を集めることができます。 虫めがねの、とうめいな部分を レンズ といいます。 このレンズで、光をあつめることが出きます。 黒い画用紙(または紙を黒くぬったもの)にそこに虫めがねをななめにしたり、近づけたり遠ざけたりしてあつめた光を当ててみましょう。紙があたたまって、あながあきます。 注意 音を出しているたいこやトライアングルなどのがっきをかんさつしてみましょう。ふるえているのがわかります。物から音が出たりつたわったりすると、物はふるえます。 おもさをはかるときは、はかりなどの道具を使います。 はかりをつかうときは、皿の上に、はかりたい物をのせます。 さらに、その重さのぶんだけ、はかりのはりがうごきます。はりが、指している目もりを読みます。 重さのたんいには、gやkgなどがあります。 1kgは1000gです。 ねんどをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりして、その重さをはかってみましょう。ものをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりしても、重さは変わりません。 (大人の方へ)重さが変わった場合は、皮膚(指紋)などに油がついていた可能性があります。 かさのことを体せきといいます。 同じ体せきの木、プラスチック、アルミニウム、鉄などの、重さをくらべてみましょう。 木・プラスチック・アルミニウム・鉄の重さは、同じ体せきでは、重いじゅんに 鉄、アルミニウム、プラスチック、木 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"じしゃくは、鉄でできているものを引きつける力があります。たとえばクリップなど、です。また、アルミニウムなどの鉄いがいの金ぞくやプラスチックなど、鉄でできていない物は、じしゃくを引きつけません。また、鉄でできた空きかんなど、間にとりょうなどがぬってあってもじしゃくを引きつけられます。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "すなの中には、「砂鉄」とよばれる、じしゃくを引きつけるものがあります。なお、さ鉄を集めるには、ポリエチレンやビニルなどのふくろの中に、じしゃくを入れて、すなに近づけるとよいでしょう。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "じしゃくには、「Nきょく」と「Sきょく」があります。じしゃくは、NきょくとSきょくがある はし のほうが、一番よくじしゃくを引きつける力があるのです。じしゃくを2つ用意して、1つのじしゃくを、もう1つのじしゃくに近づけてみましょう。くっついたり、しりぞきあったりします。2つのじしゃくを近づけると、同じきょくどうしだと、しりぞけ合い、ちがうきょくどうしだと、引き合います。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "じしゃくにくっついた鉄は、じしゃくになります。じしゃくのNきょくまたはSきょくで、くぎやゼムクリップを、同じ方向に、2~3回こすり、そして、それを、べつのくぎやゼムクリップにくっつけてみましょう。鉄は、じしゃくになります。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "[[Image:Compass align.jpg|thumb|{{Ruby|方位じしゃく]]", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ぼうのようにほそながい、ふつうのぼうじしゃくを、水にうかばせたはっぽうスチロールの上に、ぼうじしゃくをのせることで、じしゃくのNきょくは、北の方角を指します。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "これをりようして、方角を知ることができます。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "これをりようしたものが、方位じしゃくです。「方位じしん」ということもあります。", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "", "title": "じしゃくのひみつ" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "光は、かがみではねかえります。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "日なたと日かげでは、地めんの温度としめりぐあいに、大きなちがいがあります。日なたの地めんは、日光によって温められるため、温度が高くなります。日かげの地めんは、日光が当たらないため、温度はあまり高くなりません。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "かがみではねかえした日光をかべなどに当てて、温かさを調べてみましょう。こんどは、人ときょうりょくして2まいや3まいのかがみを使って、日光を1か所にあつめてじっけんしてみましょう。かがみの数が多いほど、温かく、明るくなります。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "注意", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "虫めがねで日光を集めることができます。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "虫めがねの、とうめいな部分を レンズ といいます。 このレンズで、光をあつめることが出きます。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "黒い画用紙(または紙を黒くぬったもの)にそこに虫めがねをななめにしたり、近づけたり遠ざけたりしてあつめた光を当ててみましょう。紙があたたまって、あながあきます。", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "注意", "title": "光のせいしつ" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "音を出しているたいこやトライアングルなどのがっきをかんさつしてみましょう。ふるえているのがわかります。物から音が出たりつたわったりすると、物はふるえます。", "title": "音のせいしつ" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "おもさをはかるときは、はかりなどの道具を使います。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "はかりをつかうときは、皿の上に、はかりたい物をのせます。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "さらに、その重さのぶんだけ、はかりのはりがうごきます。はりが、指している目もりを読みます。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "重さのたんいには、gやkgなどがあります。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "1kgは1000gです。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "ねんどをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりして、その重さをはかってみましょう。ものをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりしても、重さは変わりません。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "(大人の方へ)重さが変わった場合は、皮膚(指紋)などに油がついていた可能性があります。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "かさのことを体せきといいます。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "同じ体せきの木、プラスチック、アルミニウム、鉄などの、重さをくらべてみましょう。", "title": "ものの重さ" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "木・プラスチック・アルミニウム・鉄の重さは、同じ体せきでは、重いじゅんに 鉄、アルミニウム、プラスチック、木 となっています。同じ体せきでも、ものの重さはちがいます。", "title": "ものの重さ" } ]
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{{Pathnav|小学校・中学校・高等学校の学習|小学校の学習|小学校理科|frame=1}} {{clear}} == 植物のつくり == [[Image:Roots_of_a_hydroponically-grown_plant.jpg|right|200px|thumb|植物の根]] '''{{ruby|植物|しょくぶつ}}'''は、'''{{ruby|根|ね}}'''・'''くき'''・'''{{ruby|葉|は}}'''からできています。根は土の中にあり、水やよう分を{{ruby|取|と}}りこみます。くきは、根と葉をつないでいます。葉は、{{ruby|太陽|たいよう}}の光を取りこみます。 === いろいろな植物 === * アサガオ <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Ipomoea nil Akatsukinoumi1.jpg|アサガオの花 File:The Botanical Magazine, Plate 188 (Volume 6, 1793).png|アサガオの{{ruby|根|ね}} </gallery> * ホウセンカ <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Impatiens balsamina0.jpg|ホウセンカの花 </gallery> * そのほかの植物 <gallery widths="250px" heights="250px"> ファイル:Löwenzahn uhf.JPG|タンポポの花 ファイル:DandelionTatebayashiJapan.JPG|タンポポのわた毛。わた毛の根元には、{{ruby|種|たね}}がついています。わた毛は、タンポポが、風をりようして、{{Ruby|種|たね}}をとばすためのくふうです。 ファイル:Brassica rapa ja02.jpg|アブラナ ファイル:Sunflower sky backdrop.jpg|ヒマワリの花 ファイル:Sunflower seeds.JPG|ヒマワリの種。ヒマワリの種は、細長いです。 </gallery> * 木 <gallery widths="250px" heights="250px"> File:USA-Cherry Blossom0.jpg|サクラ。木にも、花がさくものがあります。 ファイル:Ginkgo Tree 08-11-04a.jpg|イチョウ。イチョウは、秋に葉が黄色く色づきます。 ファイル:Ginkgo Tree Ginkgo biloba Leaves Rock 3008px.jpg|イチョウの葉。 </gallery> == {{ruby|植物|しょくぶつ}}の{{ruby|種|たね}}まき == [[File:Seed variety.jpg|right|200px|thumb|いろいろな植物の種]] {{ruby|植物|しょくぶつ}}によっては、{{ruby|め|・}}を出すために光にあてないといけないものや、{{ruby|寒|さむ}}すぎると{{ruby|め|・}}が出ないものもあります。{{ruby|育|そだ}}てる植物を{{ruby|決|き}}めたら、{{ruby|種|たね}}をまく前に、それがどんな植物なのか、そしてどんなことに気をつけて育てないといけないのかを、図かんなどで{{ruby|調|しら}}べておきましょう。 まず{{ruby|指|ゆび}}で土にあなをあけます。あけるあなの{{ruby|深|ふか}}さは、育てる植物によってちがいますので、調べておきましょう。次に、種をあなに入れ、土を少しかぶせます。かぶせた土を強くかためてしまうと{{ruby|め|・}}が出てきません。さいごに水をかけます。種まきはこれで{{ruby|終|お}}わりですが、{{ruby|め|・}}が出るまでの間、水やりなどをわすれないようにしましょう。 === 植物が育つようす === 光をさえぎるものがなく、日光がよくあたる明るい{{ruby|場所|ばしょ}}を、'''日なた'''といいます。一方、かげなどになっていて、{{ruby|暗|くら}}い場所を、'''<span style="font-size: large">ひかげ</span>'''(日かげ)といいます。 日かげでも、その場所の明るさが、朝や夕方くらいの外の明るさならば、植物は育ちます。 たねをまくと、{{ruby|め|・}}が出ます。{{ruby|め|・}}が大きくなり、{{ruby|葉|は}}が{{ruby|開|ひら}}きます。 植物は、日かげよりも日なたにおいたほうが、よく{{Ruby|育|そだ}}ちます。 {{ruby|め|・}}がでたあとの植物は、{{ruby|根|ね}}から植物が育つためにひつような水やえいようを{{ruby|取|と}}りこみます。 {{ruby|め|・}}がでたあとの植物に、水をあげるときは、土の{{ruby|部分|ぶぶん}}に、土が「しめりけ」をおびるくらいの水を、じょうろなどをつかって、かけてください。 葉が4~5まいになったら、花だんやプランターなどにうえかえましょう。ビニルポットがちょうど入るぐらいのあなをほったあと、さかさまにして、ビニルポットをはずします。できるだけ根のまわりの土は{{ruby|落|お}}とさないようにしましょう。さいごにあなの中に入れて、土をそっとかけます。 植物は、これからも育っていきます。しばらくするとつぼみができます。つぼみがふくらむと花がさき、花がかれると{{ruby|実|み}}ができて、植物はかれます。これが植物の一生ですが、これで終わりではありません。かれた実には種ができています。また{{ruby|次|つぎ}}の{{ruby|命|いのち}}へとつながっていくのです。 {{clear}} == こん虫 == こん虫は、体が '''頭'''・'''むね'''・'''はら'''の3つに分かれていて、むねにあしが6本ある虫のなかまです。'''はね'''も、'''むね'''についています。たとえば、チョウは4まいの、'''はね'''をもっています。草を食べるものもいれば、花のみつや木のしる('''じゅえき''')をすったり、ほかの虫を食べるしゅるいもいます。野原をすみかにするものもいれば、木や土の中(カブトムシのよう虫やアリなど)、水の中(ヤゴなど)にすんでいるものもいます。こん虫には、チョウやカブトムシなど、たまご → よう虫 → '''さなぎ''' → せい虫 のじゅんに{{Ruby|育|そだ}}つものと、カマキリ・バッタ・セミ・トンボなどさなぎにはならずに たまご → よう虫 → せい虫 と育つものがいます。 カブトムシ・バッタ・トンボ・セミ・チョウなどのはねは、4まいあります。トンボのはねは、4まいです。セミのはねは4まいです。こん虫のはねの数は、しゅるいによってちがいます。はねがないものもあります。 じめんにいる'''アリ'''も、こん虫です。アリには女王アリ(じょおうアリ)という、アリにははねがありますが、そのほかの'''はたらきアリ'''には、はねがありません。 クモやダンゴムシなどはこん虫ではありません。クモは足が8本あり、体は「頭」と「むねとはらが合わさったもの」の2つに分かれています。ダンゴムシは足が14本あります。 [[File:Grasshopper-head.jpg|thumb|left|こん虫の、かお。]] [[ファイル:Orthetrum albistylum speciosum 2007.07.05 16.38.31-p7050469.jpg|thumb|center|トンボも、こん虫である。]] [[ファイル:Kabutomushi-JapaneseBeetle-July2004.jpg|center|200px|thumb|カブトムシも、こん虫です。]] [[ファイル:Honeybee landing on milkthistle02.jpg|center|thumb|ミツバチも、こん虫です。]] [[ファイル:Coccinella septempunctata detail.jpg|left|thumb|テントウムシも、こん虫です。]] {{clear}} ;コオロギ [[ファイル:Teleogryllus emma Hyogo.jpg|left|200px|thumb|コオロギ]] コオロギもこん虫です。コオロギも<span style="font-size: large">脱皮</span>(だっぴ)をします。コオロギはさなぎにはなりません。このように、からなずしも、すべてのこん虫が脱皮(だっぴ)をするとはかぎらないのです。コオロギは7回の脱皮(だっぴ)をします。さいごの7回目の脱皮(だっぴ)がおわると、成虫(せいちゅう)になります。 チョウのように、さなぎになる、こん虫のへんたいのしかたを、「かんぜんへんたい」といいました。 コオロギのように、さなぎにはならないで、せい虫になるへんたいのしかたを、'''ふかんぜんへんたい'''といいます。「ふ」がつくので、きをつけてください。 {{clear}} ;セミ [[File:Neotibicen linnei.jpg|left|200px|thumb|セミ]] (だっぴ)ふかんぜんへんたいの昆虫は、コオロギのほかにもいます。トンボやバッタやセミも、さなぎにはならないので、ふかんぜんへんたいです。 ;チョウ [[ファイル:Pieris rapae total Richard Bartz.jpg|left|200px|thumb|モンシロチョウ]] [[ファイル:Cabage blossoms.jpg|right|200px|thumb|キャベツの花]] チョウの育ち方について見ていきましょう。 キャベツの{{Ruby|葉|は}}に、黄色い小さな、1mmくらいのつぶがついていることがあります。これは、モンシロチョウがうみつけた「たまご」なのです。よう虫は、たまごからかえると、はじめに、からを食べます。よう虫は、{{ruby|何度|なんど}}か皮をぬいで、どんどん大きくなります。糸を体にかけて、かわをぬぎ、さなぎになります。そして、せい虫になるのです。出てきたばかりのせい虫は、羽がのびるまで、じっとしています。 このようにチョウは、'''たまご→よう虫→さなぎ→せい虫'''のじゅんに育ちます。 <gallery widths="200px" heights="200px"> ファイル:Pieris rapae egg.JPG|たまご。 ファイル:Pieris rapae caterpillar from egg.JPG|ふ{{ruby|化|か}}したよう虫。<br>(※ふ化…たまごから生まれること。) ファイル:ChristianBauer Pieris rapae caterpiller.jpg|よう虫。 ファイル:ChristianBauer Pieris rapae caterpiller2.jpg|さなぎ。 ファイル:ChristianBauer Pieris rapae cocoon.jpg|{{Ruby|羽化|うか}}が間近なさなぎ。せい虫のもようが、すけて見える。(※羽化…さなぎがせい虫になること。) </gallery> たまごから、かえったばかりのモンシロチョウは、じぶんのたまごをたべます。そのあとの{{ruby|食事|しょくじ}}のエサは、キャベツの葉をたべます。だから、チョウのたまごは、キャベツの葉に、うみつけられます。チョウは、エサをしばらくたべると、しずかにとまり、{{Ruby|皮|かわ}}をぬぎはじめます。こん虫が皮をぬぐことを、'''だっ{{ruby|皮|ぴ}}'''といいます。だっ皮をするたびに、こん虫は、大きくなっていきます。 モンシロチョウのよう虫は、このように、だっ皮をします。モンシロチョウは、まず4回、だっ皮をします。そのあと、さなぎになります。 モンシロチョウは、はねが4枚です。みぎとひだりに、2まいずつ、あわせて4まいのはねを、モンシロチョウは、もっています。 せい虫になったモンシロチョウのエサは、花の'''みつ'''です。このように、こん虫は、よう虫と、せい虫とで、エサがかわる場合があります。 {{clear}} == かげと太陽の光 == '''<span style="color:Red">※ちゅうい けっして太陽の光をちょくせつ見てはいけません。太陽をちょくせつ見ると、目をいためてしまいます。''' === かげのできかた === [[Image:Ombre-01.JPG|thumb|left|太陽の日光とかげについて。<br>(※図中の文字はフランス語です。)|230px]] [[Image:Ombre-02.JPG|thumb|right|{{Ruby|電球|でんきゅう}}の光と、かげ。<br>(※図中の文字はフランス語です。)|250px]] [[Image:Glasmurmel mit Schatten auf kariertem Grund 2007 02 14.JPG|thumb|right|200px|ボールのうしろの、かげ]] [[File:太陽の一日の動き.svg|thumb|400px|太陽の1日の動き。]] かがみで{{Ruby|太陽|たいよう}}の光(日光)をはねかえすと、日光は、まっすぐ進みます。日光の通り道に、日光をさえぎるものがあると、かげができます。日光が物に当たると、かげは、太陽の{{ruby|反対|はんたい}}がわにできます。 太陽は、東の空から南の空を通って、西に{{Ruby|動|うご}}きます。太陽が動くとともに、日光でできるかげも動きます。太陽の光は、まっすぐ{{ruby|進|すす}}みます。 かげは朝や夕方は長く、昼には{{ruby|短|みじか}}くなります。 太陽の向きで、かげのできる{{ruby|向|む}}きがかわるので、かげの向きから、おおよその時こくがわかります。 このような{{ruby|仕組|しく}}みをりようした{{ruby|時計|とけい}}に、日時計があります。 [[Image:Surprise Crossing Granite Sundial by Carmichael.jpg|thumb|left|250px|日時計]] === 太陽の光の温度 === 日なたは、明るくてあたたかく、日かげは、暗くつめたいです。そこで、日なたと日かげの{{ruby|温|あたた}}かさのちがいなどについて学習しましょう。まず、{{ruby|温度|おんど}}計という、温度をはかる{{ruby|道具|どうぐ}}の{{Ruby|使|つか}}い方をおぼえましょう。 [[File:Thermometer CF.svg|thumb|300px|right|左の「℃」とかかれた温度計が日本で使われている温度計です。※右のものは外国で使われている温度計なので、左のほうを見てください。]] {{Ruby|温度計|おんどけい}}は、'''えきだめ'''と色のついたえきたいのたまっている部分にふれている土や水、空気などの温度をはかる道具です。温度計はこわれやすいため、あつかう時は、じゅうぶん気をつけましょう。 '''{{Ruby|注意|ちゅうい}}''' * 温度計で土をほったり、かたい物にぶつけたりしない。ふりまわさない。 * つくえなどの上においたままにしない。 * 使わない時や{{Ruby|持|も}}ち{{Ruby|運|はこ}}ぶ時は、ケースに入れる。 === 目もりの読み方 === おんどをはかりはじめたら、えきが、うごかなくなるまで、まちます。えきの先が動かなくなってから、えきの先の目もりを読みましょう。0から何めもりのところに、えきの先があるかを読みます。えきの先と、目の高さを合わせましょう。温度計がななめになっている時は、温度計と直角になるようにして、えきの先の目もりを読みましょう。 温度を記ろくするときは、はかった温度の数のうしろに「{{Ruby|℃|度(ど)}}」 というたんいをつけます。 == ゴムのはたらき == ゴムには、のびるともとにもどろうとするせいしつがあります。ゴムの力の大きさが{{Ruby|変|か}}わると、物の動き方の{{Ruby|様子|ようす}}は変わります。 == 風のはたらき == 風の力をりようして、{{Ruby|物|もの}}を{{Ruby|動|うご}}かすことができます。風の力の大きさが{{Ruby|変|か}}わると、物の動き方の{{Ruby|様子|ようす}}は変わります。 == 明かりをつけよう == <gallery widths="200px" heights="200px"> 画像:BaterieR6.jpg|かん電池。 </gallery> '''{{Ruby|豆電球|まめでんきゅう}}'''と'''かん電池'''を、どう線やどう線つきソケットを使ってつないでみましょう。 :※どう線 :電気をとおせる金ぞくの線のことです。もっている人に電気が流れないように、ビニルなどでおおわれています。電池にどう線をつけるときは、ビニルのぶぶんをはがして、つかいます。 :({{Ruby|注意|ちゅうい}})どう線をコンセントにさしこんではいけません。{{Ruby|感電|かんでん}}してしまいます。 ;電池 [[File:Schnitt Alkali-Mn-Batterie.jpg|thumb|400px|かん電池の中のしくみ(ドイツ語)。Plus-Polと書かれているばしょがプラスきょくです。<br>ぜったいに電池の中をあけないでください。]] かん電池には '''{{Ruby|+|プラス}}きょく''' と {{Ruby|ー|マイナス}}きょくがあります。」 ;回路 電池にどう線をつなぐと、どう線の わ ができますね。このどう線が、+きょくから、どう線をとおって、ひとまわりして、ーきょくまで電気が流れています。 このような電気がながれる、どう線の輪を '''{{Ruby|回路|かいろ}}'''といいます。 さて、豆電球とかん電池をつないでみましょう。どのようにすれば明かりがつくでしょうか。 * ({{Ruby|注意|ちゅうい}})図のようなつなぎ方を '''ショート{{ruby|回路|かいろ}}''' といいます。かん電池やどう線があつくなってきけんなので、ぜったいにこのようなつなぎ方はしないでください。 [[File:ショート回路の例.png|ショート回路|200px]] * 明かりがつく回路 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:電気がつく回路例 1.svg|明かりがつくつなぎ方。 File:電気がつく回路例 2.svg|明かりがつくつなぎ方。 </gallery> * 明かりがつかない つなぎ方。 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:電気がつかない回路例 1.svg|あかりがつかない、つなぎ方。 </gallery> 回路が1つの わ になるようにつなぐと、明かりがつきます。 電気は、+きょくから、どう線を通って、ーきょくに流れ、回路の中をめぐっています。 ソケットから出ている2本のどう線のうち1本を、かん電池の+きょくにつなぎます。もう1本のどう線を、かん電池のーきょくにつなぎます。どう線とかん電池は、かん電池ボックスやセロハンテープでくっつけられます。 あかりがつかない場合は、 * 回路がおかしい * ソケットの豆電球がゆるんでいる * 豆電球がこわれている(中の線が切れている) * 電池切れ などが考えられます。 === 電気を通すものと通さないもの === 身の回りには'''電気'''を通す{{Ruby|物|もの}}とそうではない物があります。電気を通す物を'''金ぞく'''といいます。 金ぞくには、'''{{Ruby|鉄|てつ}}'''や'''{{Ruby|銅|どう}}'''や'''アルミニウム'''などがあります。 豆電球とどう線、かん電池を使ってどんな物が電気を通すか調べてみましょう。金ぞくであっても、間にとりょうがぬってあったり紙をはさんだりと、あいだに電気をながせない{{Ruby|他|ほか}}のものがあると、電気は通りません。 '''電気を通すもののれい''':1円玉、10円玉、鉄くぎ、ねじ、アルミはく、はさみの切る{{ruby|部分|ぶぶん}}、はり、ゼムクリップ、金ぞくせいのスプーン・フォーク、ほうちょうの{{Ruby|は|・}}など ※あぶないので、包丁ではじっけんしないでください。 '''電気を通さないもののれい''':竹ものさし、プラスチックものさし、かがみの{{ruby|表面|ひょうめん}}、ぬの、だんボール、紙、ペットボトル、ペットボトルのふた、消しゴム、はさみの{{Ruby|持|も}}つ部分、かん※{{ruby|表面|ひょうめん}}のとりょうをはぐと通る。 === おもちゃを作ろう === {{ruby|豆電球|まめでんきゅう}}とかん電池をりようしたおもちゃを作ってみましょう。 ;スイッチ 回路をつないだり切ったりすると、豆電球をつけたり{{Ruby|消|け}}したりすることができます。これをりようするとスイッチが作れます。 == じしゃくのひみつ == [[File:Bar magnet.jpg|thumb|right|200px|じしゃく]] {{Ruby|身|み}}のまわりにあるいろいろなものに'''じしゃく'''を近づけ、どのようなものがくっついたか{{ruby|調|しら}}べてみましょう。 ('''{{Ruby|注意|ちゅうい}}''')じしゃくをテレビ・パソコン・キャッシュカードなどに近づけると、こわれてしまうことがあるので、近づけないようにしましょう。 じしゃくは、'''{{ruby|鉄|てつ}}'''でできているものを引きつける力があります。たとえばクリップなど、です。また、アルミニウムなどの鉄いがいの金ぞくやプラスチックなど、鉄でできていない物は、じしゃくを引きつけません。また、鉄でできた空きかんなど、間にとりょうなどがぬってあってもじしゃくを引きつけられます。 [[File:Magnet0873.png|thumb|right|220px|さてつ]] すなの中には、「'''{{Ruby|砂鉄|さてつ}}'''」とよばれる、じしゃくを引きつけるものがあります。なお、さ鉄を{{Ruby|集|あつ}}めるには、ポリエチレンやビニルなどのふくろの中に、じしゃくを入れて、すなに近づけるとよいでしょう。 === じしゃくのきょく === じしゃくには、「'''{{Ruby|N|エヌ}}きょく'''」と「'''{{Ruby|S|エス}}きょく'''」があります。じしゃくは、NきょくとSきょくがある はし のほうが、一番よくじしゃくを引きつける力があるのです。じしゃくを2つ{{Ruby|用意|ようい}}して、1つのじしゃくを、もう1つのじしゃくに近づけてみましょう。くっついたり、しりぞきあったりします。2つのじしゃくを近づけると、'''同じきょくどうしだと、しりぞけ合い、ちがうきょくどうしだと、引き合います'''。 === 鉄とじしゃく === じしゃくにくっついた{{ruby|鉄|てつ}}は、じしゃくになります。じしゃくのNきょくまたはSきょくで、くぎやゼムクリップを、同じ{{Ruby|方向|ほうこう}}に、2~3回こすり、そして、それを、べつのくぎやゼムクリップにくっつけてみましょう。鉄は、じしゃくになります。 === ほういじしゃく === [[Image:Compass align.jpg|thumb|{{Ruby|方位じしゃく]] ぼうのようにほそながい、ふつうのぼうじしゃくを、水にうかばせたはっぽうスチロールの上に、ぼうじしゃくをのせることで、じしゃくのNきょくは、北の方角を{{Ruby|指|さ}}します。 これをりようして、方角を知ることができます。 これをりようしたものが、'''{{Ruby|方位|ほうい}}じしゃく'''です。「方位じしん」ということもあります。 ;ほういじしゃくの{{Ruby|使|つか}}い方 # {{ruby|調|しら}}べたい{{Ruby|方向|ほうこう}}を{{Ruby|向|む}}きます。 # (はりが止まるのを{{Ruby|待|ま}}って)、はりの先の{{Ruby|部分|ぶぶん}}を「北」に合わせます。 # 止まった方角を読み{{Ruby|取|と}}ります。 {{clear}} == 光のせいしつ == === 光のはねかえり方 === [[Image:Mirror.jpg|thumb|left|180px|かがみ]] 光は、'''かがみ'''ではねかえります。 {{clear}} === 地めんの温度としめりぐあい === 日なたと日かげでは、地めんの温度としめりぐあいに、大きなちがいがあります。日なたの地めんは、日光によって温められるため、温度が高くなります。日かげの地めんは、日光が当たらないため、温度はあまり高くなりません。 === かがみでじっけんしよう === かがみではねかえした日光をかべなどに当てて、{{Ruby|温|あたた}}かさを調べてみましょう。こんどは、人ときょうりょくして2まいや3まいのかがみを{{Ruby|使|つか}}って、日光を1か{{ruby|所|しょ}}にあつめてじっけんしてみましょう。かがみの数が多いほど、温かく、明るくなります。 '''{{Ruby|注意|ちゅうい}}''' * はねかえした日光を、自分や人の顔などに当てないようにしましょう。 === 虫めがねで日光を集めよう === [[ファイル:Magnifying glass.jpg|thumb|虫めがね]] '''虫めがね'''で日光を集めることができます。 虫めがねの、とうめいな{{Ruby|部分|ぶぶん}}を '''レンズ''' といいます。 このレンズで、光をあつめることが出きます。 ;じっけんの方ほう 黒い画用紙(または紙を黒くぬったもの)にそこに虫めがねをななめにしたり、近づけたり遠ざけたりしてあつめた光を当ててみましょう。紙があたたまって、あながあきます。 '''{{Ruby|注意|ちゅうい}}''' * '''虫めがねをつかって{{ruby|太陽|たいよう}}を見てはいけません。''' == 音のせいしつ == 音を出しているたいこやトライアングルなどのがっきをかんさつしてみましょう。ふるえているのがわかります。{{Ruby|物|もの}}から音が出たりつたわったりすると、物はふるえます。 == ものの{{ruby|重|おも}}さ == [[File:Weegschaal1.jpg|thumb|right|200px|はかり。]] おもさをはかるときは、'''はかり'''などの{{Ruby|道具|どうぐ}}を{{ruby|使|つか}}います。 はかりをつかうときは、{{Ruby|皿|さら}}の上に、はかりたい{{Ruby|物|もの}}をのせます。 さらに、その重さのぶんだけ、はかりの'''はり'''がうごきます。はりが、{{Ruby|指|さ}}している目もりを読みます。 {{ruby|重|おも}}さのたんいには、'''{{ruby|g|グラム}}'''や'''{{ruby|kg|キログラム}}'''などがあります。 1kgは1000gです。 ;形と重さ ねんどをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりして、その{{ruby|重|おも}}さをはかってみましょう。ものをいろいろな形にかえたり、小さく分けたりしても、重さは変わりません。 (大人の方へ)重さが変わった場合は、皮膚(指紋)などに油がついていた可能性があります。 === いろいろなものの重さ === かさのことを'''体せき'''といいます。 '''同じ体せきの'''木、プラスチック、アルミニウム、{{Ruby|鉄|てつ}}などの、{{Ruby|重|おも}}さをくらべてみましょう。 木・プラスチック・アルミニウム・鉄の重さは、同じ体せきでは、重いじゅんに 鉄、アルミニウム、プラスチック、木 となっています。同じ体せきでも、ものの重さはちがいます。 {{clear}} [[Category:小学校教育|理3]] [[Category:理科教育|小3]]
2006-07-22T09:21:42Z
2023-10-06T04:42:57Z
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OSS開発ツール
OSSOSS(Open Source Software、オープンソースソフトウェア)とは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるソフトウェアのことを指します。このようなソフトウェアは、オープンソースのライセンスの下で配布されます。 オープンソースソフトウェアの特徴は次の通りです: OSS開発ツールは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるツールです。 開発ツールの分類と代表的なOSS開発ツール: これらのツールは、開発者がソフトウェアを効率的に開発するために欠かせないものであり、OSS開発の推進に大きく貢献しています。
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OSSOSSとは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるソフトウェアのことを指します。このようなソフトウェアは、オープンソースのライセンスの下で配布されます。 オープンソースソフトウェアの特徴は次の通りです: OSS開発ツールは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるツールです。 開発ツールの分類と代表的なOSS開発ツール: /エディタ: プログラムの作成や編集をするためのテキストエディター。代表的なものにViやEmacsがあります。 /コンパイラ: ソースコードをコンピュータが理解できる機械語に変換するためのプログラム。C言語のコンパイラとしてはGCCやClangがよく使われます。 /ツールチェイン: アセンブラ・リンカ・などのコンパイル工程のコンパイラバックエンド。binutils・llvm-*やelfutilsなど。 /GUIツールキット: グラフィカルユーザーインターフェイスを作成するためのライブラリやフレームワーク。代表的なものにQtやGTKがあります。 /デバッグツール: プログラムの実行時にバグを見つけるためのツール。デバッガやプロファイラなどがあります。代表的なものにGDBやValgrindがあります。 /ソースコード管理ツール: プログラムのバージョン管理や共同開発を行うためのツール。GitやSubversionがよく使われます。 /解析・分析ツール: プログラムの解析や分析を行うためのツール。静的解析ツールや動的解析ツールがあり、代表的なものにCoverityやCppcheckがあります。 これらのツールは、開発者がソフトウェアを効率的に開発するために欠かせないものであり、OSS開発の推進に大きく貢献しています。
<small>{{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング|frame=1}}</small> [[w:OSS|OSS]]OSS(Open Source Software、オープンソースソフトウェア)とは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるソフトウェアのことを指します。このようなソフトウェアは、オープンソースのライセンスの下で配布されます。 オープンソースソフトウェアの特徴は次の通りです: ;自由な利用: ソフトウェアを自由に使用することができます。これには、個人用や商用の利用、学術研究、教育目的などが含まれます。 ;自由な変更: ソフトウェアのソースコードにアクセスし、自由に変更することができます。これにより、ユーザーはソフトウェアを自分のニーズや要件に合わせてカスタマイズできます。 ;自由な再配布: ソフトウェアを自由に再配布できます。つまり、改変したバージョンや派生物を他の人に提供することができます。 ;透明性とコラボレーション: ソフトウェアのソースコードが公開されているため、透明性が確保されます。コミュニティのメンバーや開発者はソースコードを検査し、改善や修正を提案することができます。 OSS開発ツールは、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるツールです。 開発ツールの分類と代表的なOSS開発ツール: *[[/エディタ]]: プログラムの作成や編集をするためのテキストエディター。代表的なものにViやEmacsがあります。 *[[/コンパイラ]]: ソースコードをコンピュータが理解できる機械語に変換するためのプログラム。C言語のコンパイラとしてはGCCやClangがよく使われます。 *[[/ツールチェイン]]: アセンブラ・リンカ・などのコンパイル工程のコンパイラバックエンド。binutils・llvm-*やelfutilsなど。 *[[/インタープリター]]: インタープリターはプログラムを逐次実行し、行ごとに解釈して実行するソフトウェア。コードを即座に実行するため、コンパイラーより柔軟性があります。主な例にはPythonやRubyがあり、開発者に直感的な開発環境を提供します。 *[[/GUIツールキット]]: グラフィカルユーザーインターフェイスを作成するためのライブラリやフレームワーク。代表的なものにQtやGTKがあります。 *[[/デバッグツール]]: プログラムの実行時にバグを見つけるためのツール。デバッガやプロファイラなどがあります。代表的なものにGDBやValgrindがあります。 *[[/ソースコード管理ツール]]: プログラムのバージョン管理や共同開発を行うためのツール。GitやSubversionがよく使われます。 *[[/解析・分析ツール]]: プログラムの解析や分析を行うためのツール。静的解析ツールや動的解析ツールがあり、代表的なものにCoverityやCppcheckがあります。 これらのツールは、開発者がソフトウェアを効率的に開発するために欠かせないものであり、OSS開発の推進に大きく貢献しています。 {{コラム|OSS開発ツールとライセンス|2=Open Source Software(OSS)は、そのソースコードが一般に公開され、誰でも自由に利用、変更、再配布できるソフトウェアを指します。 以下は、代表的なOSSとそれに採用されているライセンス、およびいくつかの開発ツールの例です。 ;Linuxカーネル: :*ライセンス: GPL (GNU General Public License) :*説明: コンピュータのオペレーティングシステムで、オープンソースの象徴的なプロジェクト。 ;Apache HTTP Server: :*ライセンス: Apache License :*説明: 世界中で広く使用されるWebサーバーソフトウェア。 ;Git: :*ライセンス: GPL :*説明: 分散型バージョン管理システムで、ソースコードの履歴を管理するために使用される。 ;Mozilla Firefox: :*ライセンス: MPL (Mozilla Public License) :*説明: オープンソースのウェブブラウザ。 ;Pythonプログラミング言語: :*ライセンス: Python Software Foundation License :*説明: 汎用のプログラミング言語で、シンプルかつ効果的な構文が特徴。 ;MySQLデータベース: :*ライセンス: GPLまたは商用ライセンス :*説明: 高性能で信頼性の高いリレーショナルデータベース管理システム。 これらはOSSの代表的なプロジェクトや開発ツールの例であり、それぞれ異なるライセンスを採用しています。ライセンスの選択は、プロジェクトの目的やコミュニティの特性に合わせて行われ、プロジェクトの持続可能性や利用者の自由を考慮しています。 }} {{DEFAULTSORT:OSSかいはつつる}} [[Category:OSS開発ツール|*]] [[Category:情報技術]] {{NDC|007.64}}
2006-07-23T04:25:49Z
2024-01-30T01:08:16Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OSS%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB
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OSS開発ツール/GUIツールキット
デスクトップ環境とGUIツールキットの組み合わせは、デスクトップアプリケーションの開発者にとって重要であり、それぞれのツールキットは特有のデザインや機能を提供します。開発者は、プロジェクトの要件やデザインガイドラインに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 OSSなデスクトップ環境とそれに対応するGUIツールキットは以下の通りです: これらのデスクトップ環境とGUIツールキットは、それぞれのプロジェクトに特有の特性やデザイン哲学を持っています。開発者は、プロジェクトの要件や好みに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 オープンソースソフトウェア(OSS)における「デスクトップ環境」とは、コンピュータのデスクトップ上でのユーザーインターフェースとその周辺の機能を提供するソフトウェアの集合体を指します。これには、以下の要素が含まれます: デスクトップ環境は、ユーザーがコンピュータを操作し、アプリケーションを実行するための視覚的で直感的なインターフェースを提供します。多くのOSSデスクトップ環境が利用可能であり、それぞれが異なるデザインや機能を持っています。 GNOMEデスクトップ環境は、使いやすさと洗練されたデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、GNOMEデスクトップ環境のクイックツアーです: GNOMEデスクトップ環境は、多機能で使いやすく、ユーザーフレンドリーなデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが作業を効率的に行い、楽しいデスクトップ体験を提供するために設計されています。 KDE Plasmaデスクトップ環境は、豊富な機能とカスタマイズ性を特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、KDE Plasmaデスクトップ環境のクイックツアーです: KDE Plasmaデスクトップ環境は、高度なカスタマイズ性と使いやすさを兼ね備えており、ユーザーが自分好みのデスクトップ環境を構築できるように設計されています。これらの機能は、作業を効率的に行い、快適なデスクトップ体験を提供するために設計されています。 XFCEデスクトップ環境は、軽量で高速な動作とシンプルなデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、XFCEデスクトップ環境のクイックツアーです: XFCEデスクトップ環境は、シンプルで直感的な操作性を重視し、軽量でリソース効率の良いデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが効率的に作業を行い、ストレスなくデスクトップ環境を利用できるように設計されています。 GUIツールキット(Graphical User Interface Toolkit)は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構築するためのソフトウェアライブラリやフレームワークのことを指します。GUIツールキットは、アプリケーション開発者がウィンドウ、ボタン、メニュー、テキスト入力フィールドなどのGUIコンポーネントを作成し、配置し、操作するための手段を提供します。 GUIツールキットには、以下のような特徴があります: 代表的なGUIツールキットには、次のようなものがあります: GUIツールキットは、アプリケーション開発者が効率的にグラフィカルなユーザーインターフェースを構築し、ユーザーとの対話を可能にするための重要なツールです。 GTK(GIMP Toolkit)は、クロスプラットフォームのウィジェットツールキットであり、主にLinuxやUnix系システムで使用されています。以下は、GTKのクイックツアーです: GTKは、GNOMEデスクトップ環境の中核となるツールキットとして広く使用されていますが、独立したアプリケーションや他のデスクトップ環境でも利用されています。GTKを使用することで、使いやすく魅力的なグラフィカルなアプリケーションを開発することができます。 以下は、GTKを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。 このコード例では、まずgtk/gtk.hヘッダーファイルをインクルードしてGTKライブラリを使用します。次に、button_clickedという名前のコールバック関数を定義し、ボタンがクリックされたときに呼び出される処理を定義します。 main関数では、GTKを初期化し、ウィンドウとボタンを作成し、それぞれのイベントに対するコールバック関数を設定します。最後に、ウィンドウとボタンを表示してGTKのメインイベントループを開始します。 このコード例は、GTKを使用してシンプルなGUIアプリケーションを作成するための基本的なものです。 Qtは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーション開発フレームワークであり、C++をベースにしています。以下は、Qtのクイックツアーです: Qtは、広範なアプリケーション開発に使用され、特にデスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、組み込みシステムなどの分野で人気があります。使いやすく強力な開発ツールとして、Qtは多くの開発者によって選ばれています。 以下は、Qtを使用してGUIアプリケーションを作成するための基本的なコード例です。この例では、ウィンドウとボタンが含まれています。 このコード例では、Qtの各種ヘッダーファイルをインクルードし、QApplicationオブジェクトを作成してアプリケーションを初期化します。次に、QWidgetクラスを使用してウィンドウを作成し、QPushButtonクラスを使用してボタンを作成してウィンドウに配置します。最後に、アプリケーションのメインループを開始するためにapp.exec()を呼び出します。 このコード例は、非常にシンプルなGUIアプリケーションを作成するためのものであり、Qtの基本的な機能を示しています。 wxWidgetsは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーションを開発するためのC++フレームワークです。以下は、wxWidgetsのクイックツアーです: wxWidgetsは、C++で開発されており、豊富な機能とクロスプラットフォーム対応性を備えたGUIアプリケーションを開発するための強力なツールキットです。使いやすさと高度なカスタマイズ性を兼ね備えており、多くの開発者によって広く利用されています。 以下は、wxWidgetsを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC++のコード例です。 このコード例では、wxWidgetsの各ヘッダーファイルをインクルードし、MyAppクラスとMyFrameクラスを定義しています。MyAppクラスでは、アプリケーションの初期化を行い、MyFrameクラスではメインウィンドウを作成し、ボタンのクリックイベントを処理するためのイベントハンドラを定義しています。 アプリケーションのエントリーポイントはwxIMPLEMENT_APP(MyApp);であり、OnInit()関数がアプリケーションの初期化を行います。メインウィンドウはMyFrameクラスのインスタンスとして作成され、ボタンのクリックイベントはOnButtonClicked()関数で処理されます。 これは基本的な例ですが、wxWidgetsを使用してGUIアプリケーションを作成するための一般的なパターンを示しています。 Xt(X Toolkit Intrinsics)イントリンシクスは、X Window System用のツールキットであるXtの内部構造や基本的なメカニズムを提供するライブラリです。Xtイントリンシクスは、Xtの構成要素となる以下の主要な概念や機能を提供します: Xtイントリンシクスは、Xtツールキットの基盤となる部分であり、Xtベースのアプリケーションの開発やカスタマイズにおいて重要な役割を果たします。これらの概念や機能を理解することで、Xtを使用した効果的なGUIアプリケーションを開発することができます。 以下は、X Toolkit Intrinsics(Xt)を使用して、ウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。この例では、Xtを使用してX Window System上で動作するシンプルなGUIアプリケーションを作成します。 このコード例では、Xtのヘッダーファイルをインクルードし、XtAppContext、Widget、XtPointerなどの型を使用してXtアプリケーションを構築します。 main関数では、Xtアプリケーションコンテキストを初期化し、トップレベルウィジェット(ウィンドウ)とボタンを作成します。XtVaCreateManagedWidget関数を使用してボタンを作成し、XtAddCallback関数を使用してボタンのクリックイベントに対するコールバック関数を登録します。 最後に、XtRealizeWidget関数を使用してウィンドウを表示し、XtAppMainLoop関数を呼び出してXtアプリケーションのメインイベントループを開始します。 このコード例は、X Toolkit Intrinsicsを使用して簡単なGUIアプリケーションを作成する手順を示しています。 X Toolkit Intrinsics(Xt)は、X Window Systemの初期のGUIアプリケーション開発において非常に重要な役割を果たしましたが、現在のGUIツールキットの中で主流とは言い難いです。Xtは、Xlib(X Window Systemの低レベルなAPI)の上に構築されたツールキットであり、直接的なX Window Systemのプログラミングを簡素化する目的で設計されています。 しかし、近年のGUIアプリケーション開発においては、Xtよりも高レベルで使いやすいツールキットが主流となっています。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、Xtよりも抽象化されたAPIを提供し、クロスプラットフォーム対応や豊富な機能を備えています。また、Web技術を用いたアプリケーション開発も広く行われており、JavaScriptフレームワークやウェブブラウザを用いたGUI開発も一般的です。 そのため、Xtは古典的なX Window Systemアプリケーションの保守や特定の環境下での開発には依然として利用されていますが、現代のGUIアプリケーション開発においては、より洗練されたツールキットがより広く利用されています。 XCB(X C Binding)は、X Window Systemとの低レベルな通信を行うためのライブラリであり、Xlibの代替として開発されました。XCBは、より効率的で拡張性があり、スレッドセーフなAPIを提供します。 ただし、XCB自体はGUIツールキットではなく、X Window Systemとの通信を行うためのライブラリです。そのため、XCBが直接的にGUIツールキットの礎となっているとは言い難いです。GUIツールキットは、XCBを低レベルで利用してX Window Systemとの通信を行う場合がありますが、通常はより高レベルなAPIを提供します。 現代のGUIアプリケーション開発では、XCBよりも高レベルで使いやすいAPIを提供するツールキットが一般的です。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、XCBの下に隠れてX Window Systemとの通信を行いますが、開発者にはXCBの詳細を意識する必要はありません。 そのため、XCBはX Window Systemの低レベルな通信を行うための基盤として重要ですが、GUIアプリケーション開発においては、より高レベルなツールキットがより広く利用されています。
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"このコード例では、Qtの各種ヘッダーファイルをインクルードし、QApplicationオブジェクトを作成してアプリケーションを初期化します。次に、QWidgetクラスを使用してウィンドウを作成し、QPushButtonクラスを使用してボタンを作成してウィンドウに配置します。最後に、アプリケーションのメインループを開始するためにapp.exec()を呼び出します。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "このコード例は、非常にシンプルなGUIアプリケーションを作成するためのものであり、Qtの基本的な機能を示しています。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "wxWidgetsは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーションを開発するためのC++フレームワークです。以下は、wxWidgetsのクイックツアーです:", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "wxWidgetsは、C++で開発されており、豊富な機能とクロスプラットフォーム対応性を備えたGUIアプリケーションを開発するための強力なツールキットです。使いやすさと高度なカスタマイズ性を兼ね備えており、多くの開発者によって広く利用されています。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "以下は、wxWidgetsを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC++のコード例です。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "このコード例では、wxWidgetsの各ヘッダーファイルをインクルードし、MyAppクラスとMyFrameクラスを定義しています。MyAppクラスでは、アプリケーションの初期化を行い、MyFrameクラスではメインウィンドウを作成し、ボタンのクリックイベントを処理するためのイベントハンドラを定義しています。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "アプリケーションのエントリーポイントはwxIMPLEMENT_APP(MyApp);であり、OnInit()関数がアプリケーションの初期化を行います。メインウィンドウはMyFrameクラスのインスタンスとして作成され、ボタンのクリックイベントはOnButtonClicked()関数で処理されます。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "これは基本的な例ですが、wxWidgetsを使用してGUIアプリケーションを作成するための一般的なパターンを示しています。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "Xt(X Toolkit Intrinsics)イントリンシクスは、X Window System用のツールキットであるXtの内部構造や基本的なメカニズムを提供するライブラリです。Xtイントリンシクスは、Xtの構成要素となる以下の主要な概念や機能を提供します:", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "Xtイントリンシクスは、Xtツールキットの基盤となる部分であり、Xtベースのアプリケーションの開発やカスタマイズにおいて重要な役割を果たします。これらの概念や機能を理解することで、Xtを使用した効果的なGUIアプリケーションを開発することができます。", "title": "GUIツールキット" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "以下は、X Toolkit 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"GUIツールキット" } ]
デスクトップ環境とGUIツールキットの組み合わせは、デスクトップアプリケーションの開発者にとって重要であり、それぞれのツールキットは特有のデザインや機能を提供します。開発者は、プロジェクトの要件やデザインガイドラインに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 OSSなデスクトップ環境とそれに対応するGUIツールキットは以下の通りです: これらのデスクトップ環境とGUIツールキットは、それぞれのプロジェクトに特有の特性やデザイン哲学を持っています。開発者は、プロジェクトの要件や好みに応じて適切な環境とツールキットを選択します。
{{Nav}} デスクトップ環境とGUIツールキットの組み合わせは、デスクトップアプリケーションの開発者にとって重要であり、それぞれのツールキットは特有のデザインや機能を提供します。開発者は、プロジェクトの要件やデザインガイドラインに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 OSSなデスクトップ環境とそれに対応するGUIツールキットは以下の通りです: ;GNOMEデスクトップ環境: :*GUIツールキット:GTK (GIMP Toolkit) :GNOMEデスクトップ環境は、GNOME Foundationによって開発されています。GNOMEはLinuxデスクトップ環境の一つであり、GTKツールキットを使用して構築されています。 ;KDE Plasmaデスクトップ環境: :*GUIツールキット:Qt :KDE Plasmaデスクトップ環境は、KDE Communityによって開発されています。KDEアプリケーションやプラズマデスクトップはQtツールキットをベースにしています。 :XFCEデスクトップ環境: :*GUIツールキット:GTK (GIMP Toolkit) :XFCEデスクトップ環境は、Xfce Development Teamによって開発されています。XFCEは軽量で高速なLinuxデスクトップ環境であり、GTKツールキットを使用しています。 これらのデスクトップ環境とGUIツールキットは、それぞれのプロジェクトに特有の特性やデザイン哲学を持っています。開発者は、プロジェクトの要件や好みに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 == デスクトップ環境 == オープンソースソフトウェア(OSS)における「デスクトップ環境」とは、コンピュータのデスクトップ上でのユーザーインターフェースとその周辺の機能を提供するソフトウェアの集合体を指します。これには、以下の要素が含まれます: ;ウィンドウマネージャー: :*ウィンドウの配置や操作を管理し、デスクトップ上のウィンドウの表示や非表示を制御します。タイトルバー、ボタン、ウィンドウのドラッグ、最大化、最小化、閉じるなどの機能を提供します。 ;パネル/タスクバー: :*デスクトップの上部や下部に表示され、起動中のアプリケーションやウィンドウ、システムトレイアイコンなどの情報を提供します。通常、メニューやランチャー、デスクトップ切り替えなどの機能も含まれます。 ;メニューシステム: :*アプリケーションや設定へのアクセスを提供するメニューインターフェースです。通常、アプリケーションメニュー、システム設定メニュー、ランチャーなどが含まれます。 ;デスクトップアイコン: :*デスクトップ上に表示されるアイコンで、よく使用するファイルやフォルダ、アプリケーションへのショートカットを提供します。 ;ファイルマネージャー: :*ファイルやフォルダの操作、管理、閲覧を行うためのツールです。ファイルの移動、コピー、削除、作成、プレビューなどの機能を提供します。 ;テーマやウィンドウマネージャーの設定: :*外観や操作性をカスタマイズするための設定ツールが含まれます。テーマやアイコンセット、ウィンドウの装飾などを変更できます。 デスクトップ環境は、ユーザーがコンピュータを操作し、アプリケーションを実行するための視覚的で直感的なインターフェースを提供します。多くのOSSデスクトップ環境が利用可能であり、それぞれが異なるデザインや機能を持っています。 === GNOMEデスクトップ環境 === GNOMEデスクトップ環境は、使いやすさと洗練されたデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、GNOMEデスクトップ環境のクイックツアーです: ;デザイン哲学: :*GNOMEは、直感的でシンプルなインターフェースを提供することを重視しています。シンプルなメニューやウィンドウ、洗練されたアニメーションなどが特徴です。 ;アクティビティ: :*GNOMEのメイン画面は「アクティビティ」と呼ばれます。アクティビティには、アプリケーションの起動、ウィンドウの切り替え、デスクトップ間の切り替えなどの機能が含まれています。 ;ダッシュボード: :*アクティビティ画面には、アプリケーションを素早く起動するための「ダッシュボード」があります。ダッシュボードにはよく使われるアプリケーションのアイコンが表示されます。 ;アプリケーションメニュー: :*GNOMEには、アプリケーションメニューがあります。ここからインストールされているすべてのアプリケーションにアクセスできます。 ;通知センター: :*GNOMEは通知センターを提供し、システムの更新、メッセージ、アプリケーションからの通知を一元管理します。 ;ウィンドウ管理: :*GNOMEは、ウィンドウの管理や操作を容易にするための機能を提供します。ウィンドウの移動、最小化、最大化、閉じるなどの操作が直感的に行えます。 GNOMEデスクトップ環境は、多機能で使いやすく、ユーザーフレンドリーなデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが作業を効率的に行い、楽しいデスクトップ体験を提供するために設計されています。 === KDE Plasmaデスクトップ環境 === KDE Plasmaデスクトップ環境は、豊富な機能とカスタマイズ性を特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、KDE Plasmaデスクトップ環境のクイックツアーです: ;ウィジェットとパネル: :*KDE Plasmaでは、デスクトップにウィジェットやパネルを配置して、自分だけのワークスペースを作成できます。ウィジェットには時計、天気予報、システムモニターなどがあります。 ;ランチャーとアプリケーションメニュー: :*KDE Plasmaには、スタートメニューやランチャーがあり、インストールされたアプリケーションに簡単にアクセスできます。また、お気に入りのアプリケーションをランチャーにピン留めすることもできます。 ;アクティビティと仮想デスクトップ: :*KDE Plasmaでは、複数の仮想デスクトップを使用して作業スペースを整理することができます。アクティビティスイッチャーを使用して、異なるアクティビティやデスクトップ間を簡単に切り替えることができます。 ;ウィンドウ管理: :*KDE Plasmaは、高度なウィンドウ管理機能を提供します。ウィンドウの最小化、最大化、タイル配置などの操作が容易に行えます。また、ウィンドウの角をドラッグしてサイズを変更することもできます。 ;タスクマネージャー: :*KDE Plasmaのタスクマネージャーには、起動中のアプリケーションやウィンドウが表示されます。タスクバーにアイコンをクリックすると、対応するアプリケーションやウィンドウが前面に表示されます。 KDE Plasmaデスクトップ環境は、高度なカスタマイズ性と使いやすさを兼ね備えており、ユーザーが自分好みのデスクトップ環境を構築できるように設計されています。これらの機能は、作業を効率的に行い、快適なデスクトップ体験を提供するために設計されています。 === XFCEデスクトップ環境 === XFCEデスクトップ環境は、軽量で高速な動作とシンプルなデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、XFCEデスクトップ環境のクイックツアーです: ;パネルとメニュー: :*XFCEには、上部や下部にパネルを配置し、アプリケーションメニューやお気に入りのアプリケーション、システムトレイなどの機能を含めることができます。メニューからアプリケーションを簡単に起動できます。 ;デスクトップアイコン: :*XFCEでは、デスクトップ上にアイコンを配置することができます。これにより、よく使用するファイルやフォルダへのアクセスが容易になります。 ;ウィンドウ管理: :*XFCEはシンプルで効率的なウィンドウ管理を提供します。ウィンドウの最小化、最大化、タイル配置などの基本的な操作がサポートされています。 ;仮想デスクトップ: :*XFCEには、複数の仮想デスクトップを使用して作業スペースを整理する機能があります。これにより、複数のアプリケーションやタスクを分けて管理することができます。 ;テーマとカスタマイズ: :*XFCEはテーマやウィンドウマネージャーの設定をカスタマイズすることができます。ユーザーは外観や操作性を自分好みに調整することができます。 XFCEデスクトップ環境は、シンプルで直感的な操作性を重視し、軽量でリソース効率の良いデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが効率的に作業を行い、ストレスなくデスクトップ環境を利用できるように設計されています。 == GUIツールキット == GUIツールキット(Graphical User Interface Toolkit)は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構築するためのソフトウェアライブラリやフレームワークのことを指します。GUIツールキットは、アプリケーション開発者がウィンドウ、ボタン、メニュー、テキスト入力フィールドなどのGUIコンポーネントを作成し、配置し、操作するための手段を提供します。 GUIツールキットには、以下のような特徴があります: ;ウィジェットセット: :*ボタン、チェックボックス、ラベル、テキストボックスなど、さまざまなGUIコンポーネントが含まれています。 ;イベント処理: :*ユーザーの入力や操作に応じて、イベントを処理し、適切な動作を実行します。 ;レイアウト管理: :*コンポーネントの配置やサイズの調整を行い、アプリケーションのレイアウトを設計します。 ;グラフィックス描画: :*グラフィックス描画や画像処理の機能を提供し、GUIコンポーネントの外観をカスタマイズします。 ;クロスプラットフォーム性: :*複数のプラットフォーム(Windows、macOS、Linuxなど)で動作することができるように設計されています。 代表的なGUIツールキットには、次のようなものがあります: *Qt:クロスプラットフォームのGUIツールキットであり、C++言語で使用されます。 *GTK (GIMP Toolkit):Linuxデスクトップ環境で広く使用されるGUIツールキットであり、C言語をベースにしています。 *wxWidgets:クロスプラットフォームのGUIツールキットであり、C++言語で使用されます。 GUIツールキットは、アプリケーション開発者が効率的にグラフィカルなユーザーインターフェースを構築し、ユーザーとの対話を可能にするための重要なツールです。 === GTK === GTK(GIMP Toolkit)は、クロスプラットフォームのウィジェットツールキットであり、主にLinuxやUnix系システムで使用されています。以下は、GTKのクイックツアーです: ;ウィジェットセット: :*GTKには、ボタン、ラベル、テキスト入力フィールド、チェックボックス、ラジオボタン、メニュー、ダイアログなど、さまざまなGUIコンポーネントが含まれています。 ;イベント処理: :*GTKは、ユーザーの入力や操作に応じてイベントを処理し、適切なアクションを実行します。これには、クリックやキー入力などのイベントが含まれます。 ;レイアウト管理: :*GTKは、ボックス、グリッド、固定配置などのレイアウトマネージャーを提供し、コンポーネントの配置やサイズの調整を行います。 ;描画とカスタマイズ: :*GTKは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。テーマやスタイルを変更することで、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 ;国際化とアクセシビリティ: :*GTKは、国際化とアクセシビリティを重視しており、複数の言語やテキスト方向に対応し、バリアフリーなユーザーエクスペリエンスを提供します。 ;拡張性とカスタマイズ: :*GTKは、さまざまなプログラミング言語(C、Python、JavaScriptなど)で使用でき、機能の拡張やカスタマイズが可能です。 GTKは、GNOMEデスクトップ環境の中核となるツールキットとして広く使用されていますが、独立したアプリケーションや他のデスクトップ環境でも利用されています。GTKを使用することで、使いやすく魅力的なグラフィカルなアプリケーションを開発することができます。 ==== アプリケーションコード例 ==== 以下は、GTKを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。 ;GtkApp.c:<syntaxhighlight lang=c> #include <gtk/gtk.h> // ボタンがクリックされたときのコールバック関数 void button_clicked(GtkWidget *widget, gpointer data) { g_print("ボタンがクリックされました\n"); } // メイン関数 int main(int argc, char *argv[]) { // GTKの初期化 gtk_init(&argc, &argv); // ウィンドウの作成 GtkWidget *window = gtk_window_new(GTK_WINDOW_TOPLEVEL); gtk_window_set_title(GTK_WINDOW(window), "GTKアプリケーション"); g_signal_connect(window, "destroy", G_CALLBACK(gtk_main_quit), NULL); // ボタンの作成 GtkWidget *button = gtk_button_new_with_label("クリックしてください"); g_signal_connect(button, "clicked", G_CALLBACK(button_clicked), NULL); gtk_container_add(GTK_CONTAINER(window), button); // ウィンドウとボタンの表示 gtk_widget_show_all(window); // GTKのメインイベントループを開始 gtk_main(); return 0; } </syntaxhighlight> このコード例では、まず<code>gtk/gtk.h</code>ヘッダーファイルをインクルードしてGTKライブラリを使用します。次に、<code>button_clicked</code>という名前のコールバック関数を定義し、ボタンがクリックされたときに呼び出される処理を定義します。 <code>main</code>関数では、GTKを初期化し、ウィンドウとボタンを作成し、それぞれのイベントに対するコールバック関数を設定します。最後に、ウィンドウとボタンを表示してGTKのメインイベントループを開始します。 このコード例は、GTKを使用してシンプルなGUIアプリケーションを作成するための基本的なものです。 === Qt === Qtは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーション開発フレームワークであり、C++をベースにしています。以下は、Qtのクイックツアーです: ;ウィジェットセット: :*Qtには、ボタン、ラベル、テキストボックス、スライダー、メニューバー、ツリービューなど、豊富なGUIウィジェットが含まれています。 ;イベント処理: :*Qtは、ユーザーの操作に応じてイベントを処理し、対応するアクションを実行します。クリックやキー入力などのイベントが含まれます。 ;レイアウト管理: :*Qtは、グリッド、ボックス、スタックなどのレイアウトマネージャーを提供し、ウィジェットの配置やサイズの調整を行います。 ;描画とスタイリング: :*Qtは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。独自のスタイルシートを使用して、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 ;データモデルとビュー: :*Qtには、データモデルとビューを組み合わせた豊富なモデル/ビューアーキテクチャが含まれており、データの表示や操作を容易にします。 ;国際化とアクセシビリティ: :*Qtは、多言語対応やアクセシビリティ機能を提供し、グローバルなユーザーに対して使いやすいアプリケーションを開発することができます。 ;マルチプラットフォーム対応: :*Qtは、Windows、macOS、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで動作します。クロスプラットフォームのアプリケーションを効率的に開発できます。 Qtは、広範なアプリケーション開発に使用され、特にデスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、組み込みシステムなどの分野で人気があります。使いやすく強力な開発ツールとして、Qtは多くの開発者によって選ばれています。 ==== アプリケーションコード例 ==== 以下は、Qtを使用してGUIアプリケーションを作成するための基本的なコード例です。この例では、ウィンドウとボタンが含まれています。 ;QtApp.cpp:<syntaxhighlight lang=c++> #include <QApplication> #include <QPushButton> int main(int argc, char *argv[]) { QApplication app(argc, argv); // アプリケーションの初期化 // ウィンドウを作成 QWidget window; window.resize(250, 150); // ウィンドウのサイズを設定 window.setWindowTitle("Qtアプリケーション"); // ウィンドウのタイトルを設定 // ボタンを作成 QPushButton button("クリックしてください", &window); // ウィンドウにボタンを配置 button.setGeometry(QRect(QPoint(100, 50), QSize(100, 50))); // ボタンの位置とサイズを設定 // ウィンドウを表示 window.show(); // アプリケーションのイベントループを開始 return app.exec(); } </syntaxhighlight> このコード例では、Qtの各種ヘッダーファイルをインクルードし、<code>QApplication</code>オブジェクトを作成してアプリケーションを初期化します。次に、<code>QWidget</code>クラスを使用してウィンドウを作成し、<code>QPushButton</code>クラスを使用してボタンを作成してウィンドウに配置します。最後に、アプリケーションのメインループを開始するために<code>app.exec()</code>を呼び出します。 このコード例は、非常にシンプルなGUIアプリケーションを作成するためのものであり、Qtの基本的な機能を示しています。 === wxWidget === wxWidgetsは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーションを開発するためのC++フレームワークです。以下は、wxWidgetsのクイックツアーです: ;ウィジェットセット: :*wxWidgetsには、ボタン、テキスト入力フィールド、ラベル、リストボックス、メニューバーなど、豊富なGUIウィジェットが含まれています。 ;イベント処理: :*wxWidgetsは、ユーザーの操作に応じてイベントを処理し、適切なアクションを実行します。ボタンのクリックやキー入力などのイベントが含まれます。 ;レイアウト管理: :*wxWidgetsは、ボックス、グリッド、サイザーなどのレイアウトマネージャーを提供し、ウィジェットの配置やサイズの調整を行います。 ;描画とカスタマイズ: :*wxWidgetsは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。ネイティブな外観やカスタムスキンを使用して、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 ;データモデルとビュー: :*wxWidgetsには、データモデルとビューを組み合わせたMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャが含まれており、データの表示や操作を効率的に行えます。 ;マルチプラットフォーム対応: :*wxWidgetsは、Windows、macOS、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで動作します。クロスプラットフォームのアプリケーションを効率的に開発できます。 wxWidgetsは、C++で開発されており、豊富な機能とクロスプラットフォーム対応性を備えたGUIアプリケーションを開発するための強力なツールキットです。使いやすさと高度なカスタマイズ性を兼ね備えており、多くの開発者によって広く利用されています。 ==== アプリケーションコード例 ==== 以下は、wxWidgetsを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC++のコード例です。 ;wxApp.cpp:<syntaxhighlight lang=c++> #include <wx/wx.h> // アプリケーションクラスの定義 class MyApp : public wxApp { public: virtual bool OnInit(); // 初期化関数のオーバーライド }; // メインウィンドウクラスの定義 class MyFrame : public wxFrame { public: MyFrame(const wxString& title, const wxPoint& pos, const wxSize& size); // コンストラクタ void OnButtonClicked(wxCommandEvent& event); // ボタンクリック時のイベントハンドラ private: wxButton* m_button; // ボタンオブジェクトへのポインタ }; // アプリケーションの初期化 bool MyApp::OnInit() { MyFrame* frame = new MyFrame("wxWidgetsアプリケーション", wxPoint(50, 50), wxSize(250, 150)); frame->Show(true); return true; } // メインウィンドウの実装 MyFrame::MyFrame(const wxString& title, const wxPoint& pos, const wxSize& size) : wxFrame(NULL, wxID_ANY, title, pos, size) { m_button = new wxButton(this, wxID_ANY, "クリックしてください"); Connect(m_button->GetId(), wxEVT_BUTTON, wxCommandEventHandler(MyFrame::OnButtonClicked)); } // ボタンクリック時のイベントハンドラ void MyFrame::OnButtonClicked(wxCommandEvent& event) { wxMessageBox("ボタンがクリックされました", "メッセージ", wxOK | wxICON_INFORMATION); } // アプリケーションのエントリーポイント wxIMPLEMENT_APP(MyApp); </syntaxhighlight> このコード例では、wxWidgetsの各ヘッダーファイルをインクルードし、<code>MyApp</code>クラスと<code>MyFrame</code>クラスを定義しています。<code>MyApp</code>クラスでは、アプリケーションの初期化を行い、<code>MyFrame</code>クラスではメインウィンドウを作成し、ボタンのクリックイベントを処理するためのイベントハンドラを定義しています。 アプリケーションのエントリーポイントは<code>wxIMPLEMENT_APP(MyApp);</code>であり、<code>OnInit()</code>関数がアプリケーションの初期化を行います。メインウィンドウは<code>MyFrame</code>クラスのインスタンスとして作成され、ボタンのクリックイベントは<code>OnButtonClicked()</code>関数で処理されます。 これは基本的な例ですが、wxWidgetsを使用してGUIアプリケーションを作成するための一般的なパターンを示しています。 ==== X Toolkit Intrinsics ==== Xt(X Toolkit Intrinsics)イントリンシクスは、X Window System用のツールキットであるXtの内部構造や基本的なメカニズムを提供するライブラリです。Xtイントリンシクスは、Xtの構成要素となる以下の主要な概念や機能を提供します: ;ウィジェット(Widget): :*ウィジェットは、Xtが扱うGUIコンポーネントの基本単位です。ボタン、ラベル、テキストフィールドなどの各種ウィンドウ部品がウィジェットとして表現されます。 ;リソース(Resource): :*リソースは、ウィジェットの属性や外観を指定するための設定項目です。色、フォント、サイズなどの属性が含まれます。ウィジェットの外観や動作をカスタマイズする際に使用されます。 ;イベント処理: :*Xtイントリンシクスは、X Window Systemからのイベントを処理し、適切なウィジェットにイベントをディスパッチする仕組みを提供します。ユーザーの操作に応じてウィジェットが反応し、アプリケーションの動作を制御します。 ;リソースマネージャ(Resource Manager): :*リソースマネージャは、アプリケーションのリソースを管理する機能を提供します。アプリケーションのリソースは、リソースマネージャを介して取得され、実行時に変更される場合があります。 ;レイアウトマネージャ(Layout Manager): :*レイアウトマネージャは、ウィジェットの配置やサイズ調整を自動化する機能を提供します。ウィンドウ内のウィジェットの配置を柔軟に管理し、ユーザーインターフェースの設計を容易にします。 Xtイントリンシクスは、Xtツールキットの基盤となる部分であり、Xtベースのアプリケーションの開発やカスタマイズにおいて重要な役割を果たします。これらの概念や機能を理解することで、Xtを使用した効果的なGUIアプリケーションを開発することができます。 ==== アプリケーションコード例 ==== 以下は、X Toolkit Intrinsics(Xt)を使用して、ウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。この例では、Xtを使用してX Window System上で動作するシンプルなGUIアプリケーションを作成します。 ;XtApp.c:<syntaxhighlight lang=c> #include <X11/Intrinsic.h> #include <X11/StringDefs.h> #include <Xm/PushB.h> void button_click(Widget w, XtPointer client_data, XtPointer call_data) { printf("ボタンがクリックされました\n"); } int main(int argc, char *argv[]) { XtAppContext app; Widget topLevel = XtAppInitialize(&app, "MyApp", NULL, 0, &argc, argv, NULL, NULL, 0); Widget button = XtVaCreateManagedWidget("button", xmPushButtonWidgetClass, topLevel, NULL); XtAddCallback(button, XmNactivateCallback, button_click, NULL); XtRealizeWidget(topLevel); XtAppMainLoop(app); return 0; } </syntaxhighlight> このコード例では、Xtのヘッダーファイルをインクルードし、XtAppContext、Widget、XtPointerなどの型を使用してXtアプリケーションを構築します。 <code>main</code>関数では、Xtアプリケーションコンテキストを初期化し、トップレベルウィジェット(ウィンドウ)とボタンを作成します。<code>XtVaCreateManagedWidget</code>関数を使用してボタンを作成し、<code>XtAddCallback</code>関数を使用してボタンのクリックイベントに対するコールバック関数を登録します。 最後に、<code>XtRealizeWidget</code>関数を使用してウィンドウを表示し、<code>XtAppMainLoop</code>関数を呼び出してXtアプリケーションのメインイベントループを開始します。 このコード例は、X Toolkit Intrinsicsを使用して簡単なGUIアプリケーションを作成する手順を示しています。 ;Xtは現在のツールキットの礎となっていますか? X Toolkit Intrinsics(Xt)は、X Window Systemの初期のGUIアプリケーション開発において非常に重要な役割を果たしましたが、現在のGUIツールキットの中で主流とは言い難いです。Xtは、Xlib(X Window Systemの低レベルなAPI)の上に構築されたツールキットであり、直接的なX Window Systemのプログラミングを簡素化する目的で設計されています。 しかし、近年のGUIアプリケーション開発においては、Xtよりも高レベルで使いやすいツールキットが主流となっています。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、Xtよりも抽象化されたAPIを提供し、クロスプラットフォーム対応や豊富な機能を備えています。また、Web技術を用いたアプリケーション開発も広く行われており、JavaScriptフレームワークやウェブブラウザを用いたGUI開発も一般的です。 そのため、Xtは古典的なX Window Systemアプリケーションの保守や特定の環境下での開発には依然として利用されていますが、現代のGUIアプリケーション開発においては、より洗練されたツールキットがより広く利用されています。 ;Xcbは現在のツールキットの礎となっていますか? XCB(X C Binding)は、X Window Systemとの低レベルな通信を行うためのライブラリであり、Xlibの代替として開発されました。XCBは、より効率的で拡張性があり、スレッドセーフなAPIを提供します。 ただし、XCB自体はGUIツールキットではなく、X Window Systemとの通信を行うためのライブラリです。そのため、XCBが直接的にGUIツールキットの礎となっているとは言い難いです。GUIツールキットは、XCBを低レベルで利用してX Window Systemとの通信を行う場合がありますが、通常はより高レベルなAPIを提供します。 現代のGUIアプリケーション開発では、XCBよりも高レベルで使いやすいAPIを提供するツールキットが一般的です。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、XCBの下に隠れてX Window Systemとの通信を行いますが、開発者にはXCBの詳細を意識する必要はありません。 そのため、XCBはX Window Systemの低レベルな通信を行うための基盤として重要ですが、GUIアプリケーション開発においては、より高レベルなツールキットがより広く利用されています。 [[カテゴリ:OSS開発ツール]]
2006-07-23T04:52:56Z
2024-01-30T02:01:42Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/OSS%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/GUI%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%88
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ゲームデザイン
多くのプレーヤや開発者にとって、なぜおもしろいゲームとそうでないゲームが登場するのかというのは大きな謎です。 ゲームという遊びの特徴はその遊びが「ルールの構造」の中に起きることです。 ルールが一つ違えばゲームの幅やプレイは変わってしまいます。ゲームのルールが規定する構造が、ゲーム内でのプレイに競争的・物語的・社会的・戦略的な意味を生みます。 プレーヤーがゲーム内で行動すると、それに対してなんらかの結果が返ってきます。サッカーゴールにボールを入れれば得点という形で帰ってくるように。プレーヤーはゲーム内での自身の行動に対して帰ってくる結果に様々な意味を見出していきます。例えば、RPGなら経験値のゲーム内での「意味」や戦闘・マップ・セリフ等の集約としての「物語」等です。 では、どうすればプレーヤーがプレイに対してより意味を見出せるものを作れるのでしょうか? 要素は色々あり必ずしも一つには定められませんが、最も大事なのは独自性でしょう。同じようなゲームばかりでは飽きてしまいます。
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2006-07-23T15:48:59Z
2023-09-26T11:45:42Z
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強弱法/強弱記号
音の強弱(ダイナミクス/ディナーミク/デュナーミク)を表す記号。 楽譜の中に詰め込まれる情報量は時代を追うごとに多くなっていったが、当初は楽譜に強弱を示す要素までは要求されなかった。J.S.バッハやその同時代の作曲家にとってもまだ、音楽における共通語であったイタリア語によって"forte(大きく)"や"piano(小さく)"と楽譜に注意書きを添えることは大変珍しいことであり、特別の意図がある時のみに限られていた。それは、室内楽から管弦楽において、またチェンバロやオルガンのストップによる対比的効果を欠くことのできないような楽句などに見られた。 強弱の指示の必要性については、再現音楽として作曲そのものの質や楽器制作の質などの向上、そして奏者の演奏技術の向上などによって、音楽そのものや楽譜により細かな指示が要求されるようになったことが挙げられる。実際には、ハイドンやモーツァルトたちの初期の作品には強弱の指示は見られず、18世紀後半になって強弱の記入が常識的な作業として普及し、定着していった。その中で、例えば「」や「」という記号が使用されるようになっていき、ベートーヴェンの世代においては、その初期の作品から強弱の指示が楽譜に見出される。 「」や「」などが記号化しつつあった当時においては、"forte"や"piano"と文字で指示される方式も依然残っており、記号化は徐々に浸透・定着していった。例えば「メッゾ・フォルテ」では、"mezzo forte"、"mezzo "、"mz forte"、"mz "、""などと様々な指示の仕方が楽譜の中に見られた。強弱記号が楽譜の要素の中で重要な位置を獲得するようになった頃においても、最大は、最小はであり、や"のような微妙な指示や、以上や以下が登場するというのはもっと後のことで、それらは楽譜の表現力において大きな進展であった。ベートーヴェンにおける斬新なソナタ形式として名高いピアノ・ソナタ第23番ヘ短調(熱情)作品57第I楽章 の終結においては、強弱の指定においても特別の意気込みが見られる。254小節には"più"、261小節には"più piano"という記入、最後は当時にとっては特別珍しい""が登場する。 ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルトたちの時代においても、まだ作曲家たちは試行錯誤を繰り返しており、使用法が厳密でなかったり、後の時代に定着したような使用法とは異なるようなものも多く見出される。例えばフォルテの類が、時には、後のテヌートと同等程度の意図であったり、後のアクセントやスフォルツァンドと同類の意図を込められて使用されてきたことが、当時の自筆譜の研究で明確になっている。それらの使用は、後の時代の強勢とは本質的には違うものの、当時はまだ記譜の概念が大雑把であり、音量によって強勢を副次的に示しただけであり、演奏する者はそれが単純な瞬間的フォルテではなく、音量によって副次的に示された強勢であることを誤解しないように読譜しなくてはならない。またベートーヴェンにおいては、突然のフォルテや突然のピアノを非常に好んだが、"subito "や"subito "などが記号として登場するようになったのはもっと後のことであった。 これらの記号の使用法として、2種の強弱記号を自由に結合させて1つの記号として使用することもできる。例えば、""のような組み合わせであるが、最初の音量の後ただちに次の音量に転じるという指示で、これらは単独の強弱記号の二次的使用と認められ、その種類をあらゆる組み合わせで列挙することは有意義でないため割愛する。一般には大きい音量から小さい音量へと転じる際にこの結合式の強弱記号が作成されるが、小さい音量から突然大きい音量へと転じる指示にこの結合式強弱記号が作成されることは、必要性の面から、非常に稀なものである。しかしながら、記号の組み合わせは様々なものが理論的に可能であり、特にそこに禁止されるべききまりはないが、必要性に則して一定の傾向が見出される。例えば""、""などのように、対比的な強弱指示が組み合わせされる機会は多いものの、対比の少ない組み合わせ、例えば""というのは実際には見かけることはまずない。一般に、明らかな強弱の対比による効果をもたらしたい際に、この結合式の強弱記号が使用される。 尚、演奏の面において、この結合式強弱記号の正しい解釈については長年論議が続いてきた。すなわち、音量を切り換える時間的地点の違いによって、表現上の結果が大きく変化してしまうことが問題になってきた。例えば2分音符に""が付与されていた場合、それがテンポの非常に遅い場面であれば、フォルテの時間が8分音符などの短いものとされ、テンポの非常に速い場面であれば、フォルテの時間が4分音符などの長いものと演奏されるという解釈が提唱されてきたが、どの場合でも明らかに判断がつきやすいものばかりではなく、極論的には、どう処理されるべきかという判断は中立性を持って奏者が自然で効果的な解釈を目指すことに任されている。時には、音を細かく連打している場面にこのような指示が付されていることもあり、その場合には、連打の冒頭1つだけ、連打の冒頭2つまで、連打の冒頭3つまで、連打の冒頭4つまで、などと音量の切り換え箇所の特定は一定していない。尚、古い時代には""や""なども見られたが、それらは指示法の確定されていない時代によく見られたものであり、後の時代においては、""は特定の音符・瞬間のみに置かれる強勢を意味し、音量の示す記号とはされていない。 これら強弱記号は、当初は音楽全体に与える指示であったが、音楽の中に様々な別の動きが氾濫するようになってからは、記号は特定の音群のみに適用されることとなっていった。そのため、例えば大譜表の5線譜と5線譜の間に強弱記号が配されていた場合、古い音楽であれば全体でその音量に従えばよいものの、記号の上の5線と下の5線が異なる動きを採っているような箇所においては、作曲者が「上の5線の下」へ配したつもりの指示であるのか、「下の5線の上」へ配したつもりの指示であるのか、「両方の5線の間」へ配したつもりの指示であるのか、甚だ判断がつきにくい場面も多く存在する。自筆譜の研究においては、そういう解釈について論議が続いている作品の箇所が多く存在し、また出版業界においては、やむを得ず奏者に任せるままに5線と5線の間に強弱記号を配するしかないことも多い。強弱記号がどの5線や音群に付与されたものであるかというこの問題は、総譜の中でも起きる問題であり、また単一の5線の中に複数声部が混在する際にも起きる問題である。 上述の縦軸上の問題に対して、横軸上における強弱記号の問題も音楽研究の場では論議が続いている。記譜に精密さを要求しなかった時代においては特に、明確な形の楽句の始まりに強弱記号が揃えられていないような自筆の指示が多く存在し、楽句が始まった後に指示に従うのか、楽句の最初から指示に従うのかという論議が続けられている。楽句全体の強弱の指示を、短いその楽句の中間地点に配した作曲家もおり、また弱起部分には強弱記号を配さないという配慮が認められる場合もあり、楽譜研究が進むにつれ、記譜が厳密でなかった時代の自筆譜の解読には困難な問題が残っている。これらは、出版譜においても見られる問題で、古い時代の楽譜に対峙する際には、それらが精密な指示を果たした結果でないがために、楽譜上の指示の位置に厳密に従うことは危険とされている。 強弱記号の種類は、当初はごく少なく、多くは相対的な音量を示す程度であったものの、徐々に表現の要求度が高まるにつれて種類が豊富になり、現代に於いては、どちらかというと絶対的な音量を示そうという傾向が強い。その最初の兆候は、印象主義の作曲家たちが楽譜にあらゆる意図を細かく詰め込もうとした様式の中に顕著に見出される。"più "や"più "がドビュッシーや同時代以降の多くの場面に見出されるが、更に"meno "や"meno "までもが現れた。新しい時代においては、作曲家ごとに記号の種類や使用傾向が異なるため、作曲家の様式を理解した上で読譜に臨むことが望まれる。ドビュッシーたちの伝統を更に進めたメシアンは、楽器そのものの表現能力や音域の特性を含めて強弱に厳密に配慮し、ピアノ独奏曲「みどり児イエスに注ぐ20のまなざし」や2台ピアノ曲「アーメンの幻影」においては4つから5つまでの幅で精密に曲中の強弱が指示されている。彼の後のセリー的作品である「音価と強度のモード」においては、7種の強弱記号によるセリーという側面までもが要素の中に組まれており、明らかに強弱記号の絶対性が求められており、彼は後の「カンテヨジャーヤ」や「鳥のカタログ」などでも同様の音量的セリーを導入したが、このような強弱記号の絶対的傾向は、近代・現代の作曲家に多く共通する記譜上の特徴として現れた。 強弱記号の音量的意図を理解する上では、また別の重要な問題が存在する。総譜が複雑化する中で、楽器特性に応じた強弱配慮を延長すると、現代作品においては作曲家の意図が表現できなくなっていった。例えば、金管楽器に付与されると、管弦楽中の弦楽器独奏に付与されるとでは、絶対的な音量にかなり違いが生じる。更に、タムタムにおけるとチェレスタにおける、ピッコロにおけるとコントラバスにおける、サックスにおけるとクラリネットにおけるなどを比較すれば、総譜における強弱記号の問題は、管弦楽法の歴史の中で終着点のないものであった。そんな中で、総譜における強弱記号は長い間、そのままでパート譜に写譜されることを配慮して指示され、作曲家が書く際、指揮者が読解しようとする際には、楽器特有の性能を踏まえられていた。すなわち、同じ音量バランスをもって奏されて欲しい楽器群があっても、楽器の性能に合わせて強弱指示されていたため、それらの楽器群が全く同じ記号が付与されるとは限らないわけである。しかしながら現代作品の総譜においては、音楽の要素の複雑化が進み、楽器特性に配慮した強弱指定をすると、その指示のどこまでが楽器特性に起因するものかが判読できず、そして作曲者の本意を解するには不可能になったため、パート譜にする際の配慮は別領域として、総譜には絶対的な音量を楽器特性を無視して指示する様式が多く採られている。指揮者は絶対的な指示として強弱を理解できることによって、作曲者と指揮者との壁が大幅になくなり、不本意な誤解が解消されるようになった。その場合、パート譜へは総譜とは異なった強弱記号が変換される場合とそうでない場合とがあるが、その両方や従来の総譜からの場合においても、楽団の全奏者はパート譜の強弱指定に局所的に従うのではなく、総譜を的確に解読した上でパート譜上の指示を適切に捉えることが要求される。 管弦楽においては音量の幅があまりにも大きいため、やが5~6つ結合されることもある。それらの早い例としては、チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調「悲愴」(第I楽章160小節)において、ファゴットパートにはが6つも連ねられた指示が見出される。極小音の得意とする大太鼓やティンパニに対しても、同様の極端な強弱指示が後の時代の音楽に見出されるが、作曲家には精密な楽想の処理が要求されることとなる。 20世紀後半に於いては、作曲者のイマジネーションの正確な受信を心がける為に、ソロ楽器ですらフォルテかピアノを九つ書いたりする例も稀ではなくなった。強弱記号のインフレを防ぐ為に、楽譜のインストラクションにあらかじめ「全曲を通じて可能な限り小さく(大きく)」と書いておく例も見かけるようになった。 ごく稀に、"più "や"più "が見出されることもあるが、"più"を添えるのは1つや1つに添えられるのが一般的である。やには、"più","m","meno(稀)"が付与されて、補助記号なしの場合を含めて4段階に程度が増減され得るが、それよりも程度を広げる場合には補助記号にはよらず、やを複数個連ねることによって表現される。古い時代の楽譜こそ、や、やなどは、元の記号の倍数個分の音量を意味するほどの音量差が望まれることが多かったが、それらの種類が更に増えた現代においては、それら各記号ごとの音強幅は倍数的に増えるほどのものを要求されているというよりも、耳で認識できる1段階の違いを表現しているという傾向に推移していった。極論的には、絶対的な音量を定義することは不可能であるが、例えば仮に、più ととの差、menoととの差、これらが等しいと設定しても、ととの差をそれらと等しく表現すべきかという問題が浮上する。しかしながら、音響学によって明らかにされている人間の耳の特性として、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音と音の音量差を認識し辛くなるため、有能な奏者や指揮者たちは耳の特性に応じて、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音量差を大きく設定するという作業を無意識にこなしているとされる。逆に、中音量であればあるほど音量差を認識しやすくなるという人間の耳の特性によって、やの付近では微妙な音量差も敏感に認識され得ることを考えると、やには"più","m","meno(稀)"を付与するのに対し、それよりも両脇は補助記号にはよらず、やを複数個連ねることによって表現されるという方式は、非常に実際的な面を踏まえたものと見なされる。 総じて、強弱記号の判読は一筋縄にはいかないものであり、記譜における広い歴史的理解の基で、時代性を踏まえて楽譜に対峙するだけでなく、作曲家の傾向や様式、そして良きも悪きも癖や配慮の程度も総合的に捉えることが必要不可欠となる。また、音楽家としての感性の鋭さと楽譜に対する学者的中立性を両立させることも強く要求されることが望まれる。それらに欠けるところがもしあれば、演奏が作曲家の意図に沿わない点が発生してしまうことは否定できない。しかしながら、仮に完璧な記譜法がこの世に確立されたとしても、それが万人に意図どおり理解され得るかというと、難しい問題となるだろう。管弦楽法や記譜法について、数々の著作が歴史の中で改良されてきたが、少なくとも現在においてはまだ最高の方法が見つかっているわけではなく、一定以上の領域においては、音楽家としての本能的感性によって理解の助けとせざるを得ないと言える。 俗に「アクセント記号」と称される。 記譜上の記号によって精密な指示を果たさなかった時代においては、アッチェントは主に音量的概念によって満たされていた。そのため、強勢を配したい音符のみにやなどが付与されることによって意図が果たされることが多かった。その場合、直後に対比的な強弱記号が配されることがおおかったが、時間的な早急性を与えるため、などのような結合型の強弱記号によってそれが代用されることとなった。後にの類が登場するが、それには音量的なだけではなく、質感としての強勢も表現されて進化を遂げた。また、場合によってはの類は、の類よりも時間的早急性を有しており、それが作曲家によって意図的に使い分けされていると見なされることもあるが、そこまでの意味を見出せない場合も認められ、時代や作曲家の様式を踏まえて臨機応変に楽譜を解読する必要がある。 古典派音楽においては、強勢についての表現法はまだ試行錯誤が続いており、多種多様な方法が混在していた。それら全てに固有の意味の違いを求めるのは無理なことで、自筆譜の研究分野においては、作曲家ごと、そしてその時代ごとの傾向を体系化する動きが見られるが、全ての作曲家が全ての表記法を熟知していたわけではなく、そしてそれらをどんな場合においても厳密に使い分けていたかというと、そうでもないことが研究されている。 ベートーヴェンの自筆譜研究において世界的権威であった故児島新氏による研究によると、例えば、ベートーヴェンの強勢には数種のものが見出されるという。バロック音楽の楽譜にも見られ、モーツァルトの楽譜にもよく現れるが、俗名「棒アクセント」と呼ばれる「'」による強勢は、単純な強勢を意味するだけでなく、後の時代のスタッカートを意味することもあり、またテヌートを意味することもあった。現在の古楽においては、このことは常識とされているが、古楽に精通しない奏者にとってはまだ誤認が多く、誤った多くの演奏がいまだに重ねられている。 記譜が進化するにつれて、強制は音量だけではなく、むしろ質感(音色的側面)による表現に依存するところが増大することとなった。 日本語において、を「不等号アクセント」と呼び、とは「山型アクセント」と呼ぶことによって、両者を区別しようという配慮もなされている。不等号アクセントは「音が抜ける(減弱していく)ような波形になるアクセント」、山型アクセントは「突き刺すようなアクセント(楔そのものの鋭利性のように)という使い分けが厳密でないながらも試みされていもするが、これらの記号を厳密にその強勢の波形を象形文字として表したものと理解するのは非常に危険であり、現に、それに相応しいだけの歴史的根拠はまだ発見されていない。奏者にとっては、複数の強勢記号すべてに明白な機能の違いを求めたがるものであるが、バロック音楽からロマン派にかけては、まだまだ記譜についての習慣が進化しきっていない状況であり、各地において様々なアイデアが別々に発生し、散逸していたそれら全てが直ちに普及したり取捨選択されたものではなかったため、それらの記号に遭遇した際には、読む側も当時の試行錯誤に則して、ある程度の自由さを持って対峙することが好ましい。何より、理解に苦しんだ場合には、響きそのものから感じられる表現から意図を見出すことが、何よりも要求されることとなる。ただし、どんな場合であっても主観的ではなく、あくまでも中立的な学者的立場が望まれることは言うまでもない。バロック音楽からロマン派にかけての読譜においては、多くの経験と熟考とが必要とされる困難な作業である。
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"強弱記号の音量的意図を理解する上では、また別の重要な問題が存在する。総譜が複雑化する中で、楽器特性に応じた強弱配慮を延長すると、現代作品においては作曲家の意図が表現できなくなっていった。例えば、金管楽器に付与されると、管弦楽中の弦楽器独奏に付与されるとでは、絶対的な音量にかなり違いが生じる。更に、タムタムにおけるとチェレスタにおける、ピッコロにおけるとコントラバスにおける、サックスにおけるとクラリネットにおけるなどを比較すれば、総譜における強弱記号の問題は、管弦楽法の歴史の中で終着点のないものであった。そんな中で、総譜における強弱記号は長い間、そのままでパート譜に写譜されることを配慮して指示され、作曲家が書く際、指揮者が読解しようとする際には、楽器特有の性能を踏まえられていた。すなわち、同じ音量バランスをもって奏されて欲しい楽器群があっても、楽器の性能に合わせて強弱指示されていたため、それらの楽器群が全く同じ記号が付与されるとは限らないわけである。しかしながら現代作品の総譜においては、音楽の要素の複雑化が進み、楽器特性に配慮した強弱指定をすると、その指示のどこまでが楽器特性に起因するものかが判読できず、そして作曲者の本意を解するには不可能になったため、パート譜にする際の配慮は別領域として、総譜には絶対的な音量を楽器特性を無視して指示する様式が多く採られている。指揮者は絶対的な指示として強弱を理解できることによって、作曲者と指揮者との壁が大幅になくなり、不本意な誤解が解消されるようになった。その場合、パート譜へは総譜とは異なった強弱記号が変換される場合とそうでない場合とがあるが、その両方や従来の総譜からの場合においても、楽団の全奏者はパート譜の強弱指定に局所的に従うのではなく、総譜を的確に解読した上でパート譜上の指示を適切に捉えることが要求される。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "管弦楽においては音量の幅があまりにも大きいため、やが5~6つ結合されることもある。それらの早い例としては、チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調「悲愴」(第I楽章160小節)において、ファゴットパートにはが6つも連ねられた指示が見出される。極小音の得意とする大太鼓やティンパニに対しても、同様の極端な強弱指示が後の時代の音楽に見出されるが、作曲家には精密な楽想の処理が要求されることとなる。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "20世紀後半に於いては、作曲者のイマジネーションの正確な受信を心がける為に、ソロ楽器ですらフォルテかピアノを九つ書いたりする例も稀ではなくなった。強弱記号のインフレを防ぐ為に、楽譜のインストラクションにあらかじめ「全曲を通じて可能な限り小さく(大きく)」と書いておく例も見かけるようになった。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ごく稀に、\"più \"や\"più \"が見出されることもあるが、\"più\"を添えるのは1つや1つに添えられるのが一般的である。やには、\"più\",\"m\",\"meno(稀)\"が付与されて、補助記号なしの場合を含めて4段階に程度が増減され得るが、それよりも程度を広げる場合には補助記号にはよらず、やを複数個連ねることによって表現される。古い時代の楽譜こそ、や、やなどは、元の記号の倍数個分の音量を意味するほどの音量差が望まれることが多かったが、それらの種類が更に増えた現代においては、それら各記号ごとの音強幅は倍数的に増えるほどのものを要求されているというよりも、耳で認識できる1段階の違いを表現しているという傾向に推移していった。極論的には、絶対的な音量を定義することは不可能であるが、例えば仮に、più ととの差、menoととの差、これらが等しいと設定しても、ととの差をそれらと等しく表現すべきかという問題が浮上する。しかしながら、音響学によって明らかにされている人間の耳の特性として、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音と音の音量差を認識し辛くなるため、有能な奏者や指揮者たちは耳の特性に応じて、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音量差を大きく設定するという作業を無意識にこなしているとされる。逆に、中音量であればあるほど音量差を認識しやすくなるという人間の耳の特性によって、やの付近では微妙な音量差も敏感に認識され得ることを考えると、やには\"più\",\"m\",\"meno(稀)\"を付与するのに対し、それよりも両脇は補助記号にはよらず、やを複数個連ねることによって表現されるという方式は、非常に実際的な面を踏まえたものと見なされる。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "総じて、強弱記号の判読は一筋縄にはいかないものであり、記譜における広い歴史的理解の基で、時代性を踏まえて楽譜に対峙するだけでなく、作曲家の傾向や様式、そして良きも悪きも癖や配慮の程度も総合的に捉えることが必要不可欠となる。また、音楽家としての感性の鋭さと楽譜に対する学者的中立性を両立させることも強く要求されることが望まれる。それらに欠けるところがもしあれば、演奏が作曲家の意図に沿わない点が発生してしまうことは否定できない。しかしながら、仮に完璧な記譜法がこの世に確立されたとしても、それが万人に意図どおり理解され得るかというと、難しい問題となるだろう。管弦楽法や記譜法について、数々の著作が歴史の中で改良されてきたが、少なくとも現在においてはまだ最高の方法が見つかっているわけではなく、一定以上の領域においては、音楽家としての本能的感性によって理解の助けとせざるを得ないと言える。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "俗に「アクセント記号」と称される。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "記譜上の記号によって精密な指示を果たさなかった時代においては、アッチェントは主に音量的概念によって満たされていた。そのため、強勢を配したい音符のみにやなどが付与されることによって意図が果たされることが多かった。その場合、直後に対比的な強弱記号が配されることがおおかったが、時間的な早急性を与えるため、などのような結合型の強弱記号によってそれが代用されることとなった。後にの類が登場するが、それには音量的なだけではなく、質感としての強勢も表現されて進化を遂げた。また、場合によってはの類は、の類よりも時間的早急性を有しており、それが作曲家によって意図的に使い分けされていると見なされることもあるが、そこまでの意味を見出せない場合も認められ、時代や作曲家の様式を踏まえて臨機応変に楽譜を解読する必要がある。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "古典派音楽においては、強勢についての表現法はまだ試行錯誤が続いており、多種多様な方法が混在していた。それら全てに固有の意味の違いを求めるのは無理なことで、自筆譜の研究分野においては、作曲家ごと、そしてその時代ごとの傾向を体系化する動きが見られるが、全ての作曲家が全ての表記法を熟知していたわけではなく、そしてそれらをどんな場合においても厳密に使い分けていたかというと、そうでもないことが研究されている。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "ベートーヴェンの自筆譜研究において世界的権威であった故児島新氏による研究によると、例えば、ベートーヴェンの強勢には数種のものが見出されるという。バロック音楽の楽譜にも見られ、モーツァルトの楽譜にもよく現れるが、俗名「棒アクセント」と呼ばれる「'」による強勢は、単純な強勢を意味するだけでなく、後の時代のスタッカートを意味することもあり、またテヌートを意味することもあった。現在の古楽においては、このことは常識とされているが、古楽に精通しない奏者にとってはまだ誤認が多く、誤った多くの演奏がいまだに重ねられている。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "記譜が進化するにつれて、強制は音量だけではなく、むしろ質感(音色的側面)による表現に依存するところが増大することとなった。", "title": "強弱記号" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "日本語において、を「不等号アクセント」と呼び、とは「山型アクセント」と呼ぶことによって、両者を区別しようという配慮もなされている。不等号アクセントは「音が抜ける(減弱していく)ような波形になるアクセント」、山型アクセントは「突き刺すようなアクセント(楔そのものの鋭利性のように)という使い分けが厳密でないながらも試みされていもするが、これらの記号を厳密にその強勢の波形を象形文字として表したものと理解するのは非常に危険であり、現に、それに相応しいだけの歴史的根拠はまだ発見されていない。奏者にとっては、複数の強勢記号すべてに明白な機能の違いを求めたがるものであるが、バロック音楽からロマン派にかけては、まだまだ記譜についての習慣が進化しきっていない状況であり、各地において様々なアイデアが別々に発生し、散逸していたそれら全てが直ちに普及したり取捨選択されたものではなかったため、それらの記号に遭遇した際には、読む側も当時の試行錯誤に則して、ある程度の自由さを持って対峙することが好ましい。何より、理解に苦しんだ場合には、響きそのものから感じられる表現から意図を見出すことが、何よりも要求されることとなる。ただし、どんな場合であっても主観的ではなく、あくまでも中立的な学者的立場が望まれることは言うまでもない。バロック音楽からロマン派にかけての読譜においては、多くの経験と熟考とが必要とされる困難な作業である。", "title": "強弱記号" } ]
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== 強弱記号 == [[w:音強|音の強弱]](ダイナミクス/ディナーミク/デュナーミク)を表す記号。 楽譜の中に詰め込まれる情報量は時代を追うごとに多くなっていったが、当初は楽譜に強弱を示す要素までは要求されなかった。[[w:J.S.バッハ|J.S.バッハ]]やその同時代の作曲家にとってもまだ、音楽における共通語であったイタリア語によって"'''''forte'''''(大きく)"や"'''''piano'''''(小さく)"と楽譜に注意書きを添えることは大変珍しいことであり、特別の意図がある時のみに限られていた。それは、室内楽から管弦楽において、また[[w:チェンバロ|チェンバロ]]や[[w:オルガン|オルガン]]の[[w:ストップ|ストップ]]による対比的効果を欠くことのできないような楽句などに見られた。 強弱の指示の必要性については、[[w:再現音楽|再現音楽]]として作曲そのものの質や楽器制作の質などの向上、そして奏者の演奏技術の向上などによって、音楽そのものや楽譜により細かな指示が要求されるようになったことが挙げられる。実際には、[[w:フランツ・ヨーゼフ・ハイドン|ハイドン]]や[[w:モーツァルト|モーツァルト]]たちの初期の作品には強弱の指示は見られず、18世紀後半になって強弱の記入が常識的な作業として普及し、定着していった。その中で、例えば「[[画像:Forte001.png]]」や「[[画像:Piano001.png]]」という記号が使用されるようになっていき、[[w:ベートーヴェン|ベートーヴェン]]の世代においては、その初期の作品から強弱の指示が楽譜に見出される。 「[[画像:Forte001.png]]」や「[[画像:Piano001.png]]」などが記号化しつつあった当時においては、"'''''forte'''''"や"'''''piano'''''"と文字で指示される方式も依然残っており、記号化は徐々に浸透・定着していった。例えば「メッゾ・フォルテ」では、"'''''mezzo forte'''''"、"'''''mezzo''''' [[画像:Forte001.png]]"、"'''''mz forte'''''"、"'''''mz''''' [[画像:Forte001.png]]"、"[[画像:Mezzoforte001.png]]"などと様々な指示の仕方が楽譜の中に見られた。強弱記号が楽譜の要素の中で重要な位置を獲得するようになった頃においても、最大は[[画像:Fortissimo001.png]]、最小は[[画像:Pianissimo001.png]]であり、[[画像:Mezzoforte001.png]]や[[画像:Mezzopiano001.png]]"のような微妙な指示や、[[画像:Fortississimo001.png]]以上や[[画像:Pianississimo001.png]]以下が登場するというのはもっと後のことで、それらは楽譜の表現力において大きな進展であった。ベートーヴェンにおける斬新なソナタ形式として名高い[[w:ピアノソナタ第23番 (ベートーヴェン)|ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調(熱情)作品57第Ⅰ楽章]] の終結においては、強弱の指定においても特別の意気込みが見られる。254小節には"'''''più'''''[[画像:Forte001.png]]"、261小節には"'''''più piano'''''"という記入、最後は当時にとっては特別珍しい"[[画像:Pianississimo001.png]]"が登場する。 [[w:ベートーヴェン|ベートーヴェン]]、[[w:シューベルト|シューベルト]]、[[w:モーツァルト|モーツァルト]]たちの時代においても、まだ作曲家たちは試行錯誤を繰り返しており、使用法が厳密でなかったり、後の時代に定着したような使用法とは異なるようなものも多く見出される。例えばフォルテの類が、時には、後の[[w:テヌート|テヌート]]と同等程度の意図であったり、後の[[w:アクセント|アクセント]]や[[w:スフォルツァンド|スフォルツァンド]]と同類の意図を込められて使用されてきたことが、当時の自筆譜の研究で明確になっている。それらの使用は、後の時代の強勢とは本質的には違うものの、当時はまだ記譜の概念が大雑把であり、音量によって強勢を副次的に示しただけであり、演奏する者はそれが単純な瞬間的フォルテではなく、音量によって副次的に示された強勢であることを誤解しないように読譜しなくてはならない。またベートーヴェンにおいては、突然のフォルテや突然のピアノを非常に好んだが、"'''''subito''''' [[画像:Forte001.png]]"や"'''''subito''''' [[画像:Piano001.png]]"などが記号として登場するようになったのはもっと後のことであった。 これらの記号の使用法として、2種の強弱記号を自由に結合させて1つの記号として使用することもできる。例えば、"[[画像:Forte001.png]][[画像:Piano001.png]]"のような組み合わせであるが、最初の音量の後ただちに次の音量に転じるという指示で、これらは単独の強弱記号の二次的使用と認められ、その種類をあらゆる組み合わせで列挙することは有意義でないため割愛する。一般には大きい音量から小さい音量へと転じる際にこの結合式の強弱記号が作成されるが、小さい音量から突然大きい音量へと転じる指示にこの結合式強弱記号が作成されることは、必要性の面から、非常に稀なものである。しかしながら、記号の組み合わせは様々なものが理論的に可能であり、特にそこに禁止されるべききまりはないが、必要性に則して一定の傾向が見出される。例えば"[[画像:Fortissimo001.png]][[画像:Mezzopiano001.png]]"、"[[画像:Forte001.png]][[画像:Pianissimo001.png]]"などのように、対比的な強弱指示が組み合わせされる機会は多いものの、対比の少ない組み合わせ、例えば"[[画像:Mezzoforte001.png]][[画像:Mezzopiano001.png]]"というのは実際には見かけることはまずない。一般に、明らかな強弱の対比による効果をもたらしたい際に、この結合式の強弱記号が使用される。 尚、演奏の面において、この結合式強弱記号の正しい解釈については長年論議が続いてきた。すなわち、音量を切り換える時間的地点の違いによって、表現上の結果が大きく変化してしまうことが問題になってきた。例えば2分音符に"[[画像:Forte001.png]][[画像:Piano001.png]]"が付与されていた場合、それがテンポの非常に遅い場面であれば、フォルテの時間が8分音符などの短いものとされ、テンポの非常に速い場面であれば、フォルテの時間が4分音符などの長いものと演奏されるという解釈が提唱されてきたが、どの場合でも明らかに判断がつきやすいものばかりではなく、極論的には、どう処理されるべきかという判断は中立性を持って奏者が自然で効果的な解釈を目指すことに任されている。時には、音を細かく連打している場面にこのような指示が付されていることもあり、その場合には、連打の冒頭1つだけ、連打の冒頭2つまで、連打の冒頭3つまで、連打の冒頭4つまで、などと音量の切り換え箇所の特定は一定していない。尚、古い時代には"[[画像:Sforzando001.png]][[画像:Piano001.png]]"や"[[画像:Sforzando001.png]][[画像:Forte001.png]][[画像:Piano001.png]]"なども見られたが、それらは指示法の確定されていない時代によく見られたものであり、後の時代においては、"[[画像:Sforzando001.png]]"は特定の音符・瞬間のみに置かれる強勢を意味し、音量の示す記号とはされていない。 これら強弱記号は、当初は音楽全体に与える指示であったが、音楽の中に様々な別の動きが氾濫するようになってからは、記号は特定の音群のみに適用されることとなっていった。そのため、例えば大譜表の5線譜と5線譜の間に強弱記号が配されていた場合、古い音楽であれば全体でその音量に従えばよいものの、記号の上の5線と下の5線が異なる動きを採っているような箇所においては、作曲者が「上の5線の下」へ配したつもりの指示であるのか、「下の5線の上」へ配したつもりの指示であるのか、「両方の5線の間」へ配したつもりの指示であるのか、甚だ判断がつきにくい場面も多く存在する。自筆譜の研究においては、そういう解釈について論議が続いている作品の箇所が多く存在し、また出版業界においては、やむを得ず奏者に任せるままに5線と5線の間に強弱記号を配するしかないことも多い。強弱記号がどの5線や音群に付与されたものであるかというこの問題は、総譜の中でも起きる問題であり、また単一の5線の中に複数声部が混在する際にも起きる問題である。 上述の縦軸上の問題に対して、横軸上における強弱記号の問題も音楽研究の場では論議が続いている。記譜に精密さを要求しなかった時代においては特に、明確な形の楽句の始まりに強弱記号が揃えられていないような自筆の指示が多く存在し、楽句が始まった後に指示に従うのか、楽句の最初から指示に従うのかという論議が続けられている。楽句全体の強弱の指示を、短いその楽句の中間地点に配した作曲家もおり、また弱起部分には強弱記号を配さないという配慮が認められる場合もあり、楽譜研究が進むにつれ、記譜が厳密でなかった時代の自筆譜の解読には困難な問題が残っている。これらは、出版譜においても見られる問題で、古い時代の楽譜に対峙する際には、それらが精密な指示を果たした結果でないがために、楽譜上の指示の位置に厳密に従うことは危険とされている。 強弱記号の種類は、当初はごく少なく、多くは相対的な音量を示す程度であったものの、徐々に表現の要求度が高まるにつれて種類が豊富になり、現代に於いては、どちらかというと絶対的な音量を示そうという傾向が強い。その最初の兆候は、印象主義の作曲家たちが楽譜にあらゆる意図を細かく詰め込もうとした様式の中に顕著に見出される。"'''''più''''' 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強弱記号の音量的意図を理解する上では、また別の重要な問題が存在する。総譜が複雑化する中で、楽器特性に応じた強弱配慮を延長すると、現代作品においては作曲家の意図が表現できなくなっていった。例えば、金管楽器に付与される[[画像:Piano001.png]]と、管弦楽中の弦楽器独奏に付与される[[画像:Piano001.png]]とでは、絶対的な音量にかなり違いが生じる。更に、[[w:タムタム|タムタム]]における[[画像:Fortississimo001.png]]と[[w:チェレスタ|チェレスタ]]における[[画像:Fortississimo001.png]]、[[w:ピッコロ|ピッコロ]]における[[画像:Fortississimo001.png]]と[[w:コントラバス|コントラバス]]における[[画像:Fortississimo001.png]]、[[w:サックス|サックス]]における[[画像:Fortississimo001.png]]と[[w:クラリネット|クラリネット]]における[[画像:Fortississimo001.png]]などを比較すれば、総譜における強弱記号の問題は、管弦楽法の歴史の中で終着点のないものであった。そんな中で、総譜における強弱記号は長い間、そのままでパート譜に写譜されることを配慮して指示され、作曲家が書く際、指揮者が読解しようとする際には、楽器特有の性能を踏まえられていた。すなわち、同じ音量バランスをもって奏されて欲しい楽器群があっても、楽器の性能に合わせて強弱指示されていたため、それらの楽器群が全く同じ記号が付与されるとは限らないわけである。しかしながら現代作品の総譜においては、音楽の要素の複雑化が進み、楽器特性に配慮した強弱指定をすると、その指示のどこまでが楽器特性に起因するものかが判読できず、そして作曲者の本意を解するには不可能になったため、パート譜にする際の配慮は別領域として、総譜には絶対的な音量を楽器特性を無視して指示する様式が多く採られている。指揮者は絶対的な指示として強弱を理解できることによって、作曲者と指揮者との壁が大幅になくなり、不本意な誤解が解消されるようになった。その場合、パート譜へは総譜とは異なった強弱記号が変換される場合とそうでない場合とがあるが、その両方や従来の総譜からの場合においても、楽団の全奏者はパート譜の強弱指定に局所的に従うのではなく、総譜を的確に解読した上でパート譜上の指示を適切に捉えることが要求される。 管弦楽においては音量の幅があまりにも大きいため、[[画像:Piano001.png]]や[[画像:Forte001.png]]が5~6つ結合されることもある。それらの早い例としては、[[w:チャイコフスキー|チャイコフスキー]]の[[w:交響曲第6番 (チャイコフスキー)|交響曲第6番ロ短調「悲愴」]](第Ⅰ楽章160小節)において、[[w:ファゴット|ファゴット]]パートには[[画像:Piano001.png]]が6つも連ねられた指示が見出される。極小音の得意とする[[w:大太鼓|大太鼓]]や[[w:ティンパニ|ティンパニ]]に対しても、同様の極端な強弱指示が後の時代の音楽に見出されるが、作曲家には精密な楽想の処理が要求されることとなる。 20世紀後半に於いては、作曲者のイマジネーションの正確な受信を心がける為に、ソロ楽器ですらフォルテかピアノを九つ書いたりする例も稀ではなくなった。強弱記号のインフレを防ぐ為に、楽譜のインストラクションにあらかじめ「全曲を通じて可能な限り小さく(大きく)」と書いておく例も見かけるようになった。 ごく稀に、"'''''più''''' [[画像:Fortissimo001.png]]"や"'''''più''''' [[画像:Pianissimo001.png]]"が見出されることもあるが、"'''''più'''''"を添えるのは[[画像:Forte001.png]]1つや[[画像:Piano001.png]]1つに添えられるのが一般的である。[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Piano001.png]]には、"'''''più'''''","'''''m'''''","'''''meno'''''(稀)"が付与されて、補助記号なしの場合を含めて4段階に程度が増減され得るが、それよりも程度を広げる場合には補助記号にはよらず、[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Piano001.png]]を複数個連ねることによって表現される。古い時代の楽譜こそ、[[画像:Fortissimo001.png]]や[[画像:Fortississimo001.png]]、[[画像:Pianissimo001.png]]や[[画像:Pianississimo001.png]]などは、元の記号の倍数個分の音量を意味するほどの音量差が望まれることが多かったが、それらの種類が更に増えた現代においては、それら各記号ごとの音強幅は倍数的に増えるほどのものを要求されているというよりも、耳で認識できる1段階の違いを表現しているという傾向に推移していった。極論的には、絶対的な音量を定義することは不可能であるが、例えば仮に、'''''più''''' [[画像:Forte001.png]]と[[画像:Forte001.png]]との差、'''''meno'''''[[画像:Forte001.png]]と[[画像:Forte001.png]]との差、これらが等しいと設定しても、[[画像:Fortissimo001.png]]と[[画像:Fortississimo001.png]]との差をそれらと等しく表現すべきかという問題が浮上する。しかしながら、音響学によって明らかにされている人間の耳の特性として、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音と音の音量差を認識し辛くなるため、有能な奏者や指揮者たちは耳の特性に応じて、強音になればなるほど、弱音になればなるほど、音量差を大きく設定するという作業を無意識にこなしているとされる。逆に、中音量であればあるほど音量差を認識しやすくなるという人間の耳の特性によって、[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Piano001.png]]の付近では微妙な音量差も敏感に認識され得ることを考えると、[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Piano001.png]]には"'''''più'''''","'''''m'''''","'''''meno'''''(稀)"を付与するのに対し、それよりも両脇は補助記号にはよらず、[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Piano001.png]]を複数個連ねることによって表現されるという方式は、非常に実際的な面を踏まえたものと見なされる。 総じて、強弱記号の判読は一筋縄にはいかないものであり、記譜における広い歴史的理解の基で、時代性を踏まえて楽譜に対峙するだけでなく、作曲家の傾向や様式、そして良きも悪きも癖や配慮の程度も総合的に捉えることが必要不可欠となる。また、音楽家としての感性の鋭さと楽譜に対する学者的中立性を両立させることも強く要求されることが望まれる。それらに欠けるところがもしあれば、演奏が作曲家の意図に沿わない点が発生してしまうことは否定できない。しかしながら、仮に完璧な記譜法がこの世に確立されたとしても、それが万人に意図どおり理解され得るかというと、難しい問題となるだろう。管弦楽法や記譜法について、数々の著作が歴史の中で改良されてきたが、少なくとも現在においてはまだ最高の方法が見つかっているわけではなく、一定以上の領域においては、音楽家としての本能的感性によって理解の助けとせざるを得ないと言える。 === 一定の強弱を表すもの === {| border cellspacing=0 cellpadding=5 |- id=index | align=center | 記号 表示 | align=center | 読み | align=center | 絶対的音量 | align=center | 相対的音量(一例) | align=center | 補足説明 |- id=ffffff | align=center | [[画像:Fortississimo001.png]][[画像:Fortississimo001.png]] | Fortissississississimo フォルティッシシシシシモ | rowspan=2 |可能な限り大きく | [[画像:Fortississimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]]より大きく | [[w:エドガー・ヴァレーズ|エドガー・ヴァレーズ]]に使用が見られる。 |- id=fffff | align=center | [[画像:Fortississimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]] | Fortississississimo フォルティッシシシシモ | [[画像:Fortississimo001.png]][[画像:Fortississimo001.png]]ほど大きくなく [[画像:Fortissimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]]より大きく | |- id=ffff | align=center | [[画像:Fortissimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]] | Fortissississimo フォルティッシシシモ | rowspan=2 | きわめて大きく | [[画像:Fortississimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]]ほど大きくなく [[画像:Fortississimo001.png]]より大きく | |- id=fff | align=center | [[画像:Fortississimo001.png]] | Fortississimo フォルティッシシモ | [[画像:Fortissimo001.png]][[画像:Fortissimo001.png]]ほど大きくなく [[画像:Fortissimo001.png]]より大きく | rowspan=2 |[[w:古典派|古典派]]後期から[[w:ロマン派|ロマン派]]にかけては、[[画像:Fortissimo001.png]]~[[画像:Fortississimo001.png]]が一般に使用される最大の記号であった。 |- id=ff | align=center | [[画像:Fortissimo001.png]] | Fortissimo フォルティッシモ | かなり大きく | [[画像:Fortississimo001.png]]ほど大きくなく ''più''[[画像:Forte001.png]]より大きく |- id=piùf | align=center | ''più''[[画像:Forte001.png]] | più forte ピウ・フォルテ | より大きく | [[画像:Fortissimo001.png]]ほど大きくなく [[画像:Forte001.png]]より大きく | “più” とはイタリア語 “molto” の優等比較級であり、英語 “more” に相当する。本来、その前の音量よりも大きくさせたい際に用いられた指示であったが、後に、絶対的な理想としてのより大きい音量を指す際に用いられることとなり、新しい音楽においては相対的音量を示すものではなくなった。当然ながら、[[画像:Fortissimo001.png]]より大きくてはいけない。 |- id=f | align=center | [[画像:Forte001.png]] | forte フォルテ | 大きく | ''più''[[画像:Forte001.png]]ほど大きくなく ''meno''[[画像:Forte001.png]]より大きく | |- id=menof | align=center | ''meno''[[画像:Forte001.png]] | meno forte メノ・フォルテ | それほど大きくなく | [[画像:Forte001.png]]ほど大きくなく [[画像:Mezzoforte001.png]]よりは大きく | “meno” とはイタリア語 “poco” の比較級であり、英語 “less” に相当する。本来、その前の音量よりも大きくなくさせたい際に用いられた指示であるが、絶対的な理想としての[[画像:Forte001.png]]ほどは大きくない音量を指す際に用いられ、新しい音楽においては相対的音量を示すものではない。ごく稀に使用される。 |- id=mf | align=center | [[画像:Mezzoforte001.png]] | mezzo forte メッゾ・フォルテ | やや大きく | ''meno''[[画像:Forte001.png]]ほど大きくなく ''poco''[[画像:Forte001.png]]より大きく | 本来は[[画像:Forte001.png]]の半分の大きさを意味する指示であったが、後に[[画像:Forte001.png]]ほど大きくない中庸的音量を示す際に使用されることとなった。[[画像:Mezzopiano001.png]]との違いについては論議が残るところであるが、実際的には[[画像:Mezzopiano001.png]]と同じ音量程度であえて区別を付ける必要のある場合とない場合とあり、臨機応変にその必要性を見極めて対処する必要がある。 |- id=pocof | align=center | ''poco''[[画像:Forte001.png]] | poco forte ポーコ・フォルテ | わずか大きく | [[画像:Mezzoforte001.png]]ほど大きくなく ''poco''[[画像:Piano001.png]]より大きく | rowspan=2 |イタリア語 “poco” は、英語 “little” と同様にそのままでは「ほとんど~ない」という意味となる。「わずか」という意味を単純に示す場合には、英語 “a little” と同様に “'''un''' poco” や “'''un''' po'” として使用されるが、音楽上では “poco” だけで「わずか」という意味を示す簡易的使用も見られる。稀に使用される。 |- id=pocop | align=center | ''poco''[[画像:Piano001.png]] | poco piano ポーコ・ピアノ | わずか小さく | ''poco''[[画像:Forte001.png]]より小さく [[画像:Mezzopiano001.png]]ほど小さくなく |- id=mp | align=center | [[画像:Mezzopiano001.png]] | mezzo piano メッゾ・ピアノ | やや小さく | ''poco''[[画像:Piano001.png]]より小さく ''meno''[[画像:Piano001.png]]ほど小さくなく | 本来は[[画像:Piano001.png]]の半分の小ささを意味する指示であったが、後に[[画像:Piano001.png]]ほど小さくない中庸的音量を示す際に使用されることとなった。[[画像:Mezzoforte001.png]]との違いについては論議が残るところであるが、実際的には[[画像:Mezzoforte001.png]]と同じ音量程度であえて区別を付ける必要のある場合とない場合とあり、臨機応変にその必要性を見極めて対処する必要がある。 |- id=menop | align=center | ''meno''[[画像:Piano001.png]] | meno piano メノ・ピアノ | それほど小さくなく | [[画像:Mezzopiano001.png]]より小さく [[画像:Piano001.png]]ほど小さくなく | “meno” とはイタリア語 “poco” の比較級であり、英語 “less” に相当する。本来、その前の音量よりも小さくなくさせたい際に用いられた指示であるが、絶対的な理想としての[[画像:Piano001.png]]ほどは小さくない音量を指す際に用いられ、新しい音楽においては相対的音量を示すものではない。稀に使用される。 |- id=p | align=center | [[画像:Piano001.png]] | piano ピアノ | 小さく | ''meno''[[画像:Piano001.png]]より小さく ''più''[[画像:Piano001.png]]ほど小さくなく | |- id=piùp | align=center | ''più''[[画像:Piano001.png]] | più piano ピウ・ピアノ | より小さく | [[画像:Piano001.png]]より小さく [[画像:Pianissimo001.png]]ほど小さくなく | “più” とはイタリア語 “molto” の優等比較級であり、英語 “more” に相当する。本来、その前の音量よりも小さくさせたい際に用いられた指示であったが、後に、絶対的な理想としてのより小さい音量を指す際に用いられることとなり、新しい音楽においては相対的音量を示すものではなくなった。当然ながら、[[画像:Pianissimo001.png]]より小さくてはいけない。 |- id=pp | align=center | [[画像:Pianissimo001.png]] | Pianissimo ピアニッシモ | かなり小さく | ''più''[[画像:Piano001.png]]より小さく [[画像:Pianississimo001.png]]ほど小さくなく | rowspan=2 |[[w:古典派|古典派]]後期から[[w:ロマン派|ロマン派]]にかけては、[[画像:Pianissimo001.png]]~[[画像:Pianississimo001.png]]が一般に使用される最小の記号であった。 |- id=ppp | align=center | [[画像:Pianississimo001.png]] | Pianississimo ピアニッシシモ | rowspan=2 |きわめて小さく | [[画像:Pianissimo001.png]]より小さく [[画像:Pianissimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]]ほど小さくなく |- id=pppp | align=center | [[画像:Pianissimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]] | Pianissississimo ピアニッシシシモ | [[画像:Pianississimo001.png]]より小さく [[画像:Pianississimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]]ほど小さくなく | |- id=ppppp | align=center | [[画像:Pianississimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]] | Pianississississimo ピアニッシシシシモ | rowspan=2 |可能な限り小さく | [[画像:Pianissimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]]より小さく [[画像:Pianississimo001.png]][[画像:Pianississimo001.png]]ほど小さくなく | |- id=pppppp | align=center | [[画像:Pianississimo001.png]][[画像:Pianississimo001.png]] | Pianissississississimo ピアニッシシシシシモ | [[画像:Pianississimo001.png]][[画像:Pianissimo001.png]]より小さく | [[w:チャイコフスキー|チャイコフスキー]]に使用が見られる。 |- id=sotto_voce | ''sotto voce'' | ソット・ヴォーチェ | 声量を抑えて | | ''mezza voce''との違いにおいて決定的見解はまだ存在していない。 |- id=mezza_voce | ''mezza voce'' | メッザ・ヴォーチェ | 半分の声量で | | ''sotto voce''との違いにおいて決定的見解はまだ存在していない。「メッツァ」と読むのは誤り。 |- id=echo | ''echo'' | エコー | 山びこのように | | 音量的・音色的対比を形成させる楽句において、古くから伝統的に使用され、現代作品の楽譜にも見られる。絶対的音量を示すものではなく、明白な相対的効果を狙う際に指示される。 |} :※[[画像:Fortissimo001.png]]以上や[[画像:Pianissimo001.png]]以下に見られる"-ssi-"の発音について、実際には[si]と発音されるものの、「スィ」と表記すると反復される際に煩わしくなる点もあり、現代日本における外来語をより原語発音に近く表記しようという傾向とは別に、古い時代のより厳密でないカタカナ表記が定着されたまま現在も踏襲されているが、これはこのままが好ましい。 :※ [[画像:Fortississimo001.png]]以上や[[画像:Pianississimo001.png]]以下において、それらの標準的な読みは、世界的な見地においても一定していない。例えば、[[画像:Fortississimo001.png]]/[[画像:Pianississimo001.png]]においては、フォルティッシッシモ/ピアニッシシモ、フォルティッシメント/ピアニッシメント、フォルテ-フォルティッシモ/ピアノ-ピアニッシモ、三重フォルテ/三重ピアノ、などと数種見られる。 :※ 強弱記号は音量を示すだけのものであり、音楽的表現・性格を示すものとはされていない。同じ音量であっても、様々な表情を持った音楽的場面が存在し、強弱記号によって表情を感じるのは主観的な誤解とされる。特に日本語においては、"piano"を「弱い」と訳すことは敬遠される。そこには弱々しさは含んでおらず、純粋に音量のみが指示されているだけである。ここでは"piano"を「小さい」と訳し、表情は排除した。同様に、"forte"を「強く」と訳さず、「大きく」と訳した。 :※ これら記号は、時代や作曲家などによって一定した厳密な使用が果たされてきたものではないため、それらの背景をふくめて対峙する必要性が非常に大きい。 === 特定の音符や時間だけに付与される強勢を表すもの === 俗に「'''アクセント記号'''」と称される。 {| border cellspacing=0 cellpadding=4 |- id="fp" | align=center | [[画像:Fortepiano001.png]] | colspan=2 | フォルテピアノ | nowrap | 大きく そして直ちに小さく | [[画像:Forte001.png|フォルテ]]で演奏してすぐに[[画像:Piano001.png|ピアノ]]に転じる。2種の強弱記号を組み合わせたものでしかなく、本質的にはそのものが強勢を意味していないが、強弱記号の使用法が試行錯誤されていた[[w:古典派音楽|古典派音楽]]の時代において、副次的に強勢とほぼ同じ意図でかなり広く使用された。2種の強弱記号の組み合わせは本来自由にされ得る。保持される音に付与された場合には、強弱の切り換えタイミングの特定に奏者の判断が必要であり、同音を連打しているような走句に付与された場合には、冒頭のいくつ目から強弱を切り換えるかの特定に奏者の判断が必要となる。 |- id="sf" | align=center| [[画像:Sforzando001.png]] | colspan=2 rowspan=2 | スフォルツァンド | rowspan=8 | 付与音のみに強勢をおいて | rowspan=7 | 発音後に強弱を転じることのできる楽器においては、瞬間的な強勢後、音勢を急激に抑える。 |- id="sfz" | align=center | [[画像:Sforzando002.png]] |- id="fz" | align=center | [[画像:Forzato001.png]] | colspan=2 | フォルツァート フォルツァンド |- id="rf" | align=center | [[画像:Rinforzato001.png]] | colspan=2 | リンフォルツァート リンフォルツァンド |- id="accento" | align=center id=accento | | 玉や桁の上下に付与できる | rowspan=4 |アッチェント(アクセント) |- id="^" | align=center | [[画像:Accento003.png]] | 玉や桁の上に付与する場合の記号 |- id="v" | align=center | [[画像:Accento004.png]] | 玉や桁の下に付与する場合の記号 |- | align=center | [[画像:Accento005.png]] | 玉や桁の上下に付与できる | 発音後に強弱を転じることのできる楽器においては、弱音から立ち上げ、早急に強勢を置き、元の強弱やそれよりも小さい状態に抑える。 |} 記譜上の記号によって精密な指示を果たさなかった時代においては、アッチェントは主に音量的概念によって満たされていた。そのため、強勢を配したい音符のみに[[画像:Forte001.png]]や[[画像:Fortissimo001.png]]などが付与されることによって意図が果たされることが多かった。その場合、直後に対比的な強弱記号が配されることがおおかったが、時間的な早急性を与えるため、[[画像:Fortepiano001.png]]などのような結合型の強弱記号によってそれが代用されることとなった。後に[[画像:Sforzando001.png]]の類が登場するが、それには音量的なだけではなく、質感としての強勢も表現されて進化を遂げた。また、場合によっては[[画像:Sforzando001.png]]の類は、[[画像:Fortepiano001.png]]の類よりも時間的早急性を有しており、それが作曲家によって意図的に使い分けされていると見なされることもあるが、そこまでの意味を見出せない場合も認められ、時代や作曲家の様式を踏まえて臨機応変に楽譜を解読する必要がある。 [[w:古典派音楽|古典派音楽]]においては、強勢についての表現法はまだ試行錯誤が続いており、多種多様な方法が混在していた。それら全てに固有の意味の違いを求めるのは無理なことで、自筆譜の研究分野においては、作曲家ごと、そしてその時代ごとの傾向を体系化する動きが見られるが、全ての作曲家が全ての表記法を熟知していたわけではなく、そしてそれらをどんな場合においても厳密に使い分けていたかというと、そうでもないことが研究されている。 ベートーヴェンの自筆譜研究において世界的権威であった故児島新氏による研究によると、例えば、ベートーヴェンの強勢には数種のものが見出されるという。バロック音楽の楽譜にも見られ、モーツァルトの楽譜にもよく現れるが、俗名「棒アクセント」と呼ばれる「'」による強勢は、単純な強勢を意味するだけでなく、後の時代のスタッカートを意味することもあり、またテヌートを意味することもあった。現在の古楽においては、このことは常識とされているが、古楽に精通しない奏者にとってはまだ誤認が多く、誤った多くの演奏がいまだに重ねられている。 記譜が進化するにつれて、強制は音量だけではなく、むしろ質感(音色的側面)による表現に依存するところが増大することとなった。 日本語において、を「不等号アクセント」と呼び、[[画像:Accento003.png]]と[[画像:Accento004.png]]は「山型アクセント」と呼ぶことによって、両者を区別しようという配慮もなされている。不等号アクセントは「音が抜ける(減弱していく)ような波形になるアクセント」、山型アクセントは「突き刺すようなアクセント(楔そのものの鋭利性のように)という使い分けが厳密でないながらも試みされていもするが、これらの記号を厳密にその強勢の波形を象形文字として表したものと理解するのは非常に危険であり、現に、それに相応しいだけの歴史的根拠はまだ発見されていない。奏者にとっては、複数の強勢記号すべてに明白な機能の違いを求めたがるものであるが、バロック音楽からロマン派にかけては、まだまだ記譜についての習慣が進化しきっていない状況であり、各地において様々なアイデアが別々に発生し、散逸していたそれら全てが直ちに普及したり取捨選択されたものではなかったため、それらの記号に遭遇した際には、読む側も当時の試行錯誤に則して、ある程度の自由さを持って対峙することが好ましい。何より、理解に苦しんだ場合には、響きそのものから感じられる表現から意図を見出すことが、何よりも要求されることとなる。ただし、どんな場合であっても主観的ではなく、あくまでも中立的な学者的立場が望まれることは言うまでもない。バロック音楽からロマン派にかけての読譜においては、多くの経験と熟考とが必要とされる困難な作業である。 === 強弱の変化を表すもの === {| border cellspacing=0 cellpadding=4> |- id="cresc." | ''crescendo'' || ''cresc.'' | rowspan=2 | クレッシェンド | nowrap rowspan=2 | だんだん強く(成長しながら) | rowspan=5 | [[画像:Crescendo001.png|クレッシェンドの松葉]]と[[画像:Diminuendo001.png|ディミヌエンドの松葉]]は俗に松葉、hair pinなどと呼ばれる。一般に文字を用いる場合よりも短いものに使う。また、''cresc.''と書かれたあとで[[画像:Crescendo001.png|クレッシェンドの松葉]]とある場合には、その部分でさらに一段とクレッシェンドする、という意味に捉えるのが一般的である。 |- id="crescendo" <td align=center colspan=2> [[画像:Crescendo001.png]] |- id="decresc." | ''decrescendo'' || ''decresc.'' | nowrap | デクレッシェンド | nowrap rowspan=3 | だんだん弱く(減退しながら) |- id="dim." | ''diminuendo'' || ''dim.'' | ディミヌエンド |- id="diminuendo" | align=center colspan=2 | [[画像:Diminuendo001.png]] ||<br/> |} == 参考文献 == 「伊和中辞典」(小学館) 「標準音楽辞典」(音楽之友社) 「現代音楽の記譜」(全音楽譜出版社) 「管弦楽法」(音楽之友社) 「ニューグローブ世界音楽大辞典」(英語版) [[Category:音楽|きようしやくきこう]]
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2015-11-04T11:43:54Z
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フランス語/動詞
以下に挙げる動詞は全て『~すること』を表す不定形である。フランス語ではこの形を原型とし、辞書にもこの形で載っている。
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以下に挙げる動詞は全て『~すること』を表す不定形である。フランス語ではこの形を原型とし、辞書にもこの形で載っている。
以下に挙げる動詞は全て『~すること』を表す不定形である。フランス語ではこの形を原型とし、辞書にもこの形で載っている。 {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="margin-left:0.7em;margin-top:0.7em;margin-bottom:0.7em;margin-right:0em;background: #f9f9f9;border: 1px #aaa solid; border-collapse: collapse; font-size: 95%;" ! '''日本語''' ! '''フランス語''' |- | 行く | aller |- | 呼ぶ | appeler |- | 教える、学ぶ | apprendre |- | 待つ | attendre |- | 持つ | avoir |- | 飲む | boire |- | 分かる | comprendre |- | 知っている(物を) | connaître |- | 聞く | écouter |- | 入る | entrer |- | いる | être |- | 急ぐ | *se dépêcher |- | 寝る | dormir |- | する | faire |- | 撮影する | filmer |- | 遊ぶ | jouer |- | 読む | lire |- | 食べる | manger |- | 死ぬ | mourir |- | 話す | parler |- | より好む | préférer |- | 会う | rencontrer |- | 知っている(事柄を) | savoir |- | 電話する | téléphoner |- | 働く | travailler |- | 生きる | vivre |- | 見る | voir |- |} [[カテゴリ:フランス語 動詞|とうし]]
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2022-12-03T12:26:28Z
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フランス語/形容詞
1.長い言葉:the long word(le long mot) 2.長い車:the long car(la longue voiture) = 3.表記としては、男性形のときには(m)、女性形の時には(f)、中性形の時には、(c)、 4.この他に、疑問形容詞(que, qui, quoi, etc...)や指示形容詞(ce, cet, cette, etc...)などがある。 5.比較級・最上級では、plus, le plusを用いるが、bonなどの形容詞では異なり、mieux, le mieuxになる。 (凡例: No. 日本語 : 英語 : 仏語) 1.寒い、冷たい:cold : froid 2.熱い、暑い:hot : chaud, épicé 3.近い、近くに:near : proche 4.悲しい:sad : triste 5.忙しい:busy : occupé, chargé, très fréquenté 6.よい、おいしい、上手な:good : bon(m), bonne(f) 7.悪い、:bad : mauvais 8.若い:young : jeune 9.年とった、~歳の、古い:old : vieux(m), vieille(f) 10.新しい:new : nouveau(m), nouvelle(f), or neuf(m), neuve(f) 11.やわらかい:soft : doux(m), douce(f), or mou(m), molle(f), or fin(to hair) 12.やさしい、簡単な:easy : facile 13.右の、正しい:right : bon(m), bonne(f), or correctement, or juste, or bien, or droit(right) 14.(距離、時間が)長い、長さの~の:long : long(m), longue(f) 15.背の高い、高い、身長[高さ]が~の:tall : grand, haut 16.短い、背の低い:short : court, petit 17.大きい:big : grand, gros(m), grosse(f) 18.大きい、広い:large : grand, gros(m), grosse(f) 19.小さい、(面積が)せまい:small : petit 20.高い、高さが~ある:high : haut, élevé 21.低い:low : bas(m), basse(f) 22.すてきな、よい、親切な:nice : gentil(m), gentille(f), joli, bon(m), bonne(f) 23.すばらしい、晴れた、健康な、元気な:fine : excellent 24.あまい:sweet : sucré, gentil(m), gentille(f), mignon(m), mignonne(f) 25.空腹の:hungry : faim 26.きれいな、かわいらしい、かなり:pretty : joli, plutôt 27.かわいい:cute : mignon 28.美しい、すばらしい:beautiful : beau 29.お気に入りの:favorite : favori, favorite (凡例: No. 日本語 : 英語 : 仏語) 1.閉じた:closed : fermé 2.開いた:open : ouvert 3.涼しい、冷たい、冷静な:cool : frais(m), fraîche(f) 4.暖かい、温暖な:warm : chaud, chaleureux(m), chaleureuse(f) 5.等しい、平等の:equal : égal 6.同じ:same : même 7.異なった、いろいろな:different : différent 8.弱い:weak : faible 9.強い:strong : fort 10.遅い:late : tard, en retard 11.密接した:close : près 12.遠い:far : loin 13.安全な、無事な:safe : sans danger 14.危険な:dangerous : dangereux(m), dangereuse(f) 15.貧しい、かわいそうな、へたな:poor : pauvre, médiocre 16.金持ちの、豊かな:rich : riche 17.速い、素早い:quick : rapide 18.遅い、のろい:slow : lent, lentement 19.いつもの、普通の:usual : habituel(m), habituelle(f) 20.普通でない、めずらしい:unusual : insolite, rare 21.自由な、ひまな、無料の:free : gratuit, libre 22.難しい、かたい、熱心な:hard : dur, difficile 23.難しい:difficult : difficile 24.単純な、簡単な:simple : simple, simplet(m), simplette(f) 25.悪い、間違った、故障して:wrong : faux(m), fausse(f), mal 26.元気で、よい:well : bien, enfin 27.病気の:sick, ill : malade 28.重い、大量の:heavy : lourd, chargé 29.幅が広い、幅が~の:wide : large 30.深い、深さが~の:deep : profond, épais(m), épaisse(f) 31.すばらしい、すてきな、不思議な:wonderful : formidable 32.偉大な、すばらしい:great : génial, grand 33.美しい、すてきな:lovely : charmant 34.死んでいる、枯れた:dead : mort 35.元気の良い:lively : animé 36.いっぱいの、満腹の:full : plein, complet(m), complète(f) 37.かわいた:dry : sec(m), sèche(f) 38.晴れた、はっきりした、明らかな:clear : clair 39.風の強い:windy : venteux(m), venteuse(f) 40.暗い、濃い、黒っぽい:dark : sombre, foncé, noir 41.おかしい、滑稽な:funny : bizarre 42.公共の:public : public(m), publique(f) 43.重要な、大切な:important : important 44.自分自身の:own : propre 45.静かな:quiet : silencieux(m), silencieuse(f), tranquille 46.本物の、実在する:real : vrai, véritable 47.奇妙な、見知らぬ:strange : bizarre 48.特別の、特殊な:special : spécial 49.疲れた、飽きた:tired : fatigué 50.眠い、眠そうな:sleepy : sommeil 51.高価な:expensive : cher, chère 52.安い:cheap : bon marché 53.おもしろい、興味のある:interesting : intéressant 54.(人が)興奮した:excited : excité 55.人を興奮させるようなハラハラした:exciting : passionnant
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==形容詞の用法== ===形容詞の性について=== 1.長い言葉:the long word(le long mot) 2.長い車:the long car(la longue voiture) = 3.表記としては、男性形のときには(m)、女性形の時には(f)、中性形の時には、(c)、 4.この他に、疑問形容詞(que, qui, quoi, etc...)や指示形容詞(ce, cet, cette, etc...)などがある。 5.比較級・最上級では、plus, le plusを用いるが、bonなどの形容詞では異なり、mieux, le mieuxになる。 ==入門編 29語== (凡例: No. 日本語 : 英語 : 仏語) 1.寒い、冷たい:cold : froid 2.熱い、暑い:hot : chaud, épicé 3.近い、近くに:near : proche 4.悲しい:sad : triste 5.忙しい:busy : occupé, chargé, très fréquenté 6.よい、おいしい、上手な:good : bon(m), bonne(f) 7.悪い、:bad : mauvais 8.若い:young : jeune 9.年とった、~歳の、古い:old : vieux(m), vieille(f) 10.新しい:new : nouveau(m), nouvelle(f), or neuf(m), neuve(f) 11.やわらかい:soft : doux(m), douce(f), or mou(m), molle(f), or fin(to hair) 12.やさしい、簡単な:easy : facile 13.右の、正しい:right : bon(m), bonne(f), or correctement, or juste, or bien, or droit(right) 14.(距離、時間が)長い、長さの~の:long : long(m), longue(f) 15.背の高い、高い、身長[高さ]が~の:tall : grand, haut 16.短い、背の低い:short : court, petit 17.大きい:big : grand, gros(m), grosse(f) 18.大きい、広い:large : grand, gros(m), grosse(f) 19.小さい、(面積が)せまい:small : petit 20.高い、高さが~ある:high : haut, élevé 21.低い:low : bas(m), basse(f) 22.すてきな、よい、親切な:nice : gentil(m), gentille(f), joli, bon(m), bonne(f) 23.すばらしい、晴れた、健康な、元気な:fine : excellent 24.あまい:sweet : sucré, gentil(m), gentille(f), mignon(m), mignonne(f) 25.空腹の:hungry : faim 26.きれいな、かわいらしい、かなり:pretty : joli, plutôt 27.かわいい:cute : mignon 28.美しい、すばらしい:beautiful : beau 29.お気に入りの:favorite : favori, favorite ==初級編 55語== (凡例: No. 日本語 : 英語 : 仏語) 1.閉じた:closed : fermé 2.開いた:open : ouvert 3.涼しい、冷たい、冷静な:cool : frais(m), fraîche(f) 4.暖かい、温暖な:warm : chaud, chaleureux(m), chaleureuse(f) 5.等しい、平等の:equal : égal 6.同じ:same : même 7.異なった、いろいろな:different : différent 8.弱い:weak : faible 9.強い:strong : fort 10.遅い:late : tard, en retard 11.密接した:close : près 12.遠い:far : loin 13.安全な、無事な:safe : sans danger 14.危険な:dangerous : dangereux(m), dangereuse(f) 15.貧しい、かわいそうな、へたな:poor : pauvre, médiocre 16.金持ちの、豊かな:rich : riche 17.速い、素早い:quick : rapide 18.遅い、のろい:slow : lent, lentement 19.いつもの、普通の:usual : habituel(m), habituelle(f) 20.普通でない、めずらしい:unusual : insolite, rare 21.自由な、ひまな、無料の:free : gratuit, libre 22.難しい、かたい、熱心な:hard : dur, difficile 23.難しい:difficult : difficile 24.単純な、簡単な:simple : simple, simplet(m), simplette(f) 25.悪い、間違った、故障して:wrong : faux(m), fausse(f), mal 26.元気で、よい:well : bien, enfin 27.病気の:sick, ill : malade 28.重い、大量の:heavy : lourd, chargé 29.幅が広い、幅が~の:wide : large 30.深い、深さが~の:deep : profond, épais(m), épaisse(f) 31.すばらしい、すてきな、不思議な:wonderful : formidable 32.偉大な、すばらしい:great : génial, grand 33.美しい、すてきな:lovely : charmant 34.死んでいる、枯れた:dead : mort 35.元気の良い:lively : animé 36.いっぱいの、満腹の:full : plein, complet(m), complète(f) 37.かわいた:dry : sec(m), sèche(f) 38.晴れた、はっきりした、明らかな:clear : clair 39.風の強い:windy : venteux(m), venteuse(f) 40.暗い、濃い、黒っぽい:dark : sombre, foncé, noir 41.おかしい、滑稽な:funny : bizarre 42.公共の:public : public(m), publique(f) 43.重要な、大切な:important : important 44.自分自身の:own : propre 45.静かな:quiet : silencieux(m), silencieuse(f), tranquille 46.本物の、実在する:real : vrai, véritable 47.奇妙な、見知らぬ:strange : bizarre 48.特別の、特殊な:special : spécial 49.疲れた、飽きた:tired : fatigué 50.眠い、眠そうな:sleepy : sommeil 51.高価な:expensive : cher, chère 52.安い:cheap : bon marché 53.おもしろい、興味のある:interesting : intéressant 54.(人が)興奮した:excited : excité 55.人を興奮させるようなハラハラした:exciting : passionnant ==会話・読解編== [[カテゴリ:フランス語 形容詞|けいようし]]
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2022-12-03T12:28:55Z
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料理本/フレンチトースト
フレンチトースト(英語 French toast)とは、朝食などで食べられるパン料理の一種。 その他、好みに応じてバニラエッセンス、メープルシロップ、生クリーム、シナモン、蜂蜜、粉砂糖などが用いられる。 好みで粉砂糖を振りかけ、メープルシロップ・蜂蜜類を添えて食べる。 フライパンで焼いたベーコンやソーセージなど塩気のあるものを、メープルシロップなど甘いシロップをかけたフレンチトーストに添えるとよく合う。
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フレンチトーストとは、朝食などで食べられるパン料理の一種。
{{Wikipedia|フレンチトースト}} {{Commons|Category:French toast}} '''フレンチトースト'''([[英語]] French toast)とは、[[朝食]]などで食べられるパン料理の一種。 == 材料(1~2人分) == *食パン … 6枚切り3枚 *牛乳 …100cc(好みに応じて) *生の鶏卵 … 1個 *砂糖 … 大さじ2(好みに応じて) その他、好みに応じてバニラエッセンス、メープルシロップ、生クリーム、シナモン、蜂蜜、粉砂糖などが用いられる。 == 調理器具 == *ステンレスボウル … (鶏卵をまぜる際に使用、他の代用品可) *フライパン … *ホイッパー … (鶏卵をまぜる際に使用、他の代用品可) *ステンレスバット … (家庭にある深めのミート皿で代用可能) *ターナー(フライ返し) … == 作り方 == # 食パンを好みの大きさに切る。(切ってからのほうが焼きやすい) # ステンレスボウルに鶏卵を割り入れてホイッパーを使い白身が切れるように混ぜ、牛乳、砂糖を加えてよく混ぜる。 # 卵液をステンレスバットに入れ、食パンを裏・表の表面を軽く浸し、液が染みるまで30分ほど置く。 # フライパン全体を中火で軽く煙が出るまで加熱し、サラダ油を引いたらバターを焦がさないために一旦、弱火に落とししバターを入れて解けたら、弱めの中火で卵液に浸した食パンの表面・裏面それぞれ約1分ほど焼き、ターナーでひっくり返して軽く焼き目が付いたのを確認して皿に移す == 食べ方 == [[画像:Frenchtoast.jpg|right|200px]] 好みで粉砂糖を振りかけ、メープルシロップ・蜂蜜類を添えて食べる。 <!--追加投稿記事・加筆・修正など執筆者求めています・お持ちでしたらコモンズへフレンチトーストの写真アップロードの上、写真添付もお願いします。--> === バリエーション === フライパンで焼いたベーコンやソーセージなど塩気のあるものを、メープルシロップなど甘いシロップをかけたフレンチトーストに添えるとよく合う。 [[Category:パン|ふれんちとすと]] [[Category:朝食|ふれんちとすと]] [[en:Cookbook:French Toast]]
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2020-07-25T17:01:04Z
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小学校理科/4学年
季節がちがうとさまざまなちがいがありますね。植物を育てたり、身近なところにいたりあったりする動物や植物を観察したりして、季節の変化と生き物の様子を調べてみましょう。 春では、いろいろ種類の、こん虫が、多くなる。チョウや、テントウムシや、ミツバチなども多いです 夏では、セミの成虫やカブトムシの成虫が、多くなります。 秋では、スズムシの成虫やコオロギの成虫が鳴くようになります。秋には、トンボも多いです。 スズムシは「リーンリーン」となきますが、これは、はねがこすれている音です。 秋になると、ススキに、ほが、なります。 エノコログサにも、ほがなります。エノコログサとは、ネコジャラシのことです。 秋になると、春には多かったテントウムシやミツバチなどは、秋には少なくなります。うごきも、おそいです。 テントウムシなどは、見当たらなくなりますが、死んだわけではなく、落ち葉のかげなどに、ひそんでいることがおおいです。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のまま、冬をこします。 コオロギや、バッタやカマキリは、秋の間にたまごを、うみます。 コオロギやバッタは、めすが、土の中に、たまごをうみつけます。 カマキリは、めすが、木のえだなどに、たまごをうみつけます。たまごをうみうけたあとに、あわのような物で、たまごをおおいつくします。 野生のコオロギの成虫やバッタの成虫やカマキリの成虫は、冬をこせずに、死にます。 冬をこせない理由は、虫は、人間やイヌやネコなどとはちがって、体温を調節できずに、体がつめたくなってしまうので、多くの虫は冬を生きたままこすのが、むずかしいです。 また、冬は、多くの草がかれるので、虫にとってはエサになる草が、へってしまうのも、冬をこすのがむずかしい理由のひとつです。 冬には、こん虫が、ほとんど見られません。 アゲハやモンシロチョウは、さなぎで、冬をこします。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のままで、冬をこします。 コオロギやバッタ、カマキリは、たまごで、冬をこします。 カエルは、土の中などで、じっと、カエルの親が、しずかにしています。このように、冬のあいだ、巣(す)などで、じっとしずかにしていることを 冬みん(とうみん、冬眠) と言います。カエルは、冬には、冬みん(とうみん)をしています。 アメリカザリガニは、土の中で、冬みんします。 土の中にいるのは、外よりも、土のなかのほうが、あたたかいからです。 クマも、冬みんします。 季節に関していうと、ほとんどの植物は、春や夏に、育つ植物が多い。冬のあいだは、植物は、せいちょうが止まることが多いです。 昆虫や虫には、植物の葉や、花のみつなど、植物をエサにしているものが多く、これらの葉や花は、春や夏に多いので、昆虫や虫も、春や夏に、多く、ふえます。 まきひげという、ぼうなどがちかくにあると、それにまきつくような、ものがでてくる。 ヘチマは、明るい場所で育ちます。 秋になって、すずしくなると、木は、葉の色がかわる。葉の色は、植物の種類によるが、カエデでは葉が赤くなる。イチョウでは、葉がきいろくなる。 秋になって、まず、葉の色がかわりますが、さらにすずしくなると、多くの種類(しゅるい)の木は、葉をおとします。 秋ごろに植物が葉をおとすことを 落葉(らくよう) という。 だが、じつは、種類によっては、葉をおとさない植物もあります。 マツやスギは、秋になって、すずしくなっても、葉をおとさない。このような葉をおとさない木を じょう緑じゅ(じょうりょくじゅ、常緑樹) という。ヒノキやサザンカも常緑樹である。 いっぽう、カエデやイチョウやサクラは、あきになると、落葉して、葉をおとす。このような葉をおとす木を、落葉じゅ(らくようじゅ、落葉樹)という。 落葉では、その木の、すべての葉をおとします。 電気回路(でんきかいろ)の配線(はいせん)を、図(ず)で説明(せつめい)するときに、毎回、写真のようなそっくりな絵で説明すると、せつめいする作業が、たいへんな手間になるので、記号(きごう)が回路図をかくときに、もちいられます。 電池にはプラス極(プラスきょく)とマイナス極(マイナスきょく)があるが、回路記号では線が長い方がプラス極です。じっさいの電池では、でっぱりのある側(がわ)がプラス極です。回路図で、短いがわは、マイナス極です。 この記号は、おぼえてください。どちらがプラス極(きょく)の側なのかも、おぼえてください。 まちがえて、ぎゃくにおぼえやすいので、注意(ちゅうい)してください。 正しい記号の意味を、もういちど、書きます。電池の回路記号で、ながいほうが、プラス極です。回路記号で、短いがわは、マイナス極です。 かん電池に豆電球とスイッチをつなぐと、あかりをつけたり消したりできます。また、モーターをつなぐと回転させることもできます。豆電球やモーターを使って、かん電池のはたらきを調べよう。 さて、豆電球はかん電池とつなぐとあかりがつきます。モーターはかん電池とつなぐと回転します。 このあかりや回転をもっと明るくしたり、速くしたりできないのでしょうか。 「かん電池をふやせばいい。」、多くの人がそう答えると思います。でも、かん電池を増やしたからといって、かならず豆電球が明るくなったり速くモーターが回ったりするわけではありません。まず、+(プラス)極から-(マイナス)極へともどってくるように、輪になるようにつながなければ電気は流れません。電池をいくつかつなぐ方法のしゅるいを2つしょうかいします。 電気を流れにくくする物体のことを、ていこう(抵抗)といいます。 電池と抵抗だけをつないだ簡単な回路図を、れいに、しめします。 ていこうの記号は、昔(むかし)と今(いま)とでは、じつは、記号がちがいます。小学生は、あたらしいほうの、記号をおぼえてください。あたらしいほうは、はこ型の四角い記号が、あたらしい「ていこう」の記号です。ギザギザしたほうは、昔の「ていこう」の記号です。 ていこうの、直列つなぎと並列つなぎを、図にすると、つぎのようになります。 豆電球(まめでんきゅう)の回路図は、以下のようになります。 ○の中に、×を書いた記号ですね。×の、はしは、そとがわの丸に、くっついています。 ばってんの線は、丸から、はみださずに、書いてください。 小学校の3年や4年あたりで、つかうことになるかもしれない部品の、回路図の図記号を書きます。 電流計(でんりゅうけい)や、電圧計(でんあつけい)は、回路にながれている電気のせいしつをはかる道具です。電流計や電圧計は、使い方をまちがえると、こわれます。 学校(がっこう)の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)にもよりますが、学校の理科のじっけんで、もしかしたら、電流計や電圧計を、つかうかもしれません。 電流計や電圧計をつかうときは、学校の先生の指示(しじ)にしたがって、正しいつかいかたで、つかってください。 もし、理科の実験で、電流計(でんりゅうけい)などをつかわないとしても、その理由は、きっと、小学校の児童(じどう)が、電流計をこわさないように心配したからなので、きちんとした理由があってのことです。小学生のかたは、学校では、先生の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)に、したがってください。 電流(でんりゅう) とは、回路がつながっているときの、かん電池とどう線の中での、電気のながれのことです。電気は、プラスきょくから出てきて、どう線を通って、マイナスきょくにもどるのでしたね。電流の単位は アンペア です。アンペアは記号で、「A」とかきます。 電圧(でんあつ )とは、電流をながそうとする、つよさ(強さ)のことです。電圧の単位は ボルト です。ボルトは記号で V と書きます。ふつうの乾電池(かんでんち)の電圧は、だいたい1.5Vくらいです。 月があかるいのは、月が太陽の光に、てらされているからです。月の表面(ひょうめん)のうち、太陽の光をあびている面が、明るく見えるので、地球から、見ることができます。月のうち、太陽にてらされていない、かげになっているほうの面は、地球からは、くらくて、見えません。 つまり、月は太陽の光を 反射(はんしゃ) しています。(※ 反射 ・・・ はねかえすこと。) 太陽のように、その星から光をはっしている星を、 こう星(こうせい、恒星) といいます。いっぽう、月そのものは光を発していないので、月は こう星では、ありません。 地球から見た、月のうごきかたは、太陽と同じように、東の空から南の空を通り、西の空にしずんでいきます。また、月の形には、まるい円のかたちの 満月(まんげつ) と、はんぶんの 半月(はんげつ) と、もっとほそい 三日月(みかづき) や 26日の月 があります。 月は、三日月や満月などいろいろな形に見えますが、動き方は同じで、どの月も東の空から南の高い空を通り、西の空へ動きます。 南の空で、月がもっとも高くなるので、月がもっとも高くなることを南中(なんちゅう)と言います。 南中している月は、文字どおり、南に月があります。 満月を見るには、夕方に東からのぼるのが見え、夜中に南の空を通って、朝に西にしずみます。 三日月は、夜中でないと見えません。三日月は、朝や昼間に東からのぼっているのですが、太陽の光で地球が明るいので、朝や昼間の東からあがったばかりの月は見えません。夜中になると、西の空にしずもうとしている三日月が見えます。 半月には、午前中に見える 下げんの月(かげんのつき) と、午後に見える 上げんの月(じょうげんのつき) があります。 上げんの月は、右がわが明るく見える半月です。下げんの月は、左がわが明るく見える半月です。 上げんの月は昼に、東からのぼり、夕方に南の空を通って、夜中、西にしずみます。 上げんの月は、昼間でも、東の空で しろっぽい上げんの月が見えます。 下げんの月はま夜中に、東からのぼり、朝の6時ごろに南の空を通って、午前の11時ごろに西にしずみます。 下げんの月は、昼の午前11時ごろでも、西の空に、しろっぽい 下げんの月 が見えます。正午には、下げんの月は、しずんでいます。 月が、すべてかけてしまって、みえないときの月を 新月(しんげつ) といいます。 太陽と月の、それぞれの場所によって、地球から見える月の形が、かわって見えます。 月の見える形は、毎日、すこしずつ、かわっていきます。かわる順番(じゅんばん)は、満月から始めたとすると、 と、かわっていきます。 だいたい約30日で、はじめの満月から次の満月までを、くりかえします。 月の表面に見える、黒く見える丸い穴をクレーターと言います。でこぼこした、くぼみがあります。 クレーターが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が、ぶつかったからだろう、と考えられています。 クレーターとはべつに、月の表面の、黒く見えるあたりを 海(うみ) といいます。「海」と言っても、月の海には、水はありません。 そもそも、月には、水がありません。月には、空気も、ありません。 月の表面には、海がいっぱいあるけど、裏には、ほとんどありません。 月の表面の、白く見える部分を陸(りく)と、言います。 夜空には、月だけでなく星もありますね。昔の人は、その中でもとくに明るい星に注目して、その集まりをいろいろな人や動物、道具に見立てて名前をつけていました。これを 星座(せいざ) といいます。よくうらないで目にする12星座もその一部です。七夕の物語のように星や星座にはいろいろな神話やお話があります。星座は全部で88個です。日本からは、およそ50個の星座を見ることができます。 季節によって、見える星座がかわるばあいがあります。 北極星という北の空にある星と、そのまわりにある北の空の星座は、一年中、みることができます。 南の空や、東や西の空の星座は、季節によってかわります。 地球は、じつは、北極(ほっきょく)と南極(なんきょく)を中心にして、まわっています。このような、北極と南極を中心とした回転を自転(じてん)といいます。 日本は、地球の北がわの北半球(きたはんきゅう)にあるので、日本からは北極の方角にある空が見えます。南極のほうの空は、日本からは地面にかくれて見えません。地球儀(ちきゅうぎ)で、日本と南極とを糸で結んで、まっすぐに糸をのばすと、地球は丸いので、糸も丸くなりますよね。糸は丸くなれても、人間の目でみる方向は、まっすぐにしか見れません。 つまり、日本から見た南の空は、じつは、日本と南極とを結ぶ線の上にある赤道(せきどう)に向かった方角なのです。 いっぽう、南の空にある、春の星座は、いっぱんに秋にはまったく見ることができません。南の空にある、夏の星座は、冬には見られません。南の空にある、秋の星座は、春には見えません。南の空にある、冬の星座は、夏には見えません。 これは、日本が北半球にあるからです。 もし、南半球にある国の人たちが星座を見たら、南半球ではは、南の空にある星座は一年中、おなじになります。 南半球では、北の空の星座が、季節によって、かわります。 この本では、とくにことわらないかぎり、日本がある北半球にある日本から見た星座について書いています。 星座を夜の空に、さがすときは、明るい星を、手がかりにして、さがすと、さがしやすいと思います。 日本から、北の空を見ると、 北斗七星(ほくと しちせい) と カシオペヤ座 が見える。 北斗七星の形は、「ひしゃく」という水をくむための道具のような形をしています。 そして、カシオペヤ座は、5個の星が「W」のような形で、ならんでいる星座です。 ま北の方角に、北極星があります。これは、時間がたっても、うごきません。なので、方角を知るときに、たいせつな星です。 これらの北の空の星は、一年中を通して、日本から、夜に見ることができます。 北極星は北斗七星やカシオペヤ座を利用して探すことができます。 北斗七星の「ひしゃく」の口の2つの星を結んで5倍に伸ばしたところに北極星があります。 なお、北斗七星は、星座ではなく、おおぐま座の一部です。 北極星は、星座ではなく、こぐま座の一部です。こぐま座の、しっぽの先が北極星になっています。 北極星は、一年中、見えるのですから、こぐま座もしっぽの先と、その近くは、一年中、見えるのです。 夜空で星座をさがすのには、 星座早見(せいざ はやみ) という道具がべんりです。また、プラネタリウムや天文台では、ふだん目にすることのできないような星や宇宙の勉強ができます。では、星座について学習しましょう。 7月7日の七夕の日に、南の空に、三角形のような星座が見えますね。この星座は、 夏の大三角(なつのだいさんかく) といいます。こと座のベガ(おりひめ星)、わし座のアルタイル(ひこ星)、はくちょう座のデネブの3つの明るい星をつないでできる星座です。 はくちょう座は、十字のような形をしている星座です。 わし座も、十字のような形の星座です 星は、じつは、時間が立つとともに動きます。 7月7日の午後7時から、さそり座を1時間ごとに観察しましょう。同じ場所で、同じ方位を見て観察することが大切です。観察するときに電信ばしらやたて物などの目じるしがあるとよりわかりやすくなります。午後8時ごろ、東の空に見えるさそり座は、午後10時ごろには南の空を通り、その後、西の空に動きます。星の動きは、太陽の動きと同じです。しかし、気づいたかもしれませんが、時間とともに星は動きますが、そのならび方はかわりません。 月は、自分からは、光を出していません。太陽の光を反射(はんしゃ)しているので、月は明るく見えるだけです。月の温度は、月の光からは、わからないのです。 オリオン座の ベテルギウス と、おおいぬ座の シリウス と、こいぬ座の プロキオン が、 冬の大三角形 です。 ちなみに、ベテルギウスの明るさは0.4等星(れいてんよん とうせい)です。シリウスは -1.5等星(マイナスいちてんご とうせい)です。 私たちのからだの中には 骨(ほね) があります。骨によって、からだをささえています。また、ほねは、かたいので、のうや内ぞうなどをまもる役目(やくめ)もあります。 ほねのあつまりを 骨格(こっかく) といいます。 のうをまもっている、あたまの大きな骨です。 目がはいるためのすきまが、あります。 鼻(はな)が通るためのすきまが、あります。 せなかのまんなかにある、くびのせなかがわから、こしのあたりまでのびている、一本の長いほねです。からだをささえています。 せぼねのある動物(どうぶつ)を セキツイ動物 といいます。わたしたち人間も、セキツイ動物です。 むねのあたりにある、かごのような、ほねです。「心ぞう」(しんぞう、心臓)と、「はい」(肺)を、まもっています。しんぞうとは、けつえき(血液)をおくりだすところです。「はい」とは、口(くち)からすった空気(くうき)を、からだのなかにとりこむ場所(ばしょ)です。 腸(ちょう)などのないぞうを、まもっている。腸(ちょう)とは、食事(しょくじ)でたべた栄養(えいよう)を、からだにとりこむ場所(ばしょ)です。 筋肉(きんにく) は、体(からだ)をうごかすのに、つかわれます。 ほねだけでは、からだは、うごきません。 わたしたちが、うで(腕)を、うごかすときは、きんにくによって、うでのほねをうごかして、そして、腕(うで)が、うごきます。 うでには、まんなかに、ひじがありますね。骨(ほね)と、べつの骨とが、つながっている場所を かんせつ(関節) といいます。「ひじ」も、かんせつです。 かんせつは、ほとんどのかんせつの場合、そのかんせつを中心にして、まわりの骨(ほね)を、うごかすことができます。 かんせつは、ひじのほかにも、あります。てくびもかんせつです。てくびは、まげることができますよね。 ゆびのまげられる場所もかんせつです。 うでのつけねの かた にも、かんせつが、あります。うでは、ひだりのうでと、みぎのうでを、べつべつにうごかせるので、みぎのかたにあるかんせつと、ひだりのかたにあるかんせつは、べつのかんせつです。 くびも、くびのむきをかえることができるので、かんせつです。 せぼねも、おなかをまるめることができるので、せぼねには、かんせつがあります。 あしも、あしのつけのところで、あしをうごかせるので、そこには、かんせつが、あります。あしは、ひだりのあしと、みぎのあしを、べつべつにうごかせるので、みぎのつけねにあるかんせつと、ひだりのつけねにあるかんせつは、べつのかんせつです。 ひざのところでも、あしをまげられるので、ひざには、かんせつがあります。あしにある「ひざ」と、うでにある「ひじ」は、なまえがにていますが、べつのかんせつです。 あしくびや、あしのほねにも、かんせつが、あります。 からだをうごかすしくみは、きんにく(筋肉)が、ほね(骨)を、うごかしているのでしたね。ほね(骨)をうごかすためのきんにく(筋肉)は、きんにくのはじっこが、両方(りょうほう)とも、ほね(骨)についています。このような、ほねをうごかすためのきんにくを こっかくきん(骨格筋) といいます。 こっかくきん(骨格筋)の両はじの、ほねについているぶぶんを けん(腱) といいます。 このこっかくきんが、ちぢんだり、ゆるんで元(もと)の長さにもどることで、ほねをうごかします。 このしくみで、ほねをうごかせるためには、こっかくきんは、両はじが、べつべつのほねに、ついていなければいけません。 うで(腕)の、ひじのところで、うでをまげるためのきん肉と、うでをのばすためのきん肉は、べつべつのきん肉です。 もし、ひとつのきん肉しかなかったら、たとえば、うでを曲げるためのきん肉しかなかったら、うでをのばすためには、うでをおろしたりしなければいけません。また、もしも、うでをのばすためのきん肉がないと、うでをのばしたままのかっこうで、手をあげることができません。 うでをのばすときには、うでを曲げるときにつかったほうのきん肉はゆるんでいます。 うでをのばすためのきん肉がちじむことで、うではのびます。 曲げるためのきん肉と、のばすためのきん肉が、りょうほうともあることで、わたしたちは、すばやく、からだをうごかせます。 たとえば、体育(たいいく)の授業(じゅぎょう)などで、たとえばドッジボールでボールをなげるときに、うでをのばしていますよね。 足の、ひざのところで、あしをまげるためのきん肉も、にたようなしくみになっています。 顔にも筋肉があります。 ウサギやコウモリやハトや魚など、動物の体にも筋肉があります。ニワトリの体にも筋肉があります。 気温(きおん)とは、空気(くうき)の温度(おんど)のことです。気温(きおん)をはかるには、温度計(おんどけい)をつかいます。 じつは、地面(じめん)からの距離(きょり)によって、温度はかわります。だから、気温をはかるときは、高さ(たかさ)をきめるひつようが、あります。高さは、だいたい、高さは1.2m(メートル)から1.5m(メートル)くらいの高さが、気温をはかるときの高さです。 こうやって、高さをきめておかないと、もしも、ほかの人が、はかったときの温度と、くらべることができなくなって、こまります。 いっぱんに、地面にちかい場所は、太陽からの光によって、あたためられているので、地面に近づくほど、温度が高いです。 「1.2m(メートル)から1.5m(メートル)の、30cmの高さのちがいで、気温はちがわないの?」と、思うかもしれませんが、小学生は、気にしないで、大丈夫です。 温度をかえるものは、直しゃ日光(ちょくしゃ にっこう)が、あたっているか、あたっていないかでも、温度は、かわります。なので、気温をはかる場合は、どちらかにきめるひつようがありますね。 理科では、気温をはかるときは、「ひかげ」(日陰)ではかる、つまり、直しゃ日光が当たらない場所ではかる、というふうに決めています。 さらに、おなじ日かげでも、ドアやまど(窓)をしめた部屋(へや)の中のように、そとからの風(かぜ)がふかないところと、ドアや窓をあけた部屋とでは、温度はちがいますよね。風通しの少ない場所では、温度は、変化しやすくなります。いっぽう、風通しのよいところは、まわりの平均的(へいきんてき)な気温に、ちかくなります。 だから、外からの風がふく、風通し(かぜとおし)のよい場所で、気温をはかると、理科では、きめています。 気温のはかりかたを、つぎの文(ぶん)に、まとめます。 です。 そのほか、気温にかぎらず、温度計をつかうときの、はかりかたとして、 気温をはかるばあいに、正しい方法で、はかりやすいように、百葉箱(ひゃくようばこ)を、つかってはかる場合があります。 百葉箱は、つぎのような、しくみになっています。 この空気(くうき)にかんする、じっけんをするときは、おかあさんなどの、おとなのかたに、見てもらってくださいね。ひとりでじっけんしたら、ダメですよ。 むりに、じっけんをしなくても、いいですよ。 つぎの、カッコのなかは、おとなのかたへの、ちゅういがきです。もし、じっけんをしたいばあいは、このちゅういがきをよんでもらってください。 まず、わたしたちの、まわりには、空気(くうき)があります。わたしたちは、鼻(はな)から、空気を、すっています。 目には見えませんが、空気があります。 「空気が、たしかに、せかいには、あるんだ。」ということをたしかめる方法(ほうほう)には、たとえばビニール袋(ぶくろ)に、空気を入れて、ふくろの口を手でふさいで空気を、とじこめてから、水の中に空気が入ったふくろを入れると、ふくろの口のすき間から、空気がもれて、あわがでるかもしれません。 じっけんをやるときは、あまり、ふくろが大きすぎると、くうきをあつめるのが、たいへんになります。うまく大きさを、工夫してくださいね。 あと、くれぐれも、ふくろのなかに入っては、ダメですよ。あぶないですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死(し)にますよ。 おなじように、くれぐれも、ふくろの中に、顔や鼻を入れてはダメですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死にますよ。 また、コップなどがあれば、コップの口を下に向けて、水に入れれば、空気がとじこめられます。そのまま、水の中でコップを上に向ければ、空気がうかび上がって、おおきな泡(あわ)になって、出てきます。ペットボトルのびんがあれば、それをつかっても、にたようなじっけんができます。 あわがうかびあがることから、どうやら、水のなかでは、空気が、うかびあがるらしいですね。 コップをつかう時は、おとしたら、われて、あぶないので、気をつけてくださいね。もしじっけんをするなら、できれば、プラスチックでできたコップでじっけんをやると、あんぜんだと思います。 風船(ふうせん)を、知ってるでしょうか。ふくらませると丸くなる、あのフーセンのことです。 フーセンがなければ、同じくらいの大きさのビニール袋でもかまいません。 フーセンに空気を入れて、フーセンの口をとじて、水に入れて、手をはなすと、フーセンは水に、うきますよね。 水の入った、ふくろは、どうも、うかぶらしいですね。 プールなどでつかう浮き輪(うきわ)も、おなじしくみです。 フーセンでも、ビニール袋でも、なんでもいいのですが、空気を半分くらい入れて、ふくろの口をしめてみましょう。 ふくろの口をしめるには、ちょうちょ結び(むすび)をするなり、輪ゴム(わゴム)でとめるなり、いろいろと工夫してください。 ふくろに入れる空気は、半分ぐらいまでで、いいですよ。 あんまり空気をいれすぎると、次のじっけんが、わかりづらくなるので、空気は半分くらいにしといてくださいね。 半分に空気をいれたふくろの口をとじて、ふくろを曲げようとしたら、曲げられますよね。 空気がもれていないことを、かくにんしたいなら、ふくろを水の中に入れて、じっけんすれば、いいでしょう。 このように、どうも、空気は、形をかえられるようですね。 空気はちぢめられますが、水はちぢめられません。 水をいれたピストンを押しても、水はちぢみません。 水を熱して、お湯にする。お湯をさらに熱していくと、底から泡(あわ)がでてくる。このあわは、水にとけていた空気が、ふくらんで、出てきたものでる。 この、熱された湯から、あわがたくさん出てくる状態を ふっとう(沸騰) という。 また、湯気(ゆげ)という、白いけむりのようなものが、水面からでてくる。 湯気をよく見ると、水面の近くには、白いものが見えない。だが、この水面の近くにも、目には見えないが、水面から、水から形をかえて見えなくなったものが、空気中に出てきている。このように、熱い湯の表面から、でていく水を水蒸気(すいじょうき)という。 水蒸気は、目には見えない。 湯気は、水蒸気が、水面から、はなれていって、温度が少し下がったので、もとの水の霧(きり)にもどったものである。 沸騰した湯からは、水蒸気が多く出る。水が沸騰する温度は、100°Cである。 液体の水は100°Cまでしか、温度が上がらない。 この理由は、加えた熱が、水を水蒸気にかえるために、使われているからである。 液体が、沸騰するときの温度を ふっ点(ふってん、沸点) と言います。 水の沸点は100°Cです。 水の沸点が100°Cという、きりのいい数字な理由は、じつは、温度の決め方は、水が沸騰しているときを100度として決め、水が氷になるときを0°Cとして決めたからです。 アルコール温度計では、80°Cくらいまでしか、はかれません。もし、アルコール温度計でそれよりも高い温度を図ろうとすると、温度計がこわれます。 これは、アルコールもまた温度が高くなると沸とうし、アルコールの沸点のおよそ80度で沸とうするからです。 100度の温度をはかる時は、べつの温度計をつかいます。 水には、氷(こおり)と水(みず)と水蒸気(すいじょうき)の、三つの状態があります。 水やアルコールのような、目に見えて、形の決まっていなくて、体積はきまっているものを 液体(えきたい) と言います。 空気や、水蒸気のような、目に見えず、形もきまっていなく、体積もきまっていないものを 気体(きたい) と言います。 空気にふくまれている、酸素(さんそ)や二酸化炭素(にさんかたんそ)、も気体です。 氷(こおり)や金属や木などのような、目に見えて、物を 固体(こたい) と言います。 ふっ点でない水からも、じつは、すこしずつ水が気化をして、くうきに水がまじります。これを じょう発(じょうはつ、蒸発) と言います。 雨がふって、バケツの中に水たまりができても、ほおっておけば、水がなくなるのは、蒸発をしたからです。 洗濯物(せんたくもの)が、晴れ(はれ)の日に、ほすと、かわくのも、じょう発です。 汗(あせ)がかわくのも、じょう発です。 蒸発は、水の温度が高いほど、多くの水が蒸発していきます。だから、あたたかい日のほうが、水が蒸発しやすいです。 空気は、あたためられて、温度が上がると、体積がふえる。 水も、あたためられて、温度が上がると、体積が、ほんのすこし増える。 あたためられて、体積がふくらんだ空気は、密度(「みつど」・・・体積あたりの、おもさ)がちいさくなるので、上にのぼります。 熱気球(ねつききゅう)が、空をとぶのは、このしくみを利用しているからです。 おなじように、あたためられた水は、水の中を、うえにのぼります。 お風呂などで、水面にちかい、上のほうの湯があついのは、あたためられた水が、上に登るからです。 部屋の中などの、閉じた場所で、空気が、あたためられて、上に登った場合、元から上にあった空気は、押しのけられて、下に流れます。このような、空気が、じゅんかん(循環)することを 対流(たいりゅう) といいます。 水も、対流をします。あたためられた水は、密度(みつど)がちいさくなるので、うかび上がり、いっぽう、元から上にあったつめたい水は、下がります。 気体(たとえば空気など。)や液体(たとえば水など。)で、対流はおこります。水の中に、温度のちがいがあると、温度が高いところほど、ふくらむので密度(みつど)が小さくなって、浮力(ふりょく)ができるので、水が対流をします。 温度が上がると、ふくらむのは、空気や水だけでは、ありません。ほとんどの物が、温度があがると、じつは、ふくらんでいます。 温度計の赤い液だめも、この現象(げんしょう)を、利用(りよう)しています。いっぱんに、赤い液だめのある、温度計にはアルコールや油が、もちいられています。 温度計では、液の入っているガラス管(ガラスかん)を細く(ほそく)することで、わずかな体積変化でも、赤い線の長さが大きくかわるように工夫しています。 温度を下げると、どうなるのでしょうか。 温度を下げると、体積は減ります。 あたためた物を、元の温度にもどすと、体積も、元の体積にもどります。 元の温度よりも、もっと温度を下げると、ほとんどの物質では、体積は小さくなります。 鉄や銅などの金属(きんぞく)の固体も、温度があがると、じつは、体積が、ふくらんでいます。 金属の、温度変化による体積の変化は、ほんのわずかです。 電線や、鉄道のレールなどは、金属が、つかわれています。これらの物は、季節によって、まわりの温度が変わるので、じつは、体積や長さも、かわっているのです。 鉄道のレールは、夏場に ふくらんでも、こわれないように、冬場は、ほんのすこしだけ、レールとレールのつぎめに、すき間があいています。 物がふくらむことを ぼうちょう(膨張) といいます。熱して(ねっして)、あたたかくすると、ふくらむことから、熱膨張(ねつぼうちょう)と、この現象(げんしょう)を、いうこともあります。 物は、温度があがると、膨張します。 体積が減る(へる)ことを、収縮(しゅうしゅく)と、いいます。 物は、温度が下がると、収縮します。 お仕事で、金属を使った製品(せいひん)をつくっている大人の人たちは、もしも製品の温度が変わって、製品が膨張や収縮をしてもも、製品がこわれないように、工夫して、製品をつくっています。 気体と液体と固体で、体積の変化の割合がいちばん大きいのは、気体です。 つぎに、温度による体積変化の割合が大きいのは液体です。 固体は、温度による体積変化の割合が、もっとも小さいです。 日本では、ふだんは、°Cの単位(たんい)である摂氏温度(せっしおんど)を用いてください。 日本では「温度」といったら、ふつうは、°Cの摂氏温度(せっしおんど)のことです。 日本では、温度の たんい には、°Cの摂氏温度(せっしおんど)をつかうのが、ふつうです。 熱(ねつ)は、外部から手を加えなければ、しぜんと温度の高い所から、温度の低いところへと、熱(ねつ)が移動(いどう)して、つたわっていきます。 その結果(けっか)、温度の高かった場所は、熱を手放していき、だんだんと温度は低くなります。いっぽう、まわりとくらべて温度のひくかった場所は、しだいに温度が高くなる。そして、いつしか、この、ふたつの場所の温度は、同じ温度になります。 雨がふると地面に水たまりができました。しかし、晴れた日にはなくなっていました。これはなぜでしょうか。 これは、水が空気中に出て行ったからです。この水などが空気中に出ていこうとするはたらきを じょう発 といいます。じょう発した水は 水じょう気 となります。また、土に水がしみこむこともありますが、このとき、つぶの大きさによって水のしみこみやすさにはちがいがあります。また、水は高いところから低いところへと流れていきます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "季節がちがうとさまざまなちがいがありますね。植物を育てたり、身近なところにいたりあったりする動物や植物を観察したりして、季節の変化と生き物の様子を調べてみましょう。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "春では、いろいろ種類の、こん虫が、多くなる。チョウや、テントウムシや、ミツバチなども多いです", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "夏では、セミの成虫やカブトムシの成虫が、多くなります。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "秋では、スズムシの成虫やコオロギの成虫が鳴くようになります。秋には、トンボも多いです。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "スズムシは「リーンリーン」となきますが、これは、はねがこすれている音です。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "秋になると、ススキに、ほが、なります。 エノコログサにも、ほがなります。エノコログサとは、ネコジャラシのことです。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "秋になると、春には多かったテントウムシやミツバチなどは、秋には少なくなります。うごきも、おそいです。 テントウムシなどは、見当たらなくなりますが、死んだわけではなく、落ち葉のかげなどに、ひそんでいることがおおいです。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のまま、冬をこします。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "コオロギや、バッタやカマキリは、秋の間にたまごを、うみます。 コオロギやバッタは、めすが、土の中に、たまごをうみつけます。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "カマキリは、めすが、木のえだなどに、たまごをうみつけます。たまごをうみうけたあとに、あわのような物で、たまごをおおいつくします。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "野生のコオロギの成虫やバッタの成虫やカマキリの成虫は、冬をこせずに、死にます。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "冬をこせない理由は、虫は、人間やイヌやネコなどとはちがって、体温を調節できずに、体がつめたくなってしまうので、多くの虫は冬を生きたままこすのが、むずかしいです。 また、冬は、多くの草がかれるので、虫にとってはエサになる草が、へってしまうのも、冬をこすのがむずかしい理由のひとつです。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "冬には、こん虫が、ほとんど見られません。 アゲハやモンシロチョウは、さなぎで、冬をこします。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のままで、冬をこします。 コオロギやバッタ、カマキリは、たまごで、冬をこします。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "カエルは、土の中などで、じっと、カエルの親が、しずかにしています。このように、冬のあいだ、巣(す)などで、じっとしずかにしていることを 冬みん(とうみん、冬眠) と言います。カエルは、冬には、冬みん(とうみん)をしています。 アメリカザリガニは、土の中で、冬みんします。 土の中にいるのは、外よりも、土のなかのほうが、あたたかいからです。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "クマも、冬みんします。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "季節に関していうと、ほとんどの植物は、春や夏に、育つ植物が多い。冬のあいだは、植物は、せいちょうが止まることが多いです。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "昆虫や虫には、植物の葉や、花のみつなど、植物をエサにしているものが多く、これらの葉や花は、春や夏に多いので、昆虫や虫も、春や夏に、多く、ふえます。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "まきひげという、ぼうなどがちかくにあると、それにまきつくような、ものがでてくる。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "ヘチマは、明るい場所で育ちます。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "秋になって、すずしくなると、木は、葉の色がかわる。葉の色は、植物の種類によるが、カエデでは葉が赤くなる。イチョウでは、葉がきいろくなる。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "秋になって、まず、葉の色がかわりますが、さらにすずしくなると、多くの種類(しゅるい)の木は、葉をおとします。 秋ごろに植物が葉をおとすことを 落葉(らくよう) という。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "だが、じつは、種類によっては、葉をおとさない植物もあります。 マツやスギは、秋になって、すずしくなっても、葉をおとさない。このような葉をおとさない木を じょう緑じゅ(じょうりょくじゅ、常緑樹) という。ヒノキやサザンカも常緑樹である。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "いっぽう、カエデやイチョウやサクラは、あきになると、落葉して、葉をおとす。このような葉をおとす木を、落葉じゅ(らくようじゅ、落葉樹)という。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "落葉では、その木の、すべての葉をおとします。", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "", "title": "季節と動物・植物のようす" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "電気回路(でんきかいろ)の配線(はいせん)を、図(ず)で説明(せつめい)するときに、毎回、写真のようなそっくりな絵で説明すると、せつめいする作業が、たいへんな手間になるので、記号(きごう)が回路図をかくときに、もちいられます。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "電池にはプラス極(プラスきょく)とマイナス極(マイナスきょく)があるが、回路記号では線が長い方がプラス極です。じっさいの電池では、でっぱりのある側(がわ)がプラス極です。回路図で、短いがわは、マイナス極です。 この記号は、おぼえてください。どちらがプラス極(きょく)の側なのかも、おぼえてください。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "まちがえて、ぎゃくにおぼえやすいので、注意(ちゅうい)してください。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "正しい記号の意味を、もういちど、書きます。電池の回路記号で、ながいほうが、プラス極です。回路記号で、短いがわは、マイナス極です。 かん電池に豆電球とスイッチをつなぐと、あかりをつけたり消したりできます。また、モーターをつなぐと回転させることもできます。豆電球やモーターを使って、かん電池のはたらきを調べよう。 さて、豆電球はかん電池とつなぐとあかりがつきます。モーターはかん電池とつなぐと回転します。 このあかりや回転をもっと明るくしたり、速くしたりできないのでしょうか。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "「かん電池をふやせばいい。」、多くの人がそう答えると思います。でも、かん電池を増やしたからといって、かならず豆電球が明るくなったり速くモーターが回ったりするわけではありません。まず、+(プラス)極から-(マイナス)極へともどってくるように、輪になるようにつながなければ電気は流れません。電池をいくつかつなぐ方法のしゅるいを2つしょうかいします。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "電気を流れにくくする物体のことを、ていこう(抵抗)といいます。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "電池と抵抗だけをつないだ簡単な回路図を、れいに、しめします。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "ていこうの記号は、昔(むかし)と今(いま)とでは、じつは、記号がちがいます。小学生は、あたらしいほうの、記号をおぼえてください。あたらしいほうは、はこ型の四角い記号が、あたらしい「ていこう」の記号です。ギザギザしたほうは、昔の「ていこう」の記号です。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "ていこうの、直列つなぎと並列つなぎを、図にすると、つぎのようになります。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "豆電球(まめでんきゅう)の回路図は、以下のようになります。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "○の中に、×を書いた記号ですね。×の、はしは、そとがわの丸に、くっついています。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ばってんの線は、丸から、はみださずに、書いてください。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "小学校の3年や4年あたりで、つかうことになるかもしれない部品の、回路図の図記号を書きます。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "電流計(でんりゅうけい)や、電圧計(でんあつけい)は、回路にながれている電気のせいしつをはかる道具です。電流計や電圧計は、使い方をまちがえると、こわれます。 学校(がっこう)の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)にもよりますが、学校の理科のじっけんで、もしかしたら、電流計や電圧計を、つかうかもしれません。 電流計や電圧計をつかうときは、学校の先生の指示(しじ)にしたがって、正しいつかいかたで、つかってください。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "もし、理科の実験で、電流計(でんりゅうけい)などをつかわないとしても、その理由は、きっと、小学校の児童(じどう)が、電流計をこわさないように心配したからなので、きちんとした理由があってのことです。小学生のかたは、学校では、先生の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)に、したがってください。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "電流(でんりゅう) とは、回路がつながっているときの、かん電池とどう線の中での、電気のながれのことです。電気は、プラスきょくから出てきて、どう線を通って、マイナスきょくにもどるのでしたね。電流の単位は アンペア です。アンペアは記号で、「A」とかきます。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "電圧(でんあつ )とは、電流をながそうとする、つよさ(強さ)のことです。電圧の単位は ボルト です。ボルトは記号で V と書きます。ふつうの乾電池(かんでんち)の電圧は、だいたい1.5Vくらいです。", "title": "電池のはたらき" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "月があかるいのは、月が太陽の光に、てらされているからです。月の表面(ひょうめん)のうち、太陽の光をあびている面が、明るく見えるので、地球から、見ることができます。月のうち、太陽にてらされていない、かげになっているほうの面は、地球からは、くらくて、見えません。 つまり、月は太陽の光を 反射(はんしゃ) しています。(※ 反射 ・・・ はねかえすこと。)", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "太陽のように、その星から光をはっしている星を、 こう星(こうせい、恒星) といいます。いっぽう、月そのものは光を発していないので、月は こう星では、ありません。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "地球から見た、月のうごきかたは、太陽と同じように、東の空から南の空を通り、西の空にしずんでいきます。また、月の形には、まるい円のかたちの 満月(まんげつ) と、はんぶんの 半月(はんげつ) と、もっとほそい 三日月(みかづき) や 26日の月 があります。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "月は、三日月や満月などいろいろな形に見えますが、動き方は同じで、どの月も東の空から南の高い空を通り、西の空へ動きます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "南の空で、月がもっとも高くなるので、月がもっとも高くなることを南中(なんちゅう)と言います。 南中している月は、文字どおり、南に月があります。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "満月を見るには、夕方に東からのぼるのが見え、夜中に南の空を通って、朝に西にしずみます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "三日月は、夜中でないと見えません。三日月は、朝や昼間に東からのぼっているのですが、太陽の光で地球が明るいので、朝や昼間の東からあがったばかりの月は見えません。夜中になると、西の空にしずもうとしている三日月が見えます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "半月には、午前中に見える 下げんの月(かげんのつき) と、午後に見える 上げんの月(じょうげんのつき) があります。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "上げんの月は、右がわが明るく見える半月です。下げんの月は、左がわが明るく見える半月です。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "上げんの月は昼に、東からのぼり、夕方に南の空を通って、夜中、西にしずみます。 上げんの月は、昼間でも、東の空で しろっぽい上げんの月が見えます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "下げんの月はま夜中に、東からのぼり、朝の6時ごろに南の空を通って、午前の11時ごろに西にしずみます。 下げんの月は、昼の午前11時ごろでも、西の空に、しろっぽい 下げんの月 が見えます。正午には、下げんの月は、しずんでいます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "月が、すべてかけてしまって、みえないときの月を 新月(しんげつ) といいます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "太陽と月の、それぞれの場所によって、地球から見える月の形が、かわって見えます。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "月の見える形は、毎日、すこしずつ、かわっていきます。かわる順番(じゅんばん)は、満月から始めたとすると、", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "と、かわっていきます。 だいたい約30日で、はじめの満月から次の満月までを、くりかえします。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "月の表面に見える、黒く見える丸い穴をクレーターと言います。でこぼこした、くぼみがあります。 クレーターが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が、ぶつかったからだろう、と考えられています。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "クレーターとはべつに、月の表面の、黒く見えるあたりを 海(うみ) といいます。「海」と言っても、月の海には、水はありません。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "そもそも、月には、水がありません。月には、空気も、ありません。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "月の表面には、海がいっぱいあるけど、裏には、ほとんどありません。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "月の表面の、白く見える部分を陸(りく)と、言います。", "title": "月と、太陽と、わく星" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "夜空には、月だけでなく星もありますね。昔の人は、その中でもとくに明るい星に注目して、その集まりをいろいろな人や動物、道具に見立てて名前をつけていました。これを 星座(せいざ) といいます。よくうらないで目にする12星座もその一部です。七夕の物語のように星や星座にはいろいろな神話やお話があります。星座は全部で88個です。日本からは、およそ50個の星座を見ることができます。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "季節によって、見える星座がかわるばあいがあります。 北極星という北の空にある星と、そのまわりにある北の空の星座は、一年中、みることができます。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "南の空や、東や西の空の星座は、季節によってかわります。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "地球は、じつは、北極(ほっきょく)と南極(なんきょく)を中心にして、まわっています。このような、北極と南極を中心とした回転を自転(じてん)といいます。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "日本は、地球の北がわの北半球(きたはんきゅう)にあるので、日本からは北極の方角にある空が見えます。南極のほうの空は、日本からは地面にかくれて見えません。地球儀(ちきゅうぎ)で、日本と南極とを糸で結んで、まっすぐに糸をのばすと、地球は丸いので、糸も丸くなりますよね。糸は丸くなれても、人間の目でみる方向は、まっすぐにしか見れません。 つまり、日本から見た南の空は、じつは、日本と南極とを結ぶ線の上にある赤道(せきどう)に向かった方角なのです。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "いっぽう、南の空にある、春の星座は、いっぱんに秋にはまったく見ることができません。南の空にある、夏の星座は、冬には見られません。南の空にある、秋の星座は、春には見えません。南の空にある、冬の星座は、夏には見えません。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "これは、日本が北半球にあるからです。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "もし、南半球にある国の人たちが星座を見たら、南半球ではは、南の空にある星座は一年中、おなじになります。 南半球では、北の空の星座が、季節によって、かわります。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "この本では、とくにことわらないかぎり、日本がある北半球にある日本から見た星座について書いています。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "星座を夜の空に、さがすときは、明るい星を、手がかりにして、さがすと、さがしやすいと思います。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "日本から、北の空を見ると、 北斗七星(ほくと しちせい) と カシオペヤ座 が見える。 北斗七星の形は、「ひしゃく」という水をくむための道具のような形をしています。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "そして、カシオペヤ座は、5個の星が「W」のような形で、ならんでいる星座です。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ま北の方角に、北極星があります。これは、時間がたっても、うごきません。なので、方角を知るときに、たいせつな星です。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "これらの北の空の星は、一年中を通して、日本から、夜に見ることができます。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "北極星は北斗七星やカシオペヤ座を利用して探すことができます。 北斗七星の「ひしゃく」の口の2つの星を結んで5倍に伸ばしたところに北極星があります。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "なお、北斗七星は、星座ではなく、おおぐま座の一部です。 北極星は、星座ではなく、こぐま座の一部です。こぐま座の、しっぽの先が北極星になっています。 北極星は、一年中、見えるのですから、こぐま座もしっぽの先と、その近くは、一年中、見えるのです。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "夜空で星座をさがすのには、 星座早見(せいざ はやみ) という道具がべんりです。また、プラネタリウムや天文台では、ふだん目にすることのできないような星や宇宙の勉強ができます。では、星座について学習しましょう。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "7月7日の七夕の日に、南の空に、三角形のような星座が見えますね。この星座は、 夏の大三角(なつのだいさんかく) といいます。こと座のベガ(おりひめ星)、わし座のアルタイル(ひこ星)、はくちょう座のデネブの3つの明るい星をつないでできる星座です。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "はくちょう座は、十字のような形をしている星座です。 わし座も、十字のような形の星座です", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "星は、じつは、時間が立つとともに動きます。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "7月7日の午後7時から、さそり座を1時間ごとに観察しましょう。同じ場所で、同じ方位を見て観察することが大切です。観察するときに電信ばしらやたて物などの目じるしがあるとよりわかりやすくなります。午後8時ごろ、東の空に見えるさそり座は、午後10時ごろには南の空を通り、その後、西の空に動きます。星の動きは、太陽の動きと同じです。しかし、気づいたかもしれませんが、時間とともに星は動きますが、そのならび方はかわりません。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "月は、自分からは、光を出していません。太陽の光を反射(はんしゃ)しているので、月は明るく見えるだけです。月の温度は、月の光からは、わからないのです。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "オリオン座の ベテルギウス と、おおいぬ座の シリウス と、こいぬ座の プロキオン が、 冬の大三角形 です。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "ちなみに、ベテルギウスの明るさは0.4等星(れいてんよん とうせい)です。シリウスは -1.5等星(マイナスいちてんご とうせい)です。", "title": "星座" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "私たちのからだの中には 骨(ほね) があります。骨によって、からだをささえています。また、ほねは、かたいので、のうや内ぞうなどをまもる役目(やくめ)もあります。 ほねのあつまりを 骨格(こっかく) といいます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "のうをまもっている、あたまの大きな骨です。 目がはいるためのすきまが、あります。 鼻(はな)が通るためのすきまが、あります。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "せなかのまんなかにある、くびのせなかがわから、こしのあたりまでのびている、一本の長いほねです。からだをささえています。 せぼねのある動物(どうぶつ)を セキツイ動物 といいます。わたしたち人間も、セキツイ動物です。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "むねのあたりにある、かごのような、ほねです。「心ぞう」(しんぞう、心臓)と、「はい」(肺)を、まもっています。しんぞうとは、けつえき(血液)をおくりだすところです。「はい」とは、口(くち)からすった空気(くうき)を、からだのなかにとりこむ場所(ばしょ)です。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "腸(ちょう)などのないぞうを、まもっている。腸(ちょう)とは、食事(しょくじ)でたべた栄養(えいよう)を、からだにとりこむ場所(ばしょ)です。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "筋肉(きんにく) は、体(からだ)をうごかすのに、つかわれます。 ほねだけでは、からだは、うごきません。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "わたしたちが、うで(腕)を、うごかすときは、きんにくによって、うでのほねをうごかして、そして、腕(うで)が、うごきます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "うでには、まんなかに、ひじがありますね。骨(ほね)と、べつの骨とが、つながっている場所を かんせつ(関節) といいます。「ひじ」も、かんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "かんせつは、ほとんどのかんせつの場合、そのかんせつを中心にして、まわりの骨(ほね)を、うごかすことができます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "かんせつは、ひじのほかにも、あります。てくびもかんせつです。てくびは、まげることができますよね。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "ゆびのまげられる場所もかんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "うでのつけねの かた にも、かんせつが、あります。うでは、ひだりのうでと、みぎのうでを、べつべつにうごかせるので、みぎのかたにあるかんせつと、ひだりのかたにあるかんせつは、べつのかんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 112, "tag": "p", "text": "くびも、くびのむきをかえることができるので、かんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 113, "tag": "p", "text": "せぼねも、おなかをまるめることができるので、せぼねには、かんせつがあります。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 114, "tag": "p", "text": "あしも、あしのつけのところで、あしをうごかせるので、そこには、かんせつが、あります。あしは、ひだりのあしと、みぎのあしを、べつべつにうごかせるので、みぎのつけねにあるかんせつと、ひだりのつけねにあるかんせつは、べつのかんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 115, "tag": "p", "text": "", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 116, "tag": "p", "text": "ひざのところでも、あしをまげられるので、ひざには、かんせつがあります。あしにある「ひざ」と、うでにある「ひじ」は、なまえがにていますが、べつのかんせつです。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 117, "tag": "p", "text": "あしくびや、あしのほねにも、かんせつが、あります。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 118, "tag": "p", "text": "", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 119, "tag": "p", "text": "からだをうごかすしくみは、きんにく(筋肉)が、ほね(骨)を、うごかしているのでしたね。ほね(骨)をうごかすためのきんにく(筋肉)は、きんにくのはじっこが、両方(りょうほう)とも、ほね(骨)についています。このような、ほねをうごかすためのきんにくを こっかくきん(骨格筋) といいます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 120, "tag": "p", "text": "こっかくきん(骨格筋)の両はじの、ほねについているぶぶんを けん(腱) といいます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 121, "tag": "p", "text": "このこっかくきんが、ちぢんだり、ゆるんで元(もと)の長さにもどることで、ほねをうごかします。 このしくみで、ほねをうごかせるためには、こっかくきんは、両はじが、べつべつのほねに、ついていなければいけません。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 122, "tag": "p", "text": "うで(腕)の、ひじのところで、うでをまげるためのきん肉と、うでをのばすためのきん肉は、べつべつのきん肉です。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 123, "tag": "p", "text": "もし、ひとつのきん肉しかなかったら、たとえば、うでを曲げるためのきん肉しかなかったら、うでをのばすためには、うでをおろしたりしなければいけません。また、もしも、うでをのばすためのきん肉がないと、うでをのばしたままのかっこうで、手をあげることができません。 うでをのばすときには、うでを曲げるときにつかったほうのきん肉はゆるんでいます。 うでをのばすためのきん肉がちじむことで、うではのびます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 124, "tag": "p", "text": "曲げるためのきん肉と、のばすためのきん肉が、りょうほうともあることで、わたしたちは、すばやく、からだをうごかせます。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 125, "tag": "p", "text": "たとえば、体育(たいいく)の授業(じゅぎょう)などで、たとえばドッジボールでボールをなげるときに、うでをのばしていますよね。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 126, "tag": "p", "text": "足の、ひざのところで、あしをまげるためのきん肉も、にたようなしくみになっています。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 127, "tag": "p", "text": "顔にも筋肉があります。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 128, "tag": "p", "text": "ウサギやコウモリやハトや魚など、動物の体にも筋肉があります。ニワトリの体にも筋肉があります。", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 129, "tag": "p", "text": "", "title": "骨(ほね)と、筋肉(きんにく)" }, { "paragraph_id": 130, "tag": "p", "text": "気温(きおん)とは、空気(くうき)の温度(おんど)のことです。気温(きおん)をはかるには、温度計(おんどけい)をつかいます。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 131, "tag": "p", "text": "じつは、地面(じめん)からの距離(きょり)によって、温度はかわります。だから、気温をはかるときは、高さ(たかさ)をきめるひつようが、あります。高さは、だいたい、高さは1.2m(メートル)から1.5m(メートル)くらいの高さが、気温をはかるときの高さです。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 132, "tag": "p", "text": "こうやって、高さをきめておかないと、もしも、ほかの人が、はかったときの温度と、くらべることができなくなって、こまります。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 133, "tag": "p", "text": "いっぱんに、地面にちかい場所は、太陽からの光によって、あたためられているので、地面に近づくほど、温度が高いです。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 134, "tag": "p", "text": "「1.2m(メートル)から1.5m(メートル)の、30cmの高さのちがいで、気温はちがわないの?」と、思うかもしれませんが、小学生は、気にしないで、大丈夫です。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 135, "tag": "p", "text": "", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 136, "tag": "p", "text": "温度をかえるものは、直しゃ日光(ちょくしゃ にっこう)が、あたっているか、あたっていないかでも、温度は、かわります。なので、気温をはかる場合は、どちらかにきめるひつようがありますね。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 137, "tag": "p", "text": "理科では、気温をはかるときは、「ひかげ」(日陰)ではかる、つまり、直しゃ日光が当たらない場所ではかる、というふうに決めています。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 138, "tag": "p", "text": "さらに、おなじ日かげでも、ドアやまど(窓)をしめた部屋(へや)の中のように、そとからの風(かぜ)がふかないところと、ドアや窓をあけた部屋とでは、温度はちがいますよね。風通しの少ない場所では、温度は、変化しやすくなります。いっぽう、風通しのよいところは、まわりの平均的(へいきんてき)な気温に、ちかくなります。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 139, "tag": "p", "text": "だから、外からの風がふく、風通し(かぜとおし)のよい場所で、気温をはかると、理科では、きめています。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 140, "tag": "p", "text": "気温のはかりかたを、つぎの文(ぶん)に、まとめます。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 141, "tag": "p", "text": "です。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 142, "tag": "p", "text": "そのほか、気温にかぎらず、温度計をつかうときの、はかりかたとして、", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 143, "tag": "p", "text": "気温をはかるばあいに、正しい方法で、はかりやすいように、百葉箱(ひゃくようばこ)を、つかってはかる場合があります。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 144, "tag": "p", "text": "百葉箱は、つぎのような、しくみになっています。", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 145, "tag": "p", "text": "", "title": "気温" }, { "paragraph_id": 146, "tag": "p", "text": "この空気(くうき)にかんする、じっけんをするときは、おかあさんなどの、おとなのかたに、見てもらってくださいね。ひとりでじっけんしたら、ダメですよ。 むりに、じっけんをしなくても、いいですよ。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 147, "tag": "p", "text": "つぎの、カッコのなかは、おとなのかたへの、ちゅういがきです。もし、じっけんをしたいばあいは、このちゅういがきをよんでもらってください。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 148, "tag": "p", "text": "まず、わたしたちの、まわりには、空気(くうき)があります。わたしたちは、鼻(はな)から、空気を、すっています。 目には見えませんが、空気があります。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 149, "tag": "p", "text": "「空気が、たしかに、せかいには、あるんだ。」ということをたしかめる方法(ほうほう)には、たとえばビニール袋(ぶくろ)に、空気を入れて、ふくろの口を手でふさいで空気を、とじこめてから、水の中に空気が入ったふくろを入れると、ふくろの口のすき間から、空気がもれて、あわがでるかもしれません。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 150, "tag": "p", "text": "じっけんをやるときは、あまり、ふくろが大きすぎると、くうきをあつめるのが、たいへんになります。うまく大きさを、工夫してくださいね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 151, "tag": "p", "text": "あと、くれぐれも、ふくろのなかに入っては、ダメですよ。あぶないですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死(し)にますよ。 おなじように、くれぐれも、ふくろの中に、顔や鼻を入れてはダメですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死にますよ。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 152, "tag": "p", "text": "また、コップなどがあれば、コップの口を下に向けて、水に入れれば、空気がとじこめられます。そのまま、水の中でコップを上に向ければ、空気がうかび上がって、おおきな泡(あわ)になって、出てきます。ペットボトルのびんがあれば、それをつかっても、にたようなじっけんができます。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 153, "tag": "p", "text": "あわがうかびあがることから、どうやら、水のなかでは、空気が、うかびあがるらしいですね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 154, "tag": "p", "text": "コップをつかう時は、おとしたら、われて、あぶないので、気をつけてくださいね。もしじっけんをするなら、できれば、プラスチックでできたコップでじっけんをやると、あんぜんだと思います。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 155, "tag": "p", "text": "風船(ふうせん)を、知ってるでしょうか。ふくらませると丸くなる、あのフーセンのことです。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 156, "tag": "p", "text": "フーセンがなければ、同じくらいの大きさのビニール袋でもかまいません。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 157, "tag": "p", "text": "フーセンに空気を入れて、フーセンの口をとじて、水に入れて、手をはなすと、フーセンは水に、うきますよね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 158, "tag": "p", "text": "水の入った、ふくろは、どうも、うかぶらしいですね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 159, "tag": "p", "text": "プールなどでつかう浮き輪(うきわ)も、おなじしくみです。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 160, "tag": "p", "text": "フーセンでも、ビニール袋でも、なんでもいいのですが、空気を半分くらい入れて、ふくろの口をしめてみましょう。 ふくろの口をしめるには、ちょうちょ結び(むすび)をするなり、輪ゴム(わゴム)でとめるなり、いろいろと工夫してください。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 161, "tag": "p", "text": "ふくろに入れる空気は、半分ぐらいまでで、いいですよ。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 162, "tag": "p", "text": "あんまり空気をいれすぎると、次のじっけんが、わかりづらくなるので、空気は半分くらいにしといてくださいね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 163, "tag": "p", "text": "半分に空気をいれたふくろの口をとじて、ふくろを曲げようとしたら、曲げられますよね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 164, "tag": "p", "text": "空気がもれていないことを、かくにんしたいなら、ふくろを水の中に入れて、じっけんすれば、いいでしょう。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 165, "tag": "p", "text": "このように、どうも、空気は、形をかえられるようですね。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 166, "tag": "p", "text": "空気はちぢめられますが、水はちぢめられません。 水をいれたピストンを押しても、水はちぢみません。", "title": "空気と水の性質(せいしつ)" }, { "paragraph_id": 167, "tag": "p", "text": "水を熱して、お湯にする。お湯をさらに熱していくと、底から泡(あわ)がでてくる。このあわは、水にとけていた空気が、ふくらんで、出てきたものでる。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 168, "tag": "p", "text": "この、熱された湯から、あわがたくさん出てくる状態を ふっとう(沸騰) という。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 169, "tag": "p", "text": "また、湯気(ゆげ)という、白いけむりのようなものが、水面からでてくる。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 170, "tag": "p", "text": "湯気をよく見ると、水面の近くには、白いものが見えない。だが、この水面の近くにも、目には見えないが、水面から、水から形をかえて見えなくなったものが、空気中に出てきている。このように、熱い湯の表面から、でていく水を水蒸気(すいじょうき)という。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 171, "tag": "p", "text": "水蒸気は、目には見えない。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 172, "tag": "p", "text": "湯気は、水蒸気が、水面から、はなれていって、温度が少し下がったので、もとの水の霧(きり)にもどったものである。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 173, "tag": "p", "text": "沸騰した湯からは、水蒸気が多く出る。水が沸騰する温度は、100°Cである。 液体の水は100°Cまでしか、温度が上がらない。 この理由は、加えた熱が、水を水蒸気にかえるために、使われているからである。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 174, "tag": "p", "text": "液体が、沸騰するときの温度を ふっ点(ふってん、沸点) と言います。 水の沸点は100°Cです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 175, "tag": "p", "text": "水の沸点が100°Cという、きりのいい数字な理由は、じつは、温度の決め方は、水が沸騰しているときを100度として決め、水が氷になるときを0°Cとして決めたからです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 176, "tag": "p", "text": "アルコール温度計では、80°Cくらいまでしか、はかれません。もし、アルコール温度計でそれよりも高い温度を図ろうとすると、温度計がこわれます。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 177, "tag": "p", "text": "これは、アルコールもまた温度が高くなると沸とうし、アルコールの沸点のおよそ80度で沸とうするからです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 178, "tag": "p", "text": "100度の温度をはかる時は、べつの温度計をつかいます。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 179, "tag": "p", "text": "", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 180, "tag": "p", "text": "水には、氷(こおり)と水(みず)と水蒸気(すいじょうき)の、三つの状態があります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 181, "tag": "p", "text": "水やアルコールのような、目に見えて、形の決まっていなくて、体積はきまっているものを 液体(えきたい) と言います。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 182, "tag": "p", "text": "空気や、水蒸気のような、目に見えず、形もきまっていなく、体積もきまっていないものを 気体(きたい) と言います。 空気にふくまれている、酸素(さんそ)や二酸化炭素(にさんかたんそ)、も気体です。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 183, "tag": "p", "text": "氷(こおり)や金属や木などのような、目に見えて、物を 固体(こたい) と言います。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 184, "tag": "p", "text": "ふっ点でない水からも、じつは、すこしずつ水が気化をして、くうきに水がまじります。これを じょう発(じょうはつ、蒸発) と言います。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 185, "tag": "p", "text": "雨がふって、バケツの中に水たまりができても、ほおっておけば、水がなくなるのは、蒸発をしたからです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 186, "tag": "p", "text": "洗濯物(せんたくもの)が、晴れ(はれ)の日に、ほすと、かわくのも、じょう発です。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 187, "tag": "p", "text": "汗(あせ)がかわくのも、じょう発です。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 188, "tag": "p", "text": "蒸発は、水の温度が高いほど、多くの水が蒸発していきます。だから、あたたかい日のほうが、水が蒸発しやすいです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 189, "tag": "p", "text": "空気は、あたためられて、温度が上がると、体積がふえる。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 190, "tag": "p", "text": "水も、あたためられて、温度が上がると、体積が、ほんのすこし増える。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 191, "tag": "p", "text": "あたためられて、体積がふくらんだ空気は、密度(「みつど」・・・体積あたりの、おもさ)がちいさくなるので、上にのぼります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 192, "tag": "p", "text": "熱気球(ねつききゅう)が、空をとぶのは、このしくみを利用しているからです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 193, "tag": "p", "text": "おなじように、あたためられた水は、水の中を、うえにのぼります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 194, "tag": "p", "text": "お風呂などで、水面にちかい、上のほうの湯があついのは、あたためられた水が、上に登るからです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 195, "tag": "p", "text": "部屋の中などの、閉じた場所で、空気が、あたためられて、上に登った場合、元から上にあった空気は、押しのけられて、下に流れます。このような、空気が、じゅんかん(循環)することを 対流(たいりゅう) といいます。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 196, "tag": "p", "text": "水も、対流をします。あたためられた水は、密度(みつど)がちいさくなるので、うかび上がり、いっぽう、元から上にあったつめたい水は、下がります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 197, "tag": "p", "text": "気体(たとえば空気など。)や液体(たとえば水など。)で、対流はおこります。水の中に、温度のちがいがあると、温度が高いところほど、ふくらむので密度(みつど)が小さくなって、浮力(ふりょく)ができるので、水が対流をします。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 198, "tag": "p", "text": "温度が上がると、ふくらむのは、空気や水だけでは、ありません。ほとんどの物が、温度があがると、じつは、ふくらんでいます。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 199, "tag": "p", "text": "温度計の赤い液だめも、この現象(げんしょう)を、利用(りよう)しています。いっぱんに、赤い液だめのある、温度計にはアルコールや油が、もちいられています。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 200, "tag": "p", "text": "温度計では、液の入っているガラス管(ガラスかん)を細く(ほそく)することで、わずかな体積変化でも、赤い線の長さが大きくかわるように工夫しています。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 201, "tag": "p", "text": "温度を下げると、どうなるのでしょうか。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 202, "tag": "p", "text": "温度を下げると、体積は減ります。 あたためた物を、元の温度にもどすと、体積も、元の体積にもどります。 元の温度よりも、もっと温度を下げると、ほとんどの物質では、体積は小さくなります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 203, "tag": "p", "text": "鉄や銅などの金属(きんぞく)の固体も、温度があがると、じつは、体積が、ふくらんでいます。 金属の、温度変化による体積の変化は、ほんのわずかです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 204, "tag": "p", "text": "電線や、鉄道のレールなどは、金属が、つかわれています。これらの物は、季節によって、まわりの温度が変わるので、じつは、体積や長さも、かわっているのです。 鉄道のレールは、夏場に ふくらんでも、こわれないように、冬場は、ほんのすこしだけ、レールとレールのつぎめに、すき間があいています。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 205, "tag": "p", "text": "物がふくらむことを ぼうちょう(膨張) といいます。熱して(ねっして)、あたたかくすると、ふくらむことから、熱膨張(ねつぼうちょう)と、この現象(げんしょう)を、いうこともあります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 206, "tag": "p", "text": "物は、温度があがると、膨張します。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 207, "tag": "p", "text": "体積が減る(へる)ことを、収縮(しゅうしゅく)と、いいます。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 208, "tag": "p", "text": "物は、温度が下がると、収縮します。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 209, "tag": "p", "text": "お仕事で、金属を使った製品(せいひん)をつくっている大人の人たちは、もしも製品の温度が変わって、製品が膨張や収縮をしてもも、製品がこわれないように、工夫して、製品をつくっています。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 210, "tag": "p", "text": "気体と液体と固体で、体積の変化の割合がいちばん大きいのは、気体です。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 211, "tag": "p", "text": "つぎに、温度による体積変化の割合が大きいのは液体です。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 212, "tag": "p", "text": "固体は、温度による体積変化の割合が、もっとも小さいです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 213, "tag": "p", "text": "日本では、ふだんは、°Cの単位(たんい)である摂氏温度(せっしおんど)を用いてください。 日本では「温度」といったら、ふつうは、°Cの摂氏温度(せっしおんど)のことです。 日本では、温度の たんい には、°Cの摂氏温度(せっしおんど)をつかうのが、ふつうです。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 214, "tag": "p", "text": "熱(ねつ)は、外部から手を加えなければ、しぜんと温度の高い所から、温度の低いところへと、熱(ねつ)が移動(いどう)して、つたわっていきます。 その結果(けっか)、温度の高かった場所は、熱を手放していき、だんだんと温度は低くなります。いっぽう、まわりとくらべて温度のひくかった場所は、しだいに温度が高くなる。そして、いつしか、この、ふたつの場所の温度は、同じ温度になります。", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 215, "tag": "p", "text": "", "title": "温度と物の変化" }, { "paragraph_id": 216, "tag": "p", "text": "雨がふると地面に水たまりができました。しかし、晴れた日にはなくなっていました。これはなぜでしょうか。", "title": "自然の中の水" }, { "paragraph_id": 217, "tag": "p", "text": "これは、水が空気中に出て行ったからです。この水などが空気中に出ていこうとするはたらきを じょう発 といいます。じょう発した水は 水じょう気 となります。また、土に水がしみこむこともありますが、このとき、つぶの大きさによって水のしみこみやすさにはちがいがあります。また、水は高いところから低いところへと流れていきます。", "title": "自然の中の水" } ]
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{{Pathnav|小学校・中学校・高等学校の学習|小学校の学習|小学校理科|frame=1}} == 季節と動物・植物のようす == {{Ruby|季節|きせつ}}がちがうとさまざまなちがいがありますね。植物を育てたり、身近なところにいたりあったりする動物や植物を{{Ruby|観察|かんさつ}}したりして、季節の変化と生き物の様子を調べてみましょう。 春では、いろいろ種類の、こん虫が、多くなる。チョウや、テントウムシや、ミツバチなども多いです 夏では、セミの成虫やカブトムシの成虫が、多くなります。 秋では、スズムシの成虫やコオロギの成虫が鳴くようになります。秋には、トンボも多いです。 スズムシは「リーンリーン」となきますが、これは、はねがこすれている音です。 秋になると、ススキに、ほが、なります。 エノコログサにも、ほがなります。エノコログサとは、ネコジャラシのことです。 秋になると、春には多かったテントウムシやミツバチなどは、秋には少なくなります。うごきも、おそいです。 テントウムシなどは、見当たらなくなりますが、死んだわけではなく、落ち葉のかげなどに、ひそんでいることがおおいです。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のまま、冬をこします。 コオロギや、バッタやカマキリは、秋の間にたまごを、うみます。 コオロギやバッタは、めすが、土の中に、たまごをうみつけます。 カマキリは、めすが、木のえだなどに、たまごをうみつけます。たまごをうみうけたあとに、あわのような物で、たまごをおおいつくします。 野生のコオロギの成虫やバッタの成虫やカマキリの成虫は、冬をこせずに、死にます。 冬をこせない理由は、虫は、人間やイヌやネコなどとはちがって、体温を調節できずに、体がつめたくなってしまうので、多くの虫は冬を生きたままこすのが、むずかしいです。 また、冬は、多くの草がかれるので、虫にとってはエサになる草が、へってしまうのも、冬をこすのがむずかしい理由のひとつです。 冬には、こん虫が、ほとんど見られません。 アゲハやモンシロチョウは、さなぎで、冬をこします。 テントウムシやハチの冬ごしは、成虫のままで、冬をこします。 コオロギやバッタ、カマキリは、たまごで、冬をこします。 カエルは、土の中などで、じっと、カエルの親が、しずかにしています。このように、冬のあいだ、巣(す)などで、じっとしずかにしていることを <span style="font-size: large">冬みん</span>(とうみん、冬眠) と言います。カエルは、冬には、冬みん(とうみん)をしています。 アメリカザリガニは、土の中で、冬みんします。 土の中にいるのは、外よりも、土のなかのほうが、あたたかいからです。 クマも、冬みんします。 季節に関していうと、ほとんどの植物は、春や夏に、育つ植物が多い。冬のあいだは、植物は、せいちょうが止まることが多いです。 昆虫や虫には、植物の葉や、花のみつなど、植物をエサにしているものが多く、これらの葉や花は、春や夏に多いので、昆虫や虫も、春や夏に、多く、ふえます。 * ヘチマ まきひげという、ぼうなどがちかくにあると、それにまきつくような、ものがでてくる。 ヘチマは、明るい場所で育ちます。 * 秋の植物 秋になって、すずしくなると、木は、葉の色がかわる。葉の色は、植物の種類によるが、カエデでは葉が赤くなる。イチョウでは、葉がきいろくなる。 秋になって、まず、葉の色がかわりますが、さらにすずしくなると、多くの種類(しゅるい)の木は、葉をおとします。 秋ごろに植物が葉をおとすことを <span style="font-size: large">落葉</span>(らくよう) という。 だが、じつは、種類によっては、葉をおとさない植物もあります。 マツやスギは、秋になって、すずしくなっても、葉をおとさない。このような葉をおとさない木を <span style="font-size: large">じょう緑じゅ</span>(じょうりょくじゅ、常緑樹) という。ヒノキやサザンカも常緑樹である。 いっぽう、カエデやイチョウやサクラは、あきになると、落葉して、葉をおとす。このような葉をおとす木を、<span style="font-size: large">落葉じゅ</span>(らくようじゅ、落葉樹)という。 落葉では、その木の、すべての葉をおとします。 <gallery widths="250px" heights="250px"> File:Red maple leaf.jpg|カエデの紅葉した葉。 ファイル:Ginkgo Tree 08-11-04a.jpg|イチョウ。イチョウは、秋(あき)には、葉(は)が、きいろくなる。黄葉。 ファイル:Ginkgo Tree Ginkgo biloba Leaves Rock 3008px.jpg|イチョウの葉。 </gallery> == 電池のはたらき == === かん電池と豆電球 === === 回路記号(かいろ きごう) === 電気回路(でんきかいろ)の配線(はいせん)を、図(ず)で説明(せつめい)するときに、毎回、写真のようなそっくりな絵で説明すると、せつめいする作業が、たいへんな手間になるので、記号(きごう)が回路図をかくときに、もちいられます。 :[[画像:直流電源.png|thumb|かんでんち。<br>ながいがわが、プラスきょくです。<br>みじかいがわが、マイナスきょくです。]] 電池にはプラス極(プラスきょく)とマイナス極(マイナスきょく)があるが、回路記号では線が長い方がプラス極です。じっさいの電池では、でっぱりのある側(がわ)がプラス極です。回路図で、短いがわは、マイナス極です。 この記号は、おぼえてください。どちらがプラス極(きょく)の側なのかも、おぼえてください。 まちがえて、ぎゃくにおぼえやすいので、注意(ちゅうい)してください。 :※ 回路図(かいろず)の、電池(でんち)の記号(きごう)の、みじかい部分が、電池のプラス極のでっぱりに見えて、まちがえてみじかいほうをプラスとおぼえてしまうことがある。これは、まちがいです。 正しい記号の意味を、もういちど、書きます。電池の回路記号で、ながいほうが、プラス極です。回路記号で、短いがわは、マイナス極です。 かん電池に豆電球とスイッチをつなぐと、あかりをつけたり消したりできます。また、モーターをつなぐと回転させることもできます。豆電球やモーターを使って、かん電池のはたらきを調べよう。 さて、豆電球はかん電池とつなぐとあかりがつきます。モーターはかん電池とつなぐと回転します。 このあかりや回転をもっと明るくしたり、速くしたりできないのでしょうか。 「かん電池をふやせばいい。」、多くの人がそう答えると思います。でも、かん電池を増やしたからといって、かならず豆電球が明るくなったり速くモーターが回ったりするわけではありません。まず、+(プラス)極から-(マイナス)極へともどってくるように、輪になるようにつながなければ電気は流れません。電池をいくつかつなぐ方法のしゅるいを2つしょうかいします。 === 電池のつなぎかた === * 直列(ちょくれつ)つなぎ :かん電池を +- +- ・・・・・・とじゅん番にならべてつなぎます。かん電池をふやすとたくさんの電気が流れますので、豆電球は明るくなります。<br>-+ +-や、+- -+ と、かん電池をつないでも、電気は流れません。かん電池やどう線が熱くなったりもえたりするので!やらないようにしましょう。 :[[画像:直列接続.png|thumb|left|直列つなぎ。<br>右側がプラス極に、つながっている。]] {{clear}} * 並列(へいれつ)つなぎ :かん電池を横にならべて+極どうし、-極どうしをつなぎます。そして、+極をつないだどう線と-極をつないだどう線をモーターや豆電球につなぎます。豆電球の明るさやモーターの速さは変わりませんが、かん電池は長持ちします。 :[[画像:並列接続.png|thumb|left|並列つなぎ<br>右側がプラス極に、つながっている。]] {{clear}} ::※ 本書で、つぎにおしえる「ていこう」は、小学校では習わないかもしれませんが、ウィキペディアでの、画像の用意のつごうで、豆電球の回路図が見当たらないので、かわりに「ていこう」をもちいた回路図を、しょうかいします。豆電球をもちいた回路図については、市販(しはん)の参考書(さんこうしょ)などを参照(さんしょう)してください。なお、中学校では、「ていこう」を習うはずです。 電気を流れにくくする物体のことを、ていこう(抵抗)といいます。 <gallery> File:3 Resistors.jpg|ていこう 画像:jun_high_sci_electrical_resistance.svg|ていこうの記号。 </gallery> 電池と抵抗だけをつないだ簡単な回路図を、れいに、しめします。 :[[画像:jun_high_sci_simple_circuit.svg|thumb|left|かいろず]] {{clear}} ていこうの記号は、昔(むかし)と今(いま)とでは、じつは、記号がちがいます。小学生は、あたらしいほうの、記号をおぼえてください。あたらしいほうは、はこ型の四角い記号が、あたらしい「ていこう」の記号です。ギザギザしたほうは、昔の「ていこう」の記号です。 <gallery> ファイル:Resistor_symbol_IEC.svg|・ いま(せいれき2013年)での、ていこうの図記号 ファイル:Resistor_symbol_America.svg|・ むかしの、ていこうの図記号 </gallery> {{clear}} ていこうの、直列つなぎと並列つなぎを、図にすると、つぎのようになります。 :(※ 画像では、「ていこう」の記号は古いギザギザのほうになっていますが、これから中学生になる小学生は、新しいハコ形の記号で「ていこう」を書いてください。ウィキペディアの画像の用意の都合で、古いほうのギザギザ記号での紹介になっています。) <gallery widths="300px" heights="100px"> ファイル:Resistors in series.svg|「ていこう」の直列つなぎ ファイル:Resistors in parallel.svg|「ていこう」の並列つなぎ </gallery> {{clear}} * まめでんきゅう 豆電球(まめでんきゅう)の回路図は、以下のようになります。 [[画像:Symbol Visual indicator1.svg|100px|thumb|left|まめ電球の、記号(きごう)。]] ○の中に、×を書いた記号ですね。×の、はしは、そとがわの丸に、くっついています。 ばってんの線は、丸から、はみださずに、書いてください。 {{clear}} * 回路図の図記号 小学校の3年や4年あたりで、つかうことになるかもしれない部品の、回路図の図記号を書きます。 <gallery> ファイル:電池.svg|電池、長いがわがプラス極) ファイル:SPST-Switch.svg|スイッチ File:3wayswitch.svg|3極スイッチ File:Symbole moteur.png|モータ File:Wire Junction.svg|接続(せつぞく)している交点(こうてん)。 File:Wire Cross.svg|配線が接続せず、十字に、かさなっているだけの場合。 File:Symbol Visual indicator1.svg|電球 File:Symbole amperemetre.png|電流計(でんりゅうけい) File:Symbole voltmetre.png|電圧計(でんあつけい) </gallery> 電流計(でんりゅうけい)や、電圧計(でんあつけい)は、回路にながれている電気のせいしつをはかる道具です。電流計や電圧計は、使い方をまちがえると、こわれます。 学校(がっこう)の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)にもよりますが、学校の理科のじっけんで、もしかしたら、電流計や電圧計を、つかうかもしれません。 電流計や電圧計をつかうときは、学校の先生の指示(しじ)にしたがって、正しいつかいかたで、つかってください。 もし、理科の実験で、電流計(でんりゅうけい)などをつかわないとしても、その理由は、きっと、小学校の児童(じどう)が、電流計をこわさないように心配したからなので、きちんとした理由があってのことです。小学生のかたは、学校では、先生の授業(じゅぎょう)の計画(けいかく)に、したがってください。 <span style="font-size: large">電流</span>(でんりゅう) とは、回路がつながっているときの、かん電池とどう線の中での、電気のながれのことです。電気は、プラスきょくから出てきて、どう線を通って、マイナスきょくにもどるのでしたね。電流の単位は <span style="font-size: large">アンペア</span> です。アンペアは記号で、「A」とかきます。 <span style="font-size: large">電圧</span>(でんあつ )とは、電流をながそうとする、つよさ(強さ)のことです。電圧の単位は <span style="font-size: large">ボルト</span> です。ボルトは記号で <span style="font-size: large">V</span> と書きます。ふつうの乾電池(かんでんち)の電圧は、だいたい1.5Vくらいです。 {{clear}} == 月と、太陽と、わく星 == [[File:Mountain Moonset.jpg|thumb|月。]] [[File:月の見え方.png|thumb|400px|月の見え方]] 月があかるいのは、月が太陽の光に、てらされているからです。月の表面(ひょうめん)のうち、太陽の光をあびている面が、明るく見えるので、地球から、見ることができます。月のうち、太陽にてらされていない、かげになっているほうの面は、地球からは、くらくて、見えません。 つまり、月は太陽の光を <span style="font-size: large">反射</span>(はんしゃ) しています。(※ 反射 ・・・ はねかえすこと。) 太陽のように、その星から光をはっしている星を、 <span style="font-size: large">こう星</span>(こうせい、恒星) といいます。いっぽう、月そのものは光を発していないので、月は こう星では、ありません。 地球から見た、月のうごきかたは、太陽と同じように、'''東の空から南の空を通り、西の空にしずんでいきます'''。また、月の形には、まるい円のかたちの <span style="font-size: large">'''満月'''</span>(まんげつ) と、はんぶんの <span style="font-size: large">'''半月'''</span>(はんげつ) と、もっとほそい <span style="font-size: large">'''三日月'''</span>(みかづき) や <span style="font-size: large">'''26日の月'''</span> があります。 月は、三日月や満月などいろいろな形に見えますが、動き方は同じで、どの月も東の空から南の高い空を通り、西の空へ動きます。 [[File:月の一日の動き 上弦の月svg.svg|thumb|400px|left|月の1日の動き 上げんの月。午後6時に南中している。月は、東からのぼって、西にしずむ。]] 南の空で、月がもっとも高くなるので、月がもっとも高くなることを<span style="font-size: large">'''南中'''</span>(なんちゅう)と言います。 南中している月は、文字どおり、南に月があります。 満月を見るには、夕方に東からのぼるのが見え、夜中に南の空を通って、朝に西にしずみます。 三日月は、夜中でないと見えません。三日月は、朝や昼間に東からのぼっているのですが、太陽の光で地球が明るいので、朝や昼間の東からあがったばかりの月は見えません。夜中になると、西の空にしずもうとしている三日月が見えます。 半月には、午前中に見える '''下げんの月'''(かげんのつき) と、午後に見える '''上げんの月'''(じょうげんのつき) があります。 上げんの月は、右がわが明るく見える半月です。下げんの月は、左がわが明るく見える半月です。 *上げんの月 上げんの月は昼に、東からのぼり、夕方に南の空を通って、夜中、西にしずみます。 上げんの月は、昼間でも、東の空で しろっぽい上げんの月が見えます。 [[File:月の一日の動き 上弦の月svg.svg|thumb|400px|left|月の1日の動き 上弦の月]] {{-}} *下げんの月 下げんの月はま夜中に、東からのぼり、朝の6時ごろに南の空を通って、午前の11時ごろに西にしずみます。 下げんの月は、昼の午前11時ごろでも、西の空に、しろっぽい 下げんの月 が見えます。正午には、下げんの月は、しずんでいます。 [[File:月の一日の動き 下弦の月.svg|thumb|400px|left|下げんの月 の 1日のうごき ]] {{clear}} <gallery widths="200px" heights="200px"> Image:ComputerHotline - Lune (by) (9).jpg|三日月。(天体ぼうえんきょうで見たばあい。) ファイル:HalfMoon.jpg|半月。(天体ぼうえんきょうで見たばあい。) ファイル:Full moon.png|満月。(天体ぼうえんきょうで見たばあい。) </gallery> 月が、すべてかけてしまって、みえないときの月を '''新月'''(しんげつ) といいます。 {{clear}} 太陽と月の、それぞれの場所によって、地球から見える月の形が、かわって見えます。 [[Image:Moon phases en.jpg|thumb|center|nofloat|500px|月の見え方。]] 月の見える形は、毎日、すこしずつ、かわっていきます。かわる順番(じゅんばん)は、満月から始めたとすると、 :満月 → 下弦の月 → 26日の月 → 新月 → 上弦の月 → 次の満月 と、かわっていきます。 だいたい約30日で、はじめの満月から次の満月までを、くりかえします。 [[ファイル:Lunar crater Daedalus.jpg|thumb|月のクレーター。]] 月の表面に見える、黒く見える丸い穴を'''クレーター'''と言います。でこぼこした、くぼみがあります。 クレーターが出きた理由は、いん石(いんせき、隕石)が、ぶつかったからだろう、と考えられています。 クレーターとはべつに、月の表面の、黒く見えるあたりを <span style="font-size: large">海</span>(うみ) といいます。「海」と言っても、月の海には、水はありません。 そもそも、月には、水がありません。月には、空気も、ありません。 月の表面には、海がいっぱいあるけど、裏には、ほとんどありません。 月の表面の、白く見える部分を<span style="font-size: large">陸</span>(りく)と、言います。 {{clear}} == 星座 == [[ファイル:Pegasus constellation map.svg|thumb|ペガスス座]] 夜空には、月だけでなく星もありますね。昔の人は、その中でもとくに明るい星に注目して、その集まりをいろいろな人や動物、道具に見立てて名前をつけていました。これを '''星座'''(せいざ) といいます。よくうらないで目にする12星座もその一部です。七夕の物語のように星や星座にはいろいろな神話やお話があります。星座は全部で88個です。日本からは、およそ50個の星座を見ることができます。 :※ 星うらない(ほしうらない)には、科学的な根きょはありません。 季節によって、見える星座がかわるばあいがあります。 北極星という北の空にある星と、そのまわりにある北の空の星座は、一年中、みることができます。 南の空や、東や西の空の星座は、季節によってかわります。 地球は、じつは、'''北極'''(ほっきょく)と'''南極'''(なんきょく)を中心にして、まわっています。このような、北極と南極を中心とした回転を'''自転'''(じてん)といいます。 日本は、地球の北がわの'''北半球'''(きたはんきゅう)にあるので、日本からは北極の方角にある空が見えます。南極のほうの空は、日本からは地面にかくれて見えません。地球儀(ちきゅうぎ)で、日本と南極とを糸で結んで、まっすぐに糸をのばすと、地球は丸いので、糸も丸くなりますよね。糸は丸くなれても、人間の目でみる方向は、まっすぐにしか見れません。 つまり、日本から見た南の空は、じつは、日本と南極とを結ぶ線の上にある赤道(せきどう)に向かった方角なのです。 いっぽう、南の空にある、春の星座は、いっぱんに秋にはまったく見ることができません。南の空にある、夏の星座は、冬には見られません。南の空にある、秋の星座は、春には見えません。南の空にある、冬の星座は、夏には見えません。 これは、日本が北半球にあるからです。 もし、南半球にある国の人たちが星座を見たら、南半球ではは、南の空にある星座は一年中、おなじになります。 南半球では、北の空の星座が、季節によって、かわります。 この本では、とくにことわらないかぎり、日本がある北半球にある日本から見た星座について書いています。 星座を夜の空に、さがすときは、明るい星を、手がかりにして、さがすと、さがしやすいと思います。 === 北の空の星座 === [[ファイル:Ursa Major constellation detail map.PNG|thumb|left|北斗七星(ほくと しちせい)]] [[ファイル:Cassiopeia constellation map.svg|thumb|カシオペヤ座。「W」のような形をしている5個の星が、カシオペヤ座。]] 日本から、北の空を見ると、 北斗七星(ほくと しちせい) と カシオペヤ座 が見える。 北斗七星の形は、「ひしゃく」という水をくむための道具のような形をしています。 [[Image:ItsukushimaDipperBasin7431.jpg|thumb|200px|left|ひしゃく]] そして、カシオペヤ座は、5個の星が「W」のような形で、ならんでいる星座です。 ま北の方角に、北極星があります。これは、時間がたっても、うごきません。なので、方角を知るときに、たいせつな星です。 これらの北の空の星は、一年中を通して、日本から、夜に見ることができます。 北極星は北斗七星やカシオペヤ座を利用して探すことができます。 北斗七星の「ひしゃく」の口の2つの星を結んで5倍に伸ばしたところに北極星があります。 なお、北斗七星は、星座ではなく、おおぐま座の一部です。 北極星は、星座ではなく、こぐま座の一部です。こぐま座の、しっぽの先が北極星になっています。 北極星は、一年中、見えるのですから、こぐま座もしっぽの先と、その近くは、一年中、見えるのです。 {{clear}} === 星座早見 === [[ファイル:planisphere.jpg|thumb|left|星座早見]] 夜空で星座をさがすのには、 星座早見(せいざ はやみ) という道具がべんりです。また、プラネタリウムや天文台では、ふだん目にすることのできないような星や宇宙の勉強ができます。では、星座について学習しましょう。 {{clear}} === 夏の大三角 === [[File:Summer triangle map.png|thumb|300px|right|夏の大三角。<br>「Cygnus」(キグナス)とあるのが、はくちょう座で、「Deneb」がデネブ。<br>「Aquila」がわし座で、「Altail」がアルタイル。<br>「Lyra」がこと座で、「Vega」がベガ。]] 7月7日の七夕の日に、南の空に、三角形のような星座が見えますね。この星座は、 '''夏の大三角'''(なつのだいさんかく) といいます。こと座のベガ(おりひめ星)、わし座のアルタイル(ひこ星)、はくちょう座のデネブの3つの明るい星をつないでできる星座です。 はくちょう座は、十字のような形をしている星座です。 わし座も、十字のような形の星座です ===星の動き=== 星は、じつは、時間が立つとともに動きます。 7月7日の午後7時から、さそり座を1時間ごとに観察しましょう。同じ場所で、同じ方位を見て観察することが大切です。観察するときに電信ばしらやたて物などの目じるしがあるとよりわかりやすくなります。午後8時ごろ、東の空に見えるさそり座は、午後10時ごろには南の空を通り、その後、西の空に動きます。星の動きは、太陽の動きと同じです。しかし、気づいたかもしれませんが、時間とともに星は動きますが、そのならび方はかわりません。 {{clear}} :※ あぶないので、けっして太陽の温度を、実験(しっけん)では、しらべては いけません。太陽をちょくせつ見ると、目をいためるキケンがあります。太陽を反射させた光や、プリズムで分けた光でも、目をいためるキケンがあります。 月は、自分からは、光を出していません。太陽の光を反射(はんしゃ)しているので、月は明るく見えるだけです。月の温度は、月の光からは、わからないのです。 === 冬の大三角形 === [[ファイル:Wintersky.jpg|thumb|left|350px|赤い線:冬の大三角<br>青い線:冬のダイヤモンド]] オリオン座の '''ベテルギウス''' と、おおいぬ座の '''シリウス''' と、こいぬ座の '''プロキオン''' が、 '''冬の大三角形''' です。 ちなみに、ベテルギウスの明るさは0.4等星(れいてんよん とうせい)です。シリウスは -1.5等星(マイナスいちてんご とうせい)です。 {{clear}} === 太陽 === :※注意 太陽を{{ruby|直接|ちょくせつ}}見てはいけません。目をいためます。 :※注意 太陽を直接{{ruby|望遠鏡|ぼうえんきょう}}でのぞいてもいけません。目をいためます。 {{clear}} == 骨(ほね)と、筋肉(きんにく) == [[Image:Human_skeleton_front.svg|thumb|right|400px|人間のほね。<br>英語(えいご)ですが、日本語の翻訳(ほんやく)ができあがるまで、これで代用(だいよう)してください。]] 私たちのからだの中には '''骨'''(ほね) があります。骨によって、からだをささえています。また、ほねは、かたいので、のうや内ぞうなどをまもる役目(やくめ)もあります。 ほねのあつまりを 骨格(こっかく) といいます。 * 頭骨(とうこつ) のうをまもっている、あたまの大きな骨です。 目がはいるためのすきまが、あります。 鼻(はな)が通るためのすきまが、あります。 <gallery widths="200px" heights="200px"> File:Human skull front bones numbered.svg|前から見た、とう骨。 File:Human skull side bones numbered.svg|横から見た、とう骨。 </gallery> * 背骨(せぼね) [[File:Spinal column curvature-jp.svg|thumb|left|200px|せぼね]] せなかのまんなかにある、くびのせなかがわから、こしのあたりまでのびている、一本の長いほねです。からだをささえています。 せぼねのある動物(どうぶつ)を '''セキツイ動物''' といいます。わたしたち人間も、セキツイ動物です。 {{clear}} * ろっ骨 [[ファイル:Gray112.png|thumb|left|200px|ろっこつ。(肋骨)]] むねのあたりにある、かごのような、ほねです。「心ぞう」(しんぞう、心臓)と、「はい」(肺)を、まもっています。しんぞうとは、けつえき(血液)をおくりだすところです。「はい」とは、口(くち)からすった空気(くうき)を、からだのなかにとりこむ場所(ばしょ)です。 * 骨ばん(こつばん) [[ファイル:Gray242.png|thumb|right|200px|こつばん。(骨盤)]] 腸(ちょう)などのないぞうを、まもっている。腸(ちょう)とは、食事(しょくじ)でたべた栄養(えいよう)を、からだにとりこむ場所(ばしょ)です。 {{clear}} ;きんにく [[Image:Illu head neck muscle.jpg|thumb|left|350px|あたまの きんにく]] '''筋肉'''(きんにく) は、体(からだ)をうごかすのに、つかわれます。 ほねだけでは、からだは、うごきません。 わたしたちが、うで(腕)を、うごかすときは、きんにくによって、うでのほねをうごかして、そして、腕(うで)が、うごきます。 ;かんせつ うでには、まんなかに、ひじがありますね。骨(ほね)と、べつの骨とが、つながっている場所を '''かんせつ'''(関節) といいます。「ひじ」も、かんせつです。 かんせつは、ほとんどのかんせつの場合、そのかんせつを中心にして、まわりの骨(ほね)を、うごかすことができます。 かんせつは、ひじのほかにも、あります。てくびもかんせつです。てくびは、まげることができますよね。 * ゆび ゆびのまげられる場所もかんせつです。 * かた うでのつけねの '''かた''' にも、かんせつが、あります。<br>うでは、ひだりのうでと、みぎのうでを、べつべつにうごかせるので、みぎのかたにあるかんせつと、ひだりのかたにあるかんせつは、べつのかんせつです。 * くび くびも、くびのむきをかえることができるので、かんせつです。 * せぼね せぼねも、おなかをまるめることができるので、せぼねには、かんせつがあります。 * あしのつけね あしも、あしのつけのところで、あしをうごかせるので、そこには、かんせつが、あります。<br>あしは、ひだりのあしと、みぎのあしを、べつべつにうごかせるので、みぎのつけねにあるかんせつと、ひだりのつけねにあるかんせつは、べつのかんせつです。 * ひざ ひざのところでも、あしをまげられるので、ひざには、かんせつがあります。<br>あしにある「ひざ」と、うでにある「ひじ」は、なまえがにていますが、べつのかんせつです。 * あしのゆびや、あしくび あしくびや、あしのほねにも、かんせつが、あります。 からだをうごかすしくみは、きんにく(筋肉)が、ほね(骨)を、うごかしているのでしたね。ほね(骨)をうごかすためのきんにく(筋肉)は、きんにくのはじっこが、両方(りょうほう)とも、ほね(骨)についています。このような、ほねをうごかすためのきんにくを '''こっかくきん'''(骨格筋) といいます。 こっかくきん(骨格筋)の両はじの、ほねについているぶぶんを '''けん'''(腱) といいます。 このこっかくきんが、ちぢんだり、ゆるんで元(もと)の長さにもどることで、ほねをうごかします。 このしくみで、ほねをうごかせるためには、こっかくきんは、両はじが、べつべつのほねに、ついていなければいけません。 {{コラム|くわしい、かんせつの、しくみ| [[File:Joint white-bone.svg|350px|thumb|left|いっぱんてきな、関節(かんせつ)。 <br>ligament 靱帯(じんたい) <br>enthesis 腱付着部(けん ふちゃくぶ) ※腱(けん)が、くっついている場所です。 <br>synovial cavity 滑液腔(かつえきくう) <br>bursa 滑液嚢(かつえきのう) <br>articular cartilage 関節軟骨(かんせつ なんこつ) <br>joint capsule 関節包(かんせつほう) <br>tendon 腱(けん) <br>epiphyseel bone 骨端(こったん) ※ほねのはじっこのことです ]] 関節(かんせつ)は、2つの骨(ほね)から、なりたちますが、そのうちのいっぽうは、さきがまるいです。もういっぽうは、ほねのさきが、ややくぼんでいます。このようにして、うまく、くみあわさるように、なっています。骨(ほね)の先が丸く出っぱっているほうを関節頭(かんせつとう)といい、くぼんでいるほうの骨を関節窩(かんせつか)といいます。 関節(かんせつ)は、関節頭(かんせつとう)と関節(かんせつ)と関節窩(かんせつか)をつつんでいる'''関節包'''(かんせつほう)を持っています。関節包(かんせつほう)の内がわは'''滑膜'''(かつまく)と呼ばれる膜組織(まくそしき)であり、滑膜から滑液(かつえき)とよばれる液(えき)が分泌(ぶんぴつ)されて、その液が'''関節腔'''(かんせつくう)をみたしています。滑液(かつえき)にはすべるをよくするやくめと、軟骨(なんこつ)に栄養(えいよう)をあたえるやくめがあります。 関節包(かんせつほう)のまわりには、靭帯(じんたい)があって、じょうぶにしています。 }} {{clear}} ;うでのきん肉 [[ファイル:Biceps (PSF).jpg|thumb|left|250px|「うで」の きん肉<br>うでをまげるときは、BICEPS(バイセプス)が、ちぢんでいる。<br>うでをのばすときは、TRICEPS(トリセプス)が、ちぢんでいる。BICEPSは、日本語では上腕二頭筋(じょうわん にとうきん)といい、うでの力こぶのきん肉のこと。TRICEPSは、日本語では三頭筋(さんとうきん)という。]] うで(腕)の、ひじのところで、うでをまげるためのきん肉と、うでをのばすためのきん肉は、べつべつのきん肉です。 もし、ひとつのきん肉しかなかったら、たとえば、うでを曲げるためのきん肉しかなかったら、うでをのばすためには、うでをおろしたりしなければいけません。また、もしも、うでをのばすためのきん肉がないと、うでをのばしたままのかっこうで、手をあげることができません。 うでをのばすときには、うでを曲げるときにつかったほうのきん肉はゆるんでいます。 うでをのばすためのきん肉がちじむことで、うではのびます。 曲げるためのきん肉と、のばすためのきん肉が、りょうほうともあることで、わたしたちは、すばやく、からだをうごかせます。 たとえば、体育(たいいく)の授業(じゅぎょう)などで、たとえばドッジボールでボールをなげるときに、うでをのばしていますよね。 足の、ひざのところで、あしをまげるためのきん肉も、にたようなしくみになっています。 {{clear}} * その他 顔にも筋肉があります。 ウサギやコウモリやハトや魚など、動物の体にも筋肉があります。ニワトリの体にも筋肉があります。 {{clear}} == 気温 == === 気温の、はかり方 === 気温(きおん)とは、空気(くうき)の温度(おんど)のことです。気温(きおん)をはかるには、温度計(おんどけい)をつかいます。 じつは、地面(じめん)からの距離(きょり)によって、温度はかわります。だから、気温をはかるときは、高さ(たかさ)をきめるひつようが、あります。高さは、だいたい、高さは1.2m(メートル)から1.5m(メートル)くらいの高さが、気温をはかるときの高さです。 こうやって、高さをきめておかないと、もしも、ほかの人が、はかったときの温度と、くらべることができなくなって、こまります。 いっぱんに、地面にちかい場所は、太陽からの光によって、あたためられているので、地面に近づくほど、温度が高いです。 「1.2m(メートル)から1.5m(メートル)の、30cmの高さのちがいで、気温はちがわないの?」と、思うかもしれませんが、小学生は、気にしないで、大丈夫です。 温度をかえるものは、'''直しゃ日光'''(ちょくしゃ にっこう)が、あたっているか、あたっていないかでも、温度は、かわります。なので、気温をはかる場合は、どちらかにきめるひつようがありますね。 理科では、気温をはかるときは、「ひかげ」(日陰)ではかる、つまり、直しゃ日光が当たらない場所ではかる、というふうに決めています。 さらに、おなじ日かげでも、ドアやまど(窓)をしめた部屋(へや)の中のように、そとからの風(かぜ)がふかないところと、ドアや窓をあけた部屋とでは、温度はちがいますよね。風通しの少ない場所では、温度は、変化しやすくなります。いっぽう、風通しのよいところは、まわりの平均的(へいきんてき)な気温に、ちかくなります。 だから、外からの風がふく、風通し(かぜとおし)のよい場所で、気温をはかると、理科では、きめています。 気温のはかりかたを、つぎの文(ぶん)に、まとめます。 ;気温の、はかりかたの、きまり * 風通し(かぜとおし)の良い場所で、気温を、はかる。 * 地面からの高さは、1.2m(メートル)から1.5mの高さで、気温をはかる。 * 直しゃ日光(ちょくしゃにっこう)の当たらない、日かげで、気温をはかる。 です。 そのほか、気温にかぎらず、温度計をつかうときの、はかりかたとして、 * 温度計に、息(いき)を、ふきかけてはいけません。 * 液だめ(「えきだめ」、・・・温度計の下のほうにある、赤い、ふくらんだ部分です。)、液だめに、さわっては、いけません。液だめに、息をふきかけても、いけません。 === 百葉箱(ひゃくようばこ) === [[File:Stevenson screen in Ikuta Wooded Area.jpg|thumb|300px|百葉箱(ひゃくようばこ)]] 気温をはかるばあいに、正しい方法で、はかりやすいように、'''百葉箱'''('''ひゃくようばこ''')を、つかってはかる場合があります。 百葉箱は、つぎのような、しくみになっています。 * 屋根(やね)が、ついている。 ・・・ 日光(にっこう)をさえぎり、日かげを、つくるために、屋根が、ついています。 * 色は、白い。 ・・・ 日光を、反射(はんしゃ)するためです。 * よろい戸(よろいど)というとびらになっていて、板のすき間が、あいている。 ・・・ すきまは、風通し(かぜとおし)をよくするためです。 * 百葉箱の高さは、中にある温度計の液だめが、1.2mから1.5mになるように、工夫されています。 * なるべく広い場所に作られている。 ・・・ まわりの、たてものなどによる影響(えいきょう)を、なくしたいからです。 * とびらの方角は、北(きた)に向いています。 ・・・ 太陽の直射日光が、入らないようにするための、工夫です。太陽は、東から登って、南で高くなり、西にしずむのでしたね。 * 地面は、ふつうは、草が生えた芝生(しばふ)です。 ・・・ 日光の照り返し(てりかえし)や、地面からの熱(ねつ)の影響(えいきょう)を、少なくするためです。 ==空気と水の性質(せいしつ)== この空気(くうき)にかんする、じっけんをするときは、おかあさんなどの、おとなのかたに、見てもらってくださいね。ひとりでじっけんしたら、ダメですよ。 むりに、じっけんをしなくても、いいですよ。 つぎの、カッコのなかは、おとなのかたへの、ちゅういがきです。もし、じっけんをしたいばあいは、このちゅういがきをよんでもらってください。 :(保護者の方へ・・・本書の記述は、安全には、なるべく配慮していますが、しかし、不慮の事故の可能性などもあります。たとえば、ふくろを使った実験では、もしイタズラをすると、窒息する危険もあります。他にも、コップなどを使った実験では、ガラス製のコップなどは割れる可能性もあります。また、ウィキペディアには免責事項があります。事故が起きても、責任は取りません。ページ末尾の免責事項をお読みください。) まず、わたしたちの、まわりには、空気(くうき)があります。わたしたちは、鼻(はな)から、空気を、すっています。 目には見えませんが、空気があります。 「空気が、たしかに、せかいには、あるんだ。」ということをたしかめる方法(ほうほう)には、たとえばビニール袋(ぶくろ)に、空気を入れて、ふくろの口を手でふさいで空気を、とじこめてから、水の中に空気が入ったふくろを入れると、ふくろの口のすき間から、空気がもれて、あわがでるかもしれません。 じっけんをやるときは、あまり、ふくろが大きすぎると、くうきをあつめるのが、たいへんになります。うまく大きさを、工夫してくださいね。 あと、くれぐれも、ふくろのなかに入っては、ダメですよ。あぶないですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死(し)にますよ。 おなじように、くれぐれも、ふくろの中に、顔や鼻を入れてはダメですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死にますよ。 また、コップなどがあれば、コップの口を下に向けて、水に入れれば、空気がとじこめられます。そのまま、水の中でコップを上に向ければ、空気がうかび上がって、おおきな泡(あわ)になって、出てきます。ペットボトルのびんがあれば、それをつかっても、にたようなじっけんができます。 あわがうかびあがることから、どうやら、水のなかでは、空気が、うかびあがるらしいですね。 コップをつかう時は、おとしたら、われて、あぶないので、気をつけてくださいね。もしじっけんをするなら、できれば、プラスチックでできたコップでじっけんをやると、あんぜんだと思います。 風船(ふうせん)を、知ってるでしょうか。ふくらませると丸くなる、あのフーセンのことです。 フーセンがなければ、同じくらいの大きさのビニール袋でもかまいません。 フーセンに空気を入れて、フーセンの口をとじて、水に入れて、手をはなすと、フーセンは水に、うきますよね。 水の入った、ふくろは、どうも、うかぶらしいですね。 プールなどでつかう浮き輪(うきわ)も、おなじしくみです。 フーセンでも、ビニール袋でも、なんでもいいのですが、空気を半分くらい入れて、ふくろの口をしめてみましょう。 ふくろの口をしめるには、ちょうちょ結び(むすび)をするなり、輪ゴム(わゴム)でとめるなり、いろいろと工夫してください。 ふくろに入れる空気は、半分ぐらいまでで、いいですよ。 あんまり空気をいれすぎると、次のじっけんが、わかりづらくなるので、空気は半分くらいにしといてくださいね。 半分に空気をいれたふくろの口をとじて、ふくろを曲げようとしたら、曲げられますよね。 空気がもれていないことを、かくにんしたいなら、ふくろを水の中に入れて、じっけんすれば、いいでしょう。 このように、どうも、空気は、形をかえられるようですね。 空気はちぢめられますが、水はちぢめられません。 水をいれたピストンを押しても、水はちぢみません。 == 温度と物の変化 == :※ちゅうい 学校の理科の授業以外では、火などをつかったじっけんは、しないでください。この節(せつ)では、物をあたためるときに、おきる現象(げんしょう)を、あつかいます。 === 水と温度の関係 === [[Image:Kochendes wasser02.jpg|thumb|right|200px|水の、ふっとう。]] [[ファイル:watervapor_cup.jpg|thumb|200px|ティーカップから立ちのぼる、水蒸気(すいじょうき)をふくむ湯気(ゆげ)]] 水を熱して、お湯にする。お湯をさらに熱していくと、底から泡(あわ)がでてくる。このあわは、水にとけていた空気が、ふくらんで、出てきたものでる。 この、熱された湯から、あわがたくさん出てくる状態を '''ふっとう'''(沸騰) という。 また、'''湯気'''('''ゆげ''')という、白いけむりのようなものが、水面からでてくる。 湯気をよく見ると、水面の近くには、白いものが見えない。だが、この水面の近くにも、目には見えないが、水面から、水から形をかえて見えなくなったものが、空気中に出てきている。このように、熱い湯の表面から、でていく水を'''水蒸気'''('''すいじょうき''')という。 水蒸気は、目には見えない。 湯気は、水蒸気が、水面から、はなれていって、温度が少し下がったので、もとの水の霧(きり)にもどったものである。 沸騰した湯からは、水蒸気が多く出る。水が沸騰する温度は、'''100℃'''である。 液体の水は100℃までしか、温度が上がらない。 この理由は、加えた熱が、水を水蒸気にかえるために、使われているからである。 液体が、沸騰するときの温度を '''ふっ点'''('''ふってん'''、沸点) と言います。 水の沸点は100℃です。 水の沸点が100℃という、きりのいい数字な理由は、じつは、温度の決め方は、水が沸騰しているときを100度として決め、水が氷になるときを0℃として決めたからです。 アルコール温度計では、80℃くらいまでしか、はかれません。もし、アルコール温度計でそれよりも高い温度を図ろうとすると、温度計がこわれます。 これは、アルコールもまた温度が高くなると沸とうし、アルコールの沸点のおよそ80度で沸とうするからです。 100度の温度をはかる時は、べつの温度計をつかいます。 [[File:Phase_change_-_ja.svg‎|thumb|right|300px|状態の変化を表した図。図中の「プラズマ」については、気にしないでください。また、図では気体から固体への変化が「昇華」(しょうか)と記されていますが、本来は「凝結」(ぎょうけつ)が正しい表現と主張する学者もいます。]] 水には、氷(こおり)と水(みず)と水蒸気(すいじょうき)の、三つの状態があります。 水やアルコールのような、目に見えて、形の決まっていなくて、体積はきまっているものを '''液体'''(えきたい) と言います。 空気や、水蒸気のような、目に見えず、形もきまっていなく、体積もきまっていないものを '''気体'''(きたい) と言います。 空気にふくまれている、酸素(さんそ)や二酸化炭素(にさんかたんそ)、も気体です。 氷(こおり)や金属や木などのような、目に見えて、物を '''固体'''(こたい) と言います。 ふっ点でない水からも、じつは、すこしずつ水が気化をして、くうきに水がまじります。これを '''じょう発'''(じょうはつ、蒸発) と言います。 雨がふって、バケツの中に水たまりができても、ほおっておけば、水がなくなるのは、蒸発をしたからです。 洗濯物(せんたくもの)が、晴れ(はれ)の日に、ほすと、かわくのも、じょう発です。 汗(あせ)がかわくのも、じょう発です。 蒸発は、水の温度が高いほど、多くの水が蒸発していきます。だから、あたたかい日のほうが、水が蒸発しやすいです。 {{コラム|紙鍋は、なぜ燃(も)えないの?| [[File:Breakfast at Tamahan Ryokan, Kyoto.jpg|300px|thumb|紙鍋(かみなべ)<br />]] みなさんは、旅館などで、右の写真の右下のような「紙鍋(かみなべ)」を見たことはありますか?<br> 紙を熱していますが、紙は燃えません。なぜでしょう?<br> 紙鍋の紙には、だし(水分)が含まれています。この水分は、熱しても温度は100℃までしか上がりません。<br> しかし、紙が燃える温度は300℃~450℃くらいで、最大100℃では燃えません。<br> だから、熱しても紙鍋は、燃(も)えないのです。 }} [[Image:Hot-air-balloon.jpg|thumb|200px|right|熱気球]] 空気は、あたためられて、温度が上がると、体積がふえる。 水も、あたためられて、温度が上がると、体積が、ほんのすこし増える。 あたためられて、体積がふくらんだ空気は、密度(「みつど」・・・体積あたりの、おもさ)がちいさくなるので、上にのぼります。 熱気球(ねつききゅう)が、空をとぶのは、このしくみを利用しているからです。 おなじように、あたためられた水は、水の中を、うえにのぼります。 お風呂などで、水面にちかい、上のほうの湯があついのは、あたためられた水が、上に登るからです。 部屋の中などの、閉じた場所で、空気が、あたためられて、上に登った場合、元から上にあった空気は、押しのけられて、下に流れます。このような、空気が、じゅんかん(循環)することを '''対流'''(たいりゅう) といいます。 ;対流 [[File:ConvectionCells.svg|thumb|right|300px|上と下とで温度差のある場所での、対流の一例。下からあたためた場合に、熱は、対流によって上部へと運ばれ、液体の表面からの蒸発(じょうはつ)などの熱放出(ねつほうしゅつ)によって冷やされる。冷えた液体は下へと、もぐる。]] 水も、対流をします。あたためられた水は、密度(みつど)がちいさくなるので、うかび上がり、いっぽう、元から上にあったつめたい水は、下がります。 気体(たとえば空気など。)や液体(たとえば水など。)で、対流はおこります。水の中に、温度のちがいがあると、温度が高いところほど、ふくらむので密度(みつど)が小さくなって、浮力(ふりょく)ができるので、水が対流をします。 {{clear}} 温度が上がると、ふくらむのは、空気や水だけでは、ありません。ほとんどの物が、温度があがると、じつは、ふくらんでいます。 温度計の赤い液だめも、この現象(げんしょう)を、利用(りよう)しています。いっぱんに、赤い液だめのある、温度計にはアルコールや油が、もちいられています。 温度計では、液の入っているガラス管(ガラスかん)を細く(ほそく)することで、わずかな体積変化でも、赤い線の長さが大きくかわるように工夫しています。 温度を下げると、どうなるのでしょうか。 温度を下げると、体積は減ります。 あたためた物を、元の温度にもどすと、体積も、元の体積にもどります。 元の温度よりも、もっと温度を下げると、ほとんどの物質では、体積は小さくなります。 鉄や銅などの金属(きんぞく)の固体も、温度があがると、じつは、体積が、ふくらんでいます。 金属の、温度変化による体積の変化は、ほんのわずかです。 電線や、鉄道のレールなどは、金属が、つかわれています。これらの物は、季節によって、まわりの温度が変わるので、じつは、体積や長さも、かわっているのです。 鉄道のレールは、夏場に ふくらんでも、こわれないように、冬場は、ほんのすこしだけ、レールとレールのつぎめに、すき間があいています。 物がふくらむことを '''ぼうちょう'''(膨張) といいます。熱して(ねっして)、あたたかくすると、ふくらむことから、熱膨張(ねつぼうちょう)と、この現象(げんしょう)を、いうこともあります。 物は、温度があがると、膨張します。 体積が減る(へる)ことを、収縮(しゅうしゅく)と、いいます。 物は、温度が下がると、収縮します。 お仕事で、金属を使った製品(せいひん)をつくっている大人の人たちは、もしも製品の温度が変わって、製品が膨張や収縮をしてもも、製品がこわれないように、工夫して、製品をつくっています。 気体と液体と固体で、体積の変化の割合がいちばん大きいのは、気体です。 つぎに、温度による体積変化の割合が大きいのは液体です。 固体は、温度による体積変化の割合が、もっとも小さいです。 {{コラム|せっ氏温度|2= [[ファイル:Clinical thermometer 38.7.JPG|thumb|300px|セルシウス温度計]] 温度の単位として実用上、多く用いられている ℃ 単位の <span style="font-size: large">せっ氏温度</span>(せっしおんど、摂氏温度) を用いる。摂氏温度は セルシウス温度(セルシウスおんど、degree Celsius)とも言う。 ℃ の、「C」はセルシウス Celsius の頭文字のCから、とった文字です。 <div style="background-color:#ccf;margin:3em"> この摂氏温度(せっしおんど)では、温度の基準(きじゅん)として、水 と こおり の共存する温度を 0℃ と決めて、また、大気圧のもとで純水が沸騰(ふっとう)するときの温度を 100℃ と決めている。 なので、水のこおる温度が、きりがよく、ほぼ0℃なのは、そもそも水のこおる温度をもとにして、セルシウス温度の 0℃ を決めたからです。 おなじような理屈(りくつ)で、水が沸騰する温度が、きりがよく、ほぼ 100℃ なのは、水の沸点(ふってん)をもとに、セルシウス温度での100℃をきめたからです。 </div> :;この説明は、{{Ruby|定義|ていぎ}}ではなく{{Ruby|由来|ゆらい}}です。教科書には2019年5月に決まった新しい定義が載っているか、触れられていないかもしれません。 温度計の種類に アルコール温度計 や 水銀温度計 などあるが、これらは物体の温度が上がることによる{{ruby|膨張|ぼうちょう}}する性質を、温度の{{ruby|測定器|そくていき}}として利用した{{ruby|器具|きぐ}}です。 :※注意 水銀は、{{ruby|毒|どく}}であり、とてもキケンなので、家庭での実験では使わないでください。 }} 日本では、ふだんは、℃の単位(たんい)である摂氏温度(せっしおんど)を用いてください。 日本では「温度」といったら、ふつうは、℃の摂氏温度(せっしおんど)のことです。 日本では、温度の たんい には、℃の摂氏温度(せっしおんど)をつかうのが、ふつうです。 === 熱の、つたわりかた === 熱(ねつ)は、外部から手を加えなければ、しぜんと温度の高い所から、温度の低いところへと、熱(ねつ)が移動(いどう)して、つたわっていきます。 その結果(けっか)、温度の高かった場所は、熱を手放していき、だんだんと温度は低くなります。いっぽう、まわりとくらべて温度のひくかった場所は、しだいに温度が高くなる。そして、いつしか、この、ふたつの場所の温度は、同じ温度になります。 == 自然の中の水 == 雨がふると地面に水たまりができました。しかし、晴れた日にはなくなっていました。これはなぜでしょうか。 これは、水が空気中に出て行ったからです。この水などが空気中に出ていこうとするはたらきを '''じょう発''' といいます。じょう発した水は '''水じょう気''' となります。また、土に水がしみこむこともありますが、このとき、つぶの大きさによって水のしみこみやすさにはちがいがあります。また、水は高いところから{{ruby|低|ひく}}いところへと流れていきます。 {{clear}} [[Category:小学校教育|理4]] [[Category:理科教育|小4]]
2006-08-02T06:44:50Z
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岐阜大対策
本項は、岐阜大学の入学試験対策に関する事項である。 岐阜大学は5学部・8研究科を擁する国立の総合大学である。多くの特色GP・現代GPを獲得するなど国立大学の中でも教育研究水準に定評があり、特に野生動物医学・衛星生態学についてはCOE(卓越した研究拠点)にも採択され世界トップレベルを目指した学術研究および教育を行っている。岐阜大学は2006年現在で最も注目されている地方国立大学であると謳っている(大学案内2006版より)。 岐阜大学の一般入試前期日程では、教育学部、地域科学部、医学部看護学科、工学部についてのセンター試験と個別試験の配点割合がほぼ同じである。このため上記の学部への入学を希望する場合には、まずはセンター試験で得点が狙えるよう対策をして、その上で二次試験に備える必要がある。ただし、医学部医学科については個別試験の配点割合が大きいために十分に二次試験の対策をする必要がある。一方、応用生物科学部についてはセンター試験の配点割合が大きいため、二次試験の対策はしつつも第一にセンター試験の得点がボーダーを確実に上回るよう目指すべきである。 一部の学科では後期日程試験は実施されないが、1科目のみの学科試験あるいは小論文が実施される。医学部医学科・工学部では英語、数学、理科の3教科の試験が実施される。 名古屋大学が医学科以外で後期日程を実施せず、岐阜大学は医学科・工学部で後期日程に募集定員枠を他大学に比べて拡充しているため、受験生の受け皿となる可能性が高い。過去には医学部医学科の後期日程志願者増により、岐阜のホテルが完全満室ということがあったが、医学科が2段階選抜を設けたことによりこの状態は解消された。 推薦入試の通称SSH入試枠は廃止された。
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日本の大学受験ガイド > 岐阜大対策 本項は、岐阜大学の入学試験対策に関する事項である。 岐阜大学は5学部・8研究科を擁する国立の総合大学である。多くの特色GP・現代GPを獲得するなど国立大学の中でも教育研究水準に定評があり、特に野生動物医学・衛星生態学についてはCOE(卓越した研究拠点)にも採択され世界トップレベルを目指した学術研究および教育を行っている。岐阜大学は2006年現在で最も注目されている地方国立大学であると謳っている(大学案内2006版より)。
{{wikipedia|岐阜大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] >[[ 岐阜大対策]] 本項は、[[w:岐阜大学|岐阜大学]]の入学試験対策に関する事項である。 岐阜大学は5学部・8研究科を擁する国立の総合大学である。多くの[http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm 特色GP・現代GP]を獲得するなど国立大学の中でも教育研究水準に定評があり、特に野生動物医学・衛星生態学についてはCOE(卓越した研究拠点)にも採択され世界トップレベルを目指した学術研究および教育を行っている。岐阜大学は2006年現在で最も注目されている地方国立大学であると謳っている(大学案内2006版より)。<br /> <!-- 詳細な大学紹介は、Wikipediaの役割と考えます。「岐阜大学の特色」の内容は客観的データに補強されており、大変よい記事だとは思いますが、大学を志望する理由とはなりえても、その大学に入るための「知識」とは異なると思われます。本欄はCOが入り組んでいるため、COによらずいったん除去します。DBには残りますのでWikipediaへ転記されることをお勧めします。--> ==一般入試== === 前期日程 === 岐阜大学の一般入試前期日程では、教育学部、地域科学部、医学部看護学科、工学部についてのセンター試験と個別試験の配点割合がほぼ同じである。このため上記の学部への入学を希望する場合には、まずはセンター試験で得点が狙えるよう対策をして、その上で二次試験に備える必要がある。ただし、医学部医学科については個別試験の配点割合が大きいために十分に二次試験の対策をする必要がある。一方、応用生物科学部についてはセンター試験の配点割合が大きいため、二次試験の対策はしつつも第一にセンター試験の得点がボーダーを確実に上回るよう目指すべきである。 === 後期日程 === 一部の学科では後期日程試験は実施されないが、1科目のみの学科試験あるいは小論文が実施される。医学部医学科・工学部では英語、数学、理科の3教科の試験が実施される。 名古屋大学が医学科以外で後期日程を実施せず、岐阜大学は医学科・工学部で後期日程に募集定員枠を他大学に比べて拡充しているため、受験生の受け皿となる可能性が高い。過去には医学部医学科の後期日程志願者増により、岐阜のホテルが完全満室ということがあったが、医学科が2段階選抜を設けたことによりこの状態は解消された。 ==特別選抜== === 推薦入試 === 推薦入試の通称SSH入試枠は廃止された。 === 社会人特別入試 === === 帰国子女特別入試 === == 外部リンク == * [http://www.gifu-u.ac.jp/ 岐阜大学公式サイト] [[Category:大学入試|きふたいたいさく]]
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2019-04-02T13:44:23Z
[ "テンプレート:Wikipedia" ]
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OSS開発ツール/コンパイラ
OSSの開発に用いられるコンパイラーは、プロジェクトのニーズや開発者の好みによって異なります。 以下に、一般的なコンパイラーとそれぞれの主なユースケースをいくつか挙げます。 これらのコンパイラーは、それぞれ異なる特徴や利点を持ち、プロジェクトの要件や開発者の好みに応じて選択されます。 上記のコマンドは、「hello.c」という名前のC言語のソースコードファイルから、実行ファイル「hello」を生成します。 -o hello「」は、「生成するファイルの名前を hello にせよ」という意味です。 ソースコード自体は、『メモ帳』などテキストエディターで作成します。GNU/Linuxならば vi や emacs などのテキストエディタで記述します。 作成した実行ファイル helloの実行は のように、実行ファイル名の前に ./ 補い『カレントディレクトリーにある hello を実行せよ』という意味になります。 コマンドのに渡すパラメーターの順序は重要です。 のような順序になります。 なお、 と -o hello の項を先行させるのは問題ありません。 ただし、追加のライブラリー(典型的には libm ⇒ -lm)をリンクする場合ライブラリーの指定位置は重要で、 の様に末尾に付ける必要があります。 GCCのヘルプは で見ることが出来ます。 GCCには、上記ヘルプで紹介される以外にも様々な機能や引数があります。詳細は、 を参照してください。 gccでよく使われるオプションとして -I, -L, -l, -c, -o などがあります。 Likewise Likewise Likewise Likewise
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "OSSの開発に用いられるコンパイラーは、プロジェクトのニーズや開発者の好みによって異なります。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "以下に、一般的なコンパイラーとそれぞれの主なユースケースをいくつか挙げます。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "これらのコンパイラーは、それぞれ異なる特徴や利点を持ち、プロジェクトの要件や開発者の好みに応じて選択されます。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "上記のコマンドは、「hello.c」という名前のC言語のソースコードファイルから、実行ファイル「hello」を生成します。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "-o hello「」は、「生成するファイルの名前を hello にせよ」という意味です。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "ソースコード自体は、『メモ帳』などテキストエディターで作成します。GNU/Linuxならば vi や emacs などのテキストエディタで記述します。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "作成した実行ファイル helloの実行は", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "のように、実行ファイル名の前に ./ 補い『カレントディレクトリーにある hello を実行せよ』という意味になります。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "コマンドのに渡すパラメーターの順序は重要です。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "のような順序になります。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "なお、", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "と -o hello の項を先行させるのは問題ありません。 ただし、追加のライブラリー(典型的には libm ⇒ -lm)をリンクする場合ライブラリーの指定位置は重要で、", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "の様に末尾に付ける必要があります。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "GCCのヘルプは", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "で見ることが出来ます。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "GCCには、上記ヘルプで紹介される以外にも様々な機能や引数があります。詳細は、", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "を参照してください。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "gccでよく使われるオプションとして -I, -L, -l, -c, -o などがあります。", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "Likewise", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "Likewise", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "Likewise", "title": "コンパイラー" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "Likewise", "title": "コンパイラー" } ]
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{{Nav}} ==コンパイラー== OSSの開発に用いられるコンパイラーは、プロジェクトのニーズや開発者の好みによって異なります。 以下に、一般的なコンパイラーとそれぞれの主なユースケースをいくつか挙げます。 ;GCC(GNU Compiler Collection): :*主なユースケース:C、C++、Fortran、Adaなどのプログラミング言語で書かれたプロジェクトや、多言語のプロジェクトで広く使用されています。 :*特徴:広範囲な言語サポート、豊富な最適化オプション、多くのプラットフォームでのサポート。 ;Clang: :*主なユースケース:C、C++、Objective-C、Objective-C++などのプロジェクトや、速度や静的解析などの特定のニーズを持つプロジェクトで使用されます。 :*特徴:高速コンパイル、豊富な警告メッセージ、静的解析ツールの統合、近代的なC++言語機能のサポート。 ;*LLVM Compiler Infrastructure: :*主なユースケース:コンパイラーの開発、静的解析ツール、コード生成など、LLVMをバックエンドとして利用するツールやプロジェクトで使用されます。 :*特徴:モジュール化された設計、柔軟性、多様な最適化手法、複数の言語に対するサポート。 ;Rust Compiler: :*主なユースケース:Rust言語で書かれたプロジェクトで広く使用されています。 :*特徴:メモリ安全性、スレッド安全性、並行性を強調し、安全性とパフォーマンスを両立させることに焦点を当てています。LLVMをバックエンドとして利用しています。 これらのコンパイラーは、それぞれ異なる特徴や利点を持ち、プロジェクトの要件や開発者の好みに応じて選択されます。 {{コラム|GCCとClangの比較|2=GCCとClangは、両方ともC、C++、Objective-Cおよびその他の言語のコンパイラです。両方のコンパイラには、多くの類似点がありますが、いくつかの重要な違いもあります。 以下に、GCCとClangの比較をいくつか挙げてみます。 # 速度: Clangは、コンパイル時間の面でGCCよりも高速です。特に大規模なプロジェクトでは、ClangがGCCよりも効率的であることがあります。 # エラーメッセージ: Clangは、よりわかりやすく、詳細なエラーメッセージを生成します。これは、開発者が問題をより早く修正できるようにするために役立ちます。 # 規格準拠: Clangは、C++11およびC++14の規格により準拠しています。GCCもこれらの規格に準拠していますが、Clangの方がより厳密に遵守しているとされています。 # 機能拡張: GCCは、多くの機能拡張をサポートしており、柔軟性が高く、カスタマイズが可能です。一方、Clangは、機能の追加や改善をより簡単に実現できるように設計されています。 # ライセンス: GCCはGNU General Public License(GPL)でライセンスされており、GCCに変更した場合、変更箇所を開示する必要があります。一方、Clangは、University of Illinois/NCSA Open Source Licenseでライセンスされており、商用ソフトウェアに自由に使用することができます。 以上のように、GCCとClangにはそれぞれ長所があります。どちらを使用するかは、プロジェクトのニーズによって異なります。しかし、両方とも高品質のコンパイラであり、多くの開発者にとって、どちらを選んでも遜色ない結果を得ることができます。}} === 使用例 === ==== C言語 ==== ;hello.c:<syntaxhighlight lang=c> #include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello, world\n"); } </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang="bash"> $ gcc hello.c -o hello </syntaxhighlight> 上記のコマンドは、「hello.c」という名前のC言語のソースコードファイルから、実行ファイル「hello」を生成します<ref>プラットホーム独自のルールで、 hello.com や hello.exe のファイル名で実行ファイルが生成されるかもしれません。</ref>。 <code>-o hello</code>「」は、「生成するファイルの名前を hello にせよ」という意味です。 ソースコード自体は、『メモ帳』などテキストエディターで作成します。GNU/Linuxならば vi や emacs などのテキストエディタで記述します。 作成した実行ファイル <code>hello</code>の実行は :<syntaxhighlight lang="bash"> $ ./hello </syntaxhighlight> のように、実行ファイル名の前に ./ 補い『カレントディレクトリーにある hello を実行せよ』という意味になります<ref>MS-DOSのCOMMAND.COMやWindowsのCMD.EXEは、環境変数PATHの内容に関わらず実行ファイル検索パスに . が含まれているので、./ を 補う必要はありませんが、PS(''PowerShell'')の場合は、./ でカレントディレクトリーにある事を明示する必要があります(PATHにカレントディレクトリーを追加することはセキュリティー上避けるべきです)。</ref>。 コマンドのに渡すパラメーターの順序は重要です。 :<syntaxhighlight lang="bash"> $ gcc ソースコード側のファイル名 -o 出力側のファイル名 </syntaxhighlight> のような順序になります。 なお、 :<syntaxhighlight lang="bash"> $ gcc -o hello hello.c </syntaxhighlight> と -o hello の項を先行させるのは問題ありません。 ただし、追加のライブラリー(典型的には libm ⇒ -lm)をリンクする場合ライブラリーの指定位置は重要で、 :<syntaxhighlight lang="bash"> $ gcc -o mathapp mathapp.c -lm </syntaxhighlight> の様に末尾に付ける必要があります。 GCCのヘルプは :<syntaxhighlight lang="bash"> $ gcc --help </syntaxhighlight> で見ることが出来ます。 GCCには、上記ヘルプで紹介される以外にも様々な機能や引数があります。詳細は、 :<syntaxhighlight lang="bash"> $ info gcc </syntaxhighlight> を参照してください。 <!-- 現実の開発ではMakefile で生成ルールを一括管理し、つどコンパイルオプションを気にすることは稀なので、 make(1) の「本」を書くべき。その場合は、POSIXの make(1) をベースにし BSD拡張やGNU拡張は極力廃し言及する場合は固有実装であることを明記すべき。 --> ===== 引数 ===== gccでよく使われるオプションとして -I, -L, -l, -c, -o などがあります。 ; -I : インクルードするヘッダーを探すディレクトリーを指定します。 ; -L : リンクを行なうライブラリーファイルのディレクトリーを指定します。 ; -l : リンクするライブラリーの名前を指定します。静的ライブラリの名前はlibxxx.aとなっているので、ファイルを指定するときには-lxxxの形で指定します(動的ライブラリーがリンクされる場合の規則はコンパイラー・リンカーのマニュアルを参照してください)。 ; -c : 実行形式ではなく、オブジェクトファイルを作成する事を指示します。暗黙の実行ファイル名は a.aout ですが -c の暗黙のファイル名は .c を .o に置き換えたもの(例: xyz.c ならば xyz.o)です。 ; -o : 出力するファイル名を指定します。 ; -O : 最適化を行います。 ; -g : デバッグシンボル付きでコードを生成します。 ; -S : -o と似ていますが、オブジェクトファイルではなくアセンブリ言語のソースコードを生成します。暗黙のファイル名は .c を .s に置き換えたもの(例: xyz.c ならば xyz.s)です。 ==== C++ ==== ;hello.cpp:<syntaxhighlight lang=cpp> #include <iostream> int main(void) { std::cout << "Hello, world" << std::endl; } </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang="bash"> $ g++ hello.cpp -o hello </syntaxhighlight> Likewise ==== Fortran ==== ===== FORTRAN 77 ===== ;hello.f:<syntaxhighlight lang="fortranfixed"> C2345678901234567890 PROGRAM Hello WRITE(*,*) 'Hello World!' STOP END </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang="bash"> $ gfortran hello.f -o hello </syntaxhighlight> Likewise ===== Fortran 90 ===== ;hello.f90:<syntaxhighlight lang="fortran"> program hello write(*,*) 'Hello, World!' end program hello </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang="bash"> $ gfortran hello.f90 -o hello </syntaxhighlight> Likewise ==== Ada ==== ;hello.adb:<syntaxhighlight lang=ada> with Ada.Text_IO; use Ada.Text_IO; procedure Hello is begin Put_Line ("Hello WORLD!"); end Hello; </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang=bash> $ gnatmake hello.adb $ ./hello Hello WORLD! $ </syntaxhighlight> ==== COBOL ==== ;hello.cob:<syntaxhighlight lang="cobol"> IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. HELLO-WORLD. PROCEDURE DIVISION. DISPLAY "Hello, world!". STOP RUN. </syntaxhighlight> ;コンパイル:<syntaxhighlight lang="bash"> $ cobc hello.cob -o hello </syntaxhighlight> Likewise === 脚註 === <references /> {{stub}} [[Category:OSS開発ツール|こんはいら]] [[カテゴリ:コンパイラ]]
2006-08-05T05:31:15Z
2024-02-08T11:23:11Z
[ "テンプレート:Nav", "テンプレート:コラム", "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OSS%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9
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OSS開発ツール/デバッグツール
デバッグツール(Debugging tools)は、ソフトウェア開発のプロセスで使用されるソフトウェアツールであり、主にプログラムのバグや問題を特定し解決するために設計されています。これらのツールは、プログラムの実行中にその動作を観察し、プログラマが問題の原因を特定し修正するのに役立ちます。 デバッグツールには、次のような種類があります: これらのデバッグツールは、プログラマがソフトウェアの品質を向上させ、問題を特定し解決するのに役立ちます。統合開発環境(IDE)や独立したツールとして提供されることがあり、プログラマが効率的にデバッグ作業を行うことを支援します。 いくつかのオープンソースのデバッガーがあります。その中でもよく知られているものとしては次のようなものがあります: これらのデバッガーは、ソフトウェア開発において重要な役割を果たし、プログラマがバグを特定し解決するのに役立ちます。また、オープンソースであるため、コミュニティによって継続的に改良されています。 GDB(GNU Debugger)は、GNUプロジェクトの一部として開発されたオープンソースのデバッガーであり、C、C++、Adaなどのプログラミング言語で使用されます。GDBは、多くのUNIX系オペレーティングシステムで利用可能であり、豊富な機能を備えています。以下では、GDBの基本的な使い方を紹介します。 これらは、GDBの基本的なコマンドの一部です。GDBにはさまざまなコマンドやオプションがあり、詳細な操作や機能が提供されています。GDBのマニュアルやオンラインリソースを参照することで、さらに高度なデバッグ手法や機能を学ぶことができます。 プロファイラーは、オープンソースソフトウェア開発において、アプリケーションのパフォーマンスを分析するための重要なツールです。プロファイラーは、アプリケーションの実行中にリソースの使用状況を監視し、どの部分が時間やメモリを消費しているかを特定します。これにより、開発者はアプリケーションのボトルネックを見つけ、パフォーマンスの問題を解決するための最適化を行うことができます。 オープンソースのプロファイラーには、Valgrindやgprofなどがあります。Valgrindは、メモリデバッグやコードの最適化など、さまざまなツールを提供しています。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを報告します。 Valgrindは、オープンソースのメモリデバッグツールであり、プロファイリングやコード最適化などの機能も提供します。主な特徴としては、メモリリーク、メモリの破壊、未初期化のメモリアクセスなど、様々なメモリ関連の問題を特定することができます。また、Valgrindはアプリケーションを実行する際に、仮想的な実行環境を提供し、コードを実行する際にメモリアクセスのパターンを追跡します。これにより、プログラムの実行中に発生したメモリの問題を検出し、デバッグや修正を容易にします。ValgrindはLinuxプラットフォームで広く利用されており、開発者に信頼性の高いメモリ管理を提供します。 GNU gprofは、GNUプロジェクトの一部として提供されるオープンソースのプロファイリングツールです。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを特定します。これにより、プログラマはプログラムのパフォーマンスを理解し、最適化のための改善点を見つけることができます。gprofは、コンパイル時にプログラムに特別なコードを挿入し、プログラムの実行時に関数呼び出しの回数や実行時間を記録します。その後、gprofは収集したデータを解析し、プログラムのプロファイルを生成します。gprofは、Unix系システムで広く利用されており、開発者にプログラムのパフォーマンス解析の手段を提供します。 GNU gprofは、プログラムの実行時間のプロファイリングを行うためのオープンソースのツールです。 以下は、gprofの基本的な使い方の概要です。 これらはgprofの基本的な使い方です。 詳細なオプションや使い方については、gprofのドキュメントやマニュアルを参照することをお勧めします。 トレースツールは、アプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴を記録し、開発者がプログラムの動作を詳細に分析するのに役立ちます。これにより、特定の問題やエラーの原因を特定し、修正することができます。 Linuxシステムでは、straceやdtraceなどのトレースツールが利用できます。これらのツールは、システムコールやライブラリ呼び出しをトレースし、プログラムがどのように振る舞っているかを観察します。 straceは、オープンソースのトレースツールであり、Linuxシステム上で動作します。straceは、プロセスがシステムコールを行う際の詳細な情報をキャプチャし、その動作をトレースします。これにより、開発者はアプリケーションがどのようなシステムコールを実行しているかを把握し、プログラムの挙動や性能を詳細に分析することができます。また、straceは、プログラムがファイルやネットワークなどのリソースにアクセスする際の挙動を観察し、セキュリティの問題やパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。straceは、システム管理やデバッグの目的で広く使用されており、オープンソースコミュニティによって積極的にメンテナンスされています。 dtraceは、オープンソースのトレースツールであり、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能です。dtraceは、動的トレースフレームワークとして機能し、システムやアプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴をリアルタイムで収集します。これにより、開発者はアプリケーションの動作を詳細に監視し、パフォーマンスの問題やセキュリティの脆弱性を特定することができます。dtraceは、非常に柔軟で強力なツールであり、スクリプト言語によるスクリプトを使用して、トレースデータの収集や分析をカスタマイズすることができます。dtraceは、システムのトラブルシューティングや性能解析、セキュリティ監視などのさまざまな用途に広く使用されています。 DTraceは、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能なデバッグおよびトレースツールです。以下は、DTraceの基本的な使い方の概要です。 これらはDTraceの基本的な使い方の一例です。DTraceは非常に柔軟で強力なツールであり、さまざまなシステムの状態をトレースし、解析するための豊富な機能を提供しています。詳細な使い方やスクリプトの記述方法については、DTraceのドキュメントやチュートリアルを参照することをお勧めします。 ログビューアは、アプリケーションが生成するログファイルを表示し、開発者がログメッセージを解析し、問題の原因を特定するのに役立ちます。ログビューアは、ログメッセージをフィルタリングし、検索する機能を提供し、開発者が必要な情報に素早くアクセスできるようにします。 オープンソースのログビューアには、KibanaやGraylogなどがあります。これらのツールは、ログデータの集約、可視化、分析を行い、開発者がシステムの状態を理解し、問題を特定するのに役立ちます。 Kibanaは、Elasticsearchのデータを視覚化し、分析するためのオープンソースのデータ視覚化ツールです。Kibanaは、ログデータ、メトリクス、アプリケーションのモニタリングデータなど、さまざまな種類のデータをリアルタイムで可視化し、洞察を提供します。Kibanaの主な機能には、ダッシュボードの作成、グラフの作成、データのフィルタリング、ドリルダウン機能などがあります。Kibanaは、ビジュアライゼーションを通じてデータを理解し、ビジネス上の意思決定をサポートするための強力なツールとして広く利用されています。 Graylogは、ログ管理、分析、可視化のためのオープンソースのプラットフォームです。Graylogは、大量のログデータを収集し、検索、分析、可視化するための機能を提供します。また、Graylogは、監査やセキュリティの目的でログデータを保持し、コンプライアンス要件を満たすための機能も提供します。Graylogの主な機能には、ログの収集と処理、フィルタリング、アラート、ダッシュボードの作成などがあります。Graylogは、ログ管理とセキュリティモニタリングのニーズを満たすために設計されており、オープンソースコミュニティによって積極的に開発されています。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "デバッグツール(Debugging tools)は、ソフトウェア開発のプロセスで使用されるソフトウェアツールであり、主にプログラムのバグや問題を特定し解決するために設計されています。これらのツールは、プログラムの実行中にその動作を観察し、プログラマが問題の原因を特定し修正するのに役立ちます。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "デバッグツールには、次のような種類があります:", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "これらのデバッグツールは、プログラマがソフトウェアの品質を向上させ、問題を特定し解決するのに役立ちます。統合開発環境(IDE)や独立したツールとして提供されることがあり、プログラマが効率的にデバッグ作業を行うことを支援します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "いくつかのオープンソースのデバッガーがあります。その中でもよく知られているものとしては次のようなものがあります:", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "これらのデバッガーは、ソフトウェア開発において重要な役割を果たし、プログラマがバグを特定し解決するのに役立ちます。また、オープンソースであるため、コミュニティによって継続的に改良されています。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "GDB(GNU Debugger)は、GNUプロジェクトの一部として開発されたオープンソースのデバッガーであり、C、C++、Adaなどのプログラミング言語で使用されます。GDBは、多くのUNIX系オペレーティングシステムで利用可能であり、豊富な機能を備えています。以下では、GDBの基本的な使い方を紹介します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "これらは、GDBの基本的なコマンドの一部です。GDBにはさまざまなコマンドやオプションがあり、詳細な操作や機能が提供されています。GDBのマニュアルやオンラインリソースを参照することで、さらに高度なデバッグ手法や機能を学ぶことができます。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "プロファイラーは、オープンソースソフトウェア開発において、アプリケーションのパフォーマンスを分析するための重要なツールです。プロファイラーは、アプリケーションの実行中にリソースの使用状況を監視し、どの部分が時間やメモリを消費しているかを特定します。これにより、開発者はアプリケーションのボトルネックを見つけ、パフォーマンスの問題を解決するための最適化を行うことができます。 オープンソースのプロファイラーには、Valgrindやgprofなどがあります。Valgrindは、メモリデバッグやコードの最適化など、さまざまなツールを提供しています。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを報告します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "Valgrindは、オープンソースのメモリデバッグツールであり、プロファイリングやコード最適化などの機能も提供します。主な特徴としては、メモリリーク、メモリの破壊、未初期化のメモリアクセスなど、様々なメモリ関連の問題を特定することができます。また、Valgrindはアプリケーションを実行する際に、仮想的な実行環境を提供し、コードを実行する際にメモリアクセスのパターンを追跡します。これにより、プログラムの実行中に発生したメモリの問題を検出し、デバッグや修正を容易にします。ValgrindはLinuxプラットフォームで広く利用されており、開発者に信頼性の高いメモリ管理を提供します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "GNU gprofは、GNUプロジェクトの一部として提供されるオープンソースのプロファイリングツールです。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを特定します。これにより、プログラマはプログラムのパフォーマンスを理解し、最適化のための改善点を見つけることができます。gprofは、コンパイル時にプログラムに特別なコードを挿入し、プログラムの実行時に関数呼び出しの回数や実行時間を記録します。その後、gprofは収集したデータを解析し、プログラムのプロファイルを生成します。gprofは、Unix系システムで広く利用されており、開発者にプログラムのパフォーマンス解析の手段を提供します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "GNU gprofは、プログラムの実行時間のプロファイリングを行うためのオープンソースのツールです。 以下は、gprofの基本的な使い方の概要です。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "これらはgprofの基本的な使い方です。 詳細なオプションや使い方については、gprofのドキュメントやマニュアルを参照することをお勧めします。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "トレースツールは、アプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴を記録し、開発者がプログラムの動作を詳細に分析するのに役立ちます。これにより、特定の問題やエラーの原因を特定し、修正することができます。 Linuxシステムでは、straceやdtraceなどのトレースツールが利用できます。これらのツールは、システムコールやライブラリ呼び出しをトレースし、プログラムがどのように振る舞っているかを観察します。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "straceは、オープンソースのトレースツールであり、Linuxシステム上で動作します。straceは、プロセスがシステムコールを行う際の詳細な情報をキャプチャし、その動作をトレースします。これにより、開発者はアプリケーションがどのようなシステムコールを実行しているかを把握し、プログラムの挙動や性能を詳細に分析することができます。また、straceは、プログラムがファイルやネットワークなどのリソースにアクセスする際の挙動を観察し、セキュリティの問題やパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。straceは、システム管理やデバッグの目的で広く使用されており、オープンソースコミュニティによって積極的にメンテナンスされています。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "dtraceは、オープンソースのトレースツールであり、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能です。dtraceは、動的トレースフレームワークとして機能し、システムやアプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴をリアルタイムで収集します。これにより、開発者はアプリケーションの動作を詳細に監視し、パフォーマンスの問題やセキュリティの脆弱性を特定することができます。dtraceは、非常に柔軟で強力なツールであり、スクリプト言語によるスクリプトを使用して、トレースデータの収集や分析をカスタマイズすることができます。dtraceは、システムのトラブルシューティングや性能解析、セキュリティ監視などのさまざまな用途に広く使用されています。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "DTraceは、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能なデバッグおよびトレースツールです。以下は、DTraceの基本的な使い方の概要です。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "これらはDTraceの基本的な使い方の一例です。DTraceは非常に柔軟で強力なツールであり、さまざまなシステムの状態をトレースし、解析するための豊富な機能を提供しています。詳細な使い方やスクリプトの記述方法については、DTraceのドキュメントやチュートリアルを参照することをお勧めします。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "ログビューアは、アプリケーションが生成するログファイルを表示し、開発者がログメッセージを解析し、問題の原因を特定するのに役立ちます。ログビューアは、ログメッセージをフィルタリングし、検索する機能を提供し、開発者が必要な情報に素早くアクセスできるようにします。 オープンソースのログビューアには、KibanaやGraylogなどがあります。これらのツールは、ログデータの集約、可視化、分析を行い、開発者がシステムの状態を理解し、問題を特定するのに役立ちます。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "Kibanaは、Elasticsearchのデータを視覚化し、分析するためのオープンソースのデータ視覚化ツールです。Kibanaは、ログデータ、メトリクス、アプリケーションのモニタリングデータなど、さまざまな種類のデータをリアルタイムで可視化し、洞察を提供します。Kibanaの主な機能には、ダッシュボードの作成、グラフの作成、データのフィルタリング、ドリルダウン機能などがあります。Kibanaは、ビジュアライゼーションを通じてデータを理解し、ビジネス上の意思決定をサポートするための強力なツールとして広く利用されています。", "title": "デバッグツール" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "Graylogは、ログ管理、分析、可視化のためのオープンソースのプラットフォームです。Graylogは、大量のログデータを収集し、検索、分析、可視化するための機能を提供します。また、Graylogは、監査やセキュリティの目的でログデータを保持し、コンプライアンス要件を満たすための機能も提供します。Graylogの主な機能には、ログの収集と処理、フィルタリング、アラート、ダッシュボードの作成などがあります。Graylogは、ログ管理とセキュリティモニタリングのニーズを満たすために設計されており、オープンソースコミュニティによって積極的に開発されています。", "title": "デバッグツール" } ]
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{{Nav}} ==デバッグツール== デバッグツール(Debugging tools)は、ソフトウェア開発のプロセスで使用されるソフトウェアツールであり、主にプログラムのバグや問題を特定し解決するために設計されています。これらのツールは、プログラムの実行中にその動作を観察し、プログラマが問題の原因を特定し修正するのに役立ちます。 デバッグツールには、次のような種類があります: ;デバッガー(Debugger): :デバッガーは、プログラムの実行を制御し、ステップ実行やブレークポイントの設定、変数の値の確認などの機能を提供します。プログラマは、デバッガーを使用してプログラムの実行中にその状態を詳細に調査し、バグの原因を特定します。 ;プロファイラー(Profiler): :プロファイラーは、プログラムの実行中にリソース使用量やパフォーマンスに関する情報を収集し、プログラムのボトルネックや効率性の問題を特定します。これにより、プログラマはプログラムを最適化し、パフォーマンスを向上させることができます。 ;トレースツール(Tracing tools): :トレースツールは、プログラムの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴を記録し、プログラムの動作を追跡します。これにより、プログラマはプログラムのフローを理解し、問題の特定に役立ちます。 ;ログビューア(Log viewers): :ログビューアは、プログラムが生成するログファイルを表示し、問題の特定やトラブルシューティングに役立ちます。ログビューアは、ログメッセージをフィルタリングし検索する機能を提供することがあります。 これらのデバッグツールは、プログラマがソフトウェアの品質を向上させ、問題を特定し解決するのに役立ちます。統合開発環境(IDE)や独立したツールとして提供されることがあり、プログラマが効率的にデバッグ作業を行うことを支援します。 === デバッガー(Debugger) === いくつかのオープンソースのデバッガーがあります。その中でもよく知られているものとしては次のようなものがあります: ;GDB (GNU Debugger): :GDBは、GNUプロジェクトの一部として開発されたオープンソースのデバッガーです。C、C++、Adaなどのプログラミング言語で使用されます。多くのUNIX系オペレーティングシステムで利用可能であり、豊富な機能を備えています。 ;LLDB (LLVM Debugger): :LLDBは、LLVMプロジェクトの一環として開発されたオープンソースのデバッガーです。C、C++、Objective-Cなどの言語をサポートしており、特にmacOSやiOSの開発者によく利用されます。LLVMの一部として提供されており、モダンなデバッガリング機能を提供します。 ;Valgrind: :Valgrindは、メモリデバッグ、プロファイリング、コード最適化などを行うためのオープンソースのツール群です。特にメモリリークやメモリの破壊などの問題を特定するために広く使用されています。 これらのデバッガーは、ソフトウェア開発において重要な役割を果たし、プログラマがバグを特定し解決するのに役立ちます。また、オープンソースであるため、コミュニティによって継続的に改良されています。 ====GDB (GNU Debugger)==== GDB(GNU Debugger)は、GNUプロジェクトの一部として開発されたオープンソースのデバッガーであり、C、C++、Adaなどのプログラミング言語で使用されます。GDBは、多くのUNIX系オペレーティングシステムで利用可能であり、豊富な機能を備えています。以下では、GDBの基本的な使い方を紹介します。 ===== GDBの基本的な使い方 ===== # プログラムのコンパイル #:<syntaxhighlight lang=shell> gcc -g my_program.c -o my_program </syntaxhighlight> #: <code>-g</code>オプションを使用して、デバッグ情報が含まれたバイナリを生成します。 # GDBの起動 #:<syntaxhighlight lang=shell> gdb ./my_program </syntaxhighlight> #: デバッグしたいプログラムを引数としてGDBを起動します。 # デバッグセッションの開始 #:<syntaxhighlight lang=gdb> (gdb) start </syntaxhighlight> #: プログラムを開始し、最初の行で停止します。 # ステップ実行 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) next </syntaxhighlight> #: 現在の行を実行して次の行に移動します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> </syntaxhighlight> # ブレークポイントの設定 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) break function_name </syntaxhighlight> #: 特定の関数で停止するブレークポイントを設定します。 # 変数の値の表示 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) print variable_name </syntaxhighlight> #: 指定した変数の値を表示します。 # スタックトレースの表示 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) backtrace </syntaxhighlight> #: 現在のスタックトレースを表示します。 # ウォッチポイントの設定 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) watch variable_name </syntaxhighlight> #: 指定した変数が変更されたときに停止するウォッチポイントを設定します。 # デバッグセッションの終了 #:<syntaxhighlight lang=shell> (gdb) quit </syntaxhighlight> #: GDBを終了します。 これらは、GDBの基本的なコマンドの一部です。GDBにはさまざまなコマンドやオプションがあり、詳細な操作や機能が提供されています。GDBのマニュアルやオンラインリソースを参照することで、さらに高度なデバッグ手法や機能を学ぶことができます。 === プロファイラー(Profiler)=== プロファイラーは、オープンソースソフトウェア開発において、アプリケーションのパフォーマンスを分析するための重要なツールです。プロファイラーは、アプリケーションの実行中にリソースの使用状況を監視し、どの部分が時間やメモリを消費しているかを特定します。これにより、開発者はアプリケーションのボトルネックを見つけ、パフォーマンスの問題を解決するための最適化を行うことができます。 オープンソースのプロファイラーには、Valgrindやgprofなどがあります。Valgrindは、メモリデバッグやコードの最適化など、さまざまなツールを提供しています。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを報告します。 ==== Valgrind ==== Valgrindは、オープンソースのメモリデバッグツールであり、プロファイリングやコード最適化などの機能も提供します。主な特徴としては、メモリリーク、メモリの破壊、未初期化のメモリアクセスなど、様々なメモリ関連の問題を特定することができます。また、Valgrindはアプリケーションを実行する際に、仮想的な実行環境を提供し、コードを実行する際にメモリアクセスのパターンを追跡します。これにより、プログラムの実行中に発生したメモリの問題を検出し、デバッグや修正を容易にします。ValgrindはLinuxプラットフォームで広く利用されており、開発者に信頼性の高いメモリ管理を提供します。 ==== GNU gprof ==== GNU gprofは、GNUプロジェクトの一部として提供されるオープンソースのプロファイリングツールです。gprofは、プログラムの実行時間を測定し、どの関数が最も多くの時間を消費しているかを特定します。これにより、プログラマはプログラムのパフォーマンスを理解し、最適化のための改善点を見つけることができます。gprofは、コンパイル時にプログラムに特別なコードを挿入し、プログラムの実行時に関数呼び出しの回数や実行時間を記録します。その後、gprofは収集したデータを解析し、プログラムのプロファイルを生成します。gprofは、Unix系システムで広く利用されており、開発者にプログラムのパフォーマンス解析の手段を提供します。 ===== gprofの基本的な使い方 ===== GNU gprofは、プログラムの実行時間のプロファイリングを行うためのオープンソースのツールです。 以下は、gprofの基本的な使い方の概要です。 # コンパイル時のフラグの設定 #: プログラムをコンパイルする際に、プロファイリング情報を含めるために<code>-pg</code>フラグを使用します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> gcc g my_program.c -o my_program </syntaxhighlight> # プログラムの実行 #: 通常通り、プログラムを実行します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> ./my_program </syntaxhighlight> # プログラムの終了 #: プログラムが実行を終了すると、<code>gmon.out</code>というファイルが生成されます。 # gprofの実行 #: gprofコマンドを使用して、<code>gmon.out</code>ファイルからプログラムのプロファイル情報を取得します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> gprof my_program </syntaxhighlight> #: このコマンドは、関数ごとの実行時間や呼び出し回数などの詳細なプロファイル情報を表示します。 これらはgprofの基本的な使い方です。 詳細なオプションや使い方については、gprofのドキュメントやマニュアルを参照することをお勧めします。 === トレースツール(Tracing tools)=== トレースツールは、アプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴を記録し、開発者がプログラムの動作を詳細に分析するのに役立ちます。これにより、特定の問題やエラーの原因を特定し、修正することができます。 Linuxシステムでは、straceやdtraceなどのトレースツールが利用できます。これらのツールは、システムコールやライブラリ呼び出しをトレースし、プログラムがどのように振る舞っているかを観察します。 ==== strace ==== straceは、オープンソースのトレースツールであり、Linuxシステム上で動作します。straceは、プロセスがシステムコールを行う際の詳細な情報をキャプチャし、その動作をトレースします。これにより、開発者はアプリケーションがどのようなシステムコールを実行しているかを把握し、プログラムの挙動や性能を詳細に分析することができます。また、straceは、プログラムがファイルやネットワークなどのリソースにアクセスする際の挙動を観察し、セキュリティの問題やパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。straceは、システム管理やデバッグの目的で広く使用されており、オープンソースコミュニティによって積極的にメンテナンスされています。 ==== dtrace ==== dtraceは、オープンソースのトレースツールであり、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能です。dtraceは、動的トレースフレームワークとして機能し、システムやアプリケーションの実行中に発生するイベントや関数呼び出しの履歴をリアルタイムで収集します。これにより、開発者はアプリケーションの動作を詳細に監視し、パフォーマンスの問題やセキュリティの脆弱性を特定することができます。dtraceは、非常に柔軟で強力なツールであり、スクリプト言語によるスクリプトを使用して、トレースデータの収集や分析をカスタマイズすることができます。dtraceは、システムのトラブルシューティングや性能解析、セキュリティ監視などのさまざまな用途に広く使用されています。 ===== dtraceの基本的な使い方 ===== DTraceは、SolarisおよびBSD系オペレーティングシステムで利用可能なデバッグおよびトレースツールです。以下は、DTraceの基本的な使い方の概要です。 # DTraceのスクリプトの作成 #: DTraceを使用してトレースするためには、DTraceのスクリプトを作成する必要があります。DTraceスクリプトは、プローブと呼ばれる特殊なポイントにフックを設定し、トレース対象のアクションを定義します。 #: 例えば、全てのシステムコールをトレースするスクリプトを作成する場合、以下のような内容のスクリプトを作成します。 #:<syntaxhighlight lang=text> syscall:::entry { printf("%s called\n", probefunc); } </syntaxhighlight> # DTraceのスクリプトの実行 #: 作成したDTraceスクリプトを<code>dtrace</code>コマンドを使用して実行します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo dtrace -s my_script.d </syntaxhighlight> #: このコマンドは、指定されたDTraceスクリプトを実行し、トレースデータを収集します。 # トレースデータの解析 #: DTraceが実行されている間、トレースデータはリアルタイムで表示されます。また、DTraceの出力はファイルにリダイレクトすることもできます。 # DTraceの終了 #: トレースを終了するには、<code>Ctrl+C</code>を使用してDTraceプロセスを停止します。 これらはDTraceの基本的な使い方の一例です。DTraceは非常に柔軟で強力なツールであり、さまざまなシステムの状態をトレースし、解析するための豊富な機能を提供しています。詳細な使い方やスクリプトの記述方法については、DTraceのドキュメントやチュートリアルを参照することをお勧めします。 === ログビューア(Log viewers)=== ログビューアは、アプリケーションが生成するログファイルを表示し、開発者がログメッセージを解析し、問題の原因を特定するのに役立ちます。ログビューアは、ログメッセージをフィルタリングし、検索する機能を提供し、開発者が必要な情報に素早くアクセスできるようにします。 オープンソースのログビューアには、KibanaやGraylogなどがあります。これらのツールは、ログデータの集約、可視化、分析を行い、開発者がシステムの状態を理解し、問題を特定するのに役立ちます。 ==== Kibana ==== Kibanaは、Elasticsearchのデータを視覚化し、分析するためのオープンソースのデータ視覚化ツールです。Kibanaは、ログデータ、メトリクス、アプリケーションのモニタリングデータなど、さまざまな種類のデータをリアルタイムで可視化し、洞察を提供します。Kibanaの主な機能には、ダッシュボードの作成、グラフの作成、データのフィルタリング、ドリルダウン機能などがあります。Kibanaは、ビジュアライゼーションを通じてデータを理解し、ビジネス上の意思決定をサポートするための強力なツールとして広く利用されています。 ==== Graylog ==== Graylogは、ログ管理、分析、可視化のためのオープンソースのプラットフォームです。Graylogは、大量のログデータを収集し、検索、分析、可視化するための機能を提供します。また、Graylogは、監査やセキュリティの目的でログデータを保持し、コンプライアンス要件を満たすための機能も提供します。Graylogの主な機能には、ログの収集と処理、フィルタリング、アラート、ダッシュボードの作成などがあります。Graylogは、ログ管理とセキュリティモニタリングのニーズを満たすために設計されており、オープンソースコミュニティによって積極的に開発されています。 [[Category:OSS開発ツール|てはつくつうる]]
2006-08-05T05:35:29Z
2024-01-30T02:36:15Z
[ "テンプレート:Nav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OSS%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/%E3%83%87%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB
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OSS開発ツール/ソースコード管理ツール
ソースコード管理ツールはソースのバージョンを管理し、各バージョン間のdiff(差分ファイル、differnt のこと)を取ったりlog(ログ)を記録したりという全般的な管理を行なうソフトウェアです。 もし、単に自分1人で使用するだけのアプリケーションのソースコードを保管するだけなら、単に手元の外付けハードディスクやUSBメモリにでも保存しとけば済んでしまいます。しかし集団作業で開発するためには、差分ファイルを作ったりなどの情報共有の効率化のための作業も必要です。もし差分ファイルを作るとなると、けっして単に手元のディスクに保存するだけではダメなので、ソースコード管理ツールが必要になるのです。 いくつかのオープンソース実装がありますが、w:Git、w:CVS、w:Subversionがよく利用されています。また、w:SourceForgeはオープンソース開発者を助けるWebサイトですが、ソースコード管理の機能も持っています。 ソースコード管理ツールの使い方はどれも似通っています。基本的には となります。ここで、1, 2は頻繁に行なう作業ではなく、ソースの変更を始めるときに1度だけ行なえばよい作業です。 なお、ネット上には無料のソースコード管理サービスもありますが、しかしそれらは一般に無料版ではソース公開が義務づけられています。(有料版になると、ソース非公開に設定できたりする。) なので、もし企業などで外部非公開のコードにもソース管理ツールを使用したいなら、CVSなどこれらソース管理ツールを自分たちのサーバー(もしくは手元のパソコンなど)で運用する必要があります。 SubversionはCVSより後発で、CVSの悪い部分を改善するという考えの元で開発されました。(svn-book.htmlより)svnには詳しいチュートリアルが附属しており、バイナリと一緒に配付されています。 svnのチェックアウトは の形式で行ないます。ここで、URLはfile:// を用いたURLと、http:// を用いた別のコンピュータ上のURLを同様に扱うことが出来ます。svnのチェックインは で行ないます。
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{{Nav}} == ソースコード管理ツール == ソースコード管理ツールとは、ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、ソースコードや関連する資産を管理するためのツールを指します。これらのツールは、複数の開発者が同時にコードを変更し、複数のバージョンを管理する必要がある場合に特に重要です。以下は、OSSの視点でのソースコード管理ツールの主な機能や役割です。 ;バージョン管理: ソースコード管理ツールは、ソフトウェアプロジェクトのすべてのバージョンのソースコードを追跡し、管理します。これにより、過去のバージョンに戻ったり、複数のバージョンを比較したりすることができます。 ;バージョン管理の柔軟性: OSSのソースコード管理ツールは、分散型バージョン管理(DVCS)システムを提供する場合があります。これにより、開発者はローカルで作業を行い、後でリモートリポジトリに変更をプッシュすることができます。 ;コラボレーションとチームワーク: チームメンバーが同時にコードを変更し、それらの変更を統合するための機能を提供します。コードレビュー、マージ、コンフリクト解決などの機能が含まれます。 ;履歴の追跡とログ: 各変更に関する情報(誰が、いつ、何を変更したか)を追跡し、ログとして保存します。これにより、開発者はプロジェクトの進行状況を理解し、変更の履歴を確認できます。 ;ブランチとマージ: 開発者は、新機能の開発やバグ修正などの目的で、プロジェクトの異なるバージョンを分岐(ブランチ)することができます。その後、ブランチの変更を統合(マージ)して、プロジェクトのメインラインに統合することができます。 ;自動化と拡張性: ソースコード管理ツールは、ビルド、テスト、デプロイなどのタスクを自動化し、プロジェクトの効率性を向上させるための機能を提供することがあります。 これらの機能を持つソースコード管理ツールは、OSSプロジェクトにおいてコラボレーション、品質管理、およびプロジェクトの成功に不可欠な役割を果たします。 === ソースコード管理ツールの紹介 === いくつかの具体的なオープンソースのソースコード管理ツールを紹介します。 ;Git: :Gitは、分散型バージョン管理システムであり、Linuxカーネルの開発から始まり、現在では世界中の多くのプロジェクトで広く使用されています。柔軟性と高速性が特徴であり、ブランチングやマージング、履歴の追跡などの機能を提供します。GitHubやGitLab、Bitbucketなどのホスティングサービスと組み合わせて使用されることが一般的です。 ;Subversion (SVN): :Subversionは、中央集権型のバージョン管理システムであり、ファイルの変更履歴を中央リポジトリで管理します。長い間、OSSプロジェクトで広く使用されてきましたが、最近ではGitの普及により、その利用は減少しています。 :;Apache Subversion (Apache SVN): ::Apache Subversionは、Subversionの一般的な実装であり、Apacheソフトウェア財団によって開発されています。 ::Subversionプロジェクトは、開発者コミュニティによって管理されており、多くの機能とプラグインを提供しています。 ;Mercurial (Hg): :Mercurialは、Gitと同様に分散型のバージョン管理システムです。Gitと比較して、よりシンプルで使いやすいインターフェースを提供しています。Mercurialは、Pythonの開発やMozillaプロジェクトなど、いくつかの大規模なOSSプロジェクトで使用されています。 これらのソースコード管理ツールは、OSSプロジェクトにおいてコードの管理、共有、協力のために広く使用されています。それぞれのツールには独自の特徴と利点がありますので、プロジェクトのニーズや開発者の好みに合わせて選択することが重要です。 === 古典的なソースコード管理ツール === ;CVS (Concurrent Versions System): :CVSは、古典的な中央集権型のソースコード管理システムです。CVSは、ファイルレベルでのバージョン管理を提供し、複数の開発者が同時にコードを編集できるようにします。一般的に、CVSは古い技術として見なされ、後継のツール(例えば、SubversionやGit)に取って代わられつつあります。 ;RCS (Revision Control System): :RCSは、個々のファイルのリビジョン管理を行うユーティリティです。RCSはファイルのバージョンを管理し、ユーザーが変更履歴を追跡するための基本的な機能を提供します。RCSは古典的なツールであり、CVSやSubversionなどの後継のツールが広く利用されるようになっています。 ;SCCS (Source Code Control System): :SCCSは、ベル研究所によって開発された初期のソースコード管理システムの1つです。SCCSは、ファイルのバージョン管理と変更履歴の追跡を行います。SCCSは、1970年代後半から1980年代初頭にかけて広く使用されましたが、後により高機能なツールに取って代わられることとなりました。 これらのツールは、過去に広く使用されていましたが、現在ではより現代的で柔軟なソースコード管理システム(Git、Subversionなど)が一般的に使用されています。しかし、これらの古典的なツールは、歴史的な観点から興味深いものであり、ソフトウェア開発の歴史を理解する上で重要な役割を果たしています。 [[Category:OSS開発ツール|そおすこおとかんりつうる]]
2006-08-05T05:38:45Z
2024-01-30T02:50:04Z
[ "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/OSS%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB
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OSS開発ツール/解析・分析ツール
解析・分析ツールは、ソフトウェアのコードや関連するリソースを解析し、情報を収集し、利用可能な形式で提供するツールです。これらのツールは、ソフトウェアの理解、デバッグ、品質管理、および開発プロセスの改善に役立ちます。オープンソースの視点で、いくつかの解析・分析ツールを例に挙げると、以下のようなものがあります。 これらの解析・分析ツールは、ソフトウェア開発プロセスにおいて役立ちます。ソースコードの理解やナビゲーション、ドキュメントの生成など、開発者がソフトウェアプロジェクトを効率的に管理できるよう支援します。 ctagsは、ソースコード内の関数や変数などのシンボルを抽出し、索引ファイルを生成するツールです。これにより、エディタやIDEでのソースコードのナビゲーションや検索が容易になります。以下に、ctagsの基本的な利用方法を示します。 ctagsを使用すると、ソースコードの理解や開発効率を向上させることができます。 cscopeは、C言語や類似の言語で書かれたソースコードの解析ツールであり、関数や変数の定義、参照、呼び出し関係などを検索するためのインタラクティブなインターフェースを提供します。以下に、cscopeの基本的な利用方法を示します。 cscopeを使用すると、ソースコードのナビゲーションや理解が容易になります。関数や変数の定義や参照、呼び出し関係などを素早く検索して、開発効率を向上させることができます。 Clangには多くの解析ツールが含まれています。Clangは、C、C++、Objective-Cなどの言語用のコンパイラフロントエンドとして知られており、これによりソースコードの解析や変換が可能です。以下は、Clangに含まれる一部の解析ツールの例です。 これらのClang解析ツールは、ソフトウェア開発プロセスのさまざまな段階で使用され、コードの品質向上や開発効率の向上に貢献します。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "解析・分析ツールは、ソフトウェアのコードや関連するリソースを解析し、情報を収集し、利用可能な形式で提供するツールです。これらのツールは、ソフトウェアの理解、デバッグ、品質管理、および開発プロセスの改善に役立ちます。オープンソースの視点で、いくつかの解析・分析ツールを例に挙げると、以下のようなものがあります。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "これらの解析・分析ツールは、ソフトウェア開発プロセスにおいて役立ちます。ソースコードの理解やナビゲーション、ドキュメントの生成など、開発者がソフトウェアプロジェクトを効率的に管理できるよう支援します。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ctagsは、ソースコード内の関数や変数などのシンボルを抽出し、索引ファイルを生成するツールです。これにより、エディタやIDEでのソースコードのナビゲーションや検索が容易になります。以下に、ctagsの基本的な利用方法を示します。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ctagsを使用すると、ソースコードの理解や開発効率を向上させることができます。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "cscopeは、C言語や類似の言語で書かれたソースコードの解析ツールであり、関数や変数の定義、参照、呼び出し関係などを検索するためのインタラクティブなインターフェースを提供します。以下に、cscopeの基本的な利用方法を示します。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "cscopeを使用すると、ソースコードのナビゲーションや理解が容易になります。関数や変数の定義や参照、呼び出し関係などを素早く検索して、開発効率を向上させることができます。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "Clangには多くの解析ツールが含まれています。Clangは、C、C++、Objective-Cなどの言語用のコンパイラフロントエンドとして知られており、これによりソースコードの解析や変換が可能です。以下は、Clangに含まれる一部の解析ツールの例です。", "title": "解析・分析ツール" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "これらのClang解析ツールは、ソフトウェア開発プロセスのさまざまな段階で使用され、コードの品質向上や開発効率の向上に貢献します。", "title": "解析・分析ツール" } ]
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{{Nav}} ==解析・分析ツール== 解析・分析ツールは、ソフトウェアのコードや関連するリソースを解析し、情報を収集し、利用可能な形式で提供するツールです。これらのツールは、ソフトウェアの理解、デバッグ、品質管理、および開発プロセスの改善に役立ちます。オープンソースの視点で、いくつかの解析・分析ツールを例に挙げると、以下のようなものがあります。 ;ctags: :ctagsは、ソースコードの静的な解析ツールであり、プログラムのソースコードから関数、変数、クラスなどのシンボルを抽出し、索引ファイルを生成します。この索引ファイルは、エディタやIDEなどのツールで使用され、ソースコードのナビゲーションや検索を容易にします。 ;cscope: :cscopeは、C言語や類似の言語で書かれたソースコードの解析ツールです。cscopeは、関数の定義や参照、変数の定義や参照、グローバルな変数の参照など、さまざまな種類のクエリを実行できます。cscopeは、大規模なプロジェクトのソースコードベースでのナビゲーションや理解に役立ちます。 ;GNU Global: :GNU Globalは、複数のプログラミング言語(C、C++、Java、Pythonなど)で書かれたソースコードのタグ生成ツールです。GNU Globalは、ctagsやcscopeと同様の機能を提供し、大規模なプロジェクトでのソースコードのナビゲーションや検索に役立ちます。 ;Doxygen: :Doxygenは、ソースコードから自動的にドキュメントを生成するツールです。Doxygenは、ソースコード内のコメントやタグを解析し、HTML、PDF、LaTeXなどの形式でドキュメントを生成します。これにより、ソースコードの理解やドキュメントの維持が容易になります。 ;Coverity: :Coverityは、静的解析ツールの中でも特に高度な機能を提供するツールです。コードベース全体を解析し、メモリリーク、バッファオーバーフロー、デッドロックなどの重大なバグを特定します。カバリティは、構文エラーや潜在的な問題を特定するだけでなく、プログラムの複雑なエラーパスも特定します。このツールは、セキュリティや信頼性が重要なアプリケーションの開発に特に有用です。 ;Cppcheck: :Cppcheckは、CおよびC++のコードを対象としたオープンソースの静的解析ツールです。Cppcheckは、構文エラーや一般的なバグ(nullポインタの参照、未初期化の変数など)を検出します。また、リソースリークやパフォーマンスの問題も識別することができます。Cppcheckはシンプルで使いやすく、プロジェクトのビルドプロセスに統合しやすいため、多くの開発者によって広く使用されています。 これらの解析・分析ツールは、ソフトウェア開発プロセスにおいて役立ちます。ソースコードの理解やナビゲーション、ドキュメントの生成など、開発者がソフトウェアプロジェクトを効率的に管理できるよう支援します。 === ctags === ctagsは、ソースコード内の関数や変数などのシンボルを抽出し、索引ファイルを生成するツールです。これにより、エディタやIDEでのソースコードのナビゲーションや検索が容易になります。以下に、ctagsの基本的な利用方法を示します。 # ソースコードのインデックス生成: #* ctagsを使用してソースコードのインデックスを生成します。たとえば、C言語のソースコードをインデックス化する場合は、次のようにします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> ctags -R . </syntaxhighlight> #* <code>-R</code>オプションは、ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に処理することを指定します。<code>.</code>は、カレントディレクトリを示しますが、適切なディレクトリを指定することができます。 # インデックスファイルの利用: #* ctagsは、<code>tags</code>という名前の索引ファイルを生成します。このファイルは、ソースコード内のすべてのシンボルのリストを含んでいます。 #* エディタやIDEでこの<code>tags</code>ファイルを使用して、シンボルの定義や参照へのジャンプ、シンボルの検索などを行うことができます。 # エディタやIDEでの利用: #* エディタやIDEによっては、ctagsのインデックスファイルを自動的に読み込んで、シンボルのナビゲーションや検索を提供することがあります。必要に応じて、エディタやIDEの設定を変更してctagsのインデックスファイルを指定することもできます。 ctagsを使用すると、ソースコードの理解や開発効率を向上させることができます。 === cscope === cscopeは、C言語や類似の言語で書かれたソースコードの解析ツールであり、関数や変数の定義、参照、呼び出し関係などを検索するためのインタラクティブなインターフェースを提供します。以下に、cscopeの基本的な利用方法を示します。 # ソースコードのインデックス生成: #* cscopeを使用してソースコードのインデックスを生成します。たとえば、C言語のソースコードをインデックス化する場合は、次のようにします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> cscope -Rb </syntaxhighlight> #* <code>-R</code>オプションは、ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に処理することを指定します。<code>-b</code>オプションは、cscope用のデータベースファイルを生成することを指定します。 # cscopeの起動: #* インデックスが生成されたら、cscopeを起動します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> cscope -d </syntaxhighlight> #* <code>-d</code>オプションは、cscope用のデータベースファイルを指定することを指定します。データベースファイルは、<code>cscope.out</code>などの名前で生成されます。 # cscopeの利用: #* cscopeが起動したら、検索を行うためのいくつかのオプションが表示されます。これには、関数や変数の定義、参照、呼び出し関係などの検索が含まれます。対応する番号を入力して、対応する検索オプションを選択します。 # 結果の表示: #* cscopeは、検索結果を表示し、該当する行へのジャンプを可能にします。エディタやターミナル上で行うことができます。 cscopeを使用すると、ソースコードのナビゲーションや理解が容易になります。関数や変数の定義や参照、呼び出し関係などを素早く検索して、開発効率を向上させることができます。 === Clangの解析ツール群 === Clangには多くの解析ツールが含まれています。Clangは、C、C++、Objective-Cなどの言語用のコンパイラフロントエンドとして知られており、これによりソースコードの解析や変換が可能です。以下は、Clangに含まれる一部の解析ツールの例です。 ;Clang Static Analyzer: :Clang Static Analyzerは、ソースコードの静的解析ツールであり、バグやメモリリークなどの問題を検出します。コードベース全体を解析し、様々な問題を特定します。多くの場合、自動ビルドシステムと統合され、コンパイル時に自動的に実行されます。 ;Clang-Tidy: :Clang-Tidyは、C++コードを対象とした静的解析ツールであり、コーディング規約の遵守や一般的なバグの検出を行います。コーディングスタイルの違反や潜在的な問題を指摘し、コードの品質を向上させるのに役立ちます。 ;Clang Format: :Clang Formatは、C、C++、Objective-Cなどのソースコードの自動フォーマッタです。設定に基づいてソースコードを整形し、一貫性のあるフォーマットを適用します。これにより、コードの可読性が向上し、コーディングスタイルを維持するのに役立ちます。 ;Clang-Mr: :Clang-Mr(Clang Modularize and Renamer)は、C++コードベースのモジュール化やリネーミングを支援するツールです。コードベース内の依存関係を解析し、モジュール化されたインターフェースを生成することができます。 これらのClang解析ツールは、ソフトウェア開発プロセスのさまざまな段階で使用され、コードの品質向上や開発効率の向上に貢献します。 [[Category:OSS開発ツール|かいせき ふんせきつうる]]
2006-08-05T05:40:47Z
2024-01-30T03:11:22Z
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Linuxシステム管理
情報技術 > Linuxシステム管理 Linuxカーネルのインストールは、通常、ソースコードからビルドすることで行います。以下は、基本的な手順です。ただし、注意が必要であり、システムの安定性を損なう可能性があるため、慎重に実施する必要があります。また、以下の手順は一般的なものであり、使用しているLinuxディストリビューションによってはわずかに異なることがあります。 これらの手順は一般的なものであり、実際の状況によっては異なる場合があります。注意深くドキュメントを読み、システムに影響を与えないようにすることが重要です。 Linuxカーネルの新しいバージョンをビルドしてインストールする主なユースケースは、以下のいくつかがあります。 これらのユースケースのいくつかに当てはまる場合、ユーザーはLinuxカーネルをビルドしてインストールすることで、システムの機能性や安定性、セキュリティを向上させることができます。 Linuxカーネルのインストールにおいて、以下はベストプラクティスとされる一般的なガイドラインです。ただし、これらは一般的なものであり、実際の状況や要件によっては異なる場合があります。 これらの手順とベストプラクティスを守ることで、新しいカーネルのインストールプロセスがスムーズかつ安全に行われるでしょう。 Linuxカーネルのインストール中に問題が発生した場合、トラブルシューティングは慎重かつ注意深く行う必要があります。以下は、一般的な問題とその対処法の例です。 トラブルシューティングの際には、ログやエラーメッセージを注意深く確認し、問題を特定するための情報を取得することが重要です。また、変更を加える前にバックアップを取り、慎重に対処するようにしましょう。 TCP/IPは、インターネットで用いられるw:プロトコルです。LinuxはTCP/IPに対応しており、ネットワークデバイスがあればそれらを用いてインターネットに接続することができます。 ネットワークの設定は を含みます。また、ルータやDNSを利用するときには、これに関する設定も必要になります。 最も単純な例では、2台のコンピュータがハブを用いて接続されます。 ここで、それぞれのコンピュータに対してIPアドレスを与えます。ここでIPアドレスは互いに重複しないように与える必要があります。 実際にIPアドレスを与えるときにはifconfigを利用します。Linuxでのネットワークデバイスは他のデバイスと異なっており、/dev以下にデバイスが現れることはありません。そのため、ネットワークデバイスが認識されているかはifconfigを用いて確かめる必要があります。 接続されている全てのネットワークデバイスを見るためには、 を利用します。ここで、ネットワークデバイスloは常に表示されます。例えば、イーサネットを用いる機器はeth0, eth1のように認識されます。ここで得た名前はIPアドレスの設定で利用します。 この例では一切他のネットワークと接続しないので、IPアドレスはどの値を与えても機器は動作します。 例えば、1台目で 2台目で としてもネットワークはつながります。ただし、インターネットに接続するときにはアドレスの重複が起こることに注意する必要があります。 現在のLinuxディストリビューションは様々なパッケージ管理ツールを利用しています。パッケージの形式にはw:rpm、w:debなどがあります。ここではrpmの使い方について述べます。 rpmはRed Had Linuxを中心とした多くのディストリビューションで利用されているパッケージソフトです。rpmはパッケージ毎の依存関係を確認しながらインストールやアンインストールを行います。ただし、実際に必要なファイル名を逐一調べているわけではないので、異なるディストリビュータからのrpmを1つのシステムに導入するのは危険です。rpm形式のファイルは.rpmの拡張子を持っています。 rpmはいくつかのオプションを持っており、オプションの種類によって動作が変わります。オプションには などがあります。 それぞれインストールとアップデートを行います。インストールとアップデートはまだシステムに対応するrpmが導入されていないときには同じ振舞いをします。一方、既に導入されているときにはアップデートでは古い版のrpmを削除してからインストールを行います。 パッケージ名はrpmをインストールしたときのrpmファイルの名称です。これは、後述する-qオプションを用いて調べることができます。 パッケージがシステムにインストールされているかを調べます。 それぞれパッケージの一般的な情報とパッケージに含まれるファイル名を返します。 システムにインストールされている全てのパッケージを返します。 -qオプションをrpmファイルに対して適用します。例えば、-qplオプションでは、rpmファイルに含まれる全てのファイルを書き出します。 Linuxは複数のユーザによって利用されます。そのため、個々のユーザの作業領域や権限を定める作業が必要になります。また、何人かのユーザを1つのグループにいれて、権限を与えることも行われます。ここでは、ユーザやグループの管理についてまとめます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "情報技術 > Linuxシステム管理", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "Linuxカーネルのインストールは、通常、ソースコードからビルドすることで行います。以下は、基本的な手順です。ただし、注意が必要であり、システムの安定性を損なう可能性があるため、慎重に実施する必要があります。また、以下の手順は一般的なものであり、使用しているLinuxディストリビューションによってはわずかに異なることがあります。", "title": "システム管理概要" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "これらの手順は一般的なものであり、実際の状況によっては異なる場合があります。注意深くドキュメントを読み、システムに影響を与えないようにすることが重要です。", "title": "システム管理概要" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "Linuxカーネルの新しいバージョンをビルドしてインストールする主なユースケースは、以下のいくつかがあります。", "title": "ユースケース" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "これらのユースケースのいくつかに当てはまる場合、ユーザーはLinuxカーネルをビルドしてインストールすることで、システムの機能性や安定性、セキュリティを向上させることができます。", "title": "ユースケース" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "Linuxカーネルのインストールにおいて、以下はベストプラクティスとされる一般的なガイドラインです。ただし、これらは一般的なものであり、実際の状況や要件によっては異なる場合があります。", "title": "ベストプラクティス" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "これらの手順とベストプラクティスを守ることで、新しいカーネルのインストールプロセスがスムーズかつ安全に行われるでしょう。", "title": "ベストプラクティス" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "Linuxカーネルのインストール中に問題が発生した場合、トラブルシューティングは慎重かつ注意深く行う必要があります。以下は、一般的な問題とその対処法の例です。", "title": "トラブルシューティング" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "トラブルシューティングの際には、ログやエラーメッセージを注意深く確認し、問題を特定するための情報を取得することが重要です。また、変更を加える前にバックアップを取り、慎重に対処するようにしましょう。", "title": "トラブルシューティング" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "TCP/IPは、インターネットで用いられるw:プロトコルです。LinuxはTCP/IPに対応しており、ネットワークデバイスがあればそれらを用いてインターネットに接続することができます。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ネットワークの設定は", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "を含みます。また、ルータやDNSを利用するときには、これに関する設定も必要になります。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "最も単純な例では、2台のコンピュータがハブを用いて接続されます。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "ここで、それぞれのコンピュータに対してIPアドレスを与えます。ここでIPアドレスは互いに重複しないように与える必要があります。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "実際にIPアドレスを与えるときにはifconfigを利用します。Linuxでのネットワークデバイスは他のデバイスと異なっており、/dev以下にデバイスが現れることはありません。そのため、ネットワークデバイスが認識されているかはifconfigを用いて確かめる必要があります。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "接続されている全てのネットワークデバイスを見るためには、", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "を利用します。ここで、ネットワークデバイスloは常に表示されます。例えば、イーサネットを用いる機器はeth0, eth1のように認識されます。ここで得た名前はIPアドレスの設定で利用します。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "この例では一切他のネットワークと接続しないので、IPアドレスはどの値を与えても機器は動作します。 例えば、1台目で", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "2台目で", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "としてもネットワークはつながります。ただし、インターネットに接続するときにはアドレスの重複が起こることに注意する必要があります。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "現在のLinuxディストリビューションは様々なパッケージ管理ツールを利用しています。パッケージの形式にはw:rpm、w:debなどがあります。ここではrpmの使い方について述べます。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "rpmはRed Had Linuxを中心とした多くのディストリビューションで利用されているパッケージソフトです。rpmはパッケージ毎の依存関係を確認しながらインストールやアンインストールを行います。ただし、実際に必要なファイル名を逐一調べているわけではないので、異なるディストリビュータからのrpmを1つのシステムに導入するのは危険です。rpm形式のファイルは.rpmの拡張子を持っています。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "rpmはいくつかのオプションを持っており、オプションの種類によって動作が変わります。オプションには", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "などがあります。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "それぞれインストールとアップデートを行います。インストールとアップデートはまだシステムに対応するrpmが導入されていないときには同じ振舞いをします。一方、既に導入されているときにはアップデートでは古い版のrpmを削除してからインストールを行います。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "パッケージ名はrpmをインストールしたときのrpmファイルの名称です。これは、後述する-qオプションを用いて調べることができます。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "パッケージがシステムにインストールされているかを調べます。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "それぞれパッケージの一般的な情報とパッケージに含まれるファイル名を返します。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "システムにインストールされている全てのパッケージを返します。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "-qオプションをrpmファイルに対して適用します。例えば、-qplオプションでは、rpmファイルに含まれる全てのファイルを書き出します。", "title": "ネットワーク設定" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "Linuxは複数のユーザによって利用されます。そのため、個々のユーザの作業領域や権限を定める作業が必要になります。また、何人かのユーザを1つのグループにいれて、権限を与えることも行われます。ここでは、ユーザやグループの管理についてまとめます。", "title": "ユーザ管理" } ]
情報技術 > Linuxシステム管理
<small>[[情報技術]] > Linuxシステム管理 </small> ---- ==システム管理概要== Linuxカーネルのインストールは、通常、ソースコードからビルドすることで行います。以下は、基本的な手順です。ただし、注意が必要であり、システムの安定性を損なう可能性があるため、慎重に実施する必要があります。また、以下の手順は一般的なものであり、使用しているLinuxディストリビューションによってはわずかに異なることがあります。 # 必要なツールのインストール: カーネルをビルドするために必要なツールやパッケージをインストールします。これには、<code>gcc</code>(GNU Compiler Collection)や<code>make</code>が含まれます。 #; UbuntuなどDebian系ディストリビューションの場合: #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo apt-get update sudo apt-get install build-essential </syntaxhighlight> #;Red Hat系ディストリビューションの場合: #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo yum groupinstall "Development Tools" </syntaxhighlight> # カーネルソースコードの入手: カーネルソースコードを https://www.kernel.org/ から入手します。任意のバージョンを選択し、ダウンロードします。 #: 例えば、カーネルバージョン5.10.1をダウンロードする場合:(以後、カーネルバージョン5.10.1を例にします) #:<syntaxhighlight lang=shell> wget https://www.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/linux-5.10.1.tar.xz </syntaxhighlight> # ソースコードの展開: ダウンロードしたアーカイブを展開します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> tar xvBpf linux-5.10.1.tar.xz </syntaxhighlight> # ビルド設定: カーネルのビルド設定を行います。 #:<syntaxhighlight lang=shell> cd linux-5.10.1/ && make menuconfig </syntaxhighlight> #: これにより、設定画面が表示されます。必要な設定を行い、保存します。 # ビルド: 設定が終わったら、実際にビルドを開始します。 #:<syntaxhighlight lang=shell> make </syntaxhighlight> # モジュールのインストール: ビルドが完了したら、カーネルモジュールをインストールします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo make modules_install </syntaxhighlight> # カーネルのインストール: ビルドが完了したら、新しいカーネルイメージを/bootディレクトリにインストールします。 #:<syntaxhighlight lang=shell> sudo make install </syntaxhighlight> # ブートローダーの設定: インストールしたカーネルをブートローダーに登録します。これはディストリビューションや使用しているブートローダーによって異なります。 #:<syntaxhighlight lang=shell> make </syntaxhighlight> # 再起動: 設定が完了したら、システムを再起動して新しいカーネルを使用します。 これらの手順は一般的なものであり、実際の状況によっては異なる場合があります。注意深くドキュメントを読み、システムに影響を与えないようにすることが重要です。 == ユースケース == Linuxカーネルの新しいバージョンをビルドしてインストールする主なユースケースは、以下のいくつかがあります。 ;新しい機能の利用: 新しいLinuxカーネルのバージョンには、最新の機能や改善が含まれています。特定の機能やドライバが必要な場合、または最新のセキュリティパッチが適用されていることを確認するために、ユーザーが新しいカーネルをビルドしてインストールすることがあります。 ;ハードウェアサポート: 新しいハードウェアがリリースされた場合、それをサポートするためには、最新のカーネルが必要なことがあります。ユーザーが新しいハードウェアをサポートするためには、最新のカーネルをビルドしてインストールする必要があります。 ;カスタム構成: デフォルトのディストリビューションの提供するカーネルには、システムの要件に合わない可能性があります。特定のハードウェアや機能をサポートしないカーネルモジュールを無効にしたり、特定のオプションを有効にするなど、カスタム構成を行うためには新しいカーネルをビルドする必要があります。 ;カーネルのデバッグ: 開発者やシステム管理者が、カーネルのバグや問題を特定し、修正するためには、デバッグオプションが有効になっている新しいカーネルをビルドして使用することがあります。 ;セキュリティ対策: セキュリティの観点から、最新のセキュリティパッチが適用されたカーネルを使用することが重要です。特にセキュリティの脆弱性が報告された場合、ユーザーは最新のバージョンにアップグレードすることが求められることがあります。 これらのユースケースのいくつかに当てはまる場合、ユーザーはLinuxカーネルをビルドしてインストールすることで、システムの機能性や安定性、セキュリティを向上させることができます。 == ベストプラクティス == Linuxカーネルのインストールにおいて、以下はベストプラクティスとされる一般的なガイドラインです。ただし、これらは一般的なものであり、実際の状況や要件によっては異なる場合があります。 # 必要なツールのインストール: カーネルのビルドに必要なツールや依存関係をインストールする前に、システムをアップデートし、必要なビルドツール(gcc、makeなど)をインストールしてください。 # 正しいカーネルソースコードの選択: 使用しているディストリビューションに合った正確なカーネルソースコードを選択し、信頼性のあるソースから入手してください。公式なLinuxカーネルのウェブサイトから入手することが一般的です。 # 慎重な設定: <code>make menuconfig</code>や<code>make xconfig</code>などを使用して、ビルド設定を行います。必要なオプションを適切に設定し、不要なオプションを無効にすることで、システムのセキュリティとパフォーマンスを向上させることができます。 # モジュールのサポート: 必要な場合は、必要なモジュールのサポートを有効にしてください。これにより、特定のデバイスや機能が必要なときにモジュールとして追加できます。 # 不要なモジュールの無効化: カーネルに組み込まれている不要なモジュールやドライバを無効にして、不要な機能を削除しましょう。これはセキュリティの向上やリソースの節約に役立ちます。 # デバッグ情報の削減: デバッグオプションを無効にして、余分なデバッグ情報を削減します。これにより、カーネルサイズが小さくなり、パフォーマンスが向上します。 # ドキュメンテーションの確認: カーネルのビルド手順や設定に関する公式ドキュメンテーションを確認し、特定のディストリビューションやバージョンに関する注意事項を確認してください。 # 既存のカーネルのバックアップ: カーネルをインストールする前に、現在の稼働中のカーネルのバックアップを取得しておくことをお勧めします。これにより、新しいカーネルが問題を引き起こした場合でも、元の状態に戻すことができます。 # ブートローダーの設定の確認: カーネルを新しくインストールしたら、ブートローダーの設定を確認して、新しいカーネルが正しく選択され、起動できるようにしてください。 # システムのテスト: インストールが完了したら、システムを再起動して新しいカーネルが正しく動作するかどうかを確認しましょう。重要なデータがある場合は、事前に十分なバックアップを取得しておくことが重要です。 これらの手順とベストプラクティスを守ることで、新しいカーネルのインストールプロセスがスムーズかつ安全に行われるでしょう。 == トラブルシューティング == Linuxカーネルのインストール中に問題が発生した場合、トラブルシューティングは慎重かつ注意深く行う必要があります。以下は、一般的な問題とその対処法の例です。 # ビルドエラー: #* 問題: <code>make</code> コマンドを実行中にエラーが発生する。 #* 対処法: エラーメッセージを確認し、必要なパッケージや依存関係をインストールしてください。また、設定(<code>make menuconfig</code>や<code>make xconfig</code>)で不足している機能やドライバを有効にすることも考えてください。 # モジュールが正しく読み込まれない: #* 問題: 新しいカーネルを起動した後、必要なモジュールが正しく読み込まれない。 #* 対処法: <code>lsmod</code>コマンドでモジュールがロードされているか確認し、<code>modprobe</code>コマンドを使用して必要なモジュールを手動でロードしてみてください。また、<code>/etc/modules</code>や<code>/etc/modprobe.d/</code>に必要なモジュールの設定が正しいか確認してください。 # 新しいカーネルでブートできない: #* 問題: 新しいカーネルでブートできないか、パニックが発生する。 #* 対処法: エラーメッセージを確認し、ブートオプションを変更するか、デバッグオプションを有効にして詳細な情報を取得してください。また、設定の変更や既存のカーネルと比較してみてください。必要な場合は、元のカーネルでブートし、問題を解決するための手段を検討してください。 # ブートローダーの設定が正しくない: #* 問題: カーネルを新しくインストールしたが、ブートローダーが正しく設定されていない。 #* 対処法: ブートローダーの設定ファイル(例:GRUBの<code>/etc/default/grub</code>や<code>/boot/grub/grub.cfg</code>)を確認し、新しいカーネルのエントリが正しいかどうか確認してください。必要に応じて、ブートローダーの再設定を行います。 # デバイスの動作がおかしい: #* 問題: 特定のデバイスや機能が新しいカーネルで正しく動作しない。 #* 対処法: <code>dmesg</code>や<code>journalctl</code>などのコマンドでシステムログを確認し、エラーメッセージや警告を探します。カーネル設定を見直し、必要なモジュールやオプションが正しく設定されているか確認してください。 トラブルシューティングの際には、ログやエラーメッセージを注意深く確認し、問題を特定するための情報を取得することが重要です。また、変更を加える前にバックアップを取り、慎重に対処するようにしましょう。 ==ネットワーク設定== ===TCP/IPネットワークの設定=== TCP/IPは、インターネットで用いられる[[w:プロトコル]]です。LinuxはTCP/IPに対応しており、ネットワークデバイスがあればそれらを用いてインターネットに接続することができます。 ネットワークの設定は #デバイスの認識 #IPアドレスの設定 を含みます。また、ルータやDNSを利用するときには、これに関する設定も必要になります。 最も単純な例では、2台のコンピュータがハブを用いて接続されます。 *図 ここで、それぞれのコンピュータに対してIPアドレスを与えます。ここでIPアドレスは互いに重複しないように与える必要があります。 実際にIPアドレスを与えるときにはifconfigを利用します。Linuxでのネットワークデバイスは他のデバイスと異なっており、/dev以下にデバイスが現れることはありません。そのため、ネットワークデバイスが認識されているかはifconfigを用いて確かめる必要があります。 接続されている全てのネットワークデバイスを見るためには、 #ifconfig -a を利用します。ここで、ネットワークデバイスloは常に表示されます。例えば、イーサネットを用いる機器はeth0, eth1のように認識されます。ここで得た名前はIPアドレスの設定で利用します。 この例では一切他のネットワークと接続しないので、IPアドレスはどの値を与えても機器は動作します。 例えば、1台目で #ifconfig eth0 1.0.0.1 2台目で #ifconfig eth0 1.0.0.2 としてもネットワークはつながります。ただし、インターネットに接続するときにはアドレスの重複が起こることに注意する必要があります。 ===パッケージ管理=== 現在のLinuxディストリビューションは様々なパッケージ管理ツールを利用しています。パッケージの形式には[[w:rpm]]、[[w:deb]]などがあります。ここではrpmの使い方について述べます。 rpmはRed Had Linuxを中心とした多くのディストリビューションで利用されているパッケージソフトです。rpmはパッケージ毎の依存関係を確認しながらインストールやアンインストールを行います。ただし、実際に必要なファイル名を逐一調べているわけではないので、異なるディストリビュータからのrpmを1つのシステムに導入するのは危険です。rpm形式のファイルは.rpmの拡張子を持っています。 rpmはいくつかのオプションを持っており、オプションの種類によって動作が変わります。オプションには :rpmのインストール -i :rpmのアップデート -U :rpmのアンインストール -e :rpmの内容を調べる -q などがあります。 **例 #rpm -i rpmファイル #rpm -U rpmファイル それぞれインストールとアップデートを行います。インストールとアップデートはまだシステムに対応するrpmが導入されていないときには同じ振舞いをします。一方、既に導入されているときにはアップデートでは古い版のrpmを削除してからインストールを行います。 #rpm -e パッケージ名 パッケージ名はrpmをインストールしたときのrpmファイルの名称です。これは、後述する-qオプションを用いて調べることができます。 #rpm -q パッケージ名 パッケージがシステムにインストールされているかを調べます。 #rpm -qi パッケージ名 #rpm -ql パッケージ名 それぞれパッケージの一般的な情報とパッケージに含まれるファイル名を返します。 #rpm -qa システムにインストールされている全てのパッケージを返します。 #rpm -qp rpmファイル -qオプションをrpmファイルに対して適用します。例えば、-qplオプションでは、rpmファイルに含まれる全てのファイルを書き出します。 ==ユーザ管理== Linuxは複数のユーザによって利用されます。そのため、個々のユーザの作業領域や権限を定める作業が必要になります。また、何人かのユーザを1つのグループにいれて、権限を与えることも行われます。ここでは、ユーザやグループの管理についてまとめます。 * useradd * userdel * usermod * groupadd * groupdel * groupmod * passwd {{stub}} {{DEFAULTSORT:Linuxしすてむかんり}} [[Category:情報技術]] {{NDC|007.63}}
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3,868
単結合のみの炭化水素
高等学校化学 > 有機化合物の構造・性質 > 単結合のみの炭化水素 これから紹介する分子は炭化水素のうち二重結合や三重結合を含まないもので、また、炭素が環状になっていない化合物です。このような化合物を総称してアルカンまたは脂肪族炭化水素と言います。 まずは、例として直鎖アルカンの表を載せます。 このようになります。では先に名前を出してしまいましたが直鎖アルカンとはどのようなものなのでしょう。言葉で説明すると化合物中の炭素原子と結合している炭素原子の数が一つであるアルカンを直鎖アルカンといいます。 では、項目を一つ一つ見ていきましょう。 まず、名前について見てみます。それぞれの名前には共通点があることが分かります。メタン、エタン、プロパン、...語尾がanで、終わっています。この表には載っていませんが炭素の数が増えても同じことが言えます。C100H202はヘクタンという名前です。 次に化学式の項目を見てみましょう炭素原子の数が1個増えるごとに水素原子が2個増えているのがわかります。これを式にするとCnH2n+2と、表すことができます。(このように似たような種類の分子をまとめてあらわす式を一般式といいます。)
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高等学校化学 > 有機化合物の構造・性質 > 単結合のみの炭化水素
<small> [[高等学校化学]] > [[有機化合物の構造・性質]] > 単結合のみの炭化水素</small> ==単結合の炭化水素== これから紹介する分子は炭化水素のうち二重結合や三重結合を含まないもので、また、炭素が環状になっていない化合物です。このような化合物を総称して'''アルカン'''または脂肪族炭化水素と言います。 ===直鎖アルカン=== まずは、例として直鎖アルカンの表を載せます。 <table border="1" cellpadding="1"> <caption>直鎖アルカンの表</caption> <tr><th>名前</th><th>化学式</th><th>異性体の数</th><th>沸点</th><th>融点</th></tr> <tr><th>メタン</th><td>CH<sub>4</sub></td><td>0</td><td>&minus;162℃</td><td>&minus;183℃</td></tr> <tr><th>エタン</th><td>C<sub>2</sub>H<sub>6</sub></td><td>0</td><td>&minus;89℃</td><td>&minus;183℃</td></tr> <tr><th>プロパン</th><td>C<sub>3</sub>H<sub>8</sub></td><td>0</td><td>&minus;42℃</td><td>&minus;188℃</td></tr> <tr><th>ブタン</th><td>C<sub>4</sub>H<sub>10</sub></td><td>2</td><td>&minus;0.5℃</td><td>&minus;138℃</td></tr> <tr><th>ペンタン</th><td>C<sub>5</sub>H<sub>12</sub></td><td>3</td><td>36℃</td><td>&minus;130℃</td></tr> <tr><th>ヘキサン</th><td>C<sub>6</sub>H<sub>14</sub></td><td>5</td><td>69℃</td><td>&minus;95℃</td></tr> <tr><th>ヘプタン</th><td>C<sub>7</sub>H<sub>16</sub></td><td>9</td><td>98℃</td><td>&minus;91℃</td></tr> <tr><th>オクタン</th><td>C<sub>8</sub>H<sub>18</sub></td><td>18</td><td>126℃</td><td>&minus;57℃</td></tr> <tr><th>ノナン</th><td>C<sub>9</sub>H<sub>20</sub></td><td>35</td><td>151℃</td><td>&minus;54℃</td></tr> <tr><th>デカン</th><td>C<sub>10</sub>H<sub>22</sub></td><td>75</td><td>174℃</td><td>&minus;30℃</td></tr> </table> このようになります。では先に名前を出してしまいましたが直鎖アルカンとはどのようなものなのでしょう。言葉で説明すると''化合物中の炭素原子と結合している炭素原子の数が一つである''アルカンを直鎖アルカンといいます。 では、項目を一つ一つ見ていきましょう。  まず、名前について見てみます。それぞれの名前には共通点があることが分かります。メタン、エタン、プロパン、…語尾が'''an'''で、終わっています。この表には載っていませんが炭素の数が増えても同じことが言えます。C<sub>100</sub>H<sub>202</sub>はヘクタンという名前です。 次に化学式の項目を見てみましょう炭素原子の数が1個増えるごとに水素原子が2個増えているのがわかります。これを式にするとC<sub>n</sub>H<sub>2n+2</sub>と、表すことができます。(このように似たような種類の分子をまとめてあらわす式を一般式といいます。) [[Category:化学|たんけつこうのみのたんかすいそ]]
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2010-06-09T14:23:40Z
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3,873
ルーマニア語
ルーマニア語
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ルーマニア語", "title": "" } ]
ルーマニア語 /アルファベット /基礎語彙 /名詞 /動詞
[[:w:ルーマニア語|ルーマニア語]] *[[/アルファベット]] *[[/基礎語彙]] *[[/名詞]] *[[/動詞]] [[Category:ルーマニア語|*]] [[カテゴリ:ヨーロッパの言語|るうまにあこ]] [[en:Romanian]] [[fi:Romanian kieli]] [[fr:Enseignement du roumain]] [[nl:Roemeens]] [[pl:Rumuński/Okładka]] [[ro:Română]] [[uk:Мова людства/Румунська]]
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2022-12-21T04:56:56Z
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3,874
ルーマニア語/アルファベット
<ルーマニア語 以下の文字は外来語等を除き通常は用いられない。 子音字母名称の多くは瞬間音、継続音にかかわらず多くは子音 + e. 下降二重母音 上昇二重母音 名詞、動詞等の語形変化時に、語幹最終音節の母音、またはそれに続く子音が変化することがある。多くは屈折によって e, i が現れるときに交代する。 以下は i によって子音が消滅する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "<ルーマニア語", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "以下の文字は外来語等を除き通常は用いられない。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "子音字母名称の多くは瞬間音、継続音にかかわらず多くは子音 + e.", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "下降二重母音", "title": "母音" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "上昇二重母音", "title": "母音" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "名詞、動詞等の語形変化時に、語幹最終音節の母音、またはそれに続く子音が変化することがある。多くは屈折によって e, i が現れるときに交代する。", "title": "音韻交代" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "以下は i によって子音が消滅する。", "title": "音韻交代" } ]
<ルーマニア語 a: a /a/ ă: ă /ə/ â: â din a /ɨ/ 語中で用いられる b: be /b/ c: ce /k/: 通常は /k/. /ke/, /ki/ は che, chi. /ʧ/: ce, ci では /ʧ/. なお cî は /kɨ/. d: de /d/ e: e /e/ 二重母音 ea, 三重母音 eau の開始部にも用いられる。いずれも音節主音は a. また音節主音を o とする二重母音 eo も存在する。 f: fe g: ghe /ɡ/: 通常は /ɡ/. /ɡe/, /ɡi/ は ghe, ghi. /ʤ/: ge, gi では /ʤ/. h: ha, haş /h/ i: i /i/ 語末で子音に続いた時は、子音の口蓋化を示す。母音として発音されない。 î: î din i /ɨ/ j: je /ʒ/ l: le /l/ m: me /m/ n: ne /n/ o: o /o/ 二重母音 oa, 三重母音 oai の開始部にも用いられる。いずれも音節主音は a. p: pe /p/ r: re /r/ s: se /s/ ş: şe /ʃ/ t: te /t/ ţ: ţe /ʦ/ u: u /u/ v: ve /v/ x: ics z: ze, zet /z/ 以下の文字は外来語等を除き通常は用いられない。 k: ca q: chiu w: dublu ve y: i grec 子音字母名称の多くは瞬間音、継続音にかかわらず多くは子音 + e.
<[[ルーマニア語]] :いずれも文字・名称・音素・解説の順。 *a: a /a/ *ă: ă /ə/ *â: â din a /ɨ/ 語中で用いられる *b: be /b/ *c: ce *#/k/: 通常は /k/. /ke/, /ki/ は che, chi. *#/ʧ/: ce, ci では /ʧ/. なお cî は /kɨ/. *d: de /d/ *e: e /e/ *:*二重母音 ea, 三重母音 eau の開始部にも用いられる。いずれも音節主音は a. また音節主音を o とする二重母音 eo も存在する。 *f: fe *g: ghe *#/ɡ/: 通常は /ɡ/. /ɡe/, /ɡi/ は ghe, ghi. *#/ʤ/: ge, gi では /ʤ/. *h: ha, haş /h/ *i: i /i/ *:*語末で子音に続いた時は、子音の口蓋化を示す。母音として発音されない。 *î: î din i /ɨ/ *j: je /ʒ/ *l: le /l/ *m: me /m/ *n: ne /n/ *o: o /o/ *:*二重母音 oa, 三重母音 oai の開始部にも用いられる。いずれも音節主音は a. *p: pe /p/ *r: re /r/ *s: se /s/ *ş: şe /ʃ/ *t: te /t/ *ţ: ţe /ʦ/ *u: u /u/ *v: ve /v/ *x: ics *z: ze, zet /z/ 以下の文字は外来語等を除き通常は用いられない。 *k: ca *q: chiu *w: dublu ve *y: i grec 子音字母名称の多くは瞬間音、継続音にかかわらず多くは子音 + e. ==母音== 下降二重母音 *ai *ăi *âi, îi *ei *ii *oi *ui *au *ău *âu *eu *iu *ou 上昇二重母音 *ia *iu *ie *ua *uă *ea *oa ==音韻交代== 名詞、動詞等の語形変化時に、語幹最終音節の母音、またはそれに続く子音が変化することがある。多くは屈折によって e, i が現れるときに交代する。 *o - oa *e - ea *ă - e :i のみによって変化するもの *d - z *t - ţ *s - ş *z - j *st - şt *str - ştr 以下は i によって子音が消滅する。 *l - ø (名詞・形容詞) *n - ø (動詞のみ) :e と i によって変化するもの *şc - şt *sc - şt * c, g は、表記上の変化はないが表す音が変わる。 [[Category:ルーマニア語|あるふあへつと]]
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2008-09-08T07:54:37Z
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3,875
ルーマニア語/名詞
<ルーマニア語 ここでは名詞とともに、密接に結びつく形容詞についても解説する。 ルーマニア語の名詞は、数(単・複)、性(男・女・中)を区別し、主・対格、与・属格、呼格、の三形に変化する。また、定・不定を区別し、冠詞を語末に接続する。 形容詞の男性形は、通常子音もしくは u におわる。なお中性名詞を修飾するときには単数では男性形、複数では女性形をとる。 通常、形容詞と名詞が定冠詞をとる場合は、前置される方が定冠詞をとる。 例:bunul vin または vinul bun
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "<ルーマニア語", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは名詞とともに、密接に結びつく形容詞についても解説する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ルーマニア語の名詞は、数(単・複)、性(男・女・中)を区別し、主・対格、与・属格、呼格、の三形に変化する。また、定・不定を区別し、冠詞を語末に接続する。", "title": "名詞" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "形容詞の男性形は、通常子音もしくは u におわる。なお中性名詞を修飾するときには単数では男性形、複数では女性形をとる。", "title": "形容詞" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "通常、形容詞と名詞が定冠詞をとる場合は、前置される方が定冠詞をとる。 例:bunul vin または vinul bun", "title": "形容詞" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "", "title": "形容詞" } ]
<ルーマニア語 ここでは名詞とともに、密接に結びつく形容詞についても解説する。
<[[ルーマニア語]] ここでは名詞とともに、密接に結びつく形容詞についても解説する。 ==名詞== ルーマニア語の名詞は、数(単・複)、性(男・女・中)を区別し、主・対格、与・属格、呼格、の三形に変化する。また、定・不定を区別し、冠詞を語末に接続する。 ===ラテン語に由来する名詞接尾辞=== {| |- ! -tās, tātis, 女性 |- | |単数 |複数 |- |主対 | -tate | -tăţi |- |定形 | -tatea | -tăţile |- |属与 | -tăţii | -tăţilor |} :強勢は -táte. ==形容詞== 形容詞の男性形は、通常子音もしくは u におわる。なお中性名詞を修飾するときには単数では男性形、複数では女性形をとる。 通常、形容詞と名詞が定冠詞をとる場合は、前置される方が定冠詞をとる。 例:bunul vin または vinul bun ===ラテン語に由来する形容詞接尾辞=== {| |- ! -ōsus |- | |単数 |複数 |- |男性 | -os | -oşi |- |女性 | -oasă | -oase |} :強勢は -ós, -oásă. {| |- ! -ivus |- | |単数 |複数 |- |男性 | -iv | -ivi |- |女性 | -ivă | -ive |} :強勢は -ív. {| |- ! -icus |- | |単数 |複数 |- |男性 | -ic | -ici |- |女性 | -ică | -ice |} :イタリア語のように h が挿入されるということはない。<!--強勢は -ic の一つ前の音節。・・・恐らく他のロマンス語、英語と同じ--> [[Category:ルーマニア語|めいし]]
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2008-09-08T07:56:02Z
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3,876
ルーマニア語/動詞
ルーマニア語の動詞は、不定詞の形態によって第一~第五変化に分けられる。そのうち第一、第四、第五変化動詞にはそれぞれ二種類の変化形態が存在する。不定詞は通常、英語の to 不定詞のように、a をともなって表される。 第一変化動詞は強勢を持つ語尾 -a におわる。第一変化 B の直説法現在第一人称単数形は -éz でおわる。 第二変化: eá 第三変化: ́-e 第四・第五変化の活用は、イタリア語の -ire 動詞に似る。両者とも活用Aの直現一単は不定形から -í, -î を除いた形となり、子音で終わる。 第四変化: -í, 第四Bの直現一単 -ésc 第五変化: -î́, 第五B直現一単 -ắsc 時制は、単純時制が直説法: 現在・半過去・完了過去・大過去、接続法現在、命令法の 6 形態。直説法未来、条件法は全て複合時制である。
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ルーマニア語の動詞は、不定詞の形態によって第一~第五変化に分けられる。そのうち第一、第四、第五変化動詞にはそれぞれ二種類の変化形態が存在する。不定詞は通常、英語の to 不定詞のように、a をともなって表される。 第一変化動詞は強勢を持つ語尾 -a におわる。第一変化 B の直説法現在第一人称単数形は -éz でおわる。 第二変化: eá 第三変化: ´-e 第四・第五変化の活用は、イタリア語の -ire 動詞に似る。両者とも活用Aの直現一単は不定形から -í, -î を除いた形となり、子音で終わる。 第四変化: -í, 第四Bの直現一単 -ésc 第五変化: -î́, 第五B直現一単 -ắsc 時制は、単純時制が直説法: 現在・半過去・完了過去・大過去、接続法現在、命令法の 6 形態。直説法未来、条件法は全て複合時制である。 ルーマニア語/第一活用動詞 ルーマニア語/第二活用動詞 ルーマニア語/第三活用動詞 ルーマニア語/第四活用動詞 ルーマニア語/重要な不規則動詞の活用
ルーマニア語の動詞は、不定詞の形態によって第一~第五変化に分けられる。そのうち第一、第四、第五変化動詞にはそれぞれ二種類の変化形態が存在する。不定詞は通常、英語の to 不定詞のように、a をともなって表される。 第一変化動詞は強勢を持つ語尾 -a におわる。第一変化 B の直説法現在第一人称単数形は -éz でおわる。 第二変化: eá 第三変化: ´-e 第四・第五変化の活用は、イタリア語の -ire 動詞に似る。両者とも活用Aの直現一単は不定形から -í, -î を除いた形となり、子音で終わる。 第四変化: -í, 第四Bの直現一単 -ésc 第五変化: -î́, 第五B直現一単 -ắsc 時制は、単純時制が直説法: 現在・半過去・完了過去・大過去、接続法現在、命令法の 6 形態。直説法未来、条件法は全て複合時制である。 *[[ルーマニア語/第一活用動詞]] *[[ルーマニア語/第二活用動詞]] *[[ルーマニア語/第三活用動詞]] *[[ルーマニア語/第四活用動詞]] *[[ルーマニア語/重要な不規則動詞の活用]] [[Category:ルーマニア語|とうし]] [[カテゴリ:動詞]]
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2022-12-03T12:38:31Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E8%AA%9E/%E5%8B%95%E8%A9%9E
3,878
ルーマニア語/基礎語彙
人称代名詞
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "人称代名詞", "title": "" } ]
人称代名詞
人称代名詞 {|align="center" border="1" |- | | |colspan="5" align="center"|単数 |colspan="5" align="center"|複数 |-align="center" | | |第一人称 |第二人称親称 |第二人称敬称 |第三人称男性 |第三人称女性 |第一人称 |第二人称親称 |第二人称敬称 |第三人称男性 |第三人称女性 |-align="center" |colspan="2"|主格 |eu |tu |dumneata |el |ea |noi |voi |dumneavoastră |ei |ele |-align="center" |colspan="2"|所有形容詞 |meu, mea,<br> mei, mele |tău, ta<br> tăi, tale | |colspan="2"|său, sa<br> săi, sale |nostru, noastră<br> noştri, noastre |vostru, voastră<br> voştri, voastre | |colspan="2"| |-align="center" |rowspan="2"|対格 |強形 |mine |tine | |el |ea |noi |voi | |ei |ele |-align="center" |弱形 |mă |te | |îl |o |ne |vă | |îi |le |-align="center" |rowspan="2"|与格 |強形 |mie |ţie | |lui |ei |nouă |vouă | |colspan="2"|lor |-align="center" |弱形 |îmi |îţi | |colspan="2"|îi |ne |vă | |colspan="2"|le |} [[Category:ルーマニア語|きそこい]]
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2008-09-08T07:55:48Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E8%AA%9E/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%AA%9E%E5%BD%99
3,911
尾道大対策
本項は、尾道大学の入学試験対策に関する事項である。 尾道大学は尾道市立の大学で、経済情報学部と芸術文化学部が設置されている。 推薦入試 (選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、経済情報学科で学ぶにあたって必要な読解力、文章表現能力、論理性や独創性、経済・社会問題に対する関心度などが総合的に評価される。面接では、志望動機、将来の目標、社会的関心、高校生活、課外活動などについて質問され、資質や学習意欲が評価される。 一般入試(前期入試) 過去問は市販されていない。大学に電話すると、過去一年分のみ取り寄せ可能。科目は英語と数学IAII(Bは範囲外)。 【英語】 英語は、基本的な問題が出題。250~300字程度の中文が2つ、語句並び変え、前置詞などの穴埋め問題が出題される。センター試験の演習を十分にしていれば、特に困らない。センター試験を、ただ単に答えを選ぶだけでなく、「なぜ答えがこのようになるのか?」ということを考えながら解くと、良い2次対策にもなるであろう。なお試験は、記述式である。 【数学】 数学は、IAIIが範囲である。2次関数、確率は必出であるので対策をすること。内容は、教科書の章末問題レベルである。大問で5問ほど出題される。記述式であるが、難しい問題には誘導問題があるので、全く解けないということはないであろう。対策としては、標準的な問題が載った薄い問題集を何度も繰り返しやることをお勧めする。特に必出分野は、十分に対策をしよう。 推薦入試(日本文学科) (選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、学ぶにあたって必要な読解力、論理的思考力、ならびに文章表現力などが総合的に評価される。面接では、志望の理由や専門分野に対する興味・関心のありかたとその理解度、および学習意欲の程度などが総合的に評価される。 推薦入試(美術学科) (選抜方法)実技検査、面接、調査書。実技検査(デッサン)は、空間の中の物の形が、線・面・量などによって明確に描出されているか、かつ感性豊かに空間構成されているかという観点に基づき、潜在的可能性を含めて評価される。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は、尾道大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "尾道大学は尾道市立の大学で、経済情報学部と芸術文化学部が設置されている。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "推薦入試", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "(選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、経済情報学科で学ぶにあたって必要な読解力、文章表現能力、論理性や独創性、経済・社会問題に対する関心度などが総合的に評価される。面接では、志望動機、将来の目標、社会的関心、高校生活、課外活動などについて質問され、資質や学習意欲が評価される。", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "一般入試(前期入試)", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "過去問は市販されていない。大学に電話すると、過去一年分のみ取り寄せ可能。科目は英語と数学IAII(Bは範囲外)。", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "【英語】", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "英語は、基本的な問題が出題。250~300字程度の中文が2つ、語句並び変え、前置詞などの穴埋め問題が出題される。センター試験の演習を十分にしていれば、特に困らない。センター試験を、ただ単に答えを選ぶだけでなく、「なぜ答えがこのようになるのか?」ということを考えながら解くと、良い2次対策にもなるであろう。なお試験は、記述式である。", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "【数学】", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "数学は、IAIIが範囲である。2次関数、確率は必出であるので対策をすること。内容は、教科書の章末問題レベルである。大問で5問ほど出題される。記述式であるが、難しい問題には誘導問題があるので、全く解けないということはないであろう。対策としては、標準的な問題が載った薄い問題集を何度も繰り返しやることをお勧めする。特に必出分野は、十分に対策をしよう。", "title": "経済情報学部" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "推薦入試(日本文学科)", "title": "芸術文化学部" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "(選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、学ぶにあたって必要な読解力、論理的思考力、ならびに文章表現力などが総合的に評価される。面接では、志望の理由や専門分野に対する興味・関心のありかたとその理解度、および学習意欲の程度などが総合的に評価される。", "title": "芸術文化学部" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "推薦入試(美術学科)", "title": "芸術文化学部" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "(選抜方法)実技検査、面接、調査書。実技検査(デッサン)は、空間の中の物の形が、線・面・量などによって明確に描出されているか、かつ感性豊かに空間構成されているかという観点に基づき、潜在的可能性を含めて評価される。", "title": "芸術文化学部" } ]
日本の大学受験ガイド > 尾道大対策 本項は、尾道大学の入学試験対策に関する事項である。 尾道大学は尾道市立の大学で、経済情報学部と芸術文化学部が設置されている。
*[[日本の大学受験ガイド]] > [[尾道大対策]] 本項は、[[w:尾道大学|尾道大学]]の入学試験対策に関する事項である。 尾道大学は尾道市立の大学で、経済情報学部と芸術文化学部が設置されている。 == 経済情報学部 == '''推薦入試''' (選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、経済情報学科で学ぶにあたって必要な読解力、文章表現能力、論理性や独創性、経済・社会問題に対する関心度などが総合的に評価される。面接では、志望動機、将来の目標、社会的関心、高校生活、課外活動などについて質問され、資質や学習意欲が評価される。 '''一般入試(前期入試)''' 過去問は市販されていない。大学に電話すると、過去一年分のみ取り寄せ可能。科目は英語と数学IAII(Bは範囲外)。 '''【英語】''' 英語は、基本的な問題が出題。250~300字程度の中文が2つ、語句並び変え、前置詞などの穴埋め問題が出題される。センター試験の演習を十分にしていれば、特に困らない。センター試験を、ただ単に答えを選ぶだけでなく、「なぜ答えがこのようになるのか?」ということを考えながら解くと、良い2次対策にもなるであろう。なお試験は、記述式である。 '''【数学】''' 数学は、IAIIが範囲である。2次関数、確率は必出であるので対策をすること。内容は、教科書の章末問題レベルである。大問で5問ほど出題される。記述式であるが、難しい問題には誘導問題があるので、全く解けないということはないであろう。対策としては、標準的な問題が載った薄い問題集を何度も繰り返しやることをお勧めする。特に必出分野は、十分に対策をしよう。  == 芸術文化学部 == '''推薦入試(日本文学科)''' (選抜方法)小論文、面接、調査書。小論文では、学ぶにあたって必要な読解力、論理的思考力、ならびに文章表現力などが総合的に評価される。面接では、志望の理由や専門分野に対する興味・関心のありかたとその理解度、および学習意欲の程度などが総合的に評価される。 '''推薦入試(美術学科)''' (選抜方法)実技検査、面接、調査書。実技検査(デッサン)は、空間の中の物の形が、線・面・量などによって明確に描出されているか、かつ感性豊かに空間構成されているかという観点に基づき、潜在的可能性を含めて評価される。 [[Category:大学入試|おのみちたいたいさく]]
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2011-01-22T05:38:24Z
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3,919
ルーマニア語/第一活用動詞
第一活用 A: cânta(歌う) 第一活用 B: lucra(働く)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "第一活用 A: cânta(歌う)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "第一活用 B: lucra(働く)", "title": "" } ]
第一活用 A: cânta(歌う) 第一活用 B: lucra(働く)
第一活用 A: cânta(歌う) <center> {| style="background:#F0F0F0" |- !rowspan="4" |不定法 |- ! colspan="2" | 不定詞 | colspan="5" | a cântá |- ! colspan="2" | 現在分詞 | colspan="5" | cântấnd |- ! colspan="2" | 過去分詞 | colspan="5" | cântát |- ! colspan="2" rowspan="2" style="background:#C0C0C0" | 人称 ! colspan="3" style="background:#C0C0C0" | 単数 ! colspan="3" style="background:#C0C0C0" | 複数 |- ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第一 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第二 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第三 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第一 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第二 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第三 |- ! style="background:#c0cfe4" rowspan="4" | 直説法 ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 現在<br>Prezent | cânt | cấnţi | cấntă | cântắm | cântáţi | cấntă |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 半過去<br>Imperfect | cântám | cântái | cântá | cântám | cântáţi | cântáu |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 単純過去<br>Perfect | cântái | cântáşi | cântắ | cântárăm | cântárăţi | cântáră |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 大過去<br>Mai mult ca perfect | cântásem | cântáseşi | cântáse | cântáserăm | cântáserăţi | cântáseră |- ! style="background:#c0e4c0" | 接続法 ! style="background:#c0e4c0" | 現在 | cânt | cấnţi | cấnte | cântắm | cântáţi | cấnte |- ! colspan="2" rowspan="2" style="height:3em;background:#e4d4c0" | 命令法 |- | | cấntă | | | cântáţi | |} </center> 第一活用 B: lucra(働く) <center> {| style="background:#F0F0F0" |- !rowspan="4" |不定法 |- ! colspan="2" | 不定詞 | colspan="5" | a lucrá |- ! colspan="2" | 現在分詞 | colspan="5" | lucrấnd |- ! colspan="2" | 過去分詞 | colspan="5" | lucrát |- ! colspan="2" rowspan="2" style="background:#C0C0C0" | 人称 ! colspan="3" style="background:#C0C0C0" | 単数 ! colspan="3" style="background:#C0C0C0" | 複数 |- ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第一 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第二 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第三 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第一 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第二 ! style="background:#C0C0C0;width:12.5%" | 第三 |- ! style="background:#c0cfe4" rowspan="4" | 直説法 ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 現在 | lucréz | lucrézi | lucreáză | lucrắm | lucráţi | lucreáză |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 半過去 | lucrám | lucrái | lucrá | lucrám | lucráţi | lucráu |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 単純過去 | lucrái | lucráşi | lucrắ | lucrárăm | lucrárăţi | lucráră |- ! style="height:3em;background:#c0cfe4" | 大過去 | lucrásem | lucráseşi | lucráse | lucráserăm | lucráserăţi | lucráseră |- ! style="background:#c0e4c0" | 接続法 ! style="background:#c0e4c0" | 現在 | lucréz | lucrézi | lucréze | lucrắm | lucráţi | lucréze |- ! colspan="2" rowspan="2" style="height:3em;background:#e4d4c0" | 命令法 |- | | lucreáză | | | lucráţi | |} </center> [[Category:ルーマニア語|とうしたいいちかつよう]]
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2009-08-02T16:17:10Z
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3,925
大学受験ガイド
Wikibooksで書かれている大学受験ガイドは以下の通りです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Wikibooksで書かれている大学受験ガイドは以下の通りです。", "title": "" } ]
受験ガイド > 大学受験ガイド Wikibooksで書かれている大学受験ガイドは以下の通りです。 日本の大学受験ガイド 外国の大学受験ガイド
*[[受験ガイド]] > '''大学受験ガイド''' Wikibooksで書かれている大学受験ガイドは以下の通りです。 *[[日本の大学受験ガイド]] *[[外国の大学受験ガイド]] == 関連 == *[[大学受験参考書]] {{進捗|00%|2013-12-06}} *[[受験ガイド]] {{進捗|00%|2013-12-06}} [[Category:入学試験|たいかくしゆけんかいと]]
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2022-08-31T03:35:02Z
[ "テンプレート:進捗" ]
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3,926
高等学校英語
小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校英語 英語>高等学校英語 ここでは、高校の専門教科「英語」の教科書を収録している。1教科5科目から成る。共通科目については高等学校外国語をご覧いただきたい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校英語", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "英語>高等学校英語", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ここでは、高校の専門教科「英語」の教科書を収録している。1教科5科目から成る。共通科目については高等学校外国語をご覧いただきたい。", "title": "" } ]
小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校英語 英語>高等学校英語 ここでは、高校の専門教科「英語」の教科書を収録している。1教科5科目から成る。共通科目については高等学校外国語をご覧いただきたい。 高等学校英語 総合英語 高等学校英語 英語理解 高等学校英語 英語表現 高等学校英語 異文化理解 高等学校英語 時事英語
[[小学校・中学校・高等学校の学習]]>[[高等学校の学習]]>高等学校英語 [[英語]]>高等学校英語 ---- ここでは、高校の専門教科「[[w:英語 (教科)|英語]]」の教科書を収録している。1教科5科目から成る。共通科目については[[高等学校外国語]]をご覧いただきたい。 *[[高等学校英語 総合英語]] *[[高等学校英語 英語理解]] *[[高等学校英語 英語表現]] *[[高等学校英語 異文化理解]] *[[高等学校英語 時事英語]] [[Category:英語|高]] [[Category:高等学校教育|えいこ]]
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2022-02-24T03:49:13Z
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3,927
高等学校情報
高校の共通教科・専門教科「情報」の教科書を収録します。 2022年度から施行される学習指導要領では、必修科目が「情報I」に一本化され、さらに発展科目として「情報II」が設定された。 学習方法/高校情報 ※ 工業高校の情報技術系科目とは、別科目です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "高校の共通教科・専門教科「情報」の教科書を収録します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "2022年度から施行される学習指導要領では、必修科目が「情報I」に一本化され、さらに発展科目として「情報II」が設定された。", "title": "普通科目" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "学習方法/高校情報", "title": "普通科目" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "※ 工業高校の情報技術系科目とは、別科目です。", "title": "専門科目" } ]
高校の共通教科・専門教科「情報」の教科書を収録します。
:* [[高等学校の学習]] > 高等学校情報 :* [[情報技術]] > 高等学校情報 ---- 高校の共通教科・専門教科「[[w:情報 (教科)|情報]]」の教科書を収録します。 == 普通科目 == 2022年度から施行される学習指導要領では、必修科目が「情報I」に一本化され、さらに発展科目として「情報II」が設定された<ref>{{Cite web |url=https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1416331_001.pdf |title=新学習指導要領のポイント(情報活用能力の育成・ICT活用) |date=2019/05/21 16:15:21 |accessdate=2021/10/25 }}</ref>。 * [[高等学校情報/社会と情報]] 2単位 {{進捗|25%|2016-06-10}} * [[高等学校情報/情報の科学]] 2単位 {{進捗|25%|2016-06-10}} [[学習方法/高校情報]] {{コラム|高等学校の情報科について|2=現代社会において、情報と情報技術はますます重要になっています。 そのため、高等学校においては、情報科目が設置されています。この科目の目標は、情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ、情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに、社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ、社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てることです。 この教科では、「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の3つの要素があります。これらの要素は相互に関係し合っており、単独で存在するのではありません。また、理系や文系といった分類は行われませんが、科目によっては内容に若干の傾向が見られることがあります。 現在、高等学校においては、情報Iおよび情報IIという科目が設置されています。情報Iは、情報に関する見方・考え方を働かし、情報技術の活用を行い問題の発見や問題の解決を行う学習活動を通して、情報社会に主体的に参画するための資質・能力を育成することを目標としています。情報IIは、情報に関する見方・考え方を働かし、情報技術の活用を行い問題の発見や問題の解決を行う学習活動を通して、情報社会に主体的な参画を行い、その発展に寄与するための資質・能力を育成することを目標としています。 一方、令和3年度入学者までの科目としては、普通教科の「社会と情報」と「情報の科学」があります。社会と情報は、情報が現代社会に及ぼす影響を理解させるとともに、情報機器等を効果的に活用したコミュニケーション能力や情報の創造力・発信力等を養うなど、情報化の進む社会に積極的に参画することができる能力・態度を育てることに重点を置いていました。 }} == 旧課程 普通科目 == * [[高等学校情報A]] 2単位 (令和3年以前課程との対応先は、『社会と情報』および『情報の科学』の一部に吸収) * [[高等学校情報B]] 2単位 (令和3年以前課程との対応先は、主に『情報の科学』に相当) * [[高等学校情報C]] 2単位 (令和3年以前課程との対応先は、主に『社会と情報』に相当) == 専門科目 == ※ 工業高校の情報技術系科目とは、別科目です。 * [[高等学校情報 情報産業と社会]] 2-4単位 * [[高等学校情報 課題研究]] 2-4単位 * [[高等学校情報 情報の表現と管理]] 2-4単位 * [[高等学校情報 情報と問題解決]] 2-4単位 * [[高等学校情報 情報テクノロジー]] 2-4単位 * [[高等学校情報 アルゴリズムとプログラム]] 2-6単位 * [[高等学校情報 ネットワークシステム]] 2-6単位 * [[高等学校情報 データベース]] 2-6単位 * [[高等学校情報 情報システム実習]] 4-8単位 * [[高等学校情報 情報メディア]] 2-6単位 * [[高等学校情報 情報デザイン]] 2-6単位 * [[高等学校情報 表現メディアの編集と表現]] 2-6単位 * [[高等学校情報 情報コンテンツ実習]] 4-8単位 == 参考資料 == *[http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2012/01/26/1282000_11.pdf 高等学校学習指導要領解説 情報編] == 関連項目 == *[[情報処理技術者試験]] **[[ITパスポート試験]] **[[情報セキュリティマネジメント試験]] **[[基本情報技術者試験]] **[[応用情報技術者試験]] **[[情報セキュリティスペシャリスト試験]] *[[情報検定]]([[J検]]) [[Category:高等学校教育|しようほう]] [[カテゴリ:情報技術]]
2006-08-19T04:59:30Z
2023-09-22T01:40:13Z
[ "テンプレート:進捗", "テンプレート:コラム", "テンプレート:Cite web" ]
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3,938
料理本/豆腐
料理本>大豆 W:豆腐
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "料理本>大豆", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "W:豆腐", "title": "" } ]
料理本>大豆 W:豆腐
[[料理本]]>[[料理本/大豆|大豆]] [[W:豆腐]] ==豆腐料理== *[[w:味噌田楽]] **[[w:木の芽田楽]] *[[/豆腐の味噌漬け]] *[[/冷奴]] ==豆腐加工品== *[[w:焼き豆腐]] *[[w:油揚げ]] *[[w:厚揚げ]] *[[w:がんもどき]] *[[w:高野豆腐]] [[Category:材料別の料理本|とうふ]]
2006-08-19T11:08:02Z
2023-09-26T12:47:38Z
[]
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3,940
料理本/魚介類
w:魚介類
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "w:魚介類", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
w:魚介類 w:魚類 w:海水魚 イワシ(wp) ウミタナゴ(wp) カジキ(wp) カツオ(wp) クロソイ サケ(wp) サバ(wp) タイ(wp) タラ(wp) ドンコ(wp) ニシン(wp) ブリ(wp) w:ぶり大根 ハタハタ(wp) マス(wp) マトウダイ(wp) w:汽水魚 ハゼ(wp) w:淡水魚 w:貝類 アサリ(wp) アワビ(wp) ホタテ(wp) w:棘皮動物 ウニ(wp) 練り物(wp)
[[w:魚介類]] *[[w:魚類]] **[[w:海水魚]] ***[[料理本/イワシ|イワシ]]{{wp|イワシ}} ***[[料理本/ウミタナゴ|ウミタナゴ]]{{wp|ウミタナゴ}} ***[[料理本/カジキ|カジキ]]{{wp|カジキ}} ***[[料理本/カツオ|カツオ]]{{wp|カツオ}} ***[[料理本/クロソイ|クロソイ]] ***[[料理本/サケ|サケ]]{{wp|サケ}} ***[[料理本/サバ|サバ]]{{wp|サバ}} ***[[料理本/タイ|タイ]]{{wp|鯛}} ***[[料理本/タラ|タラ]]{{wp|タラ}} ***[[料理本/ドンコ|ドンコ]]{{wp|ドンコ}} ***[[料理本/ニシン|ニシン]]{{wp|ニシン}} ***[[料理本/ブリ|ブリ]]{{wp|ブリ}} ****[[w:ぶり大根]] ***[[料理本/ハタハタ|ハタハタ]]{{wp|ハタハタ}} ***[[料理本/マス|マス]]{{wp|マス}} ***[[料理本/マトウダイ|マトウダイ]]{{wp|マトウダイ}} **[[w:汽水魚]] ***[[料理本/ハゼ|ハゼ]]{{wp|ハゼ}} **[[w:淡水魚]] *[[w:貝類]] **[[料理本/アサリ|アサリ]]{{wp|アサリ}} **[[料理本/アワビ|アワビ]]{{wp|アワビ}} **[[料理本/ホタテ|ホタテ]]{{wp|ホタテ}} *[[w:棘皮動物]] **[[料理本/ウニ|ウニ]]{{wp|ウニ}} *[[料理本/練り物|練り物]]{{wp|魚肉練り製品}} [[Category:料理本|きよかいるい]]
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3,941
料理本/食材
食材 食品
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "食材", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "食品", "title": "" } ]
食材 食品 生鮮食品 料理本/魚介類 加工食品
[[W:食材|食材]] [[W:食品|食品]] *生鮮食品 **[[料理本/魚介類]] *加工食品 [[Category:材料別の料理本|*]]
2006-08-19T13:14:02Z
2023-09-26T12:50:17Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%96%99%E7%90%86%E6%9C%AC/%E9%A3%9F%E6%9D%90
3,944
朝鮮語/学習/挨拶
以下に朝鮮語での主な挨拶(인사)を挙げる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "以下に朝鮮語での主な挨拶(인사)を挙げる。", "title": "" } ]
以下に朝鮮語での主な挨拶(인사)を挙げる。 안녕(annjʌŋ)? - 会う時の挨拶で、発音はアンニョンと似てる。時間帯と関係なく使われ、同じ年齢の人たちがお互いを親しく表現する時に使用される。 안녕하십니까(annjʌŋhashimnikka)? こんにちは(朝から晩まで使える)。 안녕하세요(annjʌŋhasejo)? こんにちは(親しい人に)。 만나뵙게 되어 기쁩니다(mannabwepkedweo kippɯmnida). お会いできてうれしいです。 감사합니다(kamsahamnida). ありがとう。 고마워요(komawʌjo). ありがとう(親しげな言い方)。 처음 뵙겠습니다(ʧʰʌɯm pwep̚ˀkessɯmnida). はじめまして。 미안합니다(mianɦamnida). ごめんなさい。 죄송합니다(ʧwesoŋɦamnida). 申し訳ございません(上より硬い言い方。自分が何か過ちを犯したときに使う)。 안녕히 계세요(annjoŋɦi geseyo). さようなら(去る人が言う)。 안녕히 가세요(annjoŋɦi gaseyo). さようなら(見送る人が言う)。 안녕히 주무십시오(annjoŋɦi ʧumushipʃio). おやすみなさい。 새해 복 많이 받으세요(sɛhɛ bok mani padɯsejo). 明けましておめでとうございます(直訳すると『新年福をたくさん受けてください』となる)。 건배(kʌnbe)! 乾杯! 잘 먹겠습니다(ʧal mokˀkesɯmnida). いただきます。 잘 먹었습니다(ʧal moɡoˀsɯmnida). ごちそうさま。 맛있었습니다(maʃiˀsʌˀsɯmnida). おいしかったです。 당신을 잊지 않습니다(taŋsinɯl iˀʧi ansɯmnida). あなたのことは忘れません。
以下に朝鮮語での主な挨拶(인사)を挙げる。 *안녕(annjʌŋ)? - 会う時の挨拶で、発音はアンニョンと似てる。時間帯と関係なく使われ、同じ年齢の人たちがお互いを親しく表現する時に使用される。 *안녕하십니까(annjʌŋhashimnikka)? こんにちは(朝から晩まで使える)。 *안녕하세요(annjʌŋhasejo)? こんにちは(親しい人に)。 *만나뵙게 되어 기쁩니다(mannabwepkedweo kippɯmnida). お会いできてうれしいです。 *감사합니다(kamsahamnida). ありがとう。 *고마워요(komawʌjo). ありがとう(親しげな言い方)。 *처음 뵙겠습니다(ʧʰʌɯm pwep̚ˀkessɯmnida). はじめまして。 *미안합니다(mianɦamnida). ごめんなさい。 *죄송합니다(ʧwesoŋɦamnida). 申し訳ございません(上より硬い言い方。自分が何か過ちを犯したときに使う)。 *안녕히 계세요(annjoŋɦi geseyo). さようなら(去る人が言う)。 *안녕히 가세요(annjoŋɦi gaseyo). さようなら(見送る人が言う)。 *안녕히 주무십시오(annjoŋɦi ʧumushipʃio). おやすみなさい。 *새해 복 많이 받으세요(sɛhɛ bok mani padɯsejo). 明けましておめでとうございます(直訳すると『新年福をたくさん受けてください』となる)。 *건배(kʌnbe)! 乾杯! *잘 먹겠습니다(ʧal mokˀkesɯmnida). いただきます。 *잘 먹었습니다(ʧal moɡoˀsɯmnida). ごちそうさま。 *맛있었습니다(maʃiˀsʌˀsɯmnida). おいしかったです。 *당신을 잊지 않습니다(taŋsinɯl iˀʧi ansɯmnida). あなたのことは忘れません。 [[Category:朝鮮語|学 あいさつ]]
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2020-07-16T20:18:50Z
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3,946
エスペラント/文法/動詞
ここでは基本的な動詞estiを例にして見ていきます。この形はすべての動詞に当てはまり、例外はありません。 以上のほかにも分詞というものがありますが、上の6つが基本的な変化形です。 不定形は英語で言う不定詞の名詞的用法のような用法をします。 例) ここで注意すべきは、主語が不定詞で、「~にとって、...することは—―—だ。」という文章は、「... estas ——— por ~.」となりますが、「—―—」に当てはまるのは、副詞の形です。 命令形は主語を省略、若しくは主語が「Vi (あなた、あなた達)」であれば、通常の命令文ですが、その他の場合、単純な命令にはなりません。 例) 詳細は、エスペラント/文法/命令文を参照。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ここでは基本的な動詞estiを例にして見ていきます。この形はすべての動詞に当てはまり、例外はありません。", "title": "活用" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "以上のほかにも分詞というものがありますが、上の6つが基本的な変化形です。", "title": "活用" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "不定形は英語で言う不定詞の名詞的用法のような用法をします。", "title": "使用法" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "例)", "title": "使用法" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "ここで注意すべきは、主語が不定詞で、「~にとって、...することは—―—だ。」という文章は、「... estas ——— por ~.」となりますが、「—―—」に当てはまるのは、副詞の形です。", "title": "使用法" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "命令形は主語を省略、若しくは主語が「Vi (あなた、あなた達)」であれば、通常の命令文ですが、その他の場合、単純な命令にはなりません。", "title": "使用法" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "例)", "title": "使用法" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "詳細は、エスペラント/文法/命令文を参照。", "title": "使用法" } ]
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== 活用 == ここでは基本的な動詞[[wikt:esti|esti]]を例にして見ていきます。この形はすべての動詞に当てはまり、例外はありません。 *不定形:est'''[[wikt:-i|i]]''' (辞書形) *現在形:est'''[[wikt:-as|as]]''' *過去形:est'''[[wikt:-is|is]]''' *未来形:est'''[[wikt:-os|os]]''' *命令形:est'''[[wikt:-u|u]]''' *仮定形:est'''[[wikt:-us|us]]''' 以上のほかにも[[エスペラント/文法/分詞|分詞]]というものがありますが、上の6つが基本的な変化形です。 == 使用法 == === 不定形 === 不定形は英語で言う[[中学校英語/文法項目 2学年#不定詞の、名詞的な用法|不定詞の名詞的用法]]のような用法をします。 例) * [[wikt:lerni|Lerni]] [[wikt:la|la]] [[wikt:ĉinan|ĉinan]] [[wikt:lingvon|lingvon]] [[wikt:estas|estas]] [[wikt:facile|facile]] [[wikt:por|por]] [[wikt:mi|mi]]. - 中国語を学習することは私にとって簡単だ。 * [[wikt:mi|Mi]] [[wikt:volas|volas]] [[wikt:manĝi|manĝi]] [[wikt:panojn|panojn]]. - 私はパンを食べたい。 ここで注意すべきは、主語が不定詞で、「~にとって、…することは—―—だ。」という文章は、「… estas ——— por ~.」となりますが、「—―—」に当てはまるのは、副詞の形です<ref>上の例ではfacile</ref>。 === 命令形 === 命令形は主語を省略、若しくは主語が「[[wikt:vi|Vi]] (あなた、あなた達)」であれば、通常の命令文ですが、その他の場合、単純な命令にはなりません。 例) * [[wikt:skribu|Skribu]]! - 書け! * [[wikt:ni|Ni]] [[wikt:iru|iru]]! - さあ、行こう! (Let's go!) * [[wikt:ĉu|Ĉu]] [[wikt:ni|ni]] [[wikt:iru|iru]] [[wikt:al|al]] [[wikt:Usono|Usono]] ? - 一緒にアメリカに行きませんか? 詳細は、[[エスペラント/文法/命令文]]を参照。 == 注釈 == {{Reflist}} [[カテゴリ:エスペラント文法|文法動詞]] [[カテゴリ:動詞]]
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2022-12-03T12:38:43Z
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3,953
ギリシア語
ギリシャ語はギリシャ共和国及びキプロス共和国で話されています。線文字Bの時代から文字を持ち、アッティカ方言を基調とする古典語から現代ギリシャ語までの壮大な歴史を築いてきました。インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)に属しますが、その中では同系の仲間を持たない一匹狼です。古典語からの格変化を厳然と維持しており、難解な言語の代名詞としても知られています。
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ギリシャ語はギリシャ共和国及びキプロス共和国で話されています。線文字Bの時代から文字を持ち、アッティカ方言を基調とする古典語から現代ギリシャ語までの壮大な歴史を築いてきました。インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)に属しますが、その中では同系の仲間を持たない一匹狼です。古典語からの格変化を厳然と維持しており、難解な言語の代名詞としても知られています。
[[w:ギリシャ語|ギリシャ語]]はギリシャ共和国及びキプロス共和国で話されています。線文字Bの時代から文字を持ち、アッティカ方言を基調とする古典語から現代ギリシャ語までの壮大な歴史を築いてきました。[[w:インド・ヨーロッパ語族|インド・ヨーロッパ語族]](印欧語族)に属しますが、その中では同系の仲間を持たない一匹狼です。古典語からの格変化を厳然と維持しており、難解な言語の代名詞としても知られています。 == 目次 == # [[/基本表現|基本表現]] # [[/アルファベット|アルファベット]] # [[/基本単語|基本単語]] # 文法 ## [[/冠詞|冠詞]] ## [[/名詞|名詞]] ## [[/形容詞|形容詞]] ## [[/動詞|動詞]] # [[/数字|数字]] [[カテゴリ:ヨーロッパの言語|きりしあこ]] [[Category:語学の書庫|きりしあこ]] [[Category:ギリシア語|*]]
2006-08-22T05:15:51Z
2023-09-25T04:41:53Z
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3,955
ギリシア語/冠詞
ギリシャ語では以下のような冠詞を用います。名詞の性、数、格によって変化します。 表記/発音(ローマ字)
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ギリシャ語では以下のような冠詞を用います。名詞の性、数、格によって変化します。 表記/発音(ローマ字)
ギリシャ語では以下のような冠詞を用います。名詞の性、数、格によって変化します。 表記/発音(ローマ字) == 定冠詞 == {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="3"|複数 |- align="center" | |男性 |女性 |中性 |男性 |女性 |中性 |- align="center" |主格 |'''ο'''/o |'''η''' /i |'''το'''/to |colspan="2"|'''οι'''/i |'''τα'''/ta |- align="center" |属格 |'''του''' / tu |'''της'''/tis |'''του'''/tu |colspan="3"|'''των'''/ton |- align="center" |対格 |'''τον'''/ ton |'''την'''/tin |'''το'''/to |'''τους'''/tus |'''τις'''/tis     |'''τα'''/ta |} *単数対格の"'''ν'''"は、現代語では母音、ζ, κ, π, σ, τ, ψ の前以外では脱落します。否定辞 δεν, μην でも同様です。 *呼格の定冠詞はありません。 == 不定冠詞 == {| |- align="center" | |男性 |女性 |中性 |- align="center" |主格 |'''ένας'''/enas |'''μια'''/mia |'''ένα'''/ena |- align="center" |対格 |'''ένα'''/ena |'''μια'''/mia |'''έμα'''/ema |- align="center" |属格 |'''ένος'''/enos |'''μιας'''/mias |'''ένος'''/enos |} *複数形はありません。 [[Category:ギリシア語|かんし]]
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2006-12-16T15:42:02Z
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3,956
ギリシア語/アルファベット
二重母音は存在しないが、二字一音、あるいは通常と異なる発音になる母音字の組み合わせがある。αυ, ευ 以外は音素ごとに挙げる。後述するトノスは、二字目に付ける。 現代では強勢のみがある。前置詞、冠詞などを除き、一語中に必ず一つ、トノス(鋭アクセント符号)が強勢音節の主母音上に付される。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "二重母音は存在しないが、二字一音、あるいは通常と異なる発音になる母音字の組み合わせがある。αυ, ευ 以外は音素ごとに挙げる。後述するトノスは、二字目に付ける。", "title": "母音" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "現代では強勢のみがある。前置詞、冠詞などを除き、一語中に必ず一つ、トノス(鋭アクセント符号)が強勢音節の主母音上に付される。", "title": "アクセント" } ]
Α α /a/ άλφα Β β /v/ βήτα Γ γ /ɣ/ /i/, /e/の前では [ʝ] γάμα Δ δ /ð/ δέλτα Ε ε /e/ έψιλον Ζ ζ /z/ ζήτα Η η /i/ ήτα Θ θ /θ/ θήτα Ι ι /i/; 他の母音の前では /j/ ιώτα, γιώτα Κ κ /k/; /i/, /e/の前では [c] κάππα Λ λ /l/ λάμβδα, λάμδα Μ μ /m/ μι Ν ν /n/ νι Ξ ξ /ks/ ξι Ο ο /o/ όμικρον Π π /p/ πι Ρ ρ /r/ ρο Σ σ, ς /s/, 有声子音の前では /z/ σίγμα; 語末では"ς"と書かれる Τ τ /t/ ταυ Υ υ /i/; ύψιλον Φ φ /f/; φι Χ χ /x/, 前舌母音の前では /ç/; χι Ψ ψ /ps/; ψι Ω ω /o/; ωμέγα
*'''Α α''' /a/ άλφα *'''Β β''' /v/ βήτα *'''Γ γ''' /ɣ/ /i/, /e/の前では [ʝ] γάμα *'''Δ δ''' /ð/ δέλτα *'''Ε ε''' /e/ έψιλον *'''Ζ ζ''' /z/ ζήτα *'''Η η''' /i/ ήτα *'''Θ θ''' /θ/ θήτα *'''Ι ι''' /i/; 他の母音の前では /j/ ιώτα, γιώτα *'''Κ κ''' /k/; /i/, /e/の前では [c] κάππα *'''Λ λ''' /l/ λάμβδα, λάμδα *'''Μ μ''' /m/ μι *'''Ν ν''' /n/ νι *'''Ξ ξ''' /ks/ ξι *'''Ο ο''' /o/ όμικρον *'''Π π''' /p/ πι *'''Ρ ρ''' /r/ ρο *'''Σ σ, ς''' /s/, 有声子音の前では /z/ σίγμα; 語末では"ς"と書かれる *'''Τ τ''' /t/ ταυ *'''Υ υ''' /i/; ύψιλον *'''Φ φ''' /f/; φι *'''Χ χ''' /x/, 前舌母音の前では /ç/; χι *'''Ψ ψ''' /ps/; ψι *'''Ω ω''' /o/; ωμέγα ==母音== 二重母音は存在しないが、二字一音、あるいは通常と異なる発音になる母音字の組み合わせがある。αυ, ευ 以外は音素ごとに挙げる。後述するトノスは、二字目に付ける。 */a/: α */e/: ε; αι */i/: η, ι, υ; ει, οι, υι. 他の母音の前では γ+これらの母音字で [ʝ] をあらわす。 */o/: ο, ω */u/: ου *αυ: 無声音の前では /af/, 母音を含む有声音の前では /av/ *ευ: 無声音の前では /ef/, 母音を含む有声音の前では /ev/ ==子音== *'''Γ'''は'''Χ'''の有声音、'''Δ'''は'''Θ'''の有声音である。 *有声閉鎖音 /b/, /d/, /ɡ/ は単独の字母で書き表せず、それぞれ μπ, ντ, γκ と鼻音+無声閉鎖音字で表記する。<!--語中では鼻音を必ず伴う?鼻音+無声閉鎖音の発音は通常なされない?--> ==アクセント== 現代では強勢のみがある。前置詞、冠詞などを除き、一語中に必ず一つ、トノス(鋭アクセント符号)が強勢音節の主母音上に付される。 [[Category:ギリシア語|あるふあへつと]]
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2008-05-02T02:33:57Z
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3,958
ギリシア語/名詞
ギリシャ語の名詞は男性名詞、女性名詞、中性名詞に分かれ、数と格で変化をします。これには幾つかのタイプがあります。もちろん例外もありますので新出単語は辞書で確認するようにしましょう。
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ギリシャ語の名詞は男性名詞、女性名詞、中性名詞に分かれ、数と格で変化をします。これには幾つかのタイプがあります。もちろん例外もありますので新出単語は辞書で確認するようにしましょう。
ギリシャ語の名詞は男性名詞、女性名詞、中性名詞に分かれ、数と格で変化をします。これには幾つかのタイプがあります。もちろん例外もありますので新出単語は辞書で確認するようにしましょう。 == 単語の性の見分け方 == *語尾が"'''ς'''"で終わっていれば、ほとんどの場合'''男性名詞'''です。ただ、地名の場合は女性名詞となります(例:Η Πελοπόννησος, ペロポネソス半島)。 *語尾が"'''η''', '''α'''" で終わっていれば、ほとんどの場合'''女性名詞'''です。 *語尾が"'''ι'''", "'''μα'''", "'''ο'''"で終わっていれば、ほとんどの場合'''中性名詞'''です。 ==格変化== === 語尾が"ς" === *例:'''γιατρός'''(男性、医者) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |ο γιατρ'''ός''' |colspan="12"|οι γιατρ'''οί''' |- align="center" |属格 |του γιατρ'''ού''' |colspan="12"|των γιατρ'''ών''' |- align="center" |対格 |τον γιατρ'''ό''' |colspan="12"|τους γιάτρ'''ούς''' |} === 語尾が"η, α" === *例:'''ταβέρνα'''(女性、レストラン) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |η ταβέρν'''α''' |colspan="12"|οι ταβέρν'''ες''' |- align="center" |属格 |της ταβέρνας |colspan="12"|των ταβέρν'''ων''' |- align="center" |対格 |την ταβέρν'''α''' |colspan="12"|τις ταβέρν'''ες''' |} === 語尾が"ι" === *例:'''σπίτι'''(中性、家) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |το σπίτ'''ι''' |colspan="12"|τα σπιτι'''ά''' |- align="center" |属格 |του σπιτι'''ού''' |colspan="12"|των σπιτι'''ών''' |- align="center" |対格 |το σπίτ'''ι''' |colspan="12"|τα σπιτι'''ά''' |} ===語尾が"μα"=== *例:'''γράμμα'''(中性、 手紙) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |το γράμμα |colspan="12"|τα γράμμα'''τα''' |- align="center" |属格 |του γράμμα'''τος''' |colspan="12"|των γραμμάτ'''ων''' |- align="center" |対格 |το γράμμα |colspan="12"|τα γράμμα'''τα''' |} === 語尾が"ο" === *例:'''μήλο'''(中性、りんご) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |το μήλ'''ο''' |colspan="12"|τα μήλ'''α''' |- align="center" |属格 |του μήλ'''ου''' |colspan="12"|των μήλ'''ων''' |- align="center" |対格 |το μήλ'''ο''' |colspan="12"|τα μήλ'''α''' |} [[Category:ギリシア語|めいし]]
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2007-11-20T04:40:32Z
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3,959
エスペラント/文法/冠詞
エスペラントには不定冠詞(英語のa,anに相当)はありません。単数、複数共通の定冠詞"La"があるだけです。Laは、英語でいうTheにあたります。 又、海や太陽等、一般に分かるものにも定冠詞を付けます。 しかし、詩などの一部では、laはl'ともなり得ますが、意味上の変化はありません。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "エスペラントには不定冠詞(英語のa,anに相当)はありません。単数、複数共通の定冠詞\"La\"があるだけです。Laは、英語でいうTheにあたります。 又、海や太陽等、一般に分かるものにも定冠詞を付けます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "しかし、詩などの一部では、laはl'ともなり得ますが、意味上の変化はありません。", "title": "" } ]
エスペラントには不定冠詞(英語のa,anに相当)はありません。単数、複数共通の定冠詞"La"があるだけです。Laは、英語でいうTheにあたります。 又、海や太陽等、一般に分かるものにも定冠詞を付けます。 La suno (太陽) しかし、詩などの一部では、laはl'ともなり得ますが、意味上の変化はありません。 de l' espero - 希望の。 (ラ・エスペーロより。)
エスペラントには不定冠詞(英語の''a,an''に相当)はありません。単数、複数共通の定冠詞"'''La'''"があるだけです。Laは、英語でいうTheにあたります。 又、海や太陽等、一般に分かるものにも定冠詞を付けます。 *'''[[wikt:la|La]]''' [[wikt:suno|suno]] (太陽) しかし、詩などの一部では、'''la'''は'''l''''ともなり得ますが、意味上の変化はありません。 * [[wikt:de#エスペラント|de]] [[wikt:l'|l']] [[wikt:espero|espero]] - 希望の。 ([[w:ラ・エスペーロ|ラ・エスペーロ]]より。) [[カテゴリ:エスペラント文法|文法冠詞]]
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2022-12-02T05:34:23Z
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4,047
料理本/広島県の郷土料理
Main Page > その他の本 > 料理本 > 料理本/日本料理 > 料理本/広島県の郷土料理 料理本/広島県の郷土料理では、広島県およびその周辺の地域でよく食されている料理とその調理方法を紹介します。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "Main Page > その他の本 > 料理本 > 料理本/日本料理 > 料理本/広島県の郷土料理", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "料理本/広島県の郷土料理では、広島県およびその周辺の地域でよく食されている料理とその調理方法を紹介します。", "title": "" } ]
Main Page > その他の本 > 料理本 > 料理本/日本料理 > 料理本/広島県の郷土料理 料理本/広島県の郷土料理では、広島県およびその周辺の地域でよく食されている料理とその調理方法を紹介します。
{{Pathnav|Main Page|その他の本|料理本|料理本/日本料理}} [[{{PAGENAME}}]]では、広島県およびその周辺の地域でよく食されている料理とその調理方法を紹介します。 == 料理 == * 広島牡蠣 ** 牡蠣鍋など様々に調理できる。 {{Substub}} {{デフォルトソート:郷土広島}} [[Category:料理本]] [[カテゴリ:日本料理]]
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2019-11-03T15:51:04Z
[ "テンプレート:Substub" ]
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4,048
国際法
国際法の教科書です。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "国際法の教科書です。", "title": "" } ]
法学>国際法 国際法の教科書です。
*[[法学]]>[[国際法]] [[w:国際法|国際法]]の教科書です。 == 国際法の教科書 == *[[国際公法]] *[[国際私法]] *[[国際取引法]] *[[国際民事訴訟法]] [[Category:法学の書庫|こくさいほう]] [[カテゴリ:国際法|*]]
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2023-02-02T05:49:27Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B3%95
4,049
国際公法
国際公法 法学>国際法>国際公法 国際公法(狭義の国際法)の教科書。 以下では、国際公法を単に国際法と記述する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "国際公法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "法学>国際法>国際公法", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "国際公法(狭義の国際法)の教科書。 以下では、国際公法を単に国際法と記述する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "", "title": "事例問題" } ]
国際公法 法学>国際法>国際公法 国際公法(狭義の国際法)の教科書。 以下では、国際公法を単に国際法と記述する。
'''国際公法''' [[法学]]>[[国際法]]>[[国際公法]] 国際公法(狭義の国際法)の教科書。 以下では、国際公法を単に'''国際法'''と記述する。 == 目次書 == *序説 *国際法の原理 **歴史的発展 **法的性格 **国内法との関係 *法源 **意義 **慣習 **条約 **その他の法源 *条約法 **概念 **手続 **効力 *主体 **個人 **国際機構 **国家 ***成立 ***承認 ***機関 ****政府 ****外交官 ***権利・義務 ****主権 ****干渉 ****平等権 ***責任 **国家領域 **海洋・空域・国際化地域 *人権保護 *国際犯罪 *戦争法 **開戦法規 **交戦法規 **中立法規 == 関連法令・条約 == *[[w:国連憲章|国連憲章]] == 事例問題 == == 関連項目 == *[[w:国際法|国際法]] *[[w:国際連合|国際連合]] {{stub}} [[カテゴリ:国際法|こうほう]]
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2023-02-02T05:49:42Z
[ "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%85%AC%E6%B3%95
4,055
刑法第61条
(教唆)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "(教唆)", "title": "条文" } ]
法学>刑事法>刑法>コンメンタール刑法 法学>コンメンタール>コンメンタール刑法
*[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[コンメンタール刑法]] *[[法学]]>[[コンメンタール]]>[[コンメンタール刑法]] == 条文 == (教唆) ; 第61条 # 人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。 # 教唆者を教唆した者についても、前項と同様とする。 == 解説 == :[[共犯]]のうち、[[教唆犯]]について定めた規定。 :教唆とは、犯行を決意していない者に犯行の決意を生じさせることをいう。 ==判例== *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=54334&hanreiKbn=02  窃盗教唆、住居侵入教唆、強盗幇助等](最高裁判決  昭和25年07月11日 )[[刑法第38条]]2項,[[刑法第236条]],[[刑法第235条]] *;ある住居侵入窃盜を教唆した場合において被教唆者がこれと異る他の被害者に対して住居侵入強盜をしたときの教唆者の罪責 - 『教唆の錯誤』 *:原判決によれば、被告人A(教唆者)はBに対して判示'''甲方に侵入して金品を盜取することを使嗾'''し、以て窃盜を教唆したものであつて、判示'''乙商会に侵入して窃盜をすることを教唆したものでない'''ことは所論の通りであり、しかも、右Bは、C等三名と共謀して判示乙商会に侵入して強盜をしたものである。しかし、<u>'''犯罪の故意ありとなすには、必ずしも犯人が認識した事実と、現に発生した事実とが、具体的に一致(符合)することを要するものではなく、右両者が犯罪の類型(定型)として規定している範囲において一致(符合)することを以て足る'''</u>ものと解すべきものであるから、いやしくも右<u>Bの判示住居侵入強盜の所為が、被告人Aの教唆に基いてなされたものと認められる限り、被告人Aは住居侵入窃盜の範囲において、右Bの強盜の所為について教唆犯としての責任を負うべき</u>は当然であつて、被告人の教唆行爲において指示した犯罪の被害者と、本犯のなした犯罪の被害者とが異る一事を以て、直ちに被告人に本犯の犯罪について何等の責任なきものと速断することを得ないものと云わなければならない。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=55673&hanreiKbn=02 偽証教唆](最高裁決定 昭和28年10月19日)[[刑法第169条]],[[刑法第104条]],刑訴法第311条1項,刑訴法第146条,刑訴法第154条,刑訴法第155条1項 *;被告人の黙祕権と偽証教唆罪の成否 *:被告人自体に黙祕権があるからといつて、他人に虚偽の陳述をするように教唆したときは、偽証教唆罪が成立する。 *:*「被告人には黙秘権が認められており自己の被告事件について他人を教唆して偽証させた場合は理論上自己の被告事件に関する証憑湮滅行為に外ならないから[[刑法第104条]]の趣旨により偽証教唆罪に問擬すべきではない」との主張に対して。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=51779&hanreiKbn=02  詐欺、私文書偽造、同行使、横領、証憑偽造教唆](最高裁判例  昭和40年09月16日)[[刑法第104条]] *;自己の刑事被告事件に関する証憑偽造の教唆犯の成立 *:犯人が他人を教唆して、自己の刑事被告事件に関する証憑を偽造させたときは、[[刑法第104条]]の証憑偽造罪の教唆犯が成立する。 *[http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=33822&hanreiKbn=02  法人税法違反,証拠隠滅教唆被告事件](最高裁判例  平成18年11月21日)[[刑法第104条]] *;甲の刑事事件に関する具体的な証拠偽造を乙が考案して積極的に甲に提案していたという事情があっても甲が当該証拠偽造を乙に依頼した行為が証拠偽造教唆罪に当たるとされた事例 *:甲の刑事事件に関する具体的な証拠偽造を乙が考案して積極的に甲に提案していたという事情があっても,甲がこれを承諾して提案に係る工作の実行を依頼した行為は,これによって乙がその提案どおりに犯罪を遂行しようという意思を確定させたという判示の事実関係の下では,人に特定の犯罪を実行する決意を生じさせたものとして,教唆に当たる。 ---- {{前後 |[[コンメンタール刑法|刑法]] |[[コンメンタール刑法#1|第1編 総則]]<br> [[コンメンタール刑法#1-11|第11章 共犯]]<br> |[[刑法第60条]]<br>(共同正犯) |[[刑法第62条]]<br>(幇助) }} {{stub|law}} [[Category:刑法|061]]
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2022-10-04T02:55:03Z
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4,057
フランス語/文法/名詞
名詞は、物や事柄、人などを表す言葉です。例えば、「林檎」や「レストラン」、「物語」などのことです。 フランス語の名詞は、全て男性・女性どちらかの性を持っています。「fille(少女)」は女性、「garçon(少年)」は男性など、もともと性を持っている名詞はそのままの性に分類されます。しかし「洋服」、「野菜」など、その他多くの名詞の分類には規則性がなく、見た目から男性名詞か、女性名詞かの区別をすることはできません。 新出の名詞は、次の項で説明される「冠詞」とセットで覚えてしまうようにすると、自然に性も覚えることができます。 ● 言語の名前は、原則として全て男性名詞です。 ● "e" で終わる国の名前は女性名詞です。 名詞の性は、あくまで名詞自体が持つものであり、フランス語を話そうとする人の性別とは全く関係のないものです。文法上では、冠詞や形容詞、動詞などが、名詞の性に合わせて形を変えます。 辞書を引いた時に、名詞の後に「男」「女」と記してある記号は、この性を示しています。辞書によっては「m」「f」と記してあるものもありますが、これは「masculin(男性の)」と「féminin(女性の)」の意味です。 職業名などの一部の名詞は、語尾に e を付けることで女性名詞に変化するものや、そのままの形で男性名詞としても女性名詞としても使えるものがあります。 名詞自体が性の概念を含んでいるものは、そのままの性に分けられます。 名詞には単数形と、複数形があります。単数形は一つのもの、複数形は二つ以上あるもののことです。多くの名詞は、単数形に -s を付けると複数形になります。ただし、英語などとは違い -s 部分の発音はしません。 語尾が -s, -x, -z で終わっているものは、そのままの形で複数形になります。 単数形が -eu, -au, -eau で終わるものは、語尾に -x を付けて複数形とします。また -al は -aux に変えます。 不規則な変化をする名詞もあります。
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名詞は、物や事柄、人などを表す言葉です。例えば、「林檎」や「レストラン」、「物語」などのことです。
[[w:名詞|名詞]]は、物や事柄、人などを表す言葉です。例えば、「林檎」や「レストラン」、「物語」などのことです。<br> <br> ==性== フランス語の名詞は、全て男性・女性どちらかの性を持っています。「fille(少女)」は女性、「gar&ccedil;on(少年)」は男性など、もともと性を持っている名詞はそのままの性に分類されます。しかし「洋服」、「野菜」など、その他多くの名詞の分類には規則性がなく、見た目から男性名詞か、女性名詞かの区別をすることはできません。<br> 新出の名詞は、次の項で説明される「[[../冠詞|冠詞]]」とセットで覚えてしまうようにすると、自然に性も覚えることができます。<br> <br> === 男性名詞 === {|cellpadding="4" style="border:solid 1px #555; background-color:#efffff;" | *chapeau (帽子) *chocolat (チョコレート) *poisson (魚) *arbre (木)     etc. |} <br> ● 言語の名前は、原則として全て男性名詞です。<br> *fran&ccedil;ais (フランス語)<br> *japonais (日本語)<br> *anglais (英語)<br> <br> === 女性名詞 === {|cellpadding="4" style="border:solid 1px #555; background-color:#ffefff;" | *&eacute;toile (星) *gare (駅) *montre (腕時計) *chanson (歌)    etc. |} <br> ● "'''e'''" で終わる国の名前は女性名詞です。 *Allemagne (ドイツ) *Chine (中国) *Espagne (スペイン) *France (フランス) *Italie (イタリア) <br> 名詞の性は、あくまで名詞自体が持つものであり、フランス語を話そうとする人の性別とは全く関係のないものです。文法上では、冠詞や形容詞、動詞などが、名詞の性に合わせて形を変えます。<br> 辞書を引いた時に、名詞の後に「男」「女」と記してある記号は、この性を示しています。辞書によっては「m」「f」と記してあるものもありますが、これは「masculin(男性の)」と「f&eacute;minin(女性の)」の意味です。<br> <br> == 注意 == === 両性の名詞 === 職業名などの一部の名詞は、語尾に '''e''' を付けることで女性名詞に変化するものや、そのままの形で男性名詞としても女性名詞としても使えるものがあります。 *&eacute;tudiant (男子学生/男性名詞) *&eacute;tudiante (女子学生/女性名詞) *ami (男友達/男性名詞) *amie (女友達/女性名詞) <br> *peintre (画家/男女同形) *&eacute;l&egrave;ve (生徒/男女同形) *pianiste (ピアニスト/男女同形) <br> === 名詞自体が持つ性 === 名詞自体が性の概念を含んでいるものは、そのままの性に分けられます。 *gar&ccedil;on (少年/男性名詞) *fille (少女/女性名詞) *homme (男の人/男性名詞) *femme (女の人/女性名詞) <br> ==単数・複数== 名詞には単数形と、複数形があります。単数形は一つのもの、複数形は二つ以上あるもののことです。多くの名詞は、単数形に '''-s''' を付けると複数形になります。ただし、英語などとは違い '''-s''' 部分の発音はしません。 *montre → montres (腕時計) *livre → livres (本) *fleur → fleurs (花) <br> 語尾が '''-s''', '''-x''', '''-z''' で終わっているものは、そのままの形で複数形になります。 *bras → bras (腕) *noix → noix (クルミ) *nez → nez (鼻) <br> 単数形が '''-eu''', '''-au''', '''-eau''' で終わるものは、語尾に '''-x''' を付けて複数形とします。また '''-al''' は '''-aux''' に変えます。 *chapeau → chapeaux (帽子) *jeu → jeux (ゲーム) *journal → journaux (新聞) <br> 不規則な変化をする名詞もあります。 *&oelig;il → yeux (目) ※&oelig;il は片方だけの目の意味。両目は yeux になります。 <br> [[カテゴリ:フランス語文法|めいし]] [[en:French/Grammar/Nouns]]
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2022-12-01T17:14:55Z
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4,058
フランス語/文法/動詞/時制
直説法には、次の八つの時制があります: 条件法には現在・過去があります。接続法は以下の通りです: 時称は、動詞・助動詞の活用により表現する。単純時称は・動詞の活用で表現する。複合時称は、助動詞の活用で表現します。例えば複合過去は、 で表します。大過去・前過去・前未来・条件法過去・接続法過去・接続法大過去も同様です。 単純過去・前過去は、過去を、現在とは関係ない昔のこととして語るものです。畏まった文章の中で用いられますが、今日、日常会話では普通使われることはありません。
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直説法には、次の八つの時制があります: 条件法には現在・過去があります。接続法は以下の通りです: 時称は、動詞・助動詞の活用により表現する。単純時称は・動詞の活用で表現する。複合時称は、助動詞の活用で表現します。例えば複合過去は、 助動詞の現在+動詞の過去分詞 で表します。大過去・前過去・前未来・条件法過去・接続法過去・接続法大過去も同様です。 単純過去・前過去は、過去を、現在とは関係ない昔のこととして語るものです。畏まった文章の中で用いられますが、今日、日常会話では普通使われることはありません。
直説法には、次の八つの時制があります: <table border="1" cellpadding="2"> <tr><th>単純時制</th><th>複合時制</th></tr> <tr><td>現在</td><td>複合過去</td></tr> <tr><td>半過去</td><td>大過去</td></tr> <tr><td>単純過去</td><td>前過去</td></tr> <tr><td>単純未来</td><td>前未来</td></tr> </table> 条件法には現在・過去があります。接続法は以下の通りです: <table border="1" cellpadding="2"> <tr><th>単純時制</th><th>複合時制</th></tr> <tr><td>現在</td><td>過去</td></tr> <tr><td>半過去</td><td>大過去</td></tr> </table> 時称は、動詞・助動詞の活用により表現する。単純時称は・動詞の活用で表現する。複合時称は、助動詞の活用で表現します。例えば複合過去は、 *'''助動詞の現在+動詞の過去分詞''' で表します。大過去・前過去・前未来・条件法過去・接続法過去・接続法大過去も同様です。 単純過去・前過去は、過去を、現在とは関係ない昔のこととして語るものです。畏まった文章の中で用いられますが、今日、日常会話では普通使われることはありません。 [[カテゴリ:フランス語 動詞|とうし しせい]]
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2022-12-03T12:26:28Z
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4,059
フランス語/文法/文法用語
フランス語を学ぶ上で出てくる文法用語の一覧です。
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フランス語を学ぶ上で出てくる文法用語の一覧です。
フランス語を学ぶ上で出てくる文法用語の一覧です。 ==文法用語== *'''属詞''' êtreの後に置かれる名詞・形容詞のことです。英文法の「補語」に当たります。 *'''助動詞''' avoir, êtreの後に動詞の過去分詞が置かれるとき,このavoir, êtreを助動詞と呼びます。 *'''単純時制''': 助動詞を使わない時制。 *'''複合時制''': 助動詞を使う時制。 *'''直接目的補語''': 前置詞を介さずに動詞と結ばれる名詞。「直接目的語」・「直接補語」とも呼ばれます。 *'''間接目的補語''': 前置詞(主に à)を介して動詞と結ばれる名詞。「間接目的語」・「間接補語」とも呼ばれます。 *'''他動詞''': 直接目的補語を取る動詞。 *'''間接他動詞''': 間接目的補語を取る動詞。 *'''自動詞''': 目的補語を取らない動詞。 [[カテゴリ:フランス語文法]]
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2022-12-02T08:45:08Z
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フランス語/文法/冠詞
フランス語の文中では、名詞が独りでいることはあまりなく、大抵「何か」と一緒に用いられます。冠詞はそうした「何か」の中でも一般的なものです。 冠詞には『不定冠詞』、『定冠詞』、『部分冠詞』の三種類があり、その名の通り冠のように名詞の前に付きます。それぞれ名詞の性・数に応じて変化します。 不定冠詞(ふていかんし)は英語の「a(an)」にあたる冠詞で、初めて話題に上ったもの、相手がまだ知らないものについて話す時に用いられます。 名詞が男性・単数形の場合には un 、女性・複数形の場合は des というように、名詞に合わせて形を変化させます。 定冠詞(ていかんし)は英語の「the」に相当する冠詞です。これは、既に話題に上ったものや、相手が了解している特定のものについて話す時に用います。 不定冠詞と同じく、名詞に合わせて形を変化させますが、母音で始まる名詞の単数形に付く時には、エリジオンが起こって l' となります。 例:la orange → l'orange オレンジ, la étoile → l'étoile 星 例えば、友人に対して「今朝、犬が歩いていたよ」と話しかけるとします。友人が、それがどの犬であるかを知っている場合には、定冠詞を用いて「le chien」とします。特別に知っている犬ではなく、世界中にたくさんいる犬の中のどれか一匹である場合や、自分は知っているけれど友人は知らない犬である場合は、不定冠詞を使って「un chien」とします。 部分冠詞(ぶぶんかんし)は、英語にはない冠詞で、水やワインなどの数えられないものに付きます。数えることができないため、複数形はありません。母音で始まる名詞の前では、定冠詞と同様にエリジオンが起こります。 ※部分冠詞は de + 定冠詞であると捉えることができます。du は de + le が縮約された形です。 部分冠詞を取る名詞は、はっきりと定められている訳ではありません。例えば「パン」は、三種類のどの冠詞をも取り得ます。クリームパンがひとつ、ふたつ・・・と数えれば、不定冠詞や定冠詞を取ることになりますが、ちぎったり、切り分けたりしてしまえば、どこからどこまでが「ひとつ」なのかを数えることは不可能です。 小粒の果実や木の実、米なども同様です。お店で、イチゴを一粒だけ買う人はいないでしょうから、大抵イチゴは部分冠詞を取ります(de la fraise いくらかの苺)。しかし、思い入れのある特定のイチゴについて定冠詞を使う人がいないとも限りません(la fraise その苺)。 前置詞 à, de は、定冠詞と並ぶと、次のように縮約されます。ただし、女性形は縮約されません。 例:café à le lait → café au lait カフェオレ histoire de le Japon → histoire du Japon 日本の歴史 人の名前には、原則として冠詞を付けません。ただし、最初のアルファベットは大文字で書きます。 世界に一つしか存在しないものには、定冠詞をつけます。世界に一つしか無く、特定されるためです。 ただし、形容詞がついた場合は不定冠詞になることもあります(形容詞がつくとある一時的な状態のものになり、世界に一つではなくなるから)。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "フランス語の文中では、名詞が独りでいることはあまりなく、大抵「何か」と一緒に用いられます。冠詞はそうした「何か」の中でも一般的なものです。 冠詞には『不定冠詞』、『定冠詞』、『部分冠詞』の三種類があり、その名の通り冠のように名詞の前に付きます。それぞれ名詞の性・数に応じて変化します。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "不定冠詞(ふていかんし)は英語の「a(an)」にあたる冠詞で、初めて話題に上ったもの、相手がまだ知らないものについて話す時に用いられます。 名詞が男性・単数形の場合には un 、女性・複数形の場合は des というように、名詞に合わせて形を変化させます。", "title": "不定冠詞" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "不定冠詞" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "定冠詞(ていかんし)は英語の「the」に相当する冠詞です。これは、既に話題に上ったものや、相手が了解している特定のものについて話す時に用います。 不定冠詞と同じく、名詞に合わせて形を変化させますが、母音で始まる名詞の単数形に付く時には、エリジオンが起こって l' となります。 例:la orange → l'orange オレンジ, la étoile → l'étoile 星", "title": "定冠詞" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "定冠詞" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "例えば、友人に対して「今朝、犬が歩いていたよ」と話しかけるとします。友人が、それがどの犬であるかを知っている場合には、定冠詞を用いて「le chien」とします。特別に知っている犬ではなく、世界中にたくさんいる犬の中のどれか一匹である場合や、自分は知っているけれど友人は知らない犬である場合は、不定冠詞を使って「un chien」とします。", "title": "定冠詞" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "部分冠詞(ぶぶんかんし)は、英語にはない冠詞で、水やワインなどの数えられないものに付きます。数えることができないため、複数形はありません。母音で始まる名詞の前では、定冠詞と同様にエリジオンが起こります。", "title": "部分冠詞" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "※部分冠詞は de + 定冠詞であると捉えることができます。du は de + le が縮約された形です。", "title": "部分冠詞" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "部分冠詞を取る名詞は、はっきりと定められている訳ではありません。例えば「パン」は、三種類のどの冠詞をも取り得ます。クリームパンがひとつ、ふたつ・・・と数えれば、不定冠詞や定冠詞を取ることになりますが、ちぎったり、切り分けたりしてしまえば、どこからどこまでが「ひとつ」なのかを数えることは不可能です。 小粒の果実や木の実、米なども同様です。お店で、イチゴを一粒だけ買う人はいないでしょうから、大抵イチゴは部分冠詞を取ります(de la fraise いくらかの苺)。しかし、思い入れのある特定のイチゴについて定冠詞を使う人がいないとも限りません(la fraise その苺)。", "title": "部分冠詞" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "前置詞 à, de は、定冠詞と並ぶと、次のように縮約されます。ただし、女性形は縮約されません。", "title": "前置詞と定冠詞の縮約" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "例:café à le lait → café au lait カフェオレ histoire de le Japon → histoire du Japon 日本の歴史", "title": "前置詞と定冠詞の縮約" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "人の名前には、原則として冠詞を付けません。ただし、最初のアルファベットは大文字で書きます。", "title": "いろいろな規則" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな規則" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "世界に一つしか存在しないものには、定冠詞をつけます。世界に一つしか無く、特定されるためです。 ただし、形容詞がついた場合は不定冠詞になることもあります(形容詞がつくとある一時的な状態のものになり、世界に一つではなくなるから)。", "title": "いろいろな規則" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "", "title": "いろいろな規則" } ]
フランス語の文中では、名詞が独りでいることはあまりなく、大抵「何か」と一緒に用いられます。冠詞はそうした「何か」の中でも一般的なものです。 冠詞には『不定冠詞』、『定冠詞』、『部分冠詞』の三種類があり、その名の通り冠のように名詞の前に付きます。それぞれ名詞の性・数に応じて変化します。
フランス語の文中では、名詞が独りでいることはあまりなく、大抵「何か」と一緒に用いられます。冠詞はそうした「何か」の中でも一般的なものです。<br> 冠詞には『不定冠詞』、『定冠詞』、『部分冠詞』の三種類があり、その名の通り冠のように名詞の前に付きます。それぞれ名詞の性・数に応じて変化します。<br> <br> ==不定冠詞== 不定冠詞(ふていかんし)は英語の「a(an)」にあたる冠詞で、初めて話題に上ったもの、相手がまだ知らないものについて話す時に用いられます。<br> 名詞が男性・単数形の場合には '''un''' 、女性・複数形の場合は '''des''' というように、名詞に合わせて形を変化させます。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" ! ! 単数 ! 複数 |- |男性 |un |des |- |女性 |une |des |- |} <br> ==定冠詞== 定冠詞(ていかんし)は英語の「the」に相当する冠詞です。これは、既に話題に上ったものや、相手が了解している特定のものについて話す時に用います。<br> 不定冠詞と同じく、名詞に合わせて形を変化させますが、母音で始まる名詞の単数形に付く時には、エリジオンが起こって '''l'''' となります。<br> '''例:<s>la orange</s> → l'orange オレンジ, <s>la &eacute;toile</s> → l'&eacute;toile 星'''<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" ! ! 単数 ! 複数 ! 母音の前(単数) |- |男性 |le |les |l' |- |女性 |la |les |l' |- |} <br> === 定冠詞と不定冠詞の違い === 例えば、友人に対して「今朝、'''犬'''が歩いていたよ」と話しかけるとします。友人が、それがどの犬であるかを知っている場合には、定冠詞を用いて「'''le chien'''」とします。特別に知っている犬ではなく、世界中にたくさんいる犬の中のどれか一匹である場合や、自分は知っているけれど友人は知らない犬である場合は、不定冠詞を使って「'''un chien'''」とします。<br> <br> ==部分冠詞== 部分冠詞(ぶぶんかんし)は、英語にはない冠詞で、水やワインなどの数えられないものに付きます。数えることができないため、複数形はありません。母音で始まる名詞の前では、定冠詞と同様にエリジオンが起こります。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" ! ! ― ! 母音の前 |- |男性 |du |de l' |- |女性 |de la |de l' |- |} ※部分冠詞は de + 定冠詞であると捉えることができます。du は de + le が縮約された形です。<br> <br> === 「数えられない」名詞 === 部分冠詞を取る名詞は、はっきりと定められている訳ではありません。例えば「パン」は、三種類のどの冠詞をも取り得ます。クリームパンがひとつ、ふたつ・・・と数えれば、不定冠詞や定冠詞を取ることになりますが、ちぎったり、切り分けたりしてしまえば、どこからどこまでが「ひとつ」なのかを数えることは不可能です。<br> 小粒の果実や木の実、米なども同様です。お店で、イチゴを一粒だけ買う人はいないでしょうから、大抵イチゴは部分冠詞を取ります(de la fraise いくらかの苺)。しかし、思い入れのある特定のイチゴについて定冠詞を使う人がいないとも限りません(la fraise その苺)。<br> <br> ==前置詞と定冠詞の縮約== 前置詞 &agrave;, de は、定冠詞と並ぶと、次のように縮約されます。ただし、女性形は縮約されません。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%;" |&agrave; + le → au |- |&agrave; + les → aux |- |de + le → du |- |de + les → des |} '''例:<s>caf&eacute; &agrave; le lait</s> → caf&eacute; au lait カフェオレ'''<br>    '''<s>histoire de le Japon</s> → histoire du Japon 日本の歴史'''<br> <br> == いろいろな規則 == === 人名 === 人の名前には、原則として冠詞を付けません。ただし、最初のアルファベットは大文字で書きます。 *Marie (マリー) *Paul (ポール) *Hanako (花子) *Takeshi (タケシ) <br> === 唯一物 === 世界に一つしか存在しないものには、定冠詞をつけます。世界に一つしか無く、特定されるためです。 ただし、形容詞がついた場合は不定冠詞になることもあります(形容詞がつくとある一時的な状態のものになり、世界に一つではなくなるから)。 *la lune (月) *le soleil (太陽) *un soleil brillant(輝いている太陽) *le Japon (日本) *la France (フランス)<br> <br> [[カテゴリ:フランス語文法|かんし]] [[en:French/Grammar/Articles]]
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2022-12-01T17:14:55Z
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4,061
フランス語/文法/動詞
フランス語の動詞の語尾は、4種類のみです。このうち、-er で終わるものを「第1群規則動詞」、-ir で終わるもの(oirで終わるものは除く)を「第2群規則動詞」と呼びます。規則動詞は、活用が規則的です。 変化表のil (ils) はelle (elles) の場合も同じです。 フランス語の動詞には以下の活用形があります。これらは動詞の語尾変化によって表されますが、それぞれにavoirないしêtreをつけて複合時制を作ることもできます。 動詞活用形の語幹は、その基となる形式により、多くは三群に分けられる。活用した動詞の語形は[語幹・時制・人称語尾]に分けられるが、不規則動詞においても、規則動詞では変化しない語幹部も、多くは三態に変化する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "フランス語の動詞の語尾は、4種類のみです。このうち、-er で終わるものを「第1群規則動詞」、-ir で終わるもの(oirで終わるものは除く)を「第2群規則動詞」と呼びます。規則動詞は、活用が規則的です。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "変化表のil (ils) はelle (elles) の場合も同じです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "フランス語の動詞には以下の活用形があります。これらは動詞の語尾変化によって表されますが、それぞれにavoirないしêtreをつけて複合時制を作ることもできます。", "title": "活用" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "動詞活用形の語幹は、その基となる形式により、多くは三群に分けられる。活用した動詞の語形は[語幹・時制・人称語尾]に分けられるが、不規則動詞においても、規則動詞では変化しない語幹部も、多くは三態に変化する。", "title": "語幹" } ]
フランス語の動詞の語尾は、4種類のみです。このうち、-er で終わるものを「第1群規則動詞」、-ir で終わるもの(oirで終わるものは除く)を「第2群規則動詞」と呼びます。規則動詞は、活用が規則的です。 変化表のil (ils) はelle (elles) の場合も同じです。
フランス語の動詞の語尾は、4種類のみです。このうち、-er で終わるものを「第1群規則動詞」、-ir で終わるもの(oirで終わるものは除く)を「第2群規則動詞」と呼びます。規則動詞は、活用が規則的です。 変化表のil (ils) はelle (elles) の場合も同じです。 ==活用== {| class="wikitable" style="float:right" |+ 直説法の違い(内藤,田辺(1966)より引用<ref name=NaitouTanabe66>内藤濯,田辺貞之助共著『実習フランス語文典』1966年、白水社</ref>) |- ! ! まだ終わらない動作 ! すでに終わった動作 |- ! 現在 | 現在:J'écris | 複合過去:J'ai écrit |- ! 過去 | 半過去:J'écrivais | 大過去: J'avais écrit<br />前過去: J'eus écrit<br />単純過去: J'écrivis |- ! 未来 | 単純未来: J'écrirai | 前未来: J'aurai écrit |} フランス語の動詞には以下の活用形があります。これらは動詞の語尾変化によって表されますが、それぞれに'''avoir'''ないし'''être'''をつけて複合時制を作ることもできます。 === 直説法 === *[[/直説法現在|直説法現在]] *[[/直説法半過去|直説法半過去]] *[[/直説法複合過去|直説法複合過去]] *[[/直説法単純過去|直説法単純過去]] *[[/直説法単純未来|直説法単純未来]] === 条件法 === *[[/条件法現在|条件法現在]] === 命令法 === *[[/命令法現在|命令法現在]] === 接続法 === *[[/接続法現在|接続法現在]] *[[/接続法半過去|接続法半過去]] ==語幹== 動詞活用形の語幹は、その基となる形式により、多くは三群に分けられる。活用した動詞の語形は[語幹・時制・人称語尾]に分けられるが、不規則動詞においても、規則動詞では変化しない語幹部も、多くは三態に変化する。 *直説法現在系 *過去分詞系 *不定詞系 ==脚注== <references/> [[カテゴリ:フランス語 動詞|とうし]] [[es:Francés/Gramática/El verbo]] [[en:French/Grammar/Verbs]]
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2022-12-03T12:26:28Z
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4,062
フランス語/文法/形容詞
形容詞は、名詞や代名詞を修飾するための品詞です。つまり、「美しい」「華やかな」「白い」「大切な」「天使のような」などです。 形容詞は名詞を形容するもの、後に出てくる副詞は動詞を形容するもの、と覚えてください。 「フランス人は形容詞が好き」と言われますが、フランス語には驚くほど豊富な形容詞があります。どこで使うのかわからないような詳らかな形容詞もあり、辞書を眺めているだけでも面白いですよ。 名詞に付いて形容する場合は、英語と異なり、形容詞は普通、名詞の後ろに置かれます。 以下の例では、太字部分が形容詞です。 ただし、使用頻度の高いいくつかの形容詞には、原則として名詞の前に置くものがあります。 また、位置によって意味が変わる組み合わせもあります。 修飾する名詞の性・数に合わせて、形容詞はその形を変化させます。 普通、男性単数形が基本となり、それに e を付けることで女性形に、 s を付けることで複数形に変化させることができます。 ただし、男性単数形が -e で終わるものは、そのままの形で女性形になります。 また、子音を重ねて女性形とするなど、特殊な変化をする形容詞もあります。 一部の形容詞は、男性第2形と呼ばれる、もうひとつの男性形を持っています。 この第2形は、形容する名詞が母音または無音の h で始まる場合に使われます。つまり、母音字が続いて読みにくくなるのを防ぐためにあるのです。 表の通り、男性第2形は単数形です。名詞が複数なら普通の形容詞複数形を使いましょう。ちなみに、女性第2形というのは存在しません。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "形容詞は、名詞や代名詞を修飾するための品詞です。つまり、「美しい」「華やかな」「白い」「大切な」「天使のような」などです。 形容詞は名詞を形容するもの、後に出てくる副詞は動詞を形容するもの、と覚えてください。 「フランス人は形容詞が好き」と言われますが、フランス語には驚くほど豊富な形容詞があります。どこで使うのかわからないような詳らかな形容詞もあり、辞書を眺めているだけでも面白いですよ。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "名詞に付いて形容する場合は、英語と異なり、形容詞は普通、名詞の後ろに置かれます。 以下の例では、太字部分が形容詞です。", "title": "位置" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ただし、使用頻度の高いいくつかの形容詞には、原則として名詞の前に置くものがあります。", "title": "位置" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "また、位置によって意味が変わる組み合わせもあります。", "title": "位置" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "", "title": "位置" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "修飾する名詞の性・数に合わせて、形容詞はその形を変化させます。 普通、男性単数形が基本となり、それに e を付けることで女性形に、 s を付けることで複数形に変化させることができます。", "title": "性と数" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "", "title": "性と数" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "ただし、男性単数形が -e で終わるものは、そのままの形で女性形になります。 また、子音を重ねて女性形とするなど、特殊な変化をする形容詞もあります。", "title": "性と数" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "", "title": "性と数" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "", "title": "性と数" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "一部の形容詞は、男性第2形と呼ばれる、もうひとつの男性形を持っています。", "title": "男性第2形" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "男性第2形" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "この第2形は、形容する名詞が母音または無音の h で始まる場合に使われます。つまり、母音字が続いて読みにくくなるのを防ぐためにあるのです。 表の通り、男性第2形は単数形です。名詞が複数なら普通の形容詞複数形を使いましょう。ちなみに、女性第2形というのは存在しません。", "title": "男性第2形" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "", "title": "男性第2形" } ]
形容詞は、名詞や代名詞を修飾するための品詞です。つまり、「美しい」「華やかな」「白い」「大切な」「天使のような」などです。 形容詞は名詞を形容するもの、後に出てくる副詞は動詞を形容するもの、と覚えてください。 「フランス人は形容詞が好き」と言われますが、フランス語には驚くほど豊富な形容詞があります。どこで使うのかわからないような詳らかな形容詞もあり、辞書を眺めているだけでも面白いですよ。
形容詞は、名詞や代名詞を修飾するための品詞です。つまり、「美しい」「華やかな」「白い」「大切な」「天使のような」などです。<br> 形容詞は名詞を形容するもの、後に出てくる副詞は動詞を形容するもの、と覚えてください。<br> 「フランス人は形容詞が好き」と言われますが、フランス語には驚くほど豊富な形容詞があります。どこで使うのかわからないような詳らかな形容詞もあり、辞書を眺めているだけでも面白いですよ。<br> <br> ==位置== 名詞に付いて形容する場合は、英語と異なり、形容詞は普通、名詞の'''後ろ'''に置かれます。<br> 以下の例では、太字部分が形容詞です。 *la fille '''mignonne''' (かわいい 少女) *une pomme '''douce''' (甘い リンゴ) <br> ただし、使用頻度の高いいくつかの形容詞には、原則として名詞の前に置くものがあります。 *la '''jolie''' fleur (きれいな 花) *le '''petit''' chat (小さい 猫) *その他、 '''grand'''(大きい)、'''beau'''(美しい)、'''bon'''(良い)、'''mauvais'''(悪い) など。 <br> また、位置によって意味が変わる組み合わせもあります。 *homme '''grand''' (背の高い男) *'''grand''' homme (偉人)<br> <br> ==性と数== 修飾する名詞の性・数に合わせて、形容詞はその形を変化させます。 普通、'''男性単数形'''が基本となり、それに '''e''' を付けることで女性形に、 '''s''' を付けることで複数形に変化させることができます。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !きれいな !単数 !複数 |- |男性 |joli |jolis |- |女性 |jolie |jolies |- |} <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !小さい !単数 !複数 |- |男性 |petit |petits |- |女性 |petite |petites |- |} <br> ただし、男性単数形が '''-e''' で終わるものは、そのままの形で女性形になります。<br> また、子音を重ねて女性形とするなど、特殊な変化をする形容詞もあります。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !若い !単数 !複数 |- |男性 |jeune |jeunes |- |女性 |jeune |jeunes |- |} <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !良い !単数 !複数 |- |男性 |bon |bons |- |女性 |bonne |bonnes |- |} <br> ==男性第2形== 一部の形容詞は、男性第2形と呼ばれる、もうひとつの男性形を持っています。<br> <br> {| border="2" cellpadding="5" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !美しい !単数 !複数 |- |男性 |beau |beaux |- |男性第2形 |bel | |- |女性 |belle |belles |- |} <br> {| border="2" cellpadding="5" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" !新しい !単数 !複数 |- |男性 |nouveau |nouveaux |- |男性第2形 |nouvel | |- |女性 |nouvelle |nouvelles |- |} <br> この第2形は、形容する名詞が母音または無音の h で始まる場合に使われます。つまり、母音字が続いて読みにくくなるのを防ぐためにあるのです。<br> 表の通り、男性第2形は単数形です。名詞が複数なら普通の形容詞複数形を使いましょう。ちなみに、女性第2形というのは存在しません。 <br> *'''<s>un beau oiseau</s> → un bel oiseau''' (美しい鳥) *'''<s>un nouveau arbre</s> → un nouvel arbre''' (新しい木) <br> [[カテゴリ:フランス語 形容詞|けいようし]] [[en:French/Grammar/Adjectives]] [[es:Francés/Gramática/El adjetivo]]
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2022-12-03T12:28:55Z
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4,063
フランス語/文法/主語人称代名詞
代名詞は、名詞の代わりをするもののことです。例えば、「マリコさん」の代わりに「彼女」、「写真」の代わりに「それ」、「新聞を取って」と言う代わりに「あれを取って」などと言いますね。 主語人称代名詞は、主語を表す代名詞の一種です。主語とはつまり、英語で言う「I」や「You」、「私は~」「あなたは~」「この花は~」などのことです。 フランス語の文中では、主語は必要不可欠なものです。日本語では、「新聞を取って」に始まり、「お菓子を食べたい」「レストランに行かない?」など、主語がなくてもほとんどの会話が成立します。しかし、英語でもそうですが、フランス語ではどんな短い文にも主語が必要になります。「君が新聞を取ってくれる?」「私はお菓子を食べたい」「私たちはレストランに行こうか?」となるわけです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "代名詞は、名詞の代わりをするもののことです。例えば、「マリコさん」の代わりに「彼女」、「写真」の代わりに「それ」、「新聞を取って」と言う代わりに「あれを取って」などと言いますね。 主語人称代名詞は、主語を表す代名詞の一種です。主語とはつまり、英語で言う「I」や「You」、「私は~」「あなたは~」「この花は~」などのことです。 フランス語の文中では、主語は必要不可欠なものです。日本語では、「新聞を取って」に始まり、「お菓子を食べたい」「レストランに行かない?」など、主語がなくてもほとんどの会話が成立します。しかし、英語でもそうですが、フランス語ではどんな短い文にも主語が必要になります。「君が新聞を取ってくれる?」「私はお菓子を食べたい」「私たちはレストランに行こうか?」となるわけです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
代名詞は、名詞の代わりをするもののことです。例えば、「マリコさん」の代わりに「彼女」、「写真」の代わりに「それ」、「新聞を取って」と言う代わりに「あれを取って」などと言いますね。 主語人称代名詞は、主語を表す代名詞の一種です。主語とはつまり、英語で言う「I」や「You」、「私は~」「あなたは~」「この花は~」などのことです。 フランス語の文中では、主語は必要不可欠なものです。日本語では、「新聞を取って」に始まり、「お菓子を食べたい」「レストランに行かない?」など、主語がなくてもほとんどの会話が成立します。しかし、英語でもそうですが、フランス語ではどんな短い文にも主語が必要になります。「君が新聞を取ってくれる?」「私はお菓子を食べたい」「私たちはレストランに行こうか?」となるわけです。
代名詞は、'''名詞'''の'''代'''わりをするもののことです。例えば、「マリコさん」の代わりに「彼女」、「写真」の代わりに「それ」、「'''新聞'''を取って」と言う代わりに「'''あれ'''を取って」などと言いますね。<br> 主語人称代名詞は、主語を表す代名詞の一種です。主語とはつまり、英語で言う「I」や「You」、「私'''は'''~」「あなた'''は'''~」「この花'''は'''~」などのことです。<br> フランス語の文中では、主語は必要不可欠なものです。日本語では、「新聞を取って」に始まり、「お菓子を食べたい」「レストランに行かない?」など、主語がなくてもほとんどの会話が成立します。しかし、英語でもそうですが、フランス語ではどんな短い文にも主語が必要になります。「'''君が'''新聞を取ってくれる?」「'''私は'''お菓子を食べたい」「'''私たちは'''レストランに行こうか?」となるわけです。<br> <br> {| border="2" cellpadding="4" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%;" ! !単数 !複数 |- !1人称 |je (私は) |nous (私たちは) |- !2人称 |tu (君は) |vous (君たちは,あなたは,あなたたちは) |- !3人称/男性 |il (彼は,それは) |ils (彼らは,それらは) |- !3人称/女性 |elle (彼女は,それは) |elles (彼女たちは,それらは) |- |} <br> ===注意点=== *'''tu''' は家族や友人など、'''親しい相手'''に対して用いる主語で、「君」や「おまえ」に相当します。<br> *'''vous''' は複数形の「君たち・あなたたち」の他、'''tu''' の代わりに身近でない相手に対する'''単数形'''としても用います。初対面の相手や目上の相手には '''vous''' を使いましょう。<br> *3人称は、人でも物でもこだわりなく受けることができます。男性形の主語は男性名詞を受け、女性形は女性名詞を受けます。つまり、「マリコさん」にも「花 (la fleur)」「家 (la maison)」にも、全て '''elle''' を使うことができるのです。 *'''elles''' は、女性(女性名詞)のみで構成される集団に対して用います。集団の中に男性(男性名詞)が一人でも含まれている場合は、'''ils''' を用います。<br> [[カテゴリ:フランス語文法|しゆこにんしようたいめいし]]
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2022-12-02T08:45:08Z
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4,064
フランス語/文法/所有形容詞
所有形容詞は名前の通り、形容詞の一種ですが、見た目は冠詞によく似ています。冠詞の項で、名詞はいつも「何か」と一緒に用いられると書きましたが、この所有形容詞も「何か」の一種なのです。 所有する人を表す形容詞、それが所有形容詞です。つまり、「私の」「あなたの」という意味ですね。英語でいう 「my bag (私のバッグ)」 の my がそれです。 所有形容詞は形容詞ですから、名詞に付きます。さて、名詞のどこに付くのでしょうか? 上で、所有形容詞は「何か」の一種であると書きました。冠詞に代わって名詞の前に置かれるのです。 初めて表を見た人は、所有形容詞の量に戸惑いを覚えるかもしれません。しかし、よくよく眺めてみれば、規則性があって意外と単純です。列に沿って、 「モン・マ・メ、トン・タ・テ、ソン・サ・セ...」 と覚えてしまえば、簡単です。 「彼女のバッグ」と言うには、まず横の列から「彼女の」の段を探しましょう。上から三列目ですね。次に、「バッグ」の性と数に合わせて、縦の三列の中からひとつ選びます。 「le sac (バッグ)」 は男性名詞ですから、ひとつのバッグなら 「son sac」、複数あるなら 「ses sacs」 となりますね。お気づきでしょうか、所有形容詞の性と数は、所有者ではなく、被所有物に合わせて変わるのです。 「私のリンゴ」と言いたいなら、「私」が男性か女性かに関わらず、 「ma pomme」 としなければなりません。そして当然ながら、 「ma pomme」 から所有者の性を判断することは無理でしょう。 女性名詞が母音で始まっている場合は、男性形の所有形容詞を使います。これは、女性形を使うと母音が続いて、発音しにくくなるためです。 「ma orange マ・オらンジュ」 と言うよりも、 「mon orange モン・ノらンジュ」 とリエゾンさせた方が、読みやすいですね。
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所有形容詞は名前の通り、形容詞の一種ですが、見た目は冠詞によく似ています。冠詞の項で、名詞はいつも「何か」と一緒に用いられると書きましたが、この所有形容詞も「何か」の一種なのです。 所有する人を表す形容詞、それが所有形容詞です。つまり、「私の」「あなたの」という意味ですね。英語でいう 「my bag (私のバッグ)」 の my がそれです。
所有形容詞は名前の通り、形容詞の一種ですが、見た目は冠詞によく似ています。[[../冠詞|冠詞]]の項で、名詞はいつも「何か」と一緒に用いられると書きましたが、この所有形容詞も「何か」の一種なのです。<br> '''所有'''する人を表す'''形容詞'''、それが所有形容詞です。つまり、「私'''の'''」「あなた'''の'''」という意味ですね。英語でいう 「'''my bag''' (私のバッグ)」 の '''my''' がそれです。<br> <br> ==使い方== {| border="2" cellpadding="7" cellspacing="0" style="border:1px #aaa solid; border-collapse:collapse; font-size:95%; text-align:center;" align="left" ! !男性単数形 !女性単数形 !男女複数形 |- |1人称 単 |mon |ma |mes |- |2人称 単 |ton |ta |tes |- |3人称 単 |son |sa |ses |- |1人称 複 |notre |notre |nos |- |2人称 複 |votre |votre |vos |- |3人称 複 |leur |leur |leurs |- |} {| border="0" cellpadding="7" cellspacing="0" style="border:3px #fff solid; border-collapse:collapse; font-size:95%;" !  |- |私の |- |君の |- |彼の,彼女の,それの |- |私たちの |- |あなたの,あなたたちの,君たちの |- |彼らの,彼女たちの,それらの |- |} <br> 所有形容詞は形容詞ですから、名詞に付きます。さて、名詞のどこに付くのでしょうか? 上で、所有形容詞は「何か」の一種であると書きました。冠詞に代わって'''名詞の前'''に置かれるのです。 *le p&egrave;re → '''mon''' p&egrave;re (私の父) *la m&egrave;re → '''ma''' m&egrave;re (私の母) <br> ===表の見方=== 初めて表を見た人は、所有形容詞の量に戸惑いを覚えるかもしれません。しかし、よくよく眺めてみれば、規則性があって意外と単純です。列に沿って、 「モン・マ・メ、トン・タ・テ、ソン・サ・セ…」 と覚えてしまえば、簡単です。<br> <br> ====性と数==== 「彼女のバッグ」と言うには、まず横の列から「彼女の」の段を探しましょう。上から三列目ですね。次に、「バッグ」の性と数に合わせて、縦の三列の中からひとつ選びます。 「'''le sac''' (バッグ)」 は男性名詞ですから、ひとつのバッグなら 「'''son sac'''」、複数あるなら 「'''ses sacs'''」 となりますね。お気づきでしょうか、<u>所有形容詞の性と数は、所有者ではなく、'''被所有物'''に合わせて変わるのです。</u> 「私のリンゴ」と言いたいなら、「私」が男性か女性かに関わらず、 「'''ma pomme'''」 としなければなりません。そして当然ながら、 「'''ma pomme'''」 から所有者の性を判断することは無理でしょう。<br> <br> *'''fleur''' (花/女性名詞) *ma fleur 私の花 *votre fleur あなた(たち)の花 *sa fleur 彼(彼女)の花 <br> *'''oiseau''' (鳥/男性名詞) *leur oiseau 彼ら(彼女たち)の鳥 *tes oiseaux 君の鳥たち *nos oiseaux 私たちの鳥たち <br> ===母音で始まる名詞=== 女性名詞が母音で始まっている場合は、男性形の所有形容詞を使います。これは、女性形を使うと母音が続いて、発音しにくくなるためです。 「'''ma orange''' マ・オらンジュ」 と言うよりも、 「'''mon orange''' モン・ノらンジュ」 とリエゾンさせた方が、読みやすいですね。 *'''orange''' (オレンジ/女性名詞) → '''mon orange''' (私のオレンジ) *'''&icirc;le''' (島/女性名詞) → '''ton &icirc;le''' (君の島) <br> [[カテゴリ:フランス語 形容詞|しようゆうけいようし]]
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2022-12-03T12:28:55Z
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4,065
フランス語/文法/人称代名詞強勢形
人称代名詞強勢形は、前置詞の後などで用います。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "人称代名詞強勢形は、前置詞の後などで用います。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
人称代名詞強勢形は、前置詞の後などで用います。 例) L'État, c'est moi. 朕は国家なり(ルイ14世の言葉)。
人称代名詞強勢形は、前置詞の後などで用います。 <table border="1" cellpadding="2"> <tr><th></th><th>単数</th><th>複数</th></tr> <tr><th>1人称</th><td>moi</td><td>nous</td></tr> <tr><th>2人称</th><td>toi</td><td>vous</td></tr> <tr><th>3人称男性</th><td>lui</td><td>eux</td></tr> <tr><th>3人称女性</th><td>elle</td><td>elles</td></tr> </table> *例) L'État, c'est '''moi'''. 朕は国家なり(ルイ14世の言葉)。 [[カテゴリ:フランス語文法|にんしようたいめいしきようせいけい]]
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2022-12-01T17:14:55Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E/%E6%96%87%E6%B3%95/%E4%BA%BA%E7%A7%B0%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E%E5%BC%B7%E5%8B%A2%E5%BD%A2
4,066
フランス語/文法/補語人称代名詞
主に『私を~』と訳されますが、例外もあります。 主に『私に~』と訳されますが、例外もあります。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "主に『私を~』と訳されますが、例外もあります。", "title": "直接補語" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "主に『私に~』と訳されますが、例外もあります。", "title": "間接補語" } ]
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==直接補語== 主に『私を~』と訳されますが、例外もあります。 <table border="1" cellpadding="2"> <tr><th></th><th>単数</th><th>複数</th></tr> <tr><th>1人称</th><td>me</td><td>nous</td></tr> <tr><th>2人称</th><td>te</td><td>vous</td></tr> <tr><th>3人称男性</th><td>le</td><td>les</td></tr> <tr><th>3人称女性</th><td>la</td><td>les</td></tr> </table> ==間接補語== 主に『私に~』と訳されますが、例外もあります。 <table border="1" cellpadding="2"> <tr><th></th><th>単数</th><th>複数</th></tr> <tr><th>1人称</th><td>me</td><td>nous</td></tr> <tr><th>2人称</th><td>te</td><td>vous</td></tr> <tr><th>3人称</th><td>lui</td><td>leur</td></tr> </table> [[カテゴリ:フランス語文法|ほこにんしようたいめいし]]
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2022-12-01T17:14:55Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E/%E6%96%87%E6%B3%95/%E8%A3%9C%E8%AA%9E%E4%BA%BA%E7%A7%B0%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E
4,067
JavaScript/ビット演算
JavaScriptには、2進数(ビットパターン)を操作するためのビット演算子が用意されています。これらの演算子は、他の演算子ほど頻繁に使用されるものではないので、必要ない場合はこのセクションを読み飛ばしてもかまわないです。 JavaScriptはビット(二値)演算をサポートしています。 また、次の様な複合代入演算子も用意されている JavaScriptでビット演算を行ううえで注意すべきことは、ビット演算を行う前にNumber型の値が32ビット整数に強制変換されるということです。 これは、JavaScriptの数値型は倍精度浮動小数点型(64ビットFloat)で、仮数部が53ビットであり、それ以下で最大の2の冪乗が32ビットという理由からです。 コンピューターは、その回路構成を単純にするため通常内部的に2進法を用いているため、2進数で計算できるものはこちらで計算した方が高速に動作するため、通常こちらを利用します。 二進法とは、10進法とは違い2の倍数で桁上げを行う数の表記法です。理解のために、10進法と、2進、での数の表記の対応表、さらに8進法」、16進法の表記を載せます。 2進法は、小さな数でも桁数が多いため、記述を短く簡単に抑えるため通常は16進法を使って記述を行う。 16進法では、9を超える数には順にa,b,c,d,e,fと記号を振ってあり1~15までを一桁で表せます。 16進法を使用する場合には、数字の前に0xを付けて表記します。 過去のJavaScriptの標準仕様で、C言語と同じ 0 を前置する8進法表記が可能であるがECMA-262第3版で削除された。 その後、ECMA-262第6版で 0b (または 0B)を前置する2進法表記とともに 0o (または 0O)を前置する8進法表記で復活した。 補数とは2進法で、負の値を表現するための非常に巧みな方法であるが、アセンブラでのプログラム等非常に低レベルでのプログラミング以外で実際に使用される事は稀です。 簡単のため、この項の解説はあえて省略をします。 ビットシフトとは、2進数のビットをそのまま、右側、または左側にずらすことを言う。空いたビットには0が埋められます。 これは実質、2の倍数の乗算、余算に等しい。ただし、こちらの方が高速に動作します。 JavaScriptではビットシフトを行っても正負の記号は保存されます。 しかし、符号なし右シフト演算子(>>>)を使った場合にはこの結果は異なります。 これは、先頭にある正負の記号を表すビットもシフトさせるためです。 実際には、ビット積とビット和を使用することが多いのでこちらに解説の重点を置く。 論理積を例に挙げます。 論理積の結果を表に表すと次の様になっています。 論理積の演算子は"&"であるから、実際の演算を行うと次の様になります。 同じように、論理和、排他的論理和の計算結果を挙げると次の様になっています。 これらの演算はビットごとに行われるため、通常の四則演算とは違った考え方で結果を捉える必要があります。 例として10進数で7を挙げます、これを2進数に直すと、「111」となります。 同じように2も2進数では「10」と表記されるため、このビット積「7&2」は、ビットごとの計算が行われるため次の様になります。 この性質を利用すればビット積で末尾1ビットを残すことで、奇数、偶数の判別が可能です。 この様にして必要なビットのみを取り出す操作をビットマスクと呼ぶ。 0となった値を1にするにはビット和を利用します。 2進法よりも簡潔な記述を行うため、実際のコードでは次の様に16進法で記述を行う。 この仕掛けを利用すれば、一つの数字データに複数のデータを格納できる事に気づく。 例えば、コンピュータ内部で色を扱う場合の例で、数値型データの中から、32ビットの数値を8ビットごとに区切ってそれぞれ、赤、緑、青、透明度を格納しています。 (これをARGB系と呼んでいます) 取り出す場合には、次の様にコードを記述します。色を一つの数字型にまとめて格納することが出来ます。 実際にはビット演算には他にも数多くのテクニックが存在するが、今回のその解説は省略した。 JavaScriptでのプログラミングでは、スクリプトの評価の方が処理時間をとっているためC言語等の様に高速化手法としては使われないです。 そのため、InternetExplolerでActiveXオブジェクトとのデータのやりとりなど、他の言語環境とのデータのやり取りに使われることもあるが、実際にこれらの演算手法を使う機会は他の言語より少ないです。 基本的には、配列などの他の方法を使うよりこちらの方が鮮やかに記述できる場合に利用すべきです。 テンプレート:NavNav
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "JavaScriptには、2進数(ビットパターン)を操作するためのビット演算子が用意されています。これらの演算子は、他の演算子ほど頻繁に使用されるものではないので、必要ない場合はこのセクションを読み飛ばしてもかまわないです。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "JavaScriptはビット(二値)演算をサポートしています。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "また、次の様な複合代入演算子も用意されている", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "JavaScriptでビット演算を行ううえで注意すべきことは、ビット演算を行う前にNumber型の値が32ビット整数に強制変換されるということです。 これは、JavaScriptの数値型は倍精度浮動小数点型(64ビットFloat)で、仮数部が53ビットであり、それ以下で最大の2の冪乗が32ビットという理由からです。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "コンピューターは、その回路構成を単純にするため通常内部的に2進法を用いているため、2進数で計算できるものはこちらで計算した方が高速に動作するため、通常こちらを利用します。 二進法とは、10進法とは違い2の倍数で桁上げを行う数の表記法です。理解のために、10進法と、2進、での数の表記の対応表、さらに8進法」、16進法の表記を載せます。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "2進法は、小さな数でも桁数が多いため、記述を短く簡単に抑えるため通常は16進法を使って記述を行う。 16進法では、9を超える数には順にa,b,c,d,e,fと記号を振ってあり1~15までを一桁で表せます。 16進法を使用する場合には、数字の前に0xを付けて表記します。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "過去のJavaScriptの標準仕様で、C言語と同じ 0 を前置する8進法表記が可能であるがECMA-262第3版で削除された。 その後、ECMA-262第6版で 0b (または 0B)を前置する2進法表記とともに 0o (または 0O)を前置する8進法表記で復活した。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "補数とは2進法で、負の値を表現するための非常に巧みな方法であるが、アセンブラでのプログラム等非常に低レベルでのプログラミング以外で実際に使用される事は稀です。 簡単のため、この項の解説はあえて省略をします。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ビットシフトとは、2進数のビットをそのまま、右側、または左側にずらすことを言う。空いたビットには0が埋められます。 これは実質、2の倍数の乗算、余算に等しい。ただし、こちらの方が高速に動作します。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "JavaScriptではビットシフトを行っても正負の記号は保存されます。 しかし、符号なし右シフト演算子(>>>)を使った場合にはこの結果は異なります。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "これは、先頭にある正負の記号を表すビットもシフトさせるためです。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "実際には、ビット積とビット和を使用することが多いのでこちらに解説の重点を置く。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "論理積を例に挙げます。 論理積の結果を表に表すと次の様になっています。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "論理積の演算子は\"&\"であるから、実際の演算を行うと次の様になります。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "同じように、論理和、排他的論理和の計算結果を挙げると次の様になっています。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "これらの演算はビットごとに行われるため、通常の四則演算とは違った考え方で結果を捉える必要があります。 例として10進数で7を挙げます、これを2進数に直すと、「111」となります。 同じように2も2進数では「10」と表記されるため、このビット積「7&2」は、ビットごとの計算が行われるため次の様になります。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "この性質を利用すればビット積で末尾1ビットを残すことで、奇数、偶数の判別が可能です。 この様にして必要なビットのみを取り出す操作をビットマスクと呼ぶ。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "0となった値を1にするにはビット和を利用します。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "2進法よりも簡潔な記述を行うため、実際のコードでは次の様に16進法で記述を行う。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "この仕掛けを利用すれば、一つの数字データに複数のデータを格納できる事に気づく。 例えば、コンピュータ内部で色を扱う場合の例で、数値型データの中から、32ビットの数値を8ビットごとに区切ってそれぞれ、赤、緑、青、透明度を格納しています。 (これをARGB系と呼んでいます) 取り出す場合には、次の様にコードを記述します。色を一つの数字型にまとめて格納することが出来ます。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "実際にはビット演算には他にも数多くのテクニックが存在するが、今回のその解説は省略した。 JavaScriptでのプログラミングでは、スクリプトの評価の方が処理時間をとっているためC言語等の様に高速化手法としては使われないです。 そのため、InternetExplolerでActiveXオブジェクトとのデータのやりとりなど、他の言語環境とのデータのやり取りに使われることもあるが、実際にこれらの演算手法を使う機会は他の言語より少ないです。 基本的には、配列などの他の方法を使うよりこちらの方が鮮やかに記述できる場合に利用すべきです。", "title": "ビット演算" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "テンプレート:NavNav", "title": "ビット演算" } ]
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{{Nav}} :<small>[[JavaScript]] > '''ビット演算''' </small> == ビット演算 == {{Wikipedia|ビット演算}} JavaScriptはビット(二値)演算をサポートしています。 * & ビットごとのAND(論理積) * | ビットごとのOR(論理和) * ^ ビットごとの排他的 OR(排他的論理和) * << 左シフト * >> 右シフト * >>> 符号なし右シフト演算子 * ~ 1の補数を得る また、次の様な複合代入演算子も用意されている * &= ビットごとのAND演算をして代入 * |= ビットごとのOR演算をして代入 * ^= ビットごとの排他的ORをして代入 * >>= 右シフトして代入 * <<= 左シフトして代入 * >>>= 符号なし右シフト演算子 JavaScriptでビット演算を行ううえで注意すべきことは、ビット演算を行う前にNumber型の値が32ビット整数に強制変換されるということです。 これは、JavaScriptの数値型は倍精度浮動小数点型(64ビットFloat)で、仮数部が53ビットであり、それ以下で最大の2の冪乗が32ビットという理由からです。 ;コード例:<syntaxhighlight lang=js> // AND演算子(&) console.log(`AND演算子(&): 0b101 & 0b011 ------- 0b${(0b101 & 0b011).toString(2).padStart(3, '0')} `); // OR演算子(|) console.log(`OR演算子(|): 0b101 | 0b011 ------- 0b${(0b101 | 0b011).toString(2).padStart(3, '0')} `); // XOR演算子(^) console.log(`XOR演算子(^): 0b101 ^ 0b011 ------- 0b${(0b101 ^ 0b011).toString(2).padStart(3, '0')} `); // NOT演算子(~) console.log(`NOT演算子(~): ~0b101 ------- 0b${(~0b101 & 0b111).toString(2).padStart(3, '0')} `); // 左シフト演算子(<<) console.log(`左シフト演算子(<<): 0b101 << 1 ------- 0b${(0b101 << 1).toString(2).padStart(3, '0')} `); // 右シフト演算子(>>) console.log(`右シフト演算子(>>): 0b101 >> 1 ------- 0b${(0b101 >> 1).toString(2).padStart(3, '0')} `); // ゼロ埋め右シフト演算子(>>>) console.log(`ゼロ埋め右シフト演算子(>>>): 0b101 >>> 1 ------- 0b${(0b101 >>> 1).toString(2).padStart(3, '0')} `); </syntaxhighlight> ;実行結果:<syntaxhighlight lang=text> AND演算子(&): 0b101 & 0b011 ------- 0b001 OR演算子(|): 0b101 | 0b011 ------- 0b111 XOR演算子(^): 0b101 ^ 0b011 ------- 0b110 NOT演算子(~): ~0b101 ------- 0b010 左シフト演算子(<<): 0b101 << 1 ------- 0b1010 右シフト演算子(>>): 0b101 >> 1 ------- 0b010 ゼロ埋め右シフト演算子(>>>): 0b101 >>> 1 ------- 0b010 </syntaxhighlight> ==2進法の表記法== JavaScriptでは、2進数を表す際には数値の前に 0b を付けます。例えば、0b1010 は10進数の10に対応します。 :<syntaxhighlight lang=js> const binaryNumber = 0b1010; // 2進数の10を表す console.log(binaryNumber); // 出力: 10 </syntaxhighlight> ===補数=== JavaScriptにおいて、負の整数は2の補数形式で表現されます。例えば、-5はビット反転(NOT演算子)を行い、1を加えた結果として表現されます。 :<syntaxhighlight lang=js> const negativeNumber = -5; console.log(negativeNumber.toString(2)); // 出力: "-101" </syntaxhighlight> ===ビットシフト=== ビットシフト演算子は、ビット列を左または右に移動させます。左シフト演算子 << は数値を左にシフトし、右側にゼロを追加します。右シフト演算子 >> は数値を右にシフトしますが、符号ビットによって値を埋めます。 :<syntaxhighlight lang=js> const number = 5; // 0b101 const leftShiftedNumber = number << 1; // 0b1010 (10) const rightShiftedNumber = number >> 1; // 0b10 (2) console.log(leftShiftedNumber, rightShiftedNumber); </syntaxhighlight> ===論理演算=== JavaScriptには論理演算子 AND (&)、OR (|)、XOR (^)、NOT (~) があります。これらの演算子は、対応するビットごとの論理演算を実行します。 :<syntaxhighlight lang=js> const a = 0b1010; // 10 const b = 0b1100; // 12 console.log(a & b); // AND演算: 0b1000 (8) console.log(a | b); // OR演算: 0b1110 (14) console.log(a ^ b); // XOR演算: 0b0110 (6) console.log(~a); // NOT演算: 0b11111111111111111111111111110101 (-11) </syntaxhighlight> これらの演算子は、ビットごとの操作を行うため、ビットマスクやビット操作を行う際に役立ちます。 {{コラム|世界最初のコンピューターは二進法でない!?| 世界最初のコンピューターとして現在知られているENIAC(エニアック)は、10進数([[w:3増し符号|3増し符号]])での計算方法を行っています。 しかし、現在の計算機では2進数で計算を行っています。 この変化は実際にかなり早い時期におこっており、1946年のENIACの登場の後に、2進数での設計の方が回路構成が単純になるという論文が登場しており、後継の1951年のEDVAC(エドバック)では既に2進数での計算に移っています。 {{Main|w:ENIAC}} }} === イディオム === 以下は、ビット演算のイディオムを1つのソースコードにまとめ、コメントで解説した例です。 :<syntaxhighlight lang=js> /** * ビットフラグの操作 * @constant {number} FLAG_A - フラグAを表すビットパターン * @constant {number} FLAG_B - フラグBを表すビットパターン * @constant {number} FLAG_C - フラグCを表すビットパターン */ const FLAG_A = 1 << 0; // 0b0001 const FLAG_B = 1 << 1; // 0b0010 const FLAG_C = 1 << 2; // 0b0100 /** * ビットがセットされた数をカウントする関数 * @param {number} number - カウントする数 * @returns {number} セットされたビット数 */ function countSetBits(number) { let count = 0; while (number) { count += number & 1; number >>= 1; } return count; } /** * ビットマスクの使用 * @constant {number} MASK_CLEAR_BIT_3 - ビット3をクリアするマスク * @constant {number} MASK_SET_BIT_4 - ビット4をセットするマスク */ const MASK_CLEAR_BIT_3 = ~(1 << 2); // ビット3をクリアするマスク const MASK_SET_BIT_4 = 1 << 3; // ビット4をセットするマスク // ビットフラグの操作 let options = 0; options |= FLAG_A; // フラグAをセットする options |= FLAG_B; // フラグBをセットする console.log("オプション:", options.toString(2)); // オプション: 0b0011 // ビットがセットされた数をカウント console.log("ビットがセットされた数:", countSetBits(0b101010)); // ビットがセットされた数: 3 // ビットマスクの使用 let data = 0b1101; // 0b1101 data &= MASK_CLEAR_BIT_3; // ビット3をクリアする data |= MASK_SET_BIT_4; // ビット4をセットする console.log("ビットマスク適用後のデータ:", data.toString(2)); // ビットマスク適用後のデータ: 0b1111 // ビット反転 const number = 0b1010; // 0b1010 const flippedNumber = ~number; // ビットの反転 console.log("ビット反転:", flippedNumber.toString(2)); // ビット反転: -0b1011 </syntaxhighlight> このコードは、ビットフラグの操作、ビットカウント、ビットマスクの使用、そしてビット反転という4つのビット演算のイディオムを示しています。それぞれの手法は、ビット演算を行う際に非常に便利であり、効率的なコードを書くための重要なツールとなります。 {{Nav}} [[Category:JavaScript|ひつとえんさん]]
2006-08-31T14:21:57Z
2024-01-31T01:43:21Z
[ "テンプレート:Nav", "テンプレート:Wikipedia", "テンプレート:See also", "テンプレート:コラム", "テンプレート:NavNav" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/JavaScript/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E6%BC%94%E7%AE%97
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金融商品取引法
法学>経済法>金融商品取引法 金融商品取引法(旧証券取引法)の教科書。 (用語は改正法施行以前のものであることに注意)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>経済法>金融商品取引法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "金融商品取引法(旧証券取引法)の教科書。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(用語は改正法施行以前のものであることに注意)", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "", "title": "コンメンタール" } ]
法学>経済法>金融商品取引法 金融商品取引法(旧証券取引法)の教科書。 (用語は改正法施行以前のものであることに注意)
[[法学]]>[[経済法]]>[[金融商品取引法]] [[w:金融商品取引法|金融商品取引法]](旧証券取引法)の教科書。 (用語は改正法施行以前のものであることに注意) == 標準教科書 == *目的 *改正の歴史 **証券取引法から金融商品取引法へ *比較法的検討 *有価証券の定義 *発行市場規制 *流通史上規制 **大量保有報告書制度 **公開買付規制制度 *証券会社 *証券取引所 *行為規制(証券犯罪) *課徴金制度 == コンメンタール == *[[コンメンタール金融商品取引法]] <!-- *第1章 - 総則(第1条 - 第2条) *第2章 - 企業内容等の開示(第3条 - 第27条) *第2章の2 - [[w:株式公開買い付け|公開買付け]]に関する開示(第27条の2 - 第27条の22の4) *第2章の3 - [[w:株券|株券]]等の大量保有の状況に関する開示(第27条の23 - 第27条の30) *第2章の4 - 開示用電子情報処理組織による手続の特例等(第27条の30の2 - 第27条の30の11) *第3章 - [[w:証券会社|証券会社等]](第28条 - 第66条) *第3章の2 - 証券仲介業者(第66条の2 - 第66条の24) *第4章 - 証券業協会(第67条 - 第79条の19) *第4章の2 - 投資者保護基金(第79条の20 - 第79条の80) *第5章 - [[w:証券取引所|証券取引所]](第80条 - 第154条) *第5章の2 - 外国証券取引所(第155条 - 第156条) *第5章の3 - 証券取引清算機関等(第156条の2 - 第156条の22) *第5章の4 - 証券金融会社(第156条の23 - 第156条の37) *第6章 - 有価証券の取引等に関する規制(第157条 - 第171条) *第6章の2 -課徴金(第172条 - 第185条の21) *第7章 - 雑則(第186条 - 第196条の2) *第8章 - 罰則(第197条 - 第209条) *第9章 - 犯則事件の調査等(第210条 - 第227条) *附則 *規則 **[[財務諸表等規則]] **[[連結財務諸表等規則]] **[[中間財務諸表等規則]] **[[中間連結財務諸表等規則]] --> == 判例集 == *昭和時代 *平成時代 {{stub|law}} [[Category:法学|きんゆうしようひんとりひきほう]] [[Category:経済法|きんゆうしようひんとりひきほう]]
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2022-10-05T06:33:29Z
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経済法
法学 > 経済法 経済法とは、経済活動を規律する法律群のことである。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学 > 経済法", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "経済法とは、経済活動を規律する法律群のことである。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "", "title": "" } ]
法学 > 経済法 経済法とは、経済活動を規律する法律群のことである。
[[法学]] > [[経済法]] [[w:経済法|経済法]]とは、経済活動を規律する法律群のことである。 == 経済法の教科書 == *[[独占禁止法]] *[[不正競争防止法]] *[[金融商品取引法]] [[Category:法学の書庫|けいさいほう]] [[category:経済法|*]]
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不正競争防止法
不正競争防止法の教科書。 不正競争防止法(「不競法」などと本ページでは略記)の内容は、多岐に渡り、一例として、いわゆる「産業スパイ」を禁じた条項や営業秘密の保護などを制定していたり、一方では商標法や著作権法などでは取り締まることができない商品表示の模倣を規制したものや、あるいは特許法では取り締まることができないが他社の商品を真似する事を規制した条項など、内容が多岐にわたる。 法律自体は古く、昭和の初期に制定されているが、しかし産業スパイの規制は平成2年に制定されたり、その後の改正では社会のデジタル化に応じた新しい規制が追加されたりするなど、制定当初と比べ、法の性質が比較的大きく変わってきている。 無許可で、有名ブランドなどの商品表示(商品名や企業名など)にあやかった商品名や企業名や店名などをつける事は、違法である(2条1項2号)。(以下、「2号」と呼ぶことにする) そのような商品を販売する事なども違法である。 商標権法と違い登録を要件としない代わりに、不正競争防止法では周知性(1号)や著名性(2号)などを要件としている。 2号の著名性ある表示の保護は、平成5年(1993)の全面改正の際に新設された条項である。 平成の前半、千葉県である飲食店が自店の店名に「スナックシャネル」という名前をつけた。 これがイタリアの有名服飾ブランドのシャネル グループによって訴えられた。 業種や規模の非類似性から、消費者がスナックシャネルとイタリアのシャネルとが混同される可能性は低いだろうが、 しかし最高裁は誤認を引き起こす可能性があるとして、シャネルグループ側の勝訴とした。 商標権の場合は、業種区分などの類似性が議論になる。 しかし不正競争防止法では、業種が類似していなくても対象になる。 この判例の背景として、現代では多くの企業はブランドイメージを重視しており、 たとえ異業種であっても商品名や企業名を真似られる事は、 そのブランドイメージの信用低下につながるおそれのある事などが、 背景として考えられる。 なお、ラブホテルのホテルシャネル事件とは異なる事件である。 日本企業など日本の組織が非公開にしている技術などの情報を外部に漏らすと、営業秘密に関する不正競争行為とみなされ、違法である。2条1項4号~10号に該当する。産業スパイの違法性も、これに該当する。 製造業などの技術ノウハウや設計図に限らず、顧客名簿や従業員名簿や仕入れリストなども営業秘密になりうる。 また、窃取や詐欺などの手法をもちいて技術情報などを取得することも、不正取得とみなされ、それを使用したり開示することは営業秘密に関する不正競争行為であり、違法である。たとえば、自分が直接詐取をしなくとも、たとえば詐取された顧客名簿である事を知りながら取引するなどは違法である。 日本の組織でなく、日本でも活動していない外国企業の営業秘密については、処罰の対象から外れる。一方、日本で事業をしている組織の営業秘密でありさえすれば、侵害された場所が外国であっても処罰の対象になる(21条6項) なお、営業秘密の侵害ではなく、日本国の裁判所の発する秘密保持命令に違反した場合は、日本の裁判所の命令に違反した事が問題でもあるので、日本の組織の営業秘密であるかどうかを問わない(21条7項)。 営業秘密の成立要件としては、有用性、非公知性、秘密管理性の3つがある(不正競争防止法2条6項)。 営業秘密でない情報でも契約書などにより秘密にする事は法的に可能であるが、その場合の根拠法は不正競争防止法ではなく民法その他の法など別の法が根拠法になる。 模倣品や海賊版の対策として2条1項3号では、他人の商品の形態を模倣した商品の譲渡が禁止されている。 平成5年以前でも、意匠権などを用いて意匠登録をされているものは取り締まりをすることができたが、意匠は早い時期に模倣をすることができてしまうため、意匠登録がされる前は意匠権によっては取り締まることができないなどの事情もあり、保護が不十分であった。このため、平成5年に上記の規定が新設されることになった。 ただし、日本国内において発売から3年が経過した商品については、(常識的な限度はあるだろうが、)ある程度なら形態の模倣をする事が可能である(19条5項イ)。 この理由としては、その3年のうちに先行投資がある程度は回収できる事などが理由と考えられる。もちろん3年以内には投資をあまり回収できなかった商品もありうるが、しかし行政上の都合により一律に期間を設定する必要があるため、よって前述のような政策的な見地により一定の期間を定めたと説明されている。また3年という長さの根拠については、1993年の欧州共同体における同類の規制でも発売後の模倣禁止の期間が3年であったので、国際的ハーモナイゼーション(国際協調や、国際的なすり合わせのような意味)の観点からも日本でも3年が採用された。 商標登録されてない商品名や商号でも、他社がそれを無許可で使用すると、もしその商品名や商号が十分に有名なものの場合、不正競争防止法違反になる場合がある(2条1項1号)。 有名な事例として「勝烈庵」(かつれつあん)事件がある。これは、横浜にある料理屋の「勝烈庵」が、他社に商店名を真似された事件であり、昭和51年の裁判と昭和58年の裁判があるが、昭和58年のほうの裁判では、横浜地方裁判所の判決では横浜を中心とした周辺地域での周知性を根拠にして、裁判所は他店の「かつれつあん」および類似の商店名の使用を差し止めを認めた。 一方、静岡県富士市所在の「かつれつあん」に対する請求については、周知性が否定されたので、請求が棄却された。 商標法による登録商標の保護は日本全国に及ぶが、一方で不正競争防止法による商標の保護は、上述のように、その商標が周知の地域だけに限られる。不正競争防止法による商標の保護は、商標登録されてないものの保護をするのだから、上述のように集知性という相応の基準があるわけである。 原産地を誤認させる表示は、不正競争とされ違法である。原産地に限らず、品質、内容、製造方法、用途について誤認を引きおこすもの(誤認惹起)は違法である(2条1項20号)。つまり、原産地や品質などの誤認惹起行為は違法である。 説明の簡略化のため、本ページでは主に原産地について説明する。 たとえば日本産のワインであるのにフランス産ワインであると誤認させるような表示は違法である 。 原産地表示が明記されていなくても、たとえば日本産製品の包装にイタリア国旗など外国国旗をつけて販売するような事は、外国で製造されたものと誤認させるおそれがあるので違法とみなされた判例がある。 (ヘアピン事件) ただし別の判例では、ダイヤモンドの場合は加工によって大きく価値が変わるので、産出国ではなくその加工地が原産地となる場合もある。 (昭和53年の原石ベルギーダイヤモンド事件)このように商品価値が大きく付与された地を基準として原産地とする傾向がある。 品質の誤認惹起の判例としては、酒税法上「ビール」でない発泡酒を「ライナービヤー」として販売した事件が、日本では「ビヤ-」とは「ビール」のこととするのが一般的であるとの理由で誤認惹起行為に該当するとして、判例では違法になった(昭和40年のライナービヤー事件)。 これら誤認惹起の訴訟や差し止めが可能な請求権者は、その誤認惹起行為により「営業上の利益」を侵害される者に限定されるので、原則として誤認惹起をする者に対する競争者だけが請求可能である。よって、一般消費者には原則として請求の主体にはならない。 裁判は憲法では公開が原則であるが(日本国憲法82条)、しかし営業秘密に関する裁判は公開すべきではない。 そこで、例外的に、営業秘密に関する裁判については、裁判所はその営業秘密を非公開にして、非公開である裁判官室やその他の非公開の場所で処理を進めること等により、もっぱら裁判官自身だけが閲覧できるようにする事ができる(7条2項など)。この制度のことを「インカメラ手続」または「インカメラ審理手続」などという。 ただし、必要に応じて、裁判者の裁量に応じて当事者や訴訟代理人や民事訴訟法で定められる専門委員(民訴第5条第2節第1款)に情報の一部を開示することができる(不競法7条4項 など)。 このインカメラ手続きに加えて、さらに秘密保持命令(10条)を当事者などに発する事を併用することにより、より一層に営業秘密を保持させる効果がある。秘密保持命令に違反して営業秘密をもらすと、刑事罰の対象になる(21条2項6号)。なお秘密保持命令は、当事者からの申し立てにもとづいて裁判所が発することができ(10条2項)、また決定の通知は決定書による書面で当人に通達しなければならない(10条3項)。 なお、上記の非公開の条文による非公開方法とは全く異なる他の非公開手段として、民事訴訟を利用せずに仲裁を利用するという手段もある。なぜなら、民事訴訟は公開が原則であるが、一方で仲裁の制度には公開の義務が無いので、民事訴訟を起こさずに仲裁でとどめておく方法で「企業秘密」を非公開にできるからである。実際、国際商事紛争では仲裁もよく使われている。ニューヨーク条約という国際商事紛争の仲裁に関する国際条約があるので、実効性も高い。 他人の商品や他社の企業名などと同じドメインまたは類似のドメインを取得することは違法である(19号)。ドメインに関する本号は平成13年改正で導入された。 なお、19号の条文は 「不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的で、他人の特定商品等表示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標章その他の商品又は役務を表示するものをいう。)と同一若しくは類似のドメイン名を使用する権利を取得し、若しくは保有し、又はそのドメイン名を使用する行為」とあるが、 これらの目的部分に当たる「不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的」のことを法学用語では図利加害目的と呼んでいる。 DVDのコピーガードをやぶる事などは違法(不競法2条1項17号・18号)。 条文では「技術的制限手段の効果を妨げること」などが違法であるとされる。 DVD等のコピーガードやぶりのほか、衛星放送などのスクランブル放送の不正視聴、購入製品シリアル番号の入力が必要なコンピュータソフトウェアの不正利用などが対象となると考えられている。 例として、ある会社の法人の従業員が不正競争防止法違反を行ったとき、国や行政は必要に応じてその従業員の雇い主である法人(例の場合なら会社)または雇用主である自然人も罰する事ができ、こういった規定のことを「両罰規定」という。 ただし、被害者がその雇用主の法人自身である場合にまで、被害者法人を罰するのは不合理であるので、学説などにより、雇用主地震が被害者である場合は例外と考えられている。
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法学 > 経済法 > 不正競争防止法 法学 > 知的財産権法 > 不正競争防止法 不正競争防止法の教科書。
* [[法学]] > [[経済法]] > [[不正競争防止法]] * [[法学]] > [[知的財産権法]] > [[不正競争防止法]] [[w:不正競争防止法|不正競争防止法]]の教科書。 == 概要 == 不正競争防止法(「不競法」などと本ページでは略記)の内容は、多岐に渡り、一例として、いわゆる「産業スパイ」を禁じた条項や営業秘密の保護などを制定していたり、一方では商標法や著作権法などでは取り締まることができない商品表示の模倣を規制したものや、あるいは特許法では取り締まることができないが他社の商品を真似する事を規制した条項など、内容が多岐にわたる。 法律自体は古く、昭和の初期に制定されているが、しかし産業スパイの規制は平成2年に制定されたり、その後の改正では社会のデジタル化に応じた新しい規制が追加されたりするなど、制定当初と比べ、法の性質が比較的大きく変わってきている。 === ブランドの保護 === 無許可で、有名ブランドなどの商品表示(商品名や企業名など)にあやかった商品名や企業名や店名などをつける事は、違法である(2条1項2号)<ref>大阪弁護士会、P174</ref>。(以下、「2号」と呼ぶことにする) そのような商品を販売する事なども違法である。 商標権法と違い登録を要件としない代わりに、不正競争防止法では周知性(1号)や著名性(2号)などを要件としている<ref>愛知、P414</ref>。 2号の著名性ある表示の保護は、平成5年(1993)の全面改正の際に新設された条項である<ref>角田、P303</ref>。 ;スナックシャネル事件 平成の前半、千葉県である飲食店が自店の店名に「スナックシャネル」という名前をつけた。 これがイタリアの有名服飾ブランドのシャネル グループによって訴えられた。 業種や規模の非類似性<ref>角田、P301</ref>から、消費者がスナックシャネルとイタリアのシャネルとが混同される可能性は低い<ref>愛知、P417</ref>だろうが、 しかし最高裁は誤認を引き起こす可能性があるとして、シャネルグループ側の勝訴とした。 商標権の場合は、業種区分などの類似性が議論になる。 しかし不正競争防止法では、業種が類似していなくても対象になる。 この判例の背景として、現代では多くの企業はブランドイメージを重視しており、 たとえ異業種であっても商品名や企業名を真似られる事は、 そのブランドイメージの信用低下につながるおそれのある事などが、 背景として考えられる<ref>大阪弁護士会、P175</ref>。 なお、ラブホテルのホテルシャネル事件とは異なる事件である<ref>角田、P303</ref>。 === 営業秘密 === 日本企業など日本の組織<ref>茶園、P180</ref>が非公開にしている技術などの情報を外部に漏らすと、営業秘密に関する不正競争行為とみなされ、違法である。2条1項4号~10号に該当する。産業スパイの違法性も、これに該当する<ref>茶園、P74</ref>。 製造業などの技術ノウハウや設計図<ref>『逐条解説 不正競争防止法 第2版』、P91</ref>に限らず、顧客名簿や従業員名簿<ref>『逐条解説 不正競争防止法 第2版』、P99、参考文献では派遣企業の管理名簿が例示されている</ref>や仕入れリストなども営業秘密になりうる<ref>愛知、P43</ref>。 また、窃取や詐欺などの手法をもちいて技術情報などを取得することも、不正取得とみなされ、それを使用したり開示することは営業秘密に関する不正競争行為であり、違法である<ref>茶園、P74</ref>。たとえば、自分が直接詐取をしなくとも、たとえば詐取された顧客名簿である事を知りながら取引するなどは違法である<ref>愛知、P439</ref>。 ;適用範囲 日本の組織でなく、日本でも活動していない外国企業の営業秘密については、処罰の対象から外れる。一方、日本で事業をしている組織の営業秘密でありさえすれば、侵害された場所が外国であっても処罰の対象になる(21条6項)<ref>茶園、P180</ref><ref>逐条、P288</ref> なお、営業秘密の侵害ではなく、日本国の裁判所の発する秘密保持命令に違反した場合は、日本の裁判所の命令に違反した事が問題でもあるので、日本の組織の営業秘密であるかどうかを問わない(21条7項)<ref>茶園、P180</ref><ref>逐条、P290</ref>。 ;その他 営業秘密の成立要件としては、有用性、非公知性、秘密管理性の3つがある(不正競争防止法2条6項)。 営業秘密でない情報でも契約書などにより秘密にする事は法的に可能であるが、その場合の根拠法は不正競争防止法ではなく民法その他の法など別の法が根拠法になる<ref>逐条、P360</ref>。 === 模倣品・海賊版など === 模倣品や海賊版の対策として2条1項3号では、他人の商品の形態を模倣した商品の譲渡が禁止されている。 平成5年以前でも、意匠権などを用いて意匠登録をされているものは取り締まりをすることができたが、意匠は早い時期に模倣をすることができてしまうため、意匠登録がされる前は意匠権によっては取り締まることができないなどの事情もあり、保護が不十分であった。このため、平成5年に上記の規定が新設されることになった。 ただし、日本国内において発売から3年が経過した商品については、(常識的な限度はあるだろうが、)ある程度なら形態の模倣をする事が可能である<ref>茶園、P58</ref><ref>茶園、P234</ref>(19条5項イ)。 この理由としては、その3年のうちに先行投資がある程度は回収できる事などが理由と考えられる。もちろん3年以内には投資をあまり回収できなかった商品もありうるが、しかし行政上の都合により一律に期間を設定する必要があるため、よって前述のような政策的な見地により一定の期間を定めたと説明されている<ref>茶園、P58</ref><ref>茶園、P240</ref>。また3年という長さの根拠については、1993年の欧州共同体における同類の規制でも発売後の模倣禁止の期間が3年であったので、国際的ハーモナイゼーション(国際協調や、国際的なすり合わせのような意味)の観点からも日本でも3年が採用された<ref>逐条、P240</ref>。 === 商品名などの混同惹起 === 商標登録されてない商品名や商号でも、他社がそれを無許可で使用すると、もしその商品名や商号が十分に有名なものの場合、不正競争防止法違反になる場合がある(2条1項1号)。 有名な事例として「勝烈庵」(かつれつあん)事件がある。これは、横浜にある料理屋の「勝烈庵」が、他社に商店名を真似された事件であり、昭和51年の裁判と昭和58年の裁判があるが、昭和58年のほうの裁判では、横浜地方裁判所の判決では横浜を中心とした周辺地域での周知性を根拠にして、裁判所は他店の「かつれつあん」および類似の商店名の使用を差し止めを認めた<ref>茶園、P26</ref><ref>逐条、P68</ref><ref>角田、P296</ref>。 一方、静岡県富士市所在の「かつれつあん」に対する請求については、周知性が否定されたので、請求が棄却された<ref>茶園、P27</ref><ref>角田、P296</ref><ref>愛知、P414</ref>。 商標法による登録商標の保護は日本全国に及ぶが、一方で不正競争防止法による商標の保護は、上述のように、その商標が周知の地域だけに限られる<ref>茶園、P26</ref>。不正競争防止法による商標の保護は、商標登録されてないものの保護をするのだから、上述のように集知性という相応の基準があるわけである<ref>逐条、P67</ref>。 === 原産地などの誤認惹起 === 原産地を誤認させる表示は、不正競争とされ違法である。原産地に限らず、品質、内容、製造方法、用途について誤認を引きおこすもの(誤認惹起)は違法である(2条1項20号)。つまり、原産地や品質などの誤認惹起行為は違法である。 説明の簡略化のため、本ページでは主に原産地について説明する。 たとえば日本産のワインであるのにフランス産ワインであると誤認させるような表示は違法である<ref>茶園、P118</ref> <ref>角田、P322</ref>。 原産地表示が明記されていなくても、たとえば日本産製品の包装にイタリア国旗など外国国旗をつけて販売するような事は、外国で製造されたものと誤認させるおそれがあるので違法とみなされた判例がある。 (ヘアピン事件)<ref>角田、P322</ref><ref>逐条、P146</ref> ただし別の判例では、ダイヤモンドの場合は加工によって大きく価値が変わるので、産出国ではなくその加工地が原産地となる場合もある<ref>逐条、P146</ref><ref>茶園、P118</ref>。 (昭和53年の原石ベルギーダイヤモンド事件)このように商品価値が大きく付与された地を基準として原産地とする傾向がある<ref>逐条、P146</ref><ref>茶園、P118</ref>。 品質の誤認惹起の判例としては、酒税法上「ビール」でない発泡酒を「ライナービヤー」として販売した事件が、日本では「ビヤ-」とは「ビール」のこととするのが一般的であるとの理由で誤認惹起行為に該当するとして、判例では違法になった(昭和40年のライナービヤー事件)<ref>逐条、P149</ref><ref>角田、P322</ref>。 これら誤認惹起の訴訟や差し止めが可能な請求権者は、その誤認惹起行為により「営業上の利益」を侵害される者に限定されるので、原則として誤認惹起をする者に対する競争者だけが請求可能である。よって、一般消費者には原則として請求の主体にはならない。<ref>逐条、P152</ref><ref>茶園、P122</ref><ref>角田、P322</ref> == 雑題 == ;裁判公開の例外 裁判は憲法では公開が原則であるが(日本国憲法82条)、しかし営業秘密に関する裁判は公開すべきではない。 そこで、例外的に、営業秘密に関する裁判については、裁判所はその営業秘密を非公開にして、非公開である裁判官室<ref>茶園、P163</ref>やその他の非公開の場所で処理を進めること等により、もっぱら裁判官自身だけが閲覧できるようにする事ができる(7条2項など)。<ref>茶園、P163</ref>この制度のことを「インカメラ手続」<ref>茶園、P163</ref>または「インカメラ審理手続」<ref>逐条、P189</ref>などという。 ただし、必要に応じて、裁判者の裁量に応じて当事者や訴訟代理人や民事訴訟法で定められる専門委員(民訴第5条第2節第1款)<ref>茶園、P163</ref>に情報の一部を開示することができる<ref>逐条、P190</ref>(不競法7条4項 など)。 このインカメラ手続きに加えて、さらに秘密保持命令(10条)を当事者などに発する事を併用することにより、より一層に営業秘密を保持させる効果がある<ref>茶園、P163</ref>。秘密保持命令に違反して営業秘密をもらすと、刑事罰の対象になる(21条2項6号)<ref>茶園、P164</ref><ref>逐条、P197</ref>。なお秘密保持命令は、当事者からの申し立てにもとづいて裁判所が発することができ(10条2項)、また決定の通知は決定書による書面で当人に通達しなければならない(10条3項)<ref>茶園、P164</ref><ref>逐条、P475</ref>。 なお、上記の非公開の条文による非公開方法とは全く異なる他の非公開手段として、民事訴訟を利用せずに仲裁を利用するという手段もある。なぜなら、民事訴訟は公開が原則であるが、一方で仲裁の制度には公開の義務が無いので、民事訴訟を起こさずに仲裁でとどめておく方法で「企業秘密」<ref>三木、P6</ref>を非公開にできるからである<ref>三木浩一『民事訴訟法』、2021年1月15日 第3版 第8刷 発行、P6</ref>。実際、国際商事紛争では仲裁もよく使われている<ref>三木、P6</ref>。ニューヨーク条約という国際商事紛争の仲裁に関する国際条約があるので、実効性も高い。 ;ドメイン 他人の商品や他社の企業名などと同じドメインまたは類似のドメインを取得することは違法である(19号)。ドメインに関する本号は平成13年改正で導入された。 なお、19号の条文は 「不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的で、他人の特定商品等表示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標章その他の商品又は役務を表示するものをいう。)と同一若しくは類似のドメイン名を使用する権利を取得し、若しくは保有し、又はそのドメイン名を使用する行為」とあるが、 これらの目的部分に当たる「不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的」のことを法学用語では図利加害目的と呼んでいる。<ref>茶園、不正競争防止法、P107</ref><ref>愛知、P446</ref> ;コピーガードやぶり DVDのコピーガードをやぶる事などは違法(不競法2条1項17号・18号)。<ref>愛知、P444</ref> 条文では「技術的制限手段の効果を妨げること」などが違法であるとされる。 DVD等のコピーガードやぶりのほか、衛星放送<ref>茶園、P10</ref>などのスクランブル放送の不正視聴、購入製品シリアル番号の入力が必要なコンピュータソフトウェアの不正利用などが対象となると考えられている<ref>茶園、P100</ref>。 ;両罰規定 例として、ある会社の法人の従業員が不正競争防止法違反を行ったとき、国や行政は必要に応じてその従業員の雇い主である法人(例の場合なら会社)または雇用主である自然人も罰する事ができ、こういった規定のことを「両罰規定」という<ref>逐条、P296</ref><ref>茶園、P172</ref>。 ただし、被害者がその雇用主の法人自身である場合にまで、被害者法人を罰するのは不合理であるので、学説などにより、雇用主地震が被害者である場合は例外と考えられている<ref>逐条、P297</ref>。 === 主な参考文献 === * 茶園成樹 編『不正競争防止法 第2版』、有斐閣、2019年9月15日 第2版 第1刷発行、 * 経済産業省 知的財産政策室 編『逐条解説 不正競争防止法 第2版』、商事法務、2019年7月10日 第2版 第1刷 発行、 * 角田政芳・辰巳直彦『知的財産法 第9版』、有斐閣、2020年4月20日 第9版 第1刷 発行 * 愛知靖之ほか、『知的財産法』有斐閣、2018年4月30日 初版第1刷発行 * 『Q&A 商標・意匠・不正競争防止法 ~大阪の弁護士が解説する知的財産権~』、大阪弁護士会知的財産権委員会 出版プロジェクトチーム、平成28年9月20日 初版第1刷 発行 == 教科書・コンメンタール == * [[/序論|序論]](比較法・改正の歴史など) * 目的(1条) * 定義(2条) * 差止関係(3条) * 損害賠償関係(4条〜9条) * 秘密保持関係(10条〜13条) * 信用回復措置(14条) * 消滅時効(15条) * 外国国旗・国際機関の標章等の使用禁止(16条・17条) * 利益供与の禁止(18条) * 適用除外(19条) * 経過措置(20条) * 罰則(21条・22条) * 刑事訴訟手続の特例(23条〜31条) * 没収に関する手続等の特例(32条〜34条) * 保全手続(35条・36条) * 没収及び追徴の裁判の執行及び保全についての国際共助手続等(37条〜40条) == 判例集 == * 昭和時代 * 平成時代 ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=73162 不正競争行為差止](最高裁判例 平成5年12月16日)不正競争防止法1条1項2号(現[[不正競争防止法第2条|2条]]1項1号) - アメックス事件 ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54776 著作権侵害差止等](最高裁判例 平成9年7月17日)民訴法394条(現[[民事訴訟法第312条|312条]]1項),民訴法420条1項8号(現[[民事訴訟法第338条|338条]]1項8号),旧不正競争防止法(昭和9年法律第14号)1条1項1号(現2条1項3号),旧不正競争防止法(昭和9年法律第14号)6条(平成5年法では削除),[[商標法第46条|商標法46条]]1項1号<!--不正競争防止法に関係する判旨に係る参照法条のみ記載--> - ポパイ事件、ポパイ第4事件、ポパイネクタイ事件 ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=63054 不正競争行為禁止](最高裁判例 平成10年9月10日)不正競争防止法2条1項1号 - スナックシャネル事件 ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=62470 売掛代金請求本訴,損害賠償請求反訴事件](最高裁判例 平成13年6月11日)[[民法第90条|民法90条]],不正競争防止法2条1項1号,不正競争防止法13条1号(現[[不正競争防止法第21条|21条]]2項1号),[[商標法第78条|商標法78条]] ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52399 移送申立て却下決定に対する抗告審の取消決定に対する許可抗告事件](最高裁決定 平成16年4月8日)[[民事訴訟法第5条|民訴法5条]]9号,[[不正競争防止法第3条|不正競争防止法3条]]1項 ** [http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52429 名称使用差止等請求事件](最高裁判例 平成18年1月20日)不正競争防止法1条,不正競争防止法2条1項1号,2号,[[w:宗教法人法|宗教法人法]]6条<!--不正競争防止法に関係する判旨に係る参照法条のみ記載--> - 天理教事件、[[w:天理教豊文教会#名称使用差止等請求控訴事件|天理教豊文(とよぶみ)教会]]事件 ** [https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=88168 不正競争防止法違反被告事件](最高裁判例 平成30年12月3日)不正競争防止法(平成27年法律第54号による改正前のもの)21条1項3号 * 令和時代 ** [https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=90062 不正競争防止法違反被告事件](最高裁判例 令和3年3月1日)不正競争防止法(平成27年法律第54号による改正前のもの)2条1項10号,不正競争防止法(平成27年法律第54号による改正前のもの)21条2項4号 ** [https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=91187 不正競争防止法違反幇助被告事件](最高裁判例 令和4年5月20日)[[刑法第60条|刑法60条]]、[[不正競争防止法第18条|不正競争防止法18条]]1項、不正競争防止法21条2項7号、[[刑事訴訟法第382条|刑訴法382条]]、[[刑事訴訟法第411条|刑訴法411条]]1号 == 他の知的財産法のリンク == * [[著作権法]] {{進捗|00%|2021-09-13}} * [[商標法]] {{進捗|00%|2021-09-13}} * [[不正競争防止法]] {{進捗|00%|2021-09-13}} * [[特許法]] {{進捗|00%|2021-09-13}} * [[意匠法]] {{進捗|00%|2021-09-13}} == 出典などの脚注 == [[カテゴリ:法学|ふせいきようそうほうしほう]] [[category:経済法|ふせいきようそうほうしほう]] [[カテゴリ:不正競争防止法|*]]
2006-09-01T17:12:47Z
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労働法
労働法の教科書。
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法学 > 労働法 労働法の教科書。
*[[法学]] > [[労働法]] [[w:労働法|労働法]]の教科書。 == 労働法の教科書 == *[[労働基準法]] *[[労働契約法]] *[[労働組合法]] *[[労働関係調整法]] *[[最低賃金法]] *[[男女雇用機会均等法]] *[[労働審判法]] *[[労働安全衛生法]] *[[労働者派遣法]] *[[職業安定法]] [[Category:法学の書庫|ろうとうほう]]
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ドイツ語/はじめに
ドイツ語はインド・ヨーロッパ語族のうち西ゲルマン語系に属し、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインを中心に、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、イタリア、チェコ、フランスのアルザス地域圏の一部や、アメリカ合衆国などで、約1億2千万人に話されている言語です。 かつてはポーランドやチェコなどでも話されていました。ドイツ語の詳しい歴史についてはウィキペディアの歴史の項目をご覧ください。ドイツ語を話す人は決して多くはありませんが、ドイツ語圏は文学、学術、歴史の世界で重要な貢献を果たしてきました。また現在もドイツ・スイス・オーストリアなどのドイツ語圏では、ドイツ語による活発な経済活動や文化活動が行われており、現代社会でも有用な言語です。 ドイツ語は、英語と近いため、似た単語が多く、英語を知っている人には親しみやすい言語です。けれども、英語にはない冠詞や名詞の格変化などがあり、やや最初はとまどうかもしれません。しかしドイツ語の文法はあまり例外がなく、根気よく基本的な表現を習得していくことで、かなりの程度まで上達することが誰にでも可能です。 この教科書では、それぞれのレベルに合わせた学習目標をおいています。 初級では、ドイツ語で自分の意思を伝えること、日常の場面で出会う表現を理解できること、基本的な文法事項を習得することを目標にします。簡単な表現からはじめて、だんだんに複雑な表現を覚えていきます。使われる単語には、基本的な単語に若干ドイツの日常生活でなじみ深い単語を加えてあります。 各課は例文・単語・文法事項・その他の表現・豆知識を含んでいます。短い文章を中心に、実践的な場面で使われる表現を集めています。例文はその課で習得する基本的な表現と単語を含んでいます。例文は必ず一度は音読してください。またできれば例文は暗記してください。例文の後には訳がついていますので、日本語をみてドイツ語をいう練習をするとよいでしょう。例文の後に、その課で学習する単語のうち、重要なものの一覧があります。この単語も音読して、覚えるようにしましょう。 ドイツ語 表紙へ戻る/ ドイツ語 初級へすすむ
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ドイツ語はインド・ヨーロッパ語族のうち西ゲルマン語系に属し、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインを中心に、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、イタリア、チェコ、フランスのアルザス地域圏の一部や、アメリカ合衆国などで、約1億2千万人に話されている言語です。 かつてはポーランドやチェコなどでも話されていました。ドイツ語の詳しい歴史についてはウィキペディアの歴史の項目をご覧ください。ドイツ語を話す人は決して多くはありませんが、ドイツ語圏は文学、学術、歴史の世界で重要な貢献を果たしてきました。また現在もドイツ・スイス・オーストリアなどのドイツ語圏では、ドイツ語による活発な経済活動や文化活動が行われており、現代社会でも有用な言語です。 ドイツ語は、英語と近いため、似た単語が多く、英語を知っている人には親しみやすい言語です。けれども、英語にはない冠詞や名詞の格変化などがあり、やや最初はとまどうかもしれません。しかしドイツ語の文法はあまり例外がなく、根気よく基本的な表現を習得していくことで、かなりの程度まで上達することが誰にでも可能です。 この教科書では、それぞれのレベルに合わせた学習目標をおいています。 初級では、ドイツ語で自分の意思を伝えること、日常の場面で出会う表現を理解できること、基本的な文法事項を習得することを目標にします。簡単な表現からはじめて、だんだんに複雑な表現を覚えていきます。使われる単語には、基本的な単語に若干ドイツの日常生活でなじみ深い単語を加えてあります。 各課は例文・単語・文法事項・その他の表現・豆知識を含んでいます。短い文章を中心に、実践的な場面で使われる表現を集めています。例文はその課で習得する基本的な表現と単語を含んでいます。例文は必ず一度は音読してください。またできれば例文は暗記してください。例文の後には訳がついていますので、日本語をみてドイツ語をいう練習をするとよいでしょう。例文の後に、その課で学習する単語のうち、重要なものの一覧があります。この単語も音読して、覚えるようにしましょう。 ドイツ語 表紙へ戻る/ ドイツ語 初級へすすむ
[[File:Legal status of German in Europe.svg|frameless|right]] ドイツ語はインド・ヨーロッパ語族のうち西ゲルマン語系に属し、[[w:ドイツ|ドイツ]]、[[w:オーストリア|オーストリア]]、[[w:リヒテンシュタイン|リヒテンシュタイン]]を中心に、[[w:スイス|スイス]]、[[w:ベルギー|ベルギー]]、[[w:ルクセンブルグ|ルクセンブルク]]、[[w:イタリア|イタリア]]、[[w:チェコ|チェコ]]、フランスの[[w:アルザス地域圏|アルザス地域圏]]の一部や、[[w:アメリカ合衆国|アメリカ合衆国]]などで、約1億2千万人に話されている言語です。 かつてはポーランドやチェコなどでも話されていました。ドイツ語の詳しい歴史についてはウィキペディアの[[w:ドイツ語#歴史|歴史の項目]]をご覧ください。ドイツ語を話す人は決して多くはありませんが、ドイツ語圏は文学、学術、歴史の世界で重要な貢献を果たしてきました。また現在もドイツ・スイス・オーストリアなどのドイツ語圏では、ドイツ語による活発な経済活動や文化活動が行われており、現代社会でも有用な言語です。 ドイツ語は、英語と近いため、似た単語が多く、英語を知っている人には親しみやすい言語です。けれども、英語にはない冠詞や名詞の格変化などがあり、やや最初はとまどうかもしれません。しかしドイツ語の文法はあまり例外がなく、根気よく基本的な表現を習得していくことで、かなりの程度まで上達することが誰にでも可能です。 この教科書では、それぞれのレベルに合わせた学習目標をおいています。 初級では、ドイツ語で自分の意思を伝えること、日常の場面で出会う表現を理解できること、基本的な文法事項を習得することを目標にします。簡単な表現からはじめて、だんだんに複雑な表現を覚えていきます。使われる単語には、基本的な単語に若干ドイツの日常生活でなじみ深い単語を加えてあります。 各課は例文・単語・文法事項・その他の表現・豆知識を含んでいます。短い文章を中心に、実践的な場面で使われる表現を集めています。例文はその課で習得する基本的な表現と単語を含んでいます。例文は必ず一度は音読してください。またできれば例文は暗記してください。例文の後には訳がついていますので、日本語をみてドイツ語をいう練習をするとよいでしょう。例文の後に、その課で学習する単語のうち、重要なものの一覧があります。この単語も音読して、覚えるようにしましょう。 [[ドイツ語]] 表紙へ戻る/ [[ドイツ語 初級]]へすすむ [[Category:ドイツ語|はしめに]]
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ギリシア語/形容詞
ギリシャ語の形容詞は、修飾する名詞の性、数、格によって変化します。動詞の変化などと違って例外が少ないので覚えやすいでしょう。
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ギリシャ語の形容詞は、修飾する名詞の性、数、格によって変化します。動詞の変化などと違って例外が少ないので覚えやすいでしょう。
ギリシャ語の形容詞は、修飾する名詞の性、数、格によって変化します。動詞の変化などと違って例外が少ないので覚えやすいでしょう。 === 男性名詞 === *例:'''γιάτρος'''(医者) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |ο κάλ'''ος''' γιάτρος |colspan="12"|οι κάλ'''οι''' γιάτροι |- align="center" |属格 |του κάλ'''ου''' γιάτρου |colspan="12"|των κάλ'''ων''' γιάτρων |- align="center" |対格 |τον κάλ'''ο''' γιάτρο |colspan="12"|τους κάλ'''ους''' γιάτρους |} === 女性名詞=== *例:'''ταβέρνα'''(レストラン) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |η κάλ'''η''' ταβέρνα |colspan="12"|οι κάλ'''ες''' ταβέρνες |- align="center" |属格 |της κάλ'''ης''' ταβέρνας |colspan="12"|των κάλ'''ων''' ταβέρνων |- align="center" |対格 |την κάλ'''η''' ταβέρνα |colspan="12"|τις κάλ'''ες''' ταβέρνες |} === 中性名詞 === *例:'''μήλο'''(りんご) {| |- align="center" | |colspan="3" align="center"|単数 |colspan="12" align="center"|複数 |- align="center" |主格 |το κάλ'''ο''' μήλο |colspan="12"|τα κάλ'''α''' μήλα |- align="center" |属格 |του κάλ'''ου''' μήλου |colspan="12"|των κάλ'''ων''' μήλων |- align="center" |対格 |το κάλ'''ο''' μήλο |colspan="12"|τα κάλ'''α''' μήλα |} [[Category:ギリシア語|けいようし]]
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2006-12-16T15:43:01Z
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Xプログラミング
メインページ > 工学 > 情報技術 > プログラミング > Xプログラミング ここでは、Unix上でGUIを扱う基礎となる、X Window Systemを扱います。 X Window System(以下、単に「X」と呼ぶ)はUNIX上でGUIを扱う手段として長く利用されています。現在では、いわゆるUNIXワークステーションだけでなく、一般のデスクトップパソコンでも、Xを利用することができます。 たとえば、Linuxのシステムを使えばもちろんXを利用することができるでしょう。また、UNIXベースであるMac OS Xでも“X11”というサーバを使えば、Aquaインタフェースと並行してXを利用できます。 また、(この解説では基本的に対象外ですが)Windowsであっても“Cygwin/X”などを利用すれば、やはりXを使うことができます。 Xを用いたプログラミングは、「点を打つ」「線を引く」といった単体で利用することが難しい機能を利用するものです。これらの機能だけを使うプログラミングは効率的だとは言い難いため、コンピュータに詳しい開発者であっても直接にXを使うプログラミングを敬遠し、Qt などのツールキットを利用するプログラマーも多くいます。実際、Xを用いたプログラミングを知らなくてもツールキットだけでグラフィカルなプログラムを作成することも可能です。しかし、たとえば次のような理由から X を用いるプログラミングの知識が必要とされる場合があります。 第一に、ツールキットが提供してくれるものだけで全ての用が足りるわけではありません。ツールキットが提供するウィジェットに不足を感じ、GTK+のソースを読んで内容を調べるようなときには、Xの知識がなければ読み進めることが困難です。 第二に、GUIを用いた単純なゲームなどを開発する場合は、ツールキットを用いるよりもxcbの関数を直接用いた方がプログラムは作成しやすく、かつ読みやすくできます。これは、ゲームで使いたいインターフェースは、しばしばウィジェットとして提供されているものとは別物であることが多いからです。ゲームのメニューやキャラクターやアイテムなどの要素をツールキットが提供する一般的な枠組みにを当てはめていくよりも作成者がそれぞれのゲームに適した枠組みを一から書き起こす方が開発は容易です。この場合に開発者は xcb を直接に用いたプログラミングを行うことになります。 前置きが長くなりましたが、ここから実際のX Window Systemプログラミングを行なっていきます。ただし、その前に実際にプログラムを動かす前に、いくつか知っておく必要があることがあります。プログラミングに慣れた人なら、手元にXのソースコードを置いておくことを勧めます。これらを閲覧することでX Window Systemの動作やプログラミング手法になじみやすくなります。X Window Systemは、 からダウンロードすることが出来ます。現在の系列はX11と呼ばれ、その中の最新版はR7.7です。X11系列のR6とR7ではビルドシステムに大きな変化が現われました。R6まではimakeが使われていましたが、R7以降ではGNUのAutotoolsを利用して各々の部分を個別にビルド出来るようになったのです。これは、個々のプログラムの独立性を高める上で大きな前進といえそうですが、ソースを読むという立場からは、全てのソースをひとまとめでダウンロード出来た方が便利です。ここではX11R6.8を利用します。R6系列では最も上のディレクトリはxc/が含まれています。xc/以下ではlib/, include/, program/などのサブディレクトリが含まれています。これらについてはXクライアントのプログラムをする上で何度か触れる機会が出て来ます。 ここまではソースを読む手間を惜しまない人向けです。ここからはXクライアントを作成する人全員が知っておく必要があります。ここでは2点重要な点をあげます。 1点目はXプログラムを動かすには、Xサーバが必要ということです。X Window System Sysyemはサーバクライアント型プログラムです。XサーバはXクライアントからの要求を受け取り、その内容を画面に描画していきます。program/Xserver以下のファイルがXサーバの本体です。Xサーバのプログラム名はXの1文字です。これについてのmanは$man Xで読むことが出来ます。man自体の長さもなかなかのものですが、SEE ALSOの数が非常に多く、読みはじめると相当の時間がかかりそうです。 我々が通常X Window Systemプログラムと呼ぶのはXクライアントのプログラムを指します。そのため、Xクライアントを動かすためには、Xサーバが動いている必要があります。xtermやgdmなどもXクライアントに含まれるため、これらが起動している環境では当然Xサーバも起動しています。一方、通常コンソールで作業しているならXサーバを立ち上げる必要があります。 簡潔にXサーバを立ち上げるには コマンドを使うのがよいでしょう。このコマンドはXサーバ(X)に加え、最初のXクライアント(デフォルトではxterm)を立ち上げます。xinitからXサーバを起動した場合には、最初のXクライアントを終了した時点でXサーバも停止します。これはXとXクライアントを別々に立ち上げたときの振舞いとは異なっているので、注意が必要です。(xinitコマンドはprogram/xinit/xinit.cで定義されています。) 環境によっては、Xを立ち上げるのにstartxを利用する事を推奨しています。startxは、xinitと似ていますが、より多くのXクライアントを起動しようとします。これらはXプログラミングを行なう上では必要ないので、xinitを利用すればよいでしょう。(startxもprogram/xinit内のstartx.cppで定義されています。cppの拡張子ですがstartx自体はshのシェルスクリプトでc++とは関係がありません。) 2点目として、Xクライアントのコンパイルについて述べます。X Window Systemプログラミングでは通常Cを利用します。w:Gtk+やw:SDLに関していえば、これらはCPlusPlusやw:Pythonなどから利用することができるため、間接的には他の言語を利用してXプログラミングを行なうことは可能です。しかし、Xサーバへの通信を定義しているXlibは、Cのライブラリとして作成されているため、Cを利用するのがよいでしょう。 残念なことに、Xlibの関数を使用するためのヘッダファイルやライブラリをCコンパイラが見つけてくれるとは限りません。Xlib関連のファイルは/usr/以下ではなく/usr/X11R6(環境によってかわります。)以下に置かれています。これを見つけさせるためにコンパイラには次のようなフラグを与える必要があります。コンパイラがccと仮定すると、 が求められるコマンドです。ここで、-lX11は必ずソースファイルより後につけて下さい。(理由はccのmanまたはinfoの-lオプションに関する項にあります。ccは関数をファイル名が置かれた順に探すのです。)他にも-Wallなどをつけておくと引数の順番間違いなどを見つけるのに有用です。 pkg-configコマンドが利用できる環境なら、リンクのオプションを pkg-config x11 --libs で、コンパイルのオプションを pkg-config x11 --cflags で取得できます。 GUIを用いたプログラミングをするために、まずXサーバにGUIを描画したい領域を確保させます。Xサーバ上で確保された長方形の領域はウィンドウと呼ばれます。 最初にプログラム例を示します。このプログラムは2.6系列のLinuxで実行できることを確認していますが、システムによってはXlibの場所などが異なっており、コンパイルできないかも知れません。詳しいXlibの場所については、開発元、またはディストリビュータに聞いてください。 ここでいくつかの関数が用いられているので順に解説して行きます。各々の関数には対応した名前のmanファイルが存在しそれらの説明を読むことができます。 システムによってはMANPATH変数が適切に設定されておらず、manが利用できないかも知れません。ソースコードを持っているなら、doc/man/X11内にXOpenDisplayのmanが存在します(manファイルはgzipで圧縮されたテキストファイルです。そのため、エディタを使えばmanコマンドに頼らずともmanを読むことができます。)。 Xサーバとの通信を行い、クライアントが利用するリソースを手に入れる関数です。これ以降Xサーバとの通信はここで得たDisplay変数を用いて行われます。 引数にNULLを指定すると、現在使用されているXサーバがXサーバとして利用されます。(XOpenDisplayのmanから) Xクライアントは長方形の領域を取得し、その中で描画を行います。ここで領域のことをWindowと呼び、Windowを取得するための関数がXCreateSimpleWindowです。XCreateWindowという関数ではより詳細な設定ができますが、ここでは使用しません。 引数は順にDisplay*,親ウィンドウ,x座標,y座標,幅,高さ,枠の幅,枠の色, 開いたウィンドウの色となっています。ここで2点についてコメントします。 まず、親ウィンドウという引数に付いてです。ウィンドウには親子関係があり、子ウィンドウは親ウィンドウが指定した範囲より外に描画を行うことができません。ここでは任意の位置にウィンドウを開きたいので、ルートウィンドウを親ウィンドウとして指定します。ルートウィンドウはXサーバが所持しているウィンドウでXサーバが使える全ての座標を占めているウィンドウです。そのため、ルートウィンドウを親ウィンドウとしているウィンドウは、サーバが使い得る全ての座標を利用することができます。 Xサーバが提供するルートウィンドウを利用するにはDefaultRootWindowを利用します。(lib/X11/Xlib.h内で定義されているマクロです。中身はDisplay構造体から対応するウィンドウを取り出しています。) 2点目は色についてです。色は数値によって表されます。Xウィンドウが実際に使える色はハードウェアによって決まっています。筆者の環境ではRGB値がそれぞれ0-255の値を取ることができます。このような環境ではRGBのそれぞれを16進数で指定することが可能です。rgb値をr,g,bとすると、色は次の式で表されます。 例えば白では(r,g,b) = (0xff, 0xff, 0xff)ですが、このときには与える色は で表されます。例では0を与えていますが、これは、(r,g,b)=(0,0,0)で黒に対応します。 実際に実行すると画面左上に黒のウィンドウが開かれるはずです。ここまでで描画したい領域を押さえる方法を紹介しました。次項では実際に描画を行う方法を紹介します。 前項では領域を押さえる方法を習得しました。次に、領域内に点を打つ方法を紹介します。使える領域内には多くのw:ピクセルがあります。ここで扱うのは個々のピクセルを好みの色で塗りつぶす方法です。どのような絵もピクセルの集合で表されることを考慮すれば、これだけであらゆる絵がかけることが分かります。 逆に点を打つだけでは解決できないことを3点あげます。 1点目として、2Dのアニメーションを行いたいときには、打つべき点が多くあるため、1点ずつ描画を行っていると表示がちらつく問題をあげます。 2点目は静止画でも3Dの描画を行うには、どのピクセルをどの色で塗るかを決めなければなりません。 最後に、一般的なツールキットが提供するようなマウスに対する対応(例えばウィンドウ中のある領域をクリックすると'OK'が選択されるなど)は絵を書くこととは別に行う必要があります。 しかし、点が打てるなら、それを用いて線を引くことができます(斜め線の場合はどのピクセルを塗るかを決定するアルゴリズムが必要になります。w:ブレゼンハムのアルゴリズムを参照してください。)。線が引ければ、それを繰り返すことで長方形も作ることができます。結局点を打つことは全ての描画の基本になることに注意する必要があります。 点を打つには、XDrawPoint関数を使います。XMapWindowを使った後、 を追加します。追加した後にXFlush(dpy);を書かないとXDrawPointがXサーバに届かないので注意が必要です。うまく行くと画面の中心に黒い点が打たれるはずです。 ここでGCについてコメントします。XDrawPointの3つめの引数はGC(Graphics Context)という構造体です。GCとは描画される点や線の性質を定める性質を持っており、点の色などを設定するときにはこの量を設定する必要があります。 GCを利用するには、作ったGCをXサーバに登録する必要があります。GCの登録には を利用します。(lib/X11/CrGC.c内の関数です。) この関数は のプロトタイプを持ちます。3番目と4番目が実際に値を登録する部分です。2番目のDrawableは新しく出て来た変数ですが、これについては後述します。 GCにはいくつかの設定項目がありますが、ここでは点の色を変更します。XDrawPointで用いられるのはGCのforegroundという項目です。 残念なことにこれを設定するには2段階の手順を踏む必要があります。まず、3番目の変数で変更したい値を指定します。次に、4番目の変数に実際に変更する値を与えます。この2つの手順によってforegroundの登録がなされます。 実際のコードは次のようになります。ここでは0xff0000(赤)の前景色を持つGCを登録します。 ここまででGCが登録されました。XGCValuesの詳細はXCreateGCのmanを参照してください。 ここでは変更する項目が1つなのでわからないのですが、3番目の引数であるunsigned longは、複数の要素を指定するためにビット演算を使用します。例えば、foregroundに加えてline_widthを変更したいときには、 を使用します。ビット演算についてはC言語を参照してください。 ここまでで3,4番目の引数に付いて述べて来ました。GCについての説明の最後にDrawableについて説明します。 Drawableは、WindowとPixmapの2つを合わせた名称です。(ちなみに、Pixmapで各ピクセルが1ビットで表されるとき、これをbitmapと呼びます。)(Xlib-C Language Interface http://xjman.dsl.gr.jp/X11R6/X11/ )これらはどちらもXDrawPointなどの描画関数で描画を行うことができるので、2つを同じような仕方で用いられると便利です。 一見するとWindowやPixmapはいくつかの内容を含んだ構造体だと思うかも知れません(実際GtkWindowは関数ポインタをいくつも保持している大きな構造体です。(gtk+/gtk/gtkwindow.c))。しかし、実際にはこれらの変数自体は単純な整数型のtypedefになっています。クライアント側では個々のWindowは番号だけで管理されています(include/X.hを参照。)。ウィンドウの場所や大きさはXサーバの側で保持するのでクライアント側ではこれで十分なわけです。 ここまでで図形を扱う方法を見て来ました。ここで、任意の図形を表示する方法について考察します。既にウィンドウ中の任意のピクセルを、任意の色で塗りつぶす方法を得ました。この方法だけを利用して、好きな図形を書くことができます。例えば、色を書き込んだ整数型の配列を用いて、 として絵を描き、 とすれば正しい図が描けます。 しかし、この方法は手間がかかる上、図に間違いがあったとき訂正するのも困難です。図を描画するためにはできればGUIツールを使いたいところでしょう。ただし、この場合は扱うファイル形式の問題が生じます。仮に絵がかけたとしてもそれをプログラム中で扱う方法が難しいなら、それはやはり使いづらくなってしまいます。 Xに付属のツールとしては、 を利用することができます。(program/bitmap以下のファイル。)bitmapはXでいうビットマップファイルを生成するGUIツールです。ここでいうビットマップファイルについては、Xlib内にそれらを扱う関数(XReadBitmapFileなど)が存在するため、移植性は完璧です。残念ながらビットマップファイルは白と黒の1色ずつしか扱うことができないので、現在のカラーディスプレイで使うには力不足です。 Xlib内ではないもののXとともに配布されているファイル形式としてxpm形式があります。xpm形式はGIMP, w:ImageMagickなどの著名なOSSで作ることができ、手軽に扱えることがメリットです。Xlib内には無いもののXと同時に配布されるため移植性も高いことが期待されます。加えて、xpmファイルから直接X内のデータに変換する関数が付属しているため、非常に簡単に扱えます。 それ以外のw:PNGやw:JPEGを扱う場合には、外部のライブラリを用いることが普通です。w:Gtk+やw:SDL_imageでは、これらのファイルを直接ロードする関数が提供されます。(Gtk+:gdk-pixbuf/io-*を利用, SDL_image:IMG_Loadを利用)この種のファイルを使うのなら、これらのツールを用いたプログラミングを考えた方がよいでしょう。 既にXは、クロスプラットフォームのGUIを提供することを述べました。もちろん、プラットフォーム毎の描画における差異は、ドライバによって吸収する必要があります。描画に関していえば、Xのドライバはprogram/Xserver/hw以下の各項目内で定義されています。顕著な例ではhw/darwin以下ではMac OS X上でXを動かす方法を定めています(w:en:XDarwinを参照)。ここではMac OS Xの描画エンジンであるw:quartzを利用してXサーバの各機能が記述されています。 クロスプラットフォームで描画ができることは大きなメリットです。しかし、コンピュータの操作という観点からは、図の描画だけでなくそれらを入力機器で操作する方法も各プラットフォーム毎に定義する必要があります。Xは実際に各プラットフォーム毎に入力機器を扱う方法を持っています。これらもprogram/Xserver/hw以下で定義されています。特にUnix系のOSについては、program/Xserver/hw/xfree86/os-support以下に記述されています。例えば、2.6系のLinuxでは、マウスはデバイスファイルを通じて使用します。os-support/linux/lnx_mouse.cでは、よく用いられるデバイスファイルである/dev/mouse, /dev/psauxが存在するかを確かめ、それらをopenしてマウスからの入力を読みとっています。 ここでは、Xを用いて入力機器を扱う方法を述べます。これらの入力は、X上でイベントとして扱われます。イベントは、Xサーバ上に用意されているキュー(XNextEventのmanより)で、各クライアントはXサーバからイベントを受け取ることで入力を受け取ります。 適切に設定されたXサーバ上には入力機器から自動的にイベントが集められます。我々はXクライアントにこれを取得するよう仕向ける必要があります。イベントの取得には2段階の手順が必要となります。まず、用いるウィンドウがどのイベントを受け取るかを定めます。2番目に、実際にイベントを受け取ります。 受け取るイベントを定めるには、XSelectInputを用います。 ここでは、event_maskが重要です。この整数は、どのイベントを受け取るかをビット演算で定めます。ビット演算にはinclude/X11/X.hで定義されている値を扱います。例えば、マウスのボタンが押されるイベントを検出したいときには、ButtonPressMaskを利用します。また、キーボードのキーが押されたことを検出するには、KeyPressMaskを利用します。 次に、実際にイベントを受け取る手順を述べます。イベントを受け取るには、XNextEventを利用します。 XNextEventは、XEvent*で指定された構造体にXサーバからのイベントを受け取ります。XNextEventは、Xサーバにイベントが無いときには、イベントが生じるまで待ちます。(XNextEventのmanより) 受け取ったイベントはXEventのtype要素を用いて分類されます。それぞれのイベントに応じて行う行動を記述すれば、イベントに対して対応できます。 ここでは、ButtonPressだけを扱います。 ButtonPress以外のイベントも扱いたいなら、case文を増やしていけば対応できます。XNextEventで使ったevはtype以外にもいくつかの要素を持っています。これを扱うには、対応するイベント構造体へのキャストを利用する必要があります。ButtonPressならevに対して、 (program/xev/xev.cより)とします。これで、eは、evの要素を持つXButtonEvent型の変数となりました。XButtonEventにはx, y, buttonなどの変数があります。(XButtonEventのmanより)これらを利用するには、ButtonPressのcase文下のprintfを、 とすればボタンが押された時のカーソルの座標と押されたボタンの種類がわかります。 イベントについて更に詳しく知りたいときには、 を利用するとよいでしょう。xevは、Xが扱うことができるあらゆるイベントを記述する簡潔なXクライアントです。ソースはprogram/xev/xev.cにあり、イベントの要素を取り出す方法が多く見つかります。 Windows上のフリーウェアでは時計がよく見られます。実際には時計のプログラミングは非常に簡単で、サンプルとしても適切です。ここでは、Xを用いて簡単なデジタル時計を作ります。 まず、CUIベースで定期的に時間を表示するプログラムを利用します。実際にはここまでで時計としての役目は果たしており、Xを利用するのはより見映えをよくするためです。 C言語のライブラリには、time()という関数があります。この関数はコンピュータが保持している現在時刻を返す関数です。この関数を利用して現在の時、分、秒を獲得し、定期的に表示することが当面の目的となります。実際に現在の時刻を獲得するには次のようなプログラムを書くことになります(このプログラムはGNU/Linux上でコンパイルできることを確認していますが、異なったシステム上では関数の使い方が違っているかもしれません。)。 ここでtime()は現在時刻を1970年1月1日00:00:00(UTC)からの経過秒を返します(timeのmanより)。ここで得た値は読みやすくないので、localtime()関数を利用して現在の時刻に変換します。localtimeの返り値はstruct tm* であり、この構造体は秒、分、時間などの情報をintとして持っています。具体的には tm_hour, tm_min, tm_sec などが対応する値です(localtimeのmanより)。 得られた値を定期的に表示するにはwhile(1)などの無限ループを利用します。単純にループをするとw:CPUを専有するので、sleepを利用して時間を取ります。ここでは1秒ごとに結果を表示するので、1秒ずつ休めばよいでしょう。ループは次のようになります。 ここで、sleep(m)はm秒休みます(sleepのmanより)。 ここまででCUIベースで時計を作る方法を述べました。GUIを利用するときでも時刻を取得するまでは同一で、時刻の表示が変わるだけです。ここでは表示する数字をbitmapを使って、ビットマップとして作成する方針を取ります。既に述べたようにbitmapを利用すると最大2色しか色が使えません。そのかわり、ファイルサイズが小さくてすみます。ここではサンプルなのでこれでよいでしょう。 数字を絵で表わすには様々な方法がありますが、ここではw:電卓などで用いられる方法を利用します。例えば、2は のようになります。これらを保存するには幅3、高さ5のビットマップがあれば十分です。 Xで利用するビットマップを作成するには を利用すると便利です。bitmapはXに付属のGUIツールです。詳しい使い方はbitmapのmanを参照して下さい。それぞれのファイルにone.xbm, two.xbm, ... などのファイル名をつけます(w:en:xbmは、w:ImageMagickのidentifyを用いてつけたものです。この名前は任意のものにして構いません。)。このときxbmの文字列はone_bits, two_bits, ... などの文字列を定義するファイルになります。 ここで、ビットマップファイルを定義する方法を説明します。bitmapでは、それぞれのピクセルを整数型のビットに対応させ、対応するビットが0か1かで絵を表わします。上の2の例でいえば、第1行は3つのビットが全て埋まっているので111という整数を対応させます。これは16進数では0x7に対応するので第1行は0x7に対応します。更に第2行は100に対応するので値は0x4です。同じ様に値を当てはめると、 の5つの数値が上の図形を表わすことがわかります。実際にbitmapの出力を見ると確かにこれが正しいことがわかります。 Xlibはプログラム中でbitmapを利用するために、いくつかの関数を提供しています。しかし、bitmapはw:モノクロのディスプレイで使うことを想定しているためか、多くの関数はw:色深度が24bitのディスプレイでは使えません。一方、現在のほとんどの家庭用コンピュータは24bit以上の色深度を持っています。 大きい色深度を持っているシステムではbitmapを利用するために を利用します。fg, bgはそれぞれ前景色(foreground color), 背景色(background color)を指しており、与えたい色を指定します。これらはそれぞれ数字の色と背景の色になるので適当な色を定めて下さい。dataにはビットマップを定義する文字ポインタを与えます。ここでは、one_bits, two_bits, ... などが対応するデータとなります。 ここでは簡単のため、Pixmapの配列を作り、pix[0], ... , pix[9] がそれぞれ0, ..., 9 の数字に対応するとします。 ここまでで10個の数字を定めたPixmapを作成しました。これらをWindow上に表示するには を利用します。XCopyAreaは2つのDrawable間で絵をコピーする関数です。詳しい使い方はXCopyAreaのmanを参照して下さい。 printf関数で表示を行なうときと違って2桁の数は桁ごとに取得する必要があります。2桁の数の10の位、1の位を取得するには2桁の数を として、 と がそれぞれ対応します。例えば秒を表示する時計を作るには、 とすれば正しく数字が表示されるでしょう。 ここまでで基本的な時計の作り方を見ました。時計については全体のデザインや数字の使い方などで様々な工夫がなされています。(w:ベクター、w:窓の杜を参照)好みの時計を探してみるとよいでしょう。
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"からダウンロードすることが出来ます。現在の系列はX11と呼ばれ、その中の最新版はR7.7です。X11系列のR6とR7ではビルドシステムに大きな変化が現われました。R6まではimakeが使われていましたが、R7以降ではGNUのAutotoolsを利用して各々の部分を個別にビルド出来るようになったのです。これは、個々のプログラムの独立性を高める上で大きな前進といえそうですが、ソースを読むという立場からは、全てのソースをひとまとめでダウンロード出来た方が便利です。ここではX11R6.8を利用します。R6系列では最も上のディレクトリはxc/が含まれています。xc/以下ではlib/, include/, program/などのサブディレクトリが含まれています。これらについてはXクライアントのプログラムをする上で何度か触れる機会が出て来ます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "ここまではソースを読む手間を惜しまない人向けです。ここからはXクライアントを作成する人全員が知っておく必要があります。ここでは2点重要な点をあげます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "1点目はXプログラムを動かすには、Xサーバが必要ということです。X Window System Sysyemはサーバクライアント型プログラムです。XサーバはXクライアントからの要求を受け取り、その内容を画面に描画していきます。program/Xserver以下のファイルがXサーバの本体です。Xサーバのプログラム名はXの1文字です。これについてのmanは$man Xで読むことが出来ます。man自体の長さもなかなかのものですが、SEE ALSOの数が非常に多く、読みはじめると相当の時間がかかりそうです。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "我々が通常X Window Systemプログラムと呼ぶのはXクライアントのプログラムを指します。そのため、Xクライアントを動かすためには、Xサーバが動いている必要があります。xtermやgdmなどもXクライアントに含まれるため、これらが起動している環境では当然Xサーバも起動しています。一方、通常コンソールで作業しているならXサーバを立ち上げる必要があります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "簡潔にXサーバを立ち上げるには", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "コマンドを使うのがよいでしょう。このコマンドはXサーバ(X)に加え、最初のXクライアント(デフォルトではxterm)を立ち上げます。xinitからXサーバを起動した場合には、最初のXクライアントを終了した時点でXサーバも停止します。これはXとXクライアントを別々に立ち上げたときの振舞いとは異なっているので、注意が必要です。(xinitコマンドはprogram/xinit/xinit.cで定義されています。)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "環境によっては、Xを立ち上げるのにstartxを利用する事を推奨しています。startxは、xinitと似ていますが、より多くのXクライアントを起動しようとします。これらはXプログラミングを行なう上では必要ないので、xinitを利用すればよいでしょう。(startxもprogram/xinit内のstartx.cppで定義されています。cppの拡張子ですがstartx自体はshのシェルスクリプトでc++とは関係がありません。)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "2点目として、Xクライアントのコンパイルについて述べます。X Window Systemプログラミングでは通常Cを利用します。w:Gtk+やw:SDLに関していえば、これらはCPlusPlusやw:Pythonなどから利用することができるため、間接的には他の言語を利用してXプログラミングを行なうことは可能です。しかし、Xサーバへの通信を定義しているXlibは、Cのライブラリとして作成されているため、Cを利用するのがよいでしょう。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "残念なことに、Xlibの関数を使用するためのヘッダファイルやライブラリをCコンパイラが見つけてくれるとは限りません。Xlib関連のファイルは/usr/以下ではなく/usr/X11R6(環境によってかわります。)以下に置かれています。これを見つけさせるためにコンパイラには次のようなフラグを与える必要があります。コンパイラがccと仮定すると、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "が求められるコマンドです。ここで、-lX11は必ずソースファイルより後につけて下さい。(理由はccのmanまたはinfoの-lオプションに関する項にあります。ccは関数をファイル名が置かれた順に探すのです。)他にも-Wallなどをつけておくと引数の順番間違いなどを見つけるのに有用です。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "pkg-configコマンドが利用できる環境なら、リンクのオプションを pkg-config x11 --libs で、コンパイルのオプションを pkg-config x11 --cflags で取得できます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "GUIを用いたプログラミングをするために、まずXサーバにGUIを描画したい領域を確保させます。Xサーバ上で確保された長方形の領域はウィンドウと呼ばれます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "最初にプログラム例を示します。このプログラムは2.6系列のLinuxで実行できることを確認していますが、システムによってはXlibの場所などが異なっており、コンパイルできないかも知れません。詳しいXlibの場所については、開発元、またはディストリビュータに聞いてください。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "ここでいくつかの関数が用いられているので順に解説して行きます。各々の関数には対応した名前のmanファイルが存在しそれらの説明を読むことができます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "システムによってはMANPATH変数が適切に設定されておらず、manが利用できないかも知れません。ソースコードを持っているなら、doc/man/X11内にXOpenDisplayのmanが存在します(manファイルはgzipで圧縮されたテキストファイルです。そのため、エディタを使えばmanコマンドに頼らずともmanを読むことができます。)。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "Xサーバとの通信を行い、クライアントが利用するリソースを手に入れる関数です。これ以降Xサーバとの通信はここで得たDisplay変数を用いて行われます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "引数にNULLを指定すると、現在使用されているXサーバがXサーバとして利用されます。(XOpenDisplayのmanから)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "Xクライアントは長方形の領域を取得し、その中で描画を行います。ここで領域のことをWindowと呼び、Windowを取得するための関数がXCreateSimpleWindowです。XCreateWindowという関数ではより詳細な設定ができますが、ここでは使用しません。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "引数は順にDisplay*,親ウィンドウ,x座標,y座標,幅,高さ,枠の幅,枠の色, 開いたウィンドウの色となっています。ここで2点についてコメントします。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "まず、親ウィンドウという引数に付いてです。ウィンドウには親子関係があり、子ウィンドウは親ウィンドウが指定した範囲より外に描画を行うことができません。ここでは任意の位置にウィンドウを開きたいので、ルートウィンドウを親ウィンドウとして指定します。ルートウィンドウはXサーバが所持しているウィンドウでXサーバが使える全ての座標を占めているウィンドウです。そのため、ルートウィンドウを親ウィンドウとしているウィンドウは、サーバが使い得る全ての座標を利用することができます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "Xサーバが提供するルートウィンドウを利用するにはDefaultRootWindowを利用します。(lib/X11/Xlib.h内で定義されているマクロです。中身はDisplay構造体から対応するウィンドウを取り出しています。)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "2点目は色についてです。色は数値によって表されます。Xウィンドウが実際に使える色はハードウェアによって決まっています。筆者の環境ではRGB値がそれぞれ0-255の値を取ることができます。このような環境ではRGBのそれぞれを16進数で指定することが可能です。rgb値をr,g,bとすると、色は次の式で表されます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "例えば白では(r,g,b) = (0xff, 0xff, 0xff)ですが、このときには与える色は", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "で表されます。例では0を与えていますが、これは、(r,g,b)=(0,0,0)で黒に対応します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "実際に実行すると画面左上に黒のウィンドウが開かれるはずです。ここまでで描画したい領域を押さえる方法を紹介しました。次項では実際に描画を行う方法を紹介します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "前項では領域を押さえる方法を習得しました。次に、領域内に点を打つ方法を紹介します。使える領域内には多くのw:ピクセルがあります。ここで扱うのは個々のピクセルを好みの色で塗りつぶす方法です。どのような絵もピクセルの集合で表されることを考慮すれば、これだけであらゆる絵がかけることが分かります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "逆に点を打つだけでは解決できないことを3点あげます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "1点目として、2Dのアニメーションを行いたいときには、打つべき点が多くあるため、1点ずつ描画を行っていると表示がちらつく問題をあげます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "2点目は静止画でも3Dの描画を行うには、どのピクセルをどの色で塗るかを決めなければなりません。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "最後に、一般的なツールキットが提供するようなマウスに対する対応(例えばウィンドウ中のある領域をクリックすると'OK'が選択されるなど)は絵を書くこととは別に行う必要があります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "しかし、点が打てるなら、それを用いて線を引くことができます(斜め線の場合はどのピクセルを塗るかを決定するアルゴリズムが必要になります。w:ブレゼンハムのアルゴリズムを参照してください。)。線が引ければ、それを繰り返すことで長方形も作ることができます。結局点を打つことは全ての描画の基本になることに注意する必要があります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "点を打つには、XDrawPoint関数を使います。XMapWindowを使った後、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "を追加します。追加した後にXFlush(dpy);を書かないとXDrawPointがXサーバに届かないので注意が必要です。うまく行くと画面の中心に黒い点が打たれるはずです。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "ここでGCについてコメントします。XDrawPointの3つめの引数はGC(Graphics Context)という構造体です。GCとは描画される点や線の性質を定める性質を持っており、点の色などを設定するときにはこの量を設定する必要があります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "GCを利用するには、作ったGCをXサーバに登録する必要があります。GCの登録には", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "を利用します。(lib/X11/CrGC.c内の関数です。)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "この関数は", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "のプロトタイプを持ちます。3番目と4番目が実際に値を登録する部分です。2番目のDrawableは新しく出て来た変数ですが、これについては後述します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "GCにはいくつかの設定項目がありますが、ここでは点の色を変更します。XDrawPointで用いられるのはGCのforegroundという項目です。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "残念なことにこれを設定するには2段階の手順を踏む必要があります。まず、3番目の変数で変更したい値を指定します。次に、4番目の変数に実際に変更する値を与えます。この2つの手順によってforegroundの登録がなされます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "実際のコードは次のようになります。ここでは0xff0000(赤)の前景色を持つGCを登録します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "ここまででGCが登録されました。XGCValuesの詳細はXCreateGCのmanを参照してください。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "ここでは変更する項目が1つなのでわからないのですが、3番目の引数であるunsigned longは、複数の要素を指定するためにビット演算を使用します。例えば、foregroundに加えてline_widthを変更したいときには、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "を使用します。ビット演算についてはC言語を参照してください。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "ここまでで3,4番目の引数に付いて述べて来ました。GCについての説明の最後にDrawableについて説明します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "Drawableは、WindowとPixmapの2つを合わせた名称です。(ちなみに、Pixmapで各ピクセルが1ビットで表されるとき、これをbitmapと呼びます。)(Xlib-C Language Interface http://xjman.dsl.gr.jp/X11R6/X11/ )これらはどちらもXDrawPointなどの描画関数で描画を行うことができるので、2つを同じような仕方で用いられると便利です。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "一見するとWindowやPixmapはいくつかの内容を含んだ構造体だと思うかも知れません(実際GtkWindowは関数ポインタをいくつも保持している大きな構造体です。(gtk+/gtk/gtkwindow.c))。しかし、実際にはこれらの変数自体は単純な整数型のtypedefになっています。クライアント側では個々のWindowは番号だけで管理されています(include/X.hを参照。)。ウィンドウの場所や大きさはXサーバの側で保持するのでクライアント側ではこれで十分なわけです。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "ここまでで図形を扱う方法を見て来ました。ここで、任意の図形を表示する方法について考察します。既にウィンドウ中の任意のピクセルを、任意の色で塗りつぶす方法を得ました。この方法だけを利用して、好きな図形を書くことができます。例えば、色を書き込んだ整数型の配列を用いて、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "として絵を描き、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "とすれば正しい図が描けます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "しかし、この方法は手間がかかる上、図に間違いがあったとき訂正するのも困難です。図を描画するためにはできればGUIツールを使いたいところでしょう。ただし、この場合は扱うファイル形式の問題が生じます。仮に絵がかけたとしてもそれをプログラム中で扱う方法が難しいなら、それはやはり使いづらくなってしまいます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "Xに付属のツールとしては、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "を利用することができます。(program/bitmap以下のファイル。)bitmapはXでいうビットマップファイルを生成するGUIツールです。ここでいうビットマップファイルについては、Xlib内にそれらを扱う関数(XReadBitmapFileなど)が存在するため、移植性は完璧です。残念ながらビットマップファイルは白と黒の1色ずつしか扱うことができないので、現在のカラーディスプレイで使うには力不足です。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "Xlib内ではないもののXとともに配布されているファイル形式としてxpm形式があります。xpm形式はGIMP, w:ImageMagickなどの著名なOSSで作ることができ、手軽に扱えることがメリットです。Xlib内には無いもののXと同時に配布されるため移植性も高いことが期待されます。加えて、xpmファイルから直接X内のデータに変換する関数が付属しているため、非常に簡単に扱えます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "それ以外のw:PNGやw:JPEGを扱う場合には、外部のライブラリを用いることが普通です。w:Gtk+やw:SDL_imageでは、これらのファイルを直接ロードする関数が提供されます。(Gtk+:gdk-pixbuf/io-*を利用, SDL_image:IMG_Loadを利用)この種のファイルを使うのなら、これらのツールを用いたプログラミングを考えた方がよいでしょう。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "既にXは、クロスプラットフォームのGUIを提供することを述べました。もちろん、プラットフォーム毎の描画における差異は、ドライバによって吸収する必要があります。描画に関していえば、Xのドライバはprogram/Xserver/hw以下の各項目内で定義されています。顕著な例ではhw/darwin以下ではMac OS X上でXを動かす方法を定めています(w:en:XDarwinを参照)。ここではMac OS Xの描画エンジンであるw:quartzを利用してXサーバの各機能が記述されています。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "クロスプラットフォームで描画ができることは大きなメリットです。しかし、コンピュータの操作という観点からは、図の描画だけでなくそれらを入力機器で操作する方法も各プラットフォーム毎に定義する必要があります。Xは実際に各プラットフォーム毎に入力機器を扱う方法を持っています。これらもprogram/Xserver/hw以下で定義されています。特にUnix系のOSについては、program/Xserver/hw/xfree86/os-support以下に記述されています。例えば、2.6系のLinuxでは、マウスはデバイスファイルを通じて使用します。os-support/linux/lnx_mouse.cでは、よく用いられるデバイスファイルである/dev/mouse, /dev/psauxが存在するかを確かめ、それらをopenしてマウスからの入力を読みとっています。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "ここでは、Xを用いて入力機器を扱う方法を述べます。これらの入力は、X上でイベントとして扱われます。イベントは、Xサーバ上に用意されているキュー(XNextEventのmanより)で、各クライアントはXサーバからイベントを受け取ることで入力を受け取ります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "適切に設定されたXサーバ上には入力機器から自動的にイベントが集められます。我々はXクライアントにこれを取得するよう仕向ける必要があります。イベントの取得には2段階の手順が必要となります。まず、用いるウィンドウがどのイベントを受け取るかを定めます。2番目に、実際にイベントを受け取ります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "受け取るイベントを定めるには、XSelectInputを用います。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ここでは、event_maskが重要です。この整数は、どのイベントを受け取るかをビット演算で定めます。ビット演算にはinclude/X11/X.hで定義されている値を扱います。例えば、マウスのボタンが押されるイベントを検出したいときには、ButtonPressMaskを利用します。また、キーボードのキーが押されたことを検出するには、KeyPressMaskを利用します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "次に、実際にイベントを受け取る手順を述べます。イベントを受け取るには、XNextEventを利用します。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "XNextEventは、XEvent*で指定された構造体にXサーバからのイベントを受け取ります。XNextEventは、Xサーバにイベントが無いときには、イベントが生じるまで待ちます。(XNextEventのmanより)", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "受け取ったイベントはXEventのtype要素を用いて分類されます。それぞれのイベントに応じて行う行動を記述すれば、イベントに対して対応できます。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "ここでは、ButtonPressだけを扱います。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "ButtonPress以外のイベントも扱いたいなら、case文を増やしていけば対応できます。XNextEventで使ったevはtype以外にもいくつかの要素を持っています。これを扱うには、対応するイベント構造体へのキャストを利用する必要があります。ButtonPressならevに対して、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "(program/xev/xev.cより)とします。これで、eは、evの要素を持つXButtonEvent型の変数となりました。XButtonEventにはx, y, buttonなどの変数があります。(XButtonEventのmanより)これらを利用するには、ButtonPressのcase文下のprintfを、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "とすればボタンが押された時のカーソルの座標と押されたボタンの種類がわかります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "イベントについて更に詳しく知りたいときには、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "を利用するとよいでしょう。xevは、Xが扱うことができるあらゆるイベントを記述する簡潔なXクライアントです。ソースはprogram/xev/xev.cにあり、イベントの要素を取り出す方法が多く見つかります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "Windows上のフリーウェアでは時計がよく見られます。実際には時計のプログラミングは非常に簡単で、サンプルとしても適切です。ここでは、Xを用いて簡単なデジタル時計を作ります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "まず、CUIベースで定期的に時間を表示するプログラムを利用します。実際にはここまでで時計としての役目は果たしており、Xを利用するのはより見映えをよくするためです。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "C言語のライブラリには、time()という関数があります。この関数はコンピュータが保持している現在時刻を返す関数です。この関数を利用して現在の時、分、秒を獲得し、定期的に表示することが当面の目的となります。実際に現在の時刻を獲得するには次のようなプログラムを書くことになります(このプログラムはGNU/Linux上でコンパイルできることを確認していますが、異なったシステム上では関数の使い方が違っているかもしれません。)。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "ここでtime()は現在時刻を1970年1月1日00:00:00(UTC)からの経過秒を返します(timeのmanより)。ここで得た値は読みやすくないので、localtime()関数を利用して現在の時刻に変換します。localtimeの返り値はstruct tm* であり、この構造体は秒、分、時間などの情報をintとして持っています。具体的には tm_hour, tm_min, tm_sec などが対応する値です(localtimeのmanより)。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "得られた値を定期的に表示するにはwhile(1)などの無限ループを利用します。単純にループをするとw:CPUを専有するので、sleepを利用して時間を取ります。ここでは1秒ごとに結果を表示するので、1秒ずつ休めばよいでしょう。ループは次のようになります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "ここで、sleep(m)はm秒休みます(sleepのmanより)。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "ここまででCUIベースで時計を作る方法を述べました。GUIを利用するときでも時刻を取得するまでは同一で、時刻の表示が変わるだけです。ここでは表示する数字をbitmapを使って、ビットマップとして作成する方針を取ります。既に述べたようにbitmapを利用すると最大2色しか色が使えません。そのかわり、ファイルサイズが小さくてすみます。ここではサンプルなのでこれでよいでしょう。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "数字を絵で表わすには様々な方法がありますが、ここではw:電卓などで用いられる方法を利用します。例えば、2は", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "のようになります。これらを保存するには幅3、高さ5のビットマップがあれば十分です。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "Xで利用するビットマップを作成するには", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "を利用すると便利です。bitmapはXに付属のGUIツールです。詳しい使い方はbitmapのmanを参照して下さい。それぞれのファイルにone.xbm, two.xbm, ... などのファイル名をつけます(w:en:xbmは、w:ImageMagickのidentifyを用いてつけたものです。この名前は任意のものにして構いません。)。このときxbmの文字列はone_bits, two_bits, ... などの文字列を定義するファイルになります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "ここで、ビットマップファイルを定義する方法を説明します。bitmapでは、それぞれのピクセルを整数型のビットに対応させ、対応するビットが0か1かで絵を表わします。上の2の例でいえば、第1行は3つのビットが全て埋まっているので111という整数を対応させます。これは16進数では0x7に対応するので第1行は0x7に対応します。更に第2行は100に対応するので値は0x4です。同じ様に値を当てはめると、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "の5つの数値が上の図形を表わすことがわかります。実際にbitmapの出力を見ると確かにこれが正しいことがわかります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "Xlibはプログラム中でbitmapを利用するために、いくつかの関数を提供しています。しかし、bitmapはw:モノクロのディスプレイで使うことを想定しているためか、多くの関数はw:色深度が24bitのディスプレイでは使えません。一方、現在のほとんどの家庭用コンピュータは24bit以上の色深度を持っています。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "大きい色深度を持っているシステムではbitmapを利用するために", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "を利用します。fg, bgはそれぞれ前景色(foreground color), 背景色(background color)を指しており、与えたい色を指定します。これらはそれぞれ数字の色と背景の色になるので適当な色を定めて下さい。dataにはビットマップを定義する文字ポインタを与えます。ここでは、one_bits, two_bits, ... などが対応するデータとなります。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "ここでは簡単のため、Pixmapの配列を作り、pix[0], ... , pix[9] がそれぞれ0, ..., 9 の数字に対応するとします。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "ここまでで10個の数字を定めたPixmapを作成しました。これらをWindow上に表示するには", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "を利用します。XCopyAreaは2つのDrawable間で絵をコピーする関数です。詳しい使い方はXCopyAreaのmanを参照して下さい。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "printf関数で表示を行なうときと違って2桁の数は桁ごとに取得する必要があります。2桁の数の10の位、1の位を取得するには2桁の数を", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "として、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "と", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "がそれぞれ対応します。例えば秒を表示する時計を作るには、", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "とすれば正しく数字が表示されるでしょう。", "title": "Xプログラミング" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "ここまでで基本的な時計の作り方を見ました。時計については全体のデザインや数字の使い方などで様々な工夫がなされています。(w:ベクター、w:窓の杜を参照)好みの時計を探してみるとよいでしょう。", "title": "Xプログラミング" } ]
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<small>{{Pathnav|メインページ|工学|情報技術|プログラミング}}</small> ---- == Xプログラミング == ここでは、Unix上でGUIを扱う基礎となる、[[X Window System]]を扱います。 === なぜXか === X Window System(以下、単に「X」と呼ぶ)はUNIX上でGUIを扱う手段として長く利用されています。現在では、いわゆるUNIXワークステーション<!--令和の言葉に書き換を要する-->だけでなく、一般のデスクトップパソコンでも、Xを利用することができます。 たとえば、Linuxのシステムを使えばもちろんXを利用することができるでしょう。また、UNIXベースであるMac OS Xでも“X11”というサーバを使えば、Aquaインタフェースと並行してXを利用できます。 また、(この解説では基本的に対象外ですが)Windowsであっても“[https://x.cygwin.com/ Cygwin/X]”などを利用すれば、やはりXを使うことができます。 Xを用いたプログラミングは、「点を打つ」「線を引く」といった単体で利用することが難しい機能を利用するものです。これらの機能だけを使うプログラミングは効率的だとは言い難いため、コンピュータに詳しい開発者であっても直接にXを使うプログラミングを敬遠し、Qt などのツールキットを利用するプログラマーも多くいます。実際、Xを用いたプログラミングを知らなくてもツールキットだけでグラフィカルなプログラムを作成することも可能です。しかし、たとえば次のような理由から X を用いるプログラミングの知識が必要とされる場合があります。 第一に、ツールキットが提供してくれるものだけで全ての用が足りるわけではありません。ツールキットが提供するウィジェットに不足を感じ、GTK+のソースを読んで内容を調べるようなときには、Xの知識がなければ読み進めることが困難です。 第二に、GUIを用いた単純なゲームなどを開発する場合は、ツールキットを用いるよりも[[w:xcb|xcb]]の関数を直接用いた方がプログラムは作成しやすく、かつ読みやすくできます。これは、ゲームで使いたいインターフェースは、しばしばウィジェットとして提供されているものとは別物であることが多いからです。ゲームのメニューやキャラクターやアイテムなどの要素をツールキットが提供する一般的な枠組みにを当てはめていくよりも作成者がそれぞれのゲームに適した枠組みを一から書き起こす方が開発は容易です。この場合に開発者は xcb を直接に用いたプログラミングを行うことになります。 === コンパイルと実行 === 前置きが長くなりましたが、ここから実際のX Window Systemプログラミングを行なっていきます。ただし、その前に実際にプログラムを動かす前に、いくつか知っておく必要があることがあります。プログラミングに慣れた人なら、手元にXのソースコードを置いておくことを勧めます。これらを閲覧することでX Window Systemの動作やプログラミング手法になじみやすくなります。X Window Systemは、 https://x.org からダウンロードすることが出来ます。現在の系列はX11と呼ばれ、その中の最新版はR7.7です。X11系列のR6とR7ではビルドシステムに大きな変化が現われました。R6まではimakeが使われていましたが、R7以降ではGNUのAutotoolsを利用して各々の部分を個別にビルド出来るようになったのです。これは、個々のプログラムの独立性を高める上で大きな前進といえそうですが、ソースを読むという立場からは、全てのソースをひとまとめでダウンロード出来た方が便利です。ここではX11R6.8を利用します。R6系列では最も上のディレクトリはxc/が含まれています。xc/以下ではlib/, include/, program/などのサブディレクトリが含まれています。これらについてはXクライアントのプログラムをする上で何度か触れる機会が出て来ます。 ここまではソースを読む手間を惜しまない人向けです。ここからはXクライアントを作成する人全員が知っておく必要があります。ここでは2点重要な点をあげます。 1点目はXプログラムを動かすには、Xサーバが必要ということです。X Window System Sysyemはサーバクライアント型プログラムです。XサーバはXクライアントからの要求を受け取り、その内容を画面に描画していきます。program/Xserver以下のファイルがXサーバの本体です。Xサーバのプログラム名はXの1文字です。これについてのmanは$man Xで読むことが出来ます。man自体の長さもなかなかのものですが、SEE ALSOの数が非常に多く、読みはじめると相当の時間がかかりそうです。 我々が通常X Window Systemプログラムと呼ぶのはXクライアントのプログラムを指します。そのため、Xクライアントを動かすためには、Xサーバが動いている必要があります。xtermやgdmなどもXクライアントに含まれるため、これらが起動している環境では当然Xサーバも起動しています。一方、通常コンソールで作業しているならXサーバを立ち上げる必要があります。 簡潔にXサーバを立ち上げるには <syntaxhighlight lang="bash"> $ xinit </syntaxhighlight> コマンドを使うのがよいでしょう。このコマンドはXサーバ(X)に加え、最初のXクライアント(デフォルトではxterm)を立ち上げます。xinitからXサーバを起動した場合には、最初のXクライアントを終了した時点でXサーバも停止します。これはXとXクライアントを別々に立ち上げたときの振舞いとは異なっているので、注意が必要です。(xinitコマンドはprogram/xinit/xinit.cで定義されています。) 環境によっては、Xを立ち上げるのにstartxを利用する事を推奨しています。startxは、xinitと似ていますが、より多くのXクライアントを起動しようとします。これらはXプログラミングを行なう上では必要ないので、xinitを利用すればよいでしょう。(startxもprogram/xinit内のstartx.cppで定義されています。cppの拡張子ですがstartx自体はshのシェルスクリプトでc++とは関係がありません。) 2点目として、Xクライアントのコンパイルについて述べます。X Window Systemプログラミングでは通常Cを利用します。[[w:Gtk+]]や[[w:SDL]]に関していえば、これらは[[CPlusPlus]]や[[w:Python]]などから利用することができるため、間接的には他の言語を利用してXプログラミングを行なうことは可能です。しかし、Xサーバへの通信を定義しているXlibは、Cのライブラリとして作成されているため、Cを利用するのがよいでしょう。 残念なことに、Xlibの関数を使用するためのヘッダファイルやライブラリをCコンパイラが見つけてくれるとは限りません。Xlib関連のファイルは/usr/以下ではなく/usr/X11R6(環境によってかわります。)以下に置かれています。これを見つけさせるためにコンパイラには次のようなフラグを与える必要があります。コンパイラがccと仮定すると、 <syntaxhighlight lang="bash"> $ cc -L/usr/X11R6/lib -I/usr/X11R6/include ソースファイル -lX11 </syntaxhighlight> が求められるコマンドです。ここで、-lX11は必ずソースファイルより後につけて下さい。(理由はccのmanまたはinfoの-lオプションに関する項にあります。ccは関数をファイル名が置かれた順に探すのです。)他にも-Wallなどをつけておくと引数の順番間違いなどを見つけるのに有用です。 pkg-configコマンドが利用できる環境なら、リンクのオプションを pkg-config x11 --libs で、コンパイルのオプションを pkg-config x11 --cflags で取得できます。 === 窓を開く === GUIを用いたプログラミングをするために、まずXサーバにGUIを描画したい領域を確保させます。Xサーバ上で確保された長方形の領域はウィンドウと呼ばれます。 最初にプログラム例を示します。このプログラムは2.6系列のLinuxで実行できることを確認していますが、システムによってはXlibの場所などが異なっており、コンパイルできないかも知れません。詳しいXlibの場所については、開発元、またはディストリビュータに聞いてください。 <syntaxhighlight lang="c"> #include <X11/Xlib.h> int main (){ Display *dpy = XOpenDisplay (NULL); Window win = XCreateSimpleWindow(dpy, DefaultRootWindow(dpy),0,0,100,100,0,0,0); XMapWindow(dpy, win); XFlush(dpy); while(1); return 0; } </syntaxhighlight> ここでいくつかの関数が用いられているので順に解説して行きます。各々の関数には対応した名前のmanファイルが存在しそれらの説明を読むことができます。 システムによってはMANPATH変数が適切に設定されておらず、manが利用できないかも知れません。ソースコードを持っているなら、doc/man/X11内にXOpenDisplayのmanが存在します(manファイルはgzipで圧縮されたテキストファイルです。そのため、エディタを使えばmanコマンドに頼らずともmanを読むことができます。)。 :XOpenDisplay Xサーバとの通信を行い、クライアントが利用するリソースを手に入れる関数です。これ以降Xサーバとの通信はここで得たDisplay変数を用いて行われます。 引数にNULLを指定すると、現在使用されているXサーバがXサーバとして利用されます。(XOpenDisplayのmanから) :XCreateSimpleWindow Xクライアントは長方形の領域を取得し、その中で描画を行います。ここで領域のことをWindowと呼び、Windowを取得するための関数がXCreateSimpleWindowです。XCreateWindowという関数ではより詳細な設定ができますが、ここでは使用しません。 引数は順にDisplay*,親ウィンドウ,x座標,y座標,幅,高さ,枠の幅,枠の色, 開いたウィンドウの色となっています。ここで2点についてコメントします。 まず、親ウィンドウという引数に付いてです。ウィンドウには親子関係があり、子ウィンドウは親ウィンドウが指定した範囲より外に描画を行うことができません。ここでは任意の位置にウィンドウを開きたいので、ルートウィンドウを親ウィンドウとして指定します。ルートウィンドウはXサーバが所持しているウィンドウでXサーバが使える全ての座標を占めているウィンドウです。そのため、ルートウィンドウを親ウィンドウとしているウィンドウは、サーバが使い得る全ての座標を利用することができます。 Xサーバが提供するルートウィンドウを利用するにはDefaultRootWindowを利用します。(lib/X11/Xlib.h内で定義されているマクロです。中身はDisplay構造体から対応するウィンドウを取り出しています。) 2点目は色についてです。色は数値によって表されます。Xウィンドウが実際に使える色はハードウェアによって決まっています。筆者の環境ではRGB値がそれぞれ0-255の値を取ることができます。このような環境ではRGBのそれぞれを16進数で指定することが可能です。rgb値をr,g,bとすると、色は次の式で表されます。 色 = r * 0x10000 + g * 0x100 + b 例えば白では(r,g,b) = (0xff, 0xff, 0xff)ですが、このときには与える色は 0xffffff で表されます。例では0を与えていますが、これは、(r,g,b)=(0,0,0)で黒に対応します。 実際に実行すると画面左上に黒のウィンドウが開かれるはずです。ここまでで描画したい領域を押さえる方法を紹介しました。次項では実際に描画を行う方法を紹介します。 === 点を打つ === 前項では領域を押さえる方法を習得しました。次に、領域内に点を打つ方法を紹介します。使える領域内には多くの[[w:ピクセル]]があります。ここで扱うのは個々のピクセルを好みの色で塗りつぶす方法です。どのような絵もピクセルの集合で表されることを考慮すれば、これだけであらゆる絵がかけることが分かります。 逆に点を打つだけでは解決できないことを3点あげます。 1点目として、2Dのアニメーションを行いたいときには、打つべき点が多くあるため、1点ずつ描画を行っていると表示がちらつく問題をあげます。 2点目は静止画でも3Dの描画を行うには、どのピクセルをどの色で塗るかを決めなければなりません。 最後に、一般的なツールキットが提供するようなマウスに対する対応(例えばウィンドウ中のある領域をクリックすると'OK'が選択されるなど)は絵を書くこととは別に行う必要があります。 しかし、点が打てるなら、それを用いて線を引くことができます(斜め線の場合はどのピクセルを塗るかを決定するアルゴリズムが必要になります。[[w:ブレゼンハムのアルゴリズム]]を参照してください。)。線が引ければ、それを繰り返すことで長方形も作ることができます。結局点を打つことは全ての描画の基本になることに注意する必要があります。 点を打つには、XDrawPoint関数を使います。XMapWindowを使った後、 XDrawPoint(dpy, win, DefaultGC(dpy,DefaultScreen(dpy)), 50,50); を追加します。追加した後にXFlush(dpy);を書かないとXDrawPointがXサーバに届かないので注意が必要です。うまく行くと画面の中心に黒い点が打たれるはずです。 ここでGCについてコメントします。XDrawPointの3つめの引数はGC(Graphics Context)という構造体です。GCとは描画される点や線の性質を定める性質を持っており、点の色などを設定するときにはこの量を設定する必要があります。 GCを利用するには、作ったGCをXサーバに登録する必要があります。GCの登録には XCreateGC を利用します。(lib/X11/CrGC.c内の関数です。) この関数は <syntaxhighlight lang="c"> XCreateGC(Display*, Drawable, unsigned long, XGCValues *) </syntaxhighlight> のプロトタイプを持ちます。3番目と4番目が実際に値を登録する部分です。2番目のDrawableは新しく出て来た変数ですが、これについては後述します。 GCにはいくつかの設定項目がありますが、ここでは点の色を変更します。XDrawPointで用いられるのはGCのforegroundという項目です。 残念なことにこれを設定するには2段階の手順を踏む必要があります。まず、3番目の変数で変更したい値を指定します。次に、4番目の変数に実際に変更する値を与えます。この2つの手順によってforegroundの登録がなされます。 実際のコードは次のようになります。ここでは0xff0000(赤)の前景色を持つGCを登録します。 <syntaxhighlight lang="c"> GC gc; XGCValues v; v.foreground = 0xff0000; gc = XCreateGC (dpy, win, GCForeground, &v); </syntaxhighlight> ここまででGCが登録されました。XGCValuesの詳細はXCreateGCのmanを参照してください。 ここでは変更する項目が1つなのでわからないのですが、3番目の引数であるunsigned longは、複数の要素を指定するためにビット演算を使用します。例えば、foregroundに加えてline_widthを変更したいときには、 GCForeground|GCLineWidth を使用します。ビット演算については[[C言語]]を参照してください。 ここまでで3,4番目の引数に付いて述べて来ました。GCについての説明の最後にDrawableについて説明します。 Drawableは、WindowとPixmapの2つを合わせた名称です。(ちなみに、Pixmapで各ピクセルが1ビットで表されるとき、これをbitmapと呼びます。)(Xlib-C Language Interface http://xjman.dsl.gr.jp/X11R6/X11/ )これらはどちらもXDrawPointなどの描画関数で描画を行うことができるので、2つを同じような仕方で用いられると便利です。 一見するとWindowやPixmapはいくつかの内容を含んだ構造体だと思うかも知れません(実際GtkWindowは関数ポインタをいくつも保持している大きな構造体です。(gtk+/gtk/gtkwindow.c))。しかし、実際にはこれらの変数自体は単純な整数型のtypedefになっています。クライアント側では個々のWindowは番号だけで管理されています(include/X.hを参照。)。ウィンドウの場所や大きさはXサーバの側で保持するのでクライアント側ではこれで十分なわけです。 === 図形の描画 === ここまでで図形を扱う方法を見て来ました。ここで、任意の図形を表示する方法について考察します。既にウィンドウ中の任意のピクセルを、任意の色で塗りつぶす方法を得ました。この方法だけを利用して、好きな図形を書くことができます。例えば、色を書き込んだ整数型の配列を用いて、 int data [WIDTH][HEIGHT]={{0xff,0xcc,0xff, 0xcc, ... }, ... }; として絵を描き、 <syntaxhighlight lang="c"> int i = 0, j = 0; for (i = 0; i < HEIGHT; i++) { for (j = 0;j < WIDTH; j++) { XSetForeground (gc, data[j][i]); XDrawPoint(dpy, win, j, i); } } </syntaxhighlight> とすれば正しい図が描けます。 しかし、この方法は手間がかかる上、図に間違いがあったとき訂正するのも困難です。図を描画するためにはできればGUIツールを使いたいところでしょう。ただし、この場合は扱うファイル形式の問題が生じます。仮に絵がかけたとしてもそれをプログラム中で扱う方法が難しいなら、それはやはり使いづらくなってしまいます。 Xに付属のツールとしては、 $bitmap を利用することができます。(program/bitmap以下のファイル。)bitmapはXでいうビットマップファイルを生成するGUIツールです。ここでいうビットマップファイルについては、Xlib内にそれらを扱う関数(XReadBitmapFileなど)が存在するため、移植性は完璧です。残念ながらビットマップファイルは白と黒の1色ずつしか扱うことができないので、現在のカラーディスプレイで使うには力不足です。 Xlib内ではないもののXとともに配布されているファイル形式として[[w:XPM|xpm]]形式があります。xpm形式は[[GIMP]], [[w:ImageMagick]]などの著名な[[OSS開発ツール|OSS]]で作ることができ、手軽に扱えることがメリットです。Xlib内には無いもののXと同時に配布されるため移植性も高いことが期待されます。加えて、xpmファイルから直接X内のデータに変換する関数が付属しているため、非常に簡単に扱えます。 それ以外の[[w:PNG]]や[[w:JPEG]]を扱う場合には、外部のライブラリを用いることが普通です。[[w:Gtk+]]や[[w:SDL]]_imageでは、これらのファイルを直接ロードする関数が提供されます。(Gtk+:gdk-pixbuf/io-*を利用, SDL_image:IMG_Loadを利用)この種のファイルを使うのなら、これらのツールを用いたプログラミングを考えた方がよいでしょう。 === イベント管理 === 既にXは、クロスプラットフォームのGUIを提供することを述べました。もちろん、プラットフォーム毎の描画における差異は、ドライバによって吸収する必要があります。描画に関していえば、Xのドライバはprogram/Xserver/hw以下の各項目内で定義されています。顕著な例ではhw/darwin以下ではMac OS X上でXを動かす方法を定めています([[w:en:XDarwin]]を参照)。ここではMac OS Xの描画エンジンである[[w:quartz]]を利用してXサーバの各機能が記述されています。 クロスプラットフォームで描画ができることは大きなメリットです。しかし、コンピュータの操作という観点からは、図の描画だけでなくそれらを入力機器で操作する方法も各プラットフォーム毎に定義する必要があります。Xは実際に各プラットフォーム毎に入力機器を扱う方法を持っています。これらもprogram/Xserver/hw以下で定義されています。特にUnix系のOSについては、program/Xserver/hw/xfree86/os-support以下に記述されています。例えば、2.6系のLinuxでは、マウスはデバイスファイルを通じて使用します。os-support/linux/lnx_mouse.cでは、よく用いられるデバイスファイルである/dev/mouse, /dev/psauxが存在するかを確かめ、それらをopenしてマウスからの入力を読みとっています。 ここでは、Xを用いて入力機器を扱う方法を述べます。これらの入力は、X上でイベントとして扱われます。イベントは、Xサーバ上に用意されている[[w: キュー (コンピュータ)|キュー]](XNextEventのmanより)で、各クライアントはXサーバからイベントを受け取ることで入力を受け取ります。 適切に設定されたXサーバ上には入力機器から自動的にイベントが集められます。我々はXクライアントにこれを取得するよう仕向ける必要があります。イベントの取得には2段階の手順が必要となります。まず、用いるウィンドウがどのイベントを受け取るかを定めます。2番目に、実際にイベントを受け取ります。 受け取るイベントを定めるには、XSelectInputを用います。 int XSelectInput(Display*, Window, long event_mask) ここでは、event_maskが重要です。この整数は、どのイベントを受け取るかをビット演算で定めます。ビット演算にはinclude/X11/X.hで定義されている値を扱います。例えば、マウスのボタンが押されるイベントを検出したいときには、ButtonPressMaskを利用します。また、キーボードのキーが押されたことを検出するには、KeyPressMaskを利用します。 XSelectInput(dpy, win, ButtonPressMask|KeyPressMask); 次に、実際にイベントを受け取る手順を述べます。イベントを受け取るには、XNextEventを利用します。 XNextEvent(Display*,XEvent*) XNextEventは、XEvent*で指定された構造体にXサーバからのイベントを受け取ります。XNextEventは、Xサーバにイベントが無いときには、イベントが生じるまで待ちます。(XNextEventのmanより) 受け取ったイベントはXEventのtype要素を用いて分類されます。それぞれのイベントに応じて行う行動を記述すれば、イベントに対して対応できます。 ここでは、ButtonPressだけを扱います。 <syntaxhighlight lang="c"> XEvent ev; XNextEvent(dpy, &ev); switch(ev.type){ case ButtonPress: printf("ButtonPress event\n"); fflush(STDOUT); break; } </syntaxhighlight> ButtonPress以外のイベントも扱いたいなら、case文を増やしていけば対応できます。XNextEventで使ったevはtype以外にもいくつかの要素を持っています。これを扱うには、対応するイベント構造体へのキャストを利用する必要があります。ButtonPressならevに対して、 XButtonEvent* e = (XButtonEvent*)&ev; (program/xev/xev.cより)とします。これで、eは、evの要素を持つXButtonEvent型の変数となりました。XButtonEventにはx, y, buttonなどの変数があります。(XButtonEventのmanより)これらを利用するには、ButtonPressのcase文下のprintfを、 printf("%d, %d, %u", e->x, e->y, e->button); とすればボタンが押された時のカーソルの座標と押されたボタンの種類がわかります。 イベントについて更に詳しく知りたいときには、 $xev を利用するとよいでしょう。xevは、Xが扱うことができるあらゆるイベントを記述する簡潔なXクライアントです。ソースはprogram/xev/xev.cにあり、イベントの要素を取り出す方法が多く見つかります。 === サンプルプログラム:時計 === [[Windows入門|Windows]]上のフリーウェアでは時計がよく見られます。実際には時計のプログラミングは非常に簡単で、サンプルとしても適切です。ここでは、Xを用いて簡単なデジタル時計を作ります。 まず、CUIベースで定期的に時間を表示するプログラムを利用します。実際にはここまでで時計としての役目は果たしており、Xを利用するのはより見映えをよくするためです。 C言語のライブラリには、time()という関数があります。この関数はコンピュータが保持している現在時刻を返す関数です。この関数を利用して現在の時、分、秒を獲得し、定期的に表示することが当面の目的となります。実際に現在の時刻を獲得するには次のようなプログラムを書くことになります(このプログラムはGNU/Linux上でコンパイルできることを確認していますが、異なったシステム上では関数の使い方が違っているかもしれません。)。 <syntaxhighlight lang="c"> #include <time.h> time_t current = time(NULL); struct tm* t = localtime(&current); </syntaxhighlight> ここでtime()は現在時刻を1970年1月1日00:00:00(UTC)からの経過秒を返します(timeのmanより)。ここで得た値は読みやすくないので、localtime()関数を利用して現在の時刻に変換します。localtimeの返り値はstruct tm* であり、この構造体は秒、分、時間などの情報をintとして持っています。具体的には tm_hour, tm_min, tm_sec などが対応する値です(localtimeのmanより)。 得られた値を定期的に表示するにはwhile(1)などの無限ループを利用します。単純にループをすると[[w:CPU]]を専有するので、sleepを利用して時間を取ります。ここでは1秒ごとに結果を表示するので、1秒ずつ休めばよいでしょう。ループは次のようになります。 <syntaxhighlight lang="c"> #include <unistd.h> /* sleep */ while (1) { // 時刻の取得; printf("%d:%d:%d",t->tm_hour.t->tm_min,t->tm_sec); sleep(1); } </syntaxhighlight> ここで、sleep(m)はm秒休みます(sleepのmanより)。 ここまででCUIベースで時計を作る方法を述べました。GUIを利用するときでも時刻を取得するまでは同一で、時刻の表示が変わるだけです。ここでは表示する数字をbitmapを使って、ビットマップとして作成する方針を取ります。既に述べたようにbitmapを利用すると最大2色しか色が使えません。そのかわり、ファイルサイズが小さくてすみます。ここではサンプルなのでこれでよいでしょう。 数字を絵で表わすには様々な方法がありますが、ここでは[[w:電卓]]などで用いられる方法を利用します。例えば、2は xxx x xxx x xxx のようになります。これらを保存するには幅3、高さ5のビットマップがあれば十分です。 Xで利用するビットマップを作成するには $bitmap を利用すると便利です。bitmapはXに付属のGUIツールです。詳しい使い方はbitmapのmanを参照して下さい。それぞれのファイルにone.xbm, two.xbm, ... などのファイル名をつけます([[w:en:xbm]]は、[[w:ImageMagick]]のidentifyを用いてつけたものです。この名前は任意のものにして構いません。)。このときxbmの文字列はone_bits, two_bits, ... などの文字列を定義するファイルになります。 ここで、ビットマップファイルを定義する方法を説明します。bitmapでは、それぞれのピクセルを整数型のビットに対応させ、対応するビットが0か1かで絵を表わします。上の2の例でいえば、第1行は3つのビットが全て埋まっているので111という整数を対応させます。これは16進数では0x7に対応するので第1行は0x7に対応します。更に第2行は100に対応するので値は0x4です。同じ様に値を当てはめると、 0x7, 0x4, 0x7, 0x1, 0x7 の5つの数値が上の図形を表わすことがわかります。実際にbitmapの出力を見ると確かにこれが正しいことがわかります。 Xlibはプログラム中でbitmapを利用するために、いくつかの関数を提供しています。しかし、bitmapは[[w:モノクロ]]のディスプレイで使うことを想定しているためか、多くの関数は[[w:色深度]]が24bitのディスプレイでは使えません。一方、現在のほとんどの家庭用コンピュータは24bit以上の色深度を持っています。 大きい色深度を持っているシステムではbitmapを利用するために Pixmap XCreatePixmapFromBitmapData(dpy, win, char* data,int width,int height,unsignedlong fg, unsigned long bg, int depth) を利用します。fg, bgはそれぞれ前景色(foreground color), 背景色(background color)を指しており、与えたい色を指定します。これらはそれぞれ数字の色と背景の色になるので適当な色を定めて下さい。dataにはビットマップを定義する文字ポインタを与えます。ここでは、one_bits, two_bits, ... などが対応するデータとなります。 ここでは簡単のため、Pixmapの配列を作り、pix[0], ... , pix[9] がそれぞれ0, ..., 9 の数字に対応するとします。 ここまでで10個の数字を定めたPixmapを作成しました。これらをWindow上に表示するには XCopyArea を利用します。XCopyAreaは2つのDrawable間で絵をコピーする関数です。詳しい使い方はXCopyAreaのmanを参照して下さい。 printf関数で表示を行なうときと違って2桁の数は桁ごとに取得する必要があります。2桁の数の10の位、1の位を取得するには2桁の数を int d; として、 d / 10 と d % 10 がそれぞれ対応します。例えば秒を表示する時計を作るには、 <syntaxhighlight lang="c"> while (1){ XCopyArea(dpy, win, pix[t->tm_sec / 10], ... ) XCopyArea(dpy, win, pix[t->tm_sec % 10], ... ) /*上より3ピクセルだけ右にずらして表示 */ sleep (1); } </syntaxhighlight>とすれば正しく数字が表示されるでしょう。 ここまでで基本的な時計の作り方を見ました。時計については全体のデザインや数字の使い方などで様々な工夫がなされています。([[w:ベクター]]、[[w:窓の杜]]を参照)好みの時計を探してみるとよいでしょう。 {{NDC|007.64|Xふろくらみんく}} [[Category:デスクトップ環境]] [[en:Guide_to_X11]]
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2021-07-21T02:21:24Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/X%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0
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フランス語/表現集
()内の日本語は発音に近い日本語の音を充てた。実際には日本語に無い発音もあるので注意。また、(e)とは、主語が女性の時に綴り上eが付く、と言う意味である。[]内に国際音声記号を示した。 店に入ったら、必ず bonjour という。 商品を受け取ったら、必ず Merci. Au revoir. と言って店を出る。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "()内の日本語は発音に近い日本語の音を充てた。実際には日本語に無い発音もあるので注意。また、(e)とは、主語が女性の時に綴り上eが付く、と言う意味である。[]内に国際音声記号を示した。", "title": "表現" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "店に入ったら、必ず bonjour という。", "title": "表現" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "商品を受け取ったら、必ず Merci. Au revoir. と言って店を出る。", "title": "表現" } ]
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==表現== ()内の[[日本語]]は[[w:発音|発音]]に近い日本語の音を充てた。実際には日本語に無い発音もあるので注意。また、(e)とは、主語が女性の時に綴り上eが付く、と言う意味である。[]内に[[国際音声記号]]を示した。 *[[w:パリ|パリ]]地方では、"r" の発音は日本語の「ハ行」に近い発音に聞こえ、場合によってはほぼ発音しない。「パリ Paris」も「パヒ」が日本語に最も近い発音となる。 *パリ地方では、文末に弱く「ア」の母音を入れることがある。 **パリ地方の発音を<>で示す。 ===[[w:挨拶|あいさつ]]=== *「Bonjour」 おはよう、こんにちは。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[bɔ&#771;ʒu&#720;&#641;]</span> (ボンジュール)<ボンジュー(ハ)></td> **「Bonjour, Monsieur.」 おはようございます。 :Bonjour の後に Monsieur<ムスィウ> 等の敬称(性・数一致)を付けると丁寧な表現となるため、初対面や目上の方に挨拶をする場合、または、公式の場では「Bonjour を単独で使うことはない」と覚えた方が良い。Bonsoir も同様。 *「Bonsoir」 こんばんは。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[bɔ&#771;swa&#720;&#641;]</span> (ボンソワール)<ボンソワ></td> *「Merci」 ありがとう(ございます)・結構です。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[mɛ&#967;si]</span> (メルスィ)<メフスィ></td> *「Merci beaucoup」 どうもありがとう(ございます)。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[mɛ&#967;si boku]</span> (メルスィ・ボク)<メフスィボク></td> *「Au revoir」 さようなら。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ɔ &#641;vwa&#720;&#641;]</span> (オ・ルヴォワール)<オヴォワ></td> :Au revoir もあまり単独では用いない。普通、bonne journée(よい日を)、bonne soirée(よい晩を)、bon voyage<ボンヴォワイヤージュ>(よい旅を)など、さようならを言う相手の幸運を祈るような句を、深い意味もなく後ろに付ける。親しい間柄では、à bientôt(またね)、à demain(また明日)、à la semaine prochaine(また来週)などを後ろに付ける(「また~」にあたる句の場合は単独でも用いる)。 *「Salut」 やあ・こんにちは。(親しい人に対して)<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[saly]</span> (サリュ)</td> :salut の後に相手の名前をつけると、親しさがさらに強まる。 *「Comment allez-vous ?」 お元気ですか。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[kɔmɑ&#771;tale vu]</span> (コマンタレヴー?)<コモンタレヴ?></td> :「Ça va?」<サヴァ?>、「Ça va bien?」<サヴァビアン?>、「Tu vas bien?」<テュヴァビアン?>、「Comment vas-tu?」<コモンヴァテュ?>  元気?(親しい人に対して) *「Comment vous appelez-vous?」 あなたのお名前はなんですか。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[kɔmɑ&#771; vu zaple vu]</span> (コマン・ヴー・ザプレ・ヴー?)<コモンヴザプレヴ?></td> ===自己紹介=== *「Enchanté(e)」 はじめまして。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ɑ&#771;ʃɑ&#771;te]</span> (アンシャンテ)<オンシャンテ></td> *「Je m'appelle ~」 私の名前は~です。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ m-apɛl]</span> (ジュ・マペル~)<ジュマペル~></td> :「Moi, c'est ~」(モワ,セ~)(私は~です)という言い方もある。 *「Je suis japonais」 私は[[w:日本人|日本人]]です。([[w:男|男]])<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ sɥi ʒapɔnɛ]</span> (ジュ・スュイ・ジャポネ)<ジュスュイ ジャポネ></td> *「Je suis japonaise」 私は日本人です。([[w:女|女]])<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ sɥi ʒapɔnɛ&#720;z]</span> (ジュ・スュイ・ジャポネーズ)<ジュスュイ ジャポネーザ></td> *「Je suis étudiant(e)」 私は学生です。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ sɥi etydjɑ&#771;(&#720;t)]</span> (ジュ・スイ・エテュディアン(ト))<ジュスュイ ゼテュディアン(タ)></td> *「Je suis français(e)」 私は[[w:フランス|フランス]]人です。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ sɥi fʁɑ&#771;sɛ(&#720;z)]</span> (ジュ・スイ・フランセ(ズ))<ジュスュイ フォンセ(ーザ)></td> *「Je viens du Canada」 私は[[w:カナダ|カナダ]]から来ました。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒ vjɛ&#771; dy kanada]</span> (ジュ・ヴィヤン・ドュ・カナダ)<ジュヴィヨン ドュキャナダ></td> :Je suis... は j と s が同化・融合し「シュイ」のように発音されることも多い。 ===一般会話=== *"Parlez-vous français?" あなたはフランス語を話せますか?<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[paʁle vu fʁɑ&#771;sɛ]</span> (パルレ・ヴー・フランセ?)<パフレヴ フォンセ?></td> *"Parlez-vous japonais?" あなたは[[w:日本語|日本語]]を話せますか?<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[paʁle vu ʒapɔnɛ]</span> (パルレ・ヴ・ジャポネ?)<パフレヴ ジャポネ?></td> *"Êtes-vous déjà allé au Japon?" [[w:日本|日本]]に行ったことはありますか?<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ɛt vu deʒa ale o ʒapɔ&#771;]</span> (エト・ヴ・デジャ・アレ・オ・ジャポン)</td> *"Aimez-vous les chats?" あなたは[[w:猫|猫]]が好きですか?<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ɛme vu le ʃa]</span> (エメ・ヴ・レ・シャ)</td> *"Le sushi est bon." =[[w:鮨|スシ]]はおいしいです。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[l suʃi e bɔ&#771;]</span></td> *"Les élèves doivent montrer du respect à leurs professeurs."=児童は先生を尊敬しなければならない。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[lezelɛ&#720;v dwa&#720;v mɔ&#771;tʁe dy ʁɛspɛ a lœʁ pʁɔfɛsœ&#720;ʁ]</span></td> *"J'ai trouvé l'eau si belle que je m'y suis baigné."=[[w:水|水]]がとてもきれいなので泳いだ。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʒe tʁuve lo si bɛl kə ʒ mi sɥi bɛɲe]</span></td> *"Chante cette élégie pour moi!" =[[w:哀歌|哀歌]]を歌ってください。<td><span style="font:100% 'Code2000','Arial Unicode MS','Lucida Sans Unicode',sans-serif">[ʃɑ&#771;t sɛt eleʒi puʁ mwa]</span></td> ===買物の場面=== 店に入ったら、必ず bonjour という。 *"S'il vous plaît!!"<スィルヴプレ> = すみません!!(遠い所にいる店員に声をかけるとき) *"C'est combien?"<セ・コンビヤン?> = いくらですか?(物の値段をきくとき) *"Ça, s'il vous plaît."<サ、スィルヴプレ> = これ、お願いします(指で指し示して) *"Tenez."<トゥネ> (お金を渡すとき) 商品を受け取ったら、必ず Merci. Au revoir. と言って店を出る。 [[Category:フランス語]]
2006-09-09T06:14:03Z
2023-09-25T06:03:02Z
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個人的法益に対する罪
法学>刑事法>刑法>刑法各論>個人的法益に対する罪 ここでは、個人的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。 (参考文献)江藤隆之「『自由に対する罪』を擁護する」桃山法学 28号(2018)1頁以下
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>刑事法>刑法>刑法各論>個人的法益に対する罪", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "ここでは、個人的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "(参考文献)江藤隆之「『自由に対する罪』を擁護する」桃山法学 28号(2018)1頁以下", "title": "自由に対する罪" } ]
法学>刑事法>刑法>刑法各論>個人的法益に対する罪 ここでは、個人的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。
[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[刑法各論]]>[[個人的法益に対する罪]] ここでは、個人的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。 == [[生命に対する罪]] == === 人の始期と終期 === *[[w:人の始期|人の始期]] *[[w:人の終期|人の終期]] === 殺人罪 === *[[w:殺人罪|殺人罪]] === 自殺関与罪・同意殺人罪 === *[[w:自殺|自殺]] *[[w:自殺関与罪・同意殺人罪|自殺関与罪・同意殺人罪]] === 堕胎罪 === *[[w:堕胎罪|堕胎罪]] === 遺棄罪 === *[[w:遺棄罪|遺棄罪]] == [[身体に対する罪]] == === 傷害罪 === *[[w:傷害罪|傷害罪]] === 暴行罪 === *[[w:暴行罪|暴行罪]] === 凶器準備集合罪 === *[[w:凶器準備集合罪|凶器準備集合罪]] *[[w:凶器準備結集罪|凶器準備結集罪]] === 過失傷害及び致死罪 === ==== 過失傷害・過失致死罪 ==== *[[w:過失傷害罪|過失傷害罪]] *[[w:過失致死罪|過失致死罪]] ==== 業務上過失致死傷罪 ==== *[[w:業務上過失致死傷罪|業務上過失致死傷罪]] *[[w:重過失致死傷罪|重過失致死傷罪]] ==== 危険運転致死傷罪 ==== *[[w:危険運転致死傷罪|危険運転致死傷罪]] == [[自由に対する罪]] == *総論:[[w:自由|自由]]の概念 (参考文献)江藤隆之「『自由に対する罪』を擁護する」桃山法学 28号(2018)1頁以下 === 脅迫罪 === *[[w:脅迫罪|脅迫罪]] === 強要罪 === *[[w:強要罪|強要罪]] === 逮捕・監禁罪 === *[[w:逮捕・監禁罪|逮捕・監禁罪]] === 略取・誘拐罪 === *[[w:略取・誘拐罪|略取・誘拐罪]] === 住居侵入罪・不退去罪 === *[[w:住居侵入罪|住居侵入罪]] *[[w:不退去罪|不退去罪]] === 性的自由に対する罪 === ==== 強制性交等罪 ==== *[[w:強制性交等罪|強制性交等罪]] ==== 強制わいせつ罪 ==== *[[w:強制わいせつ罪|強制わいせつ罪]] == [[秘密・名誉に対する罪]] == *[[w:名誉|名誉]] === [[秘密を侵す罪]] === *[[w:秘密を侵す罪|秘密を侵す罪]] ==== 信書開封罪 ==== ==== 秘密漏示罪 ==== === [[名誉に対する罪]] === ==== [[名誉毀損罪]] ==== *[[w:名誉毀損罪|名誉毀損罪]] ===== [[名誉毀損と表現の自由]] ===== *[[w:表現の自由|表現の自由]] ==== [[侮辱罪]] ==== *[[w:侮辱罪|侮辱罪]] == [[信用及び業務に対する罪]] == === 信用毀損罪 === *[[w:信用毀損罪|信用毀損罪]] === 業務妨害罪 === *[[w:業務妨害罪|業務妨害罪]] === 電子計算機損壊等業務妨害罪 === == [[財産に対する罪]] == *[[w:財産犯|財産犯]] === [[財産罪総論]] === === [[財産領得罪]] === ==== [[財産罪の分類]] ==== ==== [[財産罪の保護法益]] ==== ==== [[不法領得の意思]] ==== ==== [[財物の意義]] ==== *[[w:財物|財物]] ===== [[二項犯罪]] ===== === [[窃盗罪]] === *[[w:窃盗罪|窃盗罪]] ==== [[不動産侵奪罪]] ==== *[[w:不動産侵奪罪|不動産侵奪罪]] ==== [[知的財産権侵害罪]] ==== === [[強盗罪]] === *[[w:強盗罪|強盗罪]] *[[w:強盗致死傷罪|強盗致死傷罪]] *[[w:事後強盗罪|事後強盗罪]] *[[w:昏酔強盗罪|昏酔強盗罪]] *[[w:強盗強姦罪|強盗強姦罪]] === [[詐欺罪]] === *[[w:詐欺罪|詐欺罪]] *[[w:準詐欺罪|準詐欺罪]] === [[恐喝罪]] === *[[w:恐喝罪|恐喝罪]] === [[詐欺罪]] === *[[w:詐欺罪|詐欺罪]] === [[横領罪]] === *[[w:横領罪|横領罪]] ==== [[業務上横領罪]] ==== *[[w:業務上横領罪|業務上横領罪]] === [[背任罪]] === *[[w:背任罪|背任罪]] ==== [[特別背任罪]] ==== *[[w:特別背任罪|特別背任罪]] === [[盗品等関与罪|盗品等関与罪(贓物罪)]] === *[[w:盗品等関与罪|盗品等関与罪]] === [[財産毀棄罪]] === ==== [[文書毀棄罪]] ==== *[[w:文書等毀棄罪|文書等毀棄罪]] ==== [[建造物等損壊罪]] ==== *[[w:建造物等損壊罪|建造物等損壊罪]] ==== [[器物損壊罪]] ==== *[[w:器物損壊罪|器物損壊罪]] *[[w:境界損壊罪|境界損壊罪]] *[[w:信書隠匿罪|信書隠匿罪]] {{stub}} [[Category:刑法各論|こしんてきほうえき]]
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2022-10-25T23:48:47Z
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社会的法益に対する罪
法学>刑事法>刑法>刑法各論>社会的法益に対する罪 ここでは、刑法各論の社会的法益に対する罪について解説する。 騒乱罪 多衆不解散罪 放火及び失火の罪 出水及び水利に関する罪 往来妨害罪 通貨偽造罪 有価証券偽造罪 文書偽造罪 印章偽造罪 薬物犯罪 自己決定権 あへん煙に関する罪 あへん法 麻薬及び向精神薬取締法 覚せい剤取締法 大麻取締法 毒物及び劇物取締法 飲料水に関する罪 わいせつ 公然わいせつ罪 わいせつ物頒布罪 淫行勧誘罪 売春防止法 重婚罪 賭博罪 礼拝所不敬罪 墳墓発掘罪 死体損壊罪 軽犯罪法
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法学>刑事法>刑法>刑法各論>社会的法益に対する罪 ここでは、刑法各論の社会的法益に対する罪について解説する。
[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[刑法各論]]>[[社会的法益に対する罪]] ここでは、刑法各論の[[w:社会的法益|社会的法益]]に対する罪について解説する。 == 社会・公共の平穏に対する罪 == === 騒乱罪・多衆不解散罪 === [[w:騒乱罪|騒乱罪]] [[w:多衆不解散罪|多衆不解散罪]] === 放火及び失火の罪 === [[w:放火及び失火の罪|放火及び失火の罪]] === 出水・水利妨害罪 === [[w:出水及び水利に関する罪|出水及び水利に関する罪]] === 往来妨害罪 === [[w:往来妨害罪|往来妨害罪]] == 取引の平穏に対する罪 == === 通貨偽造罪 === [[w:通貨偽造罪|通貨偽造罪]] === 有価証券偽造罪 === [[w:有価証券偽造罪|有価証券偽造罪]] ==== 支払用カード偽造罪 ==== === 文書偽造罪 === [[w:文書偽造罪|文書偽造罪]] === 印章偽造罪 === [[w:印章偽造罪|印章偽造罪]] == 公衆の健康に対する罪 == === 麻薬等薬物に関する罪 === ==== 薬物犯罪と自己決定の自由 ==== [[w:薬物犯罪|薬物犯罪]] [[w:自己決定権|自己決定権]] ==== あへん煙に関する罪 ==== [[w:あへん煙に関する罪|あへん煙に関する罪]] ===== あへん法 ===== [[w:あへん法|あへん法]] ===== 麻薬及び向精神薬取締法 ===== [[w:麻薬及び向精神薬取締法|麻薬及び向精神薬取締法]] ===== 覚せい剤取締法 ===== [[w:覚せい剤取締法|覚せい剤取締法]] ===== 大麻取締法 ===== [[w:大麻取締法|大麻取締法]] ==== 毒物及び劇物取締法 ==== [[w:毒物及び劇物取締法|毒物及び劇物取締法]] === 飲料水汚染罪 === [[w:飲料水に関する罪|飲料水に関する罪]] == 善良な風俗に対する罪 == === わいせつに関する罪 === [[w:わいせつ|わいせつ]] ==== わいせつ罪と表現の自由 ==== ==== 公然わいせつ罪 ==== [[w:公然わいせつ罪|公然わいせつ罪]] ==== わいせつ物頒布等の罪 ==== [[w:わいせつ物頒布罪|わいせつ物頒布罪]] === 性的秩序に関する罪 === ==== 淫行勧誘罪 ==== [[w:淫行勧誘罪|淫行勧誘罪]] ===== 売春防止法 ===== [[w:売春防止法|売春防止法]] === 重婚罪 === [[w:重婚罪|重婚罪]] === 賭博及び富くじに関する罪 === [[w:賭博罪|賭博罪]] === 宗教的感情等に関する罪 === ==== 礼拝所不敬罪 ==== [[w:礼拝所不敬罪|礼拝所不敬罪]] ==== 墳墓発掘罪 ==== [[w:墳墓発掘罪|墳墓発掘罪]] ==== 死体損壊罪 ==== [[w:死体損壊罪|死体損壊罪]] ==== 軽犯罪法 ==== [[w:軽犯罪法|軽犯罪法]] {{stub}} [[Category:刑法各論|しやかいてきほうえき]]
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2006-09-10T15:10:14Z
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国家的法益に対する罪
法学>刑事法>刑法>刑法各論>国家的法益に対する罪 ここでは、刑法の国家的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。 内乱罪 外患罪 破壊活動防止法 公務執行妨害罪 逃走罪 犯人蔵匿罪 証拠隠滅罪 偽証罪 虚偽告訴罪 公務員職権濫用罪 特別公務員暴行陵虐罪 賄賂罪 外国国章損壊罪 私戦予備・陰謀罪 中立命令背違罪
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法学>刑事法>刑法>刑法各論>国家的法益に対する罪 ここでは、刑法の国家的法益に対する罪に分類される犯罪について解説する。
[[法学]]>[[刑事法]]>[[刑法]]>[[刑法各論]]>[[国家的法益に対する罪]] ここでは、刑法の[[w:国家的法益|国家的法益]]に対する罪に分類される犯罪について解説する。 == 国家の存立に対する罪 == === 内乱罪 === [[w:内乱罪|内乱罪]] === 外患罪 === [[w:外患罪|外患罪]] ==== 破壊活動防止法 ==== [[w:破壊活動防止法|破壊活動防止法]] == 国家の作用に対する罪 == === 公務執行妨害罪 === [[w:公務執行妨害罪|公務執行妨害罪]] === 逃走罪 === [[w:逃走罪|逃走罪]] === 犯人蔵匿罪 === [[w:犯人蔵匿罪|犯人蔵匿罪]] === 証拠隠滅罪 === [[w:証拠隠滅罪|証拠隠滅罪]] === 偽証罪 === [[w:偽証罪|偽証罪]] === 虚偽告訴罪(誣告罪) === [[w:虚偽告訴罪|虚偽告訴罪]] === 汚職の罪 === ==== 公務員職権濫用罪 ==== [[w:公務員職権濫用罪|公務員職権濫用罪]] ==== 特別公務員暴行陵虐罪 ==== [[w:特別公務員暴行陵虐罪|特別公務員暴行陵虐罪]] ==== 賄賂罪 ==== [[w:賄賂罪|賄賂罪]] ===== みなし公務員規定 ===== == 外国又は国交機能に対する罪 == === 外国国章損壊罪 === [[w:外国国章損壊罪|外国国章損壊罪]] === 私戦予備・陰謀罪 === [[w:私戦予備・陰謀罪|私戦予備・陰謀罪]] === 中立命令背違罪 === [[w:中立命令背違罪|中立命令背違罪]] {{stub}} [[Category:刑法各論|こつかてきほうえき]]
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Java/プログラミングのための準備
JDK(Java Development Kit)は、Javaプログラムを開発するためのソフトウェア開発キットです。JDKには、Javaプログラムを作成、コンパイル、実行するために必要なツールやファイルが含まれています。具体的には以下のような要素が含まれます。 JDKを利用することで、Javaプログラマは開発環境を構築し、Javaアプリケーションの開発を行うことができます。JDKは無料で利用でき、Javaプログラムを開発するためには必須のツールです。 javacは、Javaコンパイラのコマンドラインツールです。このツールは、Javaソースコードファイル(.java拡張子)をJava仮想マシン(JVM)が理解できるバイトコードファイル(.class拡張子)に変換します。 具体的には、以下のような役割があります: 通常、Java開発キット(JDK)にはjavacが含まれており、開発者はJavaソースコードをコンパイルして実行可能な形式に変換するためにこのツールを使用します。 JRE(Java Runtime Environment)は、Javaプログラムを実行するための環境を提供するソフトウェアパッケージです。主な役割は以下の通りです: JREは通常、Java開発キット(JDK)の一部として提供されますが、単体でもJavaアプリケーションの実行に必要なコンポーネントを提供します。 Java仮想マシン(Java Virtual Machine、JVM)は、Javaプログラムを実行するための仮想的なコンピュータ環境です。JVMは、Javaバイトコード(.classファイル)をホストプラットフォームのネイティブマシンコードに変換し、実行します。 以下はJVMの主な役割です: JVMはJavaプラットフォームの中核的なコンポーネントであり、Javaのクロスプラットフォーム性やポータビリティ、セキュリティ性を実現するために重要な役割を果たしています。 Oracle JDKは、Javaプログラミング言語の開発および実行環境を提供するOracle Corporationによる製品です。最新のバージョンではNFTC(No-Fee Terms and Conditions)ライセンスが導入され、商用利用や生産環境での使用も含めて無料で利用できるようになりました。 OpenJDKは、Javaプログラミング言語のオープンソースのリファレンス実装です。主にGNU General Public License (GPL) の下で提供され、商用利用も含めて無料で利用できます。Oracle JDKのベースとなるソースコードを提供し、多くのLinuxディストリビューションや他のオープンソースプロジェクトで採用されています。 Oracle JDKとOpenJDKの主なライセンスの違いは以下の通りです: このように、Oracle JDKとOpenJDKのライセンスの違いは、商用利用に関連する条件と、商標やプロプライエタリなコードの有無にあります。 その他のJDK(Java Development Kit)としては、主に以下のようなものがあります: Oracle JDKとの互換性があり、セキュリティアップデートやバグ修正が定期的に提供されます。 これらのJDKは、Javaアプリケーションの開発や実行環境を構築するために使用されます。各JDKには独自の特徴や提供されるサービスがありますので、プロジェクトの要件や目的に応じて適切なものを選択する必要があります。 Java SE LTS(Java Standard Edition Long-Term Support)は、Java SEプラットフォームの長期サポートを提供するプログラムです。Java SE LTSは、特定のJava SEバージョンに対して数年にわたってメンテナンスやセキュリティアップデートを提供し、企業や開発者が安定したプラットフォームを利用し、アプリケーションの長期間の稼働を保証することを目的としています。 Java SE LTSの特徴は以下の通りです: Java SE LTSプログラムは、企業や開発者が信頼できるプラットフォームを利用し、アプリケーションの開発と運用を容易にすることを目的としています。常に最新の機能を求めるよりも、安定性と互換性を重視する場合には、Java SE LTSバージョンの選択が推奨されます。 2024年2月現在、最新のJava SE LTSはJava 21です。Java 21は2023年9月にリリースされ、LTS(Long-Term Support)バージョンとして提供されました。このバージョンは長期間のサポートを受ける予定であり、セキュリティアップデートやバグ修正が提供されます。企業や開発者は、Java 21を安定したプロダクション環境で使用することができます。 以下は、Java SE LTS(Java Standard Edition Long-Term Support)バージョンの一覧です: JDK(Java Development Kit)をインストールする手順を以下に詳しく説明します。 これに従って、JDKをインストールしてJavaプログラミングを始めましょう。 プログラミングには、JDKだけでなく、ソースコードを書くためのテキストエディタが必要です。Windowsではメモ帳、Mac OS Xではテキストエディットなど、基本的なテキストエディタでもプログラミングを始めることができます。 しかし、プログラマは自分の好みや作業効率に合ったエディタを使用することが一般的です。 以下は、いくつかの人気のあるテキストエディタです: これらのテキストエディタは、プログラマの好みや作業スタイルに合わせて選択することができます。自分に合ったエディタを見つけて、快適なプログラミング環境を構築しましょう。 統合開発環境(Integrated Development Environment、IDE)は、ソフトウェア開発において、開発者がプログラミング言語の記述、デバッグ、テスト、ビルドなどの作業を行うための統合されたツールセットです。IDEは、開発プロセス全体を支援し、開発者がプロジェクトを効率的に管理できるように設計されています。 統合開発環境の主な特徴は以下の通りです: 統合開発環境は、プログラミング作業を効率化し、開発者が生産性を向上させるための強力なツールです。異なるプログラミング言語やフレームワークに対応した多くのIDEが存在し、開発者はプロジェクトの要件や個々の好みに応じて適切なIDEを選択します。 Javaでよく使われるビルドツールには、以下のようなものがあります: これらのビルドツールは、Javaプロジェクトのビルドプロセスを効率化し、開発者が効果的にコードのビルド、テスト、デプロイメントを管理するのに役立ちます。それぞれのビルドツールには特有の機能や利点がありますので、プロジェクトの要件やチームの好みに応じて選択することが重要です。
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{{Nav}} = プログラミングのための準備 = == JDK == {{Wikipedia|Java Development Kit|Java Development Kit}} JDK(Java Development Kit)は、Javaプログラムを開発するためのソフトウェア開発キットです。JDKには、Javaプログラムを作成、コンパイル、実行するために必要なツールやファイルが含まれています。具体的には以下のような要素が含まれます。 # '''Javaコンパイラ(javac):''' Javaソースコードをバイトコードに変換するためのコンパイラです。Javaコンパイラは、Javaプログラムをコンパイルして実行可能な形式に変換します。 # '''Javaランタイム環境(JRE):''' Javaプログラムを実行するための実行時環境です。JREには、Java仮想マシン(JVM)やJavaクラスライブラリが含まれています。 # '''デバッグツール:''' デバッグやトラブルシューティングのためのツールが含まれています。例えば、デバッガやプロファイラなどがあります。 # '''APIドキュメント:''' JavaプログラミングのためのAPIドキュメントが含まれています。これにより、Javaの標準ライブラリやクラスの使用方法を確認することができます。 JDKを利用することで、Javaプログラマは開発環境を構築し、Javaアプリケーションの開発を行うことができます。JDKは無料で利用でき、Javaプログラムを開発するためには必須のツールです。 === javac === {{Wikipedia|javac}} javacは、Javaコンパイラのコマンドラインツールです。このツールは、Javaソースコードファイル(.java拡張子)をJava仮想マシン(JVM)が理解できるバイトコードファイル(.class拡張子)に変換します。 具体的には、以下のような役割があります: # '''Javaソースコードのコンパイル:''' javacは、Javaプログラムをコンパイルしてバイトコードに変換します。このバイトコードはJVM上で実行されるため、プラットフォームやオペレーティングシステムに依存しません。 # '''エラーチェックとデバッグ:''' javacは、ソースコードに文法エラーや論理エラーがないかをチェックし、必要に応じてエラーメッセージを生成します。これにより、開発者はコードの品質を向上させることができます。 # '''バイトコードの生成:''' javacは、コンパイルされたJavaソースコードからバイトコードファイルを生成します。このバイトコードは、JVM上で実行されるJavaアプリケーションやアプレットの基盤となります。 通常、Java開発キット(JDK)にはjavacが含まれており、開発者はJavaソースコードをコンパイルして実行可能な形式に変換するためにこのツールを使用します。 === JRE === {{Wikipedia|Java Runtime Environment}} JRE(Java Runtime Environment)は、Javaプログラムを実行するための環境を提供するソフトウェアパッケージです。主な役割は以下の通りです: # '''Javaアプリケーションの実行:''' JREにはJava仮想マシン(JVM)が含まれており、Javaプログラムを実行可能な形式に変換します。これにより、Javaアプリケーションは異なるプラットフォームやオペレーティングシステム上で動作します。 # '''Javaクラスライブラリの提供:''' JREには、Java標準ライブラリが含まれています。これにより、Javaアプリケーションは基本的なデータ構造や機能を利用できます。例えば、文字列処理、ネットワーク通信、ファイル操作などが含まれます。 # '''セキュリティ機能の提供:''' JREは、Javaアプリケーションの実行中にセキュリティを確保し、悪意ある操作やリソースの不正使用を防ぎます。これには、セキュリティマネージャーなどが含まれます。 JREは通常、Java開発キット(JDK)の一部として提供されますが、単体でもJavaアプリケーションの実行に必要なコンポーネントを提供します。 === Java仮想マシン === {{Wikipedia|Java仮想マシン}} Java仮想マシン(Java Virtual Machine、JVM)は、Javaプログラムを実行するための仮想的なコンピュータ環境です。JVMは、Javaバイトコード(.classファイル)をホストプラットフォームのネイティブマシンコードに変換し、実行します。 以下はJVMの主な役割です: # '''プログラムの実行:''' JVMはJavaバイトコードを解釈し、ネイティブマシンコードに変換して実行します。これにより、Javaプログラムはホストプラットフォームやオペレーティングシステムに依存せずに実行できます。 # '''メモリ管理:''' JVMはメモリの割り当てや解放を管理し、ガベージコレクションと呼ばれるメカニズムを使用して不要なオブジェクトを自動的に解放します。これにより、メモリリークや無効なメモリアクセスなどの問題を回避できます。 # '''セキュリティ:''' JVMは、セキュリティ管理を強化するための機能を提供します。例えば、セキュリティマネージャーを使用して、Javaアプリケーションのアクセス権を制御することができます。 # '''例外処理:''' JVMは、Javaプログラム内で発生する例外をキャッチし、適切な例外処理を行います。これにより、プログラムの安定性が向上し、予期せぬエラーに対処できます。 JVMはJavaプラットフォームの中核的なコンポーネントであり、Javaのクロスプラットフォーム性やポータビリティ、セキュリティ性を実現するために重要な役割を果たしています。 == Oracle JDKとOpen JDK == === Oracle JDK === Oracle JDKは、Javaプログラミング言語の開発および実行環境を提供するOracle Corporationによる製品です。最新のバージョンではNFTC(No-Fee Terms and Conditions)ライセンスが導入され、商用利用や生産環境での使用も含めて無料で利用できるようになりました。 === Open JDK === OpenJDKは、Javaプログラミング言語のオープンソースのリファレンス実装です。主にGNU General Public License (GPL) の下で提供され、商用利用も含めて無料で利用できます。Oracle JDKのベースとなるソースコードを提供し、多くのLinuxディストリビューションや他のオープンソースプロジェクトで採用されています。 === ライセンスの違い === Oracle JDKとOpenJDKの主なライセンスの違いは以下の通りです: ;Oracle JDK: Oracle JDKはOracle Corporationによって提供される有償のJava開発キットであり、商用利用や商用環境でのデプロイメントには有償のサポート契約が必要です。Oracle JDK 17およびそれ以降のリリースではNFTC(No-Fee Terms and Conditions)ライセンスが導入され、商用利用や生産環境での使用も含めて無料で利用できるようになりました。ただし、Oracle JDKには商標やプロプライエタリなコードが含まれる場合があります。 ;OpenJDK: OpenJDKはオープンソースであり、主にGPL(GNU General Public License)やLGPL(GNU Lesser General Public License)の下で提供されます。商用利用や非商用利用を問わず、すべてのユーザーに無料で利用可能です。商標やプロプライエタリなコードは含まれません。 このように、Oracle JDKとOpenJDKのライセンスの違いは、商用利用に関連する条件と、商標やプロプライエタリなコードの有無にあります。 === その他の JDK === その他のJDK(Java Development Kit)としては、主に以下のようなものがあります: ; Amazon Corretto: : Amazonが提供する無償で、長期サポートが提供されるOpenJDKの配布版です。 Oracle JDKとの互換性があり、セキュリティアップデートやバグ修正が定期的に提供されます。 ; AdoptOpenJDK: : コミュニティによって維持されているプロジェクトで、無償で提供されるOpenJDKのバイナリ配布版です。 : 多くのプラットフォーム(Windows、Linux、macOSなど)に対応し、多様なバージョンやビルドが提供されています。 ; Azul Zulu: : Azul Systemsが提供するOpenJDKの実装で、無償版と有償版が提供されています。 : 無償版は無償で提供され、有償版には追加機能やサポートが含まれます。 これらのJDKは、Javaアプリケーションの開発や実行環境を構築するために使用されます。各JDKには独自の特徴や提供されるサービスがありますので、プロジェクトの要件や目的に応じて適切なものを選択する必要があります。 === Java SE LTS === Java SE LTS(Java Standard Edition Long-Term Support)は、Java SEプラットフォームの長期サポートを提供するプログラムです。Java SE LTSは、特定のJava SEバージョンに対して数年にわたってメンテナンスやセキュリティアップデートを提供し、企業や開発者が安定したプラットフォームを利用し、アプリケーションの長期間の稼働を保証することを目的としています。 Java SE LTSの特徴は以下の通りです: # '''長期サポート:''' Java SE LTSバージョンは、リリース後数年間にわたってメンテナンスとセキュリティアップデートが提供されます。これにより、企業や開発者は安定したプラットフォームを利用し、アプリケーションの長期間の安定した稼働を保証することができます。 # '''互換性の維持:''' Java SE LTSバージョンは、互換性の維持が重視されます。新しい機能やAPIは少なくなり、既存のアプリケーションがスムーズに移行できるように設計されます。 # '''エンタープライズ向け:''' Java SE LTSは、特にエンタープライズ環境での使用を想定しています。エンタープライズアプリケーションは通常、長期間にわたって稼働し、安定性とセキュリティが重要です。Java SE LTSは、この要求を満たすために設計されています。 Java SE LTSプログラムは、企業や開発者が信頼できるプラットフォームを利用し、アプリケーションの開発と運用を容易にすることを目的としています。常に最新の機能を求めるよりも、安定性と互換性を重視する場合には、Java SE LTSバージョンの選択が推奨されます。 2024年2月現在、最新のJava SE LTSはJava 21です。Java 21は2023年9月にリリースされ、LTS(Long-Term Support)バージョンとして提供されました。このバージョンは長期間のサポートを受ける予定であり、セキュリティアップデートやバグ修正が提供されます。企業や開発者は、Java 21を安定したプロダクション環境で使用することができます。 以下は、Java SE LTS(Java Standard Edition Long-Term Support)バージョンの一覧です: :{| class=wikitable |+ Java SE LTSのバージョン一覧 !Java バージョン !リリース日 !LTS サポート終了日 |- | Java SE 8 LTS | 2014年3月18日 | 2020年12月 |- | Java SE 11 LTS | 2018年9月25日 | 2022年9月 |- | Java SE 17 LTS | 2021年9月14日 | 2026年9月 |- | Java SE 21 LTS | 2023年9月19日 | 2031年9月 |} == Oracle JDKのインストール == JDK(Java Development Kit)をインストールする手順を以下に詳しく説明します。 これに従って、JDKをインストールしてJavaプログラミングを始めましょう。 {{Main|[https://docs.oracle.com/javase/jp/17/install/overview-jdk-installation.html JDKインストレーション・ガイド]}} # '''JDKのダウンロード:''' #: まず、Oracleの公式ウェブサイトからJDKをダウンロードします。 #: ウェブブラウザを開き、OracleのJDKダウンロードページにアクセスします。次のURLにアクセスしてください:Oracle [https://www.oracle.com/jp/java/technologies/downloads/ Java SE Development Kitダウンロード・ページ] #: ダウンロードページで、使用しているオペレーティングシステム(Windows、Mac、Linuxなど)に対応したJDKのバージョンを選択します。最新の安定版を選ぶことをおすすめします。 #: 利用規約に同意し、「ダウンロード」ボタンをクリックします。 # '''JDKのインストール:''' #: ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを開いてインストールを開始します。 #; Windowsの場合: ダウンロードした.exeファイルを実行します。インストールウィザードが表示されるので、指示に従って進めてください。インストール中にパスやその他のオプションを設定する必要がある場合があります。 #; Macの場合: ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリックしてマウントします。マウントされたディスクイメージ内の.pkgファイルを実行して、インストールを開始します。インストール中に管理者パスワードを入力する必要があります。 #; GNU/Linuxの場合: ダウンロードした.tar.gzファイルを解凍します。解凍後、解凍されたディレクトリに移動し、インストールスクリプトを実行します。スクリプトの実行中にsudo権限が必要な場合があります。 #: GNU/Linuxの場合、各ディストリビューションのパッケージマネージャを使ってインストールする方法もあります。 # '''環境変数の設定 (Windowsの場合):''' #: Windowsの場合、JDKのインストールパスを環境変数に追加する必要があります。 #: インストールしたJDKのディレクトリパスをコピーします。通常、デフォルトでは「C:\Program Files\Java\jdk-バージョン」となります。 #: コントロールパネルを開き、システムとセキュリティ > システム > システムの詳細設定 > 環境変数 の順に進みます。 #: 「システム環境変数」のセクションで、"Path" を選択して編集をクリックします。 #: 新しいウィンドウで、環境変数の一覧が表示されます。ここで、「新規」をクリックし、JDKのインストールパスを追加します。 #: 追加した後、すべてのウィンドウを閉じて設定を保存します。 #: これで、JDKのインストールが完了しました!Javaプログラミングを始める準備が整いました。 == プログラミングに必要なもの == プログラミングには、JDKだけでなく、ソースコードを書くためのテキストエディタが必要です。Windowsではメモ帳、Mac OS Xではテキストエディットなど、基本的なテキストエディタでもプログラミングを始めることができます。 しかし、プログラマは自分の好みや作業効率に合ったエディタを使用することが一般的です。 以下は、いくつかの人気のあるテキストエディタです: # '''Visual Studio Code:''' Microsoftが提供する無料のオープンソースのテキストエディタであり、豊富な拡張機能とカスタマイズ性が特徴です。様々なプログラミング言語に対応しています。 # '''Atom:''' GitHubが提供する無料のオープンソースのテキストエディタであり、高度なカスタマイズ性と拡張機能が充実しています。GitやGitHubとの統合も強力です。 # '''Sublime Text:''' シンプルで高速なテキストエディタであり、豊富な拡張機能やカスタマイズ性があります。多くのプログラマに愛用されています。 # '''Emacs:''' フリーソフトウェア財団(FSF)が提供するテキストエディタであり、プログラマブルな特徴があります。拡張性が高く、さまざまなプログラミング言語に対応しています。 # '''Vim:''' Viエディタの拡張版であり、キーバインドを用いた効率的な操作が特徴です。プラグインやスクリプト機能によって機能を拡張することができます。 これらのテキストエディタは、プログラマの好みや作業スタイルに合わせて選択することができます。自分に合ったエディタを見つけて、快適なプログラミング環境を構築しましょう。 == 統合開発環境 == 統合開発環境(Integrated Development Environment、IDE)は、ソフトウェア開発において、開発者がプログラミング言語の記述、デバッグ、テスト、ビルドなどの作業を行うための統合されたツールセットです。IDEは、開発プロセス全体を支援し、開発者がプロジェクトを効率的に管理できるように設計されています。 統合開発環境の主な特徴は以下の通りです: # '''コードエディタ:''' IDEには、ソースコードを編集するためのコードエディタが含まれています。コードエディタは、シンタックスハイライト、自動補完、コードの折り畳みなどの機能を提供し、開発者がコードを効率的に書くことができます。 # '''ビルドツール:''' IDEには、プロジェクトをビルドするためのビルドツールが統合されています。ビルドツールは、ソースコードをコンパイルし、実行可能なアプリケーションやライブラリを生成します。 # '''デバッグ支援:''' IDEには、デバッグ機能が組み込まれており、コードの実行中に変数の値を確認したり、ステップ実行したりすることができます。デバッグ支援機能は、バグの特定や修正を容易にします。 # '''バージョン管理:''' IDEには、ソースコードのバージョン管理を行うためのツールが統合されています。バージョン管理ツールを使用することで、プロジェクトの変更履歴を管理し、チームでの共同作業を支援します。 # '''プロジェクト管理:''' IDEには、プロジェクトの管理やファイルの整理を行うためのツールが含まれています。プロジェクト管理機能は、プロジェクトの構造を視覚化し、作業の効率化を図ります。 # '''CI(Continuous Integration):''' IDEには、コードの変更が行われるたびに自動的にビルドやテストを実行する機能が含まれることがあります。これにより、開発者は定期的なビルドとテストを手動で行う必要がなくなり、コードの品質を継続的に確保することができます。 # '''CD(Continuous Deployment):''' IDEには、ビルドやテストが成功した場合に自動的にデプロイメントを行う機能が含まれることがあります。これにより、ソフトウェアのリリースプロセスを自動化し、迅速なリリースを実現することができます。 # '''自動化スクリプトの作成:''' IDE内でCI/CDパイプラインのための自動化スクリプト(例:JenkinsfileやGitHub Actionsのワークフロー)を作成・編集する機能が提供されることがあります。これにより、開発者はCI/CDプロセスを柔軟にカスタマイズできます。 # '''拡張機能:''' IDEには、ユーザーが独自の機能やツールを追加できる拡張機能が提供されています。これにより、IDEをカスタマイズして特定の開発環境に合わせることができます。 統合開発環境は、プログラミング作業を効率化し、開発者が生産性を向上させるための強力なツールです。異なるプログラミング言語やフレームワークに対応した多くのIDEが存在し、開発者はプロジェクトの要件や個々の好みに応じて適切なIDEを選択します。 == Javaでよく使われるビルドツール == Javaでよく使われるビルドツールには、以下のようなものがあります: # '''Apache Maven:''' [[Apache Maven]]は、Javaプロジェクトのビルド、依存関係管理、テストの実行、デプロイメントなどのタスクを自動化するためのツールです。XML形式のプロジェクト記述ファイル(pom.xml)を使用してプロジェクトの構成を定義し、標準的なビルドライフサイクルを提供します。 # '''Gradle:''' [[Gradle]]は、柔軟性とパフォーマンスを重視したビルドツールです。Groovy DSL(Domain-Specific Language)を使用してビルドスクリプトを記述し、プロジェクトのビルド、テスト、デプロイメントなどのタスクを実行します。Gradleは、Mavenよりも柔軟なビルド定義と依存関係管理を提供し、大規模なプロジェクトに適しています。 # '''Ant:''' [[Apache Ant]]は、Javaプロジェクトのビルドとデプロイメントを自動化するためのビルドツールです。XML形式のビルドファイルを使用してビルドタスクを定義し、タスク間の依存関係を指定します。Antは、カスタムタスクやプラグインの追加が容易であり、柔軟性が高い特徴を持ちます。 これらのビルドツールは、Javaプロジェクトのビルドプロセスを効率化し、開発者が効果的にコードのビルド、テスト、デプロイメントを管理するのに役立ちます。それぞれのビルドツールには特有の機能や利点がありますので、プロジェクトの要件やチームの好みに応じて選択することが重要です。 {{Nav}}
2006-09-17T19:11:25Z
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